JP6860929B2 - 自動製函機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動製函機の技術に関し、より詳細には、平面視四角形の底壁と、底壁の四周辺に連設される外側壁と、外側壁に細帯状の額縁片を介して連設される内側壁と、内側壁の外側に連設される係止片と、が設けられた原紙を集積保持する給紙部と、給紙部より供給された原紙を組み立てて二重側壁組立函を形成する製函部と、を具備してなる自動製函機に関する。
従来、平面視四角形の底壁と、底壁の四周辺に連設される外側壁と、外側壁に細帯状の額縁片を介して連設される内側壁と、内側壁の外側に連設される係止片と、が設けられた原紙を集積保持する給紙部と、給紙部より供給された原紙を組み立てて、底壁の周囲に小幅帯部(額縁)のある二重側壁を有する二重側壁組立函を形成する製函部と、を具備してなる自動製函機の構成が公知となっている。かかる二重側壁組立函は、前後左右の係止片を係合させて組み立てられるので糊付けが不要であり、また底壁の四周が部分的に二重壁となるため強度を維持できるという利点がある。そして、この種の二重側壁組立函を形成する自動製函機では、塵埃等の異物の混入や付着を防止するために、原紙から組立函を自動的に組み立て可能に構成したものが多数提案されている。
従来の二重側壁組立函用の自動製函機としては、例えば、特許文献1に開示されるように、給紙部より供給された原紙をガイド体に沿って搬送させながら無停止状態で左右の額縁片・内側壁・係止片をそれぞれ所定の折目線に沿って折り曲げ、製函部にて内側壁等が折り曲げられた原紙を折り込んで所定の組立函を形成するようにした構成が提案されている。また、特許文献2に開示されるように、製函部に停止状態で左右の額縁片・内側壁・係止片に折り癖を付与する折り癖機構が別途設けられ、折り癖機構にて折り癖を付与した後に原紙を折り込んで所定の組立函を形成するようにした構成が提案されている。
上述した特許文献1又は特許文献2に開示される従来の自動製函機の製函部は、原紙の上方位置に互いに平行に配設され、略L字状に形成された一対の平板部材又は略逆T字状に形成された一つの平板部材より形成される上型を有してなり、上型を下方向に移動させて先端部にて原紙を下方向に向けて押圧し、左右の内側壁等が折り曲げられた状態で下型を通過させながら前後左右の外側壁を起立させ、次いで別途設けられたくるみ込み機構にて前後の内側壁等を折り込んで組立函を形成するように構成されている。
しかしながら、二重側壁組立函を形成する自動製函機としては、外側壁と内側壁との間に額縁片が連設される原紙が用いられるため、上述した従来の製函部の上型の構成では、上型の先端部にて原紙を押圧して下型を通過させる際に、折り曲げられた左右の内側壁等が上型と緩衝してしまい、底壁と外側壁との間の折目線に沿って上型の先端部を位置させることができなかった。そのため、左右の外側壁を充分に折り込むことができず組立函の美観を損ね、また、前後左右の係止片同士を確実に係合させることができずに形成後に組立函が開いてしまう場合があるという問題があった。
実開昭58−15030号公報 特開2015−51521号公報
そこで、本発明では、自動製函機に関し、前記従来の課題を解決するもので、外観品質を向上させ、組み立てた後に開くことのない二重側壁組立函を形成する自動製函機を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、平面視四角形の底壁と、該底壁の四周辺に連設される外側壁と、該外側壁に細帯状の額縁片を介して連設される内側壁と、該内側壁の外側に連設される係止片と、が設けられた原紙を集積保持する給紙部と、前記給紙部より供給された原紙を組み立てて二重側壁組立函を形成する製函部と、を具備してなる自動製函機において、前記製函部は、原紙の上方位置に相互に平行に配設され、垂直部から中間部を基点として鈍角状に屈曲して互いに遠ざかる方向である外側方向を向くように連接された先端部を有する平板部材より形成される一対の上型と、前記一対の上型の下方位置に配設され、前記一対の上型が上下方向に通過可能な枠状部材より形成される下型と、を有してなり、前記一対の上型を下方向に移動させて先端部にて原紙を下方向に向けて押圧し、対向する一対の額縁片、内側壁及び係止片が折り曲げられた状態で前記下型を通過させながら外側壁を起立させるものである。
請求項2においては、前記製函部は、前記上型を先端部が内側方向に向けて揺動可能となるように保持する上型保持体を有してなるものである。
請求項3においては、前記上型保持体は、前記上型の先端部が外側方向に向く方向に付勢する弾性部材が設けられるものである。
請求項4においては、前記上型は、正面視略L字状で鉛直軸に対して相互に鏡面対称形状となるように形状された一組の上型体より構成されるものである。
本発明の効果として、外観品質を向上させ、組み立てた後に開くことのない二重側壁組立函を形成することができる。
本発明の一実施例に係る自動製函機の全体的な構成を示した側面図である。 図1の自動製函機で用いられる原紙の平面図である。 図1の自動製函機で組み立てられる二重側壁組立函の斜視図である。 折曲部にて原紙が折り曲げられる様子を示した図である。 折曲部にて左右の内側壁等が折り曲げられた状態の原紙の斜視図である。 製函部の側面図である。 製函部の上型及び下型の正面図である。 上型体及び上型保持体の正面図である。 図8の上型体及び上型保持体の側面図である。 図9の上型体及び上型保持体の逆側面図である。 上型にて原紙を下方向に向けて押圧する様子を示した図である。 製函部にて原紙が組み立てられる様子を示した図である。 製函部にて前後左右の外側壁が起立された状態の原紙の斜視図である。
次に、発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例においては、各図において矢印X方向を前後方向、矢印Y方向を左右方向、矢印Z方向を上下方向とする。
まず、本実施例の自動製函機100で用いられる原紙10の構成について、以下に説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施例の自動製函機100では、原紙10を所定の折目線に沿って折り曲げて、周囲に小幅帯部(額縁)のある二重側壁を有し、上方に開口した直方体の二重側壁組立函11が組み立てられる。原紙10は、平面視四角形の底壁1と、底壁1の四周辺に折目線12・12・16・16を介して連設される外側壁2・2・6・6と、外側壁2・2・6・6の外側に折目線13・13・17・17を介して連設される細帯状の額縁片3・3・7・7と、額縁片3・3・7・7の外側に折目線14・14・18・18を介して連設される内側壁4・4・8・8と、内側壁4・4・8・8の外側に折目線15・15・19・19を介して連設される係止片5・5・9・9等とが設けられている。
底壁1の左右の長辺には、折目線12・12を介して左右の外側壁2・2が連設され、外側壁2・2の外側に折目線13・13を介して左右の額縁片3・3が連設され、額縁片3・3の外側に折目線14・15を介して左右の内側壁4・4が連設され、内側壁4・4の外側に折目線15・15を介して係止片5・5が連設されている。また、底壁3の前後の短辺には、折目線16・16を介して前後の外側壁6・6が連設され、外側壁6・6の外側に折目線17・17を介して前後の額縁片7・7が連設され、額縁片7・7の外側に折目線18・18を介して前後の内側壁8・8が連設され、内側壁8・8の外側に折目線19・19を介して前後の係止片9・9が連設されている。
また、内側壁4・4の前後には、折目線20・20・20・20を介して耳片21・21・21・21が連設され、外側壁2・2の前後には、折目線22・22・22・22を介して折片23・23・23・23が連設され、外側壁6・6の左右には折目線24・24・24・24を介して折片25・25・25・25が連設されており、折片23及び折片25が斜めの折目線26を介して連設されている。
次に、本実施例の自動製函機100の全体構成について、以下に詳述する。
図1、及び図4乃至図11に示すように、本実施例の自動製函機100は、上述した所定形状の原紙10を折り曲げて二重側壁組立函11を自動的に組み立てる製函機として構成されており、具体的には、原紙10を集積保持する給紙部30と、給紙部30の前方位置に配設され、給紙部30より供給された原紙10の額縁片3・3、内側壁4・4、及び係止片5・5を折目線13・13・14・14・15・15に沿って折り曲げる折曲部40と、折曲部40の前方位置に配設され、折曲部40にて折り曲げられた原紙10を折り込んで二重側壁組立函11を形成する製函部50等と、を具備してなるものである。
図1に示したように、給紙部30は、複数の原紙10・10・・・を多数積み重ねた状態で集積保持し、最上位の原紙10が搬送されて搬送方向下流側(図1において紙面右側から紙面左側)に供給される。給紙部30は、装置最後方位置に配設され、原紙ホルダ装置31内に原紙10の表側(二重側壁組立函11としたときの凹部側)が上方を向き、長辺が左右方向に向くように水平保持されている。原紙ホルダ装置31に保持された原紙10は、最上位置のものから順に後述する折曲部40に供給される。
図1、図4及び図5に示すように、折曲部40は、給紙部30の前方位置に配設され、原紙10を無停止状態で搬送させながら左右の所定の折目線13・13・14・14・15・15に沿って折り曲げて後述する製函部50へと移送する折曲装置として構成されている。本実施例の折曲部40は、原紙10を搬送方向下流側に供給する搬送機構41と、原紙10の左右の内側壁4・4を外側壁2・2に重ね合わせる方向に折り曲げる第一ガイド体42と、左右の係止片5・5を内側壁4・4に重ね合わせる方向に折り曲げる第二ガイド体43等とが設けられている。
なお、本実施例の折曲部40は、搬送機構41、第一ガイド体42及び第二ガイド体43の各構成は左右方向にそれぞれ一対ずつ配設されているが、以下の実施例では一方の構成についてのみ説明し、他方の構成及びその作用は同様のため省略する(図4参照)。
搬送機構41は、上側に配置された左右一対の上側搬送ベルト44・44及び下側に配置された左右一対の下側搬送ベルト45・45が駆動モータ46と動力伝達可能に接続されており、上側搬送ベルト44及び下側搬送ベルト45に底壁1が挟まれた状態で原紙10が搬送方向下流側に移送されるように同期されている(図4参照)。
第一ガイド体42は、搬送方向に沿って受けガイド42aが延設され、受けガイド42aの上方位置に第一押えガイド42bが配設されており、受けガイド42a及び第一押えガイド42bにて原紙10が折目線13の近傍の外側壁2が挟圧される(図4(a)参照)。
第一押えガイド42bの搬送方向下流側には、第一押えガイド42bに連続して第二押えガイド42c及び捻れガイド42dが配設されており、受けガイド42a及び第二押えガイド42cにて挟圧された原紙10が捻れガイド42dにて徐々に折目線13・14に沿って折り曲げられて谷折りされ(以下、原紙10を開いた状態で上方から見て、折目が高くなることを「山折り」、折目が低くなることを「谷折り」という。)、第二押えガイド42cに沿って配設された垂直ガイド42eに係止片5が当接して折目線15に沿って傾斜する程度に折り曲げられて山折りされる(図4(b)参照)。
捻れガイド42dの搬送方向下流側には、上方押えガイド42fが配設されており、上方押えガイド42fにて内側壁4が上方から狭圧された状態で、額縁片3が折目線13に沿って第二ガイド42cの側面に当接するように直角方向に折り曲げられ、内側壁4が折目線14に沿って第二ガイド42cの上面に当接するように直角状に折り曲げられるとともに、係止片5が折目線15に沿って垂直ガイド42eの側面に当接するように直角方向に折り曲げられる(図4(c)参照)。
第一ガイド体42の搬送方向下流側には、受けガイド42aを挟む上下対向位置に一対のプレスローラ47・47が配設されており、プレスローラ47・47が第二ガイド42cの形状に沿って折り曲げられた状態の原紙10に当接することで、外側壁2、額縁片3及び内側壁4の間の折目線13・14がプレスされる。
第二ガイド体43は、搬送方向に沿って受けガイド43aが延設されるとともに、受けガイド43aの上方位置に垂直ガイド42eに連続して捻れガイド43bが配設されており、受けガイド43a及び捻れガイド43bにて挟圧された原紙10が捻れガイド43bにて徐々に折目線15に沿って折り曲げられ、捻れガイド43bにて係止片5が上方から狭圧されて折目線15に沿って内側壁4に当接するように折り曲げられる(図4(d)参照)。
このようにして折曲部40では、原紙10の左右の内側壁4・4が外側壁2・2に重ね合わせる方向に折り曲げられて谷折りされるとともに、左右の係止片5・5が内側壁4・4に重ね合わせる方向に折り曲げられて山折りされ(図5参照)、かかる状態のまま搬送機構41(上側搬送ベルト44及び下側搬送ベルト45)にて搬送方向下流側に搬送されて製函部50に移送される。
図1、図6乃至図11に示すように、製函部50は、折曲部40の前方位置に配設され、折曲部40にて折り曲げられた原紙10を折り込んで二重側壁組立函11を完成させる製函装置として構成されている。本実施例の製函部50は、原紙の上方位置に相互に平行に配設される一対の上型51・51と、上型51・51の下方位置に配設され、折曲部40より搬送された原紙10が載置される下型52と、下型52の下方位置に配設され、前後の額縁片7・7、内側壁8・8及び係止片9・9を折目線17・17・18・18・19・19に沿って折り曲げるくるみ込み機構53等とが設けられている。
一対の上型51・51は、前後方向に沿って左右方向に所定の離間を有するようにして相互に平行となるように配置され(図7等参照)、正面視略L字状で鉛直軸に対して相互に鏡面対称形状となるように形状された一組の上型体51a・51aより構成されている。上型体51aは、薄板状の平板部材より形成され、下方端部に原紙10を押圧する先端部51bが形成され、中間部51cが鈍角状に屈曲されており、昇降装置54に取り付けられた状態で先端部51bが外側方向(本実施例では左右方向)に向けられている。
上型51は、下型52の上方位置に配設される昇降装置54に取り付けられ、上下方向に垂直移動可能に配設されている。昇降装置54は、上下方向に移動可能な支持ロッド54a・54aが設けられ、後述する上型保持体55・55を介して支持ロッド54a・54aの下端に上型体51a・51aがそれぞれ取り付けられている。上型51(上型体51a・51a)は、下型52に原紙10が載置された状態で、先端部51bが原紙10の折目線12の近傍位置に沿うように配置されている(図7及び図11参照)。
上型保持体55は、昇降装置54の支持ロッド54aの下端に取り付けられる本体部55aと、本体部55aに枢支軸55bを介して揺動可能に枢支され、上型体51aが取り付けられる保持部55cと、保持部55cに取り付けられた上型体51aの先端部51bが外側方向に向く方向に付勢する弾性部材としての付勢ばね55d等とで構成されている。
本体部55aは、側面視略矩形状に形成され、下端の凹溝に保持部55cの上端が挿入され、水平方向より枢支軸55bが挿通されることで保持部55cが揺動可能に一体に組み付けられている。保持部55cは、上型体51aが固設されるとともに、上面縁部に係止体55eが設けられており、係止体55eが本体部55aの下面縁部に当接されることで、保持部55cが停止状態から一方向にのみ揺動可能とされている。本実施例では、上型保持体55が昇降装置54に取り付けられた状態で、保持部55cに取り付けられた上型体51aが先端部51bを内側方向(図8において左方向)に向けて揺動可能となるように保持されている。
付勢ばね55dは、公知のコイルばねが用いられ、上端が本体部55aの側面に連設されるとともに、下端が枢支軸55bに連設されており、本実施例では、上型保持体55が昇降装置54に取り付けられた状態で、上型体51aの先端部51bが外側方向(図8において右方向)に向く方向に付勢している。上述したように上型体51aの先端部51bが内側方向に揺動されると、枢支軸55bの回転に連動して付勢ばね55が放勢され(付勢ばね55が伸び)、枢支軸55bを元に戻す方向、換言すると上型体51aの先端部51bが外側方向に向く方向に付勢力が付与される。
下型52は、上型51・51が上下方向に通過可能な枠状部材より形成され、具体的には、斜めに面取りされた傾斜面を有する複数の下型体52a・52a・・・より構成されており、下型体52a・52a・・・が傾斜面を内側方向に向くようにして平面視ロ字状に配置され、中央空間を上型51・51が上下方向に通過できるように形成されている。下型51は、下型体52a・52a・・・の各上面が同一平面上に位置するように配設され、原紙載置用の水平面が形成されている。
下型52の上方位置であって上型51・51の左右外側位置には、平面視平板状の押えガイド56・56が前後方向に沿って左右方向に所定の離間を有するようにして相互に平行となるように配置されており、押えガイド56・56の下端にて原紙10の係止片5・5が当接され、左右の内側壁4・4が外側壁2・2に重ね合わせる方向に折り曲げられるとともに、左右の係止片5・5が内側壁4・4に重ね合わせる方向に折り曲げられた状態で、製函部50へ搬入された原紙10が下型52に載置される(図7及び図11等参照)。
下型52に原紙10が載置された状態で、昇降装置54にて上型51・51が下方向に移動されることで、上型体51aの先端部51bが折目線12(本実施例では折目線12の近傍)に沿って原紙10に当接して、原紙10が下方向に向けて押圧される(図11(a)参照)。原紙10は、上型51・51の移動に伴って下型52の下型体52aの傾斜面に沿って左右の内側壁4・4が外側壁2・2に重ね合わせる方向に折り曲げられるとともに、左右の係止片5・5が内側壁4・4に重ね合わせる方向に折り曲げられた状態のまま、外側壁2・2が折目線12・12に沿って折り曲げられて谷折りされながら下方向に移動され、やがて垂直に起立される(図11(b)参照)。
このとき上型51・51は、左右の外側壁2・2が垂直に折り曲げられる際に、上型体51a・51aが折り曲げられた左右の内側壁4・4等にて内側方向(図11において左方向)に向けて押圧され、上型保持体55の付勢バネ55dの付勢力に抗して先端部51bが内側方向に向けて揺動される。上型保持体55にて上型体51aの先端部51bが内側方向に向けて揺動されることで、原紙10を下方向に移動させて下型52を通過させながら上型体51a・51aと下型52(下型体52a)との間に徐々に隙間が形成され、内側壁4・4が外側壁2・2に重ね合わせる方向に折り曲げられるとともに、係止片5・5が内側壁4・4に重ね合わせる方向に折り曲げられた状態で外側壁2・2を折目線12・12に沿って垂直方向に折り曲げて起立させることができる。
なお、後述するように上型51(上型体51a)にて原紙10を押圧して下型52を通過させる際には、左右の外側壁2・2だけでなく前後の外側壁6・6も同時に起立される(図12及び図13参照)。
くるみ込み機構53は、下型52の下方位置に配設され、内側方向に前後回動可能に立設される前後曲折体53a・53aと、前後曲折体53a・53aの下方位置に配設され、前後方向に移動可能に配設される移動支持体53b・53b等とで構成されている。
前後折曲体53a・53aは、平面視略長板状の一対のフレーム体として形成され、左右方向に沿って前後方向に所定の離間を有するようにして相互に平行となるように配置されている。前後折曲体53a・53aは、図示せぬ回動軸を中心に内側方向に回動されることで、後述する移動支持体53b・53bに係止された原紙10の前後の額縁片7・7、内側壁8・8及び係止片9・9を折目線17・17・18・18・19・19に沿って折り曲げて二重側壁組立函11の前後の側壁を形成するように構成されている。
移動支持体53b・53bは、平面視略L字状の一対のフレーム体として形成され、左右方向に沿って前後方向に所定の離間を有するようにして相互に平行となるように配置されている。移動支持体53b・53bの水平部は、外側壁2・2・6・6が垂直に起立された原紙10が係止可能となるように形成され、移動支持体53b・53bの垂直部は、水平部に原紙10が係止された状態で前後折曲体53a・53aが回動されることにより、かかる垂直部の形状に沿って額縁片7・7が折目線17・17に沿って垂直部の側面に当接するように直角方向に折り曲げられて谷折りされ、内側壁8・8が折目線18・18に沿って垂直部の上面に当接するように直角状に折り曲げられて谷折りされるとともに、係止片9・9が折目線19・19に沿って底壁1に当接するように直角方向に折り曲げられて山折りされるように形成されている。
移動支持体53b・53bは、前後方向に移動可能な移動ロッド53c・53cに連設されており、移動ロッド53c・53cが伸縮されることで、上型51・51にて下方向に移動された原紙10が係止可能な位置と、前後方向に相互に遠ざかるように移動されて組み立てられた二重側壁組立函11が下方に落下可能な位置に変位される。
下型52の下方位置であってくるみ込み機構53の移動支持体53b・53bの中央位置には、上下方向に移動可能な排出爪57・57が配設されている。排出爪57・57は、左右方向に所定の離間を有するようにして相互に水平となるように配置され、上述した駆動モータ46と動力伝達可能に接続された環状ベルト57a・57aに固定されている。環状ベルト57aが駆動されることで上下方向に移動され、くるみ込み機構53にて組み立てられた二重側壁組立函11に上方向より係合して、下方向への移動に伴って二重側壁組立函11を落下させる。
くるみ込み機構53の下方位置には、搬送装置58が配設されており、排出爪57・57にて落下された二重側壁組立函11が搬送装置58の搬送ベルトの上面に載置され、搬送ベルトが駆動されることで搬送方向下流側の機外へと水平搬送(搬出)される。
次に、製函部50での原紙10の組み立て工程について、以下に詳述する。
図3、図12及び図13に示すように、折曲部40にて所定の形状に折り曲げられた原紙10が下型52に載置されると、上型51・51が下方向に移動され、上型体51a・51aの先端部51b・51bにて原紙10が下方向に向けて押圧され、左右の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5が折り曲げられた状態で、下型52の下型体52a・52a・・・の傾斜面に沿って左右の外側壁2・2が折り曲げられて谷折りされ、垂直に起立される(図12(a)参照)。
このとき、同時に前後の外側壁6・6が折り曲げられて谷折りされ、垂直に起立される。その際、左右の外側壁2・2と連設される折片23・23・23・23が折目線22・22・22・22に沿って折り曲げられて谷折りされ、前後の外側壁6・6に連設される折片25・25・25・25が折目線24・24・24・24に沿って折り曲げられて谷折りされるとともに、各折片23と折片25が折目線23に沿ってそれぞれ折り曲げられて山折りされる。また、左右の内側壁4・4に連設される耳片21・21・21・21も折目線20・20・20・20に沿って折り曲げられて谷折りされる(図13参照)。
続いて、上型51・51が下方向に移動されることで、前後左右の外側壁2・2・6・6が起立された原紙10がくるみ込み機構53の移動支持体53cに係止され、かかる状態で前後折曲体53a・53aが内側方向に回動されることで、前後の額縁片7・7が折目線17・17に沿って折り曲げられて谷折りされ、前後の内側壁8・8が折目線18・18に沿って折辺23・25及び耳片21・21をくるみ込むようにして折り曲げられて谷折りされるとともに、前後の係止片9・9が折目線19・19に沿って端辺が底壁1の上面に当接して折り曲げられて山折りされ、左右の係止片5・5の間に入り込む(図12(b)参照)。
次いで、前後曲折体53a・53aが回動して元の状態に復帰するとともに、上型51・51が退避位置まで上方向に移動されることで、左右の係止片5・5の端部にて前後の係止片9・9の端部が押えられて前後の内側壁8・8が上方向に回動して元の状態に開くことがなく、また、前後の内側壁8・8にて耳片21・21・21・21が押えられて左右の内側壁4・4が開くことがない二重側壁組立函11が組み立てられる(図3及び図12(c)参照)。そして、組み立てられた二重側壁組立函11は、排出爪57・57に係合されながら下方向に落下され、搬出装置58にて機外に排出される(図12(d)参照)
本実施例の自動製函機100では、給紙部30より原紙10が連続して搬送されるように構成されており、給紙部30より搬送された原紙10が順次折曲部40及び製函部50に順次供給されることで、上述した二重側壁組立函11が連続して組み立てられる。
以上のように、本実施例の自動製函機100は、平面視四角形の底壁1と、底壁1の四周辺に折目線12・12・16・16を介して連設される外側壁2・2・6・6と、外側壁2・2・6・6の外側に細帯状の額縁片3・3・7・7を介して連設される内側壁4・4・8・8と、内側壁4・4・8・8の外側に連設される係止片5・5・9・9とが設けられた原紙10を集積保持する給紙部30と、給紙部30より供給された原紙10を組み立てて二重側壁組立函11を形成する製函部50と、を具備してなる自動製函機100において、製函部50は、原紙10の上方位置に相互に平行に配設され、先端部51bが外側方向に向くように鈍角状に屈曲された平板部材より形成される一対の上型51・51と、一対の上型51・51の下方位置に配設され、前記一対の上型51・51が上下方向に通過可能な枠状部材より形成される下型52と、を有してなり、一対の上型51・51を下方向に移動させて先端部51bにて原紙10を下方向に向けて押圧し、対向する一対の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5が折り曲げられた状態で下型52を通過させながら外側壁2・2・6・6を起立させるものであるため、外観品質を向上させ、組み立てた後に開くことのない二重側壁組立函11を形成することができる。
すなわち、本実施例の自動製函機100は、製函部50にて、原紙10の上方位置に相互に平行に配設され、先端部51bが外側方向に向くように鈍角状に屈曲された平板部材より形成される一対の上型51・51が設けられ、一対の上型51・51の先端部51bにて原紙10を下方向に向けて押圧し、対向する一対の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5が折り曲げられた状態で下型52を通過させながら外側壁2・2・6・6を起立させるものであるため、下型52を通過させる際に、折り曲げられた左右の内側壁4・4及び係止片5・5が上型51・51と緩衝することがなく、底壁1と外側壁2・2との間の折目線12・12の上方又は近傍に上型51・51の先端部51bを位置させることができる。そのため、左右の外側壁2・2が折目線12・12に沿って確実に折り曲げられた二重側壁組立函11を形成することができ、また、前後左右の係止片5・5・9・9を確実に係合させて形成後に二重側壁組立函11が開いてしまうことを防止することができる。
特に、本実施例の製函部50は、上型51・51を先端部51bが内側方向に向けて揺動可能となるように保持する上型保持体55・55を有してなるため、原紙10を押圧して下型52を通過させる際に、折り曲げられた左右の内側壁4・4等にて上型51・51が押圧されて内側方向に向けて揺動されることで、上型51・51と下型52との間に隙間を形成することができ、上型51・51と対向する一対の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5とが緩衝することなく、外側壁2・2を確実に垂直方向に折り曲げて起立させることができる。
また、本実施例の上型保持体55は、上型51の先端部51bが外側方向に向く方向に付勢する付勢ばね55dが設けられるため、上述したように原紙10を押圧して下型52を通過させる際に、付勢ばね55dの付勢力にて対向する一対の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5が折り曲げられた状態で外側壁2・2の起立状態を維持することができ、続いて実施されるくるみ込み工程にて確実に二重側壁組立函11を組み立てることができる。また、二重側壁組立函11の組み立てが完了した後に、付勢ばね55dの付勢力にて元の状態に直ちに復帰することができるため、給紙部30より原紙10を順次供給することで製函部50にて二重側壁組立函11を連続して組み立てることができる。
また、本実施例の上型51は、正面視略L字状で鉛直軸に対して相互に鏡面対称形状となるように形状された一組の上型体51a・51aより構成されるため、例えば、上型体51a・51aの離間を調整することで、寸法(長辺・短辺・高さ)の異なる原紙10を用いて所定の二重側壁組立函11を組み立てることができる。
なお、自動製函機100の構成としては、上述した実施例に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
すなわち、上述した実施例の自動製函機100では、給紙部30より供給された原紙10を折曲部40にて搬送させながら無停止状態で左右の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5をそれぞれ所定の折目線13・13・14・14・15・15に沿って折り曲げて、製函部50にて内側壁4・4等が折り曲げられた原紙10を折り込んで所定の二重側壁組立函11を形成する構成について説明したが、かかる自動製函機100の構成はこれに限定されず、例えば、折曲部40を設けず、製函部50にて停止状態で左右の額縁片3・3、内側壁4・4及び係止片5・5に折り癖を付与する折り癖機構を別途設けて、かかる折り癖機構にて折り癖を付与した後に原紙10を折り込んで所定の二重側壁組立函11を形成するように構成してもよい。
また、上述した実施例の製函部50では、上型51が略L字状に形成された一対の平板部材である上型体51a・51aより構成される場合について説明したが、かかる上型51の構成はこれに限定されず、例えば、略逆T字状に形成された一つの平板部材より構成されてもよい。
1 底壁
2、6 外側壁
3、7 額縁片
4、8 内側壁
5、9 係止片
10 原紙
11 二重側壁組立函
30 給紙部
40 折曲部
41 搬送機構
42 第一ガイド体
43 第二ガイド体
44 上側搬送ベルト
45 下側搬送ベルト
46 駆動モータ
47 プレスローラ
50 製函部
51 上型
51a 上型体
51b 先端部
51c 中間部
52 下型
52a 下型体
53 くるみ込み機構
53a 前後折曲体
53b 移動支持体
53c 移動ロッド
54 昇降装置
54a 支持ロッド
55 上型保持体
55a 本体部
55b 枢支軸
55c 保持部
55d 付勢バネ(弾性部材)
55e 係止体
56 押えガイド
57 排出爪
57a 環状ベルト
58 搬送装置

Claims (4)

  1. 平面視四角形の底壁と、該底壁の四周辺に連設される外側壁と、該外側壁に細帯状の額縁片を介して連設される内側壁と、該内側壁の外側に連設される係止片と、が設けられた原紙を集積保持する給紙部と、前記給紙部より供給された原紙を組み立てて二重側壁組立函を形成する製函部と、を具備してなる自動製函機において、
    前記製函部は、
    原紙の上方位置に相互に平行に配設され、垂直部から中間部を基点として鈍角状に屈曲して互いに遠ざかる方向である外側方向を向くように連接された先端部を有する平板部材より形成される一対の上型と、
    前記一対の上型の下方位置に配設され、前記一対の上型が上下方向に通過可能な枠状部材より形成される下型と、を有してなり、
    前記一対の上型を下方向に移動させて先端部にて原紙を下方向に向けて押圧し、対向する一対の額縁片、内側壁及び係止片が折り曲げられた状態で前記下型を通過させながら外側壁を起立させることを特徴とする自動製函機。
  2. 前記製函部は、前記上型を先端部が内側方向に向けて揺動可能となるように保持する上型保持体を有してなる請求項1に記載の自動製函機。
  3. 前記上型保持体は、前記上型の先端部が外側方向に向く方向に付勢する弾性部材が設けられる請求項2に記載の自動製函機。
  4. 前記上型は、正面視略L字状で鉛直軸に対して相互に鏡面対称形状となるように形状された一組の上型体より構成される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動製函機。
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