JP2004155199A

JP2004155199A - 箱を製造する機械及び方法

Info

Publication number: JP2004155199A
Application number: JP2003378235A
Authority: JP
Inventors: Fiorenzo Draghetti; フィオレンツォ・ドラゲッティ; Stefano Bruni; ステファノ・ブルニ
Original assignee: GD SpA
Current assignee: GD SpA
Priority date: 2002-11-07
Filing date: 2003-11-07
Publication date: 2004-06-03
Also published as: US20040142804A1; ITBO20020705A1; EP1418045A1; CN1509862A

Abstract

【課題】平面状のブランクから丸みのある端縁を有する箱を製造する時、タバコの周りに折り曲げる前に、何度も延伸をする必要が有った。
【解決手段】箱を製造する方法及びその機械1である。複数の折り線13が形成されると共に実質的に平面状のブランク9は、搬送通路Pに沿って搬送供給され、搬送途中において抜き出される。そして、延伸折曲げ区域21へ、搬送通路P と交叉する方向に移送される。延伸折曲げ区域21では、折り線13の少なくとも幾つかが延伸される。しかる後、搬送通路Pに戻され、元の平面形状へのスプリングバックが可能となる。
【選択図】図１

Description

本発明は、箱の製造方法に関する。本発明は、以下に具体例を挙げて説明しているように、たばこの包装に適した発明である。

最近では、角張った端縁よりも、丸みのある端縁を有するたばこの箱の需要が高まっている。

平面状のブランクから丸みのある端縁を有する箱を製造するためには、慎重は加工が要求される。特に、最近の包装機械は高速作動が行なえるようになっていることから、最終的に箱の丸みのある端縁を形成するためのブランク部分は、ブランクが、フォイルに包まれた１束のタバコの周りに折り曲げられる前に、何度も何度も延伸しなければならない。

このために、折曲げホイールにブランクを搬送供給するリニアコンベアと、該リニアコンベアの両側に配置される定置式延伸折曲げ用レールを備えた包装機械が幾つか知られている。上記延伸折曲げ用レールは、ブランクのフラップを折り曲げると共にブランクの所望の部分を延伸するようになっている。延伸折曲げ用レールの終端部では、ブランクはスプリングバックによって実質的に元の平面形状に戻り、その後、折曲げホイールへ搬送供給される。

上記延伸折曲げ用レールでは、比較的スペースを取り、そして、特に、コンベアの働きを鈍くし、精度の良い延伸を行なうことができなくなり、さらに滑りによってブランクに損傷を与えることもある。

本発明の目的は、前記課題を解決すると共に、安価で容易に実施できる箱の製造方法を提供することである。

目的を達成するための手段

本発明による製造方法は、複数の折り線が形成されると共に実質的に平面状の第１部分を、少なくとも１つ有するブランクから箱を製造する方法であって、搬送通路に沿って前記ブランクを搬送供給する工程と、前記形成済みの折り線の少なくとも幾つかに延伸作業を行なう工程を備えた製造方法において、上記延伸作業は、搬送通路の途中に設定された区域から前記ブランクを抜き出すことと、前記ブランクを延伸折曲げ区域へ所定方向に移送することと、前記延伸折曲げ区域において前記形成済みの折り線(13)を延伸することと、そして、延伸されたブランクを前記搬送通路に戻すことを有している。

延伸作業を向上させるためには、上記方法において、好ましくは、ブランクの少なくとも１つの部分を、前記延伸折曲げ区域で折曲げ軸の周面に巻き付け、それにより、９０°より小さい角度を形成する２つの第２の部分を形成する。

本発明は、また、箱を製造する機械にも関するものでる。本発明による製造機械は、複数の折り線が形成された少なくとの１つの実質的平面部分を有するブランクから箱を製造する機械であって、ブランクを通路に沿って搬送供給するコンベアと、延伸折曲げ区域において少なくとも幾つかの上記形成済みの折り線を延伸する延伸折曲げ装置とを備えた機械において、延伸折曲げ区域は上記通路から外れて位置しており、そして、延伸折曲げ装置は、ブランクを、コンベアの途中に位置する移載区域から延伸折曲げ区域へ所定の方向に移送すると共に、延伸されたブランクを延伸折曲げ区域から移載区域に戻すための移送ユニットを備えている。

本発明の限定されない実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図１中、符号１は、堅いたばこの箱２（図４）を製造する機械の全体を示している。箱２は、カップ形本体３と、該カップ形本体３にヒンジを介して取り付けられた蓋４を備えている。カップ形本体３は、前壁５、２つの側壁６（図４では１つのみ図示）、底壁７及び既知の後壁（図示せず）を備えている。蓋４は、前壁５ａ、２つの側壁６ａ（図４では１つのみ図示）及び既知の上壁及び後壁（図示せず）を有している。側壁６及び６ａは、それぞれ前壁５及び５ａ並びに各後壁に、比較的まるみを帯びた端縁８を介して連結している。

箱２は、実質的に平面状のブランク９（図３では部分的に折り曲げて示してある）から形成されており、上記平面状のブランク９は、中央部１０と、該中央部１０の両側に対称に配置された多くの側パネル１１を備えている。中央部１０は、ブランク９の長さ方向に沿って一直線上に整列された多くのパネルを備えている。各パネル１１はそれぞれ実質的に平面状の各連結部１２によって連結されており、上記連結部１２には複数の折り線１３が形成されている。一旦折り曲げられた連結部１２は、箱２の丸みのある端縁８に対応することになる。

図１及び図２において、機械１は、搬送通路Ｐに沿ってブランク９を搬送供給すると共に延伸折曲げ装置１６の移載区域１５を通過させるリニアステップコンベア１４を備えている。コンベア１４は、２本の平行なベルト１７（図１及び図２では１本のみ図示）と、２つのクランプ部材１８を備えており、前記ベルト１７は略水平な矢印Ａ方向に沿って不連続的に移動し、クランプ部材１８はそれぞれ両ベルト１７に一体的にかつ交叉するように連結されている。２つのクランプ部材１８の外側面には、実質的に水平な位置でブランク９を保持するためのシート１９が形成されている。

延伸折曲げ装置１６は、ブランク９を移載区域１５から延伸折曲げ区域２１へ移送するための移送ユニット２０を備えている。移送ユニット２０は、折曲げ軸２２と、液圧アクチュエータ２３を備えており、該液圧アクチュエータ２３は、上記軸２２を、移載区域１５から延伸折曲げ区域２１へ、前記矢印Ａと交差する略垂直方向に移動する。より詳しく説明すると、使用時、アクチュエータ２３により、軸２２は両ベルト１７間の空間を通して上昇し、それにより、軸２２はブランク９に当接して下方から水平状態に支持し、延伸折曲げ区域２１へ移送する。

軸２２は、部分１２を折り曲げる時に使用する２つの丸い端縁２４を有すると共に、ブランク９を軸２２に固定するためのヘッド部２５を備えている。これに関連して、ブランク９と軸２２との相対的な位置及び寸法は、ブランク９が軸２２の上面に載せられた時に、パネル１１は、支持されずに、軸２２の端縁から突出した状態になることを指摘しておかなければならない。

軸２２は、また、使用時にブランク９が載せられる上端面２２ａと、２つの側面２２ｂを有しており、該２つの側面２２ｂは、端縁２４を介して上端面２２ａに連結すると共に下方に向けて集束している。

延伸折曲げ装置１６は、また、延伸折曲げ区域２１に配置される対抗折曲げ軸２６を備えており、該対抗折り曲げ軸２６は、少なくとも部分的に軸２２の周面にブランク９を巻き付けると共に部分１２を延伸するために、軸２２と協同作業を行なうようになっている。

対抗折曲げ軸２６は、また、ポケット２８と、該ポケット２８の両側に配置された２本のアーム２９を備えており、前記ポケット２８には、使用時、ブランク９を支持する軸２２が挿入される。各アーム２９は、それぞれ略水平な回転軸３０回りに回転可能であり、（したがって、回転軸３０は、延伸折曲げ区域２１におけるブランク９の平面と平行であり）、実質的に水平な円筒形状の対応する折曲げピン３１を備えている。前記対応する軸３０回りに回転する折曲げピン３１は、端縁２４の輪郭に沿って対応するパネル１１を下方へ押圧する。

実際に使用する時、コンベア１４の第１の枝線１４ａはブランク９を移載区域１５まで搬送供給する。ブランク９が移載区域１５で停止した時に、液圧アクチュエータ２３の作動により軸２２を上昇し、それにより軸２２をブランク９に当接させる。軸２２がブランク９に当接すると、ヘッド部２５は、軸２２に対してブランク９の動きを阻止するように作動する。この点において、軸２２はブランク９をポケット２８内まで持ち上げ、そしてブランク９がポケット２８内に挿入されると、アーム２９のピン３１がパネル１１に当接し、部分１２を延伸するようにパネル１１を押す。

この点に関し、指摘しなければならないことは、側面２２ｂの方向付けと対抗折り曲げ軸２６の作用によって、部分１２は次のように（図２に示すように）折り曲げられる。すなわち、パネル１１は側面２２ｂに押し当てられ、部分１０に対して９０°未満の角度になるように形成され、それにより部分１２を効果的に延伸することができる。

一旦、延伸が完了すると、軸２２は、ブランク９と共に下降し、移載区域１５のシート１９にブランク９を戻す。ブランク９がシート１９に戻される時、ブランク９は元の平面形状にスプリングバックする。そして、ブランク９がシート１９内に戻ると直ぐに、ヘッド部２５は作動を停止する。

この時点において、ベルト１７が作動し、ブランク９はコンベア１４の第２の支線１４ｂ（支線１４ａと平行）に沿って搬送され、図示しないが次の既知の加工区域に搬送される。次の加工段階は、１束のたばこ３２の周囲にブランク９を折り曲げる工程を含んでいる（図３）。

実施の形態において説明していないが、コンベア１４の枝線１４ａ及び１４ｂは、互いに実質的に交叉している。

上記説明及び添付図面は丸みのある端縁を備えたたばこの箱２に関するものであるが、本発明はいかなる形式の箱にも適用できるものであり、特に、いかなる形式のたばこの箱、たとえば直角または傾斜状の端縁を有すると共にヒンジ式に蓋が取り付けられたたばこの箱、または、鋭い端縁を有すると共に前面、後面、上面及び／又は側面に１つ又は複数の曲面部分を有する、いわゆる「ピロー（pillow)」箱にも適用できる。軸２２及び対抗折曲げ軸２６の形状は、形成される端縁の形状に対応していなければならないことは、いうまでもない。

また、上記説明及び添付図面は、箱２の長い縦方向の端縁８を延伸することに関するものであるが、本発明は、箱の横方向の端縁を延伸することにも適用できることは明らかである。

本発明によりたばこの箱を製造する機械の延伸折曲げ装置であって、一部断面で示す概略正面図である。次の作業工程における図１と同じ延伸折曲げ装置の図である。たばこの箱を製造するためのブランク折曲げ工程を示す図である。製造後のたばこの箱を示す図である。

Claims

複数の折り線(13)が形成されると共に実質的に平面状の第１部分(12)を、少なくとも１つ有するブランクから箱(2)を製造する方法であって、搬送通路(P)に沿って前記ブランクを搬送供給する工程と、前記形成済みの折り線(13)の少なくとも幾つかに延伸作業を行なう工程を備えた製造方法において、
上記延伸作業は、搬送通路(P)の途中に設定された区域(15)から前記ブランク(9)を抜き出すことと、前記ブランク(9)を延伸折曲げ区域(21)へ所定方向に移送することと、前記延伸折曲げ区域(21)で前記形成済み折り線(13)を延伸することと、そして、延伸されたブランク(9)を前記搬送通路(P)に戻すことを特徴とする製造方法。
前記所定方向は、前記設定された区域(15)において前記搬送通路(P)と交叉する方向であることを特徴とする請求項１記載の方法。
前記ブランク(9)の少なくとも１つの部分(10,11,12)は、前記延伸折曲げ区域(21)において、前記部分(10,11,12)上に９０°未満の角度を為す２つの第２の部分(10,11)が形成されるように、折曲げ軸(22)の周面に巻き付けられることを特徴とする請求項１又は２記載の方法。
前記延伸折曲げ区域(21)において、ブランク(9)の部分(10,11,12)が折曲げ軸(21)の周面に巻き付けられるように、折曲げ軸(22)は対抗折曲げ軸(26)にかみ合うことを特徴とする請求項３に記載の方法。
ブランク(9)の前記部分(10,11,12)は、少なくとも１つの折曲げ部材(31)によってブランク(9)の前記部分(10,11,12)を変形することにより、折曲げ軸(22)の周面に巻き付けられるものであり、前記折曲げ部材(31)は、折曲げ軸(21)の外周面(22a,22b,24)の少なくとも１つの部分(24)の輪郭に沿って移動可能となっていることを特徴とする請求項３又は４に記載の方法。
ブランク(9)は、折曲げ軸(21)を搬送通路(P)から延伸折曲げ区域(21)に移動することにより、搬送通路(P)から抜き出されて延伸区域(20)へ移送されることを特徴とする請求項３又は５に記載の方法。
複数の折り線(13)が形成されると共に実質的に平面状の第１部分(12)を、少なくとも１つ有するブランクから箱(2)を製造する機械(1)であって、搬送通路(P)に沿って前記ブランクを搬送するコンベア(14)と、前記形成済みの折り線(13)の少なくとも幾つかに延伸作業を行なう延伸折曲げ装置(16)を備えた機械において、延伸折曲げ区域(16)は搬送通路(P)から外れて位置し、延伸折曲げ装置(16)は、ブランク(9)を、コンベア(14）の途中に位置する移載区域(15)から延伸折曲げ区域(21)へ所定方向に移送し、そして、延伸されたブランク(9)を延伸折曲げ区域(21)から前記移載区域(15)へ戻す移送ユニット(21)を備えている機械。
コンベア(14)は、前記所定方向に対して実質的に交叉していることを特徴とする請求項７記載の機械。
前記延伸折曲げ装置(16)は、折曲げ軸(22)と、ブランク(9)の少なくとも一部分(10,11,12)を折曲げ軸(21)の周囲に巻き付けるための折曲げ手段(26)を備え、それにより、前記部分(10,11,12)上に、９０°未満の角度を為す２つの第２の部分(10,11)が形成されるようにしてあることを特徴とする請求項７又は８に記載の機械。
前記折曲げ手段(26)は、延伸折曲げ区域(21)に配置された対抗折曲げ軸(26)で構成されており、該対抗折曲げ軸(26)は、ブランク(9)の前記部分(10,11,12)を折曲げ軸(22)の周囲に巻き付けるように折曲げ軸(22)にかみ合うようにしてあることを特徴とする請求項９に記載の機械。
前記折曲げ軸(22)は外周面(22a,22b,24)によって覆われており、延伸折曲げ装置(16)は、延伸折曲げ区域(21)に位置する少なくとも１つの折曲げ部材(31)を備えると共に、折曲げ軸(22)の周面にブランク(9)の前記部分(10,11,12)を巻き付けるように、折曲げ軸(21)の外周面(22a,22b,24)の少なくとも１つの部分(24)部分に沿って移動可能であることを特徴とする請求項９又は１０に記載の機械。
前記折曲げ部材(31)は、少なくとも１つの軸(30)周りに回転する折曲げピン(31)を備えており、上記軸(30)は、延伸折曲げ区域(21)におけるブランク(9)の平面と平行となっていることを特徴とする請求項1１に記載の機械。
移送ユニット(20）は、折曲げ軸(22)を移載区域(15)から延伸折曲げ区域(21)へ移動すると共に延伸折曲げ区域(21)から移載区域(15)へ移動し、かつ、折曲げ軸(22)をブランク(9)に係合させる作動部材(23)を備えており、上記折曲げ軸(22)の動きにより、使用時、ブランク(9)は移載区域(15)から延伸折曲げ区域(21)へ移送されると共に延伸折曲げ区域(21)から移載区域(15)へ移送されるようになっていることを特徴とする請求項９〜１２のいずれかに記載の機械。
前記延伸折曲げ装置(16)は、ブランク(9)を折曲げ軸(22)に固定するための把持手段(25)を有していることを特徴とする請求項１３に記載の機械。