JP6860926B2 - 破砕装置 - Google Patents
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Description
この破砕装置100は、ロッドミルとも称され、破砕部本体(本体ドラム)200と、原料供給部300と、破砕物の排出部400を備えている。
また、破砕部本体200は、図示していないが、内部に複数の金属ロッドが収容されるとともに、内周面に間欠的にライナーが突設されている。
中央に原料供給口311が穿設された蓋310からなる。
そして、原料供給口311から、投入ボックス等の原料供給装置600が破砕部本体200内に臨んでいる。
すなわち、蓋310の中央に設けられた原料供給孔311を介して破砕部本体200に投入された破砕原料aは、まず、原料供給孔311の直下に破砕部本体200の底に受けられて、破砕部本体200の回転に伴って跳ね上げ、落下を繰り返しつつ金属ロッドで圧砕され、徐々に排出部400側に送られていくようになっている。
したがって、破砕原料aの供給速度を上げると、どうしても破砕部本体200の入口付近に貯まり、供給孔311の前方を塞ぎ、供給が妨げられるおそれがある。
すなわち、あまり大きな塊の破砕原料aは供給できないため、原料供給装置600の投入ボックス610の少なくとも排出側の径も小さいものとせざるを得ず、原料供給装置600に供給される破砕原料aから予め大きな原料を篩い分けして除去しておく必要があり、生産性が悪いという問題がある。
すなわち、傾斜面の隔壁側の端縁の高さ位置が、蓋部側の高さ位置よりも低くなる位置まで、原料供給孔が回転してくると、ガイド壁部に沿って上方に持ち上げられてきた破砕原料が、傾斜面に沿って原料供給孔に向かってすべり落ちる。
そして、前記隔壁側の端縁と、前記原料供給孔の端縁とが一致しているので、ガイド壁部に送られてきた破砕原料を原料供給孔を介して放物線を描かせながら破砕部本体内に供給できる。
すなわち、破砕部本体の隔壁から離れた位置まで破砕原料を供給することができ、隔壁近傍で破砕原料が貯まることを確実に防止できる。
すなわち、破砕原料は、原料供給孔が最高位置にきたときに、傾斜面にって沿って滑り落ちるので、破砕原料供給孔をより隔壁から離れた位置に供給できる。
すなわち、破砕原料を、一回の回転で複数の原料供給孔から破砕部本体内に供給でき、供給速度を上げることができる。
(2)破砕原料供給部内に投入された破砕原料は、破砕原料供給部の下方に貯まるが、この貯まった破砕原料が破砕原料供給部の回転によって下方に回転してきたバケットの掬い取り部によって掬い取られる。
(3)破砕原料供給部の回転に伴ってバケットも回転するので、掬い取り部に掬い取られた破砕原料は、回転に伴って持ち上げられながらガイド壁部を介して原料供給孔を介して最低位置より高所で破砕部本体に供給される。
したがって、供給される破砕原料が大きな塊のものを含んでいても、予め破砕原料を篩分けるという工程を省くことができる。
すなわち、原料供給孔が高い位置にきたときに、持ち上げられた破砕原料が放物線を描きながら破砕部本体内に供給されるので、隔壁の直下ではなく隔壁から離れた位置に落下する。
したがって、破砕原料が隔壁直下にたまり、原料供給孔を塞ぐことがなくなるため、破砕原料の供給速度を上げることができ、生産性が向上する。
図1〜図3は本発明に係る破砕装置の第1の実施の形態をあらわしている。
破砕部本体2は、円筒形をしていて、複数のタイヤ5によって下方から支持され、モーター(図示せず)駆動によって、その筒軸を中心に回転するようになっている。
供給部本体31は、破砕部本体2の筒軸に一致する筒軸を備えた円筒形をしている。
2つの原料供給孔35は、略矩形をしていて、供給部本体31の壁面から回転軸方向に少し入った位置で、隔壁32の回転軸を中心に対称に設けられているとともに、隔壁32の回転中心通る1本の仮想線に垂直な第1辺35a、第2辺35bを有する略矩形をした2つの原料供給孔35が隔壁32の回転中心を挟んで対称に設けられている。
すなわち、原料供給孔35は、原料供給孔35が最下端まで回転してきたとき、第1辺35aが原料供給孔35の下端、第2辺35bが原料供給孔35の上端となり、原料供給孔35が最上端まで回転してきたとき、第2辺35bが原料供給孔35の下端、第1辺35aが原料供給孔35の上端となるように設けられている。
そして、破砕原料投入口33aには、破砕原料aの原料供給装置6の投入ボックス61が臨んでいる。
すなわち、破砕原料投入口33aから破砕原料aが供給部本体31内に供給されるようになっている。
掬い取り部34aは、板状材からなり、その回転方向前端が、原料供給孔35の回転方向前方側の端縁より回転方向前方側で供給部本体31の壁面31aに沿うとともに、回転方向後端縁側に向かって徐々に供給部本体の回転中心に近づく湾曲形状となっていて、幅方向の一端縁が蓋部に、他端縁が隔壁32にそれぞれ溶接やボルト止めによって固定されている。
なお、ガイド壁部34bは、第2辺35bに沿う部分のみが傾斜面34cになっていても構わないし、掬い上げ部34a側端から後端側に向かって徐々に傾斜面となるようにしても構わない。
そして、排出部4は、破砕部本体2内で破砕されて破砕部本体2の他端まで送られてきた破砕物bが破砕部本体2の端部に設けられた破砕物排出孔21を介して篩筒部41に入り込む。
したがって、原料投入孔33aの孔径を大きくすることができる。
すなわち、破砕原料aとして大きな塊が含まれていても、原料投入孔33aを介してスムーズに供給部本体2内に破砕原料aを供給できので、破砕原料aから大きな塊のものを除く工程を省くことができ、破砕物の製造コストを低コスト化できる。
上記のようにして掬い上げ部34aによって掬い上げられた34aは、供給部本体2の回転に伴ってガイド壁部34b側に移動していく。
このとき、破砕原料aの一部は、原料供給孔35から破砕部本体2内に入り込むが、破砕原料aに、回転による遠心力が働くので、残りの破砕原料aは、ガイド壁部34bに沿いながら、供給部本体31の回転によって上方に持ち上げられていく。
すべり落ちた破砕原料aは、傾斜面34cの下端縁である隔壁32側端縁が第2辺35bに一致しているので、スムーズに原料供給孔35を介して隔壁32から遠ざかりつつ、放物線を描きながら破砕部本体2内に供給される。
したがって、隔壁32の直下に破砕原料aが貯まり、原料供給孔35を塞ぐことがなく、効率よく、破砕原料aを破砕することができ、破砕物bの生産速度を上げることができる。
たとえば、上記の実施の形態では、破砕原料が岩石であったが、鉄鋼スラグなど、破砕媒体を用いて破砕できるものであれば、特に限定されない。
上記の実施の形態では、原料供給孔が略矩形であったが、台形や円形でも構わない。
2 破砕部本体
21 破砕物排出孔
23 金属ロッド
3 原料供給部
31 供給部本体
31a 周壁
32 隔壁
33 蓋部
33a 破砕原料投入口
34 バケット
34a 掬い上げ部
34b ガイド壁部
34c 傾斜面
35 原料供給孔
35a 第1辺
35b 第2辺
4 排出部
41 篩筒部
5 タイヤ
6 原料供給装置
61 投入ボックス
a 破砕原料
b 破砕物
b1 小さな破砕物
b2 大きな破砕物
Claims (4)
- 筒軸を中心に回転し、回転によって内部に投入された破砕原料を破砕媒体により破砕する筒状をした破砕部本体と、
前記破砕部本体の筒軸方向の一端側で前記破砕部本体に連設されるとともに、前記破砕原料を前記破砕部本体の一側に供給する破砕原料供給部を備える破砕装置であって、
前記破砕原料供給部は、前記破砕部本体の筒軸に一致する筒軸を有する筒状をした供給部本体と、
この供給部本体の筒軸方向一側端と、前記破砕部本体との間を仕切り、その半径方向の外方に原料供給孔が穿設されている隔壁と、
前記供給部本体の筒軸方向他側端を塞ぎ、中央に前記供給部本体への原料投入孔を備えた蓋部と、
前記供給部本体内に投入された破砕原料を掬い取り、前記原料供給孔を介して前記破砕部本体に供給するバケットを備え、
前記バケットは、前記供給部本体内に投入された破砕原料を前記供給部本体の回転に伴って掬い取る掬い取り部と、
前記掬い取り部で掬い取られた破砕原料を前記供給部本体の回転に伴って前記供給部本体の最低位置より上方に持ち上げながら前記原料供給孔にガイドするガイド壁部を有することを特徴とする破砕装置。 - 前記ガイド壁部は、その後端側で、前記隔壁側の端縁が、前記原料供給孔の端縁に一致しているとともに、前記蓋部側の端縁が前記隔壁側の端縁より前記供給部本体の半径方向外側に配置される傾斜面を備えている請求項1に記載の破砕装置。
- 前記傾斜面は、前記原料供給孔が最高位置まで回転した状態で、前記隔壁側の端縁が最下端となるように設けられている請求項2に記載の破砕装置。
- 前記隔壁は、複数の原料供給孔を備えている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の破砕装置。
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2018
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