JPS5916127Y2 - 製砂機への原石の供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、製砂機への原石の供給装置に関するもので
ある。

本願の考案者は、製砂機の効率を高めるために、回転ド
ラムを排出口側が投入口側よりも高くなるように若干傾
斜せしめた場合にも、その投入口へと水や砂を容易に供
給しうる供給装置（実開昭５２１６３２７５）を先に開
発したが、この考案は、その構造をより簡略化し、もっ
て原石の詰まりゃ噛み込み等の生ずる原因となり易いい
りくんだ個所を可及的に減じると共に、装置の材料及び
製作コストの低減化を図ったものである。

実施例を図について説明すると、１は若干傾斜して設け
られた機枠、２はこの機枠１上に軸架されたゴムタイヤ
を有する車輪構造の複数対の転子３でもって回転自在に
支承され、転子３に連結された駆動源にて回転せしめら
れるように構威された回転ドラムで、この回転ドラム２
内には、通常の製砂機同様に多数のロッド５が収容され
ているのであるが、上記のようにしてその軸線を傾斜せ
しめられ、その排出口６の高さを原石の投入ロアよりも
高くなされた回転ドラム２内へは、この考案にしたがっ
た次のような供給装置によって、投入ロアへと原石が水
と共に供給されるようになっている。

すなわち、この原石の供給装置８は、回転ドラム２の原
石投入ロアに連通する連通口１０をその中心にあけた後
側板１１と、原石の投入シュート１２の挿入口１３をそ
の中心にあけた前側板１４と、両側板１１．１４間の円
筒状の周面１５にて、前記連通口１０が回転ドラム２の
原石投入ロアへと連通して回転ドラム２へと同心的に連
結固定された回転ハウジング１６を構威し、この回転ハ
ウジング１６内に、渦巻状の一対の汲み上げ羽根１７を
設け、この汲み上げ羽根１７は、夫々その先端側１７
ａを前記周面１５へと接続せしめ、その基端側１７ｂを
前記挿入口１３および連通口１０の口縁部へと正接せし
めて設け、この一対の汲み上げ羽根１７の基端間へと配
して、その断面がＶ字状に折り曲げられた仕切板１８を
、その凸面が前記連通口１０に臨みその凹面が前記投入
シュート１２の挿入口１３に臨むようにして設け、上記
一対の汲上げ羽根１７と上記仕切り板１８とで゛もって
、回転ハウジング１６内に、配状の二車２０．２１と原
石の投入室２２とを形成し、前記汲み上げ羽根１７の基
端部１７ｂによって構成された部分の投入室の壁に、該
投入室２２から前記配状の二車２０．２１へと通ずる一
対の窓孔２３をあけることにより構成されているのであ
るが、この実施例のハウジング１６には、前記投入シュ
ート１２の挿入口１３の口縁部に、戴頭円錐形状の原石
の落ちこぼれ防止板２４を取付けてあって、前記投入室
２２の実質的な開口径が投入シュート１２の傾斜を利用
して小径になされ、且つ投入室２２の実質上の内容積が
拡張されている。

２５はこの考案の供給装置８全体を収容せる水槽である
。

この考案に係る原石の供給装置８は、上記のような構成
であるから、ホッパー２６のシュート１２からハウジン
グ１６の前記投入室２２へと原石を水と共に流し込み、
回転ドラム２を回転させると、ハウジング１６が回転ド
ラム２と一体となって回転せしめられるので、投入室２
２内へと投入された原石と水とは、先づ投入室２２の側
壁にあけられた一対の窓孔２３から、その窓孔２３の位
相がシュート１２の挿入口１３より下位になった時にお
いて、前記配状の二車２０．２１の何れかの内へと落下
して送り込まれ、送り込まれた原石と水は、この二車２
０゜２１を形成している汲み上げ羽根１７にて汲み上げ
られ、該二車２０．２１の位相が連通口１０よりも上位
へと達したときにおいて、前記仕切板１８の面上を滑り
落ち、連通口１０方向へと流し込まれることになるもの
である。

なお、このとき回転ドラム２の回転がおそかったりその
中に収容している原石量が多すぎる場合には、回転ドラ
ム２内の水や原石が下位となった配状の室２０．２１内
へと若干逆流し、甚しい場合には前記窓孔２３から投入
室２２内へと逆流するおそれも生じてくるのであるが、
通常の製砂機の回転数の場合には、収容する原石量が極
端に多くならない限りその回転の遠心力によって、この
ような逆流現象は生じない。

なお、上記実施例のように、投入シュート１２の挿入口
１３の口縁部に前記のような落ちこぼれ防止板２４を設
けて、投入室２２の実質上の開口部を小径にし、実質上
の内容積を大になした場合には、上述のような場合に若
干の逆流現象が生じても、逆流した原石を、それが供給
装置８外にこぼれ落ちないよう防止しうる。

そして、この考案の供給装置８によれば、回転ドラム２
が傾斜していて、その投入ロアの高さが排出口６の高さ
より低くても、原石と水を投入ロアへと強制的に送り込
み、砂と水を排出口６から円滑に排出せしめうるのであ
る。

以上この考案に係る原石の供給装置を実施例について説
明したが、この考案の原石の供給装置には、スクリュー
フィーダーのような互に摺接し合う部材がなく、また、
原石をバッチ式にあたかもパケットでもって受は止めて
、そしてそれを流し込むが如き状態でもって、自由に転
勤せしめながら供給するようになっており、機構的に原
石を無理に押し込むものでないから、強度的にすぐれ、
また、構造が簡単でいりくんだ構造の個所が少ないこと
とも相まって、原石の噛み込みとか詰まり等のトラブル
を全く生ずることなく、極めて円滑に原石を送り込みう
るものである。

また、この考案に係る原石の供給装置は、その構造が頗
る簡単であることにより、その材料および製作コストが
低廉であることはもちろんである。

なお、上記実施例では、投入シュート１２の挿入口１３
に戴頭円錐状のカバー板を取り付けて、原石の投入室２
２の実質上の開口径を小径になし、実質上の内容積を大
になした例を示したが、他の実施例においては、上記カ
バー板のような別部材を用いることなく、前側板を直接
プレス成形して、投入シュートの挿入口の口縁部を絞り
、それを前方へと若干突出せしめて同様形状に形成して
もよい（図示せず）。

【図面の簡単な説明】

第１図は製砂機の側面図、第２図はこの考案に係る原石
の供給装置の一部切欠側面図、第３図は第２図のＩＩＩ
−ＩＩＩ線断面図、第４図は第２図のＩＶＩＶ線断面
図、第５図は第２図のｖ−Ｖ線断面図、第６図は第３図
のＶＩ−ＶＩ線断面図である。 ２・・・・・・回転ドラム、７・・・・・・原石投入口
、１ｏ・・回連通口、１１・・・・・・後側板、１２・
・・・・・投入シュート、１３・・間挿入口、１４・・
・・・・前側板、１５・・・・・・円周面、１６・・・
・・・回転ハウジング、１７・・・・・・汲み上げ羽根
、１８・・・・・・仕切板、２０゜２１・・・・・・配
状の二車、２２・・・・・・投入室、２３・・・・・・
窓孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．製砂機の回転ドラム２の原石投入ロアに連通する連
   通口１０をその中心にあけた後側板１１と、原石の投入
   シュート１２の挿入口１３をその中心にあけた前側板１
   ４と、両側板１１．１４間の円周面１５にて、前記連通
   口１０が回転ドラム２の原石投入ロアへと連通して回転
   ドラム２へと同心的に連結固定された回転ハウジング１
   ６を構成し、この回転ハウジング１６内に渦巻状の一対
   の汲み上げ羽根１７を設け、この一対の汲み上げ羽根１
   ７の基端間へと配して、断面がＶ字状の仕切板１８を、
   その凸面が前記連通口１０に臨み、凹面が前記投入シュ
   ート１２の挿入口１３に臨むようにして設け、上記一対
   の汲上げ羽根１７と上記仕切板１８とでもって、回転ハ
   ウジング１６内部に、配状の二車２０．２１と原石の投
   入室２２とを形威し、汲み上げ羽根１７の基端部によっ
   て構威された部分の投入室２２の壁に、該投入室２２か
   ら前記配状の二車２０．２１へと通じる一対の窓孔２３
   をあけであることを特徴としてなる製砂機への原石の供
   給装置。 ２、前記原石の投入シュートの挿入口の口縁部に、先す
   ぼまり状の原石の落ちこぼれ防止板が取付けられている
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載の製砂機への原石
   の供給装置。 ３、前記前側板にあけられた投入シュートの挿入口の口
   縁部が、若干前方へと先すぼまり状に突出されている実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の製砂機への原石の
   供給装置。