JP6859236B2 - 血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は、血圧を測定する血圧計に関する。
従来、筒状の外枠部材の内側に設けられたカフ(腕帯)に上腕を挿通して測定スイッチを押すだけの簡単な操作で、カフを自分で上腕に巻き付けることなく、自動的に血圧の測定を行うことができる腕挿入式の血圧計が知られている。
上記した腕挿入式の血圧計では、使用者の幅広い上腕の太さに対応するために、使用が想定される上腕よりもカフの開口部を大径に設定しておき、上腕が挿入された後に、縮径機構によってカフを上腕の太さに対応した径にまで自動的に縮径させてから、カフに設けた測定用空気袋に空気を供給して上腕を圧迫し、血圧の測定を行う構成とされるのが一般的である。このような構成とすることで、血圧測定の際に測定用空気袋に注入される空気の量を少なくして、より迅速かつ精度よく血圧を測定することができる。
例えば特許文献1には、外枠部材とカフとの間に当該カフの全周に亘って並ぶ複数の縮径用の空気袋を設け、これらの縮径用の空気袋に空気を供給することでカフを縮径させてから、カフに設けた測定用空気袋に空気を供給して血圧の測定を行うようにした血圧計が記載されている。
また、特許文献2には、カフの外周に巻き付けられるワイヤを備え、このワイヤを電動モータで巻き取ることでカフを縮径させてから、カフに設けた測定用空気袋に空気を供給して血圧の測定を行うようにした血圧計が記載されている。
特許第3826938号公報 特許第4240034号公報
しかし、特許文献1に記載される従来の血圧計では、カフを縮径させる際に、複数の縮径用の空気袋に大量の空気を供給する必要があるので、流量の大きい高出力で高価なポンプが必要となって、血圧計の製造コストが高くなるという問題がある。
また、特許文献2に記載される従来の血圧計では、カフに巻き付けたワイヤを巻き取るために、ポンプとは別に電動モータを設ける必要があるので、血圧計の製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、その目的は、カフを縮径させる縮径機構の構成を簡素化して血圧計の製造コストを低減することにある。
本発明の血圧計は、筒状の外枠部材の内側に設けられたカフを縮径機構によって縮径させてから前記カフに設けた測定用空気袋に空気を供給して血圧の測定を行う血圧計であって、前記縮径機構は、前記カフの外側に設けられた縮径用空気袋と、前記縮径用空気袋に空気を供給する空気供給源と、前記カフと前記縮径用空気袋とに巻き掛けられ、前記空気供給源から空気が供給されて前記縮径用空気袋が膨らむと、該縮径用空気袋の側に向けて引かれて前記カフを締め付けて縮径させる接続部材と、を有することを特徴とする。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記接続部材が可撓性を有する帯状に形成されているのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記接続部材が前記縮径用空気袋に複数回巻き付けられているのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記カフが前記測定用空気袋の外側に該測定用空気袋の外周面に沿って湾曲して延びるとともに湾曲方向に弾性変形自在の測定側シート状部材を備えているのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記接続部材が前記測定側シート状部材に固定され、該測定側シート状部材が前記接続部材の一部を構成しているのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記縮径用空気袋の外側に該縮径用空気袋の外周面に沿って湾曲して延びるとともに湾曲方向に弾性変形自在の縮径側シート状部材が設けられ、前記接続部材が前記縮径側シート状部材を介して前記縮径用空気袋に巻き掛けられているのが好ましい。
本発明によれば、カフを縮径させる縮径機構の構成を簡素化して血圧計の製造コストを低減することができる。
本発明の一実施の形態である血圧計の構成を概略で示す斜視図である。 図1に示す測定部の内部構造を示す断面図である。 図2に示す縮径機構の詳細を示す斜視図である。 測定用空気袋と縮径用空気袋の制御体系を示すブロック図である。 図1に示す血圧計の血圧測定の動作を示すフローチャート図である。 カフに上腕が挿入された後、測定用空気袋に一定量の空気が注入された状態を示す断面図である。 カフが縮径機構によって縮径された状態を示す断面図である。 (a)〜(d)は、それぞれカフ及び縮径用空気袋に対する接続部材の巻き掛け方の変形例を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である血圧計1は、測定部2と操作部3とを備え、測定部2に設けられたカフ(腕帯)10に上腕を挿通し、操作部3に設けられた測定スイッチ3aを押すことで、自動的に血圧の測定を行うことができる腕挿入式のものである。
図1、図2に示すように、測定部2は外枠部材20を備えており、外枠部材20の内側にカフ10が設けられている。外枠部材20は、例えば硬質の合成樹脂材料によって円筒状に形成されており、軸方向の両端部にはそれぞれ当該端部を覆う壁部21が設けられている。それぞれの壁部21には開孔21aが設けられており、これらの開孔21aを通して外枠部材20の内部に上腕を挿入することができる。図示する場合では、開孔21aは、中心位置が外枠部材20の軸心に対して上方側に位置するように上方に偏って設けられている。開孔21aの直径は、使用者の幅広い上腕の太さに対応するために、使用が想定される上腕よりも大径に設定されている。
本実施の形態では、外枠部材20は円筒状とされているが、例えば楕円筒状、角筒状など、筒状であれば他の形状とすることもできる。また、外枠部材20は、合成樹脂製に限らず、形状を保持できる程度の所定の剛性を有する硬質のものであれば、例えば金属製とすることもできる。さらに、開孔21aは、外枠部材20の軸心に対して上方側に限らず何れの方向に偏っていてもよく、また、開孔21aは、外枠部材20と同軸に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、血圧計1は、操作部3が測定部2から分離して設けられた分離型となっているが、操作部3を測定部2に一体に設けた一体型に構成することもできる。この場合、測定部2に基台部を一体に設け、基台部においてテーブル等の設置台の上に設置して使用する据置き型に構成することもできる。
図2に示すように、カフ10は、測定用空気袋11と測定側シート状部材12とを有している。測定用空気袋11は、矩形ないし帯状の外形形状の空気袋を円筒状に丸めたものであり、その内側は測定の際に上腕が挿入される挿入空間となっている。測定用空気袋11は、血圧の測定に空気が注入されることで膨張し、挿入空間に挿通された上腕を圧迫することができる。
測定側シート状部材12はカーラーとも呼ばれるものであり、測定用空気袋11の外周面に沿って延びるように円筒状に湾曲するシート状の形態を有している。測定側シート状部材12の周方向の両端部は互いに径方向に重ねられており、測定側シート状部材12は当該両端部が重ねられた部分を下方に向けて(後述する縮径用空気袋31の側に向けて)測定用空気袋11の外側に同心状に配置されている。測定側シート状部材12は合成樹脂製となっており、湾曲方向つまり直径(内径ないし外径)を増減させる方向に弾性変形自在となっている。測定用空気袋11の外側に測定側シート状部材12を備えることで、カフ10は略円筒状に形状が保持されている。
上記の通り、測定側シート状部材12の周方向の両端部は互いに径方向に重ねられているので、測定側シート状部材12が縮径する際に、周方向の両端部が互いに当接することを防止して、測定側シート状部材12を確実に縮径させることができる。
測定側シート状部材12は、合成樹脂製に限らず、湾曲方向に弾性変形自在なものであれば、例えば金属等の他の材質で形成されたものとすることもできる。
縮径機構30によって縮径されていない自然状態におけるカフ10の内径は、外枠部材20の開孔21aと同様に、使用が想定される上腕よりも大径に設定されている。したがって、使用者は、開孔21aを通してカフ10の内側に容易に上腕を挿通させることができる。
詳細は図示しないが、カフ10の内側に、カフ10の内周面を覆うとともに壁部21の開孔21aに連なるカバーを装着した構成とすることもできる。カバーとしては、例えば、伸縮性を有する布材により円筒状に形成されたものを用いることができるが、他の構成のものを用いることもできる。当該カバーを設けることで、上腕をカフ10の内側に挿通したときに、上腕が測定用空気袋11に直接触れることを防止することができる。これにより、カフ10と上腕との間の摩擦抵抗を低減して、カフ10を縮径し易くすることができる。また、上腕に対するカフ10の装着感を良くすることもできる。なお、当該カバーを設けることなく、測定用空気袋11を布製のカバーに収容した構成とすることも可能である。
図2、図3に示すように、測定部2には縮径機構30が設けられている。縮径機構30により、使用が想定される上腕よりも大径となっているカフ10を、上腕に対応した径にまで縮径させることができる。
縮径機構30は、縮径用空気袋31、空気供給源32(図4参照)及び接続部材33を有している。
縮径用空気袋31は、ある程度の空気が注入されている状態において細長い棒状となる形態を有し、長手方向がカフ10の軸方向と平行となる姿勢で外枠部材20の内部においてカフ10の外側に配置されている。縮径用空気袋31は、図2、図3に示す状態から、さらに空気が供給されると、その直径を拡大するように膨らんで拡径する。
図4に示すように、縮径用空気袋31には3ポート弁34を介して空気供給源32が接続されている。より具体的には、空気供給源32は3ポート弁34のポート3に接続され、縮径用空気袋31は3ポート弁34のポート1に接続されており、3ポート弁34がポート1とポート3とを接続する3−1接続の状態となると縮径用空気袋31は空気供給源32に接続される。空気供給源32は、例えばエアポンプにより構成することができる。3ポート弁34を3−1接続とした状態で空気供給源32を作動させることで、空気供給源32から縮径用空気袋31に加圧した空気を供給して、縮径用空気袋31を拡径するように膨らませることができる。
3ポート弁34としては、例えば切替え用のソレノイドを有するソレノイド弁を用いることができる。
3ポート弁34のポート2には、カフ10の測定用空気袋11が接続されている。空気供給源32を作動させた状態で、3ポート弁34を、3−1接続から、ポート3とポート2とを接続する3−2接続に切り替えることで、空気供給源32から測定用空気袋11に加圧した空気を供給することができる。
3ポート弁34のポート3には大気開放用のソレノイドバルブ35も接続されている。3ポート弁34を3−1接続とした状態で空気供給源32を停止し、ソレノイドバルブ35を開くことで、ソレノイドバルブ35を通して縮径用空気袋31を大気開放して、縮径用空気袋31の内部の空気を外部に排出させることができる。同様に、3ポート弁34を3−2接続とした状態で空気供給源32を停止し、ソレノイドバルブ35を開くことで、ソレノイドバルブ35を通して測定用空気袋11を大気開放して、測定用空気袋11の内部の空気を外部に排出させることができる。
3ポート弁34のポート3には圧力センサ36も接続されている。圧力センサ36は、3ポート弁34が3−1接続のときに縮径用空気袋31の内部圧力を検知することができる。また、圧力センサ36は、3ポート弁34が3−2接続のときに測定用空気袋11の内部圧力を検知することができる。
空気供給源32、3ポート弁34、ソレノイドバルブ35及び圧力センサ36は、それぞれ操作部3に設けられた制御部37に接続され、当該制御部37によって統合制御される。制御部37は、例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータで構成することができる。空気供給源32、3ポート弁34、ソレノイドバルブ35及び圧力センサ36は、制御部37とともに操作部3の内部に設けられているが、測定部2の内部に設けてもよい。
制御部37は、縮径機構30によって縮径されたカフ10により上腕が圧迫された状態において、圧力センサ36により検知される測定用空気袋11の内部圧力の変化に基づき、すなわちオシロメトリック方式により、血圧値(最高血圧及び最低血圧)を測定することができる。測定用空気袋11にマイクロフォン等のセンサを設け、測定用空気袋11の圧力状態とコロトコフ音の発生及び消滅に基づき、すなわちコロトコフ方式により、血圧値を求める構成とすることもできる。
本実施の形態では、縮径用空気袋31の外側に縮径側シート状部材38が設けられている。縮径側シート状部材38は、縮径用空気袋31の外周面に沿って延びるように円筒状に湾曲するシート状の形態を有し、縮径用空気袋31の外側に同心状に配置されている。縮径側シート状部材38は合成樹脂製となっており、湾曲方向つまり直径を増減させる方向に弾性変形自在となっている。縮径側シート状部材38は、縮径用空気袋31が膨らむと、縮径用空気袋31とともに直径を拡大するように弾性変形する。また、縮径側シート状部材38は、縮径用空気袋31がソレノイドバルブ35を介して大気開放されると、縮径用空気袋31を押し潰しつつ縮径用空気袋31とともに元の形状に復元する。
縮径側シート状部材38は、合成樹脂製に限らず、湾曲方向に弾性変形自在なものであれば、例えば金属等の他の材質で形成されたものとすることもできる。
縮径側シート状部材38は、縮径用空気袋31が膨らんで拡径した状態においても、周方向の両端部が互いに径方向に重なるように構成されている。これにより、拡径した状態から縮径する際に、周方向の両端部が互いに当接することを防止して、縮径側シート状部材38を確実に元の形状に復元させることができる。
図3に示すように、接続部材33は、可撓性を有する帯状に形成され、カフ10と縮径用空気袋31とに巻き掛けられている。接続部材33としては、例えばリボンや紐などのように、引張り力に対する耐性が高いが、カフ10ないし縮径用空気袋31に対する巻き付け方向へは容易に変形することができる柔軟なものであるのが好ましい。
接続部材33は、長手方向の略中央部において、縮径側シート状部材38を介して縮径用空気袋31の外周面に周方向に巻き掛けられている。本実施の形態では、接続部材33は、縮径側シート状部材38を介して縮径用空気袋31の外周に1周回巻き付けられ、長手方向の両端がカフ10の側に引き出されている。
接続部材33のカフ10の側に引き出された長手方向の一端は、測定側シート状部材12の一方の側部に固定され、接続部材33のカフ10の側に引き出された長手方向の他端は、測定側シート状部材12の他方の側部に固定されている。上記の通り、測定側シート状部材12は、周方向の両端部が互いに径方向に重ねられた部分を縮径用空気袋31の側に向けて配置されているので、接続部材33の長手方向の他端は、測定側シート状部材12の両端部が互いに径方向に重ねられた部分を挟んだ周方向の両側に固定されている。
接続部材33の長手方向の両端は、何れも測定側シート状部材12に固定されているので、接続部材33は、長手方向の一端と他端との間が測定側シート状部材12によって互いに連結された状態となって擬似的にカフ10の外周面に周方向に巻き掛けられている。すなわち、本実施の形態では、接続部材33の長手方向の両端を測定側シート状部材12に固定し、測定側シート状部材12の一部を接続部材33として機能するように構成することで、接続部材33を簡素な構成でカフ10に擬似的に巻き掛けた構成としている。
接続部材33の長手方向の両端部を互いに接続し、縮径側シート状部材38ないし縮径用空気袋31の上方に掛け渡すことで、接続部材33をカフ10に巻き掛けた構成とすることもできる。この場合、接続部材33をカフ10の外周面に少なくとも1周回巻き付けた構成とすることもできる。
縮径用空気袋31に加圧した空気が供給され、縮径用空気袋31が膨らんで縮径側シート状部材38が拡径すると、縮径側シート状部材38ないし縮径用空気袋31の外周長が増加する。縮径側シート状部材38ないし縮径用空気袋31の外周長が増加すると、当該外周長の増加の分だけ、接続部材33が縮径側シート状部材38ないし縮径用空気袋31に巻き取られ、接続部材33の長手方向の両端部が縮径側シート状部材38ないし縮径用空気袋31の側に向かれて引かれる。接続部材33の長手方向の両端部が縮径側シート状部材38ないし縮径用空気袋31の側に向かれて引かれると、測定側シート状部材12が、その周方向の両端部の重ね代がさらに大きくなるように縮径変形するので、カフ10は接続部材33により締め付けられて縮径する。
このように、縮径機構30は、縮径用空気袋31に加圧した空気を供給して膨らませ、縮径用空気袋31に巻き掛けられた接続部材33を縮径用空気袋31の側に向けて引き動作させることで、カフ10を接続部材33によって締め付けて縮径させることができる。このとき、接続部材33は縮径用空気袋31に周方向に巻き付けられているので、縮径用空気袋31の小さな拡径によって接続部材33を所望の量だけ縮径用空気袋31の側に引いてカフ10を所望量だけ縮径させることができる。特に、接続部材33を縮径用空気袋31に周方向に複数回巻き付けた構成とすれば、縮径用空気袋31が膨らんだときに接続部材33が縮径用空気袋31の側に引かれる量を巻付け回数倍(周回倍)となることから、縮径用空気袋31のより小さな拡径によってカフ10を所望量だけ縮径させることができる。
カフ10が縮径機構30によって所望量だけ縮径されると、測定用空気袋11に空気を供給することで、上腕を圧迫して血圧の測定を行うことができる。
カフ10が接続部材33により締め付けられて縮径された状態から、縮径用空気袋31を大気開放すると、縮径側シート状部材38の弾性力により縮径用空気袋31が縮径した状態に復元し、接続部材33によるカフ10の締め付けが解除される。接続部材33によるカフ10の締め付けが解除されると、カフ10は、測定側シート状部材12の弾性力により拡径されて元の形状に復元する。
図5は図1に示す血圧計の血圧測定の動作を示すフローチャート図であり、図6はカフに上腕が挿入された後、測定用空気袋に所定量の空気が供給された状態を示す断面図であり、図7はカフが縮径機構によって縮径された状態を示す断面図である。図6、図7においては、前述した部材には同一の符号を付してある。
次に、図5〜図7に基づいて、上記構成を有する血圧計1により血圧を測定する際の当該血圧計1の動作について説明する。
まず、測定部2の外枠部材20の開孔21aを通してカフ10の内側に上腕を挿通する(ステップS1)。このとき、外枠部材20を保持して、上腕がカフ10の内側に位置するようにする。次に、操作部3の測定スイッチ3aをオンし、測定を開始させる(ステップS2)。
測定が開始されると、3ポート弁34が3−2接続に切り替えられ(ステップS3)、次いで、ソレノイドバルブ35が閉じられた状態で空気供給源32が作動を開始する(ステップS4)。空気供給源32が作動すると、測定用空気袋11に予め定められた一定量の空気が注入される(ステップS5)。測定用空気袋11に注入される空気の量は、例えば、空気供給源32を予め定められた一定時間(例えば5秒)だけ作動させることにより一定量に規定される。
図6に示すように、測定用空気袋11に一定量の空気が注入されても、カフ10の内径は上腕Aの外径よりも大きく、カフ10と上腕Aとの間に隙間が設けられている。なお、測定用空気袋11に一定量の空気が注入されたときに、カフ10の内周面が上腕Aの外周面に軽く触れるようにしてもよい。
なお、測定用空気袋11に予め定められた一定量の空気を注入するステップを行わない構成とすることもできる。
測定用空気袋11に一定量の空気が注入されると、次に、空気供給源32が作動したまま3ポート弁34が3−1接続に切り替えられる(ステップS6)。3ポート弁34が3−1接続に切り替えられると、空気供給源32から縮径用空気袋31に空気が注入される(ステップS7)。
縮径用空気袋31に空気が注入されると、縮径用空気袋31が膨らみ、縮径用空気袋31とともに縮径側シート状部材38が拡径する(ステップS8)。縮径側シート状部材38が拡径すると、縮径側シート状部材38に巻き付けられた接続部材33が当該縮径側シート状部材38に巻き取られて、接続部材33の長手方向両端部が縮径用空気袋31の側に向けて引き下げられる(ステップS9)。これにより、測定側シート状部材12が接続部材33により締め付けられて縮径し、すなわちカフ10が縮径する(ステップS10)。
ここで、縮径用空気袋31への空気の注入は、圧力センサ36により検出される縮径用空気袋31の内部圧力Pが所定圧力α(mmHg)となるまで継続される(ステップS11)。圧力センサ36により縮径用空気袋31の内部圧力Pが所定圧力αに達したことが検出されると、空気供給源32を作動させたまま、3ポート弁34が3−2接続に切り替えられる(ステップS12)。このように、内部圧力Pが所定圧力αに達するまで縮径用空気袋31を拡径させることで、図7に示すように、一定量の空気が注入されている測定用空気袋11を、適切な締め付け力で上腕Aに巻き付いた状態となるまで縮径させることができる。
3ポート弁34が3−2接続に切り替えられて縮径用空気袋31への空気の注入が完了すると、空気供給源32から空気が注入されることにより測定用空気袋11が加圧され、上腕Aを圧迫する(ステップS13)。測定用空気袋11が上腕Aにおける脈拍を消失させる程度にまで加圧されると、血圧の測定が開始される(ステップS14)。
血圧の測定は、例えば、空気供給源32の作動を停止させるとともにソレノイドバルブ35を開いて測定用空気袋11による上腕Aの加圧を徐々に低下させたときに、脈拍が発生及び消滅するときの内部圧力Pに基づいて、すなわちオシロメトリック方式により、測定することができる。
以上の通り、本実施の形態の血圧計1は、外枠部材20の内側に設けられたカフ10に上腕Aが挿入された後、カフ10を縮径機構30によって縮径させてから測定用空気袋11に空気を供給して血圧の測定を行う腕挿入式の血圧計1において、縮径機構30として、縮径用空気袋31、空気供給源32及び接続部材33を有し、空気供給源32から空気を供給して縮径用空気袋31を膨らますことで、縮径用空気袋31に巻き掛けた接続部材33を引き動作させ、これによりカフ10を締め付けて縮径させる構成のものを採用したので、外枠部材とカフとの間に当該カフの全周に亘って複数の縮径用の空気袋を並べて設けた構成の従来の血圧計や、カフの外周に巻き付けたワイヤを電動モータで巻き取るようにした従来の血圧計に比べて、カフ10を縮径するための縮径機構30の構成を簡素化して、血圧計1の製造コストを低減することができる。
本実施の形態の血圧計1では、縮径用空気袋31の小さな拡径でカフ10を大きく縮径させることができるので、外枠部材とカフとの間に当該カフの全周に亘って複数の縮径用の空気袋を並べて設けた従来の血圧計に比べて、カフ10を縮径させるために必要な空気量を少なくすることができる。したがって、空気供給源32として出力の小さい安価なものを用いることを可能として、血圧計1の製造コストをさらに低減することができる。また、本実施の形態の血圧計1では、カフ10を縮径させるために必要な空気量を少なくすることができるので、カフ10を縮径させるのに必要な時間を短くして、より迅速に血圧を測定することができる。さらに、本実施の形態の血圧計1では、外枠部材とカフとの間に当該カフの全周に亘って複数の縮径用の空気袋を並べて設けた従来の血圧計に比べて、外枠部材20とカフ10との間の総容積を小さくすることができるので、血圧計1をより小型化することもできる。
上記の通り、本実施の形態の血圧計1では、接続部材33を縮径用空気袋31に1回だけ巻き付けた構成としているが、接続部材33を縮径用空気袋31に複数回巻き付けた構成とすることもできる。これにより、縮径用空気袋31が膨らんだときに接続部材33が縮径用空気袋31の側に引かれる量を巻付け回数倍(周回倍)として、縮径用空気袋31のより小さな拡径によってカフ10を所定量だけ縮径させることができる。よって、カフ10を縮径するための縮径機構30の構成をさらに簡素化ないし小型化することができる。
本実施の形態の血圧計1では、接続部材33として可撓性を有する帯状のものを用いるようにしたので、接続部材33を測定用空気袋11及び縮径用空気袋31に巻き掛け易くするとともに、縮径用空気袋31の拡径変化がより効率良く接続部材33の引き動作に変換されるようにして、縮径機構30によってより効率良くカフ10を縮径させることができる。
本実施の形態の血圧計1では、カフ10に測定側シート状部材12を設けるようにしたので、接続部材33の引張り力が効率良くカフ10に伝達されるようにして、カフ10をより効率良く縮径させることができる。また、測定用空気袋11の外側に測定側シート状部材12を設けるようにしたので、測定用空気袋11に空気を供給したときに測定用空気袋11が径方向外側に膨出変形することを測定側シート状部材12により抑制して、測定用空気袋11により効果的に上腕を圧迫させることができる。
本実施の形態では、接続部材33の長手方向の両端を測定側シート状部材12に固定し、測定側シート状部材12を接続部材33の一部とする構成としたので、接続部材33をカフ10に巻き掛ける構成を簡素化して、血圧計1の製造コストをさらに低減することができる。
本実施の形態の血圧計1では、縮径用空気袋31の外側に縮径側シート状部材38を設け、接続部材33を、縮径側シート状部材38を介して縮径用空気袋31に巻き掛けるようにしたので、縮径用空気袋31の拡径したときに接続部材33の長手方向両端部が縮径用空気袋31により効率良く引っ張られるようにして、カフ10をさらに効率良く縮径させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、カフ10及び縮径用空気袋31に対する接続部材33の巻き掛け方は、上記に限らず、例えば図8(a)に示すように、接続部材33の長手方向の一端を縮径用空気袋31に固定し、そこから接続部材33を縮径用空気袋31に1周巻き付けてからカフ10の外周面に縮径用空気袋31への巻き付け方向と逆方向に1周回巻き付けて、その長手方向の他端をカフ10に固定した構成とすることもできる。この場合、接続部材33の長手方向の他端は、カフ10に固定することなく、図8(b)に示すように、カフ10に1周回巻き付けた後、外枠部材20に固定する構成とすることもできる。また、図8(c)に示すように、接続部材33の長手方向の一端を外枠部材20に固定し、そこから接続部材33を縮径用空気袋31に1周回巻き付けてからカフ10の外周面に縮径用空気袋31への巻き付け方向と逆方向に1周回巻き付けて、その長手方向の他端を外枠部材20に固定する構成とすることもできる。この場合、接続部材33の長手方向の他端は、外枠部材20に固定することなく、図8(d)に示すように、カフ10に1周回巻き付けた後、カフ10に固定する構成とすることもできる。なお、図8(b)〜(d)においては、接続部材33の移動経路を規定するためのガイドピン40を外枠部材20に設けるようにしてもよい。また、本実施の形態と同様に、カフ10は測定側シート状部材12を有する構成としてもよく、縮径用空気袋31の外側に縮径側シート状部材38を設けた構成としてもよい。
縮径用空気袋31は、細長い棒状の形態に限らず、空気が供給されることにより直径を拡大させるように膨らむことができるものであれば、例えば、空気が供給されていない状態において平坦な形状のものなど、他の形態のものであってもよい。
また、縮径用空気袋31はカフ10の外側に配置されていれば、外枠部材20の外側に配置してもよい。この場合、外枠部材20に形成された貫通孔を通して接続部材33がカフ10と縮径用空気袋31とを接続する構成とすればよい。
さらに、接続部材33は、可撓性を有する帯状のものに限らず、カフ10と縮径用空気袋31とに巻き掛けることができ、縮径用空気袋31が膨らんだときに縮径用空気袋31に巻き取られて長手方向両端部が縮径用空気袋31側に引かれてカフ10を締め付けて縮径することができるものであれば、例えば紐状のものや、ある程度の剛性を有する硬質の帯状のものなど、種々のものを採用することができる。
さらに、カフ10を縮径機構30によって縮径させてから測定用空気袋11に空気を供給して行う血圧の測定法としては、上記したオシロメトリック方式及びコロトコフ方式に限らず、種々の方式を採用することもできる。
さらに、これまで測定用空気袋11の減圧により血圧を測定する血圧計について述べてきたが、本発明は、測定用空気袋11の加圧により血圧を測定する血圧計にも採用することができる。
1 血圧計
2 測定部
3 操作部
3a 測定スイッチ
10 カフ
11 測定用空気袋
12 測定側シート状部材
20 外枠部材
21 壁部
21a 開孔
30 縮径機構
31 縮径用空気袋
32 空気供給源
33 接続部材
34 3ポート弁
35 ソレノイドバルブ
36 圧力センサ
37 制御部
38 縮径側シート状部材
40 ガイドピン
A 上腕

Claims (6)

  1. 筒状の外枠部材の内側に設けられたカフを縮径機構によって縮径させてから前記カフに設けた測定用空気袋に空気を供給して血圧の測定を行う血圧計であって、
    前記縮径機構は、
    前記カフの外側に設けられた縮径用空気袋と、
    前記縮径用空気袋に空気を供給する空気供給源と、
    前記カフと前記縮径用空気袋とに巻き掛けられ、前記空気供給源から空気が供給されて前記縮径用空気袋が膨らむと、該縮径用空気袋の側に向けて引かれて前記カフを締め付けて縮径させる接続部材と、を有することを特徴とする血圧計。
  2. 前記接続部材が可撓性を有する帯状に形成されている、請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記接続部材が前記縮径用空気袋に複数回巻き付けられている、請求項1または2に記載の血圧計。
  4. 前記カフが前記測定用空気袋の外側に該測定用空気袋の外周面に沿って湾曲して延びるとともに湾曲方向に弾性変形自在の測定側シート状部材を備えている、請求項1〜3の何れか1項に記載の血圧計。
  5. 前記接続部材が前記測定側シート状部材に固定され、該測定側シート状部材が前記接続部材の一部を構成している、請求項4に記載の血圧計。
  6. 前記縮径用空気袋の外側に該縮径用空気袋の外周面に沿って湾曲して延びるとともに湾曲方向に弾性変形自在の縮径側シート状部材が設けられ、
    前記接続部材が前記縮径側シート状部材を介して前記縮径用空気袋に巻き掛けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載の血圧計。
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