JP6858289B1 - 配管厚さ測定方法、及び、配管厚さ測定装置 - Google Patents

配管厚さ測定方法、及び、配管厚さ測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】芯ぶれ補正をソフト的に行うことができる配管厚さ測定方法、及び、配管厚さ測定装置を提供すること。【解決手段】本発明の配管厚さ測定方法は、配管の芯ぶれ方向を測定し、芯ぶれした状態にて、配管の測定角度毎の実測厚さを、3方向放射線透過法にて測定する測定工程、芯ぶれ方向と反対方向を最大芯ぶれ角度に設定し、最大芯ぶれ角度における最大芯ぶれ量を算出し、最大芯ぶれ角度に基づいて、測定角度毎の相対芯ぶれ率を算出し、相対芯ぶれ率と最大芯ぶれ量を乗算した測定角度毎の芯ぶれ量を算出し、芯ぶれした状態の配管に対し、3方向放射線透過法における放射線が、配管を通過した際の理論通過厚を芯ぶれ量を用いて算出し、理論通過厚に基づいて、測定角度毎の芯ぶれ補正量を算出する算出工程、実測厚さを、芯ぶれ補正量にて補正する補正工程、を有する構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、配管厚さを測定するに際し、芯ぶれ由来のずれを補正することが可能な配管厚さ測定方法、及び、配管厚さ測定装置に関する。
プラント設備に用いられる配管は、配管の設置状況や配管に巻かれる保温材の材質、形態等の様々な要因により、中心位置がずれる(芯ぶれする)ことがあった。したがって、保温材内部の配管厚さを精度良く測定するには、芯ぶれ補正を行うことが必要とされる。特許文献1では、配管の芯ぶれを機械的に補正する。すなわち、中心位置のずれ量を相殺するように、配管厚さ測定装置及び配管を相対移動させて、芯ぶれのない状態に調整し、その後、配管厚さを測定する。
特開2017−122694号公報
機械的に芯ぶれを補正する方法では、重量の大きい配管や配管厚さ測定装置を精度良く相対移動させることが困難となり、また、作業時間もかかる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、芯ぶれ補正をソフト的に行うことができる配管厚さ測定方法、及び、配管厚さ測定装置を提供することにある。
本発明の一態様の配管厚さ測定方法は、配管厚さを測定するにあたり、配管の芯ぶれによるずれを測定角度毎に補正することが可能な配管厚さ測定方法であって、前記配管の芯ぶれ方向を測定し、芯ぶれした状態にて、前記配管の測定角度毎の実測厚さを、3方向放射線透過法にて測定する測定工程、前記芯ぶれ方向と反対方向を最大芯ぶれ角度に設定し、前記最大芯ぶれ角度における最大芯ぶれ量を算出し、前記最大芯ぶれ角度に基づいて、測定角度毎の相対芯ぶれ率を算出し、前記相対芯ぶれ率と前記最大芯ぶれ量を乗算した測定角度毎の芯ぶれ量を算出し、前記芯ぶれした状態の前記配管に対し、前記3方向放射線透過法における放射線が、前記配管を通過した際の理論通過厚を前記芯ぶれ量を用いて算出し、前記理論通過厚に基づいて、測定角度毎の芯ぶれ補正量を算出する算出工程、前記実測厚さを、前記芯ぶれ補正量にて補正する補正工程、を有することを特徴する。
本発明の一態様の配管厚さ測定装置は、配管厚さを測定するにあたり、配管の芯ぶれによるずれを測定角度毎に補正することが可能な配管厚さ測定装置であって、前記配管の周囲に回転移動可能で、且つ前記配管の中心線と平行な方向に直線移動可能に支持されており、前記中心線に対し直交する方向に、放射線を照射する線源及び前記放射線を検出する検出器を有し、前記配管の芯ぶれ方向を測定すること、及び、芯ぶれ状態にて、前記配管の測定角度毎の実測厚さを、3方向放射線透過法にて測定することを実行する測定部と、前記芯ぶれ方向と反対方向を最大芯ぶれ角度に設定し、前記最大芯ぶれ角度における最大芯ぶれ量を算出すること、前記最大芯ぶれ角度に基づいて、測定角度毎の相対芯ぶれ率を算出すること、前記相対芯ぶれ率と前記最大芯ぶれ量を乗算した測定角度毎の芯ぶれ量を算出すること、前記芯ぶれした状態の前記配管に対し、前記3方向放射線透過法における放射線が、前記配管を通過した際の理論通過厚を前記芯ぶれ量を用いて算出すること、前記理論通過厚に基づいて、測定角度毎の芯ぶれ補正量を算出することを実行する算出部と、前記実測厚さを、前記芯ぶれ補正量にて補正する補正部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、配管厚さを測定する際、芯ぶれ補正をソフト的に行うことができる。したがって、簡単に芯ぶれ補正を行うことができるとともに、良好な測定精度を得ることができる。
3方向放射線透過法の説明図である。 芯ぶれした状態の配管を示す概念図である。 本実施の形態における配管厚さ測定方法のフローチャートである。 本実施の形態における、Y方向における配管の中心ずれの測定工程を示す模式図である。 放射線透過曲線の模式図である。 本実施の形態における、X方向における配管の中心ずれの測定工程を示す模式図である。 本実施の形態の配管厚さ測定装置の斜視図である。 配管厚さ測定装置の一部を拡大して示した部分拡大平面図である。 本実施の形態の配管厚さ測定装置のブロック図である。 芯ぶれした配管に対し、3方向放射線透過法にて測定した測定角度毎の実測厚さのシミュレーション結果である。 配管が芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法における放射線N1が配管を通過した際の理論通過厚t1´の算出方法を説明するための概念図である。 配管が芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法における放射線N2が配管を通過した際の理論通過厚t2´の算出方法を説明するための概念図である。 配管が芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法における放射線N3が配管を通過した際の理論通過厚t3´の算出方法を説明するための概念図である。 角度θc1、θc2、θb1、θb2の算出方法を説明するための概念図である。 配管の実測厚さを、芯ぶれ補正量にて補正したシミュレーション結果である。
以下、本発明の一実施の形態(以下、「実施の形態」と略記する。)について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
まず、図1を用いて、本実施の形態で使用される3方向放射線透過法について説明する。図1Aに示す配管1は、円筒状である。その外周表面に、被覆材としての保温材2aが巻かれている。更に、保温材2aの外周表面には、外装板2bが被覆されている。保温材2aは、断熱性が高い材質で形成されており、特に材質を限定するものでないが、例えば、CaSiOやガラスウールで形成される。また、外装板2bは、アルミや、冷間圧延鋼板(SPCC)等で形成される。
このように、配管1の外周表面には、保温材2aや外装板2bが設けられているため、配管厚さの測定者は、保温材2a内部における配管1の配置を外部から確認することが出来ない。ただし、配管1を外部から確認できない状態でも、3方向放射線透過法を用いることで、配管厚さを測定することができる。
図1Aに示すように、3方向放射線透過法では、配管1の中心位置O1に対して、線源10及び検出器11を120度ずつ回転させながら、配管1に対して放射線を照射する。なお、図1Aに示す配管1は、芯ぶれしていない。「芯ぶれ」とは、配管1の中心位置O1が、保温材2a内部で位置ずれを起こした状態を指す。換言すれば、配管1を、配管厚さ測定装置に設置した際、装置の中心と、配管1の中心位置O1とがずれた状態である。
図1Aに示すように、線源10から照射された放射線N1、N2、N3は、配管1を通ることで減衰しながら、検出器11に入力される。また、図1Bに示すように、配管厚さt1は、放射線N1の照射方向に対し、30°ずれた方向の長さである。したがって、検出器11に入力された放射線N1、N2、N3の測定値から、以下の連立方程式が成立する。
放射線N1=(t1+t2)/cos30°
放射線N2=(t3+t2)/cos30°
放射線N3=(t1+t3)/cos30°
上記の連立方程式より、配管厚さt1、t2、t3を求めることができる。これら配管厚さt1、t2、t3は、夫々、120°間隔で測定された厚さである。図1Aに示す3方向放射線を、周方向に沿って所定角度ずつ、ずらしながら照射することで、配管1の周方向に沿って、所定角度毎の配管厚さを測定することができる。
次に、図2に示すように、配管1が芯ぶれした状態について考察する。図2に示す点線の配管1は、芯ぶれしていない状態であり、図2に示す実線の配管1は、芯ぶれした状態である。
ここで、芯ぶれしていない配管1の中心位置O1から見て、紙面上方向が0°の方向、紙面右方向が90°の方向、紙面下方向が180°の方向、及び、紙面左方向が270°の方向であると定義する。したがって、図2に示す配管1は、0°の方向に芯ぶれした状態である。
本実施の形態では、図2に示す芯ぶれした配管1に対し、機械的な芯ぶれ補正を行わず、ソフト的に芯ぶれ補正を実行して、測定角度毎の配管厚さを求める。
図3は、本実施の形態における配管厚さ測定方法のフローチャートである。図3に示すように、配管厚さ測定方法は、ステップST1、ステップST2の測定工程と、ステップST3〜ステップST7の算出工程と、ステップST8の補正工程と、に分けることができる。まずは、算出工程の前提となる「芯ぶれ方向の測定ST1」について説明する。
図4は、本実施の形態における、Y方向における配管の中心ずれの測定工程(中心位置測定工程)を示す模式図である。ここで、「Y方向」とは、配管1の中心位置O1(図2参照)から見て、0°の方向、及び180°の方向を指す。また、「X方向」とは、配管1の中心位置O1から見て、90°の方向、及び270°の方向を指す。
図4Aでは、配管1に対して紙面上方向(0°の方向)の位置に、線源10と、検出器11とが配置されている。線源10と検出器11は、X方向にて相対向した位置関係にあり、線源10と検出器11は、Y方向に向けて平行移動可能に支持されている。
図4Aに示すように、線源10から照射された放射線Rの照射中心線C1は、X方向と平行な方向である。線源10を限定するものでないが、例えば、セシウム線源を用いることが出来る。また、検出器11は、シンチレータ、ライトガイド及び光電子増倍管等を有して構成される。放射線Rが、検出器11の検出面からシンチレータに入射されると、シンチレータは、放射線に感応し発光する。この光は、光電子増倍管にて電流パルスである検出パルス(電子信号)に変換され、出力される。そして制御部130(図9参照)では、検出パルスをカウントする。図4Aに示すように、放射線Rは、所定の線幅W1を有している。
図4Aの状態から図4Bに示すように、線源10及び検出器11を、配管1に徐々に近づける。やがて、放射線Rの線幅W1の配管側下端(紙面下端)3が、放射線R側から見て、最も突出した箇所に該当する、配管1の外周表面1aの端部位置4に当接する。図4Bの段階では、線源10から照射された放射線Rが、配管1に妨げられることなく、検出器11に到達している。検出器11では、カウント数を得ることができる。カウント数が大きいほど、放射線Rの透過量が大きい。図4Aから図4Bについては、線源10から検出器11に向けて照射された放射線Rに対する遮蔽がない。したがって、最大カウント数を得ることができる。
続いて、図4Bから図4Cに示すように、線源10及び検出器11を、更に、紙面下方向(180°の方向)に移動させると、放射線Rの照射中心線C1よりも紙面下側に位置する放射線下部領域5は、配管1により徐々に遮蔽される。このため、検出器11に到達する放射線量(透過量)は徐々に減っていき、検出器11にて得られるカウント数は、徐々に小さくなっていく。
続いて、図4Cから図4Dに示すように、線源10及び検出器11を、更に、紙面下方向(180°の方向)に移動させる。すると今度は、放射線Rの照射中心線C1よりも紙面上側に位置する放射線上部領域6が、配管1により徐々に遮蔽されるため、益々、検出器11に到達する放射線量(透過量)は減り、一層、検出器11にて得られるカウント数は、小さくなる。そして、図4Dのように、放射線Rの線幅W1の全域が、配管1に対向した位置関係にあると、検出器11にて検出されるカウント数は、最小値となる。
図4Dから、線源10及び検出器11を、更に紙面下方向に移動させても、検出器11にて検出されるカウント数は、最小値を保ち、変化しない(或いは、その変化は非常に小さくなる)。
以上により、図4Aから図4Bに至るまでは、検出器11にて検出されるカウント数は、最大値を保ち、図4Bから図4Dに至るまでは、検出器11にて検出されるカウント数は、徐々に減少していく。図4D以降では、検出器11にて検出されるカウント数は、最小値を保つ。図5に示す放射線透過曲線を用いて、測定位置とカウント数との関係について説明する。
図5に示す領域αと領域βの境界位置P1は、放射線Rの線幅W1の配管側下端3が、配管1の外周表面1aの端部位置4に当接した図4Bの位置を示す。図5に示す領域βと領域γの境界位置P3は、ちょうど放射線Rの線幅W1の全域が配管1の外周表面1aに対向した位置関係になる図4Dの位置を示す。
図5に示す放射線透過曲線の領域αと領域γとの間には、領域βが存在する。図5に示すように領域βは、配管1に対する照射中心線C1の位置変化に対して、一定の変化量にて傾斜する傾斜直線領域(以下、傾斜直線領域βと称する場合がある)である。
そして、傾斜直線領域βの中心位置を示すP2は、ちょうど照射中心線C1が配管1の外周表面1aの端部位置4に当接した位置関係にある(図4C参照)。したがって、図5に示すP2の位置を、配管1の外周表面1aの端部位置4と規定することが出来る。
よって図4Aから図4Dに示す中心位置測定工程により、図5の放射線透過曲線を得て、傾斜直線領域βの中心位置(P2)から端部位置4を導き出すことができる。これにより、端部位置4のY座標を得ることができる。
図6Aでは、図4Aから、線源10及び検出器11を90度回転させた状態にし、線源10及び検出器11を、X方向に平行移動可能に支持する。
図6Aでは、配管1に対して、紙面右方向(90°の方向)の位置に、線源10と、検出器11とが配置されている。図6Aに示すように、線源10から照射された放射線Rの照射中心線C1は、Y方向と平行な方向である。図6Aに示すように放射線Rは、所定の線幅W1を有している。
図6Aの状態から線源10及び検出器11を、配管1に徐々に近づける。やがて、放射線Rの線幅W1の配管側左端7が、放射線R側から見て、最も突出した箇所に該当する、配管1の外周表面1aの端部位置8に当接する。まだこの段階では、線源10から照射された放射線Rが、配管1に妨げられることなく検出器11に到達している。したがって、図5に示す領域αを得ることができる。
更に、線源10及び検出器11を、図示左方向へ移動させると、放射線Rの照射中心線C1よりも紙面左側に位置する放射線左部領域9が、配管1により徐々に遮蔽される。このため、検出器11に到達する放射線量(透過量)は、徐々に減っていき、図5に示す領域βに示すように、検出器11にて得られるカウント数は、徐々に小さくなっていく。
図6Bは、ちょうど照射中心線C1が配管1の端部位置8に当接した状態を示している。更に、図6Bから線源10及び検出器11を、紙面左方向へ移動させる。すると今度は、放射線Rの照射中心線C1よりも紙面右側に位置する放射線右部領域13が、配管1により徐々に遮蔽される。このため、益々、検出器11に到達する放射線量(透過量)は減り、図5に示す領域βに示すように、一層、検出器11にて得られるカウント数は、小さくなる。
このように、図6A〜図6Cの測定工程においても、図5と同様の放射線透過曲線を得ることができる。したがって、図5の傾斜直線領域βの中心位置(P2)から端部位置8のX座標を、導き出すことができる。
このように、図6で得られた端部位置8は、図4で得られた端部位置4に対して90度回転した位置にある。
本実施の形態では、上記した測定方法により、配管1の外周表面1aの端部位置4、8のXY座標を特定することができる。そして、各端部位置4、8に基づいて、配管1の芯ぶれ方向を検出することができる。例えば、端部位置の座標を、0°の方向、90°の方向、180°の方向、及び、270°の方向の4点で計測する。このとき、0°の方向及び、180°の方向にて得られた端部位置の各Y座標を検出する。また、90°の方向及び、270°の方向の各X座標を検出する。これら各端部位置の座標に基づいて、図2に示す芯ぶれ状態における配管1の中心位置O2を算出できる。芯ぶれしていない状態での配管1の中心位置O1は、予めわかっているため、中心位置O2の算出により、配管1の芯ぶれ方向を取得することができる。
なお、図4、図6に示すように、端部位置4、8を2点だけ測定した場合は、配管1の直径が既知であれば、当該端部位置4、8にそれぞれ対向する端部位置を特定することができる。これにより、芯ぶれ状態における配管1の中心位置O2を算出でき、配管1の芯ぶれ方向を取得することができる。
ここで、本実施の形態における配管厚さ測定装置100について説明する。図7は、本実施の形態の配管厚さ測定装置の斜視図である。図8は、配管厚さ測定装置の一部を拡大して示した部分拡大平面図である。
図7、図8に示すように、本実施の形態の配管厚さ測定装置100は、測定部101と、測定部101を回転支持するリング部材102と、測定部101を配管に対して直進移動させることが可能な直進移動機構103と、を有して構成される。
図7、図8に示すように、測定部101は、直線性の放射線を照射する線源10と、放射線を検出する検出器11と、線源10と検出器11とを支持する支持部材104と、を有して構成される。線源10と検出器11とは、所定の間隔Lを空けて相対向して配置されている。間隔Lは、リング部材102の内側に支持され、配管1に、保温材2aや外装板2b等の被覆材が巻かれた状態の被測定物120の直径D2よりも広くされている。
図7、図8に示すように、支持部材104は、ベース部105と、ベース部105の一方の端部に取り付けられる線源側アーム106と、ベース部105の他方の端部に取り付けられる検出器側アーム107と、を備える。そして、線源10は、線源側アーム106の先端に取り付けられ、検出器11は、検出器側アーム107の先端に取り付けられている。図8に示すように、線源側アーム106と検出器側アーム107は、Y方向に延出して設けられる。線源10と検出器11とが対向する方向は、X方向である。そして、線源10と検出器11とが対向する方向(X方向)は、放射線Rの照射中心線C1(図4参照)の方向と一致している。
図7、図8に示すように、ベース部105の裏面側には、線源側アーム106及び検出器側アーム107と同方向であるY方向に延出する2本のレール部材110、111が、X方向に間隔を空けて配置されている。これらレール部材110、111は、支持枠体112にて固定支持されている。この支持枠体112は、ベース部105に固定接続されている。また、図8に示すように、支持枠体112のリング部材102と対向する位置には、ローラ支持体113が設けられる。ローラ支持体113には、2個のローラ114、115が回転可能に支持されている。
リング部材102は、真円状の一定幅を有するリング構造であり、円周方向に沿うリング状突条部116が設けられている。リング状突条部116の外側には、同じく円周方向に沿い、リング状突条部116よりも一段低い平坦面を備えるリング状テーブル部117が設けられている。そして、リング状突条部116とリング状テーブル部117との間の段差の部分に、ローラ114、115が配置される。図8に示すように、ローラ支持体113には、リング部材102の内壁面118方向に延びる延出部119が設けられ、延出部119の先端部分に、ローラ140が配置されている。図7、図8に示すように、リング部材102には、リング状突条部116の内側に円周方向に沿い、リング状突条部116よりも一段低い平坦面を備えるリング状テーブル部141が設けられている。そして、リング状突条部116とリング状テーブル部141との間の段差の部分に、ローラ140が配置される。内側に配置されたローラ140は、外側に配置されたローラ114、115のちょうど真ん中に位置している。
そしてローラ114、115、140の回転により、測定部101をリング部材102の円周方向に沿って、360度、回転移動させることができる。
また図7に示すように、ベース部105の裏面には、レール部材110、111を通す貫通孔を備えたレール移動体143が設けられている。そして、レール部材110、111とレール移動体143とが、測定部101を前後方向に直進移動させることが可能な直進移動機構103を構成している。例えば、レール部材110、111の表面にはネジ(ボールねじ)が切ってあり、図示しない駆動発生部からの駆動力を用いて、測定部101を前後方向に直進移動させることが可能である。
図8に示すように、リング部材102は、その内径D1が、被測定物120の外周表面120aの直径D2よりも大きい。したがって、リング部材102の内径D1の内側に被測定物120を設置して、被測定物120に対して、図3に示す芯ぶれ方向の測定(ステップST1)、及び、実測厚さの測定(ステップST2)を行うことができる。
芯ぶれ方向の測定は、図4〜図6で説明したように、線源10及び検出器11を、Y方向及びX方向に、直進移動させながら、夫々の放射線透過曲線を得る。直進移動及び回転移動は、図7、図8に示す直進移動機構103や、回転移動機構を用いることができる。そして、図5に示す放射線透過曲線から、図2に示す配管1の中心位置O2のXY座標を求め、中心位置O2のXY座標と、芯ぶれがない状態での配管1の中心位置O1のXY座標とに基づいて、芯ぶれ方向を特定する。
図3に示すように、芯ぶれ方向の測定(ステップST1)の次に、配管1の実測厚さの測定を行う(ステップST2)。なお、ステップST2を先に行い、ステップST1を次に行ってもよい。
本実施の形態では、図1で説明した3方向放射線透過法を用いて、配管1が芯ぶれした状態のまま、すなわち、芯ぶれ補正をせずに、配管厚さ(実測厚さ)を測定する。
3方向放射線透過法では、図7、図8に示す線源10及び、検出器11を有する測定部101及び、回転移動機構を用いながら、図1で説明したように、配管1の実測厚さを測定角度毎に測定することができる。
ここで、芯ぶれした状態で、配管1の実測厚さを測定するため、図2に示すように、配管1が0°の方向に芯ぶれした状態では、例えば、放射線N1、N2、N3を逆正三角形に照射すると、放射線N1が配管1を通る理論通過厚さt1´、及び放射線N3が配管1を通る理論通過厚t3´は、芯ぶれしていない状態における理論通過厚さよりも厚くなる。したがって、図1で説明した連立方程式により求められる配管厚さは、理論値からずれた値になる。芯ぶれ量A(図2参照)が大きくなるほど、3方向放射線透過法で測定される配管厚さは、理論値から大きくずれていく。ただし、芯ぶれした状態であっても、3方向放射線透過法で測定される配管厚さの理論値からのずれ幅は、測定角度によって、異なる。その点については、後述するシミュレーション結果を用いて説明する。いずれにしても、本実施の形態では、芯ぶれ方向の測定とともに、芯ぶれした状態の配管1の実測厚さを、3方向放射線透過法を用いて測定する。
次に、図3に示すステップST3以降の算出工程及び補正工程を、図9に示す算出部131及び補正部132により実行する。このように、本実施の形態では、ステップST3以降で、芯ぶれ補正を、ソフト的に実行する。なお、本実施の形態の配管厚さ測定装置100は、図9に示すように、測定部101と、算出部131及び補正部132を有する制御部130とが電気的に接続されている。そして、測定部101にて測定された配管1の芯ぶれ方向及び、配管1の実測厚さの各測定信号が、制御部130に送信されるようになっている。
図3のステップST3に示すように、算出部131では、最大芯ぶれ量と最大芯ぶれ角度の算出を行う。最大芯ぶれ角度は、芯ぶれ方向の反対方向として求めることができる。芯ぶれ方向の反対方向とは、芯ぶれ方向に対して、180°を足した方向、或いは、180°を引いた方向を指す。すなわち、図2に示すように、例えば、0°の方向に芯ぶれしたとき、180°の方向が、最大芯ぶれ角度になる。
図2に示す放射線N1、N2、N3は、180°の測定角度での配管厚さを測定することが可能な3方向放射線透過法での照射方向を示す。このとき、放射線N1、N3は、配管1内部を通過する厚みが、他の測定角度のときよりも厚く、放射線の減衰量が大きくなる。この結果、上記した連立方程式を解いて、180°の測定角度での配管厚さを求めると、他の測定角度よりも大きな値となり、芯ぶれ由来のずれが最大限に大きくなる。図2に示す芯ぶれ量Aが最大芯ぶれ量に該当する。芯ぶれしていない状態での配管1の中心位置O1は、予めわかっているため、中心位置O2の算出により、芯ぶれ量Aを算出することができる。
次に、ステップST4では、相対芯ぶれ率を算出する。「相対芯ぶれ率」は、0〜1の範囲内の割合で示され、0は、最小芯ぶれ角度の芯ぶれ率であり、1は、最大芯ぶれ角度の芯ぶれ率である。
図10は、図2のように、配管1が、0°の方向に芯ぶれした状態で、3方向放射線透過法にて測定した配管の実測厚さのシミュレーション結果である。実験では、図2に示す配管の中心位置O2を、90°方向、及び270°方向にずらさず、0°方向に2mm〜8mmずらしながら、3方向放射線透過法により、測定角度毎の実測厚さ(配管肉厚)を測定した。
図10に示すように、芯ぶれ方向である0°の方向に、180°を足した測定角度=180°のとき、配管厚さが最も厚くなり、ずれが最大限に大きくなることがわかる。一方、測定角度=90°、270°付近では、ずれが最小になる。このように、測定角度により、ずれ率が変化する。なお、図10に示すシミュレーション結果は、あくまでも一例であるが、芯ぶれ方向がどの方向であっても、芯ぶれ方向に180°を足した方向が「最大芯ぶれ角度」となる。
また、図10に示す「UT」とは、芯ぶれしていない配管1に対して、超音波信号を用いて測定した実測厚さである。図10に示すように、超音波信号を用いて測定した実測厚さは、測定角度が0°から360°の全範囲で、ほぼフラットな状態であることがわかる。一方、本実施の形態では、放射線を利用して3方向放射線透過法により、配管厚さを測定するが、理想的には、超音波信号を用いて測定した実測厚さ、すなわち、図10のUTの測定結果に近づくことが好ましい。そこで、図10の点線で示した誤差範囲内に、配管厚さが収まるように、ステップST3以降の芯ぶれ補正を実行する。
図3のステップST4に示す相対芯ぶれ率は、ステップST3で算出した最大芯ぶれ角度に基づいて、算出することができる。具体的には、以下の一般式(1)により算出することができる。
相対芯ぶれ率=sin(測定角度+90−最大芯ぶれ角度) (1)
次に、図3に示すステップST5では、各測定角度の芯ぶれ量を算出する。各測定角度の芯ぶれ量は、以下の一般式(2)により求めることができる。
測定角度毎の芯ぶれ量=相対芯ぶれ率×最大芯ぶれ量 (2)
これにより、各測定角度毎の芯ぶれ量を、ソフト的に簡単に求めることができる。
次に、図3に示すステップST6では、芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法での放射線が通過する配管1の理論通過厚を算出する。
理論通過厚t1´、t2´、t3´は、以下の一般式(3)〜(5)により、算出することができる。
t1´=cos(θc1)×(外形/2)−cos(θc2)×(外径/2−規定厚さ)
(3)
t2´=cos(θb1)×(外径/2)−cos(θb2)×(外径/2−規定厚さ)
(4)
t3´=cos(θc1)×(外径/2)−cos(θc2)×(外径/2−規定厚さ)
(5)
一般式(3)〜(5)について、更に、詳細に説明する。
図11は、配管1が、0°方向に芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法における放射線N1が配管1を通過した際の理論通過厚t1´の算出方法を説明するための概念図である。
図11に示すように、放射線N1の照射方向における、理論通過厚t1´は、三角形Tc1の辺の長さLc1と、三角形Tc2の辺の長さLc2と、の差分となる。すなわち、以下の一般式(6)が成り立つ。
理論通過厚t1´=Lc1−Lc2 (6)
三角形Tc1の辺の長さLc1と、三角形Tc2の辺の長さLc2は、以下の一般式(7)、(8)に示すように、三角関数cosθにより表される。
三角形Tc1の辺の長さLc1=cos(θc1)×(外径/2) (7)
三角形Tc2の辺の長さLc2=cos(θc2)×(外径/2−規定厚さ) (8)
一般式(7)、(8)を、一般式(6)に挿入する。これにより、芯ぶれ状態の理論通過厚t1´を、上記に挙げた一般式(3)で表すことができる。
図12は、配管1が芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法における放射線N2が、配管1を通過した際の理論通過厚t2´の算出方法を説明するための概念図である。
図12に示すように、理論通過厚t2´は、三角形Tb1の辺の長さLb1と、三角形Tb2の辺の長さLb2と、の差分となる。すなわち、以下の一般式(9)が成り立つ。
理論通過厚t2´=Lb1−Lb2 (9)
三角形Tb1の辺の長さLb1と、三角形Tb2の辺の長さLb2は、以下の一般式(10)、(11)に示すように、三角関数cosθにより表される。
三角形Tb1の辺の長さLb1=cos(θb1)×(外径/2) (10)
三角形Tb2の辺の長さLb2=cos(θb2)×(外径/2−規定厚さ)(11)
一般式(10)、(11)を、一般式(9)に挿入することで、芯ぶれ状態の理論通過厚t2´は、上記の一般式(4)で表すことができる。
図13は、配管1が芯ぶれした状態にて、3方向放射線透過法における放射線N3が、配管1を通過した際の理論通過厚t3´の算出方法を説明するための概念図である。
図13に示すように、理論通過厚さt3´は、理論通過厚さt1´と同じ大きさである。したがって、理論通過厚t3´は、上記した一般式(5)に示す通り、一般式(3)と同じ式となる。
ここで、一般式(3)〜(5)で用いる角度θc1、θc2、θb1、θb2は、図14により、以下のように表すことができる。
角度θc1=sin−1[{(外径−規定厚さ)/4+芯ぶれ量/2}/(外径/2)]
(12)
角度θc2=sin−1[{(外径−規定厚さ)/4+芯ぶれ量/2}/{(外径−規定厚さ×2)/2}]
(13)
角度θb1=sin−1[{(外径−規定厚さ)/4−芯ぶれ量/2}/(外径/2)]
(14)
角度θb2=sin−1[{(外径−規定厚さ)/4−芯ぶれ量/2}/{(外径−規定厚さ×2)/2}]
(15)
理論通過厚さt1´、t2´、t3´を、一般式(3)〜(5)、及び一般式(12)〜(15)を用いて求めることができる。すなわち、外径、規定厚さは、既知値であり、また、芯ぶれ量は、一般式(2)により算出されている。以上から、角度θc1、θc2、θb1、θb2を全て算出でき、したがって、理論通過厚さt1´、t2´、t3´を算出することができる。
上記したように、図2に示す放射線N1、N2、N3からなる逆正三角形状は、最大芯ぶれ角度である180°の配管厚さを求めることが可能な放射線の射出方向であるが、本実施の形態では、各測定角度ごとの理論通過厚さt1´、t2´、t3´を、一般式(3)〜(5)、及び一般式(12)〜(15)を用いてソフト的に求めることができる。
次に、図3に示すステップST7では、各測定角度の芯ぶれ補正量を算出する。各測定角度の芯ぶれ補正量は、以下の一般式(16)により求めることができる。
各測定角度の補正量={(2t1´+2t3´―2t2´)×cos(30°)/2}−規定厚さ (16)
ここで、t1´、t2´、t3´は、理論通過厚であり、規定厚さは、配管厚さの初期値である。規定厚さは、予めわかっている数値であり、メーカ保証値等が該当する。理論通過厚t1´、t2´、t3´は、ステップST6より求めた値を用いることができる。
上記により算出した測定角度毎の芯ぶれ補正量の情報は、図9に示す算出部131から補正部132に転送される。
そして、図3のステップST8では、補正部132にて、配管1の測定角度毎の実測厚さを、芯ぶれ補正量を用いて測定角度毎に補正する。すなわち、図3のステップST2にて、測定部101で測定された、測定角度毎の配管の実測厚に対し、図3のステップST7にて算出した芯ぶれ補正量を減算し、或いは、加算して、測定角度毎に芯ぶれ補正を行う。
図10に示す芯ぶれ状態にて、3方向放射線透過法を用いて測定した配管1の実測厚さのシミュレーション結果に、芯ぶれ補正を行った結果を、図15に示す。図15に示すように、芯ぶれ量に係らず、全サンプルの測定角度毎の配管厚さ(配管肉厚)を、点線で示す誤差範囲内に収めることができた。
以上により、本実施の形態では、配管厚さを測定する際、芯ぶれした状態のまま、3方向放射線透過法にて、配管1の実測厚さを測定する。そして、測定角度毎の芯ぶれ補正量を算出し、配管1の実測厚さを、芯ぶれ補正量にて補正する。このように、芯ぶれ状態を機械的に補正することなく、ソフト的に行うため、簡単に芯ぶれ補正を行うことができる。また、図15に示すように、芯ぶれ量に係らず、芯ぶれ補正により、配管厚さを誤差範囲内に収めることができ、良好な測定精度を得ることができる。
1 :配管
1a :外周表面
2a :保温材
2b :外装板
3 :配管側下端
4 :端部位置
5 :放射線下部領域
6 :放射線上部領域
7 :配管側左端
8 :端部位置
9 :放射線左部領域
10 :線源
11 :検出器
13 :放射線右部領域
100 :測定装置
101 :測定部
102 :リング部材
103 :直進移動機構
104 :支持部材
105 :ベース部
106 :線源側アーム
107 :検出器側アーム
110 :レール部材
111 :レール部材
112 :支持枠体
113 :ローラ支持体
114 :ローラ
115 :ローラ
116 :リング状突条部
117 :リング状テーブル部
118 :内壁面
119 :延出部
120 :被測定物
120a :外周表面
130 :制御部
131 :算出部
132 :補正部
140 :ローラ
141 :リング状テーブル部
143 :レール移動体
N1〜N3、R :放射線
O1、O2 :中心位置

Claims (4)

  1. 配管厚さを測定するにあたり、配管の芯ぶれによるずれを測定角度毎に補正することが可能な配管厚さ測定方法であって、
    前記配管の芯ぶれ方向を測定し、芯ぶれした状態にて、前記配管の測定角度毎の実測厚さを、3方向放射線透過法にて測定する測定工程、
    前記芯ぶれ方向と反対方向を最大芯ぶれ角度に設定し、前記最大芯ぶれ角度における最大芯ぶれ量を算出し、前記最大芯ぶれ角度に基づいて、測定角度毎の相対芯ぶれ率を算出し、前記相対芯ぶれ率と前記最大芯ぶれ量を乗算した測定角度毎の芯ぶれ量を算出し、前記芯ぶれした状態の前記配管に対し、前記3方向放射線透過法における放射線が、前記配管を通過した際の理論通過厚を前記芯ぶれ量を用いて算出し、前記理論通過厚に基づいて、測定角度毎の芯ぶれ補正量を算出する算出工程、
    前記実測厚さを、前記芯ぶれ補正量にて補正する補正工程、
    を有することを特徴する配管厚さ測定方法。
  2. 前記相対芯ぶれ率を、以下の一般式(1)により算出することを特徴とする請求項1に記載の配管厚さ測定方法。
    相対芯ぶれ率=sin(測定角度+90−最大芯ぶれ角度) (1)
  3. 前記芯ぶれ補正量を、以下の一般式(16)により算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配管厚さ測定方法。
    測定角度毎の芯ぶれ補正量={(2t1´+2t3´―2t2´)×cos(30°)/2}−規定厚さ (16)
    ここで、t1´、t2´、t3´は、前記理論通過厚であり、前記規定厚さは、前記配管厚さの初期値である。
  4. 配管厚さを測定するにあたり、配管の芯ぶれによるずれを測定角度毎に補正することが可能な配管厚さ測定装置であって、
    前記配管の周囲に回転移動可能で、且つ前記配管の中心線と平行な方向に直線移動可能に支持されており、前記中心線に対し直交する方向に、放射線を照射する線源及び前記放射線を検出する検出器を有し、前記配管の芯ぶれ方向を測定すること、及び、芯ぶれ状態にて、前記配管の測定角度毎の実測厚さを、3方向放射線透過法にて測定することを実行する測定部と、
    前記芯ぶれ方向と反対方向を最大芯ぶれ角度に設定し、前記最大芯ぶれ角度における最大芯ぶれ量を算出すること、前記最大芯ぶれ角度に基づいて、測定角度毎の相対芯ぶれ率を算出すること、前記相対芯ぶれ率と前記最大芯ぶれ量を乗算した測定角度毎の芯ぶれ量を算出すること、前記芯ぶれした状態の前記配管に対し、前記3方向放射線透過法における放射線が、前記配管を通過した際の理論通過厚を前記芯ぶれ量を用いて算出すること、前記理論通過厚に基づいて、測定角度毎の芯ぶれ補正量を算出することを実行する算出部と、
    前記実測厚さを、前記芯ぶれ補正量にて補正する補正部と、
    を有することを特徴とする配管厚さ測定装置。

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