JP6857407B2 - タイヤ用粘着シート - Google Patents

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本発明は、タイヤ用粘着シートに関する。
従来、店頭で販売される車両用タイヤのトレッド面には、タイヤのメーカー、サイズ、価格等の商品情報が表示されたタイヤ用粘着シートが貼られている。このようなタイヤ用粘着シートは、基材と、該基材の一方の表面側に形成された粘着剤層とを備える。さらに、前記基材の他方の表面側には、商品情報等の印刷又は感熱プリンター等のプリンターによる印字を施すことにより印刷層が形成される。
通常、車両用タイヤのトレッド面には、大きな凹凸状のトレッドパターン、タイヤ成型時に用いられる金型の空気抜き孔が原因で形成されるヒゲ状突起物(スピュー)等が存在するため、一般的な粘着シートを用いた場合、該粘着シートが剥がれやすいという問題があった。そのため、タイヤ用粘着シートには、通常の粘着剤よりも強力な粘着剤が用いられている。例えば、特許文献1では、ホットメルト粘着剤を用いたタイヤ用粘着シートが開示されている。ホットメルト粘着剤は、加熱溶融した状態で塗布された後、固化することによって粘着剤層を形成する。このようなホットメルト粘着剤を用いたタイヤ用粘着シートは、幅広い温度領域において、タイヤの種類によらず、タイヤに対する高い粘着力を発揮する。そのため、タイヤ用粘着シートがタイヤのトレッド面から剥がれにくくなる。
国際公開第2006/070529号
しかしながら、基材の一方の表面側に、粘着剤としてホットメルト粘着剤を用いて粘着剤層を形成すると、前記基材の他方の表面上に商品情報等の印刷又は印字を施した際、形成された印刷層の表面にスジ、かすれ等が生じるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、印刷層の表面におけるスジ及びかすれの発生を抑制することが可能なタイヤ用粘着シートを提供することを課題とする。
本発明者は、印刷層の表面にスジ及びかすれが発生する原因について検討した。その結果、充分に加熱溶融されないことにより、又は、滞留により長時間加熱されて炭化物になることにより形成されたホットメルト粘着剤の凝集物が塗工機の塗工部分(リップ)に付着する場合があり、これにより、基材の一方の表面側にホットメルト粘着剤を均一に塗布することができず、形成された粘着剤層にスジ、欠け等が発生し、そして、この粘着剤層に発生したスジ、欠け等の位置及び形状に対応するように、前記基材の他方の表面上に形成された印刷層の表面にスジ、かすれ等が生じることが分かった。本発明者は、鋭意検討の結果、基材とホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層との間に、アクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層を備えることにより、印刷層の表面におけるスジ及びかすれの発生を抑制することができることを見出した。本発明の要旨は、以下の通りである。
本発明に係るタイヤ用粘着シートは、基材と、前記基材の一方の表面側に形成されたホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層と、前記基材と前記第1粘着剤層との間の少なくとも一部に形成されたアクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層と、を備え、前記第1粘着剤層の厚さが10〜70μmである。
基材と第1粘着剤層との間の少なくとも一部にアクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層が形成されることにより、ホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層の厚さを従来よりも薄くすることができる。具体的には、第1粘着剤層の厚さを10〜70μmの範囲にすることにより、第1粘着剤層に発生するスジ、欠け等のサイズが小さくなる。その結果、基材の他方の表面上に形成される印刷層において、スジ及びかすれの発生を抑制することができる。
本発明に係るタイヤ用粘着シートは、前記アクリル系粘着剤が溶剤型アクリル粘着剤、水性エマルション型アクリル粘着剤、UV硬化型アクリル粘着剤、及び、シロップ型アクリル粘着剤から選択される少なくとも一種からなることが好ましい。
斯かる構成により、第2粘着剤層は、適度な弾力性を有する。これにより、基材の他方の表面上に印刷層を形成する際、第1粘着剤層に発生したスジ、欠け等の影響をより受けにくくなる。その結果、形成される印刷層の表面において、スジ及びかすれの発生をより抑制することができる。
本発明に係るタイヤ用粘着シートは、さらに、前記基材の他方の表面上の少なくとも一部に印刷層を備え、前記第2粘着剤層が、前記基材を介して少なくとも前記印刷層と対向する位置に設けられることが好ましい。
斯かる構成により、基材を介して印刷層と対向する位置には必ず第2粘着剤層が配置されるため、形成された印刷層において、スジ及びかすれの発生をより抑制することができる。
本発明に係るタイヤ用粘着シートは、前記第2粘着剤層の厚さが5〜40μmであることが好ましい。
第2粘着剤層の厚さが5μm以上であると、第1粘着剤層の厚さをより薄くすることができるため、第1粘着剤層に発生するスジ、欠け等のサイズがより小さくなる。その結果、基材の他方の表面上に形成される印刷層において、スジ及びかすれの発生を抑制することができる。また、第2粘着剤層の厚さが40μm以下であると、タイヤ用粘着シートの柔軟性を向上させて、タイヤ用粘着シートをタイヤ表面から剥がれにくくする。
本発明によれば、印刷層におけるスジ及びかすれの発生を抑制することが可能なタイヤ用粘着シートを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ用粘着シート1の構成を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ用粘着シート1の構成を示す平面模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係るタイヤ用粘着シートについて、図1及び2を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用粘着シート1の構成を示す断面模式図である。図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用粘着シート1の構成を示す平面模式図である。
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1は、基材2と、該基材2の一方の表面21側に形成されたホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層3と、基材2と第1粘着剤層3との間の少なくとも一部に形成されたアクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層4と、を備える。
(基材)
基材2としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン等からなるプラスチック基材;和紙、上質紙、合成紙等の紙基材等のシートを用いることができる。基材2は、1つのシートからなる単層の基材であってもよいし、2つ以上のシートが積層されてなる複層の基材であってもよい。また、基材2の一方の表面21上には、基材の黒色化を防止する観点から、アルミニウム、銅等の金属が蒸着された蒸着層が設けられていてもよい。さらに、基材2の両表面21,22上には、他の層を形成しやすくするための易接着層が設けられていてもよい。
基材2の厚さは、タイヤ用粘着シート1の取扱性を容易にし、かつ、シワの発生を抑制する観点から、12μm以上であることが好ましく、16μm以上であることがより好ましい。また、基材2の厚さは、タイヤ用粘着シート1の柔軟性を向上させて、タイヤ用粘着シート1をタイヤ表面から剥がれにくくする観点から、100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。
(第1粘着剤層)
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1では、図1に示すように、基材2の一方の表面21側に、ホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層3が形成される。図1及び2に示すように、第1粘着剤層3は、平面視で、基材2の外周端部と重なる位置に設けられていない。言い換えると、第1粘着剤層3は、平面視で、基材2の外周端部を除く内側領域と重なるように設けられていて、すなわち、平面視で、基材2の縁部より内側に、該第1粘着剤層3の縁部が存在するように設けられている。これにより、タイヤ用粘着シート1を剥離紙から容易に剥がすことができ、また、タイヤ用粘着シート1をタイヤ表面に貼り付けた際、該タイヤ用粘着シート1の縁部から粘着剤がはみ出しにくくなる。
第1粘着剤層3の厚さは、該第1粘着剤層に発生するスジ、欠け等のサイズを小さくする観点から、10〜70μmとする。第1粘着剤層3の厚さは、20μm以上であることが好ましく、60μm以下であることが好ましい。
ここで、ホットメルト粘着剤とは、加熱することにより溶融させて塗布することができ、冷却することにより固化して粘着剤層を形成する粘着剤をいう。ホットメルト粘着剤としては、ブロック共重合体と、粘着付与剤と、可塑剤とを配合したものを用いることができる。
ブロック共重合体としては、例えば、スチレン・イソブチレンブロック共重合体(SIB)、スチレン・ブタジエンブロック共重合体(SB)、スチレン・イソプレンブロック共重合体(SI)等のAB型ジブロック共重合体;スチレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合体(SIBS)、α−メチルスチレン・イソブチレン・α−メチルスチレンブロック共重合体、p−メチルスチレン・イソブチレン・p−メチルスチレンブロック共重合体、p−クロロスチレン・イソブチレン・p−クロロスチレンブロック共重合体、クロロメチルスチレン・イソブチレン・クロロメチルスチレンブロック共重合体、tert−ブチルスチレン・イソブチレン・tert−ブチルスチレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)等のABA型トリブロック共重合体等を用いることができる。これらの中でも、粘着力を向上させる観点から、ABA型トリブロック共重合体を用いることが好ましく、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)を用いることがより好ましい。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
ブロック共重合体の含有量は、高温環境下における粘着力を向上させる観点から、粘着剤全体に対して、15質量%以上であることが好ましく、18質量%以上であることがより好ましい。また、ブロック共重合体の含有量は、低温環境下における粘着力を向上させる観点から、粘着剤全体に対して、40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましい。
粘着付与剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、重合ロジン、重合ロジンエステル、ロジン誘導体等のロジン系樹脂;ポリテルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂及びその水素化物、テルペンフェノール樹脂等のテルペン系樹脂;クマロン・インデン樹脂;脂肪族石油系樹脂、芳香族系石油樹脂及びその水素化物、脂肪族/芳香族共重合体石油樹脂等の石油樹脂;スチレン又は置換スチレンの低分子量重合体等を用いることができる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
粘着付与剤の含有量は、粘着力を向上させる観点から、粘着剤全体に対して、30〜70質量%であることが好ましく、40〜65質量%であることがより好ましい。
可塑剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセルスオイル等の石油系プロセスオイル;ひまし油、トール油等の天然油;フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジブチル等の二塩基酸ジアルキル;液状ポリブテン、液状ポリイソプレン等の低分子量液状ポリマー等を用いることができる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
可塑剤の含有量は、粘着力を向上させる観点から、粘着剤全体に対して、10〜40質量%であることが好ましく、15〜30質量%であることがより好ましい。
ホットメルト粘着剤には、必要に応じて、その他の添加剤を配合してもよい。その他の添加剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、充填剤、無機粒子、有機粒子、軽量化剤、流動化剤、顔料、染料、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を用いることができる。
第1粘着剤層3の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、基材2の一方の表面21側に後述する第2粘着剤層4を形成した後、該第2粘着剤層4上に、加熱することにより溶融させたホットメルト粘着剤を塗布することにより形成することができる。また、基材2の一方の表面21側に後述する第2粘着剤層4を形成した後、該第2粘着剤層4の表面に、後述するセパレーターの剥離面にホットメルト粘着剤を塗布したものを貼り合わせてもよい。塗布の方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、スロット・ダイコーティング、ロールコーティング等の従来公知の方法を用いることができる。
(第2粘着剤層)
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1では、図1に示すように、基材2と第1粘着剤層3との間に、アクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層4が形成される。第2粘着剤層4は、平面視で、基材2の全面と重なるように設けられている。
アクリル系粘着剤としては、例えば、溶剤型アクリル粘着剤、水性エマルション型アクリル粘着剤、UV硬化型アクリル粘着剤、シロップ型アクリル粘着剤等が挙げられる。これらの中でも、アクリル系粘着剤は、溶剤型アクリル粘着剤、及び、水性エマルション型アクリル粘着剤から選択される少なくとも一種からなることが好ましい。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。アクリル系粘着剤は、必要に応じて、その他の添加剤を配合してもよい。その他の添加剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、ロジン樹脂及びその誘導体、テルペン樹脂及びその誘導体等を用いることができる。
第2粘着剤層4の厚さは、第1粘着剤層3の厚さをより薄くし、第1粘着剤層3に発生するスジ、欠け等のサイズをより小さくする観点から、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましい。また、第2粘着剤層4の厚さは、タイヤ用粘着シート1の柔軟性を向上させて、タイヤ用粘着シート1を剥がれにくくする観点から、40μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましい。
第2粘着剤層4の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、基材2の一方の表面21上にアクリル系粘着剤を塗布することにより形成することができる。また、あらかじめ作製された第2粘着剤層4を、あらかじめ作製された基材2と第1粘着剤層3との間に挟み込むことにより形成することができる。
(印刷層)
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1は、基材2の他方の表面22上の少なくとも一部に印刷層5が形成されていてもよい。印刷層5には、例えば、従来公知の印刷インキを用いることができる。
従来公知の印刷インキとしては、例えば、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フェノール系樹脂、UV硬化型樹脂等のバインダー樹脂に顔料等の着色剤が配合された有色インキ、メジウム等の無色透明のインキ等が挙げられる。顔料としては、特に限定されるものではなく、有機顔料又は無機顔料を用いることができる。有機顔料としては、例えば、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ペリレン系顔料、金属錯塩顔料、カーボンブラック等が挙げられる。無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化バリウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロム、シリカ、アルミニウム、マイカ、黄鉛、パール顔料、真鍮等が挙げられる。
印刷層5の平面視における形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、印字、絵柄、バーコード等が挙げられる。また、印刷層5は、平面視で、印刷する領域において、全体的に均一に設けられていてもよいし、模様、パターン等を形成するように設けられていてもよい。
印刷層5の厚さは、耐光性等の耐久性の観点から、0.2〜20μmであることが好ましく、1〜5μmであることがより好ましい。
印刷層5の形成方法は、特に限定されるものではなく、熱転写方式(熱転写)、インクジェット方式、グラビア印刷、UVフレキソ印刷、UV樹脂凸版印刷等の各種の印刷手段によって、基材2の他方の表面22上に形成することができる。これらの中でも、耐久性及び塗膜物性の観点から、UVフレキソ印刷又はUV樹脂凸版印刷を用いることが好ましい。
(セパレーター)
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1は、第1粘着剤層3の両表面のうち、第2粘着剤層4が形成された表面とは反対側の表面に、セパレーター(剥離フィルム)(図示なし)が設けられていてもよい。セパレーターとしては、特に限定されるものではなく、グラシン紙、クレーコート紙等の片面又は両面に、シリコン等の剥離剤を塗布した従来公知のセパレーターを用いることができる。
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1は、基材2と第1粘着剤層3との間にアクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層4が形成されることにより、ホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層3の厚さを従来よりも薄くすることができる。具体的には、第1粘着剤層3の厚さを10〜70μmの範囲にすることにより、第1粘着剤層3に発生するスジ、欠け等のサイズが小さくなる。その結果、基材2の他方の表面22上に形成される印刷層5において、スジ及びかすれの発生を抑制することができる。
本実施形態に係るタイヤ用粘着シート1は、例えば、自動車用タイヤ、自転車用タイヤ、航空機用タイヤ等の車両用タイヤに、タイヤのメーカー、サイズ、価格等の商品情報を表示する用途に用いることができる。
前記実施形態に係るタイヤ用粘着シート1では、第1粘着剤層3が、平面視で、基材2の外周端部と重なる位置に設けられていない。しかしながら、このような構成に限定されるものではなく、第1粘着剤層3が、平面視で、基材2の外周端部のうち少なくとも一部を除き、基材2と重なるように設けられていてもよいし、基材2の全面と重なるように設けられていてもよい。
前記実施形態に係るタイヤ用粘着シート1では、第2粘着剤層4が、平面視で、基材2の全面と重なるように設けられている。しかしながら、このような構成に限定されるものではなく、第2粘着剤層4が、平面視で、基材2の少なくとも一部と重なるように設けられていればよい。好ましくは、第2粘着剤層4は、基材2を介して少なくとも印刷層5と対向する位置に設けられている。なお、平面視で、第2粘着剤層4が、基材2の少なくとも一部と重ならないように設けられている場合、第1粘着剤層3の少なくとも一部は、第2粘着剤層4を介さずに基材2と接していてもよい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<粘着シートの作製>
(実施例1)
まず、厚さ50μmのPET基材の一方の表面上に、第2粘着剤層として厚さ20μmの溶剤型アクリル粘着剤が塗布され、さらに、セパレーターが貼着された積層フィルム(PAT1、リンテック社製)を準備した。次に、前記積層フィルムから前記セパレーターを剥がし、該セパレーターの表面上に、ブロック共重合体としてSI及びSISを含むホットメルト粘着剤を50μmの厚みで塗布することにより、第1粘着剤層を形成した。最後に、前記第1粘着剤層と前記第2粘着剤層とを貼り合わせることにより、実施例1の粘着シートを作製した。なお、前記第1粘着剤層には、塗布方向に数本の塗工スジが発生した。
(比較例1)
厚さが50μmのPET基材(K2411、東洋紡社製)の一方の表面上に、ブロック共重合体としてSI及びSISを含むホットメルト粘着剤を40μmの厚みで塗布することにより、比較例1の粘着シートを作製した。なお、前記粘着剤層には、塗布方向に数本の塗工スジが発生した。
<スジ及びかすれの評価>
実施例1及び比較例1の粘着シートにおいて、PET基材の他方の表面上に、感熱リボン印字プリンター(東芝テック社製)を用いて印字することにより、印刷層を形成した。そして、印刷層の表面におけるスジ及びかすれの発生の有無を目視で観察した。その結果、実施例1の粘着シートでは、印刷層の表面にスジ及びかすれが生じなかった。一方、比較例1の粘着シートでは、粘着剤層に塗工スジが発生した部分に対応して、印刷層の表面にスジ及びかすれが発生した。
1 タイヤ用粘着シート
2 基材
3 第1粘着剤層
4 第2粘着剤層
5 印刷層
21 一方の表面
22 他方の表面

Claims (4)

  1. 基材と、
    前記基材の一方の表面側に形成されたホットメルト粘着剤からなる第1粘着剤層と、
    前記基材と前記第1粘着剤層との間の少なくとも一部で、かつ、前記第1粘着剤層上に形成されたアクリル系粘着剤からなる第2粘着剤層と、
    を備え、
    前記第1粘着剤層の厚さが10〜70μmである、タイヤ用粘着シート。
  2. 前記アクリル系粘着剤が溶剤型アクリル粘着剤、水性エマルション型アクリル粘着剤、UV硬化型アクリル粘着剤、及び、シロップ型アクリル粘着剤から選択される少なくとも一種からなる、請求項1に記載のタイヤ用粘着シート。
  3. さらに、前記基材の他方の表面上の少なくとも一部に印刷層を備え、
    前記第2粘着剤層が、前記基材を介して少なくとも前記印刷層と対向する位置に設けられる、請求項1又は2に記載のタイヤ用粘着シート。
  4. 前記第2粘着剤層の厚さが5〜40μmである、請求項1〜3のいずれか一つに記載のタイヤ用粘着シート。
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