JP6856973B2 - 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品 - Google Patents
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前記意匠層は、艶消し剤を含んでおり、
前記プライマー層は、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されており、
前記プライマー層は、部分的に設けられている、水圧転写フィルム。
項2. 前記プライマー層を形成する樹脂組成物は、ウレタン樹脂をさらに含む、項1に記載の水圧転写フィルム。
項3. 前記意匠層上において、前記プライマー層が形成されている部分と形成されていない部分とがパターン状に形成されている、項1または2に記載の水圧転写フィルム。
項4. 前記プライマー層の前記水溶性フィルムとは反対側に、絵柄層をさらに有する、項1〜3のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
項5. 前記絵柄層が木目模様を形成しており、前記意匠層が、前記木目模様の導管部分を形成している、項4に記載の水圧転写フィルム。
項6. 以下の工程(A)及び(B)を順に有する、水圧転写フィルムの製造方法。
工程(A)水溶性フィルムの表面上に、艶消し剤を含む意匠層を部分的に積層する工程
工程(B)前記意匠層の上から、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されたプライマー層を部分的に積層する工程
項7. 下記の工程(a)〜(d)を順に有する加飾成形品の製造方法。
工程(a)項1〜6のいずれかに記載の水圧転写フィルムを、水溶性フィルム側が下向きで水面側に向くように水面に浮遊させる工程
工程(b)前記水圧転写フィルムの前記プライマー層側に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程
工程(c)該工程(a)及び(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって前記プライマー層側を被転写体の被転写面に密着させる工程
工程(d)該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程
項8. 少なくとも、成形品の表面上に、部分的に設けられた意匠層と、プライマー層とをこの順に有する加飾成形品であって、
前記意匠層は、艶消し剤を含んでおり、
前記プライマー層は、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されており、
前記プライマー層は、部分的に形成されている、加飾成形品。
以下、本発明の水圧転写フィルムを図1〜図3を参照しながら説明する。図1及び図2は、本発明の水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。図1及び図2に示されるように、本発明の水圧転写フィルム10は、少なくとも、水溶性フィルム1、意匠層2、及びプライマー層3を順に有している。意匠層2は、水溶性フィルム1の表面上に部分的に設けられている。
水溶性フィルムは、本発明の水圧転写フィルムにおいて基材の役割を有し、水圧転写後に加飾成形品を得る際に除去されるものである。水溶性フィルムとしては、水溶性又は水膨潤性を有するものであればよく、従来、水圧転写フィルムとして一般に使用されている水溶性フィルムの中から、適宜選択して用いることができる。
意匠層は、艶消し剤を含むことにより、低艶部分を構成している。例えば図1及び図2に示されるように、水圧転写フィルム10においては、低艶部分を構成する意匠層2が部分的に形成されており、水溶性フィルム1の表面上に、意匠層2を有する部分と、意匠層2を有しない部分とが存在している。意匠層2は、通常、柄に対応する低艶部分を形成するものであるため、意匠層2が形成されている部分と形成されていない部分が、目視で確認できる程度の大きさで形成されている。本発明の水圧転写フィルム10を用いて加飾成形品を製造した場合、低艶部分の直上部または直上部とその近傍(以下、単に「直上部及びその近傍」と称することもある)においては低艶領域が形成される。すなわち、低艶部分は、加飾成形品の一部(低艶部分の直上部及びその近傍)に低艶を発現させる機能を有する。
意匠層において、艶消し剤としては、公知のものを使用できる。艶消し剤の具体例としては、シリカ、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸塩、及びケイ酸微粉末から選択される無機フィラーや、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又は尿素系樹脂から選択される有機フィラーまたは樹脂ビーズが挙げられ、いずれか1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
プライマー層は、意匠層の上から、部分的に形成されている。すなわち、図1及び図2に示されるように、本発明の水圧転写フィルム10において、意匠層2が水溶性フィルム1上に部分的に形成されており、意匠層2を覆うようにしてプライマー層3が部分的に形成されている。部分的に形成されているプライマー層3において、プライマー層3が形成されている部分と形成されていない部分とは、例えば目視では確認できない程度に微細な大きさで形成されたものであることが望ましい。例えば、プライマー層が形成されている部分3aとプライマー層が形成されていない部分3bは、意匠層2が形成されている部分の上に複数形成されていることが好ましい。
上記アクリルポリマーポリオールは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により求められる、標準ポリスチレンで換算された重量平均分子量が1,000〜100,000であることが好ましく、5,000〜80,000であることがより好ましく、20,000〜50,000であることが特に好ましい。アクリルポリマーポリオールの分子量が1,000以上であると、耐溶剤性が改善し、例えば後述の絵柄層を形成した際にプライマー層が溶解する等の不具合が起こりにくくなり、100,000以下であるとインキ化した際に粘度が低下したり、ゲル化しにくくなるため作業性が向上する。
イソシアネートは、アクリルポリマーポリオールの硬化剤であって、イソシアネートを含有させることで、当該樹脂組成物の少なくとも一部を硬化状態又は半硬化状態とする。イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートであればよく、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート、或いは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、メチレンジイソシアネート(MDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネートなどのポリイソシアネートが用いられる。
ウレタン樹脂としては、非架橋型のもの、すなわち、3次元架橋して網目状の立体的分子構造を持ったものではなく、線状の分子構造を持った熱可塑性樹脂となったものを選択することが好ましい。このような非架橋型のウレタン樹脂としては、ポリオール成分として、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリオールを主剤とし、イソシアネートと反応させてなる非架橋型ウレタン樹脂を使用でき、成形性、耐熱性、耐候性、絵柄層との密着性等の観点から、ポリエステルポリオールと、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネートとの組合せにより合成されるものが特に好ましい。通常ポリオール1分子中の水酸基数及びイソシアネート1分子中のイソシアネート基はそれぞれ平均2である。
絵柄層は、加飾成形品に装飾性を与えることなどを目的として、プライマー層の水溶性フィルムとは反対側に、必要に応じて設けられる。絵柄層は、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される。絵柄層によって形成される模様は、特に制限されず、例えば、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様など挙げられ、これらを複合した寄木、パッチワーク等の模様も挙げられる。これらの模様は、通常の黄色、赤色、青色、及び黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成される。また、絵柄層における暗色部分は、他の部分より相対的に明度の低い色であれば特に限定されないが、黒色とすることが特に好ましい。
図1及び図2に示されるような、少なくとも、水溶性フィルム1と、部分的に設けられた意匠層2と、プライマー層3とをこの順に有する本発明の水圧転写フィルム10は、例えば、水溶性フィルム1の表面上に、艶消し剤を含む意匠層2を部分的に積層する工程(A)と、意匠層2の上から、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されたプライマー層3を部分的に積層する工程(B)を含む製造方法によって製造することができる。
本発明の水圧転写フィルムを用いて、下記の工程(a)〜(d)により加飾成形品を製造することができる。なお、図2に示される水圧転写フィルム10を用いて製造される加飾成形品20は、図3に対応している。
工程(b)前記水圧転写フィルムのプライマー層側に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程
工程(c)該工程(a)及び(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって前記プライマー層を被転写体の被転写面に密着させる工程
工程(d)該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程
工程(e):被転写体の被転写面上にトップコート層を形成する工程。
工程(a)は、工程(b)の前又は後に行うことができる。水圧転写フィルム10は、水溶性フィルム1側が下向きで水面側に向くように水面上に浮遊させる。水圧転写フィルム10を水面に浮遊させるには、枚葉の印刷物を1枚ずつ浮遊させてもよく、また水を一方向に流し、その水面上に連続帯状の水圧転写フィルム10を、連続的に供給して浮遊させてもよい。
工程(b)は、工程(a)の前又は後に行うことができ、水圧転写フィルムのプライマー層側に活性剤組成物を塗布する工程である。この工程で活性剤組成物を塗布することにより、プライマー層側の層が溶解乃至膨潤して軟化し(活性化し)、被転写体と密着しやすくなる。
プライマー層側に塗布する活性剤組成物は、プライマー層側の層を活性化して、被転写体の被転写面に転写させる機能を有する組成物であれば特に制限はなく、また、被転写体の被転写面に各層を転写させるまで蒸発しないような性状を有することが好ましい。このような活性剤組成物としては、例えばエステル類、アセチレングリコール類、エーテル類、及び樹脂を含む組成物が好ましく挙げられる。
工程(c)は、工程(a)及び工程(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によってプライマー層側を被転写体の被転写面に密着させる工程である。水圧転写フィルムを浮かべ水圧を印加するための水は、該水圧転写フィルムの水溶性フィルムの種類などに応じ、適宣水温を調整するのがよく、好ましくは25〜50℃程度、より好ましくは25〜35℃である。
被転写体としては、例えば、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、繊維系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂、あるいはこれらを混合した樹脂のほか、鉄、アルミニウム、銅などの金属、陶磁器、ガラス、琺瑯などのセラミックス、木材などの材料からなる構造体を使用することができる。
脱膜工程(d)は、工程(c)の後に行われ、該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する工程である。被転写体の被転写面上に付着している水溶性フィルム1の除去は、例えば、水を用いてシャワー洗浄することで行うことができる。なお、シャワー洗浄の条件は、水溶性フィルム1を形成する材料などにより異なるが、通常は水温15〜60℃程度、洗浄時間10秒〜5分程度が好ましい。そして、工程(d)の後、被転写体を十分乾燥し水分を蒸発させる。
工程(e)は、被転写体の被転写面上に、必要に応じトップコート層を形成する工程である。工程(e)を行う場合、当該工程(e)においては、意匠層に対し、表面強度の向上、表面保護、表面の艶調整などのために必要に応じ塗装を施し、透明ないし半透明のトップコート層を形成する。
図3に示されるように、本発明の加飾成形品20は、少なくとも、成形品(被転写体5)の表面上に、プライマー層3と、部分的に設けられた意匠層2と、をこの順に有している
。加飾成形品20において、意匠層2は、艶消し剤を含む低艶部分を構成しており、プライマー層が部分に形成されている。また、図3に示されるように、本発明の加飾成形品20は、絵柄層4を有する水圧転写フィルムを用いた場合にはプライマー層3と被転写体5の間に絵柄層4を有しており、上述の工程(e)を行った場合には意匠層2の上にトップコート層6を有している。加飾成形品の各層の構成については、前述の〔水圧転写フィルム〕及び〔加飾成形品の製造方法〕の項目で説明した通りである。
水溶性フィルムとして、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム(厚さ40μm)を用い、その片面に、下記のインキを用いて、グラビア印刷により意匠層(塗布量1g/m2、厚み3μm)を部分的に形成した。このとき、意匠層と絵柄層の同調が、下記の形態となるよう、意匠層を形成する位置を調整して、水溶性フィルムの表面上に意匠層が形成された部分と形成されていない部分とを形成した。次に、それぞれ表1に記載の面積割合(水溶性フィルムの意匠層側の表面の面積を100%とする)となるようにして、下記のインキを用いて、意匠層の上から、グラビア印刷により、プライマー層(2μm)を形成した。次に、硝化綿とアルキッド樹脂とを80:20の質量比で含む下記のインキを用いて、プライマー層の上に、グラビア印刷により、木目模様を有する絵柄層(3μm)を形成し、水溶性フィルム/意匠層/プライマー層/絵柄層が積層された水圧転写フィルムを得た。絵柄層の木目模様は、黒色インキ、焦茶色インキ、薄茶色インキの3種類のインキをこの順に用い、且つ黒色インキと焦茶色インキを柄状に、薄茶色インキを全面に印刷することにより形成し、黒色インキによって導管部分を表現した。なお、プライマー層の印刷に用いた版における凹部(インキが転写される部分)の形状は略菱形であり、この版によるプライマー層の印刷形状は、当該菱形が等間隔で多数配列した形状である。各版の印刷面における凹部の合計面積の割合は、表1に記載のプライマー層の面積割合と実質的に一致していた。
実施例1において、意匠層は、硝化綿とアルキッド樹脂とを5:2の質量比で含み、さらに艶消し剤としてのシリカ(体積平均粒径5μm)を含むインキを用いて形成した。硝化綿及びアルキッド樹脂の合計質量と、シリカとの質量比は、1:1とした。
アクリルポリマーポリオール(重量平均分子量30,000、水酸基価80mgKOH/g)及びウレタンウレア樹脂(ガラス転移点40℃)を8:2の質量比で含む樹脂組成物を含むインキ
硝化綿とアルキッド樹脂とを80:20の質量比で含み、着色剤として弁柄及びカーボンブラックを所定の配合比率で使用した着色インキ
意匠層と絵柄層は、意匠層を構成する低艶部分と、絵柄層の木目模様の導管部分(暗色部分)とを同調させた。
上記で得られた各水圧転写フィルムの絵柄層に、下記組成の活性剤組成物を10g/m2塗布し、スムージングロールで該活性剤組成物を均一にし、絵柄層の活性剤塗布工程(b)を経た後、水面に浮遊している水圧転写フィルムに被転写体(直径35mm、長さ250mmの円柱形状の部材を被転写体として使用)を押圧し、水圧によって絵柄層を被転写体の被転写面に密着させる工程(c)、水洗による脱膜工程(d)、及び2液硬化タイプのウレタン樹脂の塗料をスプレー塗装することにより、厚み20μmのトップコート層を形成する工程(e)を経て、加飾成形品を得た。
フタル酸系アルキッド樹脂 6質量部
マイクロシリカ(顔料) 2質量部
フタル酸ジブチル 17質量部
溶剤(ブチルカルビトールアセテート) 60質量部
溶剤(ブチルセロソルブ) 15質量部
前述の加飾成形品の製造で得られた各加飾成形品の表面の意匠性を目視にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
A:導管部とその他の部分の艶差が極めて大きく、導管部が凹部として明瞭に認識され、グロスマット効果に基づく意匠性が極めて高かった。
B:導管部とその他の部分の艶差が大きく、導管部が凹部として認識され、グロスマット効果に基づく意匠性が十分高かった。
C:導管部とその他の部分の艶差が十分あり、グロスマット効果を意匠として感じられた。
D:導管部とその他の部分の艶差が小さく、グロスマット効果による意匠がやや弱かった。
E:導管部とその他の部分の艶差がほとんど無く、グロスマット効果を得られなかった。
前述の加飾成形品の製造において、水圧転写フィルムを転写させた際の水圧転写フィルムの転写加工性(追従性)について、目視による観察により、以下の基準で評価した。
A:被転写体に良好に追従し、割れを一切生じることなく加飾成形品が得られた。
B:僅かに割れが生じたものの、意匠性にはほとんど影響を与えることなく転写加工を行うことができた。
C:割れが若干目立つものの、意匠性にあまり影響を与えることなく転写加工を行うことができた。
D:割れが目立ち、意匠性がやや損なわれた。
E:割れが著しい加飾成形品となった。あるいは被転写体に転写することができなかった。
2 意匠層
3 プライマー層
3a プライマー層の形成部
3b プライマー層の非形成部
4 絵柄層
5 被転写体
6 トップコート層
10 水圧転写フィルム
20 加飾成形品
Claims (9)
- 少なくとも、水溶性フィルムと、部分的に設けられた意匠層と、プライマー層とをこの順に有する水圧転写フィルムであって、
前記意匠層は、艶消し剤を含んでおり、
前記プライマー層は、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されており、
前記プライマー層は、部分的に設けられており、
前記プライマー層が形成されている部分と前記プライマー層が形成されていない部分は、前記意匠層が形成されている部分の上に形成されている、水圧転写フィルム。 - 前記プライマー層を形成する樹脂組成物は、ウレタン樹脂をさらに含む、請求項1に記載の水圧転写フィルム。
- 前記意匠層上において、前記プライマー層が形成されている部分と形成されていない部分とがパターン状に形成されている、請求項1または2に記載の水圧転写フィルム。
- 前記プライマー層の前記水溶性フィルムとは反対側に、絵柄層をさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
- 前記絵柄層が木目模様を形成しており、前記意匠層が、前記木目模様の導管部分を形成している、請求項4に記載の水圧転写フィルム。
- 前記プライマー層は、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物の塗布又は印刷によりパターン状に形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
- 以下の工程(A)及び(B)を順に有する、水圧転写フィルムの製造方法。
工程(A)水溶性フィルムの表面上に、艶消し剤を含む意匠層を部分的に積層する工程
工程(B)前記意匠層の上から、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されたプライマー層を部分的に積層する工程
前記工程(B)において、前記プライマー層が形成されている部分と前記プライマー層が形成されていない部分は、前記意匠層が形成されている部分の上に形成する。 - 下記の工程(a)〜(d)を順に有する加飾成形品の製造方法。
工程(a)請求項1〜7のいずれかに記載の水圧転写フィルムを、水溶性フィルム側が下向きで水面側に向くように水面に浮遊させる工程
工程(b)前記水圧転写フィルムの前記プライマー層側に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程
工程(c)該工程(a)及び(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって前記プライマー層側を被転写体の被転写面に密着させる工程
工程(d)該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程 - 少なくとも、成形品の表面上に、プライマー層と、部分的に設けられた意匠層とをこの順に有する加飾成形品であって、
前記意匠層は、艶消し剤を含んでおり、
前記プライマー層は、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物により形成されており、
前記プライマー層は、部分的に形成されており、
前記プライマー層が形成されている部分と前記プライマー層が形成されていない部分は、前記意匠層が形成されている部分の上に形成されている、加飾成形品。
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C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
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C13 | Notice of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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C23 | Notice of termination of proceedings |
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C03 | Trial/appeal decision taken |
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C30A | Notification sent |
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