JP6856483B2 - 流体制御弁の制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、流体の流れを制御する流体制御弁の制御装置に関するものである。
従来技術として、特許文献1には、流体制御弁としての二重偏心弁と、この二重偏心弁を制御する制御部を有する装置が開示されている。そして、二重偏心弁は、弁座と、弁体と、弁体を駆動させて開度を調整するモータ部と、を有する。
国際公開第2016/002599号
特許文献1に開示される二重偏心弁のような流体制御弁において、弁座にシール部材が設けられている場合がある。この場合、開閉弁時において、弁体がシール部材に摺動する低開度域にて、シール部材の摺動抵抗が生じる。これにより、低開度域にて、弁体の動きが遅くなり、要求開度に達するまでの時間に遅れが生じて、開度制御の応答性が低下するおそれがある。あるいは、シール部材の摺動抵抗が大きいため、弁体、または弁座に求められる耐久性が厳しくなるおそれがある。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、シール部材が設けられている弁の摺動抵抗を加味して、開度制御の応答性の向上とシール部材への負荷の軽減の少なくとも一方を図ることができる流体制御弁の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、弁座と、弁体と、前記弁体を駆動させて開度を調整する駆動部と、を有し、前記弁座又は前記弁体のいずれか一方に前記弁体と前記弁座との間を封止するシール部材が設けられた流体制御弁と、前記流体制御弁を制御する制御部と、を有する流体制御弁の制御装置において、前記制御部は、開閉弁時にて、前記弁体又は前記弁座が前記シール部材に摺動する開度範囲であるシール部材影響範囲内の開度では、前記駆動部の制御量を補正し、前記制御量はPID演算値として算出され、前記制御部は、前記PID演算値をオフセットして、または、前記PID演算値に任意の定数を掛けて、または、PID制御のゲインを変更させて、前記PID演算値を補正し、前記PID演算値は、前記シール部材の硬度、または摩擦係数と相関のある指標を用いて補正されること、を特徴とする。
この態様によれば、開閉弁時に、シール部材影響範囲内の開度において、駆動部の制御量を補正することにより、弁体の駆動を速くして、開度制御の応答性を向上させることができる。あるいは、シール部材影響範囲内の開度において、駆動部の制御量を補正することにより、弁体の駆動を遅くして、シール部材への負荷を軽減できる。
また、PID演算値を大きくすることにより、弁体の駆動を速くして、開度制御の応答性を向上させることができる。あるいは、PID演算値を小さくすることにより、弁体の駆動を遅くして、シール部材への負担を軽減できる。
また、シール部材の硬度、または摩擦係数に応じて、駆動部の制御量を調整して、適切に弁体の駆動を制御することができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記シール部材影響範囲の学習を行うこと、が好ましい。
この態様によれば、ロバスト性を向上させることができる。すなわち、例えば流体制御弁の個体差や何らかの外乱の影響などによってシール部材影響範囲の変動が生じる場合であっても、安定して、開閉弁時に、シール部材影響範囲内の開度において、駆動部の制御量を補正することができる。
そして、シール部材影響範囲の学習を行う一態様として、前記シール部材影響範囲の学習は、前記シール部材影響範囲外の任意の開度から前記駆動部の制御量を一定として閉弁させていくときに、前記シール部材影響範囲における上限開度の設計値である設計上限開度以下の開度にて、実開度の変化量が所定値以下となったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、が好ましい。
また、シール部材影響範囲の学習を行う他の態様として、前記シール部材影響範囲の学習は、前記シール部材影響範囲外の任意の開度から前記駆動部の制御量を一定として閉弁させていくときに、実開度の時間変化を示す曲線にて変曲点が現れるときの開度未満の開度にて、実開度の変化量が所定値以下となったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、が好ましい。
また、シール部材影響範囲の学習を行う他の態様として、前記シール部材影響範囲の学習は、実開度が指令開度に近づく度に指令開度を小さくして前記シール部材影響範囲外の任意の開度から微小開度ずつ閉弁させていくときに、実開度が指令開度に近づくまでに要する時間が所定時間よりも長くなったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、が好ましい。
また、シール部材影響範囲の学習を行う他の態様として、前記シール部材影響範囲の学習は、実開度が指令開度に近づく度に指令開度を小さくして前記シール部材影響範囲外の任意の開度から微小開度ずつ閉弁させていくときに、所定時間当たりの実開度の変化量が所定値以下になったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、が好ましい。
前記シール部材影響範囲の学習を行う態様においては、前記制御部は、前記流体制御弁の全閉位置を学習する全閉学習を併せて行うこと、が好ましい。
本開示の流体制御弁の制御装置によれば、開度制御の応答性の向上とシール部材への負荷の軽減の少なくとも一方を図ることができる。
二重偏心弁を備えた電動式の流体制御弁の斜視図である。 全閉状態における弁部を一部破断して示す斜視図である。 全開状態における弁部を一部破断して示す斜視図である。 全閉状態の弁座、弁体及び回転軸を示す側面図である。 図4のA−A線断面図である。 本実施形態で行われるPID制御のブロック線図である。 駆動デューティ比を補正する制御フローの一例を示す図である。 ゴム補正フラグの制御フロー図である。 駆動デューティ比を補正する制御フローの一例を示す図である。 偏差と比例ゲインの関係を示す図である。 偏差と積分ゲインの関係を示す図である。 スタック温と所定値の関係を示す図である。 ゴムシール影響範囲の学習についての第1の学習方法を示す制御フロー図である。 開度の時間変化を示す図である。 ゴムシール影響範囲の学習についての第2の学習方法を示す制御フロー図である。 ゴムシール影響範囲の学習についての第3,4の学習方法を示す制御フロー図である。 実開度が指令開度に近づくまでに要する時間により判定を行う場合の制御フロー図である。 実開度の変化量により判定を行う場合の制御フロー図である。 開度の時間変化を示す図である。 ゴムシール影響範囲内における開度制御の応答性を示す図である。
本開示に係る実施形態である流体制御弁の制御装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、二重偏心弁を備えた電動式の流体制御弁1が使用される。この流体制御弁1は、例えば燃料電池車に搭載され、その駆動用モータ(図示略)に電力を供給する燃料電池システムにおいて、燃料ガスと酸化剤ガスにより発電を行う燃料電池スタックから排出されるエアが流れる通路を開閉する封止弁として使用される。
図1に示すように、流体制御弁1は、二重偏心弁より構成される弁部2と、モータを内蔵したモータ部3(「駆動部」の一例)と、複数のギヤを内蔵した減速機構部4と、を備える。弁部2は、内部に流体が流れる流路11を有する金属製の管部12を含み、流路11の中には弁座13、弁体14及び回転軸15が配置される。流路11の内形、弁座13の外形、弁体14の外形は、それぞれ平面視で円形又はほぼ円形をなしている。回転軸15には、モータの回転力が複数のギヤを介して伝えられるようになっている。この実施形態で、流路11を有する管部12は、ハウジング6の一部に相当し、モータ部3のモータや減速機構部4の複数のギヤは、このハウジング6により覆われる。ハウジング6は、アルミ等の金属により形成される。
図2と図3に示すように、流路11には段部10が形成され、その段部10に弁座13が組み込まれる。弁座13は、円環状をなし、中央に円形又はほぼ円形の弁孔16を有する。弁孔16の縁部には環状のシート面17が形成される。本実施形態では、弁座13に、弁座13と弁体14との間を封止するためのゴムシール部13a(「シール部材」の一例)が設けられており、このゴムシール部13aにシート面17が形成されている。弁体14は、円板状をなし、その外周には、シート面17に対応する環状のシール面18が形成される。弁体14は回転軸15に固定され、回転軸15と一体的に回動するようになっている。
図2〜図5に示すように、回転軸15の軸線L1は、弁体14及び弁孔16の径方向と平行に伸び、弁孔16の中心P1から弁孔16の径方向へ偏心して配置されると共に、弁体14のシール面18が回転軸15の軸線L1から弁体14の軸線L2が伸びる方向へ偏心して配置される。また、弁体14を回転軸15の軸線L1を中心に回動させることにより、弁体14のシール面18が、弁座13のシート面17に面接触する全閉位置(図2参照)とシート面17から最も離れる全開位置(図3参照)との間で移動可能に構成される。
この実施形態では、モータ部3のモータの回転力が回転軸15に伝えられることにより、回転軸15は軸線L1を中心に回転する。これにより、図5において、全閉位置から弁体14が開弁方向(図5に示す矢印F1の方向、すなわち図5において時計方向)へ回動し始めると同時に、弁体14のシール面18が弁座13のシート面17から離れ始めると共に回転軸15の軸線L1を中心とする回動軌跡t1,t2に沿って移動し始めるようになっている。このようにして、モータ部3のモータは、回転軸15を軸線L1を中心に開弁方向に回転させて、弁体14を駆動させて開度を調整する。
図4と図5に示すように、弁体14は、その上側の板面14aから突出し回転軸15に固定される山形状の固定部14bを含む。この固定部14bは回転軸15の軸線L1から回転軸15の径方向へずれた位置にて、回転軸15の先端から突出するピン15aを介して回転軸15に固定される。また、図5に示すように、固定部14bは、弁体14の軸線L2上に配置され、固定部14bを含む弁体14が、弁体14の軸線L2を中心に左右対称形状をなすように形成される。
また、流体制御弁1は、リターンスプリング(不図示)を有する。このリターンスプリングは、モータ部3のモータにより回転軸15が開弁方向に回転するように発生するモータ駆動力に対抗して、回転軸15を閉弁方向に回転するように付勢している。
そして、本実施形態の流体制御弁の制御装置は、このような二重偏心弁を備えた電動式の流体制御弁1に設けられたモータ部3などを制御する制御部21を有する(図1参照)。
ここで、制御部21は、PID制御により、入力される実開度信号及び要求開度信号に基づいて流体制御弁1の開度を制御する。例えば図6に示すように、制御部21は、入力される実開度信号及び要求開度信号に基づいて要求開度と実開度との偏差を算出し、この算出された偏差に基づいてモータ部3のモータ(制御対象)の制御量としての駆動デューティ比DUTYを算出する。このようにして、本実施形態では、駆動デューティ比DUTYが、PID演算値として算出される。そして、制御部21は、この算出された駆動デューティ比DUTYに応じて、モータへ印加する電圧を制御する。このようにして、制御部21は、モータをフィードバック制御することにより、流体制御弁1の実開度を要求開度に近付けるようにして、流体制御弁1の開度を制御している。
ところで、流体制御弁1において、低開度域では、ゴムシール部13aが弁体14の動作に影響を及ぼす範囲、すなわち、弁体14がゴムシール部13aに摺動する開度範囲となっており、ゴムシール部13aの摺動抵抗が生じる。すると、開度制御の応答性の観点から考えると、弁体14の動きが遅くなって、図20の実線に示すように、ゴムシール影響範囲(ゴムシール部13aが弁体14の動作に影響を及ぼす範囲)では、例えば開弁時に要求開度に達するまでの時間について図20の点線で示す理想の制御よりも遅れが生じるおそれがある。このように、開度制御の応答性が低下するおそれがある。あるいは、ゴムシール部13aの耐久性の観点から考えると、摺動抵抗が大きいため、弁体14、あるいは弁座13に求められる耐久性が厳しくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、低開度域における開度制御の応答性の低下、あるいは、ゴムシール部13aへの負担を軽減するために、制御部21は、開閉弁時にて、ゴムシール影響範囲内の開度では、制御出力、すなわち、モータ部3のモータの制御量である駆動デューティ比DUTYを補正する。
具体的には、制御部21は、図7に示す制御フローチャートに基づく制御を実行する。図7に示すように、通常の駆動デューティ比DUTYの演算を行っているとき(ステップS1)に、ゴム補正フラグrflgが「ON」となったら(ステップS2:YES)、駆動デューティ比DUTYを補正する(ステップS3)。なお、ステップS3にて行う補正の内容については、後述する。
ここで、図8に示すように、ゴム補正フラグrflgは、ステップS11にて取得した開度センサ値anがステップS12にて取得したゴム開度学習値ran以下であるとき(ステップS13:YES)に、「ON」となる(ステップS14)。一方、ゴム補正フラグrflgは、開度センサ値anがゴム開度学習値ranよりも大きいとき(ステップS13:NO)に、「OFF」となる(ステップS15)。
ここで、開度センサ値anは、実開度であり、例えば流体制御弁1に設けられた開度センサ(不図示)の検出値である。また、ゴム開度学習値ranは、ゴムシール影響範囲における上限開度の値であり、例えば後で詳しく述べる学習方法で学習した値である。なお、ゴムシール影響範囲における上限開度の値として、ゴム開度学習値ranの代わりに、予め決められた設計値を使用してもよい。
このようにして、制御部21は、実開度がゴムシール影響範囲における上限開度以下、すなわち、実開度がゴムシール影響範囲内(低開度域)の開度であるときに、駆動デューティ比DUTYを補正する。
ここで、図7のステップS3において駆動デューティ比DUTYを補正する際には、制御部21は、例えば以下の数式に示すように、通常の駆動デューティ比DUTYをオフセットして駆動デューティ比DUTYを補正する。
[数1]
(補正後の駆動デューティ比DUTY)=(通常の駆動デューティ比DUTY)+(所定値A)
なお、所定値Aは、オフセット値である。そして、所定値Aは、開度制御の応答性を向上させるため弁体14の動きを速くする場合には、正の値の駆動デューティ比DUTY(例えば5%相当の値)である。一方、所定値Aは、ゴムシール部13aへの負担を軽減するため弁体14の動きを遅くする場合には、負の値の駆動デューティ比DUTY(例えば−5%相当の値)である。
また、他の実施例として、図7のステップS3において駆動デューティ比DUTYを補正する際には、制御部21は、例えば以下の数式に示すように、通常の駆動デューティ比DUTYに任意の定数(所定値B)を掛けて駆動デューティ比DUTYを補正してもよい。
[数2]
(補正後の駆動デューティ比DUTY)=(通常の駆動デューティ比DUTY)×(所定値B)
なお、所定値Bは、開度制御の応答性を向上させるため弁体14の動きを速くする場合には1よりも大きい値(例えば1.5)である一方、ゴムシール部13aへの負荷を軽減するため弁体14の動きを遅くする場合には1未満の値(例えば0.7)である。
また、その他、制御部21は、PID制御のゲインを変更させて、駆動デューティ比DUTYを補正してもよい。そこで、図9に示すように、ゴム補正フラグrflgが「ON」であれば(ステップS21:YES)、ゴム補正時のPID制御のゲインを取得して(ステップS22)、駆動デューティ比DUTYの演算を行う(ステップS23)。一方、ゴム補正フラグrflgが「OFF」であれば(ステップS21:YES)、通常時のPID制御のゲインを取得して(ステップS24)、駆動デューティ比DUTYの演算を行う(ステップS23)。
そして、このときのPID制御のゲインの一例として、図10に比例ゲインKPを示し、図11に積分ゲインKIを示す。図10と図11に示すように、比例ゲインKPと積分ゲインKIについて、弁体14の動きを速くする場合(図中の短い破線)には通常時の値(図中、「base」と表記して示す値)よりもゴム補正時の値を大きくする一方、弁体14の動きを遅くする場合(図中の長い破線)には通常時の値よりもゴム補正時の値を小さくする。
さらに、本実施形態では、ゴムシール部13aの温度を推定して、この推定結果をもとに、駆動デューティ比DUTYを補正してもよい。このとき、例えば水温(スタック温)や吸気温や外気温をもとに、ゴムシール部13aの温度の判定(低温判定など)を行う。例えば図12に示すようなスタック温と所定値Aの関係図を用いて、スタック温に応じて変化する所定値Aを用いて駆動デューティ比DUTYを補正する。なお、図12においては、スタック温が高くなるほど所定値Aは大きくなり、スタック温が低くなるほど所定値Aは小さくなる。このようにして、制御部21は、駆動デューティ比DUTYを、さらにゴムシール部13aの硬度と相関のある指標を用いて補正してもよい。なお、ゴムシール部13aの硬度と相関のある指標として、1トリップ間のモータ部3のモータへの総通電時間も考えられる。
以上のように、本実施形態によれば、制御部21は、開閉弁時にて、ゴムシール影響範囲内の開度では、駆動デューティ比DUTYを補正する。これにより、開閉弁時に、ゴムシール影響範囲内の開度において、駆動デューティ比DUTYをゴムシール影響範囲外の開度のときよりも大きくすることにより、弁体14の駆動を速くして、開度制御の応答性を向上させることができる。あるいは、ゴムシール影響範囲内の開度において、駆動デューティ比DUTYをゴムシール影響範囲外の開度のときよりも小さくすることにより、弁体14の駆動を遅くして、ゴムシール部13aへの負荷を軽減することができる。なお、ゴムシール影響範囲内の開度の大きさによってゴムシール部13aの摺動抵抗の大きさが変化するときには、駆動デューティ比DUTYの補正量を、ゴムシール影響範囲内の開度の大きさに応じて変化させてもよい。
また、制御部21は、駆動デューティ比DUTYをオフセットして、駆動デューティ比DUTYを補正する。これにより、オフセット値を正の値として駆動デューティ比DUTYを大きくすることにより、弁体14の駆動を速くして、開度制御の応答性を向上させることができる。あるいは、オフセット値を負の値として駆動デューティ比DUTYを小さくすることにより、弁体14の駆動を遅くして、ゴムシール部13aへの負荷を軽減することができる。
また、制御部21は、駆動デューティ比DUTYに任意の定数を掛けて、駆動デューティ比DUTYを補正してもよい。これにより、任意の定数を1よりも大きい値として駆動デューティ比DUTYを大きくすることにより、弁体14の駆動を速くして、開度制御の応答性を向上させることができる。あるいは、オフセット値を1よりも小さい値として駆動デューティ比DUTYを小さくすることにより、弁体14の駆動を遅くして、ゴムシール部13aへの負荷を軽減することができる。
また、制御部21は、KPゲインとKIゲインを変更させて、駆動デューティ比DUTYを補正してもよい。これにより、KPゲインとKIゲインを大きくして駆動デューティ比DUTYを大きくすることにより、弁体14の駆動を速くして、開度制御の応答性を向上させることができる。あるいは、KPゲインとKIゲインを小さくして駆動デューティ比DUTYを小さくすることにより、弁体14の駆動を遅くして、ゴムシール部13aへの負荷を軽減することができる。
また、駆動デューティ比DUTYは、さらに、ゴムシール部13aの硬度と相関のある指標を用いて補正されるとしてもよい。これにより、ゴムシール部13aの硬度に応じて、駆動デューティ比DUTYを調整して、適切に弁体14の駆動を制御することができる。
例えば前記の図12に示すようにゴムシール部13aの硬度と相関のある指標としてスタック温を用いる場合に、スタック温が高いときはゴムシール部13aの温度が高く、硬度が低いとして、前記の所定値A(オフセット値)を大きくすることで、補正後の駆動デューティ比DUTYを大きくする。そして、これにより、ゴムシール部13aの硬度が低いときには、弁体14の動きを速くして、開度制御の応答性をさらに向上させることができる。
また、スタック温が低い領域から高い領域まで、上記の温度補正をする場合、図12に示すように、所定値Aをマップで持ってもよい。
ここで、ゴムシール影響範囲の上限開度は、前記のように学習値または所定値(例えば設計値)を用いて設定されるが、ロバスト性を高めるために学習値を用いて設定されることが望ましい。
そこで、本実施形態では、制御部21は、イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)がオフされる車両のキーオフ時(または、イグニッションスイッチがオンされる車両のキーオン時)に、ゴムシール影響範囲の学習を行う。また、このとき、流体制御弁1の全閉位置を学習する全閉学習を併せて行ってもよい。
まず、第1の学習方法について説明する。第1の学習方法は、流体制御弁1について、ゴムシール影響範囲外の任意の開度から、駆動デューティ比DUTYを一定としながら閉弁させて、弁体14をゴムシール部13aに突き当てる。そして、このとき生じる実開度の単位時間当たりの変化量の挙動をもとに、ゴムシール影響範囲を学習する(DUTY固定学習)。ここで、ゴムシール影響範囲においては、駆動デューティ比DUTYを一定としてモータ部3のモータの駆動力が一定であれば、ゴムシール部13aの摺動抵抗により、実開度の単位時間当たりの変化量はゴムシール影響範囲外のときよりも小さくなる。
第1の学習方法において、具体的には、制御部21は、図13に示す制御フローチャートに基づく制御を実行する。図13に示すように、開度学習要求がある場合(ステップS31:YES)に、開度指令値goanとして所定値C(例えば40°)を取得する(ステップS32)。次に、|an−goan|≦(所定値D)の条件を満たす場合(ステップS33:YES)、すなわち、開度センサ値anが開度指令値goanになった場合、または、近付いた場合には、駆動デューティ比DUTYを所定値E(例えば3%または0%)とする(ステップS34)。そして、このようにして駆動デューティ比DUTYを小さくして、スプリング力(前記のリターンスプリングによる付勢力)により閉弁させていく。なお、所定値Dは、例えば0.1°である。
その後、開度センサ値anが設計上限開度以下であり(ステップS35:YES)、全閉学習フラグfcflgが「OFF」であれば(ステップS36:NO)、開度センサ値anの時間微分dantが所定値F以下であるか否かを判断する(ステップS37)。ここで、設計上限開度は、ゴムシール影響範囲における上限開度の設計値である。また、時間微分dantは、開度センサ値anに対して時間微分を行って算出される値であり、開度センサ値anの単位時間当たりの変化量である。また、所定値Fは、例えば0.1°である。
そして、時間微分dantが所定値F以下であれば(ステップS37:YES)、そのときの開度センサ値anをゴム開度学習値ranとして学習し(ステップS38)、全閉学習フラグfcflgを「ON」とする(ステップS39)。
このようにして、本実施形態では、例えば図14に示すように、流体制御弁1を、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0(時刻T1)から、駆動デューティ比DUTYを一定として、閉弁させていく。そして、設計上限開度θ1(基準開度)に達した(時刻T2)後、この設計上限開度θ1以下の開度にて、開度センサ値anの時間微分dantが所定値F以下になったとき(時刻T3)の開度θ2を実際のゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習する。そして、開度θ2以下の開度範囲がゴムシール影響範囲であるとして学習する。
なお、図13に示す制御フローチャートにおいて、ステップS36において、全閉学習フラグfcflgが「ON」であれば(ステップS36:YES)、全閉学習を行う(ステップS40)。このようにして、ゴムシール影響範囲の学習とともに、全閉学習も併せて行われる。
また、開度センサ値anは、微少時間(例えば2ms)毎に検出される。そこで、ステップS37においては、開度センサ値anの変化量として、今回検出された開度センサ値anと前回検出された開度センサ値anの差が所定値F以下であれば(ステップS37:YES)、そのときの(今回検出された)開度センサ値anがゴム開度学習値ranとして学習される(ステップS38)としてもよい。
次に、第2の学習方法について、第1の学習方法と異なる点を中心に説明する。第2の学習方法において、具体的には、制御部21は、図15に示す制御フローチャートに基づく制御を実行する。図15に示すように、開度センサ値anの二階微分d2ant2を求める(ステップS45)。そして、変曲点通過フラグpflgが「ON」であれば(ステップS46:YES)、開度センサ値anの時間微分dantを求めて(ステップS49)、この時間微分dantを用いて前記の第1の学習方法(図13参照)と同様にゴム開度学習値ranを学習する(ステップS50〜S53)。ここで、変曲点通過フラグpflgは、二階微分d2ant2の絶対値が所定値G(例えば0.1)以下である場合(ステップS47:YES)に、「OFF」から「ON」となる(ステップS48)。
このようにして、本実施形態では、例えば図14に示すように、流体制御弁1を、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から、駆動デューティ比DUTYを一定として、閉弁させていく。このとき、開度センサ値anの時間変化を示す曲線にて変曲点(図14に表記)が現れるときの開度未満の開度にて、すなわち、任意の開度θ0から弁体14が動き出して閉弁し始めるときに変曲点通過フラグpflgが「ON」となる開度以降にて、前記の第1の学習方法と同様にゴムシール影響範囲の学習を行う。そして、これにより、流体制御弁1を任意の開度θ0から閉弁し始めるときの弁体14の動き出し時において、開度センサ値anの時間微分dantが所定値F以下になったときであっても、そのときの開度が実際のゴムシール影響範囲における上限開度であるとして誤って学習すること(動きだしの誤学習)を回避できる。
次に、第3の学習方法について説明する。第3の学習方法は、流体制御弁1について、ゴムシール影響範囲外の任意の開度から、微少開度ずつ閉弁させていき、実開度が指令開度(指令される開度)に近づくまでに要する時間をもとに、ゴムシール影響範囲を学習する(第1のランプ起動学習)。ここで、ゴムシール影響範囲においては、ゴムシール部13aの摺動抵抗により、実開度が指令開度に近づくまでの時間はゴムシール影響範囲外のときよりも長くなる。
第3の学習方法において、具体的には、制御部21は、図16に示す制御フローチャートに基づく制御を実行する。図16に示すように、開度学習要求がある場合(ステップS61:YES)には、ランプフラグrampflgが「ON」であれば(ステップS62:YES)、|an−goan|≦(所定値D)の条件を満たすか否かを判断する(ステップS66)。
ここで、ランプフラグrampflgは、開度指令値goanが所定値Cとして取得され(ステップS63)、|an−goan|≦(所定値D)の条件が満たされる場合(ステップS64:YES)に、「OFF」から「ON」となる(ステップS65)。
そして、ステップS66において、|an−goan|≦(所定値D)の条件を満たす場合(ステップS66:YES)には、開度指令値goanが変化するまでの時間をモニタ(観察)してゴム開度学習値ranを推定する(ステップS67)。
ここで、ステップS67においては、図17に示すように、到達カウンタfcntrが所定時間H以上であれば(ステップS81:YES)、そのときの開度センサ値anをゴム開度学習値ranとして学習し(ステップS82)、全閉学習フラグfcflgを「ON」とする(ステップS83)。なお、所定時間Hは、例えば6msである。
一方、図16のステップS66において、例えば後述する開度指令値goanの除変(ステップS68)を行った後に、|an−goan|≦(所定値D)の条件を満たさない場合(ステップS66:NO)には、到達カウンタfcntrをカウントアップする(ステップS72)。
前記のようにステップS67においてゴム開度学習値ranを推定した後、以下の数式を用いて開度指令値goanを除変(更新)させる(ステップS68)。ここで、所定値Iは、徐変開度であり、例えば0.5°である。
[数3]
(徐変後の開度指令値goan)=(徐変前の開度指令値goan)−(所定値I)
次に、到達カウンタfcntrを「0」とし(ステップS69)、全閉学習フラグfcflgが「ON」であれば(ステップS70:YES)、全閉学習を行う(ステップS71)。
このようにして、本実施形態では、例えば図19に示すように、開度センサ値anが開度指令値goanに近づいたら開度指令値goanを徐変させるようにして、流体制御弁1を、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から微小開度ずつ閉弁させていく。すると、このとき、ゴムシール影響範囲では、ゴムシール部13aの摺動抵抗により、開度センサ値anが開度指令値goanに近づくまでの時間が長くなる。そこで、開度センサ値anが開度指令値goanに近づくまでの時間が所定時間Hよりも長くなったときの開度θX(開度センサ値an)が実際のゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習し、開度θX以下の開度の範囲がゴムシール影響範囲であるとして学習する。なお、変形例として、開度センサ値anが開度指令値goanに追いついたら開度指令値goanを徐変させてもよい。また、開度センサ値anが開度指令値goanになるまでの時間が所定時間Hよりも長くなったときの開度θXが実際のゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習してもよい。
次に、第4の学習方法について説明する。第4の学習方法は、前記の第3の学習方法と同等に、流体制御弁1について、ゴムシール影響範囲外の任意の開度から、微少開度ずつ閉弁させていく。しかし、第4の学習方法は、前記の第3の学習方法と異なり、所定時間2msあたりの変化量≒時間微分値をもとに、ゴムシール影響範囲を学習する(第2のランプ起動学習)。ここで、ゴムシール影響範囲においては、ゴムシール部13aの摺動抵抗により、所定時間2msあたりの変化量≒時間微分値はゴムシール影響範囲外のときよりも小さくなる。
第4の学習方法において、具体的には、制御部21は、前記の図16に示す制御フローチャートに示すように、ステップS67において、センサ出力の変化量をモニタしてゴム開度学習値ranを推定する。なお、第4の学習方法において、図16に示すステップS69,72の処理は行われない。
ここで、ステップS67においては、図18に示すように、開度センサ値anの現在値と前回値の差の絶対値が所定値J(例えば0.03°)以下になったら(ステップS91:YES)、そのときの開度センサ値anをゴム開度学習値ranとして学習し(ステップS92)、全閉学習フラグfcflgを「ON」とする(ステップS93)。
このようにして、本実施形態では、図19に示すように、開度センサ値anが開度指令値goanに近づいたら開度指令値goanを徐変させて、流体制御弁1を、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から微小開度ずつ閉弁させていく。すると、このとき、ゴムシール影響範囲では、ゴムシール部13aの摺動抵抗により、開度センサ値anの変化量が小さくなる。そこで、開度センサ値anの変化量(例えば開度センサ値anの現在値と前回値の差の絶対値)が所定値J以下になったときの開度θX(開度センサ値an)がゴムシール影響範囲における上限開度であるとして学習し、その開度θX以下の開度の範囲がゴムシール影響範囲であるとして学習する。
以上のように、本実施形態によれば、制御部21は、ゴムシール影響範囲の学習を行う。これにより、ロバスト性を向上させることができる。すなわち、例えば流体制御弁1の個体差や何らかの外乱の影響などによってゴムシール影響範囲の変動が生じる場合であっても、安定して、開閉弁時に、ゴムシール影響範囲内の開度において、駆動デューティ比DUTYを補正することができる。
また、ゴムシール影響範囲の学習は、ゴムシール影響範囲外(ゴムシール影響範囲の開度よりも大きい)の任意の開度θ0から駆動デューティ比DUTYを一定として閉弁させて行われる。そして、このとき、ゴムシール影響範囲の学習は、設計上限開度以下の開度にて、開度センサ値anの時間微分dant(所定時間当たりの変化量)が所定値F以下となったときの開度がゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習される。このようにして、一定の速さで流体制御弁1を閉弁させるときに、実開度の所定時間当たりの変化量が小さくなったときの開度が、ゴムシール影響範囲の上限開度として学習される。
これにより、一定の速さで流体制御弁1を閉弁させるだけで、容易に、ゴムシール影響範囲の学習を行うことができる。また、本実施形態では、設計上限開度以下の開度にて、ゴムシール影響範囲の学習が行われる。そのため、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から閉弁し始めるときに、開度センサ値anの時間微分dantが所定値F以下となったとしても、そのときの開度は設計上限開度よりも大きいので、誤ってゴムシール影響範囲の学習が行われない。したがって、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0からの弁体14の動きだし時における誤学習を回避できる。
また、ゴムシール影響範囲の学習は、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から駆動デューティ比DUTYを一定として閉弁させて行われる。そして、このとき、開度センサ値anの時間変化を示す曲線にて変曲点が現れるときの開度未満の開度にて、開度センサ値anの時間微分dantが所定値F以下となったときの開度がゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習されるとしてもよい。
これにより、一定の速さで流体制御弁1を閉弁させるだけで、容易に、ゴムシール影響範囲の学習を行うことができる。また、本実施形態では、開度センサ値anの時間変化を示す曲線にて変曲点が現れるときの開度未満の開度にて、ゴムシール影響範囲の学習が行われる。そのため、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から閉弁し始めるときに、開度センサ値anの時間微分dantが所定値F以下となったとしても、そのときの開度は開度センサ値anの時間変化を示す曲線にて変曲点が現れるときの開度となるので、ゴムシール影響範囲の学習が誤って行われない。したがって、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0からの弁体14の動きだし時における誤学習を回避できる。
また、ゴムシール影響範囲の学習は、開度センサ値anが開度指令値goanに近づく度に開度指令値goanを小さくして、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から微小開度ずつ閉弁させて行われる。そして、このとき、開度センサ値anが開度指令値goanに近づくまでに要する時間が所定時間Hよりも長くなったときの開度センサ値anがゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習されるとしてもよい。
また、ゴムシール影響範囲の学習は、開度センサ値anが開度指令値goanに近づく度に開度指令値goanを小さくして、ゴムシール影響範囲外の任意の開度θ0から微小開度ずつ閉弁させて行われる。そして、このとき、開度センサ値anの変化量(例えば開度センサ値anの現在値と前回値の差の絶対値)が所定値J以下となったときの開度センサ値anがゴムシール影響範囲の上限開度であるとして学習されるとしてもよい。
また、ゴムシール影響範囲の学習は、全閉学習と併せて行われてもよい。これにより、流体制御弁1の全閉位置を学習することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えばゴムシール部は、弁座13ではなく、弁体14に備わっていてもよい。
1 流体制御弁
2 弁部
13 弁座
13a ゴムシール部
14 弁体
16 弁孔
17 シート面
18 シール面
21 制御部
DUTY 駆動デューティ比
an 開度センサ値
ran ゴム開度学習値
goan 開度指令値
dant 時間微分
d2ant2 二階微分

Claims (7)

  1. 弁座と、弁体と、前記弁体を駆動させて開度を調整する駆動部と、を有し、前記弁座又は前記弁体のいずれか一方に前記弁体と前記弁座との間を封止するシール部材が設けられた流体制御弁と、前記流体制御弁を制御する制御部と、を有する流体制御弁の制御装置において、
    前記制御部は、開閉弁時にて、前記弁体又は前記弁座が前記シール部材に摺動する開度範囲であるシール部材影響範囲内の開度では、前記駆動部の制御量を補正し、
    前記制御量はPID演算値として算出され、
    前記制御部は、前記PID演算値をオフセットして、または、前記PID演算値に任意の定数を掛けて、または、PID制御のゲインを変更させて、前記PID演算値を補正し、
    前記PID演算値は、前記シール部材の硬度、または摩擦係数と相関のある指標を用いて補正されること、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
  2. 請求項1の流体制御弁の制御装置において、
    前記制御部は、前記シール部材影響範囲の学習を行うこと、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
  3. 請求項の流体制御弁の制御装置において、
    前記シール部材影響範囲の学習は、前記シール部材影響範囲外の任意の開度から前記駆動部の制御量を一定として閉弁させていくときに、前記シール部材影響範囲における上限開度の設計値である設計上限開度以下の開度にて、実開度の変化量が所定値以下となったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
  4. 請求項の流体制御弁の制御装置において、
    前記シール部材影響範囲の学習は、前記シール部材影響範囲外の任意の開度から前記駆動部の制御量を一定として閉弁させていくときに、実開度の時間変化を示す曲線にて変曲点が現れるときの開度未満の開度にて、実開度の変化量が所定値以下となったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
  5. 請求項の流体制御弁の制御装置において、
    前記シール部材影響範囲の学習は、実開度が指令開度に近づく度に指令開度を小さくして前記シール部材影響範囲外の任意の開度から微小開度ずつ閉弁させていくときに、実開度が指令開度に近づくまでに要する時間が所定時間よりも長くなったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
  6. 請求項の流体制御弁の制御装置において、
    前記シール部材影響範囲の学習は、実開度が指令開度に近づく度に指令開度を小さくして前記シール部材影響範囲外の任意の開度から微小開度ずつ閉弁させていくときに、所定時間当たりの実開度の変化量が所定値以下になったときの開度が前記シール部材影響範囲の上限開度であるとして学習するように行われること、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
  7. 請求項乃至のいずれか1つの流体制御弁の制御装置において、
    前記シール部材影響範囲の学習は、前記流体制御弁の全閉位置を学習する全閉学習と併せて行われること、
    を特徴とする流体制御弁の制御装置。
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