JP6855883B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関に関する。
オイルパンの下部に着脱可能に設けられるドレンボルトを備える内燃機関が知られている。
このドレンボルトは、オイルパンに対向する凹面を有している。この凹面には、磁石が設けられている。従来の内燃機関は、オイルストレーナーを通過可能なサイズの磁性材料のゴミがオイルパン内に混入していても、これらのゴミを磁石に吸着させる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−009346号公報
従来の内燃機関は、オイルパンの底面に相当する箇所、つまりドレンボルトの凹面に配置される磁石を備えている。つまり、磁石は、オイルパン内に配置されている。
ところで、オイルパンには多量の潤滑油が貯留されている。そのため、オイルパン内の潤滑油は、オイルストレーナーの吸い口の近傍のような箇所を除けば、十分な流速に達しない。例えば、ドレンボルトの凹面のような箇所やオイルパンの底面では、潤滑油は淀んでいる。
つまり、オイルパン内に配置される磁石は、十分な量の潤滑油に触れることができない。そのため、従来のエンジンの磁石は、潤滑油に含まれる磁性材料のゴミを効率的に除去できない。
そこで、本発明は、ドレンプラグを活用し、かつ潤滑油に含まれる磁性材料のゴミを効率的に除去可能な内燃機関を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る内燃機関は、潤滑油を貯留可能なオイル貯留部と、前記オイル貯留部から前記潤滑油を排出可能なドレン口と、を有するクランクケースと、前記オイル貯留部から前記潤滑油を吸い上げるオイルポンプと、前記オイル貯留部から前記オイルポンプへ前記潤滑油を導くオイル通路と、前記オイル通路内に設けられるオイルフィルターと、前記ドレン口を塞ぎ、かつ前記オイルフィルターと前記オイル貯留部とを繋ぐ前記オイル通路内に達するドレンプラグと、前記ドレンプラグに設けられ、かつ前記オイル通路内に配置される磁石部と、前記オイル通路を区画する壁、および前記オイル貯留部を区画する壁に設けられて前記ドレンプラグを締結可能な雌ねじ部と、を備えている。
本発明によれば、ドレンプラグを活用し、かつ潤滑油に含まれる磁性材料のゴミを効率的に除去可能な内燃機関を提供できる。
本発明の実施形態に係る内燃機関が適用される自動二輪車の一例を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る内燃機関を示す正面図。 本発明の実施形態に係る内燃機関を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る内燃機関の潤滑系統の模式的な系統図。 図2のV−V線における本発明の実施形態に係る内燃機関の要部の断面図。 図2のVI−VI線における本発明の実施形態に係る内燃機関の要部の断面図。 図6の斜視図。
本発明に係る内燃機関の実施形態について図1から図7を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関が適用される自動二輪車の一例を示す左側面図である。
なお、本実施形態における前後、上下、左右の表現は、自動二輪車1の乗員を基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、前後に延びる車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置される前輪5と、車体フレーム2の前端部に配置されて前輪5を回転可能に支えるステアリング機構6と、車体フレーム2の後方に配置される後輪7と、車体フレーム2の後部に配置されて後輪7を回転可能に支えるスイングアーム8と、車体フレーム2に搭載される内燃機関11(以下、単に「エンジン11」と言う。)と、を備えている。また、自動二輪車1は、車体フレーム2の前半部上方に配置されてエンジン11へ供給される燃料を貯蔵する燃料タンク12と、車体フレーム2の後半部上方に配置されて搭乗者を着座させるシート13と、車体フレーム2の一部を覆い隠す車体カバー15と、を備えている。
車体フレーム2は、所謂クレードルタイプである。車体フレーム2は、一体に組み合わされる複数の鋼鉄製中空管を備えている。つまり、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、メインチューブ22と、ダウンチューブ23と、左右一対のシートレール25と、左右一対のシートピラー26と、を備えている。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム2の前端上部に配置されている。ヘッドパイプ21は、ステアリング機構6を車両の左右方向へ操舵買おうに支持している。
メインチューブ22は、ヘッドパイプ21の後面上部に接続される前端部から斜め後ろ下方へ傾斜して延び、途中で湾曲して下方へ垂れ下がっている。
ダウンチューブ23は、ヘッドパイプ21の後面下方に接続される前端部からメインチューブ22よりもさらに下方へ傾斜しながら後方へ延び、途中で湾曲して後方へ向かっている。
左右一対のシートレール25は、メインチューブ22の湾曲部に接続される前端部から分岐し、かつ斜め後ろ上方へ緩く傾斜して延びている。
左右一対のシートピラー26は、メインチューブ22の下端部に接続される前端部から分岐し、かつ斜め後ろ上方へ傾斜して延び、シートレール25の長さの中間部位に合流してシートレール25を支えている。
ステアリング機構6は、サスペンション機構(図示省略)が内装され、かつ前輪5を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク27と、前輪5の上方に覆い被さるフロントフェンダー28と、フロントフォーク27の頂部に固定されるハンドル29と、を備えている。
前輪5は、左右のフロントフォーク27の間に挟まり、左右のフロントフォーク27の下端部に架設される車軸を中心に回転する。
スイングアーム8は、車体フレーム2に設けられるピボット軸(図示省略)によって支持され、上下方向へ揺動可能である。スイングアーム8の後端部には、後輪7を回転可能に支持する車軸が設けられている。リアクッションユニット31は、車体フレーム2とスイングアーム8との間に架設されている。リアクッションユニット31は、後輪7から車体フレーム2に伝わる力を緩衝する。
ドライブチェーン32は、エンジン11の出力を後輪7へ伝達し、後輪7を回転させる。
エンジン11は、メインチューブ22とダウンチューブ23との間に配置されて、メインチューブ22およびダウンチューブ23に固定されている。
エンジン11の斜め前上方には、エンジン11各部の潤滑と冷却とを行う潤滑油を冷却するオイルクーラー33が設けられている。オイルクーラー33は、自動二輪車1の走行風に晒されやすいように、フロントフェンダー28および前輪5を正面に臨む位置を避けて配置されることが好ましい。
燃料タンク12は、もっぱらメインチューブ22に支持されている。燃料タンク12は、ヘッドパイプ21の直後からシートレール25の前端部近傍に渡って膨らんでいる。
シート13は、燃料タンク12の後方に設けられている。シート13は、左右のシートレール25に跨がり、シートレール25の後端部に達している。
車体カバー15は、それぞれ合成樹脂製のフロントカバー35と、左右一対のサイドカバー36と、リアカバー37と、を含んでいる。
フロントカバー35は、ヘッドパイプ21の前方に設けられている。フロントカバー35は、ステアリング機構6に固定されている。
サイドカバー36は、燃料タンク12の後部下方に連接し、メインチューブ22、シートレール25およびシートピラー26に渡って逆三角形に拡がり、これらを左右から挟み込んでいる。
リアカバー37は、シート13の後半部の左右両側面の下端部にそれぞれ連接して後方へ拡がり、シート13の後方まで延びて合流する。
次に、本実施形態に係るエンジン11について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る内燃機関を示す正面図である。
図3は、本発明の実施形態に係る内燃機関を示す左側面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係るエンジン11は、例えば50ccクラスや250ccクラスの小排気量である。また、エンジン11は、4サイクル単気筒である。エンジン11は、下半部に配置されるクランクケース41と、クランクケース41の上面前部に連結されるシリンダー42と、シリンダー42の頂部と塞ぐシリンダーヘッド43と、シリンダーヘッド43の頂部を塞ぐヘッドカバー44と、クランクケース41に一体化される変速機ケース45と、を備えている。
クランクケース41は、アルミニウム合金製である。クランクケース41は、左側ケース半体46と、右側ケース半体47と、を備えている。つまり、クランクケース41は左右に分割できる。左右のケース半体46、47は、クランクシャフト(図示省略)の回転中心線に略直交する結合面41aで組み合わされている。
また、クランクケース41は、左側ケース半体46の左側に設けられる左側ケースカバー48と、右側のクランクケース半体47の右側に設けられる右側ケースカバー49と、を備えている。左側ケースカバー48はマグネトカバーであり、右側ケースカバー49はクラッチカバーである。
シリンダー42は、シリンダーボア(図示省略)の中心線、つまりピストン(図示省略)の移動方向をやや前方へ傾けた前傾姿勢でクランクケース41に結合されている。
シリンダーヘッド43の正面には排気ポート(図示省略)の出口フランジ43aが設けられている。シリンダーヘッド43の背面には吸気ポート(図示省略)の入口フランジ43bが設けられている。
変速機ケース45は、変速機室51を区画している。
エンジン11には、オイルホース52、53を介してオイルクーラー33が接続されている。
オイルクーラー33は、冷却風を生じさせるファン55を備えている。オイルクーラー33は、オイルホース52から流れ込むオイルをファン55の風や自動二輪車1の走行風によって冷却し、オイルホース53からエンジン11へ冷却後のオイルを戻す。
オイルホース52、53は、シリンダー42の正面壁と左側面壁との角部からオイルクーラー33へ延びている。オイルホース52、53は、エンジン11とオイルクーラー33との間でオイルを流通させる。下方に配置されるオイルホース52は、エンジン11からオイルクーラー33へオイルを送る。上方に配置されるオイルホース53は、オイルクーラー33からエンジン11へオイルを戻す。
図4は、本発明の実施形態に係る内燃機関の潤滑系統の模式的な系統図である。
図4に示すように、本実施形態に係るエンジン11は、クランクケース41、シリンダー42、およびシリンダーヘッド43に設けられるオイル通路56を備えている。
また、エンジン11は、クランクケース41の底部に設けられて潤滑油を貯留するオイル貯留部としてのオイルパン57を備えている。
エンジン11は、オイルパン57からクランクシャフト58、ピストン59、動弁機構61、カウンタシャフト62、およびドライブシャフト63の各部へ潤滑油を供給し、これらを潤滑する。
クランクシャフト58は、クランクケース41のクランク室(図示省略)内に回転可能に支持されている。ピストン59は、シリンダー42のシリンダーボア(図示省略)に往復運動可能に収容されている。動弁機構61は、シリンダーヘッド43の動弁室(図示省略)に収容されている。カウンタシャフト62およびドライブシャフト63は、変速機ケース45の変速機室(図示省略)に収容されている。
オイルクーラー33は、オイル通路56の最高点よりも上方に配置されている。オイルクーラー33は、オイル通路56を流通する潤滑油(図示省略)を冷却する。
シリンダー42のオイル通路56bは、シリンダーヘッド43へ直接的に繋がる第一オイル通路71と、オイルホース52を介してオイルクーラー33に繋がる第二オイル通路72と、オイルホース53を介してオイルクーラー33に繋がり、かつシリンダーヘッド43に繋がる第三オイル通路73と、を含んでいる。
シリンダーヘッド43のオイル通路56cは、シリンダー42の第一オイル通路71から流れ込む潤滑油を動弁機構61へ導く第四オイル通路74と、シリンダー42の第三オイル通路73から流れ込む潤滑油で排気ポート65の周囲を冷却する第五オイル通路75と、を含んでいる。
シリンダー42のオイル通路56bは、シリンダーヘッド43の第五オイル通路75から流れ込む潤滑油を燃焼室66の周囲に環流させる第六オイル通路76と、第六オイル通路76からクランクケース41内へ潤滑油を戻す戻りオイル通路77と、を備えている。
また、エンジン11は、オイルパン57から潤滑油を吸い上げるオイルポンプ81と、クランクケース41のオイル通路56aを通過する潤滑油から異物を除去する第一オイルフィルター82と、オイルポンプから81から吐出される潤滑油から異物を除去する第二オイルフィルター84と、を備えている。
オイルポンプ81は、クランクシャフト58の下方に配置されている。オイルポンプ81は、クランクシャフト58に回転一体の補機ドライブギヤ(図示省略)によって駆動される。オイルポンプ81の出力は、クランクシャフト58の回転数、つまりエンジン11の回転数に依存し、回転数が高まるほど多くのオイルを吐出する。オイルポンプ81の駆動によって、オイルパン57内のオイルはクランクケース41のオイル通路56aに吸い込まれて第一オイルフィルター82へ至る。ここで、クランクケース41のオイル通路56aのうち、オイルパン57と第一オイルフィルター82とを繋ぐ部分をフィルター上流側オイル通路83と呼ぶ。フィルター上流側オイル通路83は、オイルパン57から第一オイルフィルター82へ潤滑油を導く。
第一オイルフィルター82を通過して異物が除去された潤滑油は、オイルポンプ81に吸い込まれる。オイルポンプ81に吸い込まれた潤滑油は、オイルポンプ81で昇圧され、オイルポンプ81から吐出される。オイルポンプ81から吐出された潤滑油は、第二オイルフィルター84へ至る。なお、第二オイルフィルター84は、第一オイルフィルター82よりも目の細かいフィルターである。
第二オイルフィルター84を通過して異物が除去された潤滑油は、クランクケース41のオイル通路56aからシリンダー42のオイル通路56bへ流れ込む。シリンダー42のオイル通路56bへ流れ込んだ潤滑油は、第一オイル通路71と第二オイル通路72とに分岐する。シリンダー42で分岐して第二オイル通路72へ流れ込んだ潤滑油は、シリンダー42の第二オイル通路72、およびオイルホース52を経てオイルクーラー33で冷却される。オイルクーラー33で冷却された潤滑油は、オイルホース53、および第三オイル通路73を経てシリンダーヘッド43の第五オイル通路75へ至る。第五オイル通路75を通過して排気ポート65を冷却した潤滑油は、第六オイル通路76へ流れ込み、燃焼室66を冷却する。第六オイル通路76を通過して燃焼室66を冷却した潤滑油は、戻りオイル通路77からクランクケース41内へ排出されてオイルパン57へ戻される。
また、シリンダー42で分岐して第一オイル通路71へ流れ込んだ潤滑油は、シリンダー42を上方へ登りシリンダーヘッド43の第四オイル通路74へ至り、動弁機構61を潤滑する。
図5は、図2のV−V線における本発明の実施形態に係る内燃機関の要部の断面図である。
図6は、図2のVI−VI線における本発明の実施形態に係る内燃機関の要部の断面図である。
図7は、図6の斜視図である。
図5から図7に示すように、本実施形態に係るエンジン11のクランクケース41は、オイルパン57から潤滑油を排出可能なドレン口85を有している。
ドレン口85は、オイルパン57を区画する壁86、つまりクランクケース41の底壁に設けられている。ドレン口85は、左側ケース半体46に設けられている。ドレン口85は、クランクケース41の最も低い場所に配置されていることが好ましい。
そして、エンジン11は、ドレン口85を塞ぎ、かつ第一オイルフィルター82とオイルパン57とを繋ぐフィルター上流側オイル通路83内に達するドレンプラグ87と、ドレンプラグ87に設けられ、かつフィルター上流側オイル通路83内に配置される磁石部88と、を備えている。
第一オイルフィルター82は、左側ケース半体46に設けられている。第一オイルフィルター82は、左側ケース半体46の左側へ開放されるフィルター収容部89に配置されている。フィルター収容部89は、左側ケースカバー48、つまりマグネトカバーによって閉じられている。
フィルター上流側オイル通路83は、クランクケース41の底壁から離れている。換言すると、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91とオイルパン57を区画する壁86とは離間している。フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91とオイルパン57を区画する壁86との隙間は、潤滑油を貯留するオイルパン57の一部である。この隙間は、通常、オイルパン57に貯留される潤滑油で満たされている。
フィルター上流側オイル通路83は、実質的にクランクケース41の横幅いっぱいに拡がっている。フィルター上流側オイル通路83の吸込口83aは、クランクケース41の幅方向中央部に設けられている。つまり、吸込口83aは、左側ケース半体46と右側ケース半体47との結合面41aを跨いでいる。吸込口83aは、オイルパン57の底面、つまりオイルパン57を区画する壁86の内面へ向いている。
フィルター上流側オイル通路83の吐出口83bは、フィルター収容部89に繋がっている。
ドレンプラグ87は、鉄系合金製である。ドレンプラグ87は、オイルパン57を区画する壁86からフィルター上流側オイル通路83を区画する壁91に達している。ドレンプラグ87は、所謂ボルト状の雄ねじ部95を有している。そこで、エンジン11は、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91、およびオイルパン57を区画する壁86に設けられてドレンプラグ87を締結可能な雌ねじ部96を備えている。換言すると、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91、およびオイルパン57を区画する壁86は、ドレンプラグ87を締結可能な雌ねじ部96を有している。つまり、ドレンプラグ87は、オイルパン57を区画する壁86の雌ねじ部96aにねじ込まれてドレン口85から潤滑油が漏れ出ることを防ぐ一方、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91の雌ねじ部96bにねじ込まれてオイルパン57内の潤滑油が雌ねじ部96bからフィルター上流側オイル通路83に吸い込まれることを防いでいる。雌ねじ部96aと雌ねじ部96bとは、同一線上に配置されている。
雌ねじ部96は、図6および図7のように、フィルター上流側オイル通路83の吐出口83bを通り、エンジン11の前後方向に延びる面上(図6、および図7に描かれている断面)に配置されている。つまり、ドレンプラグ87は、フィルター上流側オイル通路83の吐出口83bを通り、エンジン11の前後方向に延びる面上に配置されている。
そして、エンジン11は、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91とオイルパン57を区画する壁86との間に設けられるボス部97を備えている。ボス部97は、雌ねじ部96と、雌ねじ部96とオイルパン57とを繋ぐ中継孔98と、を有している。エンジン11からドレンプラグ87が取り外されると、オイルパン57に貯留される潤滑油は、中継孔98からドレン口85、つまりオイルパン57を区画する壁86の雌ねじ部96aを通ってエンジン11外に廃棄される。
フィルター上流側オイル通路83の吸込口83aは、ドレンプラグ87の雄ねじ部95の先端、つまり最もオイルパン57を区画する壁86から遠い部分よりもオイルパン57を区画する壁86に近い。
磁石部88は、ドレンプラグ87の非ねじ部、具体的には雄ねじ部95の先端に設けられている。例えば、雄ねじ部95よりも先端側に円筒部を有するドレンプラグ87の場合では、磁石部88は、雄ねじ部95よりも先端側の円筒部に設けられている。磁石部88は、フィルター上流側オイル通路83に晒されている。磁石部88も、フィルター上流側オイル通路83の吐出口83bを通り、エンジン11の前後方向に延びる面上に配置されている。
また、フィルター上流側オイル通路83は、磁石部88を配置可能な凹部99を有している。凹部99は、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91のうち、雌ねじ部96bに対向する箇所に設けられている。磁石部88は、凹部99に入り込んでいても良いし(図6中、二点鎖線で示す磁石部88)、凹部99に入り込んでいなくても良い。凹部99は、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91から変速機室51へ向かって膨出している。換言すると、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91の一部は変速機室51内に達している。この部分に凹部99が設けられている。つまり、フィルター上流側オイル通路83は、オイルパン57に貯留される潤滑油の中に没し、かつ変速機室51の下方に達している。
オイルポンプ81が駆動すると、オイルパン57内のオイルは、フィルター上流側オイル通路83の吸込口83aからフィルター上流側オイル通路83に吸い込まれる。このとき、フィルター上流側オイル通路83内には、吐出口83bへ向かう潤滑油の流れが生じる。この潤滑油の流れは、第一オイルフィルター82を通じてエンジン11の各所へ送られる。そして、磁石部88は、フィルター上流側オイル通路83内の流れに晒されている。つまり、磁石部88は、エンジン11内を循環する潤滑油が最も頻繁に通過する箇所に配置されている。
本実施形態に係るエンジン11は、ドレン口85を塞ぎ、かつ第一オイルフィルター82とオイルパン57とを繋ぐフィルター上流側オイル通路83内に達するドレンプラグ87と、ドレンプラグ87に設けられ、かつフィルター上流側オイル通路83内に配置される磁石部88と、を備えている。そのため、エンジン11は、エンジン11内を循環する潤滑油が最も頻繁に通過する箇所に磁石部88を配置し、磁石部88を多量の潤滑油に接触させて磁性材料のゴミを効率的に除去する。
また、本実施形態に係るエンジン11は、オイルパン57を区画する壁86から離間してフィルター上流側オイル通路83を区画する壁91を備えている。そのため、エンジン11は、ドレンプラグ87を締め付ける雌ねじ部96の長さを容易に確保できる。
さらに、本実施形態に係るエンジン11は、フィルター上流側オイル通路83を区画する壁91、およびオイルパン57を区画する壁86に設けられてドレンプラグ87を締結可能な雌ねじ部96を備えている。そのため、エンジン11は、ドレンプラグ87の締結による雌ねじ部96の破損リスクを低減できる。
さらに、本実施形態に係るエンジン11は、ドレンプラグ87の雄ねじ部95の先端、つまり最もオイルパン57を区画する壁86から遠い部分よりもオイルパン57を区画する壁86に近いフィルター上流側オイル通路83の吸込口83aを有している。そのため、エンジン11は、オイルパン57に貯留される潤滑油から吸込口83aが逸脱することを防ぎ、オイルポンプ81の吸込性能を保障しつつ、ドレンプラグ87を締め付ける雌ねじ部96の長さを容易に確保できる。
さらにまた、本実施形態に係るエンジン11は、磁石部88を配置可能な凹部99を有するフィルター上流側オイル通路83を備えている。そのため、エンジン11は、フィルター上流側オイル通路83を上下に横切るように磁石部88を配置することが可能であって、潤滑油と磁石部88との接触面積を大きくする確保する。
また、本実施形態に係るエンジン11は、変速機室51内へ膨出している凹部99を備えている。そのため、エンジン11は、空間に余裕の少ないクランク室を避け、変速機室51側にフィルター上流側オイル通路83を配置できる。
さらに、本実施形態に係るエンジン11は、中継孔98を有するボス部97を備えている。そのため、エンジン11は、ドレン口85の延長線上のフィルター上流側オイル通路83へドレンプラグ87を到達させられる一方、オイルパン57の潤滑油を確実に廃棄可能であり、メンテナンス性を損なわない。
したがって、本実施形態に係るエンジン11によれば、ドレンプラグ87を活用し、かつ潤滑油に含まれる磁性材料のゴミを効率的に除去できる。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、5…前輪、6…ステアリング機構、7…後輪、8…スイングアーム、11…内燃機関(エンジン)、12…燃料タンク、13…シート、15…車体カバー、21…ヘッドパイプ、22…メインチューブ、23…ダウンチューブ、25…シートレール、26…シートピラー、27…フロントフォーク、28…フロントフェンダー、29…ハンドル、31…リアクッションユニット、32…ドライブチェーン、33…オイルクーラー、35…フロントカバー、36…サイドカバー、37…リアカバー、41…クランクケース、41a…結合面、42…シリンダー、43…シリンダーヘッド、43a…出口フランジ、43b…入口フランジ、44…ヘッドカバー、45…変速機ケース、46…左側ケース半体、47…右側ケース半体、48…左側ケースカバー、49…右側ケースカバー、51…変速機室、52、53…オイルホース、55…ファン、56…オイル通路、56a…クランクケースのオイル通路、56b…シリンダーのオイル通路、56c…シリンダーヘッドのオイル通路、57…オイルパン、58…クランクシャフト、59…ピストン、61…動弁機構、62…カウンタシャフト、63…ドライブシャフト、65…排気ポート、66…燃焼室、71…第一オイル通路、72…第二オイル通路、73…第三オイル通路、74…第四オイル通路、75…第五オイル通路、76…第六オイル通路、77…戻りオイル通路、81…オイルポンプ、82…第一オイルフィルター、83…フィルター上流側オイル通路、83a…吸込口、83b…吐出口、84…第二オイルフィルター、85…ドレン口、86…オイルパンを区画する壁、87…ドレンプラグ、88…磁石部、89…フィルター収容部、91…フィルター上流側オイル通路を区画する壁、95…雄ねじ部、96…雌ねじ部、96a…オイルパンを区画する壁の雌ねじ部、96b…フィルター上流側オイル通路を区画する壁の雌ねじ部、97…ボス部、98…中継孔、99…凹部。

Claims (7)

  1. 潤滑油を貯留可能なオイル貯留部と、前記オイル貯留部から前記潤滑油を排出可能なドレン口と、を有するクランクケースと、
    前記オイル貯留部から前記潤滑油を吸い上げるオイルポンプと、
    前記オイル貯留部から前記オイルポンプへ前記潤滑油を導くオイル通路と、
    前記オイル通路内に設けられるオイルフィルターと、
    前記ドレン口を塞ぎ、かつ前記オイルフィルターと前記オイル貯留部とを繋ぐ前記オイル通路内に達するドレンプラグと、
    前記ドレンプラグに設けられ、かつ前記オイル通路内に配置される磁石部と、
    前記オイル通路を区画する壁、および前記オイル貯留部を区画する壁に設けられて前記ドレンプラグを締結可能な雌ねじ部と、を備える内燃機関。
  2. 前記オイル通路を区画する壁は、前記オイル貯留部を区画する壁から離間している請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記オイル通路が前記オイル貯留部から前記潤滑油を吸い上げる吸込口は、前記ドレンプラグの雄ねじ部の先端よりも前記オイル貯留部を区画する壁に近い請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記オイル通路は、前記磁石部を配置可能な凹部を有する請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記クランクケースに一体化されて変速機室を区画する変速機ケースを備え、
    前記凹部は、前記オイル通路を区画する壁から前記変速機室内へ膨出している請求項に記載の内燃機関。
  6. 前記クランクケースは、アルミニウム合金製であり、
    前記ドレンプラグは、鉄系合金製である請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関。
  7. 前記雌ねじ部と、前記雌ねじ部と前記オイル貯留部とを繋ぐ中継孔と、を有して前記オイル通路を区画する壁と前記オイル貯留部を区画する壁との間に設けられるボス部を備える請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関。
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