JP6855753B2 - 二環式アミンの製造方法 - Google Patents
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Description
で示される化合物を、固体触媒存在下、気相中で分子内脱水させ、下記式(2)
で示される二環式アミンを製造する方法が記載されている。
[1]原料組成物を、固体触媒存在下、気相中で分子内脱水させ、下記式(1)
で示される二環式アミン化合物を製造する方法であって、原料組成物が下記式(2)
で示される化合物と下記式(3)
で示される化合物の混合物であることを特徴とする二環式アミン化合物の製造方法。
AlaMbPcOd (4)
[上記式(4)中、Alはアルミニウムを表し、Mはアルカリ金属元素又はアルカリ土類金属元素を表し、Pはリンを表し、Oは酸素を表す。添字a〜dは各元素のモル数を表し、b/a=0.001〜0.5(モル比)、c/a=0.001〜0.5(モル比)であって、dは各原子の結合状態によって任意に取り得る値を表す。]
で示される無機酸化物を用いることを特徴とする上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
200mlの三口フラスコに、ピペラジン86.1g(1.0モル)、溶媒としてメタノール100mlを仕込み、窒素雰囲気下でグリシドール22.2g(0.3モル)を4時間かけて滴下した。三口フラスコをオイルバス中に保持することで、反応体の温度を60℃に保った。グリシドールの滴下終了後、単蒸留により反応体中の溶媒であるメタノール、未反応のピペラジンを留去した。生成物を真空乾燥することで、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン(例示化合物7)45.2gを得た。
500mlの三口フラスコに、ピペラジン86.1g(1.0モル)、溶媒としてメタノール100mlを仕込み、窒素雰囲気下でグリシドール155.4g(2.1モル)を4時間かけて滴下した。三口フラスコをオイルバス中に保持することで、反応体の温度を60℃に保った。グリシドールの滴下終了後、単蒸留により反応体中の溶媒であるメタノール、未反応のピペラジンを留去した。生成物を真空乾燥することで、N,N’−ビス(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン(例示化合物13)145.2gを得た。
200mlの三口フラスコに、2−メチルピペラジン100.1g(1.0モル)、溶媒としてメタノール100mlを仕込み、窒素雰囲気下でグリシドール22.2g(0.3モル)を4時間かけて滴下した。三口フラスコをオイルバス中に保持することで、反応体の温度を60℃に保った。グリシドールの滴下終了後、単蒸留により反応体中の溶媒であるメタノール、未反応のピペラジンを留去した。生成物を真空乾燥することで、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−メチルピペラジン(例示化合物8)42.1gを得た。
500mlの三口フラスコに、2−メチルピペラジン100.1g(1.0モル)、溶媒としてメタノール100mlを仕込み、窒素雰囲気下でグリシドール155.4g(2.1モル)を4時間かけて滴下した。三口フラスコをオイルバス中に保持することで、反応体の温度を60℃に保った。グリシドールの滴下終了後、単蒸留により反応体中の溶媒であるメタノール、未反応のピペラジンを留去した。生成物を真空乾燥することで、N,N’−ビス(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−メチルピペラジン(例示化合物14)164.2gを得た。
触媒担体としてα型酸化アルミニウム粉末(キシダ化学製)7.2gを、炭酸セシウム2.3g、リン酸水素二アンモニウム1.1gを混合し分散させた後、エバポレーター用いて蒸発乾固させ白色固体を得た。この固体を圧縮成型し、窒素雰囲気の下マッフル炉で600℃、4時間焼成し、3.5メッシュに破砕して気相反応用触媒(M=Cs、a=1、b=0.1、c=0.06。以下、触媒Aと称する。)を得た。
参考例5において、炭酸セシウムの替わりに炭酸バリウム1.4gを用いる以外は、実施例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(M=Ba、a=1、b=0.1、c=0.06。以下、触媒Bと称する。)を得た。
N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン(例示化合物7)とN、N’−ビス(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン(例示化合物13)とをモル比96:4となるように混合し、水に溶解させ、10重量%水溶液の原料組成物を調製した。直径15mmの石英反応管に、触媒Aを20mlを詰め、その上下部にそれぞれ長さ23cmとなるように、セラミックス製ラシヒリング(直径3mm×長さ3mm×厚み1mm)を詰めた。触媒層の温度を380℃に保ち、反応管の上部より、上記調製した原料組成物を0.3g/分の速度で12時間滴下した。得られた反応混合ガスをコンデンサーで冷却し、反応体210gを得た。得られた反応体をガスクロマトグラフィーで分析した結果、転化率は98%、2−ヒドロキシメチルトリエチレンジアミン(例示化合物1)への選択率は64%、収率は63%であった。結果は他の実施例と共に表1に示す。
例示化合物7と例示化合物13とをモル比92:8となるように混合し、触媒層の温度を390℃とする以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行い反応体を得た。結果を表1に併せて示す。
触媒Aに替え触媒Bを用い、例示化合物7と例示化合物13とをモル比80:20となるように混合する以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行い反応体を得た。結果を表1に併せて示す。
例示化合物7の替わりに例示化合物8を用い、例示化合物13の替わりに例示化合物14を用い、触媒層の温度を400℃とする以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行い反応体を得た。得られた反応体をガスクロマトグラフィーで分析した結果、転化率は99%、2−ヒドロキシメチル−6−メチルトリエチレンジアミン(例示化合物2)への選択率は60%、収率は59%であった。結果を表1に併せて示す。
原料として例示化合物7を用い、例示化合物13を使用しない以外は実施例1に記載の方法と同様の操作を行い反応体を得た。結果を表1に併せて示す。
原料として例示化合物8と用い、例示化合物14を使用しない以外は実施例4に記載の方法と同様の操作を行い反応体を得た。結果を表1に併せて示す。
Claims (5)
- 原料組成物を、固体触媒存在下、気相中で分子内脱水させ、下記式(1)
で示される二環式アミン化合物を製造する方法であって、原料組成物が下記式(2)
で示される化合物と下記式(3)
で示される化合物の混合物であって、さらに、前記の固体触媒が、下記式(4)
Al a M b P c O d (4)
[上記式(4)中、Alはアルミニウムを表し、Mはアルカリ金属元素又はアルカリ土類金属元素を表し、Pはリンを表し、Oは酸素を表す。添字a〜dは各元素のモル数を表し、b/a=0.001〜0.5(モル比)、c/a=0.001〜0.5(モル比)であって、dは各原子の結合状態によって任意に取り得る値を表す。]
で示される無機酸化物であって、尚且つ触媒担体として酸化アルミニウムを用いたものであることを特徴とする二環式アミン化合物の製造方法。 - 上記式(1)〜(3)において、R1〜R8が各々独立して、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はヒドロキシメチル基を表す(ただし、R1〜R8が全て同じ置換基になることはない。)ことを特徴とする請求項1に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
- 上記式(1)〜(3)において、R1〜R8が全て水素原子を表すことを特徴とする請求項1に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
- 原料組成物中の、上記式(2)で示される化合物と上記式(3)で示される化合物とのモル比(上記式(2)で示される化合物:上記式(3)で示される化合物)が、99:1〜70:30(モル比)の範囲であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
- 上記式(4)において、MがK、Rb、Cs、Ca又はBaであることを特徴とする請求項1に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
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