JP6855171B2 - 水処理カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、水処理カートリッジに関する。
一般家庭の浴室、洗面台、理容院、美容院等で使用されるシャワーに供給される原水は、通常、水道水である。しかし、水道水には残留塩素が多く含まれているため、頻繁に頭髪や身体をシャワーで洗浄すると、頭髪に傷みや変色が生じたり、肌荒れが生じたりすることがある。そこで、例えば、脱塩素効果が得られるシャワーヘッドとして、亜硫酸カルシウム等の脱塩素剤が充填された水処理カートリッジが収納されたシャワーヘッドが提案されている(特許文献1)。
このようなシャワーヘッドに収納される水処理カートリッジのカートリッジ本体は、通常2つの部材からなり、浄化材を充填した状態でそれら2つの部材が合わせて閉じられ、超音波溶着等で液密に封じられることで形成される。しかし、このような方法で形成される水処理カートリッジは、製造工程が煩雑でコスト面でも不利である。
特許第4907778号公報
本発明は、浄化材を充填した状態でカートリッジ本体を簡便かつ確実に封じることができる水処理カートリッジを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する水処理カートリッジを提供する。
[1]カートリッジ本体内に浄化材が充填された水処理カートリッジであって、前記カートリッジ本体が、筒状の胴部及び前記胴部の一方の開口端を閉じる板部を備える本体部と、板状の閉止部及び前記閉止部の周縁から全周にわたって筒状に突出する側壁部を備える蓋部と、を備え、前記胴部の外周面に、第1嵌合部が周方向に全周にわたって設けられ、前記側壁部の内周面に、前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部が周方向に全周にわたって設けられ、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部が嵌合するように前記蓋部が前記本体部に装着される、水処理カートリッジ。
[2]前記胴部における前記板部と反対側の開口端の内周面側に嵌まり込んで前記胴部の変形を抑制する補強部材をさらに備える、[1]に記載の水処理カートリッジ。
本発明の水処理カートリッジは、浄化材を充填した状態でカートリッジ本体を簡便かつ確実に封じることができる。
本発明の水処理カートリッジの一例を示した側面図である。 図1の水処理カートリッジの平面図である。 図2の水処理カートリッジのA−A断面図である。 図3の水処理カートリッジにおける第1嵌合部及び第2嵌合部の部分を拡大した断面図である。 本発明の水処理カートリッジの他の例を示した断面図である。 本発明の水処理カートリッジの他の例を示した断面図である。 本発明の水処理カートリッジの他の例を示した断面図である。 本発明の水処理カートリッジの他の例を示した断面図である。 本発明の水処理カートリッジの他の例を示した断面図である。 図9の水処理カートリッジにおける補強部材の平面図である。 本発明の水処理カートリッジを備えるシャワーヘッドの一例を示した断面図である。
本発明の水処理カートリッジは、カートリッジ本体内に浄化材が充填された水処理カートリッジである。以下、本発明の水処理カートリッジの一例を示して詳細に説明する。
本実施形態の水処理カートリッジ100は、図1〜4に示すように、カートリッジ本体102と、カートリッジ本体102内に充填された浄化材104と、を備えている。水処理カートリッジ100は、シャワーヘッドにおけるヘッド部内に収納されるものである。
[カートリッジ本体]
カートリッジ本体102は、本体部106と、蓋部108とを備えている。すなわち、カートリッジ本体102は、本体部106と蓋部108とに分割できるようになっている。本体部106内に浄化材104が収容された状態で蓋部108を本体部106に装着することにより、水処理カートリッジ100が形成される。
(本体部)
本体部106は、円筒状の胴部110と、胴部110の一方の開口端を閉じるように設けられた円板状の板部112と、を備えている。胴部110の先端部分には、径方向の外側から内側に向かって窪むように厚みが薄くなった薄肉部114が設けられている。胴部110の薄肉部114の外周面114aには、径方向の外側に向かって突出する凸条からなる第1嵌合部116が周方向に全周にわたって設けられている。第1嵌合部116は、蓋部108を本体部106に装着したときに、後述する第2嵌合部134と嵌合するようになっている。
この例の第1嵌合部116の断面形状は、台形状であり、板部112側の面116aが胴部110の高さ方向に対して垂直になっている。なお、第1嵌合部116の断面形状は、充分な嵌合強度を確保できる範囲であれば台形状には限定されず、例えば、長方形状等であってもよい。
第1嵌合部116の高さは、すなわち胴部110の薄肉部114の外周面114aから第1嵌合部116の先端面116bまでの距離は、嵌合強度及び蓋部108の装着しやすさを考慮して適宜設定すればよく、例えば、0.2〜2mmとすることができる。
板部112は、板部112を外部側から正面視したときの中央部が外部側に突き出るように湾曲した形状になっている。板部112をこのように湾曲させることで、カートリッジ本体102をコンパクト化しつつ、充分な量の浄化材104を充填することが容易になる。
板部112には、板部112を外部側から正面視したときの中央部に円形状の窪部117が形成され、その周りに複数の開口118が形成されている。この例の開口118の正面視形状は、円形状である。なお、板部に形成される開口の正面視形状は、円形状には限定されず、例えば、楕円状、矩形状等であってもよい。
複数の開口118は、板部112を外部側から正面視したときに、中央部から径方向の外側に向かって放射状に広がるように複数列に並んで配置されている。なお、開口118の数及び配置は、特に限定されず、水の流入又は流出がスムーズに行えるように適宜設定すればよい。
板部112の内部側には、板部112の内壁面112aにおける胴部110の傍から胴部110に沿って立ち上がる円環状の突出部120が設けられている。また、板部112の内壁面112aにおける中央部分にも、円環状の突出部121が設けられている。板部112の内側においては、突出部120及び突出部121の先端部が接着された状態で、全ての開口118を覆うように、かつ内壁面112aに沿うようにフィルタ122が取り付けられている。
フィルタ122を取り付ける方法は、特に限定されず、溶着であってもよく、接着剤による接着であってもよい。この例のように外部側に突き出るように湾曲した板部の内壁面には、フィルタを充分な接着力で直接接着させることは難しい。しかし、突出部120,121のような突出部を設け、それらをフィルタに接着させることで、板部の内壁面に充分な接着力でフィルタを接着させることが容易になる。
突出部120,121の高さは、充分な接着力で不織布を取り付けることができる高さであれば特に限定されず、例えば、0.1〜1mmとすることができる。
突出部の断面形状は、フィルタへの溶着や、接着剤による接着が可能な形状であれば、特に限定さない。この例の突出部の断面形状は、略三角形状の突出部の先端部が溶着によって丸みを帯びた形状になっている。
フィルタとしては、浄化材を通過させずに水を通過させることができるものであればよく、例えば、不織布、多孔質シート等が挙げられる。なかでもフィルタとしては、不織布が好ましい。
板部112の外壁面112bにおける外周縁部には、全周にわたって円環状の凹条からなる段差124が形成されている。この例の段差124は、シャワーヘッド内に収納した際の水処理カートリッジ100を安定させるために利用することができる。
(蓋部)
蓋部108は、円板状の閉止部126と、閉止部126の周縁から全周にわたって筒状に突出する側壁部128と、を備えている。閉止部126は、閉止部126を外部側から正面視したときの中央部が外部側に突き出るように湾曲した形状になっている。閉止部をこのように湾曲させることで、カートリッジ本体102をコンパクト化しつつ、充分な量の浄化材104を充填することが容易になる。
閉止部126には、閉止部126を外部側から正面視したときの中央部に円形状の窪部129が形成され、その周りに複数の開口130が形成されている。開口130の正面視形状は、円形状である。なお、板部に形成される開口の正面視形状は、円形状には限定されず、例えば、楕円状、矩形状等であってもよい。
複数の開口130は、閉止部126を外部側から正面視したときに、中央部から径方向の外側に向かって放射状に広がるように複数列に並んで配置されている。なお、開口130の数及び配置は、特に限定されず、水の流入又は流出がスムーズに行えるように適宜設定すればよい。板部112に形成される開口118の正面視形状、数及び配置と、閉止部126に形成される開口130の正面視形状、数及び配置は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
側壁部128の先端部分は、径方向の内側から外側に向かって窪むように厚みが薄くなっている薄肉部132が設けられている。蓋部108における側壁部128の薄肉部132の内径は、本体部106における胴部110の薄肉部114の外径と同等になっている。すなわち、蓋部108を本体部106に装着したときには、側壁部128の薄肉部132が胴部110の薄肉部114の外側に被さるようになっている。
側壁部128の薄肉部132の内周面132aには、第1嵌合部116が嵌合する凹条からなる第2嵌合部134が周方向に全周にわたって設けられている。第1嵌合部116が第2嵌合部134に嵌まり込むように蓋部108を本体部106に装着することでカートリッジ本体102が形成される。このように、カートリッジ本体102における本体部106と蓋部108の装着構造は、スナップフィット式になっている。これにより、側壁部128の薄肉部132と胴部110の薄肉部114とを超音波溶着しなくても、浄化材104が漏れ出すことを抑制できる充分な強度で簡便に蓋部108を本体部106に装着することができる。
この例の第2嵌合部134は、深くなるにつれて幅が狭くなる凹条になっており、第2嵌合部134における先端側に、薄肉部132の厚みが徐々に厚くなるような傾斜面134aが形成されている。これにより、蓋部108を本体部106に装着する際に側壁部128の薄肉部132がより破損しにくくなるとともに、嵌合が外れ難くなる。
第2嵌合部134の深さは、第1嵌合部116の高さに応じて適宜設定することができる。
閉止部126の内部側には、本体部106の板部112と同様に、内壁面126aにおける側壁部128の傍から側壁部128に沿って立ち上がる円環状の突出部136が設けられている。また、閉止部126の内壁面126aにおける中央部分にも、円環状の突出部137が設けられている。閉止部126の内側においては、突出部136及び突出部137の先端部が接着された状態で、全ての開口130を覆うように、かつ内壁面126aの形状に沿うようにフィルタ138が取り付けられている。
フィルタ138を取り付ける方法は、特に限定されず、溶着であってもよく、接着剤による接着であってもよい。この例のように外部側に突き出るように湾曲した閉止部の内壁面には、フィルタを充分な接着力で直接接着させることは難しい。しかし、突出部136,137のような突出部を設け、それらをフィルタに接着させることで、閉止部126の内壁面126aに充分な接着力でフィルタを接着させることが容易になる。
閉止部126の外壁面126bにおける外周縁部には、本体部106の板部112と同様に、全周にわたって円環状の凹条からなる段差140が形成されている。段差140は、本体部106の板部112に設けれた段差124と同様に、シャワーヘッド内に収納した際の水処理カートリッジ100を安定させるために利用することができる。
水処理カートリッジ100がシャワーヘッドのヘッド部内に収納された状態では、例えば、本体部106の板部112が一次側、蓋部108の閉止部126が二次側に向けられる。この場合、本体部106の板部112に形成された開口118から水がカートリッジ本体102内に流入し、蓋部108の閉止部126に形成された開口130から流出する。なお、本体部106の板部112が二次側を向き、蓋部108の閉止部126が一次側に向くように水処理カートリッジ100をシャワーヘッド内に収納してもよい。この場合は、蓋部108の閉止部126に形成された開口130から水がカートリッジ本体102内に流入し、本体部106の板部112に形成された開口118から流出する。
カートリッジ本体の材質としては、特に限定されず、シャワーヘッドに収納される水処理カートリッジに用いられる公知の材料を採用できる。具体的には、例えば、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ABS、ASA、PMP等の耐熱性の樹脂等が挙げられる。
不織布の材質としては、特に限定されず、水処理カートリッジに通常使用されるものを使用できる。
カートリッジ本体の製造方法は、特に限定されず、射出成形等の公知の成形方法等を採用できる。
本発明では、カートリッジ本体の外側にシュリンクフィルムで覆い、該シュリンクフィルムを熱収縮させて本体部と蓋部とを固定してもよい。この場合、本体部における板部の外周縁部と、蓋部における閉止部の外周縁部が、本体部の胴部及び蓋部の側壁部とともにシュリンクフィルムで覆われることが好ましい。これにより、カートリッジ本体をより確実に封じることができる。
[浄化材]
浄化材104は、特に限定されず、水処理カートリッジに使用される公知の浄化材を使用することができる。浄化材の具体例としては、例えば、軟水化処理剤、脱塩素剤等が挙げられる。
軟水化処理剤としては、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート繊維等が挙げられる。軟水化処理剤としては、硬度除去性能及び取扱い性の観点から、イオン交換樹脂が好ましく、陽イオン交換樹脂がより好ましい。
陽イオン交換樹脂としては、例えば、スルホン酸基等の強酸基を有する強酸性陽イオン交換樹脂、カルボキシ基等の弱酸基を有する弱酸性陽イオン交換樹脂等が挙げられる。なかでも、強酸性陽イオン交換樹脂が好ましい。陽イオン交換樹脂としては、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、オルガノ株式会社製「アンバージェット」、「アンバーライト」;三菱化学株式会社製「ダイヤイオン」等が挙げられる。軟水化処理剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
脱塩素剤としては、特に限定されず、例えば、亜硫酸カルシウム、アスコルビン酸、活性炭等が挙げられる。なかでも、脱塩素剤としては、硬度除去性能及び取扱い性の観点から、亜硫酸カルシウムが好ましい。脱塩素剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
浄化材には、公知の機能付加材を含有させてもよい。機能付加材としては、例えば、臭気除去剤(ジビニルベンセン系ポリマー等)、保湿剤(植物エキス、ヒアルロン酸、コラーゲン等)、清涼剤(メントール、ミョウバン等)、芳香剤(ローズウッド、ジャスミン、ラベンダー等)等が挙げられる。機能付加材としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
[シャワーヘッド]
以下、水処理カートリッジ100を備えるシャワーヘッドの一例を示して説明する。本実施形態のシャワーヘッド1は、図11に示すように、シャワーヘッド本体10と、シャワーキャップ12と、水処理カートリッジ100と、パッキン16と、を備えている。
シャワーヘッド本体10は、グリップ18と、グリップ18の先端に設けられたヘッド部20とを備えている。グリップ18は、把持可能な筒状で、下端部にシャワーホースを接続できるようになっている。ヘッド部20は、正面視形状が円形状で、グリップ18に対して正面側に突き出るように設けられている。ヘッド部20の内部には、グリップ18内の流路18aと連通する空洞部分からなる、水処理カートリッジ100を収納する収納部22が形成されている。
ヘッド部20内の収納部22よりも背面側には、収納部22に収納された水処理カートリッジ100に当接して支持する板状の支持部24が複数設けられている。複数の支持部24は、ヘッド部20を正面視したときの内周壁沿いに中心に向かって突出するように、内周壁に沿って間隔を空けて設けられている。
ヘッド部20における正面側の先端部28は、円筒状の第1周壁部30と、第1周壁部30を囲う円筒状の第2周壁部32との二重構造となっており、それらの間に隙間が形成されている。内側の第1周壁部30の外壁面には、周方向に延びる複数の凸条34が部分的に設けられている。第1周壁部30の外壁面における凸条34よりも先端側には、全周にわたって溝36が設けられている。溝36には、Oリング38が装着されている。
シャワーキャップ12は、円筒状の側壁部40と、側壁部40の先端開口部を閉じる円板状の散水板42とを備えている。散水板42には、複数の散水孔42aが形成されている。側壁部40における散水板42と反対側の後端側部分における内壁面には、複数の凸条34にそれぞれ対応する複数の凹部44が部分的に設けられている。側壁部40の内壁面を正面視したときの凹部44の形状は、側壁部40における散水板42と反対側の縁から散水板42に向かって延び、さらに周方向に垂直に屈曲した形状になっている。
シャワーキャップ12は、側壁部40における散水板42と反対側の後端側部分がヘッド部20の第1周壁部30と第2周壁部32の間に挿入され、ヘッド部20の正面側に装着されている。また、ヘッド部20の第1周壁部30に設けられた凸条34は凹部44における散水板42と反対側から嵌まり、さらに周方向に延びる部分の奥側へと移動されてロックされている。このように、シャワーキャップはバヨネット式で装着されている。シャワーキャップ12の側壁部40とヘッド部20の第1周壁部30との間はOリング38によって水密に封じられている。
シャワーヘッド本体10及びシャワーキャップ12の材質としては、特に限定されず、シャワーヘッドに用いられる公知の材質を採用できる。具体的には、例えば、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ABS、ASA、PMP等の軟化点が80℃以上の耐熱性の樹脂や、ステンレス等の金属等が挙げられる。シャワーヘッド本体10及びシャワーキャップ12の製造方法は、特に限定されず、公知の成形方法等を採用できる。
この例では、ヘッド部20内の収納部22に、閉止部126が一次側に向くように水処理カートリッジ100が収納されている。また、この状態では、ヘッド部20内に設けられた支持部24の先端部が段差140に嵌まるように水処理カートリッジ100に当接されることで、水処理カートリッジ100が支持されている。なお、板部112が一次側に向くように水処理カートリッジ100をヘッド部20内に収納した場合でも、支持部24が段差124に嵌まるように当接することで、水処理カートリッジ100が安定して保持される。
パッキン16は、円環状で、円環に垂直な断面形状が五角形状になっており、5つの平面部のうちの内側の2つの平面部16a,16bが断面においてV字状に突き出すように形成されているV型パッキンである。パッキン16は、シャワーキャップ12側の平面部分が、シャワーキャップ12における散水板42の周縁に形成されたフランジ部に密着するように固定されている。また、パッキン16の内側における背面側の平面部16aが水処理カートリッジ100における胴部110の板部112寄りに密着するように、全周にわたって圧着されている。これにより、ヘッド部20内における水処理カートリッジ100の一次側と二次側とが水密に隔離されている。
シャワーヘッド1においては、グリップ18の流路18aを通じてヘッド部20内まで流入してきた原水の全量が、閉止部126に形成された開口130から水処理カートリッジ100のカートリッジ本体102内に流入する。そして、浄化材104中を通過した処理水が、開口118から流出し、散水板42の散水孔42aからシャワー状に散水される。
以上説明した本発明の水処理カートリッジにおいては、胴部に第1嵌合部が設けられた本体部と、側壁部に第2嵌合部が設けられた蓋部とが、第1嵌合部と第2嵌合部が互いに嵌合するように装着されることでカートリッジ本体が形成される。このように、スナップフィット式が採用されているため、超音波溶着等の複雑な手法を用いなくても、浄化材を充填した状態でカートリッジ本体を簡便かつ確実に封じることができる。
なお、本発明の水処理カートリッジは、前記した水処理カートリッジ100には限定されない。例えば、本発明の水処理カートリッジは、図5に例示した水処理カートリッジ100Aであってもよい。図5における図4と同じ部分は、同符号を付して説明を省略する。水処理カートリッジ100Aは、本体部106の胴部110における薄肉部114の基端部の外周面に周方向に全周にわたって凹条142が形成され、蓋部108の側壁部128における薄肉部132の先端部の内周面に、全周にわたって凸条144が形成されている以外は、水処理カートリッジ100と同じである。
水処理カートリッジ100Aでは、第1嵌合部116と第2嵌合部134の嵌合に加えて、さらに凸条144と凹条142とが嵌合する。これにより、水処理カートリッジ100の場合に比べて蓋部108がより高い強度で本体部106に装着されるため、カートリッジ本体102をより確実に封じることができる。
本発明の水処理カートリッジは、図6に例示した水処理カートリッジ100Bであってもよい。図6における図4と同じ部分は、同符号を付して説明を省略する。水処理カートリッジ100Bは、第1嵌合部116及び第2嵌合部134の代わりに、第1嵌合部116A及び第2嵌合部134Aが設けられている以外は、水処理カートリッジ100と同じである。第1嵌合部116Aは、断面形状が三角形状で、板部112側の面116aが胴部110の高さ方向に対して垂直になっている以外は、第1嵌合部116と同じである。第2嵌合部134Aは、断面形状が第1嵌合部116Aと相補的な三角形状で、閉止部126側の面134bが側壁部128の高さ方向に対して垂直になっている以外は、第2嵌合部134と同じである。
水処理カートリッジ100Bでは、第1嵌合部116Aの板部112側の面116aと、第2嵌合部134Aの閉止部126側の面134bとが接するようになっており、第1嵌合部116Aが第2嵌合部134Aからより抜けにくくなっている。これにより、水処理カートリッジ100の場合に比べて蓋部108がより高い強度で本体部106に装着されているため、カートリッジ本体102をより確実に封じることができる。
本発明の水処理カートリッジは、図7に例示した水処理カートリッジ100Cであってもよい。図7における図4と同じ部分は、同符号を付して説明を省略する。水処理カートリッジ100Cは、本体部106の胴部110における薄肉部114の基端部の外周面に周方向に全周にわたって凸条146が形成され、蓋部108の側壁部128における薄肉部132の先端部の内周面に、全周にわたって凹条148が形成されている以外は、水処理カートリッジ100と同じである。
水処理カートリッジ100Cでは、第1嵌合部116と第2嵌合部134の嵌合に加えて、さらに凸条146と凹条148とが嵌合する。これにより、水処理カートリッジ100の場合に比べて蓋部108がより高い強度で本体部106に装着されるため、カートリッジ本体102をより確実に封じることができる。
本発明の水処理カートリッジは、図8に例示した水処理カートリッジ100Dであってもよい。図8における図4と同じ部分は、同符号を付して説明を省略する。水処理カートリッジ100Dは、本体部106の胴部110における薄肉部114の基端部の外周面側に、胴部110の高さ方向に突出する凸条150が周方向に全周にわたって形成され、蓋部108の側壁部128における薄肉部132の先端面に、全周にわたって凹条152が形成されている以外は、水処理カートリッジ100と同じである。
水処理カートリッジ100Dでは、第1嵌合部116と第2嵌合部134の嵌合に加えて、さらに凸条150と凹条152とが嵌合するため、蓋部108の側壁部128の径方向の動きが規制される。これにより、水処理カートリッジ100の場合に比べて蓋部108がより高い強度で本体部106に装着されるため、カートリッジ本体102をより確実に封じることができる。
また、本発明の水処理カートリッジは、図9に例示した水処理カートリッジ100Eであってもよい。図9における図3と同じ部分は、同符号を付して説明を省略する。水処理カートリッジ100Eは、カートリッジ本体102の本体部106における胴部110の先端部の内周面側、すなわち胴部110における板部112と反対側の開口端の内周面側に嵌まり込んでいる補強部材154をさらに備える以外は、水処理カートリッジと同じである。
補強部材154は、図10に示すように、円環状のリング部156と、リング部156の内側に接続された十字状の支持棒158とを備えている。リング部156の外径は、本体部106の胴部110の内径と同等になっている。補強部材154が嵌め込まれていることで、本体部106の胴部110が径方向の内側に押されても胴部110が変形しにくくなる。そのため、第1嵌合部116と第2嵌合部134の嵌合がよりはずれにくくなることで、水処理カートリッジ100の場合に比べてカートリッジ本体102をより確実に封じることができる。
補強部材のリング部の形状は、円環状には限定されず、本体部の胴部の形状に応じて適宜設定すればよい。また、補強部材は、十字状の支持棒を備えないものであってもよい。補強効果がより高い点では、補強部材154のような十字状の支持棒を備える補強部材が好ましい。
補強部材の材質は、特に限定されず、例えば、カートリッジ本体の材質として挙げたものと同じものが挙げられる。
水処理カートリッジ100、100A〜100Eでは、凸条からなる第1嵌合部と凹条からなる第2嵌合部の組み合わせであったが、第1嵌合部と第2嵌合部は、それらが互いに嵌合するものであればこの組み合わせには限定されない。例えば、凹条からなる第1嵌合部と凸条からなる第2嵌合部の組み合わせであってもよく、凸条からなる第1嵌合部と凸条からなる第2嵌合部の組み合わせであってもよい。
100、100A〜100E
102 カートリッジ本体
104 浄化材
106 本体部
108 蓋部
110 胴部
112 板部
114 薄肉部
114a 外周面
116、116A 第1嵌合部
126 閉止部
128 側壁部
132 薄肉部
132a 内周面
134、134A 第2嵌合部
154 補強部材

Claims (3)

  1. カートリッジ本体内に浄化材が充填された水処理カートリッジであって、
    前記カートリッジ本体が、筒状の胴部及び前記胴部の一方の開口端を閉じる板部を備える本体部と、板状の閉止部及び前記閉止部の周縁から全周にわたって筒状に突出する側壁部を備える蓋部と、を備え、
    前記胴部の外周面に、第1嵌合部が周方向に全周にわたって設けられ、
    前記側壁部の内周面に、前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部が周方向に全周にわたって設けられ、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部が嵌合するように前記蓋部が前記本体部に装着され、
    前記第2嵌合部は、深くなるにつれて幅が狭くなる凹条になっており、且つ、前記第2嵌合部における先端側に、前記側壁部の薄肉部の厚みが徐々に厚くなるような傾斜面が形成されており、
    前記第1嵌合部の高さが0.2〜2mmであ
    前記カートリッジ本体を側面視したとき、前記本体部と前記蓋部とが略同一形状である、シャワーヘッド収容用水処理カートリッジ。
    ただし、前記第1嵌合部の高さは、前記胴部の薄肉部の外周面から前記第1嵌合部の先端面までの距離である。
  2. 前記第1嵌合部の断面形状が台形状であり、前記板部側の面が前記胴部の高さ方向に対して垂直である、請求項1に記載のシャワーヘッド収容用水処理カートリッジ。
  3. 前記胴部における前記板部と反対側の開口端の内周面側に嵌まり込んで前記胴部の変形を抑制する補強部材をさらに備える、請求項1又は2に記載の水処理カートリッジ。
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