JP6854852B2 - 分電盤、電解コンデンサ収容盤及び装置 - Google Patents

分電盤、電解コンデンサ収容盤及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、分電盤、電解コンデンサ収容盤及び装置に関する。
直流電力を分配するための分電盤(装置)には、電圧を平滑化し、安定化させるための電解コンデンサが搭載されているものがある。一般に電解コンデンサの寿命は、分電盤の寿命よりも短い。
このような電解コンデンサは、劣化が進行すると電解コンデンサの容器の内圧が高くなって、容器の破損に至ることがある。このような容器の破損を避けるために、電解コンデンサには、容器内部のガスをその容器の外に逃がすための防爆弁が設けられている。この防爆弁が一旦作動すると、電解コンデンサの内部からガスと電解液が噴出又は漏出することがある。対象の電解コンデンサを適宜交換することで、劣化による破損等を予防することが望まれる。
特開2006−135070号公報
しかしながら、劣化による破損等を予防していても、偶発的な電解コンデンサの内部短絡故障、過電圧印加、逆電圧印加などに起因して電解コンデンサの電解液が漏出することがある。電解コンデンサの電解液は、導電性であるため、電解液が分電盤内に噴出又は漏出した状態を、より速やかに撤去することが必要とされる。上記の事象の発生状況の確認から電解液の撤去までの保守作業は容易でない。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、電解コンデンサの保守作業の負荷を軽減する分電盤、電解コンデンサ収容盤及び装置を提供することにある。
(1)本発明の第1の態様である分電盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、を備え、前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、前記パネルは、前記電解コンデンサの容器の軸に交わるように配置されている、分電盤である。
また、他の態様の分電盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、を備え、前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器の下端よりも低く、前記第2遮蔽物よりも高い位置に配置されている分電盤である。
また、他の態様の分電盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、を備え、前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器によって遮られることなく前記第2遮蔽物上の電解液の有無を視認可能な位置に配置されている分電盤である。
また、他の態様の分電盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、を備え、前記第2遮蔽物の上面は、前記電解コンデンサから漏れた電解液が前記パネル側に流動して溜まるように傾斜している分電盤である。
また、他の態様の分電盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な直流電力用の分電盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、を備え、前記直流電力に関わる正極と負極間に前記電解コンデンサの端子が極性を整合させた状態で電気的に接続されていて、前記電解コンデンサによって前記正極と前記負極間に掛る直流電圧が平滑化される、分電盤である。
(2)上記の分電盤において、前記容器内の圧力が過度になると前記防爆弁から前記容器内のガスと前記電解液とが噴出し、前記防爆弁から電解液が漏出し、前記第2遮蔽物は、前記防爆弁から前記噴出した電解液又は前記防爆弁から前記漏出した電解液が自遮蔽物から滴下しないように前記電解液を溜め置くように形成されている。
(3)上記の分電盤において、前記電解コンデンサの前記電極には、端子の第1端部が接続されていて、前記電解コンデンサの前記封口板と、前記電解コンデンサの前記端子の第2端部が接触する接続導体とが、前記第1遮蔽物を挟んで設けられている。
(4)上記の分電盤において、前記第1遮蔽物は、前記防爆弁から飛散する前記電解液が前記接続導体に掛からないように、前記電解液の飛散範囲を制限する。
(5)上記の分電盤において、配置された前記電解コンデンサを支持するブラケットを備え、前記収容部は、前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物と、前記ブラケットとを収容し、前記ブラケットは、前記容器の軸が略水平になるように前記電解コンデンサを支持する。
(6)上記の分電盤において、前記ブラケットの一部は、前記第1遮蔽物と、前記封口板との間に介在し、前記介在するブラケットの一部には、前記封口板の前記防爆弁から前記噴出する前記容器内のガスと前記防爆弁から前記飛散する電解液とを遮らないように開口部が設けられている。
(7)上記の分電盤において、前記収容部は、前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物と、前記ブラケットとを収容する棚状に形成されている。
(9)上記の分電盤において、前記パネルは、前記収容部の開口部側に配置されている。
(10)上記の分電盤において、前記収容部は、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する箱体を有し、前記箱体の1つの面に、前記パネルが設けられている。
(11)本発明の第2の態様である電解コンデンサ収容盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、を備え、前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、前記パネルは、前記電解コンデンサの容器の軸に交わるように配置されている、電解コンデンサ収容盤である。
また、他の態様の電解コンデンサ収容盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、を備え、前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器の下端よりも低く、前記第2遮蔽物よりも高い位置に配置されている電解コンデンサ収容盤である。
また、他の態様の電解コンデンサ収容盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、を備え、前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器によって遮られることなく前記第2遮蔽物上の電解液の有無を視認可能な位置に配置されている電解コンデンサ収容盤である。
また、他の態様の電解コンデンサ収容盤は、電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、を備え、前記第2遮蔽物の上面は、前記電解コンデンサから漏れた電解液が前記パネル側に流動して溜まるように傾斜している電解コンデンサ収容盤である。

電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な直流電力用の電解コンデンサ収容盤であって、前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、を備え、前記直流電力に関わる正極と負極間に前記電解コンデンサの端子が極性を整合させた状態で電気的に接続されていて、前記電解コンデンサによって前記正極と前記負極間に掛る直流電圧が平滑化される、電解コンデンサ収容盤である。
(12)本発明の第3の態様である装置は、上記の電解コンデンサ収容盤と、前記電解コンデンサ収容盤から電力の供給を受ける負荷と、前記電解コンデンサ収容盤と、前記負荷とを収納する筐体とを備える。
本発明によれば、電解コンデンサの保守作業の負荷を軽減できる。
本実施形態の分電盤が利用される給電システム1の構成図である。 実施形態の分電盤13の正面図である。 実施形態の給電システム1の接続図である。 実施形態の電解コンデンサ収容部134の接続図である。 実施形態の電解コンデンサの斜視図である。 実施形態の断面図である。 電解コンデンサ14の封口板143を平面視した図である。 実施形態の電解コンデンサ収容部134を説明するための図である。 実施形態の固定金具13451を説明するための図である。 電解コンデンサ14から漏出する電解液の量について説明するための図である。 第1の実施形態の第1変形例に係る電解コンデンサ収容部134Aを説明するための図である。 第1の実施形態の第2変形例に係る電解コンデンサ収容部134Bの断面図である。 第1の実施形態の第3変形例に係る電解コンデンサ収容部134Cの断面図である。 第1の実施形態の第4変形例に係る電解コンデンサ収容部134Dの断面図である。 第2の実施形態の分電盤13Aの正面図である。 実施形態の電解コンデンサ収容部134Eを説明するための図である。 実施形態のプラグイン型の端子について説明するための図である。
以下、実施形態の分電盤、電解コンデンサ収容盤及び装置について説明する。なお以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態の分電盤が利用される給電システム1の一例について説明する。なお、給電システム1の構成は、後述する実施形態で共通である。
図1は、本実施形態の分電盤が利用される給電システム1の構成図である。図2は、実施形態の分電盤13の正面図である。図3は、実施形態の給電システム1の接続図である。図に示すように、給電システム1は、例えば、電源装置11と、複数の負荷12と、分電盤13とを含む。
電源装置11は、例えば、複数の負荷12に直流電力を供給する直流電源装置である。例えば、電源装置11は、電源PSから供給される交流電力を直流電力に変換する。電源装置11の直流側は、正極が接地されている。電源装置11の直流側は、分電盤13の電源側端子に接続されている。
負荷12は、電源装置11から供給される直流電力により機能する。負荷12は、「装置」の一例である。例えば、負荷12には、サーバ装置又は通信機器などが含まれるが、これらに限定されない。負荷12の電源側は、分電盤13の負荷側端子に接続されている。
分電盤13は、電源装置11から電源側端子に供給される直流電力を、複数の負荷12に分配する。分電盤13は、「装置」の一例である。
例えば、分電盤13は、筐体131と、1次配線端子部132と、2次配線端子部133と、電解コンデンサ収容部134とを備える。
筐体131は、箱状に形成され、その内部に4つの支柱(不図示)が設けられ、その脚部が床に固定されて自立する。筐体131は、側面のうち1つの面(例えば正面と呼ぶ。)とこれに対抗する面(例えば背面と呼ぶ。)に開口部が設けられていて、開口部を塞ぐように扉(不図示)がそれぞれ設けられている。図に示す筐体131は、扉を開いた状態である。筐体131は、例えば、1次配線端子部132と、2次配線端子部133と、電解コンデンサ収容部134とを収容する。
1次配線端子部132と、2次配線端子部133と、電解コンデンサ収容部134は、筐体131内に設けられた少なくとも1対の支柱に係止され、支持されている。1次配線端子部132は、分電盤13の電源側端子の一例であり、例えば、筐体131の中の下段に設けられる。2次配線端子部133は、分電盤13の負荷側端子の一例であり、例えば、筐体131の中の中段に設けられる。電解コンデンサ収容部134は、例えば、筐体131の中の上段に設けられる。1次配線端子部132と、2次配線端子部133と、電解コンデンサ収容部134の配置は、一例を示すものであり、これに制限されることなく適宜変更してよい。なお、電解コンデンサ収容部134は、1又は複数の電解コンデンサ14を収容する。電解コンデンサ収容部134は、電解コンデンサ収容盤の一例である。
次に、前述の図3を参照して、分電盤13の電気的な接続関係について説明する。
1次配線端子部132には、電源装置11からの電源ケーブルが接続される端子132Pと132Nとが設けられている。端子132Pと132Nには、筐体131内部の1対の直流母線BUSPとBUSNの一端が接続される。なお、端子等の名称に付与されている「P」が正極を示し、「N」が負極を示す。以下同様である。なお、端子132Pと132Nの接続形態に制限はなく、コネクタ接続であってもよい。
2次配線端子部133には、負荷12への電源ケーブルが接続される端子133Pと133Nと、ヒューズ133Fとの組が複数設けられている。端子133Pには、直流母線BUSPの他端が接続される。端子133Nには、直流母線BUSNの他端がヒューズ133Fを介して接続される。なお、端子133Pと133Nの接続形態に制限はなく、コネクタ接続であってもよい。
電解コンデンサ収容部134は、1対の端子134Pと134Nと、ヒューズ134Fとを備える。端子134Pは、直流母線BUSPに接続される。端子134Nは、ヒューズ134Fを介して直流母線BUSNに接続される。電解コンデンサ収容部134は、1対の端子134Pと134Nに接続される電解コンデンサ14を収容する。
次に、図4を参照して、電解コンデンサ収容部134内の接続関係について説明する。図4は、実施形態の電解コンデンサ収容部134の接続図である。
上記の端子134Pと134Nには、1対の直流母線134BUSPと134BUSNの一端が接続される。上記の1対の直流母線134BUSPと134BUSNは、電解コンデンサ収容部134を形成する棚の内部に設けられている。直流母線134BUSPには、電解コンデンサ14の正極端子を電気的に接続するための端子134PCが複数設けられている。図に示す端子134PC−1、端子134PC−2、・・・、端子134PC−M、及び端子134PC−(M+1)は、複数の端子134PCの一例である。Mは、電解コンデンサ収容部134が標準的に収容する電解コンデンサ14の個数である。端子134PCの個数は、Mより多い。
直流母線134BUSNには、ヒューズ134Fを介して電解コンデンサ14の負極を電気的に接続するための端子134NCが複数設けられている。ヒューズ134F−1、ヒューズ134F−2、・・・、ヒューズ134F−M、及びヒューズ134F−(M+1)は、ヒューズ134Fの一例である。同様にヒューズ134Fの個数は、Mより多い。端子134NC−1、端子134NC−2、・・・、端子134NC−M、及び端子134PC−(M+1)は、複数の端子134PCの一例である。同様に端子134NCの個数は、Mより多い。
端子134PCと端子134NCの対に、電解コンデンサ14の端子が接続されることにより、1対の直流母線にその電解コンデンサが接続されることになる。例えば、M個の電解コンデンサ14のそれぞれは、端子134PC−1と134NC−1に、端子134PC−2と134NC−2に、・・・、端子134PC−Mと134NC−Mに接続される。これにより、負荷の消費電力の変動などに伴う1対の直流母線間の電位変動への波及を軽減し、直流電圧を安定化することができる。
図5Aは、実施形態の電解コンデンサの斜視図である。図5Bは、実施形態の電解コンデンサ14の断面図である。図5Cは、電解コンデンサ14の封口板143を平面視した図である。
電解コンデンサ14は、例えば、電解コンデンサ本体141と、容器142と、封口板143と、端子144Pと144Nと、を備える。
容器142は、1つの底面が閉塞された円筒状の容器を成し、電解コンデンサ本体141を収容する。容器142の開口部は封口板143により閉じられて塞がれている。
封口板143には、電解コンデンサ本体141に接続される正極電極143Pと負極電極143Nと、防爆弁143EVとが設けられている。正極電極143Pと負極電極143Nは、例えば、円形状の封口板143の直径上に位置する。
図5Cに示すように防爆弁143EVは、正極電極143Pと負極電極143Nを結ぶ線lから所定距離離れた位置に設けられている。防爆弁143EVは、所定圧以上に容器142の内圧が上昇することを制限する。例えば、容器142内の圧力が過度になると防爆弁143EVから容器142内のガスと電解液とが噴出し、防爆弁143EVから電解液が漏出する。これにより、防爆弁143EVは、容器142の内圧が上昇することを制限する。
正極電極143Pと負極電極143Nには、端子144Pと144Nとがそれぞれ接続される。図5Bに示すように、端子144Pは、電解コンデンサ14を電解コンデンサ収容部134に配置することにより、端子134PCに接続される。端子144Nは、同様に端子134NCに接続される。矢印の向きは、電解コンデンサ14を電解コンデンサ収容部134に配置するときに移動させる方向を示す。
端子144Pと144Nは、その第1端部が封口板143の正極電極143Pと負極電極143N(1対の電極)に夫々接続されている。端子144Pと144Nは、正極電極143Pと負極電極143Nの端部から容器142の軸方向(Y軸方向)に所定の長さ突出している。
例えば、端子144Pは、筒状の絶縁部と、その絶縁部の中心を通る導体部とを備える。導体部の第1端部は、絶縁部の第1底面に露出している。例えば、導体部の第2端部には、絶縁部の第2底面から露出したネジ部が形成されている。導体部の第2端部のネジ部は、正極電極143Pに設けられたネジ穴に締結される。
端子144Nは、端子144Pと同様に形成される。端子144Nの導体部のネジ部は、負極電極143Nに設けられたネジ穴に締結される。なお、端子144Pの筒部の径と端子144Nの筒部の径は、互いに異なる。筒部の径の違いを利用して誤挿入防止を機械的に制限することにより逆接続を防止する。
電解コンデンサ14の封口板143は、防爆弁143EVが作動するまで容器142内の電解液などを封入し、外部への漏出を防いでいる。ただし、容器142内に発生したガス圧が所定の圧力を超えると、防爆弁143EVが作動してガスなどを放出することで、容器142の破損、及び封口板143の飛散を未然に防ぐ。一旦防爆弁143EVが作動すると、防爆弁143EVの穴を通してガスだけでなく電解液を漏らすことがある。
なお、本実施形態の場合、電解コンデンサ14は、容器142の軸が略水平になるように配置される。そのため、防爆弁143EVの位置が封口板143の中で比較的上部になるように電解コンデンサ14を配置することで、防爆弁143EVの穴を通して漏れる電解液の量を少なくすることができる。
ただし、上記のように電解液が漏れる量を少なくできたとしても、その量を皆無にすることは困難である。実施形態では、電解コンデンサ14の周囲に漏れた電解液の漏出範囲を制限するための構造を設ける。これについて順に説明する。
図6を参照して、実施形態の電解コンデンサ収容部の構成について説明する。
図6は、実施形態の電解コンデンサ収容部134を説明するための図である。図6の(a)に、電解コンデンサ収容部134の背面図を示し、図6の(b)に、電解コンデンサ収容部134の断面図(図6の(a)の6A−6Aの面)を示す。なお、図6の各図において、直流母線134BUSNに接続されるヒューズ134Fの記載を省略する。ヒューズ134Fの配置に合わせて、直流母線134BUSNの配置と形状などを適宜変更してよい。以下同様である。
電解コンデンサ収容部134(収容部)は、さらに、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343と、パネル1344と、フレーム1345とを備える。なお、図6の(a)において、第1遮蔽物1341と、ブラケット1343と、フレーム1345の表記を透過させて、他の各部の関係を示す。
第1遮蔽物1341は、容器142内のガスと電解液とが容器142の外に防爆弁143EVから噴出した際に、防爆弁143EVから飛散する電解液の飛散範囲を制限する。
例えば、第1遮蔽物1341は、所定の面積と厚さを有する板状に形成されている。第1遮蔽物1341の材質は、絶縁性がある樹脂などでよい。第1遮蔽物1341は、電解コンデンサ収容部134内に、図示しない固定具によって係止されている。第1遮蔽物1341の第1の面が、電解コンデンサ14に向けて配置され、その裏面である第2の面が、直流母線134BUSPと134BUSNなどに向けて配置されている。それゆえ、電解コンデンサ14の封口板143と、電解コンデンサ14の端子の第2端部が接触する直流母線134BUSPと134BUSNとが、第1遮蔽物1341を挟んで設けられている。直流母線134BUSPと134BUSNは、接続導体の一例である。
第1遮蔽物1341は、容器142内のガスと電解液とが、防爆弁143EVから容器142の外に噴出するときの噴出方向に、防爆弁143EVから所定の距離(y1)を隔てて設けられている。第1遮蔽物1341は、防爆弁143EVから噴出した容器142内のガスと電解液とを、その第1の面で受けることで防爆弁143EVから飛散する電解液の飛散を制限する。第1遮蔽物1341が第1の面で受けた電解液は、重力によってその第1の面を伝って垂れる。第1遮蔽物1341が第1の面で受けたガスは、その第1の面に沿って拡散する。
第1遮蔽物1341は、噴出方向に防爆弁143EVから所定の距離(y1)を隔てて設けられていることにより、受けたガスを第1面に沿って適宜逃がすことができ、ガスなどの噴出時にガス圧で損傷することがない。
上記により、防爆弁143EVからの噴出物が、直流母線134BUSPと134BUSNに掛かることを防ぐことができる。電解液が銅などの金属に掛かると、その金属が腐食することがある。そのため、直流母線134BUSPと134BUSNに電解液の成分が掛からないように制限する第1遮蔽物1341は、腐食防止の点で有効である。
第2遮蔽物1342は、防爆弁143EVと第1遮蔽物1341の下方に配置されている板状部材である。例えば、第2遮蔽物1342は、略水平に設置されている。第2遮蔽物1342は、その周囲の縁が競り上がっていて、流動性のある液体がその端部から溢れないように形成されている。これにより、第2遮蔽物1342は、防爆弁143EVから噴出した電解液又は防爆弁143EVから漏出した電解液が第2遮蔽物1342から滴下しないように、その電解液を溜め置くことができる。漏出する電解液の量について後述する。
なお、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342は、別体で形成されていてもよく、一体化された部材を、所定の位置で屈曲させて形成されていてもよい。
ブラケット1343は、電解コンデンサ収容部134に配置された電解コンデンサ14を、容器142の軸が略水平になるように支持する。
例えば、ブラケット1343は、一端が閉塞されている筒状に形成されている。ブラケット1343の内側面は、電解コンデンサ14の容器142の外周に沿うような略同心円で形成されている。ブラケット1343の内側面と電解コンデンサ14の容器142の側面には、所定の間隙が設けられており、ブラケット1343に電解コンデンサ14を配置する際に干渉しないように形成されている。また、この間隙があることにより、電解コンデンサ14の容器142が膨張してもその影響を吸収して、ブラケット1343から電解コンデンサ14を抜くことを可能にする。
ブラケット1343の閉塞している面は、第1遮蔽物1341と、封口板143との間に介在する。ブラケット1343の閉塞している面は、ブラケット1343の一部である。このブラケット1343の閉塞している面には、少なくとも3つの開口部が設けられている。そのうち2つの開口部は、端子144Pと144Nが貫通するように設けられたものである。残りの1つの開口部は、容器内のガスと、防爆弁143EVから飛散する電解液とを通すためのものである。この1つの開口部は、封口板143の防爆弁143EVから噴出する容器142内のガスと防爆弁143EVから飛散する電解液とを遮らないように設けられている。
フレーム1345は、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343とを収容する棚状に形成されている。フレーム1345は、さらにブラケット1343に配置された電解コンデンサ14をも収容する。この場合、パネル1344の背面側に、電解コンデンサ14が配置される。
フレーム1345には、作業員がこの収容部の保守作業を実施する際に作業員が位置する方向の面に、パネル1344が設けられている。
例えば、パネル1344は、フレーム1345の開放側(Y軸の負側の端部)に配置されている。このようなパネル1344は、電解コンデンサ収容部134が設けられた筐体131(図3)の開口部側から視認可能な位置に配置される。
実施形態のパネル1344は、第2遮蔽物1342上の電解液の有無(防爆弁の動作状態)を筐体131の開口部側(正面側)から視認できるように形成されている。また、スリット1344Sがパネル1344に設けられている。これにより、電解コンデンサ収容部134のフレーム1345からパネル1344を外すことなく、第2遮蔽物1342上の電解液の有無を容易に確認できる。なお、スリット1344Sは、上記の他、ガス(蒸気)を逃がして、電解コンデンサ収容部134の内圧の上昇を抑制する。
フレーム1345は、棚を形成する支持材を備え、さらに、後述の固定金具13451を備えていてもよい。フレーム1345は、図示しない固定部材によって、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343と、パネル1344と、固定金具13451とを支持する。
図7は、実施形態の固定金具13451を説明するための図である。
固定金具13451は、例えば、四角形の板状に成形され、鉛直に配置した際の下側の辺にヒンジが設けられていて、ヒンジによってフレーム1345に対して回転自在に支持されている。固定金具13451の頂部には固定ネジが設けられている。固定金具13451は、ブラケット1343に対応つけて、ブラケット1343の開口部側に設けられている。固定金具13451は、ブラケット1343に搭載された電解コンデンサ14の底部を抑える位置に配置されて、固定ネジによって固定される。なお、他の図において固定金具13451の表記と、その説明を省略することがある。
続いて、電解コンデンサ収容部134の利用に関する手順について説明する。
(電解コンデンサを配置するための手順)
まず、電解コンデンサ14を電解コンデンサ収容部134に配置する際の手順について説明する。
電解コンデンサ収容部134のパネル1344をフレーム1345から取り外すと、固定ネジで固定されている固定金具13451が露出する。次に、固定金具13451の固定ネジを緩めて固定金具13451の固定を解除する。これによりブラケット1343の開口部側が開放されて、電解コンデンサ14の搭載及び撤去が可能になる。この状態で、必要数の電解コンデンサ14を、所定の位置のブラケット1343に配置する。電解コンデンサ14の配置を終えると、上記と逆の手順で固定金具13451とパネル1344を元の状態に戻す。
(電解コンデンサを交換するための手順)
次に、電解コンデンサ14を交換する際の手順について説明する。
例えば、電解コンデンサ収容部134には、常時実装する電解コンデンサ14の個数よりも、ブラケット1343の個数が多くなるように設けられている。この場合、電解コンデンサ14が実装されていないブラケット1343(予備ブラケットと呼ぶ。)が存在する。以下に示す交換の手順は、予備ブラケットを利用することを前提とする。
まず、上記の配置する際の手順と同様の手順で、電解コンデンサ収容部134のパネル1344を取り外して、固定金具13451の固定を解除する。
予備充電された電解コンデンサ14を、予備ブラケットに配置する。これにより、必要数より1つ多くの電解コンデンサ14が並列に接続されることになる。
次に、交換対象の電解コンデンサ14の内から1つを撤去する。これにより、並列に接続された電解コンデンサ14の個数が、当初の必要数(例えば、M個。)に戻る。上記の撤去により、1つのブラケット1343が空き状態になる。この空き状態のブラケット1343を、予備ブラケットとして利用する。
上記を繰り返して、対象の電解コンデンサの全数(M個)を交換する。
(電解コンデンサの状態を確認するための手順)
次に、電解コンデンサ14の状態を確認するための手順について説明する。
電解コンデンサ収容部134に配置されているパネル1344のスリットから電解コンデンサ収容部134内を覗くと、第2遮蔽物1342の上面が見える。第2遮蔽物1342の上面に異物がなければ、電解コンデンサ14から電解液の漏出が生じていないと判断できる。第2遮蔽物1342の上面に異物があれば、電解コンデンサ14から漏出した電解液が残留している効能性がある。
上記のように電解コンデンサ収容部134にパネル1344を取り外すことなく、パネル1344に設けられているスリットから電解コンデンサ収容部134内の電解コンデンサ14が損傷していないかを確認できる。
(電解コンデンサの電解液が漏出している場合の保守の手順)
次に、電解コンデンサ14の電解液が漏出している場合の保守の手順について説明する。
まず、上記の配置する際の手順と同様の手順で、電解コンデンサ収容部134のパネル1344を取り外して、固定金具13451の固定を解除する。
予備充電された電解コンデンサ14を、予備ブラケットに配置する。これにより、必要数より1つ多くの電解コンデンサ14が並列に接続されることになるが、そのうち1つが損傷していた場合には、必要数に回復した状態になる。
次に、損傷した電解コンデンサ14をブラケット1343から撤去する。これによって、必要数よりも不足することはない。
次に、電解コンデンサ14の損傷が発生していた位置の第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343とについて、洗浄して初期の状態に回復させる。又は交換により初期の状態に回復させてもよい。
電解コンデンサ14の損傷が発生していた位置を、洗浄又は交換により初期の状態に回復できれば、その位置を予備ブラケットとして利用することができる。なお、洗浄又は交換により初期の状態に回復するまでは、予備ブラケットとして利用することができないが、電解コンデンサ14の交換作業と、洗浄又は交換により初期の状態に回復させて予備ブラケットとして利用可能にする保守作業とを、一度に纏めて実施してもよく、分けて実施してもよい。
なお、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342は、複数の電解コンデンサ14に対応づけられていてもよく、ブラケット1343は、複数の電解コンデンサ14が配置できるように結合されていてもよい。
或いは、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343は、電解コンデンサ14毎に独立していてもよい。上記のように独立させる場合には、第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343を交換する場合に適している。
次に、図8を参照して、電解コンデンサ14から漏出する電解液の量について説明する。図8は、電解コンデンサ14から漏出する電解液の量について説明するための図である。
ここで、電解コンデンサ14を、封口板143の中心から鉛直方向に防爆弁143EVが位置するように配置したときに、電解液が深さHまで電解コンデンサ14内に残留したと仮定して、電解コンデンサ14から漏出する電解液の量を試算する。防爆弁143EVが作動した状態を想定すると、防爆弁143EVが配置されている開口部の下端よりも上側の容器142内の容積が流出する可能性がある。上記の深さをこれに基づいて規定する。
一般に電解コンデンサ14のサイズは、外径と長さとにより規定される。そこで、電解コンデンサ14から漏出する電解液の量を、電解コンデンサ14の容器142の直径(外径)φdと長さLを近似値として用いて下記の式(1)から式(3)を用いて算出してもよい。
Figure 0006854852
上記の式(1)は、封口板143の中心に、中心を一致させて配置した扇型の面積S1を求めるための式である。扇型の角度は、式(2)に係る三角形の内角に合わせて規定される。式(2)は、斜辺の長さを容器の半径(d/2)とし、他の1辺をaとする直角三角形2個分の面積S2を求めるための式である。式(3)は、式(1)を利用して算出した面積S1と、式(2)を利用して算出した面積S2と、長さLとに基づいて、体積Vを算出するための式である。例えば、上記によって算出された体積Vを、電解液の流出量と見込んでもよい。
上記は、上記の空間に電解液が満たされていて、その電解液が単に漏出する場合を想定して試算したものである。実際には、その範囲内に電解コンデンサ本体141を成す電極が存在する。上記の試算では、電極が占める体積を無視して、容器142の厚さと封口板143の厚さと、製造当初に封じ込められたガスなど容積がないものとして近似している。そのため、実際の量は、上記の近似の条件のもとで算出された体積Vよりも少なくなる可能性がある。一方で、電解コンデンサ14内の圧力が掛かっている段階で噴出する際に、単に漏れ出るときと異なる電解液の出方になることがあり、上記の近似の条件のもとで算出された体積Vよりも多くなる可能性がある。そのため、近似の条件をさらに精査したり、実際に利用する電解コンデンサ14を用いた実験結果に基づいて経験的に電解液の流出量を試算したりしてもよい。
また、電解液の流出量の試算結果に基づいて、第2遮蔽物1342の広さ、縁の深さを決定するとよい。上記の流出量の試算結果を利用することにより、電解液を溜め置く受皿の容量に過度なマージンを設けることなく小型化することが可能なる。上記のように小型化しても、電解液が装置外や床に漏れ出ることを抑止することができる。
上記の実施形態によれば、分電盤13は、電解コンデンサ14を筐体131の内部に配置する。分電盤13は、少なくとも第1遮蔽物1341と、第2遮蔽物1342とを収容する電解コンデンサ収容部134を備える。第1遮蔽物1341は、電解コンデンサ14の容器142内のガスと電解液とが容器142の外に防爆弁143EVから噴出する噴出方向に防爆弁143EVから所定の距離を隔てて設けられ、防爆弁143EVから飛散する電解液の飛散範囲を制限する。第2遮蔽物1342は、防爆弁143EVと第1遮蔽物1341の下方に配置される。電解コンデンサ収容部134は、筐体131の開口部側から視認可能な位置に配置され、その正面にパネル1344が設けられている。パネル1344は、その背面側に電解コンデンサ14が配置され、第2遮蔽物1342上の電解液の有無を筐体131の開口部側から視認可能に形成されている。これにより、電解コンデンサの電解液が噴出又は漏出したか否かの点検に、パネル1344を外すことなく状況を点検することができ、電解液の撤去を容易にすることから、電解コンデンサの保守作業の負荷を軽減することができる。
なお、上記の電解コンデンサ収容部134は、電解コンデンサ収容盤の一例である。
(第1の実施形態の第1変形例)
図9を参照して、第1の実施形態の第1変形例について説明する。
図9は、第1の実施形態の第1変形例に係る電解コンデンサ収容部134Aを説明するための図である。図9の(a)に、電解コンデンサ収容部134Aの背面図を示し、図9の(b)に、電解コンデンサ収容部134Aの断面図(図9の(a)の9A−9Aの面)を示す。電解コンデンサ収容部134Aは、電解コンデンサ収容部134に代わるものである。第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
電解コンデンサ収容部134A(収容部)は、第1遮蔽物1341に代わる第1遮蔽物1341Aを備える。
電解コンデンサ14Aは、端子144Pの軸方向(Y軸方向)の長さと、端子144Nの軸方向(Y軸方向)の長さが不揃いであり、例えば、端子144Pの軸方向の長さが、端子144Nの軸方向の長さよりも短い。そのため、封口板143から直流母線134BUSPまでの距離が、封口板143から直流母線134BUSNまでの距離よりも近くなる。
第1遮蔽物1341Aは、容器142内のガスと電解液とが容器142の外に防爆弁143EVから噴出した際に、防爆弁143EVから飛散する電解液の飛散範囲を制限する。より具体的には、第1遮蔽物1341Aの第1の面が、上方に向けて配置され、その裏面である第2の面が、直流母線134BUSPと134BUSNなどがある下側に向けて配置されている。
第1遮蔽物1341Aは、容器142内のガスと電解液とが容器142の外に防爆弁143EVから噴出する噴出方向(Y軸方向)に沿うように、防爆弁143EVよりも低い高さに設けられている。第1遮蔽物1341Aは、防爆弁143EVから噴出したガスと電解液を、その第1の面で受けることで防爆弁143EVから飛散する電解液の飛散を制限する。第1遮蔽物1341Aは、略水平になるように設けられているが、長手方向(X軸方向)に勾配が付くように配置してもよい。この場合、第1の面で受けた電解液は、傾斜しているX軸方向に第1の面を伝って流れ、その端部で重力によって垂れる。第1の面の上部を通過するガスは、防爆弁143EVの正面に設けられているフレーム1345の一部の面にあたり、第1遮蔽物1341Aがない方向、つまりX軸方向とZ軸正の方向の成分を含む方向にフレーム1345の内面に沿って拡散する。
第1遮蔽物1341Aは、噴出方向(Y軸正の方向)に平行に、かつ防爆弁143EVの中心の高さから所定の距離(z1)を隔てて、防爆弁143EVの中心の高さよりも低い高さに設けられていることにより、直接ガスを受けても第1面に沿ってガスを適宜逃がすことができ、ガスなどの噴出時にガス圧で損傷することがない。
上記の本変形例によれば、第1遮蔽物1341Aを略水平に配置する場合も、防爆弁143EVからの噴出物が、直流母線134BUSPと134BUSNに掛かることを防ぎ、第1遮蔽物1341Aから滴下した電解液が第2遮蔽物1342上の存在することを、パネル1344を外すことなく確認することができる。
(第1の実施形態の第2変形例)
図10を参照して、第1の実施形態の第2変形例について説明する。
図10は、第1の実施形態の第2変形例に係る電解コンデンサ収容部134Bの断面図である。第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
電解コンデンサ収容部134B(収容部)は、電解コンデンサ14を収容するブラケット1343が配置される位置が、電解コンデンサ収容部134と異なる。具体的には、電解コンデンサ収容部134における電解コンデンサ14の配列方向は略水平方向であったが、これに代えて、電解コンデンサ収容部134Bにおける電解コンデンサ14の配列方向は略鉛直方向である。
上下方向に配置される複数の電解コンデンサ14を並列に接続するために、直流母線134BUSPと134BUSNの延伸方向が、同様に上下方向になる。
上記の本変形例によれば、電解コンデンサ14が略鉛直方向に配置されることにより、直流母線134BUSPと134BUSNの延伸方向が上下方向になっても、防爆弁143EVからの噴出物が、直流母線134BUSPと134BUSNに掛かることを防ぐことができる。
(第1の実施形態の第3変形例)
図11を参照して、第1の実施形態の第3変形例について説明する。
図11は、第1の実施形態の第3変形例に係る電解コンデンサ収容部134Cの断面図である。第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
電解コンデンサ収容部134C(収容部)は、電解コンデンサ14を収容するブラケット1343が配置される位置が、電解コンデンサ収容部134と異なる。具体的には、電解コンデンサ収容部134における電解コンデンサ14の配列方向は略水平方向に一列であったが、これに代えて、電解コンデンサ収容部134Cにおける電解コンデンサ14の配列は、略水平方向に千鳥状に配置されている。
千鳥状に配置される複数の電解コンデンサ14を並列に接続するために、直流母線134BUSPと134BUSNを電解コンデンサ14が配置された順に接続する。この場合、図に示すように平面視すると、直流母線134BUSPと134BUSNが交差する区間が生じる。そこで、直流母線134BUSPと134BUSNを、電解コンデンサ14の軸方向(Y軸方向)に所定の距離ずらすことにより、平面視した際に交差する箇所を、空間的に隔離させることができる。
上記の本変形例によれば、電解コンデンサ14が略水平方向に千鳥状に配置されても、防爆弁143EVからの噴出物が、直流母線134BUSPと134BUSNに掛かることを防ぐことができる。なお、電解コンデンサ14の千鳥状の配列を接続するために直流母線134BUSPと134BUSNのそれぞれが山形に連なるように接続されることになっても、封口板143から直流母線134BUSPと134BUSNまでの距離を、電気的な絶縁耐力が確保できるように互いに異なる高さにしたことにより、直流母線134BUSPと134BUSNの絶縁耐力を簡易な構造で確保することができる。
(第1の実施形態の第4変形例)
図12を参照して、第1の実施形態の第4変形例について説明する。
図12は、第1の実施形態の第4変形例に係る電解コンデンサ収容部134Dの断面図である。第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
電解コンデンサ収容部134D(収容部)は、略水平に設置されていた第2遮蔽物1342に代えて、第2遮蔽物1342Dを備える。第2遮蔽物1342Dは、パネル1344方向に勾配が設けられている。
上記の本変形例によれば、第2遮蔽物1342Dに垂れた電解液は、第2遮蔽物1342Dの面上をパネル1344方向に向かって流動する。流動することによって電解液は、スリット1344Sの近傍に滞留し、その後固着する。上記のように、電解液を流動させることにより、電解液の漏出量が少ない場合も、スリット1344Sの隙間から電解液の存在を確認しやすくなる。なお、第2遮蔽物1342Dを、前述の他の変形例に適宜組み合わせることができる。以下、同様である。
(第2の実施形態)
図13を参照して、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、電解コンデンサ単位で交換する事例について説明した。これに代えて、第2の実施形態では、電解コンデンサ収容部単位で交換する事例について説明する。
図13は、第2の実施形態の分電盤13Aの構成図である。第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
例えば、分電盤13Aは、筐体131と、1次配線端子部132と、2次配線端子部133と、電解コンデンサ収容部134E(収容部)と、収容台座135とを備える。
電解コンデンサ収容部134Eと収容台座135は、例えば、筐体131の中の側方に寄せて設けられる。1次配線端子部132と、2次配線端子部133と、電解コンデンサ収容部134Eと、収容台座135の配置は、一例を示すものであり、これに制限されることなく適宜変更してよい。
図14を参照して、実施形態の電解コンデンサ収容部の構成について説明する。
図14は、実施形態の電解コンデンサ収容部134Eを説明するための図である。図14の(a)に、電解コンデンサ収容部134の平面図を示し、図14の(b)に、電解コンデンサ収容部134の断面図(図13の(a)の13A−13Aの面)を示す。
電解コンデンサ収容部134E(収容部)は、箱状に形成されていて、その内部に複数の電解コンデンサ14を収容する。電解コンデンサ収容部134Eは、電解コンデンサ14の配置方法が、電解コンデンサ収容部134とは異なる。具体的には、電解コンデンサ収容部134E(箱体)は、正規の据え付け方向に配置されると、電解コンデンサ収容部134Eは、電解コンデンサ14の容器142の軸を略鉛直方向に向けて、つまり防爆弁134EVが上に向くように電解コンデンサ14を支持する。なお、これに制限されることなく、第1の実施形態のように容器142の軸を略水平方向に向け、防爆弁134EVを水平方向に向けてもよい。
より具体的には、電解コンデンサ収容部134Eは、例えば、第1遮蔽物1341Eと、第2遮蔽物1342と、ブラケット1343Eと、パネル1344Eと、フレーム1345Eとを備える。第1遮蔽物1341Eと、ブラケット1343Eと、パネル1344Eと、フレーム1345Eは、前述の第1遮蔽物1341と、ブラケット1343と、パネル1344と、フレーム1345に対応する。
電解コンデンサ収容部134Eは、少なくとも第1遮蔽物1341Eと、第2遮蔽物1342とを収容するフレーム1345Eを有していて、直方体の箱体を形成する。そのフレーム1345Eの1つの面には、パネル1344Eが設けられている。電解コンデンサ収容部134Eは、電解コンデンサ収容盤の一例である。
なお、電解コンデンサ収容部134Eに対し第1遮蔽物1341Eとブラケット1343Eがそれぞれ取り付けられる方向は、前述の第1遮蔽物1341とブラケット1343が電解コンデンサ収容部134に対して取り付けられた方向とは異なる。
第1遮蔽物1341Eは、略水平に配置される。防爆弁143EVから噴出したガスと電解液とを、第1遮蔽物1341Eの下側の面である第1の面で受けることで防爆弁143EVから飛散する電解液の飛散範囲を制限する。第1遮蔽物1341Eの第1の面で受けた電解液は、重力によってその第1の面から垂れる。第1遮蔽物1341Eの第1の面で受けたガスは、その第1の面に沿って拡散する。
第1遮蔽物1341Eは、防爆弁143EVから噴出方向に所定の距離を隔てて設けられていることにより、受けたガスを適宜逃がすことができ、ガスなどの噴出時にガス圧で損傷することがない。
直流母線134BUSPと134BUSNは、第1遮蔽物1341Eの上側の面である第2の面よりも上方に設けられている。上記により、防爆弁143EVからの噴出物が、直流母線134BUSPと134BUSNに掛かることを防ぐことができる。
ブラケット1343Eは、電解コンデンサ収容部134Eの底面に配置された電解コンデンサ14を、容器142の軸が略鉛直になるように支持する。例えば、ブラケット1343Eは、所謂ブロック電解コンデンサの取り付け金具であってもよい。ブラケット1343Eは、第2遮蔽物1342の面上に配置されるが、第2遮蔽物1342の面に接する面を備えていなくてもよい。
電解コンデンサ収容部134Eの1つの面にパネル1344Eが設けられている。パネル1344Eは、電解コンデンサ収容部134Eが設けられた筐体の開口部側(正面側)から視認可能な位置に配置される。
実施形態のパネル1344Eは、第2遮蔽物1342上の電解液の有無(防爆弁143EVの動作状態)を、筐体131の開口部側から視認できるように形成されている。また、スリット1344Sがパネル1344Eに設けられている。これにより、電解コンデンサ収容部134Eのフレーム1345Eからパネル1344Eを外すことなく、第2遮蔽物1342上の電解液の有無を容易に確認できる。
なお、実施形態のフレーム1345Eは、前述の固定金具13451を備えるものでなくてもよい。
収容台座135は、棚状に形成されている。図13に示すように、収容台座135は、電解コンデンサ収容部134Eを筐体131に収容する位置に配置されている。電解コンデンサ収容部134Eは、収容台座135の上に配置される。
図15は、実施形態のプラグイン型の端子について説明するための図である。
図15(a)に、電解コンデンサ収容部134Eを実装していない状態の収容台座135を示す。図15(b)に、電解コンデンサ収容部134Eを実装する途中段階の状況を示す。
図15(a)に示すように、収容台座135の奥の面に、プラグイン型の1対の端子TM(電極)が設けられている。この収容台座135に、電解コンデンサ収容部134Eが実装されると、電解コンデンサ収容部134Eのプラグイン型の1対の端子TMと互いに接続された状態になる。
続いて、電解コンデンサ収容部134Eの利用に関する手順について説明する。
(電解コンデンサ収容部を配置するための手順)
まず、電解コンデンサ収容部134Eを収容台座135に配置する際の手順について説明する。
電解コンデンサ収容部134Eを、所定の収容台座135の位置に配置して、Y軸方向に押し込むことで、プラグイン型の電極同士が接触する。このように配置した状態で電解コンデンサ収容部134Eを利用する。
(電解コンデンサ収容部を交換するための手順)
次に、電解コンデンサ収容部134Eを交換する際の手順について説明する。本実施形態の電解コンデンサ収容部134Eの保守は、電解コンデンサ収容部134E単位の交換を基本とする。
例えば、電解コンデンサ収容部134Eを、分電盤13Aの筐体131に複数搭載する場合、収容台座135の予備を設ける代わりに、常時1台余計に電解コンデンサ収容部134Eを実装して、(N+1)冗長構成をとってもよい。Nは、必要数である。
(電解コンデンサの状態を確認するための手順)
次に、電解コンデンサ14の状態を確認するための手順について説明する。
電解コンデンサ収容部134Eの場合も、前述の電解コンデンサ収容部134と同様にパネル1344Eのスリット1344Sから電解コンデンサ収容部134内を覗いて、第2遮蔽物1342の上面の異物を確認する方法で実施する。
上記のように電解コンデンサ収容部134Eのパネル1344Eを取り外すことなく、パネル1344Eに設けられているスリット1344Sから電解コンデンサ収容部134E内の電解コンデンサ14が損傷していないかを確認できる。
上記の実施形態によれば、電解コンデンサ収容部134E単位で交換する事例についても、防爆弁143EVからの噴出物が、直流母線134BUSPと134BUSNに掛かることを防ぐことができる。特に、防爆弁143EVか電解コンデンサ14の上部に配置されているため、噴出物の噴出が収まれば、これに続いて、防爆弁143EVから電解液が漏出することがないため、電解液の漏出量が少なくなる。また、防爆弁143EVから噴出した液体と固形物は電解コンデンサ収容部134E内に留まるため、収容台座135側が汚れることがない。
(第2の実施形態の第1変形例)
第2の実施形態の第1変形例について説明する。本変形例では、電解コンデンサ収容部134Eに代えて、図6に示した電解コンデンサ収容部134を利用する。第1の実施形態では、電解コンデンサ14を保守の単位にする事例について説明したが、本変形例では、保守の単位を電解コンデンサ収容部134にする。
これにより、電解コンデンサ14の軸を略水平にした構成の電解コンデンサ収容部134を、収容台座135の位置に配置して利用することが可能なり、構成を選択する際の自由度を高めることができる。
なお、上記の電解コンデンサ収容部134(図6)に代えて、電解コンデンサ収容部134A(図9)、電解コンデンサ収容部134B(図10)、電解コンデンサ収容部134C(図11)、電解コンデンサ収容部134D(図12)の何れかを選択してもよい。
上記の変形例によれば、第2の実施形態と同様の効果を奏することの他、第1の実施形態では据え置かれていた電解コンデンサ収容部134を、容易に交換することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上記のものに限定されない。例えば、各実施形態とその変形例に例示した手法は、例示した組合せ以外の組みにしてもよい。また、本発明の実施形態は、上記の実施形態を次のように変形したものとすることができる。
例えば、分電盤13は、電解コンデンサ収容盤134と、電解コンデンサ収容盤134から電力の供給を受ける負荷12Aと、電解コンデンサ収容盤134と負荷12Aとを収納する筐体131とを備えた装置として形成されていてもよい。
例示した給電システム1は、正極接地型であったが、これに制限されることなく、例えば、高抵抗中性点接地型であってもよい。その場合には、電源装置11の出力側の両極を高抵抗によって接地して、さらに分電盤13等内の1次配線端子部132に図示しない配線用遮断器を設け、その配線用遮断器の負荷側の直流母線にも配線用遮断器を設けるとよい。
1 給電システム、11 電源装置、12 負荷、13、13A 分電盤、134、134A、134B、134C、134D、134E 電解コンデンサ収容部(収容部、コンデンサ収容収容盤盤)、1341 第1遮蔽物、1342 第2遮蔽物、1343 ブラケット、1344 パネル、1345 フレーム

Claims (19)

  1. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、
    を備え
    前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、
    前記パネルは、前記電解コンデンサの容器の軸に交わるように配置されている、
    分電盤。
  2. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、
    を備え
    前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、
    前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器の下端よりも低く、前記第2遮蔽物よりも高い位置に配置されている、
    分電盤。
  3. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、
    を備え、
    前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、
    前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器によって遮られることなく前記第2遮蔽物上の電解液の有無を視認可能な位置に配置されている、
    分電盤。
  4. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な分電盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、
    を備え、
    前記第2遮蔽物の上面は、前記電解コンデンサから漏れた電解液が前記パネル側に流動して溜まるように傾斜している、
    分電盤。
  5. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な直流電力用の分電盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、
    を備え、
    前記直流電力に関わる正極と負極間に前記電解コンデンサの端子が極性を整合させた状態で電気的に接続されていて、前記電解コンデンサによって前記正極と前記負極間に掛る直流電圧が平滑化される、
    分電盤。
  6. 前記容器内の圧力が過度になると前記防爆弁から前記容器内のガスと前記電解液とが噴出し、前記防爆弁から電解液が漏出し、
    前記第2遮蔽物は、
    前記防爆弁から前記噴出した電解液又は前記防爆弁から前記漏出した電解液が自遮蔽物から滴下しないように前記電解液を溜め置くように形成されている
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の分電盤。
  7. 前記電解コンデンサの前記電極には、端子の第1端部が接続されていて、
    前記電解コンデンサの前記封口板と、前記電解コンデンサの前記端子の第2端部が接触する接続導体とが、前記第1遮蔽物を挟んで設けられている
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の分電盤。
  8. 前記第1遮蔽物は、
    前記防爆弁から飛散する前記電解液が前記接続導体に掛らないように、前記電解液の飛散範囲を制限する
    請求項に記載の分電盤。
  9. 配置された前記電解コンデンサを支持するブラケット
    を備え、
    前記収容部は、
    前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物と、前記ブラケットとを収容し、
    前記ブラケットは、
    前記容器の軸が略水平になるように前記電解コンデンサを支持する
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の分電盤。
  10. 前記ブラケットの一部は、
    前記第1遮蔽物と、前記封口板との間に介在し、
    前記介在するブラケットの一部には、前記封口板の前記防爆弁から前記噴出する前記容器内のガスと前記防爆弁から前記飛散する電解液とを遮らないように開口部が設けられている
    請求項に記載の分電盤。
  11. 前記収容部は、
    前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物と、前記ブラケットとを収容する棚状に形成されている
    請求項又は請求項10に記載の分電盤。
  12. 前記パネルは、
    前記収容部の開口部側に配置されている
    請求項1から請求項11の何れか1項に記載の分電盤。
  13. 前記収容部は、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する箱体を有し、
    前記箱体の1つの面に、前記パネルが設けられている
    請求項1から請求項12の何れか1項に記載の分電盤。
  14. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、
    を備え
    前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、
    前記パネルは、前記電解コンデンサの容器の軸に交わるように配置されている、
    電解コンデンサ収容盤。
  15. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、
    を備え
    前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、
    前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器の下端よりも低く、前記第2遮蔽物よりも高い位置に配置されている、
    電解コンデンサ収容盤。
  16. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    貫通孔が設けられ、前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から前記貫通孔を通して視認可能なパネルと、
    を備え、
    前記電解コンデンサは、前記円筒状の容器の軸が水平になるように配置され、
    前記パネルの前記貫通孔は、前記電解コンデンサの容器によって遮られることなく前記第2遮蔽物上の電解液の有無を視認可能な位置に配置されている、
    電解コンデンサ収容盤。
  17. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な電解コンデンサ収容盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、
    を備え、
    前記第2遮蔽物の上面は、前記電解コンデンサから漏れた電解液が前記パネル側に流動して溜まるように傾斜している、
    電解コンデンサ収容盤。
  18. 電解コンデンサ本体と、前記電解コンデンサ本体を収容する円筒状の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ封口板であって、前記容器の内圧の上昇を制限するための防爆弁が設けられている封口板と、前記封口板に設けられた電極であって、前記電解コンデンサ本体に前記容器内で接続される電極と、を備える電解コンデンサを筐体の内部に配置可能な直流電力用の電解コンデンサ収容盤であって、
    前記容器内のガスと電解液とが前記容器の外に前記防爆弁から噴出する噴出方向に前記防爆弁から所定の距離を隔てて設けられ、前記防爆弁から飛散する前記電解液の飛散範囲を制限する板状の第1遮蔽物と、
    前記防爆弁と前記第1遮蔽物の下方に配置された第2遮蔽物と、
    少なくとも前記第1遮蔽物と、前記第2遮蔽物とを収容する収容部と、
    前記収容部が設けられた筐体の開口部側から視認可能な位置に配置されるパネルであって、前記パネルの背面側に前記電解コンデンサが配置され、前記第2遮蔽物上の電解液の有無を前記筐体の開口部側から視認可能なパネルと、
    を備え、
    前記直流電力に関わる正極と負極間に前記電解コンデンサの端子が極性を整合させた状態で電気的に接続されていて、前記電解コンデンサによって前記正極と前記負極間に掛る直流電圧が平滑化される、
    電解コンデンサ収容盤。
  19. 請求項14から請求項18の何れか1項に記載の電解コンデンサ収容盤と、
    前記電解コンデンサ収容盤から電力の供給を受ける負荷と、
    前記電解コンデンサ収容盤と、前記負荷とを収納する筐体と
    を備える装置。
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