JP6854749B2 - 薬剤浸透装置 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚に対して薬剤を浸透させる薬剤浸透装置に関する。
従来、人の皮膚などに薬剤を浸透させる方法として、例えば、電位勾配を用いて水溶性の薬剤を皮膚の外部から内部に向かって浸透させる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−37214号公報
ところが、分子量の大きなヒアルロン酸などの成分を電位勾配だけで角質層にまで浸透させようとしても、皮膚細胞の間に存在する細胞間脂質などのバリア層に分子量の大きな物質が阻まれて十分に皮膚内部にまで浸透させることは困難である。
そこで本発明者は、電界により皮膚表面に刺激を付与して皮膚表面のバリア層を弛緩させた後、薬剤を皮膚内部に浸透させることにより分子量の大きな物質を皮膚の内部にまで浸透させることを見出すに至った。
しかし、バリア層の弛緩は電界の皮膚への付与時間と関係があり、所定時間電界を皮膚に作用させないと、有効にバリア層を弛緩させることができず、薬剤の浸透を図ることができない。また、バリア層の弛緩完了後に速やかに薬剤の浸透を行う処理に移行しないと形成された弛緩状態が元に戻り、効果的な浸透を行うことができない。
そこで、本発明は、電界の皮膚への作用時間を適切に判断し、薬剤の浸透処理への移行を促すことができる薬剤浸透装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の1つである薬剤浸透装置は、相互に近接状態で配置され、所定の個体の皮膚内のバリア層を弛緩させるための電界を発生させる第一電極、および第二電極と、前記第一電極、および前記第二電極により発生した電界の皮膚への作用開始を検知して開始情報を出力する開始検知手段と、前記開始情報の取得に基づき所定の第一時間を計時して経過情報を出力する計時部と、前記経過情報を取得すると電界の作用を終わらせる旨を示す終了情報を使用者に報知する報知手段と、報知された前記終了情報に基づき、電界を作用させた皮膚の表面に接触、または近接状態で配置される第三電極と、前記個体の皮膚表面の他部に接触、または近接状態で前記第三電極との間で所定の電圧が印加される第四電極とを備える。
本発明の薬剤浸透装置によれば、適切な時間で皮膚に対する電界の作用を終了させ、弛緩したバリア層に対して電位勾配による薬剤の浸透処理を促すことができ、皮膚のバリア層の弛緩状態が元に戻る前に分子量の大きな物質を含むような薬剤を皮膚の内部に効果的に浸透させることができる。
図1は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の外観を示す正面図である。 図2は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の外観を示す左側面図である。 図3は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の外観を示す右側面図である。 図4は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の内部構成の概略を示す断面図である。 図5は、実施の形態に係る弛緩電極体を分解した状態で示す斜視図である。 図6は、制御部が備える各機能部を機構部等と示すブロック図である。 図7は、薬剤浸透装置100の動作の流れを示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態に係る薬剤浸透装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
図1は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の外観を示す正面図である。図2は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の外観を示す左側面図である。図3は、実施の形態に係る薬剤浸透装置の外観を示す右側面図である。これらの図に示すように、薬剤浸透装置100は、皮膚への電界の刺激によるバリア層の弛緩と、分子量の大きな物質を含む薬剤などの皮膚内部への浸透とを一つの装置で実現させるものであって、筐体110と、弛緩電極体120と、第三電極133と、第四電極134と、報知手段190とを備えている。本実施の形態の場合、薬剤浸透装置100はさらに、図6で示すように、加温手段151と、冷却手段152と、開始検知手段160と、振動発生手段180とを備えている。
筐体110は、薬剤浸透装置100の構造的基礎となる部材であり、表面に弛緩電極体120、第三電極133、および第四電極を露出状態で保持する部材である。本実施の形態の場合、筐体110は、人の手で把持できる程度の太さの棒状の把持部111と、把持部111の一端部に配置され前記弛緩電極体120および第三電極133が取り付けられるヘッド部112とを備えている。ヘッド部112には、弛緩電極体120と第三電極133とが背中合わせの状態で取り付けられている。把持部111には、第四電極134が取り付けられている。
また、図4に示すように、筐体110の内方には、制御部140、電源部141などが収容されている。
弛緩電極体120は、人間等の個体の皮膚に対して例えばパルス状の電界を連続的に発生させて皮膚表面のバリア層を弛緩させ穿孔することができる部材であり、図5に示すように、第一電極121と、第二電極122と、カバー部材123とを備えている。本実施の形態の場合、弛緩電極体120は、第三電極133に対して所定の角度(例えば60度)傾いた状態で背中合わせに配置されている。
第一電極121、および第二電極122は、筐体110の外側に面内において相互に近接状態で配置され、第一電極121と第二電極122との間に電圧を印加することにより電界を発生させる電極である。本実施の形態の場合、第一電極121、および第二電極122は櫛歯状の形状となっており、それぞれが噛み合うような状態で配置され絶縁性のフィルム基板124に保持されている。
カバー部材123は、第一電極121、および第二電極122を覆う絶縁性のシート状の物質であり、第一電極121、および第二電極122が皮膚に直接接触することを防止する部材である。これにより、弛緩電極体120の使用対象となる個体に対する安全性を高めることが可能となる。カバー部材123の材質は、特に限定されるものではないが、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂からなるシートを例示することができる。また、本実施の形態のように一枚のカバー部材123で第一電極121と第二電極122の両方を覆ってもよく、第一電極121と第二電極122とを個別に覆ってもかまわない。
第三電極133は、筐体110の外側に面して配置され、人間などの所定の個体の皮膚表面に接触、または近接状態で薬剤を浸透させる電極である。本実施の形態の場合、第三電極133は、角が丸められた三角柱形状となっており、端面が筐体110の把持部111が延在する軸(図中Z軸)に対して、30度程度傾いてヘッド部112に突出状態で取り付けられている。第三電極133の端面において三つの辺の内一つは、把持部111が延在する軸に対して直交するように配置されており、直交している辺は把持部111から最も遠い位置に配置されている。また、把持部111の外面を仮想的にヘッド部112にまで延長させた場合、第三電極133は、仮想的な把持部111の外面と交差しないように配置されている。また、第三電極133には、薬剤が含浸された不織布のような膨潤シート(図示せず)を取り付けることが可能である。
このような第三電極133の形、姿勢、および把持部111との位置関係により、把持部111を把持した個体が前記個体の顔面の皮膚に対し第三電極133の端面を平行に配置しやすくなり、皮膚に対し薬剤の浸透が偏ることなく第三電極133の端面全体を用いて均等に浸透させることが可能となる。
第四電極134は、筐体110の外側に面して配置され、個体の皮膚表面の他部に接触、または近接状態で第三電極133との間で所定の電圧が印加される電極である。本実施の形態の場合、第四電極134は、把持部111の延在方向に延在し、把持部111の外面に沿って湾曲する平面視長円形状となっており、第三電極133と反対側の把持部111の外面、つまり弛緩電極体120側に配置されている。このような第四電極134の形、および把持部111における位置関係により、把持部111を把持した個体が前記個体の顔面の皮膚の近傍に第三電極133を配置する際に、第四電極134は手のひらと接触することになり、第四電極134と手のひらとが強く密着しかつ広範囲に密着する。これにより、個体を介して第三電極133との間で所定の電圧を確実に印加し、皮膚の表面近傍の電位勾配を発生させることが可能となる。
加温手段151は、第一電極121、および第二電極122を含む弛緩電極体120を加温する装置である。加温手段151の加温方法は、特に限定されるものではなく、ジュール熱に基づくヒータなどを例示することができる。本実施の形態の場合、加温手段151は、熱源としてペルチェ素子150を用い、ペルチェ素子150が発する熱を第一伝熱手段153を用いて第一電極121、第二電極122を含む弛緩電極体120を加温している。
このように弛緩電極体120を加温することにより、弛緩電極体120と接触する皮膚が加温される。皮膚表面の温度を上昇させ、併せて電界による刺激を皮膚に加えることで、熱と電界による刺激との相乗効果により皮膚のバリア層を弛緩させやすくなるとの知見を発明者は得ている。
冷却手段152は、第三電極133を冷却する装置である。冷却手段152の冷却方法は、特に限定されるものではなく、第三電極133に熱的に接続されるヒートシンクとヒートシンクに風を送るファンの組み合わせなどを例示することができる。本実施の形態の場合、冷却手段152は、冷却源としてペルチェ素子150を用い、ペルチェ素子150の冷却面と第三電極133とを第二伝熱手段154を介して接続することで第三電極133冷却している。
このように第三電極133を冷却することにより、第三電極133と接触、または近接する皮膚が冷却される。弛緩電極体120による加温と電界との刺激で弛緩した皮膚表面のバリア層は、第三電極133と皮膚との電位差により、薬剤に含まれる高分子成分も容易く皮膚内部に浸透させることができ、また、皮膚を冷却することで弛緩したバリア層の回復を遅らせて浸透を継続させることが可能となる。
また、本実施の形態の場合、背中合わせに配置された弛緩電極体120と第三電極133との間にペルチェ素子150を配置し、ペルチェ素子150の加温面を弛緩電極体120側に、ペルチェ素子150の冷却面を第三電極133に向けて配置している。従って、一つのペルチェ素子150を駆動するだけで、弛緩電極体120の加温と第三電極133の冷却とを同時に実行することができ、薬剤浸透装置100の省エネルギー化を図ることができる。
なお、ペルチェ素子150と弛緩電極体120とを熱的に接続する第一伝熱手段153、およびペルチェ素子150と第三電極133とを熱的に接続する第二伝熱手段154は、特に限定されるものではないが、例えば熱伝導性の高い銅やアルミニウムなどにより形成されてもよく、またヒートパイプなどを用いて熱を伝えてもかまわない。
図6は、制御部が備える各機能部を機構部等と示すブロック図である。同図に示すように、制御部140は、弛緩電極体120に電圧を印加してパルス状などの電界を発生させるための回路を構成する部品や、第三電極133と第四電極134との間に電圧を印加するための回路を構成する部品、またこれらの回路を駆動するためのプロセッサなどを備えている。これらの回路、プロセッサなどは、電源部141から供給される電力により駆動する。制御部140は、機能部として、弛緩電界発生部143と、浸透電圧発生部144と、接触検知部145と、計時部146と、報知部147と、振動制御部148とを備えている。
弛緩電界発生部143は、第一電極121と第二電極122との間に皮膚内のバリア層を弛緩させるための電界を発生させるための電圧の印加を制御する処理部である。弛緩電界発生部143が第一電極121と第二電極122との間に印加する電圧やパルスのデューティー比は、特に限定されるものではなく、また、カバー部材123の厚さなどにも依存するが、例えば、○○Vの電圧を、○○kHzで、デューティー比○○程度の条件で弛緩電界発生部143は電圧を第一電極121と第二電極122との間に印加する。
浸透電圧発生部144は、第三電極133と第四電極134との間に電圧を印加し、個体を介して第三電極133から皮膚内部にかけて電位勾配を発生させるための制御をする処理部である。浸透電圧発生部144が第三電極133と第四電極134との間に印加する電圧は、特に限定されるものではないが、例えば、浸透電圧発生部144は、○○V〜××Vの範囲から選定される電圧を印加することにより薬剤の肌への浸透を促進できる。
開始検知手段160は、第一電極121、および第二電極122により発生した電界の皮膚への作用開始を検知して開始情報を出力する。開始検知手段160の検知方法は、特に限定されるものではなく、例えば、第一電極121と第二電極122との間にパルス状の電圧を印加した情報を弛緩電界発生部143から取得し、この情報に基づき電界の皮膚への作用が開始したとして開始情報を出力してもかまわない。本実施の形態の場合、開始検知手段160は、接触検知センサ142と、制御部140の機能部としての接触検知部145とを備えている。
接触検知センサ142は、弛緩電極体120が皮膚に接触、または近接していることを検知するセンサであり、検知方法は特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、接触検知センサ142は、図4に示すように、弛緩電極体120の周縁外側近傍に配置され、皮膚との接触を静電容量の変化により検出する静電容量センサである。また、接触検知センサ142を弛緩電極体120の周囲の複数箇所に分散状態で配置し、複数のセンサからの情報に基づき弛緩電極体120が皮膚に平行に接触していることを検知してもかまわない。なお、接触検知センサ142としては、上記の他にマイクロスイッチなどの皮膚との接触を機械的動作により検知するものや、弛緩電極体120が筐体110に向かって押し込まれたことを検知するセンサなどを例示することができる。
接触検知部145は、接触検知センサ142が出力する情報を処理し、弛緩電極体120が接触したか否かを判断して、接触したと判断した場合に開始情報を出力する機能部である。本実施の形態の場合、接触検知センサ142が弛緩電極体120の周囲に分散状態で複数個配置されており、接触検知部145は、少なくとも3個以上の接触検知センサ142から皮膚と接触している情報を入手している場合、弛緩電極体120が皮膚表面と平行な状態で接触、または近接しているとして開始情報を出力する。
計時部146は、接触検知部145が出力した開始情報の取得に基づき計時を開始して所定の第一時間経過後に経過情報を出力する機能部である。第一時間は、特に限定されるものではないが、例えば、弛緩電界発生部143が、○○Vの電圧を、○○kHzで、デューティー比○○程度の条件で第一電極121と第二電極122との間に電圧を印加する場合、○○分〜××分の範囲から選定される時間に設定される。
振動発生手段180は、第一電極121、および第二電極122を含む弛緩電極体120を振動させることにより、電界が発生していることを使用者である個体に認識させる装置である。振動発生手段180の振動発生方法は、特に限定されるものではなく、本実施の形態の場合、偏心した錘を電動モーターで回転させることにより振動を発生させる発振機構181と、制御部140の機能部として発振機構181を制御する振動制御部148とを備えている。
振動制御部148は、弛緩電界発生部143が第一電極121と第二電極122との間に電圧を印加した情報を取得することにより、発振機構181を駆動させてもよく、また、接触検知部145が出力する開始情報を取得することにより発振機構181を駆動させるなど、発振機構181の駆動タイミングは任意に設定される。
報知手段190は、計時部146が出力する経過情報を取得すると電界の作用を終わらせる旨を示す終了情報を使用者に報知する装置である。報知手段190報知された終了情報を認識した使用者は、弛緩電極体120を皮膚から離し、皮膚の同じ位置に第三電極133を接触させる操作を行う。報知手段190の報知方法は特に限定されるものではなく、例えば、光、音、振動、表示などを用いて報知する方法を例示できる。本実施の形態の場合、報知手段190は、制御部140が実現する機能部として報知部147を備えている。報知部147は、計時部146から経過情報を取得すると、振動制御部148に振動の停止を示す情報を出力する。本実施の形態のハンディタイプの薬剤浸透装置100の場合、使用者である固体の顔の皮膚に処理を行う場合、光や表示の認識が困難であるため、振動発生手段180により発生していた振動を停止することで、確実に終了情報を報知することができる。従って、皮膚に対し過度に電界を作用させることなく、薬剤の浸透工程に移行させることができる。また、本実施の形態の場合、報知手段190は、LEDなどの発光装置191を備えており、発光装置191の点灯、消灯、発光色を変化させること等によっても終了情報を報知している。
次に、薬剤浸透装置100の動作について説明する。図7は、薬剤浸透装置100の動作の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、まず、個体である使用者は、筐体110に設けられているスイッチ(図示せず)に基づき、主電源をONにする(S101)。これにより、加温手段151、冷却手段152に電力が投入され、弛緩電極体120が加温され、第三電極133が冷却される(S102)。計時部146は、主電源ONから所定の第二時間経過すると、準備完了を示す完了情報を出力し、報知手段190は、使用者に準備完了を報知する(S103)。準備完了情報の報知方法は特に限定されるものではなく、光、音、振動、表示などを用いて報知する方法を例示できる。例えば本実施の形態の場合、振動制御部148に発振機構181を駆動させることで準備完了を報知してもよく、また、光、音、表示などを用いて報知してもかまわない。
次に、準備完了を認識した使用者は、施術対象となる皮膚の表面に薬剤浸透装置100の弛緩電極体120を配置する(S104)。弛緩電極体120の第一電極121と第二電極122との間には、パルス状の電位が印加され、パルス状の電界が発生している。これにより弛緩電極体120からの熱と電界との相乗効果により皮膚のバリア層が弛緩していく。
開始検知手段160が出力する開始情報に基づき計時部146は第一時間を計時し経過情報を出力する。経過情報を取得した報知手段190は、振動制御部148に振動停止情報を出力し、発振機構181の振動を停止させることで電界印加の終了を報知する(S105)。また、経過情報を取得した弛緩電界発生部143は、第一電極121と第二電極122との間の電圧の印加を停止してもよい。
次に、終了情報を認識した使用者は、薬剤浸透装置100の向きを変更し、薬剤が含浸されたコットンパフなどの不織布を介して第三電極133を皮膚に配置する(S106)。手のひらに接触している把持部111表面の第四電極134と第三電極133との間に印加されている電圧により、不織布中の薬剤が弛緩した皮膚のバリア層を通過して皮膚内に浸透する。また、冷却された第三電極133により弛緩した皮膚の戻りがゆっくりとなり十分な薬剤が皮膚内に浸透する。
本実施の形態の場合、薬剤浸透装置100は、第三電極133の皮膚への押圧を検出する押圧検出手段(図示せず)を備えており、計時部146は、押圧検出手段が押圧を検出ししてから所定の第三時間経過すると、一連の処理が完了したことを示す完了情報を出力する。完了情報を取得した報知手段190は、光、音、振動、表示などを用いて処理が完了した旨を報知する。
一連の処理が完了したことを認識した使用者は、別の箇所を再度処理したい場合は、再実行スイッチ(図示せず)を操作し、弛緩電極体120を皮膚表面に配置することで別の箇所における処理を開始する(S108:Yes)。再実行スイッチが操作されない場合は、処理が終了する(S108:No)。
以上のように、本実施の形態に係る薬剤浸透装置100は、筐体110に備えられた弛緩電極体120により皮膚のバリア層を弛緩させ、バリア層の弛緩状態が適切になった段階で、次の処理に移行することを効果的に促すことができる。従って皮膚に過度な電界を作用させ続けることなく、バリア層が弛緩した皮膚に薬剤を効果的に浸透させることが可能となる。
また、本実施の形態の場合、弛緩電極体120と同じ筐体110に第三電極133、および第四電極134が取り付けられているため、皮膚のバリア層を弛緩させた後、すぐに薬剤を浸透させはじめることができ、薬剤の浸透効率を高めることが可能となる。
さらに、弛緩電極体120を加温することにより、バリア層の弛緩を促進させることができるため、短時間で薬剤の浸透処理に移行させることができ、また、効率的に薬剤を浸透させることができる。また、ペルチェ素子150により冷却される第三電極133により徐々にバリア層を冷却して脂質の流動性を低下させるため、弛緩したバリア層の回復が遅れ、薬剤の浸透を継続して行うことが可能となる。
また、ベルチェ素子を用いて、弛緩電極体120の加温と第三電極133の冷却とを同時に実施することができるため、省エネルギー化を図ることができる。また、ペルチェ素子150の加温面と冷却面とのそれぞれに面して弛緩電極体120と第三電極133とを背中合わせに配置しているため、筐体110のヘッド部112のコンパクト化を図ることができ、薬剤浸透装置100の重量低減に寄与することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
例えば、一つの筐体110に弛緩電極体120、第三電極133、および第四電極134が取り付けられた実施例を説明したが、弛緩電極体120が取り付けられる筐体と、第三電極133、および第四電極134が取り付けられる筐体とは別体であってもかまわない。
また、弛緩電極体120、および第三電極133は、把持部111の一端部に位置するヘッド部112に背中合わせ、つまり180度の関係で取り付けられていたが、弛緩電極体120と第三電極133の角度の関係は特に限定されるものではない。
また、把持部111の一端部に配置される第一のヘッド部に弛緩電極体120を取り付け、他端部に配置されている第二のヘッド部に第三電極133を取り付けても構わない。
また、弛緩電極体120が発生させる電界はパルス状ばかりでなく、交流的な電界などでもかまわない。
本発明は、美容器具や医療器具など皮膚に対して薬剤を浸透させる薬剤浸透装置に適用可能である。
100 薬剤浸透装置
110 筐体
111 把持部
112 ヘッド部
120 弛緩電極体
121 第一電極
122 第二電極
123 カバー部材
124 フィルム基板
133 第三電極
134 第四電極
140 制御部
141 電源部
142 接触検知センサ
143 弛緩電界発生部
144 浸透電圧発生部
145 接触検知部
146 計時部
147 報知部
148 振動制御部
150 ペルチェ素子
151 加温手段
152 冷却手段
153 第一伝熱手段
154 第二伝熱手段
160 開始検知手段
180 振動発生手段
181 発振機構
190 報知手段
191 発光装置

Claims (7)

  1. 相互に近接状態で配置され、所定の個体の皮膚内のバリア層を弛緩させるための電界を発生させる第一電極、および第二電極と、
    前記第一電極、および前記第二電極により発生した電界の皮膚への作用開始を検知して開始情報を出力する開始検知手段と、
    前記開始情報の取得に基づき所定の第一時間を計時して経過情報を出力する計時部と、
    前記経過情報を取得すると電界の作用を終わらせる旨を示す終了情報を使用者に報知する報知手段と、
    報知された前記終了情報に基づき、電界を作用させた皮膚の表面に接触、または近接状態で配置される第三電極と、
    前記個体の皮膚表面の他部に接触、または近接状態で前記第三電極との間で所定の電圧が印加される第四電極と
    を備える薬剤浸透装置。
  2. 前記開始検知手段は、
    前記第一電極、および前記第二電極の皮膚へ接触、または近接を検知する接触検知センサと、
    前記接触検知センサの出力を処理し前記開始情報を出力する接触検知部とを備える
    請求項1に記載の薬剤浸透装置。
  3. 前記第一電極、および前記第二電極を振動させる振動発生手段を備え、
    前記報知手段は、前記振動発生手段の駆動を停止させることで終了情報を使用者に報知する
    請求項1または2に記載の薬剤浸透装置。
  4. 前記振動発生手段は、前記開始情報に基づき振動を発生させる
    請求項3に記載の薬剤浸透装置。
  5. 前記個体が把持する把持部と、前記把持部の一端部に配置されるヘッド部とを有する筐体を備え、
    前記第一電極、および第二電極と、前記第三電極とは背中合わせの状態で前記ヘッド部に配置され、
    前記第四電極は、前記把持部に配置される
    請求項1から4のいずれか一項に記載の薬剤浸透装置。
  6. 前記第一電極、および前記第二電極を加温する加温手段と、
    前記第三電極を冷却する冷却手段と
    備える請求項1から5のいずれか一項に記載の薬剤浸透装置。
  7. 前記加温手段は、ペルチェ素子の加温面を用いて前記第一電極、および第二電極を加温し、
    前記冷却手段は、前記ペルチェ素子の冷却面を用いて前記第三電極を冷却する
    請求項6に記載の薬剤浸透装置。
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