JP6854651B2 - ロール成形装置及びロール成形方法 - Google Patents
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Description
図1(a)は、本発明の実施の形態1に係るロール成形装置100を上方から見た図である。図1(b)は、図1(a)のロール成形装置100を水平方向から見た図である。図2は、図1のA部の拡大図である。図1は、本発明の実施の形態1におけるロール成形装置100の構成を示したものである。なお、図1に示されたロール成形装置100は、本発明のロール成形装置100の一例であって、ロール成形装置100を構成する各装置は、図1に示されたものに限定されない。各装置の配列や仕様は、ロール成形装置100により製造される製品、ロール成形装置100が設置される環境等に応じて適宜変更することが可能である。
ロール成形は、細長い帯状の金属の板を幅方向に曲げて、断面形状が一様で長い製品をつくる方法の一つである。実施の形態1に係るロール成形装置100は、ロール成形機30を備えている。ロール成形機30は、2個1組の成形ロールを何セットか並べて配置されている。ロール成形機30は、帯板状の金属材料60を先端から順次各ロールセットの間を通して少しずつ曲げて最終断面形状に仕上げていく。金属材料60は、帯板状の金属をコイル状に巻いた素材を用い、寸法が長い製品を能率よく生産することができる。
ここで、プレス台20における加工について説明する。実施の形態1に係るロール成形装置100は、例えば母屋、ガードレールなどの長尺の製品61を製造するものである。製品61は、ロール成形機30で所定の断面形状に成形された金属材料60cを所定の長さに切断しただけではなく、一部に切り欠き形状を有する。プレス台20は、金属材料60cの送り方向90に沿って前後に移動可能に構成されており、金属材料60cの送り速度に同期して動きながらプレス工程と屑落とし工程と切断工程とを行う。
プレス台20において、金属材料60cは、プレス工程、屑落とし工程、及び切断工程により所定の長さの製品61にされる。図3に示されるように、金属材料60cは、立体的な形状に成形されており、また、図4に示されるように、プレス工程において金属材料60cの幅方向の端部65a、65bのうち一方の端部65aが部分的に切り欠かれる。すると、金属材料60cは、図4(a)に示される反り方向80に向かって反る。これは、プレス工程により端部の一部が除去され、もともと切り欠き部62にあった金属材料60cのロール成形による残留応力が除去されるためである。これにより、切り欠き部62が形成された方向に金属材料60cが反る。
(1)実施の形態1に係るロール成形装置100は、帯板状の金属材料60を連続的に成形するロール成形機30と、ロール成形機30の下流に配置され、ロール成形機30から出た金属材料60cの一部分を切り離すプレス機21と、プレス機21により切り離された切り屑63を除去する屑落とし機22と、金属材料60の送り方向に対し交わる方向から金属材料60cに荷重をかける押し付け機10と、を備える。押し付け機10は、プレス機21及び屑落とし機22の下流に配置され、プレス機21及び屑落とし機22が作動する際に金属材料60の幅方向の端部65a、65bのうち一方の端部65aに荷重を加えるものである。
(2)また、実施の形態1に係るロール成形装置100によれば、プレス機21は、押し付け機10が金属材料60cに荷重を加えている状態で、一方の端部65を部分的に切り離す。
(3)さらに、実施の形態1に係るロール成形装置100によれば、屑落とし機22は、押し付け機10が金属材料60cに荷重を加えている状態で、金属材料60cから切り屑63を除去する。
(4)実施の形態1に係るロール成形方法によれば、帯板状の金属材料60をロール成形機30に送り込み順次曲げ加工し所定の断面形状に加工するロール成形工程と、ロール成形工程を経た金属材料60cの幅方向の端部65a、65bのうち一方を部分的に切り離すプレス工程と、プレス工程で金属材料60cから切り離された切り屑63を落とす屑落とし工程と、成形後の金属材料60cを所定の長さの製品61に切断する切断工程と、を備える。端部65a、65bのうち一方の端部65aから金属材料60cに荷重を加えた状態で、プレス工程と屑落とし工程とを行う。
このように構成されることにより、ロール成形装置100において加工される金属材料60をプレス機21において切り欠き部62のプレス加工をする際に、金属材料60cは、切り欠き部62側が位置する方向(反り方向80)に変形することなく精度良く切り欠き部62を形成できる。また、屑落とし工程においても押し付け機10は金属材料60の端部65aに荷重をかけているため、切り屑63と切り欠き部62との間に隙間が生じ、屑落とし機22は、切り欠き部62に納まった状態の切り屑63を容易に落とすことができる。
このように構成されることにより、押し付け機10が金属材料60に荷重を加えている状態においても、金属材料60は抵抗を受けずに送り方向90に移動することができる。従って、押し付け機10は、金属材料60がロール成形装置100において常に送り方向90に動いていても同じ荷重を加え続けることができる。
このように構成されることにより、押し付け機10は、金属材料60cの端部65aに局部的に荷重をかけるのではなく、端部65aに全体的に荷重をかけることができる。従って、押し付け機10が金属材料60cに荷重をかけることにより、金属材料60cが捩れる等の不具合を生じさせることなく、適正に金属材料60cの反りを矯正することができる。
このように構成されることにより、ロール成形装置100に、複数種類の板厚の金属材料60を投入し、加工することができる。また、ロール成形装置100において、金属材料60を図3に示された断面形状以外の他の断面形状に加工することもできる。つまり、1つのロール成形装置100において複数の製品61を加工することができるため、効率的である。
このように構成されることにより、切断機23は、ロール成形装置100で成形された金属材料60を所望の長さの製品61に加工することができる。
このように構成されることにより、ロール成形装置100で成形された金属材料60cは、精度良く所望の長さに切断することができる。
Claims (12)
- 帯板状の金属材料を連続的に成形するロール成形機と、
前記ロール成形機の下流に配置され、前記ロール成形機から出た前記金属材料の幅方向の一方の端部の一部分を切り離すプレス機と、
前記プレス機により切り離された切り屑を除去する屑落とし機と、
前記金属材料の送り方向に対し交わる方向から前記金属材料に荷重をかける押し付け機と、を備え、
前記押し付け機は、
前記プレス機及び前記屑落とし機の下流に配置され、
前記プレス機及び前記屑落とし機が作動する際にプレス機から離れた位置で前記金属材料の幅方向の端部のうち一方の前記端部に前記金属材料の反り方向と逆方向に荷重を加える、ロール成形装置。 - 帯板状の金属材料を連続的に成形するロール成形機と、
前記ロール成形機の下流に配置され、前記ロール成形機から出た前記金属材料の幅方向の一方の端部の一部分を切り離すプレス機と、
前記プレス機により切り離された切り屑を除去する屑落とし機と、
前記金属材料の送り方向に対し交わる方向から前記金属材料に荷重をかける押し付け機と、を備え、
前記押し付け機は、
前記プレス機及び前記屑落とし機の下流に配置され、
前記プレス機及び前記屑落とし機が作動する際に前記金属材料の幅方向の端部のうち一方の前記端部に側方から荷重を加える、ロール成形装置。 - 前記押し付け機は、
前記金属材料と接触する部分に回転するローラーを備え、
前記ローラーは、
接線方向が前記金属材料の前記送り方向である、請求項1又は2に記載のロール成形装置。 - 前記ローラーの母線形状は、
前記ロール成形機にて成形された前記金属材料の断面形状において前記端部のうち一方の前記端部の形状に沿った形状に形成されている、請求項3に記載のロール成形装置。 - 帯板状の金属材料を連続的に成形するロール成形機と、
前記ロール成形機の下流に配置され、前記ロール成形機から出た前記金属材料の一部分を切り離すプレス機と、
前記プレス機により切り離された切り屑を除去する屑落とし機と、
前記金属材料の送り方向に対し交わる方向から前記金属材料に荷重をかける押し付け機と、を備え、
前記押し付け機は、
前記プレス機及び前記屑落とし機の下流に配置され、
前記プレス機及び前記屑落とし機が作動する際に前記金属材料の幅方向の端部のうち一方の前記端部に荷重を加え、
前記押し付け機は、
前記金属材料と接触する部分に回転するローラーを備え、
前記ローラーは、
接線方向が前記金属材料の前記送り方向であり、
前記ローラーの母線形状は、
前記ロール成形機にて成形された前記金属材料の断面形状において幅方向の端部のうち一方の前記端部の形状に沿った形状に形成されている、ロール成形装置。 - 前記屑落とし機と前記押し付け機との間に切断機をさらに備え、
前記切断機は、
前記金属材料を所定の長さに切断する、請求項1〜5の何れか1項に記載のロール成形装置。 - 帯板状の金属材料を連続的に成形するロール成形機と、
前記ロール成形機の下流に配置され、前記ロール成形機から出た前記金属材料の一部分を切り離すプレス機と、
前記プレス機により切り離された切り屑を除去する屑落とし機と、
前記金属材料の送り方向に対し交わる方向から前記金属材料に荷重をかける押し付け機と、
前記金属材料を所定の長さに切断する切断機と、を備え、
前記切断機は、
前記屑落とし機と前記押し付け機との間に配置され、
前記押し付け機は、
前記プレス機及び前記屑落とし機の下流に配置され、
前記プレス機及び前記屑落とし機が作動する際に前記金属材料の幅方向の端部のうち一方の前記端部に荷重を加える、ロール成形装置。 - 前記プレス機は、
前記押し付け機が前記金属材料に前記荷重を加えている状態で、一方の前記端部を部分的に切り離す、請求項1〜7の何れか1項に記載のロール成形装置。 - 前記屑落とし機は、
前記押し付け機が前記金属材料に前記荷重を加えている状態で、前記金属材料から前記切り屑を除去する、請求項1〜8の何れか1項に記載のロール成形装置。 - 前記押し付け機は、
前記荷重を変更することができる、請求項1〜9の何れか1項に記載のロール成形装置。 - 帯板状の金属材料をロール成形機に送り込み順次曲げ加工し所定の断面形状に加工するロール成形工程と、
前記ロール成形工程を経た前記金属材料の幅方向の端部のうち一方の端部を部分的に切り離すプレス工程と、
前記プレス工程で前記金属材料から切り離された切り屑を落とす屑落とし工程と、
成形後の前記金属材料を所定の長さの製品に切断する切断工程と、を備え、
前記端部のうち一方から荷重を加えた状態で、前記プレス工程と前記屑落とし工程とを
行う、ロール成形方法。 - 前記切断工程は、
前記端部のうち一方から加えた荷重を除去した後に行われる、請求項11に記載のロール成形方法。
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