JP6854441B2 - 旋回方向指示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主に自動車のステアリングホイール(以降、ステアリングと記載する)の近傍に配置され、操作レバーの操作によってターンシグナルランプ等を点消灯させる旋回方向指示装置に関する。
近年、自動車のステアリング近傍の操作レバーを操作することによってターンシグナルランプ等を点消灯させる旋回方向指示装置において、操作時の動作音の静かなものが求められている。
このような従来の旋回方向指示装置としては、例えば特許文献1に示されるような構成が知られている。この旋回方向指示装置では、略箱状で下方開口のカバーと、カバーに収容され揺動可能に保持された作動体と、作動体の一端に揺動可能に保持されると共に外方へ突出した操作レバーと、カバーと作動体の間に回転可能及び所定方向に移動可能に保持されたカム体と、両端部がカバー下面に設けた係止部に係止されると共に中間部がカム体に弾接してカム体を付勢する付勢ばねと、作動体の回動操作や操作レバーの揺動操作に伴って電気的接離を行うスイッチ接点部を備えている。そして、カム体の上面に複数の突状部を設け、突状部とカバーとの間にグリースを介在させることによって、カム体の回転時の動作を低速化させて、カム体の回転に伴い衝突する解除体との衝突音を低減させることが開示されている。
このような旋回方向指示装置において、図7の要部断面図に示すように、カバー100の後部の開口部100Aからカム体101の後カム部101Aが外方向へ突出している。作動体102の回動に伴い、後カム部101Aがキャンセルカム111と当接する位置に移動したときに、カム体101はキャンセルカム111の回転に伴い付勢ばね103に回転付勢されながら解除体104に衝突する。このとき、併せて付勢ばね103によってカム体101が押圧されるカバー100の下面方向とは反対側の方向においても、カム体101が付勢ばね103による押圧力に抗して後カム部101Aが跳ね上がり易い。そのため、後カム部101Aが開口部100Aの対向する部分に衝突すること、及び、カム体101の下面が該下面に対向する部分に衝突することによって衝突音が発生し易いものであった。
特開2011−111110号公報
従来の旋回方向指示装置においては、カム体101と解除体104との衝突に伴って、付勢ばね103によりカム体101が押圧される方向とは反対側の方向において、カム体101の後カム部101Aが付勢ばね103による押圧力に抗して跳ね上がり易い。そのため、対向する開口部100Aと衝突すること、及び、カム体101の下面が該下面に対向する部分に衝突することによって衝突音が発生するという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、カム体の後部カム部の跳ね上がりによるカバーの開口部とカム体下面に対向する部分との衝突音を低減し、動作音の静かな旋回方向指示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る旋回方向指示装置は、ステアリングシャフトの回転に連動して回動するキャンセルカムの近傍に配置され、一面が開口した第1カバーと、
前記第1カバーに対向して配置された第2カバーと、
一端に設けた操作レバーの操作に伴い、中立位置から第1の動作位置又は第2の動作位置へ、第1軸心を中心に回動可能に前記第1カバーと前記第2カバーの間に収容された作動体と、
前記第2カバーと前記作動体の間に、第1軸心に平行に配置された第2軸心を中心に回動可能に保持されると共に、前記第2軸心と直交する所定方向に前記第2軸心が略直線移動可能に保持され、後部に設けた後カム部が、前記第1カバーの前記所定方向の側に設けた開口部から外方へ突出するカム体と、
第1カバーに対向する前記第2カバーの対向面に係止され、前記カム体を外方へ付勢すると共に、前記対向面に前記カム体を押圧する付勢ばねと、
を備え、
前記作動体が前記第1又は第2の動作位置に位置する状態で、前記カム体の前記後カム部が前記キャンセルカムと当接する位置に移動し、
前記作動体の回動操作に応じて検出信号を出力する旋回方向指示装置であって、
前記第2軸心に平行な方向から前記カム体を前記第2カバーに付勢する垂直付勢手段をさらに備える。
本発明に係る旋回方向指示装置によれば、第2軸心に平行な方向からカム体を第2カバーに付勢する垂直付勢手段をさらに備えるので、第2カバーに垂直な方向へのカム体のがたつきを抑制できる。これによって、カム体の後カム部の跳ね上がりを抑制できるので、後カム部と第1カバーの開口部の上端との衝突音やカム体下面の対向する部分との衝突音を低減できる。そこで、動作音の静かな旋回方向指示装置を得ることができるという有利な効果が得られる。
実施の形態1に係る旋回方向指示装置の断面構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る旋回方向指示装置の分解斜視図である。 実施の形態1に係る旋回方向指示装置の第1カバー、作動体及び解除体が組み合わされた状態に、さらにカム体、付勢ばねが組み合わされた状態を示す要部下面視図である。 実施の形態1に係る旋回方向指示装置の作動体及び解除体が組み合わされた状態に、さらにカム体、付勢ばねが組み合わされた状態を示す下面視図である。 実施の形態1に係る旋回方向指示装置の第1カバー、作動体及び解除体が組み合わされた状態を示す要部下面視図である。 (a)〜(d)は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置の一連の動作説明図である。 従来の旋回方向指示装置の構成を示す断面図である。
第1の態様に係る旋回方向指示装置は、ステアリングシャフトの回転に連動して回動するキャンセルカムの近傍に配置され、一面が開口した第1カバーと、
前記第1カバーに対向して配置された第2カバーと、
一端に設けた操作レバーの操作に伴い、中立位置から第1の動作位置又は第2の動作位置へ、第1軸心を中心に回動可能に前記第1カバーと前記第2カバーの間に収容された作動体と、
前記第2カバーと前記作動体の間に、第1軸心に平行に配置された第2軸心を中心に回動可能に保持されると共に、前記第2軸心と直交する所定方向に前記第2軸心が略直線移動可能に保持され、後部に設けた後カム部が、前記第1カバーの前記所定方向の側に設けた開口部から外方へ突出するカム体と、
第1カバーに対向する前記第2カバーの対向面に係止され、前記カム体を外方へ付勢すると共に、前記対向面に前記カム体を押圧する付勢ばねと、
を備え、
前記作動体が前記第1又は第2の動作位置に位置する状態で、前記カム体の前記後カム部が前記キャンセルカムと当接する位置に移動し、
前記作動体の回動操作に応じて検出信号を出力する旋回方向指示装置であって、
前記第2軸心に平行な方向から前記カム体を前記第2カバーに付勢する垂直付勢手段をさらに備える。
第2の態様に係る旋回方向指示装置は、上記第1の態様において、前記垂直付勢手段は、前記カム体の前記第2軸心に設けられていてもよい。
第3の態様に係る旋回方向指示装置は、上記第2の態様において、前記垂直付勢手段は、前記作動体に接するピンと、前記ピンを前記作動体に押圧する弾性部材とが前記カム体の前記第2軸心に設けられていてもよい。

第4の態様に係る旋回方向指示装置は、上記第2の態様において、前記垂直付勢手段は、前記作動体に接する球体部と、前記球体部を前記作動体に押圧する弾性部材とが前記カム体の前記第2軸心に設けられていてもよい。

第5の態様に係る旋回方向指示装置は、上記第3又は第4の態様において、前記弾性部材は、コイルバネであってもよい。
第6の態様に係る旋回方向指示装置は、上記第1から第5のいずれかの態様において、前記垂直付勢手段は、前記作動体に接する部分に粘性を有する流体を設けていてもよい。

以下、実施の形態に係る旋回方向指示装置について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の構成を示す断面図である。図2は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の分解斜視図である。図3は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の第1カバー1、作動体2及び解除体5が組み合わされた状態に、さらにカム体8、付勢ばね10が組み合わされた状態を示す要部下面視図である。図4は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の作動体2及び解除体5が組み合わされた状態に、さらにカム体8、付勢ばね10が組み合わされた状態を示す下面視図である。図5は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の第1カバー1、作動体2及び解除体5が組み合わされた状態を示す要部下面視図である。
なお、図1及び図2に図示されているように、矢印Aが上方向、矢印Bが下方向、矢印Cが前方向、矢印Dが後方向、矢印Eが左方向、及び矢印Fが右方向を各々示している。
この旋回方向指示装置50は、第1カバー1と、第2カバー9と、作動体2と、カム体8と、付勢ばね10と、垂直付勢手段と、を備える。第1カバー1は、ステアリングシャフトの回転に連動して回動するキャンセルカム11の近傍に配置され、一面が開口している。第2カバー9は、第1カバー1に対向して配置されている。作動体2は、一端に設けた操作レバー3の操作に伴い、中立位置から第1の動作位置又は第2の動作位置へ、第1軸心C1を中心に回動可能に第1カバーと第2カバーとの間に収容されている。カム体8は、第2カバー9と作動体2との間に、第1軸心C1に平行に配置された第2軸心C2を中心に回動可能に保持されると共に、第2軸心C2と直交する所定方向に第2軸心C2が略直線移動可能に保持されている。また、カム体8は、後部に設けた後カム部8Eが、第1カバー1の所定方向の側に設けた開口部1Aから外方へ突出する。付勢ばね10によって、第1カバー1に対向する第2カバー9の対向面に係止され、カム体8を外方へ付勢すると共に、対向面にカム体8を押圧する。垂直付勢手段12、13によって、第2軸心C2に平行な方向からカム体8を第2カバー9に付勢する。この旋回方向指示装置50では、作動体2が第1又は第2の動作位置に位置する状態で、カム体8の後カム部8Eがキャンセルカム11と当接する位置に移動し、作動体2の回動操作に応じて検出信号を出力する。
また、この旋回方向指示装置50は、垂直付勢手段12、13を有するので、第2カバー9に垂直な方向へのカム体8のがたつきを抑制できる。これによって、カム体8の後カム部8Eの跳ね上がりを抑制できるので、後カム部8Eと第1カバー1の開口部1Aの上端との衝突音を低減できる。
以下に、この旋回方向指示装置50を構成する各構成部材について説明する。
<第1カバー>
図1及び図2において、第1カバー1は、略箱状で下面が開口して、前部の下面に、上方向に窪んだ軸支部(図示せず)が設けられている。第1カバー1の軸支部に作動体2の上部の軸部2Aが軸支されて、作動体2が軸部2Aと第1カバー1の軸支部からなる第1軸心C1を中心に、左右方向に回動可能に第1カバー1内に収容されている。なお、第1カバー1は、ポリオキシメチレン(以降、POMと記載する)やポリアミド(以降、PAと記載する)などの合成樹脂製である。
第1カバー1の後部の側面には開口部1Aが形成され、後述するカム体8の後カム部8Eが開口部1Aを通過して外方向へ突出している。また、開口部1Aは、下方が開放し上方に略矩形に切り欠いた形状を有する。
<操作レバー>
操作レバー3は、略筒状で根元が作動体2に保持されて、前方向に延出している。操作レバー3と作動体2は一体となって左右方向へ回動可能に第1カバー1内に収容される。
<作動体>
作動体2の収納穴2Bに節度ばね4A及び節度ピン4Bが挿入されて、節度ピン4Bが対向する第1カバー1内側に形成された節度カム部(図示せず)に弾接して、節度部が形成される。この節度部によって操作レバー3の左右操作時に、操作レバー3が作動体2を介して節度感を伴って動作し、中立位置や左方向の第1の動作位置、または右方向の第2の動作位置に回動した位置に保持される。
<解除体>
解除体5は、略コの字状で両端から解除突部5Aが後方向へ突出すると共に、後部の穴部に保持ばね6Aやボール6Bが収容されている。また、ボール6Bが対向する作動体2の保持凹部2Cに弾接して、図5に示すように、解除体5が作動体2下面の略中間に配置され、所定荷重以上で左右方向へ移動可能に保持されている。
<保持ケース>
保持ケース7は、上方開口で、略半円状のリブの軸受け部7Aによって、作動体2の下面が第1軸心C1上、すなわち軸部2Aと同軸上で回転可能に軸支されている。保持ケース7内には、作動体2の回動に応じた電気的接離による所定のスイッチ信号である検出信号を出力するスイッチ部(図示せず)や、各種電子部品(図示せず)が実装された配線基板(図示せず)が収容されている。
<カム体>
カム体8は、略矩形で平面状の基部8A上面に上方向へ突出する第1軸部8Bが設けられると共に、基部8A下面に下方向へ突出する第2軸部8Cが設けられている。第1軸部8Bと第2軸部8Cは同一の第2軸心C2上に配置され、第2軸心C2は作動体2の第1軸心C1と平行に配置されている。カム体8の前部に前カム部8Dが、後部には後カム部8Eが各々突出形成され、第1軸部8Bと前カム部8Dとの間に係合凹部8Fが形成されている。
カム体8は、下方の第2カバー9上面に載置され、カム体8と第2カバー9上面との間には、適度な粘性を有するグリースが介在している。
なお、カム体8は、ポリオキシメチレン(以降、POMと記載する)等の絶縁性の合成樹脂製である。
<垂直付勢手段>
カム体8の第2軸心C2には、作動体2に接するピン12と、ピン12を第1カバー1に押圧する弾性部材13とが設けられている。弾性部材13は例えばコイルばねを用いる。このピン12と弾性部材13とによって、第2軸心C2に平行な方向からカム体8を第2カバー9に付勢する垂直付勢手段を構成している。ピン12は、例えば、ポリオキシメチレン(POM)やポリアミド(PA)などの合成樹脂製、又は、熱可塑性エラストマーである。
この垂直付勢手段12、13によって、第2カバー9に垂直な方向へのカム体8のがたつきを抑制できる。そのため、カム体8の後カム部8Eの跳ね上がりを抑制できるので、後カム部8Eと第1カバー1の開口部1Aの上端との衝突音を低減できると共に、カム体8の下面とこれに対向する第2カバー9の上面との衝突音も低減できる。

なお、図1及び図2では、垂直付勢手段として、ピン12と弾性部材13との組み合わせを示しているが、これに限られず、例えば、ピン12に代えて、作動体2に接する球体部を用いてもよい。また、上記例では、垂直付勢手段を第2軸心C2に設けているが、これに限定されない。垂直付勢手段は、第2軸心C2に平行な方向からカム体8を第2カバー9に付勢するものであればよく、第2軸心C2以外の第1カバー側に板ばね等の弾性部材を配置してカム体8を第2カバー9に付勢してもよい。さらに、垂直付勢手段の作動体2と接する部分には、粘性を有する流体、例えば、グリース等を設けてもよい。具体的には、ピン12又は球体部の作動体2と接する部分にグリース等を設けてもよい。
<第2カバー>
第2カバー9は、上方が開口で、上面に第2軸心C2に対し直交する前後方向へ延出すると共に下方へ窪んだ長穴状のガイド溝9Aが設けられている。ガイド溝9Aにカム体8の第2軸部8Cが係合して、カム体8が前後方向への移動及び第2軸心C2を中心に回転可能に第2カバー9に保持されている。なお、第2カバー9は、POMやPAなどの合成樹脂製である。
<付勢ばね>
付勢ばね10は、金属線製のコイルばねで、両端部が第2カバー9上面にガイド溝9Aを中心に略均等間隔で離れた位置に設けた係止部9Bに係止されている。図4の下面視図に示すように、付勢ばね10の略中間がカム体8の基部8Aと前カム部8Dとの間の係合凹部8Fに係合して、カム体8を後方向へ付勢すると共に、カム体8を第2カバー9の上面側へ押圧している。
なお、この状態において、カム体8の第1軸部8Bは、作動体2の後部近傍の前方へ中央が突出した山状の保持カム2Dの側壁に当接すると共に、後カム部8Eが開口部1Aを通過して、キャンセルカム11方向へ突出している。
また、図1に示すように、開口部1Aと対向する後カム部8Eとの間の上下方向の隙間は塵埃等の異物が侵入しないように、極力隙間が小さく設定されている。
第1カバー1と第2カバー9との間に、作動体2、解除体5、保持ケース7、カム体8、付勢ばね10などが収容され、操作レバー3の左右方向への揺動操作に伴う作動体2の回動に応じて、スイッチ部から所定の検出信号が出力されるようにして旋回方向指示装置50が構成されている。
そして、このように構成された旋回方向指示装置50は、自動車内の運転席前方のステアリング(図示せず)下方に操作レバー3が外方へ突出して装着される。そして、図4に示すように、ステアリングシャフト(図示せず)の回転に連動する略円弧状の複数のキャンセルカム11が、開口部1Aの後方近傍に配置されると共に、カム体8の後カム部8Eが第1カバー1の開口部1Aを通過して外方へ突出する。また、配線基板のコネクタ部(図示せず)に外部接続用のリード線(図示せず)等が連結されて、スイッチ部等が車両の電気・電子回路(図示せず)に電気的に接続される。
(作動状態)
実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の作動状態について、図6(a)〜(d)を用いて説明する。図6(a)〜(d)は、実施の形態1に係る旋回方向指示装置50の一連の動作説明図である。
図6(a)に示すように、操作レバー3が中立位置に保持され、ステアリングも中立位置にある状態では、カム体8は、付勢ばね10によってキャンセルカム11方向の後方向へ付勢されると共に、第1軸部8Bが保持カム2Dの略三角状の頂点部に弾接している。後カム部8Eは、キャンセルカム11の回転軌道から外方へ離れた非当接位置に位置すると共に、前カム部8Dが解除体5の両端の対向する解除突部5Aの略中間に位置している。
<右方向への旋回>
そして、例えば、自動車を右方向へ旋回させる際に、事前に操作レバー3を右方向の時計回りに揺動操作すると、図6(b)に示すように、操作レバー3は作動体2の軸部2A(第1軸心C1)を中心として作動体2と共に回動して、作動体2が時計回りへ所定角度回動した第1の動作位置で節度部によって保持される。
なお、同様に操作レバー3を左方向の反時計回りに回動操作すると、作動体2は中立位置から反時計回りに所定角度回動した第2の動作位置で節度部によって保持されるようになっている。
そして、作動体2が第1の動作位置で保持される時には、カム体8は、第1軸部8Bが保持カム2Dの頂点部から傾斜面を弾接摺動して略三角状の一端近傍へ移動しながら、第2軸部8Cがガイド溝9Aに沿って後方向へ移動する。
また、この時、カム体8の後カム部8Eがキャンセルカム11の回転軌道内である、当接可能位置へ後退すると共に、前カム部8Dの先端部が右側の解除突部5Aの内側面に近接する。
また、作動体2の回動に伴って、保持ケース7内に収容されたスイッチ部の電気的接離が行われ、このスイッチ信号である検出信号によって車両の電気・電子回路を介して右側のターンシグナルランプが点滅する。
次に、自動車を右方向へ旋回させるため、ステアリングを右方向の時計回りに回動操作すると、図6(c)に示すように、ステアリングに連動したキャンセルカム11が時計回りに回転して、カム体8の後カム部8Eに当接後、カム体8は、第2軸心C2を中心に反時計回りに回転すると共に、係合凹部8Fに係合した付勢ばね10のねじれによる時計回りの付勢力を強めながら、前カム部8Dが解除突部5Aから離れる。
さらに、ステアリングを時計回りに回動操作し続けると、図6(d)に示すように、後カム部8Eが当接していたキャンセルカム11から離れて、キャンセルカム11によるカム体8の時計回りの回転規制が解除される。そして、カム体8が付勢ばね10によって時計回りに回転付勢され、前カム部8Dが解除体5の右側の解除突部5Aの内側面に衝突する。
この時、前カム部8Dと解除突部5Aとの衝突に伴って、カム体8の後カム部8Eは上方へ跳ね上がり易く、後カム部8Eと開口部1Aの上縁部との衝突が生じる。つまり、係合凹部8Fに係合した付勢ばね10が、第1軸部8Bの前方の近傍でカム体8の前方向に偏った位置で、カム体8を第2カバー9上面方向へ押圧しているため、第1軸部8Bから後方に位置する後カム部8Eは跳ね上がり易くなっている。
しかし、この旋回方向指示装置50では、ピン12と弾性部材13とによって第2軸心C2に平行な方向からカム体8を第2カバー9に付勢する垂直付勢手段を構成しているので、第2カバー9に垂直な方向へのカム体8のがたつきを抑制できる。これによって、カム体8の後カム部8Eの跳ね上がりを抑制できるので、後カム部8Eと第1カバー1の開口部1Aの上端との衝突音を低減できると共に、カム体8の下面とこれに対向する第2カバー9の上面との衝突音も低減できる。
また、自動車の旋回が終了し、ステアリングを元の中立位置へ戻す時には、ステアリングを右方向とは反対の反時計方向へ回転させると、図6(d)に示す状態から、キャンセルカム11が反時計回りへ回転して後カム部8Eを押圧し、カム体8が第2軸心C2を中心に時計方向へ回転すると共に、前カム部8Dの右側端が解除体5を介して作動体2を反時計方向へ回動させる。
さらに、前カム部8Dが作動体2を反時計回りへ回動させると、作動体2が操作レバー3と共に中立位置へ復帰して保持された中立状態に戻り、これに応じてスイッチ部の電気的接離が行われ、点滅していたターンシグナルランプが消灯する。
<左方向への旋回>
そして、同様に自動車を左方向へ旋回する際には、操作レバー3を左方向の反時計方向の第2の動作位置へ揺動操作することによって、上述した右方向の第1の動作位置への操作時の説明とは逆の方向へ作動体2やカム体8などが動作して、左側のターンシグナルランプが点滅する。
また、このときステアリングを左方向の反時計方向に回動操作すると、キャンセルカム11の反時計方向への回転に伴い、前カム部8Dの左側面が左側の解除突部5Aに当接していたカム体8が時計方向へ回転する。さらに、カム体8は、付勢ばね10による反時計方向への付勢力を強めた後、キャンセルカム11が後カム部8Eから離れて、前カム部8Dが対向する左側の解除突部5Aと衝突すると共に、後カム部8Eが跳ね上がり易くなっている。
しかし、上述の通り、この旋回方向指示装置50では、ピン12と弾性部材13とによって第2軸心C2に平行な方向からカム体8を第2カバー9に付勢する垂直付勢手段を構成しているので、第2カバー9に垂直な方向へのカム体8のがたつきを抑制できる。これによって、カム体8の後カム部8Eの跳ね上がりを抑制できるので、後カム部8Eと第1カバー1の開口部1Aの上端との衝突音を低減できると共に、カム体8の下面とこれに対向する第2カバー9の上面との衝突音も低減できる。
このように、本実施の形態1に係る旋回方向指示装置によれば、下面が開口した第1カバー1と、第1カバー1に対向して配置された第2カバー9と、一端に設けた操作レバー3の操作に伴い、中立位置から第1の動作位置又は第2の動作位置へ、第1軸心C1を中心に回動可能に第1カバー1と第2カバー9との間に収容された作動体2と、第2カバー9と作動体2との間に、第1軸心C1に平行に配置された第2軸心C2を中心に回動可能に保持されると共に、第2軸心C2と直交する前後方向に第2軸心C2が略直線移動可能に保持され、後部に設けた後カム部8Eが第1カバー1の後方向側に設けた開口部1Aから外方へ突出したカム体8と、第1カバー1と対向する第2カバー9の対向面である上面に係止され、カム体8を外方へ付勢すると共に、第2カバー9の上面にカム体8を押圧する付勢ばね10と、を備え、作動体2が第1又は第2の動作位置に位置する状態で、カム体8の後カム部8Eがキャンセルカム11と当接する位置に移動し、作動体2の回動操作に応じて検出信号を出力する旋回方向指示装置50であって、第2軸心C2に平行な方向からカム体8を第2カバー9に付勢する垂直付勢手段12,13をさらに備える。
作動体2が第1又は第2の動作位置に回動した時に、カム体8が回転付勢されながら解除体5の解除突部5Aとの衝突に伴い、後カム部8Eが跳ね上がり易くなっても、垂直付勢手段12、13によって第2カバー9に垂直な方向へのカム体8のがたつきを抑制できる。これによって、カム体8の後カム部8Eの跳ね上がりを抑制できるので、後カム部8Eと第1カバー1の開口部1Aの上端との衝突音を低減できると共に、カム体8の下面とこれに対向する第2カバー9の上面との衝突音も低減できる。そこで、カム体8による衝突音を低減し、動作音の静かな旋回方向指示装置を実現することができる。
なお、以上の説明では、操作レバーの揺動操作に伴い、スイッチ部の電気的接離による所定の検出信号を出力する構成の旋回方向指示装置として説明したが、操作レバーの揺動操作や作動体の回動動作に伴い、それらの動作を光検出センサや磁気検出センサにより検出して、所定の検出信号を出力する構成のものに適用しても、本発明の実施は可能である。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る旋回方向指示装置は、簡易な構成で、カム体による衝突音を低減し、動作音の静かなものを得ることができ、主に自動車用として有用である。
1 第1カバー
1A 開口部
2 作動体
2A 軸部
2B 収納穴
2C 保持凹部
2D 保持カム
3 操作レバー
4A 節度ばね
4B 節度ピン
5 解除体
5A 解除突部
6A 保持ばね
6B ボール
7 保持ケース
7A 軸受け部
8 カム体
8A 基部
8B 第1軸部
8C 第2軸部
8D 前カム部
8E 後カム部
8F 係合凹部
9 第2カバー
10 付勢ばね
11 キャンセルカム
12 ピン
13 弾性部材
50 旋回方向指示装置

Claims (6)

  1. ステアリングシャフトの回転に連動して回動するキャンセルカムの近傍に配置され、一面が開口した第1カバーと、
    前記第1カバーに対向して配置された第2カバーと、
    一端に設けた操作レバーの操作に伴い、中立位置から第1の動作位置又は第2の動作位置へ、第1軸心を中心に回動可能に前記第1カバーと前記第2カバーとの間に収容された作動体と、
    前記第2カバーと前記作動体との間に、第1軸心に平行に配置された第2軸心を中心に回動可能に保持されると共に、前記第2軸心と直交する所定方向に前記第2軸心が略直線移動可能に保持され、後部に設けた後カム部が、前記第1カバーの前記所定方向の側に設けた開口部から外方へ突出するカム体と、
    第1カバーに対向する前記第2カバーの対向面に係止され、前記カム体を外方へ付勢すると共に、前記対向面に前記カム体を押圧する付勢ばねと、
    を備え、
    前記作動体が前記第1又は第2の動作位置に位置する状態で、前記カム体の前記後カム部が前記キャンセルカムと当接する位置に移動し、
    前記作動体の回動操作に応じて検出信号を出力する旋回方向指示装置であって、
    前記第2軸心に平行な方向から前記カム体を前記第2カバーに付勢する垂直付勢手段をさらに備える、旋回方向指示装置。
  2. 前記垂直付勢手段は、前記カム体の前記第2軸心に設けられる、請求項1に記載の旋回方向指示装置。
  3. 前記垂直付勢手段は、前記作動体に接するピンと、前記ピンを前記作動体に押圧する弾性部材とが前記カム体の前記第2軸心に設けられている、請求項2に記載の旋回方向指示装置。
  4. 前記垂直付勢手段は、前記作動体に接する球体部と、前記球体部を前記作動体に押圧する弾性部材とが前記カム体の前記第2軸心に設けられている、請求項2に記載の旋回方向指示装置。
  5. 前記弾性部材は、コイルバネである、請求項3又は4に記載の旋回方向指示装置。
  6. 前記垂直付勢手段は、前記作動体に接する部分に粘性を有する流体を設けている、請求項1から5のいずれか一項に記載の旋回方向指示装置。
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