JP6854389B2 - ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法 - Google Patents

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Description

[著作権表示]
本開示は、著作権による保護の対象となり得る。著作権者は、特許商標庁の特許ファイル又は記録に表れるように、本開示又はその関連文書が何人かによりファクシミリ複製されることに異議を持たないが、そうでない場合には全ての著作権を留保する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年2月12日に出願された米国仮出願第62/629,459号;2018年8月6日に出願された米国仮出願第62/714,948号;2018年8月24日に出願された米国仮出願第62/722,491号;2018年9月17日に出願された米国仮出願第62/732,062号;2018年11月2日に出願された米国仮出願第62/755,160号;2018年11月6日に出願された米国仮出願第62/756,446号;2019年1月2日に出願された米国仮出願第62/787,554号;及び2019年1月14日に出願された米国仮出願第62/792,191号の利益を主張する。上記に列挙した出願の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本開示は、一般にゴルフ用具に関し、より詳細には、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法に関する。
様々な材料(例えば、スチール系材料、チタン系材料、タングステン系材料など)を使用して、ゴルフクラブヘッドを製造することができる。 複数の材料を使用してゴルフクラブヘッドを製造することにより、ゴルフクラブヘッドの重心(CG)の位置及び/又は慣性モーメント(MOI)を最適化してゴルフボールの特定の弾道とスピンレートを提供することができる。
図1は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの透視背面図である。
図2は、図1の2−2線による図1のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図3は、図1の3−3線による図1のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図4は、図1の4−4線による図1のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図5は、図1の5−5線による図1のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図6は、図1の6−6線による図1のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図7は、図1の7−7線による図1のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図8は、図1の2−2線による図1のゴルフクラブヘッドの別の透視断面図である。
図9は、図1の6−6線による図1のゴルフクラブヘッドの別の透視断面図である。
図10は、フェース部なしで示す図1のゴルフクラブヘッドの正面透視図である。
図11は、図1のゴルフクラブヘッドのフェース部の裏側を示す図である。
図12は、図1に例示したゴルフクラブヘッドを製造する方法の1つを示す図である。
図13は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの図14の13−13線による透視断面図である。
図14は、図13の14−14線による図13のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図15は、図13の15−15線による図13のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図16は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの図17の16−16線による透視断面図である。
図17は、図16の17−17線による図16のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図18は、図16の18−18線による図16のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図19は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの図20の19−19線による透視断面図である。
図20は、図19の20−20線による図19のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図21は、図19の21−21線による図19のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図22は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの図23の22−22線による透視断面図である。
図23は、図22の23−23線による図22のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図24は、図22の24−24線による図22のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図25は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの図26の25−25線による透視断面図である。
図26は、図25の26−26線による図25のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図27は、図25の27−27線による図25のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図28は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの図29の28−28線による透視断面図である。
図29は、図28の29−29線による図28のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図30は、図28の30−30線による図28のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図31は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図32は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図33は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図34は、本明細書に記載の例示的なゴルフクラブヘッドを製造する方法を示す図である。
図35は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの透視正面図である。
図36は、図35のゴルフクラブヘッドの透視背面図である。
図37は、フェース部なしで示す図35のゴルフクラブヘッドの正面透視図である。
図38は、図36の35−35線による図35のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図39は、図36の39−39線による図35のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図40は、図36の40−40線による図35のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図41は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの透視正面図である。
図42は、図41のゴルフクラブヘッドの透視背面図である。
図43は、図42の43−43線による図41のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図44は、図42の44−44線による図41のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図45は、図42の45−45線による図41のゴルフクラブヘッドの透視断面図である。
図46−48は、フェース部なしで示す図41のゴルフクラブヘッドの正面透視図である。
図49は、図41の49−49線による図41のゴルフクラブヘッドの上面断面図である。
図50は、図41の50−50線による図41のゴルフクラブヘッドの上面断面図である。
図51は、図41の51−51線による図41のゴルフクラブヘッドの上面断面図である。
図52は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の任意の実施形態に関するゴルフクラブヘッドのフェース部の背面図である。
図53は、本明細書に記載の例示的なゴルフクラブヘッドを製造する方法を示す図である。
図54は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の任意の実施形態に関するフェース部の断面図である。
図55は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の任意の実施形態に関する別のフェース部の断面図である。
図56は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の任意の実施形態に関する質量部の上面図である。
図57は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の任意の実施形態に関する質量部の側面図である。
図58は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の任意の実施形態に関する別の質量部の側面図である。
説明の簡素化及び明確化のために、図面は構造を一般的な方法で示し、周知の機能及び技術の説明及び詳細は本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略される場合がある。更に、図面中の要素は必ずしも一定の縮尺では描かれない場合がある。例えば、図面中の幾つかの要素の寸法は、本開示の実施形態の理解の改善を助けるために他の要素に対して誇張される場合がある。
一般に、ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、並びにゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブの製造方法が本明細書で説明される。本明細書でまとめて「参照により組み込まれる出願」として参照される以下の米国特許及び特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる:米国特許第8,961,336号;第9,199,143号; 第9,675,853号;第 9,468,821号;第9,533,201号;第9,814,952号;第9,610,481号;及び2016年7月13日に出願された米国特許出願第15/209,364号;2017年3月17日に出願された米国特許出願第15/462,281号;2017年10月16日に出願された米国特許出願第15/785,001号;2018年7月19日に出願された米国特許出願第16/039,496号; 2018年1月22日に出願された米国特許出願第15/876,877号;及び2018年3月23日に出願された米国特許出願第15/934,579号。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図1〜図11の例では、ゴルフクラブヘッド100は、トウ部140と、ゴルフクラブを形成するために一方の端部にグリップ(不図示)を有すると共に他方の端部にゴルフクラブヘッド100を有するシャフト(不図示)を受け入れるように構成されるホーゼル部155を含み得るヒール部150と、外周エッジ部161を持つフロント部160と、バック部170と、トップ部180と、ソール部190とを有するボディ部110を含んでもよい。トウ部140、ヒール部150、フロント部160、バック部170、トップ部180、及び/又はソール部190は、互いに部分的に重なり得る。ゴルフクラブヘッド100は、アイアン系ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアンなど)、又はウェッジ系ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44度(°),48°,52°,56°,60°などのn度ウェッジなど)であり得る。図1〜図11は、特定のタイプのゴルフクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのゴルフクラブヘッド(例えば、ドライバー系ゴルフクラブヘッド、フェアウェイウッド系ゴルフクラブヘッド、ハイブリッド系ゴルフクラブヘッド、パター系ゴルフクラブヘッドなど)に適用可能であり得る。ゴルフクラブヘッド100の体積、ゴルフクラブヘッド100の構成材料、及び/又はその任意の構成要素は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド100は、ボディ部110(例えば、1つの単一部品)と一体的に形成され得るフェース部162(すなわち、打撃面)を含んでもよい。一例では、図1〜図11に示すように、フェース部162は、ボディ部110に(例えば、接着によって、機械的に、溶接で、又は半田付けで)取り付け又は結合された別個の部品であり得る。フェース部162は、フロント面164及びバック面166を含み得る。一例(不図示)では、フロント部160は、ボディ部110へのフェース部162の取り付けのためにフェース部162を受け入れるように構成された1つ又は複数の凹んだショルダー部を含み得る。別の例では、図1〜図11に示すように、バック面166は、ボディ部110にフェース部162を取り付けるためにボディ部110の外周エッジ部161に取り付けられ得る外周部167を含んでもよい。ボディ部110の外周エッジ部161とフェース部162の外周部167は、1つ又は複数の留め具、1つ又は複数の接着剤又は結合剤、及び/又は溶接又は半田付けによって取り付けられ得る。一例では、図1〜図11に示すように、フェース部162の外周部167は、1つ又は複数の位置でボディ部110の外周エッジ部161に溶接され得る。或いは、フェース部162の外周部167の全体は、ボディ部110の外周エッジ部161の全体に溶接(すなわち、連続溶接)され得る。フェース部162は、ゴルフボールを打つためのボール打撃領域168を含み得る。一例では、ボール打撃領域168の中心は、ゴルフボールの打撃にとってフェース部162上の概ね最適な位置(すなわち、最適なボール距離、ボール速度、ボールスピン特性など)を提供し得るフェース部162の幾何学的中心163であってもよい。別の例では、フェース部162の幾何学的中心163は、ボール打撃領域168の中心からオフセットされ得る。フェース部162の構成及びボディ部110のフェース部162への取り付け(例えば、溶接)は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、フェース部162のフロント面164の面積は、200mm2 以上且つ5000mm2 以下であり得る。別の例では、フェース部162のフロント面164の面積は、1000mm2 以上且つ4000mm2 以下であり得る。更に別の例では、フェース部162のフロント面164の面積は、1500mm2 以上且つ3500mm2 以下であり得る。上記の例では特定の面積を説明したが、フロント面164の面積は、これらの数値より大きくてもよく、小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド100は、グラウンド面1010、水平中央平面1020、及びトップ面1030に関連付けられ得る。特に、グラウンド面1010は、地面に平行又は実質的に平行で、且つ、ゴルフクラブヘッド100がアドレス位置にあるとき(例えば、ゴルフクラブヘッド100がゴルフボールを打つように位置合わせされたとき)にソール部190の最下端に接する平面であり得る。トップ面1030は、ゴルフクラブヘッド100がアドレス位置にあるときにトップ部180の最上端に接する平面であり得る。グラウンド面1010及びトップ面1030は、それぞれ、互いに平行又は実質的に平行であり得る。水平中央平面1020は、グラウンド面1010とトップ面1030のそれぞれの間の垂直方向の中間にあり得る。更に、ゴルフクラブヘッド100は、ゴルフクラブヘッド100のロフト角1045(α)を画定するロフト面1040に関連付けられ得る。ロフト面1040は、フェース部162に対する接平面であり得る。ロフト角1045は、ロフト面1040と、グラウンド面1010及び水平中央平面1020及びトップ面1030に対して垂直な垂直面1050とによって画定され得る。
ボディ部110は、内壁212を有する内部キャビティ210を含む中空体であり得る。内部キャビティ210は、フロント部160、バック部170、トップ部180、ソール部190の間に延在し得る。図1〜図11の例では、ボディ部110の内部キャビティ210は、フェース部162で封止されると共にフェース部162で部分的に画定されてもよい。内部キャビティ210の構成(例えば、高さ、幅、体積、形状など)、ボディ部110に対する内部キャビティ210の構成(例えば、ボディ部110の体積に対する内部キャビティ210の体積)、幅及び高さの変化、及び、ボディ部110の1つ又は複数のポートからの内部キャビティ210へのアクセスは、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
更に、ボディ部110は、外部ポート及び/又は内部ポート(例えば、ボディ部110の内側に配置)であり得る1つ又は複数のポートを含んでもよい。内部キャビティ210の内壁212は、1つ又は複数のポートを含み得る。一例では、図1に示すように、バック部170は、ボディ部110の外周に沿って又はその近傍に1つ又は複数のポートを含み得る。例えば、ボディ部110は、第1セットのポート220(例えば、ポート221、222、223として示される)と、第2セットのポート230(例えば、ポート231、232、233として示される)と、第3セットのポート240(例えば、ポート241、242として示される)とを含み得る。他のポートに対する位置、間隔、及び、第1セットのポート220、第2セットのポート230及び/又は第3セットのポート240の各ポートの他の構成は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。更に、第1セットのポート220、第2セットのポート230及び/又は第3セットのポート240の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ210に接続されてもよく、それを通じて1つ又は複数の充填材料が内部キャビティ210に注入され得る。図1〜図11の例では、ポート242は、開口部243を介して内部キャビティ210に接続され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットのポート220の各ポートは、第1セットのポート220のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第2セットのポート230の各ポートは、第2セットのポート230のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第3セットのポート240の各ポートは、第3セットのポート240のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第1セットのポート220と第2セットのポート230は、第1セットのポート220と第2セットのポート230のいずれかのポートのポート直径よりも実質的に大きい距離だけ離間され得る。一例では、第2セットのポート230と第3セットのポート240は、第2セットのポート230と第3セットのポート240のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離間され得る。別の例では、図1に示すように、第2セットのポート230と第3セットのポート240は、第2セットのポート230と第3セットのポート240のいずれかのポートのポート直径よりも実質的に大きい距離だけ離間され得る。一例では、第2セットのポート230と第3セットのポート240の間のボディ部110の部分は、概ね、ボール打撃領域168に対応又は位置合わせされてもよく、全くポートが無くてもよい。別の例(不図示)では、第2セットのポート230と第3セットのポート240は、トウ部140からヒール部150まで概ね略等しい間隔で連続的に延在し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図面ではポートを別々な個々の部品として示しているが、第1セットのポート220、第2セットのポート230、及び第3セットのポート240は、それぞれ、単一のポートであり得る。一例では、第1セットのポート220(例えば、221、222、223として示される)の全てを組み合わせて単一のポート(例えば、第1のポート)にしてもよい。別の例では、第2セットのポート230(例えば、231、232、233として示される)の全てを組み合わせて単一のポート(例えば、第2のポート)にしてもよい。更に別の例では、第3セットのポート240(例えば、241、242として示される)の全てを組み合わせて単一のポート(例えば、第3のポート)にしてもよい。図面では特定の数のポートを示しているが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、より多い数又はより少ない数のポートを含み得る。
ボディ部110は、ボディ部110に結合される一体的な質量部又は別々の質量部であり得る1つ又は複数の質量部(例えば、ウェイト部)を含んでもよい。図1に示すような例では、ボディ部110は、第1セットの質量部320(例えば、質量部321、322、323として示される)と、第2セットの質量部330(例えば、質量部331、332、333として示される)と、第3セットの質量部340(例えば、質量部341、342として示される)とを含み得る。上記の例では質量部の特定の数又は部分を説明したが、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載されたように、質量部のセットは、単一の質量部又は複数の質量部を含み得る。例えば、第1セットの質量部320は、単一の質量部であり得る(例えば、質量部331、332、333は、第1の質量部と称される単一の質量部であり得る)。同様に、第2セットの質量部330及び/又は第3セットの質量部340は、単一の質量部であり得る。更に、第1セットの質量部320、第2セットの質量部330及び/又は第3セットの質量部340は、ボディ部110の物理的構造の一部であり得る。第1セットの質量部320、第2セットの質量部330及び/又は第3セットの質量部340は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の質量部と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部110は、第1の材料で作製され得る一方で、第1セットの質量部320、第2セットの質量部330及び/又は第3セットの質量部340の質量部は、第2の材料で作製され得る。第1セットの質量部320、第2セットの質量部330及び/又は第3セットの質量部340の質量部は、類似又は異なる材料であり得る。ボディ部110と、第1セットの質量部320、第2セットの質量部330及び/又は第3セットの質量部340の任意の質量部の材料は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載のボディ部及び任意の質量部の材料のそれぞれと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ210は、1つ又は複数の類似又は異なるタイプの材料を含み得る1つ又は複数の充填材料(すなわち、キャビティ充填材料)で部分的又は完全に充填されてもよい。一例では、図1〜図11に示すように、内部キャビティ210は、第1の充填材料412と第2の充填材料414で充填され得る。第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166に結合又は取り付けられ得る。一例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166に取り付けるための固有の接着特性又は結合特性を有し得る。別の例では、第1の充填材料412は、第1の充填材料412と混合され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤でフェース部162のバック面166に取り付けられてもよい。別の例では、第1の充填材料412は、第1の充填材料412から分離され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤でフェース部162のバック面166に取り付けられ得る。別の例では、第1の充填材料412は、本明細書で説明するように第2の充填材料414でフェース部162のバック面166に接触した状態で維持され得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、本明細書で説明するようにフェース部162のバック面166に結合されると共に、第2の充填材料414でフェース部162のバック面166に接触して維持され得る。第1の充填材料412及び/又は第2の充填材料414は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の充填材料と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料412は、フェース部162のボール打撃領域168に対応するフェース部162のバック面166の少なくとも一部に結合され得る。第1の充填材料412は、ボール打撃領域168を超えるフェース部162のバック面166の領域に結合され得る。一例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166の少なくとも10%に結合され得る。別の例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166の少なくとも25%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166の25%〜50%に結合され得る。別の例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166の35%〜75%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166の50%〜90%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、フェース部162のバック面166の75%より多くに結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、内部キャビティ210に露出されたフェース部162のバック面166の全体(例えば、100%)に結合され得る。フェース部162のバック面166に結合され得る第1の充填材料412の量は、ゴルフクラブヘッドのロフト角、フェース部162の全体の厚さ、フェース部162の厚さプロファイル、内部キャビティ210の形状、任意のポート又は質量部の位置及び構成、第1の充填材料412の材料特性、及び/又は第2の充填材料414の材料特性に依存してもよい。一例では、フェース部162のバック面166の比較的大きい部分は、第1の充填材料412がフェース部162に対する十分な構造的支持を提供するように、比較的薄いフェース部162のために第1の充填材料412に結合され得る。別の例では、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、第1の充填材料412が結合され得るフェース部162のバック面166の部分を制限してもよい。更に別の例では、ゴルフクラブヘッドの音響特性は、人に心地よい音及び感触を提供するようにフェース部のバック面166に結合され得る充填材料412の量を決定する要因であってもよい。フェース部162のバック面166に結合された第1の充填材料412の量は、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料412の幅422(WF1)は、トウ部140からヒール部150まで、及び/又はトップ部180からソール部190までで変化し得る。第1の充填材料412の幅422は、トウ部140からヒール部150まで、及び/又はトップ部180からソール部190までで一定又は実質的に一定であり得る。第1の充填材料412の幅422は、内部キャビティ210の1つ又は複数の位置で一定又は実質的に一定であってもよく、内部キャビティ210の特定の他の位置で変化してもよい。一例では、図1〜図11に示すように、第1の充填材料412の幅422は、内部キャビティ210の内壁212の全て又は一部の輪郭と同様又は実質的に同様に(すなわち、内部キャビティ210の内壁212の形状と同様又は実質的に同様に)、内部キャビティ210の1つ又は複数の位置で変化し得る。従って、内部キャビティ210内の、及び/又はフェース部162に結合された第1の充填材料412の量は、第1の充填材料412と内部キャビティ210の内壁212との間に、本明細書に更に記載の特定のギャップを維持しながら最大化され得る。別の例では、フェース部162のボール打撃領域168及び/又はその周りの第1の充填材料412は、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。第1の充填材料412の幅422は、比較的高い又は最適な反発係数(COR)がゴルフクラブヘッド100に提供されるように、ボール打撃領域168及び/又は内部キャビティ210の他の領域で決定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図1〜図11に示すように、第1の充填材料412と内部キャビティ210の内壁212との間の距離は、ギャップ424を画定し得る。ギャップ424のサイズは、本明細書で説明するように第1の充填材料412の形状、内部キャビティ210の内壁212の形状、内部キャビティ210に接続され得る1つ又は複数のポートの位置、1つ又は複数の一体的な及び/又は取り外し可能な質量部の位置、及び/又は他の要因と同様又は実質的に同様に、一定であってもよく、内部キャビティ210内で変化してもよい。内部キャビティ210の特定の位置では、ギャップ424のサイズは可能な限り小さくてもよいが、第1の充填材料412と内部キャビティ210の内壁212との間に第2の充填材料414を収容するのに十分なスペースを提供する。一例では、ギャップは、第1の充填材料412と第2の充填材料414でゴルフクラブヘッドを製造した結果であり得る。
一例では、ギャップ424は、0.001インチ(0.003cm)以上且つ0.2インチ(0.508cm)以下であり得る。別の例では、ギャップ424は、0.007インチ(0.18cm)以上且つ0.1インチ(0.254cm)以下であり得る。別の例では、ギャップ424は、0.015インチ(0.038cm)以上且つ0.05インチ(0.127cm)以下であり得る。更に別の例では、ギャップ424は、0.003インチ(0.008cm)以上且つ0.25インチ(0.635cm)以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書で説明するように、第1の充填材料412の幅422は、内部キャビティ210の内壁212の形状と同様又は実質的に同様に変化し得る。従って、一例では、ギャップ424の幅の変動(Wg)は、以下の式によって表され得る。
Figure 0006854389
ここで、Wgmax はWgの最大値であり、Wgmin はWgの最小値であり、1<Rg≦5である。
一例では、第1の充填材料412の幅422が内部キャビティ210の内壁212の形状と同様又は実質的に同様に変化するので、Rgは2以下であり得る。別の例では、Rgは3以下であり得る。従って、ギャップ424の最大幅(Wgmax )は、ギャップ424の最小幅(Wgmin )の3倍以下であり得る。更に別の例では、Rgは4以下であり得る。従って、ギャップ424の最大幅(Wgmax )は、ギャップ424の最小幅(Wgmin )の4倍以下であり得る。ギャップ424の変化は、第1の充填材料412の形状が内部キャビティ210の内壁212の輪郭(すなわち、内部キャビティ210の内壁の形状)と同様又は実質的に同様に変化し得るように、小さくてもよい。上記の例ではWgmax とWgmin の特定の比率を説明したが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、より大きいWgmax とWgmin の比率を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
フェース部162のバック面166は、本明細書で説明するようにボディ部110の外周エッジ部161に取り付けられ得る外周部167を含んでもよい。従って、フェース部162のバック面166は、内部キャビティ210に露出された内面部169を含み得る。内面部160はまた、内部キャビティ210の境界(すなわち、内部キャビティ210のフロント境界)を画定し得る。一例(不図示)では、第1の充填材料412は、フェース部162の内面部169の全体に結合され得る。別の例では、図1〜図11に示すように、第1の充填材料412は、フェース部162の内面部169の一部に結合され得る。従って、第1の充填材料412は、フェース部162の内面部169に取り付けられた正面領域413を含み得る。一例では、第1の充填材料412の正面領域413(フェース部162に取り付けられた第1の充填材料412のフロント面の面積)(FAm )とフェース部162の内面部169の面積(BAf )との関係は、以下の式によって表され得る。
Figure 0006854389
ここで、FAm は第1の充填材料412の正面領域413であり、BAf はフェース部162の内面部169の面積であり、αはフェース部162のロフト角であり、−0.003≦A1 ≦0.001であり、0.4≦A2 ≦0.85である。
本明細書で使用されるロフト角αは、5番アイアンゴルフクラブ、7番アイアンゴルフクラブなどのアイアン系ゴルフクラブ、又はウェッジ系ゴルフクラブのタイプに関連付けられ得る。例えば、5番アイアンゴルフクラブヘッドは、25°±2°のロフト角αを有し得る。別の例では、7番アイアンゴルフクラブヘッドは、31°±2°のロフト角αを有し得る。更に別の例では、ウェッジ系ゴルフクラブヘッドは、5°±2°のロフト角αを有し得る。従って、本明細書に表す任意のロフト角は、同じタイプのアイアンゴルフクラブヘッドで±2°変化し得る。上記の例では特定のアイアン系ゴルフクラブヘッドを説明したが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、ドライバー系ゴルフクラブヘッド、フェアウェイウッド系ゴルフクラブヘッド、ハイブリッド系ゴルフクラブヘッド、パター系ゴルフクラブヘッド、又は他のタイプのゴルフクラブヘッドを含み得る。更に、上記の例では特定のロフト角を説明したが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、より大きい又はより小さいロフト角を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
係数A1 とA2 の上限値及び下限値は、フェース部162の内面部169の面積に対する第1の充填材料412の正面領域413の比率の上方境界及び下方境界を画定し得る。一例では、式(2)に従い、且つ、係数A1 の値を−0.0018と仮定すると、アイアン系ゴルフクラブヘッドのセットのフェース部162の内面部169の面積に対する第1の充填材料412の正面領域413の比率の上方境界及び下方境界は、表1に示すように決定され得る。
Figure 0006854389
ゴルフクラブヘッドのロフト角は、ゴルフクラブヘッドの構造的構成を決定し得る。従って、異なるロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、異なる内部キャビティ形状、ポート位置、質量部位置、充填材料体積、異なるCG位置、異なるサイズのフェース部、又は異なるゴルフクラブヘッド断面形状を有し得る。一例では、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、より小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッドよりも概ね小さいキャビティ幅プロファイルを有し得る。従って、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドのFAm /BAf の値は、本明細書で説明するように各ゴルフクラブヘッドの内部キャビティに提供され得る充填材料の量の相違により、より小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッドよりも概ね小さてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、第1の充填材料412の体積と内部キャビティ210の体積(Vm )との関係は、以下の式によって表され得る。
Figure 0006854389
ここで、Vm は第1の充填材料412の体積であり、Vc は内部キャビティ210の体積であり、αはロフト角であり、−0.001≦B1 ≦0.001であり、0.3≦B2 ≦0.65である。
係数B1 とB2 の上方境界値及び下方境界値は、内部キャビティ210の体積に対する第1の充填材料412の体積の比率の上方境界及び下方境界を画定し得る。一例では、式(3)に従い、且つ、係数B1 の値を−0.0015と仮定すると、アイアン系ゴルフクラブヘッドのセットの内部キャビティ210の体積に対する第1の充填材料412の体積の比率の上方境界及び下方境界は、表2に示すように決定され得る。
Figure 0006854389
本明細書で論ずるように、異なるロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、異なる内部キャビティ形状、ポート位置、質量部位置、充填材料体積、異なるCG位置、異なるサイズのフェース部、又は異なるゴルフクラブヘッド断面形状を有し得る。一例では、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、より小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッドよりも概ね小さいキャビティ幅プロファイルを有し得る。従って、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドのVm /Vc の値は、本明細書で説明するように各ゴルフクラブヘッドの内部キャビティに提供され得る充填材料の量の相違により、より小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッドよりも概ね小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
係数A1 、A2 、B1 、B2 の本明細書で定義される各係数の境界内の値は、本明細書で説明するように第1の充填材料412と内部キャビティ210の内壁との間の特定のギャップ又は特定の外周ギャップを維持してもよく、及び/又はボール打撃領域168又はその近傍の第1の充填材料412の幅422を最適化又は最大化してもよい。更に、係数A1 、A2 、B1 、B2 の値は、ゴルフクラブヘッドの特定の内部構成又は構造に基づいて本明細書で定義される各係数の境界内で変化し得る。例えば、図9に示すように、内部キャビティ210の特定の領域の幅は、第1の充填材料412と第2の充填材料414の両方を含むのに十分に大きくなくてもよい。図6に示すように、ポート222とフェース部162の間の内部キャビティ210の領域は、第2の充填材料414のみを含み得る。従って、図6に示すように、ポート222とフェース部162の間の内部キャビティ210の領域に第1の充填材料が存在しないことは、フェース部162の内面部169の面積に対する第1の充填材料412の正面領域の比率、及び/又は内部キャビティ210の体積に対する第1の充填材料412の体積の比率の上方境界と下方境界の両方に影響を及ぼし得る。別の例では、図2及び図3に示すように、フェース部162の内面部169の面積に対する第1の充填材料412の正面領域413の比率、及び/又は内部キャビティ210の体積に対する第1の充填材料412の体積の比率は、第2の充填材料414を収容するのに十分なギャップ424を維持しながら、ボール打撃領域168での第1の充填材料412の幅が最大化するように決定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書で説明するように、一例では、第1の充填材料412は、フェース部162の内面部169の全体に取り付けられなくてもよい。従って、第1の充填材料412と外周エッジ部161(又はフェース部の外周部167)は、外周ギャップ425によって離間され得る。外周ギャップ425は、1つ又は複数のゴルフクラブヘッドの設計及び製造上の考慮事項により、ギャップ424より大きくてもよい。例えば、ボディ部110の外周エッジ部161にフェース部162の外周部167を取り付けるための本明細書で説明するような任意の溶接又は半田付けプロセスからの熱で、フェース部162の外周部167又はその近傍の第1の充填材料412のダメージ、シフト、移動、フェース部162からの分離、及び/又は他の材料特性の変化(例えば、溶融)が生じないように、外周ギャップ425は、十分に大きい必要があり得る。従って、例えば、図8及び図9に示すように、外周ギャップ425は、ギャップ424より大きくてもよい。別の例では、図9に示すように、外周エッジ部161又はその近傍の内部キャビティ210の部分は、第1の充填材料412と第2の充填材料414の両方を含むのに十分に広くなくてもよい。従って、外周ギャップ425は、ギャップ424より実質的に大きくてもよい。このため、ギャップ424は第1の充填材料412が内部キャビティ210の内壁212の輪郭に沿うように構成され得るが、外周ギャップ425は内部キャビティ210の位置又は領域に応じてギャップ425と同じでもよく、より大きくてもよく、又は実質的に大きくてもよい。一例では、外周ギャップ425とギャップ424との関係は、以下の式によって表され得る。
Figure 0006854389
ここで、WgPRは外周ギャップ425の幅であり、Wgmin はギャップ424の最小幅である。
第1の充填材料412は、比較的高い反発係数(COR)を有するポリマー材料を含み得る。第1の充填材料412のCORは、第1の充填材料412のゴルフボールサイズのサンプルを空気大砲からスチール板に向かって発射することで決定され得る。大砲と板の間の既知の位置にある2つのスクリーンが、サンプルの進入速度及び反発速度の測定に使用され得る。次に、サンプルのCORが、反発速度を進入速度で除算して計算され得る。一例では、第1の充填材料412は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で0.7以上のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料412は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で0.75以上のCORを有し得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で0.7以上且つ0.9以下のCORを有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフボールサイズのサンプルの圧縮は、ゴルフボールサイズのサンプルのCORに関連し得る。圧縮とは、ゴルフボールサイズのサンプルが負荷の下でどれだけ変形(圧縮)するかを測定したものである。圧縮率が比較的低い場合は柔らかい充填材料であることを示す一方で、圧縮率が比較的高い場合は硬い充填材料であることを示す。圧縮は、ニュージャージー州ユニオンシティのATTI Engineering社製のATTI圧縮ゲージを使用して測定され得る。一例では、第1の充填材料412のCORは、22以上の圧縮で0.75以上であり得る。別の例では、第1の充填材料412のCORは、2以上の圧縮で0.78以上であり、80以下の圧縮で0.8以下であり得る。更に別の例では、第1の充填材料412のCORは、32以上の圧縮で0.78以上であり、90以下の圧縮で0.9以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1の充填材料412は、1.1g/cm3 以上且つ1.3g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。別の例では、第1の充填材料412は、1.15g/cm3 以上且つ1.25g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。更に別の例では、第1の充填材料412は、1.1g/cm3 以上且つ1.2g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1の充填材料412は、本明細書に記載のCOR及び圧縮範囲を提供し得るゴム又はゴム化合物を含むポリマー材料であってもよい。一例では、第1の充填材料412は、ゴムと、本明細書で説明するような特定の範囲内に圧縮率を維持しながら第1の充填材料412のCORを最大化するように第1の充填材料412の柔らかさ又は硬さの増加を提供し得る少なくとも別の化合物とを含んでもよい。一例では、第1の充填材料412は、ゴムと、第1の充填材料412の圧縮値及び第1の充填材料412のCORを増加させ得るジアクリル酸亜鉛(ZDA)とを含んでもよい。第1の充填材料412中のジアクリル酸亜鉛(ZDA)の量は、本明細書で説明するように特定のCOR及び/又は圧縮値を達成するために変化し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
フェース部162のバック面166に第1の充填材料412を結合するための接着剤は、フェース部162の材料に第1の充填材料412を結合できる任意のタイプの接着剤であり得る。一例では、第1の充填材料412は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、フェース部162は、ステンレス鋼などのスチール系材料から構成されてもよい。従って、フェース部162のバック面166に第1の充填材料412を結合するための接着剤は、ゴム又はゴム化合物にスチール系材料を結合するのに使用されるタイプの接着剤であり得る。別の例では、第1の充填材料412は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、フェース部162は、チタン又はチタン合金から構成されてもよい。従って、フェース部162のバック面166に第1の充填材料412を結合するための接着剤は、ゴム又はゴム化合物にチタン系材料を結合するのに使用されるタイプの接着剤であり得る。ボディ部110、フェース部162、及び/又は第2の充填材料414の任意の部分への第1の充填材料412の結合と、ボディ部110、フェース部162、及び/又は第1の充填材料412の任意の部分への第2の充填材料414の結合は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の結合特性及び手順と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例(不図示)では、内部キャビティ210は、第1の充填材料412で完全に充填され得る。別の例では、図1〜図11に示しつつ本明細書で説明するように、内部キャビティ210は、第1の充填材料412と内部キャビティ210の内壁212との間のギャップ424を画定するように、第1の充填材料412で部分的に充填され得る。従って、第1の内部キャビティ210の残りの部分は、第2の充填材料414で充填され得る。本明細書で説明するように、第2の充填材料414は、第1の充填材料412とフェース部162との結合を(例えば、単独で、又は、1つ又は複数の接着剤と組み合わせて)提供又は支援し得る。換言すると、第1の充填材料412は、第2の充填材料414によってフェース部162のバック面166に対して維持され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2の充填材料414は、フェース部162からゴルフボールへのエネルギー伝達を最適化するように、密度、圧縮、硬度(すなわち、デュロメータ)、引張強度、せん断強度、粘度、弾性などの第1の充填材料412とは異なる特性を有し得る。第2の充填材料は、ポリマー材料であり得る。一例では、第2の充填材料は、衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州ケントのSorbothane社製のSorbothane(登録商標)材料のような粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、他のポリマー材料、結合剤(例えば、接着剤)、及び/又は他の適切なタイプの材料を含んでもよい。別の例では、第2の充填材料414は、結合特性を有する1つ又は複数の熱硬化性ポリマー(例えば、1つ又は複数の接着剤又はエポキシ材料)であり得る。第2の充填材料414はまた、ゴルフクラブヘッド100でゴルフボールを打つときの衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る。更に、第2の充填材料414は、硬化したときに柔軟性又は少しの柔軟性があり得るエポキシ材料であってもよい。別の例では、第2の充填材料414は、ミネソタ州セントポールの3M corporation社製の3MTM Scotch−WeldTM DP100ファミリーのエポキシ接着剤(例えば、3MTM Scotch−WeldTM エポキシ接着剤DP100、DP100 Plus、DP100NS、DP100FR)のいずれかを含み得る。別の例では、充填材料は、3MTM Scotch−WeldTM DP100 Plus Clear接着剤を含み得る。別の例では、充填材料は、ミシガン州オーバーンヒルズのDow Chemical Company社製の材料であるMEGUMTM、ROBONDTM、及び/又はTHIXONTMのような、低粘度有機溶剤型の溶液及び/又はポリマーと他の反応性化学物質の分散液を含み得る。更に別の例では、充填材料は、コネチカット州ロッキーヒルのHenkel Corporation社製のLOCTITE(登録商標)であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書で説明するように、第1の充填材料412及び/又は第2の充填材料414は、振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、フェース部162に構造的支持を提供することができ、及び/又はボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。第1の充填材料412、第2の充填材料414、又はその両方は、本明細書に記載の特性及び特徴を提供し得る一方で、第1の充填材料412の質量、第2の充填材料414の質量、又はボディ部110の質量に対する両方の質量は、ゴルフクラブヘッド100の質量、質量分布、CG、MOI特性、構造的完全性、及び/又は他の静的又は動的特性に最適に影響を及ぼし得る。一例では、第1の充填材料412の質量(mm1)、第2の充填材料414の質量(mm2)、及びボディ部110の質量(mb )は、以下の式によって表され得る。
Figure 0006854389
ここで、mm1は第1の充填材料412の質量であり、mm2は第2の充填材料414の質量であり、mb はボディ部110の質量であり、αはロフト角であり、−0.001≦C1 ≦0.001であり、0.1≦C2 ≦0.2である。
本明細書で定義される係数C1 及びC2 の上限値及び下限値は、ボディ部110の質量に対する第1の充填材料412と第2の充填材料414の質量の合計の比率(すなわち、(mm1+mm2)/mb )の上方境界及び下方境界を提供し得る。一例では、式(5)に従い、且つ、係数C1 の値を−0.0016と仮定すると、アイアン系ゴルフクラブヘッドのセットのボディ部11の質量に対する第1の充填材料412と第2の充填材料414の質量の合計の比率の上方境界及び下方境界は、表3に示すように決定され得る。
Figure 0006854389
係数C1 、C2の本明細書で定義される各係数の境界内の値は、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。第1の充填材料412及び第2の充填材料414は、本明細書に記載の特性及び特徴を提供し得る一方で、ボディ部110の質量に対する第1の充填材料412及び第2の充填材料414の質量は、ゴルフクラブヘッド100の質量、質量分布、CG、MOI特性、構造的完全性、及び/又は他の静的又は動的特性に最適に影響を及ぼし得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図12は、本明細書で説明するような例示的なゴルフクラブヘッド100を製造する方法の1つを示す。図12の例では、プロセス1200は、ゴルフクラブヘッド100のボディ部110及びフェース部162を供給することで開始され得る(ブロック1210)。第1の充填材料412は、本明細書で詳細に説明するように、例えば、ゴルフクラブヘッド100の内部キャビティ210の輪郭(すなわち、内部キャビティ210の内壁212の形状)に類似、非常に類似、又は概ね類似する、特定の形状に形成又は成形され得る(ブロック1212)。次に、成形された第1の充填材料412が、本明細書で説明するようにフェース部162のバック面166に取り付け又は結合され得る(ブロック1214)。次に、本明細書で説明するようにフェース部162がボディ部110に取りけられて、内部キャビティ210が形成又は封止され得る(ブロック1216)。次に、第2の充填材料414が、本明細書で説明するように内部キャビティ210に接続された第1セットのポート220、第2セットのポート230、及び/又は第3セットのポート240の1つ又は複数を通じて内部キャビティ210に注入されて、ギャップ424が充填され、内部キャビティ210の残りの部分が充填され、及び/又は第1の充填材料412が取り囲まれ得る(ブロック1218)。第1の充填材料412と内部キャビティ210の内壁の間の本明細書で説明するような内部キャビティ210の特定の位置にある比較的狭いギャップ424が第2の充填材料414で充填されるように、第2の充填材料414が、必要に応じて比較的高い圧力で、及び/又は必要に応じて1つより多いポートから内部キャビティ210に注入され得る。次に、第2の充填材料414が、環境温度で、又は第2の充填材料414に使用される材料に応じた1つ又は複数の加熱/冷却サイクルによって硬化され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図13〜図15の例では、ゴルフクラブヘッド1300は、トウ部1340と、ヒール部1350と、フロント面1364及びバック面1366を有するフェース部1362(例えば、打撃面)を持つフロント部1360と、バック部1370と、トップ部1380と、ソール部1390とを有するボディ部1310を含み得る。一例では、ボディ部1310は、フロント部1360とバック部1370の間に延在すると共にトップ部1380とソール部1390の間に延在する内部キャビティ1377を含む中空体であり得る。ゴルフクラブヘッド1300は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかに多くの点で類似し得る。例えば、ゴルフクラブヘッド1300は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様の任意の数のポート及び/又は質量部を含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッド1300は、本明細書に記載の任意の材料を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド1300は、内部キャビティ1377内に1つ又は複数の充填材料を含み得る。一例では、図13〜図15に示すように、ゴルフクラブヘッド1300は、第1の充填材料1411と、第1の充填材料1411とは異なる1つ又は複数の特性(例えば、弾性、密度、硬度など)を有する第2の充填材料1413を含み得る。一例では、第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413とは異なる弾性を有するポリマー材料であり得る(すなわち、第2の充填材料1413は、第1の充填材料1411より弾性的でもよく、又はその逆でもよい)。別の例では、第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413とは異なる密度を有するポリマー材料であり得る(すなわち、第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413より高い密度を有してもよく、又はその逆でもよい)。更に別の例では、第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413とは異なる硬度(例えば、ショアD硬度)を有するポリマー材料であり得る(すなわち、第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413より比較的高い硬度を有してもよく、又はその逆でもよい)。第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413は、それぞれ、異なるタイプの非金属材料であり得る。一例では、第1の充填材料1411は熱硬化性材料を含み得る一方で、第2の充填材料1413は熱可塑性エラストマー材料を含み得る。別の例では、第2の充填材料1413は熱硬化性材料を含み得る一方で、第1の充填材料1411は熱可塑性エラストマー材料を含み得る。第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413は、それぞれ、同じタイプの非金属材料だが異なる特性を含み得る。一例では、第1の充填材料1411は熱硬化性材料を含んでもよく、第2の充填材料1413は第1の充填材料1411とは異なる弾性を有する熱硬化性材料を含んでもよい。別の例では、第1の充填材料1411は熱可塑性材料を含んでもよく、第2の充填材料1413は第1の充填材料1411とは異なる弾性を有する熱可塑性材料を含んでもよい。或いは、第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413は、それぞれ、金属材料及び/又は非金属材料を含み得る。例えば、第1の充填材料1411は1つ又は複数の金属系材料を含み得る一方で、第2の充填材料1413は1つ又は複数のポリマー材料を含み得る。更に、第1の充填材料1411及び/又は第2の充填材料1413は、本明細書に記載の任意の充填材料を含み得る。一例では、第1の充填材料1411は本明細書に記載の任意のエポキシ材料などのエポキシ材料であり得る一方で、第2の充填材料1413は本明細書に記載の任意のエラストマー材料などのエラストマー材料であり得る。一例では、第1の充填材料1411は本明細書に記載の任意のエポキシ材料などのエポキシ材料であり得る一方で、第2の充填材料1413は本明細書に記載の任意のエラストマー材料などのエラストマー材料であり得る。別の例では、第1の充填材料1411はゴム系の化合物であり得る一方で、第2の充填材料1413はエポキシ系の化合物であり得る。更に別の例では、第1の充填材料1411は第1の充填材料412と同様であり得る一方で、第2の充填材料1413は第2の充填材料414と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413より比較的高い反発係数(COR)を有し得る。一例では、第1の充填材料1411は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度(すなわち、本明細書に記載のCOR測定手順による進入速度)で測定したときに0.65〜0.93の範囲のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料1411は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.70〜0.85の範囲のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料1411は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.75〜0.80の範囲のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料1411は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.68〜0.88の範囲のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料1411は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.77〜0.85の範囲のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料1411は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.65〜0.83の範囲のCORを有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第2の充填材料1413は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度(すなわち、本明細書に記載のCOR測定手順による進入速度)で測定したときに0.17〜0.75の範囲のCORを有し得る。別の例では、第2の充填材料1413は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.27〜0.65の範囲のCORを有し得る。別の例では、第2の充填材料1413は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.32〜0.60の範囲のCORを有し得る。別の例では、第2の充填材料1413は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.37〜0.65の範囲のCORを有し得る。別の例では、第2の充填材料1413は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.25〜0.62の範囲のCORを有し得る。別の例では、第2の充填材料1413は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で測定したときに0.34〜0.72の範囲のCORを有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図13〜図15に示すように、第1の充填材料1411は、フェース部1362のバック面1366の一部に取り付け又は結合され得る。一例では、第1の充填材料1411は、フェース部1362のバック面1366のボール打撃領域に取り付け又は結合され得る。別の例では、第1の充填材料1411は、フェース部1362のバック面1366のボール打撃領域と、フェース部1362のバック面1366のボール打撃領域を取り囲む領域とに取り付け又は結合され得る。一例では、第1の充填材料1411の幅(すなわち、第1の充填材料1411の厚さ)は、フェース部1362の厚さより小さくてもよい。別の例では、第1の充填材料1411の幅は、フェース部1362の厚さと同様であり得る。更に別の例では、第1の充填材料1411の幅は、フェース部1362の厚さより大きくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図13〜図15に示すように、内部キャビティ1377の残りの部分は、第2の充填材料1413で部分的又は完全に充填され得る。第1の充填材料1411は、第2の充填材料1413がフェース部1362のバック面1366の残りの部分に取り付け又は結合されるように、第2の充填材料1413によって取り囲まれ得る。図13に示すように、第2の充填材料1333は、フェース部1362のバック面1366に取り付け又は結合されて、第1の充填材料1411を取り囲むフェース部1362のバック面1366の外周部を画定し得る。例えば、図13〜図15に示すように、第2の充填材料1413は、フェース部1362のバック面1366の一部に取り付け又は結合されてトウ部1340又はその近傍で第1の充填材料1411を取り囲んでもよく、フェース部1362のバック面1366の一部に取り付け又は結合されてヒール部1350又はその近傍で第1の充填材料1411を取り囲んでもよく、フェース部1362のバック面1366の一部に取り付け又は結合されてトップ部1380又はその近傍で第1の充填材料1411を取り囲んでもよく、及び/又はフェース部1362のバック面1366の一部に取り付け又は結合されてソール部1390又はその近傍で第1の充填材料1411を取り囲んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図16〜図18の例では、ゴルフクラブヘッド1600は、トウ部1640と、ヒール部1650と、フロント面1664及びバック面1666を有するフェース部1662(例えば、打撃面)を持つフロント部1660と、バック部1670と、トップ部1680と、ソール部1690とを有するボディ部1610を含み得る。一例では、ボディ部1610は、フロント部1660とバック部1670の間に延在すると共にトップ部1680とソール部1690の間に延在する内部キャビティ1677を含む中空体であり得る。ゴルフクラブヘッド1600は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかに多くの点で類似し得る。例えば、ゴルフクラブヘッド1600は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様の任意の数のポート及び/又は質量部を含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッド1600は、本明細書に記載の任意の材料を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド1600は、ゴルフクラブヘッド1300の第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413のそれぞれと同様であり得る第1の充填材料1711及び第2の充填材料1713を含んでもよい。図16〜図18の例では、第1の充填材料1711は、図13〜図15の例と同様にフェース部1662のバック面1666の一部に取り付け又は結合され得る。しかしながら、図16〜図18の例では、第1の充填材料1711は、フェース部1662のバック面1666からバック部1670のバックウォール(背面壁)1672のバック面1676まで延び得る。第1の充填材料1711は、バック部1670のバックウォール1672のバック面1676に接触又は取り付け又は接着され得る。内部キャビティ1677の残りの部分は、第2の充填材料1713で部分的又は完全に充填され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図19〜図21の例では、ゴルフクラブヘッド1900は、トウ部1940と、ヒール部1950と、フロント面1964及びバック面1966を有するフェース部1962(例えば、打撃面)を持つフロント部1960と、バック部1970と、トップ部1980と、ソール部1990とを有するボディ部1910を含み得る。一例では、ボディ部1910は、フロント部1960とバック部1970の間に延在すると共にトップ部1980とソール部1990の間に延在する内部キャビティ1977を含む中空体であり得る。ゴルフクラブヘッド1900は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかに多くの点で類似し得る。例えば、ゴルフクラブヘッド1900は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様の任意の数のポート及び/又は質量部を含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッド1900は、本明細書に記載の任意の材料を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド1900は、ゴルフクラブヘッド1300の第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413のそれぞれと同様であり得る第1の充填材料2011及び第2の充填材料2013を含んでもよい。図19〜図21の例では、第1の充填材料2011は、フェース部1962のバック面1966の実質的な部分又は全体に取り付け又は結合され得る。一例では、第1の充填材料2011の幅(すなわち、第1の充填材料2011の厚さ)は、フェース部1962の厚さより小さくてもよい。別の例では、第1の充填材料2011の幅は、フェース部1962の厚さと同様であり得る。更に別の例では、第1の充填材料2011の幅は、フェース部1962の厚さより大きくてもよい。内部キャビティ1977の残りの部分は、第2の充填材料2013で部分的又は完全に充填され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図22〜図24の例では、ゴルフクラブヘッド2200は、トウ部2240と、ヒール部2250と、フロント面2264及びバック面2266を有するフェース部2262(例えば、打撃面)を持つフロント部2260と、バック部2270と、トップ部2280と、ソール部2290とを有するボディ部2210を含み得る。一例では、ボディ部2210は、フロント部2260とバック部2270の間に延在すると共にトップ部2280とソール部2290の間に延在する内部キャビティ2277を含む中空体であり得る。ゴルフクラブヘッド2200は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかに多くの点で類似し得る。例えば、ゴルフクラブヘッド2200は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様の任意の数のポート及び/又は質量部を含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッド2200は、本明細書に記載の任意の材料を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2200は、ゴルフクラブヘッド1300の第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413のそれぞれと同様であり得る第1の充填材料2311及び第2の充填材料2313を含んでもよい。図22〜図24の例では、ボディ部2210の水平中央平面2283の上側の内部キャビティ2277の部分が第1の充填材料2311で部分的又は完全に充填され、水平中央平面2283の下側の内部キャビティ2277の部分が第2の充填材料2313で部分的又は完全に充填され得る。一例では、第1の充填材料2311と第2の充填材料2313は、水平中央平面2283又はその近傍で、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。別の例では、第1の充填材料2311と第2の充填材料2313は、水平中央平面2283の上側で、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。従って、水平中央平面2283の上側の位置からソール部2290までの内部キャビティ2277の部分が第2の充填材料2313で充填され、内部キャビティ2277の残りの部分が第1の充填材料2311で充填され得る。更に別の例では、図22〜図24に示すように、第1の充填材料2311と第2の充填材料2313は、水平中央平面2283の下側で、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。従って、水平中央平面2283の下側の位置からソール部2290までの内部キャビティ2277の部分が第2の充填材料2313で充填され、内部キャビティ2277の残りの部分が第1の充填材料2311で充填され得る。更に別の例では、第1の充填材料2311と第2の充填材料2313は、トウ部2240とヒール部2250の間に延在すると共に水平中央平面2283に直交する領域(すなわち、水平中央平面に対してゼロ以外の角度に向いた領域)に沿って、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図25〜図27の例では、ゴルフクラブヘッド2500は、トウ部2540と、ヒール部2550と、フロント面2564及びバック面2566を有するフェース部2562(例えば、打撃面)を持つフロント部2560と、バック部2570と、トップ部2580と、ソール部2590とを有するボディ部2510を含み得る。一例では、ボディ部2510は、フロント部2560とバック部2570の間に延在すると共にトップ部2580とソール部2590の間に延在する内部キャビティ2577を含む中空体であり得る。ゴルフクラブヘッド2500は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかに多くの点で類似し得る。例えば、ゴルフクラブヘッド2500は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様の任意の数のポート及び/又は質量部を含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッド2500は、本明細書に記載の任意の材料を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2500は、ゴルフクラブヘッド1300の第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413のそれぞれと同様であり得る第1の充填材料2611及び第2の充填材料2613を含んでもよい。図25〜図27の例では、ボディ部2510の水平中央平面2583の下側の内部キャビティ2577の部分が第1の充填材料2611で部分的又は完全に充填され、水平中央平面2283の上側の内部キャビティ2577の部分が第2の充填材料2613で部分的又は完全に充填され得る。一例では、第1の充填材料2611と第2の充填材料2613は、水平中央平面2583又はその近傍で、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。別の例では、第1の充填材料2611と第2の充填材料2613は、水平中央平面2583の上側で、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。従って、水平中央平面2583の上側の位置からソール部2590までの内部キャビティ2577の部分が第1の充填材料2611で充填され、内部キャビティ2577の残りの部分が第2の充填材料2613で充填され得る。更に別の例では、図25〜図27に示すように、第1の充填材料2611と第2の充填材料2613は、水平中央平面2583の下側で、互いに接触し、一緒に取り付けられ、又は一緒に結合され得る。従って、水平中央平面2583の下側の位置からソール部2590までの内部キャビティ2577の部分が第1の充填材料2611で充填され、内部キャビティ2577の残りの部分が第2の充填材料2613で充填され得る。更に別の例では、第1の充填材料2611と第2の充填材料2613は、トウ部2540とヒール部2550の間に延在すると共に水平中央平面2583に直交する領域(すなわち、水平中央平面に対してゼロ以外の角度に向いた領域)に沿って、一緒に取り付け又は結合され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図28〜図30の例では、ゴルフクラブヘッド2800は、トウ部2840と、ヒール部2850と、フロント面2864及びバック面2866を有するフェース部2862(例えば、打撃面)を持つフロント部2860と、バック部2870と、トップ部2880と、ソール部2890とを有するボディ部2810を含み得る。一例では、ボディ部2810は、フロント部2860とバック部2870の間に延在すると共にトップ部2880とソール部2890の間に延在する内部キャビティ2877を含む中空体であり得る。ゴルフクラブヘッド2800は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかに多くの点で類似し得る。例えば、ゴルフクラブヘッド2800は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様の任意の数のポート及び/又は質量部を含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッド2800は、本明細書に記載の任意の材料を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2800は、ゴルフクラブヘッド1300の第1の充填材料1411及び第2の充填材料1413のそれぞれと同様であり得る第1の充填材料2911及び第2の充填材料2913を含んでもよい。図28〜図30の例では、ボディ部2810とフェース部2862によって画定される内部キャビティ2877の任意の境界から離間された内部キャビティ2877の部分が第1の充填材料2911で充填され、内部キャビティ2877の残りの部分が第2の充填材料2913で部分的又は完全に充填され得る。換言すれば、第1の充填材料2911は、第2の充填材料2913によって完全に囲まれて内部キャビティ2877内に保留され得る。第1の充填材料2911で充填された内部キャビティ2877の部分は、フェース部2862のボール打撃領域と同様のサイズ及び/又は形状であり、バック部2870よりフェース部2862の近傍に配置され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、本明細書で説明するように、1つ又は複数のポリマー材料が、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのボディ部内に射出成型され得る。他の例では、1つ又は複数のポリマー材料が、ポリマーを形成するための任意の有用な形成手段によって作製又は形成され得る。これには、圧縮成形、射出成型、ブロー成型、トランスファー成形などの成形;フィルムブロー(film blowing)又はキャスティング(casting);押し出し成形(extrusion)及び熱成形(thermoforming);積層成形(lamination)、引き抜き成形(pultrusion)、突き出し成形(protrusion)、絞り成形(draw reduction)、回転成形(rotational molding)、スピンボンディング(spin bonding)、メルトスピニング(melt spinning)、メルトブロー(melt blowing);又はこれらの組み合わせが含まれる。別の例では、本明細書に記載の1つ又は複数のポリマー材料は、内部キャビティに配置されて熱で膨張及び/又は硬化され得る小球(pellet)又は固体片であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、本明細書に記載の任意の1つ又は複数のエポキシ材料又は他の適切なエポキシ材料などの、1つ又は複数の熱硬化性材料(例えば、1つ又は複数のエポキシ材料)で部分的又は完全に充填され得る。例えば、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、本明細書に記載の任意のエポキシ材料又は他の適切なエポキシ材料などの、1つ又は複数の熱硬化性材料(例えば、1つ又は複数のエポキシ材料)で実質的に充填され得る。一例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、熱硬化性材料で少なくとも90%が充填され得る。別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、熱硬化性材料で少なくとも80%が充填され得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、熱硬化性材料で少なくとも70%が充填され得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、熱硬化性材料で少なくとも60%が充填され得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、熱硬化性材料で少なくとも50%が充填され得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティは、1つ又は複数の熱硬化性材料(すなわち、少なくとも2つの熱硬化性材料)で、部分的に、実質的に、又は完全に充填され得る。内部キャビティを部分的に、実質的に、又は完全に充填する熱硬化性材料は、振動減衰及び音響減衰、比較的薄いフェース部の構造的支持、ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきに影響を及ぼし得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図31に示すように、例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様であり得るゴルフクラブヘッド3100のボディ部3110の内部キャビティ3112は、ゴルフクラブヘッド3100の水平中央平面3170の下側が熱硬化性材料3114(例えば、エポキシ材料)で充填されてもよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド3100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティ3112は、水平中央平面3170の上側が熱硬化性材料3114(例えば、エポキシ材料)で充填され得る(不図示)。更に別の例では、ゴルフクラブヘッド3100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティ3112は、水平中央平面3170の上側及び下側が熱硬化性材料3114(例えば、エポキシ材料)で充填されるが、内部キャビティ3112内に任意の熱硬化性材料又は他の材料を含まない領域を有し得る(不図示)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図32に示すように、例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様であり得るゴルフクラブヘッド3200は、熱硬化性材料3214の幅3216を持つ内部キャビティ3212を有するボディ部3210を含んでもよい。幅3216は、以下の式によってフェース部3218のフェース部厚さ3219に関連付けられ得る。
Figure 0006854389
ここで、0.5≦α5.0であり、Wthは熱硬化性材料の幅(インチ)であり、Tf はフェース部の厚さ(インチ)である。
一例では、熱硬化性材料3214の幅3216は、フェース部厚さ3219の半分以上であり得る。別の例では、熱硬化性材料3214の幅3216は、フェース部厚さ3219以上であり得る(例えば、Wth≧Tf )。更に別の例では、熱硬化性材料3214の幅3216は、フェース部厚さ3219の2倍以上であり得る(例えば、Wth≧2Tf )。更に別の例では、熱硬化性材料3214の幅3216は、フェース部厚さ3219の3倍以上であり得る(例えば、Wth≧3Tf )。更に別の例では、熱硬化性材料3214の幅3216は、フェース部厚さ3219の5倍以上より大きくてもよい(例えば、Wth≧5Tf )。更に別の例では、熱硬化性材料3214の幅3216は、フェース部厚さ3219以上且つ3倍以下であり得る(例えば、Tf ≦Wth≦3Tf )。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的に充填、実質的に充填(例えば、内部キャビティの少なくとも50%を充填)、又は完全に充填する熱硬化性材料(例えば、エポキシ)の質量は、6.0グラム以上且つ32.0グラム以下であり得る。別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、6.0グラム以上且つ24.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、12.0グラム以上且つ18.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、16.0グラム以上且つ27.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、32.0グラム以上且つ31.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、33.0グラム以上且つ28.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、10.0グラム以上且つ32.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、15.0グラム以上且つ30.0グラム以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、32.0グラム以上且つ30.0グラム以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドについて、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料の質量は、以下の式によってゴルフクラブヘッドの質量に関連付けられ得る。
Figure 0006854389
ここで、mT は熱硬化性材料の質量(グラム)であり、mH はゴルフクラブヘッドの質量(グラム)である。
一例では、熱硬化性材料の質量とゴルフクラブヘッドの質量との比率は、0.04以上且つ0.08以下であり得る。別の例では、熱硬化性材料の質量とゴルフクラブヘッドの質量との比率は、0.05以上且つ0.09以下であり得る。更に別の例では、熱硬化性材料の質量とゴルフクラブヘッドの質量との比率は、0.05以上且つ0.11以下であり得る。更に別の例では、熱硬化性材料の質量とゴルフクラブヘッドの質量との比率は、0.09以上且つ0.12以下であり得る。更に別の例では、熱硬化性材料の質量とゴルフクラブヘッドの質量との比率は、0.08以上且つ0.17以下であり得る。更に別の例では、熱硬化性材料の質量とゴルフクラブヘッドの質量との比率は、0.01以上であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、振動減衰及びノイズ減衰を提供し及び/又はゴルフクラブヘッドの比較的薄いフェース部を構造的に支持するように、特定のショアD硬度を有し得る。一例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、少なくとも32のショアD硬度を有し得る。別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、32以上且つ80以下のショアD硬度を有し得る。別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、25以上且つ37以下のショアD硬度を有し得る。更に別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、27以上且つ65以下のショアD硬度を有し得る。別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、37以上且つ75以下のショアD硬度を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、振動減衰及びノイズ減衰を提供し及び/又はゴルフクラブヘッドの比較的薄いフェース部を構造的に支持するように、特定の密度を有し得る。一例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、1.0グラム/立方センチメートル(g/cm3 )以上且つ2.0g/cm3 以下の密度を有し得る。別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、1.1g/cm3 以上且つ1.5g/cm3 以下の密度を有し得る。更に別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、1.0g/cm3 以上且つ1.4g/cm3 以下の密度を有し得る。更に別の例では、内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填する熱硬化性材料は、1.1g/cm3 以上且つ1.2g/cm3 以下の密度を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ポリマー材料(例えば、図32に示すような熱硬化性材料3214)は、フェース部3218のバック面3221に隣接して配置され得る。例えば、熱硬化性材料3214は、フェース部3218のバック面3221に直接的に取り付け及び/又は結合され得る。或いは、熱硬化性材料3214は、フェースブ3218から離して配置され得る。一例では、熱硬化性材料3214は、バック部3274のバックウォール部3275に取り付け及び/又は結合される。その結果、熱硬化性材料3214は、フェース部3218のバック面3221と接触しない可能性がある。更に別の例では、熱硬化性材料3214は、バック面3221及びバックウォール部3275に取り付け及び/又は結合され得るが、トップ部3280及び/又はソール部3290又はそれらの近傍のサイドウォール(側壁)部3276に取り付け及び/又は結合されなくてもよい。更に、別の例として、熱硬化性材料3214は、ゴルフクラブヘッド3200のトウ部及び/又はヒール部又はそれらの近傍のサイドウォール部3276に取り付け及び/又は結合されなくてもよい。すなわち、熱硬化性材料3214は、サイドウォール部3276に接触しないで内部キャビティ3212内に保留され得る(例えば、熱硬化性材料3214の周囲の280°の空間)。更に別の例では、熱硬化性材料3214は、ゴルフクラブヘッド3200のトウ部及びヒール部ではなくトップ部3280及びソール部3290又はそれらの近傍のバック面3221、バックウォール部3275、及びサイドウォール部3276に取り付け及び/又は結合され得る。上記の例はゴルフクラブヘッド3200の様々な表面及び又はウォール部に取り付け及び/又は結合された熱硬化性材料3214を説明し得るが、熱硬化性材料3214は、より多く又はより少ない表面及び又はウォール部取り付け及び/又は結合されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図33に示すように、例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかと同様であり得るゴルフクラブヘッド3300は、トップ部3380とソール部3390の間で変化し得る内部キャビティ幅を持つ内部キャビティ3312を含むボディ部3310を有してもよい。特に、内部キャビティ3312は、ゴルフクラブヘッド3300の水平中央平面3370の上側の第1の幅3320(W1 )、水平中央平面3370の下側の第2の幅3330(W2 )、及び第1の幅3320と第2の幅3330の間における第3の幅3340(W3 )を含み得る。第3の幅3340は、水平中央平面3370又はその下側にあり得る。一例では、第3の幅3340は、1つ又は複数のポート(例えば、概ね3322として示される)の上側にあり得る。従って、第3の幅3340は、1つ又は複数の質量部(図33には示されないが、例えば、ポート3322に配置された質量部)の上側に配置され、及び/又は、1つ又は複数の質量部よりも水平中央平面3370の近傍であり得る。別の例では、第3の幅3340は、ゴルフクラブヘッド3200の1つ又は複数のポートの上側で且つ水平中央平面3370の下側であり得る。第3の幅3340は、第1の幅3320より大きく(例えば、W3 >W1 )、且つ、第2の幅3330より大きくてもよい(例えば、W3 >W2 )。一例では、第1の幅3320は、第2の幅3330以上であり得る(例えば、W2 ≧W1 )。別の例では、第2の幅3330は、第1の幅3320以上であり得る(例えば、W1 ≧W2 )。更に別の例では、第3の幅3340は、第2の幅3330の3倍以下であり得る。更に別の例では、第3の幅3340は、第2の幅3330の2倍以下であり得る。更に別の例では、第3の幅3340は、第2の幅3330の1.5倍以下であり得る。更に別の例では、第3の幅3340は、第2の幅3330の1.25倍以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第3の幅3340は、ボディ部3310の特定の垂直位置にあり得る。ゴルフクラブヘッド3300のフェース部3318は、複数の溝(grooves)を含み得る。ゴルフクラブヘッド3300のフェース部3318は、図1のゴルフクラブヘッド100と同様な数の溝を含み得る。従って、フェース部3318は、複数の溝(例えば、図33では、概ね溝3351、3352、3353、3354、3355、3356、3357、3359、3360、3361として示される11本の溝)を含み得る。第3の幅3340は、複数の溝のいずれかの間に配置され得る。一例では、第3の幅3340は、ソール部3390から第1の溝3351と第11の溝3361の間に配置され得る。別の例では、第3の幅3340は、ソール部3390から第4の溝3354と第8の溝3358の間に配置され得る。更に別の例では、第3の幅3340は、ソール部3390から第5の溝3355と第7の溝3357の間に配置され得る。図33はフェース部3318(例えば、ロフト面に垂直)に関連付けられたロフト面(例えば、図3では概ね1040として示される)に関連する内部キャビティ3312の第1の幅3320、第2の幅3330、第3の幅3340をそれぞれ示すが、1つ又は複数の幅はグラウンド面(例えば、図1では概ね1010として示される)に対して測定され得る。例えば、内部キャビティ3312の1つ又は複数の幅は、グラウンド面(例えば、図1では概ね1010として示される)に実質的に平行であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、ゴルフクラブヘッドの内部キャビティを充填するプロセスは、フェース部のバック面に結合部を塗布することを含まないでもよい。例えば、図34に示すように、ゴルフクラブヘッドの内部キャビティを充填するプロセス3400は、エポキシ材料で内部キャビティを部分的、実質的、又は完全に充填すること(ブロック3410)、その後、エポキシ材料を硬化すること(ブロック3420)を含み得る。エポキシ材料は、本明細書で説明するようにゴルフクラブヘッドのボディ部の1つ又は複数のポートから内部キャビティに注入され得る。一例では、エポキシ材料を硬化させるプロセスは、熱、放射線、及び/又は圧力を特定の期間使用することを含み得る。別の例では、エポキシ材料を硬化させるプロセスは、環境温度又は室温で特定の期間エポキシ材料を硬化させることのみを含み得る。別の例では、ゴルフクラブヘッドの内部キャビティを充填するプロセスは、第1のエポキシ材料をフェース部のバック面に塗布すること、本明細書で説明するように第1のエポキシ材料を第1の硬化状態に硬化させること、第1のエポキシ材料と同様又は異なり得る第2のエポキシ材料を内部キャビティに充填すること、第1のエポキシ材料を第2の硬化状態に硬化させること、本明細書で説明するように第2のエポキシ材料を硬化させることを含んでもよい。別の例では、2つより多くのエポキシ材料を、各エポキシ材料に使用される単一又は複数の硬化プロセスで内部キャビティを実質的又は完全に充填するのに使用することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図35〜図40の例では、ゴルフクラブヘッド3500は、トウ部エッジ3542を持つトウ部3540と、ゴルフクラブを形成するために一方の端部にグリップ(不図示)を有すると共に他方の端部にゴルフクラブヘッド3500を有するシャフト(不図示)を受け入れるように構成されるホーゼル部3555を含み得るヒール部エッジ3552を持つヒール部3550と、外周エッジ部3561を持つフロント部3560と、バックウォール部3572を持つバック部3570と、トップ部エッジ3582を持つトップ部3580と、ソール部エッジ3592を持つソール部3590とを有するボディ部3511を含んでもよい。トウ部3540、ヒール部3550、フロント部3560、バック部3570、トップ部3580、及び/又はソール部3590は、互いに部分的に重なり得る。トウ部エッジ3542、ヒール部エッジ3552、トップ部エッジ3582、及びソール部エッジ3592は、ボディ部3510の外周を画定し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド3500は、アイアン系ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアンなど)、又はウェッジ系ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44度(°),48°,52°,56°,60°などのn度ウェッジなど)であり得る。図35〜図40は、特定のタイプのゴルフクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのゴルフクラブヘッド(例えば、ドライバー系ゴルフクラブヘッド、フェアウェイウッド系ゴルフクラブヘッド、ハイブリッド系ゴルフクラブヘッド、パター系ゴルフクラブヘッドなど)に適用可能であり得る。ゴルフクラブヘッド3500の体積、ゴルフクラブヘッド3500の構成材料、及び/又はその任意の構成要素は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド3500は、ボディ部3510(例えば、1つの単一部品)と一体的に形成され得るフェース部3562(すなわち、打撃面)を含んでもよい。一例では、図35〜図40に示すように、フェース部3562は、フロント部3560に(例えば、接着によって、機械的に、溶接によって、及び/又は半田付けによって)結合された別個の部品であり得る。フェース部3562は、フロント面3564及びバック面3566を含み得る。一例(不図示)では、フロント部3560は、ボディ部3510へのフェース部3562の取り付けのためにフェース部3562を受け入れるように構成された1つ又は複数の凹んだショルダー部を含み得る。別の例では、図35〜図40に示すように、バック面3566は、ボディ部3510の外周エッジ部3561に取り付けられ得る外周部3567を含んでもよい。フェース部3562の外周部3567は、1つ又は複数の留め具、1つ又は複数の接着剤又は結合剤、及び/又は溶接又は半田付けによって、ボディ部3510の外周エッジ部3561に取り付けられ得る。一例では、図35〜図40に示すように、フェース部3562の外周部3567は、1つ又は複数の位置でボディ部3510の外周エッジ部3561に溶接され得る。或いは、フェース部3562の外周部3567の全体は、ボディ部3510の外周エッジ部3561の全体に溶接(すなわち、連続溶接)され得る。フェース部3562は、ゴルフボールを打つためのボール打撃領域3568を含み得る。一例では、ボール打撃領域3568の中心は、ゴルフボールの打撃にとってフェース部3562上の概ね最適な位置(すなわち、最適なボール距離、ボール速度、ボールスピン特性など)を提供し得るフェース部3562の幾何学的中心3563であってもよい。別の例では、フェース部3562の幾何学的中心3563は、ボール打撃領域3568の中心からオフセットされ得る。しかしながら、ボールは、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかにおけるボール打撃領域3568の外側のフェース部3562の任意の部分で打たれてもよく、中心での打撃とは異なる特定のボール飛行特性がもたらされる。フェース部3562の構成及びボディ部3510のフェース部3562への取り付け(例えば、溶接)は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、フェース部3562のフロント面3564の面積は、200mm2 以上且つ5000mm2 以下であり得る。別の例では、フェース部3562のフロント面3564の面積は、1000mm2 以上且つ4000mm2 以下であり得る。更に別の例では、フェース部3562のフロント面3564の面積は、1500mm2 以上且つ3500mm2 以下であり得る。上記の例では特定の面積を説明したが、フロント面3564の面積は、これらの数値より大きくてもよく、小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド3500は、グラウンド面3810、水平中央平面3820、及びトップ面3830に関連付けられ得る。特に、グラウンド面3810は、地面に平行又は実質的に平行で、且つ、ゴルフクラブヘッド3500がアドレス位置にあるとき(例えば、ゴルフクラブヘッド3500がゴルフボールを打つように位置合わせされたとき)にソール部エッジ3592の最下端に接する平面であり得る。トップ面3830は、ゴルフクラブヘッド3500がアドレス位置にあるときにトップ部エッジ3582の最上端に接する平面であり得る。グラウンド面3810及びトップ面3830は、それぞれ、互いに平行又は実質的に平行であり得る。水平中央平面3820は、グラウンド面3810とトップ面3830のそれぞれの間の垂直方向の中間にあり得る。更に、ゴルフクラブヘッド3500は、ゴルフクラブヘッド3500のロフト角3845(α)を画定するロフト面3840に関連付けられ得る。ロフト面3840は、フェース部3562に対する接平面であり得る。ロフト角3845は、ロフト面3840と、グラウンド面3810に対して垂直な垂直面3850との間の角度によって画定され得る。
ボディ部3510は、内壁3612を有する内部キャビティ3610を含む中空体であり得る。内部キャビティ3610は、フロント部3560、バック部3570、トップ部3580、ソール部3590の間に延在し得る。図35〜図40の例では、ボディ部3510の内部キャビティ3610は、フェース部3562で封止されると共にフェース部3562で部分的に画定されてもよい。内部キャビティ3610の構成(例えば、高さ、幅、体積、形状など)、ボディ部3510に対する内部キャビティ3610の構成(例えば、ボディ部3510の体積に対する内部キャビティ3610の体積)、内部キャビティ3610の幅及び高さの変化、及び、ボディ部3510の1つ又は複数のポートからの内部キャビティ3710へのアクセスは、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
バック部3570のバックウォール部3572は、上側バックウォール部3912及び下側バックウォール部3914を含み得る。バックウォール部3572は、トウ部エッジ3542とヒール部エッジ3552の間に連続的又は不連続的に延在し得るレッジ部3916を含んでもよい。下側バックウォール部3914は、上側バックウォール部3912と下側バックウォール部3914の間の移行部分を画定するレッジ部3916によって、上側バックウォール部3912よりもボディ部3510の後方に配置され得る。従って、レッジ部3916は、上側バックウォール部3912及び下側バックウォール部3914に対して横方向に延在し得る。一例では、図35〜図40に示すように、レッジ部3916は、第1のレッジ部3926及び第2のレッジ部3936を含み得る。第1のレッジ部3926は、トウ部エッジ3542からバックウォール部3572のバックウォール中央部3940までバックウォール部上に延在し得る。第2のレッジ部3936は、バックウォール部3572の中央部3940からヒール部エッジ3552まで延在し得る。図35〜図40に示すように、レッジ部3916は、水平中央平面3820の下側に比較的大きい質量を提供することができ、水平中央平面3820の下側のボディ部3510の質量をボディ部3510のより後方に移動させることができる。レッジ部3916の幅は、ボディ部3510の特定の位置での内部キャビティの幅より大きくてもよく、等しくてもよく、小さくてもよい。レッジ部3916の構成(例えば、幅、区分、テーパ、形状など)及び内部キャビティの幅に対するレッジ部3916の特性は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部3510は、外部ポート及び/又は内部ポート(例えば、ボディ部3510の内部に配置)であり得る1つ又は複数のポートを含んでもよい。内部キャビティ3610の内壁3612は、1つ又は複数のポート(不図示)を含み得る。一例では、図35〜図40に示すように、バック部3570は、ボディ部3510の外周に沿って又はその近傍に1つ又は複数のポートを含み得る。例えば、ボディ部3510は、第1セットのポート3620(例えば、ポート3621、3622として示される)と、第2セットのポート3630(例えば、ポート3631、3632として示される)と、第3セットのポート3640(例えば、ポート3641、3642、3643として示される)と、第4セットのポート3650(例えば、ポート3651、3652として示される)とを含み得る。他のポートに対する位置、間隔、及び、第1セットのポート3620、第2セットのポート3630、第3セットのポート3640及び/又は第4セットのポート3650の各ポートの他の構成は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のポートに多くの点で類似し得る。更に、第1セットのポート3620、第2セットのポート3630、第3セットのポート3640及び/又は第4セットのポート3650の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ3610に接続されてもよく、それを通じて1つ又は複数の充填材料が内部キャビティ3610に注入され得る。図35〜図40の例では、ポート3621、3631、3651は、それぞれ、開口部3661、3671、3681を介して内部キャビティ3610に接続され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットのポート3620の各ポートは、第1セットのポート3620のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第2セットのポート3630の各ポートは、第2セットのポート3630のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第3セットのポート3640の各ポートは、第3セットのポート3640のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第4セットのポート3650の各ポートは、第3セットのポート3650のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。一例では、第1セットのポート3620と第2セットのポート3630は、第1セットのポート3620と第2セットのポート3630のいずれかのポートのポート直径よりも大きい距離だけ離間され得る。別の例では、第2セットのポート3630と第3セットのポート3640は、第2セットのポート3630と第3セットのポート3640のいずれかのポートのポート直径よりも大きい距離だけ離間され得る。更に別の例では、第3セットのポート3640と第4セットのポート3650は、第3セットのポート3640と第4セットのポート3650のいずれかのポートのポート直径よりも大きい距離だけ離間され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図面ではポートを別々な個々の部品として示しているが、第1セットのポート3620、第2セットのポート3630、第3セットのポート3640、及び第4セットのポート3650の各セット又は隣接するポートのセットの組み合わせは、それぞれ、単一のポートであり得る。一例では、第1セットのポート3620の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第1のポート)にしてもよい。別の例では、第2セットのポート3630の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第2のポート)にしてもよい。別の例では、第3セットのポート3640の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第3のポート)にしてもよい。更に別の例では、第4セットのポート3650の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第4のポート)にしてもよい。図面では特定の数のポートを示しているが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、より多い数又はより少ない数のポートを含み得る。
ボディ部3510は、ボディ部3510に結合される一体的な質量部又は別々の質量部であり得る1つ又は複数の質量部(例えば、ウェイト部)を含んでもよい。図35〜図40に示すような例では、ボディ部3510は、第1セットの質量部3720(例えば、質量部3721、3722として示される)と、第2セットの質量部3730(例えば、質量部3731、3732として示される)と、第3セットの質量部3740(例えば、質量部3741、3742、3743として示される)と、第4セットの質量部3750(例えば、質量部3751、3752として示される)とを含み得る。上記の例では質量部の特定の数又は部分を説明したが、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載されたように、質量部のセットは、単一の質量部又は複数の質量部を含み得る。例えば、第1セットの質量部3720における隣接する質量部のセットのいずれか1つ又は組み合わせは単一の質量部であってもよく、第2セットの質量部3730についても単一の質量部であってもよく、第3セットの質量部3740についても単一の質量部であってもよく、及び/又は第4セットの質量部3750についても単一の質量部であってもよい。更に、第1セットの質量部3720、第2セットの質量部3730、第3セットの質量部3740及び/又は第4セットの質量部3750は、ボディ部3510の物理的構造の一部であり得る。第1セットの質量部3720、第2セットの質量部3730、第3セットの質量部3740及び/又は第4セットの質量部3750は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の質量部と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ3610は、1つ又は複数の類似又は異なるタイプの材料を含み得る1つ又は複数の充填材料(すなわち、キャビティ充填材料)で部分的又は完全に充填されてもよい。一例では、図35〜図40に示すように、内部キャビティ3610は、第1の充填材料3812と第2の充填材料3814で充填され得る。第1の充填材料3812及び第2の充填材料3814は、第1の充填材料412及び第2の充填材料414のそれぞれと同様であってもよく、本明細書に記載又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の充填材料と同様であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料3812は、内部キャビティ3610の内壁3612の全体又は一部に結合され得る。一例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の全体又は一部に取り付けるための固有の接着特性又は結合特性を有し得る。別の例では、第1の充填材料3812は、第1の充填材料3812と混合され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤で内壁3612の全体又は一部に取り付けられてもよい。別の例では、第1の充填材料3812は、第1の充填材料3812から分離され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤で内壁3612の全体又は一部に取り付けられてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図35〜図40に示すように、第1の充填材料3812は、フェース部3562のボール打撃領域3568に概ね対応し得る内壁3612の少なくとも一部に結合されてもよく(すなわち、第1の充填材料3812は概ねボール打撃領域3568の背後に配置され得る)、フェース部3562のボール打撃領域3568の近傍及び/又はその周囲の領域に結合されてもよい。別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の少なくとも10%に結合され得る。別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の少なくとも25%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の25%〜50%に結合され得る。別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の35%〜75%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の50%〜90%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の75%より多くに結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料3812は、内壁3612の全体に結合され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内壁3612に結合され得る第1の充填材料3812の量は、ゴルフクラブヘッドのロフト角、フェース部3562の全体の厚さ、フェース部3562の厚さプロファイル、内部キャビティ3610の形状、任意のポート又は質量部の位置及び構成、第1の充填材料3812の材料特性、及び/又は第2の充填材料3814の材料特性に依存してもよい。一例では、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、第1の充填材料3812が結合され得る内壁3612の部分を制限してもよい。別の例では、比較的小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、第1の充填材料3812が内壁3612の全体又は実質的な部分に結合され得る。更に別の例では、ゴルフクラブヘッドの音響特性は、人に心地よい音及び感触を提供するように内壁3612に結合され得る充填材料3812の量を決定する要因であってもよい。内壁3612に結合された第1の充填材料3812の量(すなわち、体積及び/又は質量)は、各ゴルフクラブヘッド(すなわち、特定のロフト角を有する)に対して決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド3500を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド3500でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部3562に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図35〜図40の例では、内部キャビティ3610の中央部3611は、ボール打撃領域3568に概ね対応し得る内部キャビティ3610の一部であってもよく、第1の充填材料3812及び第2の充填材料3814を含み得る。内部キャビティ3610の中央部3611での内部キャビティ3610の幅3613は、内部キャビティ3610の他の部分での内部キャビティ3610の幅3613よりも概ね大きくてもよい。従って、ボール打撃領域3568の背後の内部キャビティ3610の領域、すなわち、中央部3611は、比較的大量の第1の充填材料3812及び/又は第2の充填材料3814を含み得る。更に、中央部3611の構成(すなわち、サイズ、形状、輪郭、体積など)は、ロフト角3845に依存し得る。例えば、比較的小さいロフト角3845を有するゴルフクラブヘッド3500は、比較的大きいロフト角3845を有するゴルフクラブヘッド3500よりも大きい中央部3611(すなわち、より大きい体積、深さ、高さなど)を有し得る。従って、本明細書で説明するように、内部キャビティ3610内、より具体的には、中央部3611の第1の充填材料3812及び/又は第2の充填材料3814の量は、ロフト角3845に基づいて決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド3500を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド3500でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部3562に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ3610の輪郭又は内壁3612の形状は、外周エッジ部3561に対して凹んだ複数の凹部によって画定され得る。図35〜図40の例では、内部キャビティ3610は、第1の凹部3614と、第1の凹部3614よりも概ね小さい深さ(すなわち、図38〜図40の断面図の内部キャビティ3613)を有し得る第2の凹部3615と、第2の凹部3615よりも概ね小さい深さを有し得る第3の凹部3616と、第3の凹部3616よりも概ね小さい深さを有し得る第4の凹部3617と、第4の凹部3617よりも概ね小さい深さを有し得る第5の凹部3618とを含んでもよい。内部キャビティ3610は、より多い又はより少ない凹部を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の凹部3614は、概ね、内部キャビティ3610の最大幅3613を含んでもよく、及び/又は中央部3611に隣接又は取り囲む部分を有してもよい。第2の凹部3615は、第1の凹部3614の全体又は一部に隣接してもよく、中央部3611にあり得る部分を含んでもよい。図35〜図40の例では、第2の凹部3615は、第1の凹部3614の下側に位置する。第3セットのポート3640を含むボディ部3510の構造の一部は、第2の凹部3615と下側バックウォール部3914の間にあり得る。従って、第2の凹部3615の深さは、ボディ部3510が第2の凹部3615と下側バックウォール部3914の間の第3セットのポート3640を収容できるように、第1の凹部3614の深さより小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第3の凹部3616は、第2の凹部3615及び/又は第1の凹部3614の全体又は一部に隣接及び/又は取り囲んでもよく、中央部3611にあり得る部分を含んでもよい。図35〜図40の例では、第3の凹部3616は、水平中央平面3820の上側の第1の凹部3614を取り囲む。第4の凹部3617は、外周エッジ部3561又はその近傍にあってもよく、及び/又は、第3の凹部3616、第2の凹部3615及び/又は第1の凹部3614の全体又は一部に隣接及び/又は取り囲んでもよい。図35〜図40の例では、第4の凹部3617は、水平中央平面3820の下側の第1の凹部3614及び第2の凹部3615の部分に隣接する。第2セットのポート3630及び第4セットのポート3650を含むボディ部3510の構造の一部は、第4の凹部3617と下側バックウォール部3914の間にあり得る。従って、第4の凹部3617の深さは、ボディ部3510が第4の凹部3617と下側バックウォール部3914の間の第2セットのポート3630及び第4セットのポート3650を収容できるように、第1の凹部3614及び第2の凹部3615の深さより小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第5の凹部3618は、外周エッジ部3561に隣接し得る。従って、第5の凹部3618を含む内部キャビティ3610の任意の位置で、第5の凹部3618は、外周エッジ部3561と、第1の凹部3614、第2の凹部3615、第3の凹部3616、第4の凹部3617のいずれかとの間にあり得る。第1セットのポート3620を含むボディ部3510の構造の一部は、第5の凹部3618と上側バックウォール部3912の間にあり得る。従って、第5の凹部3618の深さは、ボディ部3510が第5の凹部3618と上側バックウォール部3912の間の第1セットのポート3620を収容できるように、第3の凹部3616に隣接する部分の深さより小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ3610は、トウ部3540とヒール部3550の間に延在し得る1つ又は複数の内部チャネルを含んでもよい。一例では、図35〜図40に示すように、内部キャビティ3610は、トウ部3540の位置から中央部3611まで延在し得る第1の内部チャネル3625と、ヒール部3550の位置から中央部3611まで延在し得る第2の内部チャネル3626とを含んでもよい。第1の内部チャネル3625及び第2の内部チャネル3626は、第1の凹部3614に接続し、中央部3611又はその近傍で第1の凹部3614と同じ深さを有し得る。第1の内部チャネル3625及び第2の内部チャネル3626の深さは、第1の凹部3614からトウ部3540及びヒール部3550のそれぞれに向かって減少し得る。図35〜図40の例に示すように、第1の凹部3614に接続及び/又は第1の凹部3614に近接する第1の内部チャネル3625及び/又は第2の内部チャネル3626の部分は、第1の凹部3614の深さと同様であり得る一定の深さを維持してもよい。従って、第1の内部チャネル3625及び第2の内部チャネル3626は、中央部3611とトウ部3550及びヒール部の間に、より大きな体積の第1の充填材料3812及び/又は第2の充填材料3814を提供する。或いは、第1の内部チャネル3625及び/又は第2の内部チャネル3626の全体又は一部は、それぞれ、トウ部3540及びヒール部3550に向かう方向で減少する深さを有し得る。フェース部3562での中心から外れたゴルフボールの打撃に関して、内部チャネル3625、3626内の第1の充填材料3812及び/又は第2の充填材料3814の増加した体積は、(i)振動減衰又は音響減衰を提供することができ、(ii)フェース部3562に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。更に、内部チャネル3625、3626を提供するためにボディ部3510から取り除かれる質量は、ゴルフクラブヘッド3500の慣性モーメントが増加及び/又は重心位置が最適化するように、ボディ部3510の他の位置にシフトされ得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ3610は、第1の凹部3614〜第5の凹部3618と内部チャネル3625、3626の間の移行領域を画定し得る追加の凹部を含んでもよい。凹部の各々は、他の凹部のいずれか1つ又は幾つかに隣接し、そこに移行し得る。例えば、図37〜図38に示すように、第1の凹部3614は、第1の凹部3614の上側の第3の凹部3616に移行及び接続し得る傾斜面3627を含んでもよい。更に、凹部のいずれかは、外周エッジ部3561に直接的に移行し得る。凹部及び移行領域は、内部キャビティ3610の全体的な形状及び/又は輪郭を共同で画定し得る。移行領域は、隣接する凹部に対して垂直、横断、又は含有する壁を含み得る。更に、移行領域は、隣接する凹部を接合する際の丸みを帯びたコーナーを含み、接合されたコーナーでの応力の集中を減少させるようにしてもよい。凹部は、中央部3611から外周エッジ部3561までの内部キャビティ3610の幅の、輪郭に沿った、連続的な、及び/又は段階的な減少を画定し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
凹部3614〜3618及び内部チャネル3625、3626の形状、サイズ、幅、高さ、及び他の特性は、ゴルフクラブヘッド3500のロフト角3845に関連付けられ得る。一例では、図35〜図40に示すように、第1の凹部3614及び第2の凹部3615は、第1の充填材料3812で充填され得る。第1の充填材料3812は、第1の凹部3614及び第2の凹部3615に射出成型され得る。充填材料3812は、固有の接着特性又は結合特性を有することにより、第1の充填材料3812と混合される結合剤で、及び/又は別の結合剤で、第1の凹部3614及び第2の凹部3615の内壁3612に結合され得る。別の例では、第1の充填材料3812は、第1の凹部3614及び第2の凹部3615の形状に別々に成形され、結合剤で第1の凹部3614及び第2の凹部3615に結合され得る。一例では、第3の凹部3616、第4の凹部3617及び第5の凹部3618を含む内部キャビティ3610の残りの部分は、第2の充填材料3814で充填され得る。従って、第2の充填材料3814は、フェース部3562のバック面3566に結合され、第1の凹部3614及び第2の凹部3615の外側の内壁3612の部分に結合され、及び/又はフェース部3562と第1の充填材料3812の間に配置され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料3812の幅3822(WF1)及び第2の充填材料3814の幅3824(WF2)は、トウ部3540からヒール部3550まで及び/又はトップ3580からソール部3590まで変化してもよく、及び/又は内部キャビティ3610内の位置に応じた第1の凹部3614、第2の凹部3615、第3の凹部3616、第4の凹部3617及び/又は第5の凹部3618の形状に従って変化してもよい。第1の充填材料3812の幅3822は、第1の凹部3614及び第2の凹部3615の形状に従って変化し得る。第1の充填材料3812の幅3822及び/又は第2の充填材料3814の幅3824は、内部キャビティ3610の1つ又は複数の位置で一定又は実質的に一定で、内部キャビティ3610の特定の他の位置で変化し得る。一例では、第1の充填材料3812の幅3822及び/又は第2の充填材料3814の幅3824は、内部キャビティ3610の内壁3612の全て又は一部の輪郭(すなわち、凹部の輪郭)及び/又は第1の充填材料3812と第2の充填材料3814の間の境界の輪郭と同様又は実質的に同様に、内部キャビティ3610の1つ又は複数の位置で変化し得る。一例では、第2の充填材料3814は、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド3500を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド3500でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部3562に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。第1の充填材料3812の幅3822及び第2の充填材料3814の幅3824は、比較的高い又は最適な反発係数(COR)がゴルフクラブヘッド3500に提供されるように、ボール打撃領域3568及び/又は内部キャビティ3610の他の領域で決定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料3812は、比較的高い反発係数(COR)を有するポリマー材料を含み得る。第1の充填材料3812のCORは、第1の充填材料3812のゴルフボールサイズのサンプルを空気大砲からスチール板に向かって発射することで決定され得る。大砲と板の間の既知の位置にある2つのスクリーンが、サンプルの進入速度及び反発速度の測定に使用され得る。次に、サンプルのCORが、反発速度を進入速度で除算して計算され得る。一例では、第1の充填材料3812は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で0.7以上のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料3812は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で0.75以上のCORを有し得る。更に別の例では、第1の充填材料3812は、125ft/s(38.1m/s)の進入速度で0.7以上且つ0.9以下のCORを有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフボールサイズのサンプルの圧縮は、ゴルフボールサイズのサンプルのCORに関連し得る。圧縮とは、ゴルフボールサイズのサンプルが負荷の下でどれだけ変形(圧縮)するかを測定したものである。圧縮率が比較的低い場合は柔らかい充填材料であることを示す一方で、圧縮率が比較的高い場合は硬い充填材料であることを示す。圧縮は、ニュージャージー州ユニオンシティのATTI Engineering社製のATTI圧縮ゲージを使用して測定され得る。一例では、第1の充填材料3812のCORは、22以上の圧縮で0.75以上であり得る。別の例では、第1の充填材料3812のCORは、2以上の圧縮で0.78以上であり、80以下の圧縮で0.8以下であり得る。更に別の例では、第1の充填材料3812のCORは、32以上の圧縮で0.78以上であり、90以下の圧縮で0.9以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1の充填材料3812は、1.1g/cm3 以上且つ1.3g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。別の例では、第1の充填材料3812は、1.15g/cm3 以上且つ1.25g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。更に別の例では、第1の充填材料3812は、1.1g/cm3 以上且つ1.2g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1の充填材料3812は、本明細書に記載のCOR及び圧縮範囲を提供し得るゴム又はゴム化合物を含むポリマー材料であってもよい。一例では、第1の充填材料3812は、ゴムと、本明細書で説明するような特定の範囲内に圧縮率を維持しながら第1の充填材料3812のCORを最大化するように第1の充填材料3812の柔らかさ又は硬さの増加を提供し得る少なくとも別の化合物とを含んでもよい。一例では、第1の充填材料3812は、ゴムと、第1の充填材料3812の圧縮値及び第1の充填材料3812のCORを増加させ得るジアクリル酸亜鉛(ZDA)とを含んでもよい。第1の充填材料3812中のジアクリル酸亜鉛(ZDA)の量は、本明細書で説明するように特定のCOR及び/又は圧縮値を達成するために変化し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
フェース部3562のバック面3566に第1の充填材料3812を結合するための接着剤は、フェース部3562の材料に第1の充填材料3812を結合できる任意のタイプの接着剤であり得る。一例では、第1の充填材料3812は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、フェース部3562は、ステンレス鋼などのスチール系材料から構成されてもよい。従って、フェース部3562のバック面3566に第1の充填材料3812を結合するための接着剤は、ゴム又はゴム化合物にスチール系材料を結合するのに使用されるタイプの接着剤であり得る。別の例では、第1の充填材料3812は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、フェース部3562は、チタン又はチタン合金から構成されてもよい。従って、フェース部3562のバック面3566に第1の充填材料3812を結合するための接着剤は、ゴム又はゴム化合物にチタン系材料を結合するのに使用されるタイプの接着剤であり得る。ボディ部3510、フェース部3562、及び/又は第2の充填材料3814の任意の部分への第1の充填材料3812の結合と、ボディ部3510、フェース部3562、及び/又は第1の充填材料3812の任意の部分への第2の充填材料3814の結合は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の結合特性及び手順と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例(不図示)では、内部キャビティ3610は、第1の充填材料3812で完全に充填され得る。別の例では、図35〜図40に示すように、内部キャビティ3610は、第1の充填材料3812で部分的に充填され得る。従って、第1の内部キャビティ3610の残りの部分は、第2の充填材料3814で充填され得る。本明細書で説明するように、第2の充填材料3814は、第1の充填材料3812とフェース部3562との結合を(例えば、単独で、又は、1つ又は複数の接着剤と組み合わせて)提供又は支援し得る。換言すると、第2の充填材料3814は、フェース部3562のバック面3566に結合された第1の充填材料3812の維持を支援又は維持し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2の充填材料3814は、フェース部3562からゴルフボールへのエネルギー伝達を最適化するように、密度、圧縮、硬度(すなわち、デュロメータ)、引張強度、せん断強度、粘度、弾性などの第1の充填材料3812とは異なる特性を有し得る。第2の充填材料は、ポリマー材料であり得る。一例では、第2の充填材料は、衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州ケントのSorbothane社製のSorbothane(登録商標)材料のような粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、他のポリマー材料、結合剤(例えば、接着剤)、及び/又は他の適切なタイプの材料を含んでもよい。別の例では、第2の充填材料3814は、結合特性を有する1つ又は複数の熱硬化性ポリマー(例えば、1つ又は複数の接着剤又はエポキシ材料)であり得る。第2の充填材料3814はまた、ゴルフクラブヘッド400でゴルフボールを打つときの衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る。更に、第2の充填材料3814は、硬化したときに柔軟性又は少しの柔軟性があり得るエポキシ材料であってもよい。別の例では、第2の充填材料3814は、ミネソタ州セントポールの3M corporation社製の3MTM Scotch−WeldTM DP100ファミリーのエポキシ接着剤(例えば、3MTM Scotch−WeldTM エポキシ接着剤DP100、DP100 Plus、DP100NS、DP100FR)のいずれかを含み得る。別の例では、充填材料は、3MTM Scotch−WeldTM DP100 Plus Clear接着剤を含み得る。別の例では、充填材料は、ミシガン州オーバーンヒルズのDow Chemical Company社製の材料であるMEGUMTM、ROBONDTM、及び/又はTHIXONTMのような、低粘度有機溶剤型の溶液及び/又はポリマーと他の反応性化学物質の分散液を含み得る。更に別の例では、充填材料は、コネチカット州ロッキーヒルのHenkel Corporation社製のLOCTITE(登録商標)であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図41〜図50の例では、ゴルフクラブヘッド4100は、トウ部エッジ4142を持つトウ部4140と、ゴルフクラブを形成するために一方の端部にグリップ(不図示)を有すると共に他方の端部にゴルフクラブヘッド4100を有するシャフト(不図示)を受け入れるように構成されるホーゼル部4155を含み得るヒール部エッジ4152を持つヒール部4150と、外周エッジ部4161を持つフロント部4160と、バックウォール部4172を持つバック部4170と、トップ部エッジ4182を持つトップ部4180と、ソール部エッジ4192を持つソール部4190とを有するボディ部4111を含んでもよい。トウ部4140、ヒール部4150、フロント部4160、バック部4170、トップ部4180、及び/又はソール部4190は、互いに部分的に重なり得る。トウ部エッジ4142、ヒール部エッジ4152、トップ部エッジ4182、及びソール部エッジ4192は、ボディ部4110の外周を画定し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド4100は、アイアン系ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアンなど)、又はウェッジ系ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44度(°),48°,52°,56°,60°などのn度ウェッジなど)であり得る。図41〜図52は、特定のタイプのゴルフクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのゴルフクラブヘッド(例えば、ドライバー系ゴルフクラブヘッド、フェアウェイウッド系ゴルフクラブヘッド、ハイブリッド系ゴルフクラブヘッド、パター系ゴルフクラブヘッドなど)に適用可能であり得る。ゴルフクラブヘッド4100の体積、ゴルフクラブヘッド4100の構成材料、及び/又はその任意の構成要素は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド4100は、ボディ部4110(例えば、1つの単一部品)と一体的に形成され得るフェース部4162(すなわち、打撃面)を含んでもよい。一例では、図41〜図52に示すように、フェース部4162は、フロント部4160に(例えば、接着によって、機械的に、溶接によって、及び/又は半田付けによって)結合された別個の部品であり得る。フェース部4162は、フロント面4164及びバック面4166を含み得る。一例(不図示)では、フロント部4160は、ボディ部4110へのフェース部4162の取り付けのためにフェース部4162を受け入れるように構成された1つ又は複数の凹んだショルダー部を含み得る。別の例では、図41〜図52に示すように、バック面4166は、ボディ部4110の外周エッジ部4161に取り付けられ得る外周部4167を含んでもよい。フェース部4162の外周部4167は、1つ又は複数の留め具、1つ又は複数の接着剤又は結合剤、及び/又は溶接又は半田付けによって、ボディ部4110の外周エッジ部4161に取り付けられ得る。一例では、図41〜図52に示すように、フェース部4162の外周部4167は、1つ又は複数の位置でボディ部4110の外周エッジ部4161に溶接され得る。或いは、フェース部4162の外周部4167の全体は、ボディ部4110の外周エッジ部4161の全体に溶接(すなわち、連続溶接)され得る。フェース部4162は、ゴルフボールを打つためのボール打撃領域4168を含み得る。一例では、ボール打撃領域4168の中心は、ゴルフボールの打撃にとってフェース部4162上の概ね最適な位置(すなわち、最適なボール距離、ボール速度、ボールスピン特性など)を提供し得るフェース部4162の幾何学的中心4163であってもよい。別の例では、フェース部4162の幾何学的中心4163は、ボール打撃領域4168の中心からオフセットされ得る。しかしながら、ボールは、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドのいずれかにおけるボール打撃領域4168の外側のフェース部4162の任意の部分で打たれてもよく、中心での打撃とは異なる特定のボール飛行特性がもたらされる。フェース部4162の構成及びボディ部4110のフェース部4162への取り付け(例えば、溶接)は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、フェース部4162のフロント面4164の面積は、200mm2 以上且つ5000mm2 以下であり得る。別の例では、フェース部4162のフロント面4164の面積は、1000mm2 以上且つ4000mm2 以下であり得る。更に別の例では、フェース部4162のフロント面4164の面積は、1500mm2 以上且つ4100mm2 以下であり得る。上記の例では特定の面積を説明したが、フロント面4164の面積は、これらの数値より大きくてもよく、小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド4100は、グラウンド面4410、水平中央平面4420、及びトップ面4430に関連付けられ得る。特に、グラウンド面4410は、地面に平行又は実質的に平行で、且つ、ゴルフクラブヘッド4100がアドレス位置にあるとき(例えば、ゴルフクラブヘッド4100がゴルフボールを打つように位置合わせされたとき)にソール部エッジ4192の最下端に接する平面であり得る。トップ面4430は、ゴルフクラブヘッド4100がアドレス位置にあるときにトップ部エッジ4182の最上端に接する平面であり得る。グラウンド面4410及びトップ面4430は、それぞれ、互いに平行又は実質的に平行であり得る。水平中央平面4420は、グラウンド面4410とトップ面4430のそれぞれの間の垂直方向の中間にあり得る。更に、ゴルフクラブヘッド4100は、ゴルフクラブヘッド4100のロフト角4445(α)を画定するロフト面4440に関連付けられ得る。ロフト面4440は、フェース部4162に対する接平面であり得る。ロフト角4445は、ロフト面4440と、グラウンド面4410に対して垂直な垂直面4450との間の角度によって画定され得る。
ボディ部4110は、内壁4212を有する内部キャビティ4210を含む中空体であり得る。内部キャビティ4210は、フロント部4160、バック部4170、トップ部4180、ソール部4190の間に延在し得る。図41〜図52の例では、ボディ部4110の内部キャビティ4210は、フェース部4162で封止されると共にフェース部4162で部分的に画定されてもよい。内部キャビティ4210の構成(例えば、高さ、幅、体積、形状など)、ボディ部4110に対する内部キャビティ4210の構成(例えば、ボディ部4110の体積に対する内部キャビティ4210の体積)、内部キャビティ4210の幅及び高さの変化、及び、ボディ部4110の1つ又は複数のポートからの内部キャビティ4210へのアクセスは、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
バック部4170のバックウォール部4172は、上側バックウォール部4512及び下側バックウォール部4514を含み得る。バックウォール部4172は、トウ部エッジ4142とヒール部エッジ4152の間に連続的又は不連続的に延在し得るレッジ部4516を含んでもよい。下側バックウォール部4514は、上側バックウォール部4512と下側バックウォール部4514の間の移行部分を画定するレッジ部4516によって、上側バックウォール部4512よりもボディ部4110の後方に配置され得る。従って、レッジ部4516は、上側バックウォール部4512及び下側バックウォール部4514に対して横方向に延在し得る。一例では、図41〜図52に示すように、レッジ部4516は、第1のレッジ部4526及び第2のレッジ部4536を含み得る。第1のレッジ部4526は、トウ部エッジ4142からバックウォール部4172のバックウォール中央部4540までバックウォール部上に延在し得る。第2のレッジ部4536は、バックウォール部4172の中央部4540からヒール部エッジ4152まで延在し得る。図41〜図52に示すように、レッジ部4516は、水平中央平面4420の下側にボディ部4410の比較的大きい質量を提供することができ、水平中央平面4420の下側のボディ部4110の質量をボディ部4110のより後方に移動させることができる。レッジ部4516の幅は、ボディ部4110の特定の位置での内部キャビティの幅より大きくてもよく、等しくてもよく、小さくてもよい。レッジ部4516の構成(例えば、幅、区分、テーパ、形状など)及び内部キャビティの幅に対するレッジ部4516の特性は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部4110は、外部ポート及び/又は内部ポート(例えば、ボディ部4110の内部に配置)であり得る1つ又は複数のポートを含んでもよい。内部キャビティ4210の内壁4212は、1つ又は複数のポート(不図示)を含み得る。一例では、図41〜図52に示すように、バック部4170は、ボディ部4110の外周に沿って又はその近傍に1つ又は複数のポートを含み得る。例えば、ボディ部4110は、第1セットのポート4220(例えば、ポート4221、4222として示される)と、第2セットのポート4230(例えば、ポート4231、4232として示される)と、第3セットのポート4240(例えば、ポート4241、4242、4243として示される)と、第4セットのポート4250(例えば、ポート4251、4252として示される)とを含み得る。他のポートに対する位置、間隔、及び、第1セットのポート4220、第2セットのポート4230、第3セットのポート4240及び/又は第4セットのポート4250の各ポートの他の構成は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のポートに多くの点で類似し得る。更に、第1セットのポート4220、第2セットのポート4230、第3セットのポート4240及び/又は第4セットのポート4250の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ4210に接続されてもよく、それを通じて1つ又は複数の充填材料が内部キャビティ4210に注入され得る。図41〜図52の例では、ポート4221、4231、4251は、それぞれ、開口部4261、4271、4281を介して内部キャビティ4210に接続され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットのポート4220の各ポートは、第1セットのポート4220のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第2セットのポート4230の各ポートは、第2セットのポート4230のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第3セットのポート4240の各ポートは、第3セットのポート4240のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。第4セットのポート4250の各ポートは、第3セットのポート4250のいずれかのポートのポート直径よりも小さい距離だけ離され得る。一例では、第1セットのポート4220と第2セットのポート4230は、第1セットのポート4220と第2セットのポート4230のいずれかのポートのポート直径よりも大きい距離だけ離間され得る。別の例では、第2セットのポート4230と第3セットのポート4240は、第2セットのポート4230と第3セットのポート4240のいずれかのポートのポート直径よりも大きい距離だけ離間され得る。更に別の例では、第3セットのポート4240と第4セットのポート4250は、第3セットのポート4240と第4セットのポート4250のいずれかのポートのポート直径よりも大きい距離だけ離間され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図面ではポートを別々な個々の部品として示しているが、第1セットのポート4220、第2セットのポート4230、第3セットのポート4240、及び第4セットのポート4250の各セット又は隣接するポートのセットの組み合わせは、それぞれ、単一のポートであり得る。一例では、第1セットのポート4220の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第1のポート)にしてもよい。別の例では、第2セットのポート4230の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第2のポート)にしてもよい。別の例では、第3セットのポート4240の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第3のポート)にしてもよい。更に別の例では、第4セットのポート4250の全てのポートを組み合わせて単一のポート(例えば、第4のポート)にしてもよい。図面では特定の数のポートを示しているが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、より多い数又はより少ない数のポートを含み得る。
ボディ部4110は、ボディ部4110に結合される一体的な質量部又は別々の質量部であり得る1つ又は複数の質量部(例えば、ウェイト部)を含んでもよい。図41〜図52に示すような例では、ボディ部4110は、第1セットの質量部4320(例えば、質量部4321、4322として示される)と、第2セットの質量部4330(例えば、質量部4331、4332として示される)と、第3セットの質量部4340(例えば、質量部4341、4342、4343として示される)と、第4セットの質量部4350(例えば、質量部4351、4352として示される)とを含み得る。上記の例では質量部の特定の数又は部分を説明したが、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載されたように、質量部のセットは、単一の質量部又は複数の質量部を含み得る。例えば、第1セットの質量部4320における隣接する質量部のセットのいずれか1つ又は組み合わせは単一の質量部であってもよく、第2セットの質量部4330についても単一の質量部であってもよく、第3セットの質量部4340についても単一の質量部であってもよく、及び/又は第4セットの質量部4350についても単一の質量部であってもよい。更に、第1セットの質量部4320、第2セットの質量部4330、第3セットの質量部4340及び/又は第4セットの質量部4350は、ボディ部4110の物理的構造の一部であり得る。第1セットの質量部4320、第2セットの質量部4330、第3セットの質量部4340及び/又は第4セットの質量部4350は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の質量部と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ4210は、1つ又は複数の類似又は異なるタイプの材料を含み得る1つ又は複数の充填材料(すなわち、キャビティ充填材料)で部分的又は完全に充填されてもよい。一例では、図41〜図52に示すように、内部キャビティ4210は、第1の充填材料4412と第2の充填材料4414で充填され得る。第1の充填材料4412及び第2の充填材料4414は、第1の充填材料412及び第2の充填材料414のそれぞれと同様であってもよく、本明細書に記載又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の充填材料と同様であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料4412は、内部キャビティ4210の内壁4212の全体又は一部に結合され得る。一例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の全体又は一部に取り付けるための固有の接着特性又は結合特性を有し得る。別の例では、第1の充填材料4412は、第1の充填材料4412と混合され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤で内壁4212の全体又は一部に取り付けられてもよい。別の例では、第1の充填材料4412は、第1の充填材料4412から分離され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤で内壁4212の全体又は一部に取り付けられてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図43及び図44に示すように、第1の充填材料4412は、フェース部4162のボール打撃領域4168に概ね対応し得る内壁4212の少なくとも一部に結合されてもよく(すなわち、第1の充填材料4412は概ねボール打撃領域4168の背後に配置され得る)、フェース部4162のボール打撃領域4168の近傍及び/又はその周囲の領域に結合されてもよい。別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の少なくとも10%に結合され得る。別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の少なくとも25%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の25%〜50%に結合され得る。別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の41%〜75%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の50%〜90%に結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の75%より多くに結合され得る。更に別の例では、第1の充填材料4412は、内壁4212の全体に結合され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内壁4212に結合され得る第1の充填材料4412の量は、ゴルフクラブヘッドのロフト角、フェース部4162の全体の厚さ、フェース部4162の厚さプロファイル、内部キャビティ4210の形状、任意のポート又は質量部の位置及び構成、第1の充填材料4412の材料特性、及び/又は第2の充填材料4414の材料特性に依存してもよい。一例では、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、第1の充填材料4412が結合され得る内壁4212の部分を制限してもよい。別の例では、比較的小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッドは、第1の充填材料4412が内壁4212の全体又は実質的な部分に結合され得る。更に別の例では、ゴルフクラブヘッドの音響特性は、人に心地よい音及び感触を提供するように内壁4212に結合され得る充填材料4412の量を決定する要因であってもよい。内壁4212に結合された第1の充填材料4412の量(すなわち、体積及び/又は質量)は、各ゴルフクラブヘッド(すなわち、特定のロフト角を有する)に対して決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド4100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド4100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部4162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図41〜図52の例では、内部キャビティ4210の中央部4211を含む内部キャビティ4210の一部は、ボール打撃領域4168に概ね対応し得る内部キャビティ4210の一部であってもよく、第1の充填材料4412及び第2の充填材料4414を含み得る。内部キャビティ4210の中央部4211での内部キャビティ4210の幅4213は、内部キャビティ4210の他の部分での内部キャビティ4210の幅4213よりも概ね大きくてもよい。従って、ボール打撃領域4168の背後の内部キャビティ4210の領域、すなわち、中央部4211は、比較的大量の第1の充填材料4412及び/又は第2の充填材料4414を含み得る。更に、中央部4211の構成(すなわち、サイズ、形状、輪郭、体積など)は、ロフト角4445に依存し得る。例えば、比較的小さいロフト角4445を有するゴルフクラブヘッド4100は、比較的大きいロフト角4445を有するゴルフクラブヘッド4100よりも大きい中央部4211(すなわち、より大きい体積、深さ、高さなど)を有し得る。従って、本明細書で説明するように、内部キャビティ4210内、より具体的には、中央部4211の第1の充填材料4412及び/又は第2の充填材料4414の量は、ロフト角4445に基づいて決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド4100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド4100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部4162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ4210の輪郭又は内壁4212の形状は、外周エッジ部4161に対して凹んだ複数の凹部によって画定され得る。図41〜図52の例では、内部キャビティ4210は、第1の凹部4214と、第1の凹部4214よりも概ね小さい深さ(すなわち、図44〜図40の断面図の内部キャビティ4213)を有し得る第2の凹部4215と、第2の凹部4215よりも概ね小さい深さを有し得る第3の凹部4216と、第3の凹部4216よりも概ね小さい深さを有し得る第4の凹部4217と、第4の凹部4217よりも概ね小さい深さを有し得る第5の凹部4218とを含んでもよい。内部キャビティ4210は、より多い又はより少ない凹部を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の凹部4214は、概ね、内部キャビティ4210の最大幅4213を含んでもよく、及び/又は中央部4211に隣接又は取り囲む部分を有してもよい。第2の凹部4215は、第1の凹部4214の全体又は一部に隣接及び/又は取り囲んでもよく、中央部4211にあり得る部分を含んでもよい。図41〜図52の例では、第2の凹部4215は、第1の凹部4214の下側に位置する。第3セットのポート4240を含むボディ部4110の構造の一部は、第2の凹部4215と下側バックウォール部4514の間にあり得る。従って、第2の凹部4215の深さは、ボディ部4110が第2の凹部4215と下側バックウォール部4514の間の第3セットのポート4240を収容できるように、第1の凹部4214の深さより小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第3の凹部4216は、第2の凹部4215及び/又は第1の凹部4214の全体又は一部に隣接及び/又は取り囲んでもよく、中央部4211にあり得る部分を含んでもよい。図41〜図52の例では、第3の凹部4216は、水平中央平面4420の上側で第1の凹部4214を取り囲む。第4の凹部4217は、外周エッジ部4161又はその近傍にあってもよく、及び/又は、第3の凹部4216、第2の凹部4215及び/又は第1の凹部4214の全体又は一部に隣接及び/又は取り囲んでもよい。図41〜図52の例では、第4の凹部4217は、水平中央平面4420の下側の第1の凹部4214及び第2の凹部4215の部分に隣接する。第2セットのポート4230及び第4セットのポート4250を含むボディ部4110の構造の一部は、第4の凹部4217と下側バックウォール部4514の間にあり得る。従って、第4の凹部4217の深さは、ボディ部4110が第4の凹部4217と下側バックウォール部4514の間の第2セットのポート4230及び第4セットのポート4250を収容できるように、第1の凹部4214及び第2の凹部4215の深さより小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第5の凹部4218は、外周エッジ部4161に隣接し得る。従って、第5の凹部4218を含む内部キャビティ4210の任意の位置で、第5の凹部4218は、外周エッジ部4161と、第1の凹部4214、第2の凹部4215、第3の凹部4216、第4の凹部4217のいずれかとの間にあり得る。第1セットのポート4220を含むボディ部4110の構造の一部は、第5の凹部4218と上側バックウォール部4512の間にあり得る。従って、第5の凹部4218の深さは、ボディ部4110が第5の凹部4218と上側バックウォール部4512の間の第1セットのポート4220を収容できるように、第3の凹部4216に隣接する部分の深さより小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ4210は、トウ部4140とヒール部4150の間に延在し得る1つ又は複数の内部チャネルを含んでもよい。一例では、図41〜図52に示すように、内部キャビティ4210は、トウ部4140の位置から中央部4211まで延在し得る第1の内部チャネル4225と、ヒール部4150の位置から中央部4211まで延在し得る第2の内部チャネル4226とを含んでもよい。第1の内部チャネル4225及び第2の内部チャネル4226は、第1の凹部4214に接続し、中央部4211又はその近傍で第1の凹部4214と同じ深さを有し得る。第1の内部チャネル4225及び第2の内部チャネル4226の深さは、第1の凹部4214からトウ部4140及びヒール部4150のそれぞれに向かって減少し得る。図41〜図52の例に示すように、第1の凹部4214に接続及び/又は第1の凹部4214に近接する第1の内部チャネル4225及び/又は第2の内部チャネル4226の部分は、第1の凹部4214の深さと同様であり得る一定の深さを維持してもよい。或いは、第1の内部チャネル4225及び/又は第2の内部チャネル4226の全体又は一部は、それぞれ、トウ部4140及びヒール部4150に向かう方向で減少する深さを有し得る。一例では、図41〜図52に示すように、第1の内部チャネル4225の高さは、比較的大きく拡張する三角形の第1のチャネル部4235を含むように、トウ部4140から中央部4211に向かって増加する。同様に、第2の内部チャネル4226の高さは、比較的大きく拡張する三角形の第2のチャネル部4236を含むように、ヒール部4150から中央部4211に向かって増加する。第1のチャネル部4235及び第2のチャネル部4236は、それぞれ、中央部4211をトウ部4140及びヒール部4150に向かって更に効果的に拡張し得る。従って、第1のチャネル部4235及び第2のチャネル部4236は、中央部4211とトウ部4140とヒール部の間に、第1の充填材料4412及び/又は第2の充填材料4414のより大きい体積を提供し得る。フェース部4162での中心から外れたゴルフボールの打撃に関して、内部チャネル4225、4226内の第1の充填材料4412及び/又は第2の充填材料4414の増加した体積は、(i)振動減衰又は音響減衰を提供することができ、(ii)フェース部4162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。更に、内部チャネル4226を提供するためにボディ部4110から取り除かれる質量、より具体的には、第1のチャネル部4225及び第2のチャネル部4236の質量は、ゴルフクラブヘッド4100の慣性モーメントが増加及び/又は重心位置が最適化するように、ボディ部4110の他の位置にシフトされ得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ4210は、第1の凹部4214〜第5の凹部4218と内部チャネル4225、4226の間の移行領域を画定し得る追加の凹部を含んでもよい。凹部の各々は、他の凹部のいずれか1つ又は幾つかに隣接し、そこに移行し得る。例えば、図44〜図46に示すように、第1の凹部4214は、第1の凹部4214の上側の第3の凹部4216に移行及び接続し得る傾斜面4227を含んでもよい。更に、凹部のいずれかは、外周エッジ部4161に直接的に移行し得る。凹部及び移行領域は、内部キャビティ4210の全体的な形状及び/又は輪郭を共同で画定し得る。移行領域は、隣接する凹部に対して垂直、横断、又は含有する壁を含み得る。更に、移行領域は、隣接する凹部を接合する際の丸みを帯びたコーナーを含み、接合されたコーナーでの応力の集中を減少させるようにしてもよい。凹部は、中央部4211から外周エッジ部4161までの内部キャビティ4210の幅の、輪郭に沿った、連続的な、及び/又は段階的な減少を画定し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
凹部4214〜4218及び内部チャネル4225、4226の形状、サイズ、幅、高さ、及び他の特性は、ゴルフクラブヘッド4100のロフト角4445に関連付けられ得る。一例では、図41〜図52に示すように、第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216は、第1の充填材料4412で充填され得る。第1の充填材料4412は、第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216に射出成型され得る。充填材料4412は、固有の接着特性又は結合特性を有することにより、第1の充填材料4412と混合される結合剤で、及び/又は別の結合剤で、第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216の内壁4212に結合され得る。別の例では、第1の充填材料4412は、第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216の形状に別々に成形され、結合剤で第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216に結合され得る。一例では、第4の凹部4217及び第5の凹部4218を含むボディ部4210の残りの部分は、第2の充填材料4414で充填され得る。従って、第2の充填材料4414は、フェース部4162のバック面4166に結合され、第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216の外側の内壁4212の部分に結合され、及び/又はフェース部4162と第1の充填材料4412の間に配置され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料4412の幅4422(WF1)及び第2の充填材料4414の幅4424(WF2)は、トウ部4140からヒール部4150まで及び/又はトップ4180からソール部4190まで変化してもよく、及び/又は内部キャビティ4210内の位置に応じた第1の凹部4214、第2の凹部4215、第3の凹部4216、第4の凹部4217及び/又は第5の凹部4218の形状に従って変化してもよい。第1の充填材料4412の幅4422は、第1の凹部4214、第2の凹部4215及び第3の凹部4216の形状に従って変化し得る。第1の充填材料4412の幅4422及び/又は第2の充填材料4414の幅4424は、内部キャビティ4210の1つ又は複数の位置で一定又は実質的に一定で、内部キャビティ4210の特定の他の位置で変化し得る。一例では、第1の充填材料4412の幅4422及び/又は第2の充填材料4414の幅4424は、内部キャビティ4210の内壁4212の全て又は一部の輪郭(すなわち、凹部の輪郭)及び/又は第1の充填材料4412と第2の充填材料4414の間の境界の輪郭と同様又は実質的に同様に、内部キャビティ4210の1つ又は複数の位置で変化し得る。一例では、第2の充填材料4414は、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド4100を使用する人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド4100でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部4162に構造的支持を提供することができ、及び/又は(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度及び/又はボールばらつきを最適化することができる。第1の充填材料4412の幅4422及び第2の充填材料4414の幅4424は、比較的高い又は最適な反発係数(COR)がゴルフクラブヘッド4100に提供されるように、ボール打撃領域4168及び/又は内部キャビティ4210の他の領域で決定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料4412は、比較的高い反発係数(COR)を有するポリマー材料を含み得る。第1の充填材料4412のCORは、第1の充填材料4412のゴルフボールサイズのサンプルを空気大砲からスチール板に向かって発射することで決定され得る。大砲と板の間の既知の位置にある2つのスクリーンが、サンプルの進入速度及び反発速度の測定に使用され得る。次に、サンプルのCORが、反発速度を進入速度で除算して計算され得る。一例では、第1の充填材料4412は、125ft/s(44.1m/s)の進入速度で0.7以上のCORを有し得る。別の例では、第1の充填材料4412は、125ft/s(44.1m/s)の進入速度で0.75以上のCORを有し得る。更に別の例では、第1の充填材料4412は、125ft/s(44.1m/s)の進入速度で0.7以上且つ0.9以下のCORを有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフボールサイズのサンプルの圧縮は、ゴルフボールサイズのサンプルのCORに関連し得る。圧縮とは、ゴルフボールサイズのサンプルが負荷の下でどれだけ変形(圧縮)するかを測定したものである。圧縮率が比較的低い場合は柔らかい充填材料であることを示す一方で、圧縮率が比較的高い場合は硬い充填材料であることを示す。圧縮は、ニュージャージー州ユニオンシティのATTI Engineering社製のATTI圧縮ゲージを使用して測定され得る。一例では、第1の充填材料4412のCORは、22以上の圧縮で0.75以上であり得る。別の例では、第1の充填材料4412のCORは、2以上の圧縮で0.78以上であり、80以下の圧縮で0.8以下であり得る。更に別の例では、第1の充填材料4412のCORは、32以上の圧縮で0.78以上であり、90以下の圧縮で0.9以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1の充填材料4412は、1.1g/cm3 以上且つ1.3g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。別の例では、第1の充填材料4412は、1.15g/cm3 以上且つ1.25g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。更に別の例では、第1の充填材料4412は、1.1g/cm3 以上且つ1.2g/cm3 以下の密度を有するポリマー材料であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1の充填材料4412は、本明細書に記載のCOR及び圧縮範囲を提供し得るゴム又はゴム化合物を含むポリマー材料であってもよい。一例では、第1の充填材料4412は、ゴムと、本明細書で説明するような特定の範囲内に圧縮率を維持しながら第1の充填材料4412のCORを最大化するように第1の充填材料4412の柔らかさ又は硬さの増加を提供し得る少なくとも別の化合物とを含んでもよい。一例では、第1の充填材料4412は、ゴムと、第1の充填材料4412の圧縮値及び第1の充填材料4412のCORを増加させ得るジアクリル酸亜鉛(ZDA)とを含んでもよい。第1の充填材料4412中のジアクリル酸亜鉛(ZDA)の量は、本明細書で説明するように特定のCOR及び/又は圧縮値を達成するために変化し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
バックウォール部4172に第1の充填材料4412を結合するための接着剤は、バックウォール部4172の材料に第1の充填材料4412を結合できる任意のタイプの接着剤であり得る。一例では、第1の充填材料4412は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、バックウォール部4172は、ステンレス鋼などのスチール系材料から構成されてもよい。従って、バックウォール部4172に第1の充填材料4412を結合するための接着剤は、ゴム又はゴム化合物にスチール系材料を結合するのに使用されるタイプの接着剤であり得る。別の例では、第1の充填材料4412は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、バックウォール部4172は、チタン又はチタン合金から構成されてもよい。従って、バックウォール部4172に第1の充填材料4412を結合するための接着剤は、ゴム又はゴム化合物にチタン系材料を結合するのに使用されるタイプの接着剤であり得る。ボディ部4110、フェース部4162、及び/又は第2の充填材料4414の任意の部分への第1の充填材料4412の結合と、ボディ部4110、フェース部4162、及び/又は第1の充填材料4412の任意の部分への第2の充填材料4414の結合は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の結合特性及び手順と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されな
一例(不図示)では、内部キャビティ4210は、第1の充填材料4412で完全に充填され得る。別の例では、図41〜図52に示すように、内部キャビティ4210は、第1の充填材料4412で部分的に充填され得る。従って、第1の内部キャビティ4210の残りの部分は、第2の充填材料4414で充填され得る。本明細書で説明するように、第2の充填材料4414は、第1の充填材料4412とバックウォール部4172との結合を(例えば、単独で、又は、1つ又は複数の接着剤と組み合わせて)提供又は支援し得る。換言すると、第2の充填材料4414は、バックウォール部4172に結合された第1の充填材料4412の維持を支援又は維持し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2の充填材料4414は、フェース部4162からゴルフボールへのエネルギー伝達を最適化するように、密度、圧縮、硬度(すなわち、デュロメータ)、引張強度、せん断強度、粘度、弾性などの第1の充填材料4412とは異なる特性を有し得る。第2の充填材料は、ポリマー材料であり得る。一例では、第2の充填材料は、衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州ケントのSorbothane社製のSorbothane(登録商標)材料のような粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、他のポリマー材料、結合剤(例えば、接着剤)、及び/又は他の適切なタイプの材料を含んでもよい。別の例では、第2の充填材料4414は、結合特性を有する1つ又は複数の熱硬化性ポリマー(例えば、1つ又は複数の接着剤又はエポキシ材料)であり得る。第2の充填材料4414はまた、ゴルフクラブヘッド400でゴルフボールを打つときの衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る。更に、第2の充填材料4414は、硬化したときに柔軟性又は少しの柔軟性があり得るエポキシ材料であってもよい。別の例では、第2の充填材料4414は、ミネソタ州セントポールの3M corporation社製の3MTM Scotch−WeldTM DP100ファミリーのエポキシ接着剤(例えば、3MTM Scotch−WeldTM エポキシ接着剤DP100、DP100 Plus、DP100NS、DP100FR)のいずれかを含み得る。別の例では、充填材料は、3MTM Scotch−WeldTM DP100 Plus Clear接着剤を含み得る。別の例では、充填材料は、ミシガン州オーバーンヒルズのDow Chemical Company社製の材料であるMEGUMTM、ROBONDTM、及び/又はTHIXONTMのような、低粘度有機溶剤型の溶液及び/又はポリマーと他の反応性化学物質の分散液を含み得る。更に別の例では、充填材料は、コネチカット州ロッキーヒルのHenkel Corporation社製のLOCTITE(登録商標)であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図52に示すように、フェース部4162のバック面4166は、フェース部4162の外周部4167に近接する1つ又は複数の溝を含み得る。一例では、図52に示すように、溝4169は、外周部4167に近接して外周部4167の経路と同様の経路に延在する連続的な溝(すなわち、ループを画定)であり得る。溝4169は、フェース部4162の比較的薄い部分を含む。従って、溝4169は、ゴルフボールがフェース部4162に当たったときに、フェース部4162がより大きな反発力(すなわち、より大きなトランポリン効果)を提供するように、フェース部4162の柔軟性を増加させてもよく、これによりゴルフボールにより大きな速度を提供し得る。溝4169の全体又は一部は、第1の充填材料4412及び/又は第2の充填材料4414で充填され得る。ゴルフクラブヘッド4100の例では、溝4169の全体は、第2の充填材料4414で充填され得る。従って、第2の充填材料4414は、溝4169によって画定されるフェース部4162の比較的薄い部分を構造的に支持し得る。本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのフェース部は、溝4169を含み得る。例えば、図35のゴルフクラブヘッド3500のフェース部3562は、第2の充填材料3814及び/又は第1の充填材料3812で充填され得る同様の溝を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図53は、ゴルフクラブヘッド4100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドを製造する方法の1つを示す。図53の例では、プロセス5300は、ゴルフクラブヘッド4100のボディ部4110及びフェース部4162を供給することで開始され得る(ブロック5310)。第1の充填材料4412は、内部キャビティ4210に結合され得る(ブロック5320)。一例では、第1の充填材料4412が、射出成型によって、内部キャビティ4210の本明細書に記載の1つ又は複数の凹部(すなわち、本明細書に記載の任意の凹部)に成形され得る。次に、第1の充填材料4412が、環境温度で、又は第1の充填材料4412に使用される材料に応じた1つ又は複数の加熱/冷却サイクルによって硬化され得る。別の例では、第1の充填材料4412が、本明細書に記載の1つ又は複数の凹部の形状に成形され、その後、本明細書に記載の結合剤で1つ又は複数の凹部に結合され得る。次に、フェース部4162が、本明細書で説明するようにボディ部に取り付けられて、内部キャビティ4210が封止され得る(ブロック5330)。次に、第2の充填材料4414が、本明細書で説明するように内部キャビティ4210に接続され得る、第1セットのポート4220、第2セットのポート4230、第3セットのポート4240及び/又は第4セットのポート4250の1つ又は複数のポートを通じて内部キャビティ4210に注入されてもよい(ブロック5340)。次に、第2の充填材料4414が、環境温度で、又は第2の充填材料4414に使用される材料に応じた1つ又は複数の加熱/冷却サイクルによって硬化され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図54に示すように、フェース部5462は、第1の厚さ5410(T1)又は第2の厚さ5420(T2)を有し得る。第1の厚さ5410は、溝5468に隣接するフェース部5462の断面の厚さであり得る一方で、第2の厚さ5420は、溝5468の下側のフェース部5462の断面の厚さであり得る。例えば、第1の厚さ5410は、フロント面5464とバック面5466の間の最大距離であり得る。第2の厚さ5420は、溝5468に基づき得る。特に、溝5468は、溝の深さ5425(Dgroove)を有し得る。第2の厚さ5420は、溝5468の底部とバック面5466の間の最大距離であり得る。第2の厚さ5420と溝の深さ5425の合計は、第1の厚さ5410と実質的に等しくてもよい(例えば、T2+Dgroove=T1)。従って、第2の厚さ5420は、第1の厚さ5410より小さくてもよい(例えば、T2<T1)。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのCGなどのゴルフクラブヘッドのCGを下げ及び/又は更に後方に移動させるために、ゴルフクラブヘッドのフロント部の質量は、比較的薄いフェース部5462を使用することで除去され得る。例えば、第1の厚さ5410又は第2の厚さ5420は、約0.1インチ(2.54ミリメートル)以下であり得る。別の例では、第1の厚さ5410又は第2の厚さ5420は、約0.075インチ(1.905ミリメートルであり得る(例えば、T1=0.075インチ)。ゴルフクラブヘッドのバックウォール部を支持して内部キャビティを形成し、本明細書に記載の1つ又は複数の充填材料で内部キャビティの少なくとも一部を充填することで、フェース部5462は、ゴルフクラブヘッド100の構造的完全性、音、及び/又は感触を劣化させずに比較的薄くされ得る(例えば、T1<0.075インチ)。一例では、第1の厚さ5410は、0.060インチ(1.524ミリメートル)以下であり得る(例えば、T1≦0.060インチ)。別の例では、第1の厚さ5410は、0.040インチ(1.016ミリメートル)以下であり得る(例えば、T1≦0.040インチ)。フェース部5462及び/又はボディ部110の形成に使用される材料のタイプに基づいて、フェース部5462は更に薄くてもよく、第1の厚さ5410は0.030インチ(0.762ミリメートル)以下であり得る(例えば、T1≦0.030インチ)。溝の深さ5425は、第2の厚さ5420以上であり得る(例えば、Dgroove≧T2)。一例では、溝の深さ5425は、約0.020インチ(0.508ミリメートル)であり得る(例えば、Dgroove=0.020インチ)。従って、第2の厚さ5420は、約0.010インチ(0.254ミリメートル)であり得る(例えば、T2=0.010インチ)。別の例では、溝の深さ5425は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第2の厚さ5420は、約0.015インチであってもよい(例えば、Dgroove=T2=0.015インチ)。或いは、溝の深さ5425は、第2の厚さ5420より小さくてもよい(例えば、Dgroove<T2)。ゴルフクラブヘッドのバックウォール部の支持と内部キャビティの充填に使用される1つ又は複数の充填材料が無ければ、ゴルフクラブヘッドは、フェース部によるゴルフボールへの複数回の衝撃に耐えることができない可能性がある。対照的に、比較的薄いフェース部を有するがバックウォール部の支持と本明細書に記載の1つ又は複数の充填材料の支持が無いゴルフクラブヘッド(例えば、キャビティバックゴルフクラブヘッド)は、ゴルフボールとの衝突中に不快な音(例えば、安っぽい音)及び/又は感触を生じ得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドなどのゴルフクラブヘッドの形成に使用される製造プロセス及び方法に基づいて、フェース部5462は、フェース部5462の外周又はその近傍に追加の材料を含み得る。従って、フェース部5462はまた、第3の厚さ5430、及び面取り部5440を有し得る。第3の厚さ5430は、第1の厚さ5410又は第2の厚さ5420のいずれよりも大きくてもよい(例えば、T3>T1>T2)。特に、フェース部5462は、溶接プロセスによってゴルフクラブヘッドのボディ部に結合され得る。例えば、第1の厚さ5410は、約0.030インチ(0.762ミリメートル)であってもよく、第2の厚さ5420は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第3の厚さ5430は、約0.050インチ(1.27ミリメートル)であってもよい。従って、面取り部5440は、フェース部5462がゴルフクラブヘッドのボディ部に溶接されるときに、追加の材料の一部を収容し得る。
図55に示すように、例えば、フェース部5462は、1つ又は複数の溝5468の下側に、概ね5505として示される、補強区間を含み得る。一例では、フェース部5462は、各溝の下側に補強区間5505を含み得る。或いは、フェース部5462は、幾つかの溝(例えば、他の全ての溝)の下側又は1つの溝のみの下側に補強区間5505を含み得る。フェース部5462は、第1の厚さ5510、第2の厚さ5520、第3の厚さ5530、及び面取り部5540を含み得る。溝5468は、溝の深さ5525を有し得る。補強区間5505は、第2の厚さ5520を画定し得る。第1厚さ5510及び第2厚さ5520は、それぞれ、互いに実質的に等しくてもよい(例えば、T1=T2)。一例では、第1の厚さ5510及び第2の厚さ5520は、それぞれ、約0.030インチ(0.762ミリメートル)であり得る(例えば、T1=T2=0.030インチ)。溝の深さ5525は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第3の厚さ5530は、約0.050インチ(1.27ミリメートル)であってもよい。溝5468はまた、溝の幅を有し得る。補強区間5505の幅は、溝の幅以上であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
或いは、フェース部5462は、ゴルフクラブヘッドのトップ部とソール部及び/又はそれらの間で厚さが変化してもよい。一例では、フェース部5462は、トップ部又はその近傍が、ソール部又はその近傍よりも比較的厚くてもよい(例えば、フェース部5462の厚さは、トップ部からソール部に向かって徐々に減少し得る)。別の例では、フェース部5462は、ソール部又はその近傍が、トップ部又はその近傍よりも比較的厚くてもよい(例えば、フェース部5462の厚さは、ソール部からトップ部に向かって徐々に減少し得る)。更に別の例では、フェース部5462は、トップ部とソール部の間が、トップ部とソール部又はそれらの近傍よりも比較的厚くてもよい(例えば、フェース部5462の厚さは、ベル型の輪郭を有し得る)。フェース部5462は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のフェース部と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、類似又は異なる物理的特性(例えば、色、刻印、形状、サイズ、密度、質量、体積、外面の質感、構成材料など)を有し得る。従って、本明細書に記載の質量部のセットのいずれも、ゴルフクラブヘッドの装飾デザインに寄与し得る。図56に示すような例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、円筒の形状(例えば、円形の断面)を有し得る。或いは、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、第1の形状(例えば、円筒の形状)を有し得る一方で、本明細書に記載の質量部の別のセットの1つ又は複数の質量部は、第2の形状(例えば、立方体の形状)を有し得る。別の例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、異なる形状を有する2つ以上の質量部を含み得る。別の例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、本明細書に記載の質量部の別のセットの1つ又は複数の質量部と比較して、異なる色、マーク、形状、密度、質量、体積、構成材料、外面の質感、及び/又は任意の他の物理的特性を有し得る。本明細書に記載の任意の質量部又は質量部のセットの特性は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の質量部又は質量部のセットと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図57及び図58を参照すると、例えば、第1の質量部5700及び第2の質量部5800は、それぞれ、本明細書に記載のポートに固定するためにポート内に構成されたネジ山に対応して係合する、概ね5710、5810として示されるネジ山を含み得る。従って、本明細書に記載の1つ又は複数の質量部は、ポート内のネジ山に係合するネジ又はネジ部品と同様の形状及び機能であり得る。例えば、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、ネジであり得る。本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、工具の有無に関わらず、ゴルフクラブヘッドのボディ部から容易に取り外しできなくてもよい。或いは、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、比較的重い又は軽い質量部で本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部を交換できるように、(例えば、工具で)容易に取り外し可能であり得る。別の例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、質量部を容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤でポートに固定され得る。更に別の例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、質量部を容易に取り外しできないように、ネジとネジシーラント(例えば、アクリル接着剤、シアノアクリレート接着剤、エポキシ樹脂、熱可塑性接着剤、シリコンシーラント、又はウレタン接着剤)の両方でポートに固定され得る。更に別の例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、ポートに圧入され得る。更に別の例では、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、射出成型によってポートの内部に形成され得る。例えば、液体金属材料(すなわち、溶融金属)又はプラスチック材料(例えば、ゴム、発泡体、又は任意のポリマー材料)が、ポート内に注入又は導入され得る。液体材料がポート内で冷却及び/又は硬化された後、その結果の固体材料(例えば、金属材料、プラスチック材料、又はそれらの組み合わせ)は質量部を形成し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記のように、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、幾つかの物理的特性は類似するが、他の物理的特性は異なってもよい。例えば、ある質量部はアルミニウム系材料又はアルミニウム合金から作製され得る一方で、別の質量部はタングステン系材料又はタングステン合金から作製され得る。別の例では、ある質量部はポリマー材料から作製され得る一方で、別の質量部はスチール系材料から作製され得る。更に別の例では、図56〜図58に示すように、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、約0.25インチ(6.35ミリメートル)の直径5610を有し得るが、本明細書に記載の質量部の別のセットの1つ又は複数の質量部は、異なる高さであり得る。特に、本明細書に記載の質量部のセットのいずれかの1つ又は複数の質量部は、第1の高さ5720に関連付けられてもよく、本明細書に記載の質量部の別のセットの1つ又は複数の質量部は、第2の高さ5820に関連付けられてもよい。第1の高さ5720は、第2の高さ5820より比較的小さくてもよい。一例では、第1の高さ5720は約0.125インチ(3.175ミリメートル)であり得る一方で、第2の高さ5820は、約0.3インチ(7.62ミリメートル)であり得る。別の例では、第1の高さ5720は約0.16インチ(4.064ミリメートル)であり得る一方で、第2の高さ5820は約0.4インチ(10.16ミリメートル)であり得る。或いは、第1の高さ5720は、第2の高さ5820以上であり得る。上記の例は特定の寸法を説明し得るが、本明細書に記載の1つ又は複数の質量部は、異なる寸法を有し得る。一例では、本明細書に記載の任意の質量部は、本明細書に記載の任意のポートで交換可能に使用され得る。本明細書に記載の任意の質量部の任意の特性は、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意の質量部の対応する特性と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意の充填材料は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの製造中に異なるプロセスに供され得る。そのようなプロセスは、1つ又は複数の射出成型プロセス又は射出成型後の硬化プロセスの間に、伝導、対流及び/又は放熱によって、加熱及び/又は冷却される1つ又は複数の充填材料を含み得る。例えば、全ての加熱及び冷却プロセスは、本明細書に記載の期間の加熱又は冷却環境を通して本明細書に記載のゴルフクラブヘッドを移動させるコンベアベルトを使用する加熱又は冷却システムを用いて実行され得る。1つ又は複数の充填材料でゴルフクラブヘッドを製造するプロセスは、参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のプロセスと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、スチールなどの金属から鋳造によって製造され得る。しかしながら、金属又はセラミックなどの非金属材料からのゴルフクラブヘッドの3D印刷又は成形など、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドを製造するための他の技術が使用され得る。
本明細書に記載の全ての方法が、本明細書で別段の指示がない限り、又は、文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順番で実行され得る。1つ又は複数のプロセスに関して特定の順序のアクションを本明細書で説明し得るが、これらのアクションは、他の時系列的な順序でも実行され得る。更に、本明細書に記載の任意のプロセスにおける2つ以上のアクションが、連続して、同時に、又は一斉に実行され得る。
本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、1つ又は複数のクラブ識別子(例えば、シリアル番号、マトリクスバーコード、商標、クラブ番号、ロフト角、文字など)を含み得る。例えば、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドのタイプを識別するためのクラブ番号などの視覚的識別子を含み得る。特に、クラブ番号は、ゴルフクラブヘッドのロフト角に対応し得る(例えば、3、4、5、6、7、8、又は9)。一例では、7番のアイアン系ゴルフクラブヘッドは、「7」が刻印され得る。別の例では、ゴルフクラブヘッドは、ロフト角が刻印され得る。例えば、54度のウェッジ系ゴルフクラブヘッドは、「54」が刻印され得る。更に別の例では、10.5度のドライバー系ゴルフクラブヘッドは、「10.5」が刻印され得る。クラブ識別子に関連付けられた任意の刻印は、ゴルフクラブヘッドの残りの部分から視覚的に区別され得る(例えば、異なる色、質感、パターンなど)。他のゴルフクラブヘッドと区別できるように、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブのブランド名又はモデルを識別する(例えば、他の製造業者又は販売業者と区別する)ための商標(例えば、単語、名称、記号、模様、又はこれらの任意の組み合わせ)を含み得る。クラブ識別子は、ゴルフクラブを真正の用具として識別するため、在庫を追跡するため、又は、ゴルフクラブを模倣品又は偽造品から区別するための、製品番号又はシリアル番号などの別のタイプの視覚的識別子であり得る。或いは、クラブ識別子は、ゴルフクラブヘッドに関する情報又はデータのデジタル署名又は機械読み取り可能な光学表現であり得る(例えば、数字、英数字、バイト、UPC(Universal Product Code)などの一次元バーコード、QR(Quick Response)コードなどの二次元バーコードなど)。クラブ識別子は、様々な方法(例えば、ゴルフクラブヘッドへの塗装、レーザーエッチング、スタンプ、鋳造、又は成形)を使用して、ゴルフクラブヘッドの様々な位置(例えば、ヒール部、ホーゼル部、フェース部、トップ部ソール部、など)に配置され得る。例えば、クラブ識別子は、ゴルフクラブヘッドのホーゼル部にレーザーエッチングされたシリアル番号であり得る。ゴルフクラブヘッドと一体的な部分に代えて、クラブ識別子は、ゴルフクラブヘッドに結合された別々の構成要素であり得る(例えば、接着剤又はエポキシ樹脂を介して接着されたラベル)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記の例はアイアン系又はウェッジ系のゴルフクラブヘッドを説明し得るが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのゴルフクラブヘッドに適用可能であり得る。更に、上記の例はスチール系材料を説明し得るが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプの金属材料、非金属材料、又はその両方に適用可能であり得る。
本明細書に列挙した値の範囲は、範囲内のそれぞれ別個の値を個別に言及する簡易な方法として提示することを意図したものにすぎない。本明細書で別段の指示がない限り、個々の値は、本明細書に個々に列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。「between(間)」という単語を使用して定義された数値範囲は、数値範囲の両端の数値が含まれる。「between(間)」という単語を使用して定義された空間範囲は、空間範囲内の任意の点及び空間範囲の境界が含まれる。「between(間)」という単語を使用して2つの離間した又は重なり合う要素に対して表される位置は、(i)要素間の任意の空間、(ii)各要素の一部、(iii)各要素の境界を含む。
本開示の様々な実施形態を説明する文脈で使用される用語「a」、「an」、及び/又は「the」は、本明細書で別段の指示がない限り、又は、文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形及び複数形の両方をカバーすると理解されるべきである。「Coupled(結合)」という用語及びその任意の変形は、2つ以上の要素を化学的、機械的、及び/又は他の方法で直接又は間接に接続することを指す。「removably connected(取り外し可能に接続された)」という語句は、「取り外し可能に接続された」2つの要素が、いずれかの要素の有用性を破壊又は損なうことなしに互いに分離され得るように定義される。
「substantially(実質的に,略、など)」という用語は、要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の説明に使用される場合、要素が提供しようとする特徴、パラメータ、特性、又は値を損なわない偏差又は変動を表し得る。要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の偏差又は変動は、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度限界及び他の要因に基づき得る。「proximate(近接)」という用語は、「adjacent(隣接)」、「close(近い)」、「immediate(接近)」、「nearby(近隣)」などの用語と同義であり、これらの用語は、本開示に現れるように交換可能に使用され得る。
本明細書で提供される任意及び全ての実施例又は例示的な文言(例えば、「such as(など)」の使用は、単なる説明を意図したものであり、本開示の範囲を制限するものではない。本明細書のいかなる文言も、本明細書で論じられる実施形態の実施に不可欠なクレームされていない要素を示すものとして理解されるべきではない。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、種々の実施形態で実現することができ、これらの実施形態の幾つかの上記説明は、必ずしも全ての可能な実施形態の完全な説明を表すものではない。代わりに、図面の説明、及び図面自体は、少なくとも1つの実施形態を開示し、及び代替の実施形態を開示し得る。
本明細書で開示した代替要素又は実施形態のグループ化は、制限として理解されるべきではない。各グループ要素は、個別に、又は、グループの他の要素又は本明細書に記載の他の要素との任意の組み合わせで、参照又はクレーム化され得る。グループの1つ以上の要素は、利便性及び/又は特許性の理由で、グループに包含されてもよく、グループから削除されてもよい。そのような包含又は削除が起きた場合、本明細書は、変更されたグループが含まれると見做されるので、添付の特許請求の範囲で使用された全てのマーカッシュグループの記載が満たされる。
一実施形態の異なる特徴又は態様が1つ又は複数の特徴に関して説明され得るが、単一の特徴は複数の要素を含んでもよく、複数の特徴は本開示の範囲から逸脱することなく1つの要素に組み合わされてもよい。更に、方法は1つ又は複数の操作を含むものとして開示され得るが、単一の操作は複数のステップを含んでもよく、複数の操作は本介助の範囲から逸脱することなく1つのステップに組み合わされてもよい。
ゴルフのルールが時々変更され得る(例えば、USGA(United States Golf Association)、R&A(Ancient Golf Club of St. Andrews)などのゴルフ標準団体及び/又は運営組織によって、新しい規則が採択され得る又は古い規則が撤廃又は変更され得る)ので、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時点のゴルフのルールに準拠してもよく、準拠しなくてもよい。従って、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、準拠又は非準拠のゴルフ用品として宣伝され、売り出され、及び/又は販売されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
特定の例示的な装置、方法、及び製造物が本明細書で説明されたが、本開示の適用範囲はこれに限定されない。それどころか、本開示は、文言通り又は均等論の下で、添付の特許請求の範囲内に適正に収まる全ての装置、方法、及び製造物をカバーする。

Claims (19)

  1. フロント面及び前記フロント面の反対側のバック面を有するフェース部であり、前記バック面は外周部を有する、前記フェース部と、
    内部キャビティを有するボディ部であり、前記ボディ部は前記フロント部の最外面を画定する外周エッジ部を持つフロント部を有し、前記ボディ部の前記外周エッジ部が前記フェース部の前記外周部に取り付けられた、前記ボディ部と、
    前記ボディ部の内壁の一部に結合された第1の充填材料であり、前記第1の充填材料はゴム材料を含むと共に第1の密度を有する、前記第1の充填材料と、
    前記第1の充填材料と前記フェース部の間の前記内部キャビティに射出成型された第2の充填材料であり、前記第2の充填材料は熱硬化性材料を含むと共に前記第1の密度とは異なる第2の密度を有する、前記第2の充填材料と、
    を備えたゴルフクラブヘッドであって、
    前記第1の充填材料の最大幅が、前記フェース部の中央部に位置合わせされ
    前記フェース部の前記バック面は、前記フェース部の外周部に沿って又はそれに近接して延びる連続的な溝を含み、
    前記溝は、前記第2の充填材料で充填されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料は、結合剤で前記内壁の部分に結合された材料を含むことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  3. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料の反発係数は、前記第2の充填材料の反発係数より大きいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  4. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料が前記ボディ部の内壁の一部に結合された後、前記フェース部が前記ボディ部に取り付けられたことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  5. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記ボディ部は、前記内部キャビティを画定する複数の凹部を含み、
    前記複数の凹部のうちの中央凹部は、前記内部キャビティの最大幅を含み、
    前記中央凹部は、前記第1の充填材料で充填されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  6. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記ボディ部は、前記内部キャビティを画定する複数の凹部を含み、
    前記内部キャビティの幅は、前記複数の凹部のうちの中央凹部から、前記複数の凹部のうちの前記ボディ部の前記外周エッジ部に隣接する1つ又は複数の凹部に向かって減少することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  7. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記ボディ部は、前記ゴルフクラブヘッドに関連付けられたクラブ識別子を含むことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  8. フロント面及び前記フロント面の反対側のバック面を有するフェース部であり、前記フェース部はロフト角を画定し、前記フェース部は前記フェース部の外周に近接して延びる溝を前記バック面に含む、前記フェース部と、
    前記フェース部と結合されたボディ部であり、前記ボディ部は前記フェース部の中央部に位置合わせされた中央凹部を含む内部キャビティを有し、前記中央凹部は前記ロフト角に関連付けられた形状を有し、前記中央凹部は前記内部キャビティの最大幅を有する、前記ボディ部と、
    少なくとも前記中央凹部で前記ボディ部に結合されると共に前記中央凹部を充填する第1の充填材料と、
    前記内部キャビティに射出成型された第2の充填材料であり、前記第2の充填材料の少なくとも一部が前記フェース部の前記バック面に結合されると共に前記中央凹部内の前記第1の充填材料と前記フェース部の間に位置し、前記第2の充填材料は少なくとも1つの材料特性が前記第1の充填材料とは異なる、前記第2の充填材料と、
    を備えたゴルフクラブヘッドであって、
    前記溝が、前記第2の充填材料で少なくとも部分的に充填されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  9. 請求項に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料が前記ボディ部に結合された後、前記フェース部が前記ボディ部に溶接されたことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  10. 請求項に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記内部キャビティは、前記中央凹部に隣接する複数の凹部を有し、
    前記第2の充填材料は、前記複数の凹部を少なくとも部分的に充填することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  11. 請求項に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記内部キャビティの前記最大幅は、前記フェース部の幾何学的中心に近接していることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  12. 請求項に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料の反発係数は、前記第2の充填材料の反発係数より大きいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  13. 請求項に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の材料は、ゴム材料を含み、
    前記第2の材料は、熱硬化性材料を含むことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  14. フロント面及び前記フロント面の反対側のバック面を有するフェース部と、
    前記フェース部と結合されたボディ部であり、前記ボディ部は内部キャビティと1つ又は複数の内壁を有する、前記ボディ部と、
    前記ボディ部と結合された第1の充填材料であり、前記第1の充填材料は前記1つ又は複数の内壁の少なくとも25%をカバーする、前記第1の充填材料と、
    前記内部キャビティに射出成型された第2の充填材料と
    を備えたゴルフクラブヘッドであって、
    前記第1の充填材料の反発係数は、前記第2の充填材料の反発係数より大きく、
    前記第1の充填材料の最大幅が、前記フェース部の中央部又はそれに近接する位置であり、
    前記フェース部の前記バック面は、前記フェース部の外周部に沿って又はそれに近接して延びる連続的な溝を含み、
    前記溝は、前記第2の充填材料で充填されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  15. 請求項14に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料は、前記フェース部が前記ボディ部に取り付けられる前に、前記内部キャビティに射出成型されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  16. 請求項14に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料は、予め形成して前記ボディ部に取り付けられていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  17. 請求項14に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第1の充填材料は、ゴム材料を含むことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  18. 請求項14に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記第2の充填材料は、熱硬化性材料を含むことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  19. 請求項14に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記フェース部の面積が、200mm2 以上且つ5000mm2 以下であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
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