JP6854254B2 - ネットワーク設計装置、ネットワーク設計方法およびネットワーク設計処理プログラム - Google Patents

ネットワーク設計装置、ネットワーク設計方法およびネットワーク設計処理プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、ネットワーク設計装置、ネットワーク設計方法およびネットワーク設計処理プログラムに関する。
近年、ネットワークサービスの多様化に伴って、サービス数の増加、および、サービスがネットワークに求める要求条件の多様化が、進んでいる。ネットワークに求める条件としては、例えば、エンド間遅延、帯域保証、または、冗長性に関する条件等がある。サービス数の増加、または、要求条件の多様化に伴って、ネットワークの設備にかかるコストが増大する。
コストの増大を抑えるため、例えば、非特許文献1では、各ネットワークサービスが所有する複数の回線を、効率的に共通の基盤ネットワークに収容するネットワーク設計が行われる。これにより、ネットワークの経済性を、更に向上させる。非特許文献1の方法では、エンド間遅延についてそれぞれ異なる要求条件を持つ回線を収容する基盤ネットワークを、設計する。ここで、設計される基盤ネットワークでは、経路のトラヒックを処理する転送装置が配置されるとともに、転送装置のリンク部には、リンク部装置としてインターフェースが設置される。非特許文献1では、基盤ネットワークの設計において、基盤ネットワーク上の全転送装置のインターフェースにかかる総コスト値が最小になる転送装置の配置および容量を導出する。このため、基盤ネットワークの設計では、各回線を収容する経路の設計と、基盤ネットワーク上の転送装置の配置や容量を設計する設備設計と、を同時に行う。
非特許文献1で行われる処理における全体のフローを図1に示す。非特許文献1のようなネットワークの設計では、各回線を、エンド間遅延に関する要求条件を満たす経路に収容する必要がある。このため、図1に示すように、S´1において、回線ごとに、エンド間遅延に関する要求条件を満たす経路候補を算出し、前述の要求条件を満たす経路候補の集合を経路候補集合とする。経路候補集合は、前述の要求条件を満たす経路候補から構成され、指定された経路候補数の数以下の経路候補から構成される。ここで、経路候補数は、設計パラメータであり、設計者によって指定される。
そして、非特許文献1では、S´2において、インターフェースの組合せ候補を算出し、算出した組合せ候補の集合をインターフェースの組合せ候補集合とする。この際、基盤ネットワーク上の各通信拠点の転送装置のリンク部に設置可能なインターフェースの組合せ候補を、算出する。組合せ候補集合には、リンク部に設置可能なインターフェースの組合せ候補が、指定されたインターフェースの組合せ候補数の数だけ、含まれる。ここで、組合せ候補数は、設計パラメータであり、設計者によって指定される。また、インターフェースの組合せ候補のそれぞれは、0個以上のインターフェースの組合せから成る。また、インターフェースの組合せ候補の中のある組合せ候補には、同一の種類のインターフェースが含まれる場合もある。
そして、非特許文献1では、S´3において、基盤ネットワーク上の全インターフェースの総コスト値を目的関数とし、目的関数を最小化する最適なネットワーク構成を導出する最適化問題を解く。この最適化問題を定式化した数式を、以下に示す。
Figure 0006854254
また、式(1)〜(4)に関連するパラメータ等が示す事項、以下の通りである。
Figure 0006854254
S´3の最適化問題では、回線ごとに、1つの経路候補を経路候補集合から選択する。各回線について、経路候補を経路候補集合から選択する条件は、式(2)で示される。ここで、式(1)〜(4)において、変数xは、最適化問題の決定変数である。各回線において、変数xは、経路候補集合からいずれの経路候補が選択されたかに対応して、変化する。また、最適化問題では、転送装置のリンク部ごとに、すなわち、各通信拠点を接続するリンクごとに、インターフェースの組合せについて1つの組合せ候補をインターフェースの組合せ候補集合から選択する。各リンク部について、インターフェースの組合せ候補を組合せ候補集合から選択する条件は、式(3)で示される。ここで、式(1)〜(4)において、変数yは、最適化問題の決定変数である。各リンク部において、変数yは、組合せ候補集合からいずれのインターフェースの組合せ候補が選択されたかに対応して、変化する。
また、S´3の最適化問題では、式(4)の容量条件が設けられる。すなわち、各リンク(各リンク部)において、総契約帯域が、組合せ候補を構成する全インターフェースの総容量以下となることが、容量条件として、設けられる。このため、最適化問題では、各リンクにおいて、インターフェースの組合せ候補集合から選択される組合せ候補は、前述の容量条件を満たす必要がある。
そして、S´3では、式(1)に示す基盤ネットワーク上の全インターフェースの総コスト値を目的関数として、目的関数を最小化する最適化問題を解く。最適化問題を解くことにより、式(2)〜(4)の条件を満たす経路候補から最適の経路候補が決定され、式(2)〜(4)の条件を満たすインターフェースの組合せ候補から最適な組み合せ候補が決定される。
非特許文献1では、前述のように処理が行われるため、エンド間遅延についてそれぞれ異なる要求条件を持つ回線を収容する基盤ネットワークにおいて、最も総コスト値が低いネットワーク構成、すなわち、最適なネットワーク構成を導出可能になる。すなわち、回線を収容する経路、および、転送装置およびリンク部装置のそれぞれの配置および容量を含むネットワーク構成に関して、複数パターン中から、最適なネットワーク構成を導出可能になる。
竹下絵莉奈,川田秀雄, "多様なパスを収容するネットワーク設計手法の提案" 2017年 電子情報通信学会総合大会 B−6−29
前記非特許文献1では、S´2のインターフェースの組合せ候補の算出において、組合せ候補を構成するインターフェースの総容量の昇順に、組合せ候補を算出する。そして、算出される組合せ候補集合では、インターフェースの総容量が、組合せ候補ごとに異なる。前述のように組合せ候補集合が算出されるため、組合せ候補集合には、コスト効果が低い組合せ候補が含まれる。ここで、各組合せ候補において、コスト効果は、インターフェースの総コストに対するインターフェースの総容量の比率を示す。コスト効果が低い組合せ候補では、他の組合せ候補に比べて、インターフェースの総容量は小さいが、組合せ候補を構成するインターフェースの総コスト値が大きい。前述のように組合せ候補集合にコスト効果が低い組合せ候補が含まれることにより、S´3の最適化問題の計算において、コスト効果が低いネットワーク構成のパターンも、選択肢として考慮される。このため、最適なネットワーク構成の導出が、効率的に行われない。
本発明は、上記事情に着目してなされたものであり、最適化問題の計算においてコスト効率の低いネットワーク構成のパターンを考慮することなく、効率的に最適なネットワーク構成を設計することができるネットワーク設計装置、ネットワーク設計手法、および、ネットワーク設計処理プログラムを提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、複数の通信拠点ごとに転送装置が配置され、かつ、前記転送装置内のリンク部装置によってリンクを介して前記通信拠点間が接続されるネットワークに対し、ネットワーク構成を設計するネットワーク設計装置であって、前記通信拠点間の接続状態に関するトポロジ情報、前記ネットワークに収容される複数の回線に関する回線情報、前記通信拠点に配置される前記転送装置および前記転送装置内の前記リンク部装置に関する装置情報、および、前記設計において用いるパラメータに関する設計パラメータ情報についての入力を受け付ける入力受付部と、前記トポロジ情報、前記回線情報、および、前記設計パラメータ情報に基づいて、前記回線ごとに経路候補集合を算出する算出部を有する第1処理部と、前記装置情報および前記設計パラメータ情報に基づいて、前記リンク部装置の組合せ候補集合を算出する算出部を有し、前記算出部は、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合を、前記リンク部装置の総コスト値に対する前記リンク部装置の総容量の比率を示すコスト効果が所定の基準より高い前記リンク部装置の組合せ候補のみから構成する第2処理部と、前記第1処理部の前記算出部による算出結果、および、前記第2処理部の前記算出部による算出結果に基づいて、前記ネットワーク全体における総コスト値を最小にする前記回線ごとの最適な経路候補および前記リンクごとの前記リンク部装置の最適な組合せ候補を算出する算出部を有する第3処理部と、前記第3処理部の前記算出部で算出された前記回線ごとの前記最適な経路候補、および、前記リンクごと前記リンク部装置の前記最適な組合せ候補の両方を反映させたネットワーク構成情報を生成する生成部と、を備える。
本発明の第2の態様は、第1の態様のネットワーク設計装置であって、前記第2処理部の前記算出部は、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合において、前記組合せ候補ごとに、前記リンク部装置の前記総容量および前記リンク部装置の前記総コスト値の両方が異なること、および、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合の前記組合せ候補のそれぞれは、その組合せ候補と前記総コスト値が同一で、かつ、前記組合せ候補集合に含まれない前記リンク部装置の他の組合せに比べて、前記リンク部装置の前記総容量が大きいこと、を条件として、前記組合せ候補集合を算出する。
本発明の第3の態様は、第2の態様のネットワーク設計装置であって、前記第2処理部の前記算出部は、前記組合せ候補集合の算出において、前記リンク部装置の前記総容量が小さい順に前記リンク部装置の新しい組合せを前記組合せ候補として前記組合せ候補集合に追加し、前記新しい組合せの前記組合せ候補集合への追加に対応させて、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の中から、前記リンク部装置の前記総コスト値が追加される前記新しい組合せでの前記リンク部装置の前記総コスト値以上になる組合せ候補を、削除する。
本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの前記ネットワーク設計装置の前記各部として、プロセッサを機能させるネットワーク設計処理プログラムである。
本発明の第5の態様は、複数の通信拠点ごとに転送装置が配置され、かつ、前記転送装置内のリンク部装置によってリンクを介して前記通信拠点間が接続されるネットワークに対し、ネットワーク構成を設計するネットワーク設計方法であって、前記通信拠点間の接続状態に関するトポロジ情報、前記ネットワークに収容される複数の回線に関する回線情報、前記通信拠点に配置される前記転送装置および前記転送装置内の前記リンク部装置に関する装置情報、および、前記設計において用いるパラメータに関する設計パラメータ情報を取得することと、前記トポロジ情報、前記回線情報、および、前記設計パラメータ情報に基づいて、前記回線ごとに経路候補集合を算出することと、前記装置情報および前記設計パラメータ情報に基づいて、前記リンク部装置の組合せ候補集合を算出することであって、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合を、前記リンク部装置の総コスト値に対する前記リンク部装置の総容量の比率を示すコスト効果が所定の基準より高い前記リンク部装置の組合せ候補のみから構成することと、前記回線ごとの前記経路候補集合についての算出結果、および、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合についての算出結果に基づいて、前記ネットワーク全体における総コスト値を最小にする前記回線ごとの最適な経路候補および前記リンクごとの前記リンク部装置の最適な組合せ候補を算出することと、算出された前記回線ごとの前記最適な経路候補、および、前記リンクごとの前記リンク部装置の前記最適な組合せ候補の両方を反映させたネットワーク構成情報を出力することと、を備える。
本発明の第1の態様乃至第5の態様によれば、リンク部装置の組合せ候補集合は、リンク部装置の総コスト値に対するリンク部装置の総容量の比率を示すコスト効果が所定の基準より高いリンク部装置の組合せ候補のみから、構成される。そして、コスト効果が所定の基準より高い組合せ候補のみから構成されるリンク部装置の組合せ候補に基づいて、ネットワーク全体における総コスト値を最小にする回線ごとの最適な経路候補およびリンクごとのリンク部装置の最適な組合せ候補を算出する。このため、最適なインターフェースの組合せ候補の決定する最適化計算において、コスト効率が低い組合せ候補が、選択肢から除外される。これにより、最適化問題の計算において、コスト効率の低いネットワーク構成のパターンを考慮することなく、効率的に最適な経路候補および最適なインターフェースの組合せ候補を導出することができる。
したがって、本発明の第1の態様乃至第5の態様によって、最適化問題の計算においてコスト効率の低いネットワーク構成のパターンを考慮することなく、効率的に最適なネットワーク構成を設計することができる。
また、本発明の第2の態様及び第3の態様では、組合せ候補集合に含まれる組合せ候補のそれぞれは、インターフェースの総容量およびインターフェースの総コスト値に関する前述の条件を満たす。こため、組合せ候補集合には、コスト効率が高いインターフェースの組合せ候補のみが適切に含まれる。
また、本発明の第3の態様では、組合せ候補集合の算出において、リンク部装置の総容量が小さい順にリンク部装置の新しい組合せを組合せ候補として組合せ候補集合に追加する。そして、新しい組合せの組合せ候補集合への追加に対応させて、リンク部装置の組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の中から、リンク部装置の総コスト値が追加される新しい組合せでのリンク部装置の総コスト値以上になる組合せ候補を、削除する。これにより、インターフェースの組合せ候補集合は、コスト効率が高い組合せ候補のみから適切に構成される。
図1は、非特許文献1で行われる処理における全体のフローを示すフローチャートである。 図2は、本発明の第1の実施形態におけるネットワーク設計装置の例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態におけるネットワーク設計装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態において、任意の回線について経路候補集合を算出する手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態において、インターフェースの組合せ候補集合を算出する手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態の動作例において、トポロジの一例を示す概略図である。 図7は、図6のトポロジの一例に用いる凡例を示す概略図である。 図8は、第1の実施形態の動作例において、スイッチの一例を示す概略図である。 図9は、図6に示す基盤ネットワークにおけるスイッチの配置の一例を示す概略図である。 図10は、第1の実施形態の動作例において、ネットワークにおける最適な配置例の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係わる一実施形態を説明する。各実施形態におけるネットワーク装置の例としてL2スイッチを用いる。このL2スイッチ以外にも、転送装置であって、ネットワーク装置内の設備としてインターフェース等のリンク部装置を設置できる装置であれば、任意のネットワーク装置を利用可能である。例えば、各実施形態において、ルータ等をネットワーク装置(転送装置)として利用可能である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、インターフェースの組合せ候補集合を、コスト効果が所定の基準より高い組合せ候補のみから構成できる。これにより、最適化計算において、効率的に最適な解を検索できる。
(装置)
第1の実施形態のネットワーク設計装置の例を示す。図2は、本発明の第1の実施形態におけるネットワーク設計装置の例を示す図である。このネットワーク設計装置10は、入力情報に基づいて最適な経路情報と、最適な設備情報と、を含む最適なネットワーク構成情報を出力する。ネットワーク設計装置10は、入力部(入力受付部)11、第1処理部12、第2処理部13、第3処理部14、出力部(生成部)15を備える。
第1処理部12は、算出部12aを有する。第2処理部13は、算出部13aを有する。第3処理部14は、算出部14aを有する。
入力受付部である入力部11は、ネットワーク設計者によって入力された入力情報を受け付け、入力情報を第1処理部12および第2処理部13に出力する機能を有する。入力情報は、トポロジ情報と、回線情報と、装置情報と、設計パラメータ情報と、を含む。トポロジ情報は、基盤ネットワーク上の通信拠点間の接続状態に関する情報である。回線情報は、ネットワークに収容される複数の回線に関する情報であり、複数の回線は、各ネットワークサービスが所有する。装置情報は、基盤ネットワーク上の各通信拠点に配置される転送装置に関する情報である。また、装置情報には、各転送装置に設置される、インターフェース等のリンク部装置の情報も含む。設計パラメータ情報は、ネットワークの設計において用いるパラメータに関する情報である。
算出部12aには、トポロジ情報と、回線情報と、設計パラメータ情報とを含む情報が、入力部11から入力される。算出部12aは、入力部11から入力される情報から、経路候補集合を算出する。算出部12aは、回線ごとに、経路候補集合を算出する。第1処理部12は、算出部12aで求めた経路候補集合を含む経路候補情報を出力する。経路候補情報は、第3処理部14に出力される。
算出部13aには、装置情報と、設計パラメータ情報とを含む情報が、入力部11から入力される。算出部13aは、入力部11から入力される情報から、インターフェースの組合せ候補集合を算出する。第2処理部13は、算出部13aで求めたインターフェースの組合せ候補集合を含む装置候補情報を出力する。装置候補情報は、第3処理部14に出力される。
算出部14aには、第1処理部12から経路候補情報が入力され、第2処理部13から装置候補情報が入力される。算出部14aは、入力される経路候補情報および装置候補情報から、最適な経路候補、および、最適なインターフェースの組合せ候補を算出する。第3処理部14は、算出部14aで求めた最適な経路候補を出力部15に出力する。また、第3処理部14は、算出部14aが導出した最適なインターフェースの組合せ候補を含む最適な装置候補を、出力部15に出力する。
生成部である出力部15には、第3処理部14から、最適な経路候補が入力される。また、出力部15には、第3処理部14から、最適なインターフェースの組合せ候補を含む最適な装置候補が、入力される。そして、出力部15は、第3処理部14から入力された情報に基づいて、最適な経路候補および最適なインターフェースの組合せ候補を反映させたネットワーク構成情報を生成する。そして、出力部は、最適な経路候補および最適なインターフェースの組合せ候補を反映させたネットワーク構成情報を、最適なネットワーク構成情報として、ネットワーク設計者が操作する端末装置に出力する。最適なネットワーク構成情報は、各回線を収容する最適な経路情報と、各通信拠点に配置されるスイッチおよびインターフェースに関する最適な設備情報と、を含む。最適な設備情報は、スイッチおよびインターフェースの最適な配置、および、スイッチおよびインターフェースの最適な容量に関する情報を含む。なお、出力部(生成部)15は、生成した最適なネットワーク情報を、端末装置等に出力する代わりに、記憶媒体等に保存してもよい。
(入力情報)
第1の実施形態において、ネットワーク設計装置10の入力部11に入力される入力情報の例を示す。入力情報は、ネットワーク設計者が入力部11に入力する情報である。 ネットワーク設計者がネットワーク設計装置10の入力部11に入力する入力情報は、(1)トポロジ情報と、(2)回線情報と、(3)装置情報と、(4)設計パラメータ情報と、を含む。
(1)トポロジ情報は、(1−1)基盤ネットワークにおける通信拠点間の接続状態を表す接続行列と、(1−2)各通信拠点間のリンクにおける遅延時間と、を含む。
(2)回線情報は、(2−1)各回線における通信の起点および終点と、(2−2)各回線における契約帯域と、(2−3)各回線におけるエンド間遅延の許容度合と、を含む。(2−1)各回線における通信の起点および終点は、回線の端点となる通信拠点のペアを示す。
(3)装置情報は、各スイッチおよび各インターフェースに関する情報を含み、各インターフェースは、通信拠点に配置するスイッチにおいて、リンク部装置を構成する。各インターフェースに関する情報は、(3−1)各インターフェースのトラヒック容量と、(3−2)各インターフェースのコスト値と、を含む。
(4)設計パラメータ情報は、(4−1)回線あたりの経路候補の数(経路候補数の上限値)と、(4−2)インターフェースの組合せ候補の数(組合せ候補数の設計値)と、を含む。
(全体の流れと各処理の概要)
図3は、第1の実施形態におけるネットワーク設計装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。
S1では、第1処理部12の算出部12aが、回線ごとに、経路候補集合を算出する。S1では、算出部12aは、エンド間遅延に関する閾値である遅延上限値を、回線ごとに算出する。そして、算出部12aは、算出した遅延上限値に基づいて、経路候補集合を算出する。
S2では、第2処理部13の算出部13aが、インターフェースの組合せ候補集合を算出する。
S3は、S1およびS2の後に、S1およびS2での算出結果に基づいて、行われる。S3では、第3処理部14の算出部14aが、各回線を収容する最適な経路候補と、各通信拠点のスイッチに配置される最適なインターフェースの組合せ候補と、を算出する。そして、最適な経路候補、および、最適なインターフェースの組合せ候補に基づいて、すなわち、S3での演算結果に基づいて、最適なネットワーク構成が算出される。
(各処理の詳細)
次にS1〜S3の詳細を説明する。
<経路候補集合の算出(S1)>
経路候補集合の算出(S1)では、第1処理部12の算出部12aは、エンド間遅延に関する閾値である遅延上限値と、経路候補集合と、を回線ごとに算出する。遅延上限値および経路候補集合は、前述の(1−1)接続行列と、(1−2)各リンクの遅延時間と、(2−1)通信拠点ペアと、(2−3)エンド間遅延の許容度合いと、(4−1)回線あたりの経路候補の数とから、算出される。図4は、任意の回線について経路候補集合を算出する手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S1−1において、第1処理部12の算出部12aが、任意の回線を収容する経路について最小エンド間遅延を算出する。最小エンド間遅延は、その回線を収容する経路のエンド間遅延の中の、最小値である。算出部12aは、前述の(1−1)接続行列と、(1−2)各リンクの遅延時間と、(2−1)その回線の通信拠点ペアとから、最小エンド間遅延を算出する。例えば、算出部12aは、(1−1)接続行列と、(1−2)各リンクの遅延時間とから、重み付き無向グラフを作成する。そして、算出部12aは、作成した重み付き無向グラフにおいて、dijkstra法を用いて、最短経路と、その最短経路におけるリンクの重みの総和と、を算出する。この際、最短経路におけるリンクの重みの総和が、最小エンド間遅延として、算出される。
次に、S1−2において、第1処理部12の算出部12aは、その回線の遅延上限値を算出する。算出部12aは、S1−1で算出した最小エンド間遅延と、(2−3)その回線のエンド間遅延の許容度合いとから、その回線の遅延上限値を算出する。例えば、最小エンド間遅延l、その回線のエンド間遅延の許容度合いを表す数値iを規定した場合、算出部12aは、遅延上限値の算出式をl×iとして、演算を行う。なお、前述のエンド間遅延の許容度合いを表す数値と、遅延上限値の算出式の設定とは一例であり、実施形態によって、任意の値や式を設定できる。したがって、エンド間遅延の許容度合いに応じた遅延上限値を、算出することができる。
次に、S1−3において、第1処理部12の算出部12aは、(4−1)回線あたりの経路候補の数nから、判断を行う。すなわち、算出部12aは、経路候補集合内に既に含まれる経路候補の数がn未満であるか否かを、判定する。経路候補集合に既に含まれる経路候補の数がn未満であれば(S1−3_Yes)、処理はS1−4に進む。一方、経路候補集合に既に含まれる経路候補の数がn以上であれば(S1−3_No)、第1処理部12は、既に算出した経路候補を含む経路候補集合を出力する。そして、S1の処理を終了する。
S1−4では、第1処理部12の算出部12aは、新しい経路rを算出する。この際、算出部12aは、(1−1)接続行列と、(1−2)各リンクの遅延時間と、(2−1)通信拠点のペアとから、新しい経路rを算出する。ここで、算出部12aは、S1−4の処理を繰り返すたびに、エンド間遅延の昇順に、新しい経路を算出する。この際、k-shortest path アルゴリズム(参考文献「Jin Y. Yen,“Finding the K Shortest Loopless Paths in a Network”, Management Science, vol.17, No.11, pp. 712-716, 1971」参照)を用いて、新しい経路が算出される。例えば、重み付きグラフG、始点s、終点tが与えられたとする。k-shortest pathアルゴリズムでは、sからtまでのループを含まないパスを、コストの小さい順にk本探索する。したがって、S1−4では、算出部12aは、k-shortest pathアルゴリズムによって、エンド間遅延が短い順に、新しい経路を算出する。
次に、S1−5では、第1処理部12の算出部12aが、S1−4で算出した経路rのエンド間遅延を算出する。そして、算出部12aは、算出したエンド間遅延が、S1−2で算出した遅延上限値以下であるか否かを、判定する。新しい経路rのエンド間遅延が遅延上限値以下であれば(S1−5_Yes)、処理は、S1−6に進む。一方、新しい経路rのエンド間遅延が遅延上限値より大きければ(S1−5_No)、第1処理部12は、既に算出した経路候補を含む経路候補集合を出力する。したがって、S1−4で算出した新しい経路rは、経路候補集合に含まれない。
次に、S1−6では、第1処理部12の算出部12aが、S1−4で算出した経路rを1つの経路候補として、経路候補集合に追加する。
前述のようにS1−3〜S1−6が行われることにより、経路候補集合内の経路候補がn未満であり、かつ、新しい経路rのエンド間遅延が遅延上限値以下である限り、新しい経路rが、経路候補として経路候補集合に追加される。このため、S1で出力される任意の回線の経路候補集合では、経路候補の数が、n以下であり、各経路候補のエンド間遅延は、その回線の遅延上限値以下となる。ここで、nは、前述のように、回線あたりの経路候補の数(経路候補数の上限値)であり、ネットワーク設計者によって入力される。
本実施形態では、各回線において、前述のS1の手順で経路候補集合を算出する。そして、S1で算出した各回線の経路候補集合は、S3の入力として用いる。
<インターフェースの組合せ候補集合の算出(S2)>
インターフェースの組合せ候補集合の算出(S2)では、第2処理部13の算出部13aは、インターフェースの組合せ候補集合を算出する。算出部13aは、(3−1)各インターフェースのトラヒック容量と、(3−2)各インターフェースのコスト値と、(4−2)インターフェースの組合せ候補の数mとから、インターフェースの組合せ候補集合を算出する。算出されるインターフェースの組合せ候補集合は、インターフェースの組合せについてm個の組合せ候補を含む。各組合せ候補は、0個以上のインターフェースの組合せであり、各組合せ候補では、トラヒック容量が互いに対して同一の複数のインターフェースを重複して組合せてもよい。図5は、インターフェースの組合せ候補集合を算出する手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S2−1において、第2処理部13の算出部13aは、(4−2)インターフェースの組合せ候補の数mから、判断を行う。すなわち、算出部13aは、インターフェースの組合せ候補集合内に既に含まれる組合せ候補の数がm未満であるか否かを、判定する。組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の数がm未満であれば(S2−1_Yes)、処理はS2−2に進む。一方、組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の数がm以上であれば(S2−1_No)、第2処理部13は、既に算出した組合せ候補を含むインターフェースの組合せ候補集合を出力する。
次に、S2−2において、第2処理部13の算出部13aは、インターフェースの新しい組合せを、1つ以上算出する。算出部13aは、(3−1)各インターフェースのトラフィック容量から、新しい組合せIを算出する。この際、算出部13aは、複数の新しい組合せを算出してもよい。ただし、算出される複数の新しい組合せでは、インターフェースのトラフィック容量の合計値である総容量が、互いに対して同一である。また、算出される新しい各組合わせは、0個以上のインターフェースの組合せであり、各組合せでは、同一の種類の複数のインターフェースの重複を許容する。なお、トラヒック容量が互いに対して同一のインターフェースは、同一の種類のインターフェースに該当する。また、算出部13aは、S2−2の処理を繰り返すたびに、組合せに含まれるインターフェースの総容量の昇順に、新しい組合せを算出する。
次に、S2−3において、第2処理部13の算出部13aは、(3−2)各インターフェースのコスト値から、S2−2で算出した新しい組合せの中の1つを選択する。この際、算出部13aは、組合せの中で、インターフェースのコスト値の合計値である総コスト値が最も低い1つの組合せを、選択する。そして、算出部13aは、組合せの中から選択した1つを、組合せIとする。すなわち、S2−2で算出した新しい組合せの中でインターフェースの総コスト値が最も低い1つが、組合せIと設定される。
次に、S2−4において、第2処理部13の算出部13aは、組合せIでのインターフェースの総コスト値を、組合せ候補集合に既に含まれる各組合せ候補でのインターフェースの総コスト値と、比較する。そして、算出部13aは、組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の中から、インターフェースの総コスト値が組合せIでのインターフェースの総コスト値以上になる組合せ候補を、削除する。
ここで、組合せ候補集合に既に含まれる各組合せ候補でのインターフェースの総容量は、組合せIでのインターフェースの総容量に比べて、小さい。このため、S2−4において組合せ候補集合から削除されるインターフェースの組合せ候補では、組合せIに比べて、コスト効果が低い。なお、各組合せ候補および組合せI等の各組合せにおいて、コスト効果は、インターフェースの総コストに対するインターフェースの総容量の比率を示す。例えば、インターフェースの総コストが同一ならば、インターフェースの総容量が小さいほど、コスト効果が低い。そして、インターフェースの総容量が同一ならば、インターフェースの総コストが高いほど、コスト効果が低い。本実施形態では、S2−4の処理が行われることにより、インターフェースの組合せ候補集合は、コスト効率が所定の基準より高い組合せ候補のみから構成される。
次に、S2−5において、第2処理部13の算出部13aは、S2−3で設定された組合せIを、インターフェースの組合せ候補集合に追加する。したがって、新しい組合せIの組合せ候補集合への追加に対応させて、S2−4の処理が行われる。
前述のようにS2−1〜S2−5が行われることにより、S2で出力されるインターフェースの組合せ候補集合では、組合せ候補が、m個含まれ、各組合せ候補の総容量は互いに対して素である。すなわち、インターフェースの組合せ候補集合に含まれるm個の組合せ候補は、互いに対してインターフェースの総容量が異なる。また、各組合せ候補は、0個以上のインターフェースの組合せであり、各組合せ候補では、同一の種類の複数のインターフェースの重複を許容する。また、インターフェースの組合せ候補集合に含まれる各組合せ候補では、コスト効率が所定の基準より高い。したがって、最適なインターフェースの組合せ候補の決定において、コスト効率が低い組合せ候補が、選択肢から除外される。
また、前述のように、S2では、インターフェースの総容量が小さい順に組合せ候補が算出される。また、S2−5で組合せ候補集合に追加される組合せIは、インターフェースの総容量が組合せIと同一の1以上の組合せの中で、インターフェースの総コスト値が、最も低い。そして、S2−4では、組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の中から、インターフェースの総コスト値が組合せIでのインターフェースの総コスト値以上になる組合せ候補を、削除する。
このため、インターフェースの組合せ候補集合に含まれるm個の組合せ候補は、互いに対してインターフェースの総コスト値が素になる。すなわち、インターフェースの組合せ候補集合では、組合せ候補ごとにインターフェースの総コスト値が異なる。また、組合せ候補のそれぞれは、その組合せ候補と総コスト値が同一で、かつ、組合せ候補集合に含まれないインターフェースの他の組合せに比べて、インターフェースの総容量が大きい。前述のように組合せ候補集合に含まれる組合せ候補が選定されるため、組合せ候補集合には、コスト効率が高い組合せ候補のみが適切に含まれる。
本実施形態では、前述のS2の手順でインターフェースの組合せ候補集合を算出する。そして、S2で算出したインターフェースの組合せ候補集合は、S3の入力として用いる。
<最適なネットワーク構成の算出(S3)>
最適なネットワーク構成の算出(S3)では、第3処理部14の算出部14aは、非特許文献1のS´3と同様にして、目的関数を最小化する最適化問題を解く。すなわち、算出部14aは、経路候補集合からいずれの経路候補が選択されたかを表す変数を、決定変数とする。選択された経路候補を示す決定変数は、回線ごとに設定される。また、算出部14aは、インターフェースの組合せ候補集合からいずれの組合せ候補が選択されたかを表す変数を、決定変数とする。選択された組合せ候補を示す決定変数は、リンクごとに設定される。そして、算出部14aは、基盤ネットワークの全インターフェースの総コストを導出する式を、目的関数とする。全インターフェースの総コストは、インターフェースの組合せ候補集合からいずれの組合せ候補が選択されたかに対応して、変化する。
S3の最適化問題では、前述したS´3と同様に、各回線において、1つの経路候補を選択するための制約条件が設けられ、この制約条件は、式(2)で示される。そして、変数xが、最適化問題の決定変数として設けられ、変数xは、経路候補集合から収容する経路として選択した経路候補を、回線ごとに示す。また、最適化問題では、前述したS´3と同様に、各リンクについて、1つのインターフェースの組合せ候補を選択するための制約条件が設けられ、この制約条件は、式(3)で示される。そして、変数yが、最適化問題の決定変数として設けられ、変数yは、組合せ候補集合から配置するインターフェースの組合せとして選択した組合せ候補を、リンクごと(リンク部ごと)に示す。
また、最適化問題では、前述したS´3と同様に、式(4)の容量条件が設けられる。すなわち、各リンク(各リンク部)において、総契約帯域tが、選択された組合せ候補を構成する全インターフェースの総容量Ψ IF以下となることが、容量条件として、設けられる。このため、最適化問題では、各リンクにおいて、インターフェースの組合せ候補集合から選択される組合せ候補jは、前述の容量条件を満たす必要がある。
ここで、各リンクの総契約帯域tは、各回線について選択された経路候補、各回線の契約帯域、および、通信拠点間の接続状態を示す接続行列に基づいて、算出される。ここで、各回線について選択された経路候補は、前述の式(1)〜式(4)において、決定変数である変数xで示される。また、各回線の契約帯域は、前述の入力情報に含まれ、前述の式(1)〜式(4)に関連するパラメータの1つであるパラメータdに相当する。そして、接続行列は、前述の入力情報に含まれ、式(1)〜式(4)に関連するパラメータの1つであるパラメータMに相当する。したがって、各回線の経路候補が選択されると、回線情報およびトポロジ情報から、各リンクの総契約帯域tが算出される。
また、S3の最適化問題では、前述したS´3と同様に、式(1)に示す基盤ネットワーク上の全インターフェースの総コスト値を目的関数として、目的関数を最小化する最適化問題を解く。式(1)において、y ・Ω IFは、リンクeについて選択された組合せ候補jでの、インターフェースの総コスト値を示す。そして、各リンクについて算出された総コスト値の総和、すなわち、全インターフェースのコスト値の総和が目的関数になる。なお、目的関数である全インターフェースの総コスト値の算出では、各リンクについて選択されたインターフェースの組合せ候補の総コスト値を算出する。そして、全リンクの総コスト値を合計し、合計値を2倍した値を目的関数の値とする。合計値を2倍するのは、各リンクの両端に、選択されたインターフェースの組合せ候補が接続されるためである。
そして、最適化問題を解くことにより、全インターフェースの総コスト値である目的関数を最小にする、各回線の経路候補および各リンクのインターフェースの組合せ候補を、導出する。すなわち、各回線について、最適な決定変数xが導出され、各リンク(各リンク部)について、最適な決定変数yが導出される。そして、導出された各回線の経路候補を、各回線の最適な経路候補とし、導出された各リンクでのインターフェースの組合せ候補を、各リンクでの最適なインターフェースの組合せ候補とする。
前述のように、第3処理部14の算出部14aは、最適化問題を解くことで、各回線の最適な経路候補と、各通信拠点の各リンク部の最適なインターフェースの組合せ候補と、を算出する。そして、第3処理部14は、算出した最適な経路候補、および、最適なインターフェースの組合せ候補を、出力部15に出力する。
本実施形態では、前述のように、組合せ候補集合にはコスト効率が所定の基準より高いインターフェースの組合せ候補のみが含まれる。このため、S3の最適化問題の計算において、コスト効率の低いネットワーク構成のパターンを考慮することなく、効率的に最適な経路候補および最適なインターフェースの組合せ候補を導出することができる
(動作例)
第1の実施形態の動作例を、入力情報の一例と、各処理の動作の一例に区分して説明する。
<入力情報の一例>
・トポロジ情報
図6は、トポロジの一例を示す図である。図7は、図6のトポロジの一例に用いる凡例を示す図である。すなわち、図7は、図6の一例で使用する記号等を説明する図である。図7において、通信拠点「1」は、通信拠点番号が1である通信拠点を示す。また、図7において、リンク「1」は、リンク番号が1であるリンクを示し、通信拠点「1」に接続している。
図6は、通信拠点間の接続状態を示す。詳しくは、通信拠点「1」〜通信拠点「4」に対応する通信拠点の、リンク「1」〜リンク「5」を介した接続状態を表す。図6の一例での通信拠点間の接続状態を表す接続行列Mを、以下の式(A)に示す。
Figure 0006854254
接続行列Mでは、各行が通信拠点に対応し、各列がリンクに対応する。リンクが通信拠点に接続している場合、接続行列Mの対応する部分に「1」を格納する。一方、リンクが通信拠点に接続していない場合、接続行列Mの対応する部分に「0」を格納する。
また、トポロジ情報として、各リンクにおける遅延時間の一例を、以下の表1に示す。表1では、通信拠点間の遅延時間が示される。
Figure 0006854254
・回線情報
次に、ネットワークに収容する回線に関する情報の一例を、以下の表2に示す。
Figure 0006854254
表2の一例では、回線番号「1」である回線「1」は、通信拠点「1」と通信拠点「3」との間で契約帯域「10」の通信を行う。そして、回線「1」は、エンド間遅延の許容度合いが「0」である。ここで、表2の一例では、エンド間遅延の許容度合いは、0または1の値が設定される。この一例では、エンド間遅延の許容度合が1の場合は、許容度合いが高いと判断し、最短経路のエンド間遅延の2倍の遅延時間を、遅延上限値とする。一方、許容度合が0の場合は、許容度合いが低いと判断し、最短経路のエンド間遅延を遅延上限値とする。
・装置情報
次に、通信拠点に配置する転送装置(ネットワーク装置)であるスイッチ、および、スイッチのリンク部に設置するインターフェース(リンク部装置)に関する情報の一例を説明する。
図8は、スイッチの一例を示す。図8の一例のスイッチは、スイッチ番号が「1」のスイッチ「1」であり、スロット「1−1」と、スロット「1−2」と、スロット「1−3」と、スロット「1−4」と、を有する。スイッチ「1」は、宛先が示されたデータを受信する。そして、スイッチ「1」は、データに示された宛先に基づいて、データを出力するスロットを決定する。これにより、データを出力するリンクが、決定される。
スロットは、通信拠点とリンクとの接続部(リンク接続部)に相当する。また、スロットには、インターフェースが収容される。
図9は、図6に示す基盤ネットワークにおけるスイッチの配置の一例を示す。このため、図9では、図6のトポロジにおけるスイッチ間の接続方法の一例が、示される。図9の一例では、通信拠点「1」〜通信拠点「4」に、スイッチが設置される。そして、各スイッチのスロット間がリンクを介してケーブルで接続され、各通信拠点間が接続される。
次に、スイッチに関する情報の一例を、以下の表3に示す。
Figure 0006854254
表3の一例では、スイッチ番号が「1」〜「3」のスイッチに関する情報が示される。表3の一例では、スイッチ番号が「1」であるスイッチ「1」は、4つのスロットを有する。また、スイッチ「1」では、スロットあたりのトラヒック容量が100Gbit/sであるため、処理可能なトラヒック容量の総量が400Gbit/sとなる。なお、トラヒック容量の総量は、スイッチに設けられるスロットのトラヒック容量の合計値である。
また、インターフェースに関する情報の一例を、以下の表4に示す。
Figure 0006854254
表4の一例では、インターフェース番号が「1」〜「3」のインターフェースに関する情報が示される。表4の一例では、インターフェース番号が「1」であるインターフェース「1」では、処理可能なトラヒック容量が10Gbit/sである。そして、インターフェース「1」は、1つのスロットに1つ設置可能であり、コスト値が1である。
・設計パラメータ情報
設計パラメータ情報の一例を、以下の表5に示す。表5の一例では、設計パラメータ情報には、回線あたりの経路候補の数(経路候補数の上限値)、および、インターフェースの組合せ候補の数(組合せ候補数の設計値)が含まれる。
Figure 0006854254
<各処理の動作の一例>
・経路候補集合の算出(S1)
まず、S1−1において、各回線の最小エンド間遅延を算出する。以下の表6は、各回線の最小エンド間遅延の一例を示す。表6では、例えば、本動作例において前述した入力情報が入力された場合の、最小エンド間遅延を示す。
Figure 0006854254
表6の一例では、通信拠点「1」と通信拠点「3」との通信拠点ペア間では、リンク「1」と、通信拠点「2」と、リンク「2」とを通る経路、および、リンク「4」と、通信拠点「4」と、リンク「3」とを通る経路で、エンド間遅延が最小値になる。このため、リンク「1」と、通信拠点「2」と、リンク「2」とを通る経路でのエンド間遅延、または、リンク「4」と、通信拠点「4」と、リンク「3」とを通る経路でのエンド間遅延が、最小エンド間遅延として設定される。なお、前述の表1から、リンク「1」の遅延時間は2であり、リンク「2」の遅延時間は1である。このため、リンク「1」と、通信拠点「2」と、リンク「2」とを通る経路のエンド間遅延は、「2+1=3」になる。
次に、S1−2において、各回線の遅延上限値を算出する。以下の表7は、各回線の遅延上限値の一例を示す。表7では、例えば、本動作例において前述した入力情報が入力され、かつ、本動作例の表6のように最小エンド間遅延が算出された場合の、遅延上限値を示す。
Figure 0006854254
表7の一例では、エンド間遅延の許容度合い1である回線「1」と回線「2」は、許容度合いが高いと判断する。このため、回線「1」と回線「2」では、最小エンド間遅延の2倍の遅延時間を遅延上限値とし、遅延上限値は6になる。一方、エンド間遅延の許容度合いが0である回線「3」と回線「4」は、許容度合いが低いと判断する。このため、回線「3」と回線「4」では、最小エンド間遅延を遅延上限値とし、遅延上限値は3になる。
次に、S1−3からS1−6において、各回線での経路候補を算出する。入力情報の一例に示す入力情報が入力された場合、表5で設定される回線あたりの経路候補の数3に基づいて、経路候補を算出する。このため、各回線で、最大3つの経路候補が算出される。以下の表8は、算出される各回線の経路候補の一例を示し、経路候補集合の一例を示す。表8では、例えば、本動作例において前述した入力情報が入力され、かつ、本動作例の表7のように遅延上限値が算出された場合の、経路候補集合を示す。
Figure 0006854254
表8の一例では、回線「1」は、遅延上限値が「6」である。このため、回線「1」では、エンド間遅延が「3」である経路「1−1」と「1−2」、および、エンド間遅延が「4」である経路「1−3」を、経路候補とする。一方、回線「3」は、遅延上限値「3」である。このため、回線「3」では、エンド間遅延が「3」である経路「3−1」と「3−2」のみを、経路候補とする。
・インターフェースの組合せ候補集合の算出(S2)
以下の表9は、算出されるインターフェースの組合せ候補集合の一例を示す。表9では、例えば、本動作例で前述した入力情報が入力された場合の、インターフェースの組合せ候補集合を示す。
Figure 0006854254
インターフェースの組合せ候補集合の算出では、S2−2を繰り返すごとに、インターフェースの新しい組合せを1つ以上算出する。S2−2では、算出される新しい組合せに含まれるインターフェースの総容量は、毎回異なり、S2−2の処理を繰り返すたびに、総容量の昇順に、新しい組合せが算出される。このため、S2−2では、算出される新しい組合せに含まれるインターフェースは、毎回異なる組合せになる。
例えば、S2−2で、総容量が「30Gbit/s」のインターフェースの組合せが算出される場合について、説明する。この場合、総容量が「30Gbit/s」のインターフェースの組合せとして、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが3つ含まれる組合せが、算出される。総容量が「30Gbit/s」のインターフェースの組合せは1つのみである。このため、S2−3では、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが3つ含まれる組合せが、組合せIとして設定される。また、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが3つ含まれる組合せの総コスト値は、「1*3=3」である。
そして、S2−4において、組合せIでのインターフェースの総コスト値を、組合せ候補集合に既に含まれる各組合せ候補でのインターフェースの総コスト値と、比較する。ここで、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが3つ含まれる総容量「30Gbit/s」の組合せが組合せIとして設定された段階では、以下の3つの組合せ候補がインターフェースの組合せ候補集合に含まれる。すなわち、いずれのインターフェースも含まれない総容量「0Gbit/s」の組合せ候補「ja」、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる総容量「10Gbit/s」の組合せ候補「jb」、および、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが2つ含まれる総容量「10Gbit/s」の組合せ候補「jc」が、組合せ候補集合に既に含まれる。
組合せ候補に含まれるインターフェースの総コスト値は、組合せ候補「ja」で「0」、組合せ候補「jb」で「1*1=1」、および、組合せ候補「jc」で「1*2=2」となる。このため、組合せ候補集合に既に含まれるインターフェースの組合せ候補「ja」〜「jc」のそれぞれの総コスト値は、組合せIの総コスト値に比べて小さい。したがって、いずれの組合せ候補も、組合せ候補集合から削除されない。そして、S2−5において、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが3つ含まれる総容量「30Gbit/s」の組合せIが、組合せ候補「jd」として、インターフェースの組合せ候補集合に追加される。
本動作例で前述した入力情報が入力された場合、表5で設定されるインターフェースの組合せ候補の数10に基づいて、S2−1の処理が行われる。すなわち、S2−1で、算出した組合せ候補が10個未満か否かを判定する。組合せ候補「jd」が組合せ候補集合に追加された段階では、組合せ候補集合に含まれるインターフェースの組合せ候補の数は組合せ候補「ja」〜「jd」の4個であり、10個未満である。このため、処理は、S2−2に進む。
そして、S2−2で、総容量が「40Gbit/s」のインターフェースの組合せを算出する。この場合、総容量が「40Gbit/s」のインターフェースの組合せとして、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが4つ含まれる組合せと、容量が「40Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる組合せと、が算出される。
そして、S2−3において、S2−2で算出された組合せの総コスト値を算出する。ここで、容量が「10Gbit/s」のインターフェースが4つ含まれる組合せの総コスト値は、「1*4=4」で、容量が「40Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる組合せの総コスト値は「3*1=3」である。すなわち、S2−2で算出された組合せの中では、容量が「40Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる組合せが、総コスト値が最も低い。このため、S2−3では、容量が「40Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる組合せが、組合せIとして設定される。
そして、S2−4において、組合せIでのインターフェースの総コスト値を、組合せ候補集合に既に含まれる各組合せ候補でのインターフェースの総コスト値と、比較する。ここで、容量が「40Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる総容量「40Gbit/s」の組合せが組合せIとして設定された段階では、前述した4個のインターフェースの組合せ候補「ja」〜「jd」が組合せ候補集合に含まれる。
組合せ候補集合に既に含まれるインターフェースの組合せ候補「ja」〜「jd」の中では、組合せ候補「ja」〜「jc」のそれぞれの総コスト値は、組合せIの総コスト値に比べて小さい。ただし、組合せ候補「jd」の総コスト値は、組合せIの総コスト値と同一であり、組合せIの総コスト値以上になる。したがって、「10Gbit/s」のインターフェースが3つ含まれる総容量「30Gbit/s」の組合せ候補「jd」が、組合せ候補集合から削除される。そして、S2−5において、容量が「40Gbit/s」のインターフェースが1つ含まれる総容量「40Gbit/s」の組合せIが、組合せ候補「je」として、インターフェースの組合せ候補集合に追加される。
そして、表5で設定されるインターフェースの組合せ候補の数10に基づいて、S2−1の処理が行われる。これにより、インターフェースの組合せ候補集合に含まれる組合せ候補の数が10になるまで、S2−2〜S2−5の処理が繰り返し行われる。したがって、インターフェースの組合せについて、総容量が互いに異なり、かつ、総コスト値が互いに対して異なる10個の組合せ候補が、算出される。また、組合せ候補には、候補番号「1」〜「10」が設定される。本動作例では、候補番号が大きいほど、組合せ候補に含まれるインターフェースの総容量が大きい。このため、候補番号が大きいほど、組合せ候補に含まれるインターフェースの総コスト値が大きい。
・最適なネットワーク構成の算出(S3)
S3では、前述の最適化問題を解く。表10は、最適化問題において算出される各回線の最適な経路候補の一例を示す。また、表11は、最適化問題において算出される各リンクの最適なインターフェースの組合せ候補の一例を示す。例えば、本動作例で前述したようにS1、S2が行われた場合は、表10のように各回線の最適な経路候補が算出され、表11のように各リンクの最適なインターフェースの組合せ候補が算出される。
Figure 0006854254
Figure 0006854254
すなわち、本動作例で前述したようにS1、S2が行われた場合、回線「1」については経路「1−1」が、回線「2」については経路「2−1」が、回線「3」については経路「3−1」が、回線「4」について経路「4−1」が、最適な経路候補として算出される。そして、リンク「1」およびリンク「2」のそれぞれについては、候補番号「5」のインターフェースの組合せ候補が、リンク「3」〜リンク「5」のそれぞれについては、候補番号「1」のインターフェースの組合せ候補が、最適な組合せ候補として算出される。
また、S3では、各リンクについて、前述した容量条件を満たす必要がある。すなわち、各リンク(各リンク部)において、総契約帯域tが、選択された組合せ候補を構成する全インターフェースの総容量Ψ IF以下となることが、必要になる。本動作例では、前述のように各回線の最適な経路候補及び各リンクの最適な組合せ候補が算出される。このため、例えば、リンク「1」では、総契約帯域tは、「10+10+10+10=40Gbit/s」となる。そして、リンク「1」に関しては、インターフェースの総容量Ψ IFが40Gbit/sの候補番号「5」の組合せ候補が、最適なインターフェースの組合せ候補として算出される。このため、リンク「1」では、前述の容量条件を満たす。
また、リンク「3」では、総契約帯域tは、「0+0+0+0=0Gbit/s」となる。そして、リンク「3」に関しては、インターフェースの総容量Ψ IFが0Gbit/sの候補番号「1」の組合せ候補が、最適なインターフェースの組合せ候補として算出される。このため、リンク「3」では、前述の容量条件を満たす。
また、表10のように各回線の最適な経路候補が算出され、かつ、表11のように各リンクの最適なインターフェースの組合せ候補が算出された場合、全リンクのインターフェースのコスト値の総和は以下のようになる。すなわち、目的関数であるネットワークの全インターフェースの総コスト値は、「2*(3+3+0+0+0)=12」となり、最小値になる。
そして、前述のように導出された各回線の最適な経路候補、及び、各リンクの最適なインターフェースの組合せ候補に基づいて、最適なネットワーク構成、すなわち、ネットワークにおける最適な配置例が生成および出力される。図10は、ネットワークにおける最適な配置例の一例を示す。図10は、表10のように各回線の最適な経路候補が算出され、かつ、表11のように各リンクの最適なインターフェースの組合せ候補が算出された場合の配置例を示す。
図10に示す最適な配置例では、通信拠点「1」〜「3」にのみ転送装置が配置され、通信拠点「4」には、転送装置が配置されない。そして、通信拠点「1」〜「3」のそれぞれでは、リンク「1」および「2」とのリンク部にのみ、トラヒック容量40Gbit/sのインターフェース「2」の種類のインターフェースが1つ設置される。そして、リンク「3」〜「5」とのリンク部には、インターフェースは設置されない。
(作用及び効果)
本実施形態では、S3最適化計算の前に、S2において、最適解の選択肢となるインターフェースの組合せ候補集合を、コスト効果が所定の基準より高い組合せ候補のみから構成する。これにより、組合せ候補集合において、コスト効果が低く、かつ、最適化計算の最適解として導出される可能性が低い組合せ候補が、除外される。したがって、最適化計算において、より効率的に最適解を探索できる。
ここで、比較例として、非特許文献1のS´2と同様にしてインターフェースの組合せ候補集合が算出される場合を考える。表12は、比較例において算出されるインターフェースの組合せ候補集合の一例を示す。なお、比較例では、前述した動作例と同様の入力情報が入力され、例えば、表1〜表5に示す入力情報が入力されるものとする。
Figure 0006854254
前述の動作例で算出した表9に示すインターフェースの組合せ候補集合を、比較例で算出した表12に示すインターフェースの組合せ候補集合と比較する。例えば、比較例の組合せ候補集合には、総コスト値「3」の組合せ候補として、候補番号「4」および「5」の2つの組合せ候補が含まれる。しかし、候補番号「5」の組合せ候補では、候補番号「4」の組合せ候補に比べて、インターフェースの総容量が大きく、コスト効果が高い。したがって、比較例の組合せ候補集合では、コスト効果が低く、かつ、最適解として導出される可能性が低い候補番号「4」の組合せ候補が、含まれる。
一方、前述の動作例の組合せ候補集合には、総コスト値「3」の組合せ候補として、候補番号「4」の組合せ候補が1つのみ、含まれる。ここで、動作例の候補番号「4」の組合せ候補は、比較例の候補番号「5」の組合せ候補と、同一である。動作例の組合せ候補集合からは、比較例の候補番号「4」の組合せ候補に相当する組合せは、除外される。したがって、動作例の組合せ候補集合からは、コスト効果が低く、かつ、最適解として導出される可能性が低いインターフェースの組合せは、除外される。
本実施形態では、前述のように、コスト効果の低い組合せを除外して組合せ候補集合を構成するため、インターフェースの組合せ候補集合では、各組合せ候補の総コスト値が互いに対して異なる。S3の最適化計算では、ネットワークの全インターフェースの総コスト値を目的関数としているため、各リンクにおけるインターフェースの組合せ候補としては、総コスト値が低い組合せ候補が選ばれる。また、実際のネットワークでは、同一のコスト値であれば、より大きな容量の設備を配置することが望ましい。
本実施形態で前述した処理によって、最適化計算において、より総コスト値が低く、かつ、容量が大きいインターフェースの組合せ候補が、最適解としてが選ばれ易くなる。このため、実際のネットワークに適したネットワーク構成を効率的に導くことができる。
なお、各実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…ネットワーク設計装置、11…入力部、12…第1処理部、13…第2処理部、14…第3処理部、12a,13a,14a…算出部、15…出力部。

Claims (5)

  1. 複数の通信拠点ごとに転送装置が配置され、かつ、前記転送装置内のリンク部装置によってリンクを介して前記通信拠点間が接続されるネットワークに対し、ネットワーク構成を設計するネットワーク設計装置であって、
    前記通信拠点間の接続状態に関するトポロジ情報、前記ネットワークに収容される複数の回線に関する回線情報、前記通信拠点に配置される前記転送装置および前記転送装置内の前記リンク部装置に関する装置情報、および、前記設計において用いるパラメータに関する設計パラメータ情報についての入力を受け付ける入力受付部と、
    前記トポロジ情報、前記回線情報、および、前記設計パラメータ情報に基づいて、前記回線ごとに経路候補集合を算出する算出部を有する第1処理部と、
    前記装置情報および前記設計パラメータ情報に基づいて、前記リンク部装置の組合せ候補集合を算出する算出部を有し、前記算出部は、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合を、前記リンク部装置の総コスト値に対する前記リンク部装置の総容量の比率を示すコスト効果が所定の基準より高い前記リンク部装置の組合せ候補のみから構成する第2処理部と、
    前記第1処理部の前記算出部による算出結果、および、前記第2処理部の前記算出部による算出結果に基づいて、前記ネットワーク全体における総コスト値を最小にする前記回線ごとの最適な経路候補および前記リンクごとの前記リンク部装置の最適な組合せ候補を算出する算出部を有する第3処理部と、
    前記第3処理部の前記算出部で算出された前記回線ごとの前記最適な経路候補、および、前記リンクごと前記リンク部装置の前記最適な組合せ候補の両方を反映させたネットワーク構成情報を生成する生成部と、
    を備えるネットワーク設計装置。
  2. 前記第2処理部の前記算出部は、
    前記リンク部装置の前記組合せ候補集合において、前記組合せ候補ごとに、前記リンク部装置の前記総容量および前記リンク部装置の前記総コスト値の両方が異なること、および、
    前記リンク部装置の前記組合せ候補集合の前記組合せ候補のそれぞれは、その組合せ候補と前記総コスト値が同一で、かつ、前記組合せ候補集合に含まれない前記リンク部装置の他の組合せに比べて、前記リンク部装置の前記総容量が大きいこと、
    を条件として、前記組合せ候補集合を算出する、請求項1に記載のネットワーク設計装置。
  3. 前記第2処理部の前記算出部は、前記組合せ候補集合の算出において、
    前記リンク部装置の前記総容量が小さい順に前記リンク部装置の新しい組合せを前記組合せ候補として前記組合せ候補集合に追加し、
    前記新しい組合せの前記組合せ候補集合への追加に対応させて、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合に既に含まれる組合せ候補の中から、前記リンク部装置の前記総コスト値が追加される前記新しい組合せでの前記リンク部装置の前記総コスト値以上になる組合せ候補を、削除する、
    請求項2に記載のネットワーク設計装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のネットワーク設計装置の前記各部としてプロセッサを機能させるネットワーク設計処理プログラム。
  5. 複数の通信拠点ごとに転送装置が配置され、かつ、前記転送装置内のリンク部装置によってリンクを介して前記通信拠点間が接続されるネットワークに対し、ネットワーク構成を設計するネットワーク設計方法であって、
    前記通信拠点間の接続状態に関するトポロジ情報、前記ネットワークに収容される複数の回線に関する回線情報、前記通信拠点に配置される前記転送装置および前記転送装置内の前記リンク部装置に関する装置情報、および、前記設計において用いるパラメータに関する設計パラメータ情報を取得することと、
    前記トポロジ情報、前記回線情報、および、前記設計パラメータ情報に基づいて、前記回線ごとに経路候補集合を算出することと、
    前記装置情報および前記設計パラメータ情報に基づいて、前記リンク部装置の組合せ候補集合を算出することであって、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合を、前記リンク部装置の総コスト値に対する前記リンク部装置の総容量の比率を示すコスト効果が所定の基準より高い前記リンク部装置の組合せ候補のみから構成することと、
    前記回線ごとの前記経路候補集合についての算出結果、および、前記リンク部装置の前記組合せ候補集合についての算出結果に基づいて、前記ネットワーク全体における総コスト値を最小にする前記回線ごとの最適な経路候補および前記リンクごとの前記リンク部装置の最適な組合せ候補を算出することと、
    算出された前記回線ごとの前記最適な経路候補、および、前記リンクごとの前記リンク部装置の前記最適な組合せ候補の両方を反映させたネットワーク構成情報を出力することと、
    を備えるネットワーク設計方法。
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