JP6854243B2 - 器具係合のためのシステム及び方法 - Google Patents

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Description

関連出願
本特許出願は、2015年6月11日に出願された、”SYSTEMS AND
METHODS FOR INSTRUMENT ENGAGEMENT”という標題の米国仮特許出願第62/174,204号について優先権及び出願日の利益を主張するものであり、この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、機械的係合のためのシステム及び方法に関し、より具体的には、駆動結合部が入力結合部と首尾よく係合したことを確認するためのシステム及び方法に関する。
多くの機械システムは、モータを利用して物体を異なる位置に移動させる。一般的に、モータ等の作動要素は、ツールの入力結合部と嵌合し、このツールの入力結合部を作動させる駆動出力部を有する。様々な機械的構造を使用して、駆動出力部を入力結合部に係合させることができる。一例は、ボス及びポケット構造である。具体的には、駆動出力部は、ディスクを含み、このディスクは、ディスクの表面から延びるボスを有することができる。ボスは、入力結合部に接続されたディスク上の対応するポケット内に嵌るように設計することができる。ボスがポケット内に首尾よく位置付けされると、駆動出力部の回転によって、入力結合部の回転が生じ、これは次にツールの動きを生じさせる。
駆動出力部を入力結合部に係合させることを伴う機械的システムは、医療処置を行うために使用される遠隔操作可能な医療システムであってもよい。遠隔操作可能な医療システムは、交換可能な医療器具に結合して動作させる駆動出力部を有するモータを含むことができる。いくつかの実施形態では、モータの駆動出力部は、医療器具上の対応する器具ディスクと係合する駆動ディスクを含む。各器具ディスクによって、異なるタイプの運動を医療器具で作動させることができる。例えば、1つのディスクによって、器具のロール位置を変化させる作動部材を制御することができる。他のディスクによって、医療器具のヨー、ピッチ、又は把持を変化させる作動部材を制御することができる。交換可能な器具が遠隔操作可能な医療システムに接続されると、各駆動ディスクは、対応する器具ディスクと係合して、医療器具の動きを所望するように駆動させる。
駆動出力部が入力結合部に適切に係合していない場合に、医療器具は、遠隔操作可能な医療システムを介して送信されるユーザコマンドに正しく応答しないことがある。不適切な結合によって、医療器具を取り外して駆動出力部に再び取り付けする必要があり、医療処置の非効率性に繋がる。
本発明の実施形態は、以下に続く特許請求の範囲によって要約される。
一実施形態では、医療器具を医療器具マニピュレータに係合させる方法は、医療器具の第1の入力結合部がマニピュレータの第1の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信するステップを含む。第1の駆動出力部は、第1の作動要素によって駆動される。指標を受信することに応答して、第1の駆動出力部は、第1の回転方向に回転される。第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、1つ又は複数のプロセッサによって、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかに関して判定を行う。第1の駆動出力部が第1の回転方向に回転した後に、第1の作動要素が抵抗トルクを受けない場合に、第1の駆動出力部は、第2の回転方向に回転される。第1の駆動出力部が第2の回転方向に回転した後に、1つ又は複数のプロセッサによって、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかに関して判定を行う。
別の実施形態では、コンピュータ支援医療装置は、1つ又は複数のプロセッサ、医療器具マニピュレータ、及び医療器具を有する。コンピュータ支援医療装置は、医療器具の第1の入力結合部がマニピュレータの第1の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信することによって、医療器具を医療器具マニピュレータに係合するように構成される。第1の駆動出力部は、第1の作動要素によって駆動される。指標を受信することに応答して、第1の駆動出力部は、第1の回転方向に回転される。第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、1つ又は複数のプロセッサによって、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかに関して判定を行う。第1の駆動出力部が第1の回転方向に回転した後に、第1の作動要素が抵抗トルクを受けない場合に、第1の駆動出力部は、第2の回転方向に回転される。第1の駆動出力部が第2の回転方向に回転した後に、1つ又は複数のプロセッサによって、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかに関して判定を行う。
別の実施形態では、非一時的な機械可読媒体は、複数の機械可読命令を含み、この機械可読命令がコンピュータ支援医療装置に関連する1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、1つ又は複数のプロセッサに、以下の段階を実行させるように構成される。この段階は、コンピュータ支援医療装置のマニピュレータ部分の第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることを含む。第1の駆動出力部は、第1の作動要素によって駆動される。この段階は、第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかを判定することをさらに含む。抵抗トルクは、医療器具の第1の入力結合部と第1の駆動出力部との係合を信号で伝える。この段階は、第1の駆動出力部が第1の回転方向に回転した後に、第1の作動要素が抵抗トルクを受けていないという条件で、第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることをさらに含む。この段階は、第1の駆動出力部が第2の回転方向に回転した後に、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかを判定することをさらに含み、抵抗トルクは、医療器具の第1の入力結合部と第1の駆動出力部との係合を信号で伝える。
別の実施形態では、医療器具を医療器具マニピュレータに係合させる方法は、医療器具の第1の入力結合部がマニピュレータの第1の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信するステップを含む。第1の駆動出力部は、第1の作動要素によって駆動される。指標を受信することに応答して、予めプログラムされた回転プロトコルに従って第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させる。この方法は、予めプログラムされた回転プロトコルに従って第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、1つ又は複数のプロセッサによって、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかを判定するステップをさらに含む。この方法は、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるという条件で、予めプログラムされた回転プロトコルを終了させるステップをさらに含む。
前述した一般的な説明及び以下の詳細な説明は両方とも、本質的に例示的且つ説明的なものであり、本開示の範囲を限定することなく本開示の理解を提供することを意図していることを理解されたい。その点で、本開示の追加の態様、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
多くの実施形態による手術を行うために使用される最小侵襲性の遠隔操作可能な医療システムの平面図である。 多くの実施形態による遠隔操作可能な医療システムの外科医制御コンソールの斜視図である。 図2の器具をより詳細に示す図である。 手術用器具の結合部分、器具滅菌アダプタ、及び器具マニピュレータのキャリッジ部分の部分分解図である。 手術用器具の結合部分、器具滅菌アダプタ、及び器具マニピュレータのキャリッジ部分の部分分解図である。 本明細書に記載される原理の一例による器具係合のための例示的な方法を示すフローチャートである。 本明細書に記載される原理の一例による器具係合のための例示的な方法を示すフローチャートである。 本明細書に記載される原理の一例による器具係合のための例示的な方法を示すフローチャートである。
本開示の態様は、添付図面と併せて理解するときに以下の詳細な説明から最もよく理解される。業界の一般的な慣行に従って、様々な特徴を一定の縮尺で描いていないことを強調しておく。実際に、様々な特徴の寸法は、説明を明瞭にするために適宜増減し得る。さらに、本開示は、様々な例において参照符号及び/又は文字を繰り返し得る。この繰返しは、簡潔さ及び明瞭さを目的とするものであり、それ自体が議論される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係を規定するものではない。
本開示の原理の理解を促進する目的で、図面に示された実施形態に対して参照を行い、特定の言語を使用してこの実施形態を説明する。それにもかかわらず、本開示の範囲の限定を意図しないことが理解されるであろう。本発明の態様の以下の詳細な説明では、開示された実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、当業者には、本開示の実施形態がこれらの特定の詳細なしに実施し得ることは明らかであろう。他の例では、本発明の実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素、及び回路について詳細に記載していない。
記載された装置、器具、方法、及び本開示の原理の任意の更なる適用に対するあらゆる交換及び更なる改変は、本開示が関連する当業者に通常想起されるように完全に企図される。特に、一実施形態に関して説明した特徴、構成要素、及び/又はステップを、本開示の他の実施形態に関して説明した特徴、構成要素、及び/又はステップと組み合わせできることが完全に企図される。加えて、本明細書に提供される寸法は特定の例のためであり、異なるサイズ、寸法、及び/又は比を利用して本開示の概念を実施し得ることが企図される。不必要な説明の繰返しを避けるために、1つの例示的な実施形態に従って説明した1つ又は複数の構成要素又は動作は、他の例示的な実施形態から適用可能である場合に、使用又は省略され得る。簡潔さのために、これらの組合せの多数の繰返しは別々に説明しない。簡略化のために、いくつかの例では、同じ参照符号が、同一又は類似の部分を指すために図面全体に亘って使用される。
図面の図1及び図2を参照すると、例えば、診断、治療、又は外科的処置を含む医療処置で使用するための遠隔操作可能な医療システムが、全体的に参照符号10で示されている。以下に説明するように、本開示の遠隔操作可能な医療システムは、外科医の遠隔操作制御下にある。代替実施形態では、遠隔操作可能な医療システムは、処置又はサブ処置を行うようにプログラムされたコンピュータの部分的な制御下にあってもよい。さらに他の代替実施形態では、処置又はサブ処置を行うようにプログラムされたコンピュータの完全な制御下で、完全に自動化された医療システムを使用して、処置又はサブ処置を行うことができる。図1に示されるように、遠隔操作可能な医療システム10は、一般に、患者Pが位置付けされる手術台Oに又はこの近くに取り付けられた遠隔操作可能なアセンブリ12を含む。遠隔操作可能なアセンブリ12は、患者側カートと呼ばれ得る。医療器具システム14及び内視鏡画像化システム15は、遠隔操作可能なアセンブリ12に動作可能に結合される。オペレータ入力システム16によって、外科医又は他のタイプの臨床医Sが、手術部位の画像を見る又はその手術部位を表すことを可能にし、及び医療器具システム14及び/又は内視鏡画像化システム15の動作を制御することを可能にする。
オペレータ入力システム16は、手術台Oと同じ部屋に通常位置する外科医コンソールに配置してもよい。しかしながら、外科医Sは、患者Pとは異なる部屋又は完全に異なる建物に位置してもよいことを理解されたい。オペレータ入力システム16は、一般に、医療器具システム14を制御するための1つ又は複数の制御装置を含む。制御装置は、把持ハンド(hand grips)、ジョイスティック、トラックボール、データグローブ、トリガガン、手動操作式コントローラ、音声認識装置、タッチスクリーン、身体動き又は存在センサ等の多数の様々な入力装置の1つ又は複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、制御装置には、遠隔操作可能なアセンブリの医療器具と同じ自由度が与えられ、外科医にテレプレゼンス、つまり外科医が、手術部位に存在しているかのように、器具を直接的に制御しているという強い感覚を有するような制御装置が器具と一体であるという知覚を提供する。他の実施形態では、制御装置は、関連する医療器具よりも多い又は少ない自由度を有してもよく、依然として外科医にテレプレゼンスを提供する。いくつかの実施形態では、制御装置は、6自由度で動く手動入力装置であり、器具を作動させる(例えば、把持顎部を閉じるために、電位を電極に印加する、薬物治療を送達する等)ための作動可能ハンドルを含むこともできる。外科医コンソール16を介して外科医Sに後で表示するために、電子機器カート18を使用して手術部位の画像を処理することができる。
遠隔操作可能な医療システム10は、制御システム20も含む。制御システム20は、少なくとも1つのメモリ及び少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)を含み、典型的には、医療器具システム14と、オペレータ入力システム16と、電子システム18との間で制御を行うために複数のプロセッサを含む。制御システム20は、本明細書に開示された態様に従って記載される方法の一部又は全部を実装するプログラム命令(例えば、命令を記憶するコンピュータ可読媒体)も含む。制御システム20が図1の簡略化された概略図に単一のブロックとして示されているが、システムは、2つ以上のデータ処理回路を含むことができ、処理の一部は、オプションで遠隔操作可能なアセンブリ12上で又はこれに隣接して実行され、処理の別の部分は、オペレータ入力システム16等で実行される。多種多様な集中型又は分散型のデータ処理アーキテクチャのいずれも用いることができる。同様に、プログラムされた命令は、多数の別個のプログラム又はサブルーチンとして実装してもよく、又は本明細書に記載の遠隔操作可能なシステムの多数の他の態様に組み込んでもよい。一実施形態では、制御システム20は、Bluetooth(登録商標)、IrDA、HomeRF、IEEE802.11、DECT、及びワイヤレステレメトリ等のワイヤレス通信プロトコルをサポートする。
いくつかの実施形態では、制御システム20は、医療器具システム14から力及び/又はトルクフィードバックを受信する1つ又は複数のサーボコントローラを含むことができる。フィードバックに応答して、サーボコントローラは、オペレータ入力システム16に信号を送信する。サーボコントローラは、遠隔操作可能なアセンブリ12に命令する信号を送信して、患者の体内の開口部を介してこの体内の内部手術部位に延びる医療器具システム14及び/又は内視鏡画像化システム15を動かすこともできる。任意の適切な従来の又は特殊なサーボコントローラを使用してもよい。サーボコントローラは、遠隔操作可能なアセンブリ12と別にしてもよく、又はアセンブリ12と一体化してもよい。いくつかの実施形態では、サーボコントローラ及び遠隔操作可能なアセンブリは、患者の身体に隣接して位置付けされた遠隔操作可能なアームカートの一部として設けられる。
遠隔操作可能な医療システム10は、照明システム、操縦制御システム、洗浄システム、及び/又は吸引システム等のオプションの操作及びサポートシステム(図示せず)をさらに含むことができる。代替実施形態では、遠隔操作可能なシステムは、2つ以上の遠隔操作可能なアセンブリ及び/又は2つ以上のオペレータ入力システムを含むことができる。マニピュレータアセンブリの正確な数は、他の要因の中でも、外科的処置及び手術室内の空間制約に依存する。オペレータ入力システムは、一緒に並べてもよく、又は別の位置に配置してもよい。複数のオペレータ入力システムにより、複数のオペレータが1つ又は複数のマニピュレータアセンブリを様々な組合せで制御することが可能になる。
外科医Sがコンソール16を介して手術部位を見る間に、遠隔操作可能なアセンブリ12は、医療器具システム14を支持し操作する。手術部位の画像は、例えば立体内視鏡等の内視鏡画像化システム15によって取得され、この画像化システムは、遠隔操作可能なアセンブリ12によって内視鏡15を向き合せするために操作される。一度に使用される医療器具システム14の数は、一般的に、他の要因の中でも、診断又は外科的処置、及び手術室内の空間の制約に依存する。遠隔操作可能なアセンブリ12は、1つ又は複数の非サーボ制御リンク24(例えば、手動で位置決めされ、適所にロックされ得る1つ又は複数のリンク、一般にセットアップ構造と呼ばれる)と遠隔操作可能なマニピュレータとの運動学的構造を含むことができる。器具キャリッジ30が、器具スパー(spar)32に沿って直線的に移動する。図3に示されるように、医療器具システム14は、器具シャフト34と、手術用ツール36と、基端側制御部分38とを含む。器具シャフト34及び手術用ツール36は、関節接合された手首関節40によって制御され、手術用ツールの向きをシャフト34に対して操作可能にする。手術用ツール36は、鉗子、針ドライバー、焼灼装置、切断ツール、画像化ツール(例えば、超音波プローブ)を含む様々な手術用ツールのうちのいずれか、又は2つ以上の様々なツール及び画像化装置の組合せを含む複合装置であってもよい。手術用ツールは、切断器具等の一体型装置を含むことができ、又ははさみ又は把持ツール等の2つ又は他の多部品装置を含むことができる。本発明で使用される手術用器具は、シャフト34内に延びる複数のロッド及び/又は可撓性の作動ケーブルを用いて手術用ツールを制御することができ、又はそれらロッド及び/又はケーブルは手首関節40を通過するときに曲げることができる。カニューレ42が、器具スパー32の先端部に結合され、且つシャフト34を受容するようにサイズ決めされる。
遠隔操作可能な手術システムを使用している間に滅菌操作領域を提供するために、非滅菌システムと滅菌手術領域との間に障壁を配置することができる。従って、手術用器具14と器具キャリッジ30との間に、器具滅菌アダプタ(ISA)等の滅菌部品44が配置される。手術用器具14とキャリッジ30との間に器具滅菌アダプタを配置することにより、手術用器具14及びキャリッジ30の滅菌結合点が提供される。これにより、手術中に手術用器具をキャリッジ30から取り外し、他の手術用器具と交換することが可能になる。
図4Aは、キャリッジ100(例えば、キャリッジ30)、ISA102(例えばISA44)、及び器具基端側制御部分104(例えば、基端側制御部分38)の結合部の部分分解図を示す。一実施形態では、図4Bに示されるように、結合プロセスの第1段階は、ISA102をキャリッジ100に結合することを含む。キャリッジ100上のキャリッジ駆動出力部(この実施形態では駆動ディスク106a−eである)を回転させて、対応するISA出力結合部108a−eにそれぞれ係合させる。ISA出力結合部(この実施形態ではISAディスク108a−eである)は、駆動ディスク106a−eによってそれぞれ回転され、器具基端側制御部分104の対応する器具入力結合部110a−eに係合する。この実施形態では、器具入力結合部は、器具ディスク110a−eである。器具キャリッジ202は、各キャリッジ駆動ディスク106a−eの動きを駆動させるための作動要素(例えば、モータ)を収容する。ISA及びキャリッジに結合するISAについては、2015年1月15日に出願された米国仮特許出願第62/103,991号(”Coupler to
Transfer Motion to Surgical Instrument from Teleoperated Actuator”を開示する)に記載されており、この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。キャリッジ駆動出力部については、2014年3月17日に出願された米国仮特許出願第61/954,408号(”Systems and
Methods for Confirming Disc Engagement”を開示する)に記載されており、この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
この実施形態では、器具入力結合部110a−eは、ディスク形状であり、各結合部は、それぞれ一対のポケット120a、120bを含む。この実施形態では、ポケット120a、120bは、互いに180度の角度で配置される。代替実施形態では、より少ない又は多いポケットを様々な他の間隔で配置してもよい。各ISA出力結合部108a−eはディスク形状であり、各結合部は一対のボス122a、122bを含む。この実施形態では、ボス122a、122bは、ディスクの円周の近くに互いに180度の角度で位置付けしてもよい。各ボスは、対応するポケット内に着座するようにサイズ決めされ且つ形状決めされる。例えば、ISAディスク108e上のボス122a、122bは、器具ディスク110eのポケット120a、120b内にそれぞれ着座するようにサイズ決めされ且つ形状決めされる。代替実施形態では、より少ない又は多いボスを様々な他の間隔で配置してもよい。様々な他の実施形態では、滅菌アダプタを省略して、器具ドライバーをキャリッジドライバーに直接的に結合してもよい。様々な他の実施形態では、ボス及びポケット構成は、器具ディスクから突き出たボス及びISAディスク内のポケットに合わせて切り替えてもよい。
図4A及び図4Bの実施形態では、ISAは5つのディスクを含む。この器具は、器具の動作を制御するために任意数のISAディスクを使用するように設計してもよい。例えば、1つの器具は、器具の動作を制御するために複数のディスクのうちの3つのみを使用してもよい。別の器具では5つのディスクを全て使用できる。異なるISAディスクを使用して、異なるタイプの器具の動きを駆動させることができる。例えば、ディスク108dを使用して、器具の軸線の周りの器具のロールを制御することができる。ディスク108cを(単独で、又は他のディスクと組み合わせて)使用して、手首の動きによって手術用ツールのピッチを制御することができる。ディスク108a、108b、108eの協調運動を使用して、手首及び手術用ツールのヨーを制御することができる。ディスク108aとディスク108bとの異なる協調運動を使用して、器具の把持を制御することができる。これらのディスクのそれぞれは、上記の原理を使用して適切な係合を確認することができる。
遠隔操作可能なアセンブリによって器具の動作を制御するために、器具基端側制御部分104がISA102に取り付けられ、それによりISA結合ディスク108a−eのセットが器具ドライバーディスク10a−eのそれぞれに隣接して配置される。ディスク108a−eが最初に器具ディスク10a−eに隣接して配置されるときに、ディスクを適切な回転位置に整列させなくても、ボスはポケット内に滑り込む。ボスとそれぞれのポケットとの間の完全な係合を実現するために、器具係合手順を実施することができる。
各ディスク結合部のボスとポケットとの間の完全な係合によって、医療器具が全可動域で動作することが可能になる。既存のシステムでは、係合手順に非効率性を含み得る。例えば、既存のシステムでは、各駆動ディスクに結合された作動要素は、両方のボスが器具駆動ディスクの対応するポケット内に滑り込むまで、ISAディスクを複数回、一方向に回転させる(例えば、2又は3回の予めプログラムされた一方向の回転)ようにプログラムされ、これにより係合を完了する。複数のディスク係合のために連続して行われる予めプログラムされた複数回の一方向の回転を必要とすることは、非効率的で時間がかかることがある。既存のシステムは、予めプログラムされた一方向の回転係合プロトコルが完了する前に係合が判定された場合に、係合を感知し、その予めプログラムされた一方向の回転係合プロトコルを中止する能力を有さない場合がある。既存のシステムでは、複数回、ISAディスクを予めプログラムされた一方向に回転させても、依然として係合を実現することができない。係合が実現されない場合に、オペレータは、ISAから器具を取り外し、器具をISAに再び取り付けし、最初から係合手順を開始する必要がある。係合手順を繰り返すことは、時間がかかり、オペレータにとって負担になり得る。調査によれば、既存のシステムにおける係合不成功の少なくとも1つの原因は、ISAディスクの制約である。ISAディスクは、キャリッジ駆動ディスクに結合されると、強固に拘束される。すなわち、オルダム(Oldham)式の結合として機能し得るISAディスクの空間的な向きは、一般的に、単一の並進自由度に制限され、多次元で傾斜又は並進することができない。この制約のために、僅かな設計変更(例えば、僅かに異なる長さのボス又は僅かな器具の傾き)が係合不成功につながる可能性がある。より具体的には、ISAディスクと器具ディスクとの僅かなずれによって、ISAボスが僅かに異なる時間に器具ポケットに到達することになる。ボスの長さが多少異なる場合、又は器具が傾いている場合に、第1のポケットに到達する第1のボスは、実際には器具ディスクに接触せず、第1のポケット内に落ち込まないことがある。むしろ、第1のボスは、第1のポケットを単に通過する可能性がある。第2のボスが第2のポケットに到達して第2のポケットに落ち込み始めると、第2のボスと第2のポケットとの接触によって、その並進自由度で器具ディスクが押され、第1のポケットを第1のボスからさらに離れる方向に移動させる。こうして、ISAディスクが第1の回転方向に回転し続けるので、第1のボスは、器具ディスクの第1のポケットに落ち込むことができない。
以下の様々な係合手順は、既存のシステムに対する係合手順に伴う非効率性を最小限に抑えるか又は排除することができる。これらの係合手順は、既存の手順よりも早くディスク係合を検出することができ、こうして係合プロセスから時間(critical time)を削減することができる。これらの手順により、初期の回転方向に係合が検出されなければ、ISAディスクが初期の回転方向とは反対の方向に回転することが可能になる。回転方向を逆にすると、ISAディスクの制約の問題が緩和される。これは、1つの係合したボスが逆方向に動くことによって器具ディスクを押し、空いているポケットを第2のISAボスに向けて移動させるためである。両方向の回転を提供する係合手順は、不成功発生率を低下させ、ユーザによる再設置の必要性を低減することができる。
図5は、器具係合の例示的な方法を示すフローチャート200である。器具係合手順は、器具の基端側制御部分がISAに取り付けられ、且つISAディスクが器具ディスクに隣接して配置された後に開始される。制御システムは、この取付けが発生したという信号又は他の指標を受信することができる。この実施形態では、係合する器具は、把持機能を有する任意の手首器具であってもよい。例えば、この係合手順は、針ドライバー(例えば、大型針ドライバー(LND))、鉗子、剪断器、双極焼灼器、又は組織安定器又はリトラクタの使用に適している。
プロセス201において、第1のISAディスクが第1の回転方向に回転される。この実施形態では、第1のISAディスクは、器具シャフトのロール運動の制御に関連するディスク108dであってもよい。代替実施形態では、器具係合手順において、器具の他の動作自由度を制御するISAディスクを最初に係合してもよい。代替実施形態では、ISAを省略し、記載される係合手順を使用してキャリッジ駆動ディスクを器具ディスクに直接的に係合してもよい。プロセス201の間に、ロールISAディスクが第1の回転方向に回転する際に、他のISAディスク(例えば、ヨー、ピッチ、及び把持を制御するディスク)は係合されない。それら係合されないISAディスクは、例えば、器具ディスクの可動域外にあり、及び/又は器具ディスクの可動域外の準備位置に移動可能である。
プロセス202において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ロールISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定又は感知することができる。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール(stall))を受けたかどうかを判定することができ、ここでハード・ストップは、係合した器具及びISAディスクが回転を継続するのを阻止する物理的な制限である。ISAディスクの回転を駆動する各モータは、固有のトルク閾値を有することができる。測定された抵抗トルクの絶対値が特定のモータのトルク閾値より大きい場合に、ハード・ストップが示される。ハード・ストップに遭遇することは、ISAの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。ハード・ストップが設けられた構造の特定の例は、米国仮特許出願第61/954,408号に記載されており、この文献は上記のように参照により本明細書に組み込まれる。例えば、器具ディスクは、突起部を含んでもよい。突起部の回転移動経路に沿って突出する停止機構は、この突起部が回転して停止機構に当接する際に、物理的な制限又はハード・ストップを提供し得る。代替実施形態では、器具ディスクとISAディスクとの係合は、光センサ等の他のタイプのセンサによって判定することができる。
第1のISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数まで第1のISAディスクを第1の方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス210に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス204において、ロールISAディスクの係合が検出されない場合に、ISAロールディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス206において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ロールISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
第1のISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数まで第1のISAディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第2の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス210に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAロールディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス201を再び開始することができる。オプションとして、プロセス208において、制御システムは、プロセス201−206が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス200を再び開始することができる。
プロセス202及び206の後に、係合が判定された場合に、残りのISAディスクのうちの1つ又は複数の係合が開始され得る。この実施形態では、プロセス210において、複数のISAディスクが第1の回転方向に回転される。この実施形態では、プロセス210で回転されるISAディスクは、器具の手首及び手術用ツールのヨー、ピッチ、及び把持運動の制御に関連するディスク108a、108b、108d、108eであってもよい。
プロセス212において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ヨー、ピッチ及び把持のISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定することができる。より具体的には、制御システムは、ヨー、ピッチ、及び把持のISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、各ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ヨー、ピッチ及び把持のISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第1の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス220に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス214において、1つ又は複数のISAディスクの係合が検出されない場合に、係合が検出されないISAディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス212において係合が検出されたISAディスクは、第2の回転方向に回転されない。それら係合が検出されたISAディスクは、通常、静止しているか、又は係合プロセスを継続しているディスクによって引き起こされた器具の動きを補償するためにのみ動かされる。プロセス216において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ヨー、ピッチ、及び把持のISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ヨー、ピッチ及び把持のISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第2の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス220に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス210を再び開始することができる。オプションとして、制御システムは、プロセス210−216が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス200を再び開始することができる。
代替実施形態では、ヨー、ピッチ、及び把持のディスクの係合について並列プロセスを実行するのではなく、各ディスクの係合プロセスを連続して実行することができる(例えば、プロセス201−206と同様に、1つのディスクのみが一度に係合する)。代替実施形態では、複数のディスクの係合手順が(プロセス210−216の場合と同様に)並列に実行される場合に、ディスクは、異なる第1の回転方向及び異なる第2の回転方向を有してもよい。例えば、ヨー、ピッチ、及び把持の動きに関連するディスクのうちの1つは、時計回りの第1の回転方向及び反時計回りの第2の回転方向を有することができる一方、ヨー、ピッチ、及び把持の動きに関連するディスクのうちの別の1つは、反時計回りの第1の回転方向及び時計回りの第2の回転方向を有することができる。
プロセス212及び216の後に、係合が判定された場合に、器具とISAとの成功した完全な係合が確認され、ユーザに伝達され得る。成功した係合が確認された後に、医療処置を開始するために、器具を導入位置に移動させることができる。さらに、係合が成功したと判定されるまで、カニューレの端部を越えて器具の先端部を移動させることを防止してもよい。
図6は、器具係合の別の例示的な方法を示すフローチャート300である。器具係合手順は、器具の基端側制御部分がISAに取り付けられ、且つISAディスクが器具ディスクに隣接して配置された後に開始される。この実施形態では、係合する器具は、ステープラ器具であってもよく、例えば、2015年3月31日に出願された国際出願PCT/US15/233636,408(”Surgical
Instrument with Shiftable Transmission”を開示する)に記載されるステープラ器具を含み、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ステープラ器具は、複数のキャリッジ/ISAディスクによって駆動される複数の器具結合ディスク(例えば、ディスク110)を含むことができる。例えば、手首運動(ヨー及びピッチ)及び把持運動のための器具ディスクは、前述のものと同様とし得る。この実施形態では、器具結合ディスクのうちの1つはシフター(Shifter)入力ディスクであり、別の器具結合ディスクは駆動出力制御ディスクである。シフター・ディスクは、駆動出力部の3つの機能、つまりロール、クランプ、又は発射のいずれかを選択するために使用される。シフター・ディスクは、駆動ディスクをロックするために使用してもよく、これにより、器具設置中に駆動ディスクの構成をロックすることができる。この実施形態では、シフター・ディスク係合手順は、駆動ディスク係合手順の前に実行される。これにより、駆動ディスクと係合する前にシフターが係合されることが保証される。既存のシステムでは、シフターが係合していない場合に、システムは駆動ディスクの係合に進み得る。システムは、実際には、器具がロックの抵抗にまさに遭遇したときにロール・ハード・ストップに遭遇したと誤認するであろう。これにより、ロール位置が間違った位置に位置合わせされ、それに続く非直感的な動きが引き起こされる。
プロセス301において、複数のISAディスクが第1の回転方向に回転される。この実施形態では、プロセス301で回転されるISAディスクは、手首運動(すなわち、ヨー、ピッチ)、手術用ツールの把持動作、及びシフター動作の制御に関連するディスクであり得る。代替実施形態では、ヨー、ピッチ、把持、及びシフターのディスクの係合について並列(すなわち、同時の)プロセスを実行するのではなく、各ディスクの係合プロセスを連続して実行することができる。複数のディスク係合手順が並行して実行される場合に、ディスクは異なる第1の回転方向及び異なる第2の回転方向を有することができ、及び/又は異なる回転速度を有することができる。
プロセス302において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ヨー、ピッチ、把持、及びシフターのISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定することができる。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、各ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
シフター、ヨー、ピッチ及び把持のISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第1の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス310に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス304において、1つ又は複数のISAディスクの係合が検出されない場合に、係合が検出されないISAディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス302で係合が検出されたISAディスクは、第2の回転方向には回転されない。プロセス306において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ヨー、ピッチ、把持、及びシフターのISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ヨー、ピッチ、及び把持のISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第2の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス310に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス301を再び開始することができる。オプションとして、プロセス308において、制御システムは、プロセス301−306が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス300を再び開始することができる。
プロセス302及び306の後に、係合が判定された場合に、残りのISAディスクのうちの1つ又は複数の係合が開始され得る。この実施形態では、係合したシフターを移動させ、ロールモードを選択する。プロセス310において、ロールISAディスクは、第1の回転方向に回転される。
プロセス312において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ロールISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定することができる。より具体的には、制御システムは、ロール用のISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ロールISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ロールISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第1の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス320に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス314において、ロールISAディスクの係合が検出されない場合に、ロールISAディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス316において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ロールISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ロールISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第2の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス320に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAロールディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス310を再び開始することができる。オプションとして、プロセス318において、制御システムは、プロセス310−316が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス300を再び開始することができる。
プロセス312及び316の後に、係合が判定された場合に、器具とISAとの成功した完全な係合が確認され、ユーザに伝達され得る。成功した係合が確認された後に、医療処置を開始するために、ステープラを導入位置に移動させることができる。さらに、係合が成功したと判定されるまで、カニューレの端部を越えて器具の先端部を移動させることを防止してもよい。
図7は、器具係合の別の例示的な方法を示すフローチャート400である。器具係合手順は、器具の基端側制御部分がISAに取り付けられ、且つISAディスクが器具ディスクに隣接して配置された後に開始される。この実施形態では、係合する器具はクリップアプライヤであってもよい。クリップアプライヤは、クリップアプライヤの顎部同士の間に嵌合するクリップ(例えば、金属又はポリマーのV字形部品)を受容することができる。クリップアプライヤは、血管上のクリップを圧迫して血管をシールする。クリップは、クリップがクリップアプライヤによって圧迫された後にクリップを閉じた状態に保持するラッチを含むことができる。クリップの圧迫が早過ぎると、クリップがクリップアプライヤから患者内に落ちる可能性がある。ピッチに関連するディスクを係合する前に器具上の把持ディスクの1つが完全に係合していないと、クリップの早過ぎる圧迫が発生することがある。ピッチ方向の動きは、顎部をカニューレ内に圧迫させ、クリップを変形させる可能性がある。以下に説明する係合手順は、係合プロセス中にクリップを圧迫することを回避するように設計される。
プロセス401において、第1のISAディスクが第1の回転方向に回転される。この実施形態では、第1のISAディスクは、器具シャフトのロール運動の制御に関連するディスクであり得る。代替実施形態では、ISAを省略し、記載される係合手順を使用してキャリッジ駆動ディスクを器具ディスクに直接的に係合してもよい。プロセス401の間に、ロールISAディスクが第1の回転方向に回転する際に、他のISAディスク(例えば、ヨー、ピッチ、及び把持を制御するディスク)は係合されない。それら係合されないISAディスクは、例えば、器具ディスクの可動域外にあり、及び/又は器具ディスクの可動域外の準備位置に移動可能である。
プロセス402において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ロールISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定又は感知することができる。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができ、ここで、ハード・ストップは、係合した器具及びISAディスクが回転を継続するのを阻止する物理的な制限である。
ロールISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第1の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス410に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス404において、ロールISAディスクの係合が検出されない場合に、ISAロールディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス406において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ロールISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ロールISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第2の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス410に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAロールディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス401を再び開始することができる。オプションとして、プロセス408において、制御システムは、プロセス401−406が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス400を再び開始することができる。
プロセス402及び406の後に、係合が判定された場合に、残りのISAディスクのうちの1つ又は複数の係合が開始され得る。この実施形態では、プロセス410において、複数のISAディスクが第1の回転方向に回転される。この実施形態では、プロセス210で回転されたISAディスクは、器具手首及び手術用ツールのヨー及び把持運動の制御に関連するディスクであり得る。この実施形態及び他の実施形態において、ヨー及び把持に関連するディスクは、別個のディスクが把持の対向する各指部材を移動させるように結合することができる。指部材が反対方向に動かされると、把持及び把持の解除が生じる。指を一緒に動かすと、ヨー運動が起こる。
プロセス412において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ヨー及び把持のISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定することができる。より具体的には、制御システムは、ヨー及び把持のISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、各ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
把持及びヨーのISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第1の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス420に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス414において、1つ又は複数のISAディスクの係合が検出されない場合に、係合が検出されないISAディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス412で係合が検出されたISAディスクは、第2の回転方向には回転されない。プロセス416において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ヨー及び把持のISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
把持及びヨーのISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第2の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス420に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス410を再び開始することができる。オプションとして、制御システムは、プロセス410−416が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス400を再び開始することができる。
プロセス412及び416の後に、係合が判定された場合に、残りのISAディスクのうちの1つ又は複数の係合が開始され得る。この実施形態では、プロセス420において、ピッチ運動を駆動するための1つ又は複数のISAディスクが、第1の回転方向に回転される。
プロセス422において、制御システムは、ISAディスクが第1の回転方向に移動している間に、ピッチISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定することができる。より具体的には、制御システムは、ピッチ用のISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、各ISAディスクの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ピッチISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第1の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第1の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス430に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
プロセス424において、ピッチISAディスクの係合が検出されない場合に、ピッチISAディスクは、第1の方向とは反対の第2の回転方向に回転される。例えば、第1の回転方向が時計回りである場合に、第2の回転方向は反時計回りである。プロセス426において、制御システムは、ISAディスクが第2の回転方向に移動している間に、ピッチISAディスクのボスが器具ディスクのポケットに完全に係合しているかどうかを判定する。より具体的には、制御システムは、ISAディスクの回転を駆動する作動要素が、器具ディスクがハード・ストップに遭遇することによる抵抗トルク(例えば、ストール)を受けたかどうかを判定することができる。ハード・ストップに遭遇することは、ISAの両方のボスが器具ディスクのポケットに係合していることを示す。
ピッチISAディスクを駆動するアクチュエータは、予めプログラムされたプロトコルに従って、予めプログラムされた回転数までディスクを第2の回転方向に回転させるように予めプログラムすることができる。しかしながら、第2の方向の予めプログラムされた回転数が完了する前にハード・ストップに遭遇する(すなわち、係合が判定される)場合に、第1の方向の予めプログラムされた回転は中止され、係合手順はプロセス430に進む。係合検出の際に予めプログラムされた動きを終了させることによって、係合プロセス全体を速めることができる。
ISAディスクが、第1の回転方向と第2の回転方向との両方で回転した後に器具ディスクに係合していない場合に、プロセス420を再び開始することができる。オプションとして、制御システムは、プロセス420−426が繰り返され得る回数をカウントし制限することができる。カウントが制限に達した後に、制御システムは、ユーザに係合不成功の指標を提供することができる。器具が係合しなかったという指標をユーザが受け取った場合に、器具は、ISAから取り外され、再び取り付けられ、プロセス400を再び開始することができる。
プロセス422及び426の後に、係合が判定された場合に、器具とISAとの成功した完全な係合が確認され、ユーザに伝達される。成功した係合が確認された後に、医療処置を開始するためにクリップアプライヤを導入位置に移動させることができる。さらに、係合が成功したと判定されるまで、カニューレの端部を越えて器具の先端部を移動させることを防止してもよい。
本発明の実施形態における1つ又は複数の要素は、制御処理システム等のコンピュータシステムのプロセッサ上で実行するためにソフトウェアで実装してもよい。ソフトウェアで実装される場合に、本発明の実施形態の要素は、本質的に、必要なタスクを実行するためのコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ可読記憶媒体又は装置に記憶することができ、伝送媒体又は通信リンクを介して搬送波に組み込まれたコンピュータデータ信号によってダウンロードされ得る。プロセッサ可読記憶装置は、光媒体、半導体媒体、及び磁気媒体を含む情報を記憶することができる任意の媒体を含んでもよい。プロセッサ可読記憶装置の例には、電子回路;半導体デバイス、半導体メモリデバイス、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM);フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、光ディスク、ハードディスク、又は他の記憶装置が含まれる。コードセグメントは、インターネット、イントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードすることができる。
提示されたプロセス及びディスプレイは、本質的に、特定のコンピュータ又は他の装置に関連しなくてもよいことに留意されたい。様々な汎用目的のシステムを、本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用することができ、又は記載された動作を実行するためにより特殊化した装置を構築することが好都合であることが分かる。様々なこれらのシステムに必要な構造は、特許請求の範囲内の要素として現れる。さらに、本発明の実施形態は、特定のプログラミング言語を参照して説明していない。本明細書で説明される本発明の教示を実施するために様々なプログラミング言語を使用してもよいことが理解されるであろう。
本発明の特定の例示的な実施形態が添付図面に記載され、示されているが、そのような実施形態は、単に例示であり、広範な本発明を制限するものではないこと、及び当業者には様々な他の変更が想起されるので、本発明の実施形態は、図示され説明された特定の構成及び構成に限定されるものではないことを理解されたい。

Claims (16)

  1. 医療器具を医療器具マニピュレータに係合させる方法であって、当該方法は、
    前記医療器具の第1の入力結合部、第1の作動要素によって駆動される、前記医療器具マニピュレータの第1の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信するステップと
    指標を受信することに応答して、第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させるステップと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、1つ又は複数のプロセッサ、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかを判定するステップと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗トルクを受けていないという条件で、第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させるステップと、
    第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させた後に、前記1つ又は複数のプロセッサ、第1の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかを判定するステップと、を含む
    方法。
  2. 第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗トルクを受けていないという条件で、第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることを繰り返すステップと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることを繰り返した後に、前記1つ又は複数のプロセッサ、第1の作動要素が前記抵抗トルクを受けるかどうかを判定するステップと、をさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記医療器具の第2の入力結合部が、第2の作動要素によって駆動される、前記医療器具マニピュレータの第2の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信するステップと
    指標を受信することに応答して、第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗トルクを受ける又は第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗トルクを受けるという条件で、第2の駆動出力部を第1の回転方向に回転させるステップと、
    第2の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、前記1つ又は複数のプロセッサ、第2の作動要素が抵抗トルクを受けるかどうかを判定するステップと、をさらに含む、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 第1の入力結合部の突起部又はポケットが第1の駆動出力部のそれぞれのポケット又は突起部に着座した後に、第1の作動要素が前記抵抗トルクを受ける、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させるステップは、第1の駆動出力部を第1の回転方向に360°より大きい角度だけ回転させるステップを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  6. コンピュータ支援医療装置であって、当該コンピュータ支援医療装置は、
    1つ又は複数のプロセッサと、
    器具を受容するように構成された器具マニピュレータと、を有しており、
    前記1つ又は複数のプロセッサは、
    前記器具の第1の入力結合部、第1の作動要素によって駆動される、前記器具マニピュレータの第1の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信することと
    指標を受信することに応答して、第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることに応答して、第1の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることに応答して、第1の作動要素が前記抵抗を受けていない場合に、第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることと、
    第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることに応答して、第1の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    によって、前記器具を前記器具マニピュレータに係合させるように構成される、
    コンピュータ支援医療装置。
  7. 前記1つ又は複数のプロセッサは、
    第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることに応答して、第1の作動要素が前記抵抗を受けていない場合に、第1の駆動出力部を第1の回転方向に再び回転させることと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に再び回転させることに応答して、第1の作動要素が前記抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    によって、前記器具を前記器具マニピュレータに係合させるようにさらに構成される、
    請求項6に記載のコンピュータ支援医療装置。
  8. 前記1つ又は複数のプロセッサは、
    前記器具の第2の入力結合部が、第2の作動要素によって駆動される、前記器具マニピュレータの第2の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信することと
    指標を受信することに応答して、第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることに応答して、第1の作動要素が前記抵抗を受ける又は第1の駆動出力を第2の回転方向に回転させることに応答して、第1の作動要素が前記抵抗を受ける場合に、第2の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることと、
    第2の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることに応答して、第2の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    によって、前記器具を前記器具マニピュレータに係合させるようにさらに構成される、
    請求項6に記載のコンピュータ支援医療装置。
  9. 前記1つ又は複数のプロセッサは、
    第2の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることに応答して、第2の作動要素が前記抵抗を受けていない場合に、第2の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることと、
    第2の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることに応答して、第2の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    によって、前記器具を前記器具マニピュレータに係合させるようにさらに構成される、
    請求項8に記載のコンピュータ支援医療装置。
  10. 前記器具は、細長いシャフト及び手首関節を含み、第1の入力結合部は、前記細長いシャフトの回転を駆動するように構成され、第2の入力結合部は、前記手首関節の動き又は前記細長いシャフトの回転を駆動するように構成される、請求項9に記載のコンピュータ支援医療装置。
  11. 前記器具は、ステープル発射機能を選択するためのシフターを含み、第1の入力結合部は、前記シフターの動きを駆動するように構成される、請求項6乃至9のいずれか一項に記載のコンピュータ支援医療装置。
  12. 第1の入力結合部及び第1の駆動出力部は共に、複数の突起部及び複数のポケットを含み、前記複数の突起部が前記複数のポケットに着座した後に、第1の作動要素が前記抵抗を受ける、請求項6乃至10のいずれか一項に記載のコンピュータ支援医療装置。
  13. 第1の駆動出力部は、前記器具マニピュレータのキャリッジに結合されるように構成される、請求項6乃至10のいずれか一項に記載のコンピュータ支援医療装置。
  14. 第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることは、第1の駆動出力部を第1の回転方向に360°より大きく回転させることを含む、請求項6乃至10のいずれか一項に記載のコンピュータ支援医療装置。
  15. 複数の機械可読命令を含む非一時的な機械可読媒体であって、前記機械可読命令がコンピュータ支援医療装置に関連する1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、該1つ又は複数のプロセッサに、
    器具の第1の入力結合部、第1の作動要素によって駆動される、前記コンピュータ支援医療装置のマニピュレータ部分の第1の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信することと
    指標を受信することに応答して、前記コンピュータ支援医療装置の前記マニピュレータ部分の第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることと、
    第1の駆動出力部が第1の回転方向に回転し始めた後に、第1の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    第1の駆動出力部が第1の回転方向に回転し始めた後に、第1の作動要素が前記抵抗を受けていないという条件で、第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させることと、
    第1の駆動出力部が第2の回転方向に回転し始めた後に、第1の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    を含む段階を行わせるように構成される、
    非一時的な機械可読媒体。
  16. 前記複数の機械可読命令は、前記1つ又は複数のプロセッサに、
    第1の駆動出力部が第2の回転方向に回転し始めた後に、第1の作動要素が前記抵抗を受けていない場合に、第1の駆動出力部を第1の回転方向に再び回転させることと、
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に再び回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    前記器具の第2の入力結合部が、第2の作動要素によって駆動される、前記マニピュレータ部分の第2の駆動出力部に隣接して位置付けされるという指標を受信することと
    第1の駆動出力部を第1の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗を受ける又は第1の駆動出力部を第2の回転方向に回転させた後に、第1の作動要素が前記抵抗を受ける場合に、前記コンピュータ支援医療装置の前記マニピュレータ部分の第2の駆動出力部を第1の回転方向に回転させることと、
    第2の駆動出力部が第1の回転方向に回転し始めた後に、第2の作動要素が抵抗を受けるかどうかを判定することと、
    をさらに含む段階を実行させるように構成される、
    請求項15に記載の非一時的な機械可読媒体。
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