JP6854209B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のシートスライド装置に関し、特にパワーシートと称される電動式のシートスライド装置の主要素となるスライドレールの改良に関する。
この種のシートスライド装置として例えば特許文献1および2に記載されたものが提案されている。
これらの特許文献1,2に開示された技術では、車体床面に固定されるロアレールと、前後位置調整の対象となるシートに取り付けられると共に、上記ロアレールに対し長手方向にスライド可能に組み付けられるアッパーレールと、これらのロアレールおよびアッパーレールのうちいずれか一方のレールに支持されるスクリューシャフトと、このスクリューシャフトに螺合するウォームホイールとそれに噛み合うウォームとを含むと共に、他方のレールに固定されるギヤボックスと、を基本構造として有している。
そして、スクリューシャフトの両端部は例えばL字状に折り曲げられたブラケットを介して一方のレールに両持ち支持されている。特に、スクリューシャフトの前端部側では、支持強度の向上を図るために二つで一組のL字状のブラケット同士が互いに突き合わされていて、それらのブラケットに形成された孔にスクリューシャフトの前端を挿入支持させた上で、ナットにて締結固定するようにしている。なお、上記の二つで一組のブラケットのうち一方を支持ブラケットとするならば、他方はその支持ブラケットを支える補強ブラケットとして機能する。
また、スクリューシャフトの前端に螺合されるナットは、スクリューシャフトに加わる軸力を負担する役目をする。例えば、車両の前方からの衝突時には、二つで一組のブラケットからスクリューシャフトが抜け出そうとする方向の引っ張り力が作用し、その引っ張り力はスクリューシャフトに螺合しているナットを介して二つで一組のブラケットに入力される。
特開2007−50715号公報 特開2013−241174号公報
しかしながら、特許文献1,2に代表される従来の技術では、スクリューシャフトの前端側に二つで一組のブラケットを採用してはいても、例えば特許文献2の図4に記載されているように、スクリューシャフトに過大な引っ張り力が作用した時には、依然としてブラケットにおける縦壁部の倒れを招くおそれがある。また、上記ブラケットが実質的に二枚重ねとなっている分だけ上記倒れに伴うスクリューシャフトの曲げ力も大きくなり、上記縦壁部の倒れに伴ってなおもスクリューシャフトが折れてしまう可能性がある。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、スクリューシャフトへの過大入力作用時におけるブラケットの縦壁部の倒れを容認しつつも、スクリューシャフトを曲げようとする荷重を軽減して、そのスクリューシャフトの折損を防止できるようにした構造を提供するものである。
本発明は、車両床面に前後方向に沿って配置されるロアレールと、前記ロアレールに対し長手方向にスライド可能であって且つシートが組み付けられるアッパーレールと、前記双方のレールの長手方向に沿って配置されて、前記ロアレールおよび前記アッパーレールのうちいずれか一方のレールに両持ち支持されるスクリューシャフトと、前記ロアレールおよび前記アッパーレールのうち他方のレールに設けられて前記スクリューシャフトに螺合するギヤを有するギヤ機構と、を備え、前記スクリューシャフトの少なくとも前端部がL字状のブラケットを介して前記一方のレールに固定支持されているシートスライド装置である。
その上で、前記ブラケットは、前記一方のレールに固定される底壁部と、前記底壁部から起立して前記スクリューシャフトが挿入される挿通孔が形成された縦壁部と、前記挿通孔に挿入された前記スクリューシャフトの前端に固定されて前記縦壁部の前方側の面に着座する荷重受け部材と、を有している。
そして、前記縦壁部の正面視において、前記荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部から前記挿通孔がはみ出すように、当該挿通孔が前記荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部よりもさらに前記底壁部側まで延長形成されていることを特徴とするものである。
この場合において、好ましくは、前記挿通孔は、前記スクリューシャフトの前端部が挿通可能な直径を短径とし且つ長径方向が前記縦壁部の上下方向を指向している長孔状のものとする。
同様に、好ましくは、前記縦壁部の前方側の面のうち前記スクリューシャフトの中心位置よりも前記底壁部側の部分では、前記荷重受け部材が着座している部分よりも一段低くなるように段差をもってオフセットした逃げ面となっていて、その逃げ面と前記荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部との間に隙間が設定されているものとする。
さらに、好ましくは、前記荷重受け部材は前記スクリューシャフトに螺合するナットとする。
加えて、前記ブラケットを例えばシート最前進時のストッパーと兼用化し、シート最前進時にギヤ機構を収容するホルダーを前記ブラケットの縦壁部に突き当てるような場合には、前記スクリューシャフトが挿通する前記縦壁部の挿通孔には、前記スクリューシャフトを保持しつつ前記縦壁部を表裏両面側から挟み込む弾性体製の保持部材が嵌合されていても良い。
本発明によれば、スクリューシャフトに過大な引っ張り力が作用して支持ブラケットの縦壁部に倒れが生じても、支持ブラケットの縦壁部に形成された挿通孔が実質的に長孔形状のものとなっていることにより、荷重受け部材のうち少なくとも底壁部側の端部は挿通孔の一部と合致していて、支持ブラケットの縦壁部に直接触していない。そのため、スクリューシャフトを曲げようとする荷重が低減されて、スクリューシャフトの折損を未然に防止することができる。
また、支持ブラケットの縦壁部に形成された挿通孔が実質的に長孔形状のものとなっているのに加えて、前記縦壁部の前方側の面の一部が一段低くなるように段差をもってオフセットした逃げ面となっていて、その逃げ面と荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部との間に隙間が設定されていると、スクリューシャフトを曲げようとする荷重がさらに低減されて、上記スクリューシャフトの折損防止効果が一段と顕著となる。
本発明に係るシートスライド装置の第1の実施の形態を示す図で、アッパーレールが後退限位置にある状態の断面図。 図1に示したアッパーレールが前進限位置にある状態の断面図。 図1のA−A線に沿った拡大断面図。 図2の要部の拡大図。 図4に示した前側ブラケット周りのさらなる拡大図。 図5に示した前側ブラケットを左側から見た正面拡大図。 図5に示した前側ブラケットの縦壁部に装着されているブッシュの拡大斜視図。 本発明に係るシートスライド装置の第2の実施の形態を示す図で、図5と同等部位の拡大図。 図8に示した前側ブラケットに、衝突によりスクリューシャフトを介して後方への過大な入力が作用した場合の説明図で、(A)は前側ブラケットの縦壁部に入力が作用する前の説明図、(B)は上記縦壁部の倒れが生じた際の説明図、(C)はさらに上記縦壁部に倒れが生じた際の説明図。 本発明に係るシートスライド装置の第3の実施の形態を示す図で、図5と同等部位の拡大図。 本発明に係るシートスライド装置の第4の実施の形態を示す図で、図5と同等部位の拡大図。
図1〜7は本発明に係るシートスライド装置を実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、特に図1はシートスライド装置の主要素である一つのスライドレール1の長手方向に沿った断面図であって、ロアレール2に対してアッパーレール3が最も後退して後退限位置にある状態を示している。また、図2は図1のアッパーレール3が最も前進して前進限位置にある状態を示し、図3は図1のA−A線に沿った拡大断面図を示している。さらに、図4は図2の要部の拡大図を示している。
周知のように、パワーシートと称される電動式のシートスライド装置では、図1〜3に示すスライドレール1を左右一対で一組として、それぞれの長手方向が車両前後方向に沿うように、且つ所定距離隔てて互いに平行となるように、車両フロア面(床面)に配置されるものである。したがって、図1,2の左側が車両前方側となり、同図の右側が車両後方側となる。
スライドレール1は、概略的には、車両のフロア面に前後方向に沿って配置されるロアレール2と、ロアレール2に対し長手方向にスライド可能に組み付けられるアッパーレール3と、アッパーレール3内にその長手方向に沿って配置される長尺おねじ状のスクリューシャフト4と、スクリューシャフト4に外挿されたギヤ機構としてのギヤボックス5と、から構成される。
ロアレール2は、長手方向の例えば前後二箇所が図示を省略したフットブラケットを介して車両のフロア面に固定される。他方、アッパーレール3は、図示を省略したシート(シートクッション)のフレームに固定される。ロアレール2は、図3に示すように、上面が開放された断面略変形チャンネル状のものであり、上部開口縁から下向きにフランジ部2aが折り曲げ形成されている、他方、アッパーレール3は下面が開放された断面略変形チャンネル状のものであり、下部開口縁から上向きにフランジ部3aが折り曲げ形成されている。そして、双方のフランジ部2a,3a同士が重なり合っている。
図3に示すように、ロアレール2とアッパーレール3側のフランジ部3aとの間にスライドガイド部材6が介装されていて、これによりアッパーレール3はロアレール2に対して滑らかにスライド可能となっている。なお、スライドガイド部材6は、リテーナ6aの上下にそれぞれ複数のスチールボール6bを保持させた公知の構造のものであり、例えばロアレール2とアッパーレール3の長手方向での重合範囲の前後二箇所に介装されるもので、図1,2では図示省略してある。
スクリューシャフト4の前端部は、ロアレール2の前端部に補強プレート7と共にリベット8にて固定されたL字状の前側ブラケット9に固定支持されている。他方、スクリューシャフト4の後端部は、ロアレール2の後端部に補強プレート10と共にボルト11にてねじ締め固定された後側ブラケット12に固定支持されている。このスクリューシャフト4の後端部は、後側ブラケット12に直接螺合した上で例えば溶接等により一体的に固定されている。これにより、スクリューシャフト4は、前側ブラケット9と後側ブラケット12を介して、ロアレール2に回転不能に両持ち支持されている。なお、前側ブラケット9の詳細については後述する。
ギヤボックス5は、図4に示すように、そのボックス本体に相当するケース13がホルダー14に収容されていて、そのホルダー14がカバー15と共にリベット16にてアッパーレール3に固定されている。ケース13内にはウォーム17とそれに噛み合うウォームホイール18とからなるウォームギヤが収容されている。ウォームホイール18の内周面はスクリューシャフト4のおねじ部に噛み合うめねじ部となっている。したがって、図示外のモータによりウォーム17が正転または逆転方向に回転駆動されると、それに噛み合っているウォームホイール18が回転する。このウォームホイール18の回転に基づく螺進作用により、アッパーレール3がロアレール2に対して前進または後退方向にスライド移動することになる。
図5は図4に示した前側ブラケット9周りのさらなる拡大図を示している。この前側ブラケット9は、所定厚みの金属板をL字状に折り曲げることで形成されている。前側ブラケット9は、ロアレール2に密着してリベット8による止め点として機能する底壁部19と、底壁部19から直角に起立する縦壁部20と、を有している。縦壁部20には板厚方向に貫通する挿通孔21が形成されている。この挿通孔21に後述するブッシュ23を介してスクリューシャフト4の前端部が挿入された上で、荷重受け部材としてのナット22が螺合されている。これにより、スクリューシャフト4の軸方向に所定の張力を付与するかたちでその前端部が前側ブラケット9に支持されている。なお、スクリューシャフト4の抜け止め機能が発揮されるならば、荷重受け部材としてのナット22に代えて他の部材を用いても良い。
また、縦壁部20は、底壁部19に近い根元側の下半部とそれよりも上側の上半部とが互いに板厚方向でオフセットしていて、縦壁部20の前面側では、ナット22が着座することになる上面側よりも下半部側の方が一段低くなる逃げ面20aが所定の段差をもって形成されている。
図6は図5に示した前側ブラケット9を左側から見た正面拡大図であって、同図に示すように、縦壁部20に形成された挿通孔21は、上下方向に長い長孔状のものとなっている。すなわち、挿通孔21はスクリューシャフト4を挿通可能なように当該スクリューシャフト4の直径よりもわずかに大きい直径を短径とし、その短径方向に直交する長径方向が上下方向(底壁部19に向かう方向)を指向する長孔状のものとして形成されている。
挿通孔21には図7に示すようなゴム系弾性体からなる保持部材としてのブッシュ23が嵌合される。このブッシュ23は、長孔状の挿通孔21に嵌り合う長円形の筒状部23aと、筒状部23aの一端側に一体に形成された略半円状のフランジ部23bと、筒状部23aの他端側に一体に形成され四角形のフランジ部23cと、を有している。筒状部23aにはスクリューシャフト4が挿通可能な軸孔23dが形成されている。
そして、図5に示すように、一方のフランジ部23bが縦壁部20の前面側に、他方のフランジ部23cが縦壁部20の背面側にそれぞれ位置するように、それら双方のフランジ部23b,23cで縦壁部20を表裏両面側から挟み込むようにして、ブッシュ23の筒状部23aが挿通孔21に嵌合保持される。その結果として、図5に示すように、スクリューシャフト4の前端部に螺合されるナット22は、ブッシュ23のフランジ部23bを介して間接的に縦壁部20に着座していることになる。
ここで、図6から明らかなように、前側ブラケット9の正面視において、荷重受け部材としてのナット22と挿通孔21との関係に着目した場合、ナット22の下端から長孔状の挿通孔21の一部がはみ出すように、その挿通孔21の長径が設定されている。つまり、図6では、ナット22の下端(ここでは、便宜上、ナット22に付帯するフランジの最下端の点P1とする。)よりもさらに底壁部19側にまで長孔状の挿通孔21が延長形成されている。
また、図5から明らかなように、前側ブラケット9の縦壁部20とナット22との間において、スクリューシャフト4の中心よりも下側の部分、より具体的には、スクリューシャフト4の直径に相当する部分よりも下側の部分では、ナット22とブッシュ23の筒状部23aとの間に、縦壁部20の下半部と上半部とのオフセット量に相当する隙間Gが確保されていることになる。
なお、スクリューシャフト4の一般部(ウォームホイール18の内周のめねじ部と螺合する部分)では、図3に示すように断面形状が異形のものとなっているが、前側ブラケット9および後側ブラケット12で支持される部分では、図5,6に示すように一般部よりもわずかに小径の円形のものとなっている。
したがって、このように構成されたシートスライド装置では、先に述べたように、ウォーム17とウォームホイール18とからなるウォームギヤが正転方向または逆転方向に回転することにより、ロアレール2に対してアッパーレール3が前進方向または後退方向にスライド移動することになる。
そして、アッパーレール3が後退限位置までスライド移動した時には、図1に示すように、ギヤボックス5を収容するホルダー14が後側ブラケット12に当接して、いわゆるメカニカルストッパーの役目をする。他方、アッパーレール3が前進限位置までスライド移動した時には、図2,4に示すように、ギヤボックス5を収容するホルダー14が前側ブラケット9に当接して、いわゆるメカニカルストッパーの役目をする。この前側ブラケット9にはブッシュ23が装着されていて、ブッシュ23のフランジ部23cにギヤボックス5を収容するホルダー14が当接することで、ブッシュ23による緩衝効果が発揮されると共に、金属同士の打音の発生も防止される。
ここで、図5に示したブッシュ23を廃止した場合の本発明に係るシートスライド装置の第2の実施の形態を図8に示す。
図8に示す第2の実施の形態において、例えば車両衝突時等においてスクリューシャフト4に矢印B方向の引っ張り力に相当する過大入力が作用した場合、その荷重は荷重受け部材として機能するナット22が負担した上で前側ブラケット9の縦壁部20に負荷される。
このような過大入力が負荷される縦壁部20は、スクリューシャフト4が矢印B方向に移動することで、スクリューシャフト4が挿通孔21の上端面に押し付けられると共に、図9の(B)に示すように根元部とナット22の接点P2との間で倒れを生じる。この時、ナット22のフランジ下端P1は隙間Gによって縦壁部20に接していないため、縦壁部20に挿通支持されているスクリューシャフト4を折り曲げようとする力を小さくできる。さらに、図9の(C)に示すように縦壁部20の倒れが大きくなった場合でも、ナット22のフランジ下端P1が挿通孔21内に侵入することで、スクリューシャフト4を折り曲げようとする力を小さくできる。
すなわち、図8に示した第2の実施の形態では、図6に示したように、前側ブラケット9の正面視において、ナット22のフランジ下端P1から、縦壁部20に形成された長孔状の挿通孔21の一部がはみ出すように、その挿通孔21が長径方向に延長形成されているので、図9の(C)に示すように縦壁部20に倒れが生じても、ナット22のフランジ下端P1は縦壁部20に直接接触することはない。そのため、スクリューシャフト4に加わる曲げモーメントが緩和されて、相対的にスクリューシャフト4の破断(破壊)強度が向上し、従来のようなスクリューシャフト4の折損を未然に防止できる。
この第2の実施の形態のもとで、本発明者等が実験を行った結果では、従来のタイプのものに比べて、スクリューシャフト4の破断強度が60%以上向上することが判明した。
しかも、図5に示したように、ナット22のフランジ下端P1と縦壁部20との間に隙間Gが予め設定されているので、変形の間、ナット22と縦壁部20の接する点は、接点P2から変化しないため、接点が安定することになり、スクリューシャフト4に加わる曲げモーメントを小さく、安定させることができ、スクリューシャフト4の破断(破壊)強度が一段と向上し、従来のようなスクリューシャフト4の折損を未然に防止する上でさらに有利となる。
図5に示した第1の実施の形態では、先に述べたように、図8に示した第2の実施の形態に比べて、ブッシュ23が付加されている点でのみ相違していて、ブッシュ23はゴム系弾性体にて形成されている。この場合において、例えば図9に示したように、前側ブラケット9の縦壁部20が倒れを生じた場合には、図5に示した第1の実施の形態でも、図8に示した第2の実施の形態と同様の挙動をすることが容易に理解できる。したがって、図5に示した第1の実施の形態においても、図8に示した第2の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
図10,11は、本発明に係るシートスライド装置の第3,第4の実施の形態を示す図で、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図10に示す第3の実施の形態では、第1の実施の形態である図5と比較すると明らかなように、前側ブラケット9の縦壁部20Aの下半部と上半部とを板厚方向でオフセットさせていない点でのみ相違している。
また、図11に示す第4の実施の形態では、第1の実施の形態である図5と比較すると明らかなように、前側ブラケット9の縦壁部20Aの下半部と上半部とを板厚方向でオフセットさせていないのに加えて、ブッシュ23を廃止した点で相違している。そのため、縦壁部20Aに形成された挿通孔21に直接スクリューシャフト4が挿入されている。
これらの第3,第4の実施の形態においても、前側ブラケット9の正面視におけるナット22と挿通孔21との相対位置関係は、第1,第2の実施の形態のものと同じであるから、その点に関する限りにおいて第3,第4の実施の形態のものも同等の効果が得られることになる。
ここで、上記各実施の形態においては、ロアレール2側にスクリューシャフト4を両持ち支持させる一方で、アッパーレール3側にウォームギヤを内蔵したギヤボックス5をそれぞれ支持させるようにした。これに代えて、例えば各種レイアウト等の要求仕様に応じて、アッパーレール3側にスクリューシャフト4を両持ち支持させる一方で、ロアレール2側にウォームギヤを内蔵したギヤボックス5を支持させるようにすることももちろん可能である。
また、図6に示した縦壁部20に形成される長孔状の挿通孔21の形状は一例にすぎず、同等の機能を発揮できる形状であれば、例えばいわゆるだるま孔形状やその他の形状のものであっても良い。
2……ロアレール
3…アッパーレール
4…スクリューシャフト
5…ギヤボックス(ギヤ機構)
9…前側ブラケット
19…底壁部
20…縦壁部
20a…逃げ面
21…挿通孔
22…ナット(荷重受け部材)
23…ブッシュ(保持部材)
G…隙間

Claims (4)

  1. 車両床面に前後方向に沿って配置されるロアレールと、
    前記ロアレールに対し長手方向にスライド可能であって且つシートが組み付けられるアッパーレールと、
    前記双方のレールの長手方向に沿って配置されて、前記ロアレールおよび前記アッパーレールのうちいずれか一方のレールに両持ち支持されるスクリューシャフトと、
    前記ロアレールおよび前記アッパーレールのうち他方のレールに設けられて前記スクリューシャフトに螺合するギヤを有するギヤ機構と、
    を備え、
    前記スクリューシャフトの少なくとも前端部がL字状のブラケットを介して前記一方のレールに固定支持されているシートスライド装置であって、
    前記ブラケットは、
    前記一方のレールに固定される底壁部と、
    前記底壁部から起立して前記スクリューシャフトが挿入される挿通孔が形成された縦壁部と、
    前記挿通孔に挿入された前記スクリューシャフトの前端に固定されて前記縦壁部の前方側の面に着座する荷重受け部材と、
    を有していて、
    前記縦壁部の正面視において、前記荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部から前記挿通孔がはみ出すように、当該挿通孔が前記荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部よりもさらに前記底壁部側まで延長形成されていることを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記挿通孔は、前記スクリューシャフトの前端部が挿通可能な直径を短径とし且つ長径方向が前記縦壁部の上下方向を指向している長孔状のものであることを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
  3. 前記縦壁部の前方側の面のうち前記スクリューシャフトの中心位置よりも前記底壁部側の部分では、前記荷重受け部材が着座している部分よりも一段低くなるように段差をもってオフセットした逃げ面となっていて、その逃げ面と前記荷重受け部材のうち前記底壁部側の端部との間に隙間が設定されていることを特徴とする請求項2に記載のシートスライド装置。
  4. 前記荷重受け部材は前記スクリューシャフトに螺合するナットであって、
    前記スクリューシャフトが挿通する前記縦壁部の挿通孔には、前記スクリューシャフトを保持しつつ前記縦壁部を表裏両面側から挟み込む弾性体製の保持部材が嵌合されていることを特徴とする請求項3に記載のシートスライド装置。
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