JP6853403B1 - 内視鏡モジュール、内視鏡、および内視鏡製造方法 - Google Patents

内視鏡モジュール、内視鏡、および内視鏡製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】清浄性が要求される組立工程と清浄性が要求されない組立工程とを分離し、製造に係るコストアップの増大を抑制する。【解決手段】内視鏡モジュールは、光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサと、鏡筒およびイメージセンサを相対的に固定するセンサ保持部材とが第1の雰囲気中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュールと、第1の雰囲気中で組み付けられ、2つ以上の撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定するサブフレームと、を備える。第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中で組み立てられる内視鏡本体の外殻内に、サブフレームと2つ以上の撮像モジュールとが収容かつ固定される。【選択図】図5

Description

本開示は、内視鏡モジュール、内視鏡、および内視鏡製造方法に関する。
特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部本体に形成された先端斜面に、カバーレンズが位置し、このカバーレンズの後方に、プリズムおよび後群鏡筒が位置する内視鏡先端部構造において、カバーレンズの接合強度を高くできる内視鏡が開示されている。この内視鏡は、先端部本体の先端斜面に、座ぐり収納凹部を形成し、プリズム受け板の前面にレンズ収納凹部を形成し、このプリズム受け板のレンズ収納凹部に、カバーレンズを収納して接着する一方、プリズム受け板の背面にプリズムを接着固定し、先端部本体の座ぐり収納凹部に収納したプリズム受け板の前面のカバーレンズ周囲に、接着剤を充填してプリズム受け板およびカバーレンズを座ぐり収納凹部に接着固定している。
特開2011−218033号公報
特許文献1の内視鏡は、内視鏡を構成する要素となる各部の組付け固定時の作業環境(特に雰囲気)は示唆されていない。内視鏡は、特に医療用途で使用される場合には患者の体内に挿入されるものであるため、患者の体内に接触する部分が清浄な作業環境で製造される必要がある。しかしながら、内視鏡はカメラデバイスとしての機能も有するので特に精密な調整ジグ等が必要な光学系あるいはイメージセンサの組立を上述した格段の清浄な作業環境で行えば、内視鏡の製造工程に関する構築コストが大幅に増大してしまう。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、清浄性が要求される組立工程と清浄性が要求されない組立工程とを分離し、製造に係るコストアップの増大を抑制できる内視鏡モジュール、内視鏡、および内視鏡製造方法を提供することを目的とする。
本開示は、光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサと、前記鏡筒および前記イメージセンサを相対的に固定するセンサ保持部材とが第1の雰囲気中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュールと、前記第1の雰囲気中で組み付けられ、前記2つ以上の撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定するサブフレームと、を備え、前記第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中で組み立てられる内視鏡本体の外殻内に、前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとが収容かつ固定される、内視鏡モジュールを提供する。
また、本開示は、光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサと、前記鏡筒および前記イメージセンサを相対的に固定するセンサ保持部材とが第1の雰囲気中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュールと、前記第1の雰囲気中で組み付けられ、前記2つ以上の撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定するサブフレームと、前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとを収容かつ固定し、前記第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中で組み立てられる外殻部と、を備え、前記外殻部は、前記サブフレームが固定される内視鏡先端部品と、管状の先端開口部が前記内視鏡先端部品で塞がれるシースと、を有する、内視鏡を提供する。
また、本開示は、光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサと、前記鏡筒および前記イメージセンサを相対的に固定するセンサ保持部材とを有する、2つ以上の撮像モジュールと、前記2つ以上の撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定するサブフレームと、前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとを収容かつ固定する外殻部と、を備える、内視鏡を提供する。
また、本開示は、第1の雰囲気中において、光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサとを、センサ保持部材を用いて相対的に固定して撮像モジュールを組立てる工程と、サブフレームを用いて2つ以上の前記撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定する工程と、を含み、前記第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中において、前記サブフレームを内視鏡先端部品の背面に固定する工程と、前記内視鏡先端部品を管状のシースの先端開口部に固定して内視鏡本体の外殻を形成するとともに、前記外殻内に前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとを気密封止する工程と、を含む、内視鏡製造方法を提供する。
本開示によれば、清浄性が要求される組立工程と清浄性が要求されない組立工程とを分離でき、製造に係るコストアップの増大を抑制できる。
実施の形態1に係る内視鏡システムの外観例を示す斜視図 図1に示す硬性部の斜視図 図2に示す硬性部の内部を透視した斜視図 3Dカメラモジュールの組立手順例を示す説明図 図2に示す硬性部の側断面図 図3に示す内視鏡先端部品および撮像モジュールの分解斜視図 実施の形態1に係る斜視内視鏡の製造方法の手順例を示すフローチャート 3Dサブフレーム調整の手順例を示すフローチャート 3Dサブフレームの光軸平行度調整および映像水平調整の手順例を示す模式図 カバーガラスが接着固定された内視鏡先端部品の斜視図 内視鏡先端部品が接着固定された3Dサブフレームの斜視図 内視鏡先端部品とシースとにより外殻が形成された硬性部の一部を透視した斜視図
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る内視鏡モジュール、内視鏡、および内視鏡製造方法を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1は、実施の形態1に係る内視鏡システム11の外観例を示す斜視図である。ここで用いられる用語として、水平面あるいは水平なテーブル等の載置面に置かれたビデオプロセッサ13の筐体の上方向と下方向をそれぞれ「上」、「下」と称する。また、内視鏡が観察対象を撮像する側を「前(先)」と称し、ビデオプロセッサ13に接続される側を「後」と称する。
内視鏡システム11は、内視鏡の一例としての斜視内視鏡15と、ビデオプロセッサ13と、モニタ17とを含む構成である。なお、内視鏡システム11に用いられる斜視内視鏡15は一例であり、内視鏡システム11を構成する内視鏡として、斜視内視鏡15以外に直視内視鏡(「直視鏡」と称する場合がある)が用いられてもよい。斜視内視鏡15は、医療用の例えば硬性鏡または軟性鏡である。ビデオプロセッサ13は、斜視内視鏡15が挿入される被検体内の観察対象(例えば患部)を撮像することで得られる撮像画像(例えば、静止画、動画を含む)に各種の画像処理を施して出力する。モニタ17は、ビデオプロセッサ13から出力された表示用信号にしたがって、画像を表示する。各種の画像処理は、例えば、色補正、階調補正、ゲイン調整を含むが、これらの処理に限定されない。
斜視内視鏡15は、観察対象の内部に挿入されるスコープ19と、スコープ19の後端部が接続されるプラグ部21とを備える。スコープ19は、比較的長い可撓性を有する軟性部23と、軟性部23の先端に設けられた剛性を有する硬性部25とを含む構成である。斜視内視鏡15は、硬性部25からプラグ部21までの間を一つの完成品として取り扱い可能である。
ビデオプロセッサ13は、筐体27を有し、斜視内視鏡15により撮像された撮像画像に各種の画像処理を施し、画像処理後の表示用信号を出力する。筐体27の前面には、プラグ部21の基端部29が挿入されるソケット部31が配置される。プラグ部21がソケット部31に挿入され、斜視内視鏡15とビデオプロセッサ13とが電気的に接続されることで、斜視内視鏡15とビデオプロセッサ13との間で電力および各種信号(例えば撮像画像信号、あるいは制御信号)の送受信が可能となる。これらの電力および各種信号は、スコープ19の内部に挿通された伝送ケーブル33(図3参照)を介して、プラグ部21から軟性部23に伝送される。また、硬性部25の内側に設けられたイメージセンサ35(図5参照)から出力される撮像画像の信号は、伝送ケーブル33を介して、プラグ部21からビデオプロセッサ13に伝送される。
ビデオプロセッサ13は、伝送ケーブル33を介して伝送された撮像画像の信号に対し、各種の画像処理(上述参照)を施し、画像処理後の撮像画像のデータを表示用信号に変換して、モニタ17に出力する。
モニタ17は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)あるいはCRT(Cathode Ray Tube)等の表示デバイスにより構成される。モニタ17は、斜視内視鏡15によって撮像された観察対象の撮像画像を表示する。モニタ17は、例えばビデオプロセッサ13からプラグ部21を介して硬性部25に導光された、観察対象を照明するための例えば可視光(つまり白色光)の照明の下で撮像された可視光画像を表示する。
図2は、図1に示す硬性部25の斜視図である。斜視内視鏡15では、硬性部25は、内視鏡先端部品37を有する。内視鏡先端部品37は、剛性を有する金属(例えばステンレス鋼)もしくは剛性を有するように成形された樹脂によって形成することができる。内視鏡先端部品37は、例えば楕円板状に形成される。なお、内視鏡システム11を構成する内視鏡が直視鏡である場合には、内視鏡先端部品37は円板状に形成されてよい。図2に示すように、内視鏡先端部品37には、複数の窓用貫通孔39が穿設される。本実施の形態では、3つの窓用貫通孔39が内視鏡先端部品37の中心から放射方向に配置される。それぞれの窓用貫通孔39は、対物用のカバーガラス41が接着固定されることにより気密に塞がれる。斜視内視鏡15において、内視鏡先端部品37と、内視鏡先端部品37に接着固定されたシース43の先端部分とが、円柱状の外観を有した硬性部25を構成している。なお、本実施の形態に係る斜視内視鏡15において、硬性部25の長さは斜視内視鏡15が被検体内の挿入のし易さを満たすものであれば、図2に示した長さに限定されずに特に問わない。
図3は、図2に示す硬性部25の内部を透視した斜視図である。斜視内視鏡15は、硬性部25の内部に、内視鏡モジュールの一例としての3Dカメラモジュール45を有する。3Dサブフレーム(以下、「3Dカメラモジュール45」と称する)は、複数の撮像モジュール47により構成される。本実施の形態では、3Dカメラモジュール45は、3次元画像を構成する画像を撮像するために、例えば2つの撮像モジュール47により構成される。
図4は、3Dカメラモジュール45の組立手順例を示す説明図である。3Dカメラモジュール45を構成する個々の撮像モジュール47は、光学系であるレンズ49を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35(図5参照)と、鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53とが第1の雰囲気ENV1中で組み付けられる(図7参照)。ここで、第1の雰囲気とは、例えば精密電子部品の組立を行うことができる程度にクリーンな環境(言い換えると、一般的な組立作業環境)である。センサ保持部材53の外部は、さらに角筒状のカバー55により覆われる。レンズ49と鏡筒51とイメージセンサ35とセンサ保持部材53とカバー55と可撓基板59(後述参照)とは、カメラ部57を構成する。
カメラ部57は、イメージセンサ35の背面に、複数のパッド(図示略)を有している。イメージセンサ35の背面には、可撓基板59がこのパッドを介して導通接続される。可撓基板59は、イメージセンサ35と伝送ケーブル33との間に配置される。伝送ケーブル33には、例えば複数の平行な絶縁導体が同一平面上で帯状となったフラットケーブルが用いられる。可撓基板59には、複数本の線状導体をパターン印刷した伝送回路が形成される。可撓基板59は、伝送ケーブル33のそれぞれの電線を、この伝送回路に導通接続する。これにより、イメージセンサ35は、可撓基板59を介して伝送ケーブル33と接続される。可撓基板59としては、複数の帯状薄板からなる導体を絶縁シート材で覆って、可撓性を有する帯状ケーブルに形成したFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)、可撓性を有する絶縁基板に線状導体をパターン印刷したFPC(フレキシブル・プリント・配線板)等を用いることができる。
伝送ケーブル33の基端には、コネクタ61が接続される。このコネクタ61は、上述のプラグ部21(図1参照)に収容され、ソケット部31に電気的に接続可能となる。カメラ部57と、伝送ケーブル33と、コネクタ61とは、1つの撮像モジュール47を構成する。
3Dカメラモジュール45は、2つの撮像モジュール47と、2つの撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定するサブフレーム63と、を備える。サブフレーム63と2つの撮像モジュール47とは、第1の雰囲気とは異なる第2の雰囲気(より具体的には、第1の雰囲気より清浄な環境である第2の雰囲気)中で組み立てられる斜視内視鏡15の本体の外殻内に収容される。ここで、第2の雰囲気とは、第1の雰囲気よりも高い清浄度に設定された組立作業環境である。第2の雰囲気中で外殻内に、3Dカメラモジュール45を収容する作業は、例えば公的認可を受けた限られた清浄な工程で行われることになる。
サブフレーム63は、2つの鏡筒51をそれぞれ遊嵌する一対の鏡筒挿通孔65を有する。一対の撮像モジュール47のそれぞれでは、相互に位置決めされた2つの鏡筒51の外周が、鏡筒挿通孔65の内周に接着固定される。
3Dカメラモジュール45は、2つ以上の撮像モジュール47のうち少なくとも2つが3次元画像を構成する画像を撮像することができる。
図5は、図2に示す硬性部25の側断面図である。斜視内視鏡15の外殻部の一例としての外殻67は、サブフレーム63が固定される内視鏡先端部品37と、管状の先端開口部69が内視鏡先端部品37で塞がれるシース43と、を有する。シース43の後端部には、プラグ部21(図1参照)が取り付けられる。プラグ部21は、伝送ケーブル33の基端に導通接続された上述のコネクタ61が収容される。
シース43は、可撓性を有する素材により形成され、斜視内視鏡15の硬性部25の一部と軟性部23との外周を覆っている。シース43の先端開口部69は、硬性部25の軸線71に垂直な仮想面73に対し所定の角度θ傾斜し、開口する。内視鏡先端部品37は、仮想面73に対して傾斜して先端開口部69を塞いでいる。内視鏡先端部品37は、傾斜先端面75における前傾先端部77に、エッジが除去された面取り部79が形成される(図2参照)。サブフレーム63と内視鏡先端部品37とは、接着剤81により接着固定される。
図6は、図3に示す内視鏡先端部品37および撮像モジュール47の分解斜視図である。内視鏡先端部品37には、複数の窓用貫通孔39が穿設されている(図2参照)。本実施の形態では、2つの撮像モジュール47と、1つの光源83とに対応する3つの窓用貫通孔39が穿設されている。それぞれの窓用貫通孔39は、対物用のカバーガラス41が接着固定されることにより、気密に塞がれる。内視鏡先端部品37の下部背面には、硬性部25の軸線71に沿ってシース固定部85が突出する。このシース固定部85の外周には、シース43の内周が固定される。
内視鏡先端部品37は、サブフレーム63を相対的に位置決めして固定するサブフレーム固定凹部87を有する。サブフレーム固定凹部87は、2つの撮像モジュール47の並列方向に長い長円状の凹部となる。このサブフレーム固定凹部87の底には、2つの撮像モジュール47の鏡筒51を個別に挿入する鏡筒挿入孔89が穿設されている。つまり、図5に示すように、サブフレーム63がサブフレーム固定凹部87に接着固定されると同時に、サブフレーム63の鏡筒挿通孔65に固定されて突出した鏡筒51は内視鏡先端部品37の鏡筒挿入孔89に接着固定される。この鏡筒51の前方には、カバーガラス41が配置されることになる。
斜視内視鏡15は、少なくとも1つのカバーガラス41の背面には、外殻67の外部へ照明光を照射する光源83が配置される。光源83には、例えば点光源の一例としてのLED(Light Emission Diode)を好適に用いることができる。LEDは、3つの窓用貫通孔39のうちの1つの背部に光出射部が一致するようにして内視鏡先端部品37に接着固定される。なお、光源83には、LEDだけでなくLEDからの光の照射中の放熱対策として、冷却機構(図示略)が内蔵されてよい。
以上の構成を有する斜視内視鏡15は、構造的に捉えれば、以下の構造を有すると言える。すなわち、斜視内視鏡15の構造は、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35と、鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53とを有する、2つ以上の撮像モジュール47を備え、2つ以上の撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定するサブフレーム63を斜視内視鏡15の本体の外殻67内に持つ。
そして、斜視内視鏡15の構造では、サブフレーム63が、外殻67の外部と隔絶されている。ここで、隔絶とは、サブフレーム63の一部分も外殻67の外部に表れることなく完全に覆われていることの意である。
次に、本実施の形態に係る斜視内視鏡15の製造方法を説明する。
図7は、実施の形態1に係る斜視内視鏡15の製造方法の手順例を示すフローチャートである。斜視内視鏡15の製造は、一般的な環境である第1の雰囲気中と、一般的な環境よりも清浄な環境である第2の雰囲気中とに分離して行われる。
図7において、一般的な環境では、撮像モジュール47の組付け調整(図7に示すステップstA)と、3Dカメラモジュール45の組付け調整(ステップstB)とが行われる。すなわち、第1の雰囲気ENV1中においては、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35とを、センサ保持部材53を用いて相対的に固定して撮像モジュール47を組立てる工程と(ステップstA)、サブフレーム63を用いて2つ以上の撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定する工程と(ステップstB)、を含む。
一方、清浄な環境では、内視鏡先端部品37に対するカバーガラス41等の接着固定(ステップstC)と、サブフレーム63と内視鏡先端部品37との接着固定(ステップstD)と、サブフレーム63が固定された内視鏡先端部品37にシース43を固定する内視鏡組立(ステップstE)とが行われる。すなわち、第1の雰囲気ENV1より清浄な第2の雰囲気ENV2中においては、内視鏡先端部品37にカバーガラス41が接着固定される工程(ステップstC)と、サブフレーム63を内視鏡先端部品37の背面に固定する工程と(ステップstD)、内視鏡先端部品37を管状のシース43における先端開口部69に固定することにより内視鏡本体の外殻67を形成すると同時に、この外殻内にサブフレーム63と2つ以上の撮像モジュール47とを気密封止する工程と(ステップstE)、を含む。
図8は、3Dサブフレーム調整の手順例を示すフローチャートである。図9は、3Dカメラモジュール45の光軸平行度調整および映像水平調整の手順を示す模式図である。図10は、カバーガラス41が接着固定された内視鏡先端部品37の斜視図である。図11は、内視鏡先端部品37が接着固定された3Dカメラモジュール45の斜視図である。図12は、内視鏡先端部品37とシース43とにより外殻67が形成された硬性部25の一部を透視した斜視図である。図8の説明にあたり、必要に応じて図9〜図12を参照する。
図8において、撮像モジュール47の組付け調整(ステップstA)において、3Dカメラモジュール45の組立を開始する(st1、図8参照)には、先ず、2つの撮像モジュール47と、サブフレーム63とが3D調整治具(図示略)にクランプ(固定)される(st2)。
図9において、3D調整治具にクランプされた2つの撮像モジュール47(つまり、左カメラ、右カメラ)のそれぞれから、ターゲット91を撮像した映像が取得される。なお、図9中において、ターゲット91の映像は一点鎖線十字印で示す。左カメラにおける光軸の方向および回転状態を表す左カメラ映像93は細十字印で示す。右カメラにおける光軸の方向および回転状態を表す右カメラ映像95は太十字印で示す。
この調整手順は、先ず、作業者が左右カメラ映像を見ながら、光軸平行度調整が行われる(st3)。例えば、左カメラ映像93の光軸がターゲット91の左目盛97に合わせられる。次に、右カメラ映像95の光軸がターゲット91の右目盛99に合わせられる。なお、左目盛97と右目盛99とは、ターゲット中心から水平方向に左右等距離で設定される。この左右目盛り間の距離は、視差pxとなる。
次に、作業者が左右カメラ映像を見ながら、映像水平調整が行われる(st4)。映像水平調整は、左右カメラのそれぞれを光軸まわりに回転して行われる。光軸平行度調整および映像水平調整が完了した後、例えば作業者により、右カメラ(つまり一方の撮像モジュール47)がサブフレーム63に接着固定される(st5)。
次に、作業者により、接着固定された右カメラのクランプが解除される(st6)。右カメラのクランプが解除された状態で、再び光軸平行度と映像水平とのズレが基準内であるか否かが判定される(st7)。クランプ解除により基準内でなくなった場合には、再び光軸平行度調整から調整が再びやり直される。クランプ解除によっても基準内であった場合には、左カメラ(つまり他方の撮像モジュール47)がサブフレーム63に接着固定される(st8)。
次に、作業者により、接着固定された左カメラのクランプが解除される(st9)。再び光軸平行度と映像水平とのズレが基準内であるか否かが判定される(st10)。クランプ解除により基準内でなくなった場合には、ワーク(つまり作業中の右カメラおよび左カメラ)が廃棄または再利用される(st11)。クランプ解除によっても基準内であった場合には、完成されたワークを3D調整治具から取り外され(st12)、一般的な環境である第1の雰囲気中での3Dカメラモジュール45の組付け調整が終了する(stB)。
一方、清浄な環境である第2の雰囲気中では、作業者により、カバーガラス41等が内視鏡先端部品37の窓用貫通孔39に接着固定される(stC)。
次に、作業者により、3Dカメラモジュール45のサブフレーム63に対して、内視鏡先端部品37が接着固定される(stD)。内視鏡先端部品37は、サブフレーム固定凹部87(図6参照)に、3Dカメラモジュール45の外周を挿入した状態で接着固定される。なお、第2の雰囲気ENV2中に3Dカメラモジュール45を持ち込む際、必要に応じて3Dカメラモジュール45に対し滅菌処理を行うこともある。
最後に、作業者により、サブフレーム63が固定された内視鏡先端部品37にシース43が固定される内視鏡組立が行われる(stE)。この内視鏡組立では、内側に伝送ケーブル33を通したシース43が、内視鏡先端部品37まで送られ、このシース43の先端開口部69が内視鏡先端部品37の外周に接合されて、第2の雰囲気中での硬性部25の封止が完了する。
シース43の基端から導出された伝送ケーブル33にはコネクタ61が接続される。シース43の基端には、コネクタ61を収容するプラグ部21が取り付けられる。これにより、斜視内視鏡15の製造が完了する。
次に、実施の形態1に係る斜視内視鏡15の作用を説明する。
実施の形態1に係る内視鏡モジュール(3Dカメラモジュール45)は、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35と、鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53とが第1の雰囲気ENV1中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュール47と、第1の雰囲気ENV1中で組み付けられ、2つ以上の撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定するサブフレーム63と、を備える。第1の雰囲気ENV1より清浄な第2の雰囲気ENV2中で組み立てられる内視鏡本体(つまり斜視内視鏡15の本体)の外殻67内に、サブフレーム63と2つ以上の撮像モジュール47とが収容かつ固定される。
実施の形態1に係る3Dカメラモジュール45では、2つ以上の撮像モジュール47が、内視鏡本体の外殻内に収容かつ固定される。それぞれの撮像モジュール47は、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35と、これら鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53と、により組み立てられている。撮像モジュール47は、センサ保持部材53により、光学系とイメージセンサ35とが相対的に位置あわせされることによって、被写体からの撮像光がイメージセンサ35の受光領域に最適に結像される。このようにして組み立てられたそれぞれの撮像モジュール47は、第1の雰囲気ENV1中でサブフレーム63により組み付けられることで、それぞれが相対的に位置決めされて一体となる。
サブフレーム63を介して一体となった2つ以上の撮像モジュール47は、第1の雰囲気ENV1より清浄な第2の雰囲気ENV2で組み立てられる内視鏡本体の外殻内に収容される。つまり、内視鏡は、内視鏡本体の外殻内に、2つ以上を一体とした撮像モジュール47を収容して封止する。
ここで、センサ保持部材53を用いて鏡筒51とイメージセンサ35とを固定する撮像モジュール47は、精密な調整ジグ等を用いて組立が行われる。また、2つ以上の撮像モジュール47は、精密な調整ジグ等を用いてそれぞれが相対的に位置決めされて一体となる。撮像モジュール47の単体の組立と、2つ以上の撮像モジュール47をサブフレーム63により一体とする組立は、同一の第1の雰囲気中で行われる。これら第1の雰囲気中で組み立てられる各部材は、患者に非接触となるため、比較的清浄度が緩和された雰囲気中での作業が可能となる。
一方、第1の雰囲気中で組み立てられて2つ以上がサブフレーム63により一体となった撮像モジュール47は、第2の雰囲気中で外殻内に収容される。第2の雰囲気は、第1の雰囲気よりも高い清浄度に設定される。一体となった2つ以上の撮像モジュール47を、第2の雰囲気中で外殻内に収容する作業は、公的認可を受けた清浄な工程で行われる。つまり、3Dカメラモジュール45において、格段に清浄性が要求される工程は、2つ以上が一体となった撮像モジュール47を、外殻内に収容するだけの最小限の作業で完結させることができる。
このように、3Dカメラモジュール45では、2つ以上の撮像モジュール47を相対的に位置決めして固定するサブフレーム63を設けたので、比較的清浄度が緩和された第1の雰囲気中で、精密な調整ジグ等を用いて組立が行える。これにより、これら精密な調整ジグ等を高い清浄度の第2の雰囲気中に設置して組立を行う必要がなくなる。
その結果、3Dカメラモジュール45では、患者接触部を含まない内部製造と、患者接触部を含む外部製造との工程を分離でき、内部製造工程においては格段の清浄性を保つ必要がなくなるので、工程管理や工程構築コストを削減できる。特に精密な調整ジグ等が必要なカメラ部組立の工程が分離できるので、大幅な工程構築コストの削減が可能となる。
また、3Dカメラモジュール45は、2つ以上の撮像モジュール47のうち、少なくとも2つが3次元画像を構成する画像を撮像する。
この3Dカメラモジュール45では、2つ以上の撮像モジュール47のうち、少なくとも2つが3次元画像を構成する画像(例えば左画像、右画像)の撮像用の撮像モジュール47となる。3次元画像を構成する画像の撮像用の2つの撮像モジュール47は、仕様を一致させ、それぞれの光軸を平行とする。従って、2つの撮像モジュール47は、光軸が一定距離で離れる。このような撮像条件の下で、3Dカメラモジュール45は、2つの撮像モジュール47の撮像面が同一平面となるようにする。この2つの撮像モジュール47において、それぞれが座標を有する2つの撮像画像の同じ被写体における同一点の像の座標のずれは、視差pxとなる。
3Dカメラモジュール45では、連動する複数の撮像モジュール47から取得した視差pxにより、異なる複数の撮像画像を画像処理し、奥行き情報を反映させた立体画像を表示デバイスに表示させることが可能となる。
また、3Dカメラモジュール45において、サブフレーム63は、2つの鏡筒51をそれぞれ遊嵌する一対の鏡筒挿通孔65を有し、相互に位置決めされた2つの鏡筒51の外周が、鏡筒挿通孔65の内周に接着固定される。
この3Dカメラモジュール45では、サブフレーム63が、2つの鏡筒51のそれぞれを遊びを持った状態にはめる(遊嵌する)一対の鏡筒挿通孔65を有する。つまり、鏡筒51と鏡筒挿通孔65との間には、動くことのできる隙間が存在する。
これにより、2つの鏡筒51は、鏡筒挿通孔65に挿通した状態で動くことができ、光学系の光軸まわりの回転調整、光軸に直交する軸まわりの揺動調整が、鏡筒挿通孔65に挿通した状態で可能となる。相互に位置決めされ、かつ、サブフレーム63に対して位置決めされた2つの鏡筒51とサブフレーム63とは、鏡筒51の外周が、鏡筒挿通孔65の内周に、接着剤81により接着固定が可能となる。なお、接着剤81を鏡筒挿通孔65の開口からセンサ保持部材53に亘る鏡筒51の側面周囲の空間に満たしたうえで硬化させることで接着強度および位置精度を長期間に亘って維持できる。
その結果、2つの鏡筒51は、サブフレーム63に対して位置決めされることになる。従って、3Dカメラモジュール45は、サブフレーム63が、外殻67に対して所定の位置に位置決めされれば、2つの撮像モジュール47の光学系が、外殻67(硬性部25)に対して同時に位置決めされることになる。
また、実施の形態1に係る斜視内視鏡15は、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35と、鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53とが第1の雰囲気ENV1中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュール47と、第1の雰囲気ENV1中で組み付けられ、2つ以上の撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定するサブフレーム63と、サブフレーム63と2つ以上の撮像モジュール47とを収容かつ固定し、第1の雰囲気ENV1より清浄な第2の雰囲気ENV2中で組み立てられる外殻部(例えば外殻67)と、を備える。外殻67は、サブフレーム63が固定される内視鏡先端部品37と、管状の先端開口部69が内視鏡先端部品37で塞がれるシース43と、を有する。
実施の形態1に係る内視鏡では、内視鏡本体の外殻67が、内視鏡先端部品37と、シース43と、からなる。内視鏡先端部品37は、円板状や楕円板状に形成される。内視鏡先端部品37は、例えばステンレス鋼等の金属により形成される。内視鏡先端部品37は、厚み方向の外周面に、シース43の内周面が接着固定される。シース43が外周面に固定された内視鏡先端部品37は、外周面よりもシース43の肉厚分だけ外径が大きい張り出し部が先端に形成されている。従って、内視鏡先端部品37は、この張り出し部の外径と、シース43の外径とが面一となる。
これにより、内視鏡は、シース43の先端開口部69に、内視鏡先端部品37の外周面を差し込んで、張り出し部に先端を当接して接着固定することにより、段差のない同一外径で、高強度な外殻67を簡単な作業で組立できる。
また、シース43の後端部には、シース43に挿通された伝送ケーブル33を介して撮像モジュール47と電力および各種信号の送受信が可能となるプラグ部21が接続される。
これにより、斜視内視鏡15により撮像された撮像画像のデータをビデオプロセッサ13に伝送可能となり、医師等が手術あるいは検査時等において、斜視内視鏡15により撮像された高精度な画像をモニタ17で表示可能となる。
また、内視鏡は、内視鏡先端部品37と、この内視鏡先端部品37に接着固定されたシース43の先端部分とが、円柱状の硬性部25を構成する。シース43の先端開口部69が、硬性部25の軸線71に垂直な仮想面73に対して傾斜して開口し、内視鏡先端部品37が、仮想面73に対して傾斜して先端開口部69を塞ぎ、内視鏡先端部品37の傾斜先端面75における前傾先端部77には面取り部79が形成される。なお、内視鏡が直視鏡である場合には、シース43の先端開口部69は、硬性部25の軸線71に垂直な仮想面73に対して傾斜せずに開口する。また、内視鏡先端部品37は、シース43の先端開口部69を塞ぎ、内視鏡先端部品37の先端面には面取り部(例えば面取り部79参照)が形成されてよい。
この内視鏡では、シース43の先端開口部69が、硬性部25の軸線71に垂直な仮想面73に対して傾斜して開口する。内視鏡先端部品37は、仮想面73に対して傾斜して先端開口部69を塞ぐ。すなわち、内視鏡は、内視鏡先端部品37が、硬性部25の軸線71に垂直な仮想面73に対して傾斜する斜視内視鏡15となる。
内視鏡は、傾斜した内視鏡先端部品37の傾斜先端面75において、最も先端となる前傾先端部77に、面取り部79が形成される。円柱状の硬性部25は、内視鏡先端部品37が傾斜することにより、前傾先端部77が鋭利となる。この鋭利となった前傾先端部77は、面取りされることにより、例えば血管等の体腔挿入時における管壁の傷付を防止して、安全性を高めることができる。この安全性の向上は、内視鏡が直視鏡であっても内視鏡先端部品37の先端面に面取り部(例えば面取り部79参照)が形成されることで同様に適用可能である。
また、内視鏡は、内視鏡先端部品37には複数の窓用貫通孔39が穿設され、それぞれの窓用貫通孔39がカバーガラス41により気密に封止される。
この内視鏡では、内視鏡先端部品37に、複数の窓用貫通孔39が穿設されている。この窓用貫通孔39は、カバーガラス41により封止されている。従って、内視鏡先端部品37は、シース43の先端開口部69を塞いで取り付けられることにより、内視鏡先端部品37とシース43とにより構成される外殻67によって、内視鏡の内部が外部から気密に遮蔽される。
そして、複数の窓用貫通孔39を閉塞して設けられたそれぞれのカバーガラス41は、外部からの撮像光の取り込み、内部からの照明光の出射を可能とする。これにより、内視鏡は、撮像光の入射、照明光の出射を可能とする内視鏡先端部品37でシース43の先端開口部69を封止することにより、受光機能、照明機能を確保しながら、内部構造を同時に密閉できる。
また、内視鏡において、内視鏡先端部品37は、サブフレーム63を相対的に固定するサブフレーム固定凹部87を有する。
この内視鏡では、内視鏡先端部品37が、サブフレーム63を相対的に固定するサブフレーム固定凹部87を有する。撮像モジュール47が、サブフレーム固定凹部87に固定されることにより、2つの撮像モジュール47がサブフレーム63を介して相互に位置決めされている撮像モジュール47は、内視鏡先端部品37に対しても、サブフレーム63を介して位置決めされることになる。
これにより、2つの撮像モジュール47は、サブフレーム63およびサブフレーム固定凹部87を介して内視鏡先端部品37に位置決め固定され、カバーガラス41で塞がれたそれぞれの窓用貫通孔39に対して同時に位置決めが可能となる。
また、内視鏡では、少なくとも1つのカバーガラス41の背面には、外殻67の外方へ照明光を照射する光源83が配置される。
この内視鏡では、少なくとも1つのカバーガラス41の背面には、外殻67の外方へ照明光を照射する光源83が配置される。光源83は、例えば内視鏡先端部品37の背面に接着固定したLEDとすることができる。
光源83を内視鏡先端部品37に直付けした内視鏡では、曲率半径が小さくなって放射損失が大きくなったライトガイドに比べ、十分な光量が得られ、被写体を十分に明るく照明することが可能となる。
また、内視鏡では、光源83はLED(Light Emission Diode)であり、カバーガラス41の背面にはLEDとLEDの冷却機構とが光源83として配置されてよい。
これにより、LEDが光源83として使用された際に、LEDから生じる熱の放熱対策が施され、内視鏡先端部品37への熱伝搬による悪影響を抑制可能となる。
また、内視鏡では、光源83はシース43により覆われて内視鏡の基端側から内視鏡先端部品37まで延在している光ファイバであってもよい。
これにより、先端にLEDを使用することを回避できるのでLEDを光源として使用する場合に比べて内視鏡先端部品37の小型化が可能となり易く、内視鏡の基端側から内視鏡先端部品37まで光ファイバで導光できるので、LEDと同様に被写体を十分に明るく照明することが可能となる。
また、実施の形態1に係る斜視内視鏡15は、イメージセンサ35と、光学系を内包する鏡筒51と、鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53とを有する、2つ以上の撮像モジュール47と、2つ以上の撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定するサブフレーム63と、サブフレーム63と2つ以上の撮像モジュール47とを収容する外殻部(例えば外殻67)と、を備える。
実施の形態1に係る内視鏡構造では、2つ以上の撮像モジュール47が、内視鏡本体の外殻内に収容される。それぞれの撮像モジュール47は、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35と、これら鏡筒51およびイメージセンサ35を相対的に固定するセンサ保持部材53と、により組み立てられている。撮像モジュール47は、センサ保持部材53により、光学系とイメージセンサ35とが相対的に位置あわせされることによって、被写体からの撮像光がイメージセンサ35の受光領域に最適に結像される。このようにして組み立てられたそれぞれの撮像モジュール47は、サブフレーム63により、それぞれが相対的に位置決めされて一体となる。
サブフレーム63を介して一体となった2つ以上の撮像モジュール47は、内視鏡本体の外殻内に収容される。つまり、内視鏡構造は、内視鏡本体の外殻内に、2つ以上を一体とした撮像モジュール47を収容して封止することができる。
また、斜視内視鏡15では、サブフレーム63が、外殻67の外部と隔絶されている。
この内視鏡構造では、サブフレーム63が、外殻67の外部と隔絶される。センサ保持部材53を用いて鏡筒51とイメージセンサ35とを固定する撮像モジュール47は、精密な調整ジグ等を用いて組立が行われる。また、2つ以上の撮像モジュール47は、精密な調整ジグ等を用いてそれぞれが相対的に位置決めされて一体となる。撮像モジュール47の単体の組立と、2つ以上の撮像モジュール47をサブフレーム63により一体とする組立は、患者に非接触となる部分の組立となる。このため、比較的清浄度が緩和された雰囲気中での作業が可能となる。
一方、一体となった2つ以上の撮像モジュール47を、外殻内に収容する作業は、患者に接触する部分の組立となるため、公的認可を受けた清浄な工程で行われる必要がある。
従って、この内視鏡構造では、格段に清浄性の要求される工程は、2つ以上を一体とした撮像モジュール47を、外殻内に収容するだけの最小限の作業で完結させることができる。
このように、斜視内視鏡15では、2つ以上の撮像モジュール47を相対的に位置決めして固定するサブフレーム63を設けたので、比較的清浄度が緩和された製造環境で、精密な調整ジグ等を用いて組立が行える。これにより、これら精密な調整ジグ等を高い清浄度の製造環境に設置して組立を行う必要がなくなる。
その結果、斜視内視鏡15では、患者接触部を含まない内部製造と、患者接触部を含む外部製造との工程を分離でき、内部製造工程においては格段の清浄性を保つ必要がなくなるので、工程管理や工程構築コストを削減できる。特に精密な調整ジグ等が必要なカメラ部組立の工程が分離できるので、大幅な工程構築コストの削減が可能となる。
また、実施の形態1に係る内視鏡の製造方法は、第1の雰囲気中において、光学系を内包する鏡筒51と、イメージセンサ35とを、センサ保持部材53を用いて相対的に固定して撮像モジュール47を組立てる工程と、サブフレーム63を用いて2つ以上の撮像モジュール47のそれぞれを相対的に固定する工程と、を含み、第1の雰囲気とは異なる第2の雰囲気中において、サブフレーム63を内視鏡先端部品37の背面に固定する工程と、内視鏡先端部品37を管状のシース43における先端開口部69に固定することにより内視鏡本体の外殻67を形成すると同時に、この外殻内にサブフレーム63と2つ以上の撮像モジュール47とを気密封止する工程と、を含む。
実施の形態1に係る内視鏡製造方法では、斜視内視鏡15が、第1の雰囲気ENV1中と、第2の雰囲気中ENV2との異なる2つの雰囲気中で組立てられる。第2の雰囲気ENV2は、第1の雰囲気ENV1よりも高い清浄度に設定される。
第1の雰囲気中では、センサ保持部材53を用いて鏡筒51とイメージセンサ35とを固定して撮像モジュール47が組立てられる。この撮像モジュール47の組立は、精密な調整ジグ等を用いて行われる。また、第1の雰囲気中では、2つ以上の撮像モジュール47が、精密な調整ジグ等を用いて、それぞれが相対的に位置決めされ、サブフレーム63を介して一体に組立てられる。
すなわち、撮像モジュール47の単体の組立と、2つ以上の撮像モジュール47をサブフレーム63により一体とする組立は、同一の第1の雰囲気中で行われる。これら第1の雰囲気中で組み立てられる各部材は、患者に非接触となるため、比較的清浄度が緩和された雰囲気中での作業が可能となる。
一方、第1の雰囲気中で組み立てられて2つ以上がサブフレーム63により一体となった撮像モジュール47は、第2の雰囲気ENV2中で外殻内に収容される。つまり、3Dカメラモジュール45において、格段に清浄性が要求される工程は、2つ以上が一体となった撮像モジュール47を、外殻内に収容するだけの最小限の作業で完結される。
このように、内視鏡製造方法では、2つ以上の撮像モジュール47を相対的に位置決めして固定するサブフレーム63を使用するので、比較的清浄度が緩和された第1の雰囲気中で、精密な調整ジグ等を用いて組立が行える。これにより、これら精密な調整ジグ等を高い清浄度の第2の雰囲気中に設置して組立を行う必要がなくなる。
その結果、内視鏡製造方法では、患者接触部を含まない内部製造と、患者接触部を含む外部製造との工程を分離でき、内部製造工程においては格段の清浄性を保つ必要がなくなるので、工程管理や工程構築コストを削減できる。特に精密な調整ジグ等が必要なカメラ部組立の工程が分離できるので、大幅な工程構築コストの削減が可能となる。
従って、実施の形態1に係る3Dカメラモジュール45、斜視内視鏡15、内視鏡構造および内視鏡製造方法によれば、清浄性が要求される組立工程と清浄性が要求されない組立工程とを分離でき、製造に係るコストアップの増大を抑制できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、清浄性が要求される組立工程と清浄性が要求されない組立工程とを分離し、製造に係るコストアップの増大を抑制できる内視鏡モジュール、内視鏡、および内視鏡製造方法として有用である。
15 斜視内視鏡
21 プラグ部
25 硬性部
33 伝送ケーブル
35 イメージセンサ
37 内視鏡先端部品
39 窓用貫通孔
41 カバーガラス
43 シース
45 3Dカメラモジュール
47 撮像モジュール
49 レンズ
51 鏡筒
53 センサ保持部材
63 サブフレーム
65 鏡筒挿通孔
67 外殻
69 先端開口部
71 軸線
73 仮想面
75 傾斜先端面
77 前傾先端部
79 面取り部
83 光源
87 サブフレーム固定凹部
ENV1 第1の雰囲気
ENV2 第2の雰囲気

Claims (13)

  1. 光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサと、前記鏡筒および前記イメージセンサを相対的に固定するセンサ保持部材とが第1の雰囲気中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュールと、
    前記第1の雰囲気中で組み付けられ、前記2つ以上の撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定するサブフレームと、を備え、
    前記第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中で組み立てられる内視鏡本体の外殻内に、前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとが収容かつ固定される、
    内視鏡モジュール。
  2. 前記2つ以上の撮像モジュールのうち少なくとも2つは、3次元画像を構成する画像を撮像する、
    請求項1に記載の内視鏡モジュール。
  3. 前記サブフレームは、2つの前記鏡筒のそれぞれを遊嵌する一対の鏡筒挿通孔を有し、相互に位置決めされた2つの前記鏡筒のそれぞれの外周が、前記鏡筒挿通孔の内周に接着固定される、
    請求項2に記載の内視鏡モジュール。
  4. 光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサと、前記鏡筒および前記イメージセンサを相対的に固定するセンサ保持部材とが第1の雰囲気中で組み付けられた、2つ以上の撮像モジュールと、
    前記第1の雰囲気中で組み付けられ、前記2つ以上の撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定するサブフレームと、
    前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとを収容かつ固定し、前記第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中で組み立てられる外殻部と、を備え、
    前記外殻部は、前記サブフレームが固定される内視鏡先端部品と、管状の先端開口部が前記内視鏡先端部品で塞がれるシースと、を有する、
    内視鏡。
  5. 前記シースの後端部には、前記シースに挿通された伝送ケーブルを介して前記撮像モジュールとの間で電力および各種信号の送受信が可能となるプラグ部が接続される、
    請求項4に記載の内視鏡。
  6. 前記内視鏡先端部品と、前記内視鏡先端部品に接着固定された前記シースの先端部分とが、円柱状の硬性部を構成し、
    前記内視鏡先端部品は、前記シースの前記先端開口部を塞ぎ、
    前記内視鏡先端部品の先端面には面取り部が形成される、
    請求項4に記載の内視鏡。
  7. 前記内視鏡先端部品には複数の窓用貫通孔が穿設され、
    それぞれの前記窓用貫通孔がカバーガラスにより気密に塞がれる、
    請求項6に記載の内視鏡。
  8. 前記内視鏡先端部品は、前記サブフレームを相対的に固定するサブフレーム固定凹部を有する、
    請求項7に記載の内視鏡。
  9. 少なくとも1つの前記カバーガラスの背面には、前記外殻部の外方へ照明光を照射する光源が配置される、
    請求項8に記載の内視鏡。
  10. 前記光源は、LED(Light Emission Diode)であり、
    前記カバーガラスの背面には、前記LEDと前記LEDの冷却機構とが配置される、
    請求項9に記載の内視鏡。
  11. 前記光源は、前記シースにより覆われて前記内視鏡の基端側から前記内視鏡先端部品まで延在している光ファイバである、
    請求項9に記載の内視鏡。
  12. 前記サブフレームが、前記外殻部の外部と隔絶されている、
    請求項10に記載の内視鏡。
  13. 第1の雰囲気中において、
    光学系を内包する鏡筒と、イメージセンサとを、センサ保持部材を用いて相対的に固定して撮像モジュールを組立てる工程と、
    サブフレームを用いて2つ以上の前記撮像モジュールのそれぞれを相対的に固定する工程と、を含み、
    前記第1の雰囲気より清浄な第2の雰囲気中において、
    前記サブフレームを内視鏡先端部品の背面に固定する工程と、
    前記内視鏡先端部品を管状のシースの先端開口部に固定して内視鏡本体の外殻を形成するとともに、前記外殻内に前記サブフレームと前記2つ以上の撮像モジュールとを気密封止する工程と、を含む、
    内視鏡製造方法。
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