JP6852590B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、DC−DCコンバータに関する。
負荷および直流電源がインダクタの一次側に接続され二次電池がインダクタの二次側に接続され、二次電池の充電および二次電池から負荷への放電が可能な双方向DC−DCコンバータが提案されている(例えば特許文献1参照)。この双方向DC−DCコンバータは、インダクタと、インダクタの一次側に接続された2つのスイッチング素子と、インダクタの二次側に接続された2つのスイッチング素子と、を有するHブリッジ回路と、Hブリッジ回路の各スイッチング素子のオンオフ動作を制御することにより、充電動作と放電動作との切り替え並びに昇圧動作と降圧動作との切り替えを行う制御部と、を備える。
特開2016−025826号公報
ところで、DC−DCコンバータのスイッチング素子が短絡故障した場合、そのままDC−DCコンバータの動作を継続するとDC−DCコンバータからの発熱または発火の虞がある。また、4つのスイッチング素子のいずれかが短絡故障した場合、正常なスイッチング素子を含めて全て交換するとなると、その分、修理時における作業負荷が増大してしまう虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子の短絡故障時における安全性を確保しつつ、修理時における作業負荷が軽減されるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るDC−DCコンバータは、
インダクタと、前記インダクタの一次側に接続された第1スイッチング素子および第2スイッチング素子と、前記インダクタの二次側に接続された第3スイッチング素子および第4スイッチング素子と、を有するHブリッジ型の電力変換回路と、
前記インダクタの一次側に流れる電流を測定する第1電流測定回路と、
前記インダクタの二次側に流れる電流を測定する第2電流測定回路と、
前記インダクタの両端の少なくとも一方の電位を設定する電位設定回路と、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子それぞれの両端間の電圧を各別に測定する電圧測定部と、
前記第1電流測定回路により検出される電流値と前記第2電流測定回路により検出される電流値との少なくとも一方が予め設定された閾値以上の場合、前記電力変換回路の電力変換動作を停止させるとともに前記電位設定回路に電位を変化させてから、前記電圧測定部により測定される、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子それぞれの両端間の電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子それぞれの短絡故障の有無を判定する故障判定部と、を備える。
また、本発明に係るDC−DCコンバータは、
前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子とは、前記インダクタの高電位側に接続され、
前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子とは、前記インダクタの低電位側に接続され、
前記電位設定回路は、前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記インダクタの両端の少なくとも一方に接続されるプルアップ回路と、前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記インダクタの両端の少なくとも一方に接続されるプルダウン回路と、を有する、ものであってもよい。
また、本発明に係るDC−DCコンバータは、
前記プルアップ抵抗は、一端が前記インダクタの一方端に接続され、他端が第5スイッチング素子を介して直流電圧源に接続され、
前記プルダウン抵抗は、一端が前記インダクタの一方端に接続され、他端が第6スイッチング素子を介して接地され、
前記故障判定部は、前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記第5スイッチング素子をオンするとともに前記第6スイッチング素子をオフし、前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記第5スイッチング素子をオフするとともに前記第6スイッチング素子をオンする、ものであってもよい。
また、本発明に係るDC−DCコンバータは、
前記故障判定部は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子と前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子とのいずれかが短絡故障と判定した場合、前記電力変換回路を起動するよう指示する起動指令が入力されたとき、前記電力変換回路の起動を回避する、ものであってもよい。
また、本発明に係るDC−DCコンバータは、
前記故障判定部は、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子の全てが正常と判定した場合、前記電力変換回路を起動するよう指示する起動指令が入力されたとき、前記電力変換回路を起動させる、ものであってもよい。
本発明によれば、故障判定部が、第1電流測定回路により検出される電流値と第2電流測定回路により検出される電流値との少なくとも一方が予め設定された閾値以上の場合、電力変換回路の電力変換動作を停止させる。そして、故障判定部は、電位設定回路にインダクタの両端の少なくとも一方の電位を変化させてから、電圧測定部により測定される、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子それぞれの両端間の電圧に基づいて、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子それぞれの短絡故障の有無を判定する。これにより、電力変換回路に過電流が流れることを防止しつつ、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子の中から短絡故障したものを特定し易くなる。従って、スイッチング素子の短絡故障時における安全性を確保しつつ、修理時における作業負荷が軽減される。
本発明の実施の形態に係るDC−DCコンバータを備えるバッテリシステムの回路図である。 実施の形態に係る制御部のブロック図である。 実施の形態に係る制御部が実行する故障判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る制御部が実行する起動判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係るDC−DCコンバータは、4つのスイッチング素子を有するHブリッジ型の電力変換回路を備え、電力変換回路に過電流が流れたときに電力変換回路の動作を停止させる。そして、DC−DCコンバータは、4つのスイッチング素子の中で短絡故障している可能性のあるスイッチング素子を特定するための故障判定処理を実行することにより、短絡故障している可能性のあるスイッチング素子を通知する。
本実施の形態に係るDC−DCコンバータは、例えばメインバッテリとサブバッテリを搭載した車両のメインバッテリとサブバッテリとの間に接続される。例えば図1に示すように、本実施の形態に係るDC−DCコンバータ10は、Hブリッジ型の非絶縁型DC−DCコンバータであり、車載機器である負荷5と、メインバッテリ6と、サブバッテリ7と、ともにバッテリシステムを構成する。通常、メインバッテリ6から負荷5へ電力が供給される。そして、メインバッテリ6から負荷5への電力供給が停止すると、サブバッテリ7から負荷5へ電力が供給される。メインバッテリ6およびサブバッテリ7は、例えば互いに直列に接続された複数の電池セルから構成される組電池である。メインバッテリ6の電池セルは、例えば鉛蓄電池である。また、サブバッテリ7の電池セルは、リチウムイオン電池、溶融塩電池等である。メインバッテリ6およびサブバッテリ7の出力電圧は、例えば8V乃至16Vである。メインバッテリ6およびサブバッテリ7の出力電圧は、それらの充電量に応じて変動する。
DC−DCコンバータ10は、Hブリッジ型の電力変換回路11と、電力変換回路11の動作を制御する制御部31と、を備える。また、DC−DCコンバータ10は、電力変換回路11へ流れる電流を検出する第1電流測定回路12および第2電流測定回路13と、電位設定回路14と、を備える。制御部31には、ECU(Engine Control Unit)33がCAN(Control Area Network)を介して接続されている。
電力変換回路11は、インダクタL1と、第1スイッチング素子であるトランジスタQ1および第2スイッチング素子であるトランジスタQ2と、第3スイッチング素子であるトランジスタQ3および第4スイッチング素子であるトランジスタQ4と、を有する。トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4は、それぞれNチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である。トランジスタQ1、Q3は、それぞれインダクタL1の一次側、二次側における高電位側に接続されている。なお、「一次側」とは、負荷5およびメインバッテリ6が接続される側を示し、「二次側」とは、サブバッテリ7に接続される側を示す。トランジスタQ1は、ソースがインダクタL1に接続されドレインが抵抗R3を介してメインバッテリ6の高電位側の出力端に接続されている。トランジスタQ3は、ソースがインダクタL1に接続されドレインが抵抗R4を介してサブバッテリ7の高電位側の出力端に接続されている。また、トランジスタQ2、Q4は、それぞれインダクタL1の一次側、二次側における低電位側に接続されている。トランジスタQ2、Q4は、それぞれ、ソースが接地されドレインがインダクタL1に接続されている。また、電力変換回路11は、一端がメインバッテリ6の高電位側の出力端に接続され他端が接地されたキャパシタC1と、一端がサブバッテリ7の高電位側の出力端に接続され他端が接地されたキャパシタC2と、を有する。
第1電流測定回路12は、インダクタL1の一次側に流れる電流の大きさを測定する。第1電流測定回路12は、インダクタL1の一次側に接続された抵抗R3に流れる電流の大きさに応じた電圧を出力する。第2電流測定回路13は、インダクタL1の二次側に流れる電流の大きさを測定する。第2電流測定回路13は、インダクタL1の二次側に接続された抵抗R4に流れる電流の大きさに応じた電圧を出力する。
電位設定回路14は、インダクタL1の一次側の電位を設定する。電位設定回路14は、プルアップ抵抗R1とプルダウン抵抗R2とを有する。プルアップ抵抗R1は、ローサイド側のトランジスタQ2、Q4の少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合にインダクタL1に接続される。プルダウン抵抗R2は、ハイサイド側のトランジスタQ1、Q3の少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合にインダクタL1に接続される。プルアップ抵抗R1は、一端がインダクタL1に接続され、他端が直流電圧源(図示せず)の高電位側の出力端U1に第5スイッチング素子であるスイッチング素子SW1を介して接続されている。スイッチング素子SW1は、例えばPNP型のバイポーラトランジスタであり、端子SW1_ONの電圧レベルを変更してベース電流を調整し、オンまたはオフの制御を行う。直流電圧源としては、例えばチャージポンプ回路が用いられる。メインバッテリ6の出力電圧が8V乃至16Vの場合、直流電圧源の出力電圧は、22V以上に設定される。
プルダウン抵抗R2は、一端がインダクタL1に接続され、他端が第6スイッチング素子であるスイッチング素子SW2を介して接地されている。スイッチング素子SW2は、例えばNPN型のバイポーラトランジスタであり、端子SW2_ONの電圧レベルを変更してベース電流を調整し、オンまたはオフの制御を行う。
ECU33は、車両の運転制御を行うユニットである。例えばユーザが車両の操作機器(図示せず)を介して電力変換回路11を起動させるための操作を行ったとする。この場合、ECU33は、電力変換回路11を起動するよう指示する起動指令信号を制御部31へ出力する。
制御部31は、端子Q1_PWM、Q2_PWM、Q3_PWM、Q4_PWM、OCP1、OCP2、SW1_ON、SW2_ON、ADC1、ADC2、ADC3、ADC4、ADC5、ADC6を有する。端子Q1_PWM、Q2_PWM、Q3_PWM、Q4_PWMは、それぞれ、電力変換回路11のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4それぞれのゲートに接続される。端子OCP1、OCP2は、それぞれ、第1電流測定回路12、第2電流測定回路13に接続される。端子SW1_ON、SW2_ONは、それぞれ、スイッチング素子SW1、SW2に接続されている。端子ADC1は、トランジスタQ1のドレインに接続されている。端子ADC2は、トランジスタQ1のソースとトランジスタQ2のドレインとの間に接続されている。端子ADC3は、トランジスタQ2のソースに接続されている。端子ADC4は、トランジスタQ3のドレインに接続されている。端子ADC5は、トランジスタQ3のソースとトランジスタQ4のドレインとの間に接続されている。端子ADC6は、トランジスタQ4のソースに接続されている。
制御部31は、図2に示すように、コンバータ制御部311と、過電流検出部312と、スイッチ制御部313と、電圧測定部314と、故障判定部315と、記憶部316と、を有する。コンバータ制御部311は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)を含み、端子Q1_PWM、Q2_PWM、Q3_PWM、Q4_PWMからトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のゲートへ制御信号を出力することにより、電力変換回路11を、充電モードまたは放電モードで動作させる。ここで、充電モードは、電力変換回路11がメインバッテリ6から電力供給を受けてサブバッテリ7を充電するモードであり、放電モードは、電力変換回路11がサブバッテリ7から電力供給を受けて負荷5へ電力を供給するモードである。
コンバータ制御部311が、端子Q1_PWMの出力電圧をHレベル、端子Q2_PWMの出力電圧をLレベルにし、端子Q3_PWM、端子Q4_PWMから相補となるPWM信号を出力するとする。ここで、「Hレベル」とは、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のターンオン電圧よりも高い規定の電圧レベルに相当する。また、「Lレベル」とは、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のターンオン電圧よりも低い規定の電圧レベルに相当する。この場合、電力変換回路11では、トランジスタQ1がオン状態、トランジスタQ2がオフ状態を維持しつつ、トランジスタQ3がオンしトランジスタQ4がオフした状態とトランジスタQ2がオフしトランジスタQ4がオンした状態とが交互繰り返される。この場合、電力変換回路11は、メインバッテリ6の出力電圧を昇圧してサブバッテリ7へ印加する。一方、コンバータ制御部311が、端子Q1_PWM、端子Q2_PWMから相補となるPWM信号を出力し、端子Q3_PWMの出力電圧をHレベル、端子Q4_PWMの出力電圧をLレベルにしたとする。この場合、電力変換回路11では、トランジスタQ3がオン状態、トランジスタQ4がオフ状態を維持しつつ、トランジスタQ1がオンしトランジスタQ2がオフした状態とトランジスタQ1がオフしトランジスタQ2がオンした状態とが交互繰り返される。この場合、電力変換回路11は、メインバッテリ6の出力電圧を降圧してサブバッテリ7へ印加する。
また、コンバータ制御部311が、端子Q1_PWM、端子Q2_PWMから相補となるPWM信号を出力し、端子Q3_PWMの出力電圧をHレベル、端子Q4_PWMの出力電圧をLレベルにしたとする。この場合、電力変換回路11では、トランジスタQ3がオン状態、トランジスタQ4がオフ状態を維持しつつ、トランジスタQ1がオンしトランジスタQ2がオフした状態とトランジスタQ1がオフしトランジスタQ2がオンした状態とが交互繰り返される。この場合、電力変換回路11は、サブバッテリ7の出力電圧を昇圧して負荷5へ印加する。一方、コンバータ制御部311が、端子Q1_PWMの出力電圧をHレベル、端子Q2_PWMの出力電圧をLレベルにし、端子Q3_PWM、端子Q4_PWMから相補となるPWM信号を出力したとする。この場合、電力変換回路11では、トランジスタQ1がオン状態、トランジスタQ2がオフ状態を維持しつつ、トランジスタQ3がオンしトランジスタQ4がオフした状態とトランジスタQ3がオフしトランジスタQ4がオンした状態とが交互繰り返される。この場合、電力変換回路11は、サブバッテリ7の出力電圧を降圧して負荷5へ印加する。
また、コンバータ制御部311は、故障判定部315から、電力変換回路11の動作を停止するよう指示する停止指示情報が入力されると、端子Q1_PWM、Q2_PWM、Q3_PWM、Q4_PWMの出力電圧を全てLレベルに設定する。これにより、電力変換回路11は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4が全てオフした状態で動作を停止する。一方、コンバータ制御部311は、故障判定部315が、電力変換回路11を起動するよう指示する起動指示情報が入力されると、予め設定された電力変換回路11の動作モードに応じて、前述のように端子Q1_PWM、Q2_PWM、Q3_PWM、Q4_PWMから制御信号を各トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のゲートへ出力する。
電圧測定部314は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4それぞれの両端間の電圧を各別に測定する。電圧測定部314は、端子ADC1、ADC2間の電圧差からトランジスタQ1の両端間の電圧をとして出力する。電圧測定部314は、端子ADC2、ADC3間の電圧差をトランジスタQ2の両端間の電圧として出力する。電圧測定部314は、端子ADC4、ADC5間の電圧差をトランジスタQ1の両端間の電圧として出力する。電圧測定部314は、端子ADC5、ADC6間の電圧差をトランジスタQ1の両端間の電圧として出力する。
過電流検出部312は、第1電流測定回路12により測定される電流値または第2電流測定回路13により測定される電流値が予め設定された電流閾値以上の場合、電力変換回路11に過電流が流れたことを通知する過電流通知信号を故障判定部315へ出力する。過電流検出部312は、例えば第1電流測定回路12と基準電圧源(図示せず)とが入力端に接続されたコンパレータ(図示せず)と、第2電流測定回路13と基準電圧源とが入力端に接続されたコンパレータ(図示せず)と、2つのコンパレータが入力端に接続されたOR回路(図示せず)と、を有する。基準電圧源の出力電圧は、予め設定された電流閾値に対応する電圧に設定されている。各コンパレータは、第1電流測定回路12または第2電流測定回路13の出力電圧が基準電圧源の出力電圧以上になると、出力電圧がHレベルに設定される。そして、過電流検出部312は、2つのコンパレータの少なくとも一方の出力電圧がHレベルになると、Hレベルの過電流通知信号を故障判定部315へ出力する。
スイッチ制御部313は、故障判定部315から入力されるスイッチ制御情報に基づいて、端子SW1_ON、SW2_ONそれぞれの出力電圧を設定する。例えば入力されるスイッチ制御情報がスイッチング素子SW1をオンしスイッチング素子SW2をオフする旨を示す場合、スイッチ制御部313は、端子SW1_ONの出力電圧をスイッチング素子SW1がオンになるレベルに設定し、端子SW2_ONの出力電圧をスイッチング素子SW2がオフとなるレベルに設定する。
故障判定部315は、電圧測定部314により測定されるトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4それぞれの両端間の電圧に基づいて、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の短絡故障の有無を判定する。故障判定部315は、動作指令部3151と、電圧判定部3152と、通知部3153と、を有する。動作指令部3151は、停止指示情報または起動指示情報を生成してコンバータ制御部311へ出力する。動作指令部3151は、過電流検出部312から過電流通知信号が入力されると、停止指示情報をコンバータ制御部311へ出力する。これにより、コンバータ制御部311は、電力変換回路11の電力変換動作を停止させる。
また、動作指令部3151は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4とのいずれかが短絡故障と判定された場合、ECU33から起動指令信号が入力されたとき、起動指示情報をコンバータ制御部311へ出力しない。これにより、コンバータ制御部311による電力変換回路11の起動が回避される。一方、動作指令部3151は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の全てが正常と判定された場合、ECU33から起動指令信号が入力されたとき、起動指示情報をコンバータ制御部311へ出力する。これにより、コンバータ制御部311は、電力変換回路11を起動させる。
電圧判定部3152は、過電流検出部312から過電流通知信号が電圧判定部3152へ入力されたときに、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の両端間の電圧に基づいて、短絡故障の有無を判定する。電圧判定部3152は、まず、トランジスタQ2、Q4の少なくとも一方の短絡故障の有無を判定するために、スイッチング素子SW1をオンしスイッチング素子SW2をオフする旨のスイッチ制御情報を生成してスイッチ制御部313へ出力する。これにより、電位設定回路14が、インダクタL1との接続部分の電位を直流電圧源の出力端U1と同じ電位に変化させる。その後、電圧判定部3152は、電圧測定部314から入力されるトランジスタQ2、Q4の両端間の電圧を示す情報を取得し、それらが略0Vであるか否かを判定する。電圧判定部3152は、トランジスタQ2、Q4の両端間の電圧が略0Vであれば、トランジスタQ2、Q4の少なくとも一方が短絡故障している旨を示す短絡通知を通知部3153へ通知する。一方、電圧測定部314は、トランジスタQ2、Q4の両端間の電圧が略0Vで無い場合、トランジスタQ2、Q4の両方が正常である旨を通知する正常通知を通知部3153へ通知する。また、電圧判定部3152は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の短絡故障の有無の判定結果を示す判定結果情報を生成して記憶部316に記憶させる。
次に、電圧判定部3152は、トランジスタQ1、Q3の少なくとも一方の短絡故障の有無を判定するために、スイッチング素子SW1をオフしスイッチング素子SW2をオンする旨のスイッチ制御情報を生成してスイッチ制御部313へ出力する。これにより、電位設定回路14が、インダクタL1との接続部分の電位を接地電位に変化させる。続いて、電圧判定部3152は、電圧測定部314から入力されるトランジスタQ1、Q3の両端間の電圧を示す情報を取得し、それらが略0Vであるか否かを判定する。電圧測定部314は、トランジスタQ1、Q3の両端間の電圧が略0Vであれば、トランジスタQ1、Q3の少なくとも一方が短絡故障している旨を通知する短絡通知を通知部3153へ通知する。一方、電圧測定部314は、トランジスタQ1、Q3の両端間の電圧が略0Vで無い場合、トランジスタQ1、Q3の両方が正常である旨を通知する正常通知を通知部3153へ通知する。
通知部3153は、電圧判定部3152から通知される短絡通知に応じた情報または正常通知に応じた情報をECU33に通知する。
記憶部316は、例えば不揮発性メモリであり、電圧判定部3152により生成される、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の短絡故障の有無の判定結果を示す判定結果情報を記憶する。
次に、本実施の形態に係る故障判定部315が実行する故障判定処理について図3を参照しながら説明する。故障判定部315は、故障判定処理を実行することにより、ECU33にトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の短絡故障の有無を示す情報を通知する。また、故障判定部315は、故障判定処理を実行することにより、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の短絡故障の有無に応じて、電力変換回路11を起動するよう指示する起動指示情報をコンバータ制御部311へ出力する。故障判定処理は、DC−DCコンバータへ電源が投入されたことを契機として開始される。また、故障判定処理の開始直後において、スイッチ制御部313の端子SW1_ON、端子SW2_ONの出力電圧は、スイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2が共にオフとなるレベルに設定されているものとする。
まず、動作指令部3151は、図3に示すように、電力変換回路11に過電流が流れたか否かを判定する(ステップS101)。動作指令部3151は、過電流検出部312から過電流通知情報が入力されると、電力変換回路11に過電流が流れたと判定する。動作指令部3151は、電力変換回路11に過電流が流れていないと判定する限り(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返し実行する。
一方、動作指令部3151は、電力変換回路11に過電流が流れたと判定すると(ステップS101:Yes)、電力変換回路11の動作を停止するよう指示する停止指示情報をコンバータ制御部311へ出力する(ステップS102)。コンバータ制御部311は、動作指令部3151から停止指示情報が入力されると、端子Q1_PWM、端子Q2_PWM、端子Q3_PWM、端子Q4_PWMの出力電圧をLレベルにする。これにより、電力変換回路11のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4は、正常であればオフ状態になる。
次に、電圧判定部3152は、スイッチング素子SW1をオンし、スイッチング素子SW2をオフするよう指示するスイッチ制御情報をスイッチ制御部313へ出力する(ステップS103)。このとき、スイッチ制御部313は、スイッチ制御情報に応じて、端子SW1_ONの出力電圧を変更し、スイッチング素子SW1をオンする。
続いて、電圧判定部3152は、電圧測定部314により測定される、端子ADC2と端子ADC3との間の電圧と、端子ADC5と端子ADC6との間の電圧と、を取得する(ステップS104)。その後、電圧判定部3152は、端子ADC2と端子ADC3との間の電圧と、端子ADC5と端子ADC6との間の電圧と、が略0Vであるか否かを判定する(ステップS105)。電圧判定部3152が、端子ADC2と端子ADC3との間の電圧と、端子ADC5と端子ADC6との間の電圧と、が略0Vであると判定したとする(ステップS105:Yes)。この場合、電圧判定部3152が、トランジスタQ2またはトランジスタQ4が短絡故障していることを示す短絡通知を通知部3153へ通知し(ステップS106)、次に、後述のステップS108の処理が実行される。通知部3153は、短絡通知を受けると、ローサイド側のトランジスタQ2またはトランジスタQ4が短絡故障している旨を通知する情報をECU33に通知する。このとき、電圧判定部3152は、トランジスタQ2またはトランジスタQ4が短絡故障していることを示す判定結果情報を記憶部316に記憶させる。
一方、電圧判定部3152が、端子ADC2と端子ADC3との間の電圧と、端子ADC5と端子ADC6との間の電圧と、が略0Vでないと判定したとする(ステップS105:No)。この場合、電圧判定部3152が、ローサイド側のトランジスタQ2、Q4が正常であることを示す正常通知を通知部3153へ通知する(ステップS107)。ここで、通知部3153は、正常通知を受けると、トランジスタQ2、Q4が正常である旨を通知する情報をECU33に通知する。
続いて、電圧判定部3152は、スイッチング素子SW1をオフし、スイッチング素子SW2をオンするよう指示するスイッチ制御情報をスイッチ制御部313へ出力する(ステップS108)。このとき、スイッチ制御部313は、スイッチ制御情報に応じて、端子SW1_ONの出力電圧および端子SW2_ONの出力電圧を変更し、スイッチング素子SW1をオフしスイッチング素子SW2をオンする。
その後、電圧判定部3152は、電圧測定部314により測定される、端子ADC1と端子ADC2との間の電圧と、端子ADC4と端子ADC5との間の電圧と、を取得する(ステップS109)。次に、電圧判定部3152は、端子ADC1と端子ADC2との間の電圧と、端子ADC4と端子ADC5との間の電圧と、が略0Vであるか否かを判定する(ステップS110)。電圧判定部3152が、端子ADC1と端子ADC2との間の電圧と、端子ADC4と端子ADC5との間の電圧と、が略0Vであると判定したとする(ステップS110:Yes)。この場合、電圧判定部3152が、トランジスタQ1またはトランジスタQ3が短絡故障していることを示す短絡通知を通知部3153へ通知し(ステップS111)、続いて、後述のステップS113の処理が実行される。通知部3153は、短絡通知を受けると、トランジスタQ1またはトランジスタQ3が短絡故障している旨を通知する情報をECU33に通知する。このとき、電圧判定部3152は、ハイサイド側のトランジスタQ1またはトランジスタQ3が短絡故障していることを示す判定結果情報を記憶部316に記憶させる。
一方、電圧判定部3152が、端子ADC1と端子ADC2との間の電圧と、端子ADC4と端子ADC5との間の電圧と、が0Vでないと判定したとする(ステップS110:No)。この場合、電圧判定部3152が、ハイサイド側のトランジスタQ1、Q3が正常であることを示す正常通知を通知部3153へ通知する(ステップS112)。ここで、通知部3153は、正常通知を受けると、トランジスタQ1、Q3が正常である旨を通知する情報をECU33に通知する。
その後、電圧判定部3152は、スイッチング素子SW1をオフし、スイッチング素子SW2をオフするよう指示するスイッチ制御情報をスイッチ制御部313へ出力する(ステップS113)。このとき、スイッチ制御部313は、スイッチ制御情報に応じて、端子SW1_ONの出力電圧および端子SW2_ONの出力電圧の両方を変更し、スイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2をオフする。そして、故障判定処理が終了する。
次に、本実施の形態に係る故障判定部315が実行する起動判定処理について図4を参照しながら説明する。動作指令部3151は、ECU33から電力変換回路11の起動を指示する起動指示情報が入力されたか否かを判定する(ステップS201)。動作指令部3151は、起動指示情報が入力されない限り(ステップS201:No)、ステップS201の処理を繰り返し実行する。
一方、動作指令部3151は、起動指示情報が入力されたとする(ステップS201:Yes)。この場合、動作指令部3151は、記憶部316が記憶する判定結果情報を参照して、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のいずれかが短絡故障しているか否かを判定する(ステップS202)。動作指令部3151が、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のいずれかが短絡故障していると判定すると(ステップS202:Yes)、そのまま起動判定処理が終了する。
一方、動作指令部3151が、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の全てが正常であると判定すると(ステップS202:No)、電力変換回路11の起動を指示する起動指示情報をコンバータ制御部311へ出力する(ステップS203)。その後、起動判定処理が終了する。コンバータ制御部311は、起動指示情報が入力されると、動作モードに応じて、端子Q1_PWM、端子Q2_PWM、端子Q3_PWM、端子Q4_PWMからPWM信号を出力することにより、電力変換回路11を起動させる。
以上説明したように、本実施の形態に係るDC−DCコンバータ10では、故障判定部が、第1電流測定回路により検出される電流値と第2電流測定回路により検出される電流値との少なくとも一方が予め設定された閾値以上の場合、電力変換回路の電力変換動作を停止させる。そして、故障判定部は、電位設定回路にインダクタの両端の少なくとも一方の電位を変化させてから、電圧測定部により測定される、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子それぞれの両端間の電圧に基づいて、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子それぞれの短絡故障の有無を判定する。これにより、電力変換回路に過電流が流れることを防止しつつ、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子の中から短絡故障したものを特定し易くなる。
また、本実施の形態に係る電位設定回路14は、一端が直流電圧源の出力端U1に接続され、他端がインダクタL1にスイッチング素子SW1を介して接続されたプルアップ抵抗R1と、一端がインダクタL1にスイッチング素子SW2を介して接続され、他端が接地されたプルダウン抵抗R2と、を有する。そして、故障判定部315は、トランジスタQ2、Q4の少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、スイッチング素子SW1をオンするとともにスイッチング素子SW2をオフする。一方、故障判定部315は、トランジスタQ1、Q3の少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、スイッチング素子SW1をオフするとともにスイッチング素子SW2をオンする。これにより、電位設定回路14の構成を簡素化できるので、DC−DCコンバータ10を小型化できる。
更に、本実施の形態に係る故障判定部315は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のいずれかが短絡故障と判定した場合、電力変換回路11を起動するよう指示する起動指令が入力されたとき、電力変換回路11の起動を回避する。一方、故障判定部315は、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の全てが正常と判定した場合、電力変換回路11を起動するよう指示する起動指令が入力されたとき、電力変換回路11を起動させる。これにより、例えば過電流の誤判定に基づいて電力変換回路11の動作を停止させた場合、その後の起動指令により電力変換回路11を速やかに起動させることができる。従って、過電流の誤判定によるDC−DCコンバータ10が長期間停止を回避できるので、DC−DCコンバータ10の利便性が向上するという利点がある。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば電位設定回路が、インダクタL1の二次側の電位を設定する構成であってもよい。
実施の形態に係る故障判定部315が実行する故障判定処理では、ローサイド側のトランジスタQ2、Q4の短絡故障の有無の判定を行った後、ハイサイド側のトランジスタQ1、Q3の短絡故障の有無の判定を行う例について説明した。但し、これに限らず、例えば、故障判定処理において、ハイサイド側のトランジスタQ1、Q3の短絡故障の有無の判定を行った後、ローサイド側のトランジスタQ2、Q4の短絡故障の有無の判定を行うようにしてもよい。
実施の形態では、メインバッテリ6から負荷5へ電力供給する例について説明したが、これに限らず、例えばメインバッテリ6の代わりに交流電源を備える構成であってもよい。この場合、DC−DCコンバータ10と交流電源との間にAC−DCコンバータを介在させればよい。
以上、本発明の実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、2つのバッテリを有する車両に搭載されるDC−DCコンバータとして好適である。
5:負荷、6:メインバッテリ、7:サブバッテリ、10:DC−DCコンバータ、11:電力変換回路、12:第1電流測定回路、13:第2電流測定回路、14:電位設定回路、31:制御部、33:ECU、311:コンバータ制御部、312:過電流検出部、313:スイッチ制御部、314:電圧測定部、315:故障判定部、316:記憶部、3151:動作指令部、3152:電圧判定部、3153:通知部、ADC1,ADC2,ADC3,ADC4,ADC5,ADC6,OCP1,OCP2,Q1_PWM,Q2_PWM,Q3_PWM,Q4_PWM,SW1_ON,SW2_ON:端子、C1,C2:キャパシタ、SW1,SW2:スイッチング素子、L1:インダクタ、Q1,Q2,Q3,Q4:トランジスタ、R1:プルアップ抵抗、R2:プルダウン抵抗、R3,R4:抵抗、U1:出力端

Claims (5)

  1. インダクタと、前記インダクタの一次側に接続された第1スイッチング素子および第2スイッチング素子と、前記インダクタの二次側に接続された第3スイッチング素子および第4スイッチング素子と、を有するHブリッジ型の電力変換回路と、
    前記インダクタの一次側に流れる電流を測定する第1電流測定回路と、
    前記インダクタの二次側に流れる電流を測定する第2電流測定回路と、
    前記インダクタの両端の少なくとも一方の電位を設定する電位設定回路と、
    前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子それぞれの両端間の電圧を各別に測定する電圧測定部と、
    前記第1電流測定回路により検出される電流値と前記第2電流測定回路により検出される電流値との少なくとも一方が予め設定された閾値以上の場合、前記電力変換回路の電力変換動作を停止させるとともに前記電位設定回路に電位を変化させてから、前記電圧測定部により測定される、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子それぞれの両端間の電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子それぞれの短絡故障の有無を判定する故障判定部と、を備える、
    DC−DCコンバータ。
  2. 前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子とは、前記インダクタの高電位側に接続され、
    前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子とは、前記インダクタの低電位側に接続され、
    前記電位設定回路は、前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記インダクタの両端の少なくとも一方に接続されるプルアップ抵抗と、前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記インダクタの両端の少なくとも一方に接続されるプルダウン抵抗と、を有する、
    請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記プルアップ抵抗は、一端が前記インダクタの一方端に接続され、他端が第5スイッチング素子を介して直流電圧源に接続され、
    前記プルダウン抵抗は、一端が前記インダクタの一方端に接続され、他端が第6スイッチング素子を介して接地され、
    前記故障判定部は、前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記第5スイッチング素子をオンするとともに前記第6スイッチング素子をオフし、前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子との少なくとも一方の短絡故障の有無を検出する場合、前記第5スイッチング素子をオフするとともに前記第6スイッチング素子をオンする、
    請求項2に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記故障判定部は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子と前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子とのいずれかが短絡故障と判定した場合、前記電力変換回路を起動するよう指示する起動指令が入力されたとき、前記電力変換回路の起動を回避する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記故障判定部は、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子の全てが正常と判定した場合、前記電力変換回路を起動するよう指示する起動指令が入力されたとき、前記電力変換回路を起動させる、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。
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