JP6852343B2 - モータ装置、及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ装置、及びその製造方法に関する。
従来、防水及び絶縁などを目的として、モータ内部のステータの電機子及び回路基板を樹脂材料で被覆する処理(所謂、ポッティング処理)が知られている。
たとえば、特許文献1のモールド電動機は、固定子の外周を絶縁樹脂で樹脂モールドすることにより、絶縁性、耐水性、及び耐湿性を高めている。
なお、本発明に関連する他の従来技術の一例として、特許文献2は、ホールIC等が設けられた基板とは別の回路基板がモータの外部に設けられたファンを開示している。
特開平11−252867号公報 米国特許公報第2005/0106046号
しかしながら、特許文献2のようにモータ外部に回路基板が設けられた装置において、モータ内部の電機子などと外部の回路基板とを別々の工程で樹脂モールドすると、各樹脂モールド間に境目が生じてしまう。そのため、この境目から水分が浸みて内部に侵入する可能性がある。また、境目から塵埃が侵入する可能性もある。従って、装置の防塵防水性能が低下する恐れがある。また、別々の工程で樹脂モールドすると、作業工程が増えるために生産タクトが長くなって、装置の製造効率が悪化する。
本発明は、上記の状況を鑑みて外部回路基板を有するモータ装置の防塵防水性能の低下を抑制又は防止することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様によるモータ装置は、モータ部と、前記モータ部の外部に設けられた外部回路基板と、前記外部回路基板を保持するケーシングと、前記外部回路基板を被覆する第1樹脂部と、を備える。前記モータ部は、回転部と、静止部と、第2樹脂部と、を有する。前記回転部は、上下に伸びる中心軸を中心に回転し、マグネットを有する。前記静止部は、電機子を有し、前記回転部を回転可能に支持する。前記第2樹脂部は、前記電機子を被覆する。前記ケーシングは、前記静止部を保持するブラケット部を有する。前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とが一繋がりである。
また、上記目的を達成するために本発明の一の態様によるモータ装置の製造方法は、上記のモータ装置の製造方法であって、モータ部の静止部がケーシングに取り付けられるステップと、ケーシングに設けられた第1収容部に外部回路基板が収容されるステップと、前記ケーシングが金型に取り付けられるステップと、前記ケーシング、前記静止部、及び前記金型間の空間に樹脂材料が注入されるステップと、を備える。前記ケーシングが前記金型に取り付けられるステップにおいて、前記空間が前記第1収容部に通じる。前記樹脂部材が注入されるステップにおいて、前記外部回路基板と前記静止部とが一繋がりの樹脂材料で被覆される。
本発明によると、外部回路基板を有するモータ装置の防塵防水性能の低下を抑制又は防止することができる。
図1は、軸方向の上方から見た送風装置の斜視図である。 図2は、軸方向の下方から見た送風装置の斜視図である。 図3は、送風装置の長手方向における断面図である。 図4は、送風装置の短手方向における断面図である。 図5は、長手方向における第3収容部の形状を示すケーシングの側面図である。 図6は、送風装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、ステータなどが取り付けられたケーシングを金型に取り付けた構造を示す断面図である。 図8は、送風装置の製造方法の他の一例を示すフローチャートである。 図9Aは、送風装置の構成の第1変形例を示す下面図である。 図9Bは、送風装置の構成の第2変形例を示す下面図である。 図9Cは、送風装置の構成の第3変形例を示す下面図である。
以下に図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明する。なお、本明細書では、モータ部1を備える装置100(後述する図1など参照)に関して、モータ部1のロータ11が回転する際の中心軸が延びる方向を「軸方向」と呼ぶ。さらに、軸方向において、ブラケット部31からインペラ5に向かう方向を「上方」と呼び、インペラ5からブラケット部31に向かう方向を「下方」と呼ぶ。また、各構成要素の表面において、軸方向の上方に向く面を「上面」と呼び、軸方向の下方に向く面を「下面」と呼ぶ。
また、各モータ部1において、ロータ11の中心軸を中心とする径方向を「径方向」と呼び、ロータ11の中心軸を中心とする周方向を「周方向」と呼ぶ。さらに、各モータ部1の径方向において、ロータ11の中心軸に向かう方向を「内方」と呼び、ロータ11の中心軸から離れる方向を「外方」と呼ぶ。さらに、モータ部1の各構成要素の側面において、径方向の内方に向く側面を「内周面」と呼び、径方向の外方に向く側面を「外周面」と呼ぶ。
なお、以上に説明した方向及び面の呼称は、実際の機器に組み込まれた場合での位置関係及び方向などを示すものではない。
<1.実施形態>
送風装置100は、本発明のモータ装置の一例である。図1は、軸方向の上方から見た送風装置100の斜視図である。図2は、軸方向の下方から見た送風装置100の斜視図である。図3は、送風装置100の長手方向における断面図である。図4は、送風装置100の短手方向における断面図である。なお、図2〜図4における軸方向の上下方向は図1とは逆になっている。すなわち、図2〜図4の上側は軸方向の下方であり、図2〜図4の下側は軸方向の上方である。また、図3は、図1のA−A線に沿う送風装置100の断面構造を示している。図4は、図1のB−B線に沿う送風装置100の断面構造を示している。
<1−1.送風装置の概略構成>
送風装置100は、図1〜図4に示すように、4個のモータ部1と、外部回路基板2と、ケーシング3と、樹脂部材4と、各モータ部1に取り付けられたインペラ5と、リード線15と、を備えている。
モータ部1は、インペラ5を回転駆動する駆動装置である。モータ部1は、リード線15を介して外部回路基板2と電気的に接続されている(図4参照)。
外部回路基板2は、たとえば各モータ部1を制御する回路を搭載する基板であり、各モータ部1の外部に設けられている。
ケーシング3は、モータ部1と外部回路基板2とを保持する。また、ケーシング3は、後述するように、各モータ部1のステータ12及び軸受ホルダ14を保持するブラケット部31を複数有する。なお、ケーシング3の具体的な構成は後述する。
樹脂部材4は、たとえば、シリコン樹脂、エポキシなどの熱硬化性樹脂を用いて形成されている。樹脂部材4は、第1〜第4樹脂部4a〜4dを含む一繋がりの部材である。第1〜第4樹脂部4a〜4dは、防塵防水機能の付与を目的として設けられている。具体的には、送風装置100は、第1樹脂部4a、第3樹脂部4c、及び第4樹脂部4dを備える。また、後述するように、各モータ部1は、第2樹脂部4bを備える。なお、第1〜第4樹脂部4a〜4dの具体的な構成は後述する。
インペラ5は、各モータ部1の上部に取り付けられた羽根車であり、複数の羽根部材51を有している。インペラ5は、モータ部1によりシャフト111を中心にして回転駆動され、気流を発生させる。
なお、送風装置100が備えるモータ部1の数は、図1及び図2では4個であるが、これらの例示に限定されず、単数又は4以外の複数であってもよい。また、インペラ5の数は、モータ部1の数に応じた数とされる。また、複数のモータ部1は、図1及び図2ではケーシング3の長手方向に一列で配置されているが、モータ部1の配列は図1及び図2の例示に限定されない。たとえば、複数のモータ部1は、n列且つm行で配置されていてもよい。なお、n且つmはともに2以上の自然数である。また、配列の方向も、図1及び図2の例示に限定されず、ケーシング3の長手方向でなくてもよい。
<1−2.モータ部の具体的な構成>
次に、モータ部1の具体的な構成を説明する。モータ部1は、図2〜図4に示すように、ロータ11と、ステータ12と、第2樹脂部4bと、軸受13と、軸受ホルダ14と、内部回路基板16と、を備える。
ロータ11は、回転部の一例であり、シャフト111と、ロータホルダ112と、マグネット113と、を有する。ロータ11は、シャフト111を中心に回転可能である。シャフト111は、軸方向の上下方向に伸びる回転軸である。ロータホルダ112は、ステータ12と対向するマグネット113を保持する部材である。また、ロータホルダ112には、インペラ5が取り付けられている。ロータホルダ112は、シャフト111及びインペラ5とともに回転可能である。
ロータホルダ112は、板部112aと、円筒部112bと、を含む。板部112aは、シャフト111から径方向外方に延びる円板形状の部材である。円筒部112bは、筒状の部材であり、板部112aの周縁から軸方向下方に延びる。板部112aの上方及び円筒部112bの径方向の外方には、インペラ5が取り付けられる。円筒部112bの内側面には、マグネット113が保持されている。
ステータ12は、静止部の一例であり、軸受ホルダ14を介してブラケット部31に保持されている。ステータ12は、ステータコア121と、インシュレータ122と、複数のコイル部123とを有する。具体的には、ステータ12は、インシュレータ122を介して複数のコイル部123がステータコア121に巻き付けられた電機子を有し、ロータ11を回転可能に支持する。電機子は、ロータ11と対向し、ロータ11を駆動する。
ステータコア121は、電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板であり、軸受ホルダ14よりも径方向の外方且つマグネット113よりも径方向の内方に設けられる。インシュレータ122は、たとえば樹脂材料を用いた絶縁部材である。インシュレータ122は、ステータコア121を覆い、ステータコア121及び各コイル部123間を電気的に絶縁する。各コイル部123は、インシュレータ122の周囲に導体線が巻き付けられた巻線部材であり、周方向に並べられている。
第2樹脂部4bは、ステータ12の電機子及び内部回路基板16を被覆している。第2樹脂部4bは、第2樹脂部4bの外部からステータ12の電機子及び内部回路基板16への浸水及び塵埃の侵入を防止する。第2樹脂部4bは、第3樹脂部4c及び第4樹脂部4dを介して、第1樹脂部4aと一繋がりである。そのため、外部回路基板2を被覆する第1樹脂部4aと、ステータ12の電機子を被覆する第2樹脂部4bとの間に境界が生じない。従って、境界から外部回路基板2及びステータ12の電機子への浸水及び塵埃の侵入を防止することができる。よって、外部回路基板2を有するモータ装置100の防塵防水性能の低下を抑制又は防止することができる。
さらに、第1樹脂部4a及び第2樹脂部4bが一繋がりで設けられている。そのため、仮に第1樹脂部4a及び第2樹脂部間4bを別々の工程で設けた場合と比較して、送風装置100の作業工程を低減できる。従って、送風装置100の生産タクトを短縮でき、製造効率を向上させることもできる。
軸受13は、シャフト111を回転可能に支持する。軸受13には、たとえば、ボール軸受、スリーブ軸受、又はすべり軸受などが用いられる。
軸受ホルダ14は、軸受13を保持する金属製の軸受保持部材である。軸受ホルダ14は、後述するように、軸受ホルダ14は、ケーシング3が有するブラケット部31により保持される。また、軸受ホルダ14の外周面には、ステータ12の電機子が取り付けられている。すなわち、軸受ホルダ14はステータ12を保持している。
内部回路基板16は、ステータ12の電機子と電気的に接続され、特に各コイル部123と電気的に接続されている。さらに、内部回路基板16は、リード線15を介して外部回路基板2とも電気的に接続されている。なお、ロータ11の回転数はセンサレスで検出されている。すなわち、導体線に通電される電流または電圧を読み取りロータ11の回転数が検出されている。ただし、内部回路基板16に、ホールICを実装し、当該ホールICでロータ11の回転数を検出しても良い。
<1−3.ケーシングの具体的な構成>
次に、ケーシング3の具体的な構成を説明する。ケーシング3は、図1〜図4に示すように、第1収容部321と、4個の第2収容部322と、第3収容部323と、ブラケット部31と、リブ33と、2個の支持部材34と、を有する。
ブラケット部31は、モータ部1の軸受ホルダ14及びステータ12を保持する部材である。各ブラケット部31の上方にはモータ部1が取り付けられている。各ブラケット部31には、3個の貫通孔31aと、1個の配線開口31bと、が設けられている。内部回路基板16に接続されたリード線15は、配線開口31bを通じてモータ部1の外部に引き出される。
各貫通孔31a及び配線開口31bは、電機子を被覆する第2樹脂部4bで封止されている。このため、各貫通孔31a及び配線開口31bを通じた電機子への浸水が防止される。
また、貫通孔31aは、第2樹脂部4bを含む樹脂部材4を設ける際に、樹脂材料を注入する経路、又は、樹脂材料の注入によってモータ部1の内部から押し出される空気の排出経路として利用できる。たとえば、少なくとも1個の貫通孔31aから樹脂材料を注入できる。この場合、樹脂材料によって押し出される空気は、樹脂材料を注入しなかった残りの貫通孔31a及び配線開口31bを通じてモータ部1の外部に排出される。或いは、配線開口31bから樹脂材料が注入されてもよい。この場合、樹脂材料によって押し出される空気は、貫通孔31aを通じてモータ部1の外部に排出される。
なお、貫通孔31aの数は、図1〜図4では3個であるが、この例示に限定されず、単数又は3以外の複数であってもよい。貫通孔31aが単数であれば、樹脂部材4を形成する際、貫通孔31a及び配線開口31bのうちの一方を通じて樹脂材料を注入し、他方から空気を排出できる。また、貫通孔31aが複数であれば、より好ましい。この場合、樹脂材料の注入経路を貫通孔31aの数に応じて増加することができる。従って、第2樹脂部4bを含む樹脂部材4を設けるための樹脂材料が注入し易くなる。また、排気経路を貫通孔31aの数に応じて増加することもできる。従って、樹脂材料が注入される際に、樹脂材料を注入しなかった貫通孔31aを通じてモータ部1内部の空気を外部に排出し易くなる。
第1収容部321は、軸方向の上方に凹む凹部であり、軸方向の下端が開口している。第1収容部321は、外部回路基板2を内部に収容している。また、外部回路基板2が収容された第1収容部321には、第1樹脂部4aが充填されている。第1樹脂部4aの充填により、外部回路基板2が第1樹脂部4aで被覆される。そのため、第1樹脂部4aの外部から外部回路基板2への浸水及び塵埃の侵入が防止できる。また、第1樹脂部4aの充填により、第1樹脂部4aと第1収容部321との間での水分及び塵埃の侵入が抑制又は防止される。従って、第1樹脂部4aの防塵防水性能の低下を抑制又は防止できる。
また、軸方向において第1収容部321の下端の位置はブラケット部31の下端よりも低くなっている。これは、樹脂部材4を設ける際、樹脂材料が第1収容部321の開口からあふれ出ないようにするためである。たとえば、軸方向の下方が鉛直上方となるようにケ−シング3を載置した状態で、第1樹脂部4a及び第2樹脂部4bを一繋がりで設ける際、鉛直方向において、第1収容部321の開口の位置は、ブラケット部31の下端の位置よりも上方にある。この状態で、電機子を被覆する樹脂材料がブラケット部31の貫通孔31aから注入されると、該樹脂材料はモータ部1の内部と一繋がりで通じている第1収容部321にも流れ込む。但し、第1収容部321に流れ込んだ樹脂材料の液面は、ブラケット部31の下端よりも高くならない。従って、樹脂部材4を設ける際、樹脂材料が第1収容部321の開口からあふれ出ないようにすることができる。
第2収容部322は、ケーシング3を軸方向の上端から下端に貫通する孔である。各第2収容部322には、モータ部1が収容される。具体的には、各第2収容部322の下端には、径方向に延びるリブ33及び支持部材34で支持されたブラケット部31が設けられる。すなわち、軸方向において、第2収容部322に対するブラケット部31の位置は、第1収容部322の開口と同様にケーシング3の下方にある。そのため、第1収容部321に充填された第1樹脂部4aは、より短い経路で第2樹脂部4bに繋がることができる。
次に、第3収容部323について説明する。図5は、長手方向における第3収容部323の形状を示すケーシング3の側面図である。なお、図5における軸方向の上下方向は、図1とは逆になっている。すなわち、図5の上側は軸方向の下方であり、図5の下側は軸方向の上方である。また、図5において、破線は第1収容部321及び第3収容部323の形状を示している。
第3収容部323は、軸方向の上方に凹む溝部であり、4個のモータ部1の配列方向に沿って延びている。そのため、各モータ部1のリード線15を収容する第3収容部323の形状を簡素にでき、たとえば屈曲して延びる複雑な形状にならないようにできる。従って、第3樹脂部4cを設ける際、第3収容部323により均一に樹脂材料を充填し易くなっている。
第3収容部323には、各モータ部1から第1収容部321内の外部回路基板2に向かって延びるリード線15が内部に収容されている。また、リード線15が収容された第3収容部323には、第3樹脂部4cが充填されている。そのため、第3樹脂部で第3収容部323内のリード線15を固定することができる。
また、第3収容部323は、第1収容部321と通じているとともに、後述する第4収容部331を介してモータ部1内部の空間とも通じている。そのため、第1樹脂部4a及び第2樹脂部4bは第3樹脂部4cを介して一繋がりである。すなわち、外部回路基板2を被覆する第1樹脂部4aと、ステータ21の電機子を被覆する第2樹脂部4bと、リード線15を被覆する第3樹脂部4cと、が一繋がりで設けられている。こうすれば、第1樹脂部4a及び第2樹脂部4bと第3樹脂部4cとの間に境目が生じないため、該境界からの浸水及び塵埃の侵入を防止することができる。よって、送風装置100の防塵防水性能の低下を抑制又は防止することができる。
また、第3収容部323は、軸方向の下端が開口している。すなわち、第3収容部323の開口は、第2収容部322に対するブラケット部31及び第1収容部321の開口とともに軸方向の下方にある。従って、第3樹脂部4cは、より短い経路で第1樹脂部4a及び第2樹脂部4bと繋がることができる。
また、第3収容部323の軸方向における深さは、図5に示すように、第1収容部321に近いほど大きくなっている。こうすれば、軸方向の下方が鉛直上方となるようにケ−シング3を載置した状態、鉛直方向における第3収容部323の底面3230の深さは、第1収容部321に近いほど大きくなり、第1収容部321から遠いほど小さくなる。そのため、たとえば樹脂部材4を設ける際、第3収容部323から第1収容部321に樹脂材料が流れ込み易くなる。従って、第3樹脂部4cを第1樹脂部4aと一繋がりで設け易くなる。
また、第3収容部323の軸方向における深さは、第2収容部322に近い位置ほど小さくなっている(図4参照)。軸方向の下方が鉛直上方となるようにケ−シング3を載置した状態において、鉛直方向における第3収容部323の底面3230の深さは、モータ部1が収容される第2収容部322に近いほど小さくなり、第2収容部322から遠いほど大きくなる。そのため、たとえば第3樹脂部4cを設ける際、第3収容部323内において第2収容部322に近い位置から第2収容部322から遠い位置に樹脂材料が流れ込み易くなる。従って、第3収容部323内に樹脂材料を比較的均一に流し込んで、第3樹脂部4cを第3収容部323により隙間なく充填し易くなる。
なお、第3収容部323の底面3230は、特に限定しないが、たとえば、平面であってもよいし、湾曲面又は階段形状の面であってもよい。底面3230は、特に、ケーシング3の長手方向及び又は短手方向に対して湾曲した形状又は階段形状の面であってもよい。
次に、図1〜図4を再び参照して、リブ33及び2個の支持部材34について説明する。リブ33及び2個の支持部材34は、各第2収容部322においてブラケット部31を支持する。リブ33及び2個の支持部材34の一端はそれぞれブラケット部31に繋がっている。また、リブ33及び2個の支持部材34の他端はそれぞれ第2収容部322の内周面又は第2収容部322の下端の周縁に繋がっている。
リブ33は、第4収容部331を有している。第4収容部331は、ブラケット部31の配線開口31bと第3収容部323とに通じている。また、第4収容部331には、モータ部1の配線開口31bから第3収容部323に引き出されるリード線15が収容され、第4樹脂部4dが充填されている。そのため、第4収容部331内のリード線15は第4樹脂部4dで固定される。また、モータ部1の内部は、配線開口31b及び第4収容部331を経由して第3収容部323に通じる。従って、リブ33の第4収容部331を経由して、第2樹脂部4bと第3樹脂部4cとが一繋がりになっている。
また、リブ33は、2個の支持部材34よりも第3収容部323に近い位置でブラケット部31を支持している。そのため、モータ部1内部の第2樹脂部4bは、より短い経路で第3樹脂部4cと繋がることができる。
<1−4.送風装置の製造方法>
次に、送風装置100の製造方法を説明する。図6は、送風装置100の製造方法の一例を示すフローチャートである。なお、図6の処理は、ケーシング3の下端が鉛直上方を向いた状態で実施される。つまり、図6の処理は、送風装置100の軸方向の下方が鉛直上方とされた状態で実施される。
まず、ケーシング3の各ブラケット部31に軸受ホルダ14が取り付けられる(ステップS101)。ステータ12と内部回路基板16とがケーシング3に取り付けられる(ステップS102)。具体的には、コイル部123がインシュレータ122を介してステータコア121に設けられた電機子を含むステータ12が、ケーシング3の各ブラケット部31上の軸受ホルダ14に取り付けられる。そして、各ステータ12には、リード線15が接続された内部回路基板16が取り付けられる。
ケーシング3に設けられた第1収容部321に外部回路基板2が収容される(ステップS103)。この際、内部回路基板16に接続されたリード線15が外部回路基板2にも接続される。
次に、ケーシング3が金型300、301に取り付けられる(ステップS104)。図7は、ステータ12などが取り付けられたケーシング3を金型300、301に取り付けた構造を示す断面図である。なお、図7は、ケーシング3の短手方向における断面構造を示している。図7に示すように、鉛直下方において、各第2収容部322内に金型300が挿入される。金型300はブラケット部31の上面に取り付けられる。この際、ステータ12の電機子は金型300内に収容される。また、鉛直上方において、各ブラケット部31の下面に孔部保護金型301が取り付けられる。この際、孔部保護金型301は、樹脂材料の注入口301aがブラケット部31の貫通孔31aと通じるように取り付けられる。軸受ホルダ14の孔部14aの軸方向の上端は金型300で閉じられ、孔部14aの下端は孔部保護金型301で閉じられる。この際、各モータ部1内におけるケーシング3、ステータ12、及び金型300間の空間Sは、接続開口31b、リブ33の第4収容部331、及び第3収容部323を介して第1収容部321と一繋がりで通じている。
注入口301aから貫通孔31aを経由して、ケーシング3、ステータ12、及び金型300間の空間Sに液状の樹脂材料が注入される(ステップS105)。この際、空間Sは、注入された樹脂材料で満たされる。なお、空間Sから第1収容部321までの経路内には、樹脂材料の流れを阻む部分がない。そのため、注入された樹脂部材は、空間Sから配線開口31b、第4収容部331、及び第3収容部323を経由して第1収容部321に流れ込み、空間S、第1収容空間321、第3収容部323、及び第4収容部331に充填される。従って、外部回路基板2、ステータ12、リード線15、及び内部回路基板16が一繋がりの樹脂材料で被覆される。
次に、樹脂材料が注入されたケーシング3は減圧下に置かれる(ステップS106)。たとえば、樹脂材料が注入されたケーシング3が真空チャンバ内の密閉空間に置かれて、密閉された真空チャンバ内の密閉空間が真空ポンプで所定の真空度まで減圧される。所定の真空度に達した時点から所定時間が経過すると(ステップS107でYES)、密閉空間が大気圧まで戻され、樹脂材料が注入されたケーシング3が取りだされる。
ケーシング3に所定の加熱処理などを行って、樹脂材料を硬化させる(S108)。この処理により、空間S、第1収容部321、第3収容部323、及び第4収容部331内に一繋がりの樹脂部材4が形成される。
金型300、301がケーシング3から取り外される(ステップS109)。各モータ部1において、軸受13及びシャフト111を含むロータ11などの残りの部材が取り付けられる(ステップS110)。各モータ部1にインペラ5が取り付けられる(ステップS111)。そして、図6の処理が終了する。
なお、上述の製造方法において、樹脂材料の注入は、ステップS105の樹脂注入処理では空間Sで実施されているが、この例示に限定されない。樹脂材料の注入は、空間Sでの注入と同時に、第1収容部321、第3収容部323、及び第4収容部331のうちの少なくともいずれかでも実施されてもよい。
上述の製造方法によれば、外部回路基板2とモータ部1のステータ12とが一繋がりの樹脂材料(つまり樹脂部材4)で被覆される。そのため、外部回路基板2を被覆する第1樹脂部4aとステータ12を被覆する第2樹脂部4bとの間に境界が生じない。従って、境界から外部回路基板2及びステータ12に向かう浸水及び塵埃の侵入を防止することができる。よって、外部回路基板2を有する送風装置100の防塵防水性能の低下を抑制又は防止することができる。
さらに、樹脂部材4に境界を生じないため、外部回路基板2を樹脂材料で被覆する工程と、ステータ12を樹脂材料で被覆する工程とを別々の工程で設ける場合と比較して、図6の処理は作業工程の数を低減できる。従って、送風装置100の生産タクトを短縮して製造効率を向上させることもできる。
また、図6の製造方法によれば、ステップS106にて樹脂材料を注入したケーシング3を減圧下に置くことにより、注入した樹脂材料とケーシング3、ステータ12、及び金型300との間の空間S内の空気を除去(すなわち脱気)できる。従って、ケーシング3、ステータ12、及び金型300間の空間Sにより隙間なく樹脂材料を充填できる。また、注入した樹脂材料に含まれる気泡も除去できる。従って、外部回路基板2及びステータ12などを被覆する一繋がりの樹脂部材4の防塵防水性能をさらに向上できる。
<1−5.実施形態の第1変形例>
送風装置100の製造方法において、樹脂材料は減圧環境下で空間Sに注入されてもよい。図8は、送風装置100の製造方法の他の一例を示すフローチャートである。なお、図8の処理も、ケーシング3の下端が鉛直上方を向いた状態で実施される。つまり、図8の処理は、送風装置100の軸方向の下方が鉛直上方とされた状態で実施される。また、図8のステップS101〜S104及びS108〜S111の処理は、図6と同じであるため、説明を省略する。
ケーシング3に金型300、301がS104にて取り付けられた後、空間Sが減圧された状態で、空間Sに液状の樹脂材料が注入される。具体的には、たとえば真空チャンバ内での減圧などの手段によりケーシング3の周囲環境が所定の真空度まで減圧されて、空間Sも減圧される(ステップS205)。そして、減圧された空間S内に、液状の樹脂材料が注入される(ステップS206)。注入が完了した後、ケーシング3の周囲環境が大気圧まで戻されて、樹脂材料が注入されたケーシング3が取りだされる。なお、ケーシング3の周囲環境及び空間Sは、注入が完了した時点から所定期間が経過した後に大気圧に戻されてもよい。そして、S108〜S111の処理が実施される。
第1変形例に係る図8の製造方法によれば、減圧下で樹脂材料が注入されることにより、注入した樹脂材料が、ケーシング3、ステータ12、及び金型300間の空間Sの隅々にまで充填し易くなる。同様に、第1収容部321、第3収容部323、第4収容部331にも注入した樹脂材料が隅々にまで充填し易くなる。また、注入した樹脂材料への気泡の混入も抑制又は防止できる。従って、外部回路基板2及びステータ12を被覆する一繋がりの樹脂部料4の防塵防水性能をさらに向上できる。
<1−6.実施形態の第2変形例>
ケーシング3が有する第1収容部321及び第3収容部323の数はそれぞれ、図2〜図4では単数であったが、図2〜図4の例示に限定されず、複数であってもよい。図9A〜図9Cは、送風装置100の構成の変形例である。図9Aは、送風装置の構成の第1変形例を示す下面図である。図9Bは、送風装置の構成の第2変形例を示す下面図である。図9Cは、送風装置の構成の第3変形例を示す下面図である。なお、図9A〜図9Cにおいて、一方の第1収容部321aに収容された外部回路基板2aは、ケーシング3に設けられた図示しない経路内の配線を介して、他方の第1収容部321bに収容された外部回路基板2bと電気的に接続される。
図9Aにおいて、ケーシング3には、2個の第1収容部321a、321bと、2個の第3収容部323a、323bと、が設けられている。1方向に配列する4個のモータ部1のうちの2個は、一方の第3収容部323aに収容されたリード線15により、一方の第1収容部321aに収容された外部回路基板2aに接続される。また、1方向に配列する4個のモータ部1のうちの残りの2個は、他方の第3収容部323bに収容されたリード線15により、他方の第1収容部321bに収容された外部回路基板2bに接続される。なお、外部回路基板2aに接続されるモータ部1と外部回路基板2bに接続されるモータ部1との割り振りは、図9Aの例示に限定されない。たとえば、1方向に配列する4個のモータ部1のうちの3個が外部回路基板2aに接続され、残りの1個が外部回路基板2bに接続されてもよい。
また、図9Aでは全てのモータ部1が1方向に配列しており、第3収容部323はモータ部1の配列方向に沿って延びている。但し、複数のモータ部1の配列は、一部のモータ部1がケーシング3上の1方向に配列し、残りのモータ部1は1方向に配列しない場合もあり得る。このような場合、一部のモータ部1のリード線15を収容する第3収容部323は一部のモータ部1の配列方向に沿って延びていればよい。つまり、複数のモータ部1のうち、少なくとも一部のモータ部1がケーシング3上の1方向に配列されている場合、少なくとも一部のモータ部1のリード線15を収容する第3収容部323は、少なくとも一部のモータ部1の配列方向に沿って延びていればよい。こうすれば、少なくとも一部のモータ部1のリード線15を収容する第3収容部323の形状が、たとえば屈曲して延びる複雑な形状にならないようにできる。従って、第3樹脂部4cを設ける際、第3収容部323により均一に樹脂材料を充填できる。
また、複数のモータ部1(及び第2収容部322)が2次元配列されている場合、列毎又は行毎に第1収容部321、外部回路基板2、及び第3収容部323を設けてもよい。図9Bでは、8個のモータ部1(及び第2収容部322)が4列且つ2行に配列されている。なお、以下では、「行」はケーシング3の長手方向の並びを示し、「列」はケーシング3の短手方向の並びを示す。2行に配列するモータ部1のうち、一方の行に並ぶ4個のモータ部1は、一方の第3収容部323aに収容されたリード線15により、一方の第1収容部321aに収容された外部回路基板2aに接続される。また、他方の行に並ぶ4個のモータ部1は、他方の第3収容部323bに収容されたリード線15により、他方の第1収容部321bに収容された外部回路基板2bに接続される。
また、複数のモータ部1(及び第2収容部322)が2次元配列されている場合、隣り合う2列又は隣り合う2行のモータ部1に対して1個の第1収容部321を設けてもよい。図9Cでは、ケーシング3に、2個の第1収容部321a、321bと、1個の第3収容部323と、が設けられている。4列且つ2行に配列するモータ部1のうち、一方の行に並ぶ4個のモータ部1は、第3収容部323に収容されたリード線15により、一方の第1収容部321aに収容された外部回路基板2aに接続される。また、他方の行に並ぶ4個のモータ部1は、第3収容部323に収容されたリード線15により、他方の第1収容部321bに収容された外部回路基板2bに接続される。
第1収容部321の数、第3収容部323の数を複数にすることにより、モータ部1及び外部回路基板2の配置、及び、モータ部1と外部回路基板2との間の配線パターンなどの設計の自由度が向上する。
<2.その他>
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態は適宜任意に組み合わせることができる。
たとえば、上述の実施形態では、各モータ部1は、内部回路基板16を備えているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。本発明は、少なくとも1つのモータ部1に内部回路基板16が備えられていない装置100にも適用可能である。
また、上述の実施形態では、アウターロータ型のモータ部1を備える装置100に本発明を適用したが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。本発明は、インナーロータ型のモータ部を備える装置にも適用可能である。
本発明は、モータ部と、該モータ部の外部に回路基板を備える装置に利用可能である。
100・・・送風装置、1・・・モータ部、11・・・ロータ、111・・・シャフト、112・・・ロータホルダ、112a・・・板部、112b・・・円筒部、113・・・マグネット、12・・・ステータ、121・・・ステータコア、122・・・インシュレータ、123・・・コイル部、15・・・リード線、16・・・内部回路基板、13・・・軸受、14・・・軸受ホルダ、14a・・・孔部、2、2a、2b・・・外部回路基板、3・・・ケーシング、31・・・ブラケット部、31a・・・貫通孔、31b・・・配線開口、321、321a、321b・・・第1収容部、322・・・第2収容部、323、323a、323b・・・第3収容部、3230・・・底面、33・・・リブ、331・・・第4収容部、34・・・支持部材、4・・・樹脂部材、4a・・・第1樹脂部、4b・・・第2樹脂部、4c・・・第3樹脂部、4d・・・第4樹脂部、5・・・インペラ、51・・・羽根部材、300・・・金型、301・・・孔部保護金型、301a・・・注入口、S・・・空間

Claims (18)

  1. モータ部と、
    前記モータ部の外部に設けられた外部回路基板と、
    前記外部回路基板を保持するケーシングと、
    前記外部回路基板を被覆する第1樹脂部と、
    を備え、
    前記モータ部は、
    上下に伸びる中心軸を中心に回転し、マグネットを有する回転部と、
    電機子を有し、前記回転部を回転可能に支持する静止部と、
    前記電機子に接続された内部回路基板と
    前記電機子を被覆する第2樹脂部と、を有し、
    前記ケーシングは、前記静止部を保持するブラケット部を有し、
    前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とが一繋がりであるモータ装置。
  2. 前記ブラケット部には、前記ブラケット部を軸方向に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔は、前記第1樹脂部又は第2樹脂部によって封止されている請求項1に記載の
    モータ装置。
  3. 前記貫通孔は複数である請求項2に記載のモータ装置。
  4. 前記ケーシングは、前記外部回路基板が収容される第1収容部をさらに有し、
    前記第1樹脂部が、前記第1収容部に充填されている請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のモータ装置。
  5. 前記ケーシングは、前記モータ部が収容される第2収容部をさらに有し、
    軸方向において、前記第1収容部の下端が開口し、前記ブラケット部が前記第2収容部
    の下端に設けられる請求項4に記載のモータ装置。
  6. 軸方向において、前記第1収容部の下端の位置は前記ブラケット部の下端よりも低い請
    求項5に記載のモータ装置。
  7. 前記静止部及び前記外部回路基板間を電気的に接続する配線と、
    前記配線を被覆する第3樹脂部と、
    をさらに備え、
    前記ケーシングは、配線が収容される第3収容部をさらに有し、
    前記第1樹脂部及び前記第2樹脂部が前記第3樹脂部を介して一繋がりである請求項4
    〜請求項6のいずれかに記載のモータ装置。
  8. 軸方向において、前記第3収容部の下端が開口する請求項7に記載のモータ装置。
  9. 前記第3樹脂部が、前記第3収容部に充填されている請求項7又は請求項8に記載のモ
    ータ装置。
  10. 前記モータ部が複数であり、少なくとも一部の前記モータ部は前記ケーシング上の1方
    向に配列され、
    前記少なくとも一部の前記モータ部の前記配線を収容する前記第3収容部は、前記少な
    くとも一部の前記モータ部の配列方向に沿って延びる請求項7〜請求項9のいずれかに記載のモータ装置。
  11. 前記第3収容部の軸方向における深さは、前記第1収容部に近いほど大きい請求項7〜請求項10のいずれかに記載のモータ装置。
  12. 前記第3収容部の軸方向における深さは、前記第2収容部に近い位置ほど小さい請求項
    7〜請求項11のいずれかに記載のモータ装置。
  13. 前記第3収容部の底面は、湾曲面又は階段形状の面である請求項7〜請求項12のいず
    れかに記載のモータ装置。
  14. 前記ブラケット部の軸方向における下面には、前記モータ部の前記配線を外部に引き出
    す配線開口が設けられ、
    前記ケーシングはリブをさらに有し、前記リブは前記配線が収容される第4収容部を有
    し、
    前記モータ部の内部は、前記配線開口及び前記第4収容部を経由して前記第3収容部に
    通じる請求項7〜請求項13のいずれかに記載のモータ装置。
  15. 前記外部回路基板の数と前記ケーシングが有する前記第1収容部の数及び前記第3収容
    部の数とがそれぞれ複数である請求項7〜請求項14のいずれかに記載のモータ装置。
  16. 請求項1〜請求項15のいずれかに記載のモータ装置の製造方法であって、
    モータ部の静止部がケーシングに取り付けられるステップと、
    ケーシングに設けられた第1収容部に外部回路基板が収容されるステップと、
    前記ケーシングが金型に取り付けられるステップと、
    前記ケーシング、前記静止部、及び前記金型間の空間に樹脂材料が注入されるステップ
    と、を備え、
    前記ケーシングが前記金型に取り付けられるステップにおいて、前記空間が前記第1収
    容部に通じ、
    前記樹脂部材が注入されるステップにおいて、前記外部回路基板と前記静止部とが一繋
    がりの樹脂材料で被覆されるモータ装置の製造方法。
  17. 前記樹脂材料が注入された前記ケーシングを減圧下に置くステップをさらに備える請求
    項16に記載のモータ装置の製造方法。
  18. 前記樹脂材料が注入されるステップは、前記ケーシング、前記静止部、及び前記金型間
    の前記空間を減圧するステップを含み、
    減圧された前記空間に前記樹脂材料が注入される請求項16に記載のモータ装置の製造方法。
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