JP6851218B2 - 端子台ユニットの組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端子台ユニット、照明器具、及び、これらの組立方法に関するものである。
従来より、天井に取り付けられる照明器具において、点灯装置、アームなどが光源ユニットに一体に配設された照明器具がある。
特許文献1には、体育館又はホールなどの高天井に取り付けられる照明器具が開示されている。この照明器具は、背面に放熱フィンが設けられ角型の光源ユニットと、この放熱フィンと対向するように設置される点灯装置と、この点灯装置を跨ぐように光源ユニットに取り付けされるU字形状をしたアームを備えた照明器具である。
この照明器具は、アームが吊りボルトなどの固定具によって天井に取り付けられることで、天井に設置される。
また、この照明器具は、点灯装置に端子台が一体に形成されており、端子台に商用電源からの電力供給を受けるための電源線が挿し込まれ、電力が供給される。
また、従来より、端子台をケースに収納して保護しているものがある。
特許文献2では、端子台が、ケースに収納されて、箱形状をした器具の背面に取り付けられている。
特開2016−100318号公報 特開2009−052767号公報
特許文献1の照明器具は、端子台にプラスとマイナスを逆に挿しこんでしまい光源部が故障するおそれがある。
そこで本発明は、施工時の作業ミスを抑制した端子台ユニットを提供することを目的とする。
本発明の端子台ユニットは、
入力電線を接続する受電セットと、
前記受電セットを収納したケースと
を備え、
前記受電セットは、
入力電線を接続する端子台と、
前記端子台に入力電線が誤接続された場合に端子台の動作を停止する保護部と、
を有する。
本発明によれば、施工時の作業ミスを抑制した端子台ユニットを提供することができる。
実施の形態1の照明器具100の斜視図である。 実施の形態1の照明器具100の正面図である。 実施の形態1の照明器具100の左側面図である。 実施の形態1の照明器具100の底面図である。 実施の形態1の照明器具100の平面図である。 実施の形態1の照明器具100の正面図の中央断面図である。 実施の形態1の照明器具100の分解斜視図である。 実施の形態1の光源ユニット80、カバー90、及び、支柱枠組50の斜視図である。 実施の形態1のヒートシンク82の斜視図である。 実施の形態2の正四角柱の照明器具100の斜視図である。 実施の形態2の正四角柱の照明器具100の4面図と断面図である。 実施の形態2の正四角柱の照明器具100の分解斜視図である。 実施の形態2の2個の光源ユニットを有する照明器具100の斜視図である。 実施の形態2の2個の光源ユニットを有する照明器具100の4面図と断面図である。 実施の形態2の2個の光源ユニットを有する照明器具100の斜視図である。 実施の形態2の2個の光源ユニットを有する照明器具100の4面図と断面図である。 実施の形態3の支柱枠組50の平面概略図である。 実施の形態3の主支柱53の斜視図である。 実施の形態4の照明器具100の斜視図である。 実施の形態4の照明器具100の側面図である。 実施の形態4の照明器具100の分解斜視図である。 実施の形態4の端子台ユニット200の分解斜視図である。 実施の形態4の端子台ユニット200のA−A断面である。 実施の形態4の端子台ユニット200の組み立て図である。 実施の形態5の照明器具100の斜視図である。 実施の形態5の端子台ユニット200の斜視図と分解斜視図である。 実施の形態5の電源装置600と照明器具100の配線図である。 実施の形態6の電源装置600と照明器具100の斜視図である。
実施の形態1.
以下に説明する各図において、Zは上下方向を示す。
Xは、左右方向すなわち横方向を示す。
Yは、前後方向すなわち奥行き方向を示す。
X、Y、Zは、直交しており、X、Yは水平方向であり、Zは垂直方向である。
また、以下において、「ネジ止め」という場合には、ネジがねじ込まれるネジ穴がネジ止めされる複数の部品にそれぞれ存在するものとする。
***構成の説明***
<<<照明器具100の構成>>>
図1、図7に示すように、照明器具100は、アーム20と、電源ユニット30と、天板40と、支柱枠組50と、光源ユニット80と、カバー90とを有する。
アーム20は、照明器具100を、天井又は梁に取り付けるものである。
図1、図2に示すように、アーム20の両端部は、照明器具100の両側面の中央に取り付けられている。
図3、図6に示すとおり、アーム20は、コ字状又はU字形状をしている。アーム20の両端部には、上下に弧状穴24と軸穴28がある。
電源ユニット30は、光源ユニット80に電力を供給する電源回路を有している。
電源ユニット30は、六面体の箱状の金属製筐体を有する。
天板40は、上面中央に電源ユニット30を載せて電源ユニット30を固定している。
天板40は、支柱枠組50の上面に固定され、光源ユニット80を覆っている。
天板40は、金属製である。
天板40は、板部42とスカート部44とを有している。
板部42は、上面中央に電源ユニット30を載せて電源ユニット30を固定している。
板部42は、矩形の薄い平板である。
板部42は、中央付近に電源ユニット30を固定する4個のネジ穴を有する。
板部42は、左右方向の中央で前後方向の端縁部に中間支柱61を固定するネジ穴を有する。
スカート部44は、板部42の外周の端部からスカート状に垂れた板である。
スカート部44は、天板40の強度補強のために設けられている。
スカート部44は、天板40の角に沿って直角に曲げられ、天板40の角の下方をカバーしている。
スカート部44は、左右に1個ずつあり、平面形状が、コ字形をしている。
スカート部44は、4個すべての主支柱の上端の外面を覆っている。
スカート部44は、支柱板56の上端を締結するネジ穴を有する。
支柱枠組50は、光源ユニット80を収納している。支柱枠組50の上面は、天板40で覆われている。
支柱枠組50の下面は、カバー90で覆われている。
支柱枠組50は、金属製である。
光源ユニット80は、支柱枠組50に固定され、電源ユニット30から電力の供給を受け、光源を発光させる。
カバー90は、支柱枠組50に固定され、光源ユニット80の前面を覆っている。
カバー90は、プラスチック製又は樹脂製である。
図4、図5に示すように、照明器具100の平面形状は、矩形あるいは長方形である。
天板40と、支柱枠組50と、光源ユニット80と、カバー90の平面形状はほぼ同じサイズの四角形状であり、照明器具100の平面形状と同じ四角形状である。
<<<支柱枠組50の構成>>>
図8に示すとおり、支柱枠組50は、柱状の配置空間92を形成している。
ここで、「配置空間」とは、一つの光源ユニット80を配置する空間をいう。
図8では、配置空間92は、四角柱である。
支柱枠組50の配置空間92の上部と下部とは解放されており、支柱枠組50の上部には、上開口部94が形成され、支柱枠組50の下部には、下開口部95が形成されている。
図8に示すとおり、支柱枠組50は、以下の部品からなる。
1.4個の主支柱(2個の主支柱51、2個の主支柱52)
2.4個のガード(2個のガード71、2個のガード72)
3.2個の中間支柱61
主支柱は、1枚の金属板を直角に折り曲げたものである。
主支柱は、四角柱の配置空間92の4か所のコーナに設けられている。
主支柱は、上開口部94から下開口部95に渡って配置されている。
2個の主支柱51は、配置空間92の対角線上のコーナに設けられている。
2個の主支柱52は、配置空間92の別な対角線上のコーナに設けられている。
主支柱51は、矩形の支柱板55と支柱板56を有している。
支柱板55と支柱板56とは、上開口部94から下開口部95に渡って配置された長板であり、支柱板55の面と支柱板56の面とは直交している。
主支柱の高さが、支柱枠組50の高さ、すなわち、配置空間92の高さとなる。
主支柱51の支柱板55は、下端に配置空間92の内側に向かって突出した主取付部57を有する。主取付部57の中央には、ネジ穴59がある。
主支柱51の支柱板56は、上端にネジ挿入部60を有する。ネジ挿入部60はネジ穴である。
支柱板55と支柱板56とは、上下に配置された3個のネジ穴58を有する。
主支柱52の構成は、主支柱51の構成と、支柱板55と支柱板56の位置が逆になる点を除き同じである。すなわち、図8の支柱枠組50の中央から見て、主支柱51は支柱板55の左サイドに支柱板56があり、主支柱52は支柱板55の右サイドに支柱板56がある。
ガード71とガード72は、長さが異なる金属板である。
ガード71とガード72の長さの比は、2:3である。
ガード71は、前後方向にある主支柱を連結している。
ガード72は、左右方向にある主支柱を連結している。
ガード71とガード72は、両端部にネジ穴がある。
ガードのネジ穴と支柱板のネジ穴とをネジでネジ止めする。
図8においては、支柱板の上下方向にある3個のネジ穴58のうち、中央のネジ穴58にガードをネジ止めしている。したがって、ガード71とガード72は、配置空間92の上下方向の中央を横切って配置されている。
ガード71とガード72は、中央にガード穴75を有している。
中間支柱61は、2本の主支柱の間に、2本の主支柱と平行に取り付けられている。
中間支柱61の高さは、主支柱の高さと同じである。
中間支柱61は、金属製である。
中間支柱61は、矩形の平板62を有している。
中間支柱61の平板62は、下端に配置空間92の内側に向かって突出した中間取付部63を有する。中間取付部63には、左右2個のネジ穴68がある。
中間支柱61の平板62は、上端に配置空間92の内側に向かって突出した天取付部65を有する。天取付部65には、左右2個のネジ穴がある。
中間支柱61は、上下方向に2個の平板穴を有する。すなわち、平板62の中央に、平板穴67を有し、平板穴67の上に平板穴66を有する。平板穴67の位置は、ガード72のガード穴75の位置と一致している。
中間支柱61の平板62は、左右の長辺に沿って、配置空間92の内側に向かって突出した補強部64を有する。補強部64は、ガード72と重なる部分を除き、合計4か所に形成されている。
上開口部94の外郭面積と、下開口部95の外郭面積は、同じである。
中間支柱61を取り付けていない支柱枠組50の場合、上開口部94には2個の天取付部65があるので、上開口部94の開口面積は、2個の天取付部65の面積を除いた面積となる。
下開口部95には4個の主取付部57と2個の中間取付部63があるので、下開口部95の開口面積は、4個の主取付部57と2個の中間取付部63の面積を除いた面積となる。
その結果、上開口部94の開口面積は、下開口部95の開口面積より大きい。
中間支柱61を取り付けていない支柱枠組50の場合、上開口部94には2個の天取付部65がなく、下開口部95には4個の主取付部57があるので、上開口部94の開口面積は、下開口部95の開口面積より大きい。
<<<支柱枠組50の主支柱と中間支柱とのネジ穴の位置>>>
図4は、照明器具100の底面図である。
4個の主支柱の主取付部57は、ネジ穴59を介して、カバー90のコーナにネジ止めされている。
中間支柱61は、照明器具100の左右方向の中央に取り付けられている。
中間支柱61の中間取付部63は、2個のネジ穴68を介して、カバー90の中央部分にネジ止めされている。
左右方向において、支柱枠組50の端部とネジ穴59との距離W10は、支柱枠組50の左右2等分線とネジ穴68との距離W9と等しい。
<<<光源ユニット80の構成>>>
図8に示すように、光源ユニット80は、ヒートシンク82とLED基板86とを有している。
LED基板86の上面全体は、ヒートシンク82の下面全体に、面接触している。
LED基板86は、左右方向に3個のLED81を配置し、前後方向に2個のLED81を配置し、合計6個のLED81を配列している。
以下、M個のLED81を行に配置し、N個のLED81を列に配置した光源ユニット80を、M×Nの光源ユニット80と呼ぶことにする。
図6に示すように、カバー90はLED81に対応するようにM×N個の反射鏡87を有している。なお、反射鏡87の開口部(頂部側または底部側)は透明または透光性の樹脂部品で蓋をするあるいは光学レンズを挿入するようにするとカバー90内にほこりなどが入り込まないようにすることができる。また光学部品により光学特性を変えることができる。
図6に示すように、LED81には、反射鏡87が取り付けられる。図7では、反射鏡87を図示していないが、各LED81に対応して、反射鏡87がカバー90に取り付けられる。
<<<ヒートシンク82の構成>>>
図9に示すように、ヒートシンク82は、矩形状の放熱板83と、複数の放熱フィン84とを有する。ヒートシンク82は、金属製である。
放熱フィン84は、放熱板83から立設されている。
放熱フィン84は、高さH1、幅H2の矩形平板である。
放熱フィン84は、前後方向に並列に等間隔で配列されている。
左右方向に隣り合う放熱フィン84は、長さW2のフィン隙間85を間にして配置されている。
放熱フィン84の高さH1と幅H2との比は、1:1である。
フィン隙間85の長さW2と放熱フィン84の幅H2との比は、1:5である。
放熱フィン84は、少なくともLED81の直上に配置されている。
フィン隙間85は、LED81が配置されていない場所に形成されている。
フィン隙間85は、光源ユニット80の左右方向に配置された3個のLED81の間にあり、光源ユニット80の前後方向に渡って溝状に形成されている。
フィン隙間85は、2行3列のLEDが配列されている2×3の光源ユニット80に対して、3列のLEDの間に2個だけ形成される。
すなわち、フィン隙間85は、M行N列のLEDが配列されているM×Nの光源ユニット80に対し、M<Nの場合に、N列のLEDの間にN−1個だけ形成される。
以上のように、ヒートシンク82はLED81の配置に合わせて放熱フィン84を配置している。
***放熱構造の説明***
図2を用いて、放熱構造について説明する。
図2に示す記号の意味は以下のとおりである。
W1:放熱空間96の上下方向の長さ
W2:フィン隙間85の左右方向の長さ
W3:上通気窓98の上下方向の長さ
W4:下通気窓99の上下方向の長さ
W5:中間支柱61の幅
W6:ガード72の上下方向の長さ
W7:主支柱51と主支柱52との支柱板55と支柱板56との左右方向の幅
W8:上通気窓98と下通気窓99の左右方向の長さ
ヒートシンク82は、放熱空間96を介して天板40に覆われている。
支柱枠組50は、ヒートシンク82と天板40との間に長さW1の放熱空間96を形成して、光源ユニット80と天板40とを固定している。すなわち、放熱フィン84の上端と天板40の下面との間には、長さW1の放熱空間96が存在する。
長さW1は、放熱フィン84の高さH1の0.5倍以上あることが好ましい。
あるいは、長さW1は、40mm以上であることが好ましい。
図2に示すとおり、ガード72は、主支柱の上下方向の中央部分を連結しており、ガード72の上下の長さは、長さW6である。
照明器具100は、ガード72から主支柱の上端まで長さW3の上通気窓98を有する。
照明器具100は、ガード72から主支柱の下端まで長さW4の下通気窓99を有する。
上通気窓98と下通気窓99との左右方向の長さは、長さW8である。
上通気窓98は、ガード72の上端と支柱枠組50の上面との間にあり、上通気窓98の長さW3は、放熱空間96の長さW1以上の長さである。
下通気窓99は、ガード72の下端と支柱枠組50の下面との間にあり、上通気窓98の長さW3と、下通気窓99の長さW4とは、同じ又は同等の長さである。
上通気窓98と下通気窓99との左右方向の幅W8は、主支柱と中間支柱との間の距離である。
上通気窓98と下通気窓99との左右方向の幅W8は、支柱枠組50の長辺の長さから、中間支柱61の幅W5と、主支柱51の支柱板55の幅W7と、主支柱52の支柱板55の幅W7とを減じた長さの半分である。
図3のとおり、上通気窓98と下通気窓99との前後方向の幅は、支柱枠組50の短辺の長さから、主支柱51の支柱板56の幅W7と、主支柱52の支柱板56の幅W7とを減じた長さである。
以上の構造により、放熱空間96の前後左右は、6か所の上通気窓98により外部空間と連通している。また、ヒートシンク82の前後左右は、6か所の下通気窓99により外部空間と連通している。
放熱フィン84と放熱フィン84の間には、長さW2のフィン隙間85が存在する。
フィン隙間85の長さW2は、放熱フィン84の幅H2の0.2倍以上あることが好ましい。あるいは、長さW2は、10mm以上であることが好ましい。
図2に示すとおり、中間支柱61の幅W5は、放熱フィン84の幅H2よりも小さい。
フィン隙間85は、支柱枠組50の側面視で、中間支柱61と重ならない位置に形成されている。
フィン隙間85は、支柱枠組50の側面視で、下通気窓99に露出されている位置に形成されている。
図2において、中間支柱61の幅W5は、支柱板55の左右方向の長さの0.17倍又は0.2倍以下である。
図2において、ガード72の幅W6は、支柱板55の上下方向の長さの0.18倍又は0.2倍以下である。
図2において、主支柱51と主支柱52の幅W7は、支柱板55の左右方向の長さの0.09倍又は0.1倍以下である。
図2に示す上通気窓98と下通気窓99との合計面積に対する支柱枠組50の正面面積の通気面積比は、50%又は50%以上である。
通気面積比は、40%以上80%以下であればよく、放熱効果を高めるためには、通気面積比は、60%以上であることが望ましい。
図3において、ガード72の幅W6は、支柱板55の上下方向の長さの0.18倍又は0.2倍以下である。
図3において、主支柱51と主支柱52の幅W7は、支柱板55の前後方向の長さの0.14倍又は0.15倍以下である。
図3に示す上通気窓98と下通気窓99との合計面積に対する支柱枠組50の側面面積の通気面積比は、50%又は50%以上である。
通気面積比は、40%以上80%以下であればよく、放熱効果を高めるためには、通気面積比は、60%以上であることが望ましい。
***放熱動作の説明***
ヒートシンク82で発生した暖気は天板40に向かって上昇する。
ヒートシンク82の全面上空には放熱空間96があり、暖気は放熱空間96に向かって上昇する。
図2、図3に示すとおり、放熱空間96の周囲には上通気窓98があり、上通気窓98から外に流出する。
上通気窓98は前後左右方向にあるため、360度のいずれの方向対しても暖気を逃がすことができる。また、いずれの方向からの風でも通過させることができる。
また、図9に示すとおり、フィン隙間85があるので、フィン隙間85にある暖気は前後方向に流れ出る。
図2に示す通り、フィン隙間85は、下通気窓99に露出しており、フィン隙間85の暖気は、下通気窓99から外部に排出される。
***支柱枠組50の製造方法の説明***
1.主支柱の製造
配置空間92のコーナに配置される4個の主支柱を製造する。
すなわち、主支柱51、主支柱52を製造する。
2.ガードの製造
長さの異なる複数種類のガードを製造する。
ここでは、長さの比が2:3のガード71とガード72とを製造する。
3.中間支柱61の製造
中間支柱61を製造する。
4.ガードの選択
ガード71とガード72の2種類のガードから配置空間92のサイズすなわち光源ユニットのサイズに合致する長さのガードを選択する。ここでの選択肢は、以下のいずれかである。
(1)4個のガード71
(2)2個のガード71と2本のガード72
(1)4個のガード72
図1から図8に示す光源ユニット80は、2×3の光源ユニット80である。したがって、ここでは、光源ユニット80のサイズに合致する長さを有する2個のガード71と2個のガード72を選択する。
すなわち、光源ユニット80の短辺の長さと同じ長さのガード71を2個選択し、光源ユニット80の長辺の長さと同じ長さのガード72を2個選択する。
5.組立
次に、主支柱と選択したガードとを締結部品で締結して光源ユニット80のサイズに合致するサイズの配置空間を有する支柱枠組50を組み立てる。
具体的には、以下の作業をする。
左側面の主支柱51の支柱板56と、主支柱52の支柱板56と、ガード71とを組み合わせてネジ止めする。
右側面の主支柱51の支柱板56と、主支柱52の支柱板56と、ガード71とを組み合わせてネジ止めする。
正面の主支柱51の支柱板55と、主支柱52の支柱板55と、ガード72とを組み合わせてネジ止めする。
後面の主支柱51の支柱板55と、主支柱52の支柱板55と、ガード72とを組み合わせてネジ止めする。
この時点で、中間支柱61を除いた支柱枠組50が組み立てられたことになる。
ここで、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、複数の個別の部品を合わせてまとまったものに作り上げることをいう。
また、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、2つ以上の部品を締結手段で一緒に組み付けることをいう。
締結手段の好適な具体例は、締結部品、溶接、かしめ、半田付け、又は、はめ込みである。
締結部品の好適な具体例は、ネジ、ボルトナット、リベット、クリップ、又は、接着剤である。
ここでの、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、主支柱とガードとの2種類の部品を組み合わせた支柱枠組50という集合部品を作り上げることをいう。
さらに、中間支柱も合わせれば、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、主支柱とガードと中間支柱との3種類の部品を組み合わせた支柱枠組50という集合部品を作り上げることをいう。
締結部品として、ネジ、又は、ボルトナットを用いる場合は、ガードと主支柱と中間支柱とを着脱可能に取り付けることができる。
ここで、「着脱可能」とは、複数の部品を人間の指の力で着脱できる場合をいう。又は、複数の部品を手工具又は電動工具で着脱できる場合をいう。
溶接、かしめ、半田付け、又は、接着は、「着脱可能」とは言わない。
***照明器具100の製造方法の説明***
以下の手順で照明器具100を製造する。
ヒートシンク82にLED基板86を取り付ける。
光源ユニット80にカバー90を取り付け、光源ユニット80とカバー90を一体化した後、中間支柱61が未装着の支柱枠組50に光源ユニット80とカバー90を挿入する。
あるいは、光源ユニット80とカバー90を一体化せず、まず、カバー90を中間支柱61が未装着の支柱枠組50に挿入し、次に、光源ユニット80を支柱枠組50に挿入してもよい。
上開口部94は、光源ユニット80及びカバー90と同じサイズ又は光源ユニット80及びカバー90のサイズよりわずかに大きいサイズである。したがって、光源ユニット80及びカバー90を上開口部94から下開口部95に向けて真下に挿入することができる。すなわち、光源ユニット80及びカバー90を上から下に落とし込むだけでよい。
光源ユニット80及びカバー90のコーナが4個の主支柱の内面に当たりながらスライドして上から下に落とし込まれるので、光源ユニット80及びカバー90は、前後左右の位置決めがされた状態で支柱枠組50に落とし込まれる。
下開口部95には、主取付部57が内側に突出しており、下開口部95は、主取付部57が存在する部分で、光源ユニット80及びカバー90のサイズより小さいサイズとなっている。すなわち、光源ユニット80及びカバー90が上から下に落とし込まれると、光源ユニット80及びカバー90のコーナが主取付部57に当たり、光源ユニット80及びカバー90のコーナが主取付部57の上に載った状態で、スライドが終了する。
次に、主取付部57のネジ穴59からネジをねじ込み、光源ユニット80及びカバー90を主取付部57に固定する。
光源ユニット80及びカバー90を、図7に示す上向きネジ8個のうちの外側の4個のネジ101で支柱枠組50に固定する。
主取付部57から挿入されたネジは、LED基板86とカバー90とのネジ穴を通り、ヒートシンク82の放熱板83のネジ穴にねじ込まれる。
LED基板86とカバー90とは、主取付部57と放熱板83との間で挟持されることになる。
その結果、光源ユニット80及びカバー90は、支柱枠組50の下部に固定される。
その後、以下の順で、照明器具100が製造される。
天板40に電源ユニット30を取り付ける。
天板40を、支柱枠組50に取り付ける。天板40は、4個の主支柱のネジ挿入部60にネジ止めされる。
天板40のスカート部44を、図7に示す横向きの4個のネジ102で支柱枠組50に固定する。照明器具100の正面と後面はアーム20が回転するので、スカート部44によるネジ止めは、両側面だけであり、正面と後面のネジ止めはない。
光源ユニット80及びカバー90を支柱枠組50に固定することで、4個の主支柱の下端の位置が固定され、さらに、天板40を支柱枠組50に固定した時点で、4個の主支柱の下端の位置が固定される。こうして、4個の主支柱は平行に固定され、支柱枠組50は、形状が確定される。
特に、支柱枠組50の主取付部57が、照明器具100の部品の中で最も厚みのある放熱板83に固定されることにより、支柱枠組50の形状は確実に維持される。
次に、中間支柱61を、前後方向から支柱枠組50の中心方向に向けてはめ込むように取り付ける。
天取付部65の上面を板部42の下面に当てて、天取付部65のネジ穴から、図7に示す下向きの2個のネジ103をねじ込むことにより、中間支柱61は天板40にネジ止めされる。
また、中間取付部63の上面をカバー90の下面に当てて、中間取付部63のネジ穴68から、図7に示す上向きネジ8個のうちの中央4個のネジ104をねじ込ことにより、中間支柱61は、光源ユニット80及びカバー90にネジ止めされる。中間取付部63から挿入されたネジ104は、カバー90とLED基板86とのネジ穴を通り、ヒートシンク82の放熱板83のネジ穴へねじ込まれる。
LED基板86とカバー90とは、中間取付部63と放熱板83との間で挟持されることになる。
中間支柱61は、天板40のスカート部44が存在しない部分に取り付けられるので、光源ユニット80及びカバー90及び天板40の前後方向の長さが同じになり、2つの中間支柱61は、正確に平行に取り付けられることになる。
また、ガード72に対して支柱板と中間支柱とが外側に取り付けられ、支柱板と中間支柱の板厚が同じなので、主支柱と中間支柱との外側表面は、同一面に存在する。
最後に、アーム20を支柱枠組50に取り付ける。
アーム20は、支柱枠組50の正面と後面に取り付ける。
具体的には、中間支柱61の平板穴66にアーム20の突起軸22を嵌めこむ。突起軸22の好適な例はボルトナットである。
さらに、中間支柱61の平板穴67とガード72のガード穴75とアーム20の弧状穴24とにボルトナット26あるいは貫通ネジを貫通させて、アーム20を中間支柱61とガード72とに取り付ける。
アーム20は、突起軸22を中心にして弧状穴24の範囲で回転可能となる。
以上のように、支柱枠組50と照明器具100の組立には、ネジ止めを用いるが、ネジ止めにおいて、ネジ止めする2個の部品の板厚が異なる場合、ネジを、まず板厚の薄い部品を通し、次に板厚の厚い部品にネジこむようにすることが好ましい。
部品の板厚が異なる場合の具体例は以下のとおりである。
A.放熱板の板厚>主支柱の板厚
B.放熱板の板厚>中間支柱の板厚
C.主支柱の板厚>天板の板厚
D.中間支柱の板厚>天板の板厚
E.ガードの板厚>主支柱の板厚
F.ガードの板厚>中間支柱の板厚
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態によれば、主支柱、中間支柱、及び、ガードの各部品をばらばらに製造して組み合わせることにより、複数種類のサイズの支柱枠組を製造することができる。このため、各部品の材料の歩留りを抑止でき、筐体寸法違いでも部品共有化ができ、さらに、照明器具の組立が容易であり、加工費を抑制することができる。
本実施の形態によれば、LED81の配置に合わせて放熱フィン84を配置しているので、放熱効果が高まる。
また、放熱空間96が、放熱フィン84の上部から天板40の下面まで存在するので、天板40による熱のこもりや温度上昇を無くすことができる。
また、放熱空間96を40mm以上とすることで、天板40がない状態とほぼ同等の状態を提供することができる。
また、上通気窓98が放熱空間96の周囲に存在しているので、放熱空間96の熱気を外部に排出することができる。
また、フィン隙間85があるので、左右方向に隣り合う放熱フィン84の間にある熱気を外部に排出することができる。フィン隙間85がない場合は、放熱フィン84が左右方向に繋がった1枚の放熱フィンになり、空気流路が塞がった状態となるため放熱効率が悪化する。
フィン隙間85があるので、放熱フィン84の面と直交する方向に熱気を排出することができ、前後左右の四面から空気の流路を確保できるため、温度上昇を減少させることができる。
また、アーム20が取り付けられた長辺側の側面にフィン隙間85があるので、短辺側の側面にフィン隙間85がある場合に比べて、フィン隙間85の数を多くすることができる。
結果として、LEDの放熱を自然空冷で行うことができる。
本実施の形態によれば、主取付部57があるので、支柱枠組50に対して光源ユニット80及びカバー90を落とし込むことができ、製造が容易になる。
また、4個の主支柱がコーナにあり、4個の主支柱が光源ユニット80及びカバー90を囲い込むので、光源ユニット80及びカバー90を落とし込むだけで、光源ユニット80及びカバー90の位置決めができる。
また、主取付部57があるので、部品の落下を防止することができる。
また、主取付部57を介してカバー90をネジ止めしているので、ネジからカバー90へのねじ締め応力を、主取付部57の面で受けることができる。その結果、ねじ締め応力を主取付部57の面全体に分散でき、プラスチック製のカバー90の割れを防ぐことができる。
主取付部57を介することなくカバー90をネジ止めした場合、カバー90のネジの頭部が当たった小さい面積の部分にねじ締め応力が集中するので、カバー90の割れが生じやすくなる。
同様に、中間取付部63を介してカバー90をネジ止めしているので、プラスチック製のカバー90の割れを防ぐことができる。
また、中間支柱61がカバー90の長辺の中央に固定されているので、プラスチック製のカバー90の変形及びゆがみを防ぐことができる。
本実施の形態によれば、支柱枠組50の上部を金属製の天板40で固定し、支柱枠組50の下部を金属製の放熱板83で固定しているので、主支柱とガードという骨枠だけの支柱枠組50を用いたとしても、堅固な照明器具100を提供することができる。
***他の構成***
支柱枠組50を組み立てる際に、中間支柱61を支柱枠組50に先に取り付けてもよい。具体的には、アーム20の邪魔にならないように、図示していない機構により、中間支柱61をガード72にネジ止めすればよい。
支柱枠組50を組み立てる際に中間支柱61をガード72にネジ止めした場合は、上開口部94には天取付部65が内側に前後2か所で突出することになる。
天取付部65が光源ユニット80及びカバー90の挿入を邪魔する場合には、光源ユニット80及びカバー90の外周部が上開口部94の天取付部65に当たらないように、光源ユニット80及びカバー90を斜めにして上開口部94に挿入すればよい。光源ユニット80及びカバー90が上開口部94の天取付部65を通過した後、光源ユニット80及びカバー90を水平にして光源ユニット80及びカバー90を上から下に落とし込むことができる。
中間支柱61には、天取付部65がなくてもよい。天取付部65がない場合は、中間支柱61を支柱枠組50に先に取り付けても、光源ユニット80及びカバー90を水平にしたまま支柱枠組50に落とし込むことができる。
中間支柱61には、中間取付部63がなくてもよい。中間取付部63がない場合は、光源ユニット80及びカバー90は、主支柱のみに固定される。
ガードは、上下方向に1個だけでなく、複数のガードを設けてもよい。具体的には、支柱板55と支柱板56には、ネジ穴58が上下方向に3個あるので、ガードを上下方向に最大3個まで設けることができ、最大2個の追加のガードを設けることができる。追加のガードは、板状である必要はなく、通気性を保つ好適な例として、棒状ガード、網ガード、又は、メッシュガードがある。
ガードは、上下方向の中央に設けなくてもよい。支柱板55と支柱板56には、ネジ穴58が上下方向に3個あるので、上中下のいずれかの位置にガードが取り付けられればよい。
図3に示すガード71は、なくてもよい。ガード71がなければ、通気性が向上する。
中間支柱は、1個だけでなく、複数設けてもよい。中間支柱を複数設ければ、支柱枠組50の強度が増加するとともに、ガードとしても機能する。
照明器具100の天井への取付において、アーム20を用いない場合は、アーム20と中間支柱61はなくてもよい。中間支柱61がない場合、支柱枠組50を主支柱とガードのみで製造することができる。
締結部品として、ネジの代わりに、ボルトナットを用いてもよい。又は、リベットを用いてもよい。
天板40から通気をするために、天板40を、網天板、又は、メッシュ天板としてもよい。
あるいは、放熱効果を高めるために、天板40を使用せず、天板40の代わりにガードを用いてもよい。
具体的には、図5の上開口部94の面全体を覆う天板40の代わりに、図2のガード71と同様なガードを上開口部94に2個前後方向に平行に取付けて、これらの2個のガード71に対して電源ユニット30を固定すればよい。
あるいは、図2のガード72と同様なガードを上開口部94に2個左右方向に平行に取付けて、これらの2個のガード72に対して電源ユニット30を固定すればよい。
あるいは、図2のガード71とガード72と同様なガードを上開口部94に2個ずつ井桁状に取付けて、これらのガードの交差部分に対して電源ユニット30を固定すればよい。
主支柱の支柱板に通気スリットを設けて、支柱板の通気スリットから放熱させてもよい。
ガードに通気スリットを設けて、ガードの通気スリットから放熱させてもよい。
また本実施の形態では、反射鏡87がカバー90に一体成形されている場合について説明したが、反射鏡87はカバー90と別体であってもよいし、反射鏡87をレンズなどの他の光学部品に置き換えてもよい。
実施の形態2.
この実施の形態では、前述した各実施の形態と異なる点について説明する。
***構成の説明***
この実施の形態では、配置空間92が四角柱であり、n種類の長さのガードを製造し、
配置空間が以下のいずれかのサイズである支柱枠組を製造する場合を説明する。
1.n種類のガードから2種類のガードを選択したサイズ。
2.n種類のガードから1種類のガードを選択したサイズ。
好適な例として、長さの比が2:3:4の3種類の長さのガードにより、複数サイズの支柱枠組を製造する場合を説明する。
図10、図11、及び、図12は、支柱枠組50の平面形状が正四角柱の照明器具100を示している。
光源ユニット80は、LED81は、2×2で配列された4個のLED81を有している。
照明器具100は、同じ長さのガード71を使用している。ガード71にはガード穴75があるため、ガード71に対して、中間支柱61とアーム20とを取り付けることができる。
図13、図14は、支柱枠組50が2個の柱状の配置空間92を隣接させて合同空間93を形成した照明器具100を示している。
ここで、「合同空間」とは、複数の配置空間を合わせた空間をいう。配置空間は、1個の光源ユニット80を配置する空間であるが、合同空間は、複数の光源ユニット80を配置する空間である。
合同空間は、支柱枠組50の全体内部空間であり、一方の配置空間92の一つの側面と他方の配置空間92の一つの側面とを同一面に配置したものである。この同一面を隣接境界という。また、一方の配置空間92の一つの側面と他方の配置空間92の一つの側面を隣接側面という。
照明器具100は、2個の光源ユニット80を有しており、各光源ユニット80は、2×3の光源ユニット80である。2個の配置空間92のコーナには、4個の主支柱が配置されている。2個の配置空間92の全てのコーナに主支柱があり、合同空間93には8個の主支柱がある。
照明器具100は、上開口部94と同じサイズの天板40を2個使用している。
電源ユニット30は、1個の筐体で構成されている。
照明器具100は、長さの異なるガード72とガード73とを使用している。
ガード72とガード73の長さの比は、3:4である。
ガード72は、中央にガード穴75を有しているが、ガード73には、ガード穴75がない。
2個の配置空間92が隣り合った隣接側面にはガード72はない。
したがって、図13、図14に示す支柱枠組50は、実施の形態1に示した支柱枠組50をガード71の代わりにガード73を用いて2個連結し、かつ、隣接側面のガード72を省略したものである。
図14の平面図と断面図に示すとおり、2個の配置空間92が隣り合った隣接側面に、2個の中間支柱61が取り付けられている。
隣接境界にある2個の中間支柱61の中間取付部63は、光源ユニット80及びカバー90にネジで固定されている。
隣接境界にある2個の中間支柱61の天取付部65は、天板40の板部42にネジで固定されている。
中間支柱61は、外側への突出がないので隣接境界で背中合わせに隣接させることができる。また、隣接側面には、ガード72がないのでガード72を止めるネジもないし、スカート部44のネジもないので、隙間なく隣接させることができる。
また、隣接側面にある2個の中間支柱61の軸穴28をボルトナット26で固定すれば、2個の配置空間の連結が強化される。
2個の支柱枠組50を締結するために、主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55とをネジ穴58を介して締結部品で締結している。
合同空間93の周囲にのみガードがあり、合同空間93の周囲には、2個のガード72と2個のガード73とがある。
ガード72もガード73も、合同空間の同一側面に配置された複数の主支柱を連結している。
ガード73は、両端にネジ穴を有し、中央にガード穴75はなく、2個のネジ穴を有している。ガード73は、4個の主支柱を連結しているので、主支柱の支柱板の外側に配置される。
ガード72は、合同空間の短辺にある側面に配置された2個の主支柱を連結している。
中間支柱61とアーム20とは、ガード72に取り付けられている。
ガード73は、合同空間の長辺にある側面に配置された4個の主支柱を連結している。
ガード72の両端は、主支柱の支柱板の内側に締結部品で固定されている。
ガード73の両端は、主支柱の支柱板の外側に締結部品で固定されている。
ガード73の中央は、ガード73の中央にあるネジ穴により、隣り合って接触している2個の主支柱の支柱板の外側に締結部品で固定されている。
図15、図16は、支柱枠組50が2個の柱状の配置空間92を隣接させて合同空間93を形成した照明器具100を示している。
照明器具100は、2個の光源ユニット80を有しており、各光源ユニット80は、2×2の光源ユニット80である。2個の配置空間92の全てのコーナに主支柱があるのではなく、2個の配置空間92の隣り合う隣接側面にあるコーナには主支柱がない。合同空間93の4か所のコーナのみに主支柱が配置されており、合同空間93には4個の主支柱がある。
照明器具100は、上開口部94と同じサイズの天板40を2個使用してもよいし、合同空間93と同じサイズの天板40を1個使用してもよい。
電源ユニット30は、1個の筐体で構成されている。
照明器具100は、長さの異なるガード71とガード74とを使用している。
ガード71とガード74の長さの比は、2:4である。
ガード71とガード74は、中央にガード穴75を有している。
2個の配置空間92が隣り合った隣接側面には主支柱はないので、隣接側面にはガード71はない。
合同空間93の周囲には、2個のガード71と2個のガード74とがある。
ガード71もガード74も、合同空間の同一側面に配置された複数の主支柱を連結している。
ガード74は、両端にネジ穴を有し、中央に、ガード穴75を有している。
ガード71は、合同空間の短辺にある側面に配置された2個の主支柱を連結している。
ガード74は、合同空間の長辺にある側面に配置された2個の主支柱を連結している。
ガード71の両端は、主支柱の支柱板の内側に締結部品で固定されている。
ガード74の両端は、主支柱の支柱板の内側に締結部品で固定されている。
ガード74の中央は、ガード73の中央にあるガード穴75により、中間支柱61とアーム20を取り付けている。
中間支柱61は、カバー90の長辺の中央に固定されているので、プラスチック製のカバー90の変形及びゆがみを防ぐことができる。
図4に示すとおり、W9=W10なので、図15、図16において、中間支柱61の中間取付部63の中間取付部63のネジ穴68の位置は、省略された主支柱の主取付部57のネジ穴59と同じ位置にある。
したがって、図15、図16において、中間支柱61の中間取付部63のネジ穴68は、光源ユニット80及びカバー90のネジ穴の位置と一致しており、光源ユニット80及びカバー90は、中間支柱61に、ネジで固定される。
このように、図15、図16に示す支柱枠組50は、図10、図11、図12に示した支柱枠組50から2個の主支柱と1個のガード71を省略し、2個のガード71の代わりにガード74を用いて2個連結したものである。
配置空間が四角柱であり、ガードの長さの比が2:3:4の3種類のガードがある場合、配置空間92の水平断面の縦横比が以下のいずれかの縦横比となる支柱枠組を製造することができる。
(1)2:2(図10)
(2)2:3(図1)
(3)2:4(図15)
(4)3:3
(5)3:4(図13)
(6)4:4
また、ガードの長さの比が2:3:4:6の4種類のガードがある場合、さらに以下の縦横比の支柱枠組を製造することができる。
(7)2:6
(8)3:6
(9)4:6
(10)6:6
理論的には、n種類のガードから2種類のガードを選択する組み合わせ(combination)の総数と、n種類のガードから1種類のガードを選択する組み合わせ(combination)の総数とを加算した数だけ、異なるサイズの支柱枠組50を組み立てることができる。
また、これらのサイズの支柱枠組50に対しては、LEDが2×2、2×3、3×3、4×4で配列された4種類のサイズの光源ユニット80を以下のように配置することができる。
(1)2:2に対して、1個の2×2(図10)
(2)2:3に対して、1個の2×3(図1)
(3)2:4に対して、2個の2×2(図15)
(4)3:3に対して、1個の3×3
(5)3:4に対して、2個の2×3(図13)
(6)4:4に対して、4個の2×2、又は、1個の4×4
(7)2:6に対して、3個の2×2、又は、2個の2×3
(8)3:6に対して、3個の2×3、
(9)4:6に対して、6個の2×2、又は、4個の2×3
(10)6:6に対して、9個の2×2、4個の3×3、5個の2×2と1個の4×4、又は、3個の2×2と1個の4×4と1個の2×3
***実施の形態の効果***
図13、図14のように、光源ユニット80を連結して使用する場合、合わさる面から不要なガードを取り外すことにより、コストの抑制及び、器具軽量化を図ることができる。
図13、図14のように、光源ユニット80を連結して使用する場合でも、配置空間92の周囲には4個の主支柱があるので、前後左右の位置決めが確実にでき、さらに、主取
付部57により上下方向の位置決めが容易となり組立作業性が向上する。
図15、図16のように、光源ユニット80を連結して使用する場合、合わさる面から不要な主支柱を取り外すことにより、コストの抑制及び、器具軽量化を図ることができる。
図15、図16のように、光源ユニット80を連結して使用する場合、中央に主支柱がなく左右方向に余裕があるので、光源ユニット80の支柱枠組50への落とし込みが容易となり組立作業性が向上する。
また、中央に主支柱がなくても、中間支柱61が天板40と光源ユニット80及びカバー90の長辺を固定することができるので、強度が保てる。
***他の構成***
図13において、2個の配置空間92が隣り合った隣接側面にガード72を設けてもよい。
具体的には、ガード72を隣接側面にある主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55との間にはさみ、主支柱51の支柱板55とガード72と主支柱52の支柱板55とをネジ穴58を介してボルトナットで締結する。
あるいは、図8に示したとおり、1個のガード72を片方の配置空間92の主支柱の内側に配置して、ガード72と主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55とをネジ穴58を介して締結部品で締結する。
又は、2個のガード72を両方の配置空間92の主支柱の内側に配置して、ガード72と主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55とガード72とをネジ穴58を介して締結部品で締結する。
ガード73とガード74とは構造が異なるが、ガード73とガード74との中央に、ガード穴75と2個のネジ穴を形成して、ガード73とガード74とを同一部品にしてもよい。
実施の形態1に示したガード71がある支柱枠組50の構成をそのまま用いて、さらに、ガード71の外側にガード73を付加して、2個の支柱枠組50を連結してもよい。
同様に、図10、図11、図12に示したガード71がある支柱枠組50の構成をそのまま用いて、さらに、ガード71の外側にガード73を付加して、2個の支柱枠組50を連結してもよい。
合同空間を形成する2個の配置空間の形状は異なっていてもよい。
具体的には、正四角柱の配置空間と長四角柱の配置空間、三角柱の配置空間と四角柱の配置空間との組み合わせが考えられる。
合同空間を形成する配置空間は2個ではなく3個以上でもよい。
合同空間の平面形状は、四角に限らない。ガードを直角に折り曲げてL字状のガードにすれば、十字型、T字型、L字型、E字型の合同空間を形成できる。
実施の形態3.
この実施の形態では、前述した各実施の形態と異なる点について説明する。
***構成の説明***
図17は、主支柱とガードを組み合わせた支柱枠組50の簡略平面図である。
(a)のように、支柱枠組50の平面形状が六角形でもよい。
(b)のように、支柱枠組50の平面形状が八角形でもよい。
(c)のように、支柱枠組50の平面形状が長尺の六角形でもよい。
(d)のように、支柱枠組50の平面形状が台形形でもよい。
(e)のように、支柱枠組50の平面形状が円形でもよい。
(f)のように、支柱枠組50の平面形状が平行四辺形でもよい。
このように、支柱枠組50の外形は、多角柱形状又は円柱形状でもよい。
図17のように、主支柱の2枚の支柱板の交差角度を90度以外にすることにより、四角柱以外の柱状の配置空間を提供することができる。
2枚の支柱板の交差角度が90度超の主支柱のみを使用すれば、五角柱以上の支柱枠組50を提供できる。
また、(d)又は(f)のように、2枚の支柱板の交差角度が90度未満である主支柱と交差角度が90度超である主支柱とを使用すれば、複雑な形状の支柱枠組50を提供できる。
また、図示しないが、支柱枠組50の外形は、角錐台形状又は円錐台形状でもよい。
図18は、主支柱の他の例を示す斜視図である。
図18の主支柱53は、支柱板55と支柱板56とが、同じ構造を有している。
すなわち、支柱板55と支柱板56とは、以下を有している。
A.ネジ穴59のある主取付部57
B.3個のネジ穴38
C.ネジ挿入部60
したがって、四角柱の複数の位置に同一形状の主支柱53を配置することがきる。
主支柱53は、四角柱のすべてのコーナに用いることができ、部品の共通化が図れる。
実施の形態4.
本実施形態の照明器具の主となる構成は、前述した実施の形態の照明器具と同様である。
***構成の説明***
まず、全体の構成について説明する。
照明器具100は、アーム20と、天板40と、支柱枠組50と、光源ユニット80と、レンズユニット950と、カバー90と、落下防止ワイヤー140と、端子台ユニット200とを備えている。
本実施形態の照明器具100は、交流電圧(AC)を直流電圧(DC)に変換して出力する電源装置600を有していない。電源装置600は天井裏に配置されており、照明器具100は、天井裏に配置されている電源装置600からの電線を端子台ユニット200に接続するものである。
電源装置600は、照明器具100の外部に設置されている。
電源装置600は、交流電圧(AC)を直流電圧(DC)に変換して直流電圧(DC)を端子台ユニット200に供給する。
(アーム20)
アーム20は、U字形状をしており、天井などの被取部に当接する固定面21と、固定面の両端より形成された支持部25を有している。固定面21には、吊ボルトなどの固定具が挿し込まれる固定孔23が形成されている。支持部25は、光源ユニット80が支持部25に対して摺動できるように、光源ユニット80を支持する。
(天板40)
天板40は、光源ユニット80の放熱フィン84からの放熱が十分に行えるように距離を設けて形成されている。
天板40は、光源部89へ埃などの蓄積を抑制している。
天板40は、平板状の主板部41と、主板部41の4つの側辺より、直交して下方向Z2(図19に図示)へ突設した立上部43を有している。
立上部43の端子台ユニット200と対向する箇所には、端子台用の開口部45が形成されている。
端子台用の開口部45は、端子台ユニット200の入力面211と対向する位置に設けられている。
立上部43の中間支柱532が取り付けられる箇所には、中間支柱用の開口部46が形成されている。
中間支柱用の開口部46は、平行な2つの側辺に形成された立上部43の中央に形成されている。
端子台用の開口部45は、中間支柱用の開口部46が形成された立上部43と直交する立上部43の中央に形成されている。
開口部45を形成している天板40の端部と立上部43の端部とは、180度折り返すヘミング加工がされており、開口部45を形成している端部は曲面(R面)になっている。
(支柱枠組50)
支柱枠組50は、H型をした1対のH型支柱531と、H型支柱531の間に配設されて1対の中間支柱532を有している。
中間支柱532には、アーム20が取り付けられている。アーム20は、突起軸22を中心に回転可能に取り付けられている。
(光源ユニット80)
光源ユニット80は、複数の放熱フィン84と、複数の放熱フィン84が取り付けられたベース88と、ベース88に取り付けられた光源部89を有している。ベース88には複数の光源部89が配設されている。図21では、光源部89が6個配置されている。照明器具100の要求スペックによって配置数量は変更できる。また、光源部89は、CO(Chip・On・Board)がソケットに固定されているものであるが、SMD(Surface・Mount・Device)パッケージの発光ダイオード又は有機エレクトロルミネッセンスでも良い。
(レンズユニット950)
レンズユニット950は、複数の円錐台形状をしたレンズ951が、レンズ保持部952に取り付けられたものである。
カバー90は、一面が開口をした箱形状をしており、光源部89とレンズユニット950を覆うようにベース88に固定されている。
(落下防止ワイヤー140)
落下防止ワイヤー140は、ワイヤー141の一端が中間支柱532に連結され、他端に被取付部に固定される取付部142が連結されたものである。落下防止ワイヤー140は、照明器具100の落下を防止するものである。
(端子台ユニット200)
端子台ユニット200は、図21に示すように端子台210とケース220を有している。
(端子台210)
端子台210は、直方体形状あるいは略箱形状をしている。
端子台210は、入力電線144を接続する入力部211abと出力電線145を接続した出力面212とを有する。
端子台210は、以下の6面を有する。各面は、隣の面と直交している。
(1)入力面211
(2)出力面212
(3)背面213
(4)上面215
(5)側面216
(6)下面217
(入力面211)
入力面211は、電源装置600からの入力電線144が挿し込まれる面である。
入力面211は、入力部211abが配置された凸面211aと、凸面211aより段違いにへこんだ凹面211bとを有する。
入力面211は、背面213まで貫通した取付孔214を有している。
凸面211aは、中央に取付孔214が形成された平面である。
凸面211aは、「+」と「−」が併記された2個の入力部211abがある。
凹面211bは、凸面211aと平行な面であり、凸面211aと段差がある平面である。
凸面211aと凹面211bとの段差は、天板40の厚さ以上である。
(出力面212)
出力面212は、入力面211と直交する面である。
出力面212は、電力を出力する出力電線145が挿し込まれた出力部212aを有する。
出力面212には、「+」と「−」が併記された2個の出力部212aがある。
(背面213)
背面213は、入力面211と反対の面である。
背面213は、入力面211と反対の方向に突出した1対の突起部213aを有する。
突起部213aは、円柱形状をしており、離間して2個形成されている。
突起部213aは、端子台210をケース220に位置決めするものである。
背面213は、入力面211からの取付孔214がある。
(ケース220)
ケース220は、端子台210の一面を露出させた挿入面221を有する。
ケース220は、一面に挿入面221を有する箱形状をしており、端子台210を収納している。
(カバー面227)
ケース220は、端子台210の上面215以外の五面を覆ったカバー面227を有する。
カバー面227の五面とは、図22に示すとおり、以下の面である。
(1)ケース前面222
(2)ケース背面223
(3)ケース底面224
(4)第1ケース側面225
(5)第2ケース側面226
カバー面227は、入力部211abを露出させた入力開口部222aを有する。
カバー面227は、出力面212に接続された出力電線145を引き出した切欠き部223cを有する。
ケース前面222と、ケース背面223と、第1ケース側面225と、第2ケース側面226とは、ケース底面224から直角に折り曲げられた面であり、ケース底面224とだけ連続している。
ケース前面222と、ケース背面223と、第1ケース側面225と、第2ケース側面226とは、ケース底面224以外の面とは接合されていない。
なお、ケース220は、折り曲げにより形成されるのではなく、部分的に接続されて形成されてもよいし、一体に成形されていてもよい。
(ケース前面222)
カバー面227は、ケース前面222を有する。
ケース前面222は、入力面211の一部を覆うとともに、入力面211にある入力部211abを入力開口部222aから露出させている。
ケース前面222は、凸面211aを露出させた入力開口部222aと、凹面211bを覆った表示面222bとを有する。
入力開口部222aと表示面222bとは、同一平面にあり隣接している。
入力開口部222aは、矩形の開口であり、挿入面221から連続してケース底面224まで開口している。
表示面222bは、挿入面221からケース底面224までを覆う矩形平面である。
(ケース背面223)
ケース背面223は、端子台210の背面213と対向しており、端子台210の背面213を覆う面である。
ケース背面223は、ケース前面222と反対にある。
ケース背面223は、端子台210を固定するためのネジが係合する係合部223aを有する。
係合部223aは、端子台210の取付孔214に挿入されたネジ105と係合して、端子台210をケース220に固定する。
ケース背面223は、突起部213aが挿し込まれて突起部213aを受ける2個の突起受部223bを有する。
ケース背面223は、出力電線145が配置される電線用の切欠き部223cを有する。
切欠き部223cは、挿入面221から連続している矩形の開口である。
なお、切欠き部223cを形成している3辺に、180度折り返すヘミング加工を施して、切欠き部223cを形成している端部を曲面(R面)にしてもよい。
(挿入面221)
挿入面221は、端子台210が挿しこまれる挿し込み開口を有する。
挿し込み開口は、端子台210の上面215及び下面217が挿入できる形状をしている。
挿し込み開口の幅H、すなわち、ケース前面222とケース背面223との間隔は、端子台210の入力面211の凸面211aと出力面212との幅よりも小さい。
挿し込み開口の幅Hは、端子台210の入力面211の凹面211bと背面213との幅よりも大きい。
挿入面221の周囲すなわち挿し込み開口の周部には、ケース220を天板40などの取付部品に取り付けるための取付片221aが設けられている。
取付片221aは、図22に示すように、第1ケース側面225とケース底面224と第2ケース側面226と直交して、庇状に、3個形成されている。
取付片221aは、中央にケース取付孔221aaを有する。
取付片221aは、ケース取付孔221aaに挿入されたネジ106により、ケース220を天板40に固定する。
図23は、図20に示した端子台ユニット200のA−A断面図である。
図23を用いて、端子台ユニット200のA−A断面における特徴を説明する。
(特徴1:干渉抑制)
ケース220の表示面222bは、端子台210の凸面211aより外側にならないように形成されている。すなわち、凸面211aが表示面222bより突き出すように形成されている。このため、凸面211aの入力部211abに挿し込まれる入力電線144が表示面222bの端面(小口)に引っ掛かるなどで入力電線144が表示面222bと干渉することを抑制している。
また、ケース220の表示面222bにより出力部212aが覆われているので、出力部212aと出力電線の接続部とを保護することができる。
また、入力面211と切欠き部223cとが、反対の位置にあるので、入力電線144と出力電線145とが干渉することを抑制している。(特徴2:安定固定)
端子台210が凸面211aと凹面211bを有することで、凹面211bを表示面222bと対向するように端子台210を配置することができる。つまり、端子台210の固定を安定させることができる。
(特徴3:端子台210を挿入するための間隔)
端子台210の凹面211bと表示面222bとの間には、長さX1の間隔があいている。この長さX1は突起部213aの長さX2と同じ又は略同等である。
端子台210をケース220に挿入するときに、突起部213aがケース220に干渉するのを抑制することができる。
あるいは、長さX1の間隔を突起部213aの長さX2よりわずかに小さくして、ケース前面222とケース背面223の間隔を広げながら端子台210をケース220に挿入してもよい。ケース前面222と、ケース背面223と、第1ケース側面225と、第2ケース側面226とを、ケース底面224以外の面とは接合しないようにすることで、挿入時にケース前面222とケース背面223との間隔を広げることができ、ケース前面222とケース背面223の間隔を広げながら端子台210をケース220に挿入することができる。
長さX1の間隔を突起部213aの長さX2よりわずかに小さくして端子台210をケース220に挿入すれば、一旦、突起部213aが突起受部223bにはまり込むと、端子台210がケース220から外れにくくなり、ネジ105によるネジ止めが容易になる。
(端子台ユニット200の組立方法)
図24を用いて、端子台ユニット200の組立方法に関して、説明を行なう。
(1)出力電線145の挿入
図24の(a)は、各部品が分解された状態である。
はじめに、図24の(a)の状態から、光源ユニット80に電力を供給するための出力電線145を端子台210の出力部212aに挿し込む。
(2)端子台210の挿入
次に、端子台210を挿入面221からカバー面227の内部に挿入して、端子台210をケース220に挿入する。端子台ユニット200は、端子台210の五面を覆ったカバー面227と端子台210の一面を露出させる挿入面221とを有しており、端子台210の下面217を挿入面221からケース220に挿入することができる。
その際、凸面211aが入力開口部222aに配置され、凹面211bが表示面222bと対向するように、端子台210をケース220に挿入する。
(3)突起部213aの嵌め込み
そして、端子台210をケース220に挿入した状態で、背面213にある突起部213aをケース背面223の突起受部223bに嵌め込む。
こうして、突起部213aは突起受部223bと係合する。
(4)出力電線145の引き出し
その際、カバー面227の入力開口部222aから入力部211abを露出させる。また、カバー面227の切欠き部223cから入力部211abに接続された出力電線145を引き出しておく。こうして、出力電線が切欠き部223cに配置される。
(5)端子台210の固定
端子台210が、挿入面221よりケース220に挿入され収容されて端子台210がケース220に配置されたら、ネジ105を端子台210の取付孔214を介して係合部223aに係合させ、図24の(b)のように端子台210をケース220に固定する。
これで、端子台ユニット200が完成する。
(照明器具100の組立方法)
(6)端子台ユニット200の固定
次に、図24の(c)のように端子台ユニット200を天板40に固定する。
主板部41のネジ穴にネジ106を挿入し、ネジ106を挿入面221の周囲に形成された取付片221aにあるケース取付孔221aaにネジ止めすることにより、端子台ユニット200を天板40に固定する。
端子台ユニット200の天板40への固定により、挿入面221の全面が、天板40により覆われる。
端子台210の凸面211aは、天板40の開口部45の中央に配置される。
端子台210の凸面211aは、天板40の開口部45のエッジからやや奥まった位置に配置される。
入力電線144が接続される入力部211abを天板40の開口部45のエッジより奥まった位置に配置するので、入力部211abにある入力電線144のむき出し部分を天板40で覆うことができ、入力電線144のむき出し部分に埃が付着することを防止する。
(7)器具の組み立て
次に、光源ユニット80を、支柱550の一端に固定する。また、天板40を支柱550の他端に固定する。その際、端子台ユニット200を光源ユニット80と天板40との間に配置する。
また、レンズユニット950をカバー90に収納して、レンズユニット950とカバー90を光源ユニット80の下面に取り付ける。
(8)中間支柱532の固定
次に、1対の中間支柱532を、支柱550の中間位置で、中心方向に向けてはめ込むように取り付ける。
主板部41のネジ穴から、ネジをねじ込むことにより、中間支柱532の折り曲げられた一端の上面が天板40にネジ止めされる。
また、中間支柱532の折り曲げられた他端の上面をカバー90の下面に当てて、中間支柱532の折り曲げられた他端のネジ穴から、4個のネジをねじ込ことにより、中間支柱61は、光源ユニット80及びカバー90にネジ止めされる。
また、光源部89とレンズユニット950とは、中間支柱532とベース88との間で挟持されることになる。
中間支柱532は、天板40の立上部43が存在しない開口部46に取り付けられ、1対の中間支柱532は、平行に取り付けられることになる。
(9)アーム20の取り付け
最後に、アーム20と落下防止ワイヤー140とを中間支柱532に取り付ける。
アーム20は、中間支柱532に取り付けられた突起軸22を中心に回転可能に取り付ける。すなわち、アーム20は、照明器具100の側面に設けられた1対の回転軸を中心にして回転可能に取り付けられる。
落下防止ワイヤー140のワイヤー141は、中間支柱532の孔に取り付ける。
これで、照明器具100が完成する。
***照明器具の特徴***
本実施の形態の照明器具100の特徴は、以下のとおりである。
照明器具100は、複数の支柱550と、複数の支柱550の一端に固定された光源ユニット80と、支柱550の他端に固定された天板40を有する。
また、照明器具100は、天板40の光源ユニット80側において天板40に固定された端子台ユニット200を備えている。
端子台ユニット200は、光源ユニット80と間隔をあけて天板40に固定されている。
天板40は、板状の主板部41と、主板部41の周囲に配置された立上部43とを有している。
主板部41は、端子台ユニット200を端部に固定している。
立上部43は、端子台ユニット200が固定された端部に開口部45を有する。
照明器具は、側面に設けられた回転軸を中心にして回転可能に取り付けられたアーム20を有する。
端子台ユニット200は、回転軸が取り付けられていない側面に配置されている。
端子台ユニット200は、直方体形状の端子台210と、端子台210を収納した箱形状のケース220と
を備えている。
ケース220は、端子台210の五面を覆ったカバー面227と、端子台210の一面を露出させた挿入面221とを有する。挿入面221は、ケース220を天板40に固定する取付片221aを有する。
***実施の形態の効果の説明***
端子台ユニット200及び端子台ユニット200を有する照明器具100の効果は以下のとおりである。
(効果1)
端子台ユニット200は天板40の光源ユニット80が配置された側に設置されている。また、アーム20を除き天板40の上面には部品が存在しない。従って、天板40とアーム20の固定面21との間を大きくすることができ、固定孔23に吊りボルトを挿通してナットで固定する作業を容易にすることができる。
また、天板40に積載される部材が少なくなることで清掃が容易になる。
また、端子台ユニット200は放熱フィン84と所定の間隔I(図20に図示)を設けるように天板40に取り付けられていることで、端子台210が放熱フィン84からの放熱の影響を抑制することができる。
また、天板40に端子台用切欠きとして開口部45が形成されていることとで、端子台210への電線を挿入する作業を容易にすることができる。
また、開口部45を形成している天板40の端部は、ヘミング加工により曲面(R面)
になっている。よって、天板40の板小口が入力電線144を損傷させないようになっている。なお、立上部43の端部にもヘミング加工を施してもよい。
更に、切欠き部223cを形成している3辺にも、ヘミング加工により曲面(R面)を形成し、切欠き部223cの板小口が出力電線145を損傷することを抑制してもよい。
また、ヘミング加工により、天板40と立上部43と切欠き部223cの端部の強度が増す。
(効果2)
端子台ユニット200は、前述した組立方法によって端子台ユニット200を組み立てられ、天板40に取り付けられる。よって、公知文献2の端子台ユニットよりも、部材数と組み立て作業数とを減らすことができる。
また、出力電線用の切欠き部223cは、挿し込み用の挿入面221と連続して開口している。よって、端子台210をケース220に挿し込むとき、出力電線を切欠き部223cに配置することができ、配線作業を容易にすることができる。
(効果3)
端子台ユニット200は、ケース前面222に表示面222bを有している。表示面とは、文字又はマークを表示する面である。端子台210の凸面211aが配置される入力開口部222aの側方に表示面222bを有している。端子台210の凸面211aは外部から目視できる部分であるから、表示面222bも外部から見えやすいところに配置することができる。
さらに、この表示面222bに、“プラスとマイナスの挿し込みを注意”との記載をしてもよい。表示面222bは、光源ユニット80の損傷を抑制する保護機能を有する。
(効果4)
端子台ケース220は、図22に示す端子台210の側面216、下面217と近接して対向するように設けられた第1ケース側面225とケース底面224を有している。
よって、取付孔214を介して係合部223aにネジを係合させ固定するときに、側面216が第1ケース側面225と当接し、又は、下面217がケース底面224に当接する。このように、端子台210の回転(ネジの回転による)を抑制して固定することができる。よって、端子台210の取り付けを容易にすることができる。
(変形例)
端子台ユニット200が固定される取付部品は、天板40でなくてもよく、支柱550、中間支柱532、又は、ベース88でもよい。
端子台ユニット200を支柱550の内側に固定して、端子台ユニット200を放熱フィン84がない空間に配置してもよい。
端子台ユニット200を中間支柱532の内側に固定して、端子台ユニット200を放熱フィン84がない空間に配置してもよい。
端子台ユニット200をベース88の上面に固定して、端子台ユニット200を放熱フィン84がない空間に配置してもよい。
端子台210の形状が略直方体形状の場合を説明したが、端子台210の形状は、略直方体形状以外の場合でもよく、円柱形状、三角柱形状、六角柱形状などでもよい。ケース220の形状は、端子台210の形状に適合している形状であればよい。ケース220は、挿入面221と、入力開口部222aと、切欠き部223cを有し、端子台を覆う形状であればよい。
実施の形態5.
実施の形態5では、前述した実施の形態と異なる点について説明する。
***構成の説明***
図25は、実施の形態5における照明器具の斜視図である。
図26は、実施の形態5における端子台ユニットの斜視図と分解斜視図である。
実施の形態5が実施の形態4と異なる点は、端子台ユニット200の構成である。
実施の形態5の端子台ユニット200は、入力電線144を接続する受電セット250と、受電セット250を収納したケース220とを備える。
受電セット250は、入力電線144を接続する端子台210と、端子台210に入力電線144が誤接続された場合に端子台210の動作を停止する保護部230とを有する。
(端子台210)
端子台210は、直方体形状の筐体を有し、出力電線145を接続した出力面212を有する。
端子台210は、入力電線144を接続する入力部211abと出力電線145を接続した出力面212とを有する。
端子台210は、実施の形態5の端子台210と同じものである。
(ケース220)
ケース220は、端子台210と保護部230とが収容される直方体の空間を有する。
ケース220は、受電セット250の五面を覆ったカバー面227と、受電セット250の一面を露出させた挿入面221とを有する。
カバー面227は、ケース前面222に、入力部211abを露出させた入力開口部222aを有する。また、ケース背面223の中央に、出力面212に接続された出力電線145を引き出した引出部270を有する。
また、ケース背面223に、突起受部223bと突起受部223dとを有する。
(保護部230)
保護部230は、ケース220で覆われている。
保護部230は、ケース前面222で覆われており、表示面222bの背後に配置されている。
保護部230は、電線が逆挿しされた場合に電流が流れないようにするものである。
保護部230は、直方体形状の筐体を有し、出力面212に装着電線260で接続されている。
保護部230は、保護用端子台231とダイオード232を有している。
保護部230は、端子台210の出力面212に装着電線260を介して装着されている。
保護部230の背面には、突起受部223dに差し込まれる突起部233を有する。
図27は、電源装置600と照明器具100との簡易配線図である。
図27において、電源装置600は、天井裏に配置されている。
光源ユニット80には、複数のLED81が直列に接続されている。
保護部230は、端子台210に入力電線144が誤接続された場合に端子台210の動作を停止する。
保護部230は、端子台210へ入力電線144のプラスとマイナスを誤って挿しこんでしまったときに、光源ユニット80へ電流が流れないようにして光源ユニット80を保護するものである。
保護部230は、端子台210に入力電線が正常に挿し込まれていないときには、電流
が流れないようにする回路を有する。
入力電線のプラスとマイナスを誤って挿しこんでしまったときには、ダイオード232に電流が流れる。このとき、ダイオードの電圧が光源部89の逆電圧より小さくなるために、光源部89側へ電流が流れずに光源部89を保護することができる。この保護機構は、電源装置600が別置きされた照明器具では施工現場にて電線の挿し込みがされるため特に有効である。
(表示面222b)
また、表示面222bに、入力部211abへ“プラスとマイナスの挿し込みを間違えないよう注意”などの記載をすることができる。よって、配線作業の誤作業を抑制することができるとともに、誤作業による光源ユニット80の損傷を抑制することができる。このように、表示面222bへの注意書きは、保護部230とともに、光源ユニット80を保護する効果を有する。
(端子台ユニット200の組立方法)
端子台210と保護部230とを装着電線260で接続して受電セット250を製作する。
次に、出力電線145を引出部270から引き出して、受電セット250を挿入面221からカバー面227の内部に挿入する。そして、受電セット250をケース220に挿入しながら、端子台210の突起部213aを突起受部223bに嵌め込む。また、保護部230の背面にある突起部233を突起受部223dに嵌め込む。
更に、端子台210をネジ105でケース220に固定する。
その際、保護部230をカバー面227に固定せず、保護部230の突起部233が突起受部223dに嵌め込まれた状態のまま、保護部230をカバー面227の内部の空間に配置する。
実施の形態6.
実施の形態6では、前述した実施の形態と異なる点について説明する。
***構成の説明***
図28は、実施の形態6における電源装置と照明器具の斜視図である。
電源装置600は、照明器具100から独立した別置き品ではなく、照明器具100の一部としてもよい。
電源装置600を照明器具100に固定する場合、図28に示すように、電源装置600は、天板40の上でではなく、天板40の下に配置するのがよい。
電源装置600は、放熱フィン84と間隔をあけて、天板40にネジ止めされて固定される。
***実施の形態の補足***
端子台ユニット200は、実施の形態で説明した照明器具100への使用に限定されるものでなく、システム天井又はダウンライトなどにも用いてもよい。
前述した実施の形態を組み合わせてもかまわない。
20 アーム、21 固定面、22 突起軸、23 固定孔、24 弧状穴、25 支持部、26 ボルトナット、28 軸穴、30 電源ユニット、40 天板、41 主板部、42 板部、43 立上部、44 スカート部、45 開口部、46 開口部、50 支柱枠組、51 主支柱、52 主支柱、53 主支柱、55 支柱板、56 支柱板、57 主取付部、58 ネジ穴、59 ネジ穴、60 ネジ挿入部、61 中間支柱、62 平板、63 中間取付部、64 補強部、65 天取付部、66 平板穴、67 平板穴、68 ネジ穴、71 ガード、72 ガード、73 ガード、74 ガード、75 ガード穴、80 光源ユニット、81 LED、82 ヒートシンク、83 放熱板、84 放熱フィン、85 フィン隙間、86 LED基板、87 反射鏡、88 ベース、89 光源部、90 カバー、92 配置空間、93 合同空間、94 上開口部、95 下開口部、96 放熱空間、98 上通気窓、99 下通気窓、100 照明器具、101 ネジ、102 ネジ、103 ネジ、104 ネジ、105 ネジ、106 ネジ、140 落下防止ワイヤー、141 ワイヤー、142 取付部、144 入力電線、145 出力電線、200 端子台ユニット、210 端子台、211 入力面、211a 凸面、211ab 入力部、211b 凹面、212 出力面、212a 出力部、213 背面、213a 突起部、214 取付孔、215 上面、216 側面、217 下面、220 ケース、221 挿入面、221a 取付片、221aa ケース取付孔、222 ケース前面、222a 入力開口部、222b 表示面、223 ケース背面、223a 係合部、223b 突起受部、223c 切欠き部、223d 突起受部、224 ケース底面、225 第1ケース側面、226 第2ケース側面、227 カバー面、230 保護部、231 保護用端子台、232 ダイオード、233 突起部、250 受電セット、260 装着電線、270 引出部、531 H型支柱、532 中間支柱、550 支柱、600 電源装置、950 レンズユニット、951 レンズ、952 レンズ保持部。

Claims (2)

  1. 端子台と、
    前記端子台に入力電線が誤接続された場合に端子台の動作を停止する保護部と、
    5面にカバー面があり1面に挿入面があるケースと
    を備えた端子台ユニットの組立方法において、
    前記端子台と前記保護部とを電線で接続して受電セットを製作し、
    次に、前記受電セットを前記挿入面から前記カバー面の内部に挿入し、
    更に、前記端子台を前記ケースに固定する端子台ユニットの組立方法。
  2. 前記保護部を前記カバー面に固定しないで前記保護部を前記カバー面の内部の空間に配置する請求項に記載の端子台ユニットの組立方法。
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