JP6991189B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
また、照明器具の本体内部の発熱部品に対して通気を可能にして効率よく放熱させる照明器具がある(特許文献1・図1参照)。
光源が取り付けられた基板と、
前記基板の前記光源が取り付けられた面とは反対側の面に取り付けられた放熱板と
を備え、
前記放熱板は、前後方向と左右方向とに配列された平板の放熱フィンを有し、
前後方向に隣り合う放熱フィンは、並列に配置され、
左右方向に隣り合う放熱フィンは、間にフィン隙間を形成して配置されていることを特徴とする。
以下に説明する各図において、Zは上下方向を示す。
Xは、左右方向すなわち横方向を示す。
Yは、前後方向すなわち奥行き方向を示す。
X、Y、Zは、直交しており、X、Yは水平方向であり、Zは垂直方向である。
また、以下において、「ネジ止め」という場合には、ネジがねじ込まれるネジ穴がネジ止めされる複数の部品にそれぞれ存在するものとする。
<<<照明器具100の構成>>>
アーム20は、照明器具100を、天井又は梁に取り付けるものである。
図1、図2に示すように、アーム20の両端部は、照明器具100の両側面の中央に取り付けられている。
図3、図6に示すとおり、アーム20は、コ字状又はU字形状をしている。アーム20の両端部には、上下に弧状穴24と軸穴28がある。
電源ユニット30は、光源ユニット80に電力を供給する電源回路を有している。
電源ユニット30は、六面体の箱状の金属製筐体を有する。
天板40は、上面中央に電源ユニット30を載せて電源ユニット30を固定している。
天板40は、支柱枠組50の上面に固定され、光源ユニット80を覆っている。
天板40は、金属製である。
天板40は、板部42とスカート部44とを有している。
板部42は、上面中央に電源ユニット30を載せて電源ユニット30を固定している。
板部42は、矩形の薄い平板である。
板部42は、中央付近に電源ユニット30を固定する4個のネジ穴を有する。
板部42は、左右方向の中央で前後方向の端縁部に中間支柱61を固定するネジ穴を有する。
スカート部44は、板部42の外周の端部からスカート状に垂れた板である。
スカート部44は、天板40の強度補強のために設けられている。
スカート部44は、天板40の角に沿って直角に曲げられ、天板40の角の下方をカバーしている。
スカート部44は、左右に1個ずつあり、平面形状が、コ字形をしている。
スカート部44は、4個すべての主支柱の上端の外面を覆っている。
スカート部44は、支柱板56の上端を締結するネジ穴を有する。
支柱枠組50は、光源ユニット80を収納している。支柱枠組50の上面は、天板40で覆われている。支柱枠組50の下面は、カバー90で覆われている。
支柱枠組50は、金属製である。
光源ユニット80は、支柱枠組50に固定され、電源ユニット30から電力の供給を受け、光源を発光させる。
カバー90は、支柱枠組50に固定され、光源ユニット80の前面を覆っている。
カバー90は、プラスチック製又は樹脂製である。
天板40と、支柱枠組50と、光源ユニット80と、カバー90の平面形状はほぼ同じサイズの四角形状であり、照明器具100の平面形状と同じ四角形状である。
図8に示すとおり、支柱枠組50は、柱状の配置空間92を形成している。
ここで、「配置空間」とは、一つの光源ユニット80を配置する空間をいう。
図8では、配置空間92は、四角柱である。
支柱枠組50の配置空間92の上部と下部とは解放されており、支柱枠組50の上部には、上開口部94が形成され、支柱枠組50の下部には、下開口部95が形成されている。
1.4個の主支柱(2個の主支柱51、2個の主支柱52)
2.4個のガード(2個のガード71、2個のガード72)
3.2個の中間支柱61
主支柱は、四角柱の配置空間92の4か所のコーナに設けられている。
主支柱は、上開口部94から下開口部95に渡って配置されている。
2個の主支柱51は、配置空間92の対角線上のコーナに設けられている。
2個の主支柱52は、配置空間92の別な対角線上のコーナに設けられている。
主支柱51は、矩形の支柱板55と支柱板56を有している。
支柱板55と支柱板56とは、上開口部94から下開口部95に渡って配置された長板であり、支柱板55の面と支柱板56の面とは直交している。
主支柱の高さが、支柱枠組50の高さ、すなわち、配置空間92の高さとなる。
主支柱51の支柱板55は、下端に配置空間92の内側に向かって突出した主取付部57を有する。主取付部57の中央には、ネジ穴59がある。
主支柱51の支柱板56は、上端にネジ挿入部60を有する。ネジ挿入部60はネジ穴である。
支柱板55と支柱板56とは、上下に配置された3個のネジ穴58を有する。
ガード71とガード72の長さの比は、2:3である。
ガード71は、前後方向にある主支柱を連結している。
ガード72は、左右方向にある主支柱を連結している。
ガードのネジ穴と支柱板のネジ穴とをネジでネジ止めする。
図8においては、支柱板の上下方向にある3個のネジ穴58のうち、中央のネジ穴58にガードをネジ止めしている。したがって、ガード71とガード72は、配置空間92の上下方向の中央を横切って配置されている。
ガード71とガード72は、中央にガード穴75を有している。
中間支柱61の高さは、主支柱の高さと同じである。
中間支柱61は、金属製である。
中間支柱61は、矩形の平板62を有している
中間支柱61の平板62は、下端に配置空間92の内側に向かって突出した中間取付部63を有する。中間取付部63には、左右2個のネジ穴68がある。
中間支柱61の平板62は、上端に配置空間92の内側に向かって突出した天取付部65を有する。天取付部65には、左右2個のネジ穴がある。
中間支柱61は、上下方向に2個の平板穴を有する。すなわち、平板62の中央に、平板穴67を有し、平板穴67の上に平板穴66を有する。平板穴67の位置は、ガード72のガード穴75の位置と一致している。
中間支柱61の平板62は、左右の長辺に沿って、配置空間92の内側に向かって突出した補強部64を有する。補強部64は、ガード72と重なる部分を除き、合計4か所に形成されている。
中間支柱61を取り付けていない支柱枠組50の場合、上開口部94には2個の天取付部65があるので、上開口部94の開口面積は、2個の天取付部65の面積を除いた面積となる。
下開口部95には4個の主取付部57と2個の中間取付部63があるので、下開口部95の開口面積は、4個の主取付部57と2個の中間取付部63の面積を除いた面積となる。
その結果、上開口部94の開口面積は、下開口部95の開口面積より大きい。
中間支柱61を取り付けていない支柱枠組50の場合、上開口部94には2個の天取付部65がなく、下開口部95には4個の主取付部57があるので、上開口部94の開口面積は、下開口部95の開口面積より大きい。
図4は、照明器具100の底面図である。
4個の主支柱の主取付部57は、ネジ穴59を介して、カバー90のコーナにネジ止めされている。
中間支柱61は、照明器具100の左右方向の中央に取り付けられている。
中間支柱61の中間取付部63は、2個のネジ穴68を介して、カバー90の中央部分にネジ止めされている。
左右方向において、支柱枠組50の端部とネジ穴59との距離W10は、支柱枠組50の左右2等分線とネジ穴68との距離W9と等しい。
図8に示すように、光源ユニット80は、ヒートシンク82とLED基板86とを有している。
LED基板86の上面全体は、ヒートシンク82の下面全体に、面接触している。
LED基板86は、左右方向に3個のLED81を配置し、前後方向に2個のLED81を配置し、合計6個のLED81を配列している。
以下、M個のLED81を行に配置し、N個のLED81を列に配置した光源ユニット80を、M×Nの光源ユニット80と呼ぶことにする。
図6に示すように、LED81には、反射鏡87が取り付けられる。図7では、反射鏡87を図示していないが、各LED81に対応して、反射鏡87がカバー90に取り付けられる。
図9に示すように、ヒートシンク82は、矩形状の放熱板83と、複数の放熱フィン84とを有する。ヒートシンク82は、金属製である。
放熱フィン84は、放熱板83から立設されている。
放熱フィン84は、高さH1、幅H2の矩形平板である。
放熱フィン84は、前後方向に並列に等間隔で配列されている。
左右方向に隣り合う放熱フィン84は、長さW2のフィン隙間85を間にして配置されている。
放熱フィン84の高さH1と幅H2との比は、1:1である。
フィン隙間85の長さW2と放熱フィン84の幅H2との比は、1:5である。
フィン隙間85は、LED81が配置されていない場所に形成されている。
フィン隙間85は、光源ユニット80の左右方向に配置された3個のLED81の間にあり、光源ユニット80の前後方向に渡って溝状に形成されている。
フィン隙間85は、2行3列のLEDが配列されている2×3の光源ユニット80に対して、3列のLEDの間に2個だけ形成される。
すなわち、フィン隙間85は、M行N列のLEDが配列されているM×Nの光源ユニット80に対し、M<Nの場合に、N列のLEDの間にN-1個だけ形成される。
以上のように、ヒートシンク82はLED81の配置に合わせて放熱フィン84を配置している。
図2を用いて、放熱構造について説明する。
図2に示す記号の意味は以下のとおりである。
W1:放熱空間96の上下方向の長さ
W2:フィン隙間85の左右方向の長さ
W3:上通気窓98の上下方向の長さ
W4:下通気窓99の上下方向の長さ
W5:中間支柱61の幅
W6:ガード72の上下方向の長さ
W7:主支柱51と主支柱52との支柱板55と支柱板56との左右方向の幅
W8:上通気窓98と下通気窓99の左右方向の長さ
支柱枠組50は、ヒートシンク82と天板40との間に長さW1の放熱空間96を形成して、光源ユニット80と天板40とを固定している。すなわち、放熱フィン84の上端と天板40の下面との間には、長さW1の放熱空間96が存在する。
長さW1は、放熱フィン84の高さH1の0.5倍以上あることが好ましい。
あるいは、長さW1は、40mm以上であることが好ましい。
照明器具100は、ガード72から主支柱の上端まで長さW3の上通気窓98を有する。
照明器具100は、ガード72から主支柱の下端まで長さW4の下通気窓99を有する。
上通気窓98と下通気窓99との左右方向の長さは、長さW8である。
上通気窓98は、ガード72の上端と支柱枠組50の上面との間にあり、上通気窓98の長さW3は、放熱空間96の長さW1以上の長さである。
下通気窓99は、ガード72の下端と支柱枠組50の下面との間にあり、上通気窓98の長さW3と、下通気窓99の長さW4とは、同じ又は同等の長さである。
上通気窓98と下通気窓99との左右方向の幅W8は、主支柱と中間支柱との間の距離である。
上通気窓98と下通気窓99との左右方向の幅W8は、支柱枠組50の長辺の長さから、中間支柱61の幅W5と、主支柱51の支柱板55の幅W7と、主支柱52の支柱板55の幅W7とを減じた長さの半分である。
図3のとおり、上通気窓98と下通気窓99との前後方向の幅は、支柱枠組50の短辺の長さから、主支柱51の支柱板56の幅W7と、主支柱52の支柱板56の幅W7とを減じた長さである。
以上の構造により、放熱空間96の前後左右は、6か所の上通気窓98により外部空間と連通している。また、ヒートシンク82の前後左右は、6か所の下通気窓99により外部空間と連通している。
フィン隙間85の長さW2は、放熱フィン84の幅H2の0.2倍以上あることが好ましい。あるいは、長さW2は、10mm以上であることが好ましい。
図2に示すとおり、中間支柱61の幅W5は、放熱フィン84の幅H2よりも小さい。
フィン隙間85は、支柱枠組50の側面視で、中間支柱61と重ならない位置に形成されている。
フィン隙間85は、支柱枠組50の側面視で、下通気窓99に露出されている位置に形成されている。
図2において、ガード72の幅W6は、支柱板55の上下方向の長さの0.18倍又は0.2倍以下である。
図2において、主支柱51と主支柱52の幅W7は、支柱板55の左右方向の長さの0.09倍又は0.1倍以下である。
図2に示す上通気窓98と下通気窓99との合計面積に対する支柱枠組50の正面面積の通気面積比は、50%又は50%以上である。
通気面積比は、40%以上80%以下であればよく、放熱効果を高めるためには、通気面積比は、60%以上であることが望ましい。
図3において、主支柱51と主支柱52の幅W7は、支柱板55の前後方向の長さの0.14倍又は0.15倍以下である。
図3に示す上通気窓98と下通気窓99との合計面積に対する支柱枠組50の側面面積の通気面積比は、50%又は50%以上である。
通気面積比は、40%以上80%以下であればよく、放熱効果を高めるためには、通気面積比は、60%以上であることが望ましい。
ヒートシンク82で発生した暖気は天板40に向かって上昇する。
ヒートシンク82の全面上空には放熱空間96があり、暖気は放熱空間96に向かって上昇する。
図2、図3に示すとおり、放熱空間96の周囲には上通気窓98があり、上通気窓98から外に流出する。
上通気窓98は前後左右方向にあるため、360度のいずれの方向対しても暖気を逃がすことができる。また、いずれの方向からの風でも通過させることができる。
図2に示す通り、フィン隙間85は、下通気窓99に露出しており、フィン隙間85の暖気は、下通気窓99から外部に排出される。
1.主支柱の製造
配置空間92のコーナに配置される4個の主支柱を製造する。
すなわち、主支柱51、主支柱52を製造する。
2.ガードの製造
長さの異なる複数種類のガードを製造する。
ここでは、長さの比が2:3のガード71とガード72とを製造する。
3.中間支柱61の製造
中間支柱61を製造する。
4.ガードの選択
ガード71とガード72の2種類のガードから配置空間92のサイズすなわち光源ユニットのサイズに合致する長さのガードを選択する。ここでの選択肢は、以下のいずれかである。
(1)4個のガード71
(2)2個のガード71と2本のガード72
(1)4個のガード72
図1から図8に示す光源ユニット80は、2×3の光源ユニット80である。したがって、ここでは、光源ユニット80のサイズに合致する長さを有する2個のガード71と2個のガード72を選択する。
すなわち、光源ユニット80の短辺の長さと同じ長さのガード71を2個選択し、光源ユニット80の長辺の長さと同じ長さのガード72を2個選択する。
5.組立
次に、主支柱と選択したガードとを締結部品で締結して光源ユニット80のサイズに合致するサイズの配置空間を有する支柱枠組50を組み立てる。
具体的には、以下の作業をする。
左側面の主支柱51の支柱板56と、主支柱52の支柱板56と、ガード71とを組み合わせてネジ止めする。
右側面の主支柱51の支柱板56と、主支柱52の支柱板56と、ガード71とを組み合わせてネジ止めする。
正面の主支柱51の支柱板55と、主支柱52の支柱板55と、ガード72とを組み合わせてネジ止めする。
後面の主支柱51の支柱板55と、主支柱52の支柱板55と、ガード72とを組み合わせてネジ止めする。
この時点で、中間支柱61を除いた支柱枠組50が組み立てられたことになる。
また、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、2つ以上の部品を締結手段で一緒に組み付けることをいう。
締結手段の好適な具体例は、締結部品、溶接、かしめ、半田付け、又は、はめ込みである。
締結部品の好適な具体例は、ネジ、ボルトナット、リベット、クリップ、又は、接着剤である。
ここでの、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、主支柱とガードとの2種類の部品を組み合わせた支柱枠組50という集合部品を作り上げることをいう。
さらに、中間支柱も合わせれば、「組み合わせ」又は「組み立て」とは、主支柱とガードと中間支柱との3種類の部品を組み合わせた支柱枠組50という集合部品を作り上げることをいう。
ここで、「着脱可能」とは、複数の部品を人間の指の力で着脱できる場合をいう。又は、複数の部品を手工具又は電動工具で着脱できる場合をいう。
溶接、かしめ、半田付け、又は、接着は、「着脱可能」とは言わない。
以下の手順で照明器具100を製造する。
ヒートシンク82にLED基板86を取り付ける。
光源ユニット80にカバー90を取り付け、光源ユニット80とカバー90を一体化した後、中間支柱61が未装着の支柱枠組50に光源ユニット80とカバー90を挿入する。
あるいは、光源ユニット80とカバー90を一体化せず、まず、カバー90を中間支柱61が未装着の支柱枠組50に挿入し、次に、光源ユニット80を支柱枠組50に挿入してもよい。
光源ユニット80及びカバー90のコーナが4個の主支柱の内面に当たりながらスライドして上から下に落とし込まれるので、光源ユニット80及びカバー90は、前後左右の位置決めがされた状態で支柱枠組50に落とし込まれる。
光源ユニット80及びカバー90を、図7に示す上向きネジ8個のうちの外側の4個のネジ101で支柱枠組50に固定する。
主取付部57から挿入されたネジは、LED基板86とカバー90とのネジ穴を通り、ヒートシンク82の放熱板83のネジ穴にねじ込まれる。
LED基板86とカバー90とは、主取付部57と放熱板83との間で挟持されることになる。
その結果、光源ユニット80及びカバー90は、支柱枠組50の下部に固定される。
天板40に電源ユニット30を取り付ける。
天板40を、支柱枠組50に取り付ける。天板40は、4個の主支柱のネジ挿入部60にネジ止めされる。
天板40のスカート部44を、図7に示す横向きの4個のネジ102で支柱枠組50に固定する。照明器具100の正面と後面はアーム20が回転するので、スカート部44によるネジ止めは、両側面だけであり、正面と後面のネジ止めはない。
光源ユニット80及びカバー90を支柱枠組50に固定することで、4個の主支柱の下端の位置が固定され、さらに、天板40を支柱枠組50に固定した時点で、4個の主支柱の下端の位置が固定される。こうして、4個の主支柱は平行に固定され、支柱枠組50は、形状が確定される。
特に、支柱枠組50の主取付部57が、照明器具100の部品の中で最も厚みのある放熱板83に固定されることにより、支柱枠組50の形状は確実に維持される。
天取付部65の上面を板部42の下面に当てて、天取付部65のネジ穴から、図7に示す下向きの2個のネジ103をねじ込むことにより、中間支柱61は天板40にネジ止めされる。
また、中間取付部63の上面をカバー90の下面に当てて、中間取付部63のネジ穴68から、図7に示す上向きネジ8個のうちの中央4個のネジ104をねじ込ことにより、中間支柱61は、光源ユニット80及びカバー90にネジ止めされる。中間取付部63から挿入されたネジ104は、カバー90とLED基板86とのネジ穴を通り、ヒートシンク82の放熱板83のネジ穴へねじ込まれる。
LED基板86とカバー90とは、中間取付部63と放熱板83との間で挟持されることになる。
中間支柱61は、天板40のスカート部44が存在しない部分に取り付けられるので、光源ユニット80及びカバー90及び天板40の前後方向の長さが同じになり、2つの中間支柱61は、正確に平行に取り付けられることになる。
また、ガード72に対して支柱板と中間支柱とが外側に取り付けられ、支柱板と中間支柱の板厚が同じなので、主支柱と中間支柱との外側表面は、同一面に存在する。
アーム20は、支柱枠組50の正面と後面に取り付ける。
具体的には、中間支柱61の平板穴66にアーム20の突起軸22を嵌めこむ。突起軸22の好適な例はボルトナットである。
さらに、中間支柱61の平板穴67とガード72のガード穴75とアーム20の弧状穴24とにボルトナット26あるいは貫通ネジを貫通させて、アーム20を中間支柱61とガード72とに取り付ける。
アーム20は、突起軸22を中心にして弧状穴24の範囲で回転可能となる。
以上のように、支柱枠組50と照明器具100の組立には、ネジ止めを用いるが、ネジ止めにおいて、ネジ止めする2個の部品の板厚が異なる場合、ネジを、まず板厚の薄い部品を通し、次に板厚の厚い部品にネジこむようにすることが好ましい。
部品の板厚が異なる場合の具体例は以下のとおりである。
A.放熱板の板厚>主支柱の板厚
B.放熱板の板厚>中間支柱の板厚
C.主支柱の板厚>天板の板厚
D.中間支柱の板厚>天板の板厚
E.ガードの板厚>主支柱の板厚
F.ガードの板厚>中間支柱の板厚
本実施の形態によれば、主支柱、中間支柱、及び、ガードの各部品をばらばらに製造して組み合わせることにより、複数種類のサイズの支柱枠組を製造することができる。このため、各部品の材料の歩留りを抑止でき、筐体寸法違いでも部品共有化ができ、さらに、照明器具の組立が容易であり、加工費を抑制することができる。
また、放熱空間96が、放熱フィン84の上部から天板40の下面まで存在するので、天板40による熱のこもりや温度上昇を無くすことができる。
また、放熱空間96を40mm以上とすることで、天板40がない状態とほぼ同等の状態を提供することができる。
また、上通気窓98が放熱空間96の周囲に存在しているので、放熱空間96の熱気を外部に排出することができる。
フィン隙間85があるので、放熱フィン84の面と直交する方向に熱気を排出することができ、前後左右の四面から空気の流路を確保できるため、温度上昇を減少させることができる。
また、アーム20が取り付けられた長辺側の側面にフィン隙間85があるので、短辺側の側面にフィン隙間85がある場合に比べて、フィン隙間85の数を多くすることができる。
結果として、LEDの放熱を自然空冷で行うことができる。
また、4個の主支柱がコーナにあり、4個の主支柱が光源ユニット80及びカバー90を囲い込むので、光源ユニット80及びカバー90を落とし込むだけで、光源ユニット80及びカバー90の位置決めができる。
また、主取付部57があるので、部品の落下を防止することができる。
また、主取付部57を介してカバー90をネジ止めしているので、ネジからカバー90へのねじ締め応力を、主取付部57の面で受けることができる。その結果、ねじ締め応力を主取付部57の面全体に分散でき、プラスチック製のカバー90の割れを防ぐことができる。
主取付部57を介することなくカバー90をネジ止めした場合、カバー90のネジの頭部が当たった小さい面積の部分にねじ締め応力が集中するので、カバー90の割れが生じやすくなる。
同様に、中間取付部63を介してカバー90をネジ止めしているので、プラスチック製のカバー90の割れを防ぐことができる。
また、中間支柱61がカバー90の長辺の中央に固定されているので、プラスチック製のカバー90の変形及びゆがみを防ぐことができる。
本実施の形態によれば、支柱枠組50の上部を金属製の天板40で固定し、支柱枠組50の下部を金属製の放熱板83で固定しているので、主支柱とガードという骨枠だけの支柱枠組50を用いたとしても、堅固な照明器具100を提供することができる。
支柱枠組50を組み立てる際に中間支柱61をガード72にネジ止めした場合は、上開口部94には天取付部65が内側に前後2か所で突出することになる。
天取付部65が光源ユニット80及びカバー90の挿入を邪魔する場合には、光源ユニット80及びカバー90の外周部が上開口部94の天取付部65に当たらないように、光源ユニット80及びカバー90を斜めにして上開口部94に挿入すればよい。光源ユニット80及びカバー90が上開口部94の天取付部65を通過した後、光源ユニット80及びカバー90を水平にして光源ユニット80及びカバー90を上から下に落とし込むことができる。
締結部品として、ネジの代わりに、ボルトナットを用いてもよい。又は、リベットを用いてもよい。
あるいは、放熱効果を高めるために、天板40を使用せず、天板40の代わりにガードを用いてもよい。
具体的には、図5の上開口部94の面全体を覆う天板40の代わりに、図2のガード71と同様なガードを上開口部94に2個前後方向に平行に取付けて、これらの2個のガード71に対して電源ユニット30を固定すればよい。
あるいは、図2のガード72と同様なガードを上開口部94に2個左右方向に平行に取付けて、これらの2個のガード72に対して電源ユニット30を固定すればよい。
あるいは、図2のガード71とガード72と同様なガードを上開口部94に2個ずつ井桁状に取付けて、これらのガードの交差部分に対して電源ユニット30を固定すればよい。
ガードに通気スリットを設けて、ガードの通気スリットから放熱させてもよい。
また本実施の形態では、反射鏡87がカバー90に一体成形されている場合について説明したが、反射鏡87はカバー90と別体であってもよいし、反射鏡87をレンズなどの他の光学部品に置き換えてもよい。
この実施の形態では、前述した各実施の形態と異なる点について説明する。
***構成の説明***
この実施の形態では、配置空間92が四角柱であり、n種類の長さのガードを製造し、配置空間が以下のいずれかのサイズである支柱枠組を製造する場合を説明する。
1.n種類のガードから2種類のガードを選択したサイズ。
2.n種類のガードから1種類のガードを選択したサイズ。
好適な例として、長さの比が2:3:4の3種類の長さのガードにより、複数サイズの支柱枠組を製造する場合を説明する。
光源ユニット80は、LED81は、2×2で配列された4個のLED81を有している。
照明器具100は、同じ長さのガード71を使用している。ガード71にはガード穴75があるため、ガード71に対して、中間支柱61とアーム20とを取り付けることができる。
ここで、「合同空間」とは、複数の配置空間を合わせた空間をいう。配置空間は、1個の光源ユニット80を配置する空間であるが、合同空間は、複数の光源ユニット80を配置する空間である。
合同空間は、支柱枠組50の全体内部空間であり、一方の配置空間92の一つの側面と他方の配置空間92の一つの側面とを同一面に配置したものである。この同一面を隣接境界という。また、一方の配置空間92の一つの側面と他方の配置空間92の一つの側面を隣接側面という。
照明器具100は、2個の光源ユニット80を有しており、各光源ユニット80は、2×3の光源ユニット80である。2個の配置空間92のコーナには、4個の主支柱が配置されている。2個の配置空間92の全てのコーナに主支柱があり、合同空間93には8個の主支柱がある。
電源ユニット30は、1個の筺体で構成されている。
ガード72とガード73の長さの比は、3:4である。
ガード72は、中央にガード穴75を有しているが、ガード73には、ガード穴75がない。
2個の配置空間92が隣り合った隣接側面にはガード72はない。
したがって、図13、図14に示す支柱枠組50は、実施の形態1に示した支柱枠組50をガード71の代わりにガード73を用いて2個連結し、かつ、隣接側面のガード72を省略したものである。
図14の平面図と断面図に示すとおり、2個の配置空間92が隣り合った隣接側面に、2個の中間支柱61が取り付けられている。
隣接境界にある2個の中間支柱61の中間取付部63は、光源ユニット80及びカバー90にネジで固定されている。
隣接境界にある2個の中間支柱61の天取付部65は、天板40の板部42にネジで固定されている。
中間支柱61は、外側への突出がないので隣接境界で背中合わせに隣接させることができる。また、隣接側面には、ガード72がないのでガード72を止めるネジもないし、スカート部44のネジもないので、隙間なく隣接させることができる。
また、隣接側面にある2個の中間支柱61の軸穴28をボルトナット26で固定すれば、2個の配置空間の連結が強化される。
2個の支柱枠組50を締結するために、主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55とをネジ穴58を介して締結部品で締結している。
合同空間93の周囲にのみガードがあり、合同空間93の周囲には、2個のガード72と2個のガード73とがある。
ガード72もガード73も、合同空間の同一側面に配置された複数の主支柱を連結している。
ガード73は、両端にネジ穴を有し、中央にガード穴75はなく、2個のネジ穴を有している。ガード73は、4個の主支柱を連結しているので、主支柱の支柱板の外側に配置される。
ガード72は、合同空間の短辺にある側面に配置された2個の主支柱を連結している。
中間支柱61とアーム20とは、ガード72に取り付けられている。
ガード73は、合同空間の長辺にある側面に配置された4個の主支柱を連結している。
ガード72の両端は、主支柱の支柱板の内側に締結部品で固定されている。
ガード73の両端は、主支柱の支柱板の外側に締結部品で固定されている。
ガード73の中央は、ガード73の中央にあるネジ穴により、隣り合って接触している2個の主支柱の支柱板の外側に締結部品で固定されている。
照明器具100は、2個の光源ユニット80を有しており、各光源ユニット80は、2×2の光源ユニット80である。2個の配置空間92の全てのコーナに主支柱があるのではなく、2個の配置空間92の隣り合う隣接側面にあるコーナには主支柱がない。合同空間93の4か所のコーナのみに主支柱が配置されており、合同空間93には4個の主支柱がある。
電源ユニット30は、1個の筺体で構成されている。
ガード71とガード74の長さの比は、2:4である。
ガード71とガード74は、中央にガード穴75を有している。
2個の配置空間92が隣り合った隣接側面には主支柱はないので、隣接側面にはガード71はない。
合同空間93の周囲には、2個のガード71と2個のガード74とがある。
ガード71もガード74も、合同空間の同一側面に配置された複数の主支柱を連結している。
ガード74は、両端にネジ穴を有し、中央に、ガード穴75を有している。
ガード71は、合同空間の短辺にある側面に配置された2個の主支柱を連結している。
ガード74は、合同空間の長辺にある側面に配置された2個の主支柱を連結している。
ガード71の両端は、主支柱の支柱板の内側に締結部品で固定されている。
ガード74の両端は、主支柱の支柱板の内側に締結部品で固定されている。
ガード74の中央は、ガード73の中央にあるガード穴75により、中間支柱61とアーム20を取り付けている。
中間支柱61は、カバー90の長辺の中央に固定されているので、プラスチック製のカバー90の変形及びゆがみを防ぐことができる。
したがって、図15、図16において、中間支柱61の中間取付部63のネジ穴68は、光源ユニット80及びカバー90のネジ穴の位置と一致しており、光源ユニット80及びカバー90は、中間支柱61に、ネジで固定される。
このように、図15、図16に示す支柱枠組50は、図10、図11、図12に示した支柱枠組50から2個の主支柱と1個のガード71を省略し、2個のガード71の代わりにガード74を用いて2個連結したものである。
(1)2:2(図10)
(2)2:3(図1)
(3)2:4(図15)
(4)3:3
(5)3:4(図13)
(6)4:4
(7)2:6
(8)3:6
(9)4:6
(10)6:6
(1)2:2に対して、1個の2×2(図10)
(2)2:3に対して、1個の2×3(図1)
(3)2:4に対して、2個の2×2(図15)
(4)3:3に対して、1個の3×3
(5)3:4に対して、2個の2×3(図13)
(6)4:4に対して、4個の2×2、又は、1個の4×4
(7)2:6に対して、3個の2×2、又は、2個の2×3
(8)3:6に対して、3個の2×3、
(9)4:6に対して、6個の2×2、又は、4個の2×3
(10)6:6に対して、9個の2×2、4個の3×3、5個の2×2と1個の4×4、又は、3個の2×2と1個の4×4と1個の2×3
図13、図14のように、光源ユニット80を連結して使用する場合、合わさる面から不要なガードを取り外すことにより、コストの抑制及び、器具軽量化を図ることができる。
図13、図14のように、光源ユニット80を連結して使用する場合でも、配置空間92の周囲には4個の主支柱があるので、前後左右の位置決めが確実にでき、さらに、主取付部57により上下方向の位置決めが容易となり組立作業性が向上する。
図15、図16のように、光源ユニット80を連結して使用する場合、中央に主支柱がなく左右方向に余裕があるので、光源ユニット80の支柱枠組50への落とし込みが容易となり組立作業性が向上する。
また、中央に主支柱がなくても、中間支柱61が天板40と光源ユニット80及びカバー90の長辺を固定することができるので、強度が保てる。
図13において、2個の配置空間92が隣り合った隣接側面にガード72を設けてもよい。
具体的には、ガード72を隣接側面にある主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55との間にはさみ、主支柱51の支柱板55とガード72と主支柱52の支柱板55とをネジ穴58を介してボルトナットで締結する。
あるいは、図8に示したとおり、1個のガード72を片方の配置空間92の主支柱の内側に配置して、ガード72と主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55とをネジ穴58を介して締結部品で締結する。
又は、2個のガード72を両方の配置空間92の主支柱の内側に配置して、ガード72と主支柱51の支柱板55と主支柱52の支柱板55とガード72とをネジ穴58を介して締結部品で締結する。
実施の形態1に示したガード71がある支柱枠組50の構成をそのまま用いて、さらに、ガード71の外側にガード73を付加して、2個の支柱枠組50を連結してもよい。
同様に、図10、図11、図12に示したガード71がある支柱枠組50の構成をそのまま用いて、さらに、ガード71の外側にガード73を付加して、2個の支柱枠組50を連結してもよい。
具体的には、正四角柱の配置空間と長四角柱の配置空間、三角柱の配置空間と四角柱の配置空間との組み合わせが考えられる。
合同空間を形成する配置空間は2個ではなく3個以上でもよい。
合同空間の平面形状は、四角に限らない。ガードを直角に折り曲げてL字状のガードにすれば、十字型、T字型、L字型、E字型の合同空間を形成できる。
この実施の形態では、前述した各実施の形態と異なる点について説明する。
***構成の説明***
図17は、主支柱とガードを組み合わせた支柱枠組50の簡略平面図である。
(a)のように、支柱枠組50の平面形状が六角形でもよい。
(b)のように、支柱枠組50の平面形状が八角形でもよい。
(c)のように、支柱枠組50の平面形状が長尺の六角形でもよい。
(d)のように、支柱枠組50の平面形状が台形形でもよい。
(e)のように、支柱枠組50の平面形状が円形でもよい。
(f)のように、支柱枠組50の平面形状が平行四辺形でもよい。
このように、支柱枠組50の外形は、多角柱形状又は円柱形状でもよい。
図17のように、主支柱の2枚の支柱板の交差角度を90度以外にすることにより、四角柱以外の柱状の配置空間を提供することができる。
2枚の支柱板の交差角度が90度超の主支柱のみを使用すれば、五角柱以上の支柱枠組50を提供できる。
また、(d)又は(f)のように、2枚の支柱板の交差角度が90度未満である主支柱と交差角度が90度超である主支柱とを使用すれば、複雑な形状の支柱枠組50を提供できる。
また、図示しないが、支柱枠組50の外形は、角錐台形状又は円錐台形状でもよい。
図18の主支柱53は、支柱板55と支柱板56とが、同じ構造を有している。
すなわち、支柱板55と支柱板56とは、以下を有している。
A.ネジ穴59のある主取付部57
B.3個のネジ穴38
C.ネジ挿入部60
したがって、四角柱の複数の位置に同一形状の主支柱53を配置することがきる。
主支柱53は、四角柱のすべてのコーナに用いることができ、部品の共通化が図れる。
Claims (6)
- 複数の光源が取り付けられた1枚の基板と、
前記1枚の基板の前記複数の光源が取り付けられた面とは反対側の面に取り付けられた1枚の放熱板と
を備え、
前記1枚の放熱板は、前記1枚の放熱板の板面における第1方向と第2方向とに配列された平板の複数の放熱フィンを有し、
前記第1方向に隣り合う複数の放熱フィンは、並列に配置され、
前記第2方向に隣り合う複数の放熱フィンは、間にフィン隙間を形成して配置されており、
前記1枚の基板と前記1枚の放熱板とを対応させ、かつ、前記1枚の基板の前記複数の光源に対応して前記フィン隙間が配置されている照明器具。 - 前記複数の放熱フィンは、前記複数の光源の直上に配置されている請求項1に記載の照明器具。
- 前記フィン隙間は、前記複数の光源が配置されていない場所に形成されている請求項1または2に記載の照明器具。
- 前記1枚の基板は、M行N列(M<N)の光源を配列しており、
前記フィン隙間は、N列の光源の間にN-1個だけ形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の照明器具。 - 天板と、
前記天板と前記1枚の放熱板とを固定し、前記天板と前記1枚の放熱板との間に通気窓を形成した支柱枠組と
を備え、
前記フィン隙間は、前記通気窓に露出されている位置に形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の照明器具。 - 照明器具のコーナに設けられた複数の主支柱と、
前記複数の主支柱の間に設けられた中間支柱と
を有し、
前記フィン隙間は、前記中間支柱と重ならない位置に形成されている請求項1から5のいずれか1項に記載の照明器具。
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