JP6850906B2 - 部品実装用ノズル - Google Patents

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Description

本明細書では、部品実装用ノズルを開示する。
従来、部品実装用ノズルとしては、軸方向に沿った通気孔を有するノズルチップが円形パイプの差込口に差し込まれて固定されたものが知られている。例えば、特許文献1には、ノズルチップとして、円形パイプの差込口に差し込まれる挿入部と、部品吸着面を有する吸着部と、挿入部と吸着部との間に設けられたフランジ部とを備えたものが開示されている。
国際公開第2015/111156号パンフレット
こうしたノズルチップをセラミックで製造するに当たっては、ノズルチップの金型を用意し、フランジ部と挿入部との境界付近からセラミック高濃度スラリーを流し込んで成形した後、成形体を金型から取り出して焼結させる。焼結後、フランジ部のうち挿入部側のフランジ面を研磨してそのフランジ面から部品吸着面までの長さの精度を確保する。そして、ノズルチップの挿入部を円形パイプの差込口に差し込んで固定する。
しかしながら、この製法ではフランジ面の研磨工程が必要になることから、部品実装用ノズルの製造コストが高くなるという問題があった。一方、製造コストを低くすることができたとしても、寸法精度を犠牲にしたのでは本末転倒になる。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、低コストで製造可能でありながら寸法精度の高い部品実装用ノズルを提供することを主目的とする。
本開示の部品実装用ノズルは、
軸方向に沿った通気孔を有するノズルチップが円形パイプの差込口に差し込まれて固定された部品実装用ノズルであって、
前記ノズルチップは、セラミックを焼結したまま機械加工を行っていないアズファイアード部材であり、前記円形パイプの前記差込口に差し込まれ端面にバリを有する挿入部と、部品吸着面を有する吸着部と、前記挿入部と前記吸着部との間に設けられたフランジ部とを備え、
前記フランジ部は、前記挿入部側のフランジ面で前記円形パイプの差込口の周端面に接触し、前記挿入部の外周面から前記フランジ面の外周縁までの長さが前記挿入部の肉厚以下である、
ものである。
この部品実装用ノズルでは、ノズルチップは、セラミックを焼結したまま機械加工を行っていないアズファイアード(as fired)部材であるため、機械加工を行うコストがかからず、低コストで製造可能である。このノズルチップは、挿入部の端面にバリを有している。バリは、ノズルチップを成形するための金型にセラミックスラリーを注入したときの注入口だったことを示す。ここでは、挿入部の外周面からフランジ部の挿入部側のフランジ面の外周縁までの長さ(以下、長さL1という)が挿入部の肉厚以下のため、挿入部の端面に当たる位置から金型にセラミックスラリーを注入したとしても、スラリーが金型の内部空間の全体(フランジ部に相当する空間を含む)に行き渡る。そのため、ノズルチップはアズファイアード部材であってもフランジ面の精度が高い。また、ノズルチップは挿入部側のフランジ面で円形パイプの差込口の周端面に接触するため、円形パイプの所定の基準位置からノズルチップの部品吸着面までの長さ(以下、長さL2という)はこのフランジ面の精度に依存する。このフランジ面は上述したようにアズファイアード部材であっても精度が高いため、長さL2の精度も高くなる。
ちなみに、長さL1が挿入部の肉厚を超えると、スラリーがフランジ部の全体(特に挿入部側のフランジ面の外周縁)に行き渡らず、空隙が生じることがあり、ノズルチップをアズファイアード部材とするとフランジ面の精度が低くなる。
部品実装機50の全体構成を示す説明図。 ヘッドユニット60の斜視図。 ノズルホルダ30に保持された吸着ノズル10の正面図。 ノズルホルダ30に保持された吸着ノズル10の縦断面図。 ノズルチップ18の縦断面図 ノズル本体14の組立手順の説明図。 金型90の縦断面図。 ノズルチップ118の縦断面図。
本開示の部品実装用ノズルの好適な実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1は部品実装機50の全体構成を示す説明図、図2はヘッドユニット60の斜視図、図3はノズルホルダ30に保持された吸着ノズル10の正面図、図4はノズルホルダ30に保持された吸着ノズル10の縦断面図、図5はノズルチップ18の縦断面図である。本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
部品実装機50は、図1に示すように、基台52に搭載された基板搬送装置54と、XY平面を移動可能なヘッドユニット60と、ヘッドユニット60に着脱可能に取り付けられたヘッド70と、吸着ノズル10に吸着された電子部品を下方から撮影するパーツカメラ72と、基板51へ装着する電子部品を供給する部品供給装置80とを備えている。
基板搬送装置54は、前後一対の支持板56,56にそれぞれ取り付けられたコンベアベルト58,58(図1では片方のみ図示)により基板51を左から右へと搬送する。
ヘッドユニット60は、X軸スライダ62に取り付けられ、X軸スライダ62がガイドレール64,64に沿って左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ66がガイドレール68,68に沿って前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。このため、ヘッドユニット60は、XY平面を移動可能である。各スライダ62,66は、それぞれ図示しないサーボモータによって駆動される。
ヘッド70は、ヘッドユニット60に着脱可能に取り付けられている。吸着ノズル10は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を放したりするものである。このヘッド70は、外観が略円柱状の部材であり、下方に複数(ここでは12本)の吸着ノズル10を有している。吸着ノズル10は、上下方向に延びるノズルホルダ30(図3参照)と一体化されている。ノズルホルダ30は、ヘッド70のカバーによって覆われているため、図2には現れていない。このノズルホルダ30は、上端付近にレバーを備えており、レバーが押下されるとノズルホルダ30が吸着ノズル10と共に下降し、レバーの押下が解除されるとノズルホルダ30及び吸着ノズル10は図示しないスプリングの力によって定位置に戻る。また、ノズルホルダ30は、軸回転可能となっている。更に、各吸着ノズル10には、ノズル先端に負圧を供給するか大気圧を供給するかを切り替える図示しない圧力切替弁が取り付けられている。
パーツカメラ72は、基板搬送装置54の前側に配置されている。部品を吸着した吸着ノズル10がパーツカメラ72の上方を通過する際、パーツカメラ72は吸着ノズル10に吸着された部品の下方から図示しない光源の光を照射してその部品を下方から撮影する。パーツカメラ72によって撮影された画像は、部品が正常に吸着ノズル10に吸着されているか否かの判定や部品の姿勢の認識に用いられる。
部品供給装置80は、部品実装機50の前方に取り付けられている。この部品供給装置80は、複数のスロットを有しており、各スロットにはフィーダ82が差し込み可能となっている。フィーダ82には、テープが巻き付けられたリール84が取り付けられている。テープの表面には、部品がテープの長手方向に沿って並んだ状態で保持されている。これらの部品は、テープの表面を覆うフィルムによって保護されている。こうしたテープは、図示しないスプロケット機構によって後方へ送り出され、フィルムが剥がされて部品が露出した状態で所定位置に配置される。所定位置とは、吸着ノズル10がその部品を吸着可能な位置である。この所定位置で部品を吸着した吸着ノズル10は、基板51上の定められた位置にその部品を実装することができる。
その他に、部品実装機50は、ノズルストッカー74などを備えている。ノズルストッカー74は、複数種類の吸着ノズル10をストックするボックスであり、パーツカメラ72の隣に配置されている。吸着ノズル10は、部品を装着する基板の種類や部品の種類に適したものに交換される。
この部品実装機50は、コントローラ86によって動作が制御される。コントローラ86は、基板51の生産ジョブを管理する図示しない管理コンピュータからの指令を受けて部品実装機50を制御する。生産ジョブは、部品実装機50においてどのスロット位置のフィーダからどの部品をどういう順番でどの基板種の基板51へ実装するか、また、そのように実装した基板51を何枚作製するかなどを定めたものである。
ここで、吸着ノズル10について、図3〜図5を参照しつつ以下に詳説する。吸着ノズル10は、ノズル本体14(本開示の部品実装用ノズルに相当)と、通気通路12の延びる方向に沿ってノズル本体14を摺動可能に収納するスリーブ20とを備えている。通気通路12は、図示しない圧力切替弁を介して真空ポンプに接続されている。
ノズル本体14は、軸方向に沿った通気孔18eを有するノズルチップ18の挿入部18bが円形パイプ16の差込口16bに差し込まれて固定されたものである。
円形パイプ16は、通気通路12を囲う壁の役割を果たす部材であり、一対の長穴16a,16aを有している。一対の長穴16a,16aは、通気通路12の延びる方向(軸方向)に沿って長くなるように形成され、通気通路12の中心線を軸とする2回対称となる位置に設けられている。つまり、一対の長穴16a,16aは円形パイプ16の側面の互いに対向する位置に設けられている。円形パイプ16の下部はテーパ部16cによって径が絞られており、下部の開口はノズルチップ18の挿入部18bを差し込むための差込口16bとなっている。
ノズルチップ18は、吸着部18aと挿入部18bとの間にフランジ部18cを有している。吸着部18aは、部品を吸着する吸着面18dを有している。吸着部18aと挿入部18bは、内径が同じで外径が異なる。吸着部18aの肉厚taは、挿入部18bの肉厚tbの0.4〜0.6倍(例えば0.5倍)となっている。フランジ部18cは、吸着部18aとフランジ部18cとの境界から挿入部18bに向かって徐々に径が大きくなるようにテーパ状に形成されている。フランジ部18cの内径は、吸着部18a及び挿入部18bと同じである。フランジ部18cのうち挿入部18b側のフランジ面18f(通気通路12と垂直な面)は、円形パイプ16の差込口16bの周端面16dに接触している。そのため、吸着面18dの高さ位置の精度は、フランジ面18fと周端面16dの面精度によって決まる。挿入部18bの端面には金型成形時に生じたバリ18gが残っている。挿入部18bの端面は円形パイプ16と係合していない。図5に示すように、挿入部18bの外周面からフランジ面18fの外周縁までの長さL1は、挿入部18bの肉厚tb以下(例えば肉厚tbと同じ)に設定されている。
スリーブ20は、図3及び図4に示すように、円筒部22と、円盤部24と、ピン26とを備えている。円筒部22は、ノズル本体14の円形パイプ16を摺動可能に保持している。この円筒部22も、通気通路12を囲う壁の役割を果たす。円盤部24は、ノズルストッカー74に設けられた図示しないノズル保持穴よりも径が大きくなるにように形成されている。ピン26は、円筒部22を軸方向と直交する方向に貫通し、その状態で円筒部22に固定されている。このピン26は、通気通路12を横切ると共に円形パイプ16に設けられた一対の長穴16a,16aを貫通している。また、ピン26の両端は、後述するノズルホルダ30のノズル軸32の側面から外部に突出している。スリーブ20の円筒部22に対してノズル本体14の円形パイプ16が通気通路12の延びる方向に沿って摺動する際、ノズル本体14はピン26が挿通された一対の長穴16a,16aによってガイドされて摺動する。
吸着ノズル10は、外部に突出しているピン26の両端を利用してノズルホルダ30の下端側に着脱可能に取り付けられている。ノズルホルダ30は、概して筒状に形成されたノズル軸32を主体とするものである。ノズル軸32の下端には、J字溝32a,32a(図3には片方のみ現れている)が設けられている。ノズル軸32の内部には、下端側の径が絞られたチューブ34と、このチューブ34をノズル先端側に向かって付勢するインナースプリング36とが配置されている。チューブ34は、通気通路12の中心線を軸とする2回対称となる位置に一対の長穴34a,34aを有している。この一対の長穴34a,34aには、ノズル軸32を軸方向と直交する方向に貫通するピン33が挿通されている。ノズル軸32には、ピン33の抜けを防止するためのリング35が嵌め込まれている。チューブ34は、インナースプリング36の付勢力によってノズル本体14の円形パイプ16をノズル先端側に押圧している。また、チューブ34は、ノズル軸32の内部を通気通路12の延びる方向に沿って摺動する際、ピン33が挿通された一対の長穴34a,34aによってガイドされて摺動する。ノズル軸32の外周には、概して筒状に形成された可動部材38が通気通路12の延びる方向に沿って移動可能となるように装着されている。可動部材38は、下端にフランジ38aを有している。ノズル軸32は、ピン33が挿通された位置よりもやや下側にばね受け部32bを有している。このばね受け部32bと可動部材38のフランジ38aとの間には、アウタースプリング40が設けられている。
吸着ノズル10をノズルホルダ30から取り外すには、ノズルホルダ30に対して吸着ノズル10のピン26をアウタースプリング40の付勢力に抗して押し上げてJ字溝32aの止め溝部分32aaから上に外し、その状態でピン26をノズルホルダ30に対して軸回転させながらJ字溝32aから抜く。これにより、ノズルホルダ30から吸着ノズル10が外れる。吸着ノズル10をノズルホルダ30に取り付ける際には、これと逆の手順を行う。
次に、ノズル本体14の製法について、図6を参照しながら以下に説明する。図6はノズル本体14の組立手順の説明図である。
まず、作業者は、図6Aに示すように、円形パイプ16とノズルチップ18とを用意する。ここで、ノズルチップ18の製法について説明する。ノズルチップ18は、ノズルチップ18とほぼ同じ形状の内部空間92を持つ金型90(図7参照)を使って製造される。金型90は、上型と下型とを合わせた構造のものであり、内部空間92のうちノズルチップ18の挿入部18bの端面に相当する位置に注入口92aを有している。セラミック(例えばジルコニア)の高濃度スラリーは、この注入口92aから内部空間92に注入される。なお、金型90には注入口92aとは反対側に図示しない通気穴が設けられ、スラリーが注入されるのに伴って内部空間92内の空気が通気穴から抜けるようになっている。スラリーは、内部空間92の全体に充填されたあと、固化されて成形体となる。その後、金型90を開いて成形体を取り出し、成形体の焼結を行う。これにより、ノズルチップ18が得られる。ノズルチップ18は、セラミックを焼結したまま機械加工(研磨・研削加工など)を行っていないアズファイアード部材であり、挿入部18bの端面に注入口92aに由来するバリ18gを有している(図5参照)。また、挿入部18bの外周面からフランジ面18fの外周縁までの長さL1が挿入部18bの肉厚tb以下に設定されているため、金型90にスラリーを注入する際に内部空間92の全体、特にフランジ部18cに相当する空間の全体にまでスラリーが行き渡る。したがって、内部空間92内には、空隙が生じないかほとんど生じることはない。そのため、ノズルチップ18がアズファイアード部材であったとしても、フランジ面18fの面精度は十分良好な値になる。
図8は、比較形態のノズルチップ118の縦断面図である。ノズルチップ118はノズルチップ18とサイズが異なる以外はノズルチップ18と同様の構成である。すなわち、ノズルチップ118は、吸着部118aと挿入部118bとの間にフランジ部118cを有している。フランジ部118cは、フランジ面118fを有している。このノズルチップ118は長さL1が挿入部118bの肉厚tbの2倍、吸着部118aの肉厚taは挿入部118bの肉厚tbの1/3である。このノズルチップ118を製造するために、金型90と同様の金型を用いて挿入部118bの端面に相当する位置からスラリーを注入したところ、内部空間の全体、特にフランジ部118cに相当する空間の全体にまでスラリーが行き渡らず、空隙が生じた。そのため、得られたノズルチップ118は、フランジ部118cの形状が不良なものになった。こうしたことから、金型の注入口をフランジ部118cと挿入部118bとの境界に相当する位置に変更した。その場合、内部空間の全体にスラリーが行き渡ったものの、フランジ面118fに生じたバリ等の余剰部分(図8の点線のハッチング参照)を研削・研磨して除去し、フランジ面118fの面精度を上げる必要があった。このように研削・研磨等の機械加工が必要になると、製造コストが嵩む。
図6に戻り、作業者は、円形パイプ16とノズルチップ18とを用意した後、円形パイプ16の差込口16bにノズルチップ18の挿入部18bを差し込む。これにより、図6Bに示すように、円形パイプ16とノズルチップ18とは隙間なく密着すると共に、ノズルチップ18のフランジ部18cの外面と円形パイプ16の差込口16bの外面とが段差なく連なり、ノズル本体14が完成する。ノズルチップ18は円形パイプ16に圧入固定してもよいし、接着剤を用いて固定してもよい。
次に、部品実装機50のコントローラ86が、生産ジョブに基づいて基板51へ部品を装着する動作について説明する。まず、コントローラ86は、ヘッドユニット60の複数の吸着ノズル10にフィーダ82から供給される部品を順次吸着させる。具体的には、コントローラ86は、X軸スライダ62及びY軸スライダ66を制御して1番目の吸着ノズル10を所望の部品の真上に配置する。次に、コントローラ86は、1番目の吸着ノズル10を下降させると共にその吸着ノズル10へ負圧が供給されるようにする。これにより、1番目の吸着ノズル10に所望の部品が吸着される。なお、吸着ノズル10のノズル本体14は、ノズルホルダ30に対して軸方向に移動可能で、且つ、インナースプリング36により弾性保持されているため、部品を吸着する際の軸方向の衝撃を吸収することができる。その後、コントローラ86は、1番目の吸着ノズル10が下降位置から定位置に戻るように上昇させる。2番目以降の吸着ノズル10についても、これと同様の動作を繰り返す。これにより、1番目から12番目の吸着ノズル10のすべてに部品を吸着させることができる。その後、コントローラ86は、X軸スライダ62及びY軸スライダ66を制御して、ヘッドユニット60を基板51の上方へ向かって移動させる。その移動中、各吸着ノズル10に吸着された部品はパーツカメラ72によって撮像される。その後、コントローラ86は、ヘッド70を基板51上に移動し、1番目の吸着ノズル10を所望の位置に下降させ、その吸着ノズル10へ大気圧が供給されるようにする。これにより、1番目の吸着ノズル10に吸着されていた部品が基板51の所望の位置に装着される。2番目以降の吸着ノズル10に吸着されていた部品についても、同様にして基板51上に装着していく。
以上詳述した本実施形態では、ノズルチップ18は、セラミックを焼結したまま機械加工を行っていないアズファイアード(as fired)部材であるため、機械加工を行うコストがかからない。したがって、ノズルチップ18を低コストで製造でき、ひいてはノズル本体14を低コストで製造することができる。このノズルチップ18は、挿入部18bの端面にバリ18gを有している。バリ18gは、ノズルチップ18を成形するための金型90にセラミックスラリーを注入したときの注入口92aだったことを示す痕跡である。ここでは、挿入部18bの外周面からフランジ部18cのフランジ面18fの外周縁までの長さL1が挿入部18bの肉厚tb以下のため、挿入部18bの端面に当たる注入口92aから金型90の内部空間92にセラミックスラリーを注入したとしても、スラリーが内部空間92の全体(フランジ部18cに相当する空間を含む)に行き渡る。そのため、ノズルチップ18はアズファイアード部材であってもフランジ面18fの精度が高い。また、ノズルチップ18はフランジ面18fで円形パイプ16の周端面16dに接触するため、円形パイプ16の所定の基準位置(ここでは長穴16aの上端位置とする)からノズルチップ18の吸着面18dまでの長さL2(図6B参照)はこのフランジ面18fの精度に依存する。このフランジ面18fはアズファイアード部材であっても精度が高いため、長さL2の精度も高くなり、ひいては部品実装時における吸着面18dの高さ位置の精度が高くなる。
また、ノズルチップ18の吸着部18aの肉厚taは挿入部18bの肉厚tbよりも薄い。そのため、円形パイプ16の差込口16bに差し込まれる挿入部18bは、強度が確保される。一方、吸着部18aは、サイズの小さい部品に対応することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、長さL1(図5参照)を挿入部18bの肉厚tbと同じとしたが、肉厚tb以下であればよい。また、長さL1は0.2mm以上に設定されていることが好ましい。こうすれば、ノズルチップ18のフランジ面18fと円形パイプ16の周端面16dとの接触面積を十分確保することができる。
上述した実施形態では、ノズルチップ18は焼結したまま機械加工を行っていないアズファイアード部材としたが、例えば、焼結したまま機械加工を行わずめっきなどの表面加工を行ったアズファイアード部材としてもよい。
上述した実施形態では、長さL2の基準位置を円形パイプ16の長穴16aの上端位置としたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば円形パイプ16の差込口16bの周端面16dを長さL2の基準位置としてもよい。
上述した実施形態では、ノズルチップ18の吸着面を円形としたが、特に円形に限定されるものではなく、方向性のある形状(例えば長方形、楕円形、長円形など)であってもよい。あるいは、ノズルチップ18の通気孔18eの開口を方向性のある形状にしてもよい。
上述した実施形態では、ノズル本体14の組立を作業者が行ったが、作業者の代わりに作業ロボットが行ってもよい。
本開示の部品実装用ノズルは、以下のように構成してもよい。
本開示の部品実装用ノズルにおいて、前記挿入部の外周面から前記フランジ面の外周縁までの長さが0.2mm以上であることが好ましい。こうすれば、ノズルチップのフランジ面と円形パイプの差込口の周端面との接触面積を十分確保することができる。
本開示の部品実装用ノズルにおいて、前記吸着部の肉厚は前記挿入部の肉厚よりも薄くてもよい。ノズルチップの挿入部が円形パイプの差込口に差し込まれることを考慮すると、挿入部の肉厚はある程度厚くする必要があるが、吸着部の肉厚は部品サイズが小さくなるのに応じて薄くすることが好ましい。
本開示の部品実装用ノズルは、部品実装機に利用可能である。
10 吸着ノズル、12 通気通路、14 ノズル本体、16 円形パイプ、16a 長穴、16b 差込口、16c テーパ部、16d 周端面、18 ノズルチップ、18a 吸着部、18b 挿入部、18c フランジ部、18d 吸着面、18e 通気孔、18f フランジ面、18g バリ、20 スリーブ、22 円筒部、24 円盤部、26 ピン、30 ノズルホルダ、32 ノズル軸、32a J字溝、32aa 止め溝部分、32b ばね受け部、33 ピン、34 チューブ、34a 長穴、35 リング、36 インナースプリング、38 可動部材、38a フランジ、40 アウタースプリング、50 部品実装機、51 基板、52 基台、54 基板搬送装置、56 支持板、58 コンベアベルト、60 ヘッドユニット、62 X軸スライダ、64 ガイドレール、66 Y軸スライダ、68 ガイドレール、70 ヘッド、72 パーツカメラ、74 ノズルストッカー、80 部品供給装置、82 フィーダ、84 リール、86 コントローラ、90 金型、92 内部空間、92a 注入口、118 ノズルチップ、118a 吸着部、118b 挿入部、118c フランジ部、118f フランジ面。

Claims (3)

  1. 軸方向に沿った通気孔を有するノズルチップが円形パイプの差込口に差し込まれて固定された部品実装用ノズルであって、
    前記ノズルチップは、セラミックを焼結したまま機械加工を行っていないアズファイアード部材であり、前記円形パイプの前記差込口に差し込まれ端面にバリを有する挿入部と、部品吸着面を有する吸着部と、前記挿入部と前記吸着部との間に設けられたフランジ部とを備え、
    前記フランジ部は、前記挿入部側のフランジ面で前記円形パイプの差込口の周端面に接触し、前記挿入部の外周面から前記フランジ面の外周縁までの長さが前記挿入部の肉厚以下である、
    部品実装用ノズル。
  2. 前記挿入部の外周面から前記フランジ面の外周縁までの長さが0.2mm以上である、
    請求項1に記載の部品実装用ノズル。
  3. 前記吸着部の肉厚は前記挿入部の肉厚よりも薄い、
    請求項1又は2に記載の部品実装用ノズル。
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