JP6849499B2 - クラッチ性能診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のクラッチアクチュエータの応答性を診断するクラッチ性能診断装置に関する。
車両にクラッチの断接は、クラッチ制御装置によるクラッチアクチュエータの駆動制御により行われる(例えば特許文献1)。クラッチアクチュエータは、通常、状況に応じて電磁弁やモータ等の負荷に対する駆動デューティを細やかに調整していたり、例えばPID制御等によりクラッチアクチュエータの応答誤差を動的に修正する制御ロジックが適用されていたりする。
特開2017−40306号公報
しかし、クラッチアクチュエータによって細かな調整が実施される結果、クラッチアクチュエータの劣化は検出されにくく、クラッチアクチュエータが動作できない状況に陥って初めてその異常に気付くことが多い。クラッチアクチュエータの劣化としては、例えば油圧やエア圧のアクチュエータ駆動負荷の劣化や機密漏れや詰まり等があるが、通常走行中にこのような性能劣化を検出することは難しい。クラッチアクチュエータが動作できなくなると車両が自走不可能な状況に陥ってしまうことが懸念され、運転者はクラッチアクチュエータを駆動せずに安全に停車した後、修理を行うことになる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、車両が自走不可能となる前にクラッチアクチュエータの劣化を検知することが可能な、新規かつ改良されたクラッチ性能診断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、クラッチアクチュエータの応答性を診断するクラッチ性能診断装置であって、クラッチアクチュエータの応答性を計測するクラッチ性能計測部と、クラッチ性能計測部による計測結果に基づいて、クラッチアクチュエータの性能劣化を判定する判定部と、を備え、クラッチ性能計測部は、クラッチ性能計測部は、車両の走行中または走行可能状態におけるクラッチアクチュエータの応答性に関する評価指標を算出し、判定部は、評価指標に基づいて、クラッチアクチュエータの性能が劣化しているか否かを判定するクラッチ性能診断装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、車両が自走不可能となる前にクラッチアクチュエータの劣化を検知することができる。
本実施の形態における車両の動力伝達系を示す模式図である。 本実施の形態におけるクラッチ性能診断装置の一機能構成を示す機能ブロック図である。 クラッチ移動速度に基づくクラッチアクチュエータの性能評価の一例を示す説明図である。 クラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に基づくクラッチアクチュエータの性能評価の一例を示す説明図である。 クラッチ断保持性能判定位置に到達するまでのクラッチ断保持時間に基づくクラッチアクチュエータの性能評価の一例を示す説明図である。 本実施形態のクラッチ性能診断装置によるクラッチアクチュエータの応答性の診断処理の全体の流れを示すフローチャートである。 クラッチ性能不良判定処理を示すフローチャートである。 図7のステップ200におけるクラッチ断保持性能確認処理を示すフローチャートである。 図7のステップ300におけるクラッチ接性能A確認処理を示すフローチャートである。 図7のステップ400におけるクラッチ接性能B確認処理を示すフローチャートである。 図7のステップ500におけるクラッチ断性能確認処理を示すフローチャートである。 図6のステップS600におけるクラッチ断保持性能学習処理を示すフローチャートである。 図6のステップS700におけるクラッチ接性能学習処理を示すフローチャートである。 図6のステップS800におけるクラッチ断性能学習処理を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.車両構成例>
(全体構成)
まず図1を参照して本実施形態に係るクラッチ制御装置50を含む車両1の構成例を簡単に説明する。図1は車両1の動力伝達系を示す模式図である。車両1は例えば自動車又は商用車である。本実施形態に係る車両1の動力伝達系はAMT(Automated Manual Transmission)システムとして構築されている。AMTシステムでは、クラッチ20の断接が、搭乗者のクラッチペダルの操作によらずに自動で制御される。
車両1はエンジン5と、クラッチ20と、変速機40と、プロペラシャフト13と、ディファレンシャルギヤ15と、左右の駆動軸17L,17Rと、駆動輪19RL,19RRを備えている。
エンジン5は、ガソリン等を燃料として動力を出力する内燃機関である。エンジン5の出力軸5aはクラッチ20を介して動力伝達系の入力側と接続される。クラッチ20は動力を発生するエンジン5の出力軸5aと変速機40の入力軸11との間で動力の伝達又は遮断を切り替える。車両1の動力伝達系は、クラッチ20の断接を切り替えるクラッチアクチュエータ30を備えている。クラッチアクチュエータ30の動作は制御装置60により制御される。クラッチアクチュエータ30の動作が制御されることでクラッチ20の断接が制御される。
変速機40は例えば複数のギヤ段を有し、ギヤ段を切り替えることで入力軸11に入力された回転力を所望の変速比で変換して出力する。ギヤ段の切り替えは図示しない変速制御装置により制御される。プロペラシャフト13は変速機40に接続されている。左右の駆動軸17L,17Rにはそれぞれ駆動輪19RL,19RRが接続されている。左右の駆動軸17L,17Rにはディファレンシャルギヤ15を介してプロペラシャフト13の回転力が伝達される。
クラッチ制御装置50は、車両1の動力伝達系はクラッチ20の断接を切り替えるクラッチアクチュエータ30の駆動制御を行う装置である。クラッチ制御装置50は、制御装置60の指示に基づき駆動ユニット70を駆動させ、クラッチアクチュエータ30を駆動させる。またクラッチ制御装置50は、クラッチアクチュエータ30の駆動状態を制御装置60へ出力する。クラッチアクチュエータ30の動作が制御されることでクラッチ20の断接が制御される。また変速制御装置によりギヤ段が切り替えられる際にはクラッチ20は切断される。またクラッチ20の接続時においてエンジン5により発生した動力が駆動輪19RL,19RRに伝達されて車両1が走行する。
例えばクラッチ制御装置50は、油圧源(図示せず。)から供給される作動油をクラッチアクチュエータ30の作動室に供給し又は作動室から排出することでクラッチピストンのストローク量を調節しクラッチ20の断接を切り替える。クラッチアクチュエータ30では作動室に作動油が供給されて作動室内の圧力が上昇すると、付勢部材の付勢力に抗してクラッチピストンが作動室とは反対側に移動してクラッチ20が切断される。また作動室内から作動油が排出されると、付勢部材の付勢力によりクラッチピストンが作動室側に移動してクラッチ20が接続される。クラッチアクチュエータ30はクラッチピストンの位置を検出するストロークセンサ51を有する。ストロークセンサ51の検出結果は、駆動ユニット70により駆動されたクラッチピストンの駆動状態として、制御装置60へ出力される。
制御装置60は、クラッチアクチュエータ30の応答性を診断するクラッチ性能診断装置を含む。クラッチ性能診断装置は、クラッチアクチュエータ30の劣化状態を診断し、車両が自走不可能となる前にクラッチアクチュエータ30の劣化を検知する。クラッチ性能診断装置は、クラッチアクチュエータ30のクラッチ移動速度をストロークセンサ51により検出されるクラッチピストンの位置の変化に基づき算出する。クラッチ性能診断装置は、算出されたクラッチ移動速度に基づいて、クラッチ接性能、クラッチ断性能あるいはクラッチ断保持性能についてクラッチアクチュエータ30が正常に機能しているか診断する。
(クラッチ性能診断装置)
図2は本実施形態に係るクラッチ性能診断装置100の一構成例を示す。図2は、本実施形態におけるクラッチ性能診断装置100の一機能構成を示す機能ブロック図である。クラッチ性能診断装置100は制御装置60に含まれる。制御装置60は主としてCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサと、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶装置を備えて構成される。クラッチ性能診断装置100は、図2に示すように、クラッチ性能計測部110と、判定部120と、通知部130と、自己診断部140と、記憶部150とを有する。記憶部150は上記の一つ又は複数の記憶装置を含んでもよい。例えばROMにはプロセッサにより実行されるプログラムや種々の演算処理に用いられるパラメータの情報又はマップ情報等が記憶される。またRAMには制御装置60が取得した情報やプロセッサの演算結果の情報等が記憶される。
クラッチ性能計測部110は、例えばプロセッサ及び電気回路等により構成され、クラッチピストンの位置及び時間に基づきクラッチ性能の診断に用いる評価指標を算出する。例えばクラッチ性能計測部110は、評価指標として、クラッチアクチュエータ30のクラッチ移動速度を計測する。クラッチ移動速度は、例えばクラッチ断性能あるいはクラッチ接性能の診断に利用可能である。クラッチ移動速度は、所定のタイミングでストロークセンサ51により検出されたクラッチピストンの位置に基づき算出される。クラッチ性能計測部110は、クラッチ移動速度を、例えば固定デューティ値(0%を含む)で駆動負荷を通電した状態で予め設定された所定のクラッチ移動量だけクラッチピストンが移動するのにかかった時間を計測して算出してもよい。あるいはクラッチ性能計測部110は、予め設定された所定時間におけるクラッチピストンの変位量を計測して、クラッチ移動速度を算出してもよい。
また、クラッチ性能計測部110は、クラッチ接性能の診断に用いる評価指標として、例えばクラッチ接される直前にデューティ値を固定デューティ値にして、当該時点から所定時間内に予め設定された所定位置(クラッチ接性能判定クラッチ位置)までクラッチピストンが到達できなかった未到達回数をカウントしてもよい。さらに、クラッチ性能計測部110は、クラッチ断保持性能の診断に用いる評価指標として、クラッチ断動作終了後、クラッチアクチュエータ30の駆動を停止している間にクラッチ20が予め設定された所定位置(クラッチ断保持性能判定位置)に到達するクラッチ断保持時間を計測してもよい。クラッチ性能計測部110により算出あるいは計測された評価指標は、判定部120へ出力される。
判定部120は、例えばプロセッサ及び電気回路等により構成され、クラッチ性能計測部110から入力された評価指標に基づいて、クラッチアクチュエータ30の性能劣化を判定する。判定部120は、クラッチ接性能、クラッチ断性能あるいはクラッチ断保持性能について、診断対象のアクチュエータ性能が正常であると判定可能な規定範囲と評価指標とを比較することでその性能劣化を判定する。各アクチュエータ性能の性能劣化判定に用いられる規定範囲は、予め記憶部150に記録されている。判定部120は、アクチュエータ性能が劣化していると判定したとき、運転者に対する注意喚起を行うよう通知部130へ指示する。
通知部130は、運転者に対して情報通知可能な機能部であり、情報を出力する出力部と、出力部による出力を制御する出力制御部とからなる。通知部130は、例えば情報を表示可能なディスプレイやランプ等であってもよく、音声出力するスピーカであってもよい。
自己診断部140は、例えばプロセッサ及び電気回路等により構成され、クラッチ断接を実施可能な状況下においてクラッチアクチュエータの性能診断を実施する。本実施形態に係るクラッチ性能診断装置100では、クラッチアクチュエータ30の性能を診断するための評価指標は、車両の走行中または走行可能状態においてクラッチ性能計測部110によって算出または計測されるが、評価指標を得るために必要な計測情報が取得できない場合もある。自己診断部140は、クラッチアクチュエータ30の性能劣化の判定に必要な計測情報が取得できない場合に、クラッチ断接を実施可能な状況下においてクラッチアクチュエータ30の性能診断を実施する。クラッチ断接を実施可能な状況としては、例えばギヤがニュートラルに設定され車両が停止している時等がある。自己診断部140を設けることにより、通常走行中にアクチュエータ性能の評価指標を取得し難い場合にも、自己診断によって評価指標を取得し、アクチュエータ性能を評価することができる。
記憶部150は、各アクチュエータ性能の性能劣化判定に用いられる規定範囲等を記憶する。記憶部150には、例えば評価指標としてクラッチ移動速度を用いる場合の移動速度許容範囲、評価指標としてクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数を用いる場合の許容規定回数、評価指標としてクラッチ断保持性能判定位置に到達するまでのクラッチ断保持時間を用いる場合の許容時間等が規定範囲として記録されている。
<2.クラッチ性能診断装置によるクラッチアクチュエータの応答性診断>
以下、本実施形態に係るクラッチ性能診断装置100によるクラッチアクチュエータ30の応答性の診断処理について説明する。
(2−1.クラッチアクチュエータ性能の評価例)
クラッチアクチュエータの応答性の診断処理の説明に先立ち、図3〜図5に基づいて、クラッチアクチュエータ性能の評価例を説明する。本実施形態に係るクラッチ性能診断装置100ではクラッチ接性能、クラッチ断性能及びクラッチ断保持性能が診断される。
(1)クラッチ移動速度に基づく評価(クラッチ接性能またはクラッチ断性能)
図3にクラッチ移動速度に基づくクラッチアクチュエータ30の性能評価の一例を示す。図3には、クラッチ移動速度の異なる3つのケースA1〜A3が示されている。なお図3では、クラッチ接性能を評価する場合について示しているが、クラッチ断性能についても同様に評価可能である。
クラッチ移動速度に基づくクラッチ接性能評価では、クラッチ断からクラッチ接とするストロークにおけるクラッチ移動速度が規定範囲内にあるか否かを判定する。クラッチ移動速度が規定範囲より小さい場合には、クラッチアクチュエータの応答性が低下していると判定することができる。
ここで図3に示すように、クラッチ断位置からのクラッチ移動開始直後及びクラッチ接位置へのクラッチ到達完了直前は、クラッチ移動速度の変化が大きい。そこで、本実施形態では、クラッチ20のストローク中においてクラッチ移動速度が略一定であるとみなせる中間領域におけるクラッチ移動速度に基づきクラッチ接性能を評価する。中間領域は、クラッチ断位置からクラッチ接位置までのストローク領域のうち、通常クラッチ移動速度が略一定であるとみなせる領域を任意に設定すればよい。換言すると、中間領域は、クラッチ移動速度を算出するためのクラッチピストンの位置の計測が開始される計測開始クラッチ位置からクラッチピストンの位置の計測が終了される計測終了クラッチ位置までの範囲となる。
クラッチ20がクラッチ断からクラッチ接にされる際、固定デューティ値でクラッチピストンの移動が開始されると、クラッチ性能計測部110は、クラッチピストンの計測開始クラッチ位置への到達が検出されたときに、時間計測を開始する。そしてクラッチピストンの計測終了クラッチ位置への到達が検出されると、クラッチ性能計測部110は時間計測を終了する。時間計測の開始から終了までの時間を応答時間tとする。応答時間tはクラッチ20のストローク領域のうち中間領域の移動に要した時間であり、中間領域におけるクラッチピストンの移動距離をXとすると、中間領域におけるクラッチ移動速度Vは下記式(1)で表される。
クラッチ移動速度V=(計測終了クラッチ位置−計測開始クラッチ位置)/応答時間
=移動距離X/応答時間t ・・・(1)
上記式(1)において移動距離Xは一定であるため、クラッチ移動速度Vは応答時間tに応じて変化する。図3に示すように、応答時間tは、ケースA1のようにクラッチ断からクラッチ接までの時間が短くなるほど時間t1のように短くなり、ケースA3のようにクラッチ断からクラッチ接までの時間が長くなるほど時間t3のように長くなる。応答時間tが長くなるほどクラッチ移動速度Vは小さくなり、クラッチアクチュエータ30の応答性の低下が懸念される。したがって式(1)より算出されるクラッチ移動速度Vが規定範囲よりも小さくなったとき、クラッチ接性能が低下したと判定することができる。
なおクラッチ断性能についても上記クラッチ接性と同様に評価することができる。クラッチ20がクラッチ接からクラッチ断にされる際、固定デューティ値でクラッチピストンの移動が開始されると、クラッチ性能計測部110は、クラッチ断時のクラッチピストンの計測開始クラッチ位置への到達が検出されたときに、時間計測を開始する。そしてクラッチピストンのクラッチ断時の計測終了クラッチ位置への到達が検出されると、クラッチ性能計測部110は時間計測を終了する。クラッチ性能計測部110は、計測された応答時間tとクラッチピストンの移動距離Xとに基づき、上記式(1)に基づきクラッチ移動速度Vを算出する。算出されたクラッチ移動速度Vが規定範囲よりも小さくなったとき、クラッチ断性能が低下したと判定することができる。
なお上記説明では、移動距離一定として応答時間を計測しクラッチ移動速度を算出したが、例えば、中間領域において応答時間を一定としたときの移動距離を計測することでクラッチ移動速度を算出してもよい。
(2)クラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に基づく評価(クラッチ接性能)
図4にクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に基づくクラッチアクチュエータ30の性能評価の一例を示す。かかるクラッチ接性能評価では、クラッチ断からクラッチ接とするストロークが行われる毎に、不定であったデューティ値が固定デューティ値とされた時点から所定の規定時間内にクラッチ接性能判定クラッチ位置にクラッチピストンが到達したか否かを判定する。クラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数が規定回数よりも多くなった場合には、クラッチ接性能が低下していると判定することができる。この評価方法は特に、通常走行中は固定デューティ出力する機会が少ない車両の場合に有効である。
図4に示すように、クラッチ20がクラッチ断からクラッチ接にされる際、デューティ値は不定であるが、クラッチ位置が固定デューティ値の出力開始位置に到達するとデューティ値は固定デューティ値とされ、クラッチ20を接続するために通電される。このとき、クラッチ性能計測部110は、固定デューティ値に設定後、クラッチピストンの位置がクラッチ接位置に到達する直前のクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達するまでの時間(計測到達時間)を計測する。計測到達時間が短いほどクラッチ接は速やかに行われ、クラッチ接性能は良好と判定される。クラッチピストンのクラッチ接性能判定クラッチ位置への到達評価は、例えば計測到達時間が規定時間T以下であるか否かによって行ってもよく、固定デューティ値に設定後、クラッチピストンが規定時間T以内にクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達したか否かによって行ってもよい。
例えば図4のケースB1に示すように、固定デューティ値に設定後、クラッチピストンが規定時間T以内にクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達している場合には、クラッチ接性能は良好であると判定できる。一方、例えば図4のケースB2に示すように、固定デューティ値に設定後、クラッチピストンが規定時間T以内にクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達しなかった場合には、規定時間T以内でのクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数がカウントされる。かかる判定は例えばクラッチ接が行われる度に実施される。そして未到達回数が規定回数を超えたとき、クラッチ接性能に不良がある可能性が高いと判定される。
規定回数は、例えば実施されたクラッチピストンのクラッチ接性能判定クラッチ位置への到達評価の前評価回数のうち半分の回数としてもよい。すなわち、50%以上の確率で、固定デューティ値に設定後、クラッチピストンが規定時間T以内にクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達しない状態となったとき、クラッチ接性能は不良であると判定してもよい。
このクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に基づく評価は、上述したように、通常走行中は固定デューティ出力する機会が少ない車両の場合に有効である。また、かかる評価は通常のクラッチ動作に基づいて実施することが可能である。したがって、クラッチ接性能の評価は、上述したようにクラッチ移動速度に基づいて行うことも可能であるが、例えばクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に基づく評価によってクラッチ接性能が不良と判定された場合に、より高精度に診断するためにクラッチ移動速度に基づいて再評価するようにしてもよい。
(3)クラッチ断保持性能判定位置に到達するまでのクラッチ断保持時間に基づく評価(クラッチ断保持性能)
図5にクラッチ断保持性能判定位置に到達するまでのクラッチ断保持時間に基づくクラッチアクチュエータ30の性能評価の一例を示す。かかるクラッチ断保持性能評価では、クラッチ接からクラッチ断にするクラッチ断動作の終了後、クラッチアクチュエータ30の駆動停止中において、クラッチ接側に移動するクラッチピストンの位置を評価する。
クラッチアクチュエータの気密性が低いと、クラッチ断の状態を保持することができない。この場合、図5のケースC1に示すように、クラッチ断とされた後に当該クラッチ断状態を保持すべき時間(クラッチ断保持規定時間)Tを経過する前に、クラッチ断の状態が保持されていると判定可能なクラッチ断保持性能判定位置よりクラッチ接側へクラッチピストンの位置が移動されてしまう。このように、クラッチ断保持規定時間Tを経過する前にクラッチピストンの位置がクラッチ断保持性能判定位置に到達した場合には、クラッチ断保持性能が不良であると判定できる。一方、図5のケースC2に示すように、クラッチ断保持規定時間Tを経過後してもクラッチピストンの位置がクラッチ断保持性能判定位置に到達しない場合には、クラッチ断保持性能は正常であると判定できる。
クラッチ断保持性能判定位置に到達するまでのクラッチ断保持時間に基づく評価は、ギヤがニュートラルのときに実施される。ニュートラルからギヤ接続がされたときには、かかる評価は中断してもよい。
以上のようなクラッチアクチュエータ性能の評価を実施することで、クラッチ接性能、クラッチ断性能及びクラッチ断保持性能を診断することができる。
(2−2.クラッチアクチュエータ性能の診断処理例)
以下、図6〜14に基づいて、クラッチアクチュエータの応答性の診断処理について説明する。図6は、本実施形態のクラッチ性能診断装置100によるクラッチアクチュエータの応答性の診断処理の全体の流れを示すフローチャートである。図7〜図11は、図6のステップS100のクラッチ性能不良判定処理に関する詳細処理を示している。また、図12〜図14は、自己診断部140による自己診断時の学習処理を示している。
(1)全体処理構成
まず図6に基づき、全体の処理構成を説明する。本実施形態のクラッチ性能診断装置100によるクラッチアクチュエータの応答性の診断処理は、車両の駆動開始後に開始される。なおクラッチアクチュエータ30が油圧である場合、その応答性は油温によって変動する。このため、例えば油温がクラッチアクチュエータ30の応答性が安定する所定温度以上となったときにかかる診断処理を開始するようにしてもよい。
(S10:自己学習要否判定)
図6に示すように、まず、ステップS100のクラッチ性能不良判定処理を実施するために、自己診断部140による自己診断時の学習処理を実施する必要があるか否かが確認される(S10)。車両の走行中または走行可能状態にクラッチ性能計測部110によってクラッチアクチュエータ30の性能劣化の判定に必要な計測情報が取得できない場合には、クラッチ性能不良判定処理を実施できない。そこでステップS10では、クラッチ性能不良判定処理を実施するために可能かどうかを判定している。ステップS10にて学習処理の実施は不要と判定された場合には、ステップS100へ進み、クラッチ性能不良判定処理を実施する。一方、ステップS10にて学習処理の実施が必要と判定された場合には、ステップS20へ進み、学習処理を実行する。なお自己診断が実施できない車両である場合にはステップS20以降の学習処理を実施できないため、ステップS100へ進み、クラッチ性能不良判定処理を実施するようにしてもよい。
(S100:クラッチ性能不良判定処理)
ステップS10にて学習処理の実施は不要と判定された場合、クラッチ性能計測部110、判定部120及び通知部130により、クラッチ性能不良判定処理が実施される(S100)。なお、ステップS100のクラッチ性能不良判定処理の詳細については後述する。ステップS100のクラッチ性能不良判定処理を終えると、ステップS60に進む。
(S20〜S50、S600〜S800:自己学習処理)
一方、ステップS10にて学習処理の実施が必要と判定された場合には、ステップS20へ進み、自己診断部140による学習処理が実行される。学習処理では、まず、車両が学習可能な状態にあるか否かが判定される(S20)。学習可能な状態とは、クラッチ断接を実施可能な状態をいい、例えばギヤがニュートラルに設定され車両が停止している状態等がある。かかる状態を満たしていない場合にはそのままステップS60に進む。一方、車両が学習可能な状態にある場合には、クラッチ断保持性能が未確認であるか(S30)、クラッチ接性能が未確認であるか(S40)、クラッチ断性能が未確認であるか(S50)が順次確認される。そして、確認されていないクラッチアクチュエータの性能があれば、クラッチ断保持性能学習処理(S600)、クラッチ接性能学習処理(S700)、あるいは、クラッチ断性能学習処理(S800)が実施され、ステップS100のクラッチ性能不良判定処理を実施可能とするための情報が取得される。クラッチ断保持性能学習処理(S600)、クラッチ接性能学習処理(S700)及びクラッチ断性能学習処理(S800)の詳細については後述する。なおステップS30〜S50にてすべての性能が確認済と判定された場合には、ステップS60へ進む。ステップS20〜S50、S600〜S800による自己学習処理の実施後、ステップS100のクラッチ性能不良判定処理が実施される。
(S60、S70:診断終了判定)
ステップS100のクラッチ性能不良判定処理が実施された後、あるいは、ステップS20にて車両が学習可能な状態ではないと判定された場合またはステップS30〜S50にてすべての性能が確認済と判定された場合、車両がキーオフとされ駆動停止状態となっているかが判定される(S60)。車両がキーオフでない場合には、所定時間経過後の次のタイミングでステップS10からの処理が繰り返し実施される(S70)。一方、車両がキーオフされた場合には、図6に示すクラッチアクチュエータ30の診断処理が終了される。
(2)クラッチ性能不良判定処理
図6のステップS100のクラッチ性能不良判定処理について、図7〜図11に基づき説明する。図7は、クラッチ性能不良判定処理を示すフローチャートである。図8は、図7のステップ200におけるクラッチ断保持性能確認処理を示すフローチャートである。図9は、図7のステップ300におけるクラッチ接性能A確認処理を示すフローチャートである。図10は、図7のステップ400におけるクラッチ接性能B確認処理を示すフローチャートである。図11は、図7のステップ500におけるクラッチ断性能確認処理を示すフローチャートである。
クラッチ性能不良判定処理では、図7に示すように、まずクラッチ接からクラッチ断にするクラッチ断動作が完了した状態であるか否かが判定される(S110)。クラッチ断動作が完了している場合、クラッチ断保持性能確認処理が実施される(S200)。クラッチ断保持性能確認処理は、例えば図5に示したクラッチ断保持性能判定位置に到達するまでのクラッチ断保持時間に基づく評価に基づき実施される。
ここで図8に基づき、クラッチ断保持性能確認処理を説明する。クラッチ性能計測部110は、まず、クラッチ断保持性能を確認中であるか否かを確認する(S210)。クラッチ断保持性能の確認が開始されていない場合には、クラッチ性能計測部110はタイマをスタートさせ、クラッチ断保持時間の計測を開始する(S260)。クラッチ断保持時間の計測開始後クラッチ断保持性能を確認中として、ステップS210の処理に戻る。
ステップS210にてクラッチ断保持性能の確認が開始されていると判定された場合、クラッチ性能計測部110は、クラッチピストンがクラッチ断保持性能判定位置に到達したか否かを判定する(S220)。ステップS220にてクラッチピストンがクラッチ断保持性能判定位置に到達した場合、判定部120はクラッチ断保持性能には不良があると判定し、通知部130により当該不良を通知する(S230)。そしてクラッチ性能診断装置100はクラッチ断保持性能の確認が終了したとして(S250)、図8の処理を終了し、図7の処理へ戻る。
一方、ステップS220にてクラッチピストンがクラッチ断保持性能判定位置に到達していない場合、クラッチ性能計測部110は、クラッチ断保持時間がクラッチ断保持規定時間Tを経過したか否かを確認する(S240)。クラッチ断保持時間がクラッチ断保持規定時間Tを経過していない場合には、ステップS220からの処理を繰り返す。クラッチ断保持時間がクラッチ断保持規定時間Tを経過すると、判定部120は、クラッチピストンがクラッチ断保持性能判定位置に到達せずにクラッチ断保持規定時間Tを経過したことから、クラッチ断保持性能は正常であると判定する。その後クラッチ性能診断装置100はクラッチ断保持性能の確認が終了したとして(S250)、図8の処理を終了し、図7の処理へ戻る。
図7の説明に戻り、ステップS200のクラッチ断保持性能確認処理が終了すると、図7のクラッチ性能不良判定処理を終了し、図6のステップS60へ進む。一方、ステップS110にてクラッチ断動作が完了した状態ではないと判定された場合には、クラッチ性能診断装置100はクラッチ断保持性能の確認が終了したとする(S120)。そしてクラッチ性能診断装置100はクラッチ接性能A確認処理を開始する(S300)。クラッチ接性能A確認処理は、例えば図4に示したクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に基づく評価に基づき実施される。
ここで図9に基づき、クラッチ接性能A確認処理を説明する。クラッチ性能計測部110は、まずクラッチ20がクラッチ接動作中の状態であるか否かを確認する(S301)。クラッチ接動作中の状態ではないとき、制御装置60により固定デューティ値の出力が停止され通常のデューティ値が出力される(S303)。通常のデューティ値が出力されると、クラッチ性能計測部110はステップS301からの処理を繰り返す。
一方、ステップS301にてクラッチ20がクラッチ接動作中の状態であると判定されたとき、クラッチ性能計測部110は、固定デューティ値の出力中であるか否かを判定する(S305)。固定デューティ値の出力中でない場合には、クラッチ性能計測部110は、クラッチピストンの位置が固定デューティ値の出力開始クラッチ位置に到達したか否かを判定する(S307)。クラッチピストンの位置が固定デューティ値の出力開始クラッチ位置に到達していない場合には、クラッチ性能計測部110はステップS301からの処理を繰り返す。かかる状態は、クラッチピストンの位置が固定デューティ値の出力開始クラッチ位置に到達していない状態であり、デューティ値は不定である。一方、クラッチピストンの位置が固定デューティ値の出力開始クラッチ位置に到達すると、制御装置60により固定デューティ値の出力が開始されるとともに、クラッチ性能計測部110によりタイマがスタートされ、不定であったデューティ値が固定デューティ値とされた時点からの経過時間の計測が開始される(S309)。その後クラッチ性能計測部110は、ステップS301からの処理を繰り返す。
ステップS305にて固定デューティ値の出力中であると判定されると、クラッチ性能計測部110は、タイマにより計測されている経過時間が規定時間Tを経過したか否かを判定する(S311)。クラッチ性能計測部110は、経過時間が規定時間Tを経過するまでステップS301からの処理を繰り返す。そして、経過時間が規定時間Tを経過すると、判定部120は規定時間Tを経過するまでの間にクラッチピストンの位置がクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達したか否かを判定する(S313)。クラッチピストンの位置がクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達していないとき、判定部120は、クラッチ接性能は正常であると判定する。その後クラッチ性能診断装置100はクラッチ接性能Aの確認が終了したとして図8の処理を終了し、図7の処理へ戻る。
一方、ステップS313にて規定時間Tを経過するまでの間にクラッチピストンの位置がクラッチ接性能判定クラッチ位置に到達した場合、判定部120は規定時間T以内でのクラッチ接性能判定クラッチ位置への未到達回数に+1カウントする(S315)。そして判定部120は、未到達回数が規定回数を超えたか否かを判定し(S317)、未到達回数が規定回数を超えたとき、クラッチ接性能に不良がある可能性が高いと判定して、通知部130によりクラッチ接性能不良を通知する(S319)。その後クラッチ性能診断装置100はクラッチ接性能Aの確認が終了したとして図8の処理を終了し、図7の処理へ戻る。
図7の説明に戻り、ステップS300のクラッチ接性能A確認処理が終了すると、クラッチ性能診断装置100は、再度クラッチ接動作中の状態であるかを判定する(S130)。クラッチ接動作中の状態である場合には、クラッチ接性能B確認処理が実施される(S400)。クラッチ接性能B確認処理は、例えば図3に示したクラッチ移動速度に基づく評価に基づき実施される。
ここで図10に基づき、クラッチ接性能B確認処理を説明する。クラッチ性能計測部110は、クラッチ移動速度の計測中であるか否かを判定する(S410)。クラッチ移動速度の計測中ではないとき、クラッチ性能計測部110は、クラッチ移動速度を計測開始な状態であるか否かを判定する(S460)。クラッチ移動速度を計測開始な状態であるとは、クラッチ20がクラッチ断からクラッチ接にされる際にクラッチピストンの位置がクラッチピストンの計測開始クラッチ位置に到達したことが検出されたときである。クラッチ移動速度を計測開始な状態となったとき、クラッチ性能計測部110は時間計測を開始してクラッチ移動速度計測中として(S470)ステップS410の処理に戻る。
ステップS410にてクラッチ移動速度の計測中と判定された場合、クラッチ性能計測部110は、クラッチピストンが計測終了クラッチ位置に到達したか否かを判定する(S420)。ステップS420の処理はクラッチピストンが計測終了クラッチ位置に到達するまで繰り返し実行される。そしてクラッチピストンが計測終了クラッチ位置に到達すると、クラッチ性能計測部110は、計測された応答時間とクラッチピストンの移動距離とに基づき、上記式(1)に基づきクラッチ移動速度を算出する(S430)。
その後判定部120は、クラッチ移動速度が規定範囲内であるか否かを判定する(S440)。クラッチ移動速度が規定範囲内である場合には、クラッチ接性能は正常であるとして、図10の処理を終了し、図7の処理へ戻る。一方、ステップS440にてクラッチ移動速度が規定範囲内にはないと判定した場合には、判定部120はクラッチ接性能に不良があると判定し、通知部130により当該不良を通知する(S450)。そしてクラッチ性能診断装置100はクラッチ接性能Bの確認が終了したとして図10の処理を終了し、図7の処理へ戻る。
図7の説明に戻り、ステップS400のクラッチ接性能B確認処理が終了すると、図6のステップS60へ進む。一方、ステップS130にてクラッチ接動作中の状態ではないと判定された場合には、クラッチ性能診断装置100はクラッチ接性能(クラッチ接性能A及びクラッチ接性能B)の確認が終了したとする(S140)。そしてクラッチ性能診断装置100は、クラッチ接性能の確認と同様にクラッチ断性能についても確認する。まず、クラッチ性能診断装置100は、クラッチ断動作中の状態であるかを判定する(S150)。クラッチ断動作中の状態である場合には、クラッチ断性能確認処理が実施される(S500)。クラッチ断性能確認処理は、例えば図3に示したクラッチ移動速度に基づく評価に基づき実施される。すなわち、図10に示したクラッチ接性能Bと同様の確認処理が実施される。
ここで図11に基づき、クラッチ断性能確認処理を説明する。まずクラッチ性能計測部110は、クラッチ移動速度の計測中であるか否かを判定する(S510)。クラッチ移動速度の計測中ではないとき、クラッチ性能計測部110は、クラッチ移動速度を計測開始な状態であるか否かを判定する(S560)。クラッチ移動速度を計測開始な状態であるとは、クラッチ20がクラッチ接からクラッチ断にされる際にクラッチピストンの位置がクラッチピストンの計測開始クラッチ位置に到達したことが検出されたときである。クラッチ移動速度を計測開始な状態となったとき、クラッチ性能計測部110は時間計測を開始してクラッチ移動速度計測中として(S570)ステップS510の処理に戻る。
ステップS510にてクラッチ移動速度の計測中と判定された場合、クラッチ性能計測部110は、クラッチピストンが計測終了クラッチ位置に到達したか否かを判定する(S520)。ステップS520の処理はクラッチピストンが計測終了クラッチ位置に到達するまで繰り返し実行される。そしてクラッチピストンが計測終了クラッチ位置に到達すると、クラッチ性能計測部110は、計測された応答時間とクラッチピストンの移動距離とに基づき、上記式(1)に基づきクラッチ移動速度を算出する(S530)。
その後判定部120は、クラッチ移動速度が規定範囲内であるか否かを判定する(S540)。クラッチ移動速度が規定範囲内である場合には、クラッチ断性能は正常であるとして、図11の処理を終了し、図7の処理へ戻る。一方、ステップS540にてクラッチ移動速度が規定範囲内にはないと判定した場合には、判定部120はクラッチ断性能に不良があると判定し、通知部130により当該不良を通知する(S550)。そしてクラッチ性能診断装置100はクラッチ断性能の確認が終了したとして図11の処理を終了し、図7の処理へ戻る。
図7の説明に戻り、ステップS500のクラッチ断性能確認処理が終了すると、図6のステップS60へ進む。一方、ステップS150にてクラッチ断動作中の状態ではないと判定された場合には、クラッチ性能診断装置100はクラッチ断性能の確認が終了したとする(S160)。その後、図7のクラッチ性能不良判定処理を終了し、図6のステップS60へ進む。
(3)自己学習処理
図7に示したクラッチ性能不良判定処理は、車両の走行中または走行可能状態にクラッチ性能計測部110によってクラッチアクチュエータ30の性能劣化の判定に必要な計測情報が取得できる場合には実行可能であるが、必要な計測情報が取得できない場合には、実行できない。この場合、クラッチ断保持性能、クラッチ接性能及びクラッチ断性能をクラッチ性能不良判定処理にてそれぞれ診断するにあたり、自己診断部140により計測情報を取得した後、クラッチ性能不良判定処理が実行される。このとき自己診断部140は、実際にクラッチアクチュエータ30を作動させ、不足する計測情報を取得する。
(a.クラッチ断保持性能学習処理)
まず、クラッチ断保持性能の診断における計測情報が不足する場合、自己診断部140は、図6のステップ600のクラッチ断保持性能学習処理を実行する。ここで図12にクラッチ断保持性能学習処理を示す。図12に示すように、自己診断部140は、まずクラッチ断保持性能の学習中であるか否かを判定する(S610)。クラッチ断保持性能の学習中であれば、クラッチ断保持性能の学習後、計測結果を自己診断部140から判定部120へ出力する(S620)。その後判定部120により、図7のクラッチ性能不良判定処理が実施される。
一方、ステップS610にてクラッチ断保持性能の学習中ではないと判定された場合、自己診断部140は、学習用クラッチ断制御の実施中であるか否かを判定する(S630)。学習用クラッチ断制御は、例えば図5に示すように、まずクラッチピストンをクラッチ接位置からクラッチ断位置へと移動させるために通電断絶した後、クラッチ断の状態となった時点でデューティ値を0にしてクラッチ断保持性能を確認する。そしてクラッチ断の状態となった時点からクラッチ断保持規定時間T経過させる。かかる一連の制御が学習用クラッチ断制御として実施される。ステップS630にて学習用クラッチ断制御が実施中でないと判定されたとき、自己診断部140はクラッチアクチュエータ30に対して学習用クラッチ断制御の実施を開始し(S640)、ステップS630の処理に戻る。
ステップS630にて学習用クラッチ断制御が実施中であると判定された場合には、自己診断部140は学習用クラッチ断制御のためのクラッチ接からクラッチ断への制御が終了したか否かを判定し(S650)、クラッチ断の状態となるまでステップS630からの処理を繰り返す。そしてクラッチ断の状態となると(S660)、自己診断部140はデューティ値を0にしてクラッチ断保持性能の学習を開始する(S670)。ステップS670ではクラッチ断保持規定時間Tを経過するまでの間、クラッチピストンの位置がクラッチ断保持性能判定位置を超えたか否かを監視する。その後、ステップS610の処理に戻り、クラッチ断保持性能の学習後、計測結果が自己診断部140から判定部120へ出力される(S620)。
このようにクラッチ断保持性能学習処理では、図5のようにクラッチアクチュエータ30を制御し、そのときの計測結果を取得することで、図7に示したクラッチ性能不良判定処理におけるクラッチ断保持性能診断の実行を可能にする。
(b.クラッチ接性能学習処理)
次に、クラッチ接性能学習処理の診断における計測情報が不足する場合、自己診断部140は、図6のステップ700のクラッチ接性能学習処理を実行する。ここで図13にクラッチ接性能学習処理を示す。図13に示すように、自己診断部140は、まずクラッチ断からクラッチ接にする学習用のクラッチ接制御を実施中であるか否かを判定する(S710)。学習用のクラッチ接制御を実施中であれば、当該制御終了後に計測結果からクラッチ移動速度を算出し、自己診断部140から判定部120へ出力する(S720)。その後判定部120により、図7のクラッチ性能不良判定処理が実施される。
一方、ステップS710にて学習用のクラッチ接制御を実施中ではないと判定された場合、自己診断部140は、クラッチ断の状態であるか否かを判定する(S730)。ステップS730にてクラッチ断の状態ではないと判定されたとき、自己診断部140はクラッチアクチュエータ30に対してクラッチ断の状態となるようにクラッチピストンを移動させるクラッチ断制御の実施を開始し(S740)、ステップS730の処理に戻る。
ステップS730にてクラッチ断の状態であると判定された場合には、自己診断部140は学習用のクラッチ接制御の実施を開始する(S750)。これによりクラッチピストンが計測開始クラッチ位置から計測終了クラッチ位置となるまでの時間の計測が開始される。その後、ステップS710の処理に戻り、学習用のクラッチ接制御の終了後、自己診断部140は計測結果より上記式(1)に基づきクラッチ移動速度を算出し、算出結果を判定部120へ出力する(S720)。
このようにクラッチ接性能学習処理では、図3のようにクラッチアクチュエータ30を制御し、そのときの計測結果を取得することで、図7に示したクラッチ性能不良判定処理におけるクラッチ接性能診断の実行を可能にする。
(c.クラッチ断性能学習処理)
クラッチ断性能学習処理の診断における計測情報が不足する場合は、自己診断部140は、上記クラッチ接性能学習処理と同様に図6のステップ800のクラッチ断性能学習処理を実行する。ここで図14にクラッチ断性能学習処理を示す。図13に示すように、自己診断部140は、まずクラッチ接からクラッチ断にする学習用のクラッチ断制御を実施中であるか否かを判定する(S810)。学習用のクラッチ断制御を実施中であれば、当該制御終了後に計測結果からクラッチ移動速度を算出し、自己診断部140から判定部120へ出力する(S820)。その後判定部120により、図7のクラッチ性能不良判定処理が実施される。
一方、ステップS810にて学習用のクラッチ断制御を実施中ではないと判定された場合、自己診断部140は、クラッチ接の状態であるか否かを判定する(S830)。ステップS830にてクラッチ接の状態ではないと判定されたとき、自己診断部140はクラッチアクチュエータ30に対してクラッチ接の状態となるようにクラッチピストンを移動させるクラッチ接制御の実施を開始し(S840)、ステップS830の処理に戻る。
ステップS830にてクラッチ接の状態であると判定された場合には、自己診断部140は学習用のクラッチ断制御の実施を開始する(S850)。これによりクラッチピストンが計測開始クラッチ位置から計測終了クラッチ位置となるまでの時間の計測が開始される。その後、ステップS810の処理に戻り、学習用のクラッチ断制御の終了後、自己診断部140は計測結果より上記式(1)に基づきクラッチ移動速度を算出し、算出結果を判定部120へ出力する(S720)。
このようにクラッチ断性能学習処理では、図3のようにクラッチアクチュエータ30を制御し、そのときの計測結果を取得することで、図7に示したクラッチ性能不良判定処理におけるクラッチ断性能診断の実行を可能にする。
以上説明したように、自己診断部140による自己学習処理により、クラッチ断保持性能、クラッチ接性能及びクラッチ断性能をクラッチ性能不良判定処理にてそれぞれ診断するにあたり不足する計測情報を取得することが可能となる。かかる自己習処理は、例えばギヤがニュートラルに設定され車両が停止している状態等のようにクラッチ断接を実施可能な状態で実施されるが、それ以外の場合、例えばディーラーでの定期車両検査時等に自己学習処理を実施させて、クラッチ性能不良判定処理を実施するといったことも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 車両
5 エンジン
17L,17R 駆動軸
19RL,19RR 駆動輪
20 クラッチ
40 変速機
43 ギヤ連結制御部
45 ギヤ段
50 クラッチ制御装置
60 制御装置
70 駆動ユニット
100 クラッチ性能診断装置
110 クラッチ性能計測部
120 判定部
130 通知部
140 自己診断部
150 記憶部

Claims (6)

  1. クラッチアクチュエータ(30)の応答性を診断するクラッチ性能診断装置(100)であって、
    前記クラッチアクチュエータ(30)の応答性を計測するクラッチ性能計測部(110)と、
    前記クラッチ性能計測部(110)による計測結果に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能劣化を判定する判定部(120)と、
    を備え、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、車両の走行中または走行可能状態におけるクラッチアクチュエータ(30)の応答性に関する評価指標を算出し、
    前記判定部(120)は、前記評価指標に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能が劣化しているか否かを判定するものであり、
    クラッチ断性能の診断時、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、クラッチ接からクラッチ断とする際に、前記クラッチアクチュエータ(30)に対して固定デューティ値で駆動負荷を通電した状態で計測開始クラッチ位置から計測終了クラッチ位置までの応答時間を計測して、クラッチ断応答速度を前記評価指標として算出し、
    前記判定部(120)は、前記クラッチ断応答速度が規定範囲内にない場合にクラッチ断性能が劣化していると判定する、
    クラッチ性能診断装置。
  2. クラッチアクチュエータ(30)の応答性を診断するクラッチ性能診断装置(100)であって、
    前記クラッチアクチュエータ(30)の応答性を計測するクラッチ性能計測部(110)と、
    前記クラッチ性能計測部(110)による計測結果に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能劣化を判定する判定部(120)と、
    を備え、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、車両の走行中または走行可能状態におけるクラッチアクチュエータ(30)の応答性に関する評価指標を算出し、
    前記判定部(120)は、前記評価指標に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能が劣化しているか否かを判定するものであり、
    クラッチ接性能の診断時、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、クラッチ断からクラッチ接とする際に、前記クラッチアクチュエータ(30)に対して固定デューティ値で駆動負荷を通電した状態で計測開始クラッチ位置から計測終了クラッチ位置までの応答時間を計測して、クラッチ接応答速度を前記評価指標として算出し、
    前記判定部(120)は、前記クラッチ接応答速度が規定範囲内にない場合にクラッチ接性能が劣化していると判定する、
    クラッチ性能診断装置。
  3. クラッチアクチュエータ(30)の応答性を診断するクラッチ性能診断装置(100)であって、
    前記クラッチアクチュエータ(30)の応答性を計測するクラッチ性能計測部(110)と、
    前記クラッチ性能計測部(110)による計測結果に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能劣化を判定する判定部(120)と、
    を備え、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、車両の走行中または走行可能状態におけるクラッチアクチュエータ(30)の応答性に関する評価指標を算出し、
    前記判定部(120)は、前記評価指標に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能が劣化しているか否かを判定するものであり、
    クラッチ接性能の診断時、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、クラッチ接される直前にデューティ値を固定デューティ値とした時点から所定時間内にクラッチ接性能判定クラッチ位置に未到達となった未到達回数をカウントして前記評価指標とし、
    前記判定部(120)は、前記未到達回数が規定回数を超えたときクラッチ接性能が劣化していると判定する、
    クラッチ性能診断装置。
  4. クラッチアクチュエータ(30)の応答性を診断するクラッチ性能診断装置(100)であって、
    前記クラッチアクチュエータ(30)の応答性を計測するクラッチ性能計測部(110)と、
    前記クラッチ性能計測部(110)による計測結果に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能劣化を判定する判定部(120)と、
    を備え、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、車両の走行中または走行可能状態におけるクラッチアクチュエータ(30)の応答性に関する評価指標を算出し、
    前記判定部(120)は、前記評価指標に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能が劣化しているか否かを判定するものであり、
    クラッチ断保持性能の診断時、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、クラッチ断動作終了後、前記クラッチアクチュエータ(30)の駆動を停止している間に、クラッチ(20)がクラッチ断保持性能判定位置に到達するクラッチ断保持時間を計測して前記評価指標とし、
    前記判定部(120)は、前記クラッチ断保持時間が規定時間より短い場合、クラッチ断保持性能が不良であると判定する、
    クラッチ性能診断装置。
  5. クラッチアクチュエータ(30)の応答性を診断するクラッチ性能診断装置(100)であって、
    前記クラッチアクチュエータ(30)の応答性を計測するクラッチ性能計測部(110)と、
    前記クラッチ性能計測部(110)による計測結果に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能劣化を判定する判定部(120)と、
    を備え、
    前記クラッチ性能計測部(110)は、車両の走行中または走行可能状態におけるクラッチアクチュエータ(30)の応答性に関する評価指標を算出し、
    前記判定部(120)は、前記評価指標に基づいて、前記クラッチアクチュエータ(30)の性能が劣化しているか否かを判定するものであり、
    車両の走行中または走行可能状態に前記クラッチ性能計測部(110)によって前記クラッチアクチュエータ(30)の性能劣化の判定に必要な計測情報が取得できない場合に、クラッチ断接を実施可能な状況下において前記クラッチアクチュエータ(30)の性能診断を実施する自己診断部(140)をさらに備える、
    クラッチ性能診断装置。
  6. 前記自己診断部(140)は、ギヤがニュートラルに設定された車両停止時に前記クラッチアクチュエータ(30)の性能診断を実施する、
    請求項に記載のクラッチ性能診断装置。
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