JP6849477B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、全方位撮像やパノラマ撮像等の超広視野撮像に好適な撮像装置に関する。
上記のような超広視野撮像は、監視、TV会議、医療用内視鏡および科学的測量等の様々な分野で行われている。超広視野撮像を行うための方法として、複数のカメラで得られる複数の撮像画像を連続した1つの画像となるように繋ぎ合わせる技術が知られている。この際、複数のカメラの光学系の入射瞳位置が互いに異なると、該複数のカメラで得られる複数の撮像画像間に視差が生じ、これらを被写体のずれがないように繋ぎ合わせることが困難となる。
特許文献1には、このような複数のカメラを用いて得られる撮像画像間の視差を低減することが可能な撮像装置が開示されている。具体的には、複数のカメラの光学系において入射光の光路を反射部材により折り曲げるとともに、入射瞳位置を光学系外(反射部材の背後、すなわち反射部材より像側)に設定している。これにより、それぞれの光学系の入射瞳位置を概ね一致させるように複数のカメラを配置している。
特許文献2には、180°超の画角を有して互いに反対側を向く2つのカメラを、それらの光学系の入射瞳位置近傍に設けた反射部材の背面同士が対向し、かつそれぞれの像面が反射部材を挟んで互いに反対側に位置するように配置した撮像装置が開示されている。この撮像装置でも、2つのカメラの入射瞳位置を互いに近づけることが可能である。
特開2002−320124号公報 特開2013−25255号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された撮像装置では、入射瞳位置が反射部材よりも像側に位置するため、光学系の広画角化が困難である。このため、撮像視野を広げるためには多くのカメラが必要となり、撮像装置全体が大型化する。
一方、特許文献2にて開示された180°超の画角を有する光学系を用いた撮像装置では、より小さい画角の光学系を用いた場合に採用される一般的な射影方式とは異なる特殊な射影方式を用いて広視野内の被写体を矩形の撮像素子上に投影する。しかし、そのような特殊な射影方式を用いると不可避的に被写体像が歪む。特に画角周辺部においては被写体の歪みが大きくなる。このため、2つのカメラで得られた画像を繋ぎ合わせる際にはその大きな歪みを除去することが困難になる。
本発明は、小型でありながらも容易に良好な超広視野画像を得ることが可能な撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、互いに異なる方位を向いた複数の光学系と、複数の光学系により形成された被写体像を撮像する少なくとも1つの撮像素子とを有する。複数の光学系はそれぞれ、光路を撮像素子に向けて折り曲げる反射素子を含んでおり、該複数の光学系の光路が反射素子よりも物体側において互いに交差しており、該複数の光学系はそれぞれ、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、反射素子を含んで正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、該複数の光学系の光路が第1のレンズ群と第2のレンズ群との間において互いに交差しており、該複数の光学系のそれぞれにおいて、第1レンズ群と第2レンズ群の間の間隔をLとし、光学系の全系の焦点距離をfとするとき、3.20≦L/f≦5.50なる条件を満たすことを特徴とする。


本発明によれば、良好な超広視野画像を容易に得ることが可能な小型の撮像装置を実現することができる。
本発明の実施例1である撮像装置の水平断面図。 実施例1の撮像装置に設けられる光学系の構成を示す図。 実施例1(数値例)における光学系の収差図。 実施例1の撮像装置における撮像素子の配置を示す図。 本発明の実施例2である撮像装置における複数の光学系の水平断面図。 実施例2の撮像装置の側面断面図および撮像素子の配置を示す図。 本発明の実施例3である撮像装置の側面断面図および撮像素子の配置を示す図。 本発明の実施例4である撮像装置の側面断面図および撮像素子の配置を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である撮像装置10の上方向から見たときの水平断面を示している。
撮像装置10は、水平周方向における複数箇所に配置され、互いに異なる水平方位を向いた複数(本実施例では3つ)の光学系L0(L0a〜L0c)を有する。3つの光学系L0は、それらの光軸AXL(AXLa〜AXLc)が各光学系L0の物体側光学系である第1レンズ群L1(L1a〜L1c)と像側光学系である第2レンズ群L2(L2a〜L2c)との間の点Oで互いに交差するように配置されている。また、第2レンズ群L2の内部には、光学系L0の光路を撮像素子IM(IMa〜IMc)に向けて折り曲げる反射素子としてのプリズムPR(PRa〜PRc)が含まれている。各撮像素子IMは、CMOSセンサやCCDセンサ等により構成され、各光学系L0が形成する被写体像を撮像(光電変換)する。
本実施例の撮像装置10では、水平周方向における360°の撮像画角を得るために、それぞれ水平周方向に120°以上の撮像画角を有する3つの光学系L0を等角度間隔で配置している。各光学系L0は、該光学系L0の入射瞳位置(ノーダルポイント)の近傍に広い空気間隔が設けられている。3つの光学系L0は、この空気間隔内の点Oにおいて、それぞれの光軸AXLが互いに120°の角度(交差角)をなして互いに交差するように配置されている。
点Oは、3つの光学系L0の入射瞳位置であることが望ましい。すなわち、3つの光学系L0は、それらの入射瞳位置が互いに一致するように配置されることが望ましい。これにより、3つの光学系L0を通して視差の少ない3つの撮像画像を得ることができる。なお、「入射瞳位置が互いに一致する」とは、完全に一致する場合だけでなく、所定の許容範囲内でほぼ一致する場合も含む。
また、本実施例の撮像装置10は、上記3つの撮像画像を連続した1つの画像となるように繋ぎ合わせる合成処理(以下、画像結合という)を行う。これにより、パノラマ画像や全方位画像を得ることができる。360°の撮像画角を得るために3つの光学系L0を用いることで、光学系L0ごとの撮像画角を180°よりも小さくすることができる。この場合、それぞれ180°以上の撮像画角を有する複数の光学系を用いる場合に比べて、各光学系L0の画角周辺部の被写体像の歪みが少ない射影方式を採用することができる。つまり、各撮像画像における被写体像の歪みを低減して画像結合を容易に行うことができる。
図2には、各光学系L0の光学構成を、その光軸AXLが直線状に延びるように展開して示している。図2において、左側が物体側であり、右側が像側(撮像面側)である。光学系L0は、物体側から順に、前述した第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とを有する。第2レンズ群L2は、物体側から順に、物体側レンズ群L21と、前述したプリズムPRと、像側レンズ群L22とを含む。SPは開口絞りであり、3つの光学系L0の光路が交差する領域(点O)とプリズムPRとの間に配置されている。IPは撮像素子IMの撮像面が配置される像面である。
以下に各光学系L0の具体的な数値例としてレンズデータ1を示す。レンズデータ1において、iを物体側から数えた順序とするとき、riはi番目の光学面(第i面)の曲率半径であり、diは第i面と第(i+1)面との間の軸上間隔を示す。また、ndiおよびνdiはそれぞれ、d線に対するi番目の光学部材の材料の屈折率およびアッベ数である。レンズデータ1において*が付された非球面の形状は、光軸方向にX軸をとり、光軸と直交する方向にH軸をとり、光の進行方向を正として、Rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12を非球面係数とするとき、以下の式で表される。
Figure 0006849477
非球面係数において、「e−x」は10−xを意味する。また、BFは空気換算のバックフォーカスである。
(レンズデータ1)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 95.897 1.80 1.76385 48.5 36.02
2* 12.471 7.52 22.60
3* 238.647 1.00 1.59522 67.7 22.02
4 22.358 37.39 20.19
5 55.727 1.88 1.59522 67.7 12.11
6 -46.082 0.44 11.85
7(絞り) ∞ 0.47 11.79
8 17.811 2.39 1.43875 94.7 12.39
9 122.566 1.00 12.44
10 ∞ 0.50 1.51633 64.1 15.00
11 ∞ 0.75 15.00
12 ∞ 15.00 1.77250 49.6 15.00
13 ∞ 3.38 15.00
14 14.079 5.90 1.43875 94.7 14.04
15 -15.606 0.90 1.95375 32.3 13.41
16* 23.937 1.11 13.68
17 18.432 6.78 1.43875 94.7 15.52
18 -13.256 0.14 16.25
19 -18.534 0.95 2.00100 29.1 16.02
20 34.058 0.95 17.45
21 36.205 2.95 1.92286 18.9 19.73
22 -160.913 4.73 20.21
23* 60.430 3.21 1.49710 81.6 23.11
24 -27.772 (可変) 23.84
像面 ∞

非球面データ
第2面
K =-3.16579e-002 A 4= 4.78621e-006 A 6=-1.93434e-007 A 8= 3.88320e-009 A10=-1.73981e-011

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-7.66786e-006 A 6= 2.55313e-007 A 8=-2.24042e-009 A10= 6.06241e-012

第16面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.78337e-005 A 6= 8.92017e-008 A 8=-2.22233e-009 A10= 3.26267e-011

第23面
K = 0.00000e+000 A 4=-9.93607e-005 A 6= 4.48034e-007 A 8=-3.58066e-009 A10= 5.67429e-012

各種データ
ズーム比 1.00

焦点距離 9.90
Fナンバー 4.00
半画角 79.06
像高 13.66
レンズ全長 104.14
BF 3.00

d24 3.00

入射瞳位置 12.51
射出瞳位置 -73.10
前側主点位置 21.12
後側主点位置 -6.90

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 9.90 101.14 21.12 -6.90

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -11.48 10.32 3.41 -4.82
2 5 30.96 53.43 13.20 -54.68

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -18.94
2 3 -41.52
3 5 42.67
4 8 47.17
5 10 0.00
6 12 0.00
7 14 17.96
8 15 -9.80
9 17 18.80
10 19 -11.88
11 21 32.26
12 23 38.75

図3には、上記数値例の光学系L0の諸収差(球面収差、非点収差、歪曲および倍率色収差)を示している。球面収差において、FnoはFナンバーである。dはd線(波長587.6nm)であり、gはg線(波長435.8nm)である。非点収差において、Mはd線におけるメリディオナル像面であり、Sはd線におけるサジタル像面である。歪曲はd線について示している。倍率色収差はd線に対するg線について示している。ωは半画角(度)である。
本実施例の光学系L0は、射影方式として、等距離射影方式を採用している。等距離射影方式は、光学系L0の焦点距離をfとし、撮像画角をθ(ラジアン)とし、像の大きさをyとするとき、
y=f・θ
で表される射影方式である。このため、図3中の歪曲は、等距離射影方式における理想像高からのずれを表している。図に示すように、画角周辺部まで歪曲が小さく抑えられている。
また、本実施例では、前述したように画像結合を容易にするために3つの光学系L0の入射瞳位置を互いに一致(または近接)させながら、撮像装置全体を小型化するために各光学系L0の屈折力を最適に設定している。各光学系L0は、光軸AXLが延びる光軸方向にて隣り合うレンズ間の光軸上の間隔のうち最大の間隔(点Oを含む間隔)を境として、物体側に配置された負の屈折力を有する第1レンズ群L1と像側に配置された正の屈折力を有する第2レンズ群L2とを有する。第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間のレンズ間隔をLとし、全系の焦点距離をf、第1レンズ群L1の焦点距離をf1とする。このとき、水平光学系L0は、
3.20≦L/f≦5.50 ・・・(1)
−0.60≦f1/L≦−0.10 ・・・(2)
なる条件を満足する。
条件(1)および(2)の技術的意味について説明する。図1において、Aは光学系L0aにおける負の第1レンズ群L1aを通過して正の第2レンズ群L2aに入射する軸外光束Laと他の光学系L0bの第2レンズ群L2bやこれを保持する不図示のレンズ鏡筒とが干渉する可能性がある領域を示す。条件(1)および(2)は、この光束干渉の可能性を低減しつつ光学系全系(つまりは撮像装置10全体)の小型化と高性能化を達成するための条件である。第1レンズ群L1の負の屈折力が強い(負の屈折力の絶対値が大きい)と、第1レンズ群L1を通過した後の軸外光束をより光軸AXLに近づけることが容易となり、軸外光束と他の光学系L0の第2レンズ群L2との干渉を軽減することが容易となる。第1および第2レンズ群L1,L2間のレンズ間隔Lを広げることで上記光束干渉の可能性を低減することもできるが、光学系L0が大型化するため、好ましくない。このため、光学系L0を小型化しつつ上記光束干渉の可能性を低減するためには、レンズ間隔Lに対する第1レンズ群L1の負の屈折力を適切に設定することが必要となる。
条件(1)は、光学系L0を小型化するための条件である。条件(1)の上限値を超えるようにレンズ間隔Lが長くなると、複数の光学系L0間での光束干渉は少なくなるが、光学系L0が大型化するため、好ましくない。また、条件(1)の下限値を下回るようにてレンズ間隔Lが短くなると、複数の光学系L0間で光束干渉が発生しやすくなるため、好ましくない。
なお、より好ましくは、条件(1)の上限値および下限値を以下のようにするとよい。
3.25≦L/f≦5.00 ・・・(1)′
条件(2)の上限値を超えるように第1レンズ群L1の負の屈折力が強くなりすぎると、上述した光束干渉の可能性は少なくなるが、像面湾曲が多く発生し、高い光学性能を維持することが困難となるため、好ましくない。高い光学性能を達成するために第1レンズ群L1のレンズ枚数を増やこともできるが、これでは最も物体側のレンズの有効径が大きくなり、光学系L0同士の物理的干渉が発生しやすくなるため、好ましくない。条件(2)の下限値を下回るように第1レンズ群L1の負の屈折力が弱く(負の屈折力の絶対値が小さく)なると、各光学系L0の第1レンズ群L1を通過する光束が光軸AXLから離れて他の光学系L0の第2レンズ群L2と干渉しやすくなるため、好ましくない。
なお、より好ましくは、条件(2)の上限値および下限値を以下のようにするとよい。
−0.55≦f1/L≦−0.15 ・・・(2)′
本実施例の撮像装置10は、光学系L0が条件(1)(または(1)′)および(2)(または(2)′)を満足することで、光学系L0同士の干渉を軽減しつつ、光学系全系の小型化および高性能化を実現している。レンズデータ1における条件(1)および(2)の値を表1に示す。
Figure 0006849477
また、3つの光学系L0を120°等間隔で同一平面内に配置すると、各光学系L0の第1レンズ群L1および撮像素子IMが他の光学系L0のそれらと隣接する構成となる。高画質な画像を得るためには、十分な大きさの撮像素子IMを用いることが望ましいが、各光学系L0への入射光の一部が隣り合う光学系L0の撮像素子IMにまで入射するおそれがある。
このため、本実施例では、3つの光学系L0の光路をプリズムPRの反射面によって下方向(互いに同じ方向であり、上方向であってもよい)に折り曲げる。図1において、Bは、光学系L0bにプリズムPRを設けない場合の撮像素子IMb′と他の光学系L0aに入射する光束Laとが干渉する領域を示す。領域Bでの光束Laと撮像素子IMb′との干渉を避けるために光学系L0の画角を狭くすると、死角となる領域が増えるため、好ましくない。画角を狭めずに上記干渉を避けようとすると、撮像素子IMb′の大きさが制限されるため、好ましくない。
本実施例のようにプリズムPRを設けることで、第1レンズ群L1に入射する光束Laと撮像素子IMとの干渉を防ぎつつ、撮像素子IMの大型化を可能としている。また、プリズムPRは第2レンズ群L2の内部に配置されている。つまり、3つの光学系L0は、それらの光軸AXLが互いに交差するための空間領域が確保されたまま光路が折り曲げられている。さらに、プリズムPRは、光学系L0の有効光線径が小さくなる開口絞りSPの近傍に配置されている。これにより、プリズムPRを小型にすることができ、この結果、撮像装置10全体をより小型化することが可能である。
図4(A)は、本実施例の撮像装置10における3つの撮像素子IMの配置を示している。3つの光学系L0は同一構成の光学系であり、光軸AXLが交差する点Oに対して回転対称に配置されている。3つの光学系L0の光軸AXLのうちプリズムPRから撮像素子IMまでの部分はプリズムPRにより折り曲げられることで互いに平行となる。これにより、3つの光学系L0の像面IP、つまりは3つの撮像素子IMの撮像面の高さも互いに同じとなる。言い換えれば、3つの撮像素子IMが同一平面上に配置されている。したがって、3つの撮像素子IMをそれぞれ独立したプリント配線板に実装してもよいが、図4(A)に示すように、同一のプリント配線板11に実装することも可能である。
さらに、図4(B)に示すように、3つの撮像素子IMに代えて、1つ(単一)の撮像素子IMdを用いることも可能である。これにより、撮像装置10の部品点数を削減することができる。
本実施例によれば、超広視野撮像を行うための複数の光学系L0の入射瞳位置が互いに一致(または近接)した小型で高性能な撮像装置10を実現することができる。
図5には、本発明の実施例2である撮像装置20の水平断面を示している。また、図6(A)には、本実施例の撮像装置20の側面断面を示している。本実施例の撮像装置20は、実施例1の撮像装置10が有する水平方位を向いた3つの光学系L0と同じ3つの水平光学系L0(L0a〜L0c)に加えて、上(天頂)方位を向いた光学系(以下、天頂光学系という)L0V1を有する。図6(B)には、本実施例における撮像素子の配置を示している。図5および図6(A),(B)において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付している。
天頂光学系L0Vは、99.94°の撮像画角を有する。天頂光学系L0Vは、その光軸AXLV1が3つの水平光学系L0の光軸AXL(AXLa〜AXLc)が互いに交差する点Oを通過する、すなわち点Oで交差するように配置されている。点Oは、3つの水平光学系L0の入射瞳位置であるとともに天頂光学系L0V1の入射瞳位置であることが望ましい。
図6(A)に示すように、天頂光学系L0V1は、物体側(図の上側)から順に、物体側光学系である第1レンズ群L1V1と像側光学系である第2レンズ群L2V1とを有する。第1レンズ群L1V1と第2レンズ群L2V1との間には、各水平光学系L0と同様に点Oを含む空間領域が設けられている。このため、天頂光学系L0V1と3つの水平光学系L0とを互いに交差するように配置しても、互いに光路を干渉し合わない。このように、本実施例では3つの水平光学系L0と天頂光学系L0V1とをスペース効率良く配置することで、撮像装置20を特に水平方向にて小型化している。
天頂光学系L0V1は、その光軸AXLV1が各水平光学系L0における第2レンズ群L2のうちプリズムPRから撮像素子IMまでの光軸AXLに対して平行となるよう配置されている。これにより、天頂光学系L0V1の像面IPV1は、水平光学系L0の像面IPと平行になっている。
本実施例では、図6(A)に示すように、像面IPV1が像面IPと同じ高さに設定されている。図6(A),(B)に示すように、像面IPV1には撮像素子IMV1の撮像面が配置され、像面IPには撮像素子IM(IMa〜IMc)の撮像面が配置されている。この場合、実施例1と同様に、撮像素子IMV1,IMを同一のプリント配線板(図示せず)に実装することが可能である。また、図6(B)に破線で示したように、実施例1の図4(B)と同様に、撮像素子IMV1,IMに代えて、1つ(単一)の撮像素子IMdを用いることも可能である。これにより、撮像装置20の部品点数を削減することができる。
本実施例によれば、天頂を含む超広視野撮像を行うための複数の光学系L0,L0V1の入射瞳位置が互いに一致(または近接)した小型で高性能な撮像装置20を実現することができる。
以下に天頂光学系L0Vの具体的な数値例としてレンズデータ2を示す。レンズデータ2に記載される各文字の意味はレンズデータ1と同様である。
(レンズデータ2)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 43.407 0.80 1.76385 48.5 22.56
2 11.343 2.96 17.71
3 24.927 0.80 1.55332 71.7 17.50
4 12.299 29.92 15.92
5 31.672 0.98 1.63980 34.5 8.16
6 6592.626 0.20 8.37
7(絞り) ∞ 0.01 8.47
8 9.563 2.41 1.59522 67.7 9.04
9 -37.652 0.50 1.88300 40.8 8.92
10 -381.814 3.91 8.88
11* 34.406 0.50 1.85400 40.4 8.31
12 6.253 2.74 1.43875 94.9 8.09
13 -29.902 0.47 8.42
14 7.312 2.75 1.43875 94.9 9.38
15 -113.177 0.64 1.88300 40.8 9.13
16 9.559 6.99 8.82
17* 19.128 1.42 1.55332 71.7 13.78
18 27.427 (可変) 13.78
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-8.76929e-006 A 6= 1.66621e-007 A 8=-1.56200e-009 A10= 8.25955e-012 A12=-1.65844e-014

第11面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.95235e-004 A 6=-6.83768e-007 A 8=-4.60527e-008 A10= 9.12215e-010

第17面
K = 0.00000e+000 A 4= 9.19014e-005 A 6=-5.16677e-007 A 8= 2.13838e-008 A10=-1.65526e-010

各種データ
ズーム比 1.00

焦点距離 8.60
Fナンバー 3.66
半画角 49.97
像高 7.50
レンズ全長 63.00
BF 5.00

d18 5.00

入射瞳位置 11.16
射出瞳位置 -15.67
前側主点位置 16.18
後側主点位置 -3.60

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 8.60 58.00 16.18 -3.60

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -20.32
2 3 -44.88
3 5 49.74
4 8 13.06
5 9 -47.34
6 11 -9.02
7 12 12.07
8 14 15.76
9 15 -9.96
10 17 107.68
図7(A)には、本発明の実施例3である撮像装置30の側面断面を示している。本実施例において、3つの水平光学系L0と天頂光学系L0V2の基本的な構成は実施例2の3つの水平光学系L0と天頂光学系L0V1と同じである。図7(B)には、本実施例における撮像素子の配置を示している。図7(A),(B)において、実施例2と共通する構成要素には実施例2と同符号を付している。
ただし、本実施例では、天頂光学系L0V2の像面IPV2(撮像素子IMV2)が、3つの水平光学系L0の像面IP(撮像素子IM)よりも下側、つまりは像側の位置に設定されている。このような構成により、水平光学系L0の撮像素子IM(IMa〜IMc)を、天頂光学系L0V2から撮像素子IMV2への光路と干渉しない範囲で天頂光学系L0V2の光軸AXLV2に寄せて配置することができる。これにより、撮像装置30を水平方向においてより小型化することができる。
この際、図7(A),(B)に示すように、撮像素子IMV2の撮像面にかからない範囲で、水平光学系L0の撮像素子IMを撮像素子IMV2の一部Cに光軸方向(光路が延びる方向)において重なるように配置してもよい。これにより、撮像装置30を水平方向においてさらに小型化することができる。
図8(A)には、本発明の実施例4である撮像装置40の水平断面を示している。本実施例において、3つの水平光学系L0と天頂光学系L0V3の基本的な構成は実施例2の3つの水平光学系L0と天頂光学系L0V1と同じである。図8(B)には、本実施例における撮像素子の配置を示している。図8(A),(B)において、実施例2と共通する構成要素には実施例2と同符号を付している。
ただし、本実施例では、天頂光学系L0V3の像面IPV3(撮像素子IMV3)が、3つの水平光学系L0の像面IP(撮像素子IM)よりも上側、つまりは物体側の位置に設定されている。このような構成により、水平光学系L0の撮像素子IM(IMa〜IMc)を、天頂光学系L0V3から撮像素子IMV3への光路と干渉しない範囲で天頂光学系L0V3の光軸AXLV3に寄せて配置することができる。これにより、撮像装置40を水平方向においてより小型化することができる。
この際、図8(A),(B)に示すように、水平光学系L0の撮像素子IMの撮像面にかからない範囲で、該撮像素子IMを天頂光学系LOV3の撮像素子IMV3の一部Dに光軸方向において重なるように配置してもよい。これにより、撮像装置40を水平方向においてさらに小型化することができる。
また、本実施例では、撮像装置40が3つの水平光学系L0および天頂L0V3を保持する構造体(本体)41を有する。そして、構造体41の底面部における撮像素子IMV3の下側に、三脚等の外部構造体と機械的に結合可能な脚座42を有する。本実施例では、撮像素子IMV3を、撮像素子IMよりも物体側において脚座42を避けて配置することができる。つまり、脚座42を下方に突出させることなく構造体41を設けることができ、この結果、撮像装置40を小型化することができる。なお、撮像素子IMV3の下側には、脚座42に限らず電源等の他の構成要素を配置してもよい。
なお、上記各実施例では、反射素子としてプリズムPRを設けた場合について説明したが、ミラー等の他の反射素子を用いてもよい。
また、上記各実施例では、3つの光学系L0によって360°の撮像画角を得る撮像装置について説明したが、4つ以上の光学系によって360°の撮像画角を得てもよいし、360°より小さい撮像画角を2つの光学系によって得てもよい。
さらに、上記各実施例では、3つの光学系L0をそれらの光軸を120°の交差角をなすように交差させる場合について説明したが、各光学系L0の撮像画角に応じて交差角を変更してもよい。
また、上記各実施例では、水平周方向に3つの光学系L0を配置する場合について説明したが、水平面に対して垂直方向に角度を持たせて(例えば、斜め上を向くように)各光学系を配置してもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
L0 (水平)光学系
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
PR プリズム(反射素子)
IM 撮像素子

Claims (8)

  1. 互いに異なる方位を向いた複数の光学系と、
    前記複数の光学系により形成された被写体像を撮像する少なくとも1つの撮像素子とを有し、
    前記複数の光学系はそれぞれ、光路を前記撮像素子に向けて折り曲げる反射素子を含んでおり、
    前記複数の光学系の前記光路が前記反射素子よりも物体側において互いに交差しており、
    前記複数の光学系はそれぞれ、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、前記反射素子を含んで正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    該複数の光学系の前記光路が前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間において互いに交差しており、
    前記複数の光学系のそれぞれにおいて、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間の間隔をLとし、該光学系の全系の焦点距離をfとするとき、
    3.20≦L/f≦5.50
    なる条件を満たすことを特徴とする撮像装置。
  2. 互いに異なる方位を向いた複数の光学系と、
    前記複数の光学系により形成された被写体像を撮像する少なくとも1つの撮像素子とを有し、
    前記複数の光学系はそれぞれ、光路を前記撮像素子に向けて折り曲げる反射素子を含んでおり、
    前記複数の光学系の前記光路が前記反射素子よりも物体側において互いに交差しており、
    前記複数の光学系はそれぞれ、前記光路が交差する領域と前記反射素子との間に配置された開口絞りを含むことを特徴とする撮像装置。
  3. 前記複数の光学系の前記光路が、該複数の光学系のそれぞれの入射瞳位置が互いに一致するように互いに交差していることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき、
    −0.60≦f1/L≦−0.10
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の光学系の前記光路が、前記反射素子によって互いに同じ方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記複数の光学系に対して複数の前記撮像素子が設けられており、
    前記複数の撮像素子が同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の光学系に対して複数の前記撮像素子が設けられており、
    前記複数の撮像素子が同一のプリント配線板に実装されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記複数の光学系に対して1つの撮像素子が設けられていることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
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