JP6000823B2 - 光学素子、光学系、立体撮像装置、及び内視鏡 - Google Patents

光学素子、光学系、立体撮像装置、及び内視鏡 Download PDF

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本発明は、光学素子、光学系、立体撮像装置、及び内視鏡に関する。
従来、立体視用に視差の異なる2つの画像を略同一の平面上に結像させて撮像する方法が開示されている(特許文献1及び2参照)。また、
(特許文献2参照)。
米国特許5191203号公報 特開平8−122665号公報 特開2003−210390号公報 特開平5−300424号公報
近年、高解像・高画素数化の流れからFナンバーの小さい明るい光学系が必要とされるようになっている。しかしながら、従来の方法では、広画角の立体像、例えば90°を超えるような立体像を鮮明に撮像できなかった。また、今までの光学系では、光学系全長が長くなり、小型の撮像光学系を構成することが不可能であった。さらに、凸面鏡を使う方法は、凸面で反射する場合に非点収差が発生するために、高解像の撮像ができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、安価で簡単な構成によって、観察画角の広い立体像を得ることが可能な光学素子、光学系、立体撮像装置、及び内視鏡を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態である光学素子は、
中心軸の周りで回転対称な屈折率が1より大きい透明媒体を少なくとも2個含み、
前記透明媒体は、
前記中心軸に対して最外周に配置された第1透過面と、
前記第1透過面より中心軸側に配置された第1反射面と、
前記第1反射面より像面と反対側に配置された第2反射面と、
前記第2反射面より像面側に配置された第2透過面と、
を有し、
前記透明媒体に入射する光束は、
順光線追跡の順に、
前記第1透過面を経て前記透明媒体内に入り、
前記第1反射面で像面と反対側に反射され、
前記第2反射面で像面側に反射され、
前記第2透過面を経て前記透明媒体から像面側の外へ出る光路を構成し、
前記透明媒体の光路は、前記中心軸に対して片側のみで構成され、
前記第1反射面は、前記像面側に凹面を向けて配置される
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態である光学素子は、
前記透明媒体は、第1透明媒体及び第2透明媒体を含み、
以下の条件式(1)を満足する。
0.5 < w1/w2 < 2 (1)
ただし、
w1は、前記第1透明媒体を通過して結像される輪帯状の結像面の幅、
w2は、前記第2透明媒体を通過して結像される輪帯状の結像面の幅、
である。
本発明の一実施形態である光学素子は、
前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体は、前記中心軸上に直列に配置される。
本発明の一実施形態である光学素子は、
前記第1透明媒体の第1中心軸と、前記第2透明媒体の第2中心軸は、並列に配置される。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体が配置される前群と、
前記前群より像面側に配置された後群と、
前記前群と前記後群の間に配置された開口と、
を備え、
前記第1透明媒体を通過し前記前群から射出する光束と、前記第2透明媒体のみを通過し前記前群から射出する光束と、は、前記後群の直前で同一の位置に虚像を形成する。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第1側視光路を有し、
前記第2透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第2側視光路を有し、
前記第1側視光路及び前記第2側視光路の物体の像を前記中心軸と直交する平面に同心に形成する。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第2透明媒体は、前記第1透明媒体を射出した前記第1側視光路の光束を前記第2側視光路よりも前記中心軸に近い側で透過させる。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体は、少なくとも前記中心軸上を観察する直視光路を有し、
前記直視光路の物体の像を前記平面の前記第1側視光路及び前記第2側視光路の物体の像と同心に形成する。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体は、前記中心軸上を移動可能である。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体が配置される第1前群、
前記第1前群より像面側に配置された第1後群、
及び
前記第1前群と前記第1後群の間に配置された第1開口、
を有し、
前記中心軸を囲むように物体の像を形成する第1光学系と、
前記第2透明媒体が配置される第2前群、
前記第2前群より像面側に配置された第2後群、
及び
前記第2前群と前記第2後群の間に配置された第2開口、
を有し、
前記中心軸を囲むように物体の像を形成する第2光学系と、
を備え、
前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体は、それぞれの前記第2反射面の凸面側が前記中心軸上で向かい合うように配置される。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第1側視光路を有し、
前記第2透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第2側視光路を有し、
前記第1側視光路の物体の像を前記中心軸と直交する第1平面内に形成し、
前記第2側視光路の物体の像を前記中心軸と直交する第2平面内に形成する。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1光学系と前記第2光学系の前記中心軸上の間隔は、可変である。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体が配置される第1前群、
前記第1前群より像面側に配置された第1後群、
及び
前記第1前群と前記第1後群の間に配置された第1開口、
を有し、
前記第1中心軸を囲むように物体の像を形成する第1光学系と、
前記第2透明媒体が配置される第2前群、
前記第2前群より像面側に配置された第2後群、
及び
前記第2前群と前記第2後群の間に配置された第2開口、
を有し、
前記第2中心軸を囲むように物体の像を形成する第2光学系と、
を備える。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体は、少なくとも前記第1中心軸と直交する方向を観察する第1側視光路を有し、
前記第2透明媒体は、少なくとも前記第2中心軸と直交する方向を観察する第2側視光路を有し、
前記第1側視光路及び前記第2側視光路の物体の像を前記第1中心軸及び前記第2中心軸と直交する平面内に形成する。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体は、少なくとも前記第1中心軸上を観察する第1直視光路を有し、
前記第2透明媒体は、少なくとも前記第2中心軸上を観察する第2直視光路を有し、
前記第1直視光路及び前記第2直視光路の物体の像を前記平面内に形成する。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1透明媒体は、第1切り欠き部を有し、
前記第2透明媒体は、第2切り欠き部を有し、
前記第1切り欠き部と、前記第2切り欠き部と、を当接させる。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部との間に遮光部材を備える。
本発明の一実施形態である光学系は、
前記第1開口に光束を偏向する第1偏向部と、
前記第2開口に光束を偏向する第2偏向部と、
を備える。
本発明の一実施形態である立体撮像装置は、前記光学系を用いる。
本発明の一実施形態である立体撮像装置は、
前記第1透明媒体の前記第1透過面及び前記第2透明媒体の前記第1透過面に対応する位置に開口を有するケースを備える。
本発明の一実施形態である立体撮像装置は、
前記像面に配置される撮像素子と、
前記撮像素子が撮像した映像のうち、所定角度の扇形の小領域の映像を画像処理して、長方形の左目用観察映像及び長方形の右目用観察映像に変換する画像変換部と、
を備える。
本発明の一実施形態である内視鏡は、前記光学系を用いる。
本発明の一実施形態である光学系、立体撮像装置、及び内視鏡によれば、安価で簡単な構成によって、観察画角の広い立体像を得ることが可能となる。
第1実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第1実施形態の結像面を示す図である。 第1実施形態の他の例の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第2実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった第1状態の断面図である。 第2実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった第2状態の断面図である。 第2実施形態の他の例の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第3実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第4実施形態の光学系1の第1の状態を中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第4実施形態の光学系1の第2の状態を中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第4実施形態の光学素子2を物体側から見た図である。 第4実施形態の像面Iを示す図である。 第4実施形態の光学系1の他の例の中心軸Cに沿ってとった断面図である。 第1実施形態の光学系1の鳥瞰図である。 第1実施形態の光学系1をケースに収納した立体撮像装置を示す図である。 第1実施形態の立体撮像装置の撮像素子を示す図である。 第1実施形態の立体撮像装置1で撮像された映像を肉眼観察用に画像処理した図である。 第1実施形態の光学系1の他の例の鳥瞰図である。 第1実施形態の光学系1の他の例の像面を示す図である。 拡張回転自由曲面を説明する図である。 実施例1の光学系1を示す図である。 実施例1の光学系の第1側視光路21に対応する横収差図である。 実施例1の光学系の第2側視光路22に対応する横収差図である。 実施例2の光学系1の第1状態を示す図である。 実施例2の光学系1の第2状態を示す図である。 実施例1の光学系の第1状態での第1側視光路21に対応する横収差図である。 実施例1の光学系の第2状態での第1側視光路21に対応する横収差図である。 実施例1の光学系の第2側視光路22に対応する横収差図である。 実施例3の光学系1を示す図である。 実施例3の光学系の側視光路21に対応する横収差図である。 実施例4の光学系1を示す図である。 実施例4の光学系1の偏向部5を第1状態とした例を示す図である。 実施例4の光学系1の偏向部5を第2状態とした例を示す図である。 実施例4の光学系の直視光路31に対応する横収差図である。 実施例4の光学系の側視光路21に対応する横収差図である。 本実施形態の光学系を自動車の撮影光学系として用いた例を示す図である。 本実施形態の光学系を屋外の被写体を撮影する撮像装置及び投影装置として用いた例を示す 本実施形態の光学系を内視鏡先端の撮影光学系として用いた例を示す図である。
本実施形態の光学素子について説明する。
図1は、第1実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。
本実施形態の光学素子2は、中心軸Cの周りで回転対称な屈折率が1より大きい透明媒体10を少なくとも2個含み、透明媒体10は、中心軸Cに対して最外周に配置された第1透過面11と、第1透過面11より中心軸C側に配置された第1反射面12と、第1反射面12より像面と反対側に配置された第2反射面13と、第2反射面13より像面側に配置された第2透過面14と、を有し、透明媒体10に入射する光束は、順光線追跡の順に、第1透過面11を経て透明媒体10内に入り、第1反射面12で像面Iと反対側に反射され、第2反射面13で像面I側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体10から像面I側の外へ出る光路を構成し、光路は、中心軸Cに対して片側のみで構成され、第1反射面12は、像面I側に凹面を向けて配置される。
透明媒体10は、内側で反射する第1反射面12及び第2反射面13を有し、第1反射面12及び第2反射面13を裏面鏡で構成することができるので、収差の発生を低減させることが可能となる。また、透明媒体10は、第1透過面11及び第2透過面14を有し、光線を屈曲することができるので、設計の自由度を高くすることが可能となる。
透明媒体10の屈折率は、1より大きいので、透明媒体10に入射した光束の幅が狭くなり、周辺映像の収差を補正することが可能となる。
好ましくは、透明媒体10を屈折率1.5以上の媒質にして、反射作用を有する面を内部反射面で構成することにより、反射面で構成するより収差の発生が少なくなる。この構成により小型で高解像の光学系を構成することが可能となると同時に、2つの反射面を一体に構成することが可能となり、組み立て調整上好ましい。
透明媒体10を屈折率1.7以上の媒質で構成することが好ましい。屈折率を上げるとそれだけ内部反射面の曲率を小さく(曲率半径を大きく)でき、本実施形態のように偏心光学系として構成している場合には、偏心収差の発生が小さくでき、解像力が向上するので好ましい。
さらに好ましくは、屈折率を1.8以上にすることにより、臨界角は33度となり、第1反射面12を全反射面として構成することが可能となり、反射コーティングをする必要がなくなるため、加工上と光量の損失の点で好ましい。
透明媒体10に入射する光束は、順光線追跡の順に、第1透過面11を経て透明媒体10内に入り、第1反射面12で像面Iと反対側に反射され、第2反射面13で像面I側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体10から像面I側の外へ出る光路を構成させるので、略Z字状の光路を構成することになる。その結果、第1反射面12及び第2反射面13への入射角が小さくなり、偏心収差の発生を最小にすることが可能となる。
透明媒体10内の光路は、中心軸Cに対して片側のみで構成されるので、光路長が短くなり、中間結像をしない光路となる。したがって、小型の光学系を構成することが可能となる。
透明媒体10の第1反射面12及び第2反射面13は、像面I側に凹面を向けて配置されるので、面のパワーとしては強い負と正のパワーを有する。したがって、正のパワーの後群Gbとあわせて負−正−正のレトロフォーカスのパワー配置となり、広画角で収差の良好な光学系を形成することが可能となる。また、第1反射面12で発生する像面湾曲を第2反射面13で補正することも可能となり、高解像な結像系に好ましい。
さらに好ましくは、第1反射面12を全反射にすることにより、第1反射面12と第2透過面14の有効領域を重ねることが可能となり、小型の光学素子を構成することが可能となる。また、全反射にすることにより、光量のロスを小さくすることが可能となる。
光学素子2は、このような構成を有する透明媒体10を少なくとも2つ用いることにより、2光路での撮像が可能となり、安価で簡単な構成によって、観察画角の広い立体像を得ることが可能となる。
図2は、第1実施形態の光学系1の結像面を示す図である。
本実施形態の光学素子2では、透明媒体10は、第1透明媒体101及び第2透明媒体102を含み、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
0.5 < w1/w2 < 2 (1)
ただし、
w1は、第1透明媒体101を通過して結像される輪帯状の第1結像面I21の幅(mm)、
w2は、第2透明媒体102を通過して結像される輪帯状の第2結像面I22の幅(mm)、
である。
w1/w2が条件式(1)の下限を下回る場合又は上限を上回る場合、二つの映像の大きさが大きく異なり、立体視や立体計測する場合に大きさを補正することが必要になる。したがって、光学素子2を使用する際の装置が複雑化してしまうので、好ましくない。なお、撮像素子ISは、図2に示すように、第1結像面I21及び第2結像面I22が含まれるように設置されればよい。
次に、第1実施形態の光学系1について説明する。
第1実施形態の光学系1の光学素子2では、第1透明媒体101及び第2透明媒体102は、中心軸C上に直列に配置されることが好ましい。
第1透明媒体101及び第2透明媒体102を中心軸C上に直列に配置することによって、全方位を立体視することが可能となる。
第1実施形態の光学系1は、第1透明媒体101及び第2透明媒体102が配置される前群Gfと、前群Gfより像面側に配置された後群Gbと、前群Gfと後群Gbの間に配置された開口Sと、を備え、第1透明媒体101を通過し前群Gfから射出する光束と、第2透明媒体102のみを通過し前群Gfから射出する光束と、は、後群Gbの直前で同一の位置に虚像を形成することが好ましい。
このように構成することにより、後群Gbで結像される像の位置を同一平面上にすることができるので、光路によってピントを合わせ直すことが不要となり、同時に両光路を撮像することが可能となる。
第1実施形態の光学系1では、第1透明媒体101は、少なくとも中心軸Cと直交する方向を観察する第1側視光路21を有し、第2透明媒体102は、少なくとも中心軸Cと直交する方向を観察する第2側視光路22を有し、第1側視光路21及び第2側視光路22の物体の像を中心軸Cと直交する平面に同心に形成することが好ましい。
このように構成することにより、単一の平面で第1側視光路21及び第2側視光路22の物体の像を撮像することが可能となる。
第1実施形態の光学系1では、第2透明媒体102は、第1透明媒体101を射出した第1側視光路21の光束を第2側視光路22よりも中心軸Cに近い側で透過させることが好ましい。
第1側視光路21が第1透明媒体101を射出する位置から後群Gbまでの間には、第2透明媒体102が存在する。もし、第1側視光路21が第2透明媒体102を透過できない場合、第1側視光路21は、第2透明媒体102の側方を通過させることになり、第1透明媒体101を大型化させることになる。したがって、このように構成することにより、第1透明媒体101を小さく形成することが可能となる。
図3は、第1実施形態の他の例の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。
第1実施形態の他の例の光学系1では、第1透明媒体101及び第2透明媒体102は、少なくとも中心軸C上を観察する直視光路23を有し、直視光路23の物体の像を平面の第1側視光路21及び第2側視光路22の物体の像と同心に形成することが好ましい。
このように構成することにより、中心軸C上を観察することができ、単一の平面で第1側視光路21、第2側視光路22、及び直視光路23の物体の像を撮像することが可能となる。なお、図3に示した例の第1透明媒体101の物体側に配置された前群レンズ成分3の物体側に平面を向けた平凹レンズ31は、画角を広げるためのものであって、配置しなくてもよい。
次に、第2実施形態の光学系1について説明する。
図4は、第2実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった第1状態の断面図である。図5は、第2実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった第2状態の断面図である。
第2実施形態の光学系1では、第1透明媒体101は、図4に示す第1状態と図5に示す第2状態とに、それぞれ移動可能であり、第1透明媒体101と第2透明媒体102の中心軸C上の間隔は、可変であることが好ましい。
第1透明媒体101を移動可能とし、第1透明媒体101と第2透明媒体102の中心軸C上の間隔を可変とすることにより、基線長を可変に調節することが可能となる。例えば、物体との距離が長い場合には、第1透明媒体101と第2透明媒体102を離間させるように配置して基線長を長くし、物体との距離が短い場合には、第1透明媒体101と第2透明媒体102を近接させるように配置して基線長を短くすることができ、物体を見込む輻輳角を適切に設定することができ、物点距離に対応して適切な立体感を得ることが可能となる。
なお、図4に示した第2実施形態の光学系1は、第1透明媒体101と第2透明媒体102の間にアフォーカル素子4を配置している。アフォーカル素子4は、第1アフォーカル素子41及び第2アフォーカル素子42を有し、第1アフォーカル素子41と第2アフォーカル素子42の間の第1中心主光線21Cが中心軸Cに対して平行になるように配置されている。
アフォーカル素子4を配置することによって、第1アフォーカル素子41と第2アフォーカル素子42の間の第1中心主光線21Cを中心軸Cに対して平行にすると共に、第1中心主光線21Cを含む光束を中心軸Cに対して平行とする。第1アフォーカル素子41と第2アフォーカル素子42の間の第1中心主光線21Cが中心軸Cに対して平行であれば、第2透明媒体102に入射する第1中心主光線21Cの位置が変化せず、像面中心も移動しない。さらに、第1中心主光線21Cを含む光束が中心軸Cに対して平行であれば、第1透明媒体101が移動しても中心軸C方向の像の位置も移動しない。
なお、アフォーカル素子4を用いることなく、第1透明媒体101と第2透明媒体102の間の第1中心主光線21Cを中心軸Cに対して平行とすることが可能であれば、アフォーカル素子4を用いる必要はない。
また、第2実施形態と同様に、第1実施形態の光学系1も第1透明媒体101と第2透明媒体102の中心軸C上の間隔を可変としてもよい。
図6は、第2実施形態の他の例の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。
図6に示すように、第2実施形態の他の例の光学系1では、第1実施形態と同様に、第1透明媒体101及び第2透明媒体102は、少なくとも中心軸C上を観察する直視光路23を有し、直視光路23の物体の像を平面の第1側視光路21及び第2側視光路22の物体の像と同心に形成することが好ましい。
このように構成することにより、中心軸C上を観察することができ、単一の平面で第1側視光路21、第2側視光路22、及び直視光路23の物体の像を撮像することが可能となる。なお、図6に示した例の第1透明媒体101の物体側に配置されたレンズ成分3の物体側に平面を向けた平凹レンズ3は、画角を広げるためのものであって、配置しなくてもよい。
次に、第3実施形態の光学系1について説明する。
図7は、第3実施形態の光学系1の中心軸Cに沿ってとった断面図である。
第3実施形態の光学系1は、第1透明媒体101が配置される第1前群Gf1、第1前群Gf1より第1像面I1側に配置された第1後群Gb1、及び第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に配置された第1開口S1、を有し、中心軸Cを囲むように物体の像を形成する第1光学系21と、第2透明媒体102が配置される第2前群Gf2、第2前群Gf2より第2像面I2側に配置された第2後群Gb2、及び、第2前群Gf2と第2後群Gb2の間に配置された第2開口S2、を有し、中心軸Cを囲むように物体の像を形成する第2光学系22と、を備え、第1透明媒体101及び第2透明媒体102は、それぞれの第2反射面131,132の凸面側が中心軸C上で向かい合うように配置されることが好ましい。
このように構成することによって、第1後群Gb1と第1像面I1及び第2後群Gb2と第2像面I2が両端に配置されることになり、基線長を短くすることができ、近距離の物点に対して適切な立体感を得ることが可能となる。
第3実施形態の光学系1では、第1透明媒体101は、少なくとも中心軸Cと直交する方向を観察する第1側視光路21を形成し、第2透明媒体102は、少なくとも中心軸Cと直交する方向を観察する第2側視光路22を形成し、第1側視光路21の物体の像を中心軸Cと直交する第1平面内に形成し、第2側視光路22の物体の像を中心軸Cと直交する第2平面内に形成することが好ましい。
このように構成することによって、安価で簡単な構成によって、全方位を立体視することが可能となる。
第3実施形態の光学系1では、第1光学系11と第2光学系12の中心軸C上の間隔は、可変であることが好ましい。
第1光学系11と第2光学系12の中心軸C上の間隔を可変とすることにより、基線長を可変に調節することが可能となる。例えば、物体との距離が長い場合には、第1透明媒体101と第2透明媒体102を離間させるように配置して基線長を長くし、物体との距離が短い場合には、第1透明媒体101と第2透明媒体102を近接させるように配置して基線長を短くすることができ、物体を見込む輻輳角を適切に設定することができ、物点距離に対応して適切な立体感を得ることが可能となる。
次に、第4実施形態の光学系1について説明する。
図8は、第4実施形態の光学系1の第1の状態を中心軸Cに沿ってとった断面図である。図9は、第4実施形態の光学系1の第2の状態を中心軸Cに沿ってとった断面図である。図10は、第4実施形態の光学素子2を物体側から見た図である。図11は、第4実施形態の像面Iを示す図である。
第4実施形態の光学系1では、図8に示すように、第1透明媒体101の第1中心軸C1と、第2透明媒体102の第2中心軸C2は、並列に配置されることが好ましい。
並列に配置することにより、直視光路23で立体視が可能となり、中心軸C方向の物体も立体視することが可能となる。また、広い画角を観察することが可能となる。
第4実施形態の光学系1では、第1透明媒体101が配置される第1前群Gf1、第1前群Gf1より第1像面I1側に配置された第1後群Gb1、及び第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に配置された第1開口S1、を有し、第1中心軸C1を囲むように物体の像を形成する第1光学系11と、第2透明媒体102が配置される第2前群Gf2、第2前群Gf2より像面側に配置された第2後群Gb2、及び第2前群Gf2と第2後群Gb2の間に配置された第2開口S2を有し、第2中心軸C2を囲むように物体の像を形成する第2光学系12と、を備えることが好ましい。
このように構成することによって、安価で簡単な構成によって、全方位を立体視することが可能となる。
第4実施形態の光学系1では、第1透明媒体101は、少なくとも第1中心軸C1と直交する方向を観察する第1側視光路21を有し、第2透明媒体102は、少なくとも第2中心軸C2と直交する方向を観察する第2側視光路22を有し、第1側視光路21及び第2側視光路22の物体の像を第1中心軸C1及び第2中心軸C2と直交する平面内に形成することが好ましい。
このように構成することにより、単一の平面で第1側視光路21及び第2側視光路22の物体の像を撮像することが可能となる。
第4実施形態の光学系1では、第1透明媒体101は、少なくとも第1中心軸C1上を観察する第1直視光路231を有し、第2透明媒体102は、少なくとも第2中心軸C2上を観察する第2直視光路232を有し、 第1直視光路231及び第2直視光路232の物体の像を平面内に形成することが好ましい。
正面を観察することができ、単一の平面で第1側視光路21、第2側視光路22、及び直視光路23の物体の像を撮像することが可能となる。
なお、図8及び図9に示した例の第1透明媒体101の物体側に配置されたレンズ成分3の物体側に平面を向けた平凹レンズ31は、画角を広げるためのものであって、配置しなくてもよい。また、図11に示すISは、想定される撮像素子ISの設置位置を示すものである。
第4実施形態の光学系1では、図10に示すように、第1透明媒体101は、第1切り欠き部10a1を有し、第2透明媒体102は、第2切り欠き部10a2を有し、第1切り欠き部10a1と、第2切り欠き部10a2と、を当接させることが好ましい。
光学素子2の隣り合う第1透明媒体101及び第2透明媒体102が干渉し、第1透明媒体101及び第2透明媒体102の影になって撮像できない場合、撮像できない側方視野の部分をカットして第1中心軸C1と第2中心軸C2の間隔を短くすることが可能となる。
第4実施形態の光学系1は、第1切り欠き部10a1と第2切り欠き部10a2との間に遮光部材7を備えることが好ましい。
例えば、近距離物点の場合に輻輳角が大きくなりすぎないようにするため、入射瞳間隔である基線長を短くすると、隣接する第1透明媒体101と第2透明媒体102の間でフレアー光が入射してしまうおそれがある。そこで、遮光部材7を設けることにより、フレアー光を低減することが可能となる。
第4実施形態の光学系1は、偏向部5を備える。第1光学系11は、第1開口S1に光束を偏向する第1偏向部51を有し、第2光学系12は、第2開口S2に光束を偏向する第2偏向部52を有することが好ましい。
第1偏向部51を第1開口S1の近傍に設置することによって、第1開口S1より像面側の第1光学系11の第1後群Gb1を第1中心軸C1に同軸に配置することが可能となる。また、第2偏向部52を第2開口S2の近傍に設置することによって、第2開口S2より像面側の第2光学系12の第2後群Gb2を第2中心軸C2に同軸に配置することが可能となる。
図8に示すように、第1偏向部51及び第2偏向部52によって、第1光学系11の第1後群Gb1を通過する第1光束と、第2光学系12の第2後群Gb2を通過する第2光束との間隔を狭める第1状態とすると、図11(a)に示すように、第1像面I1及び第2像面I2の間隔を狭めることができる。したがって、第1結像面I21及び第2結像面I22が含まれるように単一の撮像素子ISを設置すれば、第1光学系11及び第2光学系12の映像を撮像することが可能となる。
また、図11(b)に示すように、第1光学系11及び第2光学系12の映像の使用する領域を狭めて、第1結像面I21及び第2結像面I22を小さくすることにより、さらに小型の撮像素子ISに第1光学系11及び第2光学系12の映像を撮像することが可能となる。
なお、第1光学系11及び第2光学系12の映像の間隔よりも狭い基線長にすることも可能である。
また、図9に示すように、第1偏向部51及び第2偏向部52によって、第1光学系11の第1後群Gb1を通過する第1光束と、第2光学系12の第2後群Gb2を通過する第2光束と、の間隔を広げる第2状態とすることにより、図11(c)に示すように、第1像面I1及び第2像面I2の間隔を広げることができる。したがって、第1撮像素子IS1と第2撮像素子IS2との間隔を広くすることで、各撮像素子IS1,IS2への入射角を小さくすることができ、良好な収差状態を得ることが可能となる。
図12は、第4実施形態の光学系1の他の例の中心軸Cに沿ってとった断面図である。なお、図12では、第1光学系11のみを示しており、第2光学系12を省略している。
図12に示す例の第4実施形態の光学系1は、第1透明媒体101の中心軸C1付近に孔151が形成され、直視光路231が孔151を通過する構成としている。
このように、直視光路231が孔151を通過する構成としているので、光学系1を軽量化することが可能となる。また、直視光路231を通る光束の収差を小さくすることが可能となる。
図13は、第1実施形態の光学系1の鳥瞰図である。図14は、第1実施形態の光学系1をケースに収納した立体撮像装置を示す図である。
第1実施形態の光学系1は、図13に示すように構成される。このように構成される第1実施形態の光学系1を撮像装置等に用いる際には、図14に示すように、第1透明媒体101の第1透過面111及び第2透明媒体102の第1透過面112に対応する位置に開口を有するケース8を備えることが好ましい。
なお、他の実施形態の光学系1も、使用時には、ケース8に収納して立体撮像装置として用いることが好ましい。また、直視光路23を有する光学系1に用いるには、ケース8に直視光路23を通過する光束のための図示しない開口部を設けることが好ましい。
図15は、第1実施形態の立体撮像装置の撮像素子を示す図である。図16は、第1実施形態の立体撮像装置で撮像された映像を肉眼観察用に画像処理した図である。
本実施形態の立体撮像装置は、像面Iに配置される撮像素子ISと、撮像素子ISが撮像した映像のうち、所定角度の扇形の小領域I21a,I22aの映像を画像処理して、長方形の左目用観察映像及び長方形の右目用観察映像に変換する画像変換部と、を備えることが好ましい。
具体的には、図15に示すように第1実施形態の立体撮像装置の撮像素子が撮像した映像のうち、第1側視光路小領域I21a及び第2側視光路小領域I22aの映像を観察する場合、図16に示すように、第1側視光路小領域I21a及び第2側視光路小領域I22aの映像を画像処理して、それぞれ長方形の左目用観察映像L及び右目用観察映像Rに変換することが好ましい。
したがって、必要な領域の映像のみを簡単に立体的に観察することが可能となる。
図17は、第1実施形態の光学系1の他の例の鳥瞰図である。図18は、第1実施形態の光学系1の他の例の像面を示す図である。
第1実施形態の光学系1の他の例では、図17に示すように、第1透明媒体101及び第2透明媒体102の角度を限定して使用する場合を示したものである。このように、使用する部分のみを残して他の部分をカットすることで、さらに小型化することが可能となる。また、図18に示すように、像面Iでの映像も第1透明媒体101及び第2透明媒体102の使用する部分に対応して観察可能となるので、像面Iでの映像に対応した有効な撮像エリアを有する撮像素子ISを用いればよく、撮像素子ISを小型化することが可能となる。
なお、本実施形態の光学系1において、反射作用を持つ第1反射面12と第2反射面13はいずれも開口Sに凹面を向けている。これにより、第1反射面12と第2反射面13のパワー配置が負−正の配置となり、光学素子2の反射面のパワー配置が所謂レトロフォーカス型となり、広画角を取りやすくなると同時にコマ収差の発生を少なくすることが可能となる。
また、第2透過面14は、開口S側に凹面を向けた強い負のパワーを持つ面とすることが好ましい。この面を通って光学素子2から射出する画角を小さくすることにより、後群Gbに入射する画角を小さくし、後群Gbの収差補正上の負担を減らし、全体として小型で構成枚数の少ない光学系1を達成することができる。
また、光学素子2を開口Sより物体側に配置することにより、後群Gbとのバランスを取りやすくなり、光学系1の小型化と簡素化に良い結果が得られる。開口S近傍では、メリジオナル断面の中心光線と画角の大きい光線が接近しているので、開口S近傍に光学素子2を配置すると、高い角倍率が得られなくなり、他のレンズの負担が増えてしまう。また、開口Sの像側に光学素子2を配置すると、開口Sより物体側の前群Gfにより広い画角を取ることが不可能になる。
本実施形態の光学系1の光学素子2の有する面のうち少なくとも1面は、対称面を持たない任意形状の線分を中心軸2の周りで回転させて形成される拡張回転自由曲面で構成されていることにより、画角周辺部分の歪みを補正することが可能となる。
本実施形態の光学系1の光学素子2の有する面のうち少なくとも1面は、奇数次項を含む任意形状の線分を中心軸2の周りで回転させて形状される拡張回転自由曲面で構成されていることにより、画角中心に対して上下非対称な形状を与えることが可能であり、収差補正上好ましい。
図19は、拡張回転自由曲面を説明する図である。
なお、拡張回転自由曲面は、以下の定義で与えられる回転対称面である。
まず、図19に示すように、Y−Z座標面上で原点を通る下記の曲線(a)が定められる。
Z=(Y2 /RY)/[1+{1−(C1 +1)Y2 /RY2 1 /2
+C2 Y+C3 2 +C4 3 +C5 4 +C6 5 +C7 6
+・・・・+C2120+・・・・+Cn+1 n +・・・・
・・・(a)
次いで、この曲線(a)を、X軸正方向を向いて左回りを正として角度θ(°)回転した曲線F(Y)が定められる。この曲線F(Y)もY−Z座標面上で原点を通る。その曲線F(Y)をY正方向に距離R(負のときはY負方向)だけ平行移動する。その後、Z軸の周りでその平行移動した曲線を回転させてできる回転対称面を拡張回転自由曲面とする。その結果、拡張回転自由曲面はY−Z面内で自由曲面(自由曲線)になり、X−Y面内で半径|R|の円になる。この定義からZ軸が拡張回転自由曲面の軸(回転対称軸)となる。
ここで、RYはY−Z断面での球面項の曲率半径、C1 は円錐定数、C2 、C3 、C4 、C5 …はそれぞれ1次、2次、3次、4次…の非球面係数である。
なお、本実施形態では、第1透明媒体101及び第2透明媒体102の第1反射面121,122を拡張回転自由曲面としての円筒面で形成したが、円錐面やトーリック面等であってもよい。
以下に、本実施形態にかかる光学系1の実施例1〜4を説明する。なお、実施例1〜4の数値データは、後述する。
まず、実施例1について説明する。
図20は、実施例1の光学系1を示す図である。図21は、実施例1の光学系の第1側視光路21に対応する横収差図である。図22は、実施例1の光学系の第2側視光路22に対応する横収差図である。
横収差図において、中央に示された角度は、(水平方向画角、垂直方向の画角)を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、マイナスの画角は、水平方向画角については、Y軸正方向を向いて右回りの角度、垂直方向画角については、X軸正方向を向いて右回りの角度を意味する。以下、実施例1〜4の横収差図に関して同様である。
図20に示す実施例1は、図1に示した第1実施形態の光学系1の一例である。
実施例1の座標系は、第1側視光路21に対応する第1座標系と、第2側視光路22に対応する第2座標系と、がある。第1物体面OB1と第2物体面OB2は、半径16の円筒面であり、中心軸C上に第1基準面BS1及び第2基準面BS2を配置する。第1側視光路21の各光学面は、第1基準面BS1からの偏心量で示し、第2側視光路22の各光学面は、第2基準面BS2からの偏心量で示す。
第1側視光路21に対応する第1座標系は、順光線追跡において、例えば図20に示すように、第1物体面OB1から第1透明媒体101の第1透過面111に向かう第1中心主光線21Cの延長が中心軸Cと交差する点を偏心光学面の第1原点O1とし、第1物体面OB1とは中心軸Cに対して反対側の中心軸Cに直交する方向をY1軸正方向とし、図20の紙面内をY1−Z1平面とする。そして、図20の像面I側の方向をZ1軸正方向とし、Y1軸、Z1軸と右手直交座標系を構成する軸をX1軸正方向とする。
第2側視光路22に対応する第2座標系は、順光線追跡において、例えば図20に示すように、第2物体面OB2から第2透明媒体102の第1透過面112に向かう第2中心主光線22Cの延長が中心軸Cと交差する点を偏心光学面の第2原点O2とし、第2物体面OB2とは中心軸Cに対して反対側の中心軸Cに直交する方向をY2軸正方向とし、図20の紙面内をY2−Z平面とする。そして、図20の像面I側の方向をZ2軸正方向とし、Y2軸、Z2軸と右手直交座標系を構成する軸をX2軸正方向とする。
光学系1は、中心軸Cの周りで回転対称な前群Gfと、中心軸Cの周りで回転対称な後群Gbと、前群Gfと後群Gbの間に中心軸Cに同軸に配置された開口Sとからなる。
前群Gfは、中心軸Cの周りで回転対称な屈折率が1より大きい第1透明媒体101と、中心軸Cの周りで回転対称な屈折率が1より大きい第2透明媒体102と、からなる。
第1透明媒体101は、第1物体面OB1に対向し、外側に配置され、中心軸Cに平行に形成された拡張回転自由曲面としてのシリンドリカル面からなる第1透過面111と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1透過面111に対して中心軸C側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第1反射面121と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1反射面121に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ第2反射面131と、第2反射面131より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第2透過面141を有する。
なお、第1透明媒体101の第1反射面121と第2透過面141は、共通の面である。
第2透明媒体102は、第2物体面OB2に対向し、外側に配置され、中心軸Cに平行に形成された拡張回転自由曲面としてのシリンドリカル面からなる第1透過面112と、第1透明媒体102の内部に形成され、第1透過面112に対して中心軸C側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第1反射面122と、第1透明媒体102の内部に形成され、第1反射面122に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ第2反射面132と、第2反射面132より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第2透過面142を有する。
また、第2透明媒体102は、第2透明媒体102の内部に形成され、第1反射面122に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ、第1側視光路21に対する第3透過面151と、第3透過面151より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ、第1側視光路21に対する第4透過面161を有する。
なお、第2透明媒体102の第2反射面132と第3透過面151は、共通の面であり、第1反射面122と第2透過面142と第4透過面161は、共通の面である。
後群Gbは、像面I側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、像面I側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、両凸正レンズL3と、両凸正レンズL4と両凹負レンズL5の接合レンズSU1と、フィルタFと、カバーガラスCと、からなる。
光学系1の第1側視光路21において、中心軸Cに対して直角方向の360°の円環状の物体面OB1から入射する光束は、前群Gfの第1透明媒体101及び第2透明媒体102、開口S、並びに後群Gbを経て、中心軸Cに垂直な像面Iの中心軸Cから外れた外側に円環状に映像を形成する。
光学系1の第2側視光路22において、中心軸Cに対して直角方向の360°の円環状の物体面OB2から入射する光束は、前群Gfの第2透明媒体102、開口S、及び後群Gbを経て、中心軸Cに垂直な像面Iの中心軸Cから外れ、第1側視光路21の映像の外側に円環状に映像を形成する。
第1側視光路21の光束は、前群Gfの第1透明媒体101内に第1透過面111を経て入り、第1反射面121で像面Iと反対側に反射され、第2反射面131で像面I側に反射され、第2透過面141を経て、略Z字状の光路で第1透明媒体101から外に出る。
続いて、第1側視光路21の光束は、第2透明媒体102の第3透過面151及び第4透過面161を経て、前群Gfと後群Gbの間に中心軸Cに同軸に配置され絞りを構成する開口Sを通過する。
その後、後群Gbを経て、像面Iの中心軸Cから外れた半径方向の所定位置に結像する。
第2側視光路22の光束は、前群Gfの第2透明媒体102内に第1透過面112を経て入り、第1反射面122で像面Iと反対側に反射され、第2反射面132で像面I側に反射され、第2透過面142を経て、略Z字状の光路で第2透明媒体102から外に出る。
続いて、第2側視光路22の光束は、前群Gfと後群Gbの間に中心軸Cに同軸に配置され絞りを構成する開口Sを通過する。その後、後群Gbを経て、像面Iの中心軸Cから外れた半径方向の第1側視光路21の結像位置の外側の所定位置に結像する。
なお、第1実施形態の観察角度は、180°又は90°とすることにより、外径を細くしたり、照明光学系を配置してもよい。
実施例1の仕様は、
画角(第1側視光路) 90°
画角(第2側視光路) 90°
絞り径 φ0.5mm
像の大きさ(第1側視光路) φ0.400〜φ0.998
像の大きさ(第2側視光路) φ1.315〜φ2.001
物体側NA(第1側視光路) 0.00324
物体側NA(第2側視光路) 0.00782
である。
次に、実施例2について説明する。
図23は、実施例2の光学系1の第1状態を示す図である。図24は、実施例2の光学系1の第2状態を示す図である。図25は、実施例1の光学系の第1状態での第1側視光路21に対応する横収差図である。図26は、実施例1の光学系の第2状態での第1側視光路21に対応する横収差図である。図27は、実施例1の光学系の第2側視光路22に対応する横収差図である。
図23及び図24に示す実施例2は、図4に示した第2実施形態の光学系1の一例である。
実施例2の座標系は、第1側視光路21に対応する第1座標系と、第2側視光路22に対応する第2座標系と、がある。第1物体面OB1と第2物体面OB2は、半径16の円筒面であり、中心軸C上に第1基準面BS1及び第2基準面BS2を配置する。第1側視光路21の各光学面は、第1基準面BS1からの偏心量で示し、第2側視光路22の各光学面は、第2基準面BS2からの偏心量で示す。
実施例2は、第1透明媒体101が移動可能であるため、第1基準面BS1が移動可能である。したがって、第1側視光路21が移動し、第1基準面BS1と第2基準面BS2の間隔が可変となり、基線長を可変にすることが可能である。
第1基準面BS1と第2基準面BS2の間隔を変えた場合、像面中心と焦点位置が変化しないための条件は、開口Sの中心を通る第1中心主光線21Cが第1基準面BS1の移動方向である中心軸Cに対して平行になることである。第1中心主光線21Cが中心軸Cに対して平行であれば、第2基準面BS2に入射する第1中心主光線21Cの位置が変化せず、像面中心も移動しない。さらに、第1中心主光線21Cを含む光束が中心軸Cに対して平行であれば、第2基準面BS2が移動しても中心軸C方向の像の位置も移動しない。
したがって、実施例2では、第1基準面BS1と第2基準面BS2の間の第2基準面BS2の近傍に、移動しない正の屈折力を有する楔形状のアフォーカル素子4を配置する。アフォーカル素子4を配置することによって、第1中心主光線21Cを中心軸Cに対して平行にすると共に、第1中心主光線21Cを含む光束を中心軸Cに対して平行とする。なお、アフォーカル素子4を用いることなく、第1中心主光線21Cを中心軸Cに対して平行にすることが可能であれば、図23又は図24に示したアフォーカル素子4は、省略してもよい。
第1側視光路21に対応する第1座標系は、順光線追跡において、例えば図23又は図24に示すように、第1物体面OB1から第1透明媒体101の第1透過面111に向かう第1中心主光線21Cの延長が中心軸Cと交差する点を偏心光学面の第1原点O1とし、第1物体面OB1とは中心軸Cに対して反対側の中心軸Cに直交する方向をY1軸正方向とし、図20の紙面内をY1−Z1平面とする。そして、図23又は図24の像面I側の方向をZ1軸正方向とし、Y1軸、Z1軸と右手直交座標系を構成する軸をX1軸正方向とする。
第2側視光路22に対応する第2座標系は、順光線追跡において、例えば図23又は図24に示すように、第2物体面OB2から第2透明媒体102の第1透過面112に向かう第2中心主光線22Cの延長が中心軸Cと交差する点を偏心光学面の第2原点O2とし、第2物体面OB2とは中心軸Cに対して反対側の中心軸Cに直交する方向をY2軸正方向とし、図23の紙面内をY2−Z2平面とする。そして、図23又は図24の像面I側の方向をZ2軸正方向とし、Y2軸、Z2軸と右手直交座標系を構成する軸をX2軸正方向とする。
光学系1は、中心軸Cの周りで回転対称な前群Gfと、中心軸Cの周りで回転対称な後群Gbと、前群Gfと後群Gbの間に中心軸Cに同軸に配置された開口Sとからなる。
前群Gfは、中心軸Cの周りで回転対称な屈折率が1より大きい第1透明媒体101と、アフォーカル素子4と、中心軸Cの周りで回転対称な屈折率が1より大きい第2透明媒体102と、からなる。
第1透明媒体101は、第1物体面OB1に対向し、外側に配置され、中心軸Cに平行に形成された拡張回転自由曲面としてのシリンドリカル面からなる第1透過面111と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1透過面111に対して中心軸C側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第1反射面121と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1反射面121に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ第2反射面131と、第2反射面131より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第2透過面141を有する。
なお、第1透明媒体101の第1反射面121と第2透過面141は、共通の面である。
アフォーカル素子4は、第1アフォーカル素子41と、第2アフォーカル素子42と、を有する。第1アフォーカル素子41は、第1透明媒体101と第2透明媒体102の間の第1透明媒体101近傍に配置され、両面が拡張回転自由曲面の透明媒体からなり、第1透明媒体101と共に移動する。第2アフォーカル素子42は、両面が拡張回転自由曲面の楔形の透明媒体からなり、第1透明媒体101と第2透明媒体102の間の第2透明媒体102近傍に配置され、移動しない。
第2透明媒体102は、第2物体面OB2に対向し、外側に配置され、中心軸Cに平行に形成された拡張回転自由曲面としてのシリンドリカル面からなる第1透過面112と、第1透明媒体102の内部に形成され、第1透過面112に対して中心軸C側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第1反射面122と、第1透明媒体102の内部に形成され、第1反射面122に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ第2反射面132と、第2反射面132より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第2透過面142を有する。
また、第2透明媒体102は、第2透明媒体102の内部に形成され、第1反射面122に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ、第1側視光路21に対する第3透過面151と、第3透過面151より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ、第1側視光路21に対する第4透過面161を有する。
なお、第2透明媒体102の第2反射面132と第3透過面151は、共通の面であり、第2透過面142と第1反射面122と第4透過面161は、共通の面である。
後群Gbは、像面I側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、像面I側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、両凸正レンズL3と像面I側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4の接合レンズSU1と、フィルタFと、カバーガラスCと、からなる。
光学系1の第1側視光路21において、中心軸Cに対して直角方向の360°の円環状の物体面OB1から入射する光束は、前群Gfの第1透明媒体101、アフォーカル素子4、及び第2透明媒体102、開口S、並びに後群Gbを経て、中心軸Cに垂直な像面Iの中心軸Cから外れた外側に円環状に映像を形成する。
光学系1の第2側視光路22において、中心軸Cに対して直角方向の360°の円環状の物体面OB2から入射する光束は、前群Gfの第2透明媒体102、開口S、及び後群Gbを経て、中心軸Cに垂直な像面Iの中心軸Cから外れ、第1側視光路21の映像の外側に円環状に映像を形成する。
第1側視光路21の光束は、前群Gfの第1透明媒体101内に第1透過面111を経て入り、第1反射面121で像面Iと反対側に反射され、第2反射面131で像面I側に反射され、第2透過面141を経て、略Z字状の光路で第1透明媒体101から外に出る。
続いて、第1側視光路21の光束は、第1アフォーカル素子41及び第2アフォーカル素子42を通り、第2透明媒体102の第3透過面151及び第4透過面161を経て、前群Gfと後群Gbの間に中心軸Cに同軸に配置され絞りを構成する開口Sを通過する。
その後、後群Gbを経て、像面Iの中心軸Cから外れた半径方向の所定位置に結像する。
第2側視光路22の光束は、前群Gfの第2透明媒体102内に第1透過面112を経て入り、第1反射面122で像面Iと反対側に反射され、第2反射面132で像面I側に反射され、第2透過面142を経て、略Z字状の光路で第2透明媒体102から外に出る。
続いて、第2側視光路22の光束は、前群Gfと後群Gbの間に中心軸Cに同軸に配置され絞りを構成する開口Sを通過する。その後、後群Gbを経て、像面Iの中心軸Cから外れた半径方向の第1側視光路21の結像位置の外側の所定位置に結像する。
なお、実施例2の観察角度は、180°又は90°とすることにより、外径を細くしたり、照明光学系を配置してもよい。
実施例2の仕様は、
画角(第1側視光路) 60°
画角(第2側視光路) 60°
絞り径 φ0.5mm
像の大きさ(第1側視光路の第1状態)φ0.405〜φ1.008
像の大きさ(第1側視光路の第2状態)φ0.308〜φ1.070
像の大きさ(第2側視光路) φ1.333〜φ1.995
物体側NA(第1側視光路の第1状態)0.00316
物体側NA(第1側視光路の第2状態)0.00439
物体側NA(第2側視光路) 0.00718
である。
次に、実施例3について説明する。
図28は、実施例3の光学系1を示す図である。図29は、実施例3の光学系の側視光路21に対応する横収差図である。実施例3では、第1光学系11と第2光学系12は、同じ構成なので、第1光学系11のみを説明する。
図28に示す実施例3は、図7に示した第3実施形態の光学系1の一例である。
実施例3の座標系では、第1物体面OB1は、半径16mmの円筒面であり、中心軸C上に第1基準面BS1を配置する。第1側視光路21の各光学面は、第1基準面BS1からの偏心量で示す。
第1側視光路21に対応する第1座標系は、順光線追跡において、例えば図28に示すように、第1物体面OB1から第1透明媒体101の第1透過面111に向かう第1中心主光線21Cの延長が中心軸Cと交差する点を偏心光学面の第1原点O1とし、第1物体面OB1とは中心軸Cに対して反対側の中心軸Cに直交する方向をY1軸正方向とし、図20の紙面内をY1−Z1平面とする。そして、図20の像面I側の方向をZ1軸正方向とし、Y1軸、Z1軸と右手直交座標系を構成する軸をX1軸正方向とする。
第1光学系11は、中心軸Cの周りで回転対称な第1前群Gf1と、中心軸Cの周りで回転対称な第1後群Gb1と、第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に中心軸Cに同軸に配置された第1開口S1とからなる。
第1前群Gf1は、中心軸Cの周りで回転対称な屈折率が1より大きい第1透明媒体101からなる。
第1透明媒体101は、第1物体面OB1に対向し、外側に配置され、中心軸Cに平行に形成された拡張回転自由曲面としてのシリンドリカル面からなる第1透過面111と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1透過面111に対して中心軸C側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第1反射面121と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1反射面121に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ第2反射面131と、第2反射面131より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第2透過面141を有する。
なお、第1透明媒体101の第1反射面121と第2透過面141は、共通の面である。
第1後群Gb1は、像面I側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、像面I側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、両凸正レンズL13と像面I側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14の接合レンズSU1と、フィルタF1と、カバーガラスC1と、からなる。
第1光学系11の第1側視光路21において、中心軸Cに対して直角方向の360°の円環状の第1物体面OB1から入射する光束は、第1前群Gf1の第1透明媒体101、第1開口S1、及び第1後群Gb1を経て、中心軸Cに垂直な第1像面I1の中心軸Cから外れた外側に円環状に映像を形成する。
第1側視光路21の光束は、第1前群Gf1の第1透明媒体101内に第1透過面111を経て入り、第1反射面121で像面Iと反対側に反射され、第2反射面131で第1像面I1側に反射され、第2透過面141を経て、略Z字状の光路で第1透明媒体101から外に出る。
続いて、第1側視光路21の光束は、第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に中心軸Cに同軸に配置され絞りを構成する第1開口S1を通過する。
その後、第1後群Gb1を経て、第1像面I1の中心軸Cから外れた半径方向の所定位置に結像する。
なお、第1実施形態の観察角度は、180°又は90°とすることにより、外径を細くしたり、照明光学系を配置してもよい。
実施例3の仕様は、
画角(第1側視光路) 60°
絞り径 φ0.5mm
像の大きさ(第1側視光路) φ1.333〜φ1.995
物体側NA(第1側視光路) 0.00718
である。
次に、実施例4について説明する。
図30は、実施例4の光学系1の座標系を示す図である。図31は、実施例4の光学系1の偏向部5を第1状態とした例を示す図である。図32は、実施例4の光学系1の偏向部5を第2状態とした例を示す図である。図33は、実施例4の光学系の直視光路31に対応する横収差図である。図34は、実施例4の光学系の側視光路21に対応する横収差図である。実施例4では、第1光学系11と第2光学系12は、同じ構成なので、第1光学系11のみを説明する。
図30に示す実施例4は、図8に示した第4実施形態の光学系1の一例である。
実施例4の座標系は、第1直視光路231に対応する第1直視座標系と、第1側視光路21に対応する第1側視座標系を有する。
第1直視光路231に対応する第1直視座標系では、第1直視物体面OB3は、第1中心軸C1上に第1直視基準面BS3を配置する。第1直視光路231の各光学面は、第1直視第1直視基準面BS3からの面間隔又は偏心量で示す。第1側視光路21に対応する第1側視物体面OB1は、半径16の円筒面であり、第1中心軸C1上に第1側視基準面BS1を配置する。第1側視光路21の各光学面は、第1側視基準面BS1からの偏心量で示す。
第1直視光路231に対応する第1直視座標系は、順光線追跡において、例えば図30に示すように、第1直視物体面OB3と中心軸Cの交点を第1直視原点O3とし、第1中心軸C1の像面Iに向かう方向をZ3軸、第1直視原点O3を通り、第1側視物体面OB1とは第1中心軸C1に対して反対側の第1中心軸C1に直交する方向をY3軸正方向とし、図30の紙面内をY3−Z3平面とする。そして、図30の像面I側の方向をZ3軸正方向とし、Y3軸、Z3軸と右手直交座標系を構成する軸をX3軸正方向とする。
第1側視光路21に対応する第1側視座標系は、順光線追跡において、例えば図30に示すように、第1側視物体面OB1から第1透明媒体101の第1透過面111に向かう第1側視中心主光線21Cの延長が第1中心軸C1と交差する点を偏心光学面の第1側視原点O1とし、第1側視物体面OB1とは第1中心軸C1に対して反対側の第1中心軸C1に直交する方向をY1軸正方向とし、図30の紙面内をY1−Z1平面とする。そして、図30の像面I側の方向をZ1軸正方向とし、Y1軸、Z1軸と右手直交座標系を構成する軸をX1軸正方向とする。
第1光学系11は、第1中心軸C1の周りで回転対称な第1前群Gf1と、第1中心軸C1の周りで回転対称な第1後群Gb1と、第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に第1中心軸C1に同軸に配置された第1開口S1とからなる。
第1前群Gf1は、第1中心軸C1の周りで回転対称な屈折率が1より大きい第1透明媒体101と、第1レンズ成分31と、からなる。
第1透明媒体101は、第1側視物体面OB1に対向し、外側に配置され、第1中心軸C1に平行に形成されたシリンドリカル面からなる第1透過面111と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1透過面111に対して第1中心軸C1側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第1反射面121と、第1透明媒体101の内部に形成され、第1反射面121に対して像面Iと反対側に配置され、非球面からなり、正のパワーをもつ第2反射面131と、第2反射面131より像面I側に配置され、非球面からなり、負のパワーをもつ第2透過面141を有する。
なお、第1透明媒体101の第1反射面121と第2透過面141は、共通の面である。
第1レンズ成分31は、第1レンズ311と、第2レンズ321と、第3レンズ331と、を有する。第1レンズ311は、第1直視物体面OB3側に平面を向けた平凹負レンズからなり、第1透明媒体101の物体面側に配置される。第2レンズ321は、第1直視物体面OB3側に凸面を向けた正メニスカスレンズ321からなり、第1透明媒体101と偏光部材51の間の第1透明媒体101に近い側に配置される。第3レンズ331は、第1像面I1側に凸面を向けた負メニスカスレンズ331からなり、第1透明媒体101と偏光部材51の間の偏光部材51に近い側に配置される。なお、第1レンズ成分3は、必要ない場合には、配置しなくてもよい。
第1後群Gb1は、第1像面I1側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、第1像面I1側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、両凸正レンズL13と両凹負レンズL14の接合レンズSU1と、フィルタF1と、カバーガラスC1と、からなる。
第1偏向部51は、第1偏光部材511を有する。第1偏光部材511は、楔プリズムからなり、第1開口S1の近傍に配置され、光路を偏光させる。
第1光学系11の第1直視光路231において、第1中心軸C1に直交する平面からなる第1直視物体面OB3から入射する光束は、第1前群Gf1の第1透明媒体101、第1レンズ成分31、第1偏向部51、第1開口S1、及び第1後群Gb1を経て、第1中心軸C1に垂直な第1像面I1の第1中心軸C1上に円状に映像を形成する。
第1光学系11の第1側視光路21において、第1中心軸C1に対して直角方向の所定角度の円環状の第1側視物体面OB1から入射する光束は、第1前群Gf1の第1透明媒体101、第1レンズ成分31、第1偏向部51、第1開口S1、及び第1後群Gb1を経て、第1中心軸C1に垂直な第1像面I1の第1中心軸C1から外れた外側に円環状に映像を形成する。
第1直視光路231の光束は、第1レンズ成分31の第1レンズ311を通り、第1前群Gf1の第1透明媒体101内に第3透過面151を経て入り、第4透過面161を経て、第1透明媒体101から外に出る。
続いて、第1直視光路231の光束は、第1レンズ成分31の第2レンズ321及び第3レンズ331を通り、第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に第1中心軸C1に同軸に配置され絞りを構成する第1開口S1を通過する。
その後、第1後群Gb1を経て、第1像面I1の第1中心軸C1上に結像する。
第1側視光路21の光束は、第1前群Gf1の第1透明媒体101内に第1透過面111を経て入り、第1反射面121で像面Iと反対側に反射され、第2反射面131で第1像面I1側に反射され、第2透過面141を経て、略Z字状の光路で第1透明媒体101から外に出る。
続いて、第1側視光路21の光束は、第1レンズ成分31の第2レンズ321及び第3レンズ331を通り、第1前群Gf1と第1後群Gb1の間に第1中心軸C1に同軸に配置され絞りを構成する第1開口S1を通過する。
その後、第1後群Gb1を経て、第1像面I1の第1中心軸C1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
実施例4の光学系1は、第1中心軸C1と第2中心軸C2の間隔は、3mmと設定している。図31に示すように、実施例4の光学系1の偏向部5を第1状態とした場合、像面Iでの結像中心の間隔は、2mmとなる。また、図32に示すように、実施例4の光学系1の偏向部5を第2状態とした場合、像面Iでの結像中心の間隔は、4mmとなる。
また、実施例4の光学系1の第1透明媒体101の外径及び第2透明媒体102の外径は、それぞれφ3.6mmである。したがって、光軸間隔を3mmにするために、第1透明媒体101の側面及び第2透明媒体102の側面を平面に加工するDカットを行うと同時に各光学系11,12のフレアー光が相互に入射しないように遮光部材7を設置している。
さらに、実施例4の光学系1では、偏向部5によって発生する色収差により像の横ずれが発生するおそれがある。この色収差は、電子的に補正したり、偏向部5を色消しプリズムで構成したり、回折光学素子DOEを用いてもよい。
実施例4の仕様は、
画角(直視光路) 120°
画角(側視光路) 60°
絞り径 φ0.6mm
像の大きさ(直視光路) φ0.80
像の大きさ(側視光路) φ1.20〜φ2.00
物体側NA(直視光路) 0.00284
物体側NA(側視光路) 0.00494
である。
以下に、上記実施例1〜実施例4の構成パラメータを示す。
各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には面間隔が与えられており、その他、面の曲率半径、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
偏心面については、その面が定義される座標系の上記光学系1の原点Oからの偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、光学系1の原点Oに定義される座標系のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする各面を定義する座標系の傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、各面を定義する座標系を光学系の原点に定義される座標系のまずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その回転した別の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させるものである。
後記の構成パラメータ中にデータの記載されていない非球面に関する項は0である。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、基準面からの偏心量で表わす。曲率半径に記載する“∞”は、無限大であることを示している。
各非球面形状は、各実施例における各非球面係数を用いて、以下の式で表される。但し、光軸方向の座標をZ、光軸と垂直な方向の座標をYとする。
Z=(Y2/r)/[1+{1−(1+K)・(Y/r)21/2]
+A44+A66+A88+A1010
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8、A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、e±Nは×10±Nをそれぞれ示している。
実施例1

第1側視光路
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
1 基準面[1] 0.000 偏心(1)
2 ERFS[1] 0.000 偏心(2) 1.8830 40.7
3 非球面[1] 0.000 偏心(3) 1.8830 40.7
4 非球面[2] 0.000 偏心(4) 1.8830 40.7
5 非球面[1] 0.000 偏心(3)
6 基準面[1] 3.298 (1面と同一位置)
7 基準面[2] -1.795
8 非球面[3] 1.073 1.8830 40.7
9 非球面[4] 1.824
10 絞り面 0.200
11 -0.6545 0.700 1.8830 40.7
12 -1.1516 0.100
13 -2.8964 0.600 1.8348 42.7
14 -2.0878 0.100
15 9.9937 0.800 1.6779 55.3
16 -3.8548 0.100
17 2.4207 1.455 1.6779 55.3
18 -2.7776 0.500 1.9229 18.9
19 3.0957 0.167
20 ∞ 0.310 1.5163 64.1
21 ∞ 0.030
22 ∞ 0.310 1.5163 64.1
23 ∞ 0.200
24 ∞ 0.800 1.5163 64.1
25 ∞ 0.100
像 面 ∞ 0.000

ERFS[1]
RY ∞
θ 0.000
R -3.000

非球面[1]
曲率半径 1.0356
k -3.5555e+000
a 1.6474e-002

非球面[2]
曲率半径 6.8433
k -6.2073e-001
a -2.8749e-004

非球面[3]
曲率半径 11.1350
k 7.6482e+000
a 3.6714e-003

非球面[4]
曲率半径 2.2039
k 1.5556e-001
a -2.5136e-002

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[2]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[3]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.138
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[4]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.938
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

第2側視光路
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
1 基準面[2] 0.000 偏心(1)
2 ERFS[2] 0.000 偏心(2) 1.8830 40.7
3 非球面[4] 0.000 偏心(4) 1.8830 40.7
4 非球面[3] 0.000 偏心(3) 1.8830 40.7
5 非球面[4] 0.000 偏心(4)
(以下、第1側視光路と同じ)

ERFS[2]
RY ∞
θ 0.000
R -3.000

非球面[4]
曲率半径 2.2039
k 1.5556e-001
a -2.5136e-002

非球面[3]
曲率半径 11.1350
k 7.6482e+000
a 3.6714e-003

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 90.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.795
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[4]
X 0.000 Y 0.000 Z -0.722
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
実施例2

第1側視光路及び第2側視光路
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
1 基準面[1] 0.000 偏心(1)
2 ERFS[1] 0.000 偏心(2) 1.8830 40.7
3 非球面[1] 0.000 偏心(3) 1.8830 40.7
4 非球面[2] 0.000 偏心(4) 1.8830 40.7
5 非球面[1] 0.000 偏心(3)
6 ERFS[2] 0.000 偏心(5) 1.8830 40.7
7 ERFS[3] 0.000 偏心(6)
8 基準面[1] *
* 基準面間隔 第1側視光路 5.207 第2側視光路 3.277
9 基準面[2] 0.000
10 ERFS[4] 0.000 偏心(7) 1.8830 40.7
12 ERFS[5] 0.000 偏心(8)
13 非球面[3] 0.000 偏心(10) 1.8830 40.7
14 非球面[4] 0.000 偏心(11)
15 基準面[2] 3.685
16 絞り面 0.200
17 -0.8162 0.700 1.8830 40.7
18 -1.2735 0.100
19 -7.2049 0.800 1.6779 55.3
20 -2.4894 0.100
21 2.2780 2.000 1.6779 55.3
22 -1.7271 0.500 1.9229 18.9
23 -7.1380 0.100
24 ∞ 0.310 1.5163 64.1
25 ∞ 0.030
26 ∞ 0.310 1.5163 64.1
27 ∞ 0.200
28 ∞ 0.800 1.5163 64.1
29 ∞ 0.100
像 面 ∞

ERFS[1]
RY ∞
θ 0.0000
R -4.0000

ERFS[2]
RY 1.9957
θ 31.8796
R -1.6269

ERFS[3]
RY 1.9270
θ 37.1846
R -1.5231

ERFS[4]
RY 8.6698
θ 45.5292
R -1.5723

ERFS[5]
RY 24.1221
θ 23.1387
R -1.3192

非球面[1]
曲率半径 0.9001
k -2.2142e+000
a 2.6261e-003

非球面[2]
曲率半径 7.7963
k -2.0186e+001
a 3.3828e-004

非球面[3]
曲率半径 10.4023
k 3.0046e+000
a 6.4793e-004

非球面[4]
曲率半径 2.8697
k -2.7463e-001
a -5.4091e-003

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[2]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[3]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.659
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[4]
X 0.00 Y 0.00 Z -2.859
α 0.00 β 0.00 γ 0.000

偏心[5]
X 0.000 Y 0.000 Z -0.398
α 0.000 β 0.000 γ 0.00

偏心[6]
X 0.000 Y 0.000 Z -0.0773
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[7]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.650
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[8]
X 0.000 Y 0.000 Z -2.816
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[10]
X 0.000 Y 0.000 Z -2.009
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[11]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.409
α 0.000 β 0.000 γ 0.000



第2側視光路(数値実施例1と同じ)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
10 基準面[2] 0.000 偏心(1)
11 ERFS[6] 0.000 偏心(2) 1.8830 40.7
12 非球面[4] 0.000 偏心(3) 1.8830 40.7
13 非球面[3] 0.000 偏心(4) 1.8830 40.7
14 非球面[4] 3.685 偏心(3)
15 絞り面
(以下、第1側視光路と同じ)

ERFS[6]
RY ∞
θ 0.0000
R -4.0000

非球面[3]
曲率半径 10.4023
k 3.0046e+000
a 6.4793e-004

非球面[4]
曲率半径 2.8697
k -2.7463e-001
a -5.4091e-003

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[2]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[3]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.409
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[4]
X 0.000 Y 0.000 Z -2.009
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
実施例3

面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
1 基準面[1] 0.000 偏心(1)
2 ERFS[1] 0.000 偏心(2) 1.8830 40.7
3 非球面[2] 0.000 偏心(3) 1.8830 40.7
4 非球面[1] 0.000 偏心(4) 1.8830 40.7
5 非球面[2] 3.685 偏心(3)
6 絞り面 0.200
7 -0.8162 0.700 1.8830 40.7
8 -1.2735 0.100
9 -7.2049 0.800 1.6779 55.3
10 -2.4894 0.100
11 2.2780 2.000 1.6779 55.3
12 -1.7271 0.500 1.9229 18.9
13 -7.1380 0.100
14 ∞ 0.310 1.5163 64.1
15 ∞ 0.030
16 ∞ 0.310 1.5163 64.1
17 ∞ 0.200
18 ∞ 0.800 1.5163 64.1
19 ∞ 0.100
像 面 ∞

ERFS[1]
RY ∞
θ 0.000
R -4.000

非球面[1]
曲率半径 10.4023
k 3.0046e+000
a 6.4793e-004

非球面[2]
曲率半径 2.8697
k -2.7463e-001
a -5.4091e-003

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[2]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[3]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.409
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[4]
X 0.000 Y 0.000 Z -2.009
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
実施例4

直視光路
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
1 ∞ 0.600 1.8830 40.7
2 0.7266 1.500
3 基準面[1] -1.100
4 非球面[1] 0.639 1.8830 40.7
5 非球面[2] 0.461
6 基準面[1] 0.233 (3面と同一位置)
7 1.8832 0.500 1.8830 40.7
8 20.9001 0.178
9 -0.6032 0.629 1.8830 40.7
10 -0.8773 0.200
11 ∞ 0.300 偏心(1) 1.9229 18.9
12 ∞ 0.000
13 絞り面 0.200
14 -0.7828 0.700 1.8830 40.7
15 -1.2235 0.100
16 -10.4190 0.800 1.8160 46.6
17 -2.9832 0.100
18 2.1224 1.600 1.6180 63.3
19 -2.1646 0.500 1.9229 18.9
20 4.8056 1.300
21 ∞ 0.310 1.5163 64.1
22 ∞ 0.030
23 ∞ 0.310 1.5163 64.1
24 ∞ 0.200
25 ∞ 0.800 1.5163 64.1
26 ∞ 0.100
像 面 ∞

非球面[1]
曲率半径 6256.12
k 0.0000e+000
a 3.7828e-003

非球面[2]
曲率半径 1.1551
k -1.7870e+000

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 10.444 β 0.000 γ 0.000


側視光路
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.000
1 基準面[1] 0.000 偏心(1)
2 ERFS[1] 0.000 偏心(2) 1.8830 40.7
3 非球面[2] 0.000 偏心(3) 1.8830 40.7
4 非球面[1] 0.000 偏心(4) 1.8830 40.7
5 非球面[2] 0.000 偏心(3)
(以下、直視光路と同じ)

ERFS[1]
RY ∞
θ 0.000
R -1.800

非球面[1]
曲率半径 6256.12
k 0.0000e+000
a 3.7828e-003

非球面[2]
曲率半径 1.1551
k -1.7870e+000

偏心[1]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[2]
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 90.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[3]
X 0.000 Y 0.000 Z -0.461
α 0.000 β 0.000 γ 0.000

偏心[4]
X 0.000 Y 0.000 Z -1.100
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
上記実施例1〜4について、条件式(1)の値を下記に示しておく。
条件式 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
(1)w1/w2 0.9118 0.8993 1.0000 1.1547
以下に、本実施形態の光学系1の適用例を説明する。
図35は、本実施形態の光学系を自動車の撮像装置として用いた例を示す図である。
図35(a)は、自動車130の前方に撮像装置として本実施形態にかかる光学系1を取り付けて、車内の表示装置に各光学系1を経て撮影された画像を、画像処理を施して歪みを補正して同時に表示するようにした例を示す図であり、図35(b)は、自動車130の各コーナやヘッド部のポールの頂部に撮像装置として本実施形態にかかる光学系1を複数取り付けて、車内の表示装置に各光学系1を経て撮影された画像を、画像処理を施して歪みを補正して同時に立体的に表示するようにした例を示す図である。
図36は、本実施形態の光学系を屋外の被写体を撮影する撮像装置及び投影装置として用いた例を示す図である。
図36は、建物150の外部に本実施形態にかかる光学系1を用いた撮像装置151を取り付け、屋内に本実施形態にかかる光学系1を用いた投影装置140を配置し、撮像装置151で撮像された映像を電線152を介して、又は無線で投影装置140に送るようにしている。このような配置において、屋外の360°全方位の被写体Oを、光学系1を経て撮像装置151で撮影し、その映像信号を投影装置140に送り、像面に配置した表示素子にその映像を表示して、光学系1を通して屋内の壁面等に被写体Oの映像O'を立体的に投影表示するようにしている例である。
図37は、本実施形態の光学系を内視鏡先端の撮影光学系として用いた例を示す図である。
図37は、内視鏡先端の撮影光学系として本実施形態にかかる光学系1を用いた例を示すための図である。図37(a)は、硬性内視鏡110の先端に本実施形態にかかる光学系1を取り付けて360°全方位の画像を立体的に撮像観察する例である。図37(b)にその先端の概略の構成を示す。本実施形態にかかる光学系1の第1透明媒体101及び第2透明媒体102の周囲には円周方向にスリット状に伸びる開口106を有するケーシング等からなるフレアー絞り107が配置され、フレアー光が入射するのを低減している。また、図37(c)は、軟性電子内視鏡113の先端に本発明による本実施形態にかかる光学系1を同様に取り付けて、撮影された画像を、表示装置114に画像処理を施して歪みを補正して立体的に表示するようにした例である。
図37に示すように、内視鏡に光学系1を用いることにより、全方位の画像を立体的に撮像観察することができ、従来と異なる角度から様々な部位を立体的に撮像観察することができる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…光学系
Gf…前レンズ群
Gb…後レンズ群
2…光学素子
S…開口(絞り)
I…像面

Claims (22)

  1. 中心軸の周りで回転対称な屈折率が1より大きい透明媒体を少なくとも2個含み、
    前記透明媒体は、
    前記中心軸に対して最外周に配置された第1透過面と、
    前記第1透過面より中心軸側に配置された第1反射面と、
    前記第1反射面より像面と反対側に配置された第2反射面と、
    前記第2反射面より像面側に配置された第2透過面と、
    を有し、
    前記透明媒体に入射する光束は、
    順光線追跡の順に、
    前記第1透過面を経て前記透明媒体内に入り、
    前記第1反射面で像面と反対側に反射され、
    前記第2反射面で像面側に反射され、
    前記第2透過面を経て前記透明媒体から像面側の外へ出る光路を構成し、
    前記透明媒体の光路は、前記中心軸に対して片側のみで構成され、
    前記第1反射面は、前記像面側に凹面を向けて配置される
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記透明媒体は、第1透明媒体及び第2透明媒体を含み、
    以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
    0.5 < w1/w2 < 2 (1)
    ただし、
    w1は、前記第1透明媒体を通過して結像される輪帯状の結像面の幅、
    w2は、前記第2透明媒体を通過して結像される輪帯状の結像面の幅、
    である。
  3. 前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体は、前記中心軸上に直列に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記第1透明媒体の第1中心軸と、前記第2透明媒体の第2中心軸は、並列に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  5. 前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体が配置される前群と、
    前記前群より像面側に配置された後群と、
    前記前群と前記後群の間に配置された開口と、
    を備え、
    前記第1透明媒体を通過し前記前群から射出する光束と、前記第2透明媒体のみを通過し前記前群から射出する光束と、は、前記後群の直前で同一の位置に虚像を形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学素子を用いた光学系。
  6. 前記第1透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第1側視光路を有し、
    前記第2透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第2側視光路を有し、
    前記第1側視光路及び前記第2側視光路の物体の像を前記中心軸と直交する平面に同心に形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光学系。
  7. 前記第2透明媒体は、前記第1透明媒体を射出した前記第1側視光路の光束を前記第2側視光路よりも前記中心軸に近い側で透過させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の光学系。
  8. 前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体は、少なくとも前記中心軸上を観察する直視光路を有し、
    前記直視光路の物体の像を前記平面の前記第1側視光路及び前記第2側視光路の物体の像と同心に形成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の光学系。
  9. 前記第1透明媒体は、前記中心軸上を移動可能である
    ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の光学系。
  10. 前記第1透明媒体が配置される第1前群、
    前記第1前群より像面側に配置された第1後群、
    及び
    前記第1前群と前記第1後群の間に配置された第1開口、
    を有し、
    前記中心軸を囲むように物体の像を形成する第1光学系と、
    前記第2透明媒体が配置される第2前群、
    前記第2前群より像面側に配置された第2後群、
    及び
    前記第2前群と前記第2後群の間に配置された第2開口、
    を有し、
    前記中心軸を囲むように物体の像を形成する第2光学系と、
    を備え、
    前記第1透明媒体及び前記第2透明媒体は、それぞれの前記第2反射面の凸面側が前記中心軸上で向かい合うように配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学素子を用いた光学系。
  11. 前記第1透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第1側視光路を有し、
    前記第2透明媒体は、少なくとも前記中心軸と直交する方向を観察する第2側視光路を有し、
    前記第1側視光路の物体の像を前記中心軸と直交する第1平面内に形成し、
    前記第2側視光路の物体の像を前記中心軸と直交する第2平面内に形成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の光学系。
  12. 前記第1光学系と前記第2光学系の前記中心軸上の間隔は、可変である
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の光学系。
  13. 前記第1透明媒体が配置される第1前群、
    前記第1前群より像面側に配置された第1後群、
    及び
    前記第1前群と前記第1後群の間に配置された第1開口、
    を有し、
    前記第1中心軸を囲むように物体の像を形成する第1光学系と、
    前記第2透明媒体が配置される第2前群、
    前記第2前群より像面側に配置された第2後群、
    及び
    前記第2前群と前記第2後群の間に配置された第2開口、
    を有し、
    前記第2中心軸を囲むように物体の像を形成する第2光学系と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の光学素子を用いた光学系。
  14. 前記第1透明媒体は、少なくとも前記第1中心軸と直交する方向を観察する第1側視光路を有し、
    前記第2透明媒体は、少なくとも前記第2中心軸と直交する方向を観察する第2側視光路を有し、
    前記第1側視光路及び前記第2側視光路の物体の像を前記第1中心軸及び前記第2中心軸と直交する平面内に形成する
    ことを特徴とする請求項13に記載の光学系。
  15. 前記第1透明媒体は、少なくとも前記第1中心軸上を観察する第1直視光路を有し、
    前記第2透明媒体は、少なくとも前記第2中心軸上を観察する第2直視光路を有し、
    前記第1直視光路及び前記第2直視光路の物体の像を前記平面内に形成する
    ことを特徴とする請求項14に記載の光学系。
  16. 前記第1透明媒体は、第1切り欠き部を有し、
    前記第2透明媒体は、第2切り欠き部を有し、
    前記第1切り欠き部と、前記第2切り欠き部と、を当接させる
    ことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の光学系。
  17. 前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部の間に遮光部材を備える
    ことを特徴とする請求項16に記載の光学系。
  18. 前記第1開口に光束を偏向する第1偏向部と、、
    前記第2開口に光束を偏向する第2偏向部と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載の光学系。
  19. 請求項5乃至請求項18のいずれか1項に記載の光学系を用いた立体撮像装置。
  20. 前記第1透明媒体の前記第1透過面及び前記第2透明媒体の前記第1透過面に対応する位置に開口を有するケースを備える
    ことを特徴とする請求項19に記載の立体撮像装置。
  21. 前記像面に配置される撮像素子と、
    前記撮像素子が撮像した映像のうち、所定角度の扇形の小領域の映像を画像処理して、長方形の左目用観察映像及び長方形の右目用観察映像に変換する画像変換部と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載の立体撮像装置。
  22. 請求項5乃至請求項18のいずれか1項に記載の光学系を用いた内視鏡。
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