JP6849429B2 - フィルムと接合部材の接合方法及びそれに用いられる受台 - Google Patents

フィルムと接合部材の接合方法及びそれに用いられる受台 Download PDF

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Description

本発明は、フィルムと接合部材の接合方法及びそれに用いられる受台に関する。詳しくは、フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法及びそれに用いられるシール治具に関する。
従来、フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法として、例えば特許文献1のものが知られている。特許文献1の接合方法は、フィルム面上に形成された孔(貫通孔)にスパウト(接合部材)を嵌め合わせ、このフィルムを搬送し、ヒータが取り付けられた上型(押圧体)とこれと対となる下型(受台)によりフィルムとスパウトのフランジを接触させ、この状態でヒータに電流を流すことによってフィルムとフランジを加熱して、熱融着するものである。
特開昭56−23404号公報
ところで、特許文献1の接合方法は、フィルムをロール搬送させながら行うものであり、フィルムには搬送方向にテンションがかかる。このため、フィルムに形成された貫通孔が変形し、貫通孔に接合部材を嵌め合わすことが困難な場合がある。無理に嵌め合わせて接合すると、フィルムと接合部材の間に接合不良を起こすおそれがあった。
さらに、特許文献1の接合方法を利用して、一方端は開口された円筒状のフィルムの他方端に形成された貫通孔の周縁部に、接合部材を接合しようとすると、図7に示すように、フィルムを開いて一方端側から受台に被せ、他方端を受台の上面に配置する必要がある。この場合、円筒状のフィルムの他方端は受台の上面において平らにならず、また円筒状のフィルムの角部は受台に入りきらず受台の上面から突出する形となる。このような状態では、受台の上面に対する貫通孔の位置合わせだけでなく、貫通孔に対する接合部材の位置合わせも困難となる。位置合わせが正確に行われていないと、フィルムと接合部材の間において接合不良を起こすおそれがあった。
そこで本発明は、接合不良の発生を抑制する、フィルムと接合部材の接合方法及びそれに用いられる受台の提供を目的とする。
本発明のフィルムと接合部材の接合方法は、押圧体と受台を用いた、フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法において、前記押圧体はヒータを有しており、前記受台は、上面の一部が開口された受台本体と、前記受台本体の上面から上方に突出しており、前記上面の開口から出没可能な突出部とを有しており、前記貫通孔に前記突出部を挿入し、前記フィルムを前記上面に配置するステップと、前記接合部材を前記突出部上に配置するステップと、前記押圧体により前記接合部材を上方から押圧し、前記突出部とともに下方に移動させ、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップとを備え、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップは、前記接合部材を前記周縁部に接触させて前記ヒータにより熱融着するステップである。
この構成によれば、フィルムに形成された貫通孔に、受台の突出部を挿入することができるため、受台本体の上面に対する貫通孔の位置合わせを正確に行うことができる。また、接合部材を、突出部上に配置することができるため、貫通孔に対する接合部材の位置合わせも正確に行うことができる。そして、上方からの押圧により突出部が受台本体の上面から没されて、接合部材とフィルムが接触する。これにより、フィルムと接合部材を良好に接合することができる。接合部材の形状としては、特許文献1の接合部材のように、貫通孔に嵌め合わされるものに限定されるものではない。
本発明のフィルムと接合部材の接合方法においては、押圧体と受台を用いた、一方端は開口された筒状のフィルムの他方端に形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法において、前記押圧体はヒータを有しており、前記受台は、上面の一部が開口された筒状の受台本体と、前記筒状の受台本体の上面から上方に突出しており、前記上面の開口から出没可能な突出部とを有しており、前記フィルムを筒状に開いて、前記一方端側から前記受台に被せるステップと、前記貫通孔に前記突出部を挿入し、前記他方端を前記上面に配置するステップと、前記接合部材を前記突出部上に配置するステップと、前記押圧体により前記接合部材を上方から押圧し、前記突出部とともに下方に移動させ、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップとを備え、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップは、前記接合部材を前記周縁部に接触させて前記ヒータにより熱融着するステップである。本発明によれば、筒状のフィルムであっても、単なるフィルムと同様、フィルムと接合部材を良好に接合することができる。
また、筒状のフィルムの場合、本発明のフィルムと接合部材の接合方法においては、前記貫通孔に前記突出部を挿入するステップの後、前記上面から突出する前記フィルムの角部を前記筒状の受台本体の側面に押さえるステップをさらに備える。これにより、筒状の受台本体の上面から突出するフィルムを筒状の受台本体の側面に押さえることで、フィルムを外方に引っ張る力が加わって、受台本体の上面におけるフィルムが平らとなり、筒状のフィルムと接合部材を良好に接合することができる。
また、本発明のフィルムと接合部材の接合方法においては、前記接合部材は、前記周縁部に接合されるリング状のフランジ部と、前記フランジ部の内周端に連結される周壁部とを有しており、前記突出部の上部には、前記周壁部が挿入される凹みが形成されている。接合部材が周壁部を有する形状の場合、接合部材を突出部上に配置するステップは、周壁部を突出部の凹みに挿入するステップであり、接合部材を周縁部に接触させて接合するステップは、フランジ部を周縁部に接触させ接合するステップとなる。これにより、接合部材が周壁部を有する形状であっても、周壁部を突出部の凹みに挿入することができるため、貫通孔に対する接続部材の位置合わせを正確に行うことができる。
また、本発明のフィルムと接合部材の接合方法においては、前記押圧体はヒータを有しており、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップは、前記接合部材を前記周縁部に接触させて前記ヒータにより熱融着するステップである。これにより、フィルムと接合部材を良好に接合することができる。
また、本発明のフィルムと接合部材の接合方法においては、前記フィルムの材質はポリウレタン系樹脂である。フィルムの材質がポリウレタン系樹脂であれば、フィルムは伸縮性があり、形状が保持されにくいものとなるが、このようなフィルムであっても、本発明によれば良好に接合することができる。
また、本発明のフィルムと接合部材の接合方法においては、前記フィルムは内視鏡カメラを覆うドレープフィルムであり、前記接合部材は内視鏡と前記内視鏡カメラを接続する接続部材である。
また、本発明のフィルムと接合部材の接合方法は、内視鏡カメラ用ドレープの製造方法に含まれる。
さらに、本発明の受台は、フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法において、ヒータを有する押圧体とともに用いられる受台であって、上面の一部が開口された受台本体と、前記受台本体の上面から上方に突出しており、前記上面の開口から出没可能な、前記貫通孔に挿入される突出部とを有する。
この構成によれば、フィルムの他方端に形成された貫通孔に、受台の突出部を挿入することができるため、受台本体の上面に対する貫通孔の位置合わせを正確に行うことができる。また、接合部材を、突出部上に配置することができるため、貫通孔に対する接合部材の位置合わせも正確に行うことができる。そして、上方からの押圧により突出部が受台本体の上面の開口から没されるため、接合部材とフィルムが接触させることができる。これにより、フィルムと接合部材を良好に接合することができる。接合部材の形状としては、特許文献1の接合部材のように、貫通孔に嵌め合わされるものに限定されるものではない。
本発明の受台においては、前記受台本体は筒状である。これにより、フィルムをスムーズに被せることができる。
また、本発明の受台においては、前記接合部材は、前記周縁部に接合されるリング状のフランジ部と、前記フランジ部の内周端に連結される周壁部とを有しており、前記突出部の上部には、前記周壁部が挿入される凹みが形成されている。これにより、接合部材が周壁部を有する形状であっても、周壁部を突出部の上部の凹みに挿入することができるため、貫通孔に対する接合部材の位置合わせを正確に行うことができる。
本発明によれば、フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部との接合において、接合不良の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るフィルム10の平面図である。 本発明の一実施形態に係る接合部材20の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る受台30の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る受台30の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、押圧体Pと受台30を用いたフィルム10と接合部材20の接合方法を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る筒状のフィルム50の平面図である。 本発明の他の実施形態に係る円筒状のフィルム50を開き、円筒状の受台本体31に被せたときの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る押さえ具40の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、押圧体Pと受台30を用いた円筒状のフィルム50と接合部材20の接合方法を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る、押圧体Pと受台30を用いた、フィルム10と接合部材20の接合方法について、図面を参照しながら説明する。はじめに接合方法の各要素(フィルム10、接合部材20、受台30)について説明を行ってから、接合方法について説明を行う。
<フィルム>
図1は、本発明の第1実施形態に係る、フィルム10の平面図である。図1に示すように、フィルム10は、フィルム10面上に円形の貫通孔10aが形成されたものである。貫通孔10aの直径は、特に限定されるものではないが、例えば20〜40mmに設定される。貫通孔10aは、例えばフィルム10に円状の打ち抜き加工を施すことにより形成することができる。
フィルム10を形成するフィルムの材質は、特に限定されるものではないが、例えばポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などの高分子樹脂が挙げられる。フィルム10の材質が例えばポリウレタン系樹脂であれば、フィルム10は伸縮性があり、形状が保持されにくいものとなるが、このようなフィルム10であっても、本発明によれば良好に接合することができる。フィルム10の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば20〜100μmに設定される。
<接合部材>
図2は、本発明の一実施形態に係る接合部材20の斜視図である。図2に示すように、接合部材20は、フィルム10の貫通孔10aの周縁部10bに接合されるリング状のフランジ部21と、フランジ部21の内周端に連結された周壁部22と、周壁部22の下端に連結された底部23とを有する。底部23は円形に、フランジ部21はリング状に形成されており、周壁部22はそれらにあわせて円筒状に形成されている。底部23の直径は、フィルム10の貫通孔10aにあわせて設定され、例えば10〜40mmに設定される。フランジ部21の外径及び内径は、フィルム10の貫通孔10a及び周縁部10bにあわせて設定され、フランジ部21の外径は例えば15〜100mmに設定され、フランジ部21の内径は例えば10〜40mmに設定される。また、周壁部22の高さ(上端から下端までの長さ)は、例えば5〜15mmに設定される。接合部材20の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば50〜300μmに設定される。
接合部材20の材質は、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などの高分子樹脂が挙げられる。接合部材20としては、例えば内容物の注ぎ口であるスパウトや、内視鏡と内視鏡カメラを接続する接続部材などの用途が挙げられる。
<受台>
図3は、本発明の一実施形態に係る受台30の斜視図である。図3に示すように、受台30は、上面の一部が開口された筒状の受台本体31と、筒状の受台本体31の上面から上方に突出しており、かつ受台本体の上面の開口から出没可能な突出部32とを有する。突出部32は、フィルム10の貫通孔10aに挿入される。さらに、突出部32の上部は、接合部材20の周壁部22が挿入されるように凹みが形成されている。
受台本体31の直径は、特に限定されるものではないが、フィルム10のサイズにあわせて設定され、例えば30〜100mmに設定される。受台本体31の高さ(上端から下端までの長さ)は、特に限定されるものではないが、例えば50〜200mmに設定される。突出部32の外径は、フィルム10の貫通孔10aにあわせて設定され、例えば11〜44mmに設定される。また、突出部32の内径(凹みの径)は、接合部材20の底部23の直径にあわせて設計され、例えば10〜40mmに設定される。突出部32は、受台本体31の上面から上方に例えば3〜10mm突出するように設定される。
受台本体31の材質は、特に限定されるものではないが、例えば鉄、銅、アルミニウムなどの金属や、例えばポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアセタール樹脂などの高分子樹脂が挙げられる。受台本体31の製造方法は、金属の場合には例えば鋳造などが挙げられ、高分子樹脂の場合には例えば射出成形などが挙げられる。一方、突出部32の材質は、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアセタール樹脂などの高分子樹脂が挙げられる。突出部32の製造方法としては、例えば射出成形などが挙げられる。
図4は、本発明の一実施形態に係る受台30の断面図である。図4に示すように、受台本体31の上面には開口が形成されており、この開口に突出部32に嵌め合わされている。また、受台30は、受台本体31の内部において、突出部32を受台本体31の上面の開口から出没可能となるように突出部32の下方に付勢手段33を有する。付勢手段33は、受台31の内部において固定される支持部331と、突出部32が嵌め合わされるよう凸状に形成され、突出部32を固定する固定部332と、支持部331の上面に取り付けられ、固定部332に対して上方に付勢する(下方に押圧された際に、もとの位置に戻させる力を働かせる)、コイルスプリングなどの弾性体333とを含む。固定部332の上端角部は、受台31の内面に形成された凸部によって係止されている。凹みの深さ(突出部32の上端から固定部332の上面の長さ)は、接合部材20の周壁部22の高さに合わせて設定され、例えば5〜15mmに設定される。
<接合方法>
次に、フィルム10と接合部材20の接合方法について、説明する。まず、図5(a)に示すように、フィルム10の貫通孔10aに、受台本体31の上面から上方に突出する突出部32を挿入し、フィルム10を受台本体31の上面に配置する。これにより、受台本体31の上面に対する貫通孔10aの位置合わせを正確に行うことができる。
続いて、図5(b)に示すように、接合部材20の周壁部22を、突出部32の上部に形成された凹みに挿入させる。これにより、フィルム10の貫通孔10aが突出部32に挿入されていることから、フィルム10の貫通孔10aに対する接合部材20の位置合わせを正確に行うことができる。
次に、図5(c)に示すように、接合部材20を上方から、フランジ部21の形状に対応したリング状のヒータHを有する押圧体Pによって、付勢手段33の力に逆らって上方から矢印の方向に押圧して、接合部材20を突出部32とともに下方に移動させる(突出部32は、受台本体31の上面から徐々に没することになる)。これにより、フィルム10の貫通孔10aの周縁部10bが周壁部22に巻き込まれることなく、周壁部22をフィルム10の貫通孔10aに挿入することができる。
そして、図5(d)に示すように、ヒータHと受台本体31の上面によって、接合部材20のフランジ部21をフィルム10の貫通孔10aの周縁部10bに接触させる(突出部32は、受台本体31の上面から完全に没することになる)。この状態でヒータHに電流を流して、フィルム10と接合部材20を加熱して、熱融着する。
最後に、図5(e)に示すように、押圧体Pを上方に戻すとフィルム10に接合部材20を接合したものが得られる。
本発明のフィルム10と接合部材20の接合方法は、内視鏡カメラを覆うドレープフィルムと、内視鏡と内視鏡カメラを接続する接続部材の接合に用いることができる。このため、本発明のフィルム10と接合部材20の接合方法は、内視鏡カメラ用ドレープの製造方法に組み込むことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る、押圧体Pと受台30を用いた、円筒状のフィルム50と接合部材20の接合方法について、図面を参照しながら説明する。第1実施形態とは、フィルム10の形状、接合方法(押さえ具40を用いるもの)が異なるため、これらの点について説明する。
<円筒状のフィルム>
図6は、本発明の第1実施形態に係る、円筒状のフィルム50の平面図である。図6に示すように、円筒状のフィルム50を平面視すると、単なる長方形のようになる。円筒状のフィルム50は、一方端50cは開口され、他方端50dは貫通孔50aが形成されており、貫通孔50a以外の部分は閉じられている。一方端50cから他方端50dまでの長さは、特に限定されるものではないが、例えば100〜10000mmに設定される。また、円筒状のフィルム50の幅(折径)は、特に限定されるものではないが、例えば30〜350mmに設定される。また、半円状の貫通孔50aの直径は、特に限定されるものではないが、例えば20〜40mmに設定される。
貫通孔50aは例えば、他方端50dが閉口された円筒状のフィルム50において、他方端50dの一部を半円状の打ち抜き加工を施すことによって形成することができる。また、他方端50dが閉口された円筒状のフィルム50を開いて、他方端50dの一部を円状の打ち抜き加工を施すことによって形成することもできる。さらに、円筒状のフィルム50において、他方端50dの一部をシールすることによって貫通孔50aを形成することができる。
図7は、円筒状のフィルム50を開き、円筒状の受台本体31に被せたときの斜視図である。図7に示すように、筒状のフィルム50を開くことにより、他方端50dの一部に形成された貫通孔50aは円状になる。また、筒状のフィルム50の角部50eは円筒状の受台本体31に入りきらずに、上方に突出する形となる。
<押さえ具>
図8は、本発明の一実施形態に係る押さえ具40の斜視図である。図8に示すように、押さえ具40は、受台30の受台本体31の上面に係合するリング状の係合部41と、係合部41の外周端に連結される側壁部42とを有する。押さえ具40は、受台30の受台本体31に嵌め合わされる。係合部41の外径及び内径は、受台30の受台本体31の直径及び突出部32の外径にあわせて設定され、係合部41の外径は例えば31〜105mmに設定され、係合部41の内径は例えば26〜99mmに設定される。また、側壁部42の高さ(上端から下端までの長さ)は、円筒状のフィルム50の角部50eにあわせて設定され、例えば10〜30mmに設定される。押さえ具40の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば1〜5mmに設定される。
押さえ具40の材質は、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアセタール樹脂などの高分子樹脂が挙げられる。押さえ具40の製造方法は、例えば射出成形が挙げられる。
<接合方法>
次に、筒状のフィルム50と接合部材20の接合方法について、説明する。まず、図9(a)に示すように、円筒状のフィルム50を開き、一方端50c側から受台30に被せる。そして、円筒状のフィルム50の貫通孔50aに、受台本体31の上面から上方に突出する突出部32を挿入し、他方端50d側の円筒状のフィルム50を受台本体31の上面に配置する。これにより、受台本体31の上面に対する貫通孔50aの位置合わせを正確に行うことができる。
そして、図9(b)に示すように、円筒状のフィルム50の角部50eを受台本体31の外方に引っ張り、受台本体31の側面に押さえた状態で、押さえ具40を受台本体31に嵌め合わせる。これにより、押さえ具40の側壁部42で角部50eの突出を押さえることができる。さらに、円筒状のフィルム50に適度なテンションが加わって、受台本体31の上面において円筒状のフィルム50が平らとなる。テンションにより、円筒状のフィルム50の貫通孔50aが内方に変形を起こそうとするが、突出部32により遮られる。
続いて、図9(c)に示すように、接合部材20の周壁部22を、突出部32の上部に形成された凹みに挿入させる。これにより、円筒状のフィルム50の貫通孔50aが突出部32に挿入されていることから、円筒状のフィルム50の貫通孔50aに対する接合部材20の位置合わせを正確に行うことができる。
次に、図9(d)に示すように、接合部材20を上方から、フランジ部21の形状に対応したリング状のヒータHを有する押圧体Pによって、付勢手段33の力に逆らって上方から矢印の方向に押圧して、接合部材20を突出部32とともに下方に移動させる(突出部32は、受台本体31の上面から徐々に没することになる)。これにより、円筒状のフィルム50の貫通孔50aの周縁部50bが周壁部22に巻き込まれることなく、周壁部22を円筒状のフィルム50の貫通孔50aに挿入することができる。
そして、図9(e)に示すように、ヒータHと受台本体31の上面によって、接合部材20のフランジ部21を円筒状のフィルム50の貫通孔50aの周縁部50bに接触させる(突出部32は、受台本体31の上面から完全に没することになる)。この状態でヒータHに電流を流して、円筒状のフィルム50と接合部材20を加熱して、熱融着する。
最後に、図9(f)に示すように、押圧体Pを上方に戻し、さらに、押さえ具40を受台本体31から外して、円筒状のフィルム50に接合部材20を接合したものが得られる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は適宜組み合わせることができる。
<フィルム>
上記実施形態では、円状の貫通孔10a(50a)を形成させたが、貫通孔10a(50a)の形状はこれに限定されるものではなく、例えば三角、四角などの形状で形成することができる。
また、上記第2実施形態では、貫通孔50aを筒状のフィルム50の他方端50dに形成させたが、例えば筒状のフィルム50の側面などに形成することができる。
さらに、上記第2実施形態では、フィルムを円筒状にしたが、筒状のものであればこれに限定されるものではなく、三角、四角など角筒状にすることができる。
<接合部材>
上記実施形態では、接合部材20の底部23を円形に形成させたが、これに限定されるものではなく、貫通孔10a(50a)の形状にあわせて、例えば三角、四角などの形状で形成することができる。
また、上記実施形態では、接合部材20のフランジ部21をリング状に形成させたが、貫通孔10a(50a)の形状にあわせて、例えば三角、四角などの形状で形成することができる。フランジ部21における開口も、例えば三角、四角などの形状で形成することができる。
さらに、上記実施形態では、接合部材20は底部23及び周壁部22を有するものであったが、底部23を有しないもの(周壁部22とフランジ部21を有するもの)、底部23及び周壁部22を有しないもの(板状の部材に開口が形成されたもの)にすることができる。さらに、接合部材20は、開口が形成されていない板状の部材にすることもできる。
<受台>
上記実施形態では、受台30の受台本体31を円筒状に形成させたが、受台本体31の上面が開口されていれば、この形状に限定されるものではない。第1実施形態のフィルム10の場合では、例えば平板にすることができる。第2実施形態の筒状のフィルム50の場合では、フィルム50が被せられるものであればよく、例えば三角、四角など角筒状や、三角錐、四角錐、円錐または多角錐のそれぞれ上部(頂点側)を取り除いたもの(台形の筒状)などにすることができる。また、受台本体31の上面の開口は突出部32の形状に合わせて形成することができ、受台本体31の上面から下面まで貫通されていてもよく、上面から下面まで貫通されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、受台30の突出部32を円筒状に形成させたが、貫通孔10a(50a)の形状にあわせて、例えば三角、四角などの角筒状で形成することができる。
さらに、上記実施形態では、付勢手段33を、支持部331、固定部332及び弾性体333で構成したが、例えばガスシリンダやオイルシリンダで構成することもできる。
<押さえ具>
上記第2実施形態では、押さえ具40の側壁部42の高さを一定に形成させたが、部分によって高さの異なるものにすることができる。
<接合方法>
上記第1実施形態では、押さえ具40を用いなかったが、これを用いて、受台本体31からはみ出したフィルム10を受台本体31の側面に押させて、フィルム10と接合部材20を接合させることができる。これにより、フィルム10に適度なテンションが加わって、受台本体31の上面におけるフィルム10がより平らとなる。また、上記第2実施形態では、押さえ具40を用いて円筒状のフィルム50の角部50eを押さえたが、これを用いずに、円筒状のフィルム50と接合部材20を接合することができる。
さらに、上記実施形態では、貫通孔10a(50a)の周縁部10b(50b)と接合部材20のフランジ部21を熱融着したが、貫通孔10a(50a)の周縁部10b(50b)及び接合部材20のフランジ部21の少なくともいずれか一方に粘着シートを貼合しておき、粘着シートを介して接合することができる。また、粘着シートの貼合のかわりに、接着剤を塗布することもできる。これらの場合、接合部材を周縁部に接触させて接合するステップは、一体的に行われる。
10 フィルム
10a フィルムに形成された貫通孔
10b フィルムの貫通孔の周縁部
20 接合部材
21 フランジ部
22 周壁部
23 底部
30 受台
31 受台本体
32 突出部
33 付勢手段
331 支持部
332 固定部
333 弾性体
40 押さえ具
41 係合部
42 側壁部
50 筒状のフィルム
50a 筒状のフィルムの貫通孔
50b 筒状のフィルムの貫通孔の周縁部
50c 筒状のフィルムの一方端
50d 筒状のフィルムの他方端
50e 筒状のフィルムの角部
H ヒータ
P 押圧体

Claims (10)

  1. 押圧体と受台を用いた、フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法において、
    前記押圧体はヒータを有しており、
    前記受台は、
    上面の一部が開口された受台本体と、
    前記受台本体の上面から上方に突出しており、前記上面の開口から出没可能な突出部とを有しており、
    前記貫通孔に前記突出部を挿入し、前記フィルムを前記上面に配置するステップと、
    前記接合部材を前記突出部上に配置するステップと、
    前記押圧体により前記接合部材を上方から押圧し、前記突出部とともに下方に移動させ、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップと、を備え
    前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップは、前記接合部材を前記周縁部に接触させて前記ヒータにより熱融着するステップであることを特徴とする、フィルムと接合部材の接合方法。
  2. 押圧体と受台を用いた、一方端は開口された筒状のフィルムの他方端に形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法において、
    前記押圧体はヒータを有しており、
    前記受台は、
    上面の一部が開口された筒状の受台本体と、
    前記筒状の受台本体の上面から上方に突出しており、前記上面の開口から出没可能な突出部とを有しており、
    前記フィルムを筒状に開いて、前記一方端側から前記受台に被せるステップと、
    前記貫通孔に前記突出部を挿入し、前記他方端を前記上面に配置するステップと、
    前記接合部材を前記突出部上に配置するステップと、
    前記押圧体により前記接合部材を上方から押圧し、前記突出部とともに下方に移動させ、前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップとを備え
    前記接合部材を前記周縁部に接触させて接合するステップは、前記接合部材を前記周縁部に接触させて前記ヒータにより熱融着するステップであることを特徴とする、フィルムと接合部材の接合方法。
  3. 前記貫通孔に前記突出部を挿入するステップの後、
    前記上面から突出する前記フィルムの角部を前記受台本体の側面に押さえるステップをさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載のフィルムと接合部材の接合方法。
  4. 前記接合部材は、前記周縁部に接合されるリング状のフランジ部と、前記フランジ部の内周端に連結される周壁部とを有しており、
    前記突出部の上部には、前記周壁部が挿入される凹みが形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のフィルムと接合部材の接合方法。
  5. 前記フィルムの材質はポリウレタン系樹脂であることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載のフィルムと接合部材の接合方法。
  6. 前記フィルムは内視鏡カメラを覆うドレープフィルムであり、
    前記接合部材は内視鏡と前記内視鏡カメラを接続する接続部材であることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載のフィルムと接合部材の接合方法。
  7. 請求項に記載のフィルムと接合部材の接合方法を含むことを特徴とする、内視鏡カメラ用ドレープの製造方法。
  8. フィルムに形成された貫通孔の周縁部と接合部材の接合方法において、ヒータを有する押圧体とともに用いられる受台であって、
    上面の一部が開口されたと受台本体と、
    前記受台本体の上面から上方に突出しており、前記上面の開口から出没可能な、前記貫通孔に挿入される突出部とを有することを特徴とする受台。
  9. 前記受台本体は筒状であることを特徴とする、請求項に記載の受台。
  10. 前記接合部材は、前記周縁部に接合されるリング状のフランジ部と、前記フランジ部の内周端に連結される周壁部とを有しており、
    前記突出部の上部には、前記周壁部が挿入される凹みが形成されていることを特徴とする、請求項又はに記載の受台。
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