JP6847410B2 - 熱電変換材料及び熱電変換モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、優れた熱電性能指数ZTを有する熱電変換材料及び前記熱電変換材料を用いて形成される熱電変換モジュールに関する。
熱電変換とは、固体の熱電変換素子を用いて熱エネルギーと電気エネルギーとを相互に変換する技術である。
熱エネルギーを電気エネルギーに変換する技術は、熱電発電と呼ばれ、熱電効果の1つであるゼーベック効果に基づく。前記熱電発電では、熱電変換材料の両端間の温度差が電気エネルギーに直接変換される。この熱電発電を利用して、工場や自動車から排出されている膨大な未利用熱エネルギーを回収し、そこから電力を生み出すことで、化石燃料の消費量低減、即ち、CO削減及び省エネルギーに大いに貢献できる。
一方、電気エネルギーから熱エネルギーへの変換は、もう一つの熱電効果であるペルチェ効果に由来し、冷却や精密温調に応用されている。ここでは、ペルチェ効果に由来する電気エネルギーから熱エネルギーへの変換をペルチェ冷却と称する。ペルチェ冷却では、熱電変換材料に電流を通電した際に前記熱電変換材料の片端が冷却される現象を用いている。このペルチェ冷却は、冷却にフロンガスなどの冷媒を必要としない点、及び電流制御に基づき冷却温度を精密に制御できる点を長所としている。
前記熱電発電及び前記ペルチェ冷却には、一般に、P型熱電変換材料(電荷を運ぶキャリアが正孔)とN型熱電変換材料(電荷を運ぶキャリアが電子)とを、接合電極で熱的には並列に、電気的には直列に接続し、Π型の形状をした熱電変換モジュールが用いられる。
前記熱電変換材料の性能は、熱電性能指数ZTで記述でき、ZT=ST/ρκで表される。ここで、Sは、前記熱電変換材料のゼーベック係数を示し、Tは、絶対温度を示し、ρは、前記熱電変換材料の電気抵抗率を示し、κは、熱電変換材料の熱伝導率を示す。
この熱電性能指数ZTが高いほど、熱エネルギーと電気エネルギーとの変換効率が高くなり、前記熱電変換材料の性能が良いといえる。即ち、変換効率を高めることで、前記熱電変換を利用して未利用の熱エネルギーからより多くの電力を取り出すことや、冷却時の消費電力を抑えることが可能となる。
ここで、前記P型熱電変換材料として、化学組成がCu26−x32(ただし、Mは、Mn、Fe、Co、Ni及びZnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Aは、V、Nb及びTaの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Eは、Si、Ge及びSnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、xは、0〜5の数値を示す)で表される「コルーサイト」が提案されている(特許文献1、非特許文献1、非特許文献2参照)。
前記コルーサイトは、390℃において最大0.73の大きな熱電性能指数ZTを示し、低毒性かつ地殻埋蔵量が多い銅(Cu)と硫黄(S)から主に構成されることから、環境調和型の熱電変換材料として適している。
したがって、前記コルーサイトの熱電性能指数ZTが向上して変換効率が高まれば、更に有用な熱電変換材料と熱電変換モジュールとを提供することができる。
前記コルーサイトにおける熱電性能指数ZTを向上させる方法として、Cu26Sn32を基本組成とするコルーサイトに対し、Snを欠損させる方法が提案されている(非特許文献3参照)。この提案によると、Sn欠損を導入したCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTが387℃において0.62とされ、Sn欠損を導入しないCu26Sn32の熱電性能指数ZTが0.56とされる。
しかしながら、Cu26Sn32においてSn欠損を導入したことによる熱電性能指数ZT向上の効果は、わずか0.06であり、前記提案では、前記コルーサイトにおける熱電性能指数ZTを有意に向上させることができていない。また、前記提案では、これまでに知られている前記コルーサイトの熱電性能指数ZT(ZT=0.73、特許文献1参照)に匹敵する値を有するコルーサイトが得られていない。
特開2016−039372号公報
K. Suekuni, F. S. Kim, H. Nishiate, M. Ohta, H. I. Tanaka, and T. Takabatake, 「High-performance thermoelectric minerals: Colusites Cu26V2M6S32 (M = Ge, Sn)」, Applied Physics Letters, 105号, 132107:1~4ページ, 2014年10月. K. Suekuni, F. S. Kim, and T. Takabatake, 「Tunable electronic properties and low thermal conductivity in synthetic colusites Cu26-xZnxV2M6S32 (M = Ge, Sn)」, Journal of Applied Physics, 116号, 063706:1~5ページ, 2014年8月. F. S. Kim, K. Suekuni1, H. Nishiate, M. Ohta, H. I. Tanaka, T. Takabatake, 「Tuning the charge carrier density in the thermoelectric colusite」, Journal of Applied Physics, 119号, 175105:1~5ページ, 2016年5月.
本発明は、従来技術における前記諸問題を解決し、環境負荷が低く、かつ、優れた熱電性能指数ZTを有する熱電変換材料及び前記熱電変換材料を用いて形成される熱電変換モジュールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討を行ったところ、次の知見が得られた。
Cu26Sn32を構成する各元素のイオン状態における価数は、Cu、V5+、Sn4+及びS2−である。
したがって、前記コルーサイトの基本組成における価数(コルーサイトを構成する元素の価数の総和)が−4となり、前記コルーサイトでは、正の電荷をもつ正孔が電気伝導を担うキャリアとして支配的となる。
この基本組成のコルーサイトに対してSn欠損を導入すると、コルーサイトの価数がより小さくなり、より金属的な電気特性を示す。即ち、電気抵抗率ρが小さくなり、熱電性能指数ZTが向上することが想定される。
Sn欠損を導入する方法(非特許文献3参照)は、こうした想定で熱電性能指数ZTの向上を目指したものであるが、Sn欠損を導入しても熱電性能指数ZTの向上の効果は、わずかに確認される程度であり、十分な効果が得られていない。
一般に、周期表で同じ族に属する元素は、等しいイオン状態をとるため、Cu26Sn32において、Vに代えて同族元素のNbやTaを選択しても、コルーサイトの価数に変化がなく、熱電性能指数ZTの大幅な向上が期待できないものと予想される。
しかし、本発明者らが検討を行ったところ、Cu26Sn32において、Vに代えて同族元素のNbを選択し、Sn欠損を導入したCu26NbSn5.532の熱電性能指数ZTは、予想をはるかに上回り、例えば、389℃の温度環境下にて0.78に達した。
これまでに報告されたコルーサイトの熱電性能指数ZTのうち、最も高い値は、0.73であり、0.78との熱電性能指数ZTは、Cu26NbSn5.532で構成される熱電変換材料が現段階で世界最高の性能を有することを示している。また、Sn欠損を導入しないCu26NbSn32の熱電性能指数ZTは、高くても0.52程度であり、Vの場合と異なり、Nbの場合には基本組成のCu26NbSn32に対しSn欠損を導入すると熱電性能指数ZTが0.26も向上することが確認された。
また、Vに代えて同族元素のTaを選択し、Sn欠損を導入したCu26TaSn5.532の熱電性能指数ZTについても、基本組成のCu26TaSn32と比べて熱電性能指数ZTの大幅な向上が確認された。
前述の通り、VとNb及びTaとは同族元素であるため、等しいイオン状態をとる。しかし、原子番号23番のVに比べて、原子番号41番のNbの電子数は2倍程度多く、更に原子番号73番のTaの電子数は3倍程度多い。このため、Nb及びTaを含むコルーサイトと、Vを含むコルーサイトとでは、物理的・化学的性質が異なることが考えられる。現時点で、理由は定かでないものの、Vに代えて同族元素のNb及びTaを選択すると、Sn欠陥により熱電性能指数ZTが大幅に向上する。
本発明は、前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 下記化学式(1)で表される化合物であり、熱電性能指数ZTが、365℃〜400℃の温度環境下において、0.73より大きく0.97以下の値を示すことを特徴とする熱電変換材料。
Figure 0006847410
ただし、前記化学式(1)中、Mは、Mn、Fe、Co、Ni及びZnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Aは、Nb及びTaの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Eは、Si、Ge及びSnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、xは、0以上4以下の数値を示し、yは、0より大きく1以下の数値を示す。
<2> 化学式(1)中のxで示す数値が、0である前記<1>に記載の熱電変換材料。
<3> 化学式(1)中のyで示す数値が、0より大きく0.5以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載の熱電変換材料。
<4> 化学式(1)中のEで示す金属材料が、Sn及びGeの少なくともいずれかを含む前記<1>から<3>のいずれかに記載の熱電変換材料
> 前記<1>から<>のいずれかに記載の熱電変換材料で形成される熱電変換材料層を有することを特徴とする熱電変換モジュール。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、環境負荷が低く、かつ、優れた熱電性能指数ZTを有する熱電変換材料及び前記熱電変換材料を用いて形成される熱電変換モジュールを提供することができる。
熱電変換素子の構成を説明するための説明図である。 熱電変換モジュールの構成を説明するための図である。
(熱電変換材料)
本発明の熱電変換材料は、下記化学式(1)で表される化合物である。
Figure 0006847410
ただし、前記化学式(1)中、Mは、Mn、Fe、Co、Ni及びZnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Aは、Nb及びTaの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Eは、Si、Ge及びSnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、xは、0以上4以下の数値を示し、yは、0より大きく1以下の数値を示す。
前記化学式(1)中のMで示す金属材料は、2価の陽イオン状態をとる遷移元素(M2+)であり、前記化学式(1)中のxで示す数値に応じて前記化合物中のCu(Cu)と置換される。
この置換により、前記化学式(1)中のyで示す数値の選択とともに前記化合物の価数減少の程度を調整することができる。例えば、x=0とし、仮にy=0としたときの前記化合物(ただし、前記化合物は、y=0、即ち、欠損のない基本組成である場合を含まない)の価数は、−4であり、x=0とし、y=1としたときの前記化合物の価数は−8であり、x=1とし、y=1としたときの前記化合物の価数は、−7となる。このように、xの値及びyの値の調節により、前記化合物の価数調整を容易に行うことができる。その結果、目的に応じたタイプの前記化合物を容易に得ることができる。
高い熱電性能指数ZTを得る観点からは、前記化学式(1)中のxで示す数値が0であることが好ましい。なお、xの上限は、電荷バランスの観点から、y=1のときに前記化合物の価数が基本組成(x=y=0)である場合の価数である−4と絶対値が等しくなる、4である。
前記化学式(1)中のAで示す金属材料は、5価の陽イオン状態をとる、周期表の第5族に属する遷移元素(A5+)であり、同族元素のVよりも電子数が多い遷移元素である。
このような遷移元素から選択されることで、前記基本組成のコルーサイトに対して前記化学式(1)中のEで示す金属材料の組成に欠陥を導入した際、熱電性能指数ZTを大幅に向上させることができる。
前記化学式(1)中のEで示す金属材料としては、Snに限定されず、前記熱電変換材料が前記化学式(1)中のAで示す金属材料にNb及びTaの少なくともいずれかを含む前記化合物である限り、周期表においてSnと同じ14族に属し、Snと同じイオン状態をとる、Ge及びSiを含む。
前記化学式(1)中のyで示される数値としては、電気抵抗率ρを低くし、延いては、高い熱電性能指数ZTを得る観点から、0より大きく1以下とされる。
また、前記化学式(1)中のyで示される数値としては、0より大きく0.5以下であることが好ましい。即ち、yで示される数値を0.5を超える比較的大きな数値とし、前記化合物の価数を減少させると、電気抵抗率ρが減少すると同時にゼーベック係数Sも比較的大きく減少してしまう。ゼーベック係数Sの減少は、熱電性能指数ZTの減少を招く。そこで、低い電気抵抗率ρと高いゼーベック係数Sとを両立して、より一層高い熱電性能指数ZTを得る観点から、0より大きく0.5以下がより好ましい。
前記熱電変換材料の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
一例として述べると、前記化学式(1)に記載の組成に従って、前記化合物を構成する各単体元素を秤量したのち、これらを石英管に真空封入して加熱し溶融させることにより合成される。任意のxを指定するとCuを前記化学式(1)中のMで示した金属材料で部分置換された前記化合物が得られ、任意のyを指定すると前記化学式(1)中のEで示した金属材料に欠損が導入された前記化合物が合成される。また、合成後の多結晶試料を粉砕の後、ホットプレス焼結を行うことによって前記化合物の高密度多結晶体が得られる。
(熱電変換モジュール)
本発明の熱電変換モジュールは、本発明の前記熱電変換材料で形成される熱電変換材料層を有する。
前記熱電変換材料層の形成方法としては、特に制限はなく、公知の形成方法、例えば、特許文献1、非特許文献1〜3等に記載の形成方法に準じて形成することができる。
前記熱電変換モジュールとしては、前記熱電変換材料層を有する限り、特に制限はなく、公知の熱電変換モジュールの構成から適宜選択して構成することができる。
公知の熱電変換モジュールとしては、P型熱電変換材料(電荷を運ぶキャリアが正孔)で形成されたP型熱電変換素子とN型熱電変換材料(電荷を運ぶキャリアが電子)で形成されたN型熱電変換素子とで1対とし、これら1対の前記熱電変換素子をΠ型の形状に配した構成を有する。なお、前記熱電変換モジュールとしては、1対の前記熱電変換素子でも機能するが、高性能化の観点から、複数対の前記熱電変換素子を有して構成されてもよい。
このように、前記熱電変換モジュールをP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とで構成する場合、本発明の前記熱電変換モジュールは、正の電荷をもつ正孔が電気伝導を担うキャリアとして支配的である本発明の前記熱電変換材料で前記熱電変換材料層が形成された前記熱電変換素子を前記P型熱電変換素子として有して構成される。なお、前記N型熱電変換素子としては、公知のものから適宜選択して用いることができる。
本発明の前記熱電変換材料で前記熱電変換材料層が形成された前記熱電変換素子(前記P型熱電変換素子)としては、特に制限はなく、前記熱電変換材料で形成される熱電変換材料層と、前記熱電変換材料層と接合された状態で配される電極層とで構成される。
本発明の前記熱電変換材料で前記熱電変換材料層が形成される場合の前記電極層としては、特に制限はないが、前記熱電変換材料層(コルーサイト)との化学的安定性の観点から、Ti、Pt及びAuの少なくともいずれかを含む電極材料で形成されることが好ましく、中でも、より低い電気抵抗を得る観点からAuが特に好ましい。
また、前記電極材料としては、特に制限はなく、公知の製造方法で製造されたものや市販品を用いることができ、前記電極層の形成に際し、粉末状、箔状、板状等の状態に加工されたものを用いることができる。
また、本発明の前記熱電変換材料で前記熱電変換材料層が形成された前記熱電変換素子(前記P型熱電変換素子)の製造方法としては、特に制限はなく、公知の形成方法、例えば、特許文献1、非特許文献1〜3等に記載の形成方法に準じて形成することができる。
本発明の前記熱電変換材料で前記熱電変換材料層が形成された前記熱電変換素子の態様を図1に示す。図1は、熱電変換素子の構成を説明するための説明図である。なお、図1に示す熱電変換素子10は、一般的な熱電変換素子の素子構成と同様のものである。
熱電変換素子10は、熱電変換材料層1が2つの電極層2a,2bで挟持された構成とされる。
電極層2a,2bは、熱電変換材料層1と、後述する接合電極とを電気的、熱的に接続して、電流や熱を良く伝える一方で、熱電変換材料層1と前記接合電極との反応を抑制する役割、及び熱電変換材料層1と前記接合電極と間の応力を緩和する役割を有する。
次に、前記熱電変換モジュールの一実施形態を図2に示す。なお、図2は、熱電変換モジュールの構成を説明するための説明図である。また、図2に示す熱電変換モジュール100は、一般的な熱電変換モジュールのモジュール構成と同様のものである。
熱電変換モジュール100は、本発明の前記熱電変換材料で構成されるP型熱電変換素子20とN型熱電変換素子30との2つの熱電変換素子と、上部にこれら2つの熱電変換素子間を架け渡すように配される1つの上部接合電極13と、P型熱電変換素子20及びN型熱電変換素子30の下部にそれぞれ配される下部接合電極14,14’とで構成され、図2に示すように全体がΠ型の形状とされる。
また、P型熱電変換素子20は、熱電変換素子10と同様、熱電変換材料層11が2つの電極層12a,12bで挟持された構成とされる。N型熱電変換素子30としては、公知のN型変換素子を適宜選択することができ、例えば、熱電変換材料層11’が2つの電極層12a’,12b’で挟持された構成とされる。
熱電変換モジュール100においては、上部接合電極13側を高温にし、下部接合電極14,14’側を低温にすると、下部接合電極14−14’間に電位差を生じさせる熱電発電モジュールとして利用することができる。
また、熱電変換モジュール100においては、下部接合電極14’にプラス、下部接合電極14にマイナスの電圧を印加して、下部接合電極14’からモジュール中に電流を導入し、下部接合電極14から電流を送出させるように電圧を印加すると、上部接合電極13側では熱の吸収現象が発生し、下部接合電極14、14’側で放熱現象が発生して、上部接合電極13に接する対象の温度を低下させるペルチェ冷却モジュールとして利用することができる 。
なお、本発明の熱電変換モジュールの構成を図2を参照しつつ説明をしたが、図2に示すモジュール構成は、本発明の前記熱電変換モジュールの構成の一例を示すものであり、その他公知の熱電変換モジュールの構成を排除するものではない。
以下、本発明の前記熱電変換材料について、実施例を挙げて説明をする。ただし、本発明の思想は、これら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
先ず、原料であるCu(1.409g)、Nb(0.159g)、Sn(0.557g)、S(0.875g)を石英管の中に真空封入し、1,050℃で溶融させて、組成がCu26NbSn5.532の多結晶試料を約3g得た。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
次に、得られたCu26NbSn5.532の多結晶試料を砕いて粉末にして、ホットプレス焼結し、高密度多結晶焼結体として、実施例1に係る熱電変換材料を製造した。
(比較例1)
原料を、Cu(1.409g)、Nb(0.159g)、Sn(0.557g)、S(0.875g)からCu(1.386g)、Nb(0.156g)、Sn(0.599g)、S(0.861g)に変更し、組成がCu26NbSn32の多結晶試料を得たこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る熱電変換材料を製造した。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
実施例1に係る熱電変換材料に対し、所定の温度範囲(室温から約400℃)において測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表1に示す。
また、比較例1に係る熱電変換材料に対し、実施例1に係る熱電変換材料と同様に測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表2に示す。
Figure 0006847410
Figure 0006847410
前掲表1に示すように、実施例1に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTは、365℃以上の温度環境下で特許文献1に記載のコルーサイトにおける最大の熱電性能指数ZT=0.73を超え、389℃の温度環境下において最大の0.78を示した。0.78との熱電性能指数ZTは、実施例1に係る熱電変換材料が現段階で世界最高レベルの性能を有することを示している。
また、前掲表1及び表2から確認されるように、前記化学式(1)中のAで示す金属材料をNbとし、かつ、Eで示す金属材料をSnとし、yで示す数値(欠損量)を0.5としてSn欠損を導入した実施例1に係る熱電変換材料では、Sn欠損を導入しないこと以外は、同様にして製造された比較例1に係る熱電変換材料と比べ、電気抵抗率ρが減少し、熱電性能指数ZTが増加していることが分かる。また、同等の温度条件下で比較したときのSn欠損の導入による熱電性能指数ZTの向上効果は、最大で0.26を記録し、実施例1に係る熱電変換材料では、比較例1に係る熱電変換材料と比べ、飛躍的な熱電性能指数ZTの向上が確認される。
また、Sn欠損を導入した実施例1に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの値0.78は、同じくSn欠損を導入した非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの値0.62と比べて30%程度高く、前記化学式(1)中のAで示される金属材料をVからNbに変更することで、熱電性能指数ZTの顕著な向上が確認される。
また、Sn欠損を導入したことに伴う実施例1に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの向上効果(熱電性能指数ZTが0.26向上)は、Sn欠損を導入したことに伴う非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの向上効果(熱電性能指数ZTが0.06向上)と比べて、4倍以上であり格段に大きい。
(実施例2)
原料を、Cu(1.409g)、Nb(0.159g)、Sn(0.557g)、S(0.875g)からCu(1.4414g)、Ta(0.3163g)、Ge(0.3485g)、S(0.8932g)に変更し、組成がCu26TaGe5.532の多結晶試料を得たこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係る熱電変換材料を製造した。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
(比較例2)
原料を、Cu(1.4414g)、Ta(0.3163g)、Ge(0.3485g)、S(0.8932g)からCu(1.426g)、Ta(0.313g)、Ge(0.375g)、S(0.886g)に変更し、組成がCu26TaGe32の多結晶試料を得たこと以外は、実施例2と同様にして、比較例2に係る熱電変換材料を製造した。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
実施例2に係る熱電変換材料に対し、実施例1に係る熱電変換材料と同様に測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表3に示す。
また、比較例2に係る熱電変換材料に対し、実施例1に係る熱電変換材料と同様に測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表4に示す。
Figure 0006847410
Figure 0006847410
前掲表3に示すように、実施例2に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTは、特許文献1に記載のコルーサイトにおける最大の熱電性能指数ZT=0.73を超え、399℃の温度環境下において最大の0.79を示した。0.79との熱電性能指数ZTは、実施例に係る熱電変換材料が現段階で世界最高レベルの性能を有することを示している。
また、前掲表3及び表4から確認されるように、前記化学式(1)中のAで示す金属材料をTaとし、かつ、Eで示す金属材料をGeとし、yで示す数値(欠損量)を0.5としてSn欠損を導入した実施例2に係る熱電変換材料では、Sn欠損を導入しないこと以外は、同様にして製造された比較例2に係る熱電変換材料と比べ、電気抵抗率ρが減少し、熱電性能指数ZTが増加していることが分かる。また、同等の温度条件下で比較したときのSn欠損の導入による熱電性能指数ZTの向上効果は、最大で0.13を記録し、実施例2に係る熱電変換材料では、比較例2に係る熱電変換材料と比べ、飛躍的な熱電性能指数ZTの向上が確認される。
また、Ge欠損を導入した実施例2に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの値0.79は、Sn欠損を導入した非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの値0.62と比べて30%程度高く、前記化学式(1)中のAで示される金属材料をVからNbに変更することで、熱電性能指数ZTの顕著な向上が確認される。
また、Ge欠損を導入したことに伴う実施例2に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの向上効果(熱電性能指数ZTが0.13向上)は、Sn欠損を導入したことに伴う非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの向上効果(熱電性能指数ZTが0.06向上)と比べて2倍以上であり、格段に大きい。
(実施例3)
原料を、Cu(1.409g)、Nb(0.159g)、Sn(0.557g)、S(0.875g)からCu(1.3209g)、Ta(0.2898g)、Sn(0.5700g)、S(0.8213g)に変更し、組成がCu26TaSn5.532の多結晶試料を得たこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係る熱電変換材料を製造した。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
(比較例3)
原料を、Cu(1.3209g)、Ta(0.2898g)、Sn(0.5700g)、S(0.8213g)からCu(1.5638g)、Ta(0.343g)、Sn(0.6198g)、S(0.9725g)に変更し、組成がCu26TaSn32の多結晶試料を得たこと以外は、実施例3と同様にして、比較例3に係る熱電変換材料を製造した。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
実施例3に係る熱電変換材料に対し、実施例1に係る熱電変換材料と同様に測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表5に示す。
また、比較例3に係る熱電変換材料に対し、実施例1に係る熱電変換材料と同様に測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表6に示す。
Figure 0006847410
Figure 0006847410
前掲表5に示すように、実施例3に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTは、特許文献1に記載のコルーサイトにおける最大の熱電性能指数ZT=0.73を超え、400℃の温度環境下において最大の0.97を示した。0.97との熱電性能指数ZTは、実施例3に係る熱電変換材料が現段階で世界最高レベルの性能を有することを示している。
また、前掲表5及び表6から確認されるように、前記化学式(1)中のAで示す金属材料をTaとし、かつ、Eで示す金属材料をSnとし、yで示す数値(欠損量)を0.5としてSn欠損を導入した実施例3に係る熱電変換材料では、Sn欠損を導入しないこと以外は、同様にして製造された比較例3に係る熱電変換材料と比べ、電気抵抗率ρが減少し、熱電性能指数ZTが増加していることが分かる。また、同等の温度条件下で比較したときのSn欠損の導入による熱電性能指数ZTの向上効果は、最大で0.19を記録し、実施例3に係る熱電変換材料では、比較例3に係る熱電変換材料と比べ、飛躍的な熱電性能指数ZTの向上が確認される。
また、Sn欠損を導入した実施例3に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの値0.97は、Sn欠損を導入した非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの値0.62と比べて50%程度高く、前記化学式(1)中のAで示される金属材料をVからTaに変更することで、熱電性能指数ZTの顕著な向上が確認される。
また、Sn欠損を導入したことに伴う実施例3に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの向上効果(熱電性能指数ZTが0.19向上)は、Sn欠損を導入したことに伴う非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの向上効果(熱電性能指数ZTが0.06向上)と比べて3倍以上であり、格段に大きい。
参考例1
原料を、Cu(1.409g)、Nb(0.159g)、Sn(0.557g)、S(0.875g)からCu(1.5198g)、Nb(0.1718g)、Ge(0.3678g)、S(0.9438g)に変更し、組成がCu26NbGe5.532の多結晶試料を得たこと以外は、実施例1と同様にして、参考例1に係る熱電変換材料を製造した。なお、得られた多結晶試料の生成相は、粉末X線回折により確認した。
参考例1に係る熱電変換材料に対し、実施例1に係る熱電変換材料と同様に測定を行ったゼーベック係数S、電気抵抗率ρ、及び熱伝導率κの各測定結果と、この測定結果から計算した熱電性能指数ZTとを下記表7に示す。
Figure 0006847410
前掲表7に示すように、参考例1に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTは、400℃の温度環境下において最大の0.73を示した。この値は、特許文献1に記載のコルーサイトにおける最大の熱電性能指数ZT=0.73に並ぶ値である。参考例1に係る熱電変換材料は、前記化学式(1)中のEで示される金属材料をSnからGeに変更したこと以外は、実施例1に係る熱電変換材料と同じ化合物であり、前記化学式(1)中のEで示される金属材料をGeに変更しても、高い熱電性能指数ZTを得られることが確認される。
また、Ge欠損を導入した参考例1に係る熱電変換材料の熱電性能指数ZTの値0.73は、Sn欠損を導入した非特許文献3におけるCu26Sn5.532の熱電性能指数ZTの値0.62と比べて20%程度高く、前記化学式(1)中のAで示される金属材料をVからNbに変更することで、熱電性能指数ZTの顕著な向上が確認される。
(参考例
非特許文献3によると、Cu26Sn5.532とCu26Sn32の焼結体の熱電性能指数は、それぞれCu26Sn5.532では387℃で0.62であり、Cu26Sn32では391℃で0.56であり、Cu26Sn32に対してSn欠損を導入したことによる熱電性能指数ZT向上の効果は、0.06程度である。即ち、前記化学式(1)中のAで示される金属材料をVとするコルーサイトにおいては、Sn欠損による熱電性能指数ZTの顕著な向上が認められない。
前述の通り、前記化学式(1)中のAで示される金属材料が、V、Nb及びTaのいずれであっても、コルーサイト全体の価数に変わりはないため、いずれの金属材料を選択しても熱電性能指数ZTが等しくなることが予想される。しかし、Vを選択した非特許文献3に記載のコルーサイトよりも、Nb及びTaのいずれかを選択した実施例1〜3,参考例1に係る各熱電変換材料の方が数段大きな熱電性能指数ZTを示し、更には、過去に報告されたもののうち最も高い熱電性能指数ZTの報告例に係る特許文献1に記載の熱電変換材料よりも、実施例1〜3に係る各熱電変換材料の方が大きな熱電変換性能指数ZTを得られており、本発明に係る前記熱電変換材料は、先の予想に反して、優れた熱電性能指数ZTを有する。
1,11,11’ 熱電変換材料層
2a,2b,12a,12b,12a’,12b’ 電極層
10 熱電変換素子
20 P型熱電変換素子
30 N型熱電変換素子
13 上部接合電極
14,14’ 下部接合電極
100 熱電変換モジュール

Claims (5)

  1. 下記化学式(1)で表される化合物であり、熱電性能指数ZTが、365℃〜400℃の温度環境下において、0.73より大きく0.97以下の値を示すことを特徴とする熱電変換材料。
    Figure 0006847410
    ただし、前記化学式(1)中、Mは、Mn、Fe、Co、Ni及びZnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Aは、Nb及びTaの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、Eは、Si、Ge及びSnの少なくともいずれかを含む金属材料を示し、xは、0以上4以下の数値を示し、yは、0より大きく1以下の数値を示す。
  2. 化学式(1)中のxで示す数値が、0である請求項1に記載の熱電変換材料。
  3. 化学式(1)中のyで示す数値が、0より大きく0.5以下である請求項1から請求項2のいずれかに記載の熱電変換材料。
  4. 化学式(1)中のEで示す金属材料が、Sn及びGeの少なくともいずれかを含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱電変換材料。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱電変換材料で形成される熱電変換材料層を有することを特徴とする熱電変換モジュール。
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