本発明に係る通信制御装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る通信制御装置10を含むシステム1の装置構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のシステム1は、通信制御装置10、端末20,30を含む。通信制御装置10、端末20(第1端末)及び端末30(第2端末)は、互いに、ネットワークNを介して通信可能である。
本実施形態では、通信制御装置10は、端末のユーザ間のコミュニケーションのために、端末間の音声またはテキストの通信を制御する装置である。端末20は、以下に説明する例では、利用者により使用される。利用者は、例えば、ろうあ者のような聴覚に障がいを有する者等である。また、端末30は、端末20の利用者の相手方により使用される端末である。相手方は、特に制限されない。なお、図1では、2台の端末20,30が表されているが、端末の台数は限定されない。
端末20,30は、移動可能な端末装置であって、例えば携帯型のパーソナルコンピュータでもよいし、高機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯電話機などの携帯端末でもよい。
図2は、通信制御装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、通信制御装置10は、機能的には、取得部11、判断部12、生成部13、送信部14及び通知部15を備える。本実施形態の通信制御装置10は、単一の装置(サーバ等)により構成されるものとして例示されるが、複数の装置により構成されてもよい。なお、通信制御装置10の各機能部については、後に詳述する。また、端末20または端末30が、通信制御装置の各機能部の一部または全部を含んでいてもよい。
図3は、端末20の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、端末20は、受付部21、テキスト送信部22及び表示部23を含む。なお、端末20の各機能部については、後に詳述する。
なお、図2及び図3に示したブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態における通信制御装置10は、コンピュータとして機能してもよい。図4は、本実施形態に係る通信制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。通信制御装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。また、図3に示す端末20も、通信制御装置10と同様に、コンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。通信制御装置10のハードウェア構成は、図4に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
通信制御装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、図2に示した各機能部11〜15などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、通信制御装置10の各機能部11〜14は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(ElectricallyErasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、通信制御装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
再び図2を参照して、本実施形態の通信制御装置10の各機能部について説明する。取得部11は、ユーザにより使用される端末20においてユーザにより入力されたテキストを端末20から取得する。具体的には、端末20においてユーザにより通話内容がテキストにより入力されると、端末20は入力されたテキストを受け付けて、受け付けたテキストを通信制御装置10に送信する。取得部11は、端末20からネットワークNを介して送信されたテキストを取得する。なお、取得されるテキストには、テキストを一意に識別するテキストID(識別情報)が端末20により関連付けられることとしてもよい。
判断部12は、取得部11により取得されたテキストを音声情報に変換することが可能であるか否かを判断する。具体的には、取得部11により取得されたテキストに音声合成が不可能な記号等が含まれていた場合、音声合成をする装置における不具合等に起因してテキストを音声合成することが不可能である場合等に、判断部12は、テキストを音声情報に変換することが可能でないと判断する。この判断の結果は、後述するように、通知部15により端末20に通知される。
生成部13は、取得部11により取得されたテキストを音声に変換し、変換された音声を含む音声情報を生成する。生成部13は、生成した音声情報を送信部14に送出する。なお、テキストの音声への変換は、周知のいかなる技術を用いてもよい。また、生成部13は、判断部12によりテキストを音声合成することが可能であることが判断された旨の通知を受けて、音声情報を生成することとしてもよい。なお、取得部11により取得されたテキストにテキストIDが関連付けられている場合には、生成部13は、生成した音声情報に対応するテキストのテキストIDを関連付けて管理することとしてもよい。
送信部14は、端末20のユーザに通話の相手方の端末である端末30に、生成部13により生成された音声情報を送信する。音声情報が相手方の端末30に送信されることにより、端末30において、音声情報を再生させることができる。従って、端末20のユーザの相手方に、テキストとして入力された端末20のユーザの通話内容を音声として認識させることができる。
また、送信部14は、生成部13により生成された音声情報を、端末30に送信すると共に、端末20に送信することとしてもよい。この場合には、端末30に音声情報が送信されるのと同じタイミングで、端末20にも音声情報が送信されるので、端末20において音声情報を再生することができる。これにより、端末20のユーザが音声を知覚可能である場合には、端末30において音声情報が再生されたタイミングを端末20のユーザに認識させることができる。
通知部15は、相手方の端末30において音声情報が再生された場合に、端末30における音声情報の再生が完了したことを示す再生完了通知をユーザの端末20に通知する。
具体的には、前述のとおり、送信部14により音声情報が相手方の端末30に送信されると、端末30により音声情報が再生される。そして、端末30における音声情報の再生が完了したことが端末30から通信制御装置10に対して通知されると、通知部15は、再生完了通知を端末20に送信する。
このように、相手方の端末30において音声情報の再生が完了したことを契機として再生完了通知が端末20に通知されるので、端末20において入力されたテキストに対応する音声情報の再生が端末30において完了したことを、端末20のユーザに認識させることができる。従って、端末20のユーザと、相手方である端末30のユーザとの間の円滑なコミュニケーションが可能となる。
また、通知部15は、取得されたテキストを音声情報に変換することが可能ではないと判断部12により判断された場合に、その旨を示す変換不可通知を端末20に通知することとしてもよい。このように変換不可通知が端末20に通知されることにより、端末20において受け付けられたテキストを音声情報に変換できないことを端末20のユーザに認識させることができる。
また、通知部15は、音声情報にテキストIDが関連付けられて管理されている場合には、再生が完了した音声情報に関連付けられているテキストIDを再生完了通知に関連付けて端末20に通知することとしてもよい。このように、テキストIDが関連付けられた再生完了通知が端末20に通知されることにより、相手方の端末30において再生が完了した音声情報に対応するテキストを、端末20において確実に認識できる。
続いて図3を参照して、本実施形態の端末20の各機能部について説明する。受付部21は、端末20の利用者であるユーザによるテキストの入力を受け付ける。図5は、端末20における、テキストの入力を受け付ける画面D1の例を示す図である。図5に示されるように、ユーザが通話内容を表すテキスト(例えば、「よろしくお願いします」)を端末20の入力装置(キーボード及びタッチパネル等)を介して入力欄Fに入力すると、受付部21は、入力されたテキストの情報を受け付ける。表示部23は、受け付けられたテキストを、画面D1の吹き出しT1の中に表示させることができる。
テキスト送信部22は、受付部21により受け付けられたテキストを、通信制御装置10に送信する。通信制御装置10に送信されたテキストは、前述のとおり、音声情報に変換され、変換された音声情報が端末30に送信され、送信された音声情報の再生が端末30において完了すると、再生完了通知が通信制御装置10から端末20に通知される。
表示部23は、通信制御装置10から再生完了通知を受信した場合に、相手方の端末30においてテキストに対応する音声情報の再生が完了したことをユーザが視覚的に認識可能な表示態様で、出力装置の一種であるディスプレイに表示させる。図6は、音声情報の再生完了の旨を示す画面例を示す図である。
図6に例示される画面D2では、表示部23は、通信制御装置10から再生完了通知を受信すると、その再生完了通知に対応するテキストを表示させている吹き出しT2の色を反転させる。再生完了通知にテキストIDが関連付けられている場合には、表示部23は、受信した再生完了通知に対応するテキストをテキストIDに基づいて識別できるので、表示態様を変更させるべきテキストを確実に識別できる。
なお、表示態様の変更は、吹き出しの色の反転に限られず、ユーザに再生完了の旨を認識させることが可能であればいかなる態様であってもよい。表示部23は、相手方の端末30において音声情報として再生完了したテキストに、例えば「再生済み」といったテキストを含むバルーン状のオブジェクトを関連付けて表示させてもよい。
このように、端末20が通信制御装置10から再生完了通知を受信したときに、端末20において受け付け及び送信したテキストに対応する音声情報が相手方の端末30において再生完了したことが、端末20において視覚的に表示されるので、その旨を端末20のユーザに確実に認識させることができる。
また、通信制御装置10から変換不可通知を受信した場合には、表示部23は、送信したテキストが音声情報に変換不可能であることを、ユーザに認識可能にディスプレイに表示させる。
図7は、テキストを音声情報に変換することが不可能である旨を示す画面例を示す図である。図7に示される画面D3では、ユーザの通話内容を表すテキスト「!!!!」が入力欄Fに入力されている。このテキストがテキスト送信部22により通信制御装置10に送信されると、通信制御装置10の判断部12は、受信したテキストを音声情報に変換することが可能であるか否かを判断する。この例では、受信したテキストに、音声に変換できない記号「!」が含まれているので、判断部12は、音声情報に変換することが不可能であると判断する。従って、通知部15から端末20に対して変換不可通知が通知される。端末20が変換不可通知を受信すると、表示部23は、その変換不可通知に対応するテキスト「!!!!」を表示させている吹き出しT3に、例えば、変換不可であったことを示すテキスト「変換失敗」を表示させる。このような表示が実施されることにより、端末20のユーザに、入力したテキストが音声情報に変換できないことを認識させることが可能となる。
次に、図8を参照して、通信制御装置10における通話の制御方法を説明する。図8は、本実施形態の通信制御装置10、端末20及び端末30において実行される通話に係る制御処理を示すシーケンス図である。
ステップS21において、利用者の端末20の受付部21は、端末20の利用者であるユーザによるテキストの入力を受け付ける。続いて、ステップS22において、端末20のテキスト送信部22は、ステップS21においてり受け付けられたテキストを、通信制御装置10に送信する。
ステップS11において、通信制御装置10の取得部11は、ステップS22において送信されたテキストを取得する。ステップS12において、通信制御装置10の判断部12は、ステップS11において取得されたテキストを音声情報に変換することが可能であるか否かを判断する。
テキストを音声情報に変換することが可能であると判断されなかった場合には、ステップS13において、通知部15は、その旨を示す変換不可通知を端末20に通知する。端末20が変換不可通知を受信すると、ステップS23において、端末20の表示部23は、ステップS22において送信したテキストが音声情報に変換不可能であることを、ユーザに認識可能にディスプレイに表示させる。
テキストを音声情報に変換することが可能であると判断された場合には、ステップS14において、通知部15は、その旨を示す通知を端末20に通知する。当該通知を受信した端末20において、表示部23は、テキストが変換可能である旨をディスプレイに表示させてもよい。また、表示部23は、受付部21により受け付けられたテキストを画面D1に直ちに表示させずに、端末20が当該通知を受信したタイミングにおいて、例えば、吹き出しT1の中に表示させることとしてもよい(図5参照)。
テキストを音声情報に変換することが可能であると判断された場合に、ステップS15において、生成部13は、ステップS21において取得されたテキストを音声に変換して音声情報を生成する。続いて、ステップS16において、送信部14は、相手方の端末30に、ステップS15において生成された音声情報を送信する。ステップS31において、音声情報を送信された端末30は、受信した音声情報を再生する。
なお、ステップS16において、送信部14は、音声情報を、端末30に送信すると共に端末20に送信してもよい。ステップS24において、音声情報を送信された端末20は、受信した音声情報を再生する。
端末30において音声情報の再生が完了すると、ステップS32において、端末30は、音声情報の再生が完了したことを通信制御装置10に通知する。音声情報の再生が完了した旨の通知を通信制御装置10が受信すると、ステップS17において、通信制御装置10の通知部15は、再生完了通知を端末20に通知する。
端末20が通信制御装置10から再生完了通知を受信すると、ステップS25において、端末20の表示部23は、相手方の端末30においてテキストに対応する音声情報の再生が完了したことをユーザが視覚的に認識可能な表示態様で、出力装置の一種であるディスプレイに表示させる。なお、通信制御装置10と端末20及び端末30と間の各種通知の送受信は、例えばWebSocketが利用されることとしてもよい。
このように、相手方の端末30において音声情報の再生が完了したこと(ステップS32)を契機として再生完了通知が端末20に通知されるので(ステップS17)、端末20において入力されたテキストに対応する音声情報の再生が端末30において完了したことを、端末20のユーザに認識させることができる。従って、端末20のユーザと、相手方である端末30のユーザとの間の円滑なコミュニケーションが可能となる。
次に、コンピュータを、本実施形態の通信制御装置10として機能させるための制御プログラムについて説明する。図9は、通信制御プログラムP1の構成を示す図である。
通信制御プログラムP1は、通信制御装置10における通話の制御処理を統括的に制御するメインモジュールm10、取得モジュールm11、判断モジュールm12、生成モジュールm13、送信モジュールm14及び通知モジュールm15を備えて構成される。そして、各モジュールm11〜m15により、通信制御装置10における取得部11、判断部12、生成部13、送信部14及び通知部15のための各機能が実現される。なお、通信制御プログラムP1は、通信回線等の伝送媒体を介して伝送される態様であってもよいし、図9に示されるように、記録媒体R1に記憶される態様であってもよい。
以上説明した本実施形態の通信制御装置10、通話の制御方法及び通信制御プログラムP1では、相手方の端末30(第2端末)において音声情報が再生されたことを契機として再生完了通知が利用者の端末20(第1端末)に通知されるので、端末20において入力されたテキストに対応する音声情報の再生が端末30において完了したことを、端末20のユーザに認識させることができる。従って、端末20のユーザと端末30のユーザとの間の円滑なコミュニケーションが可能となる。
また、別の形態に係る通信制御装置では、送信部は、音声情報を、第2端末に送信すると共に第1端末に送信することとしてもよい。
上記形態によれば、第2端末に音声情報が送信されるのと同じタイミングで、第1端末にも音声情報が送信されるので、第1端末において音声情報を再生することができる。これにより、第1端末のユーザが音声を認識可能である場合には、第2端末において音声情報が再生されたタイミングを第1端末のユーザに認識させることができる。
また、別の形態に係る通信制御装置では、取得部は、第1端末においてテキストを識別する識別情報が関連付けられた該テキストを取得し、生成部は、音声情報に、対応する識別情報を関連付けて管理し、通知部は、再生が完了した音声情報に関連付けられている識別情報を再生完了通知に関連付けて第1端末に通知することとしてもよい。
上記形態によれば、取得したテキストに関連付けられていた識別情報が当該テキストに対応する音声情報に関連付けられ、再生完了通知に、再生が完了した音声情報に関連付けられている識別情報が再生完了通知に関連付けられて第1端末に送信される。これにより、第1端末において、相手方の端末において再生が完了した音声情報に対応するテキストを確実に認識できる。
また、別の形態に係る通信制御装置では、テキストを音声情報に変換することが可能であるか否かを判断する判断部、をさらに備え、通知部は、判断部により変換することが不可能と判断された場合に、テキストを音声情報に変換することが不可能であることを示す変換不可通知を、第1端末に通知することとしてもよい。
上記形態によれば、第1端末から取得されたテキストを音声情報に変換することが不可能であることを示す変換不可通知が第1端末に通知されるので、第1端末において受け付けられたテキストを音声情報に変換できないことを第1端末のユーザに認識させることができる。
また、本実施形態に係る端末は、前記の通信制御装置と通信可能であって、ユーザによるテキストの入力を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられたテキストを通信制御装置に送信するテキスト送信部と、通信制御装置から再生完了通知を受信した場合に、相手方の端末においてテキストに対応する音声情報の再生が完了したことをユーザが視覚的に認識可能な表示態様で表示する表示部と、を備える。
上記形態によれば、通信制御装置から再生完了通知を受信したときに、受け付け及び送信したテキストに対応する音声情報が相手方の端末において再生完了したことが視覚的に表示されるので、その旨を端末のユーザに確実に認識させることができる。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC ConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。