本発明に係る通信制御装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本開示の一実施の形態に係る通信制御装置であるSIP制御装置10を含む通信システムの装置構成を示す図である。図1に示されるように、通信システムは、SIP制御装置10、ユーザ端末20(UE)及びGMLC30を含む。通信システムは、災害情報提供サーバ50(災害情報提供システム)を含んでもよい。
SIP制御装置10は、SIP(Session Initiation Protocol)を制御する装置であって、E-CSCF10A及びP-CSCF10Bを含む。E-CSCF10Aは、VoLTE用の緊急呼及び緊急のセッションの制御を実施するSIP制御装置である。P-CSCF10Bは、VoLTE用の呼/セッションの制御を実施するSIP制御装置である。
ユーザ端末20は、通信システムにより構成されるネットワークを介して通信を行う端末であって、例えば携帯電話である。
GMLC30は、位置測位情報を取得し、取得した情報の外部とのやりとりを行うゲートウェイノードである。また、GMLC30は、通信呼/セッションの緊急機関台40への接続を行う。
緊急機関台40は、例えば警察、海上保安庁、消防等の緊急機関の通報の受付台であって、緊急呼及び緊急呼に関連する位置情報等を受理する。
災害情報提供サーバ50は、所定の災害が発生しているときに稼働する装置であって、例えば災害に関する情報の提供等を行う装置である。災害情報提供サーバ50は、例えば、災害伝言板サーバ及び震度計情報集約サーバ等である。
図2は、SIP制御装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。図2に示されるように、SIP制御装置10は、受信部11、番号判断部12及び接続制御部14を備える。SIP制御装置10は、判定部13をさらに含んでもよい。
受信部11は、ユーザ端末20から発信された通信呼を受信する。通信呼は、電話番号を含む。本実施形態のSIP制御装置10は、緊急呼の電話番号の末尾に番号が付加された通信呼を、所定の条件に該当する場合に、緊急機関へ接続させるものである。ユーザ端末20において、緊急呼の電話番号(例えば「110」)の末尾に番号が付加された電話番号(例えば「1100」)が入力されると、ユーザ端末20は、この電話番号による通信呼を、一般呼(SIP_INVITE)として発信する。受信部11は、このような一般呼(電話番号「1100」)を受信する。
番号判断部12は、受信部11により受信された通信呼の電話番号が、所定の緊急呼の電話番号の末尾に所定の第1の桁数以下の番号が付加されてなる誤番号に該当するか否かを判断する。番号判断部12による判断処理について、以下に具体的に説明する。
災害発生時等の緊急時には、緊急機関への接続を意図しながらも、ユーザ端末20に対して、誤った番号の誤入力が発生する可能性が平時に比べて高い。誤入力の一態様として、緊急機関の電話番号の末尾に1以上の桁数の番号が付加された電話番号が入力される場合がある。番号判断部12は、このような誤入力された電話番号による通信呼を、一定の条件に該当する場合に、緊急機関への接続を意図した通信呼であることを判断する。誤番号は、緊急機関への接続が意図された、緊急機関の電話番号の末尾に1以上の桁数(第1の桁数)の番号が付加された電話番号である。
より具体的には、番号判断部12は、受信部11により受信された通信呼の電話番号の桁数が、所定の緊急呼の桁数に第1の桁数を加えた第2の桁数以下であるか否かを判断する。所定の緊急呼が、例えば、警察、海上保安庁及び消防である場合には、それらの緊急呼の桁数は3桁である。また、通信呼の電話番号が誤番号であることを判断するための条件としての第1の桁数が、例えば1桁に設定されている場合には、第2の桁数は4桁である。第1の桁数は、緊急呼の電話番号の桁数を超えて余分に入力されること許容される桁数である。以下、本実施形態では、第1の桁数が1桁、第2の桁数が4桁であるものとして説明する。従って、本実施形態では、番号判断部12は、受信部11により受信された電話番号の桁数が第2の桁数である4桁以下であるか否かを判断する。
続いて、電話番号の桁数が第2の桁数以下であると判断された場合に、番号判断部12は、通信呼の電話番号が所定の緊急呼に前方一致で該当するか否かをさらに判断する。所定の緊急呼が、例えば、警察、海上保安庁及び消防である場合には、それらの緊急呼の電話番号はそれぞれ、110,118,119であるので、番号判断部12は、受信部11により受信された電話番号の前方の3桁が、これらの緊急呼の番号に該当するか否かを判断する。
そして、受信部11により受信された電話番号が、第2の桁数以下の桁数を有し、且つ、所定の緊急呼に前方一致で該当する場合に、番号判断部12は、受信部11により受信された電話番号が、緊急機関への接続が意図された誤番号に該当すると判断する。
判定部13の説明に先立って、接続制御部14を説明する。接続制御部14は、番号判断部12により通信呼の電話番号が誤番号に該当すると判断された場合に、ユーザ端末20からの通信呼を所定の緊急機関へ接続させる接続制御を実施する。具体的には、通信呼の電話番号が誤番号に該当すると判断された場合には、電話番号の前方部分が所定の緊急呼の電話番号に該当するので、接続制御部14は、受信部11により受信された通信呼の、該当する緊急呼の種別に応じた緊急機関への接続制御を実施する。この接続制御は、一般的なSIP制御装置における通信呼の緊急機関台への接続制御と同様であってもよい。
前述のとおり、SIP制御装置10は、判定部13をさらに含むことができる。判定部13は、所定の災害が発生しているときに稼働する災害情報提供システムの稼働状況を示す稼働情報を参照して、災害情報提供システムが稼働しているか否かを判定する。本実施形態の例では、災害情報提供サーバ50により災害情報提供システムが構成される。
災害情報提供サーバ50は、稼働状況を示す稼働情報を有しており、判定部13は、災害情報提供サーバ50にアクセスすることにより稼働情報を参照できる。そして、判定部13は、災害情報提供サーバ50の稼働状況を取得できる。稼働情報の参照は、その装置にアクセスすることにより実現されてもよいし、災害情報提供サーバ50の稼働状況に関する情報を集約しているノードにアクセスすることにより実現されてもよい。
判定部13による災害情報提供システムの稼働状況の判定が実施される場合には、接続制御部14は、番号判断部12により通信呼の電話番号が誤番号に該当すると判断され、且つ、判定部13により災害情報提供システムが稼働していると判定された場合に、ユーザ端末20からの通信呼を所定の緊急機関へ接続させる接続制御を実施する。
このような接続制御によれば、災害情報提供システムの稼働状況に基づいて、ユーザから緊急呼が発信される可能性の高さを判断できるので、緊急呼の番号の末尾に番号が付加された電話番号が、緊急機関への接続を期待した通信呼であるか否かが適切に判断される。従って、災害情報提供システムが稼働していることを、誤番号による緊急機関への接続の条件とすることにより、緊急機関への接続の要否が適切に判断され、誤操作を含む通信呼の適切な接続制御が実現される。
次に、図3を参照して、SIP制御装置10の動作について説明する。図3は、本実施形態のSIP制御装置10における通信制御方法の処理内容を示すフローチャートである。
ステップS1において、受信部11は、ユーザ端末20から発信された通信呼を受信する。続いて、ステップS2において、番号判断部12は、ステップS1において受信した通信呼の電話番号の桁数が、所定の緊急呼の桁数に第1の桁数を加えた第2の桁数以下であるか否かを判断する。通信呼の電話番号の桁数が、第2の桁数以下であると判断された場合には、処理はステップS3に進む。一方、通信呼の電話番号の桁数が、第2の桁数以下であると判断されなかった場合には、処理はステップS7に進む。
ステップS3において、番号判断部12は、通信呼の電話番号が所定の緊急呼に前方一致で該当するか否かをさらに判断する。さらに、ステップS4において、番号判断部12は、通信呼の電話番号が所定の緊急呼の番号(例えば、110,118,119等)のいずれかに前方一致で該当するか否かを判断する。通信呼の電話番号が所定の緊急呼の番号のいずれかに前方一致で該当すると判断された場合には、処理はステップS5に進む。一方、通信呼の電話番号が所定の緊急呼の番号のいずれかに前方一致で該当すると判断されなかった場合には、処理はステップS7に進む。
ステップS5において、判定部13は、災害情報提供システムの稼働状況を示す稼働情報を参照して、災害情報提供システムが稼働しているか否かを判定する。災害情報提供システムが稼働していると判定された場合には、処理はステップS6に進む。一方、災害情報提供システムが稼働していると判定されなかった場合には、処理はステップS7に進む。
ステップS6において、接続制御部14は、ユーザ端末20からの通信呼を、ステップS4における判断に応じた所定の緊急機関へ接続させる接続制御を実施する。
一方、ステップS7において、接続制御部14は、ユーザ端末20からの通信呼を一般呼として制御する。即ち、接続制御部14は、ユーザ端末20からの通信呼を緊急機関には接続しない。
次に、コンピュータを、本実施形態のSIP制御装置10として機能させるための通信制御プログラムについて説明する。図4は、通信制御プログラムP1の構成を示す図である。
通信制御プログラムP1は、SIP制御装置10における通信呼の通信制御処理を統括的に制御するメインモジュールm10、受信モジュールm11、番号判断モジュールm12、判定モジュールm13及び接続制御モジュールm14を備えて構成される。そして、各モジュールm11~m14により、SIP制御装置10における受信部11、番号判断部12、判定部13及び接続制御部14のための各機能が実現される。なお、通信制御プログラムP1は、通信回線等の伝送媒体を介して伝送される態様であってもよいし、図4に示されるように、記録媒体M1に記憶される態様であってもよい。
以上説明した本実施形態のSIP制御装置10では、緊急呼の電話番号の末尾に第1の桁数以下の番号が付加された誤番号が、緊急呼の発呼についての誤操作を許容する範囲として設定され、通信呼の電話番号が誤番号に該当する場合に、通信呼が所定の緊急機関へ接続される。これにより、緊急呼の電話番号の末尾に番号が付加された通信呼の緊急機関への音声呼接続が実現される。
また、別の形態に係るSIP制御装置10では、所定の災害が発生しているときに稼働する災害情報提供システムの稼働状況を示す稼働情報を参照して、災害情報提供システムが稼働しているか否かを判定する判定部、をさらに備え、接続制御部は、番号判断部により通信呼の電話番号が誤番号に該当すると判断され、且つ、判定部により災害情報提供システムが稼働していると判定された場合に、ユーザ端末からの通信呼を所定の緊急機関へ接続させる接続制御を実施することとしてもよい。
上記形態によれば、災害情報提供システムの稼働状況に基づいて、ユーザから緊急呼が発信される可能性の高さを判断できるので、緊急呼の番号の末尾に番号が付加された電話番号が、緊急機関への接続を期待した通信呼であるか否かが適切に判断される。従って、災害情報提供システムが稼働していることを、誤番号による緊急機関への接続の条件とすることにより、緊急機関への接続の要否が適切に判断され、誤操作を含む通信呼の適切な接続制御が実現される。
また、別の形態に係るSIP制御装置10では、番号判断部は、通信呼の電話番号の桁数が、所定の緊急呼の桁数に第1の桁数を加えた第2の桁数以下であって、且つ、通信呼の電話番号が所定の緊急呼に前方一致で該当する場合に、通信呼の電話番号が誤番号に該当すると判断することとしてもよい。
上記形態によれば、緊急呼の番号の末尾に番号が付加された電話番号による通信呼が、緊急機関へ接続させるべき誤番号による通信呼であるか否かで適切に判断される。
なお、図2に示したブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本発明の一実施の形態におけるSIP制御装置10は、コンピュータとして機能してもよい。図5は、本実施形態に係るSIP制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。SIP制御装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。SIP制御装置10のハードウェア構成は、図5に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
SIP制御装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。また、プロセッサ1001は、GPU(Graphics Processing Unit)を含んで構成されてもよい。例えば、図2に示した各機能部11~14などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、SIP制御装置10の各機能部11~14は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る棚割情報生成方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、SIP制御装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局が有する機能をユーザ端末が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。