以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態の遊技機100の斜視図であり、扉が開放された状態を示している。図示のように、遊技機100は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠102と、この外枠102にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた中枠104と、この中枠104に、ヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた前枠106と、を備えている。
中枠104は、外枠102と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されており、この囲繞空間に遊技盤108が保持されている。また、前枠106には、ガラス製または樹脂製の透過板110が保持されている。そして、これら中枠104および前枠106を外枠102に対して閉じると、遊技盤108と透過板110とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、遊技機100の正面側から、透過板110を介して遊技盤108が視認可能となる。
図2は、遊技盤108の正面図である。上記したように、中枠104および前枠106が外枠102に対して閉じられた状態では、遊技盤108の正面に離隔して透過板110が対向する。このとき、透過板110と遊技盤108の正面との間に、遊技球が転動する遊技領域116が形成される。遊技領域116は、発射機構の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする左打ち領域116aおよび右打ち領域116bを含む。左打ち領域116aは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技盤108の左側に位置し、右打ち領域116bは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技盤108の右側に位置している。
遊技盤108には、レール114a、114bが固定されている。レール114bは、遊技盤108の下端から左上方に向けて延在するとともに、遊技盤108の鉛直方向の略中央から右上方に向けて延在する。このレール114bは、遊技盤108の下部から上部まで、図示のように湾曲して延在しており、遊技領域116を囲繞形成する。また、レール114aは、遊技盤108の左側であって、レール114bよりも遊技領域116の内側に設けられている。レール114a、114bが遊技領域116の左側にあることから、左打ち領域116aには、所定の発射強度未満で発射された遊技球が進入し、右打ち領域116bには、所定の発射強度以上で発射された遊技球が進入することとなる。
また、遊技盤108には、厚み方向(遊技機100の前後方向)に貫通する貫通孔108aが形成されている。遊技盤108における非遊技領域(貫通孔108a)には、演出役物装置202と同時に、または、演出役物装置202に代えて演出用の画像が表示される不図示の液晶表示器が設けられたものとすることができる。または、遊技盤108の背面に液晶表示器が設けられ、遊技者が、貫通孔108aを介して、液晶表示器に表示される画像を視認可能としてもよい。なお、遊技盤108の正面には、遊技領域116を流下、転動する遊技球が貫通孔108aに脱落しないように、貫通孔108aの全周に亘って透過板110側に起立する壁部が設けられている。
また、遊技領域116には、左打ち領域116aと右打ち領域116bとを繋ぐ上部通路114cが含まれている。この上部通路114cは、貫通孔108aの上方に設けられている。
また、遊技領域116には、遊技球が入球可能な一般入賞口118、始動口120が設けられており、これら一般入賞口118、始動口120に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。なお、賞球数は1個以上であれば何個でもよく、また、一般入賞口118、始動口120のそれぞれで払い出す賞球数を異ならせてもよいし、同じ賞球数に設定してもよい。
また、始動口120内には始動領域が設けられている。そして、始動口120に遊技球が入球して始動領域に遊技球が進入すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には、遊技者にとって有利な大役遊技の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の遊技利益が対応付けられている。したがって、遊技者は、始動口120に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の遊技利益を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
さらに、遊技領域116には、遊技球が入球可能な大入賞口126が設けられている。この大入賞口126には、開閉扉126bが開閉可能に設けられており、通常、開閉扉126bが大入賞口126を閉鎖して、大入賞口126への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉126bが開放されて、大入賞口126への遊技球の入球が可能となる。そして、大入賞口126に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。
なお、遊技領域116の最下部には、一般入賞口118、始動口120、大入賞口126のいずれにも入球しなかった遊技球を、遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出する排出口128が設けられている。
そして、遊技盤108には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、可動装置からなる演出役物装置202が設けられている。
演出役物装置202は、発光体202aと、発光体202aの周囲を回転可能な回転体202bと、回転体202bを回転させる駆動モーター202cとを有する、所謂、回転灯である。
図3は、遊技機100の正面図である。この図に示すように、前枠106の下部には、遊技機100の正面側に突出する操作ハンドル112が設けられている。この操作ハンドル112は、遊技者が回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル112を回転させて発射操作を行うと、当該操作ハンドル112の回転角度に応じた強度で、不図示の発射機構によって遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、上記したように、遊技盤108に設けられたレール114a、114b間を上昇して遊技領域116に導かれることとなる。
また、遊技機100には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、さまざまな点灯態様や発光色に制御されるランプからなり、遊技機100に正対した遊技者から見て前枠106の右上に位置する第1の演出照明装置204a、後述する箱体414の背面に位置する第2の演出照明装置204b(図13参照)が設けられている。さらに、遊技機100には、スピーカからなる音声出力装置206、遊技者の押下操作を受け付ける演出ボタン208a、遊技者の手前方向に引く操作を受け付ける演出ハンドル208bが設けられている。
また、上記の演出役物装置202(図2参照)の正面側には、前枠106と別部材で構成された意匠ユニット400が配置されている。意匠ユニット400は、主に、遊技領域116を転動する遊技球を視認可能な可視部406と、可視部406の下部に取り付けられる略半円柱状の台座部408と、台座部408の下部に取り付けられる略球の一部である球状部410と、可視部406の上方に位置し、遊技機100の機種名等の情報を掲示する掲示部412と、掲示部412および可視部406が取り付けられる箱体414とを有する。
意匠ユニット400は、前枠106の上部から、遊技領域116および遊技球が転動しない非遊技領域である貫通孔108aの前面に突出するように設けられている。つまり、意匠ユニット400は、透過板110の前面に突出して対向している。また、遊技領域116(上部通路114c)の前面に対向する部位には、可視部406が位置している。可視部406は、無色透明の部材で構成されており、上部通路114cを通過する遊技球を遊技者が視認可能となっている。一方、台座部408および球状部410は、可視部406よりも視認性が低い部材で構成されており、非遊技領域(貫通孔108a)の前面に対向する部位に位置している。具体的には、台座部408は、反射性を有する部材で構成され、球状部410は、有色(例えば、赤色)の半透明の部材で構成されており、所謂、パトランプの形態を成している。なお、図3では、可視部406に比べて、台座部408および球状部410の視認性が低いことが分かりやすいように、台座部408および球状部410にハッチングを設けている。
また、掲示部412および箱体414は光透過性を有する部材で構成されており、箱体414の背面に位置する前枠106の第2の演出照明装置204b(図13参照)の発した光を透過する。これにより、実際には第2の演出照明装置204bが発光しているにもかかわらず、遊技者には掲示部412および箱体414が発光しているように見えることとなる。これにより、意匠ユニット400側に電気的な装置を配置せずに、電飾による視覚効果を奏することが可能となるので、配線等が簡略化され、製造コストの増加を抑えることが可能となる。
図4は、意匠ユニット400と演出役物装置202との位置関係を説明する図である。ここでは、意匠ユニット400および透過板110を断面で記載している。なお、図4では、他の図面における掲示部412と、形状が異なるものについて記載している。図4に示すように、意匠ユニット400における透過板110の前面に突出する部分の背面側に、演出役物装置202が配置されている。また、球状部410の外形と、演出役物装置202の外形が略一致しているため、遊技者には、意匠ユニット400と演出役物装置202とが一体の部材で形成された役物(パトランプ)であるかのように見えることとなる。そして、球状部410を半透明の部材で構成することにより、球状部410の背面に位置する演出役物装置202の発光体202aの光が透過するので、パトランプが透過板110を突き抜けて形成されていると遊技者が錯覚することとなり、意匠性を大きく向上することが可能となる。一方で、可視部406により、上部通路114cを通る遊技球の視認性を確保することで、意匠性を向上しつつ、遊技への支障を来すことを防止することができる。
図5は、意匠ユニット400の背面側の斜視図である。図5(a)は意匠ユニット400のロック解除状態を示し、図5(b)は意匠ユニット400のロック状態を示す。図5(a)、(b)に示すように、球状部410の背面側には蓋部424が取り付けられている。蓋部424は半透明の部材で構成され、透過性を有しているため、球状部410の背面に位置する演出役物装置202の発光体202aの光が透過可能となっている。また、蓋部424により、中空状の球状部410の内部へのいたずら等を防止することができる。
また、蓋部424の外周には、意匠ユニット400と透過板110とが直接接触することを防止する緩衝材420aを設けるための溝部422が設けられており、この溝部422に沿って複数の緩衝材420aが設置されている。
なお、溝部422に複数の緩衝材420aを配置せずに、溝部422の形状に沿って、円弧状の緩衝材を配置してもよい。緩衝材420aは、意匠ユニット400と透過板110とが直接接触することを防止することができればよく、ゴム等の弾性部材を用いることができる。このようにして緩衝材420aを設けることにより、意匠ユニット400と透過板110とが接触することによって、透過板110が破損することを防止することができる。さらに、意匠ユニット400の破損も防止できる。または、緩衝材420aとして、透明あるいは、球状部410と同じ色の材質からなるものを用いてもよい。このようなものであれば、遊技者から緩衝材420aを視認し難くなるので、意匠性が損なわれることを防止することができる。一方、可視部406の背面には、視認性を十分に確保するため、緩衝材420aは配置されていない。
また、箱体414の内側において、箱体414の内側表面と前枠106との接触を防止する緩衝材420bが配置されている。このようにして緩衝材420bを配置することによって、箱体414と前枠106とが接触して、前枠106が破損することを防止することができる。
箱体414の左右両端は、前枠106の表面形状に合わせて切欠430が形成されている。この切欠430により、前枠106と意匠ユニット400との一体感を向上させることが可能となる。また、意匠ユニット400の背面付近に設けられた音声出力装置206(図13参照)に対応する位置には、音声出力装置206による音声出力への妨げを防止するために、スピーカー用穴部432が形成されている。また、箱体414の上面には、意匠ユニット400を前枠106に取り付けるための組み付けユニット500が設けられている。
図6は、意匠ユニット400の左右側面図である。図6(a)は意匠ユニット400の左側面図を示し、図6(b)は右側面図を示す。図6(a)、(b)に示すように、可視部406、台座部408および球状部410よりも、掲示部412および箱体414の方が、遊技機100の正面側(遊技者側)により突出している。掲示部412および箱体414よりも、可視部406、台座部408および球状部410の方が、遊技機100に正対して座っている遊技者により近い位置にあるため、上記のようにして、可視部406、台座部408および球状部410の正面側への突出量を抑えることで、遊技者に与える圧迫感を抑えることができる。
図7は、組み付けユニット500の上面側の斜視図である。図7(a)がロック解除状態を示し、図7(b)がロック状態を示す。図7(a)に示すように、組み付けユニット500は、箱体414に直接固定される収納部502と、収納部502の下面と箱体414の上面との間に形成される空間にスライドして収納されるスライド部504と、後述する前枠106の被係止部106aに係止するために先端がコの字状に折り曲げられた係止部506aを備える取り付け部506とを有する。なお、スライド部504、取り付け部506および係止部506aは、1枚の金属板が板金加工されたものである。
スライド部504には、スライドレール504aが2か所形成されており、このスライドレール504aに後述するガイド部材502bがはめ込まれることによって、スライド部504の前後方向(図中、正面背面方向)のスライド動作を補助する。
また、各スライドレール504aの外側には、フック受け504bが形成されており、図7(b)に示すように、スライド部504を前方(図中、正面方向)へスライドさせ、収納部502にスライド部504が収納された際に、収納部502に形成されたフック502aがフック受け504bと噛合し、スライド部504の動きが制限される。なお、取り付け部506の上面には、作業者にスライド部504のスライド方法を報知する文言(「フックをもち上げながら引き出す」)が印字されている。
図8は、組み付けユニット500の下面側の斜視図である。図8(a)がロック解除状態を示し、図8(b)がロック状態を示す。図8(a)に示すように、収納部502の下面には、突起状のガイド部材502bが形成されており、このガイド部材502bがスライドレール504aにはめ込まれることによって、スライド部504の前後方向のスライド動作を補助する。なお、スライドレール504aは、背面側よりも正面側のほうが開口が大きくなるように形成されており、これにより、スライド部504のスライド動作をスムーズに行うことができるようになっている。
図9は、意匠ユニット400の前枠106への取り付け方を説明する拡大図である。扉を開放した状態において、意匠ユニット400の前枠106への取り付け、および前枠106からの意匠ユニット400の取り外しが、実行可能となっている。まず、図9(a)に示すように、箱体414の上面に設けられた組み付けユニット500のスライド部504がすべて後方へスライドしている状態で、前枠106の上方に意匠ユニット400を被せるように配置する。
そして、収納部502にスライド部504がすべて収納されるまでスライド部504を前方へスライドさせ、収納部502に形成されたフック502aとフック受け504bとを噛合させる。このとき、図9(b)に示すように、取り付け部506の係止部506aを、前枠106の外周部(被係止部106a)に引っ掛けるように係止させる。このようにして意匠ユニット400と前枠106とが係止された状態で扉を閉鎖すると、係止部506aが前枠106と外枠102との間に挟まれることとなるので、遊技中に意匠ユニット400が外枠102から外れて落下することを防止することができる。なお、スライド部504、取り付け部506および係止部506aを形成する金属板の厚さは、前枠106と外枠102との間に挟まれた状態であっても、扉の閉鎖(前枠106と外枠102との閉鎖)を阻害しない程度の厚さであればよい。
図10は、扉が閉鎖された状態を示す遊技機100の斜視図である。上記のように、意匠ユニット400を取り付けた状態で扉の開閉(前枠106と外枠102との閉鎖および開放)を行うため、隣り合う遊技機同士で干渉するのを防止するために、図10に示すように、扉のヒンジが配置されている側(左側)の箱体414の奥行きは、扉のヒンジが配置されてない側(右側)の箱体414の奥行きに比べて狭くなっている。
図11は、扉が開放(前枠106と外枠102とが開放)され、意匠ユニット400のロックが解除された状態を示す遊技機100の斜視図である。図11に示すように意匠ユニット400のロックが解除された状態で、意匠ユニット400を上方に持ち上げることで、意匠ユニット400を取り外すことができる。図12は、扉が開放され、意匠ユニット400が取り外された状態を示す遊技機100の斜視図である。また、図13は、意匠ユニット400が取り外された状態の遊技機100の正面図である。このようにすることで、工具等を使用せずに、意匠ユニット400の取り外しを行うことが可能となる。これにより、遊技機100を設置する際における作業者への負担を軽減することが可能となる。特に、遊技場における管理者(ホール店員)等の遊技機メーカーの人間以外でも、簡単に意匠ユニット400の取り外しを行うことが可能となるので、故障時やメンテナンス時における作業性の向上に寄与することができる。また、遊技盤108と意匠ユニット400とを取り付ければよいので、枠体(外枠102、中枠104、前枠106)自体は、従来のものを流用することが可能となり、製造コストを低減することが可能となる。
そして、意匠ユニット400を取り付けることにより、前枠106や遊技盤108の交換をせずに、遊技機100の意匠性を大きく向上することができる。特に、遊技機100の前枠106の上部には、遊技者の視線が集まりやすく、この部分に取り付けられた意匠ユニット400の存在により遊技者が受ける印象が大きく変化する。この意匠ユニット400は、遊技盤108を他の機種に切り替える際に交換してもよいし、遊技盤108とは関係なく単独で交換してもよい。そのため、意匠ユニット400を取り付けた状態(図3)と、意匠ユニット400を取り外した状態(図13)とで、それぞれ完成状態の別機種として運用することが可能である。また、意匠ユニット400は、遊技盤108とともに出荷(販売)してもよいし、遊技盤108とは別に単独で出荷(販売)してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態では、意匠ユニット400が前枠106の上部に取り外し可能に設けられる場合を示したが、意匠ユニット400が前枠106と一体に成型されたものとしてもよい。また、意匠ユニット400が取り付けられる位置を前枠106の上部とせずに、前枠106の左部・右部・下部のいずれに意匠ユニット400が取り付けられてもよい。すなわち、意匠ユニット400を、前枠106の上下左右のいずれの方向から遊技領域116の前面に突出させてもよい。また、意匠ユニット400が設けられるのは、いずれかの枠体(外枠102、中枠104、前枠106)であればよく、特に限定されない。
また、上記実施形態のように意匠ユニット400を前枠106の上部だけに配置するのではなく、例えば、前枠106の上部に機種名等の情報を掲示する掲示部412のみを配置したり、前枠106の左部・右部それぞれに掲示部412を配置してもよい。または、意匠ユニット400の形状をL字状やコの字状として、前枠106の外周の二辺または三辺にまたがるように配置してもよい。
また、上記実施形態では、意匠ユニット400に電気的な装置を設けない場合について示したが、意匠ユニット400に演出照明装置を設けてもよい。この場合、例えば、上部通路114cを下方へ移動させて非遊技領域を形成して、この非遊技領域に対向する部分にのみ演出照明装置を設けてもよい。このようにすれば、演出照明装置の配線により、遊技領域116を転動する遊技球の視認性を妨げることを防止することができる。
また、上記実施形態では、可視部406が無色透明の材質である場合を示したが、可視部406は、少なくとも遊技領域116を転動する遊技球を視認可能であればよく、例えば、半透明であってもよい。
また、上記実施形態では、球状部410の外形と、演出役物装置202の外形とを略一致させる場合を示したが、単に意匠ユニット400の背面側に演出役物装置202を配置し、その外形の形状を一致させずともよい。
また、上記実施形態では、緩衝材420aが意匠ユニット400側に設けられる場合を示したが、例えば、緩衝材420aを、透過板110側に設けたり、あるいは、緩衝材420aを意匠ユニット400および透過板110と別体で設けてもよい。すなわち、緩衝材420aは、少なくとも意匠ユニット400と透過板110との間に、視認性を阻害しない形で配置されていることが好ましい。また、上記実施形態では、可視部406の背面には、緩衝材が配置されていない場合を示したが、可視部406の背面に緩衝材を配置してもよい。この場合、可視部406の背面に配置される緩衝材は、透過性を有する部材を用いることが好適である。
また、上記実施形態では、演出役物装置202が、遊技機100に正対した遊技者から見て中央上方に位置する場合を示したが、演出役物装置202の位置は特に限定されない。例えば、遊技領域116より内側であって、右打ち領域116bに隣接する位置に演出役物装置202を設けてもよい。この場合、意匠ユニット400の可視部406の形状は、遊技球の流下経路(ここでは、右打ち領域116bにおける遊技球の流下経路の形状)に合わせて形成すればよい。
なお、上記実施形態における中枠104が、本発明の遊技盤保持枠に相当する。
また、上記実施形態における外枠102、中枠104、前枠106が、本発明の1または複数の枠体に相当する。
また、上記実施形態における意匠ユニット400が、本発明の構造体に相当する。