JP6844201B2 - ステープラ - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚の用紙をステープルと称す針で綴じるステープラに関する。
後処理装置に使用される電動のステープラでは、想定される最大枚数の用紙を綴じることが可能な長さの針足を有した針を収納しておき、綴じ枚数が少ない場合等は、針足をカットして綴じる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−119246号公報
上述したような電動のステープラは、動作時に、ステープラを構成する部材どうしが当接して、大きな音が発生するという問題があった。電動のステープラを搭載する後処理装置や、当該後処理装置を備える画像形成システムは、静かなオフィスで使用されることも多く、ステープラの動作時に発生する音が、周囲の人の作業への集中を妨げる原因になっていた。
本発明は、そのような課題を解決するためなされたもので、部材どうしが当接する際の音を低減したステープラを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、用紙に針を打ち込んで綴じるステープラであって、ステープラの駆動機構に駆動されて移動する第1の部材と、第1の部材の移動により、第1の部材が当接して移動する第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に介在し、第1の部材に負荷を与える緩衝部材とを備え、第1の部材は、用紙を貫通した前記針の針足をカットするカット部を構成し、緩衝部材から負荷を与えられた状態で第2の部材に当接すると共に、第2の部材は、カット部で針足をカットした後の針の針足を折り曲げるクリンチャ部を構成するステープラである。
また、用紙に針を打ち込んで綴じるステープラを備えて、画像の形成された用紙に後処理を施す後処理装置であって、ステープラは、ステープラの駆動機構に駆動されて移動する第1の部材と、第1の部材の移動により、第1の部材が当接して移動する第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に介在し、第1の部材に負荷を与える緩衝部材とを備え、第1の部材は、用紙を貫通した前記針の針足をカットするカット部を構成し、緩衝部材から負荷を与えられた状態で第2の部材に当接すると共に、第2の部材は、カット部で針足をカットした後の針の針足を折り曲げるクリンチャ部を構成する後処理装置に好適なステープラである。

更に、用紙に画像を形成して出力する画像形成装置と、画像形成装置に接続されて用紙に後処理を施す上述した後処理装置を備えた画像形成システムに好適なステープラである。
本発明では、第1の部材は、緩衝部材から負荷を与えられた状態で第2の部材に当接する。
本発明では、第1の部材が緩衝部材から負荷を与えられた状態で第2の部材に当接するため、第1の部材と第2の部材が当接する際の音を低減することができる。
本実施の形態の画像形成システムの概要を示す構成図である。 本実施の形態の後処理装置の一例を示す構成図である。 針で用紙を綴じる動作の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態のステープラの一例を示す側面図である。 第1の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図である。 カット部及びクリンチャ部の動作例を示す説明図である。 カット部及びクリンチャ部の動作例を示す説明図である。 カット部及びクリンチャ部の動作例を示す説明図である。 緩衝部材の変形例を示す説明図である。 緩衝部材の変形例を示す説明図である。 第2の実施の形態のステープラの針打出部の一例を示す側面図である。 針打出部の動作例を示す説明図である。 針打出部の動作例を示す説明図である。 針打出部の動作例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明のステープラ、ステープラが搭載された後処理装置、後処理装置を備えた画像形成システムの実施の形態について説明する。
<画像形成システム及び後処理装置の構成例>
図1は、本実施の形態の画像形成システムの概要を示す構成図、図2は、本実施の形態の後処理装置の一例を示す構成図である。
本実施の形態の画像形成システム500Aは、画像形成装置501Aと、少なくとも1種類の処理が可能な後処理装置502Aを備える。画像形成装置501Aは、装置内または外部の図示しない給紙部から繰り出した用紙Pに画像を形成して出力する。画像形成装置501Aは、本例では、走査露光による静電潜像の形成、トナーによる静電潜像の現像、トナーの用紙への転写及び定着により用紙Pに画像を形成する。
本実施の形態の後処理装置502Aは、綴じ部503Aに、後述する各実施の形態のステープラ1A、1Bの何れかを備える。綴じ部503Aは、画像形成装置501Aから出力された用紙Pを積載する積載部504Aを備える。
図2は、後処理装置502Aの綴じ部503Aを図1における紙面上側から見た図である。ステープラ1A、1Bは、積載部504Aに積載された用紙Pの一方の角部を綴じる位置Pp1、用紙Pの辺PLに沿った任意の箇所を綴じる位置Pp2、用紙Pの他方の角部を綴じる位置Pp3に、図示しない移動部により移動する。本例では、位置Pp1は、ホームポジション(HP)である基準位置を兼ね、その近傍に開閉する扉505Aを有する。
<針で用紙を綴じる動作例>
図3は、針で用紙を綴じる動作の一例を示す説明図である。ステープルと称す針10Aは、図3(A)に示すように、針クラウン11Aの両端が一の方向に折り曲げられて、針足12Aが形成される。すなわち、針10Aは、略コ字状に成形される。
針10Aは、針クラウン11Aが押圧されることで、図3(B)に示すように、針足12Aが用紙Pを貫通し、針クラウン11Aが用紙Pに接する。針足12Aが用紙Pを貫通した針10Aは、図3(C)に示すように、針足12Aを折り曲げた際に互いに重なり合う針足12Aの余剰分がカット針13Aとしてカットされる。
針足12Aが所定の長さにカットされた針10Aは、図3(D)に示すように、用紙Pを貫通した針足12Aが折り曲げられて、用紙Pが針10Aで綴じられる。
<第1の実施の形態のステープラの構成例>
図4は、第1の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図5は、第1の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図である。
第1の実施の形態のステープラ1Aは、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Aと、針打出ユニット2Aとの協働で、図3(C)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(D)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Aを備える。
針打出ユニット2Aは針打出部の一例で、針10Aが収納された針収納部である針カートリッジ100Aが着脱可能に取り付けられる収納部20Aと、針カートリッジ100Aから針10Aを繰り出す繰り出し部21Aと、針10Aを用紙Pに打ち込む打出部22Aを備える。
針10Aは、本例では、直線状の複数本の針10Aが接着により一体とされた針シート101Aとして提供され、複数の針シート101Aが積層されて針カートリッジ100Aに収納される。打出部22Aは、針シート101Aの繰り出される方向の最先端の1本の針10Aを打ち出す動作に連動して、2本目もしくは3本目の針10Aを図3(A)等に示すように略コ字形状に成形する。なお、針カートリッジ100Aは、着脱可能なリフィルに針シート101Aが収納される形態で供給されても良い。
綴じユニット3Aは綴じ部の一例で、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Aと、用紙Pを貫通し、所定の長さにカットされた針10Aの針足12Aを、用紙Pの方向へ折り曲げるクリンチャ部31Aを備える。クリンチャ部31Aは、針10Aの打出部22Aと対向した位置に設けられ、クリンチャ部31Aの至近位置に、カット部30Aが配置される。
ステープラ1Aは、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Aを備える。用紙挟持部4Aは、針打出ユニット2Aの打出部22Aと、綴じユニット3Aのクリンチャ部31Aが設けられたステープラ1Aの一方の側に設けられる。
後処理装置502Aでは、図1に示すように、積載部504Aで傾斜を利用して用紙Pを整列させて積載するため、ステープラ1Aは、用紙挟持部4Aにおいて用紙Pが挿抜される開口側が、上側となる向きに傾斜させて、もしくは、水平に実装される。
ステープラ1Aは、図2に示すように、綴じ位置の切り替え等で後処理装置502A内を移動することにより、向きは一定しない。そこで、用紙挟持部4Aが設けられる側をステープラ1Aの正面側とし、用紙挟持部4Aが設けられる側と反対側を背面側とする。また、綴じユニット3Aが設けられる側をステープラ1Aの上面側とし、針打出ユニット2Aが設けられる側をステープラ1Aの下面側とする。
用紙挟持部4Aは、針10Aによる用紙Pの綴じ位置が、打出部22Aとクリンチャ部31Aとの間に位置できるようにするため、ステープラ1Aの正面側と、左右の両側面の3方向が開口した形状である。
ステープラ1Aは、針打出ユニット2Aの繰り出し部21A及び打出部22Aと、綴じユニット3A、綴じユニット3Aのカット部30A及びクリンチャ部31Aを駆動する駆動部5Aを備える。
駆動部5Aは、針打出ユニット2Aに設けられたモータ50Aに駆動されるカム51Aと、カム51Aの動作を各部に伝達するリンク部52Aを備える。
ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク部52A等を介して綴じユニット3Aに伝達されることで、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aが離接する方向に相対移動する。本例は、軸32Aを支点とした回転動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに対して離接する方向に移動する。
ステープラ1Aは、カム51Aが一方向に回転する動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに近づく方向に移動して、所定のタイミングで用紙Pを用紙挟持部4Aで挟持する。また、ステープラ1Aは、カム51Aが更に一方向に回転する動作で、所定のタイミングで綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aから離れる方向に移動して、用紙挟持部4Aでの用紙Pの挟持を解除する。
また、ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク部52A等を介して繰り出し部21A及び打出部22Aに伝達され、カム51Aが一方向に回転する動作で、針カートリッジ100Aに収納された針10Aを繰り出し部21Aにより繰り出し、繰り出された針10Aの最先端の1本を、用紙挟持部4Aで挟持された用紙Pに打出部22Aで打ち込んで、針10Aの針足12Aを用紙Pに貫通させる。また、2本目もしくは3本目の針10Aを図3(A)等に示すように略コ字形状に成形する。
更に、ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク部52A等を介してカット部30A及びクリンチャ部31Aに伝達され、カム51Aが一方向に回転する動作で、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aをカット部30Aで所定の長さでカットし、所定の長さにカットされた針10Aの針足12Aをクリンチャ部31Aで折り曲げる。
ステープラ1Aは、カット部30Aでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Aを備える。カット針収納部6Aは、用紙挟持部4Aが設けられた側と反対のステープラ1Aの背面側に、ステープラ1Aに対して着脱可能に取り付けられる。
カット針収納部6Aは、2本の回収路60A、60Aを備え、ステープラ1Aに取り付けられると、収納部20Aに着脱される針カートリッジ100Aの着脱経路を塞がないように、2本の回収路60A、60Aが収納部20Aの両側に配置される。
カット針収納部6Aは、針カートリッジ100Aに収納可能な本数の針10Aの針足12Aを最大の長さでカットした場合においても、全てのカット針13Aを収納可能な大きさを有する。
また、カット針収納部6Aは、後処理装置502A内におけるステープラ1Aの位置によらず、カット針収納部6Aの本体部分が、回収路60Aあるいは回収路60Aの一方あるいは両方より下側に位置するように構成される。
ステープラ1Aは、カット部30Aでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Aに誘導する排出路33Aを綴じユニット3Aに備える。排出路33Aは、収納部20Aに着脱される針カートリッジ100Aの着脱経路を塞がないように、本例では、カット部30Aに連通した1本の排出路33Aが2本の排出路33A、33Aに分かれて、収納部20Aの左右両側に配置される。
ステープラ1Aは、一方の排出路33Aの排出口34Aと、カット針収納部6Aの一方の回収路60Aの回収口61Aが連通し、他方の排出路33Aの排出口34Aと、カット針収納部6Aの他方の回収路60Aの回収口61Aが連通する。
これにより、カット部30Aから一方の排出路33Aを通るカット針13Aが、回収口61Aから回収路60Aを通りカット針収納部6Aに収納される。また、カット部30Aから他方の排出路33Aを通るカット針13Aが、回収口61Aから回収路60Aを通りカット針収納部6Aに収納される。
排出路33Aは、後処理装置502A内におけるステープラ1Aの位置によらず、排出路33Aと排出路33Aの少なくとも一方が、カット部30Aより排出口34A、34Aが低くなるように構成される。
排出路33A(33A、33A)は、綴じユニット3Aに設けられることで、軸32Aを支点とした綴じユニット3Aの回転動作で移動する。これに対し、カット針収納部6Aは、針打出ユニット2Aに取り付けられることで、綴じユニット3Aに対して移動しない。
そこで、一方の排出路33Aの排出口34A及び他方の排出路33Aの排出口34Aを、軸32Aの近傍に配置して、軸32Aを支点とした綴じユニット3Aの回転動作での排出口34A、34Aの移動量を少なく抑える。
また、カット針収納部6Aの一方の回収口61Aに、一方の排出路33Aの排出口34Aが入り込む形態とし、かつ、回収口61Aの開口の範囲内で排出口34Aが移動できる構成とする。同様に、カット針収納部6Aの他方の回収口61Aに、他方の排出路33Aの排出口34Aが入り込む形態とし、かつ、回収口61Aの開口の範囲内で排出口34Aが移動できる構成とする。
<第1の実施の形態のステープラのカット部とクリンチャ部の構成例>
図6〜図8は、第1の実施の形態のカット部及びクリンチャ部の一例を示す斜視図、側面図である。
図6(A)に示すように、カット部30Aは、針足12Aの余剰分をカットする針足カット部材30b、30cと、針足カット部材30b、30cを移動させる第1の部材としての移動部材30dとを備える。クリンチャ部31Aは、針足12Aを用紙Pの面方向に沿って折り曲げる一対のクリンチャ31B、31Cと、クリンチャ31B、31Cを移動可能に支持する支持板32Bと、クリンチャ31Bを移動させるクリンチャリンク33Bと、クリンチャ31Cを移動させるクリンチャリンク33Cと、クリンチャ31B、31Cが互いに近づいた状態でこれらの上部を押圧する押圧部34Bと、押圧部34Bの背面側に設けられる緩衝部材35Bとを備える。
針足カット部材30b、30cは、図3(B)に示すように用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、用紙Pの枚数に合わせて所定の長さにカットする。
移動部材30dは、カット部30Aの底面に設けられる支持板30eと、カット部30Aの側方に設けられる移動軸30f、30gとを有する。
支持板30eは、中央に支持板32Bに対して直交する方向に設けられた長孔30hと、支持板30eに対して下方に突出する凸部30m、30n、30o、30pとを有する。移動部材30dには、図示しない取付部材が取り付けられ、この取付部材が長孔30h内を介して綴じユニット3A内に取り付けられるため、移動部材30dが長孔30hに沿って移動する。凸部30m、30n、30o、30pは、長孔30hから等距離に配置され、凸部30m、30nが長孔30hと直交して長孔30hを挟み、凸部30o、30pが、長孔30hと直交して長孔30hを挟むように位置する。凸部30m、30nは、支持板32Bの正面近傍から突出し、凸部30o、30pは、凸部30m、30nより背面側から突出する。
移動軸30f、30gは、それぞれ、図示しないリンク部材を介してリンク部52Aに連結し、移動軸30f、30gには、カム51Aの動作が伝達される。駆動部5Aがカム51Aを駆動すると、リンク部52A等を介して移動軸30f、30gが支持板32Bに対して直交する方向に進退する。移動軸30f、30gが進退移動することで、カット部30Aが、支持板32Bに対して直交する方向に進退する。
クリンチャ31B、31Cは、同一形状の板部材を向かい合わせて対称に配置したものである。クリンチャ31Bは、クリンチャ31Cと向かい合う縁部に設けられる凹部31bと、凹部31bの上方に設けられる凸部31dと、凸部31dよりクリンチャ31Cの位置に対して反対側の上方に設けられる爪部31fと、クリンチャ31Bの下縁部に設けられる凹部31hと、凹部31bの下方に設けられてクリンチャ31Cに向かって突出する凸部31jとを有する。
クリンチャ31Cは、クリンチャ31Bと向かい合う縁部に設けられる凹部31cと、凹部31cの上方に設けられる凸部31eと、凸部31eよりクリンチャ31Bの位置に対して反対側の上方に設けられる爪部31gと、クリンチャ31Cの下縁部に設けられる凹部31iと、凹部31cの下方に設けられてクリンチャ31Bに向かって突出する凸部31kとを有する。
支持板32Bは、図4に示す綴じユニット3Aの正面と水平に綴じユニット3Aに対して固定されており、図6(A)に示すように、支持板32Bの中央に、カット部30Aが進退して出入りする開口部32aと、支持板32Bの上端の両端近傍に設けられる爪部32b、32cを有する。爪部32bは、クリンチャ31Bの爪部31fとバネ32dで繋がれており、爪部32cがクリンチャ31Cの爪部31gとバネ32eで繋がれている。
クリンチャ31B、31Cが互いに離れた状態において、カット部30Aは、支持板32Bの開口部32aから突出し、正面側のクリンチャ31B、31Cの作動領域内に進出した第1の位置にある。クリンチャ31B、31Cが互いに近づいた状態において、カット部30Aは、開口部32a内に入り、クリンチャ31B、31Cの作動領域から退避した第2の位置にある。
クリンチャリンク33B、33Cは、同一形状の板部材を向かい合わせて対称に配置したものである。クリンチャリンク33Bは、回動孔33bに挿通される図示しない軸部材を支点として、綴じユニット3Aに対して回動可能に支持される。クリンチャリンク33Bは、クリンチャ31Bを支持板32Bに対して移動可能に支持する。クリンチャリンク33Bは、凹部31hに入って正面側に突出する凸部33dと、クリンチャリンク33Cに対向する位置に突出する凸部33fと、凸部33fの背面側に隣接する凹部33hと、凹部33hの背面側に隣接する凸部33jと、凸部33jから背面側に向かってクリンチャリンク33Cに対して離れる方向に斜めに切り欠かれる傾斜部33mと、傾斜部33mの背面側に隣接する凸部33oとを有する。
クリンチャリンク33Cは、回動孔33cに挿通される図示しない軸部材を支点として、綴じユニット3Aに対して回動可能に支持される。クリンチャリンク33Cは、クリンチャ31Cを支持板32Bに対して移動可能に支持する。クリンチャリンク33Cは、凹部31iに入って正面側に突出する凸部33eと、クリンチャリンク33Bに対向する位置に突出する凸部33gと、凸部33gの背面側に隣接する凹部33iと、凹部33iの背面側に隣接する凸部33kと、凸部33kから背面側に向かってクリンチャリンク33Bに対して離れる方向に斜めに切り欠かれる傾斜部33nと、傾斜部33nの背面側に隣接する凸部33pとを有する。
移動軸30f、30gが進退移動することにより、凸部30m、30oに対してクリンチャリンク33Bの接する位置が変わるため、クリンチャリンク33Bが回動する。また、移動軸30f、30gが進退移動することにより、凸部30n、30pに対してクリンチャリンク33Cの接する位置が変わるため、クリンチャリンク33Cが回動する。
押圧部34Bは、カット部30A、支持板32Bの上方を覆う位置に設けられる。押圧部34Bは、カット部30A、支持板32Bの上方に設けられる押圧板34aと、押圧板34aの回動軸34bと、押圧板34aと回動軸34bを下方から支持する第2の部材としての支持部材34cとを有する。
押圧板34aは、開口部32aの上方から正面側に突出する。クリンチャ31B、31Cが離れた位置において、押圧板34aは、支持板32Bの上端との間に空間を有する。
図6(B)に示すように、回動軸34bは、綴じユニット3A内に支持されて、カット部30Aと押圧板34aとで挟まれる位置に、移動軸30f、30gに並行して設けられる。
支持部材34cは、回動軸34bを回動可能に支持する孔部34dと、孔部34dより背面側に設けられて背面側ほど下方に傾斜する傾斜部34eとを有する。支持部材34cは、押圧板34aと一体となって回動軸34bを支点として回動する。
緩衝部材35Bは、カット部30Aが開口部32aから正面側に突出した状態で押圧板34aに対して平行に接する上面35aと、綴じユニット3A内に支持されて緩衝部材35Bの回動する支点となる回動軸35bと、回動軸35bより移動部材30d側に設けられる傾斜部35cと、傾斜部35cの下方に設けられる切欠部35dとを有する。
傾斜部35cは、下方に向かうほど背面側に傾斜している。傾斜部35cは、傾斜部34eよりも移動軸30fの近くに位置する。切欠部35dは、傾斜部35cの背面側に接する部分が上面35aと平行に切り欠かれ、その背面側が上面35aと直交するように切り欠かれている。
緩衝部材35Bの素材としては、緩衝部材35Bと他の部材とが当接したときに発生する音が小さく、弾性変形するものを使用することが好ましく、例えばゴム、樹脂、繊維素材が使用される。
<第1の実施の形態のステープラの作用効果>
図6(A)、図6(B)は、用紙Pを説明のために省略しているが、図3(C)に示したように、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、カット部30Aの針足カット部材30b、30cが、用紙Pの枚数に合わせて所定の長さでカットした状態を示している。この状態において、カット部30Aが最も正面側に進出した状態であり、図6(B)に示すように、傾斜部34eと移動軸30fとが最も離れた位置にある。緩衝部材35Bの上面35aは、押圧板34aに対して平行に設けられ、緩衝部材35Bは、移動軸30fとは接していない状態である。
図6(A)に示すように、支持板30eの凸部30mは、クリンチャリンク33Bの凸部33fの先端と接し、凸部30oは、凸部33j近傍の傾斜部33mと接する。支持板30eの凸部30nは、クリンチャリンク33Cの凸部33gの先端と接し、凸部30pは、凸部33k近傍の傾斜部33nと接する。クリンチャリンク33Bの凸部33dと、クリンチャリンク33Cの33eが最も離れた位置にあるため、クリンチャ31B、31Cは互いに最も離れた位置にある。カット部30Aが、支持板32Bの開口部32aから、正面側のクリンチャ31B、31Cの作動領域内に進出した第1の位置にある。
用紙Pは図4に示した用紙挟持部4Aに挟持されており、図3(C)に示すように、針10Aの針クラウン11Aが用紙Pに対して下方に位置する。針足12Aが用紙Pに対して上方に突出し、クリンチャ31B、31Cの凸部31j、31kよりも上方に突出する。
図4に示した駆動部5Aがカム51Aを駆動すると、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して、移動軸30f、30gにカム51Aの動作が伝達される。図6(B)の白抜き矢印に示すように、駆動部5Aが移動軸30f、30gを支持板32Bに対して直交する方向に移動させると、移動部材30dが傾斜部34eに近づく。図7(B)に示すように、支持部材34cの傾斜部34eよりも、緩衝部材35Bの傾斜部35cの方が移動軸30fの近くに位置するため、移動軸30fと支持部材34cの傾斜部34eとが当接する前に、移動軸30fと緩衝部材35Bの傾斜部35cとが接する。
移動部材30dが支持板32Bに対して直交する背面側に移動するにつれて、移動軸30fと傾斜部35cとの接する位置が変わり、緩衝部材35Bが押圧板34aを上方に押し上げる方向に回動しようする。緩衝部材35Bは、押圧板34aの下面によって、緩衝部材35Bが回動しようとする反対の方向に押される。緩衝部材35Bが押圧板34aと移動軸30fの両方から押圧されることで、緩衝部材35Bが移動軸30fに与える負荷が徐々に大きくなり、緩衝部材35Bが移動部材30dの移動速度を減速させる。
更に移動部材30dが支持板32Bに対して直交する背面側に移動すると、緩衝部材35Bによって負荷を与えられたために減速した移動軸30fが、支持部材34cの傾斜部34eと当接する。移動軸30fが減速しながら傾斜部34eと当接するため、移動部材30dが移動して支持部材34cと当接する際に発生する音を低減することができる。
移動軸30f、30gが支持板32Bに対して直交する背面側に移動することにより、図7(A)に示すように、カット部30Aが、支持板32Bの開口部32aよりも背面側に移動する。すなわち、カット部30Aは、クリンチャ31B、31Cの作動領域から退避した第2の位置に移動する。
移動部材30dが移動したことにより、支持板30eの凸部30m、30n、30o、30pに対してクリンチャリンク33B、33Cの接する位置が変わる。凸部30mは、凸部33fの凹部33h側の側面と接し、凸部30oは、傾斜部33m、凸部33oの近くに位置する。凸部30nは、凸部33gの凹部33i側の側面と接し、凸部30pは、傾斜部33n、凸部33pの近くに位置する。
特に、図6(A)に示すように、凸部30mが凸部33fの先端に接した状態から、図7(A)に示すように、凸部30mが凸部33fの凹部33h側の側面に接するように移動することにより、凸部33dがクリンチャリンク33Cに近づくように回動する。これにより、クリンチャ31Bが、クリンチャ31Cに近づくように、用紙Pの面方向に沿って移動する。また、図6(A)に示すように、凸部30nが凸部33gの先端に接した状態から、図7(A)に示すように、凸部30nが凸部33gの凹部33i側の側面に接するように移動することにより、凸部33eがクリンチャリンク33Bに近づくように回動する。これにより、クリンチャ31Cが、クリンチャ31Bに近づくように図示しない用紙Pの面方向沿って移動する。
クリンチャ31B、31Cが互いに近づくことにより、爪部31fと爪部32bが離れてバネ32dが伸び、爪部31gと爪部32cが離れてバネ32eが伸びる。
このように、カット部30Aの、第1の位置から第2の位置への移動に伴って、クリンチャ31B、31Cが互いに用紙Pの面方向沿って近づく第1の動作を行う。第1の動作により、凸部31j、31kが針足12Aを図3(D)に示した用紙Pの面方向に向かって折り曲げる。クリンチャ31B、31Cの下面と用紙Pとは、平行になるように僅かに離れた状態になる。そのため、針足12Aの先端も、用紙Pから僅かに離れた状態に折り曲げられている。
図4に示した駆動部5Aが、更にカム51Aを駆動すると、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して、移動軸30f、30gが、更に支持板32Bに対して直交する背面側に移動する。図7(B)の白抜き矢印に示すように、移動軸30f、30gが更に背面側に移動するにつれて、緩衝部材35Bが移動軸30fに与える負荷を徐々に大きくする。移動軸30fは、緩衝部材35Bによって徐々に大きな負荷を与えられることにより減速しながら、支持部材34cの傾斜部34eに沿って背面側に移動する。移動軸30fが傾斜部34eに沿って支持部材34cを押すことで、図8(B)の一点鎖線の矢印に示すように、支持部材34cは、回動軸34bを支点として回動する。
支持部材34cの回動により、押圧板34aが、回動軸34bを支点として、支持部材34cと一体となってクリンチャ部31Aに向かう方向に回動する。
押圧板34aが回動することにより、図8(A)に示すように、押圧板34aがクリンチャ31Bの凸部31dとクリンチャ31Cの凸部31eを押圧する。凸部31d、31eが互いに近づくように、クリンチャ31B、31Cが支持板32Bに沿って回動する第2の動作を行う。
この第2の動作により、針足12Aがクリンチャ31Bの凸部31jの下面31pとクリンチャ31Cの凸部31kの下面31qに押されて、図3(D)に示したように、用紙Pを貫通した針足12Aが、用紙Pの面方向に沿って折り曲げられて、用紙Pが針10Aで綴じられる。
凸部31d、31eが押圧板34aによって押圧された状態において、クリンチャ31Bの爪部31fと支持板32Bの爪部32bとを付勢するバネ32dが更に伸び、クリンチャ31Cの爪部31gと支持板32Bの爪部32cとを付勢するバネ32eが更に伸びる。
図8(B)に示すように、支持部材34cの傾斜部34eが上方に移動するように回動することで、押圧板34aが緩衝部材35Bに与えていた負荷が軽減し、緩衝部材35Bが移動軸30fに与えていた負荷も軽減する。緩衝部材35Bに加わる負荷が減るため、図8(B)の二点鎖線の矢印に示すように、緩衝部材35Bは、押圧板34aを下方から支持しながら、回動軸35bを中心として傾斜部35cが上方に移動するように回動する。移動軸30fに加わる負荷が軽減されることにより、支持部材34cと一体に回動する押圧板34aの回動に加わる負荷も軽減される。
すなわち、緩衝部材35Bは、移動軸30fに負荷を与えた後に、移動軸30fに与える負荷を軽減させる。そのため、移動部材30dが移動して移動軸30fと緩衝部材35Bが当接した後であっても、移動部材30dは更に移動できる。また、緩衝部材35Bが押圧板34aの振動を抑制するため、針足12Aを折り曲げる際に発生する音を低減することができる。
また、緩衝部材35Bは、移動部材30dや支持部材34cとは別部材であるため、緩衝部材35Bが弾性変形しても、移動部材30dと支持部材34cの移動範囲を制限しない。そのため、ステープラ1Aが針10Aの綴じ動作を繰り返しても、移動部材30dと支持部材34cが所定の範囲の移動を繰り返すことができ、安定した針足12Aの折り曲げ形状を実現することができる。
針足12Aの折り曲げ動作が完了すると、図4に示した駆動部5Aがカム51Aを駆動し、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して移動軸30f、30gにカム51Aの動作が伝達される。移動軸30f、30gは、移動軸30fが傾斜部34eに接しながら移動した後、傾斜部35cに接しながら、図8(B)の黒矢印に示すように支持板32B側に移動する。移動部材30dが移動することにより、押圧板34aは、支持部材34cと一体となって、図8(B)の一点鎖線の矢印の反対方向に回動軸34bを支点として回動する。緩衝部材35Bは、回動軸35bを中心として図8(B)の二点鎖線の矢印の反対側に回動する。支持部材34cと緩衝部材35Bの回動により、図7(B)に示すように、押圧板34aは、クリンチャ部31Aから離れ、緩衝部材35Bの上面35aが、押圧板34aに対して平行に戻る。
押圧板34aがクリンチャ部31Aから離れると、図8(A)に示す、伸びたバネ32d、32eが縮もうとする。バネ32d、32eの引っ張り力により、この図に示さない用紙Pに向かって針足12Aを押圧していたクリンチャ31Bとクリンチャ31Cが、針足12Aから離れる方向に回動する。クリンチャ31Bの下面31pとクリンチャ31Cの下面31qが、図示しない用紙Pと平行になる。
図4に示した駆動部5Aがカム51Aを更に駆動し、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して、図7(B)の黒矢印に示すように、移動軸30f、30gを支持板32Bに対して直交し、近づく方向に移動させる。移動軸30f、30gが移動することにより移動部材30dも移動し、図6(B)に示すように、移動軸30fが傾斜部35cから離れる。
移動部材30dが移動することにより、図7(A)に示す、バネ32d、32eが更に縮もうとする。バネ32d、32eが縮もうとする力により、クリンチャ31B、31Cが互いに離れる方向に引かれる。
移動部材30dが移動することにより、支持板30eの凸部30m、30n、30o、30pに対してクリンチャリンク33B、33Cの接する位置が変わるように、クリンチャリンク33B、33Cが回動する。
クリンチャリンク33B、33Cの回動により、クリンチャリンク33Bの凸部33dとクリンチャリンク33Cの凸部33eとが離れるように移動する。これにより、クリンチャ31Bとクリンチャ31Cとが離れるように移動する。また、移動軸30f、30gが支持板32Bに対して直交する正面側に移動したことにより、カット部30Aが、支持板32Bの開口部32aから正面側に移動する。
図6(A)に示すように、移動軸30fと傾斜部35cとが最も離れた位置で、駆動部5Aは、移動軸30f、30gの移動を止める。支持板30eの凸部30mは、凸部33fの先端と接し、凸部30oは、凸部33j近傍の傾斜部33mと接する。凸部30nは、凸部33gの先端と接し、凸部30pは、凸部33k近傍の傾斜部33nと接する。
特に、凸部30oが凸部33oの近くから凸部33j近傍まで移動するため、凸部30oが傾斜部33mに沿うようにクリンチャリンク33Bが回動し、凸部30mが凸部33fの先端に接するまで移動する。また、凸部30pが凸部33pの近くから凸部33k近傍まで移動するため、凸部30pが傾斜部33nに沿うようにクリンチャリンク33Cが回動し、凸部30nが凸部33gの先端に接するまで移動する。
クリンチャリンク33Bの凸部33dと、クリンチャリンク33Cの凸部33eが最も離れ、クリンチャ31Bとクリンチャ31Cが最も離れた位置に位置し、カット部30Aが、クリンチャ31B、31Cの作動領域内に進出した第1の位置に移動する。
ステープラ1Aは、上述した通り、クリンチャ31B、31Cを移動させる第1の動作と第2の動作により針足12Aを折り曲げるため、クリンチャ部31Aの高さを低く抑えて小型化を図ることができるとともに、針足12Aを用紙Pの面に対して正しく折り曲げ、座屈、逆曲がり、針足立ち、針足浮き等の綴り不良を抑えて安定した針足12Aの折り曲げ形状を実現することができる。
<第1の実施の形態のステープラの緩衝部材の変形例>
図9〜図10は、第1の実施の形態のステープラの緩衝部材の変形例を示す側面図である。本変形例は、第1の実施の形態のステープラ1Aにおける緩衝部材35Bをバネ部材36Bに変更したものであり、第1の実施の形態のステープラ1Aで説明したのと同じ構成には、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本例のカット部30Aは、図6(A)に示した、第1の実施の形態のカット部30Aと同じく、針足12Aの余剰分をカットする針足カット部材30b、30cと、針足カット部材30b、30cを移動させる第1の部材としての移動部材30dとを備え、移動部材30dは、カット部30Aの底面に設けられる支持板30eと、カット部30Aの側方に設けられる移動軸30f、30gとを有する。
本例のクリンチャ部31Aも、図6(A)に示した、第1の実施の形態のクリンチャ部31Aと同様に、針足12Aを用紙Pの面方向に沿って折り曲げる一対のクリンチャ31B、31Cと、クリンチャ31B、31Cを移動可能に支持する支持板32Bと、クリンチャ31Bを移動させるクリンチャリンク33Bと、クリンチャ31Cを移動させるクリンチャリンク33Cと、クリンチャ31B、31Cが互いに近づいた状態でこれらの上部を押す押圧部34Bとを備える。
図9(A)に示すように、押圧部34Bの背面側には、バネ部材36Bが備えられる。押圧部34Bは、押圧板34aの回動軸34bと、押圧板34aと回動軸34bを下方から支持する第2の部材としての支持部材34cと、押圧板34aの背面側に設けられる孔34fと、孔34fよりも正面側に設けられる孔34gとを有する。
支持部材34cは、回動軸34bを回動可能に支持する孔部34dと、孔部34dより背面側に設けられて背面側ほど下方に傾斜する傾斜部34eとを有する。
バネ部材36Bは、綴じユニット3A内に支持される軸36bに巻装されるねじりコイルばねであり、その一端には、他端に対して離れる方向に湾曲する湾曲部36fを有し、他端には、湾曲部36f側に折曲した折曲部36gを有する。
<第1の実施の形態のステープラの緩衝部材の変形例の作用効果>
図9(A)に示すように、カット部30Aがクリンチャ部31Aの作動領域に進出した第1の位置において、バネ部材36Bの湾曲部36fは、孔34fに下方から入り、湾曲部36fの先端が孔34fの上方から出ている。折曲部36gから先端36hまでの延在部36iは、支持部材34cの下方にある。
図4に示した駆動部5Aがカム51Aを駆動すると、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して、移動軸30f、30gにカム51Aの動作が伝達される。図中の白抜き矢印に示すように、駆動部5Aが移動軸30f、30gを支持板32Bに対して直交し離れる方向に移動させると、移動部材30dが支持部材34cの傾斜部34eに近づく。傾斜部34eよりも、バネ部材36Bの延在部36iの方が移動軸30fの近くに位置するため、移動軸30fと支持部材34cの傾斜部34eとが当接する前に、移動軸30fとバネ部材36Bの先端36hが接する。
移動部材30dが支持板32Bに対して直交する背面側に移動するにつれて、移動軸30fと延在部36iとの接する位置が変わり、延在部36iが湾曲部36fに近づく方向に回動して縮められる。バネ部材36Bの先端36hは、孔34gから突出する。孔34fに湾曲部36fが入っているため、バネ部材36Bの弾性力により、折曲部36gを湾曲部36fから離そうとする力が働き、移動軸30fが延在部36iによって、移動軸30fの移動しようとする方向と反対の方向に押される。移動部材30dが移動するにつれてバネ部材36Bに加わる弾性力が大きくなるため、バネ部材36Bが移動軸30fに与える負荷も徐々に大きくなり、バネ部材36Bが移動部材30dの移動速度を減速させる。
更に移動部材30dが支持板32Bに対して直交する背面側に移動すると、バネ部材36Bによって負荷を与えられたために減速した移動軸30fが、支持部材34cの傾斜部34eと当接する。移動軸30fが減速しながら傾斜部34eと当接するため、移動部材30dが移動して支持部材34cと当接する際に発生する音を低減することができる。
移動軸30f、30gが支持板32Bに対して直交する背面側に移動することにより、図7(A)に示したように、カット部30Aが、クリンチャ31B、31Cの作動領域から退避した第2の位置に移動する。
図4に示した駆動部5Aが、更にカム51Aを駆動すると、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して、移動軸30f、30gが、更に支持板32Bに対して直交する背面側に移動する。移動軸30f、30gが更に背面側に移動するにつれて、バネ部材36Bが移動軸30fに与える負荷を徐々に大きくする。移動軸30fは、バネ部材36Bによって徐々に大きな負荷を与えられることにより減速しながら、支持部材34cの傾斜部34eに沿って背面側に移動する。移動軸30fが傾斜部34eに沿って支持部材34cを押すことで、図9(B)の一点鎖線の矢印に示すように、支持部材34cは、回動軸34bを支点として回動する。
支持部材34cの回動により、押圧板34aが、回動軸34bを支点として、支持部材34cと一体となってクリンチャ部31Aに向かう方向に回動し、図8(A)に示したように、押圧板34aがクリンチャ31Bの凸部31dとクリンチャ31Cの凸部31eを押圧して第2の動作を行う。
この第2の動作により、図3(D)に示すように、用紙Pを貫通した針足12Aが用紙Pの面方向に沿って折り曲げられて、用紙Pが針10Aで綴じられる。
支持部材34cの傾斜部34eが上方に移動するように回動することで、図9(B)の二点鎖線の矢印に示すように、湾曲部36fが軸36bを支点として上方に回動し、バネ部材36Bに加わっていた弾性力が軽減し、バネ部材36Bが移動軸30fに与えていた負荷も軽減する。移動軸30fに加わる負荷が軽減されることにより、支持部材34cと一体に回動する押圧板34aの回動に加わる負荷も軽減される。
すなわち、バネ部材36Bは、移動軸30fに負荷を与えた後に、移動軸30fに与える負荷を軽減させる。そのため、移動部材30dが移動して移動軸30fとバネ部材36Bが当接した後であっても、移動部材30dは更に移動できる。また、バネ部材36Bが押圧板34aの振動を抑制するため、針足12Aを折り曲げる際に発生する音を低減することができる。
また、バネ部材36Bは、移動部材30dや支持部材34cとは別部材であるため、バネ部材36Bが弾性変形しても、移動部材30dと支持部材34cの移動範囲を制限しない。そのため、ステープラ1Aが針10Aの綴じ動作を繰り返しても、移動部材30dと支持部材34cが所定の範囲の移動を繰り返すことができ、安定した針足12Aの折り曲げ形状を実現することができる。
針足12Aの折り曲げ動作が完了すると、図4に示した駆動部5Aがカム51Aを駆動し、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して移動軸30f、30gにカム51Aの動作が伝達される。移動軸30f、30gは、移動軸30fが傾斜部34eに接しながら移動した後、延在部36iに接しながら、図9(B)の黒矢印に示すように支持板32B側に移動する。移動部材30dが移動することにより、押圧板34aは、支持部材34cと一体となって、図中の一点鎖線の矢印の反対方向に回動軸34bを支点として回動する。バネ部材36Bは、軸36bを中心として、図中の二点鎖線の矢印の反対側に回動する。支持部材34cとバネ部材36Bの回動により、押圧板34aは、クリンチャ部31Aから離れ、バネ部材36Bの先端36hが、移動軸30fに接した状態に戻る。
図4に示した駆動部5Aがカム51Aを更に駆動し、リンク部52A、図示しないリンク部材を介して、移動軸30f、30gを支持板32Bに対して直交し、近づく方向に移動させる。移動軸30f、30gが移動することにより移動部材30dも移動し、図9(A)に示すように、移動軸30fがバネ部材36Bの先端36hから離れる。
移動軸30f、30gが支持板32Bに対して直交する正面側に移動したことにより、図6(A)に示したように、カット部30Aが、支持板32Bの開口部32aから正面側に移動する。
移動軸30fと傾斜部35cとが最も離れた位置で、駆動部5Aは、移動軸30f、30gの移動を止める。クリンチャリンク33Bの凸部33dと、クリンチャリンク33Cの凸部33eが最も離れ、クリンチャ31Bとクリンチャ31Cが最も離れた位置に位置し、カット部30Aが、クリンチャ31B、31Cの作動領域内に進出した第1の位置に移動する。
なお、バネ部材36Bは、弾性変形するものであれば、ねじりコイルばねに限られず、図10に示す、軸37bで軸支される板バネ37Bや、図示しないオイルを注入したダンパでもよい。
本実施の形態において、カット部30Aがクリンチャリンク33B、33Cによってクリンチャ部31Aと連結し、カット部30Aの移動に伴ってクリンチャ部31Aが移動する構成としたが、これに限られない。カット部30Aとクリンチャ部31Aとが、それぞれ異なる図示しないリンク部材を介してリンク部52Aに連結されて、カム51Aの動作がリンク部52Aや図示しないリンク部材等を介して、カット部30Aを介さずクリンチャ部31Aを移動させる構成としてもよい。また、ステープラ1Aを、用紙Pの枚数にあわせた針10Aを装填する構成とすれば、カット部30Aやカット針収納部6Aを省略してもよい。
本実施の形態において、移動軸30f、30gにカム51Aの動作が伝達される構成としたが、これに限られない。回動軸34bも、図示しないリンク部材を介してリンク部52Aに連結し、回動軸34bにもカム51Aの動作が伝達されてもよい。
<第2の実施の形態のステープラの構成例>
図11は、第2の実施の形態のステープラの針打出部の一例を示す斜視図、図12〜図14は、針打出部の動作例を示す側面図、側面の断面図である。
ステープラ1Bは、針10Aの供給及び打ち出しを行う針打出ユニット2Bを備える。なお、用紙Pを貫通した針足12Aをカットして折り曲げる綴じユニット、カットした針足12Aを収納するカット針収納部については、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成でよい。
図12(B)に示すように、針10Aは、本例では、複数の針シート101Aが積層されて針カートリッジ100Aに収納される。なお、針カートリッジ100Aは、着脱可能なリフィルに針シート101Aが収納される形態で供給されても良い。
本実施の形態の針打出ユニット2Bは、針打出部の一例であり、針10Aが収納された針収納部である針カートリッジ100Aが、着脱可能に取り付けられる図示しない収納部と、針カートリッジ100Aから針10Aを繰り出す繰り出し部21Bと、図3(B)に示したように針10Aの針足12Aを用紙Pに貫通させる打出部22Bを備える。繰り出し部21Bと打出部22Bとの間には、回動軸38bを支点に回動可能な緩衝部材38Bが設けられる。繰り出し部21Bは、針10Aを針シート101Aの状態で打出部22B側に繰り出す。
図11に示すように、打出部22Bは、図3(A)に示した針10Aの針クラウン11Aの両端を一の方向に折り曲げて針足12Aを形成するフォーミングプレート24Bと、フォーミングプレート24Bにより成形された針10Aを打ち出すドライバプレート25Bと、フォーミングプレート24B及びドライバプレート25Bを一体として移動させる第1の部材としての移動部材26Bとを備える。
図12(A)、図12(B)に示すように、フォーミングプレート24Bとドライバプレート25Bは、針シート101Aが繰り出される方向に対して直交する向きに設けられる。ドライバプレート25Bは、針カートリッジ100Aから繰り出された針シート101Aの最先端の1本の針10Aを、用紙Pに打ち込む位置に対向するように設けられる。フォーミングプレート24Bは、ドライバプレート25Bよりも針カートリッジ100A側で、2本目もしくは3本目の針10Aを図3(A)等に示すように略コ字形状に成形する位置に設けられる。フォーミングプレート24Bは、図3(C)に示した針クラウン11Aがフォーミングプレート24B側に位置し、針足12Aの先端が、フォーミングプレート24Bと反対側に向かうように、針10Aを成形する。
繰り出し部21Bは、針シート101Aを押して打出部22Bのドライバプレート25B側に繰り出す針送り爪部27Bと、針送り爪部27Bを進退させる第2の部材としての針送りリンク28Bとを備える。
針送り爪部27Bは、爪部27bと、爪部27bを付勢する弾性部材27cとを備える。針送り爪部27Bは、針10Aを繰り出すように移動可能に軸27dにより軸支される。爪部27bは、針カートリッジ100Aの孔100bから針シート101Aに接する。弾性部材27cは、爪部27bに対してドライバプレート25Bの設けられる側と反対側に設けられて、爪部27bをドライバプレート25B側に付勢している。
図11に示すように、針送りリンク28Bは、ステープラ1B内に支持される回動軸28a、回動軸28aによって連結される一対のリンク板28Ba、28Bbを有する。針送りリンク28Bは、回動軸28aを支点として回動する。
図12(A)、図12(B)に示すように、リンク板28Ba、28Bbは、回動軸28aより移動部材26B側に設けられる湾曲部28bと、湾曲部28bからドライバプレート25Bに沿って延びる延在部28cと、回動軸28aから延在部28cに平行に延びる延在部28dと、延在部28dから延在して回動軸28aから離れるにつれて延在部28c側に傾斜する傾斜部28eと、傾斜部28eから針送り爪部27B側に突出する突出部28fとを有する。延在部28dには、一対のリンク板28Ba、28Bbを連結する板部28hが設けられる。
移動部材26Bは、図示しない駆動部によって駆動される移動軸26bを有する。移動部材26Bは、フォーミングプレート24Bとドライバプレート25Bに対して針10Aの送られる位置と反対側に取り付けられ、針シート101Aが繰り出される方向に対して直交する向きに移動する。移動部材26Bが針10Aから最も離れた位置にあるとき、湾曲部28bの凹部28gに、移動軸26bが接する。このとき、突出部28fは、針送り爪部27Bのドライバプレート25B側の縁部27eに接する。
図11に示すように、緩衝部材38Bは、リンク板28Ba、28Bbの間に設けられる。緩衝部材38Bの回動軸38bは、ステープラ1B内に支持される。図12(B)に示すように、移動部材26Bが針10Aから最も離れた位置にあるとき、緩衝部材38Bは、回動軸38bから移動部材26B側に延在しており、ドライバプレート25B側の面に、移動部材26Bに近づくほど板部28h側に傾斜する傾斜部38cを有する。板部28h側の面38dは、板部28hに対して平行に接している。
緩衝部材38Bの素材としては、緩衝部材38Bと他の部材とが当接したときに発生する音が小さく、弾性変形するものを使用することが好ましく、例えばゴム、樹脂、繊維素材が使用される。
ステープラ1Bは、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様に、図示しない駆動部を備え、カムの動作がリンク部材を介して繰り出し部21B及び打出部22Bに伝達されることで、繰り出し部21B及び打出部22Bが駆動される。繰り出し部21Bは、針シート101Aを繰り出して針10Aを1本分ずつドライバプレート25B側に前進させる。
<第2の実施の形態のステープラの作用効果>
図12(A)、(B)に示すように、移動部材26Bが針10Aから最も離れた位置にあるとき、針シート101Aの最先端の1本の針10Aが、ドライバプレート25Bと対向して待機した状態である。このとき、針シート101Aの最先端の1本の針10Aは、フォーミングプレート24Bによって成形された状態で待機している。フォーミングプレート24Bとドライバプレート25Bは、針10Aから最も離れた位置にある。針送りリンク28Bの凹部28gに移動軸26bが接し、板部28hと緩衝部材38Bの面38dが接し、板部28hと緩衝部材38Bの面38dが共に針シート101Aに対して直交している。針送り爪部27Bは、最もドライバプレート25B側に位置しており、爪部27bは針シート101Aをドライバプレート25B側に繰り出した状態であり、弾性部材27cは、最も伸びた状態である。
図示しない駆動部が、移動部材26Bの移動軸26bを、図中の白抜き矢印に示すように、針シート101Aの繰り出される方向に対して直交し、針シート101Aに近づく方向に移動させる。
図13(A)、(B)に示すように、移動部材26Bが移動することにより、フォーミングプレート24Bとドライバプレート25Bが移動部材26Bの移動方向に移動する。ドライバプレート25Bは、針シート101Aの繰り出される方向の最先端の1本の針10Aを打ち出すように最先端の1本の針10Aを押し、フォーミングプレート24Bは、2本目もしくは3本目の針10Aを成形するように押す。
針送りリンク28Bの傾斜部28eよりも、緩衝部材38Bの傾斜部38cの方が移動部材26Bの近くに位置するため、移動部材26Bが移動すると、移動軸26bと針送りリンク28Bの傾斜部28eとが当接する前に、移動軸26bと緩衝部材38Bの傾斜部38cとが接する。
移動部材26Bが針シート101Aの繰り出される方向に対して直交し近づくように移動するにつれて、移動軸26bと傾斜部38cとの接する位置が変わり、緩衝部材38Bが針送りリンク28Bの板部28hを針送り爪部27B側に移動させる方向に回動しようする。緩衝部材38Bは、板部28hによって、緩衝部材38Bが回動しようとする反対の方向に押される。緩衝部材38Bが板部28hと移動部材26Bの両方から押圧されることで、緩衝部材38Bが移動部材26Bに与える負荷が徐々に大きくなり、緩衝部材38Bが移動部材26Bの移動速度を減速させる。移動部材26Bに加わる負荷が大きくなることにより、フォーミングプレート24Bとドライバプレート25Bに加わる負荷も増える。
更に移動部材26Bが針シート101Aの繰り出される方向に対して直交し近づく方向に移動すると、緩衝部材38Bによって負荷を与えられたために減速した移動部材26Bの移動軸26bが、針送りリンク28Bの傾斜部28eと当接する。移動部材26Bが減速しながら移動軸26bと傾斜部28eとが当接するため、移動部材26Bが移動して針送りリンク28Bと当接する際に発生する音を低減することができる。
移動部材26Bが更に針シート101Aの繰り出される方向に対して直交し近づく方向に移動すると、移動部材26Bの移動軸26bは、緩衝部材38Bによって負荷を与えられた状態で、針送りリンク28Bの傾斜部28eに接しながら移動する。
図14(A)、(B)に示すように、移動軸26bが傾斜部28eに沿って針送りリンク28Bを押すことで、図14(A)の一点鎖線の矢印に示すように、針送りリンク28Bは、回動軸28aを支点として回動する。回動軸28aの回動により、突出部28fが、回動軸28aを支点として、針送り爪部27Bの縁部27eを押す。縁部27eが押されることにより針送り爪部27Bが針シート101Aの繰り出される方向と反対の方向に押される。針送り爪部27Bを付勢する弾性部材27cが縮められる。
移動部材26Bが最も針シート101Aに近づいた状態で、ドライバプレート25Bは、針シート101Aの繰り出される方向の最先端の1本の針10Aを用紙Pに貫通させる。フォーミングプレート24Bは、2本目もしくは3本目の針10Aの成形を完了させる。
突出部28fが針送り爪部27Bの縁部27eを押すように針送りリンク28Bが回動することで、板部28hが緩衝部材38Bに与えていた負荷が軽減し、緩衝部材38Bが移動部材26Bに与えていた負荷も軽減する。板部28hが緩衝部材38Bに与えていた負荷が軽減するため、図14(B)の二点鎖線の矢印に示すように、緩衝部材38Bは、回動軸38bを中心として板部28hを押す側に回動する。移動部材26Bに加わる負荷が軽減されることにより、フォーミングプレート24Bとドライバプレート25Bに加わる負荷も軽減される。
すなわち、緩衝部材38Bは、移動部材26Bに負荷を与えた後に、移動部材26Bに与える負荷を軽減させる。そのため、移動部材26Bが移動して移動軸26bと緩衝部材38Bとが当接した後であっても、移動部材26Bは更に移動できる。また、緩衝部材38Bが移動部材26Bの移動時の振動を抑制するため、針10Aで用紙Pを綴じる際に発生する音を低減することができる。
また、緩衝部材38Bは、移動部材26Bや針送りリンク28Bとは別部材であるため、緩衝部材38Bが弾性変形しても、移動部材26Bと針送りリンク28Bの移動範囲を制限しない。そのため、ステープラ1Bが針10Aの綴じ動作を繰り返しても、移動部材26Bと針送りリンク28Bが所定の範囲の移動を繰り返すことができ、安定して針10Aを用紙Pに貫通させることができる。
打出部22Bによる針10Aの綴じ動作が完了すると、図示しない駆動部が、移動部材26Bを針シート101Aの繰り出される方向に対して直交し離れる方向に移動させる。図14(A)の白抜き矢印に示すように、移動部材26Bの移動軸26bは、傾斜部28eに接しながら移動した後、図13(A)に示す傾斜部38cに接しながら移動する。
移動部材26Bの移動により、針送りリンク28Bは、図14(A)の一点鎖線の矢印の反対方向に回動軸28aを支点として回動する。緩衝部材38Bは、回動軸38bを中心として図14(B)の二点鎖線の矢印の反対側に回動する。
針送りリンク28Bが回動すると、押されていた弾性部材27cが、伸びようとする弾性力により針送り爪部27Bをドライバプレート25B側に押す。針送り爪部27Bが押されることにより、爪部27bが、針シート101Aを針10Aの1本分前進させる。図12(A)、(B)に示すように、移動部材26Bが針10Aから最も離れた位置に戻る。
1A,1B・・・ステープラ、10A・・・針、11A・・・針クラウン、12A・・・針足、13A・・・カット針、2A,2B・・・針打出ユニット、20A・・・収納部、21A,21B・・・繰り出し部、22A、22B・・・打出部、26B・・・移動部材、28B・・・針送りリンク、3A・・・綴じユニット、30A・・・カット部、30d・・・移動部材、31A・・・クリンチャ部、31B,31C・・・クリンチャ、32A・・・軸、33A(33A,33A)・・・排出路、34A,34A・・・排出口、34c・・・支持部材、35B,38B・・・緩衝部材、36B,37B・・・バネ部材、4A・・・用紙挟持部、5A・・・駆動部、50A・・・モータ、51A・・・カム、52A・・・リンク部、6A・・・カット針収納部、60A,60A・・・回収路、61A,61A・・・回収口、100A・・・針カートリッジ

Claims (2)

  1. 用紙に針を打ち込んで綴じるステープラであって、
    前記ステープラの駆動機構に駆動されて移動する第1の部材と、
    前記第1の部材の移動により、当該第1の部材が当接して移動する第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材との間に介在し、前記第1の部材に負荷を与える緩衝部材とを備え、
    前記第1の部材は、
    前記用紙を貫通した前記針の針足をカットするカット部を構成し、
    前記緩衝部材から負荷を与えられた状態で前記第2の部材に当接すると共に、
    前記第2の部材は、
    前記カット部で針足をカットした後の前記針の針足を折り曲げるクリンチャ部を構成する
    ことを特徴とするステープラ。
  2. 前記第1の部材は、
    前記緩衝部材から与えられる負荷により減速しながら前記第2の部材と当接し、
    前記第2の部材は、
    前記第1の部材の当接により移動して、前記緩衝部材が前記第1の部材に与える負荷を軽減する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
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