JP6843303B1 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6843303B1
JP6843303B1 JP2020537556A JP2020537556A JP6843303B1 JP 6843303 B1 JP6843303 B1 JP 6843303B1 JP 2020537556 A JP2020537556 A JP 2020537556A JP 2020537556 A JP2020537556 A JP 2020537556A JP 6843303 B1 JP6843303 B1 JP 6843303B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain pan
ultrasonic sensor
fan
air conditioner
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020537556A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021171582A1 (ja
Inventor
隆文 中井
隆文 中井
彰 守川
彰 守川
典亮 勝又
典亮 勝又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6843303B1 publication Critical patent/JP6843303B1/ja
Publication of JPWO2021171582A1 publication Critical patent/JPWO2021171582A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/22Means for preventing condensation or evacuating condensate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

空気調和機は、熱交換器と、熱交換器に空気を供給するファンと、熱交換器から水を受けるドレンパンと、超音波を発信及び受信する超音波センサと、超音波センサで受信した超音波に基づきドレンパンの汚れを検出する検出装置と、を備える。超音波センサは、ドレンパンの上方にあって、かつファンにより送風される空気の風路において熱交換器の下流側に配置されている。

Description

本開示は、空気調和機に関し、特に、ドレンパンの汚れを検出する空気調和機に関する。
一般に、空気調和機は、熱交換器と、熱交換器に送風するファンと、熱交換器で発生したドレン水を受けるドレンパン等とを備えている。ドレン水には不純物が含まれているため、ドレンパンには汚染物が付着する。ドレンパンは、排水受けとも呼ばれ、建築物衛生法で法定点検の対象であることから、定期的なドレンパンの清掃又はメンテナンスの実施が必要とされる。ドレンパンに付着して問題を引き起こす汚染物のひとつにバイオフィルムが知られている。バイオフィルムとは、ドレンパン等に貯留した水に微生物が繁殖して発生した半固形状のヌメリである。バイオフィルムの厚み、大きさ等の性状は様々である。バイオフィルムにより、ドレンパンからドレン水を排水するドレンポンプ及びドレンホースが詰まるおそれがあり、また、衛生的な観点からもバイオフィルムを排除することが好ましい。しかし、ドレンパンの清掃及びメンテナンス等は、空気調和機を分解して行う必要があるため、これらの作業を頻繁に実施する場合には、手間とコストが非常にかかってしまう。
そこで、空気調和機において、超音波センサと、超音波センサの応答信号を解析してドレンパンに生成された汚染物を検出する検出部と、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の空気調和機では、ドレンパンに付着した汚染物と超音波センサとの間で超音波を複数回にわたって反射させて汚染物の検出がなされる。
特許第645677号公報
超音波センサを用いてドレンパンに付着した汚染物の検出が行われる場合、ドレンパンと超音波センサとの間に空間を設ける必要がある。特許文献1の空気調和機においては、ファンにより送られる風が超音波センサとドレンパンとの間を通過するため、通過する風の速度に起因して検出部の検出値が変動する場合があった。そして、このようにファンにより送られる風の速度によって検出値が変動することで、同じ汚染状態を検出する場合であっても検出値が安定せず、ドレンパンに付着した汚染物の存否を検出する精度が低下する場合があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ファンから送られる風の速度によらず、ドレンパンに付着した汚染物の存否を検出する精度を向上させることができる空気調和機を提供することを目的とする。
本開示に係る空気調和機は、空気を供給するファンと、水を受けるドレンパンと、超音波を発信及び受信する超音波センサと、前記ファンにより供給される空気を減速させる構造体と、前記ファンの下流側に配置された熱交換器と、を備え、前記構造体は、前記熱交換器の下流側に設けられ、前記ドレンパンと前記超音波センサとの間の空間を流れる空気の速度変動を抑制するものである。
また本開示に係る空気調和機は、空気を供給するファンと、水を受けるドレンパンと、超音波を発信及び受信する超音波センサと、前記ファンにより供給される空気を減速させる構造体と、を備え、前記構造体は、前記ファンの下流側であって且つ前記超音波センサの上流側の位置に設けられた熱交換器を含んで構成され、前記熱交換器の下流側に設けられた風よけ部を有し、前記ドレンパンと前記超音波センサとの間の空間を流れる空気の速度変動を抑制するものであり、前記超音波センサは、超音波の送受信面を有し、前記送受信面が前記熱交換器の下端よりも高い位置となるように配置されたものである。
また本開示に係る空気調和機は、空気を供給するファンと、水を受けるドレンパンと、超音波を発信及び受信する超音波センサと、前記ファンにより供給される空気を減速させる構造体と、前記超音波センサで受信した超音波に基づき前記ドレンパンに発生した汚れを検出する検出装置と、前記ファンの出力に応じて前記検出装置の検出値を補正する補正装置と、を備え、前記検出装置は、前記補正装置により補正された検出値に応じて前記ドレンパンの汚れの有無を判定するものであり、前記構造体は、前記ドレンパンと前記超音波センサとの間の空間を流れる空気の速度変動を抑制するものである。
本開示によれば、超音波センサは、ドレンパンの上方にあって熱交換器の下流側に配置されているので、超音波センサとドレンパンとの間の空間を通過する風の速度が減速され、しかも均一化される。これにより、検出値の変動の幅を従来よりも小さくできるので、ドレンパンに付着した汚染物の存否を検出する精度を向上させることができる。
実施の形態1に係る空気調和機の断面を示す概略模式図である。 図1の空気調和機のドレンパン周辺の断面を示す概略模式図である。 図1の空気調和機のドレンパン周辺を背面から見た概略模式図である。 実施の形態1に係る空気調和機の第1の変形例の断面を示す概略模式図である。 図1の空気調和機のドレンパン周辺を上から見た概略模式図である。 実施の形態1に係る空気調和機の検出装置の機能を示す図である。 実施の形態1に係る空気調和機で得られた検出値と従来の装置で得られた検出値とを比較した図である。 実施の形態1に係る空気調和機の第2の変形例の断面を示す概略模式図である。 図8のA−A断面を示す概略模式図である。 実施の形態2に係る空気調和機の構成を示す概略模式図である。 実施の形態2に係る空気調和機の検出装置の機能を示す図である。 実施の形態2に係る空気調和機の検出装置及び補正装置が行う制御を示すフローチャートである。
以下、本開示の空気調和機の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の大きさ、形状は、説明のために分かりやすく表しており、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和機の断面を示す概略模式図である。図2は、図1の空気調和機のドレンパン周辺の断面を示す概略模式図である。図1及び図2に基づき、空気調和機100の構成について説明する。図1の矢印X方向は空気調和機100の幅方向を表し、矢印Y方向は空気調和機100の奥行き方向を表し、矢印Z方向は空気調和機100の高さ方向を表している。また、図中の白抜き矢印A0、A1、A2、A3、A5はそれぞれ、空気流の方向を表している。また、以降の説明において上流側及び下流側という表現は、風が流れる方向に対して風上側であれば上流側、風下側であれば下流側と示す。
<空気調和機100の構成>
図1に示されるように、空気調和機100は、筐体1の内部に、ファン4、熱交換器5、加湿材6、ドレンパン11、及び、加湿用の水を供給する供給部7を有し、冷房機能と、暖房機能と、加湿機能とを備えている。空気調和機100の筐体1は、奥行き方向(矢印Y方向)に延びる直方体形状の外形を有している。筐体1の奥行き方向(矢印Y方向)における一方の側面1a側には、下面に開口する吸込口2が形成されており、他方の側面1bには、吹出口10が形成されており、筐体1内には吸込口2と吹出口10とを接続する風路が形成されている。なお、図2において加湿材6については図示を省略している。
筐体1の側面1bにおいて吹出口10の近傍には、温度及び湿度を測定するセンサ30が設けられており、空気調和機100は、必要とされる出口空気の温度及び湿度の条件に応じて加湿運転と冷暖房運転とを同時又は選択的に行う。必要とされる出口空気の温度及び湿度の条件は、室内の空気の温度及び湿度と、使用者により設定された温度及び湿度等とから決定される。
運転が開始されると、ファン4が動作を開始する。ファン4の動作により、吸込口2から筐体1内に、白抜き矢印A0の方向に室内の空気が吸い込まれる。吸込口2から吸い込まれた空気は、白抜き矢印A1で示されるように風路を後方へ向かって流れ、白抜き矢印A5で示されるように室内へ吹き出される。
吸込口2の上部には、筐体1に吸い込まれた空気から塵埃を除去するフィルタ3が配置されている。フィルタ3の下流側には、上記のファン4が配置されており、吸込口2から上方に向けて吸い込まれた空気が、フィルタ3を通過し、筐体1の内部に送風される。ファン4は、例えばシロッコファン又はプロペラファン等で構成されている。ファン4は、図示しないコントローラにより回転数が制御され、風速可変なものである。
熱交換器5は、例えば、アルミニウムを材料とした複数のフィン及び複数の伝熱管から成るフィンアンドチューブ型の熱交換器で構成される。熱交換器5は、ファン4の下流側に配置されており、ファン4により供給される空気と、伝熱管の内部を流通する冷媒との熱交換により空気の加熱又は冷却を行う。図1に示される例では、熱交換器5の下端5aが上端よりも前方に位置するように、熱交換器5は傾斜して設置されている。なお、熱交換器5は風路に設けられていればよく、ファン4の上流側すなわちファン4よりも前方に設けられていてもよい。
加湿材6は、例えば、互いに平行となるように配列した複数の板状部材で構成され、せん断変形させた形状を有している。加湿材6は、熱交換器5の下流側であって、熱交換器5よりも下方にずらした位置に、熱交換器5に沿うように傾斜して配置されている。空気調和機100において、ファン4の動作により筐体1内に吸い込まれた空気は、フィルタ3、ファン4、熱交換器5、及び加湿材6を通過する。
図3は、図1の空気調和機のドレンパン周辺を背面から見た概略模式図である。図1及び図3に示されるように、加湿材6の縦横のそれぞれの長さは、熱交換器5の縦横のそれぞれの長さと同等の長さとされている。図1に示されるように、加湿材6の上端部は、山形の上面を有しており、加湿材6の上端部には、その上面と接触するように拡散材9が載置されている。加湿材6の上方には、加湿材6に水を供給するための供給部7及びノズル8が配置されており、加湿材6に載置された拡散材9を介して加湿材6に水が供給される。
ドレンパン11は、熱交換器5及び加湿材6の下方に配置されている。図2に示されるように、ドレンパン11は、平板状の底面部11aと、底面部11aの外周に沿って、底面部11aから上方へ延びるように設けられたフランジ部11bとを有する。ドレンパン11は、例えばABS等のプラスチックで構成される。ドレンパン11は、熱交換器5及び加湿材6から重力により自然流下した水滴12を受ける。ドレンパン11の底面部11aには上下に貫通した排水口11ahが形成されており、排水口11ahに、排水管13の上端が接続されている。排水管13の下端は筐体1の外に露出しており、排水管13は、ドレンパン11に溜まったドレン水を外部に排出する。
ドレンパン11に流下する水滴12の量が、排水管13から排出されるドレン水の量よりも少ないと、ドレンパン11にドレン水は溜まらない。一方、ドレンパン11に流下する水滴12の量が、排水管13から排出されるドレン水の量よりも多いと、ドレンパン11のドレン水の水位が上昇する。
なお、ドレンパン11内に溜まったドレン水を排水するための構成は、上記の構成に限定されない。図4は、実施の形態1に係る空気調和機の第1の変形例の断面を示す概略模式図である。図4に示されるように、第1の変形例では、ドレンパン11にドレンポンプ22が設けられ、排水管13の上端はドレンポンプ22に接続されている。この場合、ドレンパン11に溜まったドレン水は、ドレンポンプ22により排水管13を介して外部へ排出される。また、ドレンパン11の底面部11aに傾斜をつけ、ドレンパン11の最も低い位置に排水口11ahあるいは第1の変形例のドレンポンプ22を配置することにより、ドレンパン11に溜まったドレン水の排出を促進することができる。
ところで、ドレンパン11は、上記のようにドレン水の貯留と排出とを繰り返すため、ドレンパン11の内面は不純物を含むドレン水と長時間触れた状態となり、ドレンパン11に、バイオフィルム等の汚染物19が付着する。バイオフィルムは、細菌又はカビ等が代謝する粘着性多糖類及び空気中に含まれる汚れ成分が複合したものであり、スライムとも呼ばれる粘性を持つ集合体の汚染物である。バイオフィルムは、空気調和機100の周辺を浮遊する浮遊菌又はカビの胞子が混入した水滴12がドレンパン11に滴下することで、ドレンパン11の上面に生成される。バイオフィルムが排水管13とドレンパン11との接合部分及びドレンパン11の内面等に付着して堆積すると、ドレン水の排出ができなくなる。また、バイオフィルムには、人体に有害な細菌又はカビが繁殖する可能性がある。一例としてレジオネラ属菌と呼ばれる好気性グラム陰性の細菌が挙げられる。1976年にアメリカ合衆国のペンシルベニア州において集団で発生した肺炎の原因が、冷却塔から飛散したエアロゾルに含まれていたレジオネラに起因していた事例が知られている。レジオネラは、レジオネラ属菌の一種であり、Legionella pneumophilaと記載されるものである。バイオフィルムに、土壌などに常在する細菌であるレジオネラ属菌が育成し、空気中に放散されてしまうと病原リスクになる。
このため、例えば1ヶ月に1回程度、ドレンパン11の点検と清掃を実施することが推奨されている。しかし、例えば、天井に設置される空気調和機100ではドレンパン11を含む加湿部分が天井に設置されている場合もあり、空気調和機100を頻繁に分解して点検を行うことは困難である。また、ドレンパン11の内部に抗菌剤を設置することで、バイオフィルムの増殖を防止した場合にも、抗菌剤が時間と共に消失して、効果が無くなってしまう。更に、バイオフィルムの増殖速度は、空気中に含まれる栄養成分の量などにより、環境に大きく依存するため、経過時間からバイオフィルムの増殖の有無を使用者が判断することも難しい。
そこで、空気調和機100は、ドレンパン11の清掃の要否を判断する手段を備えている。図1に示されるように、空気調和機100は、超音波を発信及び受信する超音波センサ14と、超音波センサ14と電線15により接続され、バイオフィルム等の汚染物19(図2参照)を検出する検出装置16と、を有している。また空気調和機100は、検出装置16による汚染物19の検出の精度を向上させる手段を備えている。実施の形態1では、まず、超音波センサ14の位置を熱交換器5に対して規定することにより、汚染物19の検出精度を向上させている。また空気調和機100は、風よけ部17を備え、これにより、汚染物19の検出精度を更に向上させている。
図2及び図3に示されるように、超音波センサ14は、ドレンパン11の上方にあって、かつファン4により送風される空気の風路において熱交換器5の下流側に配置されている。超音波センサ14は超音波の送受信面14aを有しており、送受信面14aが、ドレンパン11の底面部11aの上面と対面するように、超音波センサ14の向きが決められている。図2に示されるように、超音波センサ14は、電線15aを介して供給される電力により超音波を発信し、ドレンパン11及びドレンパン11に生成される汚染物19と空気との境界面において反射された超音波の振動を得る。反射された超音波が超音波センサ14に到達して超音波由来の振動が生じると、振動により生じた電圧が電気的な信号に変換される。電気的な信号は、電線15bを介して検出装置16へ送信される。
ここで、超音波センサ14の送受信面14aとドレンパン11の上面との距離は、空気調和機100の大きさにもよるが、10〜200mmとすることが望ましい。更に超音波センサ14は、熱交換器5の下流側、すなわち、筐体1内において、図2に白抜き矢印A2で示される熱交換器5を通過した空気が通る領域に配置されることが好ましい。具体的には、図3に示されるように、超音波センサ14の送受信面14aが熱交換器5の下端5aよりも高い位置となり、空気調和機100の奥行き方向(矢印Y方向)に熱交換器5を投影した範囲内に超音波センサ14が配置される。
このように超音波センサ14を配置することにより、ファン4から送られる風の速度に対して、超音波センサ14とドレンパン11との間に形成される空間Sdにおける風速を減速することができる。すなわち、熱交換器5に供給された空気は、複数の伝熱管と複数のフィンとにより形成される隙間を通って熱交換器5の後方へ進むため、抵抗を受け、熱交換器5を通過した風は減速されている。したがって、超音波センサ14を熱交換器5の下流側に配置されることにより、空間Sdに流入する風の速度を低減し、空間Sdにおける風速を遅くすることができる。また、一般に、空気調和機において熱交換器を流れる風の速度は均一となるように設計がなされているので、超音波センサ14が上記のように配置されることで、空間Sdにおける風速の変動を抑制できる。
超音波センサ14は、パルス波で超音波を発信するように構成されている。また超音波センサ14は、周波数が40kHz以上、且つ500kHz以下の超音波を採用している。超音波は、一般に、周波数が20kHz以上の音波のことを指す。超音波の周波数が高いほど、分解能が良くなる特性があるが、その反面、到達距離が短くなるというトレードオフの関係が存在する。そのため、周波数が100〜400kHzの超音波が用いられることが好ましい。なお、超音波の発信方法は、パルス波に限定されず、連続波であってもよい。波長λは、音の速度を周波数で除して算出でき、例えば周波数が300kHzであり、音の空気中の速度が343m/秒であるときに、波長λは約1.1mmとなる。また、周期Tは周波数の逆数であるので、例えば周波数が300kHzであるとき、周期Tは約3マイクロ秒となる。パルス幅は任意でよいが、長くしすぎると検出が困難となるため、波長の1〜5倍が適切である。パルス回数は多くするほど分解能が良くなる傾向があるが、その反面、残響音の影響も大きくなるので、1〜100回程度が適切である。超音波の発振時間は、同様の理由により、0.003〜0.5ミリ秒の範囲とするのが適切である。
図5は、図1の空気調和機のドレンパン周辺を上から見た概略模式図である。超音波センサ14は、ドレンパン11において水が溜まりやすい箇所の上方に配置されることが望ましい。ドレンパン11で水が溜まりやすい箇所の例として、排水管13に繋がる排水口11ahの近傍、又は加湿材6(図1参照)の近傍がある。また、第1の変形例のようにドレンポンプ22(図4参照)が設けられる構成においては、ドレンポンプ22のプラグ近傍に水が溜まりやすい。
検出装置16は、水滴12がかからないように、例えば筐体1の内壁に設置されている。検出装置16は、超音波センサ14から送信された電気的な信号を解析してドレンパン11における汚染物19の有無を判定する。
図6は、実施の形態1に係る空気調和機の検出装置の機能を示す図である。検出装置16は、駆動回路16a、アンプ検出回路16b、演算部16c、記憶部16d及び計時部16eにより構成されている。演算部16cは、例えば、専用のハードウエア、又は記憶部16dに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で構成される。記憶部16dは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROMといった不揮発性又は揮発性の記憶装置を採用することができる。記憶部16dは、演算部16cが読み出す各種データを記憶しており、また、演算部16cの演算結果を記憶する。計時部16eは、例えば、タイマー又はリアルタイムクロック等からなり、現在時刻などを計時する。
アンプ検出回路16bは、超音波センサ14から受信した電気的な信号により汚染物19からの応答を検出する。汚染物19からの応答とは、例えば、電気的な信号の電圧である。演算部16cは、アンプ検出回路16bにおいて検出された応答から検出値を演算し、演算された検出値から汚染物19の存否を判断する。演算部16cは、検出値を演算する際に記憶部16dに記憶されたデータを参照し、汚染物19の存否を判断する際に記憶部16dに記憶された閾値を参照する。また空気調和機100は、図示しないスピーカ等の報知部40を有しており、検出装置16により汚染物19が有ると判断された場合に、報知部40は、ドレンパン11の清掃が必要である旨を使用者に対して報知する。
ここで、演算部16cが検出値を演算する際に参照するデータとは、汚染物19が存在しない状態のドレンパン11に超音波をあてて測定した応答であり、例えば空気調和機100の運用開始前に測定されて記憶部16dに格納されている。汚染物19が存在しない場合、ドレンパン11において超音波は反射する。ドレンパン11を構成するABS等のプラスチックでは、音響インピーダンスが空気よりも大きい上に、平滑性が高いため、超音波の反射率が高い。それに比べて、汚染物19の表面は凹凸が大きく、汚染物19の表面において超音波は散乱しやすい。したがって、汚染物19が存在しない状態において測定された超音波の応答を記憶部16dに記憶しておき、空気調和機100の運用開始後、検出制御において検出された応答と記憶部16dに記憶されているデータとが比較されることで汚染物19の有無がわかる。
また、演算部16cが汚染物19の存否を判断する際に参照する閾値は、空気調和機100の運用開始前に例えば実験を行って決定される値である。例えば、加湿運転を6時間連続で動作させ、その後18時間停止させるというサイクルを60日間繰り返すことでドレンパン11に汚染物19を生成し、サイクルが終了するごとに、汚染物の量を観察し、超音波の散乱割合を測定するといった実験が行われる。このような、汚染具合を定量化する実験の結果に基づいて、ドレンパン11の清掃が必要とされる状態において検出装置16で検出される検出値を特定し、特定された検出値により閾値が決定されている。
<汚れ検出の動作>
図2及び図6を用いて、汚染物19を検出する動作について説明する。検出装置16による汚染物19の検出は、空気調和機100の加湿運転、冷房運転又は運転停止中の状態で行われる。例えば、予め決められたタイミングで、空気調和機100がこれらの状態にある場合に、検出制御が開始される。検出装置16により汚染物19を検出するためにはドレンパン11上にドレン水が無い状態であることが好ましい。このため、例えば、ドレン水が少ない運転開始直後又は運転が停止して数時間後といったタイミングで、検出制御が開始される。また例えば、ドレンポンプ22が設けられる構成では、ドレンポンプ22でドレン水を排水し終わったタイミングで検出制御が開始される。検出制御が開始されると、検出装置16から供給される電力により、超音波センサ14は超音波のパルス波を発信する。図2に示されるように、超音波センサ14が発信した超音波は、空気中を矢印aの方向すなわち下方に伝搬し、汚染物19と空気との境界面において反射される。反射した超音波は、矢印bの方向すなわち上方に伝搬して超音波センサ14に到達する。超音波センサ14に超音波が到達すると、超音波センサ14に振動が生じ、振動が電気的な信号に変換され、検出装置16に送信される。
そして、図6に示されるように、検出装置16は、受信した電気的な信号に基づいて汚染物19からの応答を検出し、検出された応答から検出値を演算し、演算された検出値に基づいてドレンパン11の汚染物19の存否を判断する。汚染物19が有ると判断された場合には、検出装置16は、報知部40にその旨の信号を出力し、報知部40により、ドレンパン11の清掃が必要である旨が使用者に対して報知される。一方、汚染物19が無いと判断された場合には、検出装置16は、報知部40に信号を出力せず、報知はされない。
<風よけ部17の構成>
図2に示されるように、風よけ部17は、ドレンパン11の上面において、熱交換器5と超音波センサ14との間に設置され、超音波センサ14とドレンパン11との間に形成された空間Sdを流れる風を遮るものである。具体的には、風よけ部17の下端とドレンパン11の底面部11aの上面とが接触するように風よけ部17がドレンパン11に固定され、風よけ部17は、熱交換器5の下流側、且つ超音波センサ14の上流側に配置されている。更に具体的には、風よけ部17は、ドレンパン11において、熱交換器5の下端5aと対向する部分よりも後方、且つ超音波センサ14と対向する部分よりも前方に設置されている。風よけ部17は、例えばプラスチック等から成る板状の部材で構成され、図5に示される例では、半円筒形状を有し、空間Sd及び超音波センサ14の前面を覆う構成とされている。
なお、風よけ部17の形状は、上記の形状に限定されない。風よけ部17の形状は、例えば平板形状であってもよいし、又は、平板形状の両側を後方へ延出させた断面U字状とし、周り込む空気の侵入を抑制するようにしてもよい。あるいは、平面視において超音波センサ14の全周囲が囲まれるように、風よけ部17の形状を例えば半円筒状又は角柱状としてもよい。風よけ部17が超音波センサ14の全周囲に設けられる場合には、風が筐体1の吹出口10側の内面に当たって前方に戻り、空間Sdへ流入することを抑制できる。一方、風よけ部17が超音波センサ14の熱交換器5側のみに設けられる場合、風よけ部17の部材が削減でき、また、ドレンパン11において汚れ検出の対象とされる部分とそれ以外の部分との環境の違いを最小限とできる。風よけ部17が超音波センサ14の全周囲に設けられる場合、風よけ部17とドレンパン11とが接する箇所は全周ではなく、風よけ部17の一部となるように構成される。これは、ドレン水の流れが風よけ部17により阻害されるのを避けるためである。
図2に示されるように、風よけ部17の壁面の高さHaは、ドレンパン11の上面から超音波センサ14の送受信面14aまでの高さH2以上であることが好ましい。超音波センサ14とドレンパン11との間に形成された空間Sdに、風路を通る風が流入するのを抑制するためである。
ただし、上記のように熱交換器5と重複するように超音波センサ14が熱交換器5の下流側に配置されている場合には、風よけ部17の壁面の高さHaを、超音波センサ14の送受信面14aの高さH2よりも低くすることも可能である。具体的には、風よけ部17の高さは、熱交換器5の下端の高さH1以上であればよい。以下、その理由について説明する。
白抜き矢印A1の方向に進む風の一部は、白抜き矢印A2で示されるように熱交換器5を通過し、残りの部分は、白抜き矢印A3で示されるように、熱交換器5を通過せずに熱交換器5の下端5aとドレンパン11との隙間Gを通って後方へ進む。ドレンパン11の上面から熱交換器5の下端5aの高さH1まで風よけ部17が設けられている場合、熱交換器5の下方の隙間Gを通過する風は、熱交換器5による抵抗を受けずに後方へ進むが、風よけ部17により空間Sdへの流入が妨げられる。一方、熱交換器5を通過する風は、熱交換器5において減速されて空間Sdに流入する。したがって、風よけ部17の壁面の高さHaが、熱交換器5の下端5aの高さH1以上であれば、風よけ部17を設けない場合と比べて、空間Sdにおける風速を低減できる。またこの場合、風よけ部17の壁面の高さHaを超音波センサ14の送受信面14aの高さH2以上とする場合と比べて、熱交換器5を通過する風の後方への進行が阻害されず、風よけ部17による風路の空気流への影響を最小限とできる。
なお、風よけ部17の壁面は、鉛直方向真上に延びる構成でも、熱交換器5に沿うように傾斜する構成であってもよい。また、風よけ部17の材質は、風を遮ることができればどのようなものでもよい。
上記のとおり、検出装置16は、検出値の変化に基づいて、ドレンパン11に付着した汚染物19の存否を判断する。しかし、同じ汚染状態であっても空間Sdにおける風速によりに検出値に差異が生じる。具体的には、ファン4により生じた風の速度が小さい場合と比べて、ファン4により生じた風の速度が大きい場合に、汚染具合が大きく見積もられてしまう。このような風速による汚れ検出の精度への影響を低減させるために、本開示では空間Sdに流入する風の速度が低減される。
図7は、実施の形態1に係る空気調和機で得られた検出値と従来の装置で得られた検出値とを比較した図である。図7の横軸は、ファンの出力から得られる風速Vf[m/s]を表す。図7の縦軸は、検出装置16により得られた検出値Dv[%]が表示されている。ここで、汚れ検出は、汚れが付着していないドレンパン11に対して実施された。図6において、黒丸は、図1に示される本開示の空気調和機100で得られた検出値を表し、黒い四角は、従来例1で得られた検出値を表し、白い四角は、従来例2で得られた検出値を表している。検出値は、使用した空気調和機の検出装置で得た応答をファン停止時に取得した応答で除した値の百分率で表されている。
図7より、本開示の空気調和機100では、ファン4の風速Vfの大小によらず検出装置16で検出された検出値Dvが従来よりも安定しており、風速Vfを大きくした場合の検出値の低下量が従来に比べて小さくなったことが分かる。
以上のように、実施の形態1の空気調和機100、100aは、熱交換器5と、熱交換器5に空気を供給するファン4と、熱交換器5から水を受けるドレンパン11と、を備える。また空気調和機100、100aは、超音波を発信及び受信する超音波センサ14と、超音波センサ14で受信した超音波に基づきドレンパン11の汚れを検出する検出装置16と、を備える。超音波センサ14は、ドレンパン11の上方にあって熱交換器5の下流側に配置されている。
これにより、超音波センサ14とドレンパン11との間の空間Sdを通過する風の速度を遅くすることができ、検出値の変動の幅を従来よりも小さくできるので、ドレンパン11に付着した汚染物19の存否を検出する精度を向上させることができる。
また空気調和機100、100aは、熱交換器5と超音波センサ14との間に設けられ、ドレンパン11と超音波センサ14との間の空間Sdを流れる風を遮る風よけ部17を更に備えている。これにより、超音波センサ14とドレンパン11との間の空間Sdを通過する風の速度を更に遅くすることができるので、上記の効果を更に高めることができる。
ところで、空気調和機100は、上記の構成に限定されない。例えば、空気調和機100は、加湿材6を備えず、加湿機能を有さないものとできる。図8は、実施の形態1に係る空気調和機の第2の変形例の断面を示す概略模式図である。図9は、図8のA−A断面を示す概略模式図である。図8及び図9に示されるように、図8及び図9において、白抜き矢印A1は、ファン4から吹き出される風の方向を表す。
第2の変形例の空気調和機100bにおいて、筐体101は、平面視で四角形状を有している。図8に示されるように、筐体101の下面に配置された下面部101cには、その中央に吸込口2が形成されており、吸込口2よりも外側に、吸込口2を囲むように吹出口10が形成されている。ファン4は、例えば遠心ファンで構成されており、筐体101の上面に配置された上面部101dの中央に取り付けられている。熱交換器5は、例えば4つの平板状の熱交換部で構成され、4つの熱交換部は、ファン4の外周を囲むように、直立して配置されている。ドレンパン11は、熱交換器5から排水される水滴12を受けるために、下面部101cの上面において熱交換器5の下方の位置に設置されている。図9に示されるように、ドレンパン11は矩形であり、ドレンパン11には、2つの熱交換部がつながる位置に対応して、コーナー部11acが形成されている。
空気調和機100bにおいても、超音波センサ14は、ドレンパン11の上方にあって熱交換器5の下流側に配置され、風よけ部17は、白抜き矢印A1で示される空気流の方向において熱交換器5と超音波センサ14との間に設けられている。
また、第2の変形例の空気調和機100bにおいて、超音波センサ14は、ドレンパン11のコーナー部11acに配置されることが望ましい。ドレンパン11においてコーナー部11acでは、ファン4からの距離が最も遠く、また、到達までに風が通る熱交換器5中の経路が最も長いので、コーナー部11acにおいて風速が最小となるからである。このように、コーナー部11acを有するドレンパン11においては、超音波センサ14をドレンパン11のコーナー部11acの上方に配置することにより、超音波センサ14とドレンパン11との間に形成される空間Sdで、風速を更に遅くできる。よって、ドレンパン11の汚れ検出の精度を向上させる効果を高めることができる。
なお、第2の変形例の熱交換器5は、ファン4の外周を囲むように配置されていればよく、例えば5つの熱交換部で構成することができる。またドレンパン11は、熱交換器5から流下する水滴12を受け止める形状であればどのような形状でもよい。
以上のように、実施の形態1の空気調和機100bにおいて、ドレンパン11は、コーナー部11acを含む矩形であり、超音波センサ14は、ドレンパン11のコーナー部11acの上方に配置される構成であってもよい。
これにより、ドレンパン11において他の部分よりも風速が遅いコーナー部11acの上方に超音波センサ14が配置されるので、空間Sdを通過する風の速度を更に遅くすることができ、汚れ検出の精度を向上させるという効果を高めることができる。
実施の形態2.
<空気調和機の構成>
図10は、実施の形態2に係る空気調和機の構成を示す概略模式図である。実施の形態2においても、超音波センサ14は、ドレンパン11の上方にあって熱交換器5の下流側に配置されているので、実施の形態1の空気調和機100の場合と同様の効果を有する。図10に示されるように、実施の形態2の空気調和機200は、検出装置116の検出値を補正する補正装置18を更に備え、検出装置116により補正後の検出に基づいて汚染物19の存否の判断がされる点で実施の形態1の場合と異なる。補正装置18は検出装置116と信号線21により接続されており、補正装置18はファン4と信号線20により接続されている。実施の形態2の空気調和機200のその他の構成は、実施の形態1の空気調和機100と同様であるため説明を省略する。
空気調和機200は、必要とされる出口空気の温度及び湿度の条件に応じて加湿運転と冷暖房運転とを同時又は選択的に行う。運転が開始されると、ファン4が動作を開始する。運転中、ファン4の回転数が図示しないコントローラにより制御され、回転数に応じて風速が変化する。ファン4の動作により、吸込口2から筐体1内に室内の空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は、白抜き矢印A1で示されるように風路を後方へ向かって流れ、吹出口10を介して室内へ吹き出される。
<補正装置18の構成>
図11は、実施の形態2に係る空気調和機の検出装置の機能を示す図である。補正装置18は、ファン4の出力に応じて、検出装置116の検出値を補正するものである。ファン4の出力とは、例えばファン4の回転数といった、ファン4により送られる風の速度と関連して変化する値である。補正装置18は、補正装置記憶部18aと補正部18bとから構成されている。補正部18bは、例えば、専用のハードウエア、又は、補正装置記憶部18aに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で構成される。補正装置記憶部18aは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROMといった不揮発性又は揮発性の記憶装置を採用することができる。補正装置記憶部18aは、ファン4の出力と補正値とを複数対応づけて記憶している。複数のファン4の出力と複数の補正値とは、例えば、テーブル形式又は関係式として記憶されている。あるいは、ファン4の出力の範囲と対応させて補正値が記憶されていてもよい。
ここで、ファン4の出力が大きいほど風速は大きくなる。そして図7によれば、風速Vfが大きいほど演算部116cにおいて演算された検出値Dvが小さくなる。そのため、補正装置18は、これを修正する補正を行うように構成されている。
補正値は、例えば次のような測定から決定されて記憶されている。空気調和機200が停止している状態、つまりファン4が停止している状態で、汚染物19が存在しないドレンパン11からの超音波の応答を測定し、検出装置116の検出値をAとする。つづいて、空気調和機200が動作している状態で、ファン4の出力をB1、B2、・・・、Bnと変えて、汚染物19が存在しないドレンパン11からの超音波の応答を測定する。このとき、ファン4の出力に応じて得られた検出装置116の検出値をb1、b2、・・・、bnとする。そして、検出装置116の検出値を(A÷bn)倍した値が補正値とされ、補正値がファン4の出力と対応づけて補正装置記憶部18aに記憶される。
<汚れ検出の動作>
図12は、実施の形態2に係る空気調和機の検出装置及び補正装置が行う制御を示すフローチャートである。図11及び図12を用いて、汚染物19を検出する動作について説明する。超音波センサ14から検出装置116に電気的な信号が送信されるまでの動作は実施の形態1の場合と同様であるため、説明は省略する。
実施の形態2の空気調和機200において、検出装置116のアンプ検出回路16bは、超音波センサ14から受信した電気的な信号に基づいて汚染物19からの応答を検出する(ステップST101)。演算部116cは、記憶部16dのデータを参照し、アンプ検出回路16bにより検出された応答から検出値を演算する(ステップST102)。演算部116cは、演算した検出値を補正装置18へ送信する。補正装置18の補正部18bは、検出装置116から検出値を受信すると、補正装置記憶部18aを参照し、ファン4から入力されたこのときのファン4の出力の値に対応した補正値を選択する(ステップST103)。補正部18bは、検出装置116から受信した検出値を、選択した補正値で補正し(ステップST104)、検出装置116へ送信する。検出装置116の演算部116cは、補正装置18から補正後の検出値を受信すると、補正後の検出値に基づいてドレンパン11の汚染物19の存否を判断する(ステップST105)。ステップST105で汚染物19が有ると判断された場合には(ステップST105;Yes)、検出装置116は、報知部40にその旨の信号を出力し(ステップST106)、汚れ検出の動作が終了する。一方、ステップST105で汚染物19が無いと判断された場合には(ステップST105;No)、検出装置116は報知部40に信号を出力せずに、汚れ検出の動作が終了する。
以上のように、実施の形態2において、空気調和機200は、ファン4の出力に応じて検出装置116の検出値を補正する補正装置18を更に備え、検出装置116は、補正装置18により補正された検出値に応じてドレンパン11の汚れの有無を判定する。
これにより、超音波センサ14とドレンパン11との間を通過する空気の速度を減速させることに加え、検出値自体をファン4の出力に応じて補正するので、風速の違いに起因した検出値の変動が一定範囲内に抑制される。よって、実施の形態2の空気調和機200は、汚れ検出の精度を確実に向上させることができる。
なお、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形又は省略したりすることが可能である。本開示の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、風よけ部17は、ドレンパン11の底面部11aを一部隆起させることにより形成されていてもよい。また、風よけ部17は、汚れ検出の精度を向上させるという効果を高めるために備えることが好ましいが、省略可能である。
1、101 筐体、1a、1b (筐体の)側面、2 吸込口、3 フィルタ、4 ファン、5 熱交換器、5a 下端、6 加湿材、7 供給部、8 ノズル、9 拡散材、10 吹出口、11 ドレンパン、11a 底面部、11ac コーナー部、11ah 排水口、11b フランジ部、12 水滴、13 排水管、14 超音波センサ、14a 送受信面、15、15a、15b 電線、16、116 検出装置、16a 駆動回路、16b アンプ検出回路、16c、116c 演算部、16d 記憶部、16e 計時部、17 風よけ部、18 補正装置、18a 補正装置記憶部、18b 補正部、19 汚染物、20、21 信号線、22 ドレンポンプ、30 センサ、40 報知部、100、100a、100b、101c 下面部、101d 上面部、Dv 検出値、G 隙間、H1、H2、Ha 高さ、Sd 空間、T 周期、Vf 風速。

Claims (8)

  1. 空気を供給するファンと、
    水を受けるドレンパンと、
    超音波を発信及び受信する超音波センサと、
    前記ファンにより供給される空気を減速させる構造体と、
    前記ファンの下流側に配置された熱交換器と、を備え、
    前記構造体は、前記熱交換器の下流側に設けられ、前記ドレンパンと前記超音波センサとの間の空間を流れる空気の速度変動を抑制する
    空気調和機。
  2. 前記超音波センサは、前記ドレンパンの上方にあって、
    前記構造体は、前記ファンの下流側であって且つ前記超音波センサの上流側の位置に設けられる
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記ドレンパンは、コーナー部を含む矩形であり、
    前記超音波センサは、前記ドレンパンの前記コーナー部の上方に配置されている
    請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 前記超音波センサは、超音波の送受信面を有し、
    前記超音波センサは、前記送受信面が前記熱交換器の下端よりも高い位置となるように配置されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  5. 前記超音波センサで受信した超音波に基づき前記ドレンパンに発生した汚れを検出する検出装置を備える
    請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和機。
  6. 前記ファンの出力に応じて前記検出装置の検出値を補正する補正装置を更に備え、
    前記検出装置は、前記補正装置により補正された検出値に応じて前記ドレンパンの汚れの有無を判定するものである
    請求項に記載の空気調和機。
  7. 空気を供給するファンと、
    水を受けるドレンパンと、
    超音波を発信及び受信する超音波センサと、
    前記ファンにより供給される空気を減速させる構造体と、を備え、
    前記構造体は、
    前記ファンの下流側であって且つ前記超音波センサの上流側の位置に設けられた熱交換器を含んで構成され、前記熱交換器の下流側に設けられた風よけ部を有し、前記ドレンパンと前記超音波センサとの間の空間を流れる空気の速度変動を抑制するものであり、
    前記超音波センサは、
    超音波の送受信面を有し、前記送受信面が前記熱交換器の下端よりも高い位置となるように配置されている
    空気調和機。
  8. 空気を供給するファンと、
    水を受けるドレンパンと、
    超音波を発信及び受信する超音波センサと、
    前記ファンにより供給される空気を減速させる構造体と、
    前記超音波センサで受信した超音波に基づき前記ドレンパンに発生した汚れを検出する検出装置と、
    前記ファンの出力に応じて前記検出装置の検出値を補正する補正装置と、を備え、
    前記検出装置は、前記補正装置により補正された検出値に応じて前記ドレンパンの汚れの有無を判定するものであり、
    前記構造体は、前記ドレンパンと前記超音波センサとの間の空間を流れる空気の速度変動を抑制する
    空気調和機。
JP2020537556A 2020-02-28 2020-02-28 空気調和機 Active JP6843303B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/008412 WO2021171582A1 (ja) 2020-02-28 2020-02-28 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6843303B1 true JP6843303B1 (ja) 2021-03-17
JPWO2021171582A1 JPWO2021171582A1 (ja) 2021-09-02

Family

ID=74860844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020537556A Active JP6843303B1 (ja) 2020-02-28 2020-02-28 空気調和機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6843303B1 (ja)
WO (1) WO2021171582A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085003A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Advanced Kucho Kaihatsu Center Kk 空気調和機の室内機
JP6456577B1 (ja) * 2018-06-29 2019-01-23 三菱電機株式会社 空気調和機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085003A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Advanced Kucho Kaihatsu Center Kk 空気調和機の室内機
JP6456577B1 (ja) * 2018-06-29 2019-01-23 三菱電機株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021171582A1 (ja) 2021-09-02
JPWO2021171582A1 (ja) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005241093A (ja) 換気送風装置
EP3385635B1 (en) Air conditioner
US20100294134A1 (en) Indoor unit of air conditioner
JP2007240112A (ja) 空気調和機
JP2007071210A (ja) 流体送り装置
JP6843303B1 (ja) 空気調和機
JPWO2016051570A1 (ja) 空気清浄機
WO2020174800A1 (ja) 汚れ情報推定システム、及び空気処理装置
WO2020187236A1 (zh) 空调器自清洁控制方法
JP6456577B1 (ja) 空気調和機
JP6188994B1 (ja) 空気調和機
WO2018147078A1 (en) A filter cleaning device for an air-conditioner
JP2000130827A (ja) 空気清浄機および空気調和機
CN210267645U (zh) 气流过滤部件脏堵检测装置及空气调节设备
JP4247435B2 (ja) ドレン排水装置付き空気調和機
JP2013194980A (ja) 空気調和機の室内機及び空気調和機
JP2012052680A (ja) 空気調和機
JP2008232452A (ja) 空調装置およびそのプログラム
KR101764498B1 (ko) 공기정화장치
JP5092409B2 (ja) 空気調和機
JP2007247838A (ja) ドレントラップ装置
JP2011202848A (ja) 空気調和機
KR20020043312A (ko) 공기조화기의 열교환기 청소시기 알림장치
CN109173456A (zh) 空调过滤网清洁提示方法与装置
JP7112810B1 (ja) 汚染物検出装置及び冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200706

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200706

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200706

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6843303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250