JP6842697B2 - 物干し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げる技術に関する。
物干し装置には、2本の紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げるものが存在する。具体的には、正逆の回転が可能なボビンが紐状部材ごとに設けられており、当該ボビンの回転により、その回転の向きに応じた紐状部材の巻取り及び繰出しが選択的に行われる。又、ボビンの回転を電動で行う物干し装置には、物干し竿の位置を検出し、その検出結果に基づいて物干し竿の昇降を制御するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−77816号公報
しかしながら、従来の物干し装置では、物干し竿の位置を検出するための構成が複雑であった。例えば特許文献1では、物干し装置は、巻取りドラムと共に回転する検知胴部と、スライド突起と、を備えており、検知胴部の外周面に形成された螺旋溝にスライド突起を係入させることにより、スライド突起を、検知胴部の回転に応じてスライドさせる。そして、スライド突起の位置が検出されることにより、間接的に物干し竿の位置が検出される。この様に位置検出のための構成が複雑になると、物干し竿のスムーズな昇降が妨げられる虞がある。
そこで本発明の目的は、物干し装置において、その構成を複雑化させることなく物干し竿の位置検出を可能にすることである。
本発明に係る物干し装置は、物干し竿と、紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げる装置本体と、を備え、装置本体は、駆動部と、シャフトと、ボビンと、規制部と、検知部と、制御部と、を有する。シャフトは、駆動部による正逆の回転が可能である。ボビンは、シャフトを回転軸として回転するものであって、その回転の向きに応じて紐状部材の巻取り及び繰出しを選択的に行い、且つ、シャフトに対する軸方向のスライドが可能である。規制部は、ボビンへの紐状部材の巻取り位置を、軸方向における所定位置に規制することにより、紐状部材の巻取り時には、ボビンに紐状部材を螺旋状に巻きつつ、ボビンを第1位置までスライドさせることを可能にし、紐状部材の繰出し時には、ボビンを巻取り時とは逆方向へ第2位置までスライドさせることを可能にする。検知部は、第1位置及び第2位置の少なくとも何れか一方を検知位置として、当該検知位置にボビンが到達したことを検知する。そして、制御部は、検知部の検知結果を用いて駆動部を制御する。
上記物干し装置によれば、簡易な構成であるにも拘わらず、紐状部材の巻取り及び繰出しに応じて(即ち、物干し竿の位置に応じて)、軸方向におけるボビンの位置を、第1位置と第2位置との間で変化させることができる。又、制御部による検知部を用いた制御によれば、当該検知部を、ボビンの検知位置に対応する位置まで物干し竿が移動(上昇又は降下)したことを検知する検知部として用いることができる。
上記物干し装置において、装置本体は、シャフトが挿入された筒状の軸体と、ベース体と、を更に有し、軸体は、シャフトの回転をボビンに伝達するものであり、ベース体は、軸体の両端部を軸支するものであって、軸体とボビンとの間にスラストベアリングが設けられていてもよい。この構成によれば、軸方向におけるボビンの位置を、第1位置と第2位置との間でスムーズに変化させることができる。
上記物干し装置において、装置本体は、スライド体と、付勢部材と、を更に有していてもよい。ここで、スライド体は、ベース体を跨ぐと共に軸方向にスライド可能に設けられ、付勢部材は、スライド体を軸方向に付勢している。そして、スライド体は、ボビンが検知位置へ向けてスライドする過程で、当該ボビンにより付勢部材の付勢力に抗して押され、検知部は、ボビンが検知位置に到達したときのスライド体を検知する。
上記物干し装置において、制御部は、ボビンが検知位置に到達したことを検知部が検知したときの駆動部の状態を基準として、そこからの駆動部の状態変化を制御してもよい。この構成によれば、ボビンの検知位置に対応する位置を基準として、物干し竿の昇降を制御することができる。
本発明によれば、物干し装置において、その構成を複雑化させることなく物干し竿の位置を検出することが可能になる。
本発明の実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図であり、(A)物干し竿を上昇させた状態、及び(B)物干し竿を降下させた状態を示す。 物干し竿の両端部を延伸させた状態を示した斜視図である。 物干し装置が備える装置本体を、カバーを省略して示した底面図である。 物干し竿を、その両端部を延伸させたまま上昇させた状態を示した斜視図である。 図3に示されるV領域の(A)拡大底面図及び(B)拡大斜視図である。 図5(A)に示されるVI−VI線に沿う断面図である。 図3に示されるVII領域の拡大底面図であり、(A)紐状部材を巻き取った状態、及び(B)紐状部材を繰り出した状態を示す。 物干し装置の構成を概念的に示したブロック図である。
[1]物干し装置の構成
図1(A)〜図2は、本発明の実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図である。図1(A)〜図2に示される様に、物干し装置は、物干し竿1と、紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げる装置本体2と、を備える。本実施形態では、装置本体2は、2本の紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げるものであり、物干し竿1の左右位置に1つずつ紐状部材Zが繋がれている。又、物干し竿1は、図2に示される様に、その両端部の延伸が可能な構成を有している。
尚、物干し竿1は、両端部の延伸が可能なものに限らず、片方の端部の延伸のみが可能なものや、何れの両端部も延伸することのできないものであってもよい。又、装置本体2は、2本の紐状部材Zで物干し竿1を吊り下げるものに限らず、3本以上の紐状部材Zで物干し竿1を吊り下げるものであってもよく、何れの場合にも、以下に説明する各部構成を適用することができる。
図3は、装置本体2を、カバー20b(図1(B)参照)を省略して示した底面図である。図3に示される様に、装置本体2は、カバー20bの他に、ベース板20aと、モータ21(特許請求の範囲に記載の「駆動部」に相当)と、ギアボックス22と、シャフト23と、2つの巻取機構3と、制御部4と、を備える。2つの巻取機構3は、2本の紐状部材Zに1つずつ対応しており、対応する紐状部材Zの巻取り及び繰出しを選択的に行うものである。尚、図3では、2つの巻取機構3が符号A、Bで区別して示されている。
ベース板20aは、例えばアルミニウム製の板にプレス加工等を施すことで形成されたものであり、装置本体2の構成をユニット化するための土台である。そして、ベース板20aが天井等の設置箇所に固定されることにより、当該設置箇所に装置本体2が取り付けられる。本実施形態において、設置箇所への装置本体2の取付作業は、ベース板20aにカバー20bが取り付けられた状態で行われる。具体的には、カバー20bに設けられた取付作業用の孔を通じて、カバー20bの外からドライバ等でネジ留めを行うことにより、ベース板20aが設置箇所に固定される。尚、ベース板20aに対してカバー20bが着脱可能に設けられ、カバー20bを取り外した状態で取付作業が行われてもよい。
本実施形態では更に、ベース板20a及びカバー20bが何れも、物干し竿1の延在方向D1(図1(A)参照)と同方向に延びた形状を呈している。そして、カバー20bには、物干し竿1を装置本体2に収納するための溝部201(図1(B)参照)が設けられており、溝部201に収納されたときの物干し竿1の位置(図1(A)参照)が、物干し竿1の上限位置として規定されている。具体的には、溝部201は、物干し竿1と平行になる様に物干し竿1の延在方向D1と同方向に延びている。又、溝部201は、カバー20bの両端面202a及び202bに開口している。即ち、溝部201は、一方の端面202aから他方の端面202bまで一直線に延びている。尚、「平行」という用語には、正確に平行である場合に限らず、物干し装置を正常に動作させることができる範囲で平行と認められる場合が含まれる。以下において、「一致」、「直交」、「水平」等の用語についても同様である。
この様な溝部201の形状によれば、図4に示される様に、物干し竿1を、両端部を延伸させた状態で溝部201に収納することができる。これにより、ユーザは、装置本体2への物干し竿1の収納ごとに両端部を縮める必要がなく、ユーザにとっての利便性が向上する。尚、溝部201の形状は、一方の端面202aから他方の端面202bまで一直線に延びた形状に限らず、物干し竿1の形状や構成等に応じて適宜変形することができる。
モータ21(図3参照)は、正逆の回転が可能であり、その回転が制御部4によって制御される。モータ21の回転は、ギアボックス22による回転量及び回転方向等の変換を経てシャフト23に伝達される。従って、モータ21の回転を制御することにより、シャフト23を、モータ21の回転の向きに応じた方向(正方向又は逆方向)へ選択的に回転させることができる。本実施形態では、シャフト23は、物干し竿1と平行に配されている。
図5(A)及び(B)はそれぞれ、図3に示されるV領域の拡大底面図及び拡大斜視図である。図6は、図5(A)に示されるVI−VI線に沿う断面図である。又、図7(A)は、図3に示されるVII領域の拡大底面図である。図5(A)〜図7(A)に示される様に、巻取機構3は、ボビン30と、第1掛架部31と、第2掛架部32と、位置変更部33と、スライド機構34と、規制部35と、を有する。尚、ボビン30については、巻取機構3と同様、図3において符号A、Bで区別して示されている。
2本の紐状部材Zに1つずつ対応する2つのボビン30A及び30B(図3参照)は、これらのボビン30A及び30Bに対してシャフト23が共通の回転軸となる様に、当該シャフト23に設けられている。具体的には、2つのボビン30A及び30Bは、それらの回転中心が何れもシャフト23の回転中心と一致する様にシャフト23に設けられ、当該シャフト23と共に回転する。
従って、各ボビン30は、シャフト23を回転軸として当該シャフト23の回転の向きに応じた方向(正方向又は逆方向)へ回転し、その回転の向きに応じて紐状部材Zの巻取り及び繰出しを選択的に行う。又、シャフト23を回転させることにより、ボビン30A及び30Bを同方向へ同じ回転量で回転させることができる。即ち、2つのボビン30A及び30Bの回転を同期させることができる。よって、2本の紐状部材Zの巻取り及び繰出しを同じタイミングで(即ち、同期させて)行うことができる。
更に、各ボビン30は、シャフト23に対する軸方向D2(スラスト方向)のスライドが可能であり、そのスライドが、スライド機構34によって実現されている。本実施形態では、スライド機構34は、筒状の軸体341と、ベース体342と、から構成されている。
軸体341は、シャフト23が挿入され、当該シャフト23の回転をボビン30に伝達する。具体的には、図6に示される様に、シャフト23は、軸方向D2に垂直な断面形状が六角形であり、軸体341は、挿入されたシャフト23が空回りすることがない様に、断面形状が六角形であってシャフト23との係合が可能な内周面を有している。従って、軸体341は、シャフト23と同じ角速度で回転する。
ベース体342は、軸体341の両端部を軸支するものであり、ベース板20aに固定されている。具体的には、図5(A)及び図7(A)に示される様に、ベース体342は、軸体341の両端部を軸支する2つの支持部342a及び342bが、連結部342cで連結されて一体的に形成されたものである。よって、軸体341は、シャフト23と共に回転が可能である一方で、シャフト23の軸方向D2には殆どスライドすることはない。
又、軸体341の長さは、ボビン30の長さよりも大きく設定されており、軸体341とボビン30との間にはスラストベアリング344(図6参照)が設けられている。よって、ボビン30は、軸体341に対する軸方向D2のスライドが可能である。
規制部35は、ボビン30への紐状部材Zの巻取り位置を、軸方向D2における所定位置に規制するものである(図5(B)参照)。具体的には、軸体341の中央又はその付近で紐状部材Zの巻取り及び繰出しが行われる様に、規制部35は設けられている。本実施形態では、規制部35は、平行に配された2本の金属細線で構成されており、当該2本の金属細線は、これらの間に通された紐状部材Zの通過を妨げることなく、且つ、紐状部材Zが通過する位置を所定位置に規定できる幅で、平行に配されている。
尚、規制部35は、ボビン30への紐状部材Zの巻取り位置を所定位置に規制できるものであれば、上記構成に限らず、種々の変形が可能である。
紐状部材Zには、吊り下げられた物干し竿1の重みによって張力が生じる。このため、紐状部材Zの巻取り時には、紐状部材Zは、ボビン30に対して螺旋状に巻き付こうとする。そして、規制部35によって紐状部材Zの巻取り位置が所定位置に規制されることにより、ボビン30は、螺旋状に巻き付こうとする紐状部材Zから、軸方向D2の力(スラスト力)を受けることになる。上記巻取機構3の構成によれば、ボビン30は、軸方向D2のスライドが可能であるため、紐状部材Zの巻取り時に生じたスラスト力を受けて、当該スラスト力と同方向へスライドする。よって、紐状部材Zの巻取り時には、ボビン30に紐状部材Zを螺旋状に巻きつつ、ボビン30を第1位置P1(図7(A)参照)までスライドさせることができる。
一方、紐状部材Zの繰出し時には、規制部35によって紐状部材Zの繰出し位置が所定位置に規制させるため、ボビン30には、巻取り時とは逆方向のスラスト力が生じることになる。よって、紐状部材Zの繰出し時には、ボビン30を、巻取り時とは逆方向へ第2位置P2(図7(B)参照)までスライドさせることができる。
この様に、スライド機構34及び規制部35によれば、簡易な構成であるにも拘わらず、紐状部材Zの巻取り及び繰出しに応じて(即ち、物干し竿1の位置に応じて)、軸方向D2におけるボビン30の位置を、第1位置P1と第2位置P2との間でスムーズに変化させることができる。
第1掛架部31及び第2掛架部32は、本実施形態では何れも滑車であり、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分が順に掛架されている(図6参照)。即ち、紐状部材Zは、第1掛架部31及び第2掛架部32を順に経て、第2掛架部32の位置から垂れ下がっている。本実施形態では、第1掛架部31及び第2掛架部32は、ボビン30の回転軸(シャフト23)に直交する仮想面(図6参照)内においてボビン30から水平方向へ離間した位置に設けられている。そして、第1掛架部31は、第2掛架部32に対してボビン30とは反対側の位置に設置されている。
第1掛架部31は、その設置位置の変更が可能であり、その変更が、位置変更部33によって実現されている。本実施形態では、位置変更部33は、ボビン30の回転軸(シャフト23)に直交する仮想面内での水平方向において第1掛架部31を並進移動させるものである。
一方、第2掛架部32は、その設置位置が固定されている。従って、装置本体2からの紐状部材Zの垂下位置も固定されており、その位置は変化することがない。本実施形態(図6参照)では、第2掛架部32は、カバー20bに設けられた溝部201の直上に位置する様に配されており、紐状部材Zは、溝部201内の頂点に設けられた貫通孔201aを通って、第2掛架部32から下方へ真っ直ぐ垂れ下がっている。従って、物干し竿1を上昇させたとき、物干し竿1を溝部201内へスムーズに収納することができる。
位置変更部33は、調整ネジ331と、可動部332と、から構成されており、調整ネジ331の回転に応じて可動部332を並進移動させるものである。本実施形態では、位置変更部33は、ボビン30の回転軸に直交する仮想面内での水平方向において可動部332を並進移動させるものである。以下、具体的に説明する。
調整ネジ331は、正逆の回転が可能な状態でベース板20aに支持されている。具体的には、図6において装置本体2の右側を前面側とした場合、ベース板20aには、前端部を鉛直方向に屈曲させることで形成された立設部203が設けられており、当該立設部203を貫通した状態で調整ネジ331が水平に設けられている。
可動部332は、調整ネジ331が螺合する雌ネジ332aが形成されたものであり、調整ネジ331と一緒に回転することがない様に調整ネジ331を中心とした回転方向の動きが規制されると共に、調整ネジ331の軸方向においてスライドが可能となる様に設けられている。従って、可動部332は、調整ネジ331の回転により当該回転の向きに応じた方向(図6において右方向又は左方向)へ連続的に移動する。そして、当該可動部332に第1掛架部31が固定されている。よって、調整ネジ331を回転させることにより、当該回転の向きに応じた方向(図6において前方又は後方)へ、可動部332と共に第1掛架部31を移動させることができる。
この様に第1掛架部31を移動させることにより、紐状部材Zのうちのボビン30と第2掛架部32との間の部分(第1掛架部31を経由した部分)の長さ(掛架長L1)を変化させることができる。そして、掛架長L1の変化量が、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分の長さ(垂下長L2)の変化量として現れる。即ち、掛架長L1を増加させた分、垂下長L2が減少し、掛架長L1を減少させた分、垂下長L2が増加する。
よって、本実施形態の物干し装置によれば、調整ネジ331を正方向又は逆方向へ回転させることにより、紐状部材Zの垂下長L2の調整を簡単に行うことができる。そして、この様な調整を、巻取機構3A及び3Bの少なくとも何れか一方で行うことにより、2本の紐状部材Zについての垂下長L2の差を調整することが可能になり、その結果として、物干し竿1の吊下げ姿勢を簡単に調整することができる。即ち、物干し竿1の吊下げ姿勢が、何らかの原因で水平から傾いた姿勢になった場合でも、水平姿勢に簡単に戻すことができる。又、本実施形態では、調整ネジ331を回転させることで第1掛架部31を連続的に移動させることができるため、吊下げ姿勢の微調整が可能である。
更に、本実施形態では、第1掛架部31が第2掛架部32に対してボビン30とは反対側の位置に設置されているため、装置本体2の小型化が実現されている。又、紐状部材Zの掛架長L1を変化させる際、第1掛架部31を、掛架長L1の変化量に対して約半分の距離を移動させるだけでよい。
[2]物干し装置での制御
以下、物干し装置において、制御部4が実行する各種制御について説明する。尚、図8は、物干し装置の構成を概念的に示したブロック図である。
<物干し竿の下限位置検知>
装置本体2は、下限位置(図1(B)参照)に物干し竿1が配されたことを検知する検知機構50(図7(A)参照)を更に有する。本実施形態では、検知機構50は、巻取機構3Bに設けられており、検知スイッチ501(特許請求の範囲に記載の「検知部」に相当)と、スライド体502と、付勢部材503と、から構成されている。尚、検知機構50は、巻取機構3Bに代えて巻取機構3Aに設けられてもよいし、巻取機構3A及び3Bの両方に設けられてもよい。
検知スイッチ501は、ボビン30が第2位置P2(図7(B)参照)に配されたことを検知する。本実施形態では、検知スイッチ501は、ベース体342の支持部342bに対してボビン30とは反対側の位置に設けられている。
スライド体502は、ベース体342の支持部342bを跨ぐと共に軸方向D2にスライド可能に設けられている。本実施形態では、スライド体502は、ボビン30がスライドするときに通る経路上に設けられており、ボビン30が第2位置P2へ向けてスライドする過程で当該ボビン30によって押されて移動する様に配されている。具体的には、スライド体502は、検知スイッチ501を押してオンにする位置(図7(B)参照)と、検知スイッチ501から離れて当該検知スイッチ501をオフにする位置(図7(A)参照)と、の間でスライド可能である。そして、スライド体502は、付勢部材503により、軸方向においてボビン30の方へ向けて付勢されている。
検知機構50によれば、紐状部材Zを繰り出して物干し竿1を下限位置まで降下させる過程(即ち、ボビン30が第2位置P2へ向けてスライドする過程)で、ボビン30を、第2位置P2に到達する直前にスライド体502に当接させることができる。その後、紐状部材Zの更なる繰出しにより、ボビン30は、付勢部材503の付勢力に抗して、スライド体502を押しながら第2位置P2まで移動する(図7(B)参照)。即ち、スライド体502は、ボビン30により付勢部材503の付勢力に抗して押される。そして、ボビン30が第2位置P2に到達することにより、検知スイッチ501がスライド体502によって押下される。
一方、紐状部材Zを巻き取って物干し竿1を下限位置から上昇させたとき(即ち、ボビン30が第2位置P2から第1位置P1へ向けてスライドしたとき)、スライド体502は、付勢部材503の付勢力により、ボビン30に追従して第1位置P1の方へ移動する(図7(A)参照)。これにより、スライド体502による検知スイッチ501の押下が解除される。
即ち、本実施形態では、検知スイッチ501は、物干し竿1が下限位置に達したことを検知する下限位置検知部として用いられている。そして、制御部4は、検知スイッチ501がオンになったとき、モータ21の回転を停止させることで物干し竿1の降下を停止する。その後、制御部4は、ボビン30が第2位置P2に配されて前記検知スイッチ501がオンになったときのモータ21の状態(例えば、回転位置)を基準として、そこからのモータ21の状態変化(例えば、回転量)を制御する。この様に、本実施形態の物干し装置によれば、物干し竿1の昇降を、下限位置(第2位置P2に対応した位置)を基準として制御することができる。
<紐状部材の弛み検知>
上述した様に、本実施形態の物干し装置では、第2掛架部32の設置位置が固定されているため、第1掛架部31の設置位置が変更された場合でも、装置本体2からの紐状部材Zの垂下位置は変化することがない。従って、物干し竿1が正常に吊り下げられていて、紐状部材Zに張力が付与されているときには、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分は、第1掛架部31の設置位置の変更時や物干し竿1の昇降時であっても、殆ど揺らぐことがない。
そこで、装置本体2は、スイッチレバー51aを持った検知スイッチ51(図5(A)及び(B)参照)を更に有し、当該検知スイッチ51は、第2掛架部32の直下でスイッチレバー51aが紐状部材Zに接触又は近接する様に設置されている。従って、障害物への接触等で物干し竿1の降下が妨げられたとき、紐状部材Zに弛みが生じ、その弛みによってスイッチレバー51aが変位する。そして、スイッチレバー51aの変位が所定量に達したとき、検知スイッチ51がオンになる。尚、本実施形態では、紐状部材Zに弛みが生じたときにスイッチレバー51aの近傍でも弛みが生じる様に、貫通孔201aの開口面積が適度な大きさに設定されている。
即ち、本実施形態では、検知スイッチ51は、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分の弛みを検知する弛み検知部として用いられている。そして、制御部4は、検知スイッチ51がオンになったとき、モータ21の回転を停止させることで物干し竿1の昇降を停止する。
この様な弛み検知によれば、物干し竿1の昇降時に異常(ここでは、障害物への接触等)が生じた場合にその昇降を停止させることができるため、物干し装置を安全に動作させることができる。又、本実施形態の物干し装置では、紐状部材Zは、ボビン30から直下に垂らされるのではなく、ボビン30から一旦水平方向(図6において右方向)へ引き出された後、第1掛架部31及び第2掛架部32を経由してボビン30とは別の位置から垂らされている。従って、検知スイッチ51の設置位置について自由度が高く、物干し装置における弛み検知の実現が容易である。
<物干し竿の上限位置検知>
装置本体2は、上限位置(図1(A)参照)に物干し竿1が配されたことを検知する検知スイッチ52(図6参照)を更に有し、当該検知スイッチ52は、溝部201内の頂点に設けられている。そして、物干し竿1が溝部201内に収納されて上限位置に達したとき、検知スイッチ52が、物干し竿1で押されてオンになる。
即ち、本実施形態では、検知スイッチ52は、物干し竿1が上限位置に達したことを検知する上限位置検知部として用いられている。そして、制御部4は、検知スイッチ52がオンになったとき、モータ21の回転を停止させることで物干し竿1の上昇を停止する。
この様な上限位置検知によれば、物干し竿1が上限位置に達した場合にその上昇を停止させることができるため、モータ21を無駄に動作させることがなくなり、その結果として、モータ21の負荷を低減させることができる。
[3]変形例
上述した物干し装置において、検知機構50は、ボビン30が第1位置P1(図7(A)参照)に配されたことを検知スイッチ501で検知するものであってもよい。この場合、検知スイッチ501は、ベース体342の支持部342aに対してボビン30とは反対側の位置に設けられ、スライド体502は、ベース体342の支持部342aを跨ぐと共に軸方向D2にスライド可能に設けられる。尚、検知機構50は、第1位置P1及び第2位置P2の両方においてボビン30を検知するものであってもよい。この様に検知機構50の構成を適宜変更することにより、検知機構50には、第1位置P1及び第2位置P2の少なくとも何れか一方を検知位置として、当該検知位置にボビン30が到達したことを検知させることができる。これにより、検知スイッチ501を、ボビン30の検知位置に対応する位置まで物干し竿1が移動(上昇又は降下)したことを検知する検知部として用いることができる。
又、検知機構50は、上述した構成に限らず、ボビン30が検知位置(第1位置P1又は第2位置P2)に到達したことを検知する種々の構成に変形することが可能である。例えば、検知機構50は、ボビン30が検知位置に到達したときに、検知スイッチ501が、スライド体502を介さずにボビン30によって直接押下される構成を有していてもよい。
更に、第2位置P2は、物干し竿1の下限位置に対応したものに限らず、下限位置から上昇した物干し竿1の様々な位置と対応するものに適宜変更されてもよい。又、第1位置P1は、物干し竿1の上限位置に対応したものに限らず、上限位置から降下した物干し竿1の様々な位置と対応するものに適宜変更されてもよい。
上述した物干し装置において、スライド機構34は、上述した構成に限らず、軸方向D2におけるボビン30のスライドを可能にする種々の構成に変形することが可能である。例えば、軸体341を設けずに、シャフト23に対して直接、ボビン30がスライド可能に設けられてもよい。
上述した物干し装置において、第1掛架部31及び第2掛架部32の設置位置は、上述した位置に限らず、適宜変形することが可能である。一例として、装置本体2に別の掛架部を設け、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分を、別の掛架部に掛架した後に第1掛架部31及び第2掛架部32に順に掛架することにより、第1掛架部31及び第2掛架部32を、ボビン30の回転軸に平行な仮想面内の位置に設けることが可能になる。
上述した物干し装置において、位置変更部33は、上述した構成のものに限らず、適宜変形することが可能である。一例として、位置変更部33は、調整ネジ331に代えて、可動部332をスライド可能に設け、当該可動部332をロック機構で所望の位置に固定するものであってもよい。他の例として、位置変更部33は、ノッチ等によって可動部332を間欠的に移動させるものであってもよい。
上述した物干し装置において、装置本体2には、物干し竿1に付与された荷重を検知する荷重センサが設けられていてもよい。
又、物干し竿1と紐状部材Zとの連結部には、物干し竿1に付与された荷重が過剰であった場合に物干し竿1を紐状部材Zから脱落させる保護機構が設けられていてもよい。これにより、物干し装置の設置箇所である天井等に過剰な負荷がかかることを防止することができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 物干し竿
2 装置本体
3 巻取機構
4 制御部
Z 紐状部材
20a ベース板
20b カバー
21 モータ
22 ギアボックス
23 シャフト
30 ボビン
31 第1掛架部
32 第2掛架部
33 位置変更部
34 スライド機構
35 規制部
50 検知機構
51、52 検知スイッチ
51a スイッチレバー
201 溝部
201a 貫通孔
202a、202b 端面
203 立設部
331 調整ネジ
332 可動部
332a 雌ネジ
341 軸体
342 ベース体
342a、342b 支持部
342c 連結部
344 スラストベアリング
501 検知スイッチ
502 スライド体
503 付勢部材
D1 延在方向
D2 軸方向
L1 掛架長
L2 垂下長
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (4)

  1. 物干し竿と、紐状部材により前記物干し竿を昇降可能に吊り下げる装置本体と、を備える物干し装置であって、
    前記装置本体は、
    駆動部と、
    前記駆動部による正逆の回転が可能なシャフトと、
    前記シャフトを回転軸として回転するボビンであって、その回転の向きに応じて前記紐状部材の巻取り及び繰出しを選択的に行い、且つ、前記シャフトに対する軸方向のスライドが可能なボビンと、
    前記ボビンへの前記紐状部材の巻取り位置を、前記軸方向における所定位置に規制することにより、前記紐状部材の巻取り時には、前記ボビンに前記紐状部材を螺旋状に巻きつつ、前記ボビンを第1位置までスライドさせることを可能にし、前記紐状部材の繰出し時には、前記ボビンを巻取り時とは逆方向へ第2位置までスライドさせることを可能にした、規制部と、
    前記第1位置及び前記第2位置の少なくとも何れか一方を検知位置として、当該検知位置に前記ボビンが到達したことを検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果を用いて前記駆動部を制御する制御部と、
    を有する、物干し装置。
  2. 前記装置本体は、
    前記シャフトが挿入され、当該シャフトの回転を前記ボビンに伝達する筒状の軸体と、
    前記軸体の両端部を軸支するベース体と、
    を更に有し、
    前記軸体と前記ボビンとの間にスラストベアリングが設けられている、請求項1に記載の物干し装置。
  3. 前記装置本体は、
    前記ベース体を跨ぐと共に前記軸方向にスライド可能に設けられたスライド体と、
    前記スライド体を前記軸方向に付勢する付勢部材と、
    を更に有し、
    前記スライド体は、前記ボビンが前記検知位置へ向けてスライドする過程で、当該ボビンにより前記付勢部材の付勢力に抗して押され、
    前記検知部は、前記ボビンが前記検知位置に到達したときの前記スライド体を検知する、請求項1又は2に記載の物干し装置。
  4. 前記制御部は、前記ボビンが前記検知位置に到達したことを前記検知部が検知したときの前記駆動部の状態を基準として、そこからの前記駆動部の状態変化を制御する、請求項1〜3の何れかに記載の物干し装置。
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