JP6840588B2 - 野球ボール - Google Patents

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本発明は、野球ボールに関する。
野球には、硬式の野球ボール(以下、「硬式ボール」とする)を使用する野球(以下、「硬式野球」とする)と、硬式ボールより柔らかい軟式の野球ボール(以下、「軟式ボール」とする)を使用する野球(以下、「軟式野球」とする)とがある。軟式ボールは、柔らかいので、プレイヤーに当たったときの衝撃が少なく、硬式ボールより高い安全性を有している。一般に、中学校までは軟式野球を行い、高校から硬式野球を行うことが多い。又、ボールの衝撃力及び反力を小さくして、安全性に配慮した硬式ボールの例が知られている。
軟式野球と硬式野球とは、使用するボールが異なるため、打ち方や捕球の仕方などが異なっている。例えば、硬式野球の場合、ボールに回転がかかると飛距離が伸びるため、打者は、ボールの中心より少し下の位置を狙って打つが、軟式野球の場合、それができないため、打者は、常にボールの中心を打つようにしている。
又、軟式ボールは反発力が大きいので、軟式野球では、硬式野球よりグランドでボールが大きくバウンドすることを予測して捕球する。更に、軟式ボールは、強く握るとボールが凹む程度の柔らかさを有しているが、硬式ボールはほとんど変形が生じないため、軟式ボールと硬式ボールとでは投球の際の指の力の入れ方等に違いがある。
特開2012−34773号公報 特開2012−200270号公報
軟式野球を行っていたプレイヤーが硬式野球を行う場合、軟式ボールと硬式ボールとで直径や重量等の各種要件が大きく異なり、硬式野球に慣れるため時間がかかることがある。
又、特許文献等に記載の野球ボールは、硬式ボールの衝撃力や反力を小さくすることを目的としたもので、軟式野球のプレイヤーが硬式野球に早く慣れるために用いるには十分ではなかった。
又、硬式野球を行っているチームと軟式野球を行っているチームの両チームの条件が同程度になり、それぞれのチームにとってバランスよく対戦できる野球ボールは知られていなかった。
本発明は、軟式野球のプレイヤーが硬式野球に早く慣れることができ、又、軟式野球チームと硬式野球チームとが同等な条件で使用できる野球ボールを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、野球ボールを、次のように構成した。ゴム製で、内部に空洞が形成されている中空構造を有し、直径は、72±0.5mm、重量は、138±1.8gである。
大理石上に150cmの高さから落下させたときの150cm反発は、75cm以上85cm未満、自由状態から直径を20%圧縮させるために要する20%圧縮荷重は、313.6〜392N(32〜40kgf)である。
本発明にかかる野球ボールによれば、軟式野球のプレイヤーが硬式野球に早く慣れることができ、又、軟式野球チームと硬式野球チームとがほぼ同等な条件で対戦することができる。
本発明の一実施形態に係る野球ボールを示す部分断面図である。 バットで打ったときの野球ボールを示す断面図である。 バットで打ったときの硬式ボールを示す断面図である。 バットで打ったときの軟式ボールを示す断面図である。 野球ボールの実験結果を示す表である。 野球ボールの仕様を示す表である。
本発明の一実施形態に係る野球ボールについて説明する。
<第1実施形態>
ボール10は、ゴム製の野球用ボールで、図1に示すように球体の外形を有している。ボール10は、内部に球形の空洞16を有する中空形状で、基本的に従来の軟式ボールと同様の構造である。
ボール10の表面12には、縫い目状の凹凸及び表面部分に形成された凹凸を含む凹凸14が設けられている。凹凸14は、従来の軟式ボールと同様の凹凸でよいが、握る際にボール10に設けられた凹凸14を意識し、縫い目部分に常に指を合わせるような凹凸形状や表面硬度が好ましい。
ボール10は、図6に示す仕様を備えている。図6は、公式に規格されている硬式ボール(以下、「公認の硬式ボール」あるいは単に「硬式ボール」ともいう)、第1実施形態のボール10(以下、「M号」とも呼ぶ)、第2実施形態のボール11(以下、「J号」とも呼ぶ)、公式に規格されている軟式ボール(以下、「公認の軟式ボール」あるいは単に「軟式ボール」ともいう)の規格におけるA号、B号、C号(以下、「軟式ボールA号」「軟式ボールB号」「軟式ボールC号」とする)について、直径と重量と反発の値と径方向の圧縮荷重の各仕様について表わす表である。直径はmm、重量はg、反発の値はcm、圧縮荷重はN(ニュートン)及びkgf(kg重)を単位として表す。又、規格は、基本的に本出願時のものである。
ボール10は、大きさが、直径で72±0.5mmである。この値は、軟式ボールA号の直径の値と等しい値で、かつ硬式ボールの直径72.6〜74.8mmより若干小さい値である。尚、硬式ボールの規格は、ボールの大きさをボールの円周の長さで規定している。そのため、上記硬式ボールの値は、硬式ボールの円周の値を直径に換算したものである。
野球ボールの大きさは、ボールを投げるときや打つとき等多くの場合においてプレイヤーに影響を与える。このことから、野球ボールの大きさに慣れる点は重要である。ボール10は、軟式ボールA号を使用していたプレイヤー以外の軟式野球のプレイヤーにとって大きい大きさとなり、ボール10によりプレイヤーは、大きさにおいて硬式ボールを扱っているに近い感覚が得られる。
ボール10の大きさが、硬式ボールの大きさより小さく、軟式ボールに等しいかそれより大きい大きさである点が、軟式ボールと硬式ボールとの大きさの差を縮める。したがって、ボール10を使用することにより軟式野球のプレイヤーは、硬式ボールの大きさに早く慣れることができる。
ボール10は、重量が138±1.8gである。ボール10の重量は、軟式ボールA号の重量より平均2g重く、B号の重量より平均3g重く、硬式ボールの重量141.7〜148.8gより軽い値である。
プレイヤーは、ボール10を投げたり、捕ったりすることにより、軟式ボールより硬式ボールの重さに近い感覚をボール10から得ることができる。又、投手に関して、疲労の観点から、ボール10の重量は、140g以下が望ましい試算がある。試算は、ボールの重量と投球距離・回数による仕事量、及びボールが有する大きさ(直径)・ボールの重量構成分布による慣性モーメント力と投球回数から算出したものである。
試算によると、ボール10の重量を硬式ボールの重量と同じ145gに設定した場合は、力学的にみた投手の仕事量(変化球を50%投げた場合)で、硬式ボールを投げた場合より約4%疲労が大きくなることがわかった。この点を考慮に含めて、ボール10は、重量が138±1.8gに設定されている。
又、打者に関して、軟式野球用の金属バットとの関連で、ボール10の重量は、140g以下が望ましい試算がある。硬式野球用の金属バット(約900g)でボール10を、スイングスピード110km/hで打つと飛距離が90mとなる。一方、軟式野球用の金属バット(約750g)でボール10を90m飛ばすためには、スイングスピード118km/hで打つ必要が生じる。
更に、ボール10の重量を硬式ボールの重量と同じ145gに設定すると、軟式野球用の金属バットでは、スイングスピード123km/hで打たなければ、ボール10の飛距離が90mとならない。したがって、ボール10の重量を145gに設定した場合、軟式野球用の金属バットでは、スイングスピードを硬式野球用の金属バットより13km/h速くしなければならず、一般的に飛距離が得られなくなる。この点を考慮して、ボール10は、重量が138±1.8gに設定されている。
このように、軟式野球用の金属バットの重量は平均750gで、通常900g以上の硬式野球用の金属バットより軽い。そのため、ボール10の重量を硬式ボールの重量に近づけて重くすると、軟式野球用の金属バットがボールの重量に対応できなくなることがある。
そこで、軟式野球用の金属バットでも飛距離が得られるようにするため、ボール10の重量を、軟式ボールA号やB号の重量より2〜3g程度の増加に留めることとした。これにより、ボール10を使用した場合でも金属バットの変更が必要なく、従来使用していた軟式野球用の金属バットを用いることができる。
ボール10は、150cm反発の値が80±10cmである。150cm反発の値は、大理石の上に150cmの高さからボールを落下させ、大理石の上面で跳ね返って上昇してきたときの大理石の上面からボールまでの高さの値である。ボール10の150cm反発の値は、公認の硬式ボールの150cm反発の値45〜50cmより大きく、一方、軟式ボールA号の150cm反発の値の95±10cm、及び軟式ボールB号の150cm反発の値の90±10cmより小さい値である。
尚、硬式ボールは、規格で、ボールの反発係数を、所定の速度でボールを壁に当てて跳ね返ってきたときとの速度の比で規定している。硬式ボールの150cm反発の値としての45〜50cmの値は、規格に合致した硬式ボールに対して、上記算出方法と同等の方法を行って求めた値である。
ボール10は、かかる150cm反発の値を有するので、グラウンドでは、軟式ボールより弾み方が小さくなる。これにより、プレイヤーは、グラウンドでの硬式ボールの挙動に近い動きをボール10から得ることができる。
又、ボールのバウンドには、静的バウンドと動的バウンドがあることが知られている。静的バウンドは、所定の高さからボールを自然落下させて反発したときのバウンドであり、動的バウンドは、打撃されたボールや野手が投げたボールが弾むときのバウンドである。ボール10においては、静的バウンドが硬式ボールのそれと同じになることより、動的バウンドが硬式ボールのそれと似たものになることの方を重要視した。これにより、ボール10の静的バウンドである150cm反発を80cm(軟式ボールA号の95cmの84%)とした。
更に、ボール10の重量を硬式ボールの重量と同じ145gにし、150cm反発を64cmにすると、ボールの飛距離が13%低下することがわかっている。このことからも、ボール10は、重量を138±1.8gとし、150cm反発を80cmとした。
ボール10の20%圧縮荷重は、ボールを圧縮したときの押しつぶされ易さを表わすものであり、ボールの直径を20%圧縮したときの荷重の値である。
20%圧縮荷重は、JIS K 6254の低変形圧縮試験を参考として求めた。具体的には、20%圧縮荷重は、23±2℃の状態にボールを16時間以上保った後、速度を100mm/minで圧縮し、ボールの外径がボールの自由状態の80%になるときの圧縮荷重の値から求める。そのとき求められた圧縮荷重の値が、20%圧縮荷重である。ボールは、20%圧縮荷重の値が小さいほど容易に変形し、柔らかいボールということとなる。
ボール10の20%圧縮荷重は、313.6〜352.8N(32〜36kgf)である。ボール10は、20%圧縮荷重で、軟式ボールA号の20%圧縮荷重より約20%、B号の20%圧縮荷重より14%高い値を有している。つまり、ボール10は、20%程度軟式ボールA号より硬い。一方、ボール10は、公認の硬式ボールが有する20%圧縮荷重の値より小さい値を有している。
ボール10は、かかる20%圧縮荷重を有し、硬式ボールより柔らかいことから、プレイヤーに恐怖心を生じさせない。一方ボール10は、軟式ボールA号やB号より硬いことから、硬式ボールを握ったときに近い感覚をプレイヤーはボール10から得ることができる。
安全性の試験は、公認のヘルメットを着用させたダミーの人体模型にボールを102km/hの速度で衝突させ、そのときにダミーに生じる加速度を検出して行った。公認の硬式ボールの場合の加速度は、242Gであり、軟式ボールA号の場合の加速度は、53Gで、硬式ボールの約24%の値である。これに対して、ボール10の場合の加速度は、56Gで、硬式ボールの約28%であり、ボール10の加速度は、現行の軟式ボールA号の加速度の実質約4%の増加するにとどまり、安全性にほとんど変更がないことがわかる。
ボール10は、かかる加速度をダミーに生じさせることから、万一ボール10がプレイヤーに衝突した場合でも、プレイヤーの損傷は小さくてすみ、安全性が十分に確保される。又、ボール10がバットやグラブなどの用具に与える衝撃も、硬式ボールが与える場合より小さく、従来使用していた軟式野球用の用具を変更することなく使用できる。
更に、各ボールをバットで打ったときの各ボールの変形の状態の相違について説明する。図5に、各ボールをバットで打った時の変形しやすさを計測した試験結果を示す。試験は、所定以上の圧力を受けると変色する感圧紙をバットの外周面に貼り付け、そのバットを所定の速度でボールに当てることで行った。ボールの変形しやすさは、感圧紙の変色した部分の面積から求める。結果は、硬式ボールの場合の面積が5平方cm、ボール10は8平方cm、軟式ボールA号は11平方cmであった。すなわち、硬式ボールの変形しやすさを1とすると、ボール10は1.6、軟式ボールA号は2.2となる。
図2〜4に、バットで打ったときの各ボールの変形の状態を示す。図2は、ボール10を、図3は、硬式ボール20を、図4は軟式ボール22をそれぞれバット24で打ったと仮定したときのボールの変形図である。各図において、ボールとバットとの相対速度は同じである。
硬式ボール20は、図3に示すように内部に芯材28を有する中実の構造であるため、バット24で打ったときに、大きな変形は生じていないと考えられる。これは、図5の結果からも明らかである。そして、バット24で打った硬式ボール20は、矢印Bで示すようにバットに対して斜め上方に飛んでいく。
軟式ボール22は、バット24に当たった後、図4に示すようにバット24の表面にボールが巻きつくような変形が生じたと考えられる。このことは、図5の実験結果に示されるように、バット24との接触面積が広いことからわかる。
そのため、軟式ボール22は、硬式ボール20を打つときの打ち方、つまり、ボールの中心よりわずか下をバットで打つ打ち方で打つと、大きく生じる変形のためにボールの中心が上方にずれる。すると、反力は、水平方向の分力より上方の分力が増加するため、軟式ボール22の場合、打球が矢印Cに示すようにバットの上方や打者の後方に飛んでいくことが多くなると考えられる。
ボール10は、図2に示すように、バット24で打ったときの変形しやすさが軟式ボール22より小さいと考えられる。これは、図5の実験結果に示されるように、軟式ボール22より接触面積が狭いことから考えられる。そのため、バット24の表面に巻きつく程度が軟式ボール22より小さく、バット24で打つべきボールの位置、いわゆるスイートスポットが、硬式ボール20のそれに近くなる。したがって、ボール10の打ち方は、硬式ボール20を打つ打ち方と同等でよく、その打ち方でプレイヤーがボール10を打つと、矢印Aで示すように、硬式ボール20とほぼ同様にボール10は斜め上方に飛ぶ。
更に、バットで打ったときにボールに生じる変形は、ボールの進行方向に対して、垂直な方向と平行な方向の変形を交互に繰り返しながら収束すると考えられている。ボール10は、軟式ボール22より硬いため、バット24で打ったときの変形量が軟式ボール22より少ないとともに変形が軟式ボール22より早く収束する。
そのため、ボール10は、軟式ボール22より飛翔中の空気抵抗が小さく、飛距離が長くなる。更に、ボール10は、軟式ボール22より重量があまり増加していないので、従来の軟式野球用のバットと同じ重さのバット24(約750g)を用いた場合でも、プレイヤーはボール10の重さに押されることがなく、従来の軟式野球用のバット24で十分な飛距離を出すことができる。
以上説明したように、ボール10によれば、軟式ボールと同等の安全性を保持した状態で、軟式ボールA号やB号を使用している状態より硬式ボールを使用している状態に近い感覚が得られる。そのため、軟式野球のプレイヤーが、硬式野球を行う前にボール10を用いることにより、軟式野球から硬式野球へ段階を経て移行することができる。
又、軟式野球を行っているチームと硬式野球を行っているチームとの対戦において、ボール10を使用することで、いずれか一方のチームが条件面で特に優位や不利になることなく、ほぼ公平な条件で野球を行うことができる。
又、ボール10においては、20%圧縮荷重を、製作上可能であれば、最大で392N(40kgf)まで上昇させてもよい。すると、従来の硬式野球とも従来の軟式野球とも異なる新たな野球を行うことできる。一方、20%圧縮荷重を上昇させると、ダミーに生じる加速度の上昇が生じる。これに対しては、例えば、重量や大きさ等を適宜変更して対処することとする。又、硬さが上昇するので、破損の防止等を考慮する必要性等に対しては、例えば、素材等の配慮で対処することとする。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のボール11(「J号」)について説明する。ボール11は、図1に示すボール10と同等の構造、形状を有し、図6の表に示す仕様を備えている。ボール11は、直径が69±0.5mmである。ボール11の直径の値は、軟式ボールC号の規格における直径の値68±0.5mmより若干大きい値である。又、公認の硬式ボールの直径72.6〜74.8mmや、ボール10(「M号」)の直径より小さい値である。
ボール11は、軟式ボールC号より大きい。そのため、軟式ボールC号を使用していた、例えば小学生等にとって、ボール11を使用することにより、軟式ボールA号、B号あるいはM号、若しくは硬式ボールの直径の大きさに、段階を経て慣れることができる。
ボール11の重量は、129±1.8gである。ボール11の重量は、軟式ボールC号の規格における重量128±1.8gより平均1g多い値である。又、この値は、硬式ボールの重量より小さい値である。ボール11を使用することにより、プレイヤーは、硬式ボールの重量に段階を経て慣れることができる。
ボール11は、150cm反発の値が70±10cmである。150cm反発の値の検出方法は、第1実施形態に係るボール10での検出方法と同じである。ボール11の150cm反発の値は、公認の硬式ボールの150cm反発の値45〜50cmより大きく、一方、軟式ボールC号の150cm反発の値75±10cmより小さい値である。尚、硬式ボールの150cm反発の値としての45〜50cmの値は、第1実施形態と同様、換算値である。
ボール11は、かかる150cm反発の値を有するので、グラウンドでは、軟式ボールC号より弾み方が小さくなる。これにより、軟式ボールC号を使用していたプレイヤーがボール11を使用することにより、軟式ボールA号、B号や硬式ボールの挙動に近い感覚を得ることができ、硬式ボールの捕球の方法が習得できる。
ボール11の20%圧縮荷重は、264.6〜303.8N(27〜31kgf)である。ボール11の20%圧縮荷重の検出方法は、第1実施形態での検出方法と同じである。ボール11の20%圧縮荷重は、硬式ボールの20%圧縮荷重より小さく、軟式ボールC号の20%圧縮荷重より最大値で約22%大きく、つまり硬くしてある。かかる値は、ボール10における20%圧縮荷重の最大値より14%程度低い値である。
ボール11は、かかる20%圧縮荷重を有していることから、万一ボール11がプレイヤーに衝突した場合でも、プレイヤーの損傷を小さくできる。ボール11は、十分な柔らかさを有しているので、軟式ボールC号を使用していたプレイヤーに、恐怖心を生じさせない。又、プレイヤーは、ボール11を握った際、硬式ボールを握ったときに近い感覚を得ることができる。
ボール11は、バットで打ったときの変形量が軟式ボールC号より小さく、又、生じた変形が早く収束するので、軟式ボールC号より遠くへ飛ばすことができる。ボール11は、バットで打ったときの変形量が軟式ボールC号より小さくなるので、スイートスポットが硬式ボールに近いものとなり、プレイヤーは、ボール11を使用することにより、硬式ボールをバットで打つときの打ち方を習得できる。
又、ボール11においては、20%圧縮荷重を、製作上可能であれば、最大で343N(35kgf)まで上昇させてもよい。すると、従来の軟式ボールC号の野球とは異なる新たな野球を行うことできる。一方、20%圧縮荷重を上昇させると、ダミーに生じる加速度の上昇が生じる。これに対しては、例えば重量や大きさ等を適宜変更して対処することとする。又、硬さが上昇し、破損の防止等を考慮する必要性等に対しては、例えば素材等の配慮で対処することとする。
尚、ボール10、11は、表面の状態を硬式ボールに似せた状態にしてもよい。又、ボール10、11は、内部に芯材を設け、中実に形成してもよい。
本発明は、野球ボールとして利用できる。
以下、補正前請求項の記載内容を付記する。

大きさが、公認の軟式ボールの大きさの許容範囲の最大の値以下の値で、
重量が、公認の軟式ボールの重量の許容範囲の最大の値を超え、かつ、公認の硬式ボールの重量の許容範囲の最小の値以下の値であり、
自由状態から直径を圧縮させるために要する圧縮荷重が、少なくとも、公認の軟式ボールの前記圧縮荷重の許容範囲の最大の値に等しく、かつ、公認の硬式ボールの前記圧縮荷重の28%以下の値であり、
反発の値が、公認の軟式ボールの反発の値の許容範囲の最小の値の90%を超えない値を有していることを特徴とする野球ボール。

直径が72±0.5mm、重量が138±1.8g、大理石上に150cmの高さから落下させたときの150cm反発が80±5cm、自由状態から直径を20%圧縮させるために要する20%圧縮荷重が313.6〜352.8N(32〜36kgf)であることを特徴とする1に記載の野球ボール。

直径が69±0.5mm、重量が129±1.8g、大理石上に150cmの高さから落下させたときの150cm反発が70±5cm、自由状態から直径を20%圧縮させるために要する20%圧縮荷重が264.6〜303.8N(27〜31kgf)であることを特徴とする1に記載の野球ボール。
野球ボール。

前記野球ボールは、ゴム製で、内部に空洞が形成されている中空構造を有していることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の野球ボール。

前記野球ボールは、中心に芯材を備え、中実構造であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の野球ボール。
10、11…ボール、20…硬式ボール、22…軟式ボール、24…バット。

Claims (1)

  1. ゴム製で、内部に空洞が形成されている中空構造を有し、直径が72±0.5mm、重量が138±1.8g、大理石上に150cmの高さから落下させたときの150cm反発が75cm以上85cm未満、自由状態から直径を20%圧縮させるために要する20%圧縮荷重が313.6〜392N(32〜40kgf)であることを特徴とする野球ボール。
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