JP6840550B2 - 車両用前照灯システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯システムに関し、特に、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合、低反射体が見えづらくなるのを抑制することができる車両用前照灯システムに関する。
従来、車両前方に存在する反射体からの反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えるか否かを判定し、反射光が運転者に眩惑を与えると判定された場合、運転者に眩惑を与えないと判定される値まで車両用前照灯の照射光度を低下させるように構成された車両用前照灯システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5394901号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用前照灯システムにおいては、車両用前照灯の照射光度を低下させることで、反射体からの反射光が運転者に眩惑を与えるのを抑制することができるものの、車両用前照灯の照射光度を下げた領域が全体的に暗くなってしまうため、特に高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合、低反射体が見えづらくなるという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合、高反射体からの反射光による眩惑を抑制でき、かつ、低反射体が見えづらくなるのを抑制することができる車両用前照灯システムを実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの側面は、車両に搭載される車両用前照灯システムにおいて、前記車両の前部右側に設けられた第1灯具ユニットと、前記車両の前部左側に設けられた第2灯具ユニットと、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットの前記車両前方への照射光の光度を制御する制御手段と、前記車両前方を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて、前記車両前方に存在する反射体を検出する反射体検出手段と、前記反射体検出手段によって検出された反射体からの反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えるか否かを判定する眩惑判定手段と、前記眩惑判定手段によって前記反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えると判定された場合、前記反射光に対する前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットの寄与度を算出する寄与度算出手段と、を備え、前記制御手段は、前記反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定される値まで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも前記寄与度算出手段によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光の光度を変化させることを特徴とする。
この側面によれば、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合、高反射体からの反射光による眩惑を抑制でき、かつ、低反射体が見えづらくなるのを抑制することができる車両用前照灯システムを実現することができる。
これは、従来技術のように車両の前部左右両側に設けられた車両用前照灯の照射光度を左右同時に下げるのではなく、反射光が運転者に眩惑を与えないと判定される値まで、第1灯具ユニット及び第2灯具ユニットのうち少なくとも寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光の光度を変化させることで、照射範囲全体の照射光度の低下を抑えながら反射体からの眩惑反射光光度のみを低下させることができることによるものである。その結果、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合であっても、車両Vの運転者は、歩行者などの低反射体を認識しつつ、反射板などの高反射体からの反射光による眩惑を受けづらくなる。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記制御手段は、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットが照射、非照射を交互に繰り返すように、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットを制御し、前記撮像手段は、前記第1灯具ユニットが照射、かつ、前記第2灯具ユニットが非照射となる第1タイミング、及び、前記第1灯具ユニットが非照射、かつ、前記第2灯具ユニットが照射となる第2タイミングで、前記車両前方を撮像し、前記寄与度算出手段は、前記第1タイミングで撮像された画像及び前記第2タイミングで撮像された画像に基づいて、前記寄与度を算出することを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記撮像手段は、さらに、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットがいずれも非照射となる第3タイミングで、前記車両前方を撮像し、さらに、前記第3タイミングで撮像された画像に基づいて、前記車両周囲の明るさを判定する明るさ判定手段を備え、前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定される値は、前記明るさ判定手段の判定結果に応じて変化する値であることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記制御手段は、単位時間あたりの前記第1灯具ユニットの照射時間及び前記第2灯具ユニットの照射時間のうち少なくとも一方を変化させることで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも一方の灯具ユニットの照射光の光度を変化させることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記制御手段は、前記反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定される値まで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも前記寄与度算出手段によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光のうち、前記反射体検出手段によって検出された反射体を含むエリアを照射する照射光の光度を変化させることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記反射体より反射率が低い低反射体を赤外線を用いて検出する低反射体検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記反射体検出手段によって検出された反射体からの反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定され、かつ、前記低反射体検出手段によって検出された低反射体を認識できると判定されるまで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも前記寄与度算出手段によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光の光度を変化させることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットは、DMDを備えた灯具ユニット、光偏向器を備えた灯具ユニット、又は、液晶装置を備えた灯具ユニットである。
第1実施形態の車両用前照灯システム10のシステム構成の一例を示す図である。 第1灯具ユニット20R(及び第2灯具ユニット20L)の一例である。 第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの照射タイミングを表す図である。 車両V前方に存在する反射板、道路標識の例である。 反射体R1からの反射光に対する寄与度が第1灯具ユニット20Rと第2灯具ユニット20Lとで異なることを説明するための図である。 反射体R1からの反射光に対する寄与度が第1灯具ユニット20Rと第2灯具ユニット20Lとで異なることを説明するための図である。 第1灯具ユニット20Rの寄与度が60、第2灯具ユニット20Lの寄与度が40の例である。 車両用前照灯システム10の動作の一例を示すフローチャートである。 車両V前方に存在する反射板、歩行者の例である。 第2実施形態の車両用前照灯システム10Aのシステム構成の一例を示す図である。 車両用前照灯システム10Aの動作の一例を示すフローチャートである。 第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの照射タイミングを表す図である。 第1灯具ユニット20Rの寄与度が80、第2灯具ユニット20Lの寄与度が20の例である。 反射体(反射板R1)と灯具ユニット20R、20Lとの位置関係を説明するための図である。 (a)再帰性反射部材の構造の一例、(b)入射角と反射照度の関係を表すグラフである。 (a)F型反射体の定義について説明するための図、(b)G型反射体の定義について説明するための図である。
以下、本発明の第1実施形態である車両用前照灯システム10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
図1は、第1実施形態の車両用前照灯システム10のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、車両用前照灯システム10は、車両Vに搭載される車両用前照灯システムで、第1灯具ユニット20R、第2灯具ユニット20L、撮像部30、制御部32、反射体検出部34、眩惑判定部36、寄与度算出部38、明るさ判定部40、記憶部42等を備える。
第1灯具ユニット20Rは車両Vの前部右側(車両V前方に向かって右側)に設けられ、第2灯具ユニット20Lは車両Vの前部左側(車両V前方に向かって左側)に設けられる。なお、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの構成は共通しているので、以下、第1灯具ユニット20Rの構成を中心に説明する。
第1灯具ユニット20R(及び第2灯具ユニット20L)は、その照射光の光度を部分的に変化させることが可能な灯具ユニットである。
図2は、第1灯具ユニット20R(及び第2灯具ユニット20L)の一例である。
図2に示すように、第1灯具ユニット20Rは、光源21(例えば、LEDやLD等の半導体発光素子)、集光レンズ22、投影レンズ24、不用光吸収体25の他、その照射光の光度を部分的に変化させるために、DMD23(DMD:Digital Mirror Device)を備える。
DMD23は、アレイ状に配列された複数のマイクロミラー(図示せず)を備える。集光レンズ22で集光された光源21からの光は、複数のマイクロミラーに入射する。複数のマイクロミラーのうちオン位置のマイクロミラーで反射された光は、投影レンズ24に入射し、当該投影レンズ24を透過して車両V前方に照射される。一方、複数のマイクロミラーのうちオフ位置のマイクロミラーで反射された光は、不用光吸収体25に入射し、当該不用光吸収体25に吸収される。
DMDを用いた灯具ユニットについては、特開2016−34785号公報や特開2004−210125号公報等に詳細に記載されているため、これ以上の説明は省略する。
図3は、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの照射タイミングを表す図である。
制御部32は、CPU等を含み、主に、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの車両V前方への照射光の光度を制御するために用いられる。図3(a)に示すように、制御部32は、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lが照射、非照射を交互に繰り返すように、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御する。
具体的には、制御部32は、第1灯具ユニット20Rが照射及び第2灯具ユニット20Lが非照射(図3(a)中のt1、t4参照)、第1灯具ユニット20Rが非照射及び第2灯具ユニット20Lが照射(図3(a)中のt2、t5参照)、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lがいずれも非照射(図3(a)中のt3、t6参照)を周期的に繰り返すように、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御する。なお、各図において周期t1〜t6のみを示してあるが、これは説明の便宜のためであり、実際にはこれ以降も周期は継続する。なお、本実施形態において、照射及び非照射の周期は人間の眼では認識できないほど短い周期に設定されている。
その際、制御部32は、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御してデューティー比を制御することで、各々の灯具ユニット20R、20Lの照射光の光度(照度)を制御することができる。デューティー比は、各々の周期t1、t2、t4、t5(単位時間)とDMD23を構成する各々のマイクロミラーがオン位置に位置している時間(照射時間)との比のことである。
図3(a)中の上段は第1灯具ユニット20Rがデューティー比80%で照射している様子を表し、図3(a)中の下段は第2灯具ユニット20Lがデューティー比80%で照射している様子を表す。
図3(b)中の上段は第1灯具ユニット20Rがデューティー比50%で照射している様子を表し、図3(b)中の下段は第2灯具ユニット20Lがデューティー比80%で照射している様子を表す。
また、制御部32は、各々のマイクロミラーのオンオフする周期を個別に制御することで、各々の灯具ユニット20R、20Lの照射光の光度(照度)を部分的に変化させることができる。
例えば、制御部32は、各々のマイクロミラーのうち図4中のエリアAに対応するマイクロミラーのオンオフする周期を個別に制御することで、エリアAを照射する照射光の光度(照度)を変化させることができる。エリアB、エリアC、標識α、標識βについても同様である。図4は、車両V前方に存在する反射板、道路標識の例である。
撮像部30は、車両V前方を撮像するカメラ(CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を含む)である。撮像部30は、車両Vの所定箇所(例えば、車室内)に設けられる。
撮像部30は、第1灯具ユニット20Rが照射かつ第2灯具ユニット20Lが非照射となる第1タイミング(例えば、図3中のt1、t4参照)、第1灯具ユニット20Rが非照射かつ第2灯具ユニット20Lが照射となる第2タイミング(例えば、図3中のt2、t5)、及び、第1灯具ユニット20Rかつ第2灯具ユニット20Lがいずれも非照射となる第3タイミング(例えば、図3中のt3、t6)で、車両V前方を撮像する。なお、撮像部30にとってt1〜t6は露光時間を表す。
以下、第1タイミングで撮像された画像を右照射画像IRといい、第2タイミングで撮像された画像を左照射画像ILといい、第3タイミングで撮像された画像を非照射画像I0という。
撮像部30によって撮像された各々の画像IR、IL、I0(画像データ)は、制御部32に入力される。
反射体検出部34は、撮像部30によって撮像された画像(画像データ)に基づいて、車両V前方に存在する反射体を検出する。例えば、反射体検出部34は、画像IR、IL、I0のうち少なくとも一つの画像、又は、これらのうち少なくとも二つの画像を合成した画像中の閾値以上の高輝度部を、車両V前方に存在する反射体として検出する。反射体検出部34によって検出される反射体は、例えば、反射板、道路標識等の高反射体である。反射体検出部34は、例えば、制御部32が記憶部42に記憶された所定プログラムを実行することによって実現される。なお、閾値は、予め記憶部42に記憶されている。
眩惑判定部36は、反射体検出部34によって検出された反射体からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えるか否かを判定する。
具体的には、眩惑判定部36は、右照射画像IRに含まれる、反射体検出部34によって検出された反射体の輝度値BRと左照射画像ILに含まれる、反射体検出部34によって検出された反射体の輝度値BLとの合計が、眩惑閾値を超えているか否かを判定し、超えていると判定した場合、反射体検出部34によって検出された反射体からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えると判定する。一方、眩惑判定部36は、超えていないと判定した場合、反射体検出部34によって検出された反射体からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えないと判定する。眩惑判定部36は、例えば、制御部32が記憶部42に記憶された所定プログラムを実行することによって実現される。なお、眩惑閾値及び後述の認識閾値は、予め記憶部42に記憶されている。
寄与度算出部38は、反射体検出部34によって検出された反射体からの反射光に対する第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの寄与度を算出する。
寄与度を算出する理由は、次のとおりである。
本発明者は、反射体からの反射光に対する寄与度は、第1灯具ユニット20Rと第2灯具ユニット20Lとで同一ではなく、異なることを見出した。
図5及び図6は、反射体R1からの反射光に対する寄与度が第1灯具ユニット20Rと第2灯具ユニット20Lとで異なることを説明するための図である。
図5は、反射体R1がF型反射体(再帰性反射性素材の反射板)の例で、第1灯具ユニット20Rから照射された光RayRに関し、反射体R1に入射する光が100%、反射体R1で反射されて車両Vに戻ってくる反射光が90%であること、及び、第2灯具ユニット20Lから照射された光RayLに関し、反射体R1に入射する光が100%、反射体R1で反射されて車両Vに戻ってくる反射光が30%であること、を表す。
また、図6は、反射体R1がG型反射体(再帰性反射性素材の反射板)の例で、第1灯具ユニット20Rから照射された光RayRに関し、反射体R1に入射する光が100%、反射体R1で反射されて車両Vに戻ってくる反射光が10%であること、及び、第2灯具ユニット20Lから照射された光RayLに関し、反射体R1に入射する光が100%、反射体R1で反射されて車両Vに戻ってくる反射光が70%であること、を表す。
以上のように、反射体R1(特に、反射板)からの反射光に対する寄与度は、第1灯具ユニット20Rと第2灯具ユニット20Lとで同一ではなく、異なる。
ここで、再帰性反射部材の概要について、図15を参照しながら説明する。図15(a)は再帰性反射部材の構造の一例である。図15(b)は入射角と反射照度の関係を表すグラフである。
図15(a)に示すように、再帰性反射部材においては、ガラスビーズ表面での光の屈折と反射膜での反射を利用し、 最終的に入射角と反射角が等しくなるため、入射した方向に光を返すことができる。また、図15(b)に示すように、ガラスビーズ配向面に垂直に交わる線に対して入射する光の角度を入射角θ[度]とすると、 入射光照度に対する反射光照度は入射角θが0度のときに最大となり、θが0度から変化するほど反射照度は小さくなる。例えば、 図15(a)及び図15(b)に示すように、(a)入射角0度のとき反射照度が96%、 (b)入射角30度のとき反射照度が36%となる。なお、ガラスビーズ以外にプリズムによる光屈折を利用した再帰性反射部材もある。本実施形態は、どちらの再帰性反射部材にも適用可能である。
次に、F型反射体、G型反射体の定義について説明する。
図16(a)はF型反射体の定義について説明するための図で、図16(b)はG型反射体の定義について説明するための図である。
図16(a)に示すように、本実施形態では、車両進行面と基材設置面が45度の位置関係のとき、ビーズ配向面と車両進行面が平行の位置関係になるものをF型反射体と定義する。また、図16(b)に示すように、本実施形態では、ビーズ配向面と車両進行面が45度ずれた位置関係になるものをG型反射体と定義する。
以下、反射体R1がF型反射体(反射板)である前提で説明する。
寄与度は、次のようにして算出することができる。
例えば、寄与度算出部38は、右照射画像IR及び左照射画像ILに基づいて、寄与度を算出する。具体的には、寄与度算出部38は、右照射画像IRに含まれる、反射体検出部34によって検出された反射体の輝度値BRと、左照射画像ILに含まれる、反射体検出部34によって検出された反射体の輝度値BLと、に基づいて、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの寄与度を算出する。
第1灯具ユニット20Rの寄与度は、輝度値BRと輝度値BLとを加算した値を100とした場合の、輝度値BRが占める割合として算出できる。同様に、第2灯具ユニット20Lの寄与度は、輝度値BRと輝度値BLとを加算した値を100とした場合の、輝度値BLが占める割合として算出できる。
図7は、第1灯具ユニット20Rの寄与度が60、第2灯具ユニット20Lの寄与度が40の例である。
寄与度算出部38は、例えば、制御部32が記憶部42に記憶された所定プログラムを実行することによって実現される。
明るさ判定部40は、非照射画像I0に基づいて、車両V周囲の明るさを判定する。
次に、本実施形態の車両用前照灯システム10の動作の一例について説明する。図8は、車両用前照灯システム10の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、車両V前方に存在する反射板、歩行者の例である。
以下の処理は、主に、制御部32が記憶部42から読み込まれた所定プログラムを実行することにより実現される。
以下、説明の便宜のため、図9に示すように、車両V前方に高反射体である反射板R1及び低反射体である歩行者R2が存在する状況を例にして説明する。
まず、ヘッドランプスイッチ(図示せず)がオンされると(ステップS10:Yes)、制御部32は、第1灯具ユニット20Rが照射及び第2灯具ユニット20Lが非照射(図3(a)中のt1、t4参照)、第1灯具ユニット20Rが非照射及び第2灯具ユニット20Lが照射(図3(a)中のt2、t5参照)、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lがいずれも非照射(図3(a)中のt3、t6参照)を周期的に繰り返すように、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御する。
その際、制御部32は、デューティー比80%(図3(a)参照)となるように、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御する。
次に、撮像部30は、第1灯具ユニット20Rが照射、かつ、第2灯具ユニット20Lが非照射となる第1タイミング(ステップS12。図3(a)中のt1、t4参照)で、車両V前方(図9参照)を撮像する(ステップS14)。すなわち、右照射画像IRを撮像する。
次に、撮像部30は、第1灯具ユニット20Rが非照射、かつ、第2灯具ユニット20Lが照射となる第2タイミング(ステップS16。図3(a)中のt2、t5参照)で、車両V前方(図9参照)を撮像する(ステップS18)。すなわち、左照射画像ILを撮像する。
次に、撮像部30は、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lがいずれも非照射となる第3タイミング(ステップS20。図3(a)中のt3、t6参照)で、車両V前方(図9参照)を撮像する(ステップS22)。すなわち、非照射画像I0を撮像する。
次に、反射体検出部34は、撮像部30によって撮像された画像(画像データ)に基づいて、車両V前方に存在する高反射体である反射板R1を検出する(ステップS24)。
そして、車両V前方に存在する高反射体である反射板R1が検出された場合(ステップS24:Yes)、眩惑判定部36は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えるか否かを判定する(ステップS26)。
そして、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えると判定された場合(ステップS26:Yes)、寄与度算出部38は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光に対する第1灯具ユニット20Rの寄与度及び第2灯具ユニット20Lの寄与度を算出する(ステップS28)。
ここでは、図7に示すように、第1灯具ユニット20Rの寄与度60、第2灯具ユニット20Lの寄与度40が算出されたものとする。
次に、制御部32は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えないと判定される値(眩惑閾値)まで、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lのうち少なくとも寄与度算出部38によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度を変化させる(ステップS30)。図7中の数値20は、眩惑閾値まで、寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度を変化させたことで、寄与度60が寄与度20に変化した例である。
具体的には、制御部32は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えないと判定される値(眩惑閾値)まで、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lのうち少なくとも寄与度算出部38によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光のうち、反射体検出部34によって検出された反射板R1を含むエリアA(図9参照)を照射する照射光の光度を変化させる。
これは、制御部32が、寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)のDMD23を構成する各々のマイクロミラーのうち図9中のエリアAに対応するマイクロミラーのオンオフする周期を個別に制御してデューティー比を制御する(減少させる。図3(b)上段参照)ことで実現される。
このように、制御部32は、単位時間あたりの第1灯具ユニット20Rの照射時間及び第2灯具ユニット20Lの照射時間のうち少なくとも一方を変化させることで、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lのうち少なくとも一方の灯具ユニットの照射光の光度を変化させる。
以後、ヘッドランプスイッチがオフされるまで(ステップS10:No)、上記ステップS12〜S30の処理が繰り返し実行される。
なお、ステップS30で寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度のみを変化させる(減少させる)と法規を満たさなくなる場合、寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度を法規を満たす程度に低くし、さらに、寄与度が低い方の灯具ユニット(ここでは、第2灯具ユニット20L)の照射光の光度を変化させ(減少させ)てもよい。
なお、ステップS30で用いられる車両Vの運転者に眩惑を与えないと判定される値(眩惑閾値)は、固定値であってもよいし、明るさ判定部40の判定結果に応じて変化する値(例えば、車両V周囲の明るさが明るいほど小さい値)であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合、高反射体からの反射光による眩惑を抑制でき、かつ、低反射体が見えづらくなるのを抑制することができる車両用前照灯システム10を実現することができる。
これは、従来技術のように車両の前部左右両側に設けられた車両用前照灯の照射光度を左右同時に下げるのではなく、反射光が運転者に眩惑を与えないと判定される値まで、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lのうち少なくとも寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光の光度を変化させることで、照射範囲(本実施形態では、エリアA)全体の照射光度の低下を抑えながら反射板からの眩惑反射光光度のみを低下させることができることによるものである。その結果、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合であっても、車両Vの運転者は、歩行者などの低反射体を認識しつつ、反射板などの高反射体からの反射光による眩惑を受けづらくなる。
次に、本発明の第2実施形態である車両用前照灯システム10Aについて添付図面を参照しながら説明する。
図10は、第2実施形態の車両用前照灯システム10Aのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の車両用前照灯システム10Aは、上記第1実施形態の車両用前照灯システム10に対して低反射体検出部44を追加したものに相当する。それ以外、上記第1実施形態と同様の構成である。以下、上記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同一の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
低反射体検出部44は、上記反射体より反射率が低い低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)を赤外線を用いて検出するためのもので、例えば、赤外線カメラである。
次に、本実施形態の車両用前照灯システム10Aの動作の一例について説明する。図11は、本実施形態の車両用前照灯システム10Aの動作の一例を示すフローチャートである。
図11は、図8に示すフローチャート中のステップS24をステップS24Aに置き換え、ステップS30をステップS30Aに置き換え、さらにステップS32、S34を追加したものに相当する。
以下、説明の便宜のため、図9に示すように、車両V前方に高反射体である反射板R1及び低反射体である歩行者R2が存在する状況を例にして説明する。
まず、ヘッドランプスイッチ(図示せず)がオンされると(ステップS10:Yes)、制御部32は、第1灯具ユニット20Rが照射及び第2灯具ユニット20Lが非照射(図12(a)中のt1、t4参照)、第1灯具ユニット20Rが非照射及び第2灯具ユニット20Lが照射(図12(a)中のt2、t5参照)、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lがそれぞれ非照射(図12(a)中のt3、t6参照)を周期的に繰り返すように、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御する。
その際、制御部32は、デューティー比50%(図12(a)参照)となるように、各々の灯具ユニット20R、20L(DMD23を構成する各々のマイクロミラーのオンオフする周期)を制御する。
次に、撮像部30は、第1灯具ユニット20Rが照射、かつ、第2灯具ユニット20Lが非照射となる第1タイミング(ステップS12。図12(a)中のt1、t4参照)で、車両V前方(図9参照)を撮像する(ステップS14)。すなわち、右照射画像IRを撮像する。
次に、撮像部30は、第1灯具ユニット20Rが非照射、かつ、第2灯具ユニット20Lが照射となる第2タイミング(ステップS16。図12(a)中のt2、t5参照)で、車両V前方(図9参照)を撮像する(ステップS18)。すなわち、左照射画像ILを撮像する。
次に、撮像部30は、第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lがいずれも非照射となる第3タイミング(ステップS20。図12(a)中のt3、t6参照)で、車両V前方(図9参照)を撮像する(ステップS22)。すなわち、非照射画像I0を撮像する。
次に、反射体検出部34は、撮像部30によって撮像された画像(画像データ)に基づいて、車両V前方に存在する高反射体である反射板R1を検出する(ステップS24A)。また、これとともに、低反射体検出部44は、反射板R1より反射率が低い低反射体である歩行者R2を赤外線を用いて検出する(ステップS24A)。
そして、車両V前方に存在する反射板R1及び歩行者R2が検出された場合(ステップS24A:Yes)、眩惑判定部36は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えるか否かを判定する(ステップS26)。
そして、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えると判定された場合(ステップS26:Yes)、寄与度算出部38は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光に対する第1灯具ユニット20Rの寄与度及び第2灯具ユニット20Lの寄与度を算出する(ステップS28)。
ここでは、図13に示すように、第1灯具ユニット20Rの寄与度80、第2灯具ユニット20Lの寄与度20が算出されたものとする。
次に、制御部32は、寄与度算出部38によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度を変化させる(ステップS30A)。
具体的には、制御部32は、寄与度算出部38によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光のうち、反射体検出部34によって検出された反射板R1及び歩行者R2を含むエリアA(図9参照)を照射する照射光の光度を変化させる(例えば、0にする)。
次に、制御部32は、反射体検出部34によって検出された反射板R1からの反射光が車両Vの運転者に眩惑を与えないと判定される値(眩惑閾値)を下回り、かつ、低反射体検出部44によって検出された歩行者R2を認識できると判定される値(認識閾値)を上回るまで(ステップS32:Yes)、寄与度算出部38によって算出された寄与度が低い方の灯具ユニット(ここでは、第2灯具ユニット20L)の照射光のうち、反射体検出部34によって検出された反射板R1及び歩行者R2を含むエリアA(図9参照)を照射する照射光の光度を変化させる(ステップS32:No、S34。図13参照)。図13中の数値60は、眩惑閾値を下回り、かつ、認識閾値を上回るまで、寄与度が低い方の灯具ユニット(ここでは、第2灯具ユニット20L)の照射光の光度を変化させたことで、寄与度20が寄与度60に変化した例である。
これは、制御部32が、各々の灯具ユニット20R、20LのDMD23を構成する各々のマイクロミラーのうち図9中のエリアAに対応するマイクロミラーのオンオフする周期を個別に制御してデューティー比を制御する(図12(b)参照)ことで実現される。
以後、ヘッドランプスイッチがオフされるまで(ステップS10:No)、上記ステップS12〜S34の処理が繰り返し実行される。
なお、ステップS30Aで寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度を変化させると(例えば、0にすると)法規を満たさなくなる場合、寄与度が高い方の灯具ユニット(ここでは、第1灯具ユニット20R)の照射光の光度を法規を満たす程度に低くすることで、法規を満たしてもよい。
なお、ステップS32で用いられる車両Vの運転者に眩惑を与えないと判定される値(眩惑閾値)及び低反射体検出部44によって検出された歩行者R2を認識できると判定される値(認識閾値)は、固定値であってもよいし、明るさ判定部40の判定結果に応じて変化する値(例えば、車両V周囲の明るさが明るいほど小さい値)であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様、高反射体(例えば、反射板や道路標識)の近くに低反射体(例えば、歩行者や自転車等の移動体)が存在する場合、高反射体からの反射光による眩惑を抑制でき、かつ、低反射体が見えづらくなるのを抑制することができる車両用前照灯システム10Aを実現することができる。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、一つのエリア(例えば、図9に示すエリアA参照)のみ設定し、当該エリアを照射する照射光の光度を変化させる例について説明したが、これに限らない。例えば、図4に示すように、複数のエリア(図4又は図14に示す複数のエリアA、B、C参照)を設定し、当該複数のエリアそれぞれを照射する照射光の光度を個別に変化させてもよい。
なお、あるエリア(例えば、エリアA)に隣接するエリア(例えば、エリアB)に高反射体が存在する場合には、それぞれ単独で照射量を変化させるのではなく、各エリアの照度差が小さくなるようにするのが望ましい。
また、上記実施形態では、一つのエリア(例えば、図9に示すエリアA参照)に一つの反射体R1が存在する例について説明したが、これに限らない。例えば、一つのエリアに複数の反射体R1が存在していてもよい。
一つのエリアに複数の反射体R1が存在し、かつ、各々の反射体R1からの反射光に対する第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの寄与度が相違する場合(例えば、逆転する場合)、反射光強度が強い方の反射体R1からの反射光に対する第1灯具ユニット20R及び第2灯具ユニット20Lの寄与度に基づいて、図8、図11の処理を行うのが望ましい。
図14は、反射体(反射板R1)と灯具ユニット20R、20Lとの位置関係を説明するための図である。
図14に示すように、一つのエリア(例えば、エリアA)内に反射特性の異なる反射板R1(例えば、F型反射板及びG型反射板)が混在する場合、各々の反射板R1からの反射光(例えば、反射照度又は輝度)が平均化するように、各々の灯具ユニット20R、20Lを制御するのが望ましい。
また、上記実施形態では、第1灯具ユニット20R、第2灯具ユニット20Lとして、DMD23を備えた灯具ユニットを用いた例について説明したが、これに限らない。
例えば、第1灯具ユニット20R、第2灯具ユニット20Lとして、光偏向器(例えば、MEMSミラー)を備えた灯具ユニットを用いてもよいし、その他、照射光の光度を部分的に変化させることが可能なマトリックス状の光源を備えた灯具ユニットや、光源より照射された照射光の光度を光偏光機能によって部分的に変化させる液晶シャッタ機能を備えた灯具ユニットを用いてもよい。
また、上記実施形態では、光源21として、LEDやLD等の半導体発光素子を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、光源21として、バルブ光源、その他の光源を用いてもよい。また、光源21は、RGBレーザーを用いたものであってもよい。
上記各実施形態で示した各数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
上記各実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記各実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10、10A…車両用前照灯システム、20R…第1灯具ユニット、20L…第2灯具ユニット、21…光源、22…集光レンズ、24…投影レンズ、25…不用光吸収体、30…撮像部、32…制御部、34…反射体検出部、36…眩惑判定部、38…寄与度算出部、40…明るさ判定部、42…記憶部、44…低反射体検出部、A〜C…エリア、BR、BL…輝度値、IR…右照射画像、IL…左照射画像、I0…非照射画像、R1…反射体(反射板)、R2…歩行者、V…車両、t1〜t6…周期、α、β…標識

Claims (7)

  1. 車両に搭載される車両用前照灯システムにおいて、
    前記車両の前部右側に設けられた第1灯具ユニットと、
    前記車両の前部左側に設けられた第2灯具ユニットと、
    前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットの前記車両前方への照射光の光度を制御する制御手段と、
    前記車両前方を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて、前記車両前方に存在する反射体を検出する反射体検出手段と、
    前記反射体検出手段によって検出された反射体からの反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えるか否かを判定する眩惑判定手段と、
    前記眩惑判定手段によって前記反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えると判定された場合、前記反射光に対する前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットの寄与度を算出する寄与度算出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定される値まで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも前記寄与度算出手段によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光の光度を減少させる車両用前照灯システム。
  2. 前記制御手段は、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットが照射、非照射を交互に繰り返すように、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットを制御し、
    前記撮像手段は、前記第1灯具ユニットが照射、かつ、前記第2灯具ユニットが非照射となる第1タイミング、及び、前記第1灯具ユニットが非照射、かつ、前記第2灯具ユニットが照射となる第2タイミングで、前記車両前方を撮像し、
    前記寄与度算出手段は、前記第1タイミングで撮像された画像及び前記第2タイミングで撮像された画像に基づいて、前記寄与度を算出する請求項1に記載の車両用前照灯システム。
  3. 前記撮像手段は、さらに、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットがいずれも非照射となる第3タイミングで、前記車両前方を撮像し、
    さらに、前記第3タイミングで撮像された画像に基づいて、前記車両周囲の明るさを判定する明るさ判定手段を備え、
    前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定される値は、前記明るさ判定手段の判定結果の明るさが明るいほど小さい値である請求項2に記載の車両用前照灯システム。
  4. 前記制御手段は、単位時間あたりの前記第1灯具ユニットの照射時間及び前記第2灯具ユニットの照射時間のうち少なくとも一方を減少させることで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも一方の灯具ユニットの照射光の光度を減少させる請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用前照灯システム。
  5. 前記制御手段は、前記反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定される値まで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも前記寄与度算出手段によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光のうち、前記反射体検出手段によって検出された反射体を含むエリアを照射する照射光の光度を減少させる請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用前照灯システム。
  6. 前記反射体より反射率が低い低反射体を赤外線を用いて検出する低反射体検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記反射体検出手段によって検出された反射体からの反射光が前記車両の運転者に眩惑を与えないと判定され、かつ、前記低反射体検出手段によって検出された低反射体を認識できると判定されるまで、前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットのうち少なくとも前記寄与度算出手段によって算出された寄与度が高い方の灯具ユニットの照射光の光度を減少させる請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用前照灯システム。
  7. 前記第1灯具ユニット及び前記第2灯具ユニットは、DMDを備えた灯具ユニット、光偏向器を備えた灯具ユニット、又は、液晶装置を備えた灯具ユニットである請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用前照灯システム。
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