JP6840395B2 - 吸収性物品の含水率測定装置及び含水率測定方法 - Google Patents

吸収性物品の含水率測定装置及び含水率測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体を吸収させたオムツなどの吸収性物品の含水率を測定する含水率測定装置及び含水率測定方法に関する。
従来、吸収性・快適性に優れたオムツなどの吸収性物品を研究開発・製造する際に、適切な吸収性素材の選択や配置等を評価する一つの指標として吸収性物品に液体を滴下した際の含水率を測定することが行われている。
例えば、特許文献1に記載された水分測定装置は、オムツなどの吸収性物品である試験体の表面に残存する水分層に光線を照射して散乱光を発生させ、その散乱光を光電変換器によって電圧に変換して検出することで、試験体の表面に残存する水分を測定する表面水分測定装置が提案されている。
また、特許文献2に記載された水分測定装置は、着用者が椅子に座った姿勢、寝床に仰臥した姿勢など静止した状態を再現した状態で吸収性物品の表面にある水分を測定するための水分測定装置が提案されている。
特開平1−134231号公報(特許第2812440号) 特開2008−249609号公報(特許第4932568号)
しかしながら、上述の表面水分測定装置は、着用者が比較的動いていない座った姿勢、仰臥した姿勢などの静止した状態における吸収性物品に残存する水分を測定する表面水分測定装置であって、着用者の歩行(幼児の這い這いなどの這いつくばった状態で移動することも含む)や睡眠時の寝返り等の動作による吸収性物品の揺動状態における液体の吸収された含水率を測定するための含水率測定装置及び含水率測定方法がなかった。
また、オムツを着用した状態で日常生活を行う場合において、日常生活における様々な動作を再現するとともに、長時間の揺動状態における吸収性物品の含水率を精密に測定する含水率測定装置が望まれている。
本発明は、着用者の動作による吸収性物品の揺動状態を再現するとともに、該揺動状態おける吸収性物品の液体の含水率を常時測定することができ、吸収性・快適性に優れた高品質な吸収性物品を製造するための含水率測定装置及び含水率測定方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、吸収性物品の含水率を測定する測定部と、該測定部に液体を供給する液体供給部と、前記測定部及び前記液体供給部を制御する制御部と、を備えた前記吸収性物品の含水率を測定する含水率測定装置であって、前記測定部は、前記吸収性物品の表面に隣接して含水率を測定するためのセンサを備えたカートリッジと、該カートリッジを回動して吸収性物品の着用した状態における前記吸収性物品の揺動状態を再現する揺動手段と、前記カートリッジを上方に設置するための設置台と、を有することを特徴とする含水率測定装置である。
また、揺動手段は、駆動部の回転駆動力を前後方向のピストン運動に変換するリンクと、該リンクのピストン運動によって前記カートリッジ全体を前後方向に回動させるためのカートリッジの上方に配置された上下方向の回転軸部と、吸収性物品を装着して前記回転軸部に連動して回動するスイング板と、を有し、前記リンクのピストン運動によってカートリッジ全体を回転軸部の中心軸回りに回動させることが好ましい。
また、揺動手段は、カートリッジの上方に配置される上下方向の回転軸部の中心軸を所定の傾斜角で傾斜させるように前記カートリッジ全体を傾斜させる傾斜角度調整部と、中心軸回りに前記カートリッジ全体を回動させる回転駆動部と、を有することが好ましい。
また、揺動手段は、カートリッジ全体を支持する外枠と、該外枠内に固定された第一の回転軸で回動自在に軸支された内枠と、該内枠に固定された第二の回転軸に軸支されたカートリッジと、前記第一の回転軸及び前記第二の回転軸のそれぞれに独立に回転させる駆動部と、を備え、該第二の回転軸は、第一の回転軸の回転方向に対して直交するように配設されることが好ましい。
また、上述した構成に加え、カートリッジは、該カートリッジ内部の上辺近傍に水漏れ確認センサを有することが好ましい。
また、本発明の含水率測定方法は、上述した構成からなる含水率測定装置を用いて吸収性物品の含水率を測定する含水率測定工程を備えてなるものである。
また、上述した構成に加え、含水率測定工程は、吸収性物品の揺動運動と同時に行うことで、吸収性物品の含水率の常時測定することが好ましい。
また、上述した構成に加え、測定した吸収性物品の含水率の時間変化をグラフにして表示するグラフ表示工程を備えることが好ましい。
請求項1ないし記載の発明によれば、着用者の歩行(幼児の這い這い等を含む)や睡眠時の寝返り、走行等の動作による吸収性物品の揺動状態を再現し、その揺動状態における吸収性物品の含水率を測定することができ、吸収性・快適性に優れた高品質な吸収性物品を製造するための含水率測定装置、及び、吸収性物品の揺動状態における時間変化する含水率を常時測定することができる測定方法を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る含水率測定装置の一例を示す概略斜視図である。 図1のスイング板に吸収性物品を装着した状態における測定部の拡大斜視図である。 図2のA−A線拡大中央断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2の測定部におけるカートリッジ及びスイング板の一連の回動運動を示す平面図である。 本実施形態に係る含水率測定装置を用いて吸収性物品の含水率の時間変化の測定結果をプロットした図である。 第2の実施形態に係る含水率測定装置の測定部の揺動手段を示す概略正面図である。 図7の(a)側面図、(b)平面図である。 図7における傾斜角度を(a)90度、(b)マイナス90度にした状態を示す概略正面図である。 図6の測定部に液体漏れ確認用の水量確認センサ及び液体が漏れた際に受けるための受け皿を示す概略正面図である。 図10の側面図である。 第3の実施形態に係る含水率測定装置の測定部を示す概略斜視図である。 図12の測定部の揺動手段を示す(a)平面図、(b)カートリッジ周辺の正面透視図、(c)側面図である。 図12の測定部の揺動状態を示す(a)外枠の第一の回転軸によるカートリッジ及びスイング板の回動運動、(b)内枠の第二の回転軸によるカートリッジ及びスイング板の回動運動、を示す概念図である。
(実施形態)
本発明の実施形態について図に基づいて詳細に説明する。なお、吸収性物品Wはオムツ(或いはオムツや生理用ショーツなどの股下周辺に設けられた吸収パッドなどの吸収体)を例示している。また、以下の説明において、平面から見て測定部100の揺動手段140である駆動モータ141を備えた筺体側を前方とした前後方向及びそれに前後方向に直交する方向を左右方向、及び、垂直方向を上下方向とする。
含水率測定装置は、図1から図5に示すように、吸収性物品Wに液体が吸収された含水率を測定する測定部100と、該測定部100に液体を供給する液体供給部200と、測定部100及び液体供給部200を制御し得る制御部300と、を備えてなり、測定部100は、吸収性物品Wを湾曲した状態で支持する支持面111を備えた設置台110と、該設置台110上方に設置されるカートリッジ120と、着用者の動作による吸収性物品Wの揺動状態を再現する揺動手段140と、を有するものである。
カートリッジ120は、図3、図4に示すように、吸収性物品Wの表面に液体を供給する供給管123と、吸収性物品Wの含水率を測定するセンサ122と、供給される水量を確認するための水量確認センサ124と、を内包する箱体からなるものである。この箱体の外周側底面は、着用者の着用した状態を再現するために、人体の臀部等の形状等を簡易的に模した断面略半円形状の接触面121を有し、少なくともオムツ等の吸収性物品Wのみに接触し得る程度の面積を有するものであり、該接触面121は後述する供給管123の供給口123aを吸収性物品Wに向けて露出し得る開孔部を有するものである。なお、このカートリッジ120全体は、吸収性物品W、センサ122、及び、供給管123等を測定部100の外側から視認しやすくするためにガラスやプラスチックなどの透明素材を主体として形成することが好ましい(図3、図4参照)。
また、このカートリッジ120上部には、設置台110に設置させた状態のカートリッジ120を設置台110上方において回動自在に支持する回転軸部125を有する。この回転軸部125は、中心軸Z方向にカートリッジ120内部に連通する略筒状体に形成され、この回転軸部125の内周面側には、液体供給部200の接続管220等をカートリッジ120の箱体内部に案内する管状のガイド部123bを有し、この回転軸部125の外周側面には、固定板112に挟み込む第一周溝125aと、後述する揺動手段140の第三リンク145を固定する第二周溝125bと、が形成されている(図3、図4参照)。
設置台110は、上述のカートリッジ120を揺動運動可能にするために上方に設置するためのものであり、着用者が吸収性物品Wを着用した状態で支持し得るように断面略U字状に湾曲した支持面111と、上述のカートリッジ120の回転軸部125を回動自在に支持する固定板112と、を有し、支持面111は、カートリッジ120における吸収性物品Wとの接触面121に適合する形状であり、例えば、上述したカートリッジ120の外周側底面と同様の形状である断面略半円形状に形成することが好ましい(図3、図4参照)。
供給管123は、カートリッジ120内部に配設された後述する液体供給部200の接続管220と接続し、液体供給部200から供給された液体を吸収性物品Wの表面に供給する供給口123aを有するものである。この供給官123の供給口123aは、吸収性物品Wの表面近傍に配置し得るものであり、例えば、着用者が排泄した状態を再現するため、平面からみて、供給口123aの位置は箱体の内部の中心軸Zより前方側に約15度程度傾斜して位置させるものである。また、この供給口123a付近には、滴下される液量が液体供給部220より供給された液量に一致することを確認のために測定する水量確認センサ124を有していることが好適である(例えば、パナソニック(株)製デジタルファイバセンサなどが挙げられる。)(図3、図4参照)。
センサ122は、カートリッジ120の回動運動時においても精度よく測定し得るように光学式のものを使用するとともに、供給管123の供給口123a周囲に固定され、含水率の測定位置である所定の位置の近傍に配設される。このセンサ122は、2種類の波長1.3μm及び1.45μmの赤外線を照射する赤外線ダイオードを主体とする光源と、該光源から照射された赤外線が吸収性物品Wの表面の反射光を受光して検出するフォトダイオードを主体とする検出部と、を備えるものである。この2種類の波長のうち波長1.3μmは水に吸収されない参照光としてノイズを除去するために測定するとともに、水に吸収される波長1.45μmの反射光を測定することで、吸収性物品Wの含水率を測定するものである。また、このセンサ122は、供給口122a周辺の含水率をより一層精密に測定するために少なくとも2つ以上を並列に配設することが好適である(例えば、(株)フジワーク製の2波長水分センサーなどが挙げられる。)(図3、図4参照)。
含水率は、赤外線波長の反射光をセンサ122の検出部によって電圧値に変換したもの測定し、予め決められている校正表から与えられた換算係数を掛け合わせることで求められるものである。この換算係数は、乾いた状態の吸収性物品Wで測定したある電圧値を含水率0%と、水分を充分に含んだ状態の吸収性物品Wで測定したある電圧値を含水率100%と、を基準とする校正を行ったものを用いることが好適である。
揺動手段140は、設置台110の側方(前方側)に隣接して設けられた筐体内に配置された駆動モータなどからなる駆動部141と、該駆動部141の回転駆動力を前後方向(水平方向)のピストン運動に変換するリンクと、を備えるものである。このリンクは、駆動部141の回転軸に固定されたクランク142と、該クランク142に接続してピストン運動する略棒状の第一リンク143と、該第一リンク143の先端に略垂直方向に立ち上がるように固定された略棒状の第二リンク144と、該第二リンク144の一端に固定されるとともに、他端にカートリッジ120の回転軸部125と固定される略平板扇形状の第三リンク145と、からなるものである。また、他の揺動手段として、図4に示すように、この第二リンク144に第三リンク145よりも上方に延伸して形成した把持部146を設けることで、手動での第三リンク145を前後方向にピストン運動させてカートリッジ120及びスイング板130を回転させ、吸収性物品Wを揺動運動させることも可能である。
上述した揺動手段140において、スイング板130は、着用者の腰部に位置するようにカートリッジ120上面に対して略平行に配置させることが好ましく、前後方向に対して振れ角θを概ね38度以下で回転軸部125の中心軸Z回りに回動させることで、着用者の歩行動作におけるオムツなどの吸収性物品Wの揺動状態を再現しているものである(図5参照)。
液体供給部200は、図1に示すように、液体を保存するボトル230と、該ボトル230から供給管123に液体を汲み上げるポンプ210と、該ポンプ210と供給管123とを接続する接続管220と、を備えるものである(例えば、ヤマト科学(株)製可変ポンプ等が挙げられる。)。この接続管220は、内径5mm程度の管状に形成されたシリコン樹脂性の弾性チューブなどが好適である(例えば、ヤマト科学(株)製シリコンチューブなどが挙げられる。)。
制御部300は、図1に示すように、上述した液体供給部200のポンプ210による液体供給量及び供給時間等の設定、測定部100のセンサ122の起動、及び、揺動手段140における駆動モータの141の駆動、などの様々な基本操作の制御を行う操作部と、測定した含水率のグラフ等を表示する表示部310と、測定した含水率を外部端末(PC)に出力する出力部と、備えるものである。この表示部310は、感圧式センサなどを備えた液晶画面を用いて操作画面を表示してもよい。また、この外部端末(PC)にも、グラフ等をプロットして表示するデータ処理手段等を備えることが好適である。
吸収性物品Wは、着用して排泄等の液体を吸収するものであればよく、例えば、オムツ(紙製、布製、子供用、大人用等を含む)、生理用ナプキン、医療用シーツなどが挙げられる。これらの吸収性物品Wの表面には、高い吸収性・水分保持性を備えたポリアクリル酸ナトリウムなどの高吸収性高分子を主体として形成された吸収体が設けられている。
液体は、尿や血液などの体液などが挙げられる。後述する含水率測定方法において、体液に含まれる成分である化合物(塩化ナトリウム、塩化カリウム等)を水に混合して所定の成分比に調整された人口尿、人口血液、生理食塩水等を用いて測定してもよい。
次に、上述した構成からなる含水率測定装置によって吸収体物品Wに吸収された液体の含水率を測定する含水率測定工程(S1−S5)を備えた含水率測定方法について詳細に説明する。
(S1)測定対象である吸収性物品Wは、吸収性物品W上方から測定部100のカートリッジ120で吸収性物品Wを設置台110の支持面111で挟持させるとともに、着用者の腰部の位置に当たるスイング板130に吸収性物品Wの腰回りを装着させることで着用者が吸収性物品Wを着用した状態を擬似的に再現する。
(S2)このとき、測定部100のセンサ122及び供給管123の供給口123aを所定の測定位置である中心軸Zより前方15度傾斜させた位置に配置して、着用者が排泄した際に液体が滴下され得る位置の状態を再現する。
(S3)次に、揺動手段140によって測定部100のカートリッジ120及びスイング板130を回動運動させることで着用者の歩行動作における吸収性物品Wの揺動状態を再現するとともに、液体供給部200から液体を供給管123に供給し、供給口123aから所定量の液体を吸収性物品Wに断続的に所定時間(数分から数時間)を空けて数回滴下する。この各回における滴下液量は、概ね1000cc以下とすることが好ましい。
(S4)上記工程S3と同時に、センサ122の光源より赤外線波長を照射して、吸収性物品Wで反射された赤外線によって検出された電圧値を測定し、該電圧値を予め決められた校正表の換算係数を掛け合わせることで算出された含水率を表示する。このとき、この換算係数は、予め乾燥した吸収性物品W及び充分に水分を含んだ状態の吸収性物品Wにおける電圧値を測定し、それぞれ含水率0%及び100%に校正したものを使用することが好ましい。
(S5)上記工程S1−S3を数分から数時間等の所望の時間を制御部300で制御し、測定を繰り返すと同時に、表示部310に測定した含水率及びその時間変化のグラフをプロットして表示する。また、測定したデータを外部端末(PC)に出力して保存及びグラフのプロット等を行ってもよい。
上述した含水率測定工程(S1−S5)によって測定された含水率の測定結果を、吸収性物品Wの含水率の時間変化をグラフとしてプロットした一例を図6に示す(グラフ表示工程)。
このように、上述した本実施形態によって、着用者の歩行動作による吸収性物品Wの揺動状態を再現するとともに、該揺動状態において吸収性物品Wの含水率の時間変化を常時測定することができる含水率測定装置及び含水率測定方法を提供することが可能である。
また、第2の実施形態として、図7、8、9に示すように、測定部100における上下方向の回転軸部125の軸心である中心軸Zを所定の傾斜角度γで傾斜させる傾斜角度調整部151と、この中心軸Z回りにカートリッジ120を回動させる回転駆動部152と、を備えた吸収性物品Wの揺動手段150について詳細に説明する。なお、上述した実施形態の構成と共通する部分は、図面に番号のみ付し詳細な説明については省略する。
傾斜角度調整部151は、図8(a)に示すように、設置台110の上方に設置するカートリッジ120全体を支持する脚部151aと、該脚部151aから上方に立設された支柱部151bと、該支柱部151bから脚部151aの支持面111に対して略水平方向に軸着するとともに先端に測定部100の回転軸部125を固定する固定軸部151cと、該固定軸部151cを回転させる駆動モータ151dと、を備えてなるものである。この駆動モータ151dは、複数の回転ギア151f、151fによって固定軸部151cと噛合させて所定の回転動作をさせることで、測定部100の回転軸部125における中心軸Zを所望の傾斜角度γに傾斜させるものである。また、この駆動モータ151dは、制御部300に接続して所望の傾斜角度γを任意に入力することで、カートリッジ120を所望の傾斜角度γで傾斜させるように制御することが好ましい。
回転駆動部152は、図8(b)に示すように、測定部100のカートリッジ120の上方に位置し、測定部100の回転軸部125に隣接するように固定され、カートリッジ120の回転軸部125の外周に設けられた伝動ギア125cと、該伝動ギア125cと噛合してカートリッジ120を中心軸Z回りに回動させる回転ギア152aと、該回転ギア125aを回転させる駆動モータ125bと、を備えてなるものである。この駆動モータ152bの回転数・回転方向等は制御部300に接続して制御することが好ましい。
この第2の実施形態によって、例えば、図9(a)に示す傾斜角度γを90度とした場合、着用者が寝床で仰臥した状態で身体を回転させる寝返りをした動作による吸収性物品Wの揺動状態を再現した状態での吸収性物品の含水率を測定することが可能である。また、図9(b)に示す傾斜角度γをマイナス90度とした場合、着用者が寝床でうつ伏せになった状態で身体を回転させる寝返り動作による吸収性物品Wの揺動状態を再現した状態での含水率を測定することが可能である。また、図9の(a)(b)のような動作を繰り返して振り子のように運動させることで、ブランコ等の遊具に乗ることや自動車等に乗車する際に、歩行や着座した状態に比べてより激しい揺動状態を再現した状態における吸収性物品Wの含水率を測定することが可能である。
また、上述した第2の実施形態に加え、図10、11に示すように、測定部100のカートリッジ120内部の上辺近傍に水漏れ確認センサ126(水量確認センサ124と同様のもの)を取り付けることで、測定部100のカートリッジ120を揺動させた際に吸収性物品Wであるオムツを着用した状態において、着用者の腰部周辺での液体漏れを確認することができる。また、液体が漏れた場合においても、カートリッジ120の揺動する範囲を平面からみてカバーでき得る程度の幅を少なくとも有する略長方形状の受け皿113を備えつけることが好ましい。
また、第3の実施形態として、図12、13、14に示すように、測定部100のカートリッジ120を上下方向に揺動する揺動手段160について詳細に説明する。
揺動手段160は、設置台110に設置する測定部100全体を固定する略方形状の外枠161と、該外枠161内に第一の回転軸161aで回動自在に支持された略方形状の内枠162と、該内枠162内に設けられた第二の回転軸162aと、該カートリッジ120に連動して揺動する吸収性物品Wを固定するためのスイング板130と、を備え、第二の回転軸162aは、該内枠162の回転方向に対して直交するように設けられたものである。すなわち、第一の回転軸161aはカートリッジ120と内枠162とを回動運動させ(図14(a)参照)、第二の回転軸162aは内枠162によって構成される平面に対してカートリッジ120を回動運動させる(図14(b)参照)。
この第一の回転軸161a及び第二の回転軸162aの駆動部は、回転方向を切替えることが可能な駆動モータなどからなる駆動部161b、162bを外枠161及び内枠162にそれぞれ直接固定するものである。また、これらの駆動部161b、162bの回転数・回転方向等は制御部300に接続して制御する。
この第3の実施形態によって、外枠161の第一の回転軸161aによるカートリッジ120及びスイング板130の回動運動と、内枠162の第二の回転軸162aによるカートリッジ120及びスイング板130の回動運動と、の組み合わせによる吸収性物品Wの揺動手段160によって、着用者がより激しく運動した動作、例えば、走行等の急激な動作による吸収性物品Wの揺動状態を再現することができ、そのような揺動状態においても、吸収性物品Wの含水率を測定することができる含水率測定装置を提供することが可能である。
上記の実施形態では本発明の好ましい実施形態を複数例示したが、本発明は上記の実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で改善や変更が可能である。例えば、測定部全体を覆うカバーを備え、内部に湿度計を組み込むことで湿度を同時に測定すること、又は、測定部上方に錘等を組み込んだ荷重印加手段を加えることで着用者の体重による負荷を加えた状態を再現すること、又は、着用者の体温などを再現するために電熱線などによる温度調整手段、など測定対象である吸収性物品に合わせて適宜に変更することが可能である。
W…吸収性物品、θ…振れ角、Z…中心軸、γ…傾斜角度
100…測定部、
110…設置台、111…支持面、112…固定板、113…受け皿、
120…カートリッジ、121…接触面、122…センサ、123…供給管、123a…供給口、123b
…ガイド部、124…水量確認センサ、125…回転軸部、125a…第一周溝、125b…第二周溝、 125c…伝動ギア、126…水漏れ確認センサ、
130…スイング板、
140…揺動手段、141…駆動モータ、142…クランク、143…第一リンク、144…第二リンク、145…第三リンク、146…把持部、
150…揺動手段、151…傾斜角度調整部、151a…脚部、151b…支柱部、151c…固定軸部、151d…駆動モータ、151f…回転ギア、152…回転駆動部、152a…回転ギア、152b…駆動モータ、
160…揺動手段、161…外枠、161a…第一の回転軸、161b…駆動部(駆動モータ)、162…内枠、162a…第二の回転軸、162b…駆動部(駆動モータ)、
200…液体供給部、210…ポンプ、220…接続管、230…ボトル、
300…制御部、310…表示部

Claims (7)

  1. 吸収性物品の含水率を測定する測定部と、該測定部に液体を供給する液体供給部と、前記測定部及び前記液体供給部を制御する制御部と、を備えた前記吸収性物品の含水率を測定する含水率測定装置であって、
    前記測定部は、前記吸収性物品の表面に隣接して含水率を測定するためのセンサを備えたカートリッジと、該カートリッジを回動して吸収性物品の着用した状態における前記吸収性物品の揺動状態を再現する揺動手段と、前記カートリッジを上方に設置するための設置台と、を有し、
    前記揺動手段は、駆動部の回転駆動力を前後方向のピストン運動に変換するリンクと、該リンクのピストン運動によって前記カートリッジ全体を前後方向に回動させるための前記カートリッジの上方に配置される上下方向の回転軸部と、前記吸収性物品を装着して前記回転軸部に連動して回動するスイング板と、を有し、前記リンクのピストン運動によって前記カートリッジ全体の回転軸部を中心軸として回動させることを特徴とする含水率測定装置。
  2. 揺動手段は、カートリッジの上方に配置される上下方向の回転軸部の中心軸を所定の傾斜角で傾斜させるように前記カートリッジ全体を傾斜させる傾斜角度調整部と、前記中心軸回りに前記カートリッジ全体を回動させる回転駆動部と、を有することを特徴とする請求項1記載の含水率測定装置。
  3. 揺動手段は、測定部を支持する外枠と、該外枠内に固定された第一の回転軸で回動自在に軸支された内枠と、該内枠に固定された第二の回転軸に軸支されたカートリッジと、前記第一の回転軸及び前記第二の回転軸のそれぞれに独立に回転させる駆動部と、を備え、
    該第二の回転軸は、第一の回転軸の回転方向に対して直交するように配設されることを特徴とする請求項1記載の含水率測定装置。
  4. カートリッジは、該カートリッジ内部の上辺近傍に水漏れ確認センサを有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の含水率測定装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか一項に記載された含水率測定装置を用いて吸収性物品の含水率を測定する含水率測定工程を備えたことを特徴とする含水率測定方法。
  6. 含水率測定工程は、吸収性物品の揺動運動と同時に行うことで、吸収性物品の含水率の常時測定することを特徴とする請求項記載の含水率測定方法。
  7. 測定した吸収性物品の含水率の時間変化をグラフにして表示するグラフ表示工程を備えたことを特徴とする請求項記載の含水率測定方法。
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