JP6840381B2 - 歩行訓練装置、歩行訓練評価方法、及びプログラム - Google Patents

歩行訓練装置、歩行訓練評価方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、歩行訓練装置、歩行訓練評価方法、及びプログラムに関する。
従来、歩行周期にあわせて股・膝・足関節駆動部を駆動し両下肢を協調させて動作させるとともに、生体情報計測手段により計測された生体情報を基に訓練者の訓練状況を評価し、訓練者の歩幅と歩行周期の一方あるいは両方を変更することができる歩行訓練装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−74063号公報
特許文献1の歩行訓練装置は、下肢駆動や足関節駆動が必要であり、これらの駆動の協調も必要であるので、歩行訓練装置の機構が大型化し、歩行訓練の評価装置が複雑化することがある。そのため、特許文献1の歩行訓練装置は、大きな病院や研究機関において用いられる。
本開示は、上述した従来の状況に鑑みてなされたものであり、機構を簡素化して人物の歩行の訓練を容易に評価できる歩行訓練装置、歩行訓練評価方法、及びプログラムを提供する。
本開示の一態様の歩行訓練装置は、所定の方向に反復移動可能であり、人物の第1の足が載置される第1の載置台と、前記所定の方向に反復移動可能であり、前記人物の第2の足が載置される第2の載置台と、前記第1の載置台に設けられ、前記第1の足の踵側による圧力を検出する第1の圧力センサと、前記第1の載置台に設けられ、前記第1の足の爪先側による圧力を検出する第2の圧力センサと、前記第2の載置台に設けられ、前記第2の足の踵側による圧力を検出する第3の圧力センサと、前記第2の載置台に設けられ、前記第2の足の爪先側による圧力を検出する第4の圧力センサと、前記第1の載置台に固定される第1の足保持部材と、前記第2の載置台に固定される第2の足保持部材と、前記第1の足保持部材に設けられ、前記第1の足の甲側による圧力を検出する第5の圧力センサと、前記第2の足保持部材に設けられ、前記第2の足の甲側による圧力を検出する第6の圧力センサと、前記第1の圧力センサ、前記第2の圧力センサ、前記第3の圧力センサ、前記第4の圧力センサ、前記第5の圧力センサ及び前記第6の圧力センサの少なくとも1つにより検出された圧力に基づいて、前記人物の歩行訓練の評価を行う制御部と、を備える。
本開示の一態様の歩行訓練方法は、第1の圧力センサが、所定の方向に反復移動可能であり人物の第1の足が載置される第1の載置台において、前記第1の足の踵側による第1の圧力を検出するステップと、第2の圧力センサが、前記第1の載置台において、前記第1の足の爪先側による第2の圧力を検出するステップと、第3の圧力センサが、前記所定の方向に反復移動可能であり前記人物の第2の足が載置される第2の載置台において、前記第2の足の踵側による第3の圧力を検出するステップと、第4の圧力センサが、前記第2の載置台において、前記第2の足の爪先側による第4の圧力を検出するステップと、第5の圧力センサが、前記第1の載置台に固定される第1の足保持部材において、前記第1の足保持部材に設けられ、前記第1の足の甲側による第5の圧力を検出するステップと、第6の圧力センサが、前記第2の載置台に固定される第2の足保持部材において、前記第2の足の甲側による第6の圧力を検出するステップと、制御部が、前記第1の圧力、前記第2の圧力、前記第3の圧力、前記第4の圧力、前記第5の圧力、及び前記第6の圧力のうち少なくとも1つに基づいて、前記人物の歩行訓練の評価を行うステップと、を有する。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータに、所定の方向に反復移動可能であり人物の第1の足が載置される第1の載置台において第1の圧力センサにより検出された、前記第1の足の踵側による第1の圧力の情報を取得するステップと、前記第1の載置台において第2の圧力センサにより検出された、前記第1の足の爪先側による第2の圧力の情報を取得するステップと、前記所定の方向に反復移動可能であり前記人物の第2の足が載置される第2の載置台において第3の圧力センサにより検出された、前記第2の足の踵側による第3の圧力の情報を取得するステップと、前記第2の載置台において第4の圧力センサにより検出された、前記第2の足の爪先側による第4の圧力の情報を取得するステップと、前記第1の載置台に固定される第1の足保持部材において第5の圧力センサにより検出された、前記第1の足の甲側による第5の圧力の情報を取得するステップと、前記第2の載置台に固定される第2の足保持部材において第6の圧力センサにより検出された、前記第2の足の甲側による第6の圧力の情報を取得するステップと、前記第1の圧力、前記第2の圧力、前記第3の圧力、前記第4の圧力、前記第5の圧力、及び前記第6の圧力のうち少なくとも1つに基づいて、前記人物の歩行訓練の評価を行うステップと、を実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、機構を簡素化して人物の歩行訓練を容易に評価できる。
第1の実施形態の歩行訓練装置の外観例を示す斜視図 駆動ユニットの機構例を示す平面図 駆動ユニットの機構例を示す側面図 歩行訓練装置のハードウェア構成例を示すブロック図 操作パネルの外観例を示す正面図 歩行訓練において表示されるモニタの画面例を示す図 歩行訓練装置の各機能例を示すブロック図 歩行訓練装置の評価機能の詳細の一例を示すブロック図 前後スライド動作の訓練例を説明する図 歩行訓練装置による前後スライド動作時の動作例を示すフローチャート 歩行訓練装置による前後スライド動作時の動作例を示すフローチャート(図8の続き) 歩行訓練の評価結果が表示された操作パネルのモニタの画面例を示す図 歩行訓練の評価結果が表示された操作パネルのモニタの画面例を示す図 歩行訓練の評価結果が表示された操作パネルのモニタの画面例を示す図 条件Cを考慮した場合の歩行訓練装置による歩行訓練手順の一例を示すフローチャート 変形例における駆動ユニットの機構を示す平面図 変形例における駆動ユニットの機構を示す側面図 第2の実施形態における駆動ユニットの機構例を示す平面図 第2の実施形態における駆動ユニットの機構例を示す側面図 上下スライド動作の訓練を説明する図 歩行訓練装置による上下スライド動作時の動作例を示すフローチャートを示すフローチャート 歩行訓練装置による上下スライド動作時の動作例を示すフローチャート(図15の続き)
以下、歩行訓練装置、歩行訓練評価方法、及びプログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の歩行訓練装置5の外観を示す斜視図である。歩行訓練装置5は、駆動ユニット10と、駆動ユニット10を載置して固定するベース(基台)6と、ベース6の前端部に取り付けられ、訓練者が把持可能な門形のフレーム8と、を含む構成を有する。フレーム8の上部中央には、訓練者が操作可能な操作パネル20が取り付けられる。ベース6の前側には、マイコン40が配置されてよい。フレーム8は、門形以外の形状でもよい。なお、本実施形態での「前」、「後」、「左」、「右」の方向は、図1の矢印にて示されている。
本実施形態では、前後方向における歩行訓練を想定する。そのため、ベース6は、水平方向と平行に設置される。
図2A及び図2Bは、駆動ユニット10の機構を説明する図である。図2Aは、駆動ユニット10の機構を示す平面図である。図2Bは、駆動ユニット10の機構を示す側面図である。
駆動ユニット10は、訓練者の左右の足がそれぞれ載置されるステップ台13(13L,13R)と、左右一対のステップ台13L,13Rを前後方向に移動させるスライダ機構12と、スライダ機構12を駆動するモータ11(図3参照)と、を備える。スライダ機構12は、ステップ台13L,13Rをそれぞれ前後方向に案内するガイド部材17と、ステップ台13L,13Rを支持し、ガイド部材17に沿って旋回するチェーン18と、モータ11からの駆動力をスプロケット15に伝達するモータギア11Aと、チェーン18が旋回自在に巻き付けられたスプロケット15と、を有する。モータギア11Aは、スプロケット15を正転又は逆転で駆動する。
ステップ台13は、歩行訓練に必要な最小限の範囲で、訓練者の足部の支持や拘束を行う。そのため、歩行訓練時に自由に動作可能な下肢の部分が多いので、訓練者は、駆動ユニット10に対する姿勢を調整可能である。ここでの足部は、例えば、足保持部材14L,14Rに包囲される足の部分(例えば、踝周辺から下側(下肢先端側)の部分、踝よりも下側の部分)でよい。
ステップ台13には、複数の圧力センサ56が設けられ、例えば埋設される。ステップ台13Lの上面(載置面の一例)には、左足の前側(爪先側ともいう)の足圧(足による圧力、単に「圧力」ともいう)を検出する左前用の圧力センサ56LFと、左足の後側(踵側ともいう)の足圧を検出する左後用の圧力センサ56LBと、が設けられる。ステップ台13Rの上面には、右足の前側(爪先側)の足圧を検出する右前用の圧力センサ56RFと、右足の後側(踵側)の足圧を検出する右後用の圧力センサ56RBと、が設けられる。
圧力センサ56は、所定閾値以上の圧力である場合に圧力を検出し(オンを検出し)、所定閾値未満の圧力である場合に圧力を検出しなくて(オフを検出して)よい。これにより、歩行訓練装置5は、圧力センサ56の検出において非線形性が強い場合でも、圧力の検出精度の劣化を抑制できる。また、圧力センサ56は、圧力の具体的な値を検出してもよい。これにより、歩行訓練装置5は、圧力の強さをより詳細に認識できる。本実施形態では、主に圧力のオンオフで検出されることを例示する。
ステップ台13(13L,13R)の上面には、それぞれ、足保持部材14(14L,14R)が設けられる。足保持部材14は、訓練者の足が着脱し易いようなスリッパ型でよい。足保持部材14L,14Rは、スリッパ型以外の形状でもよい。足保持部材14は、柔軟性を有する素材により形成されてよい。
足保持部材14は、訓練者の左右の足が足保持部材14の内部で接地状態から浮上することを許容する。訓練者は、足保持部材14から所定の距離(例えば1cm)足を浮上させる。各圧力センサ56に対応する足の部分が接地していると、圧力センサ56により圧力が検出され、各圧力センサ56に対応する足の部分が浮上していると、圧力センサ56により圧力が検出されない状態となる。訓練者は、歩行が困難な人物であり、十分に足を浮上させることができない場合もあるので、歩行訓練装置5が後述するスライド動作を行うと、すり足のような歩行状態となり得る。
足保持部材14Lの左足の甲と接触する部分(甲側)には、左足の甲からの圧力を検出する左甲用の圧力センサ56LIが設けられてもよい。同様に、足保持部材14Rの右足の甲と接触する部分(甲側)には、右足の甲からの圧力を検出する右甲用の圧力センサ56RIが設けられてよい。
駆動ユニット10では、モータ11が駆動し、モータギア11Aを介して正転・逆転の動作を開始すると、モータギア11Aに軸支されたスプロケット15が回動し、チェーン18を旋回させる。チェーン18が矢印aに示すように、時計方向又は反時計方向に旋回すると、チェーン18に支持されたステップ台13L,13Rは、矢印bに示すように、前後方向に摺動する。
ステップ台13Lとステップ台13Rとの間のチェーン18を介した長さは、変化しない。よって、ステップ台13Lとステップ台13Rとは、チェーン18の旋回とともに移動することで、反対方向に移動する。つまり、ステップ台13Lが後側の端点PT1に位置する場合、ステップ台13Rが前側の端点PT4に位置する。ステップ台13Lが前側の端点PT2に位置する場合、ステップ台13Rが後側の端点PT3に位置する。ステップ台13Lが前後方向の可動範囲の中央に位置する場合、ステップ台13Rが前後方向の可動範囲の中央に位置する。これにより、訓練者は、ステップ台13Lに足を載置することで、ステップ台13とともに足が移動するので、疑似的に歩行時の足の動きを体験できる。
図3は歩行訓練装置5のハードウェア構成を示すブロック図である。歩行訓練装置5は、駆動ユニット10、マイコン40、センサユニット50、及び操作パネル20を有する。
駆動ユニット10は、前述したように、モータ11、スライダ機構12、及び左右一対のステップ台13L,13Rを含む。モータ11は、モータギア11Aを介して回転動力を伝達するサーボモータでよい。スライダ機構12は、モータギア11Aにより駆動されるスプロケット15に巻き掛けられたチェーン18の旋回に従い、チェーン18に支持されたステップ台13L,13Rを前後方向に摺動(スライド移動)させる。
マイコン40は、歩行訓練装置5の各部の動作を制御する。マイコン40は、例えば、プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit))、入出力ポート、タイマ42、カウンタ41、メモリ43、を有してよい。メモリ43は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を有してよい。マイコン40は、ワンボードマイコンで構成されてもよいし、汎用のPC(Personal Computer)、タブレット端末等で構成されてもよい。
マイコン40は、訓練者の歩行訓練に関する処理(例えばデータや情報の取得処理、記録処理、演算処理、表示処理、音声出力処理)を行う。マイコン40は、モータ11をサーボ制御し、ステップ台13L,13Rを目標の足位置に位置決めしてよい。歩行訓練では、訓練者の左右の足の踵側(例えば足裏の中央よりも踵側)及び爪先側(例えば足裏の中央よりも爪先側)の接地及び浮上の状態を基に、訓練者の歩行レベルが判定されてよい。歩行訓練を行うための訓練コースは、複数用意されてよい。訓練コース毎に、異なる評価基準で歩行訓練の結果が評価されてよい。
メモリ43は、歩行訓練により得られたデータ(例えば各圧力センサの値)を記録し、蓄積してよい。つまり、メモリ43は、訓練中に検出される、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFによる圧力の時間変化を示す検出パターンを保持してよい。メモリ43は、更に、訓練中に検出される、圧力センサ56LI,56RIによる圧力の時間変化を示す検出パターンを保持してよい。
メモリ43は、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFにより検出されるべき圧力の時間変化を示す目標パターンの情報を保持してよい。メモリ43は、更に、圧力センサ56LI,56RIにより検出されるべき圧力の時間変化を示す目標パターンの情報を保持してよい。目標パターンは、訓練者が歩行訓練時に左右の足の爪先側及び踵側のうち、どの部分を接地させるか浮上させるかを指示する指示情報となる。例えば、目標パターンが左足の爪先側及び踵側の両方接地させる指示である場合、立脚指示となる。目標パターンが右足の爪先側及び踵側の両方接地させない指示である場合、遊脚指示となる。
メモリ43は、歩行訓練に係る各種設定情報を保持してよい。設定情報には、例えば、設定されている訓練コースの情報、歩行訓練するためのステップ台13のスライド速度の情報、が含まれてよい。
センサユニット50は、圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBを含む。センサユニット50は、圧力センサ56LI、圧力センサ56RIを含んでもよい。なお、左右いずれかの足の踵側にかかる圧力を検出する圧力センサ56LB,56RBを、後圧センサとも称する。左右いずれかの足の爪先側にかかる圧力を検出する圧力センサ56LF,56RFを、単に前圧センサとも称する。左足にかかる圧力を検出する圧力センサ56LF,56LBを、左圧センサとも称する。同様に、右足にかかる圧力を検出する圧力センサ56RR,56RBを、右圧センサとも称する。
圧力センサ56LIによって検出される左足の甲にかかる圧力、及び圧力センサ56RIによって検出される右足の甲にかかる圧力は、歩行訓練の中級者や上級者(中級コースや上級コース)による歩行訓練の評価に用いられてよい。
操作パネル20は、スピーカ21、LED(Light Emitting Diode)25、モニタ30、及び操作スイッチ35を有してよい。
図4は操作パネル20の外観を示す正面図である。操作スイッチ35(図4では操作SWで示される)は、訓練コースの設定(手動設定)を行う選択スイッチ35z、電源スイッチ35y、開始ボタン35x、終了ボタン35w、緊急停止を行う緊急停止ボタン35v、タイマスイッチ35u、等を有してよい。
スピーカ21は、図4では不図示であるが、例えば、操作パネル20の側面に配置されてよいし、他の位置に配置されてもよい。スピーカ21は、訓練コース毎に設けられる後述する条件をクリアしたこと、歩行訓練の評価、訓練コースの推奨、等を音声で訓練者に報知してよい。スピーカ21は、足の浮上(上げ)及び接地(下げ)の動作の指示をモニタ30による点滅表示と同時に音声で出力してよい。スピーカ21は、目標パターンと検出パターンとが一致して訓練者が歩行した場合、その旨(目標と一致した旨)を示す音を出力してよい。
LED25は、光の点灯や点滅により訓練者による歩行訓練の評価や訓練中の状態を表示する。歩行訓練の評価の一例として、「よくできたので上のコースで」、「この調子で頑張りましょう」、「ひとつ下のコースで」のメッセージを示すLED25が点灯する。「よくできたので上のコースで」は、訓練者の現在の訓練コースよりも難易度の高い訓練コースを推奨又は設定することを示すメッセージの一例である。「この調子で頑張りましょう」は、訓練者の現在の訓練コースを次回も継続することを示すメッセージの一例である。「ひとつ下のコースで」は、訓練者の現在の訓練コースよりも難易度の低い訓練コースを推奨又は設定することを示すメッセージの一例である。
モニタ30は、マイコン40の制御に従い、歩行訓練における、左右の足の目標位置や左右の足の爪先側及び踵側にかかる圧力の有無を表示する。モニタ30は、足圧と足位置との情報を含む目標パターンに従って、点灯表示や点滅表示してよい。目標パターンは、訓練コースに応じて変化してよい。
モニタ30は、足圧をかけるべき位置(例えば右足、左足、踵側、爪先側)を、所定の形状(例えば円)で表示してよい。モニタ30は、所定の形状を塗りつぶして表示された場合、その位置に対応する足の部分で圧力センサ56を押圧するという目標パターンの指示、つまり足の該当部分を接地する指示であることを示してよい。モニタ30は、所定の形状を塗りつぶさずに輪郭で表示された場合、その位置に対応する足の部分で圧力センサ56を押圧しないという目標パターンの指示、つまり足の該当部分を接地せずに浮かせる指示であることを示してよい。モニタ30は、目標パターンの指示通り達成できた場合、つまり目標パターンと検出パターンとが一致した場合、目標パターンの指示時と同じ表示態様(例えば同じ色、同じ点灯パターン)で表示してよい。モニタ30は、目標パターンの指示通り達成できなかった場合、つまり目標パターンと検出パターンとが不一致であった場合、目標パターンの指示時と異なる表示態様(例えば赤色等の警告示す色、警告を示す点滅(ブリンク))で表示してよい。
なお、液晶パネル20の態様は、図4に示した態様に限られない。例えば、モニタ30として、各種情報を表示し、入力を受け付けるタッチパネルを有してもよい。
図5は、歩行訓練において表示されるモニタ30の画面の一例を示す図である。モニタ30は、左右の足及びステップ台13L,13Rを模した表示(足の表示)mL,mRにより、目標パターンに基づく左右の足の目標位置を画面に表示してよい。モニタ30は、足の実際の動作結果に応じた情報(検出パターンに基づく検出結果を示す情報)を表示してよい。モニタ30には、前後方向のスライド動作(前後スライド動作)において左足の最も後側の位置である端点PT1、前後スライド動作において左足の最も前側の位置である端点PT2、前後スライド動作において右足の最も後側の位置である端点PT3、前後スライド動作において右足の最も前側の位置である端点PT4、及び前後スライド動作における足の前後方向の振幅wが示されてよい。
モニタ30では、足の表示mL,mRが前後に動くことで、足の前後動作(前後スライド)の目標位置が示される。また、足圧の目標(押圧か否か)とその結果が示される。例えば、歩行訓練の訓練結果は、前述したように、点灯表示(連続表示)又は点滅表示で示される。目標位置(目標パターン)と圧力センサ56よる検出位置(検出パターン)が一致する場合、訓練結果として足の表示mL,mRが連続表示されてよい。
目標位置(目標パターン)と検出位置(検出パターン)が不一致である場合、訓練結果として目標位置及び検出位置の少なくとも一方が点滅表示されてもよいし、足の表示mL,mRが点滅表示されてもよい。点滅表示される目標位置や検出位置は、目標位置に対応する足の部分を示してよい。つまり、目標位置や検出位置は、各圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBに対応してよい。そのため、点滅表示は、各圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBを識別する情報の一例となる。よって、訓練者は、目標位置や検出位置が点滅表示されることで、歩行訓練で間違えた足の部分の位置を容易に識別でき、把握できる。
モニタ30の表示により、訓練者は、モニタ30に表示された足の表示mL,mRが前後(図5では上下)に動くことに合わせて、目標位置に近づけるように足を動かすよう訓練できる。
次に、歩行訓練装置5の機能について説明する。
図6Aは、歩行訓練装置5の各機能を示すブロック図である。図6Bは、評価機能の詳細を示すブロック図である。各機能は、マイコン40がメモリ43に記憶されたプログラムを実行することで実現される。
マイコン40は、駆動ユニット10を駆動する駆動機能f1、歩行訓練の目標動作(目標パターン)を設定する目標動作設定機能f2、及び歩行訓練を評価する評価機能f3を有してよい。評価機能f3は、即時評価機能f31、総合評価機能f32、及び訓練コース自動調整機能f33を含んでよい。
即時評価機能f31では、マイコン40は、足圧の即時提示としてステップ台13L,13Rの半往復動作毎又は往復動作毎に、歩行訓練の達成度を計算し、その計算結果を基に歩行訓練の評価(即時評価)を提示する。即時評価機能f31により、歩行訓練装置5は、歩行訓練中の正しい重心移動や遊脚の状況を例えばリアルタイムで評価できる。
総合評価機能f32では、マイコン40は、訓練終了時に、歩行訓練の全期間にわたる訓練者の歩行訓練の達成度を集計し、その集計結果を基に歩行訓練の評価(総合評価)を提示する。総合評価により、歩行訓練装置5は、継続的な歩行による歩行レベルを評価でき、より実生活に即して評価できる。
訓練コース自動調整機能f33では、マイコン40は、歩行訓練の達成度に応じて、推奨コース(推奨される訓練コース)を通知し、又は訓練コースを自動調整する。これにより、歩行訓練装置5は、訓練者の実際の訓練結果に即した訓練コースで歩行訓練することができるようになり、歩行レベルを早期に高めることできる。
推奨コースの通知では、推奨コースの提示後、マイコン40は、提示した訓練コースを実施するか否かを指示するためのユーザからの入力操作に応じて、訓練コースを調整してもよい。マイコン40は、ユーザからの入力操作が、提示した訓練コースを実施する旨の指示(つまり「可」)である場合、提示した推奨コースに変更してよい。マイコン40は、ユーザからの入力操作が、提示した訓練コースを実施しない旨の指示(つまり「否」)である場合、前回と同じ又は同一レベル以下の訓練コースに設定してよい。
訓練コースは、4つの訓練コースを含んでよい。4つの訓練コースは、受動的訓練(初心者)コース、踵上げ訓練(初級)コース、立脚・遊脚(中級)コース、及び遊脚挙上訓練(上級)コースを含んでよい。
初心者コースでは、重心移動、立脚・遊脚がほとんどできない人が対象でよい。初心者コースでは、いわゆる受動運動が行われる。訓練者がどのような足位置、足圧が検出されても、歩行訓練装置5は、停止せず、強制的にスライド運動(前後スライド運動又は第2の実施形態の上下スライド運動)を訓練者に実施させてよい。この場合、訓練者は、ほとんどすり足の状態でスライド運動を行ってよい。訓練者は、モニタ30を介して目標の足位置・足圧等の表示を見ながら、指示に合わせるように努力して訓練してよい。初心者コースでは、顕在学習が行われる。顕在学習とは、外部情報(例えば表示や音による補助)を受けて歩行訓練を行う学習方法である。
初心者コースの訓練者による歩行訓練では、例えば、常に両足が設置しており、各圧力センサ56(例えば56LF,56LB,56RF,56RB)により圧力が検出されることが多い。
初級コースでは、重心移動、立脚・遊脚はあまりできないが、端点T1,T3での踵上げが少しできる人が対象でよい。初級コースでは、スライド運動継続判定条件は、スライド運動の端点PT1,PT3で後方に位置する足の踵圧(つまり圧力センサ56LB、圧力センサ56RBにより検出される圧力)が小さいことである。つまり、スライド運動継続判定条件は、訓練者が踵上げできていることである。スライド運動継続判定条件は、例えば後述する条件Aである。訓練者は、端点T1,T3以外ではすり足の状態で前後スライド運動してよい。訓練者は、目標の足位置・足圧等の表示を見ながら、指示に合わせるように努力して訓練してよい。初級コースでは、顕在学習が行われる。
初級コースの訓練者による歩行訓練では、例えば、スライド運動継続判定条件はクリアできるが、スライドの途中では両足が設置しており、各圧力センサ56により圧力が検出されることが多い。
中級コースでは、重心移動、立脚・遊脚が少しできる人が対象でよい。中級コースにおけるスライド運動継続判定条件は、踵上げ訓練(初級)コースと同じである。なお、歩行訓練装置5は、訓練者の立脚・遊脚の状態の評価結果を基に、ステップ台13L,13Rのスライド速度を調整し、次第に変化させてよい。例えば、マイコン40は、評価結果が良好な場合には、スライド速度を速くし、評価結果が劣悪な場合、スライド速度を低くしてよい。
訓練者は、指示された歩行に失敗した場合、つまり目標パターンと検出パターンとが不一致であった場合、モニタ30を介して目標の足位置や足圧の表示を確認し、歩行の動作を修正してよい。中級コースでは、顕在学習から潜在学習への移行が行われる。顕在学習とは、外部情報(例えば表示や音による補助)を受けずに歩行訓練を行う学習方法である。また、操作パネル20は、目標パターンに基づく足位置や足圧の表示を行わず、訓練者が指示された歩行に失敗した場合にのみ、操作パネル20がモニタ30やLED25によるアラート表示やスピーカ21によるアラート音を出力してもよい。
上級コースでは、重心移動、立脚・遊脚がかなりできる人が対象でよい。上級コースにおけるスライド運動継続判定条件は、遊脚の高さが閾値を超えることでもよい。歩行訓練装置5は、遊脚の高さに応じて、歩行訓練中に、ステップ台13のスライド速度を調整し、次第に変化させてよい。歩行訓練装置5は、遊脚の高さが閾値以上である場合、遊脚の高さが高い程、スライド速度を高く設定してよい。歩行訓練装置5は、遊脚の高さが閾値未満で有る場合、スライド速度を予め設定された速度に設定してよい。このように、上級コースでは、遊脚の高さが加味されて、歩行訓練の評価が実施されてもよい。
訓練者は、失敗した場合、つまり目標パターンと検出パターンとが不一致であった場合、モニタ30を介して目標の足位置や足圧の表示を確認し、歩行の動作を修正してよい。上級コースでは、潜在学習が行われる。また、中級コースと同様に、操作パネル20は、訓練者が指示された歩行に失敗した場合にのみ、アラート表示やアラート音を出力してもよい。
次に、具体的な歩行訓練について説明する。
第1の実施形態では、足を前後方向に反復(往復)移動させる動作(前後スライド動作)を示す。図7は、前後スライド動作の訓練を説明する図である。ここでは、半往復(例えば端点PT1から端点PT2までの移動)を1スライドとする。前後スライド動作の訓練では、訓練者は、左足側の端点PT1と端点PT2との間、及び右足側の端点PT3と端点PT4との間で、足を前後に往復移動させる動作を連続的に行う。
最初の動作では、訓練者は、歩行訓練装置5に体を移動させ、足保持部材14Lを介して左足をステップ台13Lに載せ、足保持部材14Rを介して右足をステップ台13Rの上に載せる。そして、訓練者は、ステップ台13Lに載せた左足を後側に移動させ、ステップ台13Rに載せた右足を前側に移動させる。なお、最初の動作における、左右の足の移動は逆であってもよい。この際、ステップ台13Lは、モータ11の駆動により後側に移動し、ステップ台13Rは、モータ11の駆動により前側に移動する。
前後スライド動作では、後側の端点PT1,PT3で後足の踵にかかる圧力を検出する後圧センサがオフである(圧力が検出されていない)状態が、歩行訓練の開始条件(条件A)である。つまり、条件Aは、例えば訓練者の左足が後足となって踵が上がっている状態を検出することを、歩行訓練の開始の条件としている。
図7に示す状態P1では、後足である左足の踵側が浮上し、圧力センサ56LBがオフとなることが目標パターンに含まれる。状態P1では、端点PT1において、左足の爪先側が接地して圧力センサ56LFがオンであり(圧力が検出されており)、左足の踵側が浮上して圧力センサ56LBがオフである(圧力が検出されている)。よって、状態P1は条件Aを満たす。なお、条件Aは、右足が後足となる場合においても、左右の条件を入れ替えて適用可能である。
続く動作では、ステップ台13Lが前側に移動し、ステップ台13Rが後側に移動する。この場合、訓練者は、左足を前に移動させ、右足を後に移動させて、両足を揃える。この場合、前に移動させた足が遊脚となり、且つ、後に移動させた足が立脚となる状態が、動作評価条件(条件B)である。
図7に示す状態P2では、左足が遊脚となって圧力センサ56LF,56LBがいずれもオフとなり、右足が立脚となって圧力センサ56RF,56RBがいずれもオンであることが、目標パターンに含まれる。状態P2では、検出パターンとして、圧力センサ56LF及び圧力センサ56LBがいずれもオフであり、且つ、圧力センサ56RF及び圧力センサ56RBがいずれもオンであることが得られる。そのため、状態P2は、条件Bを満たす。条件Bを満たすと、目標パターンに係る検出パターンが一致しているとして、動作評価が加点される。なお、条件Bは、右足を前に移動させ、左足を後に移動させて、両足を揃える場合においても、左右の条件を入れ替えて適用可能である。
続く動作では、訓練者は、左足を前に移動させ、右足を後に移動させる。この場合、前に移動させた足(前足)の踵側が端点PT2で接地し、且つ、前足の爪先側が浮上した状態が、動作評価条件(条件C)である。条件Cは、条件Bの代わりに用いられてもよいし、条件Bに追加される条件であってもよい。条件Cは、歩行訓練の動作評価条件から省略されてもよい。
図7に示す状態P3では、端点PT2で左足の踵側が接地して圧力センサ56LBがオンになり、左足の爪先側が浮上して圧力センサ56LFがオフであることが、目標パターンに含まれる。状態P3では、検出パターンとして、端点PT2で左足の踵側が接地して圧力センサ56LBがオンになり、左足の爪先側が浮上して圧力センサ56LFがオフであることが得られる。よって、状態P3は、条件Cを満たす。条件Cを満たすと、目標パターンに係る検出パターンが一致しているとして、動作評価が加点される。なお、条件Cは、右足を前に移動させ、左足を後に移動させる場合においても、左右の条件を入れ替えて適用可能である。
続く動作では、訓練者は、前足で立脚し、後足の踵側を浮かせる。この状態で、歩行訓練装置5の1スライド動作が終了する。
図7に示す状態P4では、後足である右足の踵側が浮上し、圧力センサ56RBがオフとなることが目標パターンに含まれる。状態P4では、検出パターンとして、左足が立脚であり圧力センサ56LF,56LBのいずれもがオンであり、右足の踵側が浮上して圧力センサ56RFがオフであり、右足の爪先側が接地して圧力センサ56RBがオフであることが得られる。よって、状態P4は、条件Aを満たし、前後スライド動作が継続される。
前後スライド動作では、訓練中、半往復(1スライド)毎に歩行訓練の評価(即時評価)が提示されてよい。前後スライド動作では、訓練中、歩行訓練の開始から終了までの期間における歩行訓練の評価(総合評価)が提示されてよい。
前後スライド動作の評価は、目標パターンと、実際に圧力センサによって圧力が検出された足圧パターン(検出パターン)との差分に基づいて行われてよい。前後スライド動作の評価は、1スライド中のセンサ検出回数に対する条件クリアの回数の割合で算出されてよい。センサ検出回数は、圧力センサ56により検出された回数である。条件クリアの回数は、条件Bを満たした回数でもよいし、条件Cを満たした回数でもよいし、条件B,Cともに満たした回数でもよい。なお、条件クリアとは、その条件を満たすこと、その条件に該当することを示す。
歩行訓練の評価として、センサ検出回数に対する条件クリアの回数に割合をパーセント表示すると、訓練者のレベル毎におおよそ以下の評価結果が得られることを想定している。
初心者: 0〜30%
初級:30〜50%
中級:50〜70%
上級:70〜100%
目標パターンと検出パターンとの差分が所定値(所定差)以上である場合、操作パネル20を介して、目標パターンと異なることを表す警告情報を表示、音、振動等によって訓練者に報知してもよい。所定値以上の差分とは、例えば、目標パターンと検出パターンとが不一致である回数が多い場合に点滅等により警告されてもよいし、不一致である回数が少ない(例えば1回のみ)であっても点滅等により警告されてもよいことを意図している。この警告情報には、目標パターンと検出パターンとが所定差以上である圧力が検出された、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFを特定する情報(例えば圧力センサ56の設置位置を示す情報)が含まれてよい。よって、警告情報は、操作パネル20における足の表示mL,mRによって、訓練者がミスした圧力センサに対応する位置を点滅表示させることを含んでよい。歩行訓練の評価は、条件クリアの回数の割合の代わりに、条件がクリアされている時間を計測し、訓練時間(例えば1スライド分の時間、歩行訓練の総時間)に対する条件クリアの時間割合で示されてもよい。
次に、歩行訓練装置5の動作について説明する。
図8及び図9は、歩行訓練装置5による歩行訓練時の動作手順を示すフローチャートである。図8、図9の動作手順では、歩行訓練の停止は、ステップ台13が端点PT1〜PT4のいずれかに位置する際に可能とされてよい。各端点PT1〜PT4の間では、歩行訓練が停止されなくてよい。歩行訓練の停止条件は、条件Aがクリアされない場合とされてよい。歩行周期のパターン(つまりステップ台13の前後方向の往復周期)と歩幅(つまりステップ台13の前後方向の移動長さ)は、歩行訓練中に変更されなくてよい。
マイコン40は、ステップ台13L,13Rの位置が、スライダ機構12の端点PT1〜PT4のいずれかに到達したか否かを判別する(S1)。ステップ台13L,13Rの位置は、例えばマイコン40がモータ11に出力する指令や信号から検出されてよい。ステップ台13L,13Rが端点PT1〜PT4に位置した時にオンになるリミットスイッチが設けられ、ステップ台13L,13Rの位置が、リミットスイッチのオン信号により検出されてよい。
ステップ台13L,13Rがスライダ機構12の端点PT1〜PT4のいずれかに到達していない場合、端点PT1,PT2の間及び端点PT3,PT4の間での移動中である。この場合、マイコン40は、モータ11を駆動し、スライダ機構12の駆動を継続する(S2)。
S2では、訓練者が初心者又は初級者である場合、つまりメモリ43に保持された訓練コースの情報が初心者コース又は初級コースを示す場合、マイコン40は、スライド速度を変更せずに、スライダ機構12の駆動を継続する。訓練者が中級者又は上級者である場合、つまりメモリ43に保持された訓練コースの情報が中級者コース又は上級者コースを示す場合、歩行訓練の評価結果(例えば即時評価の結果)に応じて、スライド速度を変更してよい。
マイコン40は、操作パネル20のモニタ30に訓練中の状態を提示する(S3)。訓練中の状態として、例えば、モニタ30に、図5に示したような目標パターンや検出パターンが提示される。この場合、マイコン40は、目標パターンに従った移動可能な足の表示mL,mRや、目標パターンと検出パターンとが一致しないことを示す点滅表示を行ってよい。これにより、訓練者は、指定された歩行からずれていることを認識できる。
マイコン40は、操作パネル20に、前述した条件Bをクリアしたか否かを提示する(S4)。条件Bをクリアすると、マイコン40は、操作パネル20内のLED25を点灯表示させたままとしてよい。条件Bをクリアできずに失敗すると、マイコン40は、操作パネル20内のLED25を点滅表示させてもよいし、足の表示mL,mRにおける失敗した足の部位に対応する圧力センサを示す部分を点滅表示させてもよい。
S3,S4の提示は、操作パネル20において、スピーカの鳴動、LED表示、モニタ表示、等で行われてよい。S3,S4の提示により、訓練者が、操作パネル20を確認することで、訓練者自身の歩行が正しく行われているか否かを判別できる。
マイコン40は、1スライド中のセンサ検出回数及び条件Bをクリアした回数の情報を、メモリ43に記録し、情報を蓄積する(S5)。センサ検出回数は、各圧力センサ56により検出された回数を示し、制御周期の実施回数(つまりS1〜S5の実施回数)に一致してよい。この後、マイコン40は、S1の処理に戻る。
S1でステップ台13Lがスライダ機構12の端点PT1に到達したと判別された場合、マイコン40は、歩行訓練を終了するか否かを判別する(S6)。歩行訓練の終了は、例えば、タイマ42が予定時間に達してタイムアップした場合、訓練者が緊急停止ボタン35vを押下した場合、訓練者が終了ボタン35wを押下した場合、等に行われる。
歩行訓練を終了しない場合、マイコン40は、操作パネル20を介して、1スライド分の評価(即時評価)を提示する(S7)。1スライド分の評価の提示では、1スライド分のセンサ検出回数に対し、条件Bをクリアした回数の割合が表示されてよい。つまり、1スライド動作毎の訓練者による達成度(つまり目標パターンと検出パターンの一致度)が計算されて、提示されてよい。
続いて、マイコン40は、条件Aがクリアされているか否かを判別する(S8)。S8で条件Aがクリアされた場合、マイコン40は、S2に戻り、次のスライド動作を実行するために、モータ11を駆動してスライダ機構12の駆動を継続する。
S8で条件Aがクリアされていない場合、マイコン40は、訓練者の姿勢が正しくないとして、モータ11を停止させてスライダ機構12の駆動を停止する(S9)。これにより、歩行訓練装置5は、例えば後足の踵が浮いておらず、歩行動作が不十分であると判別できる場合には、歩行能力が不十分であると判断して、訓練中の訓練者の安全性を確保できる。
なお、条件Aがクリアされているか否かは、初心者コースでは判定されなくてもよい。訓練者が初心者の場合、全く足を上げられない可能性があるためである。訓練者が初心者であるか否か、つまり訓練コースが初心者コースであるか否かは、メモリ43が保持する設定情報に含まれてよい。
S6で歩行訓練装置5の訓練を終了する場合、マイコン40は、歩行訓練の総合評価を操作パネル20に提示させる(S10)。総合評価では、S5で記録された歩行訓練の全期間に渡って蓄積されたセンサ検出回数、及び条件Bをクリアした回数を基に、センサ検出回数に対する条件Bをクリアした回数の割合が提示(例えば表示)されてよい。
マイコン40は、訓練者が操作パネル20で認識できるように、達成度に応じた推奨コースを提示してよい(S11)。この達成度の情報は、総合評価の情報に含まれていてよい。推奨コースの情報は、例えば、文字情報でモニタ30に表示されてもよいし、LED25により推奨コースの情報が点灯表示されてもよい。例えば、マイコン40は、訓練者が初級者である場合に、条件Bを60%クリアしている場合、中級コースを推奨コースとして提示してよい。これにより、訓練者は、推奨コースの情報の表示等を確認して、操作パネル20を介して推奨コースを選択できる。よって、訓練者は、訓練者自身の歩行レベルに適した訓練コースを次回以降実施できる。
マイコン40は、達成度に応じた推奨コースとなるように、メモリ43に保持された設定情報を書き換えることで、訓練コースを推奨コースに変更してよい(自動調整してよい)(S11)。つまり、マイコン40は、メモリ43に保持された設定情報に含まれる訓練コースを、推奨コースとなるように設定変更してよい。例えば、マイコン40は、訓練者が初級者である場合に、条件Bを60%クリアしている場合、中級コースを推奨コースとして設定情報を変更(自動調整)してよい。これにより、訓練者は、操作パネル20に対するユーザ操作をしなくても、訓練者自身の歩行レベルに適した訓練コースを次回以降実施できる。S11の処理後、マイコン40は本動作を終了する。
図8及び図9に示した動作手順によれば、歩行訓練装置5は、前後方向への左右の足の移動及び左右の足で立脚と遊脚とを交互に入れ替えるので、左右重心の移動や立脚及び遊脚の機能を学習する訓練を実施できる。また、訓練者が乗るステップ台13に各圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBを設け、各圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBの検出結果に応じて歩行訓練の評価を実施できるので、歩行訓練装置5の構成を簡素化できる。よって、大規模施設(例えば病院、学校)ではなく、在宅で用いることもできる。また、立脚及び遊脚の目標パターンに対する達成度に応じて、歩行訓練者のレベルを複数段階(例えば初心者、初級者、中級者、上級者)に分けることができる。
図10A、図10B、及び図10Cは、歩行訓練の評価結果が表示された操作パネル20のモニタ30の画面を示す図である。図10Aは歩行訓練の訓練中の評価結果を示す。モニタ30には、歩行訓練の訓練中、条件Bのクリア回数が表示されてよい。モニタ30には、歩行訓練の訓練中、条件Bがクリアされた時間や時間割合が表示されてもよい。図10Bは、1スライド後の評価結果を示す。モニタ30には、1スライド終了後、条件Bをクリアした回数や時間の割合が表示されてよい。図10Cは、歩行訓練終了(全スライド終了)後の評価結果を示す。モニタ30には、条件Bをクリアした回数や時間の割合、及び推奨コース(例えば中級者コース)が表示されてよい。
次に、図8及び図9に示した歩行訓練の動作手順の変形例について説明する。
図8及び図9に示した動作手順では、条件Cが考慮されていないが、訓練コースが中級者や上級者コースである場合、条件Cを考慮して歩行訓練が評価されてよい。図11は、条件Cを考慮した場合の歩行訓練の動作手順を示すフローチャートである。図11において、図8及び図9に示した動作と同一の処理については、同一のステップ番号を付すことで、その説明を省略又は簡略化する。S1〜S5の処理は、図8の第1の実施形態と同様である。
S1で、ステップ台13Lがスライダ機構12の前側の端点PT2に到達した場合、マイコン40は、操作パネル20に条件Cをクリアしたか否かを提示する(S5A)。前足の踵側が接地して前足に係る後圧センサがオンであり、かつ、前足の爪先側が浮上して前足に係る前圧センサがオフである場合、条件Cがクリアされたと判定されてよい。ここでは、S1で左足が端点PT2にある場合を示したが、条件Cの判定は、左右いずれの足に対して行われてもよい。
S5Aの提示は、操作パネル20において、スピーカの鳴動、LED表示、モニタ表示、等で行われてよい。条件Cをクリアすると、マイコン40は、操作パネル20内のLED25を点灯表示させたままとしてよい。一方、条件Cをクリアできずに失敗すると、マイコン40は、操作パネル20内のLED25を点滅表示させてもよいし、足の表示mL,mRにおける失敗した足の部位に対応する圧力センサを示す部分を点滅表示させてもよい。これにより、訓練者が、操作パネル20を確認することで、訓練者自身の歩行が正しく行われているか否かを判別できる。
マイコン40は、1スライド中のセンサ検出回数、及び条件Cをクリアした回数の情報をメモリ43に記録し、情報を蓄積する(S5B)。S5Bの処理後、マイコン40は、S6の処理に進む。
マイコン40は、歩行訓練を終了するか否かを判別する(S6)。歩行訓練を終了しない場合、マイコン40は、操作パネル20を介して、1スライド分の評価(即時評価)を提示する(S7A)。1スライド分の評価の提示では、1スライド分のセンサ検出回数に対し、条件Cをクリアした回数の割合が表示されてよい。
続いて、マイコン40は、S8,S9の処理を行う。これにより、歩行訓練装置5は、訓練者の安全性を確保できる。
S6で歩行訓練装置5による歩行訓練を終了する場合、マイコン40は、歩行訓練の総合評価を操作パネル20のモニタ30に提示する(S10A)。この総合評価では、S5Bで記録された1回の(開始から終了までの)歩行訓練の全期間に渡って蓄積されたセンサ検出回数、及び条件Cをクリアした回数を基に、センサ検出回数に対する条件Cをクリアした回数の割合が提示(例えば表示)される。
そして、マイコン40は、S11の処理を行い、図11の処理を終了する。
このように、条件Cを加味した歩行訓練では、歩行訓練装置5は、訓練者が中級者や上級者である場合に、前後方向の歩行の動きを更に適正に評価できる。条件Cを評価指標とすることで、訓練者は、前足が踵側から接地してから爪先側が接地しないと条件クリアすることができない。したがって、歩行訓練装置5は、実際の歩行動作により近い歩行動作を訓練し、評価できる。
なお、図11では、歩行訓練装置5が、条件Cを単独で判定することを例示したが、条件Bと条件Cの両方をクリアしたか否かを判定してもよく、条件Bと条件Cの両方をクリアした場合、クリアした回数1回として計数してもよい。これにより、歩行訓練装置5は、条件Bと条件Cとで異なる評価内容であるので、訓練者の歩行レベルをより詳細に判定できる。
なお、上級者に対しては、左右の足保持部材14L,14Rにそれぞれ設けられた、圧力センサ56LI,56RIによって検出される圧力を歩行訓練の評価に用いることも可能である。
一例として、マイコン40は、圧力センサ56LI,56RIの少なくとも1つにより検出された圧力に基づいて、ステップ台13の移動速度を変更してもよい。例えば、マイコン40は、圧力センサ56LI,56RIにかかる圧力が小さい場合、訓練者の蹴上げが不十分であるので歩行レベルが十分でないとして、ステップ台13L,13Rの移動速度を遅くしてよい。また、マイコン40は、圧力センサ56LI,56RIにかかる圧力が大きい場合、訓練者の蹴上げが不十分であるので歩行レベルが高いとして、ステップ台13の移動速度を速くしてよい。
これにより、歩行訓練装置5は、訓練者が歩行時の足の拳上の状況に基づいて、歩行レベルを判別できる。よって、歩行訓練装置5は、ステップ台13の移動速度を速くしても、訓練者が転倒する確率が低いと判断できる。よって、歩行訓練装置5は、安全性を確保しながら、上級者の歩行レベルも適切に評価できる。
次に、駆動ユニットの変形例について説明する。
変形例の駆動ユニット10Aは、左右一対のスライダ機構61A,61Bを有する。
図12A及び図12Bは変形例の駆動ユニット10Aの機構を説明する図である。図12Aは、駆動ユニット10Aの機構を示す平面図である。図12Bは、駆動ユニット10Aの機構を示す側面図である。駆動ユニット10Aは、少なくとも、モータ11、スライダ機構61A,61B、及びステップ台13を有する。
駆動ユニット10Aでは、スライダ機構61A,61Bは、ガイド部材17Aに取り付けられて固定される。各スライダ機構61A,61Bでは、それぞれモータギア62A,62Bがボールねじ63A,63Bを正転・逆転させることで、ナット64A,64Bに取り付けられたステップ台13L,13Rが前後方向に移動する。従って、左右のステップ台13L,13Rは、独立に移動自在である。
ステップ台13L,13Rは、モータ11の駆動により、同期して反対方向に移動する。つまり、マイコン40の制御により、ステップ台13Lが後側の端点PT1に位置する場合、ステップ台13Rが前側の端点PT4に位置する。マイコン40の制御により、ステップ台13Lが前側の端点PT2に位置する場合、ステップ台13Rが後側の端点PT3に位置する。マイコン40の制御により、ステップ台13Lが前後方向の可動範囲の中央に位置する場合、ステップ台13Rが前後方向の可動範囲の中央に位置する。これにより、訓練者は、ステップ台13L,13Rに足を載置することで、歩行時の足の動きを体験できる。
このように、歩行訓練装置5は、訓練者による歩行訓練を介助し、訓練者の歩行機能のリハビリテーションに使用可能である。歩行訓練装置5は、評価指標として、訓練者の足による接地時の圧力を検出することで、簡単に左右前後の足の部位の接地状況を検証でき、評価できる。例えば、歩行訓練装置5は、訓練者の足圧をステップ台13において前後左右の4箇所で検出し、検出された圧力のパターン(検出パターン)を評価するので、歩行訓練の評価が容易となる。また、歩行訓練装置5は、左右の足の前後スライド動作により、訓練者に対して支持脚(立脚)への重心移動の疑似体験を提供できる。
歩行訓練装置5は、様々な歩行レベルの人物の歩行訓練を評価できる。歩行訓練装置5による訓練者の対象は、立位がやっとのレベルから自立歩行レベルまでとすることができ、幅広くできる。歩行訓練装置5を用いると、下肢の麻痺がある患者や、高齢者や、立位が精一杯であり足の踏み出しが不十分であるために転倒の危険がある人物でも、訓練者の対象にできる。また、訓練者の対象には、転倒による頸髄損傷、脳卒中で半身(例えば右半身、左半身)に麻痺を有する患者・高齢者、又は、回復期若しくは維持期(通信)で在宅において歩行訓練を実施する人物、が含まれてよい。また、訓練者の対象に、ある程度歩行ができる人物が含まれてもよい。
歩行訓練装置5は、歩行機能回復・維持のためのリハビリ訓練の支援装置として動作してよい。歩行訓練装置5は、歩行訓練を安全に学習し得る。この歩行訓練には、訓練者の右足及び左足の間の重心移動の訓練、右足及び左足を遊脚及び立脚のいずれかとする訓練、を含まれてよい。
歩行訓練装置5は、大型ではなく比較的小型の装置であるので、歩行訓練を在宅で実施可能にする。歩行訓練装置5は、左右の下肢を交互に動かす歩行の動きを実現する。この歩行の動きは、支持脚への重心移動を含んでよい。この歩行の動きは、遊脚の拳上を含んでよい。訓練者は、遊脚の拳上の訓練時には、大腿が地面に水平となる程度に膝を最大限に拳上してよい。歩行訓練装置5は、回復レベル(現状の歩行レベル)に応じて、訓練コースの難易度(例えば初心者、初級、中級、上級)を調整してよい。訓練者は、訓練コースの難易度に応じて、潜在学習や顕在学習を連続的に実施してよい。歩行訓練装置5は、歩行訓練装置5による歩行訓練を通じて、訓練者を介助する装置を用いない歩行訓練へと、訓練者の歩行レベルを向上させることができる。
また、訓練者が図1に示したフレーム8を把持して身体を支えることができる。これにより、訓練者は、歩行訓練時の安全性を向上でき、転倒を抑制できる。また、訓練者は、例えば腰回りにベルトを装着し、ベルトをフレーム8等に取り付けることで、身体を支持してよい。これにより、訓練者は、歩行訓練時の安全性を更に向上でき、転倒を更に抑制できる。
また、歩行訓練装置5は、下肢先端(足部)を拘束し、他の部位を拘束しないので、下肢の拘束を軽減でき、姿勢の自由度を向上できる。歩行訓練装置5は、図1に示したように簡単な機構で小型・軽量であり、低コストを実現できる。また、歩行訓練装置5を用いると、訓練者の足部のみを足保持部材14L,14Rにセットすればよいので、訓練者は、車いすに乗った状態から容易にセットでき、車いすから容易に移乗できる。例えば、訓練者は、車いすで歩行訓練装置5の半ばまで移動でき、足を下した位置がステップ台13の位置となるようにできる。
[歩行訓練装置の作用効果等]
以上のように、歩行訓練装置5は、ステップ台13L,13Rと、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFと、マイコン40とを備える。ステップ台13L(第1の載置台の一例)は、前後方向(所定の方向の一例)に反復移動可能であり、訓練者(人物の一例)の左足(第1の足の一例)が載置される。ステップ台13R(第2の載置台の一例)は、前後方向に反復移動可能であり、訓練者の右足(第2の足)が載置される。圧力センサ56LB(第1の圧力センサの一例)は、ステップ台13Lに設けられ、左足の踵側による圧力を検出する。圧力センサ56LF(第2の圧力センサの一例)は、ステップ台13Lに設けられ、左足の爪先側による圧力を検出する。圧力センサ56RB(第3の圧力センサの一例)は、ステップ台13Rに設けられ、右足の踵側による圧力を検出する。圧力センサ56RF(第4の圧力センサの一例)は、ステップ台13Rに設けられ、右足の爪先側による圧力を検出する。マイコン40(制御部の一例)は、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFの少なくとも1つにより検出された圧力に基づいて、訓練者の歩行訓練の評価を行う。
これにより、歩行訓練装置5は、両足裏に配置された少なくとも4つのセンサにより、訓練者の両足による歩行の状態を推定できる。また、歩行訓練装置5は、歩行の状態から歩行レベルを評価できる。よって、歩行訓練装置5は、少なくともステップ台13に設けられた圧力センサ56とマイコン40とを備えればよいので、歩行訓練の評価に係る機構を簡素化でき、人物の歩行の訓練を容易に評価できる。
マイコン40は、圧力センサ56LB,56LF,56RB,圧力センサ56RFの少なくとも1つにより検出された圧力の時間変化を示す検出パターン(足圧のパターン)に基づいて、歩行訓練の評価を行ってよい。
これにより、歩行訓練装置5は、各圧力センサ56の検出結果により歩行に伴う足の動きを推測でき、足の動きから歩行の状態を推定できる。よって、歩行訓練装置5は、歩行の状態から歩行レベルを評価できる。
歩行訓練装置5は、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFの少なくとも1つにより検出されるべき圧力の時間変化を示す目標パターンの情報を保持するメモリ43を備えてよい。マイコン40は、目標パターン及び検出パターンに基づいて、歩行訓練の評価を行ってよい。
これにより、歩行訓練装置5は、足の動作の目標(指示)に対する実際の足の動作を基に、歩行訓練を評価できる。足の動作の目標は、左右の足のどの部位を接地し又は浮上するかを示す情報でよい。よって、訓練者が歩行訓練時の目標を考慮した場合での実際の歩行の状態を評価できる。
歩行訓練装置5は、歩行訓練の評価に関する情報を提示する操作パネル20(提示部の一例)を備えてよい。
これにより、訓練者は、操作パネル20による評価に関する情報の提示を確認することで、訓練者の歩行がどのような歩行レベルであるかを確認できる。評価に関する情報は、所定の条件(例えば条件A,B,C,D,E)を満たすか否かの情報、即時評価の情報、総合評価の情報を含んでよい。
操作パネル20のモニタ30は、目標パターンを基に、ステップ台13L及びステップ台13Rの位置を示す情報を表示する。
これにより、訓練者は、訓練中に移動するステップ台13の位置、つまり足の移動の目標とする位置を確認できる。よって、訓練者は、ステップ台13の移動に伴う訓練者の足の移動の準備ができ、訓練者の転倒等による事故を抑制できる。
操作パネル20は、目標パターンを基に、ステップ台13L,13Rの位置を示す情報、及び、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFの少なくともにより検出されるべき圧力の状態を提示してよい。
これにより、訓練者は、圧力センサ56で検出されるべき圧力の状態を確認することで、どの足の踵側又は爪先側を上げるべきか、下ろすべきかを判別できる。よって、訓練者は、目標とする歩行の動作をし易くなる。
マイコン40は、目標パターン及び検出パターンの差が所定差以上である場合、目標パターンと検出パターンとが異なる旨を示す警告情報を表示、音、振動等で報知(提示)させてよい。
これにより、訓練者が、提示された警告情報を確認することで、指定された訓練内容と乖離があることを認識でき、次の歩行動作を注意深く行うことができる。これにより、訓練者の歩行レベルの向上を支援できる。警告情報は、例えば上述した点滅表示により行われてよい。警告情報により、操作パネル20を確認する訓練者に注意喚起されてよい。
警告情報は、目標パターンと検出パターンとが所定差以上である圧力が検出された圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFの少なくとも1つを識別する情報を含んでよい。
これにより、訓練者は、警告情報に含まれる圧力センサ56の識別情報を確認することで、左右の足のどの部分において目標パターンと検出パターンとが異なっていたか、つまり足のどの部分で接地や浮上を失敗したかを認識できる。
ステップ台13Lは、水平方向且つ圧力センサ56LBと圧力センサ56LFとを結ぶ方向に沿う前後方向(第1の方向の一例)に、左足の踵側に位置する端点PT1(第1の端点の一例)と左足の爪先側に位置する端点PT2(第2の端点の一例)との間で、反復移動可能でよい。ステップ台13Rは、水平方向且つ圧力センサ56RBと圧力センサ56RFとを結ぶ方向に沿う前後方向に、右足の踵側に位置する端点PT3(第3の端点の一例)と右足の爪先側に位置する端点PT4(第4の端点の一例)との間で、反復移動可能でよい。
これにより、歩行訓練装置5は、各圧力センサ56の検出結果により、訓練者の歩行に伴う前後方向(歩行による進行方向)の足の動きを推測でき、訓練者が目標とする足の動きを実践できるかを評価できる。
マイコン40は、目標パターンが、圧力センサ56LB,56LFにより圧力が検出されず、圧力センサ56RB,56RFにより圧力が検出されることである場合、圧力センサ56LB及び圧力センサ56LFにより圧力が検出されず、且つ、圧力センサ56RB及び圧力センサ56RFにより圧力が検出された回数若しくは時間、に基づいて、前後方向への歩行訓練の評価を行ってよい。この評価は、例えば、条件Bを満たすか否かの評価でよい。
これにより、歩行訓練装置5は、訓練者が立脚とすべき足を立脚とし、遊脚とすべき足を遊脚とした実績に基づいて、前後方向の歩行の動きを評価できる。よって、歩行訓練装置5は、訓練者が前後方向の足の移動において意識的に遊脚及び立脚の動作を行えるか否かを評価できる。
マイコン40は、目標パターンが、端点PT2において、圧力センサ56LBにより圧力が検出され、圧力センサ56LFにより圧力が検出されないことである場合、端点PT2において、圧力センサ56LBにより圧力が検出され、且つ、圧力センサ56LFにより圧力が検出されなかった回数若しくは時間、に基づいて、前後方向への歩行訓練の評価を行ってよい。この評価は、例えば、条件Cを満たすか否かの評価でよい。
これにより、歩行訓練装置5は、前足が踵側から接地して爪先側が接地しないことを基に、評価を実施できる。よって、歩行訓練装置5は、実際の歩行動作により近い歩行動作を訓練し、評価できる。したがって、歩行訓練装置5は、より健常者の歩行動作に近い上級者に対してこの評価を実施することで、比較的高い歩行レベルを実施できているか否かを判別できる。
マイコン40は、ステップ台13Lが端点PT1に位置し且つ圧力センサ56LBにより圧力が検出された場合、ステップ台13L,13Rの前後方向への移動を停止してよい。
これにより、歩行訓練装置5は、前後方向の歩行訓練において後側の端点PT1,PT3に位置する足の踵側がステップ台13に接地したままである場合、訓練者が歩行動作を継続できないと判断し、歩行訓練を強制的に終了できる。これにより、歩行訓練装置5は、訓練者の歩行訓練時の安全性を向上できる。
マイコン40は、ステップ台13Lが端点PT1から端点PT2まで移動する期間における前後方向への歩行訓練の評価を行ってよい。
これにより、歩行訓練装置5は、前後方向の歩行訓練の1スライド分の評価(即時評価)を実施できる。よって、訓練者は、例えば1スライド分の評価の提示を確認することで、次回以降のスライドにおいて、1スライド分の評価を基に歩行動作を改善できる。
マイコン40は、歩行訓練の開始から歩行訓練の終了までの期間における前後方向への歩行訓練の評価を行ってよい。
これにより、歩行訓練装置5は、前後方向の歩行訓練の1回の歩行訓練の総合評価を実施できる。よって、訓練者は、例えば歩行訓練の総合評価の提示を確認することで、次回以降の歩行訓練において、総合評価を基に歩行動作を改善できる。
歩行訓練装置5は、歩行訓練の評価指標が異なる複数の訓練コースの情報を保持するメモリ43を備えてよい。マイコン40は、歩行訓練の評価に基づいて、訓練コースを変更してよい。
これにより、歩行訓練装置5は、訓練者の歩行レベルに応じて、訓練者に適した訓練コースに自動的に変更できる。よって、訓練者は、例えば訓練者自身の歩行レベルを特別に意識しなくても、訓練者自身に適した訓練コースを用いた歩行訓練が可能となる。
マイコン40は、歩行訓練の評価に基づいて、ステップ台13L及びステップ台13Rの移動速度を変更してよい。
これにより、歩行訓練装置は、訓練者の歩行レベルに応じて、訓練者に適した歩行速度となるような歩行訓練を提供できる。
歩行訓練装置5は、足保持部材14L,14Rと、圧力センサ56LI,56RIを備えてよい。足保持部材14L(第1の足保持部材の一例)は、ステップ台13Lに固定されてよい。足保持部材14R(第2の足保持部材の一例)は、ステップ台13Rに固定されてよい。圧力センサ56LI(第5の圧力センサの一例)は、足保持部材14Lに設けられ、左足の甲側による圧力を検出してよい。圧力センサ56RI(第6の圧力センサの一例)は、足保持部材14Rに設けられ、右足の甲側による圧力を検出してよい。マイコン40は、圧力センサ56LI,56RIの少なくとも1つにより検出された圧力に基づいて、ステップ台13L,13Rの移動速度を変更してよい。
これにより、歩行訓練装置5は、訓練者の足の拳上の状態に応じて、訓練者に適した歩行速度となるような歩行訓練を提供できる。例えば、歩行訓練装置5は、訓練者の挙足の高さが高い程、歩行レベルが高いと推定し、歩行速度が高速となるよう調整できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、足を前後に移動させる動作(前後スライド動作)を示した。第2の実施形態では、足を上下に移動させる動作(上下スライド動作)を示す。尚、上下スライド動作は、足の接地面に対して垂直に足を挙げることを意図しておらず、地面に対して所定の角度傾斜した面に沿って、足をスライドして移動することを意図している。
第2の実施形態の歩行訓練装置5Aは、駆動ユニットを除き、第1の実施形態とほぼ同一の構成を有する。第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用いることで、その説明を省略又は簡略化する。本実施形態では、歩行訓練装置5Aは、駆動ユニット60Aを有する。
図13A及び図13Bは駆動ユニット60Aの機構を説明する図である。図13Aは、駆動ユニット60Aの機構を示す平面図である。図13Bは、駆動ユニット60Aの機構を示す側面図である。駆動ユニット60Aは、駆動ユニット10Aは、少なくとも、モータ11、スライダ機構61A,61B、及びステップ台13を有する。図13A,図13Bでは、本実施形態での「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向が矢印にて示されている。
スライダ機構61A,61Bでは、それぞれモータギア62A,62Bがボールねじ63A,63Bを正転・逆転させることで、ナット64A,64Bに取り付けられたステップ台13L,13Rが上下方向に移動する。
スライダ機構61A,61Bは、ガイド部材17Aに取り付けられて固定される。ガイド部材17Aは、ベース6Aに接続されてよい。ガイド部材17Aの後側の端部には、ベース6Aの回転軸6rが挿通される孔が形成される。従って、ガイド部材17Aの後側の端部は、回転軸6rを回転中心として、ベース6Aに対して回動自在である。
上下スライド動作の歩行訓練が実施される際には、ガイド部材17Aの前側の端部が上方(前後方向に垂直な方向)に持ち上げられ、ガイド部材17Aとベース6Aとがなす角度が、所定の角度(例えば30°〜40°)とされる。上方に持ち上げられたガイド部材17Aの裏面(ベース6Aに対向する面)には、ガイド部材17Aを所定の角度で支持する支持部材72が設けられる。支持部材72により実現される所定の角度は、変更可能でもよい。ガイド部材17Aの前側の端部は、手動で上方に持ち上げられてよい。また、ガイド部材17Aの後側の端部にモータギア(不図示)が設けられ、ガイド部材17Aの前側の端部が、モータギアを介した駆動力でガイド部材17Aが所定の角度で傾斜されてもよい。
本実施形態では、図13A,図13Bに示すように、ガイド部材17Aの上面に沿う方向に、上下方向が定義される。ベース6Aの上面に沿う方向に前後方向が定義される。ベース6Aは、水平方向に平行に配置されてよい。ガイド部材17Aが支持部材72により指示されず、所定の角度が0°である場合には、上下方向は考慮されず、前後方向のみ規定される。この場合、歩行訓練装置5Aを用いて、第1の実施形態の前後スライド動作が可能となる。つまり、歩行訓練装置5Aは、1台で前後スライド動作と上下スライド動作の2つの歩行訓練を可能にしてよい。また、歩行訓練装置5Aは、常に支持部材72により所定の角度がつけられた状態が維持され、上下スライド動作の歩行訓練の専用装置として用いられてもよい。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、4つの訓練コースを含んでよい。4つの訓練コースは、第1の実施形態と同様に、初心者コース、初級コース、中級コース、及び上級コースを含んでよい。
図14は、上下スライド動作の訓練を説明する図である。この訓練では、訓練者は、足を上下方向に移動させる。ここでは、1往復(例えば端点PT1から端点PT2まで移動し、更に端点PT1から端点PT2まで移動)を1スライドとする。上下スライド動作の訓練では、訓練者は、左足側の端点PT1と端点PT2との間、及び右足側の端点PT3と端点PT4との間で、足を上下に往復移動させる動作を連続的に行う。
上下スライド動作では、訓練者は、一方の足を上側の端点PT2,PT4に至るまで浮上させて遊脚とし、他方の足を接地させて立脚とする。この場合、下側の端点PT1,PT3で遊脚とすべき(遊脚が目標とされた)足の爪先側及び踵側にかかる圧力を検出する前圧センサと後圧センサとがいずれもオフである状態が、歩行訓練の開始条件(条件D)である。また、遊脚すべき足の前圧センサと後圧センサのいずれかがオンである状態が、停止条件(条件E)である。条件Eは、端点PT1〜PT4に限らず、端点PT1〜PT4の間の各位置においても監視される。つまり、歩行訓練装置5Aは、足を上下方向に移動させるので、歩行訓練の途中で遊脚が接地されたら、スライダ機構12を停止させることで、訓練者の安全性を確保できる。なお、条件Eは、条件Dを否定した論理であり、端点PT1〜PT4以外で用いられる。
図14に示す状態P5では、端点PT1で左足が遊脚となって圧力センサ56LF及び圧力センサ56LBがいずれもオフとなり、且つ、右足が立脚となって圧力センサ56RF及び圧力センサ56RBがいずれもオンとなることが、目標パターンに含まれる。状態P1では、左足が遊脚となって圧力センサ56LF及び圧力センサ56LBがいずれもオフであり、且つ、右足が立脚となって圧力センサ56RF及び圧力センサ56RBがいずれもオンである。よって、状態P5は、条件Dを満たす。
続く動作として、ステップ台13Lが上側に移動し、ステップ台13Rが下側で不動である。この場合、訓練者は、遊脚を上側に移動し、立脚を不動とする。
図14に示す状態P6では、遊脚の爪先側と踵側にかかる圧力を検出する前圧センサと後圧センサがいずれもオフとなることが、目標パターンに含まれる。状態P6では、左足が遊脚であって端点PT2まで上側に移動し、圧力センサ56LF及び圧力センサ56LBがいずれもオフのままであり、右足が立脚であって圧力センサ56RF及び圧力センサ56RBがいずれもオンのままであることが検出される。よって、条件Eは満たさず、マイコン40は、歩行訓練を停止しない。仮に途中で、遊脚指示された足の前圧センサと後圧センサのいずれかがオンになると、目標パターンと検出パターンとが不一致となり、条件Eを満たすことになる。この場合、マイコン40は、歩行訓練を停止する。尚、上下スライド動作では、遊脚とすべき足のステップ台13L,13Rのみ上下方向に移動する。
続く動作では、ステップ台13Lが下側に移動し、ステップ台13Rが下側で不動である。この場合、訓練者は、遊脚を下側に移動し、立脚を不動とする。
図14に示す状態P7では、遊脚の爪先側と踵側にかかる圧力を検出する前圧センサと後圧センサがいずれもオフであることが、目標パターンに含まれる。状態P7では、左足が遊脚であって下側の端点PT1まで移動し、圧力センサ56LF,56LBがいずれもオフであり、右足が立脚であって圧力センサ56RF,56RBがいずれもオンであることが検出される。よって、状態P7は、条件Eを満たさず、歩行訓練は継続される。なお、状態P7の時点では、遊脚と立脚とが切り替わっていない。
続く動作では、目標パターンにおいて、遊脚が左足から右足に変更され、立脚が右足から左足に変更される。したがって、訓練者は、右足を遊脚として上げ、左足を立脚として下げるべき状態となる。
図14に示す状態P8では、端点PT3で右足が遊脚となって圧力センサ56RF,56RBがいずれもオフとなり、且つ、左足が立脚となって圧力センサ56LF,56LBがいずれもオンとなることが、目標パターンに含まれる。状態P8では、右足が端点PT3で遊脚であって圧力センサ56RF,56RBがいずれもオフであり、且つ、左足が立脚であって圧力センサ56LF,56LBがいずれもオンであることが検出される。よって、状態P8は条件Dを満たし、右足を遊脚とした1スライドが開始される。
上下スライド動作の評価は、1往復(1スライド)毎に提示されてもよいし、歩行訓練の終了後に提示されてもよい。上下スライド動作の評価は、前述した目標パターンと、実際に圧力センサによって圧力が検出された検出パターンとの差分に基づいて行われてよい。上下スライド動作の評価は、例えば、1スライド中のセンサ検出回数に対する条件クリアの回数の割合で算出されてよい。
歩行訓練の評価の一例として、およそ下記のような分類が可能である。
初心者: 0〜30%
初級:30〜50%
中級:50〜70%
上級:70〜100%
マイコン40は、目標バターンと検出パターンとの差分が所定値(所定差)以上である場合、操作パネル20を介して、目標パターンと異なることを表す警告情報を表示、音、振動等によって訓練者に報知してもよい。所定値以上の差分とは、例えば、目標パターンと検出パターンとが不一致である回数が多い場合に点滅等により警告されてもよいし、不一致である回数が少ない(例えば1回のみ)であっても点滅等により警告されてもよいことを意図している。この警告情報には、目標パターンと検出パターンとが所定差以上である圧力が検出された、圧力センサ56LB,56LF,56RB,56RFを特定する情報(例えば圧力センサ56の設置位置を示す情報)が含まれてよい。よって、警告情報は、操作パネル20における足の表示mL,mRによって、訓練者がミスした圧力センサに対応する位置を点滅表示させることを含んでよい。歩行訓練の評価は、条件クリアの回数の割合の代わりに、条件がクリアされている時間を計測し、訓練時間(例えば1スライド分の時間、歩行訓練の総時間)に対する条件クリアの時間割合で示されてもよい。
次に、歩行訓練装置5Aの動作について説明する。
図15及び図16は、第2の実施形態における歩行訓練時の動作手順を示すフローチャートである。第1の実施形態における歩行訓練時の動作手順(図8、図9参照)と同様の処理については、対応するステップ番号を付すことで、その説明を省略又は簡略化する。図15、図16の動作手順では、停止条件が、条件Dがクリアされない場合すなわち条件Eに該当する場合とされてよい。端点PT1〜PT4のいずれかにおいて条件Dがクリアされているか否かが判定されてよい。歩行周期のパターン(つまりステップ台13の上下方向の往復周期)と上げ幅(つまりステップ台13の上下方向の移動長さ)は、歩行訓練中に変更されなくてよい。
マイコン40は、ステップ台13L,13Rが、スライダ機構61A,61Bの後側の端点(PT1,PT3)に到達したか否かを判別する(S101)。
マイコン40は、ステップ台13L,13Rが端点PT1,3に到達していないと判別された場合、条件Eに該当するか否か、つまり、遊脚すべき足の前圧センサ又は後圧センサがオンであるか否かを判別する(S101A)。
条件Eに該当する場合、つまり停止条件が成立している場合、マイコン40は、スライダ駆動を停止させ(S101B)、つまりステップ台13L及びステップ台13Rの移動を停止させる。S101Bの処理後、S101Aの処理に戻る。
S101Aで条件Eに該当しない場合、マイコン40は、モータギア62A,62Bを駆動し、スライダ機構61A,61Bの駆動を継続し、つまりステップ台13L及びステップ台13Rの移動を継続させる(S102)。
マイコン40は、操作パネル20で訓練中の状態を提示する(S103)。マイコン40は、操作パネル20に、条件Eに該当するか(スライダ機構61A,61Bを停止するか)、条件Eに該当しないか(スライダ機構61A,61Bを動作継続するか)、を提示する(S104)。S103、S104の提示は、第1の実施形態の図8に示したS3、S4と同様である。
マイコン40は、1スライド中のセンサ検出回数及び条件Eに該当しない場合の回数の情報を、メモリ43に記録し、情報を蓄積する(S105)。センサ検出回数は、各圧力センサ56により検出された回数を示し、制御周期の実施回数(つまりS101〜S105の実施回数)に一致してよい。この後、マイコン40は、S101の処理に戻る。
S101でステップ台13L,13Rがスライダ機構61A,61Bの後側の端点PT1,PT3に到達したと判別された場合、マイコン40は、歩行訓練を終了するか否かを判別する(S106)。歩行訓練の終了の判別は、第1の実施形態と同様である。
歩行訓練を終了しない場合、マイコン40は、操作パネル20を介して、1スライド分の評価(即時評価)を提示する(S107)。1スライド分の評価の提示では、1スライド分のセンサ検出回数に対し、条件Eに該当しない場合の回数の割合が表示されてよい。つまり、1スライド動作毎の訓練者による達成度(つまり目標パターンと検出パターンの一致度)が計算されて、提示されてよい。
続いて、マイコン40は、条件Dがクリアされているか否かを判別する(S108)。条件Dがクリアされた場合、マイコン40は、S102に戻り、次のスライド動作を実行するために、モータ11を駆動してスライダ機構61A,61Bの駆動を継続する。
S108で条件Dがクリアされていない場合、マイコン40は、訓練者の姿勢が正しくないとして、安全性を確保するために、モータ11を停止させてスライダ機構61A,61Bの駆動を停止する(S109)。これにより、歩行訓練装置5Aは、例えば遊脚とすべき足が接地された場合には、上下方向の歩行能力(例えば足の拳上)が不十分であると判断して、訓練中の訓練者の安全性を確保できる。
また、S106で歩行訓練を終了する場合、マイコン40は、歩行訓練の総合評価を操作パネル20に提示させる(S110)。歩行訓練の総合評価では、S105で記録された歩行訓練の全期間に渡って蓄積されたセンサ検出回数、及び条件Eに該当しない場合の回数を基に、センサ検出回数に対する条件Eに該当しない場合の回数の合計の割合が提示(例えば表示)されてよい。
マイコン40は、訓練者が操作パネル20で認識できるように、達成度に応じた訓練コースの推奨又は自動調整を行う(S111)。訓練コースの推奨及び自動調整は、第1の実施形態と同様である。S111の後、マイコン40は、本動作を終了する。
なお、マイコン40は、モニタ30に歩行訓練の評価結果を表示させる場合、第1の実施形態に示した図10A、図10B及び図10Cは、と同様に表示させてよい。
図15及び図16に示した動作手順によれば、歩行訓練装置5Aは、上下方向への左右の足の移動及び左右の足で立脚と遊脚とを交互に入れ替えるので、左右重心の移動や立脚及び遊脚の機能を学習する訓練を実施できる。また、訓練者が乗るステップ台13に各圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBを設け、各圧力センサ56LF,56LB,56RF,56RBの検出結果に応じて歩行訓練の評価を実施できるので、歩行訓練装置5Aの構成を簡素化できる。よって、大規模施設(例えば病院、学校)ではなく、在宅で用いることもできる。また、歩行訓練装置5Aは、立脚及び遊脚の目標パターンに対する達成度に応じて、歩行訓練者のレベルを複数段階(例えば初心者、初級者、中級者、上級者)に分けることができる。
また、歩行訓練装置5Aは、上下スライド動作により、訓練者に対して遊脚の拳上の疑似体験を提供できる。また、歩行訓練装置5Aは、上下スライド動作する際には、片方の足の位置を固定させるべくステップ台13L又は13Rを不動とし、その間に、他方の位置を往復運動させる。これにより、訓練者は、必ず片足は同じ位置に立脚でき、他方の足を遊脚として上下運動させることができる。よって、歩行訓練装置5Aは、上下スライド動作時における安定感を増大し、訓練者の転倒等を抑制でき、安全性高く歩行訓練を実施できる。
[歩行訓練装置の作用効果等]
以上のように、歩行訓練装置5Aでは、ステップ台13Lは、上下方向(第2の方向の一例)に、左足の踵側に位置する端点PT1と左足の爪先側に位置する端点PT2との間で、反復移動可能でよい。この上下方向は、水平方向との間で所定の角度を有する方向且つ圧力センサ56LBと圧力センサ56LFとを結ぶ方向に沿ってよい。ステップ台13Rは、上下方向に、右足の踵側に位置する端点PT3と右足の爪先側に位置する端点PT4との間で、反復移動可能でよい。この上下方向は、水平方向との間で所定の角度を有する方向且つ圧力センサ56RBと圧力センサ56RFとを結ぶ方向に沿ってよい。
これにより、歩行訓練装置5Aは、各圧力センサ56の検出結果により、訓練者の歩行に伴う上下方向(歩行時の足の上げ下げの方向)の足の動きを推測でき、訓練者が目標とする足の動きを実践できるかを評価できる。
マイコン40は、目標パターンが、圧力センサ56RB,圧力センサ56RFにより圧力が検出され、圧力センサ56LB,56LFにより圧力が検出されないことである場合、圧力センサ56RB,56RFにより圧力が検出され、且つ、圧力センサ56LB,56LFにより圧力が検出されなかった回数若しくは時間に基づいて、上下方向への歩行訓練の評価を行ってよい。この評価は、例えば、条件Dを満たすか否か又は条件Eに該当しないか否かの評価でよい。
これにより、歩行訓練装置5は、訓練者が立脚とすべき足を立脚し、遊脚とすべき足を遊脚とした実績に基づいて、上下方向の歩行の動きを評価できる。よって、歩行訓練装置5は、訓練者が上下方向の足の移動において意識的に遊脚及び立脚の動作を行えるか否かを評価できる。
マイコン40は、目標パターンが、圧力センサ56RB,56RFにより圧力が検出され、圧力センサ56LB,56LFにより圧力が検出されないことである場合において、圧力センサ56LB,56LFにより圧力が検出された場合、ステップ台13の上下方向への移動を停止してよい。
これにより、歩行訓練装置5Aは、上下方向の歩行訓練において遊脚とすべき足を接地した場合、訓練者は歩行動作を継続できないと判断し、歩行訓練を強制的に終了できる。上下方向の歩行では遊脚の足が接地することは危険性が高いが、これにより、歩行訓練装置5Aは、訓練者の歩行訓練時の安全性を向上できる。
マイコン40は、ステップ台13Lが端点PT1と端点PT2との間を往復移動する期間における上下方向への歩行訓練の評価を行ってよい。
これにより、歩行訓練装置5Aは、上下方向の歩行訓練の1スライド分の評価(即時評価)を実施できる。よって、訓練者は、例えば1スライド分の評価の提示を確認することで、次回以降のスライドにおいて、1スライド分の評価を基に歩行動作を改善できる。
マイコン40は、歩行訓練の開始から歩行訓練の終了までの期間における上下方向への歩行訓練の評価を行ってよい。
これにより、歩行訓練装置5Aは、上下方向の歩行訓練の1回の歩行訓練の総合評価を実施できる。よって、訓練者は、例えば歩行訓練の総合評価の提示を確認することで、次回以降の歩行訓練において、総合評価を基に歩行動作を改善できる。
以上、図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本開示は、機構を簡素化して人物の歩行の訓練を容易に評価できる歩行訓練装置、歩行訓練評価方法、及びプログラム等に有用である。
5 歩行訓練装置
6,6A ベース
6r 回転軸
8 フレーム
10,10A,60A 駆動ユニット
11 モータ
12 スライダ機構
13,13L,13R ステップ台
14,14L,14R 足保持部材
15 スプロケット
18 チェーン
17,17A ガイド部材
20 操作パネル
21 スピーカ
25 LED
30 モニタ
35 操作スイッチ
35u タイマスイッチ
35v 緊急停止ボタン
35w 終了ボタン
35x 開始ボタン
35y 電源スイッチ
35z 選択スイッチ
40 マイコン
41 カウンタ
42 タイマ
43 メモリ
50 センサユニット
56,56LF,56LB,56RF,56RB,56LI,56RI 圧力センサ
61A,61B スライダ機構
62A,62B モータギア
63A,63B ボールねじ
64A,64B ナット
72 支持部材
mL,mR 足の表示

Claims (24)

  1. 所定の方向に反復移動可能であり、人物の第1の足が載置される第1の載置台と、
    前記所定の方向に反復移動可能であり、前記人物の第2の足が載置される第2の載置台と、
    前記第1の載置台に設けられ、前記第1の足の踵側による圧力を検出する第1の圧力センサと、
    前記第1の載置台に設けられ、前記第1の足の爪先側による圧力を検出する第2の圧力センサと、
    前記第2の載置台に設けられ、前記第2の足の踵側による圧力を検出する第3の圧力センサと、
    前記第2の載置台に設けられ、前記第2の足の爪先側による圧力を検出する第4の圧力センサと、
    前記第1の載置台に固定される第1の足保持部材と、
    前記第2の載置台に固定される第2の足保持部材と、
    前記第1の足保持部材に設けられ、前記第1の足の甲側による圧力を検出する第5の圧力センサと、
    前記第2の足保持部材に設けられ、前記第2の足の甲側による圧力を検出する第6の圧力センサと、
    前記第1の圧力センサ、前記第2の圧力センサ、前記第3の圧力センサ、前記第4の圧力センサ、前記第5の圧力センサ及び前記第6の圧力センサの少なくとも1つにより検出された圧力に基づいて、前記人物の歩行訓練の評価を行う制御部と、
    を備える歩行訓練装置。
  2. 請求項1に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記第1の圧力センサ、前記第2の圧力センサ、前記第3の圧力センサ、前記第4の圧力センサ、前記第5の圧力センサ及び前記第6の圧力センサの少なくとも1つにより検出された圧力の時間変化を示す検出パターンに基づいて、前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  3. 請求項2に記載の歩行訓練装置であって、更に、
    前記第1の圧力センサ、前記第2の圧力センサ、前記第3の圧力センサ、前記第4の圧力センサ、前記第5の圧力センサ及び前記第6の圧力センサの少なくとも1つにより検出されるべき圧力の時間変化を示す目標パターンの情報を保持するメモリを備え、
    前記制御部は、前記目標パターン及び前記検出パターンに基づいて、前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  4. 請求項3に記載の歩行訓練装置であって、
    前記歩行訓練の評価に関する情報を提示する提示部を備える、歩行訓練装置。
  5. 請求項4に記載の歩行訓練装置であって、
    前記提示部は、前記目標パターンを基に、前記第1の載置台及び前記第2の載置台の位置を示す情報を提示する、歩行訓練装置。
  6. 請求項4または5に記載の歩行訓練装置であって、
    前記提示部は、前記目標パターンを基に、前記第1の載置台及び前記第2の載置台の位置を示す情報、及び、前記第1の圧力センサ、前記第2の圧力センサ、前記第3の圧力センサ、及び前記第4の圧力センサの少なくとも1つにより検出されるべき圧力の状態を提示する、歩行訓練装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記目標パターン及び前記検出パターンの差が所定差以上である場合、前記目標パターンと前記検出パターンとが異なる旨を示す警告情報を提示させる、歩行訓練装置。
  8. 請求項7に記載の歩行訓練装置であって、
    前記警告情報は、前記目標パターンと前記検出パターンとが前記所定差以上である圧力が検出された前記第1の圧力センサ、前記第2の圧力センサ、前記第3の圧力センサ、及び前記第4の圧力センサの少なくとも1つを識別する情報を含む、歩行訓練装置。
  9. 請求項3〜8のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記第1の載置台は、水平方向且つ前記第1の圧力センサと前記第2の圧力センサとを結ぶ方向に沿う第1の方向に、前記第1の足の踵側に位置する第1の端点と前記第1の足の爪先側に位置する第2の端点との間で、反復移動可能であり、
    前記第2の載置台は、水平方向且つ前記第3の圧力センサと前記第4の圧力センサとを結ぶ方向に沿う前記第1の方向に、前記第2の足の踵側に位置する第3の端点と前記第2の足の爪先側に位置する第4の端点との間で、反復移動可能である、歩行訓練装置。
  10. 請求項9に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記目標パターンが、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサにより圧力が検出されず、前記第3の圧力センサ及び前記第4の圧力センサにより圧力が検出されることである場合、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサにより圧力が検出されず、且つ、前記第3の圧力センサ及び前記第4の圧力センサにより圧力が検出された回数若しくは時間、に基づいて、前記第1の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  11. 請求項9または10に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記目標パターンが、前記第2の端点において、前記第1の圧力センサにより圧力が検出され、前記第2の圧力センサにより圧力が検出されないことである場合、前記第2の端点において、前記第1の圧力センサにより圧力が検出され、且つ、前記第2の圧力センサにより圧力が検出されなかった回数若しくは時間、に基づいて、前記第1の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記第1の載置台が前記第1の端点に位置し且つ前記第1の圧力センサにより圧力が検出された場合、前記第1の載置台及び前記第2の載置台の前記第1の方向への移動を停止する、歩行訓練装置。
  13. 請求項9〜12のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記第1の載置台が前記第1の端点から前記第2の端点まで移動する期間における前記第1の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  14. 請求項9〜12のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記歩行訓練の開始から前記歩行訓練の終了までの期間における前記第1の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  15. 請求項3〜8のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記第1の載置台は、水平方向との間で所定の角度を有する方向且つ前記第1の圧力センサと前記第2の圧力センサとを結ぶ方向に沿う第2の方向に、前記第1の足の踵側に位置する第1の端点と前記第1の足の爪先側に位置する第2の端点との間で、反復移動可能であり、
    前記第2の載置台は、水平方向との間で前記所定の角度を有する方向且つ前記第3の圧力センサと前記第4の圧力センサとを結ぶ方向に沿う前記第2の方向に、前記第2の足の踵側に位置する第3の端点と前記第2の足の爪先側に位置する第4の端点との間で、反復移動可能である、歩行訓練装置。
  16. 請求項15に記載の歩行訓練装置であって、更に、
    前記制御部は、前記目標パターンが、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサにより圧力が検出され、前記第3の圧力センサ及び前記第4の圧力センサにより圧力が検出されないことである場合、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサにより圧力が検出され、且つ、前記第3の圧力センサ及び前記第4の圧力センサにより圧力が検出されなかった回数若しくは時間に基づいて、前記第2の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  17. 請求項15または16に記載の歩行訓練装置であって、更に、
    前記制御部は、前記目標パターンが、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサにより圧力が検出され、前記第3の圧力センサ及び前記第4の圧力センサにより圧力が検出されないことである場合において、前記第3の圧力センサ又は前記第4の圧力センサにより圧力が検出された場合、前記第1の載置台及び前記第2の載置台の前記第2の方向への移動を停止する、歩行訓練装置。
  18. 請求項15〜17のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、更に、
    前記制御部は、前記第1の載置台が前記第1の端点と前記第2の端点との間を往復移動する期間における前記第2の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  19. 請求項15〜17のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、更に、
    前記制御部は、前記歩行訓練の開始から前記歩行訓練の終了までの期間における前記第2の方向への前記歩行訓練の評価を行う、歩行訓練装置。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、更に、
    前記歩行訓練の評価指標が異なる複数の訓練コースの情報を保持するメモリを備え、
    前記制御部は、前記歩行訓練の評価に基づいて、前記訓練コースを変更する、歩行訓練装置。
  21. 請求項1〜20のいずれか1項に記載の歩行訓練装置であって、
    前記制御部は、前記歩行訓練の評価に基づいて、前記第1の載置台及び前記第2の載置台の移動速度を変更する、歩行訓練装置。
  22. 請求項21に記載の歩行訓練装置であって、
    記制御部は、前記第5の圧力センサ及び前記第6の圧力センサの少なくとも1つにより検出された圧力に基づいて、前記第1の載置台及び前記第2の載置台の移動速度を変更する、歩行訓練装置。
  23. 第1の圧力センサが、所定の方向に反復移動可能であり人物の第1の足が載置される第1の載置台において、前記第1の足の踵側による第1の圧力を検出するステップと、
    第2の圧力センサが、前記第1の載置台において、前記第1の足の爪先側による第2の圧力を検出するステップと、
    第3の圧力センサが、前記所定の方向に反復移動可能であり前記人物の第2の足が載置される第2の載置台において、前記第2の足の踵側による第3の圧力を検出するステップと、
    第4の圧力センサが、前記第2の載置台において、前記第2の足の爪先側による第4の圧力を検出するステップと、
    第5の圧力センサが、前記第1の載置台に固定される第1の足保持部材において、前記第1の足保持部材に設けられ、前記第1の足の甲側による第5の圧力を検出するステップと、
    第6の圧力センサが、前記第2の載置台に固定される第2の足保持部材において、前記第2の足の甲側による第6の圧力を検出するステップと、
    制御部が、前記第1の圧力、前記第2の圧力、前記第3の圧力、前記第4の圧力、前記第5の圧力、及び前記第6の圧力のうち少なくとも1つに基づいて、前記人物の歩行訓練の評価を行うステップと、
    を有する歩行訓練評価方法。
  24. コンピュータに、
    所定の方向に反復移動可能であり人物の第1の足が載置される第1の載置台において第1の圧力センサにより検出された、前記第1の足の踵側による第1の圧力の情報を取得するステップと、
    前記第1の載置台において第2の圧力センサにより検出された、前記第1の足の爪先側による第2の圧力の情報を取得するステップと、
    前記所定の方向に反復移動可能であり前記人物の第2の足が載置される第2の載置台において第3の圧力センサにより検出された、前記第2の足の踵側による第3の圧力の情報を取得するステップと、
    前記第2の載置台において第4の圧力センサにより検出された、前記第2の足の爪先側による第4の圧力の情報を取得するステップと、
    前記第1の載置台に固定される第1の足保持部材において第5の圧力センサにより検出された、前記第1の足の甲側による第5の圧力の情報を取得するステップと、
    前記第2の載置台に固定される第2の足保持部材において第6の圧力センサにより検出された、前記第2の足の甲側による第6の圧力の情報を取得するステップと、
    前記第1の圧力、前記第2の圧力、前記第3の圧力、前記第4の圧力、前記第5の圧力、及び前記第6の圧力のうち少なくとも1つに基づいて、前記人物の歩行訓練の評価を行うステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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