JP6840172B2 - 流体機器 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心圧縮機、掃除機、空調機等の、翼を備えた流体機器に関する。
遠心圧縮機、掃除機、空調機等の流体機器においては、複数の翼の間に流路が形成されており、その流路において断面積が変化する。流路断面積が変化することによって、流速が変化する。ベルヌーイの定理によれば、圧力が増加すると流速が減少する。また、流体の境界層内の流れは粘性により減速しているため、運動エネルギーが小さくなっている。このため、流体機器において流体が流れる翼の表面付近では、流体は翼の表面に沿って流れることができずに流れが剥離する場合がある。
このような流体機器における流れの剥離は、流体機器のサージマージンの低下や騒音を引き起こすという問題がある。
また、翼の表面で流れの摩擦抵抗が生じ、これが流体機器のエネルギー損失を引き起こすという問題がある。
本技術分野に関連する技術として、例えば特許文献1〜5に記載の技術が存在する。
特許文献1には、熱交換器および他の部品に用いられる熱伝達管の内面にフィンが設けられており、これにより熱伝達性能を向上させる技術が開示されている。
特許文献2には、吸込管の壁面もしくは吸込管内に配置されたフラップの表面に凹凸の構成をした不規則表面が設けられており、これによって流れの剥離および渦流形成を回避する内燃機関の吸気系のための吸込管が開示されている。
特許文献3には、ハブの表面に複数本の溝を形成することで境界層の拡大あるいは流れの剥離を防止し、圧縮機の高効率化を図るインペラが開示されている。
特許文献4には、垂直軸風車のブレード翼にリブレットが設けられており、これによって回転特性の改善と回転に伴う騒音を抑制する技術が開示されている。
特許文献5には、遠心圧縮機のインペラ内側流路の側壁面に、インペラの出口に向けて徐々に高くなるリブレットが設けられており、これによって速度及びエネルギーの欠損を抑制し、インペラの効率低下を抑制する技術が開示されている。
特表2004−524502号公報 特表2005−525497号公報 特開2005−163640号公報 特開2008−008248号公報 特開平9−264296号公報
岡本史紀、他2名、「リブレットを用いた管内流の摩擦抵抗減少について」、日本機械学会論文集(B編)、2002年4月25日、第68巻、第668号、p.1058−1064
流体機器における流れの剥離を防止するためには、境界層と主流との間に運動量交換を発生させ、境界層内の弱い流れに主流の強い流れを与えることで、境界層内の運動エネルギーを増加させることが有効と考えられる。そして、境界層内の運動エネルギーを増加させ、流れの剥離を防止するためには、境界層内に小さい渦を発生させ、さらにその渦を主流方向に運ぶことで、境界層と主流との間で運動量交換を発生させることが有効と考えられる。
特許文献1に記載の技術では、熱交換器および他の部品に用いられる熱伝達管の内面に、互いに交差する2方向のフィンが設けられている。そのため、フィンによって形成された溝内に小さな渦が発生する可能性がある。しかし、溝内に形成された小さい渦を主流方向に運ぶ機構が無く、渦は溝内に留まったままである。
特許文献2に記載の技術では、フラップの表面に凹凸が形成されている。そして、特許文献2の図5に記載されている凹凸(鮫鱗)は、流れ方向に対して傾斜を有しているが、小さい渦が発生した場合にそれを主流に運ぶ効果については不明である。また、凹凸の流れに垂直な断面の形状については記載されていない。そのため、境界層に小さい渦が発生するか否かも不明である。
このように、特許文献1,2に記載の技術のいずれも、境界層内に渦を発生させてそれを主流方向に運ぶ機構を備えるものではない。したがって、境界層と主流との間で運動量交換が起こりにくいため、境界層内の運動エネルギーを増加させることができず、流れの剥離を十分に抑制することができない。また、特許文献1,2に記載の技術においては、流路表面に凹凸を設けると、その凹凸によって流れの摩擦抵抗が増加してしまう可能性がある。
特許文献3〜5の技術は、いずれも流れに沿った方向のみに溝を形成する凹凸構造が設けられている。このような構造を、以下リブレットと呼ぶ。リブレットを設けることによって流れの摩擦抵抗が低減することが、例えば非特許文献1に記載されている。このことから、特許文献3〜5の技術によれば、流れの摩擦抵抗が低減する可能性がある。しかし、リブレットは、溝内に形成された小さい渦を主流方向に運ぶ機構を有しておらず、渦はリブレット内に留まったままであるため、流れの剥離を抑制する効果は期待できない。
前記したように、特許文献1〜5の技術では、流れの剥離の抑制と、流れの摩擦抵抗の低減との両方を実現することはできない。
本発明は、前記した事情に鑑みなされたものであり、流体機器において流れの剥離を抑制するとともに流れの摩擦抵抗を低減することを課題とする。
上記課題を達成すべく、本発明に係る流体機器は、間を通って流体が流れる複数の翼と、前記翼の表面である翼表面に設けられ該翼表面から突出した形状を呈する複数の構造体と、前記翼表面に設けられ該翼表面から陥没した形状を呈する複数のリブレットと、を備え、前記流体の流れに平行であり且つ前記翼表面に垂直に交わる平面で前記構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面は、前記翼表面上の点から前記流体の流れの下流側であり且つ前記翼表面から離れた点へ延びる辺を有し、複数の前記構造体のうちの隣り合う2つの構造体の間に、構造体間流路が形成されており、前記構造体間流路は複数形成されており、複数の前記構造体間流路の各々において、前記構造体間流路を流れる前記流体が接触する前記2つの構造体の一方における部分である平面の面積と、他方における部分である平面の面積とが異なることを特徴とする。
本発明によれば、流体機器において流れの剥離を抑制するとともに流れの摩擦抵抗を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る流体機器に用いられるディフューザを中心軸方向から見た図である。 図1に示されるディフューザの翼を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る流体機器における翼表面に設けられた構造体を示す斜視図である。 (a)は、流体の流れに平行であり且つ翼表面に垂直に交わる平面で構造体の頂点である頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面で構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面を示す図である。 (a)は、流体の流れに垂直な平面でリブレットを切断したときの第3断面図の一例を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面でリブレットを切断したときの第3断面図の他の一例を示す図である。 (a)は、上昇流の発生を説明するための図である。(b)は、渦の発生を説明するための図である。 第2実施形態に係る流体機器における翼表面に設けられた構造体を示す斜視図である。 (a)は、流体の流れに平行であり且つ翼表面に垂直に交わる平面で構造体の頂点である頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面で構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面を示す図である。 第3実施形態に係る流体機器における翼表面に設けられた構造体を示す斜視図である。 (a)は、流体の流れに平行であり且つ翼表面に垂直に交わる平面で構造体の上側底面である頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面で構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面を示す図である。 第4実施形態に係る流体機器における翼表面に設けられた構造体を示す斜視図である。 (a)は、流体の流れに平行であり且つ翼表面に垂直に交わる平面で構造体の上側底面である頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面で構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面を示す図である。 第5実施形態に係る流体機器における翼表面に設けられた構造体を示す斜視図である。 (a)は、流体の流れに平行であり且つ翼表面に垂直に交わる平面で構造体の頂点である頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面で構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面を示す図である。 第6実施形態に係る流体機器における翼表面に設けられた構造体を示す斜視図である。 (a)は、流体の流れに平行であり且つ翼表面に垂直に交わる平面で構造体の上側底面である頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面を示す図である。(b)は、流体の流れに垂直な平面で構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面を示す図である。 数値流体解析で使用した解析モデルの全体構成を示す斜視図である。 上昇流の発生効果についての解析に使用した構造体モデルを示す拡大斜視図である。 傾斜角と、解析領域における流速のz方向成分の平均値との関係をプロットして表すグラフである。 (a)は、渦の発生効果について解析するための、一つ目の構造体モデルを示す拡大斜視図である。(b)は、流れに垂直な平面で構造体モデルの頂部を通って当該構造体モデルを切断したときの断面を示す図である。 三角形の高さの比と、解析領域における渦度のyz成分の平均値との関係をプロットして表すグラフであり、(a)が流速50m/sの場合の解析結果を示し、(b)が流速100m/sの場合の解析結果を示す。 (a)は、渦の発生効果について解析するための、二つ目の構造体モデルを示す拡大斜視図である。(b)は、流れに垂直な平面で構造体モデルの頂部を通って当該構造体モデルを切断したときの断面を示す図である。 三角形の底辺の長さの比と、解析領域における渦度のyz成分の平均値との関係をプロットして表すグラフであり、(a)が流速50m/sの場合の解析結果を示し、(b)が流速100m/sの場合の解析結果を示す。 流量と圧力差との関係をプロットして表すグラフであり、(a)は、流量Qが0から1の範囲の実験結果を示し、(b)は、流量Qが0から2の範囲の実験結果を示す。 流量と、翼表面に構造体のみを設けたときの圧力差に対して構造体およびリブレットを設けたときの圧力差の増加分の比率との関係をプロットして表すグラフである。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図5を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体機器100に用いられるディフューザ102を中心軸方向から見た図である。図2は、図1に示されるディフューザ102の翼101を模式的に示す斜視図である。ここでは、流体機器100として、遠心圧縮機を例に挙げて説明する。
図1に示すように、ディフューザ102は、リング状のハブ板103と、ハブ板103の表面に立設された翼101とを有している。ディフューザ102に用いられる翼101は、複数存在することにより、複数の翼101の間が流路1となり、液体または気体の流れFが発生する。すなわち、複数の翼101の間を通って流体が流れる。
図2に示すように、流体機器100は、翼101の表面である翼表面2に設けられた複数の構造体4と、翼表面2に設けられた複数のリブレット3とを備えている。構造体4は、翼表面2から突出した形状を呈している。一方、リブレット3は、翼表面2から陥没した形状を呈している。リブレット3は、流れFに沿った方向に溝を形成している。
図1〜図2に示すように、本実施形態では、液体または気体の流れFにおいて流路断面積が変化し、流れFの剥離が生じるリスクのある流路1を形成する翼表面2に、構造体4とリブレット3とが形成されている。流路1は、流れFの上流から下流に向かって流路断面積が拡大する形状を呈しており、ここでは、遠心圧縮機である流体機器100のディフューザ102として構成されている。ディフューザ102は、羽根車(図示せず)の下流側に配置されており、羽根車の出口から流入する流体の動圧を静圧へと変換するものである。ただし、流路1は、ディフューザ102に限定されるものではなく、流路断面積が変化する他の流路であってもよい。
翼表面2は、羽根車(図示せず)の回転方向に対して背面側になる面である負圧面と、その反対側の面である圧力面との総称である。したがって、リブレット3および構造体4は、ここでは翼101の負圧面および圧力面の双方に設けられているが、一方に設けられていてもよい。構造体4は、実験または流体解析によって把握される流れFの剥離が生じやすい領域(例えば翼表面2の上流側端部領域)に設けられ、それ以外の領域の全体または一部にリブレット3が設けられることが好ましい。また、構造体4は、翼表面2の例えば2〜20%の領域に設けられるが、これに限定されるものではない。
流路1を流れる流体は、例えば空気であり、流速は、例えば100m/sであるが、これに限定されるものではない。また、翼101と構造体4の材質は、例えばアルミニウム材料であるが、これに限定されるものではなく、アルミニウム材料以外の金属材料や、有機材料、無機材料であってもよい。
図3は、第1実施形態に係る流体機器100における翼表面2に設けられた構造体4を示す斜視図である。図3に示すように、複数の構造体4は、少なくとも2種類以上の異なる錐体形状を呈する構造体5,6を含んでいる。
図4(a)は、流体の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で構造体4の頂点である頂部51,61を通って当該構造体4を切断したときの第1断面7を示す図である。
なお、図4(a)では、断面のハッチングを省略している(図4(b)、図6(a)(b)、図8(a)(b)、図10(a)(b)、図12(a)(b)、図14(a)(b)、図16(a)(b)、図20(b)、図22(b)でも同様)。
図4(a)に示すように、第1断面7は、翼表面2上の点8から流体の流れFの下流側であり且つ翼表面2から離れた点である頂部51,61へ延びる辺9と、翼表面2上に位置する底辺10とを有する三角形を含んでいる。辺9と底辺10とは、流れFの上流側の点8を共有している。底辺10と辺9とのなす角度αは、辺9の翼表面2に対する傾斜角を構成している。
図4(b)は、流体の流れFに垂直な平面で構造体4の頂部51,61を通って当該構造体4を切断したときの第2断面11を示す図である。図4(b)に示すように、第2断面11は、少なくとも2種類の異なる多角形としての三角形12,13を含んでいる。
複数の構造体4のうちの隣り合う2つの構造体5,6の間には、構造体間流路14が形成されている。そして、構造体間流路14を流れる流体が接触する2つの構造体5,6のうちの一方の構造体5における部分である面53の面積S1と、構造体間流路14を流れる流体が接触する2つの構造体5,6のうちの他方の構造体6における部分である面63の面積S2とが異なっている。
図4(b)に示す第2断面11は、高さの比(H2/H1)が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる三角形12,13を含んでいる。かかる範囲において下限値以上とすることによって、小さい方の構造体6が実質的に存在しない状態を避けることができる。また、かかる範囲において上限値以下とすることによって、構造体間流路14を流れる流体が接触する一方の構造体5における部分の面積S1と他方の構造体6における部分の面積S2との差異を顕著化できる。これにより、後記するように、翼表面2付近の境界層内に渦がより発生しやすくなる。
また、図4(a)に示す第1断面7において、辺9の翼表面2に対する傾斜角αは、10度以上45度以下、好ましくは20度以上30度以下である。かかる範囲において下限値以上とすることによって、辺9に対応する傾斜面52,62(図3参照)に沿った上昇流15(図6参照)を効果的に生じさせることができる。また、かかる範囲において上限値以下とすることによって、傾斜面52,62が堰のように作用して流体の流れF自体を阻害してしまうことを抑制できる。これにより、後記するように、発生した渦が主流方向に、より効果的に運ばれる。
図5は、流体の流れFに垂直な平面でリブレット3,3aを切断したときの第3断面31,31aを示す図である。図5(a)は、一つの例に係る第3断面31の形状を示したものである。第3断面31には、幅がWr、高さがHrである三角形の溝断面32が複数含まれている。図5(b)は、もう一つの例に係る第3断面31aの形状を示したものである。第3断面31aには、幅がWr、高さがHrである四角形の溝断面32aが複数含まれている。溝断面32,32aの構成によれば、リブレット3,3aをより簡易な形状とすることができる。
流体の流れFに垂直な平面でリブレット3,3aを切断したときの第3断面31,31aの形状は、翼101のどの位置でリブレット3,3aを切断しても同じ形状となっている。また、第3断面31,31aの形状は、図5に限定されるものではない。
以下、翼表面2への構造体4およびリブレット3,3aの形成方法に関して説明する。
本実施形態の構造体4およびリブレット3,3aは、切削加工で形成することができる。切削加工には、例えば超精密立形加工機が使用され得る。工具としては、例えばcBN(立方晶窒化ホウ素)製のフラットエンドミルが使用され得る。工具の回転速度は、例えば60000rpmとされる。このような切削加工を流れFに平行な方向と流れFに垂直な方向へ行うことによって、図3〜図4に示す構造体4、および図5に示すリブレット3,3aを得ることができる。ただし、構造体4およびリブレット3,3aの形成方法は、前記方法に限定されるものではない。
次に、流れの剥離を抑制できるメカニズムについて、図6を用いて説明する。
図6(a)は、上昇流の発生を説明するための図である。図6(b)は、渦の発生を説明するための図である。
図6(a)の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる第1断面7に示すように、流れFに平行な方向に対する傾斜面52,62が存在するため、翼表面2から主流方向に流れる上昇流15が生じる。
また、図6(b)の流れFに垂直な第2断面11に示すように、第2断面11に含まれる三角形12,13の高さH1,H2に違いが存在すると、構造体間流路14において、流れFの上流側から見て左右で流体が接触する面53,63の面積S1,S2に違いが生じる。その結果、流れFの上流側から見て左右で構造体間流路14が非対称となるため、面53近傍の点と面63近傍の点とでは流速が異なる。
ここで、密度をρとすると、ベルヌーイの定理は以下の(1)式で表される。
Figure 0006840172
(1)式より流体の速度Uが減少すると圧力Pは増加する。したがって、構造体間流路14に非対称性が存在することで、流れFの上流側から見て左右で圧力差が生じ、この圧力差によって回転する流れ場16が生じ、渦が発生しやすくなる。
前記したように、本実施形態に係る流体機器100は、翼表面2から突出した形状を呈する複数の構造体4を備えている。そして、流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で切断した構造体4の第1断面7は、翼表面2上の点8から下流側であり且つ翼表面2から離れた点である頂部51,61へ延びる傾斜した辺9を有している。また、複数の構造体4のうちの隣り合う2つの構造体5,6の間には、構造体間流路14が形成されている。そして、構造体間流路14を流れる流体が接触する2つの構造体5,6のうちの一方の構造体5における面53の面積S1と、他方の構造体6における面63の面積S2とが異なっている。
このように、本実施形態に係る構造体4は、渦を発生させる機構と、渦を主流に運ぶ機構とが備わっている。したがって、渦が、翼表面2付近に形成される境界層と主流との間の運動量交換を発生させる役割を果たす。このため、境界層の弱い流れに主流の強い流れを与えることができ、境界層の運動エネルギーが増加する。これにより、流体機器100における流れFの剥離をより抑制することができる。
また、流れFの剥離を抑制することで、流体機器100の作用効率の低下や騒音を抑制することができる。
つまり、本実施形態に係る構造体4においては、流れFに平行な方向に対して傾斜面52,62が存在することと、構造体間流路14を流れる流体が接触する面53,63の面積S1,S2に差異が存在することとが本質である。
また、本実施形態では、流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で切断した構造体4の第1断面7は、翼表面2に対する傾斜角αが10度以上45度以下、好ましくは20度以上30度以下の辺9を有している。この構成によれば、発生した渦を上昇流15によって主流方向に、より効果的に運ぶことができる。
また、本実施形態では、流体の流れFに垂直な平面で構造体4の頂部51,61を通って当該構造体4を切断したときの第2断面11は、少なくとも2種類の異なる多角形を含んでいる。これにより、構造体間流路14を流れる流体が接触する一方の構造体5側の面53の面積S1と、他方の構造体6側の面63の面積S2とが異なる形状を具体的に構成することができる。
また、本実施形態では、構造体4は、錐体形状を呈している。また、第1断面7は、底辺10を有する三角形を含み、第2断面11は、少なくとも2種類の異なる三角形として、高さが異なる三角形12,13を含んでいる。この構成によれば、構造体4をより簡易な形状とすることができる。
また、本実施形態では、第2断面11は、高さの比が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる三角形12,13を含んでいる。この構成によれば、翼表面2付近の境界層内に渦をより効果的に発生させることができる。
なお、図3に示した構造体4は、四角形の底面を有する四角錐体を呈しているが、底面の形状は、四角形に限らず、円形や多角形等の他の形状であってもよい。
さらに、本実施形態では、翼表面2に、図5に示すリブレット3,3aが形成されている。これにより、翼表面2における流れFの摩擦抵抗を低減する。流れFの摩擦抵抗の低減を最も実現するためのリブレット3,3aの溝断面32,32aの幅Wr、および高さHrは、レイノルズ数によって決定することが非特許文献1に記載されている。非特許文献1を参考にして溝断面32,32aの幅Wr、および高さHrを決定するとよい。
したがって、本実施形態によれば、流体機器100において流れFの剥離を抑制するとともに流れFの摩擦抵抗を低減することができる。
なお、以下の実施形態では、リブレット3,3aの形状が全て第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
(第2実施形態)
次に、図7〜図8を参照しながら、本発明の第2実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
図7は、第2実施形態に係る流体機器100における翼表面2に設けられた構造体4aを示す斜視図である。図7に示すように、複数の構造体4aは、少なくとも2種類以上の異なる錐体形状を呈する構造体5a,6aを含んでいる。
図8(a)は、流体の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で構造体4aの頂点である頂部51,61を通って当該構造体4aを切断したときの第1断面7を示す図である。図8(b)は、流体の流れFに垂直な平面で構造体4aの頂部51,61を通って当該構造体4aを切断したときの第2断面11aを示す図である。図8(b)に示すように、第2断面11aは、少なくとも2種類の異なる多角形として、底辺21,22の長さW1,W2が異なる三角形12a,13aを含んでいる。
このような第2実施形態に係る構造体4aにおいても、流れFに平行な方向に対する傾斜面52,62が存在し、構造体間流路14を流れる流体が接触する面53,63の面積S1,S2に差異が存在する。したがって、第2実施形態によっても、流体機器100における流れFの剥離をより抑制することができる。
また、第2実施形態では、図8(b)に示す第2断面11aは、底辺21,22の長さの比(W2/W1)が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる三角形12a,13aを含んでいる。これにより、翼表面2付近の境界層内に渦をより効果的に発生させることができ、その結果、翼表面2からの流れFの剥離を防止できる。
(第3実施形態)
次に、図9〜図10を参照しながら、本発明の第3実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
図9は、第3実施形態に係る流体機器100における翼表面2に設けられた構造体4bを示す斜視図である。図9に示すように、複数の構造体4bは、少なくとも2種類以上の異なる錐台形状を呈する構造体5b,6bを含んでいる。
図10(a)は、流体の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で構造体4bの上側底面である頂部51a,61aを通って当該構造体4bを切断したときの第1断面7aを示す図である。図10(a)に示すように、第1断面7aは、翼表面2上の点8aから流体の流れFの下流側であり且つ翼表面2から離れた頂部51a,61aへ延びる辺9aと、翼表面2上に位置する底辺10aとを有する四角形を含んでいる。辺9aと底辺10aとは、流れFの上流側の点8aを共有している。底辺10aと辺9aとのなす角度αは、辺9aの翼表面2に対する傾斜角を構成している。第1断面7aにおいて、翼表面2に対する辺9aの傾斜角αは、10度以上45度以下、好ましくは20度以上30度以下である。これにより、発生した渦を主流方向に、より効果的に運ぶことができる。
図10(b)は、流体の流れFに垂直な平面で構造体4bの頂部51a,61aを通って当該構造体4bを切断したときの第2断面11bを示す図である。図10(b)に示すように、第2断面11bは、少なくとも2種類の異なる多角形として、高さH1,H2が異なる四角形12b,13bを含んでいる。
このような第3実施形態に係る構造体4bにおいても、流れFに平行な方向に対する傾斜面52,62が存在し、構造体間流路14を流れる流体が接触する面53,63の面積S1,S2に差異が存在する。したがって、第3実施形態によっても、流体機器100における流れFの剥離をより抑制することができる。
また、第3実施形態では、図10(b)に示す第2断面11bは、高さの比(H2/H1)が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる四角形12b,13bを含んでいる。これにより、翼表面2付近の境界層内に渦をより効果的に発生させることができる。
なお、図9に示した構造体4bは、四角形の上側底面および下側底面を有する四角錐台を呈しているが、上側底面および下側底面の形状は、四角形に限らず、円形や多角形等の他の形状であってもよい。
(第4実施形態)
次に、図11〜図12を参照しながら、本発明の第4実施形態について、前記した第3実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
図11は、第4実施形態に係る流体機器100における翼表面2に設けられた構造体4cを示す斜視図である。図11に示すように、複数の構造体4cは、少なくとも2種類以上の異なる錐台形状を呈する構造体5c,6cを含んでいる。
図12(a)は、流体の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で構造体4cの上側底面である頂部51a,61aを通って当該構造体4cを切断したときの第1断面7aを示す図である。図12(b)は、流体の流れFに垂直な平面で構造体4cの頂部51a,61aを通って当該構造体4cを切断したときの第2断面11cを示す図である。図12(b)に示すように、第2断面11cは、少なくとも2種類の異なる多角形として、底辺21a,22aの長さW1,W2が異なる四角形12c,13cを含んでいる。
このような第4実施形態に係る構造体4cにおいても、流れFに平行な方向に対する傾斜面52,62が存在し、構造体間流路14を流れる流体が接触する面53,63の面積S1,S2に差異が存在する。したがって、第4実施形態によっても、流体機器100における流れFの剥離をより抑制することができる。
また、第4実施形態では、図12(b)に示す第2断面11cは、底辺21a,22aの長さの比(W2/W1)が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる四角形12c,13cを含んでいる。これにより、翼表面2付近の境界層内に渦をより効果的に発生させることができる。
(第5実施形態)
次に、図13〜図14を参照しながら、本発明の第5実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
図13は、第5実施形態に係る流体機器100における翼表面2に設けられた構造体4dを示す斜視図である。図13に示すように、構造体4dは、錐体形状を呈している。
図14(a)は、流体の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で構造体4dの頂点である頂部51を通って当該構造体4dを切断したときの第1断面7を示す図である。図14(b)は、流体の流れFに垂直な平面で構造体4dの頂部51を通って当該構造体4dを切断したときの第2断面11dを示す図である。図14(b)に示すように、第2断面11dは、流れFの上流側から見て左右が非対称な多角形を含んでいる。具体的には、第2断面11dは、底辺21bの両端点から延びる2つの斜辺23,24の長さL1,L2が互いに異なる三角形を含んでいる。
このような第5実施形態に係る構造体4dにおいても、流れFに平行な方向に対する傾斜面52が存在し、構造体間流路14を流れる流体が接触する面53,63の面積S1,S2に差異が存在する。したがって、第5実施形態によっても、流体機器100における流れFの剥離をより抑制することができる。
また、第5実施形態では、図14(b)に示す第2断面11dは、2つの斜辺23,24の長さL1,L2の比(L2/L1)が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる三角形を含んでいる。これにより、翼表面2付近の境界層内に渦をより効果的に発生させることができる。
(第6実施形態)
次に、図15〜図16を参照しながら、本発明の第6実施形態について、前記した第3実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
図15は、第6実施形態に係る流体機器100における翼表面2に設けられた構造体4eを示す斜視図である。図15に示すように、構造体4eは、錐台形状を呈している。
図16(a)は、流体の流れFに平行であり且つ翼表面2に垂直に交わる平面で構造体4eの上側底面である頂部51aを通って当該構造体4eを切断したときの第1断面7aを示す図である。図16(b)は、流体の流れFに垂直な平面で構造体4eの頂部51aを通って当該構造体4eを切断したときの第2断面11eを示す図である。図16(b)に示すように、第2断面11eは、流れFの上流側から見て左右が非対称な多角形を含んでいる。具体的には、第2断面11eは、底辺21cの両端点から延びる2つの対辺23a,24aの長さL1,L2が互いに異なる四角形を含んでいる。
このような第6実施形態に係る構造体4eにおいても、流れFに平行な方向に対する傾斜面52が存在し、構造体間流路14を流れる流体が接触する面53,63の面積S1,S2に差異が存在する。したがって、第6実施形態によっても、流体機器100における流れFの剥離をより抑制することができる。
また、第6実施形態では、図16(b)に示す第2断面11eは、2つの対辺23a,24aの長さL1,L2の比(L2/L1)が0.1以上0.6以下、好ましくは0.1以上0.3以下である異なる四角形を含んでいる。これにより、翼表面2付近の境界層内に渦をより効果的に発生させることができる。
(流れの解析)
以下、流体機器100における流れFの剥離を抑制できる効果について、流体解析結果に基づいて説明する。ただし、以下の解析結果は、本発明の効果について説明するために用いられており、本発明の技術的範囲が以下の解析結果によって限定されるものではない。
図17は、数値流体解析で使用した解析モデルの全体構成を示す斜視図である。
図17に示すように、解析領域は、x方向に9mm、y方向に3mm、z方向に5mmの直方体である。この直方体の底面に、構造体モデルを配列した。そして、この直方体で示される流路にx方向に空気が流れたときの流れFの様子を数値流体解析により解析することで、流れFの剥離を抑制するために必要な、上昇流の発生機構と渦の発生機構とについて検討した。
初めに、上昇流の発生効果について解析した。
図18は、上昇流の発生効果についての解析に使用した構造体モデルを示す拡大斜視図である。構造体モデルは、高さH=0.1mm、幅W=0.05mm、傾斜角αのくさび型構造体である。構造体モデルのy方向の配置間隔Dは、D=0.05mmとした。解析は、傾斜角αを変化させて行った。また、解析は、流速50m/sと100m/sとで行った。
図19は、傾斜角αと、解析領域における流速のz方向成分の平均値との関係をプロットして表すグラフである。図19において、上に示すグラフが流速100m/sの場合の解析結果を示しており、下に示すグラフが流速50m/sの場合の解析結果を示している。
図19に示すように、流速50m/s、流速100m/sともに、傾斜角αが約25度のときに流速のz方向成分が最大になり、最も上昇流の発生効果が高いことが分かった。そして、流れFの剥離抑制の効果を高めるためには、傾斜角αを10度以上45度以下にすることが望ましく、さらに20度以上30度以下にすることが望ましいことが分かった。
次に、渦の発生効果について、2つの構造体モデルで解析した。
図20(a)は、渦の発生効果について解析するための、一つ目の構造体モデルを示す拡大斜視図である。図20(b)は、流れFに垂直な平面で構造体モデルの頂部を通って当該構造体モデルを切断したときの断面を示す図である。図20に示す構造体モデルは、図3〜図4に示す第1実施形態に対応するものである。
図20(a)に示すように、構造体モデルには、前記解析で上昇流の発生効果が明らかになった、27度の傾斜角αを設けた。図20(b)に示す断面には、高さH1、底辺の長さW1の三角形と、高さH2、底辺の長さW2の三角形を交互に配列した。解析では、H1=0.1mm、W1=0.2mm、W2=0.2mmとし、H2の値を変化させて解析を行った。また、解析は、流速50m/sと100m/sとで行った。
図21は、三角形の高さの比(H2/H1)と、解析領域における渦度ω(ベクトル量)のyz成分ωyzの平均値との関係をプロットして表すグラフであり、図21(a)が流速50m/sの場合の解析結果を示し、図21(b)が流速100m/sの場合の解析結果を示す。
ここで、ωyzは流れFに平行な方向の軸を持つ渦の強さを表す指標であり、以下の(2)式、(3)式で表される。(2)式におけるUは流体の速度(ベクトル量)である。
Figure 0006840172
図21に示すように、流速50m/s、流速100m/sともに、三角形の高さが等しいH2/H1=1.0のときにωyzが最小となり、三角形の高さが異なるときに渦の発生効果が高くなることが分かった。そして、流れFの剥離防止の効果を高めるためには、三角形の高さの比(H2/H1)を0.1以上0.6以下にすることが望ましく、さらに0.1以上0.3以下にすることが望ましいことが分かった。
図22(a)は、渦の発生効果について解析するための、二つ目の構造体モデルを示す拡大斜視図である。図22(b)は、流れFに垂直な平面で構造体モデルの頂部を通って当該構造体モデルを切断したときの断面を示す図である。図22に示す構造体モデルは、図7〜図8に示す第2実施形態に対応するものである。
図22(a)に示すように、構造体モデルには、前記解析で上昇流の発生効果が明らかになった、27度の傾斜角αを設けた。図22(b)に示す断面には、高さH1、底辺の長さW1の三角形と、高さH2、底辺の長さW2の三角形を交互に配列した。解析では、H1=0.1mm、W1=0.2mm、H2=0.1mmとし、W2の値を変化させて解析を行った。また、解析は、流速50m/sと100m/sとで行った。
図23は、三角形の底辺の長さの比(W2/W1)と、解析領域における渦度ωのyz成分ωyzの平均値との関係をプロットして表すグラフであり、図23(a)が流速50m/sの場合の解析結果を示し、図23(b)が流速100m/sの場合の解析結果を示す。
図23に示すように、流速50m/s、流速100m/sともに、三角形の底辺の長さが等しいW2/W1=1.0のときにωyzが最小となり、三角形の底辺の長さが異なるときに渦の発生効果が高くなることが分かった。そして、流れFの剥離防止の効果を高めるためには、三角形の底辺の長さの比(W2/W1)を0.1以上0.6以下にすることが望ましく、さらに0.1以上0.3以下にすることが望ましいことが分かった。
前記解析では、特定の寸法や形状、条件で解析を行った。ただし、本発明は、前記したように、流れFに平行な方向に対して傾斜面が存在することと、構造体間流路を流れる流体が接触する部分(面)の面積に差異が存在することとが本質である。したがって、構造体の寸法や設置数、設置間隔、液体または気体の流速を変更した場合でも、流れFの剥離抑制の効果を得ることが可能である。
例えば、前記した第1実施形態から第6実施形態に示した構造体4,4a〜4eは、翼表面2にいくつ形成されていてもよい。また、前記解析は、それぞれ流速50m/sと100m/sとの2つのケースで行われ、異なるレイノルズ数において解析結果を得た。その結果、いずれの解析結果においても、流れFの剥離抑制の効果を高めるのに有効であった。したがって、他の流速においても、流れFの剥離抑制に有効と考えられる。
(圧力の測定)
以下、流体機器100におけるサージマージン(以下で説明)の向上効果、および流れFの摩擦抵抗の低減効果について、圧力測定実験に基づいて説明する。ただし、以下の実験結果は、本発明の効果について説明するために用いられており、本発明の技術的範囲が以下の実験結果によって限定されるものではない。
初めに、図1に示すディフューザ102の翼101において、本発明の特徴である構造体およびリブレットを有していないものと、図7〜図8に示す第2実施形態に対応する構造体を有しているものとで、ディフューザ102の流路1内の圧力測定実験を行った。実験に用いた構造体の形状は、図22と同じであり、本発明の第2実施形態に対応するものである。H1=0.1mm、W1=0.2mm、H2=0.1mm、W2=0.1mmとした。また、α=27度とした。ただし、リブレットは設けていない。
実験では、ディフューザ102の径方向内側に羽根車(インペラ)を設け、羽根車を45000rpmで回転させた。
図24は、圧力の測定結果のグラフである。横軸は、流量Q、縦軸は、図1に示す流れFの上流側に位置する測定点Aの圧力(PA)と、流れFの下流側に位置する測定点Bの圧力(PB)との差である圧力差δP(=PB−PA)である。縦軸、横軸ともに、設計点での値を1として規格化して表示している。図24(a)は、流量Qが0.4から1.0の範囲を示したグラフ、図24(b)は、流量Qが0から2.0の範囲を示したグラフである。
図24(a)に示すように、翼101の表面である翼表面に本発明の構造体を有していないディフューザでは、Q=0.75でδPが最大となり、Q=0.58に向かってδPが減少する。即ち、低流量側で失速が生じている。一方、翼表面に本発明の構造体を有するディフューザでは、Q=0.58でもδPは減少しておらず、失速が生じていない。設計点であるQ=1から、δPが最大となる流量の範囲が、装置が安定的に作動する範囲であり、この範囲はサージマージンと呼ばれる。図24(a)において、M1は構造体無しの場合のサージマージンを示し、M2は構造体有りの場合のサージマージンを示している。翼表面に本発明の構造体を有することで、剥離が抑制され、サージマージンが向上する効果があることが分かった。
また、図24(b)から、翼表面に本発明の構造体を有していないディフューザと比較して、翼表面に本発明の構造体を有するディフューザは、概ねδPの値が小さいことが分かる。特に、流量が高いQ=1.5では、翼表面2に本発明の構造体を有していないディフューザと比較して、翼表面に本発明の構造体を有するディフューザのδPの値は6%小さい。これは、翼表面に構造体を設けたことで流れFの摩擦抵抗が増加し、ディフューザにおける圧力上昇率が減少したことを意味する。
次に、翼表面に上記実験で用いた構造体と、さらにリブレットとを設けたディフューザにおいて、同様の圧力測定実験を行なった。リブレットの断面形状は、図5(a)と同じであり、Wr=0.056mm、Hr=0.056mmである。
図25は、圧力の測定結果のグラフである。横軸は、流量Q、縦軸は、翼表面に構造体のみ有するときの圧力差δP(δP)に対して、翼表面に構造体およびリブレットを有するときの圧力差δP(δPs+r)の増加分の比率((δPs+r−δP)/δP)である。
図25に示すように、翼表面に本発明の構造体のみを有するディフューザと比較して、本発明の構造体およびリブレットを有するディフューザはδPの値が大きく、特にQ=1.5では、15%以上大きい。これは、翼表面にリブレットを設けたことで、流れFの摩擦抵抗が低下し、ディフューザにおける圧力上昇率が増加したことを意味する。
以上、本発明について実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。前記した実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、前記した実施形態では、流体機器として、遠心圧縮機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、遠心圧縮機、掃除機、空調機等の流体を扱う流体機器全般に適用可能である。
また、前記した実施形態では、構造体およびリブレットがディフューザの翼表面に設けられている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。構造体およびリブレットは、例えば羽根車等の他の各種部材における、流体が流れる翼表面に設けられていてもよい。
1 流路
2 翼表面
3,3a リブレット
4,4a〜4e 構造体
5,5a〜5c 構造体
6,6a〜6c 構造体
7,7a 第1断面
8,8a 点
9,9a 辺
10,10a 底辺
11,11a〜11e 第2断面
12,13,12a,13a 三角形
12b,13b,12c,13c 四角形
14 構造体間流路
15 上昇流
16 回転する流れ場
21,22,21a,22a,21b,21c 底辺
23,24 斜辺
23a,24a 対辺
31,31a 第3断面
32 三角形の溝断面
32a 四角形の溝断面
51,61 頂点(頂部)
51a,61a 上側底面(頂部)
52,62 傾斜面
53,63 面(部分)
100 流体機器
101 翼
102 ディフューザ
S1,S2 面積
α 傾斜角

Claims (16)

  1. 間を通って流体が流れる複数の翼と、
    前記翼の表面である翼表面に設けられ該翼表面から突出した形状を呈する複数の構造体と、
    前記翼表面に設けられ該翼表面から陥没した形状を呈する複数のリブレットと、
    を備え、
    前記流体の流れに平行であり且つ前記翼表面に垂直に交わる平面で前記構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第1断面は、前記翼表面上の点から前記流体の流れの下流側であり且つ前記翼表面から離れた点へ延びる辺を有し、
    複数の前記構造体のうちの隣り合う2つの構造体の間に、構造体間流路が形成されており、
    前記構造体間流路は複数形成されており、複数の前記構造体間流路の各々において、前記構造体間流路を流れる前記流体が接触する前記2つの構造体の一方における部分である平面の面積と、他方における部分である平面の面積とが異なることを特徴とする流体機器。
  2. 前記辺の前記翼表面に対する傾斜角が10度以上45度以下であることを特徴とする請求項1に記載の流体機器。
  3. 前記流体の流れに垂直な平面で前記構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面は、少なくとも2種類の異なる多角形を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体機器。
  4. 前記構造体は、錐体形状を呈しており、
    前記第1断面は、流れの上流側の点を前記辺と共有する底辺を有する三角形を含み、
    前記辺の前記翼表面に対する傾斜角は、前記底辺と前記辺とのなす角度であり、
    前記第2断面は、少なくとも2種類の異なる三角形を含むことを特徴とする請求項3に記載の流体機器。
  5. 前記第2断面は、高さの比が0.1以上0.6以下である異なる三角形を含むことを特徴とする請求項4に記載の流体機器。
  6. 前記第2断面は、底辺の長さの比が0.1以上0.6以下である異なる三角形を含むことを特徴とする請求項4に記載の流体機器。
  7. 前記流体の流れに垂直な平面で前記リブレットを切断したときの第3断面は三角形の溝断面を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体機器。
  8. 前記流体の流れに垂直な平面で前記リブレットを切断したときの第3断面は四角形の溝断面を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体機器。
  9. 前記構造体は、錐台形状を呈しており、
    前記第1断面は、流れの上流側の点を前記辺と共有する底辺を有する四角形を含み、
    前記辺の前記翼表面に対する傾斜角は、前記底辺と前記辺とのなす角度であり、
    前記第2断面は、少なくとも2種類の異なる四角形を含むことを特徴とする請求項3に記載の流体機器。
  10. 前記第2断面は、高さの比が0.1以上0.6以下である異なる四角形を含むことを特徴とする請求項9に記載の流体機器。
  11. 前記第2断面は、底辺の長さの比が0.1以上0.6以下である異なる四角形を含むことを特徴とする請求項9に記載の流体機器。
  12. 前記流体の流れに垂直な平面で前記構造体の頂部を通って当該構造体を切断したときの第2断面は、非対称な多角形を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体機器。
  13. 前記構造体は、錐体形状を呈しており、
    前記第1断面は、流れの上流側の点を前記辺と共有する底辺を有する三角形を含み、
    前記辺の前記翼表面に対する傾斜角は、前記底辺と前記辺とのなす角度であり、
    前記第2断面は、底辺の両端点から延びる2つの斜辺の長さが互いに異なる三角形を含むことを特徴とする請求項12に記載の流体機器。
  14. 前記2つの斜辺の長さの比が0.1以上0.6以下であることを特徴とする請求項13に記載の流体機器。
  15. 前記構造体は、錐台形状を呈しており、
    前記第1断面は、流れの上流側の点を前記辺と共有する底辺を有する四角形を含み、
    前記辺の前記翼表面に対する傾斜角は、前記底辺と前記辺とのなす角度であり、
    前記第2断面は、底辺の両端点から延びる2つの対辺の長さが互いに異なる四角形を含むことを特徴とする請求項12に記載の流体機器。
  16. 前記2つの対辺の長さの比が0.1以上0.6以下であることを特徴とする請求項15に記載の流体機器。
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