JP6838919B2 - ドア開閉装置 - Google Patents

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本発明は、ドア開閉装置に関する。
車両には、両手に荷物を持っている使用者がドアハンドルに触れることなく、ドアを自動的に開閉可能なドア開閉装置が搭載されている。特許文献1には、測距センサによって設定された使用者の動きを検出することで、ドアを開閉するドア開閉装置が開示されている。特許文献2には、光学的な光表示手段によって地面を照射することで、設定された使用者の動きをするように使用者を誘導するドア開閉装置が開示されている。
特許5643129号公報 特表2014−530309号公報
しかしながら、特許文献1,2のドア開閉装置は、ドアの開閉制御を目的とせずに使用者がドアの周囲を移動することについて、何ら考慮されていない。よって、使用者はドアの前を通過するつもりであっても、使用者の動きが設定された動きと一致すると、ドアが開駆動又は閉駆動することがある。
本発明は、使用者が意図しないドアの開閉を防止することを課題とする。
本発明は、車体に対してドアを開閉可能なドア駆動部と、前記ドア周辺の設定された第1検出範囲に存在する被検出物を検出するための第1検出手段と、前記ドア周辺の設定された第2検出範囲に存在する被検出物を検出するための一対の第2検出手段と、前記第1検出手段と前記一対の第2検出手段の検出結果に基づいて、前記被検出物が設定された動きを行ったと判断すると、前記ドアを駆動させる信号を前記ドア駆動部に出力する制御手段とを備え、前記一対の第2検出手段のうち、一方の前記第2検出範囲が前記第1検出範囲の横方向の一側に配置され、他方の前記第2検出範囲が前記第1検出範囲の横方向の他側に配置されている、ドア開閉装置を提供する。前記一対の第2検出手段のうち、一方の第2検出範囲の横方向の内端から他方の第2検出範囲の横方向の内端までの領域が操作区画として設定されており、前記制御手段は、前記第1検出手段の検出結果に基づいて、前記操作区画内で前記被検出物が設定された動きを行ったか否かを判断する。
このドア開閉装置によれば、第1検出手段と一対の第2検出手段によって被検出物の存在及び動きを検出するため、簡単な構成で特定方向からの被検出物の移動を検出できる。詳しくは、一対の第2検出手段によって、操作区画の横から出る被検出物、又は操作区画に横から入る被検出物を検出できる。よって、操作区画内で使用者が設定された動きを行ったか否か、また、操作区画を横切る等の使用者による非正規の動きであるか否かを、簡単な構成で確実に判断できる。そのため、使用者の意図しない動きでドア開閉装置が誤作動することを防止できる。
前記第1検出手段の前記第1検出範囲は、前記第2検出手段の前記第2検出範囲よりも広い。例えば、前記第1検出手段は超音波センサであり、前記第2検出手段は赤外線センサである。この態様によれば、使用者が設定された動きを行う操作区画として、十分な空間を確保できる。よって、使用者が設定された動きを行っている際に、第2検出手段が使用者を検出するという不都合を防止できる。
前記第1検出手段の第1検出中心軸よりも、前記第2検出手段の第2検出中心軸の方が、上向きに傾斜していてもよい。この態様によれば、第2検出手段の第2検出範囲を使用者が跨いで通ることができないため、操作区画の横から出る使用者の検出漏れを防止できる。
前記第1検出手段の検出結果を距離情報として記憶する記憶部を備え、前記制御手段は、前記第1検出手段の検出結果と前記記憶部の前記距離情報の変化量によって、前記被検出物が設定された動きを行ったか否かを判断する。この態様によれば、制御手段によって使用者の動きを確実に判断し、ドア駆動部を開閉制御できる。
前記操作区画内に設定され、前記制御手段によって所定の制御を開始させるためのトリガ区域と、光学的な表示を行う光表示手段と、前記操作区画で前記被検出物が検出されると、前記トリガ区域に向けて前記被検出物を誘導するように前記光表示手段を制御する表示制御部とを備えていてもよい。この態様によれば、ドア開閉装置の操作方法やタイミングを使用者に認識させることができるため、ドア開閉装置の操作性を向上できる。また、光表示手段は、操作区画内に使用者が進入することで表示されるため、バッテリーの電力を無駄に消費することはない。
前記第1検出手段と前記一対の第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出範囲と前記一対の第2検出範囲からなるアプローチ領域内に被検出物が進入したと前記制御手段が判断すると、無線通信によって電子キーのキー認証を行う照合手段を備え、前記制御手段は、前記照合手段によるキー認証後に前記第2検出手段が前記被検出物を検出すると、前記第2検出手段による前記被検出物の検出前の判断を無効にする。詳しくは、前記制御手段は、前記記憶部の前記距離情報を消去することで、前記検出前の判断を無効にする。この態様によれば、使用者がドアの前を横切る等の非正規の動きを簡単かつ確実に判断できるとともに、使用者の意図しない動作でドア開閉装置が誤作動することを確実に防止できる。
前記設定された動きは、前記ドアに近づく向きへ前進する第1の動作と、前記ドアから離れる向きへ後退する第2の動作とを組み合わせたものである。この態様によれば、使用者がドアから離れる方向へ移動するため、開閉するドアに使用者が衝突することを防止できる。

本発明のドア開閉装置では、一対の第2検出手段によって、操作区画の横から出る使用者、又は操作区画に横から入る使用者を検出できる。よって、操作区画内で使用者が設定された動きをしたか否か、また、使用者による非正規の動きであるか否かを、簡単な構成で確実に判断できる。そのため、使用者の意図しない動作でドア開閉装置が誤作動することを防止できる。
車両に搭載した本実施形態のドア開閉装置を示す側面図。 図1のドア開閉装置の構成を示すブロック図。 図1のドア開閉装置の検出範囲と表示位置の関係を示す平面図。 図3のドア開閉装置の拡大断面図。 図1のドア開閉装置の拡大断面図。 制御手段による制御を示すフローチャート。 図6Aの制御の続きを示すフローチャート。 図6Bのアプローチモードを示すフローチャート。 図6Bのスタートモードを示すフローチャート。 図6Bのトリガモードを示すフローチャート。 図6Bのバックモードを示すフローチャート。 図6Bの閉バック第1モードを示すフローチャート。 図6Bの閉バック第2モードを示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本実施形態のドア開閉装置10を配置した車両1を示す。このドア開閉装置10は、使用者がドア4の周辺で設定された動きを行うことで、手を使うことなくドア4を自動で開駆動又は閉駆動する。本実施形態では、1個のセンタセンサ26と一対のサイドセンサ30A,30Bとを用い、サイドセンサ30A,30Bによって使用者の横切る動きを検出することで、使用者の意図しないドア4の開閉駆動を防止する。なお、ドア4は、ハッチバックドアに限られず、乗降用のヒンジ式ドアやスライド式ドアであってもよい。
図2に示すように、ドア開閉装置10は、照合手段22、ドア駆動部24、センタセンサ26、一対のサイドセンサ30A,30B、LED34、及びコントローラ(制御手段)38を備えている。また、図3に示すように、ドア開閉装置10には、センタセンサ26とサイドセンサ30A,30Bによって、被検出物を検出するためのアプローチ領域aがドア4の周囲に設定されている。被検出物には、特定の電子キー(図示せず)を所有する使用者、使用者以外の人間、人間以外の動物、障害物等が含まれている。障害物には、移動可能な荷物、移動不可能な構造物(壁や柱)、及び他の車両等が含まれている。
ドア開閉装置10では、センタセンサ26とサイドセンサ30A,30Bによってアプローチ領域aへの被検出物の進入を検出すると、照合手段22によって使用者であるか否かを判断する。ここで、被検出物の進入とは、未検出の被検出物を初めて検出した状態を意味する。検出した被検出物が使用者である場合、コントローラ38は、センタセンサ26の検出結果に基づいて使用者の動きを判断し、ドア4を開閉制御する信号をドア駆動部24に出力する。また、コントローラ38は、使用者に対して設定された動きを促すために、LED34によって所定の表示を行う。
(ドア開閉装置の詳細)
センタセンサ26、サイドセンサ30A,30B、LED34、及びコントローラ38は、ケーシング12に収容され、車体2の後バンパ3に配置されている。照合手段22とドア駆動部24は、ケーシング12に収容されることなく、車両1に直接配置されている。なお、ケーシング12は、図3に示すように後バンパ3の中央下部に配置することが好ましいが、後バンパ3の一側に偏った位置の下部に配置してもよい。
図4及び図5を参照すると、ケーシング12は、一端開口の箱体であり、開口を覆うカバー13を備えている。カバー13には、後バンパ3に固定するための固定部14と、水平方向に開口した概ね筒状のセンサ取付部15a〜15cとが設けられている。センサ取付部15aの軸線は、車両1の前後方向に延びる中心線(図示せず)と一致されている。センサ取付部15b,15cは、互いの軸線が徐々に離れるように、両外側に傾斜して開口されている。また、カバー13には、LED34の光をケーシング12の外部に透過するための開口部16が設けられている。
ケーシング12内には、開口部16に対向するように制御基板18が取り付けられている。この制御基板18には、照合手段22に接続するためのコネクタ19と、定電圧電源に接続するためのコネクタ20とが実装されている。これらのコネクタ19,20は、ケーシング12の底から外部に露出している。また、制御基板18には、複数のLED34と、コントローラ38とが実装されている。
図2に示すように、照合手段22は、電子キーとの間でキー認証を行うことで、センタセンサ26又はサイドセンサ30A,30Bで検出した被検出物が使用者であるか否かを判断するものである。この照合手段22は、通信ケーブルによってコントローラ38と通信可能に接続され、使用者が所有する電子キーと無線で通信可能に接続されている。この照合手段22としては、車両1に搭載されている上位ECUが用いられている。この上位ECUは、ドア開閉装置10を含む車両1の電子機器を制御するものである。但し、照合手段22の機能は、コントローラ38が行うようにしてもよい。
認証処理について詳しく説明すると、照合手段22は、認証コード要求信号を送信し、受信した電子キーが認証コードを送信することで、受信した認証コードと記憶された正規コードとを比較する。認証コードと正規コードとが一致した場合、照合手段22は、使用者であると判断し、ドア4の開閉判断を含む制御を開始させるためのドア制御信号をコントローラ38へ出力する。一方、認証コードと正規コードとが一致しない場合、照合手段22は、使用者以外の人物であると判断し、ドア制御信号を出力しない。また、認証コードを受信できない場合、照合手段22は、使用者以外の動物(人間を含む)又は障害物であると判断し、ドア制御信号を出力しない。
ドア駆動部24は、車体2にヒンジ接続されたドア4を開方向及び閉方向に回転可能な駆動装置(モータ、ギア機構、ダンパー等)を含む機構である。このドア駆動部24は、通信ケーブルによってコントローラ38と通信可能に接続されている。なお、ドア駆動部24とコントローラ38とは、無線接続されていてもよい。
図2から図4に示すように、センタセンサ26は、被検出物を検出するための第1検出部であり、例えば超音波センサを用いることができる。このセンタセンサ26は、カバー13のセンサ取付部15aに取り付けられ、リード線によって制御基板18に通信可能に接続されている。図2を参照すると、センタセンサ26は、所定周波数の無線信号(超音波)を送信する送信部27と、無線信号の反射波(反射信号)を含む信号を受信する受信部28とを備えている。なお、センタセンサ26は、送信部27と受信部28を個別に配置した形式であってもよいし、送信部と受信部を同一の送受信部とした形式であってもよい。
サイドセンサ30A,30Bはそれぞれ、被検出物を検出するための第2検出部であり、例えば赤外線センサを用いることができる。これらサイドセンサ30A,30Bは、カバー13のセンサ取付部15b,15cにそれぞれ取り付けられ、リード線によって制御基板18に通信可能に接続されている。図2を参照すると、サイドセンサ30A,30Bは、所定周波数の無線信号(赤外線)を送信する送信部31A,31Bと、無線信号の反射波(反射信号)を含む信号を受信する受信部32A,32Bとを備えている。なお、サイドセンサ30A,30Bは、送信部31A,31Bと受信部32A,32Bを個別に配置した形式であってもよいし、送信部と受信部を同一の送受信部とした形式であってもよい。
LED34は、使用者を設定された位置に誘導するように、地面Gに光学的な表示(操作マーク)を行う光表示手段である。LED34は、制御基板18に3個実装されており、車両1の周囲が暗いときには勿論、周囲が明るいときにも使用者が視認できるように、開口部16を通して地面Gを照明する。制御基板18には、筒状のレンズ取付部35が配置され、このレンズ取付部35にレンズ36が配置されている。レンズ36は、LED34の光を集光して地面Gを照射する。
図2に示すように、コントローラ38は、ドア開閉装置10を制御する制御手段である。このコントローラ38は、制御プログラム、制御プログラムで使用する閾値等の設定データ、及びセンタセンサ26の検出結果から距離を演算するためのデータテーブル等を記憶する記憶部38aを備えている。また、コントローラ38は、測定部38b、及び表示制御部38cとしての機能を兼ね備えている。本実施形態では、コントローラ38として1個のマイクロコンピュータを用いているが、測定部38b、及び表示制御部38cを個別の制御手段で構成してもよい。
コントローラ38は、受信部28,32A,32Bが反射波を受信することで、アプローチ領域a内に被検出物が存在することを判断できる。また、コントローラ38は、受信部28,32A,32Bが反射波を受信しない場合、アプローチ領域a内に被検出物が存在しないと判断できる。また、コントローラ38は、センタセンサ26による検出結果と、記憶部38aに記憶された過去の検出結果の変化量に基づいて、使用者が移動したか否かを判断できる。そして、コントローラ38は、センタセンサ26による検出結果と、サイドセンサ30A,30Bによる検出結果とに基づいて、使用者が設定された動きを行ったと判断すると、ドア駆動部24を開駆動又は閉駆動させる。
詳しくは、測定部38bとしてのコントローラ38は、センタセンサ26から被検出物までの距離を測定(演算)するものである。送信部27が無線信号を送信した時から、受信部28が反射波を受信した時までの受信時間は、センタセンサ26から被検出物までの距離が遠くなるに従って長くなる。よって、測定部38bは、距離に相当する受信時間を測定することで、センタセンサ26から被検出物までの距離を測定できる。なお、測定部38bは、サイドセンサ30A,30Bの検出結果からも、サイドセンサ30A,30Bから被検出物までの距離を測定できる。即ち、測定部38bとセンタセンサ26とは1個の測距センサ(第1検出手段)を構成する。また、測定部38bとサイドセンサ30Aとは1個の測距センサ(第2検出手段)を構成し、測定部38bとサイドセンサ30Bとは1個の測距センサ(第2検出手段)を構成する。
測定部38bによる測定結果Mは、距離情報Dとして記憶部38aに記憶される。この距離情報Dは、センタセンサ26の検出結果であり、設定回数分(例えば10回)記憶部38aに記憶される。記憶量が設定回数を越えると、距離情報Dは古い方から順番に記憶部38aから消去される。
表示制御部38cとしてのコントローラ38は、LED34を点灯状態、点滅状態、及び消灯状態に切り換えるものである。例えば、照合手段22によって被検出物が使用者であると判断し、使用者が後述する操作区画sに存在する場合、表示制御部38cは、LED34を消灯状態から点滅状態に切り換える。また、使用者が後述するトリガ区域z1へ移動したと判断すると、表示制御部38cは、LED34を点滅状態から点灯状態に切り換える。このようにして表示制御部38cは、トリガ区域z1へ使用者が移動するように誘導するとともに、移動タイミングを報知する。なお、移動タイミングの報知は、音の出力を併用してもよい。
次に、図3を参照してセンタセンサ26とサイドセンサ30A,30Bによる検出範囲と、コントローラ38による制御について説明する。
(検出範囲の詳細)
使用者は、ドア4を開閉するためにドア4に近づく場合と、ドア4前を横切ることを目的としてドア4に近づく場合とがある。後者の場合でも、障害物を避ける等によって、使用者の動きが設定された動きと一致する可能性がある。そこで、本実施形態では、使用者の認証後には、センタセンサ26の検出結果により使用者の動きを判断し、サイドセンサ30A,30Bの検出結果により使用者の横切る動きを判断するようにしている。このような判断を実現するために、センタセンサ26の第1検出範囲Rと、サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2とは、以下のようにしている。
図3及び図5に示すように、センタセンサ26の送信部27は、放射状に広がるように無線信号を送信する。この無線信号を出力する円錐形状の領域が、ドア4の周辺の設定されたセンタセンサ26の第1検出範囲Rである。サイドセンサ30A,30Bの送信部31A,31Bは、送信部27と同様に、放射状に広がるように無線信号を送信する。この無線信号を出力する円錐形状の領域が、ドア4の周辺の設定されたサイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2である。センタセンサ26の第1検出範囲Rは、サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2よりも、水平方向と垂直方向のいずれも広い。例えば、超音波センサからなるセンタセンサ26の第1検出範囲Rの角度αは80度であり、赤外線センサからなるサイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2の角度βは10度である。
図3に示すように、センタセンサ26の第1検出範囲Rの中心(検出中心軸)Cは、車両1の前後方向の中心線に沿って後向きに延びるように設定されている。なお、この検出中心軸Cが延びる方向は、制御対象のドア4に対して直交する方向と同じである。サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲c1,c2の中心(検出中心軸)c1,c2は、互いに離れる方向へ傾斜するように設定されている。
本実施形態では、サイドセンサ30Aの第2検出範囲r1は、第1検出範囲Rの横方向の一側(図3において左側)に沿って配置されている。サイドセンサ30Bの第2検出範囲r2は、第1検出範囲Rの横方向の他側(図3において右側)に沿って配置されている。また、第1検出範囲Rの一部と第2検出範囲r1,r2の一部とが重複されるように、サイドセンサ30A,30Bにおける検出中心軸c1,c2の横方向の傾斜角度が設定されている。
図5に示すように、センタセンサ26の第1検出範囲Rの検出中心軸Cは、車体2から水平方向に出力されるように設定されている。なお、水平方向とは、駐車された地面Gに沿った方向である。サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2の検出中心軸c1,c2は、第1検出範囲Rの検出中心軸Cよりも上向きに傾斜するように設定されている。これにより、狭い第2検出範囲r1,r2を使用者が跨いで通ることで、サイドセンサ30A,30Bによる使用者の検出漏れを防止している。
センタセンサ26の第1検出範囲Rと、一対のサイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2とを合わせた全ての範囲が、アプローチ領域aである。即ち、アプローチ領域aは、図5の平面視(横方向)において、サイドセンサ30Aの第2検出範囲r1の外端o1から、サイドセンサ30Bの第2検出範囲r2の外端o2までの範囲である。
アプローチ領域aには、使用者の動きを検出するための操作区画sが設定されている。この操作区画sは、サイドセンサ30Aの第2検出範囲r1の内端i1から、サイドセンサ30Bの第2検出範囲r2の外端i2までの領域からなる。即ち、操作区画sは、アプローチ領域aにおけるサイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2を除いた領域である。
コントローラ38は、センタセンサ26の検出結果とサイドセンサ30A,30Bの検出結果とに基づいて、被検出物が操作区画s内に存在するのか否かを判断できる。即ち、センタセンサ26だけが被検出物を検出し、サイドセンサ30A,30Bのいずれも被検出物を検出しない場合、コントローラ38は被検出物が操作区画s内に位置していると判断できる。また、センタセンサ26が被検出物を検出し、一対のサイドセンサ30A,30Bのうち一方でも被検出物を検出した場合、コントローラ38は被検出物が操作区画s外に位置していると判断できる。勿論、センタセンサ26が被検出物を検出できず、一対のサイドセンサ30A,30Bのうち一方でも被検出物を検出した場合、コントローラ38は被検出物が操作区画s外に位置していると判断できる。
このように、センタセンサ26の第1検出範囲Rの両側に、サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2を配置し、被検出物の存在及び使用者の動きを検出するようにしている。よって、簡単な構成で特定方向からの被検出物の移動を検出できる。詳しくは、一対のサイドセンサ30A,30Bによって、操作区画sの横から出る使用者、又は操作区画sに横から入る使用者を含む被検出物を検出できる。
また、センタセンサ26の第1検出範囲Rは、サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2よりも広いため、使用者が設定された動きを行う操作区画として、十分な空間を確保できる。よって、使用者が設定された動きを行っている際に、サイドセンサ30A,30Bが使用者を検出するという不都合を防止できる。
(操作区画の詳細)
操作区画sは、センタセンサ26からの距離によって2以上の操作検出区域に区分けされている。本実施形態では、車体2に近いトリガ区域z1と、車体2から離れたスタート区域z2とが設けられている。トリガ区域z1は、センタセンサ26によって使用者が車体2に近づいたことを判断し、ドア4を駆動させる制御を開始するための部分である。スタート区域z2は、トリガ区域z1よりも車体2から離れた部分に設定されており、開閉させたドア4が使用者に概ね衝突しない位置である。本実施形態のスタート区域z2は、車体2に近い第1部分z2aと車体2から離れた第2部分z2bとに、更に区分けされている。
例えば、車体2から離れる方向におけるセンタセンサ26の検出距離の上限を120cmとする。この場合、トリガ区域z1は、センタセンサ26から20cm離れた位置から40cm離れた位置までの範囲とする。スタート区域z2は、センタセンサ26から50cm離れた位置から120cm離れた位置までの範囲とする。また、スタート区域z2の第1部分z2aは、センタセンサ26から50cm離れた位置から80cm離れた位置までの範囲とし、第2部分z2bは、センタセンサ26から80cm離れた位置から120cm離れた位置までの範囲とする。そして、LED34による表示位置Pは、トリガ区域z1の車体2側端に設定されている。
前述のように、測定部38bとしてのコントローラ38は、無線信号の送信から反射波の受信までの時間によって、被検出物までの距離を測定できる。よって、コントローラ38は、測定部38bによって測定した距離により、被検出物が操作区画sのどの区域z1,z2a,z2bに存在するかを判断できる。
また、コントローラ38は、測定部38bの測定結果Mと記憶部38aに記憶された距離情報Dとを比較し、その変化量によって使用者が移動したか否かを判断できるとともに、使用者の移動距離を判断できる。これは、使用者が移動すると、今回の測定結果Mと前回の距離情報Dとの変化量は移動距離に応じて大きくなる一方、使用者が移動しない場合、測定結果Mと距離情報Dとの変化量は殆ど差が無いか等しくなるためである。
このようにした操作区画sには、トリガ区域z1とスタート区域z2との間に、所定幅の中間区域z3が形成される。この中間区域z3は、使用者がトリガ区域z1とスタート区域z2のいずれに存在するかを明確に判断するためのものである。
図5を参照すると、センタセンサ26の検出範囲Rは放射状であるため、車体2に近い領域の検出範囲Rの下部には、小物を検出できない区域z4が形成される。この区域z4だけに被検出物が存在する場合、その被検出物はセンタセンサ26によって検出することはできない。しかし、使用者が区域z4に移動した状態は、センタセンサ26によって使用者を検出できる。これは、使用者の足が区域z4に位置していても、使用者の身体はセンタセンサ26の検出範囲Rに位置するためである。即ち、被検出物の一部でも検出範囲Rに位置していれば、センタセンサ26は被検出物を検出できる。
(コントローラによる制御の詳細)
コントローラ38は、照合手段22による認証後に、サイドセンサ30A,30Bが使用者を検出すると、検出前の使用者の動きの判断を無効にし、ドア4を開閉制御するための判断をやり直す。検出前の判断を無効にする方法は、記憶部38aに記憶された距離情報Dを消去することである。これにより、センタセンサ26による検出結果(測定結果M)を比較することができないため、使用者の移動は判断できない。なお、記憶部38aの記憶情報Dは、コントローラ38によってドア4の開駆動又は閉駆動が完了した場合にも、消去される。
コントローラ38によるドア4の自動開閉制御は、車両1が駐車され、エンジンが停止されることで開始される。そして、コントローラ38は、例えば使用者が以下の設定された動きを行うことで、ドア4を駆動させる。
図3に示すように、閉じられているドア4を開駆動させる場合、使用者は、m1−m4のように移動する。即ち、使用者は、アプローチ領域aに進入(m1)し、スタート区域z2に移動(m2)する。ついで、使用者は、ドア4に近づく向きへ前進(m3)し、LED34によって点滅表示されているトリガ区域z1(表示位置P)を踏む(第1の動作)。LED34による点滅表示が点灯表示に変わると、使用者は、ドア4から離れる向きであるスタート区域z2の第1部分z2aに向けて後退(m4)する(第2の動作)。コントローラ38は、この設定された動きm1−m4を使用者が行ったと判断すると、ドア駆動部24を開駆動してドア4を開く。
開かれているドア4を閉駆動させる場合、使用者は、m1−m5のように移動し、ドア4を開駆動させる場合よりも1歩多く後退する。即ち、使用者は、アプローチ領域aに進入(m1)し、スタート区域z2に移動(m2)する。ついで、使用者は、ドア4に近づく向きへ前進(m3)し、LED34によって点滅表示されているトリガ区域z1(表示位置P)を踏む(第1の動作)。LED34による点滅表示が点灯表示に変わると、使用者は、ドア4から離れる向きであるスタート区域z2の第1部分z2aに向けて後退(m4)した(第2の動作)後、更に第2部分z2bに後退(m5)する(第3の動作)。コントローラ38は、この設定された動きm1−m5を使用者が行ったと判断すると、ドア駆動部24を閉駆動してドア4を閉じる。
このような使用者の動きを検出するとともに、使用者に所定の動きを促すために、図6Bに示すように、コントローラ38の制御には、第1から第6のモードが設定されている。第1モードであるアプローチモード(ステップS9)では、アプローチ領域aに進入した被検出物が使用者であるか否かを照合する。第2モードであるスタートモード(ステップS11)では、ドア4の開閉状態を確認して、使用者の動きを判断するための制御を開始する。第3モードであるトリガモード(ステップS13)では、使用者がトリガ区域z1に移動したか否かを判断し、ドア4の開制御又は閉制御を開始する。第4モードであるバックモード(ステップS15)では、ドア4を開く場合に、使用者が後退したか否かを判断して、ドア駆動部24を開駆動させる。第5モードである閉バック第1モード(ステップS17)と、第6モードである閉バック第2モード(ステップS19)とは、ドア4を閉じる場合に実行される。閉バック第1モードでは、使用者が後退したか否かを判断し、閉バック第2モードでは、後退した使用者が更に後退したか否かを判断して、ドア駆動部24を閉駆動させる。
また、コントローラ38は、スタートモード、トリガモード、バックモード、閉バック第1モード、及び閉バック第2モードで、サイドセンサ30A,30Bが使用者を検出すると、それまでの判断を無効にし、ドア開閉制御をリセットする。
次に、図6Aから図12のフローチャートに従って、コントローラ38による制御を更に詳細に説明する。なお、図7から図12に用いられるカウンタNは、以下を計数するものである。
カウンタNa:アプローチ領域a内での被検出物の検出回数
カウンタNb:スマートエントリ認証が一致しない回数
カウンタNc:スタート区域z2で使用者を検出できない回数
カウンタNd:トリガ区域z1で使用者を検出できない回数
カウンタNe:使用者の後退を検出できない回数
カウンタNf:使用者の後退を検出できない回数
カウンタNg:使用者の再後退を検出できない回数
(メインフロー)
図6Aに示すように、コントローラ38は、車両1のエンジンが停止されると、ステップS1で自身の初期化を行い、ステップS2でセンタセンサ26及びサイドセンサ30A,30Bによる検出時間になるまで待機する。ここで、検出時間の計測は、コントローラ38の内蔵タイマにより行う。検出時間は、アプローチ領域a内に被検出物が存在する場合と存在しない場合とで異なり、存在する場合の方を存在しない場合の方よりも短く設定している。例えば、被検出物が存在しない場合には0.5秒毎に検出を行い、被検出物が存在する場合には0.05秒毎に検出を行う。
検出時間が経過すると、ステップS3で、センタセンサ26の送信部27から無線信号(超音波)を出力させた後、ステップS4で、センタセンサ26の受信部28で反射波を受信する。ついで、ステップS5で、サイドセンサ30A,30Bの送信部31A,31Bから無線信号(赤外線)を出力させた後、ステップS6で、サイドセンサ30A,30Bの受信部32A,32Bで反射波を受信する。なお、ステップS5,S6の信号の送受信は、サイドセンサ30A,30Bのうち、片方ずつ行ってもよいし、両方を同時に行ってもよい。
ついで、コントローラ38は、ステップS7で、センタセンサ26による検出結果として距離情報Dを記憶部38aに記憶する。その後、図6Bに示すように、各状況に応じた制御を実行する。
ステップS8ではアプローチモードに設定されているか否かを判断する。そして、アプローチモードに設定されている場合にはステップS9に進み、アプローチモードを実行して図6AのステップS2に進む。また、アプローチモードに設定されていない場合にはステップS10に進む。
ステップS10ではスタートモードに設定されているか否かを判断する。そして、スタートモードに設定されている場合にはステップS11に進み、スタートモードを実行して図6AのステップS2に進む。また、スタートモードに設定されていない場合にはステップS12に進む。
ステップS12ではトリガモードに設定されているか否かを判断する。そして、トリガモードに設定されている場合にはステップS13に進み、トリガモードを実行して図6AのステップS2に進む。また、トリガモードに設定されていない場合にはステップS14に進む。
ステップS14ではバックモードに設定されているか否かを判断する。そして、バックモードに設定されている場合にはステップS15に進み、バックモードを実行して図6AのステップS2に進む。また、バックモードに設定されていない場合にはステップS16に進む。
ステップS16では閉バック第1モードに設定されているか否かを判断する。そして、閉バック第1モードに設定されている場合にはステップS17に進み、閉バック第1モードを実行して図6AのステップS2に進む。また、閉バック第1モードに設定されていない場合にはステップS18に進む。
ステップS18では閉バック第2モードに設定されているか否かを判断する。そして、閉バック第2モードに設定されている場合にはステップS19に進み、閉バック第2モードを実行して図6AのステップS2に進む。また、閉バック第2モードに設定されていない場合にはステップS20に進む。
ステップS20は、前述したモードのいずれにも設定されていない状態で実行される。このステップS20は、アプローチ領域a内で被検出物を検出していない状態であり、コントローラ38は、センタセンサ26の検出結果とサイドセンサ30A,30Bの検出結果に基づいて、アプローチ領域a内に使用者を含む被検出物が進入した否かを判断する。そして、被検出物の進入を検出した場合にはステップS21に進み、アプローチモードに設定して、図6AのステップS2に進む。また、被検出物の進入を検出しない場合にはステップS22に進み、モード設定をクリアして、図6AのステップS2に進む。
(アプローチモード)
図7に示すように、ステップS9のアプローチモードでコントローラ38は、ステップS9−1で、アプローチ領域a内に被検出物が進入しているか否かを判断する。そして、アプローチ領域a内に被検出物が進入していない場合には、ステップS9−2に進み、アプローチモードをクリアし、また、被検出物の検出回数であるカウンタNaをクリアして、メインフローに進む。また、アプローチ領域a内に被検出物が進入している場合にはステップS9−3に進む。
ステップS9−3では、カウンタNaに1を加算した後、ステップS9−4で、カウンタNaが2より多くなったか否かを判断する。そして、カウンタNaが2より多くなった場合にはステップS9−5に進み、カウンタNaが2以下の場合には、そのままメインフローに進む。
ステップS9−5では、照合手段22にスマートエントリ認証要求信号を出力する。これにより、照合手段22は、電子キーに認証コードの送信要求を行い、電子キーから受信した認証コードを登録された正規コードと比較することで、使用者の有無を判断する。ついで、ステップS9−6で、アプローチモードをクリアし、カウンタNaをクリアし、スタートモードに設定してメインフローに進む。
このように、使用者の設定された動きを検出する前に、アプローチ領域aで被検出物を検出することで使用者が近づいたか否かを判断し、キー認証を行う。よって、ドア4を開閉するための使用者の動きの検出を迅速に行うことができるため、利便性を向上できる。
(スタートモード)
図8に示すように、ステップS11のスタートモードでコントローラ38は、ステップS11−1で、スマートエントリ認証が正常に行われたか否かを、照合手段22からの受信によって確認する。そして、正常に認証され、アプローチ領域aに使用者が存在する場合にはステップS11−2に進み、正常に認証されず、アプローチ領域aに使用者が存在しない場合にはステップS11−3に進む。
ステップS11−2では、ドア駆動部24からの信号によってドア4が開状態であるか閉状態であるかを確認して、ステップS11−6に進む。なお、このドア4の状態確認は、ステップS15のバックモードで行ってもよい。
ステップS11−3では、カウンタNbに1を加算した後、ステップS11−4で、カウンタNbが3より多くなったか否かを検出する。そして、カウンタNbが3より多くなった場合にはステップS11−5に進み、スタートモードをクリアし、カウンタNb,Ncをクリアしてメインフローに進む。また、カウンタNbが3以下の場合には、そのままメインフローに進む。
ステップS11−6では、サイドセンサ30A,30Bの検出結果によって、使用者が操作区画sから出たか否かを判断する。そして、使用者が操作区画sから出た場合にはステップS11−7に進み、使用者が操作区画s内に残っている場合にはステップS11−9に進む。
ステップS11−7では、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去した後、ステップS11−8で、モード設定をクリアするとともに、全てのカウンタNをクリアして、メインフローに進む。
ステップS11−9では、センタセンサ26と測定部38bによる測定結果Mに基づいて、使用者がスタート区域z2内に位置しているか否かを判断する。そして、スタート区域z2内に使用者が存在する場合にはステップS11−10に進み、スタート区域z2内に使用者が存在しない場合にはステップS11−11に進む。
ステップS11−10では、表示制御部38cによってLED34を点滅させ、スタートモードをクリアする。また、カウンタNb,Ncをクリアし、トリガモードに設定してメインフローに進む。
ステップS11−11では、カウンタNcに1を加算した後、ステップS11−12で、カウンタNcが20より多くなったか否かを検出する。そして、カウンタNcが20より多くなった場合にはステップS11−13に進み、スタートモードをクリアし、カウンタNb,Ncをクリアしてメインフローに進む。また、カウンタNcが20以下の場合には、そのままメインフローに進む。
(トリガモード)
図9に示すように、ステップS13のトリガモードでコントローラ38は、ステップS13−1で、サイドセンサ30A,30Bの検出結果によって、使用者が操作区画sから出たか否かを判断する。そして、使用者が操作区画sから出た場合にはステップS13−2に進み、使用者が操作区画s内に残っている場合にはステップS13−4に進む。
ステップS13−2では、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去した後、ステップS13−3で、モード設定をクリアするとともに、全てのカウンタNをクリアして、メインフローに進む。
ステップS13−4では、センタセンサ26と測定部38bによる測定結果Mに基づいて、使用者がトリガ区域z1に移動したか否かを判断する。そして、トリガ区域z1内に使用者が進入している場合にはステップS13−5に進み、LED34を点灯させ、トリガモードをクリアする。また、カウンタNdをクリアし、バックモードに設定してメインフローに進む。
ステップS13−4でトリガ区域z1への使用者の移動を判断できない場合には、ステップS13−6で、カウンタNdに1を加算した後、ステップS13−7で、カウンタNdが20より多くなったか否かを検出する。そして、カウンタNdが20より多くなった場合にはステップS13−8に進み、LED34を消灯させ、トリガモードをクリアし、カウンタNdをクリアしてメインフローに進む。また、カウンタNdが20以下の場合には、そのままメインフローに進む。
(バックモード)
図10に示すように、ステップS15のバックモードでコントローラ38は、ステップS15−1で、LED34を点滅させた後、ステップS15−2で、現在のドア4の開閉状態からドア4を開制御するのか閉制御するのかを確認する。そして、ドア4を閉制御する場合にはステップS15−3に進み、バックモードをクリアし、閉バック第1モードに設定してメインフローに進む。また、ドア4を開制御する場合にはステップS15−4に進む。
ステップS15−4では、サイドセンサ30A,30Bの検出結果によって、使用者が操作区画sから出たか否かを判断する。そして、使用者が操作区画sから出た場合にはステップS15−5に進み、使用者が操作区画s内に残っている場合にはステップS15−7に進む。
ステップS15−5では、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去した後、ステップS15−6で、モード設定をクリアするとともに、全てのカウンタNをクリアして、メインフローに進む。
ステップS15−7では、センタセンサ26と測定部38bによる測定結果Mに基づいて、使用者がスタート区域z2の第1部分z2aに移動したか否かを判断する。そして、使用者が第1部分z2aに後退している場合にはステップS15−8に進み、使用者が第1部分z2aに後退していない場合にはステップS15−11に進む。
ステップS15−8では、ドア4の開信号を出力することで、ドア駆動部24によってドア4を開駆動させた後、ステップS15−9で、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去する。ついで、ステップS15−10で、LED34を消灯させ、バックモードをクリアし、カウンタNeをクリアしてメインフローに進む。
ステップS15−11では、カウンタNeに1を加算した後、ステップS15−12で、カウンタNeが20より多くなったか否かを検出する。そして、カウンタNeが20より多くなった場合にはステップS15−13に進み、LED34を消灯させ、バックモードをクリアし、カウンタNeをクリアしてメインフローに進む。また、カウンタNeが20以下の場合には、そのままメインフローに進む。
(閉バック第1モード)
図11に示すように、閉バック第1モードでコントローラ38は、ステップS17−1で、サイドセンサ30A,30Bの検出結果によって、使用者が操作区画sから出たか否かを判断する。そして、使用者が操作区画sから出た場合にはステップS17−2に進み、使用者が操作区画s内に残っている場合にはステップS17−4に進む。
ステップS17−2では、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去した後、ステップS17−3で、モード設定をクリアするとともに、全てのカウンタNをクリアして、メインフローに進む。
ステップS17−4では、センタセンサ26と測定部38bによる測定結果Mに基づいて、使用者がスタート区域z2の第1部分z2aに移動したか否かを判断する。そして、使用者が第1部分z2aに後退している場合にはステップS17−5に進み、閉バック第1モードをクリアし、カウンタNfをクリアし、閉バック第2モードに設定してメインフローに進む。
ステップS17−4で使用者が第1部分z2aに後退していない場合には、ステップS17−6で、カウンタNfに1を加算した後、ステップS17−7で、カウンタNfが20より多くなったか否かを検出する。そして、カウンタNfが20より多くなった場合にはステップS17−8に進み、LED34を消灯させ、閉バック第1モードをクリアし、カウンタNfをクリアしてメインフローに進む。また、カウンタNfが20以下の場合には、そのままメインフローに進む。
(閉バック第2モード)
図12に示すように、閉バック第2モードでコントローラ38は、ステップS19−1で、サイドセンサ30A,30Bの検出結果によって、使用者が操作区画sから出たか否かを判断する。そして、使用者が操作区画sから出た場合にはステップS19−2に進み、使用者が操作区画s内に残っている場合にはステップS19−4に進む。
ステップS19−2では、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去した後、ステップS19−3で、モード設定をクリアするとともに、全てのカウンタNをクリアして、メインフローに進む。
ステップS19−4では、センタセンサ26と測定部38bによる測定結果Mに基づいて、使用者がスタート区域z2の第2部分z2bに移動したか否かを判断する。そして、使用者が第2部分z2bに後退している場合にはステップS19−5に進み、使用者が第2部分z2bに後退していない場合にはステップS19−8に進む。
ステップS19−5では、ドア4の開信号を出力することで、ドア駆動部24によってドア4を閉駆動させた後、ステップS19−6で、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)を全て消去する。ついで、ステップS19−7で、LED34を消灯させ、閉バック第2モードをクリアし、カウンタNgをクリアしてメインフローに進む。
ステップS19−8では、カウンタNgに1を加算した後、ステップS19−9で、カウンタNgが20より多くなったか否かを検出する。そして、カウンタNgが20より多くなった場合にはステップS19−10に進み、LED34を消灯させ、閉バック第2モードをクリアし、カウンタNgをクリアしてメインフローに進む。また、カウンタNgが20以下の場合には、そのままメインフローに進む。
以上のように、本実施形態のドア開閉装置10では、1個のセンタセンサ26の第1検出範囲Rの両側に、サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2を配置している。よって、操作区画s内で使用者が設定された動きを行ったか否か、また、操作区画sを横切る等の使用者による非正規の動きであるか否かを、簡単な構成で確実に判断できる。そのため、使用者の意図しない動きでドア開閉装置10が誤作動することを防止できる。しかも、サイドセンサ30A,30Bが使用者を検出すると、記憶部38aの距離情報Dを消去するため、検出前の判断を確実にリセットできる。
また、コントローラ38は、測定部38bによる測定結果Mと記憶部38aの距離情報Dの変化量によって、使用者の動きを判断するため、誤判断することなく、ドア駆動部24を開閉制御できる。また、LED34による表示によって、ドア開閉装置10の操作方法やタイミングを使用者に認識させるため、ドア開閉装置10の操作性を向上できる。しかも、LED34は操作区画s内に使用者が進入することで駆動されるため、バッテリーの電力を無駄に消費することはない。
また、ステップS11−6,S13−1,S15−4,S17−1,S19−1では、使用者が操作区画sから出ることだけでなく、使用者以外の人間や動物が操作区画sに横から入ったことも検出できる。そして、このような場合でも、記憶部38aに記憶されているセンタセンサ26の検出結果(距離情報D)が消去され、それまでの判断がリセットされる。よって、使用者が開操作又は閉操作を行っている際に、使用者以外の人間がドア4の回転範囲に進入することで、回転するドア4が他人に衝突することを防止できる。
なお、本発明のドア開閉装置10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、照合手段22による認証は、アプローチ領域aへの被検出物の進入により行うのではなく、車両1が認証用の電波を随時送信するようにしてもよい。このように、照合手段22による使用者の認証時期は、希望に応じて変更が可能である。また、使用者を誘導する表示は、大きさ、形状、輝度を希望に応じて変更できる。また、トリガ区域z1が車体2に近い場合には小さくし、トリガ区域z1が車体2から遠く離れている場合には大きくしてもよい。
また、ドア開閉制御のリセットは、サイドセンサ30A,30Bによって使用者を一定の時間継続して検出することで実行するようにし、短時間の検出では実行しないようにしてもよい。また、センタセンサ26の第1検出範囲Rの角度、サイドセンサ30A,30Bの第2検出範囲r1,r2の角度は、希望に応じて変更が可能である。勿論、センタセンサ26の検出中心軸Cの傾斜角度と、サイドセンサ30A,30Bの検出中心軸c1,c2の傾斜角度も、希望に応じて変更が可能である。
1…車両
2…車体
3…後バンパ
4…ドア
10…ドア開閉装置
12…ケーシング
13…カバー
14…固定部
15a〜15c…センサ取付部
16…開口部
18…制御基板
19…コネクタ
20…コネクタ
22…照合手段
24…ドア駆動部
26…センタセンサ(第1検出手段)
27…送信部
28…受信部
30A,30B…サイドセンサ(第2検出手段)
31A,31B…送信部
32A,32B…受信部
34…LED(光表示手段)
35…レンズ取付部
36…レンズ
38…コントローラ(制御手段)
38a…記憶部(第1検出手段,第2検出手段)
38b…測定部
38c…表示制御部
G…地面
R…第1検出範囲
C…第1出力中心(検出中心軸)
r1,r2…第2検出範囲
c1,c2…第2出力中心(検出中心軸)
o1,o2…外端
i1,i2…内端
a…アプローチ領域
s…操作区画
z1…トリガ区域
z2…スタート区域
z2a…第1部分
z2b…第2部分
z3…中間区域
z4…小物を検出できない区域
P…表示位置

Claims (10)

  1. 車体に対してドアを開閉可能なドア駆動部と、
    前記ドア周辺の設定された第1検出範囲に存在する被検出物を検出するための第1検出手段と、
    前記ドア周辺の設定された第2検出範囲に存在する被検出物を検出するための一対の第2検出手段と、
    前記第1検出手段と前記一対の第2検出手段の検出結果に基づいて、前記被検出物が設定された動きを行ったと判断すると、前記ドアを駆動させる信号を前記ドア駆動部に出力する制御手段とを備え、
    前記一対の第2検出手段のうち、一方の前記第2検出範囲が前記第1検出範囲の横方向の一側に配置され、他方の前記第2検出範囲が前記第1検出範囲の横方向の他側に配置され、
    前記一対の第2検出手段のうち、一方の第2検出範囲の横方向の内端から他方の第2検出範囲の横方向の内端までの領域が操作区画として設定されており、
    前記制御手段は、前記第1検出手段の検出結果に基づいて、前記操作区画内で前記被検出物が前記設定された動きを行ったか否かを判断する、ドア開閉装置。
  2. 前記操作区画内に設定され、前記制御手段によって所定の制御を開始させるためのトリガ区域と、
    光学的な表示を行う光表示手段と、
    前記操作区画で前記被検出物が検出されると、前記トリガ区域に向けて前記被検出物を誘導するように前記光表示手段を制御する表示制御部と
    を備える、請求項に記載のドア開閉装置。
  3. 前記第1検出手段の前記第1検出範囲は、前記第2検出手段の前記第2検出範囲よりも広い、請求項1又は2に記載のドア開閉装置。
  4. 前記第1検出手段は超音波センサであり、前記第2検出手段は赤外線センサである、請求項3に記載のドア開閉装置。
  5. 前記第1検出手段の第1検出中心軸よりも、前記第2検出手段の第2検出中心軸の方が、上向きに傾斜している、請求項1から4のいずれか1項に記載のドア開閉装置。
  6. 車体に対してドアを開閉可能なドア駆動部と、
    前記ドア周辺の設定された第1検出範囲に存在する被検出物を検出するための第1検出手段と、
    前記ドア周辺の設定された第2検出範囲に存在する被検出物を検出するための一対の第2検出手段と、
    前記第1検出手段と前記一対の第2検出手段の検出結果に基づいて、前記被検出物が設定された動きを行ったと判断すると、前記ドアを駆動させる信号を前記ドア駆動部に出力する制御手段とを備え、
    前記一対の第2検出手段のうち、一方の前記第2検出範囲が前記第1検出範囲の横方向の一側に配置され、他方の前記第2検出範囲が前記第1検出範囲の横方向の他側に配置されており、
    前記第1検出手段の第1検出中心軸よりも、前記第2検出手段の第2検出中心軸の方が、上向きに傾斜している、ドア開閉装置。
  7. 前記第1検出手段の検出結果を距離情報として記憶する記憶部を備え、
    前記制御手段は、前記第1検出手段の検出結果と前記記憶部の前記距離情報の変化量によって、前記被検出物が前記設定された動きを行ったか否かを判断する、請求項1からのいずれか1項に記載のドア開閉装置。
  8. 前記第1検出手段と前記一対の第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出範囲と前記一対の第2検出範囲からなるアプローチ領域内に被検出物が進入したと前記制御手段が判断すると、無線通信によって電子キーのキー認証を行う照合手段を備え、
    前記制御手段は、前記照合手段によるキー認証後に前記第2検出手段が前記被検出物を検出すると、前記第2検出手段による前記被検出物の検出前の判断を無効にする、請求項1からのいずれか1項に記載のドア開閉装置。
  9. 前記第1検出手段と前記一対の第2検出手段の検出結果に基づいて、前記第1検出範囲と前記一対の第2検出範囲からなるアプローチ領域内に被検出物が進入したと前記制御手段が判断すると、無線通信によって電子キーのキー認証を行う照合手段を備え、
    前記制御手段は、前記照合手段によるキー認証後に前記第2検出手段が前記被検出物を検出すると、前記記憶部の前記距離情報を消去することで、前記第2検出手段による前記被検出物の検出前の判断を無効にする、請求項7に記載のドア開閉装置。
  10. 前記設定された動きは、前記ドアに近づく向きへ前進する第1の動作と、前記ドアから離れる向きへ後退する第2の動作とを組み合わせたものである、請求項1から9のいずれか1項に記載のドア開閉装置。
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