JP6838848B2 - 通信ネットワークを介してプロセッサ動作を同期させるためのシステム及び方法 - Google Patents

通信ネットワークを介してプロセッサ動作を同期させるためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

本開示は、車両関連通信ネットワーク等の通信ネットワークを介して複数のプロセッサのプロセッサタイミングを相関させること、より具体的には、かかる相関に基づいて2つ以上のプロセッサの動作間の正確な時間同期を達成することに関する。
関連技術の考察
自動車レーダシステムでは、複数のレーダセンサは、ホスト車両に取り付けられ得る。各レーダセンサは、車両に隣接して関心領域にレーダ信号を伝送するための送信器と、関心領域内の対象物から返送レーダ信号を受信するための受信器とを含む。各センサにおける処理回路は、受信された返送レーダ信号を処理して、様々な標的対象物(他の車両等)を検出し、かつ対象物の範囲、軸受、及び/又は速度を決定する。動作中、異なるセンサ間の干渉を防止するために、レーダセンサの各々の動作を同期させることが重要であり得る。したがって、例えば、第1のレーダセンサの伝送サイクルのタイミング情報を第2のレーダセンサに通信することが重要であり得る。この情報は、典型的には、通信ネットワークを介して通信される。
本開示を動機付けた特定の問題には、同一自動車両上に取り付けられた2つのレーダセンサ間での無線周波数干渉の発生が関係している。2つのレーダセンサは、互いに1つのセンサの伝送サイクルの開始をオフセットにすることによって、それらの相互干渉が解消され得る同様の波形を伝送する。しかしながら、これは、1つのセンサ(例えば、スレーブセンサ)が、他のセンサの(例えば、マスタセンサーの)伝送サイクルのタイミングの正確な知識を有することを必要とする。この特定の干渉問題に関して、同期に必要な理論精度は、+/−0.5ms(ミリ秒)以上であり得る。
自動車両では、レーダセンサは、典型的には、車両内の他の電子制御ユニット(electronic control unit、ECU)と典型的に共有される自動車用のCANバスを介して通信する。CANバス通信を使用する正確な同期は、いくつかの要因によって困難になる。
CANバス上の伝送は、典型的には、メッセージIDの値によって決定されるように、メッセージの優先度に厳密に基づく。CANバスは、2つのECUがメッセージを伝送する準備ができている場合に、最小のメッセージID値を有するメッセージが最初に伝送されることを保証する、コリジョンレスプロトコルを実装する。これは、概して、特定のメッセージが通常最初に伝送されるためには、CANバス上に高優先度のメッセージを有することが望ましいことを意味する。しかしながら、CANバスの所有者は、全てのバス参加者の要求をバランスさせなければならず、これは、同期目的のために高優先度のCANメッセージIDを取得することを必要としない同期方法が望ましいことを意味する。
一度、任意の優先度のCANバス上でのメッセージの伝送が開始すると、それは、高優先度のメッセージによってプリエンプトされることができず、伝送が完了するまで待機しなければならない。これは、高優先度のメッセージであっても、伝送前の遅延のある程度の変動性を経験することを意味する。この変動性は、概して、CANバス負荷(即ち、CANメッセージがバス上で伝送されている時間の割合)、及びCANバスのビットレート速度に依存し得る。高バス負荷では、多くの場合、CANバス参加者がそれらのメッセージを伝送する前に待機させられる状況になり得る。より低いCANバス速度に関して、メッセージの伝送はまた、より長い時間を必要とすることになり、これは、伝送前の平均待ち時間がより長くなることを意味する。
典型的な自動車用の低速CANバスは、毎秒33.33キロビットで動作する。バス上の典型的な大きなメッセージが108ビットの伝送を必要とし得ると仮定すると、これは、高優先度メッセージであっても、3.24ms(即ち、=108ビットを33.33E3ビット/秒で除算したもの)待機する必要があり得ることを意味する。この待機時間は、単独で、+/−0.5msの上述の理論同期精度を超える。この状況は、同期を達成することに関して、高バス負荷の条件及びより低優先度のCANメッセージ使用を考慮したとき、悪化する。
それゆえに、CANバス等の通信ネットワークを介して複数のプロセッサのプロセッサ動作を同期させることを容易にするための改善されたシステム及び方法に対する必要性が存在する。これらの及び他の必要性は、本開示の方法によって満たされる。
本明細書では、通信ネットワークを介して複数のプロセッサのプロセッサ動作を同期させることを容易にするためのシステム及び方法が提示される。
例示の実施形態では、車両関連通信ネットワークを介してプロセッサ動作を同期させるためのシステムが提供される。システムは、対応する第1のタイミング機構によって特徴付けられた第1のプロセッサと関連付けられた第1の通信ノードと、対応する第2のタイミング機構によって特徴付けられた第2のプロセッサと関連付けられた第2の通信ノードと、を含み得、車両関連通信ネットワークの第1及び第2の通信ノードのうちの少なくとも一方が、車両内の組込みシステムと関連付けられている。有利には、第1のプロセッサが、第1の通信ノードから第2の通信ノードにデータを伝送するように構成され得、伝送されたデータは、(i)第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報と、(ii)第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットの伝送時間との各々を含む。更に、第2のプロセッサは、(i)伝送されたデータを受信し、かつ第2のタイミング機構によって測定される第1のデータセットの受信時間を決定し、(ii)第1のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報及び第1のデータセットの伝送時間に基づいて、第1のデータセットの伝送遅延時間を計算し、(iii)伝送遅延時間及び第1のデータセットの受信時間に基づいて、第2のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報を決定し、それによって第1及び第2のタイミング機構間の第1のデータセットのタイミング情報を相関させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、車両関連通信ネットワークは、CAN又はLINバスであってもよい。
同様に、例示の実施形態では、車両関連通信ネットワークを介してプロセッサ動作を同期させるための方法が提供される。かかる実施形態では、通信ネットワークは、対応する第1のタイミング機構によって特徴付けられた第1のプロセッサと関連付けられた第1の通信ノードと、対応する第2のタイミング機構によって特徴付けられた第2のプロセッサと関連付けられた第2の通信ノードと、を含み得、車両関連通信ネットワークの第1及び第2の通信ノードのうちの少なくとも一方が、車両内の組込みシステムと関連付けられている。したがって、方法は、例えば、第1の通信ノードから第2の通信ノードにデータを伝送することであって、伝送されたデータが、(i)第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報と、(ii)第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットの伝送時間との各々を含む、伝送することと、伝送されたデータを第2のノードで受信し、第2のタイミング機構によって測定される第1のデータセットの受信時間を決定することと、第1のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報及び第1のデータセットの伝送時間に基づいて、第1のデータセットの伝送遅延時間を計算することと、伝送遅延時間及び第1のデータセットの受信時間に基づいて、第2のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報を決定し、それによって第1及び第2のタイミング機構間の第1のデータセットのタイミング情報を相関させることと、を含み得る。
上記のシステム及び方法に関する例示の実施形態では、第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報は、第1の通信ノードと第2の通信ノードとの間の第1の通信で送信され得る。特に、第1のデータセットの伝送時間は、第1の通信の送信時間として特徴付けられ得る。したがって、いくつかの実施形態では、第1の通信の伝送時間は、第1の通信ノードと第2の通信ノードとの間の第2の通信で送信される。
上記のシステム及び方法に関する更なる例示の実施形態では、第1のデータセットは、第1のセンサからのセンサデータを表し得る。したがって、いくつかの実施形態では、第2のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報を決定することは、第1のセンサからのセンサデータを1つ以上の追加のセンサからのセンサデータに時間相関させ、その結果、それらの融合処理を可能にし得る。このようにして、システム/方法は、第1のセンサ及び1つ以上の追加のセンサからの時間相関されたセンサデータの融合処理を実装するように更に構成され得る。
上記のシステム及び方法に関する更なる例示の実施形態では、第1のタイミング機構と第2のタイミング機構との間のタイミング情報の相関の変化が、相対クロックドリフトを決定するように複数の通信にわたって追跡される。特に、この相対クロックドリフトは、処理中に考慮され得る。クロックドリフトは、次いで、データを時間相関させるとき、及び/又は複数のノード間の動作を同期させるときに、補正され得る。事実上、タイミング情報の相関が、将来の相関を予測的にモデル化するために使用され得る。これは、有利には、より安価なタイミング機構の使用を可能にし得る。
上記のシステム及び方法に関する更なる例示の実施形態では、第1のデータセットは、第1のセンサの伝送サイクルタイミング情報を表し得る。したがって、いくつかの実施形態では、第2のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報を決定することは、第2のセンサの伝送サイクルを第1のセンサの伝送サイクルと比較することを可能にし得る。このようにして、システムは、干渉を軽減するために、センサのうちの1つ以上の伝送サイクルを調節するように有利に構成され得る。
上記のシステム及び方法に関する更なる例示の実施形態において、相関されたタイミング情報が、通信ネットワークにわたる複数のECUのタイミングを同期させるか、又は別の方法で制御するためにシステムによって利用され得、その結果、複数のECU間の協働動作をもたらすか、又は複数のECU間の干渉動作を防止する。上記のシステム及び方法に関する更に他の実施形態では、相関されたタイミング情報は、複数のノードからのデータを時間相関させるためにシステムによって利用され得る。上記のシステム及び方法に関する更に他の実施形態では、相関されたタイミング情報は、複数のセンサからの近接検出データを時間相関させるためにシステムによって利用され得る。上記のシステム及び方法に関する更に他の実施形態では、相関されたタイミング情報は、タイミング機構のうちの1つの動作を評価し、かつかかる動作を補正するためにシステムによって利用され得る。
本開示に従う、例示の自動車レーダシステムの概略ブロック図を描写する。
本開示に従う、例示のCANバスを描写する。
本開示に従う、クロックドリフトに対処する例示的な実装を図解する。
本開示に従う、時間相関されたセンサデータの融合処理の実装を図解する。
本開示に従う、ECUの例示の構成を図解する。
図5の例示の構成による、サイクルタイミング知識の転送を説明する例示のタイミング図を図解する。
本開示は、詳細な説明で更に記載され、本開示の実施形態の非限定的な例として、記載された複数の図面に関するものが続き、図面中、同様の参照番号は、図面のいくつかの図を通して類似の部分を表す。
本明細書では、車両関連通信ネットワーク等の通信ネットワークを介して複数のプロセッサのプロセッサ動作を同期させるためのシステム及び方法が提供される。
本明細書で使用される際、「車両関連通信ネットワーク」は、概して、通信ノードのうちの少なくとも1つが車両内の組込みシステムと関連付けられている通信ネットワークを指し得る。車両関連通信ネットワークが、車両間(複数の車両間)通信、車外(車両と非車両との間)通信及び/又は車両内(車両内部)通信のいくつかの組み合わせを含み得ることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、車両関連通信ネットワークは、「車両通信システム」とすることができ、これは、本明細書で使用される際、概して、車両間通信及び/又は車外通信を含むネットワークを指し得る。したがって、例えば、車両通信システムは、車両対車両(vehicle-to-vehicle、V2V)通信、車両対路傍(vehicle-to-roadside、V2R)通信、及び/又は車両対インターネット(vehicle to internet、V2I)通信のいくつかの組み合わせを含み得る。車両通信システムの例としては、General MotorsのV2Vシステム及びMercedes Car−to−Xシステム等の車両アドホックネットワーク(Vehicular Ad Hoc Network、VANET)が挙げられる。
他の実施形態では、車両関連通信ネットワークは、車両内通信用の車両用のバスを含み得る。本明細書で使用される際、「車両バス」は、概して、車両内側の構成要素を相互接続する特殊な内部通信ネットワークを指し得る。車両バスの例としては、コントローラエリアネットワーク(Controller Area Network、CAN)、ローカルインターコネクトネットワーク(Local Interconnect Network、LIN)、イーサネット又はTCP/IP等のようなコンピュータネットワーキング技術基盤ネットワークが挙げられる。
本明細書で使用される際、「通信ノード」は、概して、ネットワークに沿った接続点、再分配点、又は通信端点を指し得る。通信ノードは、送信器、受信器、又は送信器及び受信器の両方として機能するように構成され得る。典型的には、ノードは、そのノードのそれぞれの中央演算処理装置(central processing unit、CPU)/プロセッサと関連付けられ得る。CPU/プロセッサは、CPU/プロセッサによる処理のために、CPU/プロセッサに特有の相対的な時間的基準点を有利に提供し得る、対応するクロック又は他のタイミング機構によって更に特徴付けられ得る。したがって、いくつかの実施形態では、第1の通信ノード及び第2の通信ノードの各々は、それぞれのCPU/プロセッサ及びそれぞれのタイミング機構と関連付けられ得る。特に、かかる実施形態では、同期が、第1及び第2のノード間の時間的情報を正確に関係させるために必要とされ得る(各タイミング機構が別個であるため)。
上記のように、車両関連通信ネットワークとの関係において、通信ノードのうちの少なくとも1つは、車両内の組込みシステムと関連付けられている。本明細書で使用される際、「組込みシステム」は、概して、車両等のより大きな機械的又は電気的システム内の専用機能を有するコンピュータシステムを指し得る。組込みシステムは、典型的には、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサ等の処理ユニットを含み得る。上記のように、処理ユニットは、対応するタイミング機構によって特徴付けられ得る。
いくつかの実施形態では、車両内の組込みシステムは、電子制御ユニット(ECU)とすることができる。本明細書で使用される際、「電子制御ユニット」は、概して、車両内の電気的システム又はサブシステムのうちの1つ以上を制御する任意の組込みシステムの総称である。例示の実施形態では、ECUは、イベントを検出するか、又は別の方法で作成するためのセンサと関連付けられ得る。例えば、いくつかの実施形態では、ECUは、レーダシステム、(光検知測距)ライダーシステム、カメラ基盤検出器システム、又は車両に対する標的対象物の相対範囲及び/若しくは位置を決定するためのいくつかの他の近接検出システムと関連付けられ得る。ライダー及びレーダシステム等のいくつかの実施形態では、センサの動作は、信号の伝送及び受信の両方を含み得る。したがって、かかる実施形態では、イベント情報は、動作のうちの一方又は両方のために検出/作成され得る(例えば、レーダシステム用のECUは、伝送サイクル情報、及び標的対象物に関する近接警告等の受信されたレーダ信号に基づくイベント情報等のレーダ伝送に対応するイベント情報を生成するために構成され得る)。一般に、イベント情報は、ECUの任意の動作を反映して検出/作成され得る。特に、本出願のシステム及び方法は、有利には、複数のECUにわたる、かかるイベント情報を相関させることを可能にする。
本明細書の例示の実施形態の多くは、CANバスタイプの通信ネットワークに関して説明及び/又は例示されることが留意されるべきである。上述のように、CANバスは、より高優先度の通信がより低優先度の通信よりも優先して伝送される、優先度伝送基盤システムを伴う。これは、必然的に、可変時間遅延の対象になる通信をもたらし、場合によっては、時系列順でない通信を結果としてもたらす場合さえある。更に、(1)通信の優先順位が、より高優先度を有する他の通信の有無により大きく左右され、かつ(2)これらの他の通信がイベントトリガされ得、それらの有無を予測不可能にするため、所与の通信の結果的な時間遅延も同様に多くの場合、CANバスに関して完全に予測不可能である。上記のように、システムのこの非確定的な性質が、CANバスを介した通信の同期を極めて困難にしている。
本明細書に提示されるシステム及び方法が、有利には、CANバス等の複雑な非確定的な通信システムを介した通信、及び可変時間遅延を呈さないより単純な通信システムを介した通信の両方の同期を可能にすることが理解されるであろう。本明細書に提示される様々な例示的な実施形態が、CANバス等の特定の通信ネットワークに関して説明及び/又は図解され得るが、システム及び方法は、かかる実施形態に限定されるものではなく、記載される同期技術が、任意の車両関連通信ネットワーク(及び、より一般的には、任意の通信ネットワーク)に対する汎用性を維持することが更に理解されるであろう。更に、本明細書で提供されるシステム及び方法は、汎用性を維持するが、特定の追加の利点が、例えば、通信をトリガすること(検出されたイベントによって通信がトリガされる場合等)に関して、及び/又は通信遅延(通信がトリガされたときと、通信が実際に受信ノードに伝送される/受信されるときとの間の可変かつ予測不可能な時間遅延の対象になる場合等)に関して、非確定的である通信システムに関して提供される。
例示の実施形態では、車両関連通信ネットワークを介して通信を同期させるためのシステム及び方法が提示される。具体的には、例示的なシステムは、少なくとも、第1のプロセッサと関連付けられた第1の通信ノードと、第2のプロセッサと関連付けられた第2の通信ノードと、を含み得、通信ノードのうちの少なくとも1つが、第1のセンサと関連付けられた電子制御ユニット等の車両内の組込みシステムを表す。特に、第1及び第2のプロセッサは、それぞれの第1及び第2のタイミング機構によって特徴付けられ得る。上記のように、第1及び第2のタイミング機構は、典型的には、非同期、かつ潜在的に不正確であり、それゆえに、第1及び第2のタイミング機構によって反映されるタイミング情報は、変動の対象になり得る。したがって、第1及び第2のタイミング機構間のタイミング情報を相関させることが有利である。本開示のシステム及び方法は、有利には、複数のノードにわたるタイミング情報のかかる相関を可能にする。
この相関されたタイミング情報は、複数の目的を果たし得る。例えば、いくつかの実施形態では、相関されたタイミング情報は、通信ネットワークにわたる複数のECUの動作を同期させること/タイミングを制御することを容易にするために利用され得る。これは、複数のECU間の協働動作をもたらす(例えば、1つのECUの機能が別のECUの機能に寄与する場合)、及び/又は複数のECU間の干渉型動作を防止する(例えば、1つのECUの機能が別のECUの機能と干渉する場合)ために利用され得る。例えば、潜在的に干渉する無線周波数RF又は他の電磁放射EMR信号を伝送するために構成されているECU(レーダ及び/又はライダーシステムに関連付けられたECU等)との関係において、破壊的干渉を防止するために、複数のECUの各々のタイミングを制御する、例えば、伝送サイクルをオフセットすることが有利であり得る。したがって、第1のECUと関連付けられた第1の送信器、及び第2のECUと関連付けられた第2の送信器の各々と関連付けられたプロセッサの相関されたタイミング情報は、送信器のそれぞれの伝送サイクルを相関させ、かつ送信器間の電磁干渉(electromagnetic interference、EMI)又は無線周波数干渉(radio-frequency interference、RFI)を最小にするように、かかる伝送サイクルをずらすために利用され得る。代替的な実施形態では、動作を同期させることは、ECU間の協働機能を提供するために使用され得る。例えば、相関されたタイミング情報は、ホスト車両力学データ等の、高度に時間劣化し易いデータの品質を改善するように機能し得る。この力学データは、例えば、ホスト車両の旋回率及び/又は加速度に関する情報を提供し得る。ホスト車両が、操縦の変更下にあってもよく、これらの操縦力学を説明するデータが、この情報を必要とするECUによって受信される前に、各々が未知又は潜在的可変時間遅延をもたらす1つ以上の通信バスを通して伝送されてもよいことに留意されたい。このデータの有用性は、力学データの未知及び潜在的可変経過期間に起因して、大幅に減少し得る。
更なる例示の実施形態では、複数のノードにわたるタイミング情報の相関が、複数のノードからのデータを時間相関させることを容易にするために利用され得る。具体的には、相関されたタイミング情報は、複数の通信ノードからの時間相関されたデータの融合処理を可能にし得る。例えば、第1のECUからのデータは、第2のECUからのデータと共に時間相関及び考慮され得る。これは、例えば、車両に対する標的対象物の位置の変化を追跡するため等の、複数のセンサからの近接検出データを時間相関させることに関して、特に有用であり得る。
更に他の例示の実施形態では、複数のノードにわたるタイミング情報の相関が、タイミング機構の動作を評価し、かかる動作を補正することを容易にするために利用され得る。例えば、相関されたタイミング情報は、第1のプロセッサと関連付けられた第1のタイミング機構と、第2のプロセッサと関連付けられた第2のタイミング機構との間の相対クロックドリフトを決定するために追跡され得る。クロックドリフトは、次いで、データを時間相関させるとき、及び/又は複数のノード間の動作を同期させるときに、補正され得る。事実上、タイミング情報の相関が、将来の相関を予測的にモデル化するために使用され得る。これは、有利には、より安価なタイミング機構の使用を可能にし得る。
本開示のシステム及び方法は、有利なデータ伝送プロトコルを利用し、これは、複数のノードにわたるタイミング情報を相関させるために、ノード間での伝送遅延の決定及び補正を容易にする。したがって、上記のように、システム及び方法は、伝送遅延が、ある程度、可変かつ予測不可能である、CANバス等の非確定的である通信ネットワークに関して特に有用である。本明細書に提示されるシステム及び方法によると、データは、第1の通信ノードから第2の通信ノードに伝送され得、伝送されたデータは、(i)第1のノードと関連付けられた第1のプロセッサのための第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報と、(ii)第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットの伝送時間との各々を含む。例示の実施形態では、第1のデータセット、及び第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報は、第1の通信で伝送され得るが、一方で第1のデータセットの伝送時間は、第2の及び引き続いての通信で伝送され得る。このメッセージングプロトコルは、伝送遅延が可変であるが、様々な技術が伝送完了時間を決定するために利用され得る(例えば、伝送ノードで観察され得る伝送完了イベントの生成等)、CANバスを用いて良好に機能する。更に、いくつかの実施形態では、第2の通信は、例えば、第1の通信のための第1のデータセットの伝送時間を送信すること、及び第1のタイミング機構によって測定される、第2のデータセットを特徴付けるタイミング情報を送信することの両方のために利用され得る。したがって、本質的に、各通信は、例えば、データセット、そのデータセットを特徴付けるタイミング情報、及び以前の通信の伝送時間を含み得る。このように、通信は、通信ネットワーク上の全体的な負荷を低下させるように最適化され得る。
本明細書に説明されるシステム及び方法によると、一度、第1のデータセット、第1のタイミング機構によって測定される第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報、及び第1のタイミング機構によって測定される第1のデータセットの伝送時間が、第2のノードで受信されると、受信ノードは、例えば、伝送時間と第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報との間の差異に基づいて、第1のノードの伝送遅延時間を決定するように構成され得る。受信ノードは、第1及び第2のノードのそれぞれのタイミング機構間の第1のデータセットのタイミング情報を相関させるために、この伝送遅延時間を利用するように更に有利に構成され得る。具体的には、受信ノードは、第2のノードと関連付けられた第2のプロセッサのための第2のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットの受信時間を決定するように構成され得る。タイミング遅延は、次いで、受信時間から減算して、第2のタイミング機構との関係で第1のデータセットを特徴付けるタイミング情報を決定し得る。したがって、最終結果は、第1のデータセットのタイミング情報が、ここで、第1及び第2のタイミング機構の両方との関係で知られることになる。これは、例えば、第1ノードと第2ノードとの間にあるときの、例えば、ECUの、相対動作パラメータを決定すること、別のデータセットに対する第1のデータセットの時間相関、相対クロックドリフトを決定するために第1のノードと第2のノードとの間の時間相関の変化を追跡すること等を可能にし得る。本開示の以下のセクションは、上記のシステム及び方法の追加の例示の実装を提供する。
上記のように、本明細書に説明されるシステム及び方法は、自動車レーダシステム又は車両の他のタイプの近接検出システムの動作を容易にするために使用され得る。図1は、いくつかの例示的な実施形態に従う、自動車レーダ信号を処理するための1つ以上のレーダセンサモジュール12を含む、例示の自動車レーダシステム10の概略ブロック図を含む。図1を参照すると、レーダシステム10は、ホスト車両内のレーダシステム10と互換性を有するレーダ送受信信号を処理する1つ以上のレーダモジュール12を含む。レーダセンサモジュール12は、レーダシステムによって監視されているホスト車両に隣接する関心領域にレーダ信号を生成及び伝送する。信号の生成及び伝送は、RF信号生成器24、レーダ伝送回路20、及び伝送アンテナ16によって達成される。レーダ伝送回路20は、概して、伝送アンテナ16を介して伝送される信号を生成することを必要とされる任意の回路(信号変換/タイミング回路、伝送トリガ回路、RFスイッチ回路、RF電力増幅器回路、又は、レーダシステム10によって使用されて、本明細書に詳細に記載される例示的な実施形態に従う、伝送されたレーダ信号を生成する任意の他の適切な伝送回路等)を含む。いくつかの実施形態では、RF信号伝送回路20は、RF信号生成器24に含まれるRF発振器からの入力に依存し得るRFスイッチ機構を含み得る。RF信号伝送回路は、有利なことに、例えば、伝送アンテナ三角関数算出に基づくパルス整形回路を更に含み得る。
レーダモジュール12はまた、受信アンテナ18を介してレーダ受信回路22におけるレーダ信号を受信する。レーダ受信回路22は、概して、受信アンテナ18を介して受信された信号を処理することを必要とされる任意の回路(RF低雑音増幅器回路、信号変換/タイミング回路、受信トリガ回路、RFスイッチ回路、又は、レーダシステム10によって使用される任意の他の適切な回路等)を含む。いくつかの実施形態では、レーダ受信回路22はまた、複数の受信アンテナから受信アンテナを選択するための受信アンテナ選択モジュールを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、レーダ受信回路22によって処理される受信された信号は、所定の位相差を有する2つの信号を生成する移相器回路26に転送される。同相(inphase、I)信号及び直交(quadrature、Q)信号と称されるこれらの2つの信号は、それぞれ、混合機28及び30によって、RF信号生成器24からのRF信号と混合されて、I及びQ中間周波数(intermediate frequency、IF)信号を生成する。いくつかの実施形態では、混合は、受信アンテナ三角関数算出に基づくRF信号生成器24からのRF信号のパルス整形に更に基づき得る。結果として得られるIF信号は、回路32をフィルタ処理することによって、必要に応じて更にフィルタ処理されて、図1において「I」及び「Q」で符号付けされた、フィルタ処理されたIF I及びQ信号を生成する。IF I及びQ信号は、アナログデジタル変換器回路(analog-to-digital converter circuitry、ADC)34によってデジタル化される。これらのデジタル化されたI及びQ IF信号は、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)36等のプロセッサによって処理される。いくつかの例示的な実施形態では、DSP36は、システム10によって実施される対象物範囲、軸受、及び/又は速度決定を含む、対象物検出及びパラメータ決定を実行することが必要とされる処理の全てを実施し得る。
図1に図解されるシステム構成が単に例示的であり、他のシステム構成が本明細書に説明される実施形態を実装するために使用され得ることが理解されるであろう。例えば、IF信号及びアナログデジタル変換のフィルタ処理の順序付けは、図1に図解される順序とは異なり得る。IF信号は、フィルタ処理の前にデジタル化され得、次いで、デジタルフィルタ処理は、デジタル化された信号(複数可)上で実行され得る。他の実施形態では、RF信号が更なるデジタル化及び処理のためにDCに直接変換されるように、IFステージ全体は除去され得る。
車両に使用される典型的なバスは、図2に図解されるように、CANバスである。この例では、2つの通信ノード、CANノード1及びCANノード2が存在し、ノード間でデータ通信を提供する。各CANノードは、コントローラ及び送受信器からなる。コントローラは、CANバス通信プロトコルを実装することを担当するが、一方で送受信器は、CANバス上で電気信号を送受信することを担当する。情報は、1つの通信ノードから、CANメッセージの送受信を通して、バス上の別の通信ノードに伝達される。全てのCANメッセージは、ヘッダデータ及びペイロードデータの両方を含む。ヘッダデータは、メッセージを固有に識別すること、及びまたメッセージの優先度を決定することの両方を行う、メッセージの識別情報を含み、即ち、より小さな値のメッセージ識別情報を有するメッセージは、より大きな値のメッセージ識別情報よりも高優先度を有する。ゼロ〜8バイトからなるペイロードデータは、受信通信ノードに接続されたプロセッサによって必要とされる情報を伝達する。ペイロードデータの形式及び意味は、ペイロードデータを生成及び/又は消費するプロセッサに知らされるが、それ以外にCANバスプロトコルの更なる詳細に影響を与えない。CANコントローラに接続され、かつCANメッセージを伝送することを必要とするプロセッサは、ペイロードデータの内容を決定し、この情報をメッセージ識別情報と共に、CANコントローラに提供することを担当する。しかしながら、メッセージが現在バス上で伝送されている場合、CANコントローラは、いずれかのメッセージの相対優先度にかかわらず、そのメッセージの完了まで、バス上での伝送を遅延させなければならない。しかしながら、1つよりも多いCANコントローラがメッセージ伝送の完了を待機している場合、待機しているCANコントローラは、例えば、優性及び劣性ビットの使用を伴う、コリジョンレスプロトコルを実装し、これは常に、次に伝送される最高優先度を有する、待機しているCANメッセージを結果としてもたらす。図2が、CANバス内の2本の配線(高速CANバスに典型的である)を示しているが、他の配線構成もまた使用され得る(例えば、多くの低速CAN」バスは、典型的には、1本の配線のみを使用する)ことが留意される。
図2を引き続き参照すると、第1の例では、2つのECU(体裁よく、CANノード1及び2において)は、非同期かつ潜在的に不正確なクロックを有するが、両方とも共通のCANバス上に参加する。第1のECUは、イベントのタイミングが第2のECUに通信される必要があるイベント(例えば、第1のECUと関連付けられた第1の近接センサの信号伝送サイクルの開始)を作成又は観察する(例えば、第2のECUと関連付けられた第2の近接センサの伝送サイクルのオフセットを可能にするために)。第1のECUはまた、そのクロックから導出されたそのイベントのタイムスタンプをキャプチャし得る。
イベントのタイミングを第2のECUに通信するために、第1のECUは、イベントタイムスタンプを含む第1のCANメッセージを第2のECUに伝送する。第1のECUはまた、バス上の第1のCANメッセージ伝送が完了したときのタイムスタンプをキャプチャする。第1のECUは、次いで、伝送完了タイムスタンプを含む第2のCANメッセージを第2のECUに伝送する。
第1のCANメッセージを受信すると、第2のECUは、それ自体のクロックを使用してメッセージ受信のタイムスタンプをキャプチャする。第2のCANメッセージを受信すると、第2のECUは、第1のメッセージによって伝達されたタイムスタンプと第2のメッセージによって伝達されたタイムスタンプと(即ち、第1のECUによって準備されたタイムスタンプ)の間の差異を計算する。このタイムスタンプ差異は、イベント(例えば、第1のECUのセンササイクル開始)と第1のCANメッセージの伝送の完了との間の持続時間の推定である。第2のECUは、第1のメッセージの受信時に記録されたタイムスタンプを受け取り、それ自体のクロックに対するイベント発生時間を推定するために、タイムスタンプ差異を減算し得る。
いくつかの実施形態では、第1のCANメッセージが、イベント後に即座に送信される必要はないことに留意されたい。例えば、イベントが非同期的に発生し、第1のECUが1秒間隔においてCANバス上で伝送することのみを許可されていると仮定する。この状況では、第1のECUは、イベントタイムスタンプの準備の後に第1の1秒間隔で第1のCANメッセージを送信し得る。
様々な用途のためにより適切にすることができる上記の例の多くの変形例もまた、存在する。いくつかの実装では、バス上での第2のCANメッセージの伝送は、望ましいものではないか、又は可能ではない場合がある。例えば、バスの所有者は、割り当てられた1つのCANメッセージIDのみを有する場合がある、及び/又は第2のCANバスメッセージのオーバーヘッドによって提供されるバス負荷の増加を望まない場合がある。この状況では、第2のCANバスメッセージの機能は、第1のCANバスメッセージによって実装され得る。具体的には、各第1のCANバスメッセージは、現在のイベントのタイムスタンプ、及び以前の第1のCANバスメッセージの伝送完了タイムスタンプを伝達することになる。
更に他の実装では、単に時間同期情報の伝送のためのCANメッセージIDを割り当てることが望ましいものではない場合がある。この状況では、第1及び/又は第2のCANメッセージの機能は、必要なタイムスタンプ値を伝送するために利用可能な容量を有する既存のCANメッセージを通して実装され得る。
更なる例示の実装では、第1及び第2のECUは、同一CANバス上に直接参加しないように構成され得る。この状況では、CANバス間にメッセージを通過させるように機能する第1及び第2のECU間の1つ以上のゲートウェイECUが存在し得る。したがって、例示の実施形態では、本明細書に説明される同期システム及び方法は、通信チェーンに沿って、ノードペア、例えば、第1のECUと第1のゲートウェイECUとの間、各ゲートウェイECUの連続ペア間(例えば、第1のゲートウェイECU及び第2のゲートウェイECU、第2のゲートウェイECU及び第3のゲートウェイECU等、最後のゲートウェイECUまで完全に)、最終的に最後のゲートウェイECUと第2のECUとの間、に対して個々に実装され得る。
いくつかの実装では、1つ以上のノードペア間(例えば、第1及び第2のECU間)の通信方法は、CANバスを介したもの以外であってもよい。実際に、上述したように、本開示のシステム及び方法は、CANバスの実装に限定されない。実際に、システム及び方法は、例えば、複数の異なる通信プロトコル/モダリティを含むハイブリッドネットワークを含む、任意のタイプの通信ネットワークに対して適用され得る。かかる場合では、特定の実装は、例えば、タイミング及びイベントデータがどのように伝送されるかに関して、特定の通信プロトコルの詳細に従って適合され得る。いくつかの実施形態では、本開示のシステム及び方法は、通信システム内のノードのサブセットに対して適用され得る。したがって、例えば、いくつかのノードペアリングに関して、例えば、通信遅延の変動性が十分に小さく、及び/又はその遅延特性が十分に既知である理由によって、遅延時間を計算する必要がない場合がある。
いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるシステム及び方法によって達成されるタイミングの精度は、イベント及び伝送完了タイムスタンプを取得する精度、並びに各関与するクロックの精度によって主に制限され得る。イベントタイムスタンプの精度が、イベントの性質及びタイムスタンプがどのようにキャプチャされるかの詳細に依存し得ることに留意されたい。例えば、イベントは、ECU上のマイクロプロセッサタイマによって内部で生成されてもよく、イベントタイムスタンプは、クロックの値をメモリバッファに保存するマイクロプロセッサ命令を実行することによってキャプチャされてもよい。この場合、マイクロプロセッサタイマによって生成される割り込みの初期サービス、及びマイクロプロセッサ命令の実行に起因する可変時間遅延において、ある程度の変動性が存在することになる。伝送完了タイムスタンプの精度は、この発生を認識するために実装されるハードウェア及び方法に依存し得る。例えば、割り込みサービスルーチンのトリガが、伝送完了タイムスタンプをキャプチャするために使用され得る。この場合、生成された割り込みの初期サービス、及び割り込みサービスルーチンと関連付けられたマイクロプロセッサ命令の実行に起因する可変時間遅延において、ある程度の変動性が存在し得る。代替的な実装は、CANメッセージ伝送完了イベントの発生をポーリングするマイクロプロセッサのためのものであり得る。したがって、タイムスタンプ値の時間変動性の大部分は、マイクロプロセッサが伝送完了イベントをチェックする周波数に起因し得る。代替的な実施形態では、タイムスタンプは、例えば、タイムスタンプ値の収集中にマイクロプロセッサ動作を必要としないハードウェア回路によってキャプチャされ得、タイムスタンプ収集と関連付けられた遅延及び/又は変動性をできる限り低下させる。
各ECUマイクロプロセッサ上のクロックの精度はまた、第2のECUによって経験されるイベント時間の全体的な精度に影響を及ぼし得る。具体的には、精度は、過去にイベントがどの程度長く発生したかによって大きく影響され得る。例えば、第1及び第2のECUの両方が、50ppm(百万分率)の精度を有する低コストの結晶クロックを有し、1秒毎に伝送される単一CANメッセージを通してCANバス上で通信すると仮定する。最悪の場合、イベントタイムスタンプは、イベントの1秒後にCANバス上で通信されることになり、対応する伝送完了タイムスタンプは、イベントの2秒後に通信されることになる。第1のECUのクロックは、50ppmクロック精度に起因する0.05msの大きさの誤差(即ち、=1秒×50/1E6)を有し得る、イベントと第1のCANメッセージ伝送との間の時間を測定することを担当する。第2のECUのクロックは、第1のCANメッセージ伝送とイベント時間の使用との間の時間を測定することを担当する。イベント時間は、第2のメッセージが受信される前に計算することができず、そのため、この持続時間は、少なくとも1秒であり、したがって、第2のECUは、0.05msの追加のタイミング誤差を追加する。この例では、クロック精度に起因する最悪の場合のタイミング誤差は、これらの2つの誤差、又は0.1msの合計になり、これは、+/−0.5msの理論同期精度予算の大きな部分ではない。
経時的な精度の複合損失の影響は、相対タイミング機構動作を特徴付け、かつクロックドリフトのような事象を検出/予測するために、本明細書に説明されるシステム及び方法を利用することによって幾分軽減され得る。図3は、本明細書のシステム及び方法の開示を介してクロックドリフトに対処する例示的な実装を図解する。この場合、マスタ310及び/又はスレーブプロセッサ320は、十分な精度で互いに対して時間を測定するために不十分な品質のクロックを有し得る。具体的には、クロックは、いくつかのクロックが、その正確な製作、温度、経過期間、環境等の特色に起因して、他のものよりも速く動作することになるため、互いに対してクロックし得る。この問題に関して、このクロックドリフトを補正することが望ましい場合がある。したがって、例示の実施形態では、マスタプロセッサは、そのタイマ、例えば、そのクロックの100msティックによって決定されたイベントの一部の順序を伝達し得る。本例に従うと、マスタプロセッサは、例えば、100ms毎に1つの速度でCANメッセージを出力し得、各CANメッセージは、意図されたクロックティックイベントに対する、以前のCANメッセージ伝送の遅延を示す値を含む。各スレーブプロセッサは、次いで、マスタプロセッサクロックの各ティックに対するそのクロックのタイミングオフセットを決定する機会、及びティック間の間隔の分析を通して、マスタプロセッサクロックに対するそのクロックの相対速度を決定する機会の両方を有し得る。各スレーブプロセッサは、整合されること、及びマスタプロセッサクロックに対する非常に小さいドリフトを呈することの両方を行う、仮想クロックをモデル化するためにこの情報を利用し得る。これは、有利には、より高価であり得る、及び/又は利用可能であり得るより好適な環境条件を必要とする、より良好な精密クロックを伴わずに、別様に達成され得るものよりも良好な整合及び/又はより低いドリフトを必要とする機能の実行を可能にする。クロックが単一ティック間隔中に同期の外に別様にドリフトするとき、低クロックドリフトが特に重要になり得ることに留意されたい。
上述のように、いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるシステム及び方法によって有効化されるデータの時間相関が、その分析的融合を容易にするために利用され得る。図4は、センサ融合例を図解する。図示されるように、CAN(又は他の非確定的)バスと関連付けられたN個のセンサ410が存在する。各センサは、観察された(及び/又は追跡された)対象物のリストを融合プロセッサ420に通信する。融合プロセッサは、全てのセンサ410から全ての観察を行い、観察された対象物405の単一リストを決定することを担当する。センサがそれらのサイクル時間で整合されておらず、及び/又は更に異なるサイクル時間長をおそらく有し得ることを考慮すると、センサに対する対象物の運動は、融合処理に誤差をもたらす。本発明は、融合プロセッサが非確定的なバスの上の各センサのサイクルタイミングを推定するための手段を提供し、それにより、この融合誤差源は、低減又は排除され得る。センサが、1つ以上の非確定的なバスを介して融合プロセッサに接続され得、例えば、第1のセンサが専用のバスを介して融合プロセッサに接続され得、一方でセンサの残りは、別のLINバス等を介して融合プロセッサに接続され得る。
図5は、サイクルタイミング知識の実装のためのECUの例示的な構成を図解する。図では、マスタECUは、CANバス2を介してスレーブECUと通信する。マスタECUは、内部CANバス1を介して互いに通信することができる、2つのプロセッサである、マスタホストプロセッサ(Host Processor、HP)及びマスタ信号プロセッサ(Signal Processor、SP)を含む。マスタSPは、マスタECUレーダセンサのサイクルタイミングを設定することを担当する。スレーブECUは、内部CANバス3を介して互いに通信することができる、2つのプロセッサである、スレーブHP及びスレーブSPを含む。スレーブSPは、スレーブECUレーダセンサのサイクルタイミングを設定することを担当する。この例示的な例では、スレーブSPは、CANバス1、CANバス2及びCANバス3を介した通信を通してマスタSPによって実装されたサイクルタイミングの知識を取得し、それにより、スレーブECUのサイクルタイミングは、マスタECUのサイクルタイミングに対する適切な関係を有する。
図6は、本発明の開示に従う、マスタSPからスレーブSPへのサイクルタイミング知識の転送を説明する例示のタイミング図を図解する。図6の各水平線は、示されたプロセッサ、即ち、マスタSP、マスタHP、スレーブHP、又はスレーブSPのタイムラインを提供する。タイムライン内の各ティックは、サイクルの開始、又はCANメッセージの到達等のイベントの発生を示す。マスタSPは、周期的サイクルを実装し、その各サイクルの開始は、マスタSPタイムライン上の太い破線のティックによって示される。各サイクルの開始後、マスタSPは、CANバス1上でCANバスメッセージ(Msg)Aを伝送する。マスタSPは、CANバス1上のMsg Aの伝送の完了時にタイムスタンプをキャプチャし、タイムスタンプは、値t1を計算するために使用され、値t1は、直近のサイクル開始とCANバス1上の直近のMsg Aの伝送との間の持続時間である。マスタSPは、この値、即ち、t1をCANバスMsg Bを通してマスタHPに伝送する。マスタHPは、サイクル毎の開始後にこのプロセスを繰り返す。値t1Nは、マスタSPのN番目のサイクルと関連付けられたタイミング値を示す。この例示的な例では、新しいサイクルは、80ミリ秒毎にマスタHPによって開始される。CANバスメッセージの送受信時間に対する全ての参照は、それぞれ、CANバスメッセージの送受信の完了時間を実際に指すことに留意されたい。
マスタHPは、CANバス2上でMsg Cを伝送する。この例示的な例では、Msg Cは、毎秒1回伝送される。マスタHPは、Msg Cの伝送と直近に受信したMsg Aとの間の持続時間であるt2を計算する。Msg Cは、値t3をスレーブHPに伝達するために使用され、t3は、t1及びt2の合計として計算される。マスタHPがメッセージ準備時にMsg Cの実際の伝送時間を知らないため、Msg Cは、Msg Cの以前の伝送に対応するt3の値を伝達するために使用される。例えば、Msg CのM+1番目の伝送は、Msg CのM番目の伝送に対応するt3の値を伝達する。
スレーブHPは、CANバス2を介してマスタHPから伝送された各Msg Cの受信時にタイムスタンプを収集する。各受信されたMsg Cの後、スレーブHPは、CANバス3上でMsg Dを伝送する。スレーブHPは、Msg Cの受信とMsg Dの伝送との間の持続時間であるt4を計算する。次に、スレーブHPは、値t5を伝達するCANバス3上でMsg Eを伝送する。スレーブHPは、t3及びt4の合計としてt5の値を計算する。直近に受信されたMsg Cにわたって受信されたt3の値が、Msg Cの以前の伝送と関連付けられた値を伝達するため、スレーブHPは、t3及びt4の以前の値を使用してt5の値を計算しなければならない。例えば、Msg EのM番目の伝送は、t3M−1及びt4M−1の合計として計算されるt5M−1を伝達する。
スレーブSPは、CANバス3を介して受信された各Msg Dの受信時にタイムスタンプを収集する。次に、スレーブSPは、タイミング値t5M−1を伝達するCANバス3を介してMsg Eを受信する。それゆえに、スレーブSPは、タイミング値t5Mを取得するために、CANバス3を介したMsg Eの次の受信まで待機しなければならない。ここで、マスタSPがMsg DのM番目の受信と関連付けられたタイムスタンプの前にt5Mのタイミングによるサイクル開始を有していたことが、スレーブSPにとって明白である。
本開示の多くの変更及び修正が、前述の説明を読んだ後に疑いなく当業者に明らかになるであろう一方で、図解によって示され及び記載される特定の実施形態が、制限すると考えられることを決して意図するものではないことを理解されたい。更に、本主題は、特定の実施形態に関して記載されたものであるが、本開示の趣旨及び範囲内の変動は当業者に起こるものとする。前述の例が、説明の目的のためにのみ提供されたものであって、本開示を制限するものとして決して解釈されないことに留意されたい。
本発明の概念がその例示的な実施形態に関して特に示されて、記載された一方で、形態及び詳細における様々な変化が、以下の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の概念の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明において行われ得ることが、当業者によって理解されるであろう。

Claims (15)

  1. 車両関連通信ネットワークを介してプロセッサ動作を同期させるためのシステムであって、対応する第1のタイミング機構によって特徴付けられた第1のプロセッサと関連付けられた第1の通信ノードと、対応する第2のタイミング機構によって特徴付けられた第2のプロセッサと関連付けられた第2の通信ノードと、を備え、
    前記車両関連通信ネットワークの前記第1及び第2の通信ノードのうちの少なくとも一方が、車両内の組込みシステムと関連付けられており、
    前記第1のプロセッサが、前記第1の通信ノードから前記第2の通信ノードにデータを伝送するように構成されており、前記伝送されたデータが、(i)前記第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットを特徴付ける第1のタイミング情報と、(ii)前記第1のタイミング機構によって測定される、前記第1のデータセットの伝送時間との各々を含み、
    前記第2のプロセッサが、(i)前記伝送されたデータを受信し、前記第2のタイミング機構によって測定される前記第1のデータセットの受信時間を決定し、(ii)前記第1のタイミング機構との関係で前記第1のデータセットを特徴付ける前記第1のタイミング情報及び前記第1のデータセットの前記伝送時間に基づいて、前記第1のデータセットの伝送遅延時間を計算し、かつ(iii)前記伝送遅延時間及び前記第1のデータセットの前記受信時間に基づいて、前記第2のタイミング機構との関係で前記第1のデータセットを特徴付ける第2のタイミング情報を決定し、それによって前記第1及び第2のタイミング機構間の第1及び第2のタイミング情報を相関させるように構成されている、システム。
  2. 前記車両関連通信ネットワークが、CAN又はLINバスであり、前記第1のタイミング情報が、前記第1の通信ノードと前記第2の通信ノードとの間の第1の通信で送信され、前記第1のデータセットの前記伝送時間が、前記第1の通信の伝送時間であり、前記第1の通信の前記伝送時間が、前記第1の通信ノードと前記第2の通信ノードとの間の第2の通信で送信される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の通信ノードが、前記第1のデータセットとしてセンサデータを提供する第1のセンサを含み、
    前記第2の通信ノードが、少なくとも1つの第2のセンサを含み
    前記第2のタイミング情報を決定することで、前記第1のセンサからの前記センサデータ、1つ以上の前記第2のセンサからのセンサデータとを時間相関させて、その結果、それらの融合処理を可能にし、前記システムが、前記第1のセンサ及び1つ以上の前記第2のセンサからの前記時間相関されたセンサデータの融合処理を実装するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1のタイミング情報と前記第2のタイミング情報との前記相関の変化が、相対クロックドリフトを決定するように複数の通信にわたって追跡される、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第1の通信ノードが、前記第1のデータセットとしてセンサデータを提供する第1のセンサを含み、
    前記第1のデータセットは前記第1のセンサの伝送サイクルタイミング情報を表し、
    前記第2の通信ノードが第2のセンサを含み、
    前記第2のタイミング情報を決定すること前記第2のセンサの伝送サイクルを前記第1のセンサの前記伝送サイクルと比較することを可能にし、前記システムが、干渉を軽減するために、前記センサのうちの1つ以上の伝送サイクルを調節するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記相関されたタイミング情報が、前記通信ネットワークにわたる複数のECUのタイミングを同期させるか、又は別の方法で制御するために前記システムによって利用され、その結果、前記複数のECU間の協働動作をもたらすか、又は前記複数のECU間の干渉動作を防止する、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記相関されたタイミング情報が、複数のノードからのデータを時間相関させるために前記システムによって利用される、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記相関されたタイミング情報が、複数のセンサからの近接検出データを時間相関させるために前記システムによって利用される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記相関されたタイミング情報が、前記タイミング機構のうちの1つの動作を評価し、かつかかる動作を補正するために前記システムによって利用される、請求項1に記載のシステム。
  10. 車両関連通信ネットワークを介してプロセッサ動作を同期させるための方法であって、前記ネットワークが、対応する第1のタイミング機構によって特徴付けられた第1のプロセッサと関連付けられた第1の通信ノードと、対応する第2のタイミング機構によって特徴付けられた第2のプロセッサと関連付けられた第2の通信ノードと、を含み、前記車両関連通信ネットワークの前記第1及び第2の通信ノードのうちの少なくとも一方が、車両内の組込みシステムと関連付けられており、前記方法が、
    前記第1の通信ノードから前記第2の通信ノードにデータを伝送することであって、前記伝送されたデータが、(i)前記第1のタイミング機構によって測定される、第1のデータセットを特徴付ける第1のタイミング情報と、(ii)前記第1のタイミング機構によって測定される、前記第1のデータセットの伝送時間との各々を含む、伝送することと、
    前記伝送されたデータを前記第2のノードで受信し、前記第2のタイミング機構によって測定される前記第1のデータセットの受信時間を決定することと、
    前記第1のタイミング機構との関係で前記第1のデータセットを特徴付ける前記第1のタイミング情報及び前記第1のデータセットの前記伝送時間に基づいて、前記第1のデータセットの伝送遅延時間を計算することと、
    前記伝送遅延時間及び前記第1のデータセットの前記受信時間に基づいて、前記第2のタイミング機構との関係で前記第1のデータセットを特徴付ける第2のタイミング情報を決定し、それによって前記第1及び第2のタイミング機構間の前記第1及び第2のタイミング情報を相関させることと、を含む、方法。
  11. 前記車両関連通信ネットワークが、CANバスであり、前記第1のタイミング情報が、前記第1の通信ノードと前記第2の通信ノードとの間の第1の通信で送信され、前記第1のデータセットの前記伝送時間が、前記第1の通信の伝送時間であり、前記第1の通信の前記伝送時間が、前記第1の通信ノードと前記第2の通信ノードとの間の第2の通信で送信される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1の通信ノードが、前記第1のデータセットとしてセンサデータを提供する第1のセンサを含み、
    前記第2の通信ノードが、少なくとも1つの第2のセンサを含み
    前記第2のタイミング情報を決定することで、前記第1のセンサからの前記センサデータ、1つ以上の前記第2のセンサからのセンサデータとを時間相関させて、その結果、それらの融合処理を可能にし、前記システムが、前記第1のセンサ及び1つ以上の前記第2のセンサからの前記時間相関されたセンサデータの融合処理を行う、請求項10に記載の方法。
  13. 前記第1のタイミング機構と前記第2のタイミング機構との間のタイミング情報の前記相関の変化が、相対クロックドリフトを決定するように複数の通信にわたって追跡される、請求項10に記載の方法。
  14. 前記第1の通信ノードが、前記第1のデータセットとしてセンサデータを提供する第1のセンサを含み、
    前記第1のデータセットは前記第1のセンサの伝送サイクルタイミング情報を表し、
    前記第2の通信ノードが第2のセンサを含み、
    前記第2のタイミング情報を決定すること前記第2のセンサの伝送サイクルを前記第1のセンサの前記伝送サイクルと比較することを可能にし、前記システムが、干渉を軽減するために、前記センサのうちの1つ以上の伝送サイクルを調節する、請求項10に記載の方法。
  15. 前記相関されたタイミング情報が、前記通信ネットワークにわたる複数のECUのタイミングを同期させるか、又は別の方法で制御するために利用され、その結果、前記複数のECU間の協働動作をもたらすか、又は前記複数のECU間の干渉動作を防止する、請求項10に記載の方法。前記相関されたタイミング情報が、複数のノードからのデータを時間相関させるために利用される。前記相関されたタイミング情報が、複数のセンサからの近接検出データを時間相関させるために利用される。前記相関されたタイミング情報が、前記タイミング機構のうちの1つの動作を評価し、かつかかる動作を補正するために利用される。
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