JP6838276B2 - 防水カバー - Google Patents

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Description

本発明は、留置針の穿刺部、術部、及び患部等が水等の液体に触れないように保護するための防水カバーに関する。
輸液ライン等を使って輸液を血管等に投与する場合、留置針等を腕に穿刺した後、留置針に輸液ラインを接続し、輸液ライン及び留置針を介して血管内に輸液を投与する。輸液を長期間にわたって血管に投与する場合、輸液ラインは、腕等に取付けられたままの状態となる。このような状態で入浴を行う場合、穿刺部に水等がかかると穿刺部から体内に雑菌が入るおそれがある。術部及び患部(主に傷)もまた、同様に、入浴時に水がかかるとそこから体内に雑菌が入るおそれがある。そのような入浴時における雑菌の侵入を防ぐべく、穿刺部等を防水カバー等で覆うことが考えられる。腕用の防水カバーとしては、例えば特許文献1のような防水カバーが知られている。
特許文献1の防水カバーは、大略円筒状に形成され、両端部分の環状締付部が本体部分より細径に形成されている。更に、防水カバーの両端には、締付リングが一体的に形成されている。このように構成される防水カバーでは、腕等を通すと、本体部分によって保護すべき個所を覆われ、更に環状締付部によって保護すべき個所の両側が締め付けられるようになっている。これにより、保護すべき個所に水が入らないようにしている。
実用新案登録第3038365号公報
特許文献1の防水カバーでは、筒状の環状締付部を腕等に嵌めて締め付けることによって本体部分に入らないようにしている。他方、環状締付部には、肉厚の締付リングが一体的に形成されている。この締付リングにより、環状締付部の内周面と腕との間には、腕等への取り付け時に密着していない部分が生じてしまう。よって、環状締付部の締め付けによる防水効果が不十分であり、専ら締付リングの締め付けによって防水されることとなる。締付リングだけでは、水が毛細管現象により締付リングを超えて徐々に本体部分に向かって進み、やがて本体部分内へと達する。それ故、特許文献1のような防水カバーでは、十分な防水効果を得ることができず、毛細管現象により本体部分に侵入する水を止めることは難しい。
そこで本発明は、カバーの挿入口部から侵入する液体を止めることができる防水カバーを提供することを目的としている。
本発明の防水カバーは、人体の所定部位を覆うためのカバー本体と、前記カバー本体に前記所定部位を挿入すべく筒状に形成され前記所定部位よりも小径である少なくとも1つの挿入口部とを備え、前記挿入口部は、その内周面を前記所定部位付近に密着可能に構成され、前記内周面に周方向全周にわたって延びる液体捕捉部分を有すると共に前記所定部位よりも大径である装着用リングを前記挿入口部の内側に対し着脱可能であり、前記液体捕捉部は、前記挿入口部に入ってくる液体を捕捉するようになっている、ものである。
本発明に従えば、液体捕捉部分によって毛細管現象によって挿入口部との間に入ってくる水を捕捉することができる。これにより、カバーの挿入口部から侵入する液体を止めることができる。
本発明によれば、カバーの挿入口部から侵入する液体を止めることができる。
本件発明に係る第1実施形態の防水カバーをその一部を断面にして示す平面図である。 図1の防水カバーの領域X1を拡大視して示す拡大断面図である。 図1の防水カバーの領域X2を拡大視して示す拡大断面図である。 第2実施形態の防水カバーの一部を拡大して示す拡大断面図である。 その他の実施形態の防水カバーをその一部を断面にして示す平面図である。
以下、本発明に係る第1及び第2実施形態の防水カバー1,1Aについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する防水カバー1,1Aは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
<第1実施形態>
図1に示す防水カバー(以下、単に「防水カバー」という)1は、図示しない留置針等を穿刺した穿刺部分、傷口等の患部、及び術部等の所定部位を水等の液体(特に水)から保護するものである。防水カバー1は、例えば腕2に挿入され、本実施形態では、腕2の関節部分にある穿刺部分(図示せず)付近を覆うべく使用されている。このように使用される防水カバー1は、例えば伸縮性を有するゲル、例えばクリスタルゲル(商標)、タフシロンゲル(商標)、又はメディピュールゲル(商標)から成り、大略円筒状に形成されている。このような形状を有する防水カバー1は、カバー本体11と、挿入口部12とを有している。
カバー本体11は、大略円筒状に形成されており、その軸線方向両端部分が外方に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、カバー本体11は、第1カバー部分21と、第2カバー部分22と、環状リング23とを有しており、第1カバー部分21と第2カバー部分22とに分割可能に構成されている。第1カバー部分21は、大略円筒状に形成されており、その軸線方向一端部が外側に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、第1カバー部分21の中間部分は、軸線方向一端部に比べ大径に形成され、略ストレートになっている。
また、第1カバー部分21の軸線方向他端部は、図2に示すように周方向全周にわたって外側に折り返されており、折り返された部分によって折返し部21aを形成している。折返し部21aは、その半径方向内側にある第1カバー部分21の外周面との間に円環状の空間、即ち環状空間21bを形成しており、この環状空間21bには、環状リング23が嵌め込まれている。環状リング23は、カバー本体11に比べて弾性変形及び伸縮性が小さい(即ち、硬い)合成樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、又はポリスチレン等から成る大略円環状の環状部材である。環状リング23は、前述の通り、環状空間21bに嵌め込まれており、嵌め込むことによって第1カバー部分21の軸線方向他端部付近の外周面に装着されている。また、第1カバー部分21の折返し部21aの先端部分21cが半径方向内側に向かって曲がって鉤状になっており、この先端部分21cによって環状リング23が環状空間21bから飛び出ないようになっている。第1カバー部分21は、このようにして外装される環状リング23によってその軸線方向他端部の形状を断面円形状に保たれており、この軸線方向他端部には、第2カバー部分22が装着されている。
第2カバー部分22は、大略円筒状に形成されており、その軸線方向一端部が外側に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、第2カバー部分22の残余の部分は、軸線方向一端部に比べ大径で且つ第1カバー部分21の中間部分より小径に形成され、図2の二点鎖線で示すように、第2カバー部分22の軸線方向他端部まで略ストレートになっている。また、第2カバー部分22は、伸縮性を有しており、その軸線方向他端部を半径方向に拡げて第1カバー部分21の折返し部21aより大径にすることができる。これにより、第2カバー部分22の軸線方向他端部を折返し部21aに被せて環状リング23に装着することができる。即ち、第2カバー部分22を第1カバー部分に装着することができ、装着することによってカバー本体11が構成される。また、第2カバー部分22の軸線方向他端側の先端部分22cもまた半径方向内側に向かって曲がって鉤状になっており、この先端部分22cを折返し部21aに引っ掛けることで第2カバー部分22が第1カバー部分から外れないようにしている。
このようにカバー本体11は、2つのカバー部分21,22によって構成されており、カバー本体11の両側の開口端部(即ち、2つのカバー部分21,22の軸線方向一端部)は、軸線方向外方に向かってテーパ状になっている。また、カバー本体11の各開口端には、挿入口部12が一体的に夫々形成されている。各挿入口部12は、大略円筒状に形成されており、カバー本体11の各開口端と略同径に形成されている。挿入口部12は、カバー本体11の開口端に繋がっており、一方の挿入口部12L(例えば、第1カバー部分21側の挿入口部12)から腕2を挿入し、更に他方の挿入口部12R(例えば、第2カバー部分22側の挿入口部12)から挿入した腕2を出すようになっている。なお、本実施形態とは逆に、他方の挿入口部12Rから腕2を挿入し、一方の挿入口部12Lから腕2を出すようにしてもよい。
また、各挿入口部12L,12Rの内径は、装着する人の前腕2a及び上腕2bに合せて選択されるようになっている。なお、挿入口部12が伸縮性を有しているので、好ましくは、挿入口部12の内径が前腕2a及び上腕2bよりも若干小径の挿入口部12が選択される。これにより、上腕2bに嵌めたときに挿入口部12Lの収縮により挿入口部12Lが上腕2bに密着し、また前腕2aに嵌めたときに挿入口部12Rが収縮して前腕2aに密着するようになっている。このように、カバー本体11の軸線方向両側において各挿入口部12を前腕2a及び上腕2bに密着させることによって、カバー本体11内が密閉されて水がカバー本体11に侵入することを抑制している。他方、挿入口部12の内周面との腕2と間は、挿入口部12に伸縮性を持たせても密着性を向上させても、必ずしも完全に封止することができず、僅かな隙間が生じる。水は、毛細管現象によってこの僅かな隙間を通ってカバー本体11内の方へと侵入していくことがある。このような毛細管現象による水の侵入を止めるべく、各挿入口部12の内周面には、液体捕捉部分30を有している。
液体捕捉部分30は、図3に示すように各挿入口部12の内周面に複数の凸条部(本実施形態では、3つの凸条)31〜33を形成することによって構成されている。なお、図3では、第1カバー部分21側の挿入口部12Lだけを示しているが、第2カバー部分22の挿入口部12Rにも同じように液体捕捉部分30が形成されている。しかし、以下では、第1カバー部分21側の挿入口部12Lの液体捕捉部分30について説明し、第2カバー部分22側の挿入口部12Rの液体捕捉部分30の説明については省略する。
第1乃至第3凸条部31〜33は、挿入口部12の内周面に周方向全周にわたって形成されており、半径方向内側に向かって突出している。第1乃至第3凸条部31〜33の高さは、例えば1mmになっており、それらの幅は、例えば2mm以上5mm以下になっている。また、第1乃至第3凸条部31〜33は、軸線方向に等間隔を空けて配置されており、各々間隔は、例えば1mm以上2mm以下になっている。このように形成される3つの凸条部31〜33は、各々間に円環状の捕捉溝41,42を形成している。つまり、各挿入口部12の内周面には、2つの捕捉溝41,42が間隔を空けて形成されている。
捕捉溝41,42は、各挿入口部12の内周面の周方向全周にわたって半径方向外方に凹むように形成されており、毛細管現象が起きないような深さ(前述する凸条部31〜33の高さ1mm〜3mm)で形成されている。このように形成される捕捉溝41,42は、第1乃至第3凸条部31〜33と共に液体捕捉部分30を構成しており、防水カバー1を腕に装着した際に腕によって塞がれてその中に空間41a,42aを形成する。その中の空間41a,42aに毛細管現象によって侵入する水を捕捉(即ち、空間41a,42aに導いて留める)するようになっている(図3の網目状のハッチ参照)。つまり、捕捉溝41,42によって、それより先に水を侵入させないようになっている。また、凸条部31〜33と腕との間に水が介在すると挿入口部12が腕2に対して滑りやすくなるが、捕捉溝41,42によって水を捕捉することによって凸条部31〜33と腕との間に水が介在したまま留まることを抑制することができるので、挿入口部12が腕2に対して滑りにくくすることができる。つまり、腕2に対して防水カバー1がずれてしまうことを防ぐことができる。
更に、液体捕捉部分30では、最も軸線方向外側に位置する第1凸条部31が挿入口部12の開口端から間隔L0を空けて配置されており、図3に示すように装着時において挿入口部12の開口端付近が半径方向内側に撓んで開口端付近が腕2に密着するようになっている。そのため、装着時において、挿入口部12の開口端と第1凸条部31との間にも円環状の捕捉用空間43が形成される。それ故、液体捕捉部分30では、毛細管現象によって挿入口部12の開口端から侵入してくる水は、まず捕捉用空間43によって捕捉され(図3の網目状のハッチ参照)、捕捉しきれなくなった水がそれより奥に位置する捕捉溝41,42によって捕捉される。このように、液体捕捉部分30は、毛細管現象によって侵入してくる水を複数の空間41a,42a,43で捕捉し、カバー本体11内への水の侵入を阻止している。
このように構成される防水カバー1は、第1カバー部分21と挿入口部12Lとで第1カバー体24を構成し、第2カバー部分22と挿入口部12Rとで第2カバー体25を構成している。第1カバー体24と第2カバー体25とは、2つのカバー部分21,22を先に装着してから腕2に嵌めてもよいが、別々で腕2に嵌められ、その後に互いを装着することもできる。以下では、第1カバー体24と第2カバー体25とを腕2に別々に嵌めた後、互いを装着する場合における防水カバー1の装着方法について簡単に説明する。
まず、第1カバー体24として上腕2bの太さに対して若干小径に形成される挿入口部12Lを有するものが選択される。そして、第1カバー体24の挿入口部12Lに腕2を挿入して、第1カバー体24を上腕2bに装着する。装着する際、事前に装着用リング(図示せず)を挿入口部12Lの内側に嵌め込む。装着用リングは、腕2の太さより大径のリング部材であって腕2に対して滑りやすい合成樹脂、例えばポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はポリスチレン等から成る。即ち、装着リングを嵌めることによって、装着用リングを介して第1カバー体24を腕2の上で滑らせながら上腕2bの方へ進めることができる。そして、挿入口部12Lを上腕2bまで進めると、挿入口部12Lから装着用リングを外す。これにより挿入口部12Lが上腕2bに密着され、その状態で第1カバー体24が腕2に装着される。その後、装着用リングを腕2から外し、次に第2カバー体25を腕2に装着する。
第1カバー体24と同様に、第2カバー体25として前腕2aの太さに対して若干小径に形成される挿入口部12Rを有するものが選択される。そして、第2カバー体25の挿入口部12Rと反対側の口、即ち第2カバー部分22の軸線方向他端側の開口から腕2を挿入し、更に挿入口部12Rから腕2を突き出させることによって第2カバー体25を前腕2aに装着する。装着する際、第1カバー体24と同様に挿入口部12Rの内側に装着用リング(図示せず)を嵌め込んでおき、装着用リングを介して第2カバー体25を腕2の上で滑らせながら上腕2bの方に進めていく。そして、第2カバー部分22の軸線方向他端部が第1カバー体24の折返し部21aの辺りまで進めると、第2カバー部分22の軸線方向他端部全体を半径方向外側に押し広げて折返し部21aに被せる。被せた後、第2カバー部分22の先端部分22cを折返し部21aに引っ掛ける。これにより、第1カバー体24に第2カバー体25が装着される。装着用リングは、第1カバー体24及び第2カバー体25の装着の前後において、第2カバー体25及び腕2から外される。このように第1カバー体24に第2カバー体25を装着し且つ装着用リングを腕2から外すと、カバー本体11内が密閉され、外部からカバー本体11内に水が入ることを防ぐことができる。
このようにして装着される防水カバー1は、挿入口部12L,12Rに液体捕捉部分30を有しており、毛細管現象によって挿入口部12L,12Rとの間に入ってくる水を捕捉することができる。それ故、挿入口部12L,12Rから侵入する水を止めることがで
き、水がカバー本体11内に侵入することを抑制することができる。また、防水カバー1は、伸縮性を有する材料から成るので、装着する際に挿入口部12L,12Rを半径方向外側に押し広げて腕2に挿入することができる。それ故、前述するゲルより伸縮性を有しない合成ゴム等によって形成される従来の防水カバーに比べて装着しやすい。
また、防水カバー1は、2つのカバー体24,25に分割可能に構成されている。また、各カバー体24,25を上腕2b及び前腕2aに嵌めるようになっており、各カバー体24,25の各々に関して上腕2b及び前腕2aの各々太さに応じて別々に選択することができる。分割構造でない(即ち、一体型の)場合、2つの挿入口部が装着する腕の上腕2b及び前腕2aの各々の太さに適している防水カバーを選定する必要があるので、2つの挿入口部の内径に対して様々な組み合わせの防水カバーを製造する必要がある。これに対して防水カバー1は、分割構造であるので、各カバー体24,25に対して上腕2b及び前腕2aの各々太さに応じて別々に選定することができる、つまり2つの挿入口部の内径に関して自由に組み合わせすることができる。それ故、従来の一体型のカバー体に比べて腕2の形状に合った防水カバー1を提供することができる。
更に、一体型の防水カバーの場合、腕2に対して挿入口部12L,12Rの両方を進めていかなければならない。それ故、防水カバーが伸縮性を有さず、且つ腕に対する滑りを有していない場合に、防水カバーを腕に嵌めて進める作業が難しかった。しかし、防水カバー1では、2つのカバー体24,25を別々に腕2に嵌め込むので、一体型の防水カバーに比べて腕2に対する進めやすさが向上する。それ故、2つのカバー体24,25の嵌めやすさが格段に向上している。他方、防水カバー1は、分割構造であるため、2つのカバー体24,25を繋ぎ合わせる必要があるが、環状リング23によって環状形状に保たれている第1カバー部分21の軸線方向他端部に第2カバー部分22の軸線方向他端部を被せるだけでの作業で第1カバー体24を第2カバー体25に装着して繋ぐことができる。それ故、防水カバー1では、2つのカバー体24,25を別々に装着し且つそれらを繋ぎ合わせる作業が必要であるが、その両方の作業が容易であるので、一体型の防水カバーを腕2に装着する場合と変わらない装着作業性、又はそれ以上の装着作業性を確保することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の防水カバー1Aは、第1実施形態の防水カバー1Aと構成が類似している。以下では、第2実施形態の防水カバー1Aの構成について第1実施形態の防水カバー1Aと異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号を付して図示及び説明を省略する。
第2実施形態の防水カバー1Aの挿入口部12Bは、図4に示すように構成されている液体捕捉部分30Bを有している。即ち、液体捕捉部分30Bは、各挿入口部12の内周面に複数の捕捉溝(本実施形態では、3つの捕捉溝)41A〜43Aを形成することによって構成されている。捕捉溝41A〜43Aは、挿入口部12の内周面に周方向全周にわたって形成されており、半径方向外側に向かって凹んでいる。捕捉溝41A〜43Aの深さは、例えば1mmとなっており、それらの幅は、例えば2mm以上5mm以下になっている。また、捕捉溝41A〜43Aは、軸線方向に等間隔を空けて配置されており、各々間隔は、例えば1mm以上2mm以下になっている。このように形成される3つの捕捉溝41A〜43Aは、第1実施形態の捕捉溝41,42と同様に、防水カバー1を腕に装着した際に毛細管現象によって侵入する水をそれらの中に捕捉するようになっている。また、3つの捕捉溝41A〜43は、挿入口部12と腕2との間に水が介在することを抑制し、挿入口部12が腕2に対して滑りにくくすることができる。
このように構成される捕捉溝41A〜43は、防水カバー1の開口端から離れている距離が、第1実施形態の防水カバー1の第1乃至第3凸状部31〜33のそれらと略対応させて形成されることが考えられる。この場合、最も開口端寄りに位置する捕捉溝41Aが第1実施形態の防水カバー1の捕捉用空間43よりカバー本体11側に形成されるため、挿入口部12に侵入する水を第1実施形態の防水カバー1より奥側で捕捉することになるが、第1実施形態の防水カバー1と同様の作用効果を奏する。
<その他の実施形態>
第1及び第2実施形態の防水カバー1,1Aは、伸縮性を有する材料、例えばクリスタルゲル(商標)、タフシロンゲル(商標)、及びメディピュールゲル(商標)で構成されているが、必ずしもこれらの材料のように大きな伸縮性を有する材料を用いる必要はない。例えば、前記ゲルに比べて伸縮性が低い合成ゴムであってもよく、装着した際に挿入口部12L,12Rを腕2に密着させることができる材料であればよい。
また、防水カバー1が使用される箇所は、腕2に限定されず、脚、頭、及び指であってもよい。なお、図5に示すように、指先3に使用される場合、防水カバー1Bを以下のような形状にすることが考えられる。即ち、防水カバー1Bは、カバー本体11Bを有し、カバー本体11Bの軸線方向一端側は、指先の形状に合せてドーム状に形成されて塞がれている。また、カバー本体11Bの軸線方向他端部には、挿入口部12が形成され、そこから指先を入れるようになっている。このように、防水カバー1Bは、必ずしも軸線方向両端部に挿入口部12を有している必要はなく、少なくとも一方の端部に挿入口部12が形成されていればよい。
また、第1及び第2実施形態の防水カバー1、1Aでは、凸条部31〜33及び捕捉溝41A〜43Aが円環状に形成されているが、必ずしもこのような形状に限定されない。例えば、螺旋状に形成される凸条部又は捕捉溝を挿入口部12の内周面に形成するようにしてもよく、液体捕捉部分30,30Aで液体を捕捉できるような形状であればよい。また、凸条部31〜33及び捕捉溝41A〜43Aの数も3つに限定されず、1〜2つ、又は4つ以上であってもよい。但し、凸条部31〜33及び捕捉溝41A〜43Aの数は、3つ以上であることが好ましい。
更に、第1実施形態の防水カバー1では、装着用リングを用いて腕2に装着しているが、必ずしも装着用リングを用いる必要はない。装着時に、挿入口部12L,12Rを半径方向外側に押し広げて腕2を挿入することによって、各カバー体24,25を腕2に嵌めて装着することができる。
また、第1及び第2実施形態の防水カバー1、1Aでは、主に穿刺部分、傷口等の患部、及び術部等の所定部位を水等の液体(特に水)から保護するため、即ち医療用として用いられることが説明されているが、必ずしも医療用に限定されない。即ち、前述するような穿刺部分、傷口等の患部、及び術部等の所定部位がないところに使用されてもよく、作業時に腕等の人体の所定部位を液体から保護するために使用してもよい。また、例えば酸性の液体等の特定の液体に対して耐性が高い材料をカバー本体11,11Aに用いることによって、特定の液体に対して耐性の高い防水カバーを製造することができる。
1,1A,1B 防水カバー
2 腕
2a 前腕
2b 腕
11,11B カバー本体
12 挿入口部
21 第1カバー部分
21a 折返し部
22 第2カバー部分
23 環状リング
30,30B 液体捕捉部分
31〜33 凸条部
41A〜43A 捕捉溝

Claims (4)

  1. 人体の所定部位を覆うためのカバー本体と、
    前記カバー本体に前記所定部位を挿入すべく筒状に形成され前記所定部位よりも小径である少なくとも1つの挿入口部とを備え、
    前記挿入口部は、その内周面を前記所定部位付近に密着可能に構成され、前記内周面に周方向全周にわたって延びる液体捕捉部分を有すると共に、前記所定部位よりも大径である装着用リングを前記挿入口部の内側に対し着脱可能であり、
    前記液体捕捉部分は、前記挿入口部に入ってくる液体を捕捉するようになっており、
    前記カバー本体は、筒状の第1カバー部分と、筒状の第2カバー部分と、円環状の環状リングとを有し、
    前記第1カバー部分及び前記第2カバー部分は、その軸線方向一端部に前記挿入口部が夫々形成され、
    前記環状リングは、前記第1カバー部分の軸線方向他端部に外装され、
    前記第2カバー部分は、その軸線方向他端部を前記環状リングに被せることによって前記第1カバー部分の軸線方向他端部に装着されるようになっており、
    前記第2カバー部分の軸線方向他端部は、未装着の状態で、前記第1カバー部分の軸線方向他端部よりも小径になっている、
    防水カバー。
  2. 前記液体捕捉部分は、前記挿入口部の軸線方向に間隔をあけて並び、且つ周方向に延在する複数の凸条部分を有している、請求項1に記載の防水カバー。
  3. 前記液体捕捉部分は、前記挿入口部の軸線方向に間隔をあけて並び、且つ周方向に延在する複数の凹溝部分を有している、請求項1に記載の防水カバー。
  4. 前記挿入口部は、伸縮性を有する材料から成る、請求項1乃至3の何れか1つに記載の防水カバー。
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