JP6837611B1 - 送風機 - Google Patents

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Abstract

本開示に係る送風機は、回転軸を中心に回転するプロペラファンと、プロペラファンの外周側を囲うダクトタイプのベルマウスとを備えている。プロペラファンは、複数の翼を備えている。翼のそれぞれは、外周部に、プロペラファンが回転した際に回転軸方向に発生する気流の上流側に屈曲した反り返り部を備えている。プロペラファンは、翼弦の中央付近よりも後縁側となる範囲では、内周縁から反り返り部にかけて、気流の下流側に傾斜している。また、プロペラファンは、回転軸と垂直な方向にベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する範囲の少なくとも一部において、反り返り部の反り返り角度が90°以上となっている。

Description

本開示は、プロペラファン及び該プロペラファンの外周側を囲うベルマウスを備えた送風機に関する。
従来、送風機には、プロペラファンと、該プロペラファンの外周側を囲うベルマウスとを備えたものが提案されている。このような送風機は、換気扇及び空気調和機等に用いられる。ここで、プロペラファンが回転すると、該プロペラファンの翼の外周縁近傍では、圧力面側から負圧面側に空気が流れ込む漏れ流れが発生し、該漏れ流れによって負圧面側に翼端渦が発生する。このため、プロペラファン及びベルマウスを備えた従来の送風機には、翼端渦に起因する騒音の抑制を目的として、プロペラファンの翼の外周部を吸い込み側へ屈曲させ、該屈曲部分の半径方向の幅が前縁から後縁にかけて次第に大きくなるものが提案されている(特許文献1参照)。なお、半径方向とは、プロペラファンの回転軸から、該回転軸に対して垂直に延びる方向である。また、以下では、特許文献1に記載のプロペラファンの翼が有する上記の屈曲部分を、反り返り部と称することとする。
特許第3629702号公報
ベルマウスには、半開放タイプのベルマウスと、ダクトタイプのベルマウスとがある。半開放タイプのベルマウスとプロペラファンの翼の外周縁とは、該外周縁の中央から後縁までの領域が対向している。一方、ダクトタイプのベルマウスとプロペラファンの翼の外周縁とは、大部分の領域が対向している。例えば、ダクトタイプのベルマウスの場合、プロペラファンの回転軸と垂直な方向にダクトタイプのベルマウスと翼のそれぞれを観察した際、翼の外周縁の90%以上の範囲が、ベルマウスと対向している。特許文献1に記載の送風機は、半開放タイプのベルマウスを備えた送風機となっている。
ベルマウスは、プロペラファンが回転した際に発生する気流の流れ方向に沿って直径が漸次縮小する縮流部と、縮流部によって導かれた気流が流れる円筒部とを備えている。ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機の場合、半開放タイプのベルマウスを備えた送風機と比べ、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁との対向する領域が広くなる。このようなベルマウスの形状の違いにより、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機と、半開放タイプのベルマウスを備えた送風機とでは、プロペラファンの翼の外周縁周辺の空気の流れが大きく異なることとなる。このため、半開放タイプのベルマウスを備えた特許文献1に記載の送風機のプロペラファンを、ダクトタイプのベルマウスと組み合わせても、翼端渦に起因する騒音を十分に抑制できない。
具体的には、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域では、両者の間の距離が近くなる。このため、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域では、翼の圧力面側から負圧面側に空気が流れ込んで発生する翼端渦がベルマウスの円筒部と干渉する。これにより、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域では、翼の外周縁周辺の空気の流れが乱れて圧力変動が大きくなり、騒音が大きくなる。この騒音は、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁との対向する領域が広くなるほど大きくなるので、半開放タイプのベルマウスを備えた送風機と比べ、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機の方が大きくなる。ここで、特許文献1に記載の送風機は、半開放タイプのベルマウスとプロペラファンとの組み合わせを前提として、騒音を抑制できる翼形状を検討している。このため、ダクトタイプのベルマウスと特許文献1に記載の送風機のプロペラファンとを組み合わせても、翼端渦に起因する騒音を十分に抑制できない。すなわち、ダクトタイプのベルマウスを備えた従来の送風機は、翼端渦に起因する騒音の抑制が未だ十分でないという課題があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機であって、翼端渦に起因する騒音を従来よりも低減できる送風機を得ることを目的とする。
本開示に係る送風機は、回転軸を中心に回転するプロペラファンと、前記プロペラファンの外周側を囲うベルマウスと、を備え、前記プロペラファンは、ボスと、前記ボスから該ボスの外周側へ突出する複数の翼とを備え、前記翼のそれぞれは、外周部に、前記プロペラファンが回転した際に前記回転軸方向に発生する気流の上流側に屈曲した反り返り部を備え、前記ベルマウスは、前記気流の流れ方向に沿って直径が漸次縮小する縮流部と、前記縮流部によって導かれた前記気流が流れる円筒部とを備え、前記回転軸と垂直な方向に前記ベルマウスと前記翼のそれぞれを観察した際、前記翼の外周縁の90%以上の範囲が、前記ベルマウスと対向しており、前記翼のそれぞれにおいて、前記回転軸を中心とする任意の半径の円を仮想円とし、前記仮想円を通り前記回転軸と平行な面で前記翼を切断した際の断面を第1断面とし、前記第1断面における翼弦線上の任意の一点を仮想点とし、前記第1断面における前記仮想点から前記翼の前縁までの距離を、前記第1断面における前記仮想点から前記翼の後縁までの距離で除算した値を、位置比とし、前記仮想円の前記半径を変更しながら前記位置比が同じとなる点を連ねていった際に形成される線を仮想線とし、前記仮想線を通り前記回転軸と平行な面で前記翼を切断した際の断面を第2断面とし、前記回転軸を通る平面に前記第2断面を投影した図を投影図とし、前記投影図において前記翼の圧力面と前記ボスとの交点を内周点とし前記投影図において、前記内周点を通り前記回転軸と垂直な直線を第1直線とし、前記投影図において、前記内周点と前記圧力面上の任意の点とを通る直線を第2直線とし、前記投影図において、前記翼の外周端を通る接線を第3直線とし、前記第1直線と前記第2直線とがなす角度のうち、前記プロペラファンの外周側へ広がる鋭角の角度を翼傾き角度とし、前記翼傾き角度が前記第1直線に対して前記気流の上流側に広がる方向を、前記翼傾き角度の正の方向とし、前記翼傾き角度が前記第1直線に対して前記気流の下流側に広がる方向を、前記翼傾き角度の負の方向とし、前記投影図において、前記反り返り部の前記圧力面に、前記翼が前記ボスから半径方向に離れるにしたがって、上流側に反り返るように曲がる位置として反り返り点を有し、前記第2直線が前記反り返り点を通るときの前記翼傾き角度を、第1翼傾き角度とすると、前記位置比が少なくとも1以上となる範囲では、前記第1翼傾き角度が負の値となっており、前記第2直線と前記第3直線とがなす角度のうち、前記プロペラファンの外周側へ広がり、且つ前記気流の上流側へ広がる角度を、反り返り角度とした場合前記回転軸と垂直な方向に前記ベルマウスの前記円筒部と前記翼の前記外周縁とが対向する範囲の少なくとも一部において、前記反り返り角度が90°以上となっており、前記翼のそれぞれは、前記翼の内周縁と前記反り返り部との間に、中間屈曲部を備え、前記投影図において、前記内周点から前記プロペラファンの外周側へ前記翼を見ていった際、前記中間屈曲部において前記翼の負圧面側に屈曲している。
本開示に係る送風機は、所謂ダクトタイプのベルマウスを備えている。本開示に係る送風機は、位置比が少なくとも1以上となる範囲では、第1翼傾き角度が負の値となっている。このため、プロペラファンの翼の回転軸方向の長さを抑制することができる。これにより、回転軸方向において、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域を小さくすることができる。また、本開示に係る送風機は、回転軸と垂直な方向にベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する範囲の少なくとも一部において、反り返り角度が90°以上となっている。これにより、回転軸と垂直な方向にベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する範囲の少なくとも一部において、翼の圧力面側から負圧面側に空気が流れ込んで発生する翼端渦がベルマウスの円筒部と干渉する際、外周縁周辺の空気の流れの乱れを抑制でき、外周縁周辺の圧力変動を抑制できる。このため、本開示に係る送風機は、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機において、翼端渦に起因する騒音を従来よりも低減できる。
本実施の形態1に係る送風機のプロペラファンを示す斜視図である。 本実施の形態1に係る送風機を説明するための図である。 比較例1に係る送風機を説明するための図である。 本実施の形態1に係る送風機のプロペラファンを該プロペラファンの回転軸と直交する平面に投影した図である。 本実施の形態1に係るプロペラファンの翼の第2断面41を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。 本実施の形態1に係るプロペラファンの翼の第2断面42を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。 本実施の形態1に係るプロペラファンの翼の第2断面43を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。 比較例2に係る送風機における翼の外周縁周辺の空気流れを説明するための図である。 比較例3に係る送風機における翼の外周縁周辺の空気流れを説明するための図である。 本実施の形態1に係る送風機における翼の外周縁周辺の空気流れを説明するための図である。 プロペラファンの翼の反り返り部と騒音との関係とを検証した図である。 翼の反り返り部の反り返り高さと騒音との関係とを検証した図である。 本実施の形態2に係るプロペラファンの翼の第2断面41を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。 本実施の形態3に係るプロペラファンを該プロペラファンの回転軸と垂直な方向から見た図である。 本実施の形態3に係るプロペラファンにおける反り返り部の反り返り高さの翼弦方向での変化を説明するための図である。 本実施の形態3に係る送風機の騒音抑制効果を検証した図である。 本実施の形態4に係るプロペラファンにおける反り返り部の反り返り高さの翼弦方向での変化を説明するための図である。 本実施の形態5に係るプロペラファンにおける反り返り部の反り返り高さの翼弦方向での変化を説明するための図である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る送風機のプロペラファンを示す斜視図である。なお、本実施の形態1に係る送風機100は、図1に示すプロペラファン1に加えて、ベルマウス50を備えている。ベルマウス50については、後述する。
プロペラファン1は、回転軸2を中心に、図1に円弧状矢印で示す方向に回転する。このプロペラファン1は、該プロペラファン1の回転中心となるボス3と、該ボス3から該ボス3の外周側へ突出する複数の翼10とを備えている。複数の翼10は、例えば、ボス3から半径方向に略放射状に広がっている。なお、半径方向とは、回転軸2から、該回転軸2に対して垂直に延びる方向である。
翼10のそれぞれは、前縁11、後縁12、内周縁13、外周縁14、圧力面15、及び負圧面16を備えている。前縁11は、翼10の回転方向において前側となる縁である。後縁12は、翼10の回転方向において後ろ側となる縁である。内周縁13は、翼10の内周側の縁であり、翼10におけるボス3と接続されている箇所である。外周縁14は、翼10の半径方向の外周端となる部分である。圧力面15は、翼10の表面のうち、空気を押し出す側の表面である。図1では、翼10における紙面下側の表面が圧力面15となっている。負圧面16は、翼10における圧力面15とは反対側の表面である。図1では、翼10における紙面上側の表面が負圧面16となっている。
図示せぬモータによってプロペラファン1が回転すると、図1に白抜き矢印で示すように、回転軸2方向に気流Fが発生する。以下、気流Fの上流側を、単に上流側と称する場合もある。また、気流Fの下流側を、単に下流側と称する場合もある。なお、図示せぬモータは、例えば、ボス3の内部に配置されている。しかしながら、モータの配置位置は、ボス3の内部に限定されず、ボス3の下流側等に配置されていてもよい。
また、本実施の形態に係るプロペラファン1の翼10のそれぞれは、外周部に、上流側に屈曲した反り返り部20を備えている。すなわち、図1においては、反り返り部20は、ボス3から半径方向に離れるにしたがって、上方へ反り返っている。
なお、図1では、プロペラファン1の翼10は5枚となっているが、プロペラファン1が備える翼10の枚数は5枚に限定されない。また、以下では、1枚の翼10を図示しながら該翼10の説明をする場合があるが、他の翼10の構成も、図示されている翼10と同一の構成となっている。
図2は、本実施の形態1に係る送風機を説明するための図である。この図2は、回転軸2を通り回転軸2と平行な平面に、本実施の形態1に係る送風機100のプロペラファン1及びベルマウス50を回転投影したものである。また、図3は、比較例1に係る送風機を説明するための図である。図3に示す比較例1に係る送風機200aは、本実施の形態1に係るプロペラファン1と、比較例1に係るベルマウス250とを組み合わせたものである。また、図3は、回転軸2を通り回転軸2と平行な平面に、プロペラファン1及び比較例1に係るベルマウス250を回転投影したものである。なお、図3では、比較例1に係るベルマウス250の構成において、本実施の形態1に係るベルマウス50と同一の機能を果たす構成には、本実施の形態1に係るベルマウス50と同一の符号を付している。
本実施の形態1に係るベルマウス50及び比較例1に係るベルマウス250は、プロペラファン1の外周側を囲っている。本実施の形態1に係るベルマウス50及び比較例1に係るベルマウス250は、気流Fの流れ方向に沿って直径が漸次縮小する縮流部51と、縮流部51によって導かれた気流Fが流れる円筒部52とを備えている。すなわち、円筒部52は、縮流部51の下流側に設けられている。円筒部52の直径は、縮流部51において最も直径が小さい箇所と同じ直径となる。また、円筒部52は、直径が変化しない箇所である。このため、円筒部52は、本実施の形態1に係るベルマウス50及び比較例1に係るベルマウス250において、翼10の外周縁14と距離が近くなる部分である。また、本実施の形態1に係るベルマウス50及び比較例1に係るベルマウス250は、円筒部52の下流側に、気流Fの流れ方向に沿って直径が漸次拡大し、気流Fが流出する拡大部53も備えている。
ここで、従来、ベルマウスには、半開放タイプのベルマウスと、ダクトタイプのベルマウスとがある。半開放タイプのベルマウスとプロペラファンの翼の外周縁とは、該外周縁の中央から後縁までの領域が対向している。一方、ダクトタイプのベルマウスとプロペラファンの翼の外周縁とは、大部分の領域が対向している。例えば、プロペラファンの回転軸と垂直な方向にダクトタイプのベルマウスと翼のそれぞれを観察した際、翼の外周縁の90%以上の範囲が、ベルマウスと対向している。
すなわち、図3に示す比較例1に係るベルマウス250は、半開放タイプのベルマウスとなっている。また、図2に示す本実施の形態1に係るベルマウス50は、ダクトタイプのベルマウスとなっている。すなわち、本実施の形態1に係る送風機100は、ダクトタイプのベルマウス50とプロペラファン1とを組み合わせたものである。なお、ベルマウス50の形状については、回転軸2を通り回転軸2と平行な断面において、縮流部51の曲率半径が大きく構成されてもよい。また、円筒部52が長く構成されてもよい。しかし、縮流部51の曲率半径を大きくとると、送風機100の大きさが半径方向に大きくなってしまう。このため、本実施の形態1に係る縮流部51には、回転軸2を通り回転軸2と平行な断面において、入口側では曲率半径が小さく、円筒部52に向かうに従って曲率半径が大きくなるような楕円曲線状に構成されている。
続いて、プロペラファン1の翼10の詳細構成について説明する。なお、翼10の詳細構成を説明するにあたり、仮想円R、第1断面30、仮想点31、位置比P、仮想線SL、及び第2断面40を、図4に示すように定義する。
図4は、本実施の形態1に係る送風機のプロペラファンを該プロペラファンの回転軸と直交する平面に投影した図である。なお、図3では、1枚の翼10のみを図示している。
図4に示すように、プロペラファン1の回転軸2を中心とする任意の半径の円を、仮想円Rとする。仮想円Rを通り回転軸2と平行な面で翼10を切断した際の断面を、第1断面30とする。第1断面30における翼弦線上の任意の一点を、仮想点31とする。第1断面30における仮想点31から翼10の前縁11までの距離を、第1断面30における仮想点31から翼10の後縁12までの距離で除算した値を、位置比Pとする。仮想円Rの半径を変更しながら位置比Pが同じとなる点を連ねていった際に形成される線を、仮想線SLとする。仮想線SLを通り回転軸2と平行な面で翼10を切断した際の断面を、第2断面40とする。
なお、図4には、仮想線SLの一例として、仮想線SL1、仮想線SL2及び仮想線SL3を示している。仮想線SL1は、前縁11近傍の仮想線SLであり、位置比Pが0.2となる位置の仮想線SLである。仮想線SL2は、第1断面30において前縁11と後縁12との間の中間点を連ねた仮想線SLであり、位置比Pが1となる位置の仮想線SLである。仮想線SL3は、後縁12近傍の仮想線SLであり、位置比Pが7.5となる位置の仮想線SLである。なお、以下では、仮想線SL1の位置での第2断面40を、第2断面41とする。仮想線SL2の位置での第2断面40を、第2断面42とする。仮想線SL3の位置での第2断面40を、第2断面43とする。
図5は、本実施の形態1に係るプロペラファンの翼の第2断面41を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。図6は、本実施の形態1に係るプロペラファンの翼の第2断面42を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。また、図7は、本実施の形態1に係るプロペラファンの翼の第2断面43を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。なお、図5〜図7では、プロペラファン1のボス3及びベルマウス50も、回転軸2を通る平面に投影させている。
以下、図5〜図7を用いて、プロペラファン1の翼10の詳細構成について説明する。ここで、翼端渦の原因となる外周縁14近傍での漏れ流れは、外周縁14近傍で圧力面15側から負圧面16側への空気が流れ込むことで発生する。この漏れ流れは、圧力面15の形状に沿って生じる。このため、以下では、圧力面15を基準として、プロペラファン1の翼10の詳細構成について説明する。
図5〜図7に示すように、内周点17、反り返り点21、第1直線L1、第2直線L2、第3直線L3、翼傾き角度α、第1翼傾き角度α1、及び反り返り角度βを定義する。
具体的には、図5〜図7に示す投影図において、翼10の圧力面15とボス3との交点を、内周点17とする。図5〜図7に示す投影図において、反り返り部20の圧力面15での屈曲点を反り返り点21とする。図5〜図7に示す投影図において、内周点17を通り回転軸2と垂直な直線を、第1直線L1とする。図5〜図7に示す投影図において、内周点17と圧力面15上の任意の点とを通る直線を、第2直線L2とする。なお、反り返り点21は、圧力面15上の任意の点の一例である。図5〜図7に示す投影図において、翼10の外周端18を通る接線を、第3直線L3とする。なお、外周端18は、外周縁14上の1点である。
第1直線L1と第2直線L2とがなす角度のうち、プロペラファン1の外周側へ広がる鋭角の角度を、翼傾き角度αとする。第2直線L2が反り返り点21を通るときの翼傾き角度αを、第1翼傾き角度α1とする。なお、図5では、第2直線L2の一例として、反り返り点21を通る第2直線L2を示している。この際、図5では、第1直線L1と第2直線L2とが重なりあっている。このため、図5は、翼傾き角度αが図示されていない。また、図6及び図7においても、第2直線L2の一例として、反り返り点21を通る第2直線L2を示している。このため、図6及び図7では、翼傾き角度αの一例として、第1翼傾き角度α1が示されている。第2直線L2と第3直線L3とがなす角度のうち、プロペラファン1の外周側へ広がり、気流Fの上流側へ広がる角度を、反り返り角度βとする。なお、翼傾き角度αの正負の方向は、次のように定義することとする。翼傾き角度αが第1直線L1に対して気流Fの上流側に広がる方向を、翼傾き角度αの正の方向とする。翼傾き角度αが第1直線L1に対して気流Fの下流側に広がる方向を、翼傾き角度αの負の方向とする。すなわち、図5〜図7においては、翼傾き角度αが第1直線L1に対して紙面下側に広がっている場合、翼傾き角度αが負の値となっている。
図5〜図7に示すように、本実施の形態1に係るプロペラファン1の翼10においては、位置比Pが少なくとも1以上となる範囲では、第1翼傾き角度α1が負の値となっている。換言すると、本実施の形態1に係るプロペラファン1の翼10においては、前縁11と後縁12との間の中間点よりも後縁12側となる範囲では、第1翼傾き角度α1が負の値となっている。さらに換言すると、本実施の形態1に係るプロペラファン1の翼10においては、位置比Pが少なくとも1以上となる範囲では、反り返り点21は第1直線L1よりも気流Fの下流側に位置している。なお、図5〜図7に例示するプロペラファン1の翼10においては、位置比Pが0.2となる前縁11近傍から後縁12まで、第1翼傾き角度α1が負の値となっている。
このようにプロペラファン1を構成することにより、プロペラファン1の翼10の回転軸2方向の長さを抑制することができる。これにより、回転軸2方向において、ベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する領域を小さくすることができる。ここで、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機においては、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域では、両者の間の距離が近くなる。このため、ダクトタイプのベルマウスを備えた従来の送風機においては、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域では、翼の圧力面側から負圧面側に空気が流れ込んで発生する翼端渦がベルマウスの円筒部と干渉する。これにより、ベルマウスの円筒部と翼の外周縁とが対向する領域では、翼の外周縁周辺の空気の流れが乱れて圧力変動が大きくなり、騒音が大きくなる。本実施の形態1に係る送風機100は、ベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する領域を小さくすることができるので、すなわち、騒音が大きくなる領域を小さくできるので、翼端渦に起因する騒音を低減できる。
また、図5〜図7に示すように、本実施の形態1に係るプロペラファン1の翼10においては、回転軸2と垂直な方向にベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する範囲の少なくとも一部において、反り返り角度βが90°以上となっている。図5〜図7に例示するプロペラファン1の翼10においては、回転軸2と垂直な方向にベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する範囲の全域において、反り返り角度βが90°以上となっている。このように構成することにより、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機において、翼端渦に起因する騒音をさらに低減できる。以下、その理由について、図8〜図10を用いて詳しく説明する。
図8は、比較例2に係る送風機における翼の外周縁周辺の空気流れを説明するための図である。図9は、比較例3に係る送風機における翼の外周縁周辺の空気流れを説明するための図である。図10は、本実施の形態1に係る送風機における翼の外周縁周辺の空気流れを説明するための図である。
比較例2に係る送風機200b及び比較例3に係る送風機200cは、プロペラファン201を備えている。なお、図8及び図9では、プロペラファン201の構成において、本実施の形態1に係るプロペラファン1と同一の機能を果たす構成には、本実施の形態1に係るベルマウス50と同一の符号を付している。プロペラファン201と本実施の形態1に係るプロペラファン1とが異なる点は、プロペラファン201の反り返り角度βである。プロペラファン201の反り返り角度βは、90°よりも小さくなっている。なお、従来のプロペラファンの反り返り角度βも、プロペラファン201と同様に、反り返り角度βが90°よりも小さくなっている。すなわち、プロペラファン201は、従来より存在する一般的な反り返り角度の反り返り部220を備えている。
また、比較例2に係る送風機200bは、プロペラファン201と、比較例1に係る送風機200aで説明したベルマウス250とを、組み合わせた送風機となっている。すなわち、比較例2に係る送風機200bは、半開放タイプのベルマウスを備えた送風機となっている。また、比較例3に係る送風機200cは、プロペラファン201と、本実施の形態1に係るベルマウス50とを、組み合わせた送風機となっている。すなわち、比較例3に係る送風機200cは、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機となっている。
図8に示すように、半開放タイプのベルマウス250と一般的な反り返り角度の反り返り部220が設けられたプロペラファン201とを組み合わせた場合、翼10の圧力面15側から負圧面16側に空気が流れ込む漏れ流れによって発生する翼端渦Wは、反り返り部220があることで安定する。また、ベルマウス250と翼10の外周縁14との距離が離れるため、翼10近傍での圧力変動が緩和し、騒音が低減する。
しかしながら、図9に示すように、ダクトタイプのベルマウス50と一般的な反り返り角度の反り返り部220が設けられたプロペラファン201とを組み合わせた場合、ベルマウス50の円筒部52が翼10の外周縁14近傍に存在することとなる。このため、図9に点線で示した範囲において、翼端渦Wがベルマウス50の円筒部52と干渉し、翼10の外周縁14周辺の空気の流れが大きく乱れる。そして、翼10の外周縁14周辺の空気の大きな乱れが発生することで、ベルマウス50の壁面にも大きな圧力変動を生じ、騒音増大の原因となる。
本実施の形態1に係る送風機100は、図9に示す比較例3に係る送風機200cと同様に、ダクトタイプのベルマウス50を備えている。しかしながら、本実施の形態1に係る送風機100のプロペラファン1においては、回転軸2と垂直な方向にベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する範囲の少なくとも一部において、反り返り角度βが90°以上となっている。図10に示すように、反り返り角度βが90°以上となっている範囲では、反り返り角度βが90°より小さい場合と比べ、漏れ流れは、気流Fの上流側へ向かう成分が大きくなり、ベルマウス50の円筒部52に向かう成分を小さくすることができる。また、ベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14との距離を大きくすることができる。このため、本実施の形態1に係る送風機100は、翼端渦Wがベルマウス50の円筒部52と干渉することを抑制でき、翼10の外周縁14周辺の空気が乱れることを抑制できる。したがって、本実施の形態1に係る送風機100は、ベルマウス50の壁面での圧力変動を抑制でき、騒音を低減できる。
なお、翼10の形状に応じて、漏れ流れの強い領域が変わる。このため、反り返り角度βが90°以上となっている範囲は、漏れ流れの強い領域とすることが好ましい。また、漏れ流れが強いほど、反り返り角度βを大きくすることが好ましい。本実施の形態1に係る送風機100においては、翼10の外周縁14の大部分は、ベルマウス50の円筒部52及び拡大部53と、回転軸2と垂直な方向に対向している。このため、本実施の形態1では、翼10の外周縁14において、翼弦の中央付近よりも後縁12側で、漏れ流れが強くなる。このため、本実施の形態1では、翼弦の中央付近よりも後縁12側において、反り返り角度βを90°以上とすることが好ましい。
また、図5〜図7に示す反り返り部20の反り返り幅Laは、次のような寸法とすることが好ましい。具体的には、図5〜図7に示す投影図において、反り返り点21と外周端18との間の回転軸2と垂直な方向の長さを、反り返り幅Laとする。内周点17と外周端18との間の回転軸2と垂直な方向の長さを、翼幅Lcとする。この場合、反り返り幅Laは、翼幅Lcの10%以下の長さであることが好ましい。反り返り幅Laを長くしすぎると、プロペラファン1の送風能力が低下する傾向がみられたためである。
また、図5〜図7に示す反り返り部20の反り返り高さLbは、次のような寸法とすることが好ましい。具体的には、図5〜図7に示す投影図において、反り返り点21と外周端18との間の回転軸2方向の長さを、反り返り高さLbとする。この場合、反り返り高さLbは、翼幅Lcの10%以下の長さであることが好ましい。反り返り高さLbを長くしすぎると、騒音レベルが悪化する傾向がみられたためである。
最後に、本実施の形態1に係る送風機100の騒音抑制効果を検証した際の検証結果を紹介する。
図11は、プロペラファンの翼の反り返り部と騒音との関係とを検証した図である。図11の横軸は、流量係数となっている。また、図11の縦軸は、比騒音レベルである。また、図11の曲線C1は、本実施の形態1に係る送風機100の検証結果である。図11の曲線C2は、比較例3に係る送風機200cの検証結果である。すなわち、図11の曲線C2は、本実施の形態1に係るベルマウス50と、従来より存在する一般的な反り返り角度の反り返り部220を備えたプロペラファン201とを組み合わせた送風機の検証結果である。図11の曲線C3は、本実施の形態1に係るベルマウス50と、反り返り部が設けられていないプロペラファンとを組み合わせた送風機の検証結果である。なお、曲線C3のプロペラファンは、反り返り部が設けられていないこと以外、本実施の形態1に係るプロペラファン1と同様の構成となっている。
図11に示すように、反り返り部220を備えたプロペラファン201の場合、反り返り部が設けられていないプロペラファンと比べると、騒音を抑制できていた。しかしながら、例えば流量係数0.35付近からわかるように、流量係数の大きい高風量の動作点では、反り返り部220を備えたプロペラファン201は、反り返り部が設けられていないプロペラファンと比べ、騒音抑制効果がほとんど表れなかった。すなわち、反り返り角度βが90°となっている範囲がないプロペラファン201は、流量係数の大きい高風量の動作点では、騒音抑制効果がほとんど表れなかった。一方、反り返り部20を備えた本実施の形態1に係るプロペラファン1は、流量係数の小さい低風量の動作点から流量係数の大きい高風量の動作点にいたるまで、反り返り部220を備えたプロペラファン201及び反り返り部が設けられていないプロペラファンと比べ、騒音を低減できていることがわかった。
図12は、翼の反り返り部の反り返り高さと騒音との関係とを検証した図である。図12の横軸は、送風機の風量となっている。また、図12の縦軸は、比騒音レベルである。また、図12の曲線C4は、本実施の形態1に係るプロペラファン1において反り返り高さLbを翼幅Lcの10%以下とした場合の、送風機100の検証結果である。図12の曲線C5は、本実施の形態1に係るプロペラファン1において反り返り高さLbを翼幅Lcの10%より長くした場合の、送風機100の検証結果である。図12の曲線C6は、本実施の形態1に係るベルマウス50と、反り返り部が設けられていないプロペラファンとを組み合わせた送風機の検証結果である。なお、曲線C6のプロペラファンは、反り返り部が設けられていないこと以外、本実施の形態1に係るプロペラファン1と同様の構成となっている。
図12に示すように、反り返り部20を備えたプロペラファン1の場合、反り返り部が設けられていないプロペラファンと比べると、騒音を抑制できていた。また、反り返り高さLbを翼幅Lcの10%以下とした場合、騒音をより抑制できることがわかった。
以上、本実施の形態1に係る送風機100は、回転軸2を中心に回転するプロペラファン1と、プロペラファン1の外周側を囲うベルマウス50とを備えている。プロペラファン1は、ボス3と、ボス3から該ボス3の外周側へ突出する複数の翼10とを備えている。翼10のそれぞれは、外周部に、プロペラファン1が回転した際に回転軸2方向に発生する気流Fの上流側に屈曲した反り返り部20を備えている。ベルマウス50は、気流Fの流れ方向に沿って直径が漸次縮小する縮流部51と、縮流部51によって導かれた気流Fが流れる円筒部52とを備えている。また、回転軸2と垂直な方向にベルマウス50と翼10のそれぞれを観察した際、翼10の外周縁14の90%以上の範囲が、ベルマウス50と対向している。翼10のそれぞれにおいて、プロペラファン1の回転軸2を中心とする任意の半径の円を、仮想円Rとする。仮想円Rを通り回転軸2と平行な面で翼10を切断した際の断面を、第1断面30とする。第1断面30における翼弦線上の任意の一点を、仮想点31とする。第1断面30における仮想点31から翼10の前縁11までの距離を、第1断面30における仮想点31から翼10の後縁12までの距離で除算した値を、位置比Pとする。仮想円Rの半径を変更しながら位置比Pが同じとなる点を連ねていった際に形成される線を、仮想線SLとする。仮想線SLを通り回転軸2と平行な面で翼10を切断した際の断面を、第2断面40とする。回転軸2を通る平面に第2断面40を投影した図を、投影図とする。投影図において、翼10の圧力面15とボス3との交点を、内周点17とする。投影図において、反り返り部20の圧力面15での屈曲点を反り返り点21とする。投影図において、内周点17を通り回転軸2と垂直な直線を、第1直線L1とする。投影図において、内周点17と圧力面15上の任意の点とを通る直線を、第2直線L2とする。投影図において、翼10の外周端18を通る接線を、第3直線L3とする。第1直線L1と第2直線L2とがなす角度のうち、プロペラファン1の外周側へ広がる鋭角の角度を、翼傾き角度αとする。翼傾き角度αが第1直線L1に対して気流Fの上流側に広がる方向を、翼傾き角度αの正の方向とする。翼傾き角度αが第1直線L1に対して気流Fの下流側に広がる方向を、翼傾き角度αの負の方向とする。第2直線L2が反り返り点21を通るときの翼傾き角度αを、第1翼傾き角度α1とする。第2直線L2と第3直線L3とがなす角度のうち、プロペラファン1の外周側へ広がり、気流Fの上流側へ広がる角度を、反り返り角度βとする。このように第1翼傾き角度α1及び反り返り角度βを定義した場合、本実施の形態1に係る送風機100は、位置比Pが少なくとも1以上となる範囲では、第1翼傾き角度α1が負の値となっている。また、本実施の形態1に係る送風機100は、回転軸2と垂直な方向にベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する範囲の少なくとも一部において、反り返り角度βが90°以上となっている。
本実施の形態1に係る送風機100においては、位置比Pが少なくとも1以上となる範囲では、第1翼傾き角度α1が負の値となっている。このため、本実施の形態1に係る送風機100は、プロペラファン1の翼10の回転軸2方向の長さを抑制することができ、上述のように、翼端渦に起因する騒音を低減できる。また、本実施の形態1に係る送風機100は、回転軸2と垂直な方向にベルマウス50の円筒部52と翼10の外周縁14とが対向する範囲の少なくとも一部において、反り返り角度βが90°以上となっていることにより、上述のように、翼端渦に起因する騒音をさらに低減できる。したがって、本実施の形態1に係る送風機100は、ダクトタイプのベルマウスを備えた送風機において、翼端渦に起因する騒音を従来よりも低減できる。
実施の形態2.
プロペラファン1の翼10の形状を以下のように構成することにより、翼端渦に起因する騒音をより低減できる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については実施の形態1と同一の符号を用いて述べることとする。
図13は、本実施の形態2に係るプロペラファンの翼の第2断面を、該プロペラファンの回転軸を通る平面に投影した投影図である。なお、図13では、2本の第2直線L2を記載している。1本目の第2直線L2は、反り返り点21を通る第2直線L2である。2本目の第2直線L2は、後述する中間屈曲部19の圧力面15での屈曲点である反り返り点19aを通る第2直線L2である。
本実施の形態2に係るプロペラファン1の翼10のそれぞれは、内周縁13と反り返り部20との間に、中間屈曲部19を備えている。また、回転軸2を通る平面に第2断面40を投影した投影図において、内周点17からプロペラファン1の外周側へ翼10を見ていった際、中間屈曲部19において負圧面16側に屈曲している。このように各翼10を構成することにより、圧力面15に沿って半径方向外側へ流れる空気は、中間屈曲部19において気流Fの上流側に曲げられ、反り返り部20に導かれる。このため、このように各翼10を構成することにより、圧力面15に沿って半径方向外側へ流れる空気を、外周端18までスムーズに誘導することができる。したがって、このように各翼10を構成することにより、ベルマウス50の壁面での圧力変動をより抑制でき、翼端渦に起因する騒音をより低減できる。
ここで、回転軸2を通る平面に第2断面40を投影した投影図において、内周点17からプロペラファン1の外周側へ圧力面15に沿って単位長さ移動した際の翼傾き角度αの変化量を、翼傾き角度αの変化率とする。このように翼傾き角度αの変化率を定義した場合、内周点17と中間屈曲部19との間の前記変化率は、中間屈曲部19と反り返り部20の反り返り点21との間の前記変化率よりも小さくなっている。また、中間屈曲部19と反り返り部20の反り返り点21との間の前記変化率は、反り返り部20の反り返り点21と外周端18との間の前記変化率よりも小さくなっている。このように各翼10を構成することにより、圧力面15に沿って半径方向外側へ流れる空気を、徐々に気流Fの上流側に曲げていくことができる。このため、このように各翼10を構成することにより、圧力面15に沿って半径方向外側へ流れる空気を、外周端18までさらにスムーズに誘導することができる。したがって、このように各翼10を構成することにより、ベルマウス50の壁面での圧力変動をさらに抑制でき、翼端渦に起因する騒音をさらに低減できる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、反り返り部20の反り返り高さLbの翼弦方向での変化について、特に言及しなかった。反り返り部20の反り返り高さLbを、翼弦方向において本実施の形態3のように変化させてもよい。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、実施の形態1又は実施の形態2と同一の機能及び構成については実施の形態1又は実施の形態2と同一の符号を用いて述べることとする。
図14は、本実施の形態3に係るプロペラファンを該プロペラファンの回転軸と垂直な方向から見た図である。図15は、本実施の形態3に係るプロペラファンにおける反り返り部の反り返り高さの翼弦方向での変化を説明するための図である。なお、図14では、プロペラファン1が有する複数枚の翼10のうち、1枚の翼10のみを記載している。
図14に示すように、位置比Pを変更しながら外周端18を連ねていった際に形成される線を、曲線L18とする。すなわち、曲線L18は、翼10の外周縁14となる。また、図14に示すように、位置比Pを変更しながら反り返り部20の反り返り点21を連ねていった際に形成される線を、曲線L21とする。図15は、曲線L18及び曲線L21を、図14の回転方向θに展開した図となっている。なお、図15の縦軸Zは、回転軸2方向を示している。すなわち、図15は、位置比Pを変更しながら外周端18及び反り返り点21をプロットしていった図となっている。また、図15に示す曲線L18及び曲線L21は、紙面右側が前縁11側となり、紙面左側が後縁12側となっている。
プロペラファン1の翼10の外周縁14近傍に発生する翼端渦は、プロペラファン1が高風量側で動作する場合と、プロペラファン1が低風量側で動作する場合とでは、発生位置及び軌跡が大きく異なる。プロペラファン1が高風量側で動作する場合、翼端渦は、翼10の外周縁14近傍において、翼弦の中央付近よりも前縁11側で強くなる。このため、プロペラファン1が高風量側で動作することが多い場合、本実施の形態3のように、翼弦の中央付近よりも前縁11側において、反り返り高さLbが最大値となる箇所を設けるのが好ましい。換言すると、プロペラファン1が高風量側で動作することが多い場合、各翼10は、位置比Pが1よりも小さくなる範囲に、反り返り高さLbが最大値となる箇所を備えていることが好ましい。このように翼10を構成することにより、プロペラファン1が高風量側で動作した際、翼端渦が強くなる領域において、翼端渦を発生させる漏れ流れにおけるベルマウス50の円筒部52に向かう成分をより小さくすることができ、ベルマウス50の壁面での圧力変動をより抑制できる。したがって、このように翼10を構成することにより、プロペラファン1が高風量側で動作した際の騒音抑制効果が向上する。
参考として、本実施の形態3に係る送風機100の騒音抑制効果を検証した際の検証結果を紹介する。
図16は、本実施の形態3に係る送風機の騒音抑制効果を検証した図である。図16の横軸は、流量係数となっている。また、図16の縦軸は、比騒音レベルである。また、図16の曲線C7は、本実施の形態3に係る送風機100の検証結果である。図16の曲線C8は、本実施の形態3に係るベルマウス50と、反り返り部が設けられていないプロペラファンとを組み合わせた送風機の検証結果である。なお、曲線C8のプロペラファンは、反り返り部が設けられていないこと以外、本実施の形態1に係るプロペラファン1と同様の構成となっている。
図16に示すように、本実施の形態3に係る送風機100は、反り返り部が設けられていないプロペラファンを用いた送風機と比べ、流量係数の小さい低風量の動作点から流量係数の大きい高風量の動作点にいたるまで、騒音を抑制できていた。また、本実施の形態3に係る送風機100は、例えば流量係数0.3付近からわかるように、反り返り部が設けられていないプロペラファンを用いた送風機と比べ、流量係数の大きい高風量の動作点において、騒音抑制効果が特に高かった。
実施の形態4.
反り返り部20の反り返り高さLbを、翼弦方向において本実施の形態4のように変化させてもよい。なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同様とし、実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同一の機能及び構成については実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同一の符号を用いて述べることとする。
図17は、本実施の形態4に係るプロペラファンにおける反り返り部の反り返り高さの翼弦方向での変化を説明するための図である。この図17は、本実施の形態4に係るプロペラファン1の翼10における曲線L18及び曲線L21を、実施の形態3で示した図15と同様に展開した図となっている。
プロペラファン1が低風量側で動作する場合、翼端渦は、翼10の外周縁14近傍において、翼弦の中央付近よりも後縁12側で強くなる。このため、プロペラファン1が低風量側で動作することが多い場合、本実施の形態4のように、翼弦の中央付近よりも後縁12側において、反り返り高さLbが最大値となる箇所を設けるのが好ましい。ただし、後縁12に反り返り高さLbが最大値となる箇所を設けると、プロペラファン1が後縁12の外周側で圧力上昇が大きくなる特徴をもつプロペラファンの場合には、送風機100の送風性能の低下を招く。このため、プロペラファン1が低風量側で動作することが多い場合、翼弦の中央付近よりも後縁12側であり、後縁12でない箇所に、反り返り高さLbが最大値となる箇所を設けるのが好ましい。すなわち、本実施の形態4に係る翼10の反り返り部20においては、翼弦の中央付近よりも後縁12側は、例えば、気流Fの上流側に凸となる形状となっている。換言すると、プロペラファン1が低風量側で動作することが多い場合、各翼10は、位置比Pが1よりも大きくなる範囲であり、後縁12でない箇所に、反り返り高さLbが最大値となる箇所を備えていることが好ましい。
このように翼10を構成することにより、プロペラファン1が低風量側で動作した際、翼端渦が強くなる領域において、翼端渦を発生させる漏れ流れにおけるベルマウス50の円筒部52に向かう成分をより小さくすることができ、ベルマウス50の壁面での圧力変動をより抑制できる。したがって、このように翼10を構成することにより、プロペラファン1が低風量側で動作した際の騒音抑制効果が向上する。
参考として、本実施の形態3に係る送風機100の騒音抑制効果を検証した際の検証結果を紹介する。
実施の形態3で示した図16には、曲線C9として、本実施の形態4に係る送風機100の検証結果も示している。図16に示すように、本実施の形態4に係る送風機100は、反り返り部が設けられていないプロペラファンを用いた送風機と比べ、流量係数の小さい低風量の動作点から流量係数の大きい高風量の動作点にいたるまで、騒音を抑制できていた。また、本実施の形態4に係る送風機100は、例えば流量係数0.2付近からわかるように、反り返り部が設けられていないプロペラファンを用いた送風機と比べ、流量係数の小さい低風量の動作点において、騒音抑制効果が特に高かった。
実施の形態5.
反り返り部20の反り返り高さLbを、翼弦方向において本実施の形態5のように変化させてもよい。なお、本実施の形態5において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同様とし、実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同一の機能及び構成については実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同一の符号を用いて述べることとする。
図18は、本実施の形態5に係るプロペラファンにおける反り返り部の反り返り高さの翼弦方向での変化を説明するための図である。この図18は、本実施の形態5に係るプロペラファン1の翼10における曲線L18及び曲線L21を、実施の形態3で示した図15と同様に展開した図となっている。
実施の形態3及び実施の形態4で示したように、反り返り高さLbが最大値となる箇所を異ならせることにより、プロペラファン1の風量に応じて、騒音を効果的に抑制することができる。このため、プロペラファン1が複数の風量の動作点においてよく動作する場合等には、図18に示すように、前縁11から後縁12までの間の複数箇所において、反り返り高さLbが長くなる箇所を設けてもよい。このような場合、各翼10は、前縁11から後縁12までの間に、反り返り高さLbが極値となる箇所を複数備えることとなる。なお、図18に示す例では、各翼10は、反り返り高さLbの極値として、1つの極小値Lb1と、1つの極大値Lb2とを備えている。
このように翼10を構成することにより、複数の風量の動作点において、プロペラファン1が動作した際の騒音抑制効果が向上する。
1 プロペラファン、2 回転軸、3 ボス、10 翼、11 前縁、12 後縁、13 内周縁、14 外周縁、15 圧力面、16 負圧面、17 内周点、18 外周端、19 中間屈曲部、19a 反り返り点、20 反り返り部、21 反り返り点、30 第1断面、31 仮想点、40(41,42,43) 第2断面、50 ベルマウス、51 縮流部、52 円筒部、53 拡大部、100 送風機、200a,200b,200c 送風機(比較例)、201 プロペラファン(比較例)、220 反り返り部(比較例)、250 ベルマウス(比較例)、F 気流、L1 第1直線、L2 第2直線、L3 第3直線、L18 曲線、L21 曲線、La 反り返り幅、Lb 反り返り高さ、Lb1 極小値、Lb2 極大値、Lc 翼幅、P 位置比、R 仮想円、SL(SL1,SL2,SL3) 仮想線、W 翼端渦、α 翼傾き角度、α1 第1翼傾き角度、β 反り返り角度。

Claims (7)

  1. 回転軸を中心に回転するプロペラファンと、
    前記プロペラファンの外周側を囲うベルマウスと、
    を備え、
    前記プロペラファンは、ボスと、前記ボスから該ボスの外周側へ突出する複数の翼とを備え、
    前記翼のそれぞれは、外周部に、前記プロペラファンが回転した際に前記回転軸方向に発生する気流の上流側に屈曲した反り返り部を備え、
    前記ベルマウスは、前記気流の流れ方向に沿って直径が漸次縮小する縮流部と、前記縮流部によって導かれた前記気流が流れる円筒部とを備え、
    前記回転軸と垂直な方向に前記ベルマウスと前記翼のそれぞれを観察した際、前記翼の外周縁の90%以上の範囲が、前記ベルマウスと対向しており、
    前記翼のそれぞれにおいて、
    前記回転軸を中心とする任意の半径の円を仮想円とし、
    前記仮想円を通り前記回転軸と平行な面で前記翼を切断した際の断面を第1断面とし、
    前記第1断面における翼弦線上の任意の一点を仮想点とし、
    前記第1断面における前記仮想点から前記翼の前縁までの距離を、前記第1断面における前記仮想点から前記翼の後縁までの距離で除算した値を、位置比とし、
    前記仮想円の前記半径を変更しながら前記位置比が同じとなる点を連ねていった際に形成される線を仮想線とし、
    前記仮想線を通り前記回転軸と平行な面で前記翼を切断した際の断面を第2断面とし、
    前記回転軸を通る平面に前記第2断面を投影した図を投影図とし、
    前記投影図において前記翼の圧力面と前記ボスとの交点を内周点とし
    前記投影図において、前記内周点を通り前記回転軸と垂直な直線を第1直線とし、
    前記投影図において、前記内周点と前記圧力面上の任意の点とを通る直線を第2直線とし、
    前記投影図において、前記翼の外周端を通る接線を第3直線とし、
    前記第1直線と前記第2直線とがなす角度のうち、前記プロペラファンの外周側へ広がる鋭角の角度を翼傾き角度とし、
    前記翼傾き角度が前記第1直線に対して前記気流の上流側に広がる方向を、前記翼傾き角度の正の方向とし、
    前記翼傾き角度が前記第1直線に対して前記気流の下流側に広がる方向を、前記翼傾き角度の負の方向とし、
    前記投影図において、前記反り返り部の前記圧力面に、前記翼が前記ボスから半径方向に離れるにしたがって、上流側に反り返るように曲がる位置として反り返り点を有し、前記第2直線が前記反り返り点を通るときの前記翼傾き角度を、第1翼傾き角度とすると、前記位置比が少なくとも1以上となる範囲では、前記第1翼傾き角度が負の値となっており
    前記第2直線と前記第3直線とがなす角度のうち、前記プロペラファンの外周側へ広がり、且つ前記気流の上流側へ広がる角度を、反り返り角度とした場合
    前記回転軸と垂直な方向に前記ベルマウスの前記円筒部と前記翼の前記外周縁とが対向する範囲の少なくとも一部において、前記反り返り角度が90°以上となっており、
    前記翼のそれぞれは、
    前記翼の内周縁と前記反り返り部との間に、中間屈曲部を備え、
    前記投影図において、前記内周点から前記プロペラファンの外周側へ前記翼を見ていった際、前記中間屈曲部において前記翼の負圧面側に屈曲している送風機。
  2. 前記投影図において、
    前記内周点から前記プロペラファンの外周側へ前記圧力面に沿って単位長さ移動した際の前記翼傾き角度の変化量を、前記翼傾き角度の変化率とした場合、
    前記内周点と前記中間屈曲部との間の前記変化率は、前記中間屈曲部と前記反り返り点との間の前記変化率よりも小さく、
    前記中間屈曲部と前記反り返り点との間の前記変化率は、前記反り返り点と前記外周端との間の前記変化率よりも小さい請求項1に記載の送風機。
  3. 前記投影図において、
    前記反り返り点と前記外周端との間の前記回転軸と垂直な方向の長さを反り返り幅とし、
    前記内周点と前記外周端との間の前記回転軸と垂直な方向の長さを翼幅とした場合、
    前記反り返り幅は、前記翼幅の10%以下の長さである請求項1又は請求項2に記載の送風機。
  4. 前記投影図において、
    前記反り返り点と前記外周端との間の前記回転軸方向の長さを反り返り高さとし、
    前記内周点と前記外周端との間の前記回転軸と垂直な方向の長さを翼幅とした場合、
    前記反り返り高さは、前記翼幅の10%以下の長さである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の送風機。
  5. 前記投影図において、前記反り返り点と前記外周端との間の前記回転軸方向の長さを反り返り高さとした場合、
    前記位置比が1よりも小さくなる範囲に、前記反り返り高さが最大値となる箇所を備えている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の送風機。
  6. 前記投影図において、前記反り返り点と前記外周端との間の前記回転軸方向の長さを反り返り高さとした場合、
    前記翼のそれぞれは、前記位置比が1よりも大きくなる範囲であり、前記後縁でない箇所に、前記反り返り高さが最大値となる箇所を備えている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の送風機。
  7. 前記投影図において、前記反り返り点と前記外周端との間の前記回転軸方向の長さを反り返り高さとした場合、
    前記翼のそれぞれは、前記前縁と前記後縁との間において、前記反り返り高さが極値となる箇所を複数備えている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の送風機。
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