JP6837331B2 - 面光源装置、表示装置および面光源装置の製造方法 - Google Patents

面光源装置、表示装置および面光源装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、面状の光を発する面光源装置、およびこの面光源装置が表示パネルを照明することで表示パネルに映像が表示される表示装置、ならびにその面光源装置の製造方法に関するものである。
液晶表示装置が備える液晶パネルは、自ら発光しない。そのため、液晶表示装置は、液晶パネルを照明する光源として、液晶パネルの裏面側にバックライト装置すなわち面光源装置を備える。バックライト装置の構成の1つとして、複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDという。)を並べた直下型のバックライト装置がある。近年では、小型で高効率、高出力なLEDが開発されている。そのため、バックライト装置に使用されるLEDの設置個数、または、複数のLEDが列状に配置された光源であるLEDBARの設置個数を減らしても、計算上では従来のバックライト装置と同様の明るさを得ることができる。特許文献1または特許文献2には、シリンドリカルレンズによってLEDから出射する光線を拡げ、面状の照明光に変換するバックライト装置が開示されている。
特開2006−286608号公報 特開2014―38697号公報
特許文献1または特許文献2に記載のバックライト装置においては、光がシリンドリカルレンズから空気中へと光が透過する際に、シリンドリカルレンズと空気との境界面にて一部の光が反射する。照明光の均一性向上には、その境界面を透過する直接光と、境界面にて反射する反射光との両方を、照明光として利用する必要がある。しかし、その反射光は、光源から出射する光の発散角、つまり、境界面に対する光線の入射角が大きくなるほど増加する。特に、照射領域の周辺での光量の低下を抑えることは難しい。
また、光源の小型化、高効率化に伴い、LEDおよびLEDから出射する光線を拡げる光学部品の配置に関する要求精度および光学部材の形状に関する要求精度が高くなっている。製造工程およびコストの観点からは、簡易な保持構造でそれら光源および光学部品が据え付けられるバックライト装置であることが望ましい。そのためには光源および光学部品の配置精度、光学部材の形状精度に対する被照射面の輝度分布の感度を小さくする必要がある。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性が高く、製造性が向上する面光源装置の提供を目的とする。
本発明に係る面光源装置は、光源と、光源を主面に保持する保持基板と、配光制御素子と、反射部と、を含む。配光制御素子は、保持基板の主面に当接可能な設置面を含む。配光制御素子は、光源を覆って保持基板の主面に配置され、光源から出射する光線の配光を変更する。反射部は、保持基板が配置される位置に対応して形成される開口を含む。反射部は、配光制御素子の設置面の一部にて屈折した光線を反射する。配光制御素子は、配光制御素子の外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面に形成される粗面構造を含む。粗面構造が形成される一面は、設置面とは異なる。
本発明によれば、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性が高く、製造性が向上する面光源装置の提供が可能である。
実施の形態1における液晶表示装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1における面光源装置の光源周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1における面光源装置の光源の配置を示す平面図である。 実施の形態1における面光源装置の反射部を示す平面図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態1における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態1の変形例における面光源装置の光源周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態2における面光源装置の光源周辺の構成を示す断面図である。
本発明に係る面光源装置およびその面光源装置を備える表示装置の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、以下に示す実施の形態では、表示装置は液晶表示装置、表示装置が備える表示パネルは液晶パネルを例に説明する。
以下に示す実施の形態において、表示装置および面光源装置は、xyz直交座標に基づいて図示される。x軸およびy軸を含むx−y平面に対し垂直な方向がz軸方向である。例えば、表示装置が備える表示パネルが矩形を有する場合、その表示パネルの長辺方向をx軸方向とし、短辺方向をy軸方向とする。図1は、後述する実施の形態1における面光源装置200の構成およびそれを含む液晶表示装置100の構成を概略的に示す断面図である。図1において、液晶パネル1の長辺方向は紙面に垂直な方向であり、短辺方向は紙面の左右方向である。液晶表示装置100の長辺方向つまり液晶パネル1の長辺方向が水平に、その短辺方向が垂直方向に設置された場合、x軸方向が水平方向であり、y軸方向が垂直方向である。また、その場合、液晶表示装置100の上側がy軸の正方向(+y軸方向)であり、下側がy軸の負方向(−y軸方向)である。また、液晶表示装置100が映像を表示する方向がz軸の正方向(+z軸方向)であり、その反対方向がz軸の負方向(−z軸方向)である。また、+z軸方向を表示面側という。−z軸方向を裏面側という。また、液晶表示装置100の表示面側から見て、右側がx軸の正方向(+x軸方向)であり、左側がx軸の負方向(−x軸方向)である。「表示面側から見て」とは、+z軸方向から−z軸方向を見ることである。なお、本明細書において、正負の符号を付さずに軸方向を記載した場合、正の方向と負の方向との両方を含む。例えば、y軸方向と記載した場合、その記載は+y軸方向と−y軸方向とを含む。これらの方向は、実施の形態1に限らず他の実施の形態においても同様である。
<実施の形態1>
(液晶表示装置)
図1は、本実施の形態1における面光源装置200の構成およびその面光源装置200を含む液晶表示装置100の構成を概略的に示す断面図である。液晶表示装置100は、透過型の液晶パネル1および面光源装置200を備える。また、液晶表示装置100は、液晶パネル1と面光源装置200との間に、光学シート2と光学シート3とをさらに備える。また、拡散板4が、面光源装置200の光出射面に配置される。つまり、拡散板4は、面光源装置200の開口部53に設けられる。+z軸方向から−z軸方向にかけて、液晶パネル1、光学シート2、光学シート3、拡散板4、面光源装置200が順に配置される。液晶パネル1は、光学シート2および光学シート3を介して面光源装置200と対向する裏面1bを有する。また、液晶パネル1は、裏面1bの反対側に表示面1aを有する。裏面1bは、液晶パネル1の−z軸方向の面であり、表示面1aは、その+z軸方向の面である。表示面1aは、平面状の矩形形状を有する。つまり、表示面1aはx−y平面に平行な方向に広がる平面を有する。また、その平面を構成するx軸方向の長辺とy軸方向の短辺とは直交する。なお、上記の表示面1aの形状は一例であり、他の形状であってもよい。また、液晶パネル1は液晶層(図示せず)を含み、その液晶層はx−y平面に平行な方向に広がる面状の構造を有する。
面光源装置200は、拡散板4から面状の光を出射し、光学シート3および光学シート2を通して、液晶パネル1の裏面1bを照明する。光学シート3は、拡散板4から放射された光の進行方向を、液晶パネル1の表示面1aに対し、法線方向に向ける機能を有する。光学シート2は、細かな照明光のむらなどを低減し光学的な悪影響を抑制する。液晶パネル1は、裏面1bから入射した照明光を画像光に変換する。「画像光」とは画像情報を有する光のことである。
(面光源装置)
面光源装置200は、配光制御素子6、光源7、保持基板8および反射部5を備える。反射部5は、配光制御素子6と光源7とを収容可能に容器形状に形成される。その反射部5は、底面51、側面52および開口部53を含む。また、面光源装置200は筐体10をさらに備える。筐体10は反射部5および保持基板8を保持して収納する部材である。反射部5は筐体10の内壁に沿って配置される。筐体10は、反射部5の形状を反映して、上部つまり液晶パネル1が配置される方向に開口を含む容器形状を有する。筐体10を構成する材料は、例えば、樹脂または金属板である。
図2は、面光源装置200の光源7の周辺を拡大した断面図である。光源7は、保持基板8の主面81に配置される。配光制御素子6は、光源7を覆って保持基板8の主面81側に配置される。
(保持基板)
本実施の形態1では、保持基板8は、x軸方向に長い外形を有する。つまり、保持基板8は、後述する配光制御素子6の長手の方向および光源7の配列方向に長い外形を有する。また、保持基板8は、平面視において、矩形状の板形状を有する。また、保持基板8は主面81を有する。その主面81は、保持基板8の表面であり、その表面とは、例えば実装面である。保持基板8は、後述する光源7が主面81に実装される実装基板である。保持基板8の主面81は、例えば、白色のレジスト層あるいはレジスト層の上に白色のシルク層を含み、反射面の機能を有する。光源7と配光制御素子6とが配置された保持基板8は、筐体10の底面10aに保持される。筐体10の底面10aに保持される保持基板8の面は、主面81とは反対側に位置する裏面82である。その保持基板8の裏面82とは保持基板8の−z軸方向の面である。保持基板8の裏面82は、光源7にて発生した熱を、保持基板8の主面81を介して筐体10に伝えて放熱する。また、面光源装置200は、例えば、保持基板8と筐体10との間に放熱シートを設けて、その放熱効果を高めても良い。
(光源)
光源7は、保持基板8の主面81に配置される。本実施の形態1では、面光源装置200は、複数の光源7を備える。図3は、保持基板8の主面81に配置された複数の光源7を示す平面図である。図3は、保持基板8の主面81側に配置される配光制御素子6の図示を省略している。複数の光源7が保持基板8の主面81に、離散的につまり所定の間隔を有して列状に配置される。その配列方向はx軸方向である。
また、図2に示すように、光源7の−z軸方向の面である裏面72は保持基板8の主面81に接している。それにより、光源7は保持基板8に保持される。また、光源7は保持基板8に導通可能に接続され、光源7はその裏面72を介して給電される。また、本実施の形態1では、光源7が有する裏面72とは異なる他の面は発光面である。例えば、光源7の裏面72と対向する表面71は発光面である。または、例えば、光源7が直方体形状である場合には、光源7の裏面72とは異なる5面が発光面である。
光源7は、例えば、固体光源である。その固体光源とは、例えば、発光ダイオード(以下、LED素子という)である。または、例えば、光源7は、有機エレクトロルミネッセンス光源又は平面上に塗布された蛍光体に励起光を照射して発光する光源等を含む。なお、本実施の形態1では、光源7はLED素子である。
(配光制御素子)
配光制御素子6は、保持基板8の主面81に光源7を覆うように配置される。つまり、配光制御素子6は、光源7の+z軸方向に、光源7を囲うように配置される。本実施の形態1において、配光制御素子6は、複数の光源7が配列される方向すなわちx軸方向に沿って長手を有する光学素子である。例えば、配光制御素子6は、シリンドリカルレンズである。シリンドリカルレンズは、円筒形の屈折面を有するレンズである。シリンドリカルレンズは、第1の方向に曲率を有し、その第1の方向に垂直な第2の方向に曲率を有さない。シリンドリカルレンズから出射する光は、一方向に集光または発散する。例えば凸型のシリンドリカルレンズに平行に光が入射すると、その光は線状に集光する。この集光した線を焦線という。本実施の形態1では、第1の方向は、光源7が配列される方向とは直交する方向、つまりy軸方向である。第2の方向は、光源7が配列される方向に平行な方向、つまりx軸方向である。
図2に示すように、配光制御素子6の外形を構成する複数の面のうち、裏面側つまり保持基板8側に位置する設置面63が、保持基板8の主面81に当接する。それにより、配光制御素子6は、保持基板8に保持される。本実施の形態1においては、その設置面63は、保持基板8の主面81に平行な面を含む。
配光制御素子6の外形を構成する複数の面は、設置面63とは異なる位置に、光入射面61を含む。光入射面61は、光源7を覆うように位置し、凹状の曲面または平面で形成される。その凹状の曲面は、例えば非球面またはシリンドリカル面である。光入射面61は、光源7の配列方向つまり配光制御素子6の長手の方向に延在する。つまり、光入射面61は溝形状を有する。光入射面61には、光源7から出射する光が入射する。
また、配光制御素子6の外形を構成する複数の面は、設置面63とは異なる位置に、光出射面62を含む。光出射面62は、光入射面61に対して光源7とは反対側に位置する。すなわち、光出射面62は、配光制御素子6の+z軸方向の面、つまり+z軸方向に露出している面である。光出射面62は、凸状のシリンドリカル面を含み、そのシリンドリカル面は光源7の配列方向とは直交する面において、つまりy−z平面おいて凸状の曲率を有する。また、光出射面62は光入射面61よりも面積が大きい。光入射面61から入射した光は光出射面62から配光制御素子6の外部へ出射する。
配光制御素子6は、その外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面に粗面構造6aを含む。粗面構造6aは凹凸を有する微細構造であり、図2には、その粗面構造6aの凹凸の高さおよび周期の図示は省略している。光入射面61の凹型の曲率は、その粗面構造6a凹凸よりも大きい。また、同様に、凸型の光出射面62の曲率は、その粗面構造6aの凹凸よりも大きい。粗面構造6aは、光源7から出射する光線を散乱または回折させる。粗面構造6aは、光入射面61または光出射面62における光線の屈折の程度に比べて、粗面構造6aによる光の散乱または回折の程度が小さくなるような凹凸の周期または高さを有する。すなわち、粗面構造6aは、光入射面61または光出射面62による配光制御の効果を消失させるものではない。
その粗面構造6aが形成される一面は、設置面63とは異なる面である。本実施の形態1においては、粗面構造6aは光入射面61に沿って形成される。粗面構造6aは、配光制御素子6の長手の方向に延在する。なお、図2に示す粗面構造6aは、光入射面61の全面に形成されているが、光入射面61の一部に形成されていてもよい。
配光制御素子6は透明材料で形成される。例えば、その透明材料は、アクリル樹脂(PMMA)等である。
図2に示すように、前述した光源7は、配光制御素子6の光入射面61によって形成される凹部に配置される。凹部とは、光入射面61と保持基板8の主面81とによって囲まれた空間のことである。すなわち凹部とは、光入射面61の−z軸方向に位置する空間のことである。
配光制御素子6の光軸Cはz軸に平行である。「光軸」とは、レンズ又は球面鏡などの、中心と焦点とを通る直線である。光学素子がシリンドリカル面を有する場合には、曲率を有するその断面形状で光軸Cは定められる。つまり、本実施の形態1では、光軸Cは、光源7が配列される方向に対し垂直な平面、つまりx軸方向に垂直なy−z平面における光出射面62の形状で定められる。
配光制御素子6は、光源7から出射する光の伝搬方向を所定の方向に拡げ、配光を変更する機能を有する。本実施の形態1では、その所定の方向とは、配光制御素子6のシリンドリカル面が光を拡げる方向であり、後述する反射部5の底面51に対し平行かつ配光制御素子6の長手の方向に対して直交する方向である。なお、本実施の形態1においては、反射部5の底面51は保持基板8の主面81に平行である。よって所定の方向とは、保持基板8の主面81に対し平行かつ配光制御素子6の長手の方向に対して直交する方向である。つまり、その方向はy軸方向である。
なお、「配光」とは、空間に対する光源の光度分布をいう。つまり、光源から出射する光の空間的分布である。また、「光度」とは、発光体の放つ光の強さの程度を示すもので、ある方向の微小な立体角内を通る光束を、その微小立体角で割ったものである。つまり、光度とは、光源からどのくらい強度を有する光が出射しているかを表す物理量である。上記の構成を配光制御素子6が備えることにより、光源7から出射する光はy−z平面上において集光または発散する。
また、上記のように配光制御素子6は棒状の形状を有する。よって、面光源装置200は、列状に並べられた複数の光源7の個数よりも少ない数の配光制御素子6を備えることができる。例えば、本実施の形態1において、面光源装置200は複数の光源7を備えるが、配光制御素子6の設置個数は1個である。このように、配光制御素子6が棒状の形状を有する場合、面光源装置200は配光制御素子6の設置個数を減らすことができる。また、その装着工程は、1列に並べられた複数の光源7に対して、1つの配光制御素子6を固定するだけでよく、接着等の固定作業が容易である。
(反射部)
図1に示すように、面光源装置200は反射部5を備える。反射部5は、保持基板8に保持された光源7と配光制御素子6とを収容可能な容器形状を有する。図4は、面光源装置200が備える反射部5の平面図である。なお図4は拡散板4の図示を省略している。反射部5は、図4に示すように、x−y平面に平行な1つの底面51及びその底面51に接続する4つの側面52(側面52a、52b、52c、52d)を含む。このように反射部5は5つの面を備える。図1に示すように、反射部5の側面52はその底面51と対向する開口部53の外周を囲う。本実施の形態1において、反射部5の底面51は拡散板4の矩形形状よりも小さい矩形形状を有する。また、反射部5の底面51は拡散板4に平行つまり面光源装置200の光出射面に平行に配置される。さらに、反射部5の側面52は、その底面51の外周と拡散板4の外周とを接続する。つまり、4つの側面52は反射部5の底面51の外周から拡散板4の外周に向けて傾斜している。このように、反射部5及び拡散板4は、中空の容器形状を構成する。
以下に反射部5の形状をxyz座標軸により説明する。図4に示す4つの側面52のうち、反射部5の底面51のx軸方向と平行な辺に接続された2つの側面52aおよび側面52bは、+z軸方向に向けて互いの間隔が広がるように傾斜している。つまり、+y軸方向の側面52aは、y−z平面に対して、−x軸方向から見て、底面51との接続部分を中心に、反時計回りの方向に傾斜している。また、−y軸方向の側面52bは、y−z平面に対して、−x軸方向から見て、反射部5の底面51との接続部分を中心に、時計回りの方向に傾斜している。また、4つの側面52のうち、反射部5の底面51のy方向と平行な辺に接続された2つの側面52cおよび側面52dも、+z軸方向に向けて互いの間隔が広がるように傾斜している。つまり、−x軸方向の側面52cは、z−x平面に対して、−y軸方向から見て、反射部5の底面51との接続部分を中心に、反時計回りの方向に傾斜している。また、+x軸方向の側面52dは、z−x平面に対して、−y軸方向から見て、反射部5の底面51との接続部分を中心に、時計回りの方向に傾斜している。反射部5の反射部5の底面51に対向する+z軸方向には、開口部53が形成されている。
図1または図4に示すように、反射部5の底面51で規定される面内には、保持基板8に保持される光源7と配光制御素子6とが配置される。つまり、面光源装置200の平面視において、光源7と配光制御素子6とは反射部5の底面51の面内に配置される。
また、本実施の形態1の反射部5の底面51は、保持基板8が配置される位置に対応して開口を有する。図2に示すように、その開口を形成する輪郭部55は、保持基板8の両側に位置し、かつ、配光制御素子6と筐体10との間に配置される。つまり、輪郭部55は、平面視においては、保持基板8の外周を囲むように、また、断面視においては、配光制御素子6と筐体10との間の空隙に配置される。
図1および図2に示すように反射部5は、その内側に反射面54を有する。反射部5は光を反射する部材であり、その反射面54は、例えば、シート状の部材である反射シートである。反射部5の反射面54は、例えば、拡散反射面であってもよい。反射部5は、例えば、ポリエチレンテレフタラートなどの樹脂を基材とした光反射シート又は基板の表面に金属を蒸着させた光反射シート等である。
(拡散板)
図1に示すように、拡散板4は、反射部5の底面51に対面し、かつ、配光制御素子6を覆って配置される。本実施の形態1では、拡散板4は、開口部53を覆うように配置される。拡散板4は、面光源装置200の光出射面に配置される。つまり、拡散板4は、反射部5に対し+z軸方向に配置される。拡散板4は、例えば、薄板形状を有する。または、例えば、拡散板4はシート状である。または、拡散板4は透明基板とその透明基板上に形成された拡散膜とを含む構成であっても良い。
拡散板4は、光を拡散する。「拡散」とは、拡がり散ることである。つまり、光が散乱することである。なお、以下の説明において、例えば、「光線は拡散板4に到達する」などの説明をしている。上述したように、拡散板4は反射部5の開口部53に配置されている。よって、「光線は拡散板4に到達する」という記載は、「光線は開口部53に到達する」に言い換えることができる。また、開口部53または拡散板4は、面光源装置200の光出射面として機能している。このため、「光線は拡散板4に到達する」という記載は、「光線は面光源装置200の光出射面に到達する」に言い換えることができる。
(面光源装置の製造方法)
面光源装置200の製造方法は、以下に示す配光制御素子6の製造工程を含む。まず、配光制御素子6を準備する。その配光制御素子6を準備する工程において、配光制御素子6は、例えば押出し成形によって製造される。その配光制御素子6の外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面に、粗し処理を施して粗面構造6aが形成される。粗面構造6aが形成される一面は、保持基板8の主面81に当接可能な設置面63とは異なる面である。本実施の形態1においては、光入射面61に粗面構造6aが形成される。
上記の粗し処理は、光入射面61を研磨することを含む。例えば、配光制御素子6を押出し成形する際に光入射面61を摩擦する。または、粗し処理は、配光制御素子6の成形後に、光入射面61にサンドブラスト加工を施すことを含む。
(配光に関する前提技術)
本実施の形態1における面光源装置200の作用および効果を説明する前に、本発明の前提技術を説明する。なお、本前提技術は、粗面構造6aが形成されていない面光源装置を例に示す。図5は、粗面構造6aが形成されていない前提技術に係る面光源装置300が含む光源7の周辺の構成を示す断面図である。図5に示すように、面光源装置300が備える配光制御素子96には粗面構造が形成されていない。一方で、その配光制御素子96における、光入射面61、光出射面62および設置面63の位置は、それぞれ図2に示した面光源装置200が備える配光制御素子6における光入射面61、光出射面62および設置面63と同様である。図5は、光源7から+z軸方向に出射し、y−z平面のみに拡がる一部の光線73aの図示を含む。光線73aは、光軸Cに対して−y軸方向に狭い角度で光源7から出射する光線である。光源7から出射した光線73aは、光入射面61にて屈折し、配光制御素子96内部へ入射する。スネルの法則により、屈折率の小さな媒質から屈折率の大きな媒質に入射する時、光線の屈折角は入射角よりも小さくなる。また、屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に入射する時、光線の屈折角は入射角よりも大きくなる。配光制御素子96がアクリル樹脂製である場合、図5に示すように、光線73aは、光入射面61で−y軸方向に屈折する。光線73aは配光制御素子96の内部を進行し、光出射面62に達する。光線73aは、凸面形状を有する光出射面62によって、光軸Cに対する角度がさらに大きくなる方向つまり−y軸方向に屈折する。
図6は、配光制御素子96の平面図であり、+z軸側からx−y平面を観察した図である。図6は光源7から出射する一部の光線73bの図示を含む。光線73bは、光源7から出射し、y−z平面上のみに拡がる光線のうち、光軸Cに対する角度が光線73aよりも広い光線である。y−z平面上のみに拡がる光線とは、図6において上下方向のみに拡がる光線のことである。
図7は、面光源装置300の光源7の周辺の側面を示す図であり、−y軸方向からz−x平面を観察した図である。図7は光源7から出射する一部の光線73cの図示を含む。光線73cは、光源7から出射し、y−z平面上のみに拡がる光線のうち、光軸Cに対する角度が光線73aよりも広い光線である。y−z平面上のみに拡がる光線とは、図7において上下方向のみに拡がる光線のことである。
図5から図7に示すように、配光制御素子96は、光源7から出射する光を発散させる。配光制御素子96から出射した光線73a、光線73bまたは光線73cは図1に示す拡散板4へ到達する。各光線の図示は省略するが、拡散板4に到達した光線の一部は反射して、反射部5の容器状の空間内を進行する。その光線は、反射部5の底面51又は側面52で反射されて、再び拡散板4に到達する。到達した光は拡散板4を透過しながら拡散される。そして、拡散板4を透過した光は、均一性を有する面状の照明光となる。この照明光は、光学シート3及び光学シート2を介して、液晶パネル1の裏面1bに照射される。
図8は、面光源装置300の光源7の周辺を示す断面図であり、光源7から出射する一部の光線73dの図示を含む。光線73dは、図5に示した光線73aとは異なり、+x軸方向に拡がる角度成分、つまり+x軸方向のベクトル成分も有する。また、図9は、配光制御素子96の平面図であり、+z軸方向からx−y平面を観察した図である。図9は、光源7から出射する一部の光線73fの図示を含む。光線73fは、+x軸方向のベクトル成分を有する。なお、x軸方向に拡がる角度成分を有する光線とは、図9において、斜め方向あるいはx軸と平行に拡がる光線を意味する。図8に示す光線73dまたは図9に示す光線73fは、図5に示したy−z平面上のみを伝搬する光線73aよりも光出射面62に対する入射角が大きくなる。これは、光出射面62に対する入射角に+x軸方向のベクトル成分が合成されるためである。そのため+x軸方向のベクトル成分が大きな光線は光出射面62で全反射条件を満たしやすい。
図8に示す光線73eは、光源7から出射した光線73dのうち光出射面62に対する入射角度が大きく、全反射された光線を示す。光出射面62にて全反射された光線73eは−z軸方向へ進み、その一部は配光制御素子96の設置面63すなわち裏面の一部にて屈折して反射部5の底面51に達する。反射部5の底面51に到達した光線73eは、反射面54によって拡散反射される。図示は省略するが、拡散反射された光線の一部は再度、配光制御素子96の内部へ入射し、その他の光線は、拡散板4へ到達する。配光制御素子96の内部に入射した光線は、光出射面62で屈折され出射する。光出射面62から出射した光線は拡散板4へ到達する。また、図示は省略するが、光線73dまたは光線73eとは別に、光源7から出射し、光出射面62で反射された光線の一部は、保持基板8の主面81へ達する。その光線は、保持基板8の主面81で反射され、再度、配光制御素子96の内部へ入射する。そして、その光線は、配光制御素子96の光出射面62にて屈折し、拡散板4に到達する。
以上に述べた光源7から出射し拡散板4に到達する光線は、2つの成分、つまり直接光成分と反射光成分とに分けることができる。直接光成分とは、光源7から出射した光線のうち、配光制御素子6で屈折した後、直接、拡散板4に到達する光線である。反射光成分とは、配光制御素子6の内部で反射した後、反射部5で拡散反射してから、拡散板4に到達する光線である。反射光成分は、反射部5による拡散反射の影響を含むため、配光制御素子6によってその空間的な輝度分布を制御することが難しい。光源7から出射する光を効率良く利用するためには、面光源装置200は反射光成分を含めて配光を制御する必要がある。また、面光源装置200は、その光出射面で均一な輝度分布を有する照明光を得るためには、直接光成分および反射光成分のバランスを配光制御素子6で制御することが好ましい。例えば、配光制御素子6が反射光成分の分布に合わせて直接光成分の分布をあえて不均一にする等の制御が必要となる。
さらに、上述したように、光源7の小型化または高効率化に伴い、面光源装置200には従来よりも高い配光制御が求められる。それに関係して、面光源装置200に必要とされる光源7および配光制御素子6の配置精度が高くなっている。また、光源7から出射する光線を拡げる光学部品の配置精度ならびに光学部材の形状精度も高くなっている。つまり、配光制御素子6の光入射面61および光出射面62に要求される面形状精度も向上している。配光制御素子6が押出し成形で製造される場合、その製造工程において管理可能な形状精度が、その要求仕様を満たすことができない可能性がある。このように、配光制御素子6の製造難易度、さらには、面光源装置200の製造難易度は近年上昇している。
(粗面構造の作用)
図10は、本実施の形態1における面光源装置200が含む光源7の周辺の構成を示す図である。図10は、光源7から出射する一部の光線73gの図示を含む。面光源装置200は、上記のように、配光制御素子6の光入射面61に粗面構造6aを含む。光源7から出射し、光入射面61の粗面構造6aに入射した光線73gは、粗面構造6aに到達し散乱または回折され、進行方向を変える。ただし、その粗面構造6aによる光線73gの散乱または回折の程度は、光入射面61または光出射面62における光線73gの屈折の程度に比べて小さい。つまり、粗面構造6aにおいて、光線73gはランダムな方向に進行方向が変更されるが、光入射面61または光出射面62における配光制御の効果を消失させる程度の多重散乱や多重回折は起こらない。
光の配光は、配光制御素子6の光入射面61および光出射面62の面形状に依存した屈折によって、面光源装置200の光出射面つまり拡散板4に向けられる。粗面構造6aによる光の散乱が屈折よりも支配的となった場合、配光制御素子6は、光入射面61および光出射面62において光線73gを設計どおりに屈折させ、配光することが難しくなる。例えば、粗面構造6aによる光の散乱効果が増すと、面光源装置200の輝度は光源7の配置位置近くは高く、光源7から離れるにつれて低くなる可能性がある。本実施の形態1において、粗面構造6aは、光入射面61または光出射面62における光線の屈折の程度に比べて、粗面構造6aによる光の散乱または回折の程度が小さくなるような周期または高さを有する。そのため、粗面構造6aによる光の散乱が支配的となることはない。
図10に示す光線73gは、粗面構造6aに入射した光線の散乱の様子を模式的に示す。光源7から出射する各光線73gは、光入射面61で屈折し、粗面構造6aに入射する。なお、図10では、粗面構造6aに入射する光線73gは3本の線で図示しているが、各光線73gは、ほぼ同一の光路を進む3本の光線を含む。よって、図10に示す光線73gは、計9本の光線からなる。ほぼ同一の光路を伝搬して入射した光線73gは、粗面構造6aによって、ランダムな方向へ進行方向が変更される。散乱または回折された光線73gは、光入射面61において屈折した方向をおおよそ保ちながら配光制御素子6の光出射面62に達する。光出射面62から出射する光線73gは、粗面構造6aがない場合つまり前提技術と比較して、広い範囲を照射する。よって、面状の光の均一性が向上する。
また、粗面構造6aによって、光線73gは、配光制御素子6の光入射面61および光出射面62の面形状に依存しない光伝搬経路を通る。配光制御素子6が、光源7に対し所定の位置からずれて配置された場合、光入射面61における光線の入射角と出射角が設計からずれるものの、粗面構造6aによって、そのずれが緩和される。配光制御素子6の光入射面61の形状精度が要求精度を満たさない場合においても同様であり、粗面構造6aがその悪影響を低減する。このように、粗面構造6aは、面形状精度および配置精度に対する光線73gの感度を鈍らせることができる。言い換えると、粗面構造6aは、配光制御素子6の面形状精度および配置精度に許容度を与える。その結果、面光源装置200の被照射面における輝度分布が安定する。
(効果)
以上のように、光出射面62から出射する光線73gは、粗面構造6aがない場合つまり前提技術と比較して、広い範囲を照射する。よって、面状の光の均一性が向上する。また、粗面構造6aは、配光制御素子6の面形状精度および配置精度に許容度を与える。面光源装置200の被照射面における輝度分布が安定する。
以上をまとめると、本実施の形態1における面光源装置200は、光源7と、光源7を主面81に保持する保持基板8と、光源7を覆って保持基板8の主面81に配置され、光源7から出射する光線73gの配光を変更する配光制御素子6とを備える。配光制御素子6は、配光制御素子6の外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面に形成される粗面構造6aを含む。その粗面構造6aが形成される一面は、保持基板8の主面81に当接可能な設置面63とは異なる面である。
以上のような構成により、面光源装置200は、配光制御素子6の光出射面62を透過した光線と、光出射面62にて反射した光線の両方を用いて面状の光の均一性を向上させることができる。また、配光制御素子6と保持基板8との配置または配光制御素子6と光源7との配置に関する製造時のロバスト性が向上する。また、粗面構造6aの高さまたは周期によって粗面構造6aによる光線73gの散乱の程度を調整することができる。光入射面61または光出射面62における光線の屈折の程度に比べて、粗面構造6aによる光線73gの散乱の程度が小さくなるよう調整することができる。
また、面光源装置200は、均一性の高い輝度分布の面状の光を発するため、液晶表示装置100のバックライト以外に、例えば、部屋の照明等で用いられる照明装置としても利用できる。また、面光源装置200は、例えば、写真などを裏面側から照明する広告表示装置などにも利用できる。なお、本実施の形態に示した面光源装置200を含む液晶表示装置100は、一例である。面光源装置200が液晶パネル1とは異なる種類の表示パネルを照明し、その表示パネルと面光源装置200とを備える表示装置においても同様の効果を奏する。
また、本実施の形態1において、設置面63とは異なる複数の面は、光源7を覆って位置しかつ光源7から出射する光線73gが入射する光入射面61と、光入射面61より入射した光線73gが出射する光出射面62とを含む。粗面構造6aが形成される一面は、光入射面61である。光入射面61は、光源7に近いため、光源7から出射する多くの光線が通過する。その光入射面61に形成された粗面構造6aは、光源7から出射する多くの光を散乱させる。また、光出射面62よりも面積の小さい光入射面61に粗面構造6aを形成するため低コストである。
また、実施の形態1における面光源装置200は、保持基板8の主面81に列をなして離散的に配置される複数の光源7をさらに備える。配光制御素子6は、複数の光源7の配列方向に長手を有する。光入射面61は、複数の光源7を覆って長手の方向に延在し、かつ、長手の方向と直交する面において平面、または、粗面構造6aよりも大きな曲率を有する曲面を含む凹型の形状を有する。光出射面62は、長手の方向と直交する面において粗面構造6aよりも大きな曲率を有する凸型のシリンドリカル面を含む。粗面構造6aは、長手の方向に延在する。このような構成により、面光源装置200は、光源7の個数よりも少ない配光制御素子6を備えることができる。つまり、面光源装置200は、配光制御素子6の使用個数を減らすことができる。また、その装着工程は、列状に並べられた複数の光源7に対して、それら光源7よりも少ない個数の配光制御素子6を固定するだけでよく、装着作業が容易である。さらに、棒状の配光制御素子6は、押出し成形によって製造することができ、面光源装置200の製造コストを低減することが可能である。

なお、配光制御素子6は、光源7の長手の方向に棒状の形状を有する光学素子に限られない。面光源装置は、1つの光源に1つの配光制御素子、例えば半球状のレンズを取り付けても実施の形態1と同様の効果を奏する。ただし、各光源に対し個別の配光制御素子を備える面光源装置では、配光制御素子の設置個数が多くなる。また、その製造工程において、各光源に各配光制御素子(レンズ)を固定する必要があり工程数が増加する。
また、本実施の形態1における面光源装置200は、反射部5をさらに備える。反射部5は、拡散板4が設置される開口部53と、反射面54とを含む。また反射部5は、光源7と配光制御素子6とを収容可能な容器形状を有する。反射面54は容器形状の内側に配置され、配光制御素子6から出射する光を反射する。開口部53は、配光制御素子6から出射する光および反射面54にて反射する光を拡散板4を介して出射する。このような構成により、面光源装置200からは、均一性がさらに向上した面状の光が出射する。
本実施の形態1における表示装置は液晶表示装置100であり、その液晶表示装置100は、面光源装置200と、面光源装置200から出射する面状の光を画像光に変換する表示パネルとを備える。その表示パネルは液晶パネル1である。均一性が従来よりも向上した面光源装置200によって液晶パネル1を照明する液晶表示装置100は、従来よりも高い映像品質を実現する。
実施の形態1における面光源装置200の製造方法は、配光制御素子6を準備する工程と、配光制御素子6の外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面に、粗し処理を施して粗面構造6aを形成する工程とを備える。粗面構造6aが形成される一面は、保持基板8の主面81に当接可能な設置面63とは異なる面である。その一面は、本実施の形態1においては光入射面61である。このような構成を備える面光源装置200の製造方法は、配光制御素子6の成形後または成形の際に、簡易な表面加工を施すことによって粗面構造6aが得られるという利点を有する。
本実施の形態1における配光制御素子6は、光入射面61の表面に粗面構造6aを含むが、光入射面に拡散層が形成された配光制御素子も、本実施の形態1と同様の効果を奏する。そのような拡散層を含む配光制御素子は、例えば、透明な配光制御素子本体と、拡散材料を含む拡散層とを2色成形することにより製造される。しかし、その2色成形による配光制御素子の製造方法には、拡散層の厚さ制御が必要となる。その厚さの誤差は、光源7から出射する光線の配光を制御するという配光制御素子の機能に影響を与え得るからである。そのため、拡散層を含む配光制御素子の製造方法には高い作製精度が要求されその成形は困難である。本実施の形態1に示した面光源装置200の製造方法は、配光制御素子6を押出し成形する際、または、押出し成形後に、簡易な表面加工を一面に施すことによって粗面構造6aを形成することができる。
また、押出し成形による配光制御素子6の製造方法は、配光制御素子6の長さを自由に変えることができる。例えば、液晶表示装置100の大きさが異なる場合でも、同じ金型を用いて、長さだけを変更した配光制御素子6を製造し、面光源装置200へ実装することが可能である。また、同様に、光源7の設置個数が増減したとしても、配光制御素子6を作製するための金型の変更が不要である。例えば、輝度を向上させるために光源7の設置個数が増加しても、それら複数の光源7を同じ配光制御素子6で覆うことが可能である。つまり、面光源装置200は、光源7の設置個数を変えるだけで、輝度の調整が可能である。押出し成形によって製造される配光制御素子6は、最適な光源7の個数と配置とを有する面光源装置200の作製を可能とする。このように、押出し成形により製造される配光制御素子6は、面光源装置200の仕様の変更に対する汎用性が高い。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例における面光源装置について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成は説明を省略する。
図11は、実施の形態1の変形例における面光源装置201の光源7の周辺の構成を示す図である。本変形例では、粗面構造6aが形成される一面は、光出射面62である。粗面構造6aは、光出射面62の表面に沿って形成されている。なお、図11に示す粗面構造6aは、光出射面62の上面側(+z軸方向)に形成されているが、側面(y軸方向の面)まで覆うように形成されても良い。このような構成を備える面光源装置201は、上記の実施の形態1に示した面光源装置200と同様の光学的効果を奏する。また、光出射面62は光入射面61よりも面積が大きいため、粗面構造6aの形成が容易である。
また、図示は省略するが、粗面構造6aは、光入射面61と光出射面62との両面に沿って形成されていても良い。そのような構成を含む面光源装置は、上記と同様の効果を奏する。
<実施の形態2>
実施の形態2における面光源装置について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成は説明を省略する。図12は、実施の形態2における面光源装置202の光源7の周辺の構成を示す図である。粗面構造6aは、光入射面61の一部領域61aに形成されている。つまり実施の形態2では、配光制御素子6の外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面の一部領域61aに粗面構造6aが形成される。
配光制御素子6の光入射面61に入射する光線の密度つまり単位面積当たりの光強度は、光入射面61の部位によって異なる。そして、要求される面形状の精度は、その光線の密度に依存する。本実施の形態2における粗面構造6aは、高い面形状精度が要求される部位に対応する一部領域61aに形成される。例えば、光線の密度が周囲よりも高い部位に、その周囲よりも高い面形状精度が要求される場合、粗面構造6aが形成される一部領域61aは、その一部領域61aを通過する光線の密度が、その周辺領域を通過する光線の密度よりも高い領域である。
このような構成を含む面光源装置202においては、配光制御素子6と保持基板8との配置または配光制御素子6と光源7との配置に関するロバスト性が向上する。また、粗面構造6aを形成する面積を削減でき、低コストである。
また同様に、光出射面62に入射する光線の密度は、光出射面62の部位によって異なる。図示は省略するが、光出射面62において、光線の密度が高い一部領域に粗面構造が形成される面光源装置も本実施の形態2と同様の効果を奏する。
上述の各実施の形態においては、部品間の位置関係もしくは部品の形状を示すために、「平行」や「垂直」などの用語を用いている。これらは、製造上の公差や組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含む。このため、請求の範囲内の部品間の位置関係もしくは部品の形状の記載は、製造上の公差又は組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含む。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 液晶パネル、5 反射部、6 配光制御素子、60 面、61 光入射面、62 光出射面、63 設置面、6a 粗面構造、7 光源、8 保持基板、81 主面、10 筐体、100 液晶表示装置、200 面光源装置。

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源を主面に保持する保持基板と、
    前記保持基板の前記主面に当接可能な設置面を含み、前記光源を覆って前記保持基板の前記主面に配置され、前記光源から出射する光線の配光を変更する配光制御素子と
    前記保持基板が配置される位置に対応して形成される開口を含み、前記配光制御素子の前記設置面の一部にて屈折した前記光線を反射する反射部と、を備え、
    前記配光制御素子は、前記配光制御素子の外形を構成する複数の面のうち少なくとも一面の表面に形成される粗面構造を含み、
    前記粗面構造が形成される前記一面は、前記設置面とは異なる面光源装置。
  2. 前記配光制御素子は、前記保持基板よりも幅が広く、
    前記設置面は、前記保持基板の前記主面の外側にはみ出している部分を有し、
    前記反射部の前記開口を形成する輪郭部は、前記設置面が前記保持基板の前記主面の外側にはみ出している前記部分の下方に位置する、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記設置面とは異なる前記複数の面は、前記光源を覆って位置しかつ前記光源から出射する前記光線が入射する光入射面と、前記光入射面より入射した前記光線が出射する光出射面とを含み、
    前記粗面構造が形成される前記一面は、前記光入射面、または、前記光出射面である請求項1または請求項2に記載の面光源装置。
  4. 前記保持基板の前記主面に列をなして離散的に配置される複数の前記光源をさらに備え、
    前記配光制御素子は、前記複数の光源の配列方向に長手を有し、
    前記光入射面は、前記複数の光源を覆って前記長手の方向に延在し、かつ、前記長手の方向と直交する面において曲面または平面を含む凹型の形状を有し、
    前記光出射面は、前記長手の方向と直交する面において凸型のシリンドリカル面を含み、
    前記粗面構造は、前記長手の方向に延在し、かつ、前記光入射面または前記光出射面における前記光線の屈折の程度に比べて前記光線の散乱または回折の程度が小さい微細構造を有する請求項に記載の面光源装置。
  5. 前記粗面構造は、前記一面の一部領域に形成される請求項1から請求項のいずれか一項に記載の面光源装置。
  6. 前記粗面構造が形成される前記一面の前記一部領域は、前記一部領域における単位面積当たりの光強度が、前記一部領域とは異なる前記一面の領域における単位面積当たりの光強度よりも高い領域である請求項に記載の面光源装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置から出射する面状の光を画像光に変換する表示パネルとを備える表示装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の面光源装置の製造方法であって、
    前記配光制御素子を準備する工程と、
    前記配光制御素子の前記外形を構成する前記複数の面のうち少なくとも一面の表面に、粗し処理を施して前記粗面構造を形成する工程とを備え、
    前記粗面構造が形成される前記一面は、前記保持基板の前記主面に当接可能な設置面とは異なる面光源装置の製造方法。
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