以下、図面を用いて、本発明の実施形態の通信システム(通信装置)について詳細に説明する。
<全体構成>
最初に、本発明の実施形態に係る通信システム(通信装置、以下同様)15の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る通信システム15のシステム構成を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム15は、一例として遊技店等の店舗における遊技管理装置10とともに用いられる。遊技管理装置10は、装置全体を制御する管理コンピュータ30と、この管理コンピュータ30の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の島コンピュータ50と、この島コンピュータ50の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の台コンピュータ70と、この台コンピュータ70の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の台間機(サンド(登録商標))90および呼出ランプ110と、この呼出ランプ110を介して台コンピュータ70に接続された複数の遊技機130と、管理コンピュータ30とネットワークWNWを介して相互に通信可能な複数の端末装置140と、を有して構成されている。
そして本実施形態の通信システム(通信装置、以下同様)15は、一例として、管理コンピュータ30と、この管理コンピュータ30とネットワークWNWを介して相互に通信可能な複数の端末装置140と、を有して構成されている。
本実施形態の遊技管理装置10では、遊技機130から送信される稼働信号(以下、「遊技機稼働信号」と称する場合がある。詳細は後述)は、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50を介して管理コンピュータ30へ伝達され、管理コンピュータ30で収集・管理される。
なお、この例では、遊技機130と管理コンピュータ30を、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50を介して接続しているが、遊技機130から送信される稼働信号を、管理コンピュータ30が収集できる構成であればよい。したがって、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50のうちの一つまたは複数を省いてもよく、例えば、遊技機130から送信される稼働信号を、呼出ランプ110の代わりに台コンピュータ70(または、島コンピュータ50)が受信する構成とすることで、一部または全ての呼出ランプ110を省いてもよい。また、ネットワークLNW上に、遊技機稼働信号を中継する他の機器を新たに加えてもよい。
また、本実施形態の遊技管理装置10では、台間機90から送信される稼働信号(以下、「関連装置稼働信号」と称する場合がある。詳細は後述)は、台コンピュータ70および島コンピュータ50を介して管理コンピュータ30へ伝達され、管理コンピュータ30で収集・管理される。
なお、この例では、台間機90と管理コンピュータ30を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を介して接続しているが、台間機90から送信される稼働信号を管理コンピュータ30が収集できる構成であればよく、例えば、台コンピュータ70および島コンピュータ50のうちの一つまたは複数を省いてもよいし、ネットワークLNW上に、関連装置稼働信号を中継する他の機器を新たに加えてもよい。
また、この例では、装置全体を1台の管理コンピュータ30で制御する例を示したが、2台以上の管理コンピュータによって装置全体を制御してもよい。このような構成とすれば、装置全体の制御に要する制御負担を分散することができ、装置全体の処理能力を高め、遊技機130や台間機90からの稼働信号を迅速に収集して適切な処理を行うことが可能となる。また、島コンピュータ50、台コンピュータ70、台間機90、呼出ランプ110、遊技機130、および、端末装置140のそれぞれの台数も、例示した台数に限定されるものではない。
また、稼働状態を示す稼働信号を送信することが可能な他の機器をネットワークLNW上に接続し、管理コンピュータ30が、当該機器からの稼働信号を収集できるように構成してもよい。例えば、ネットワークLNW上に計数機(いわゆる、ジェットカウンター)を接続し、管理コンピュータ30が、当該計数機によって計数された遊技媒体の量(遊技球の数、遊技メダルの枚数など)を示す稼働信号を収集できるように構成してもよい。
また、遊技管理装置10を構成する各装置(ハードウェア)の一部または全てを、当該装置(ハードウェア)と同等の機能を実現するソフトウェアに置き換えてもよい。また、遊技管理装置10に適用するネットワークLNWは、典型的には、LAN(Local Area Network)であるが、通信の形態は有線/無線を問わず、各装置間で相互に通信可能な回線であればよい。また、遊技管理装置10に適用するネットワークWNWは、典型的には、WAN(Wide Area Network)であるが、通信の形態は有線/無線を問わず、各装置間で相互に通信可能な回線であればよい。
また、端末装置140と管理コンピュータ30をネットワークWNWを介して相互に通信可能に接続する例を示したが、端末装置140と他の機器(例えば、遊技機130、呼出ランプ110、台間機90、台コンピュータ70、島コンピュータ50等のホールに設置されている機器)をネットワークWNWを介して相互に通信可能に接続してもよい。また、各店舗に設置された管理コンピュータを、本部管理コンピュータに通信可能に接続し、この本部管理コンピュータによって複数の管理コンピュータから各種情報を取得可能に構成することで、本部管理コンピュータを、本実施形態に係る管理コンピュータ30として機能させてもよい。
<管理コンピュータ>
次に、図2を用いて、管理コンピュータ30について詳細に説明する。なお、図2は、管理コンピュータ30、島コンピュータ50、および、台コンピュータ70の内部構成の一例を示したブロック図である。
管理コンピュータ30は、配下の島コンピュータ50からパケット(稼働信号を含む電子メッセージ情報。詳細は後述)を受信し、受信したパケットに基づいて各種処理を行うためのコンピュータである。本実施形態の管理コンピュータ30は、コンピュータ全体を制御するCPU31と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM32と、一時的にデータを記憶するためのRAM33と、CD−ROMやDVDなどの記録媒体34に対するデータの読み書きが可能な外部記憶ドライブ35と、データを記憶するための記憶装置36と、管理コンピュータ30に対するコマンド等を入力するための入力装置37と、各種表示を行うための表示装置38と、島コンピュータ50とネットワークLNWを介して通信を行うとともに端末装置140とネットワークWNWを介して通信を行うための通信部39と、時間や回数等を計測するためのタイマ41と、音声の出力を行う音声出力手段44と、を有して構成されている。このような管理コンピュータ30は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
CPU31は、図示しない水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、ROM32や記憶装置36等に格納されているアプリケーションプログラムやオペレーティングシステム(OS)等を実行する処理や、プログラムの実行に必要なデータやファイル等をRAM33や記憶装置36等に記憶する処理などを行う。
記憶装置36は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等を記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)等によって実現することができる。入力装置37は、管理コンピュータ30に対するコマンド(指令)等を入力するためのものであり、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネル等によって実現することができる。表示装置38は、入力装置37によって入力されたコマンドや、当該コマンドに対する管理コンピュータ30の応答出力等を表示するものであり、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイ等によって実現することができる。
<島コンピュータ>
次に、図2を用いて、島コンピュータ50について詳細に説明する。この島コンピュータ50は、配下の台コンピュータ70からパケットを受信し、受信したパケットに所定の処理を施して、ネットワークLNWを介して管理コンピュータ30へ送信するコンピュータである。
本実施形態の島コンピュータ50は、コンピュータ全体を制御するCPU51と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM52と、一時的にデータを記憶するためのRAM53と、管理コンピュータ30とネットワークLNWを介して通信を行うための管理コンピュータ通信部55と、台コンピュータ70とネットワークLNWを介して通信を行うための台コンピュータ通信部56と、を有して構成されている。このような島コンピュータ50は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
島コンピュータ50のCPU51は、台コンピュータ通信部56が台コンピュータ70からのパケットを受信した場合に、受信したパケットの情報をRAM53に記憶した後に、管理コンピュータ通信部55に対してパケットの送信要求を行う。この送信要求を受けた管理コンピュータ通信部55は、RAM53に記憶されたパケットの情報を読み取り、当該情報に島コンピュータ50の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して管理コンピュータ30に送信する。
また、島コンピュータ50のCPU51は、台コンピュータ70から受信したパケットに、後述する遊技機130の状態を表す遊技状態情報(大当り状態情報、小当り状態情報、確変状態情報、または、エラー状態情報等)が含まれている場合に、受信した遊技状態情報をRAM53に記憶するとともに、定期的に(例えば、1〜5秒毎に)、管理コンピュータ通信部55に対して遊技状態情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた管理コンピュータ通信部55は、RAM53に記憶された遊技状態情報を読み取り、この遊技状態情報に島コンピュータ50の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して管理コンピュータ30に送信する。
<台コンピュータ>
次に、図2を用いて、台コンピュータ70について詳細に説明する。この台コンピュータ70は、配下の台間機90や呼出ランプ110からパケットを受信し、受信したパケットに所定の処理を施して、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50へ送信するコンピュータである。
本実施形態の台コンピュータ70は、コンピュータ全体を制御するCPU71と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM72と、一時的にデータを記憶するためのRAM73と、島コンピュータ50とネットワークLNWを介して通信を行うための島コンピュータ通信部75と、台間機90や呼出ランプ110とネットワークLNWを介して通信を行うための遊技設備通信部76と、を有して構成されている。このような台コンピュータ70は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
台コンピュータ70のCPU71は、遊技設備通信部76が台間機90や呼出ランプ110からのパケットを受信した場合に、受信したパケットの情報をRAM73に記憶した後に、島コンピュータ通信部75に対してパケットの送信要求を行う。この送信要求を受けた島コンピュータ通信部75は、RAM73に記憶されたパケットの情報を読み取り、当該情報に台コンピュータ70の識別情報(ID)と、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50に送信する。
また、台コンピュータ70のCPU71は、台間機90や呼出ランプ110から受信したパケットに、後述する遊技機130の状態を表す遊技状態情報(大当り状態情報、小当り状態情報、確変状態情報、または、エラー状態情報等)が含まれている場合に、受信した遊技状態情報をRAM73に記憶するとともに、定期的に(例えば、1〜5秒毎に)、島コンピュータ通信部75に対して遊技状態情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた島コンピュータ通信部75は、RAM73に記憶された遊技状態情報を読み取り、当該情報に台コンピュータ70の識別情報(ID)と、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50に送信する。
このように、台コンピュータ70では、パケットに対して、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報と、その台コンピュータ70の識別情報を付与し、さらに島コンピュータ50では、その島コンピュータ50の識別情報を付与した後に、当該パケットを管理コンピュータ30へ送信する。このため、管理コンピュータ30は、受信したパケットに付与されている識別情報を参照することで、当該パケットに含まれる稼働信号が、どの台間機90または遊技機130からのものなのか、また、どのような経路を通過して届いたのかを判別することができる。
<遊技機>
次に、図3および図4を用いて、遊技機130について説明する。なお、図3は、遊技機130の一例であるパチンコ機の概略正面図であり、図4は、遊技機130が出力可能な稼働信号の波形の一例を示した図である。
本実施形態に係る遊技機130は、所定の入賞イベントに応じて遊技者に遊技媒体(例えば、遊技球、遊技メダル)の払い出しを行う遊技装置であり、例えば、図3に示すパチンコ機によって実現される。また、遊技機130は、当該遊技機130の稼働状況(打玉数、大当り遊技など)を示す稼働信号を、外部(本実施形態では、呼出ランプ110)へ向けて送信するための外部出力端子(図示省略)を備えている。
図4に示すように、本実施形態の遊技機130が送信可能な稼働信号(遊技機稼働信号)は、オン信号(例えば、ハイレベル信号)とオフ信号(例えば、ローレベル信号)のいずれかの信号からなるパルス信号によって実現される。遊技機130は、稼働信号のオン信号をオフ信号に変化させるか、オフ信号をオン信号に変化させるかのいずれかによってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を呼出ランプ110へ向けて送信する。なお、稼働信号の具体的な実現方法はこれに限られず、稼働信号の一部または全てを、後述する台間機90のように、パケット(電子メッセージ情報)で実現してもよいし、パルス信号の形態は、シリアル信号またはパラレル信号のいずれでもよい。
図3を用いて遊技機130の一例であるパチンコ機について説明すると、遊技機(パチンコ機)130は、遊技盤面131の略中央に液晶表示装置132を配設し、その周囲に、一般入賞口133と、普図始動口134と、特図始動口135と、可変入賞口136と、を配設している。
一般入賞口133は、本例では遊技盤面131に複数配設している。一般入賞口133に入賞した場合(一般入賞口133に遊技球が入った場合)には、所定の個数(例えば、10個)の遊技球を上皿137に排出する。遊技機130は、遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(b)に示すように、出玉信号として、遊技球を1個払い出すたびに1つのパルス信号を出力する。この出玉信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、出玉信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球の払い出しがあったことを把握することができ、また、出玉信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130において払い出された遊技球の量(出玉数)の情報を取得することもできる。なお、遊技機130から払い出される遊技球は、出玉のほか、賞球やセーフ玉と呼ばれることがあり、出玉数は、賞球数やセーフ玉数と呼ばれることがある。
普図始動口134は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技盤面131の所定の領域を遊技球が通過したか否かを判定するための装置であり、本例では遊技盤面131の左右に1つずつ配設している。遊技球が普図始動口134を通過した場合には、図示しない普図表示装置による普図変動遊技を開始する。遊技機130は、遊技球が普図始動口134を通過した場合に、遊技球が普図始動口134に入賞したことを示す稼働信号(始動信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(c)に示すように、始動信号として、普図始動口134に入賞するたびに(普図始動口134を遊技球が通過するたびに)、または、後述する特図始動口135に入賞するたびに(特図始動口135に遊技球が入るたびに)、1つのパルス信号を出力する。この始動信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、始動信号を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球が普図始動口134(または特図始動口135)に入賞したことを把握することができる。
特図始動口135は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本例では中央に1つだけ配設している。この特図始動口135は、左右に開閉自在な羽根部材を備え、羽根部材の閉鎖中は遊技球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に、羽根部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図始動口135に入賞した場合(特図始動口135に遊技球が入った場合)には、所定の個数(例えば、4個)の遊技球を上皿137に排出するとともに、図示しない特図表示装置による特図変動遊技を開始する。
遊技機130は、特図始動口135に入賞した場合に、遊技球が特図始動口135に入賞したことを示す稼働信号(始動信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。始動信号の内容は、図4(c)を用いて説明したとおりである。また、遊技機130は、特図始動口135の入賞により遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。出玉信号の内容は、図4(b)を用いて説明したとおりである。
可変入賞口136は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本例では特図始動口135の真下に1つだけ配設している。この可変入賞口136は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄または小当り図柄を停止表示した場合に、扉部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。遊技機130は、特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合(大当り遊技に当選した場合)に、遊技機130において大当たりが発生していることを示す稼働信号(大当信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(e)に示すように、大当信号として、大当り遊技に当選したときにオフ信号をオン信号に変化させ、大当り遊技が終了したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この大当信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、大当信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における大当りの開始と終了を把握することができ、また、大当信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130における大当り遊技の回数の情報を取得することもできる。
なお、大当り図柄には、大当り遊技後の特図変動遊技において、大当りに当選する確率が相対的に高くなる確変大当り図柄と、大当り遊技後の特図変動遊技において、大当りに当選する確率が相対的に低くなる非確変大当り図柄とがある。遊技機130は、確変大当り図柄を停止表示し、遊技状態が非確変状態から確変状態に変化する場合に、遊技機130において確変大当たりが発生していることを示す稼働信号(確変信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(g)に示すように、確変信号として、遊技状態が非確変状態から確変状態に変化したときにオフ信号をオン信号に変化させ、遊技状態が確変状態から非確変状態に変化したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この確変信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、確変信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における確変状態の開始と終了を知ることができる。
また、遊技機130は、特図表示装置が小当り図柄を停止表示した場合(小当り遊技に当選した場合)に、遊技機130において小当たりが発生していることを示す稼働信号(小当信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(f)に示すように、小当信号として、小当り遊技に当選したときにオフ信号をオン信号に変化させ、小当り遊技が終了したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この小当信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、小当信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における小当りの開始と終了を把握することができ、また、小当信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130における小当り遊技の回数の情報を取得することもできる。
また、遊技機130は、特図表示装置が図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄など)を停止表示した場合に、遊技機130において図柄が停止表示されたことを示す稼働信号(スタート信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(d)に示すように、スタート信号として、特図表示装置が図柄を停止表示するたびに1つのパルス信号を出力する。このスタート信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、スタート信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において図柄が停止表示されたことを把握することができ、また、スタート信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、特図表示装置の図柄変動回数の情報を取得することもできる。
また、遊技機130は、可変入賞口136に入賞した場合には、所定の個数(例えば、15個)の遊技球を上皿137に排出する。遊技機130は、遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。出玉信号の内容は、図4(b)を用いて説明したとおりである。
また、遊技機130の背面には、遊技盤面131に打ち出された遊技球の数(打玉数)を計数可能な打玉計数機(図示省略)を備えたアウトボックス(図示省略)が配設されている。遊技機130は、アウトボックスの打玉計数機からの情報に基づいて、遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されたことを示す稼働信号(打玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。なお、遊技盤面131に打ち出された遊技球は、打玉のほか、アウト玉と呼ばれることがあり、打玉数は、アウト玉数と呼ばれることがある。
本実施形態では、図4(a)に示すように、打玉信号として、遊技球が1個打ち出されるたびに(消費されるたびに)1つのパルスを出力する。この打玉信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、打玉信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されたことを把握することができ、また、打玉信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、打ち出された遊技球の量(打玉数)の情報を取得することもできる。
また、遊技機130は、各種の異常(エラー)を検出した場合に、遊技状態をエラー状態に移行させるとともに、遊技状態がエラー状態であることを示す稼働信号(エラー信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(h)に示すように、エラー信号として、エラー状態になったときにオフ信号をオン信号に変化させ、エラー状態が解除されたとき(非エラー状態になったとき)にオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。このエラー信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、エラー信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130におけるエラー状態の開始と終了を把握することができる。
ここで、遊技機130において検出可能なエラーとしては、例えば、遊技機に対する不正を検出するために、異常な磁気を検出した場合の磁気エラー、異常な電波を検出した場合の電波エラー、振動を検知した場合の振動エラー、大当たり時や小当り時以外に遊技球が可変入賞口136に入賞した場合等の不正入賞エラー、出玉数が規定値を超えた場合の不正払出エラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、ガラスが開放された場合のガラス開放エラー、遊技球が入賞口や始動口に詰まった場合の球詰まりエラー、各種センサー(例えば、入賞口や始動口の入口に配設された球検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、制御部間の通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーなどが含まれる。
なお、本実施形態において説明した遊技機130の稼働信号は一例であり、稼働信号は遊技機の種類や機種によって異なる。従って、例えば、時短状態であることを示す稼働信号(時短信号)や、アウトボックス等が満杯になって出玉計数機での計数ができない場合に遊技機が有する出玉情報に基づいて理論上の出玉数(理論出玉数)を出力するための稼働信号(入賞セーフ信号)や、遊技機130に補充された遊技媒体の数を示す稼働信号(補給信号)などを稼働信号に含めてもよい。
また、本実施形態に係る遊技機130は、遊技機130の稼働状態を示す稼働信号を外部に向けて送信する機能を備えたものであればよく、パチンコ機以外にも、例えば、パチスロ機(スロットマシン)や、パチンコ用の遊技球を遊技媒体として使用するパチスロ機(いわゆるパチロット機)や、遊技機130内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機)によっても実現可能である。なお、封入式遊技機の場合には、パチンコ機から出力される上述の各種信号の一部または全てと同一または類似の信号が出力される。
例えば、遊技機130としてスロットマシンを採用した場合、BB(ビッグボーナス)遊技やRB(レギュラーボーナス)遊技が開始されたことを示す稼働信号、AT(アシストタイム)中であることを示す稼働信号、リールが回転中であることを示す稼働信号、スタートレバーが操作されたことを示す稼働信号、停止ボタン(ストップボタン)が操作されたことを示す稼働信号、遊技メダルが投入されたことを示す稼働信号、遊技メダルがベットされたことを示す稼働信号、遊技メダルの払い出しを行ったことを示す稼働信号、内部抽選を行ったことを示す稼働信号、入賞役が決定したことを示す稼働信号、などを出力してもよい。
また、遊技メダルを貯留するためのホッパーに異常が発生した場合のホッパーエラー、払出メダル数が規定数を超えた場合の払い出しエラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、遊技メダルが詰まった場合のメダル詰まりエラー、各種センサー(例えば、メダル投入口に配設されたメダル検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、制御部間の通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーの稼働信号を出力してもよい。
<遊技機/制御部>
次に、図5を用いて、遊技機130の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、図5は、遊技機130の制御部の回路ブロック図を示したものである。
遊技機130の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部150と、主制御部150が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う副制御部170と、主制御部150が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部210と、遊技球の発射制御を行う発射制御部230と、によって構成されている。なお、制御部の構成は本例に限定されるものではなく、遊技機130を、本例よりも少ない数の制御部で構成してもよいし、本例よりも多い数の制御部で構成してもよい。
<遊技機/制御部/主制御部>
主制御部150は、主制御部150の全体を制御する基本回路(マイクロコンピュータ)151を備えており、この基本回路151には、CPU152と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM153と、一時的にデータを記憶するためのRAM154と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O155と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ156が搭載されている。なお、CPU152の内部にROM153やRAM154を内蔵してもよい(他のCPUについても同様)。
また、基本回路151には、水晶発振器157が出力するクロック信号を受信する度に数値を変動させるカウンタ回路158と、各種センサ159(例えば、各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するための球検出センサ等)が出力する信号を受信するセンサ回路160と、各種の図柄表示装置161(例えば、特図表示装置や普図表示装置)の表示制御を行うための駆動回路162と、各種状態表示部163(例えば、普図保留ランプ、特図保留ランプ等)の表示制御を行うための駆動回路164と、各種の可動部材(例えば、特図始動口135の羽根部材や可変入賞口136の扉部材等)を開閉駆動する各種ソレノイド165を制御するための駆動回路166が接続されている。
さらに、基本回路151には、情報出力回路167が接続されており、上述のとおり、主制御部150は、この情報出力回路167の外部出力端子を介して呼出ランプ110に遊技機130の稼働情報や固有情報を出力することが可能である。
また、主制御部150には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路168が配設されており、CPU152は、この起動信号出力回路168から起動信号を入力した場合に、後述する遊技制御を開始する。また、主制御部150は、副制御部170にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部210にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、副制御部170および払出制御部210との通信が可能である。
<遊技機/制御部/副制御部>
副制御部170は、主に主制御部150が送信したコマンド等に基づいて副制御部170の全体を制御する基本回路(マイクロコンピュータ)171を備えており、この基本回路171には、CPU172と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM173と、一時的にデータを記憶するためのRAM174と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O175と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ176が搭載されている。
また、基本回路171には、スピーカ177の制御を行う音源IC178と、各種ランプ184の制御を行うための駆動回路179と、各種センサ180からの検出信号を受信するセンサ回路181と、演出表示などを行うための液晶表示装置182を接続している。
<遊技機/制御部/払出制御部、発射制御部>
払出制御部210は、主制御部150から受信したコマンド等の信号に基づいて、払出装置(図示省略)を駆動する払出モータ211を制御するとともに、払出センサ212が出力する制御信号に基づいて遊技球の払い出しが完了したか否かを検出する。発射制御部230は、払出制御部210が出力する制御信号や、遊技者による球発射ハンドル231の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射モータ232の制御等を行う。
<呼出ランプ>
図3に示すように、遊技機130の上部には、呼出ランプ110が設けられている。この呼出ランプ110は、所定の入賞イベント(例えば、大当り遊技)に応じて所定の表示(例えば、点滅表示)を行う表示器(例えば、液晶表示装置)を備えた装置であり、本実施形態では、遊技機130から送信された稼働信号を、台コンピュータ70へ伝達する機能も有している。また、呼出ランプには、図示しないスピーカが設けられており、遊技者(お客様)が店舗の店員等を呼び出すことが可能である。
具体的には、呼出ランプ110は、遊技機130から稼働信号を受信した場合(本実施形態では、稼働信号の立上りエッジを検出した場合)に、当該稼働信号に相当するパケット(電子メッセージ情報)を生成する。また、受信したパケットに、当該稼働信号の送信元の遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加した後、台コンピュータ70に送信する。
本実施形態では、台番号と稼働信号とは、単一のパケットにより送信され、例えば、台番号「100」の遊技機130から「打玉信号」を受信した場合、呼出ランプ110は、「台番号=100、稼働信号=打玉信号」の情報を含む単一のパケットを生成し、台コンピュータ70に送信する。なお、台番号と稼働信号の具体的な実現方法はこれに限られず、例えば、台番号と稼働信号を別々のパケットによって送信してもよいし、台番号と稼働信号をパルス信号の形式で送信してもよい。
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した大当信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(大当信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が大当り状態であることを示す遊技状態情報(大当り状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(大当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該大当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信した大当信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(大当信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(大当り状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(大当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該大当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した小当信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(小当信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が小当り状態であることを示す遊技状態情報(小当り状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(小当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該小当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信した小当信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(小当信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(小当り状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(小当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該小当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した確変信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(確変信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が確変状態であることを示す遊技状態情報(確変状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(確変状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該確変信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信した確変信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(確変信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(確変状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(確変状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該確変信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信したエラー信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(エラー信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態がエラー状態であることを示す遊技状態情報(エラー状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(エラー状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該エラー信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信したエラー信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(エラー信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(エラー状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(エラー状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該エラー信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
なお、本実施形態では、呼出ランプ110に、遊技機130から受信した稼働信号を台コンピュータ70へ伝達する機能を持たせているが、当該機能を呼出ランプ110以外の装置に持たせてもよいし、遊技機130から台コンピュータ70へ直接、稼働信号を送信し、台コンピュータ70において稼働信号をパケットに変換する処理を行うように構成してもよい。
また、遊技機130に加えて、呼出ランプ110が稼働信号を送信可能に構成してもよく、例えば、呼出ランプ110の近傍に呼出ボタンを配設し、当該呼出ボタンが押下操作された場合に、呼出ランプ110が呼出ボタンの押下操作の有無を示す稼働信号(呼出信号)を送信するように構成してもよい。また、この例では、遊技機130に1対1に対応させて呼出ランプ110を設ける例を示したが、呼出ランプ110と遊技機130の数の対応関係は、これに限定されない。
<台間機>
次に、図6を用いて、台間機90について詳細に説明する。図6(a)は、一般的な台間機の概略正面図である。
台間機90は、現金や会員カードの挿入に応じて遊技球の貸し出しを行う玉貸機(サンド)であり、例えば、上記図1に示すように、各遊技機130の隣に各遊技機130ごとに1台ずつ設置する。なお、各遊技機130に対応して設置される関連装置は、台間機90に限定されるものではなく、例えば、カードリーダ、玉貸機、メダル貸機、賞球メータ(賞球の計数を行う装置)なども含まれる。
また、遊技機130に1対1に対応させて台間機90を設ける例を示したが、台間機90と遊技機130の数の対応関係は、これに限定されない。すなわち、台間機90は、本例のように、1台の遊技機130につき1台を必要とする「CRユニット」に限定されるものではなく、2台の遊技機130に対して1台で動作可能な「ニコイチCRユニット」や、3台以上の遊技機130に対して1台で動作可能な台間機等も含まれる。また、液晶表示装置等のモニタを備えた台間機も含まれる。
図6(a)に示すように、台間機90は、紙幣挿入口91と、ICコイン挿入口92と、ICコイン排出口93と、会員カード挿入口94と、ランプ95等を備えている。また、台間機90は、台間機90における稼働状況(売上玉数、ICコインの有無など)を示す稼働信号(関連装置稼働信号)を、管理コンピュータ30に向けて送信するための通信デバイス(図示省略)を備えている。
紙幣挿入口91は、遊技者が遊技球の貸し出しを受けるために現金を挿入する挿入口である。台間機90は、紙幣挿入口91に現金が挿入された場合に、図示しない通信デバイスから、現金が入金されたことを示す稼働信号(入金信号)の情報を含むパケットを出力する。この入金信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、入金信号の情報を含むパケットを受信することで、台間機90において現金が入金されたことを把握することができる。
ICコイン挿入口92およびICコイン排出口93は、ICコインの挿入、排出を行うための開口部である。ここで、ICコインとは、コイン型の筐体に記憶媒体を内蔵したものであり、遊技媒体の数量をデータ化して記憶させ、遊技者による持ち運びを容易にするために使用されている。
台間機90は、現金またはICコインにより遊技者が玉貸しを受けた場合に、図示しない通信デバイスから、入金状態で遊技者が玉貸しを受けたこと、すなわち、売上が上がったことを示す稼働信号(売上信号)の情報を含むパケットを出力する。本実施形態では、台間機90が遊技球を1個貸し出すごとに、売上信号の情報を含むパケットを1つ出力する。
この売上信号を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、売上信号を含むパケットを受信することで、台間機90において遊技球の貸し出しがあったことを把握することができ、また、売上信号を含むパケットの数をカウントすることで、貸し出しされた遊技球の量(売上玉数)の情報を取得することもできる。なお、売上玉は、貸玉と呼ばれることがあり、売上玉数は、貸玉数(貯玉(の引き出し)を含む。以下同じ)と呼ばれることがある。
なお、本実施形態では、台間機90から出力する稼働信号を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信する例を示したが、上述のとおり、台間機90から出力する稼働信号を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由することなく、管理コンピュータ30に送信してもよく、遊技機130から出力する稼働信号についても同様のことが言える。また、現金またはICコインにより遊技者が玉貸しを受けた場合に売上信号を含むパケットを送信する例を示したが、現金またはICコインと同等の金銭的価値を有する媒体(例えば、クレジットカード、電子マネー)により遊技者が玉貸しを受けた場合に売上信号を含むパケットを出力するように構成してもよい。
会員カード挿入口94は、店舗の会員に予め配布されている会員カード(カード型の記録媒体)の挿入を受け付ける挿入口である。本実施形態では、各会員カードにはカード識別情報が記録されており、台間機90の会員カード挿入口94に遊技者の会員カードが挿入されると、会員カード挿入口94から連通する内部に設けられたカードリーダ(図示省略)が、その会員カードのカード識別情報を読み取るように構成している。
台間機90は、会員カード挿入口94に会員カードが挿入された場合に、図示しない通信デバイスから、会員カードが挿入されたことを示す稼働信号(会員カード挿入信号)の情報を含むパケットを出力する。この会員カード挿入信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、会員カード挿入信号を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カード挿入口94に会員カードが挿入されたことを把握することができる。
また、台間機90は、カードリーダが会員カードのカード識別情報を読み取った場合に、図示しない通信デバイスから、会員カードを識別するための情報を示す稼働信号の情報(会員カード識別情報)を含むパケットを出力する。この会員カード識別情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、会員カード識別情報を含むパケットを受信することで、会員カードを識別するための情報を把握することができる。
また、台間機90は、会員カードに関連付けられた貯玉情報に基づく貯玉が払い出された場合に、図示しない通信デバイスから、貯玉が払い出されたことを示す稼働信号(貯玉払い出し信号)の情報を含むパケットを出力する。この貯玉払い出し信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、貯玉払い出し信号の情報を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カードに関連付けられた貯玉情報に基づく貯玉が払い出されたことを把握することができ、また、貯玉払い出し信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、貯玉数の情報を取得することもできる。
また、台間機90は、会員カード挿入口94から会員カードが排出された場合に、図示しない通信デバイスから、会員カードが排出されたことを示す稼働信号の情報(会員カード排出信号情報)を含むパケットを出力する。この会員カード排出信号情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、管理コンピュータ30に送信される。したがって、管理コンピュータ30は、会員カード排出信号情報を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カード挿入口94から会員カードが排出されたことを把握することができる。
本実施形態では、会員カード識別情報と、会員カード挿入信号/会員カード排出信号とは、単一のパケットにより送信される。例えば、カード識別情報が「01234」の会員カードが挿入/排出された場合、台間機90は、「挿入、01234」の情報や「排出、01234」の情報を含むパケットを生成して送信する。
ただし、会員カード識別情報、会員カード挿入信号、会員カード排出信号の具体的な実現方法はこれに限られない。例えば、会員カード識別情報と、会員カード挿入信号/会員カード挿入信号とを別々のパケットによって送信してもよいし、一部または全ての稼働情報をパルス信号の形式で送信してもよい。
ランプ95は、対応する遊技機130や当該台間機90の状態を表示するためのものである。本実施形態では、会員カードが台間機90から排出されなかった場合に所定の色(例えば、赤色)を表示して会員カードの取り忘れの警報を報知する報知手段として機能する。
なお、本実施形態において説明した台間機90の稼働信号は一例であり、稼働信号は台間機の種類によって異なる。従って、台間機の機種によっては、異常(エラー)が発生していることを示すエラー信号などを稼働信号に含めてもよい。
ここで、台間機90において検出可能な異常(エラー)としては、例えば、会員カードのカード識別情報に異常を検出した場合のカード識別エラー、振動を検知した場合の振動エラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、紙幣が紙幣挿入口91に詰まった場合の紙幣詰まりエラー、ICコインがICコイン挿入口92に詰まった場合のICコイン詰まりエラー、会員カードが会員カード挿入口94に詰まった場合のカード詰まりエラー、各種センサー(例えば、紙幣挿入口91、ICコイン挿入口92、会員カード挿入口94に配設された挿入検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、台コンピュータ70との通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーなどが含まれる。
<台間機/主要構成>
次に、図6(b)を用いて、台間機90の主要構成について説明する。図6(b)は、台間機90の主要構成の一例を示したブロック図である。
台間機90は、図6(b)に示すように、入力手段96と、表示手段97と、制御手段98と、通信手段99と、記憶手段100と、を有して構成されている。入力手段96は、例えば、上述の紙幣挿入口91,ICコイン挿入口92,会員カード挿入口94に配設された挿入検出センサ、テンキー、キーボード、タッチパネルであって、遊技者等のユーザによる入力操作を受け付けるものである。表示手段97は、例えば、上述のランプ95、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであって、入力手段96から入力されたコマンドや、それに対する応答出力等を表示するものである。
制御手段98は、例えば、CPUであって、台間機90全体の制御を行うものである。通信手段99は、外部機器との通信を司るものであり、本例では、台コンピュータ70との通信を行う。記憶手段100は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラムなどを記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)などによって実現することができる。
<端末装置>
次に、図7を用いて、端末装置140について詳細に説明する。図7(a)は、本実施形態の端末装置140の概要図であり、同図(b)は端末装置140の表示手段142における表示の一例を示した正面図であり、図7(c)は、端末装置140の主要構成の一例を示したブロック図である。
端末装置140は、ここでは、店舗の店員等が業務で使用する、小型で持ち運び可能な携帯型の情報端末装置(携帯端末装置)である。具体的には、例えば従来公知のスマートフォン、タブレット型端末、PDA(=Personal Digital Assistant)などが好適であるが、ノートパソコン、ハンディターミナルなどによっても実現することができる。
同図(a)に示すように、本実施形態の端末装置140は主に、外部端子201を介して、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217)、ヘッドセットあるいはイヤホンマイク(以下、外部音声入出力機器220という)を接続した状態で音声の送受信を行う。同図(a)では、外部音声入出力機器220としてイヤホンマイクを例に示している。イヤホンマイク220は、イヤホン148Bに小型のマイク147Bが取り付けられるとともに音声入出力の操作を行うことが可能な操作手段(コントローラ、外部通話スイッチ)221を備えている。
音声送受信切替手段216は、外部音声入出力機器220に入力され、あるいは出力される音声信号の送信と受信を切り替えるものであるが、これについては後に詳述する。
本実施形態の端末装置140は、ネットワークWNWに接続を許可された他の端末装置140との間で音声信号の送信および/または受信(以下、音声通信という)を行う音声通信機能を備える。この音声通信機能については後述するが、端末装置140には例えば、音声通信機能を実現するためのアプリケーション(ソフトウェア)が保持、あるいは提供されており、同図(b)に示すように端末装置140の表示手段142に当該アプリケーション(ソフトウェア)を実行するためのアイコンなどが表示されている。ここで、本明細書における「音声信号」には、音声信号に処理(例えば、D/A変換処理、A/D変換処理、増幅処理、パケット化処理)などを施した音声データも含まれる。
なお、ネットワークWNWを介して管理コンピュータ30と接続する端末装置140として、携帯端末装置に加えて、据え置き型の情報処理装置が含まれても良い。また、端末装置140は、主として店舗の店員等が業務で使用する情報処理装置であるが、一時的に遊技者が使用する場合があってもよく、店舗の店員だけが使用する情報処理装置に限定されるものではない。
端末装置140は、図7(c)に示すように、入力手段141と、表示手段142と、制御手段143と、通信手段144と、記憶手段146と、音声入力手段147と、音声出力手段148とを有して構成されている。入力手段141は、例えば、タッチパネルであって、店舗の店員等のユーザによる入力操作を受け付けるものである。詳細は後述するが、本実施形態では、入力操作として、複数の項目(情報)のうち、一又は複数を選択する選択操作や、音声通信時に操作する専用の操作(音声送信操作)なども含まれる。また、入力手段141としては、テンキーやキーボード(数字の0〜9のボタンを含むソフトウェアキーボード)であってもよい。表示手段142は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであって、入力手段141から入力されたコマンドや、それに対する応答出力、あるいは後述の遊技に関する遊技情報等を表示するものである。音声入力手段147は、端末装置140の内蔵マイク147Aおよび、外部音声入出力機器220の音声入力手段(ヘッドセットあるいはイヤホンマイクのマイク)147Bであり、音声出力手段148は、端末装置140の内蔵スピーカ148Aおよび外部音声入出力機器220の音声出力手段(ヘッドセットのヘッドホンあるいはイヤホンマイクのイヤホン)148Bである。
端末装置140は、外部音声入出力機器220を接続しない場合には、内蔵マイク147Aおよび内蔵スピーカ148Aを介して音声の送受信を行い、外部音声入出力機器220が接続された場合にはマイク147Bおよびヘッドフォン(イヤホン)148Bを介して、音声の送受信を行う。
制御手段143は、例えば、CPUであって、端末装置140全体の制御を行うものである。通信手段144は、外部機器との通信を司るものであり、信号を変換するための回路、電波を送受信するアンテナ等を備え、各種情報を電波等に変換して外部に送出するとともに、管理コンピュータ30から各種情報に係る電波等を受信する。一例として、無線通信を行う場合、通信手段144は、制御手段143から入力される通話や通信のための信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、ネットワークWNWを介して管理コンピュータ30等に送信する。また、通信手段144は、アンテナを介して受信した無線信号を制御手段が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号を制御手段143に出力する。また、通信手段144は、ネットワークWNWに接続を許可された他の端末装置140との間で音声信号の送信および/または受信(音声通信)を行う。記憶手段146は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラムなどを記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)、半導体メモリなどによって実現することができる。
<端末装置音声通信メイン処理>
次に、図8を用いて、端末装置140の制御手段143が実行する端末装置音声通信メイン処理について説明する。なお、図8は、端末装置音声通信メイン処理の流れの一例を示したフローチャートである。
この端末装置音声通信メイン処理は、端末装置140の記憶手段146に記憶されたプログラム(アプリケーション)によって実行される処理の一部であり、ネットワークWNWに接続する複数の端末装置140間における「音声通信機能」を実現するための処理である。この「音声通信機能」は、一例として、SIP(Session Initiation Protocol)やH.323などの呼制御を行う通信プロトコルや、ストリーミングデータを送信するRTP(Real-time Transport Protocol)などの通信プロトコルを利用して、音声信号の送信および/または受信を行う機能であり、送信専用の操作手段を押しているユーザから一方向に音声送信を行う機能(例えば、PPT(Push To Talk)またはPoC(Push to talk over Cellular)などを利用した通信機能)と、ユーザ同士で個別に双方向の音声信号の送受信を行う機能を有している。
つまり、端末装置140は、この「音声通信機能」によって、インターカム(インカム)やトランシーバのように、音声信号の送信専用の入力手段141を操作している場合に、ネットワークWNWを介して一又は複数の端末装置140に音声信号を送信することができ、また、電話のように一対一で音声信号の送受信を行うことができる。
端末装置140の制御手段143は、例えば、入力手段141に対する操作(例えば、タッチパネルに対するクリック操作)によって当該プログラムの実行指示があった場合に、ステップS101の初期設定処理から実行を開始する。
ステップS101の初期設定処理では、例えば、記憶手段146の記憶領域の一部を0に初期化する処理や、記憶手段146の記憶領域の一部に初期値を設定する処理や、表示手段142(例えば、液晶ディスプレイ)に初期画面(例えば、上記図7(a)に示すメニュー画面)を表示する処理や、通信手段144(例えば、無線通信モジュール)の初期設定を実行し、端末装置140のMACアドレスおよびIPアドレスなどにより、管理コンピュータ30との通信を確立可能にする処理などを行う。
ステップS103では、通信許可処理を行う。詳細は後述するが、この通信許可処理では、端末装置140の通信許可機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS105では、通話モード選択・切替処理を行う。詳細は後述するが、この通話モード選択・切替処理では、端末装置140の通話モード選択・切替機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS107では、一斉通話処理を行う。詳細は後述するが、この一斉通話処理では、端末装置140の一斉通話機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS109では、グループ通話処理を行う。詳細は後述するが、このグループ通話処理は、端末装置140のグループ通話機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS111では、個別通話処理を行う。詳細は後述するが、この個別通話処理は、端末装置140の個別通話機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS113では、通信履歴処理を行う。詳細は後述するが、この通信履歴処理では、端末装置140の通信履歴機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS115では、管理コンピュータ30とのその他の通信処理など、その他の処理などを行った後に、ステップS105の通話モード選択・切替処理に戻る。以降、端末装置140の制御手段143は、入力手段141に対する操作(例えば、タッチパネルに対するクリック操作)などによって、プログラムの実行終了の指示が無い限り、ステップS105〜ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<管理コンピュータ音声通信メイン処理>
次に、図9を用いて、管理コンピュータ30のCPU31が実行する管理コンピュータ音声通信メイン処理について説明する。なお、図9は、管理コンピュータ音声通信メイン処理の流れの一例を示したフローチャートである。
この管理コンピュータ音声通信メイン処理は、管理コンピュータ30の記憶手段(例えば、記憶装置36)に記憶されたプログラム(アプリケーション)によって実行される処理の一部であり、ネットワークWNWに接続する複数の端末装置140間における「音声通信機能」を実現するための処理である。
管理コンピュータ30のCPU31は、例えば、入力装置37に対する操作(例えば、マウスに対するクリック操作)によって当該プログラムの実行指示があった場合に、ステップS201の初期設定処理から実行を開始する。
ステップS201の初期設定処理では、例えば、RAM33の記憶領域の一部を0に初期化する処理や、RAM33の記憶領域の一部に初期値を設定する処理や、表示装置38(例えば、液晶ディスプレイ)に初期画面を表示する処理や、通信部39(例えば、無線通信モジュール)の初期設定を実行し、端末装置140のMACアドレスおよびIPアドレスなどによるネットワークWNWへの接続の許可と、端末装置140や、島コンピュータ50との通信を確立可能にする処理などを行う。
ステップS203では、端末ユーザ設定処理を行う。詳細は後述するが、この端末ユーザ設定処理では、管理コンピュータ30の端末ユーザ設定機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS205では、通信許可処理を行う。詳細は後述するが、この通信許可処理では、管理コンピュータ30の通信許可機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS207では、通話モード選択・切替処理を行う。詳細は後述するが、この通話モード選択・切替処理では、管理コンピュータ30の通話モード選択・切替機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS209では、一斉通話処理を行う。詳細は後述するが、この一斉通話処理では、管理コンピュータ30の一斉通話機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS211では、グループ通話処理を行う。詳細は後述するが、このグループ通話処理は、管理コンピュータ30のグループ通話機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS213では、個別通話処理を行う。詳細は後述するが、この個別通話処理は、管理コンピュータ30の個別通話機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS215では、通信履歴処理を行う。詳細は後述するが、この通信履歴処理では、管理コンピュータ30の通信履歴機能を実現するための各種処理を実行する。
ステップS217では、パケット通信処理を行う。このパケット通信処理では、各遊技機130や各台間機90から受信した稼働信号に基づいて、各種遊技情報を更新する処理などを行う。
ここで、各種遊技情報とは、遊技に関する信号またはデータである。遊技情報の一例として、遊技機130および/または台間機90が出力する稼働情報に基づいて生成される特賞履歴情報がある。特賞履歴情報の一例として、具体的には、遊技状態別稼働情報(例えば、遊技状態毎の状態別出玉数、状態別打玉数)や、稼働履歴情報(例えば、一定時間毎の、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数)や、これらの遊技状態別稼働情報や稼働履歴情報に基づいて生成される各種情報(例えば、状態別差玉数)などが挙げられる。管理コンピュータ30は、ネットワークWNWを介して接続した端末装置140に対して各種遊技情報を送信可能であり、端末装置140は、受信した各種遊技情報を、その表示手段142に表示可能である。
ステップS219では、端末装置140や島コンピュータ50などとのその他の通信処理など、その他の処理などを行った後に、ステップS203の通話モード選択・切替処理に戻る。以降、管理コンピュータ30のCPU31は、入力装置37に対する操作(例えば、マウスに対するクリック操作)などによって、プログラムの実行終了の指示が無い限り、ステップS203〜ステップS219の処理を繰り返し実行する。
<遊技機メイン処理>
次に、図10(a)を用いて、遊技機130の主制御部150のCPU152が実行するメイン処理(遊技機メイン処理)について説明する。図10(a)は、遊技機メイン処理の流れの一例を示したフローチャートである。
この遊技機メイン処理は、遊技機130の主制御部150のROM153に記憶されたプログラム(アプリケーション)によって実行される処理の一部である。主制御部150のCPU152は、例えば起動信号出力回路168から起動信号を入力した場合に、ステップS301の初期設定処理から実行を開始する。
ステップS301の初期設定処理では、例えば、RAM154の記憶領域の一部を0に初期化する処理や、RAM154の記憶領域の一部に初期値を設定する処理や、情報出力回路167の初期設定を実行して管理コンピュータ30への稼働信号の出力を許可する処理などを行う。
ステップS302では、稼働信号出力処理を行う。この稼働信号出力処理では、上述の稼働信号(遊技機稼働信号)を管理コンピュータ30に向けて出力するための各種処理を行う。ステップS303では、遊技制御や、呼出ランプ110との通信処理などを行った後に、ステップS302の稼働信号出力処理に戻る。以降、主制御部150のCPU152は、ステップS302〜ステップS303の処理を繰り返し実行する。
<台間機メイン処理>
次に、図10(b)を用いて、台間機90の制御手段98が実行するメイン処理(台間機メイン処理)について説明する。図10(b)は、台間機メイン処理の流れの一例を示したフローチャートである。
この台間機メイン処理は、台間機90の記憶手段100に記憶されたプログラム(アプリケーション)によって実行される処理の一部である。台間機90の制御手段98は、例えば、外部から電源の供給があった場合に、ステップS401の初期設定処理から実行を開始する。
ステップS401の初期設定処理では、例えば、記憶手段100の記憶領域の一部を0に初期化する処理や、記憶手段100の記憶領域の一部に初期値を設定する処理や、管理コンピュータ30への稼働信号の出力を許可する処理などを行う。
ステップS402では、稼働信号出力処理を行う。この稼働信号出力処理では、上述の稼働信号(関連装置稼働信号)を管理コンピュータ30に向けて出力するための各種処理を行う。ステップS403では、台間機90の制御や、台コンピュータ70との通信処理などを行った後に、ステップS402の稼働信号出力処理に戻る。以降、制御手段98は、ステップS402〜ステップS403の処理を繰り返し実行する。
<通話モード>
次に、本実施形態の通信システム15における「通話モード」について説明する。本実施形態では、ネットワークWNWに接続している(接続を許可されている、ログイン状態の)複数の端末装置140がネットワークWNWを介して音声通信(音声信号の送信および/又は受信)を行う場合の通話モードとして、「一斉通話モード」、「グループ通話モード」および「個別通話モード」を有している。なお、「一斉通話モード」、「グループ通話モード」および「個別通話モード」はいずれも通話機能の一部であり、それぞれ一斉通話機能、グループ通話機能、個別通話機能ということもできる。
「一斉通話モード」は、1対多の通話モードであり、ログイン状態の一の端末装置140(例えば、端末装置140A)から、ログイン状態の一又は複数の他の端末装置140(例えば、全ての端末装置140B、140C、140D・・・)に対して一斉に音声信号を送信するモードである。
「グループ通話モード」も1対多の通話モードであるが、グループ単位での通話(グループ通話)を可能とするモードである。すなわち、ネットワークWNWに接続可能な一又は複数の端末装置140を、予め一又は複数のグループに分類しておき、ログイン状態の一の端末装置140(例えば、端末装置140A)から、一又は複数のグループを選択することで、選択されたグループに属するログイン状態の他の端末装置140(例えば、グループ01に属する全ての端末装置140B、140C)に対して、一斉に音声信号を送信するモードである。本実施形態では一例として、グループ通話は、同じグループに属する端末装置140間のみでの通話が可能であり、あるグループ(例えば、グループ01)に属する端末装置140は、他のグループ(例えば、グループ02)に属する端末装置140に対してグループ通話を行うことはできない。ただし、特別な権限を付された端末装置140に限り、複数のグループに対して、グループ通話が可能となる。
また、グループは、端末装置140において変更(切替)することが可能であり、他のグループに属していた端末装置140であってもグループの変更(切替)により同じグループに属した場合にはグループ通話は可能になる。
「個別通話モード」は、1対1の通話モードであり、通話先の一の相手を特定して通話する点で電話と同様である。すなわち、ログイン状態の一の端末装置140(端末装置140A)から、ログイン状態の他の端末装置140(例えば、端末装置140D)に対して個別に音声を送信するモードである。
なお、「個別通話モード」で通話を行っている端末装置140は、他の端末装置140から「一斉通話モード」あるいは「グループ通話モード」で音声信号を送信された場合であっても、当該音声信号を受信することはできない。
次に、「一斉通話モード」、「グループ通話モード」および「個別通話モード」の利用例について説明する。
「一斉通話モード」は全ユーザに対して一斉に通知を行う必要がある場合に利用される。例えば、遊技店の店舗の場合、フロアの区切りが無い店舗や小規模店舗で使用することができる。
「グループ通話モード」は、1階、2階などフロアに区切りがある店舗や、他店舗との間で使用することができる。この場合例えば、通常は「グループ通話モード」に設定しておき、全ユーザに対して通知が必要な場合にのみ「一斉通話モード」に切り替えるとよい。
「個別通話モード」は、一対一の個別の通話が必要な場合に使用する。「個別通話モード」を選択中は、一斉通話およびグループ通話が受信できなくなるため、デフォルトで「一斉通話モード」または「グループ通話モード」に設定しておき、必要な場合にのみ「個別通話モード」が選択できるようにするとよい。この場合「個別通話モード」が終了すると、デフォルトの通話モードに復帰する。
<端末ユーザ設定機能>
次に、通信システム15の端末ユーザ設定機能について詳細に説明する。この端末ユーザ設定機能は、管理コンピュータ30において、通信システム15で利用可能な(ネットワークWNWに接続を許可する)端末装置140についての各種情報を設定する機能である。
<端末ユーザ設定機能/端末設定ユーザ情報>
次に、端末ユーザ設定機能において設定される端末設定ユーザ情報について説明する。図11は、端末設定ユーザ情報を設定するための管理コンピュータ30の端末ユーザ設定画面の表示の一例である。
同図に示すように、管理コンピュータ30では、ネットワークWNWに接続を許可する、すなわち、複数の端末装置140間での音声通信を許可する端末装置140について、各種情報の設定・記憶が可能である。端末装置140の端末設定ユーザ情報としては例えば、各端末装置140を識別するための「端末情報」、「パスワード」、各端末装置140が属する「グループ」、「個別通話モード」の許否を示す「個別通話」、特別な権限(この例では、「事務所権限」)の有無である。
「端末情報」は、各端末装置140に固有の情報であり、少なくとも端末装置140を携帯するユーザを特定できる携帯者情報、すなわち「ユーザ名」を含む。つまり、端末装置140は「端末情報」または「ユーザ名」によって識別される。「ユーザ名」は、端末装置のID(識別符号)ということもできるが、「ユーザ名」とは別に端末装置140を識別するためのIDを有していても良く、その場合「端末情報」にはIDが含まれていてもよい。
後述するが、「ユーザ名」(端末情報)は、端末装置140の表示手段142に表示可能であり、端末装置140のユーザを識別可能な文字列(例えば、端末装置140を携帯するユーザの氏名等)が設定される。また「端末情報」には、携帯するユーザを特定できる画像(ユーザの顔画像など)が含まれても良い。さらに、「端末情報」には、端末装置140に固有のMACアドレス、およびネットワークWNWに接続を許可された時点のIPアドレスなどを含んでいてもよい。
「パスワード」欄は、符号(例えば、数字、アルファベットまたはこれらの組合せ)によって各端末装置140に重複なく個別に設定され、ある端末装置140に設定されたパスワードは、他の端末装置140のユーザには非公開となる。本実施形態では、「ユーザ名」と「パスワード」が、端末装置140がネットワークWNWに接続する際の認証情報となる。
「グループ」欄は、グループ情報(グループの識別情報)となる符号(例えば、数字、アルファベットまたはこれらの組合せ(グループ名など))を入力することによって1又は複数の端末装置140を1又は複数のグループに分類する。同じ符号(ここでは数字の「1」、「2」など)が設定された端末装置140は同じグループに属する。同じグループ(例えば、グループ1)に属する端末装置140は、そのグループ内のみでのグループ通話が可能となる。一方、あるグループ(例えば、グループ1)に属する端末装置140は、他のグループ(例えば、グループ2)に属する端末装置140に対してグループ通話を行うことはできない。この例では、「グループ」を1〜5に分類しているが、全ての端末装置140を同じ(1つの)グループに設定してもよい。
「個別通話」欄は、例えば、個別通話許可情報としてオン(個別通話許可)またはオフ(個別通話不可)が設定される。個別通話情報は例えば、図示のようにチェックマークの有無や、数字の「0」または「1」を入力することによって設定する。例えば、チェックマークが付されている端末装置140は、個別通話が「オン」となり、チェックマークが付されている他の全ての端末装置140と個別通話が可能となる。
「事務所」欄は、例えば、事務所権限情報としてオン(権限あり)またはオフ(権限なし)が設定される。事務所権限情報は例えば、図示のようにチェックマークの有無や、数字の「0」または「1」を入力することによって、全端末装置140のうちのいずれの端末装置140に、特別な権限(事務所権限)を付するかを設定する。例えば、チェックマークが付されている端末装置140は、事務所権限が付された(事務所権限がオンの)端末装置(事務所端末)140となる。本実施形態では一例として、事務所権限は、一つの端末装置140のみに設定することができる。つまり「事務所」欄はいずれか一つの端末装置140にチェックマークを付した場合、他の端末装置140にはチェックマークを付せなくなる。なお、事務所権限を複数の端末装置140に設定可能としてもよい。
事務所権限がオンの端末装置140は、個別通話が可能となり、また全てのグループ(ここでは、グループ1〜グループ5)に対してグループ通話が可能となる。つまり、また、「事務所」欄にチェックマークが付された端末装置140(ここでは、No.15の端末装置140)は、「グループ」欄の設定が他の端末装置140のいずれとも異なる、唯一の符号(ここでは「0」)が(再)設定される。なお、事務所権限がオンの端末装置(事務所端末)140以外の端末装置140において、個別通話許可情報をオフに設定した場合であっても、事務所端末に対しては個別通話が可能となる。
また、端末ユーザ設定画面には例えば「追加」や「削除」のボタンも表示される。操作者が例えばマウスなどを操作して「追加」のボタンを選択(クリック)することにより、新規の端末装置140の端末ユーザ設定をする(新規に登録する)ことができる。また、「削除」のボタンを選択(クリック)することにより、既存の端末装置140の端末ユーザ設定を削除することができる。
例えば、新規に端末装置140を追加する場合、当該画面にて、新規の端末装置140の認証情報となる「ユーザ名」と「パスワード」を設定する。新規の端末装置140のユーザは、端末ユーザ設定画面にて設定された「ユーザ名」と「パスワード」を利用して、ネットワークWNWに接続する。
なお、この例では、1つの端末装置140に対して1つのグループを設定する場合を例に説明したが、「グループ」欄を複数設けるなどして、1つの端末装置140に対して複数のグループが設定できるようにしてもよい(例えば、No.1の端末装置140に対して、グループ1とグループ3を設定可能としてもよい)。
また、事務所権限も複数の端末装置140に付することを可能としてもよい。
同図(b)は、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶される端末ユーザ設定情報テーブルの一例である。
同図(a)で設定された端末ユーザ設定情報は、各端末装置140と個々に対応づけて、同図(b)に示す端末ユーザ設定情報テーブルとして、例えば、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶される。
端末ユーザ設定情報テーブルは、管理コンピュータ30の端末ユーザ設定画面に対応して「端末No.」、「端末情報(ユーザ名)」、「パスワード」、「グループ」、「個別通話」、「事務所」の各項目を有しており、「端末No.」、「端末情報(ユーザ名)」、「パスワード」および「グループ」の項目は、入力された情報が設定され、「個別通話」および「事務所」の項目は、チェックマークが付された場合にフラグ「1」を設定している。
同図(c)は、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶される、宛先リストテーブルの一例である。宛先リストテーブルは、個別通話モードの場合の宛先リストであり、例えば「要求元 端末情報」と「宛先 端末情報」の項目を有する。「要求元 端末情報」は、個別通話の開始を要求する(個別通話が可能な)端末装置140を識別するための端末情報が設定され、「宛先 端末情報」は、個別通話の開始を要求する端末装置140が宛先として選択可能な端末装置140を識別するための端末情報が設定される。
宛先リストテーブルは、同図(b)の端末ユーザ設定テーブルにおいて、「個別通話」がオンとなっている(「1」が設定されている)端末情報に基づき、設定される。
例えば、端末ユーザ設定テーブルにおいて、「個別通話」がオンのユーザ名「AA01」の端末装置140は、「個別通話」がオンとなっている他の端末装置140、すなわち、ユーザ名が「AA02」、「AB04」、「CA02」、「CA03」、「DB01」および「EB01」のうちいずれかの端末装置140と個別通話が可能である。
この場合、宛先リストテーブルの「要求元 端末情報」に「AA01」が設定され、「宛先 端末情報」に、「AA02」、「AB04」、「CA02」、「CA03」「DB01」「EB01」が設定される。また、宛先リストテーブルの「要求元 端末情報」に「AA02」が設定され、「宛先 端末情報」に、「AA01」、「AB04」、「CA02」、「CA03」「DB01」「EB01」が設定される。以下同様に、「個別通話」がオンの端末装置140の全てについて、宛先となる端末装置140の端末情報が設定される。
<端末ユーザ設定機能/各種処理の流れ>
次に、端末ユーザ設定機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図12は、端末ユーザ設定機能を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
端末ユーザ設定機能は、管理コンピュータ30の入力装置37から入力された端末ユーザ設定情報(図11(a))に基づき、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定情報テーブル(図11(b))を更新する機能である。本例の端末ユーザ設定機能は、主として、管理コンピュータ30による端末ユーザ設定処理(ステップS203)によって実現される。
管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定処理のステップS2031において、管理コンピュータ30の入力装置37から「端末情報(ユーザ名)」が入力(更新)されたか否かを判定し、入力された場合、ステップS2032に進み、そうでない場合はステップS2033に進む。ステップS2032では、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定情報テーブルを更新する。なお、情報の入力(更新)は、例えば、端末ユーザ設定画面の「更新」ボタンが操作された場合に確定し、端末ユーザ設定情報テーブルが更新される。
管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定処理のステップS2033において、管理コンピュータ30の入力装置37から「パスワード」が入力(更新)されたか否かを判定し、入力された場合、ステップS2034に進み、そうでない場合はステップS2035に進む。ステップS2034では、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定情報テーブルを更新する。
次に管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定処理のステップS2035において、管理コンピュータ30の入力装置37からグループ情報が入力(更新)されたか否かを判定し、入力された場合、ステップS2036に進み、そうでない場合はステップS2037に進む。ステップS2036では、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定情報テーブルを更新する。
次に管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定処理のステップS2037において、管理コンピュータ30の入力装置37から個別通話情報が入力(更新)されたか否かを判定し、入力された場合、ステップS2038に進み、そうでない場合はステップS2039に進む。ステップS2038では、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定情報テーブルを更新する。また、管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定情報テーブルから各端末装置140の個別通話情報を取得し、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された宛先リストテーブルを更新する。
次に管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定処理のステップS2039において、管理コンピュータ30の入力装置37から事務所権限情報が入力(更新)されたか否かを判定し、入力された場合、ステップS2040に進み、そうでない場合はステップS2041に進む。ステップS2040では、事務所権限情報がオンに設定された端末装置140(事務所端末)について、グループ情報を「0」、個別通話情報を「オン」に設定して管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定情報テーブルを更新する。
なお、各端末装置140において、自身の端末装置140に限り、同図(a)に示したような端末ユーザ設定画面を表示し、各種情報の設定、変更が行えるようにしてもよい。この場合、各端末装置140において端末ユーザ設定の設定、変更が行われた場合、管理コンピュータ30において、該当する端末装置140について、同図(a)〜(c)の各テーブルが更新される。
<通信許可機能>
次に、通信システム15の通信許可機能について詳細に説明する。この通信許可機能は、通信システム15のネットワークWNWに接続を要求する端末装置140からの通信許可要求に基づき、当該端末装置140のネットワークWNWへの接続の許否を判断する機能である。通信許可機能によってネットワークWNWへの接続を許可された複数の端末装置140は、ログイン状態となり、互いに音声通信が可能となる。
<通信許可機能/認証情報>
次に、通信許可機能で用いられる認証情報について説明する。認証情報は、端末装置140がネットワークWNWに接続することを許可するための情報であり、例えば「ユーザ名」と「パスワード」の組合せからなる情報である。また、認証情報は、接続許可の要求を行う端末装置140の入力手段から入力されて管理コンピュータ30に送信される入力認証情報と、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に予め記憶されている固有認証情報があり、両者を比較して一致した場合に、端末装置140のネットワークWNWへの接続が許可される。この例では、固有認証情報は、端末ユーザ設定機能で設定され管理コンピュータの記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定テーブルの「ユーザ名」と「パスワード」の組合せからなる情報である。また、「ユーザ名」とは別の、端末装置140を識別可能なID(識別符号)を設け、IDと「パスワード」の組合せからなる情報を認証情報としてもよい。
<通信許可機能/各種処理の流れ>
次に、通信許可機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図13は、通信許可機能を実現するための各種処理の流れの一例を示すフローチャートである。
通信許可機能は、接続許可の要求を行う端末装置140の入力手段141から入力され、管理コンピュータ30に送信される入力認証情報と、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に予め記憶されている固有認証情報とを比較し、両者が一致した場合に接続許可の要求を行った端末装置140のネットワークWNWへの接続を許可する機能であり、主として、端末装置140による通信許可処理(ステップS103)と、管理コンピュータ30による通信許可処理(ステップS205)と、によって実現される。
まず端末装置140は、通信許可処理(ステップS103)のステップS1030において、表示手段142に、認証情報入力画面(図15(a)に示す画面(ログイン画面))を表示し、ユーザによる入力認証情報(「ユーザ名」および「パスワード」)の入力を待機する。
端末装置140は、次のステップS1031において、入力認証情報が入力されたか否かを判定し、入力された場合はステップS1032に進む。なお、端末装置140の表示手段142に例えば、「ログイン」ボタンなどを表示して「ログイン」ボタンが操作された場合に入力の完了を確定してもよい。端末装置140は、ステップS1032において、入力認証情報を含む接続許可要求を、管理コンピュータ30に送信する。
管理コンピュータ30は、通信許可処理(ステップS205)のステップS2051において、接続許可要求を受信したか否かを判定し、接続許可要求を受信した場合はステップS2052に進む。
ステップS2052では、受信された接続許可要求に含まれている入力認証情報を取得し、ステップS2053に進む。ステップS2053の認証処理では、取得した入力認証情報を検索キーとして、端末ユーザ設定テーブルを検索し、この端末ユーザ設定テーブルに同一の固有認証情報が登録されているか否かを判定する。管理コンピュータ30は、同一の固有認証情報が登録されている場合(入力認証情報と固有認証情報とが一致する場合)に端末装置140のネットワークWNWへの接続を許可し、ステップS2054に進む。一方、管理コンピュータ30は、同一の固有認証情報が登録されていない場合(入力認証情報と固有認証情報とが不一致の場合)には、端末装置140のネットワークWNWへの接続を拒否し、ステップS2055に進む。
管理コンピュータ30は、ステップS2054において、記憶手段(RAM33など)に認証結果情報として「認証許可」を記憶する。また管理コンピュータ30は、ステップS2055において、記憶手段(RAM33など)に認証結果情報として「認証拒否」を記憶する。
管理コンピュータ30は、次のステップS2056において、端末装置140に対して、記憶手段に記憶した認証結果情報を送信する。管理コンピュータ30は、次のステップS2057において、新たにネットワークWNWに接続を許可した端末装置140に関し、記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶したログイン端末情報を更新し、ステップS2058に進む。ログイン端末情報には例えば、端末情報(ユーザ名)、ログイン日時(認証を許可された日時)、選択中(デフォルト)の通話モード、通話の状態(待機中、通話中など)が記憶されている。
端末装置140は、通信許可処理(ステップS103)のステップS1033において、認証結果情報を受信したか否かを判定し、認証結果情報を受信した場合はステップS1034に進む。端末装置140は、ステップS1034において、認証結果情報が「認証許可」であったか否かを判定し、「認証許可」の場合はステップS1035に進む。端末装置140は、ステップS1035において、管理コンピュータ30に対し、通話待機情報要求を送信する。
管理コンピュータ30は、通信許可処理(ステップS205)のステップS2058において、端末装置140から通信待機情報要求を取得したか否かを判定し、取得した場合はステップS2059に進む。
管理コンピュータ30は、ステップS2059において、接続許可(通信待機情報要求)の要求元の端末装置140の端末情報(ユーザ名)を検索キーとして、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶されている宛先リストテーブルを検索し、接続許可の要求元の端末装置140が個別通話の相手先として選択可能な他の端末装置140の端末情報を抽出して宛先リストを作成する。例えば、図11(c)に示す宛先リストテーブルであれば、端末情報が「AA01」の端末装置140が接続許可要求(通話待機情報を要求)をした場合、『「AA02」、「AB04」、「CA02」、「CA03」、「DB01」、「EB01」』という宛先リストが作成される。
なお、宛先リストには、グループ通話の宛先として選択可能なグループの一覧が含まれても良い。例えば、本実施形態の事務所権限が付与された端末装置(事務所端末)140は、複数のグループに対してグループ通話が可能である。このため、接続許可の要求元の端末装置140が事務所端末の場合には、「宛先リスト」として、個別通話の宛先となる端末情報の一覧に加え、グループ通話の宛先となるグループリスト(例えば、図11に示す設定例では、『「グループ1」、「グループ2」、「グループ3」、「グループ4」、「グループ5」』)が作成される。
また、管理コンピュータ30は、端末ユーザ設定テーブルおよびログイン端末情報を参照し、接続許可の要求元の端末装置140の「端末情報」、「所属グループ情報」、「通話モード」を取得する。
「所属グループ情報」は、接続許可の要求元の端末装置140が所属しているグループの情報であり、端末ユーザ設定テーブルに設定された情報である。
「通話モード」は、接続許可の要求元の端末装置140が選択可能な全ての通話モードの情報である。本実施形態では一例として、全ての端末装置140は「一斉通話モード」および「グループ通話モード」が選択可能であり、端末ユーザ設定テーブルで「個別通話情報」がオンに設定されている端末装置140については更に「個別通話モード」が選択可能である。
その後、管理コンピュータ30は、ステップS2060において、ステップS2059で作成した宛先リスト、および取得した接続許可の要求元の端末装置140の「端末情報」、「所属グループ情報」、「通話モード」を含む情報を、通話待機情報として端末装置140に送信する。
端末装置140は、通信許可処理(ステップS103)のステップS1036において、管理コンピュータ30から通話待機情報を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1037に進む。端末装置140は、ステップS1037において、表示手段142に通話待機情報を表示させ、入力手段141の入力選択操作によって、音声信号の送信先の端末装置140(それに対応する「端末情報」)の選択を受け付ける(後述する図15(b)〜(d)参照)。
ここで、入力手段141の入力選択操作によって「一斉通話モード」が選択された場合には、ログイン状態の全ての端末装置140が音声信号の送信先として選択される。また、入力手段141の入力選択操作によって「グループ通話モード」が選択された場合には、入力選択操作を受け付けた端末装置140と同じグループに属する、ログイン状態の全ての端末装置140が音声信号の送信先として選択される。あるいは、宛先リストとしてグループリストを表示させる端末装置140(事務所権限の端末装置140)の場合は、選択されたグループに属する、ログイン状態の全ての端末装置140が音声信号の送信先として選択される。さらに、入力手段141の入力選択操作によって、「個別通話モード」の宛先リストのうちいずれかの「端末情報」が選択された場合には、選択された端末装置140が音声信号の送信先として選択される。
なお、管理コンピュータ30は、ステップS2053において端末装置140の認証を許可する場合、当該端末装置140の接続許可要求が受信された受信日時(ログイン状態)や当該端末装置140のIPアドレスおよび/又はMACアドレスなどを固有認証情報と対応づけて記憶手段の端末ユーザ設定テーブル、宛先リストテーブルあるいはログイン端末情報などに記憶するようにしてもよい。
図14は、図13に示した通信許可機能を実現するための各種処理の他のフローチャートである。図13に示すフローチャートでは、管理コンピュータ30のステップS2059の処理において、管理コンピュータ30が宛先リストを作成しているが、宛先リストは端末装置140側で作成してもよく、図14はその場合のフローチャートである。
端末装置140における通信許可処理(ステップS103)のステップS1030〜ステップS1036までの処理、および管理コンピュータ30における通信許可処理(ステップS205)のステップS2051〜ステップS2058までの処理は、図13に示すフローチャートと同様であるので、説明は省略する。
管理コンピュータ30は、ステップS2058において、端末装置140から通話待機情報要求を受信した場合、ステップS2060において、端末ユーザ設定テーブルおよび接続許可の要求元の端末装置140の「端末情報」に基づいてログイン端末情報を参照し、「所属グループ情報」、「通話モード」を取得する。また、管理コンピュータ30は、接続許可(通話待機情報要求)の要求元の端末装置140の「端末情報(ユーザ名)」を検索キーとして、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶されている宛先リストテーブルを検索し、接続許可の要求元の端末装置140が個別通話の相手先として選択可能な他の端末装置140の端末情報(「宛先リスト元情報」)を抽出し、取得した「端末情報」、「所属グループ情報」、「通話モード」と合わせて通話待機情報として端末装置140に送信する。
端末装置140は、ステップS1036において、通話待機情報(「宛先リスト元情報」、「端末情報」、「所属グループ情報」、「通話モード」)を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1038に進む。続くステップS1038では、「宛先リスト元情報」に基づき、宛先リストを作成する。
端末装置140は、ステップS1039において、通話待機情報(「端末情報」、「所属グループ情報」、「通話モード」、宛先リスト)を表示手段142に表示し、入力手段141による選択入力操作を受け付ける(後述する図15(b)〜(d)参照)。本ステップは、図13のステップS1037の処理と同様であるので、説明は省略する。
図15は、端末装置140の表示手段142が表示する認証情報入力画面および通話待機画面の表示の一例である。
同図(a)は、端末装置140の通信許可処理(ステップS103)の、ステップS1030の処理において、ユーザによる入力認証情報(「ユーザ名」および「パスワード」)の入力を待機する場合に表示される画面であり、ユーザ名入力欄1411およびパスワード入力欄1412を有している。同図に示すように、この例では、ユーザ名入力欄1411に、管理コンピュータの記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶された端末ユーザ設定テーブルの「ユーザ名」をリスト(例えば、プルダウンリスト)形式で表示し、入力手段141による操作でユーザに選択させるようにしている。しかしこれに限らず、入力手段141のタイピング等によってユーザ名入力欄1411に「ユーザ名」を直接入力させるようにしてもよい。
同図(b)〜同図(d)は、端末装置140の通信許可処理(ステップS103)の、ステップS1037(図13)またはステップS1039(図14)において、通話の開始を待機する場合に表示される画面である。
同図(b)は、個別通話情報がオン(個別通話可能)に設定されている端末装置140の表示例であり、同図(c)は、個別通話情報がオフ(個別通話不可)に設定されている端末装置140の表示例であり、同図(d)は事務所権限が付与された端末装置(事務所端末)140の表示例である。
同図(b)〜(d)に示すように、通話待機画面には、その端末装置140(自端末)が所属するグループを表示するグループ表示領域1413、自端末の「端末情報」を表示する端末情報(ユーザ名)表示領域1414、選択可能な通話モードを表示する通話モード選択領域1415、「個別通話モード」において選択可能な宛先(宛先リスト)を表示する宛先リスト表示領域1416、通話ボタン表示領域1417、履歴ボタン表示領域1421が設けられている。
端末装置140は、受信した通話待機情報に基づき、グループ表示領域1413に「所属グループ情報」を、端末情報表示領域1414に「端末情報」を表示し、通話ボタン表示領域1417に通話ボタン1418を表示し、履歴ボタン表示領域1421に履歴ボタン1422を表示する。通話ボタン1418は、「一斉通話モード」および「グループ通話モード」において、音声を送信する際に操作する操作手段(音声送信操作の操作手段)である。また、履歴ボタン1422は、音声通話の履歴を表示させる際に操作する操作手段である。
また、端末装置140は、受信した通話待機情報の「通話モード」に基づき、通話モード選択領域1415に選択可能な「通話モード」を表示し、宛先リスト表示領域1416に宛先リスト1430を表示する。
通話モード選択領域1415に表示される通話モード、および宛先リスト表示領域1416に表示される宛先リストはそれぞれ、端末装置140の入力手段141の操作によって選択可能となるような態様で表示される。例えば宛先リストは、同図(b)、(d)に示すように一覧表示され、入力手段141による操作(例えば、タッチパネルに対するクリック操作、タップ操作、フリック操作など)によって宛先リストのうちいずれか一つの「端末情報」を直接選択することが可能な態様で表示される。また、宛先リストは、チェックボックス方式・ラジオボタン方式あるいはプルダウンメニューなどで表示され、入力手段141による操作で択一的に選択されるように表示されても良い。
この例では、「一斉通話モード」と「グループ通話モード」はラジオボタン方式で選択するように構成される。また、「個別通話モード」の場合は、表示された宛先リストのうちいずれかの「端末情報(ユーザ名)」を選択することで「個別通話モード」が選択されるように構成される。宛先リストにおける「端末情報」の選択(宛先の選択操作)は、意図しない発信を回避するため、他の通話モードにおける音声送信操作(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418の操作(タップ操作など))とは別の選択操作とすることが好ましい。別の選択操作の一例としては、同図に示すように、宛先リストの「端末情報」欄に矢印ボタン1420などを表示し、矢印ボタン1420に指などを接触させつつスライドさせるような操作などである。
また、宛先リスト表示領域1416に表示しきれない宛先リストは例えば右端に設けたカーソルを入力手段141による操作で移動させることで宛先リスト表示領域1416に表示することができる。
「グループ通話モード」の場合は、「グループ通話モード」を選択することで、自身の端末装置140と同じグループに属する全ての端末装置140に対して一斉に通話(音声信号の送信)が可能となる。また、自身の端末装置140が属するグループを当該端末装置140において変更することで、変更前のグループとは異なるグループ(自身の端末装置140の変更後のグループ)に属する端末装置140に対して一斉に通話(音声信号の送信)が可能となる。
同図(c)に示すように、個別通話情報がオフ(個別通話不可)に設定されている端末装置140であっても、事務所権限が付与された端末装置140(事務所端末)に対しては「個別通話モード」での通話が可能となる。従って、この場合であっても、宛先リスト表示領域1416には、事務所権限が付与された端末装置140(事務所端末)のみが表示される。
また、同図(d)に示すように、事務所権限が付与された端末装置(事務所端末)140は、更に、グループ選択領域1419を有する。端末装置140は、グループ選択領域1419にグループリストを表示させ、入力手段141による操作によって複数のグループから通話するグループを選択させる。この例では、グループリストはプルダウンメニューで表示されてそのうちの1つのグループを選択するように構成しているが、ラジオボタン方式やチェックボックス方式などで表示され、入力手段141による操作で選択するようにしてもよいし、一覧表示したグループのいずれかを入力手段141によって直接操作して選択するようにしてもよい。また、複数のグループを選択できるようにしてもよい。また、事務所端末以外の端末においても、複数のグループを選択できるようにしてもよい。
なお、同図(b)〜(d)において宛先リストの宛先の名称は、端末ユーザ設定画面において設定された「端末情報(ユーザ名)」を表示しているが、宛先リスト表示領域1416に表示する宛先リストの名称は、各端末装置140において任意に変更可能である。
<通話モード選択・切替機能>
次に、通信システム15の通話モード選択・切替機能について詳細に説明する。この通話モード選択・切替機能は、通話の開始を要求する端末装置140において選択された通話モードに応じて、「個別通話モード」の状態と、「一斉通話モード」または「グループ通話モード」の状態とを切り替える機能である。
本実施形態では、「一斉通話モード」または「グループ通話モード」が選択された場合には、音声送受信切替手段を有効にして一方向ずつの通信(PTT方式の通信)を可能とし、「個別通話モード」が選択された場合には音声送受信切替手段を無効にして双方向(同時の)通信を行う。
<通話モード選択・切替機能/音声送受信切替手段>
まず、「一斉通話モード」および「グループ通話モード」が選択された場合の、音声送受信切替手段による音声信号の送受信について説明する。
図16は、図7に示した端末装置140の主要構成のうち、音声送受信を行う主な構成を抜き出して示すブロック図である。
端末装置140は、制御手段143、入力手段141、通信手段144、音声入力手段147および音声出力手段148に加えて、入出力切替手段200、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217、第2音声送受信切替手段218)、音声処理手段203および外部端子201を有する。
既に述べたように、外部端子201には、外部音声入出力機器220(ヘッドセットあるいはイヤホンマイク)を接続することができる。つまりこの例では、音声入力手段147および音声出力手段148として、端末装置140に内蔵の音声入力手段(内蔵マイク)147Aおよび音声出力手段(内蔵スピーカ)148Aと、外部端子201を介して端末装置140に接続可能な外部音声入出力機器220の音声入力手段(ヘッドセットあるいはイヤホンマイクのマイク)147Bおよび音声出力手段(ヘッドセットのヘッドホンあるいはイヤホンマイクのイヤホン)148Bを示している(図7(b)参照)。
本実施形態では、主に、外部端子201に外部音声入出力機器220を接続した状態で音声の送受信を行うが、外部端子201に外部音声入出力機器220を接続せず、端末装置140に内蔵の音声入力手段(内蔵マイク)147Aおよび音声出力手段(内蔵スピーカ)148Aによって音声の送受信を行うものであってもよい。
入出力切替手段200は、外部端子201に外部音声入出力機器220が接続された場合に、音声処理手段203に音声信号を入出力する手段を、内蔵の音声入力手段147Aおよび音声出力手段148A(内蔵のマイクおよびスピーカ)から外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bおよび音声出力手段148B(外部音声入出力機器220のマイクおよびヘッドフォン(イヤホン))に切り替える。
音声処理手段203は、音声入力手段147から入力されるアナログの音声信号にA/D変換等を施し、変換後のデジタルの音声信号を制御手段143へ出力する。また音声処理手段203は、制御手段143から出力されるデジタルの音声信号にデコード処理およびD/A変換等を施し、変換後のアナログの音声信号を音声出力手段148に出力する。
音声送受信切替手段216は、「一斉通話モード」と「グループ通話モード」が選択された場合に、音声信号の送信と受信が切り替える。
音声送受信切替手段216は、第1音声送受信切替手段217と第2音声送受信切替手段218とを含み、これらによって通話の要求元の端末装置140と、管理コンピュータ30と、通話の相手先の端末装置140との間で通信経路が確立されると、通話の要求元の端末装置140と相手先の端末装置140との音声通信(通話)が可能となる。音声信号の送信は、一方の端末装置140において通話専用の操作(音声送信操作)を行うことで可能となる。
音声送信操作とは、例えば、外部音声入出力機器220の操作手段221(例えば、コントローラの通話スイッチなど)の操作や、端末装置140の入力手段142(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418)の操作である。つまり、一方の端末装置140において音声送信操作が行われると、管理コンピュータ30は当該一方の端末装置140に音声送信権を与える。音声送信権は、音声送信操作が継続している間、保持される。音声送信権を有する端末装置140から音声信号が送信されると、管理コンピュータ30を介して通話の相手先の端末装置140(音声送信権を有していない端末装置140)に当該音声信号が送信される。音声送信権を有する端末装置140が音声送信操作を終了すると、音声送信権が失われる。音声送信権を持たない端末装置140からは音声信号は送信されない。
第1音声送受信切替手段217は、端末装置140の外部において、外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bを介して入力される音声信号と、外部音声入出力機器220の音声出力手段148Bを介して出力される音声信号の経路を切り替えて、半二重の通話方式、即ちPTT(Push to Talk)の通話方式による通話を可能とする。
第2音声送受信切替手段218は、端末装置140の内部において、端末装置140に内蔵の音声入力手段147Aを介して入力される音声信号と、端末装置140に内蔵の音声出力手段148Aを介して出力される音声信号の経路を切り替えて、半二重の通話方式(PTTの通話方式)による通話を可能とする。
外部音声入出力機器220を接続した場合の音声信号の送受信の動作の一例は以下の通りである。通話を要求する端末装置140において音声送信操作(例えば、外部音声入出力機器220の操作手段221(通話スイッチなど)の操作)が行われ、要求元の端末装置140の(外部の)音声入力手段147Bから音声信号が入力されると、音声信号は、第1音声送受信切替手段217を介して入出力切替手段200に出力される。入出力切替手段200は音声入力手段147Bから入力されたアナログの音声信号を、第2音声送受信切替手段218を介して音声処理手段203に出力する。音声処理手段203は、アナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換し、制御手段143に出力する。制御手段143は、はデジタルの音声信号をパケット化して通信手段144に出力する。通信手段144がパケット化した音声信号を、要求元の端末装置140の「端末情報」とともにネットワークWNWを介して管理コンピュータ30に送信し、管理コンピュータ30がネットワークWNWを介して相手先の端末装置140に送信する。音声送信操作を行っていない端末装置140(通話の相手先の端末装置140)においては、通信手段144がネットワークWNWを介してパケット化した音声信号を通信受信した場合に、当該パケット化した音声信号を制御手段143に出力する。制御手段143は、受信した音声信号をデコードしたのち、音声処理手段203に出力する。音声処理手段203は、受信したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換し、第2音声送受信切替手段218、入出力切替手段200および第1音声送受信切替手段217を介して(外部の)音声出力手段148Bから出力する。
外部音声入出力機器220を接続しない場合の音声信号の送受信の動作の一例は以下の通りである。通話を要求する端末装置140において音声送信操作が行われると、管理コンピュータ30は当該一方の端末装置140に音声送信権を与える。この場合の音声送信操作は、通話専用の入力手段141の操作である。本実施形態では、図15(b)〜(d)に示すように通話専用の入力手段141として通話ボタン1418を備えている。つまり、一方の端末装置140において音声送信操作として通話ボタン1418が操作(例えば、タッチパネルの場合は、通話ボタン1418のタッチなど)されると、管理コンピュータ30は当該一方の端末装置140に音声送信権を与える。
すなわち、通話を要求する端末装置140において音声送信操作(例えば、通話ボタン1418のタッチなど)が行われ、要求元の端末装置140の(内蔵の)音声入力手段147Aから音声信号が入力されると、第2音声送受信切替手段218は入力されたアナログの音声信号を音声処理手段203に出力する。音声処理手段203は、アナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換し、制御手段143に出力する。制御手段143は、デジタルの音声信号をパケット化して通信手段144に出力する。通信手段144がパケット化した音声信号を、要求元の端末装置140の「端末情報」とともにネットワークWNWを介して管理コンピュータ30に送信し、管理コンピュータ30がネットワークWNWを介して相手先の端末装置140に送信する。音声送信操作を行っていない端末装置140(通話の相手先の端末装置140)においては、通信手段144がネットワークWNWを介してパケット化した音声信号を通信受信した場合に、当該パケット化した音声信号を制御手段143に出力する。制御手段143は、受信した音声信号をデコードしたのち、音声処理手段203に出力する。音声処理手段203は、受信したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換し、第2音声送受信切替手段218を介して(内蔵の)音声出力手段148Aから音声信号を出力する。
図17は、第1音声送受信切替手段217の回路構成の一例を示す概要図であり、同図(a)が音声送信操作を行っていない状態(非通話時)の音声信号の流れを示し、同図(b)が音声送信操作を行っている状態(通話時)の信号の流れを示している。また、図18は、第1音声送受信切替手段217の回路構成の一例を示す回路図である。
第1音声送受信切替手段217は、端末装置140の外部端子201に外部音声入出力機器220を接続する場合に、外部音声入出力機器220と外部端子201の間に接続される音声送受信切替回路である。第1音声送受信切替手段217は、外部音声入出力機器220(のコントローラーなど)に設けられた音声送受信切替回路であってもよいし、外部音声入出力機器220および端末装置140とは別体に構成されてそれぞれに接続する音声送受信切替回路装置であってもよい。
第1音声送受信切替手段217は、第1端子161と、第2端子162と、第3端子163と、制御手段(例えば、マイクコントローラ)164と、容量(充電池)165と、音声入力側の経路となる第1信号経路166、音声出力側の経路となる第2信号経路167、検出スイッチSW1、SW2とを主に有している。
第1端子161は、第1音声送受信切替手段217の外部において、外部音声入出力機器(例えば、イヤホンマイク)220の音声入力手段(例えば、マイク)147Bおよび操作手段221(例えば、コントローラのプッシュスイッチ)と電気的に接続する端子である。
第2端子161は、第1音声送受信切替手段217の外部において、外部音声入出力機器(例えば、イヤホンマイク)220の音声出力手段(例えば、イヤホン)148Bと電気的に接続する端子である。
第3端子163は、第1音声送受信切替手段217の外部において、端末装置140の外部端子201と電気的に接続する端子である。
第1信号経路166は、入力(マイク)信号線ILとスイッチ信号線SLを有し、第1端子161を介して外部音声入出力機器の音声入力手段147Bに接続し、第3端子163を介して端末装置140の外部端子201に接続する信号経路である。詳細には、入力信号線ILは、一端が第1端子161のP_MICチャンネル(図18参照)を介して外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bに接続し、他端が第3端子163のSMP_MICチャンネル(図18参照)を介して端末装置140の外部端子201に接続する。スイッチ信号線SLの一端は、第1端子161のP_SWチャネル(図18参照)を介して外部音声入出力機器220の操作手段221(例えば、コントローラのプッシュスイッチに接続し、他端は入力信号線ILに接続する。
第2信号経路167は、ステレオタイプの音声出力信号線であり、右出力信号線RLと左出力信号線LLを有して、第2端子162を介して外部音声入出力機器220の音声出力手段148Bに接続し、第3端子163を介して端末装置140の外部端子201に接続する。詳細には、右出力信号線RLは一端が、第2端子162のEAR_Rチャンネル(図18参照)を介して外部音声入出力機器220の右側の音声出力手段148Bに接続し、他端は、第3端子163のEAR_Rチャンネル(図18参照)を介して端末装置140の外部端子201の右音声信号チャンネル(図18に示すSMP_Rチャンネル)に接続する。左出力信号線LLは一端が、第2端子162のEAR_Lチャンネル(図18参照)を介して外部音声入出力機器220の左側の音声出力手段148Bに接続し、他端は、第3端子163を介して端末装置140の外部端子201の左音声信号チャンネル(図18に示すSMP_Lチャンネル)に接続する。
なお、端末装置140に内蔵される第2音声送受信切替手段218は、第1端子161のP_MICチャンネルの接続先が端末装置140に内蔵の音声入力手段147Aであり、第1端子161のP_SWチャネルの接続先が音声送信操作のための入力手段141(例えば、通話ボタン1418)の検出センサであり、第2端子162の接続先が端末装置140に内蔵の音声出力手段148Aであり、第3端子163の接続先が音声処理手段203となる以外は、第1音声送受信切替手段217の構成と同様である
外部音声入出力機器220を接続した場合の音声送受信切替手段216を介した音声信号の流れは以下の通りである。
まず、同図(a)を参照して音声信号の非送信時(音声信号の送信待機時)について説明する。外部音声入出力機器220は、操作手段221の非操作時(例えば、プッシュスイッチの開放時)には音声信号を送信することができない。すなわち、操作手段221の非操作時には同図(a)の太線で示すように、第1音声送受信切替手段217の内部において、入力信号線ILが容量165に接続し、第3端子163を介して端末装置140から供給される電流が容量165に充電される。これにより、第1端子161と第3端子163間の入力信号線ILは電気的に遮断され、音声信号が外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bから第1端子161を介して第1音声送受信切替手段217に入力された場合であっても、当該音声信号は第3端子163から端末装置140に向けて出力されず、端末装置140から他の端末装置140への音声の送信が行われない。
一方、この状態において、他の端末装置140から送信される音声は受信することができる。すなわち、送信側となる他の端末装置140の音声処理手段203で処理された音声信号は、他の端末装置140の入出力切替手段200、外部端子201を介して、受信側の端末装置140に出力される。受信側の端末装置140において外部端子201の右音声信号チャンネル(図18に示すSMP_Rチャンネル)から第3端子163を介して第1音声送受信切替手段217に入力される音声信号は、右出力信号線RLから第1端子161を介して右側の音声出力手段148B(図18に示すEAR_Rチャンネル)に出力され、端末装置140の外部端子201の左音声信号チャンネル(図18に示すSMP_Lチャンネル)から第3端子163を介して第1音声送受信切替手段217に入力される音声信号は、左出力信号線LLから第1端子161を介して左側の音声出力手段148B(図18に示すEAR_Lチャンネル)に出力され、音声を受信することができる。
次に、同図(b)を参照して音声信号の送信時について説明する。外部音声入出力機器220は、操作手段221の操作時(例えば、プッシュスイッチの押下時)に音声信号を送信することができる。すなわち、同図(a)に示す音声信号の送信待機中に操作手段221の操作があると、同図(b)の太線で示すように、第1音声送受信切替手段217の内部において、検出スイッチSW1がオンするとともに検出スイッチSW2がオフし、容量165に供給されていた電流が制御手段164に供給されるように切り替わる。これにより制御手段164が操作手段221の操作を検出し、パルスを1回出力する。このパルスはスイッチ信号線SL、入力信号線IL、第3端子163を介して送信側となる端末装置140の外部端子201に入力される。また、同時に第1端子161と第3端子163間の入力信号線ILが電気的に接続するため、外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bから入力された音声信号は、第1音声送受信切替手段217、外部端子201を介して送信側の端末装置140に入力される。
送信側の端末装置140の制御手段143は、音声信号の送信待機中に第1音声送受信切替手段217が出力したパルスを受信すると、端末装置140の入力手段141からの音声送信操作(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418の操作)があったと判定する。そして、端末装置140に内蔵される第2音声送受信切替手段218では、端末装置140の入力手段141からの音声送信操作を検出すると、第1音声送受信切替手段217と同様に、第1端子161と第3端子163間の入力信号線ILが電気的に接続するため、外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bから入力された音声信号が、(内蔵の音声入力手段147Aから入力された音声信号として)送信側の端末装置140の音声処理手段203に入力される。これにより、外部音声入出力機器220の操作手段221の操作(例えば、押下操作)を継続している期間中、端末装置140は入力手段141からの音声送信操作がある場合と同様にして、他の端末装置140に向けて音声の送信を行う。
音声の送信を終了する場合は、外部音声入出力機器220の操作手段221の操作を終了する(例えば、プッシュスイッチを開放する)。外部音声入出力機器220の操作手段221の操作が終了する(音声信号の送信中から状態が変化する)と、同図(b)の太線で示すように、第1音声送受信切替手段217の内部において、検出スイッチSW2がオン、検出スイッチSW1がオフし、制御手段164に供給されていた電流が容量165に供給される(充電される)ように切り替わる。なお、同図の概略図ではあり、検出スイッチSW1,SW2で電流の供給先をそれぞれ制御手段164と容量165とで切り替える構成としているが、図18の回路図に示すように、1つの検出スイッチSWのオン/オフで電流の供給先をそれぞれ制御手段164と容量165とで切り替えるようにしてもよい。
第1音声送受信切替手段217の制御手段164は、電流検出回路などによって電流の供給がなくなったことに基づき操作手段の操作を検出し、パルスを1回出力する。このパルスはスイッチ信号線SL、入力信号線IL、第3端子163を介して送信側となる端末装置140の外部端子201に入力される。また、同時に第1端子161と第3端子163間の入力信号線ILが電気的に遮断するため、外部音声入出力機器220の音声入力手段147Bから入力された音声信号は、端末装置140の外部端子201に出力されなくなる。
送信側であった端末装置140の制御手段143は、音声信号の送信状態中に第1音声送受信切替手段217が出力したパルスを受信すると、端末装置140の入力手段141からの音声送信操作(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418の操作)が終了したと判定し、端末装置140に内蔵される第2音声送受信切替手段218では、制御手段164に供給されていた電流が容量165に供給される(充電される)ように切り替わり、音声送信待機状態となる。
このように、外部音声入出力機器220と端末装置140の外部端子201の間に第1音声送受信切替手段217を接続することにより、外部音声入出力機器220の操作手段221の操作がされた場合であっても、端末装置140において、端末装置140の入力手段141からの音声送信操作(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418の操作)があったと認識させることができる。
外部音声入出力機器220を接続しない場合の音声送受信切替手段216(この場合は第2音声送受信切替手段218のみ)を介した音声信号の流れは、以下の通りである。
入力手段142からの音声送信操作(例えば、通話ボタン1418の操作)が行われていない場合は、同図(a)の太線で示すように、第2音声送受信切替手段217の内部において、入力信号線ILが容量165に接続し、電流が容量165に充電される。これにより、第1端子161と第3端子163間の入力信号線ILは電気的に遮断され、端末装置140の音声入力手段147Aから入力された音声信号の他の端末装置140への送信は行われない。
一方、他の端末装置140から送信される音声は、端末装置140の音声出力手段148A(右出力信号線RLおよび左出力信号線LL)を介して受信することができる。
そして、同図(a)に示す音声信号の送信待機状態中に音声送信操作(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418のタッチなど)があると、同図(b)の太線で示すように、第2音声送受信切替手段218の内部において、検出スイッチSW1がオン、検出スイッチSW2がオフし、容量165に供給されていた電流が制御手段164に供給されるように切り替わる。これにより制御手段164が音声送信操作を検出し、第1端子161と第3端子163間の入力信号線ILが電気的に接続するため、送信側の端末装置140の音声入力手段147Aから入力された音声信号は、音声処理手段203に出力され、受信側の端末装置140に送信される。なお、第2音声送受信切替手段218の制御手段164は、例えば、不図示のセンサなどによって、音声送信操作(例えば、通話ボタン1418の操作)の操作を検出し、第1音声送受信切替手段217の制御手段164のように操作手段の操作に基づくパルスの出力は行わない。
音声の送信を終了する場合は、音声送信操作(例えば、タッチパネルの通話ボタン1418のタッチなど)を終了すると、同図(b)の太線で示すように、第2音声送受信切替手段218の内部において、検出スイッチSW2がオン、検出スイッチSW1がオフし、制御手段164に供給されていた電流が容量165に供給される(充電される)ように切り替わり、音声信号が送信されないようになる。
このように、端末装置140では、音声送信操作を行っている期間(例えば、イヤホンマイク220の操作手段221(例えば、コントローラのプッシュスイッチ)やタッチパネルの通話ボタン1418を押し続けている期間)は音声信号を送信(発信)できる。一方、プッシュスイッチ221の開放や、通話ボタン1418から手を離すなどして音声送信操作を終了すると当該端末装置140は受信状態となり音声の受信は可能となるが送信は不可の状態となる。
または、プッシュスイッチ221や通話ボタン1418を1回操作し、その後それらから手を放すと音声信号を送信可能な状態となり、再度操作すると音声信号の受信状態となるように構成してもよい。
なお、外部機器が接続されている場合、「一斉通話モード」が選択された状態からの発信は常に一斉送信となり、『グループ通話モード』が選択された状態からの発信は常にグループ送信となる。
<通話モード選択・切替機能/通話モードの切替>
通話モード選択・切替機能では、「個別通話モード」が選択された場合、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217、第2音声送受信切替手段218)を無効にする。これにより、音声送受信切替手段による音声の送受信切り替えを行わず、一対一の通話を可能とする。
「個別通話モード」を終了する場合は、「個別通話モード」を終了するための専用の操作を行う。専用の操作とは例えば、入力手段141に表示されている終了ボタン(後述する)の操作である。終了ボタンが操作されると、状態切替手段が音声送受信切替手段を有効にし、これにより、端末装置140の通話モードは、「一斉通話モード」あるいは「グループ通話モード」に切り替えられる。なお「個別通話モード」終了時の通話モードを「一斉通話モード」と「グループ通話モード」のいずれとするかは、直前に設定されていた通話モードに切り替えられるようにしてもよいし、初期値として設定されている通話モードに切り替えられるようにしてもよい。
<通話モード選択・切替機能/各処理の流れ>
次に、通話モード選択・切替機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図19は、通話モード選択・切替機能を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
通話モード選択・切替機能は、通話の要求がある端末装置140において、通話モードが選択された場合に通話モードを切り替える機能であり、主として、端末装置140による通話モード選択・切替処理(ステップS105)と、管理コンピュータ30による通話モード選択・切替処理(ステップS207)と、によって実現される。
図19を参照して、端末装置140は、通話モード選択・切替機能(ステップS105)のステップS1051において、表示手段142に表示している通話モードのうちから、ユーザの入力手段141による操作によって「一斉通話モード」が選択されたか否かを判定し、「一斉通話モード」が選択されたと判断した場合、ステップS1052に進み、そうでない場合はステップS1054に進む。端末装置140は、ステップS1052において管理コンピュータ30に選択された通話モードの情報を送信する。
管理コンピュータ30は、通話モード選択・切替機能(ステップS207)のステップS2071において通話モードを受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2072に進み、そうでない場合はステップS2073に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2072において音声送信の要求元の端末装置140の通話モードが「一斉通話モード」であることを記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶されている例えばログイン端末情報に記憶する。
端末装置140は、通話モード選択・切替機能(ステップS105)のステップS1053において、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217および第2音声送受信切替手段218)を「有効」にして通話モードを「一斉通話モード」に切り替える。
端末装置140は、ステップS1054において、表示手段142に表示している通話モードのうちから、ユーザの入力手段141による操作によって「グループ通話モード」が選択されたか否かを判定し、「グループ通話モード」が選択されたと判断した場合、ステップS1055に進み、そうでない場合はステップS1057に進む。端末装置140は、ステップS1055において管理コンピュータ30に選択された通話モードの情報を送信する。
管理コンピュータ30は、通話モード選択・切替機能(ステップS207)のステップS2073において通話モードを受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2074に進み、そうでない場合はステップS2075に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2074において音声送信の要求元の端末装置140の通話モードが「グループ通話モード」であることを記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶されている例えばログイン端末情報に記憶する。
端末装置140は、通話モード選択・切替機能(ステップS105)のステップS1056において、音声送受信切替手段(第1音声送受信切替手段217および第2音声送受信切替手段218)を「有効」にして通話モードを「グループ通話モード」に切り替える。
端末装置140は、ステップS1057において、表示手段142に表示している通話モードのうちから、ユーザの入力手段141による操作によって「個別通話モード」が選択されたか否かを判定し、「個別通話モード」が選択されたと判断した場合、ステップS1058に進む。端末装置140は、ステップS1058において管理コンピュータ30に選択された通話モードの情報を送信する。
管理コンピュータ30は、通話モード選択・切替機能(ステップS207)のステップS2075において通話モードを受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2076に進み、そうでない場合はステップS2077に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2076において音声送信の要求元の端末装置140の通話モードが「個別通話モード」であることを記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶されている例えばログイン端末情報に記憶する。
端末装置140は、通話モード選択・切替機能(ステップS105)のステップS1059において、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217および第2音声送受信切替手段218)を「無効」にして通話モードを「個別通話モード」に切り替える。
端末装置140は、続くステップS1060において、「個別通話モード」の終了操作が行われたか(例えば、「個別通話モード」の終了ボタンが操作されたか)否かを判定し、終了したと判断した場合はステップS1061に進む。端末装置140は、続くステップS1061において、管理コンピュータ30に対し、「個別通話モード」の終了後の通話モードの送信要求を行う。
管理コンピュータ30は、通話モード選択・切替機能(ステップS207)のステップS2077において、通話モードの送信要求を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2078に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2078において記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶されている「個別通話モード」の終了後の通話モードを端末装置140送信する。なお、「個別通話モード」の終了後の通話モード」は、記憶手段(RAM33や記憶装置36)の例えばログイン端末情報に予め記憶された(デフォルトの)通話モード(「一斉通話モード」と「グループ通話モード」のいずれか)であってもよいし、「個別通話モード」の直前の通話モード(ステップS2071またはステップS2072において記憶した通話モード)を送信してもよい。
端末装置140は、通話モード選択・切替機能(ステップS105)のステップS1062において、「個別通話モード」の終了後の通話モードを受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1063に進む。端末装置140は続くステップS1063において、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217および第2音声送受信切替手段218)を「有効」にして通話モードを受信した「個別通話モード」終了後の通話モードに切り替える。
<一斉通話機能>
次に、通信システム15の一斉通話機能について詳細に説明する。この一斉通話機能は、通信システム15の複数の端末装置140間において1対多の通話を実現する機能である。具体的には、ログイン状態の一の端末装置(例えば、端末装置140A)において「一斉通話モード」が選択されている場合に、当該端末装置140Aから音声送信操作(通話ボタン1418が操作)を行いつつ音声入力手段147(例えば、端末装置140Aの内蔵マイクや、イヤホンマイクのマイクなど)から音声を入力すると、ログイン状態の他の端末装置(例えば、端末装置140B、140C、140D・・)に音声信号が一斉に送信され、各端末装置140B、140C、140D・・・の音声出力手段148(各端末装置140B、140C、140D・・・の内蔵スピーカやヘッドセットのヘッドフォンなど)から音声が出力される。
端末装置140Aから「一斉通話モード」で音声を送信された他の端末装置140(例えば、端末装置140B)は、表示手段142に表示している通話モードの変更をしない限り、通話モードが「一斉通話モード」に設定される。つまり、この場合、端末装置140Bにおいて音声送信操作を行うと、「一斉通話モード」で最初に音声信号を送信した端末装置140(例えば、端末装置140A)および、ログイン状態の他の全ての端末装置140(例えば、他の全ての端末装置140C、140D・・・)に対して音声信号を送信(返信)可能である。一方、「一斉通話モード」で音声を送信された他の端末装置140(例えば、端末装置140B)であっても、表示手段142に表示している通話モードを、「グループ通話モード」または「個別通話モード」に変更すると、変更した通話モードで音声の送信が可能となる。また、通話終了時には、自動で変更前の通話モードに切り替えられる(戻る)ようにしてもよい。
<一斉通話機能/各処理の流れ>
次に、一斉通話機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図20は、一斉通話機能を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
一斉通話機能は、主として、送信側となる一の端末装置140による一斉通話処理(ステップS107)と、管理コンピュータ30による一斉通話処理(ステップS209)と、受信側となる一又は複数の他の端末装置140による一斉通話処理(ステップS107)と、によって実現される。
図20を参照して、音声の送信側の端末装置140は、一斉通話処理(ステップS107)のステップS1071において、音声送信操作(例えば、端末装置140の入力手段141(タッチパネル)の通話ボタン1418のタッチや、端末装置140に接続する外部音声入出力機器220の操作手段221(コントローラ)の通話スイッチの押下など)があるか否かを判定し、音声送信操作がある場合はステップS1072に進む。端末装置140は、次のステップS1072において、管理コンピュータ30に対して、送信側の端末装置140を特定する「端末情報」を送信し、音声送信権の付与を要求する。
管理コンピュータ30は、一斉通話処理(ステップS209)のステップS2091において、いずれかの端末装置140から音声送信権の付与の要求を受信したか否かを判定し、受信している場合には、ステップS2092に進み、音声送信権の要求元の端末装置140に音声送信権を付与する。これにより、ログイン状態にある送信側の端末装置140以外の全ての端末装置140は、音声信号の受信待機状態となる。そして、管理コンピュータ30は、ステップS2093において、各端末装置140の音声送信権の有無についてログイン端末情報を更新する。
送信側の端末装置140は、一斉通話処理(ステップS107)のステップS1073において、音声入力手段147(例えば、端末装置140の内蔵マイクや、ヘッドセットのマイクなど)から音声入力を受け付けた否かを判定し、音声入力を受け付けた場合はステップS1074に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1074において入力されたアナログの音声信号を音声処理手段203によりデジタルの音声信号に変換し、制御手段143によってパケット化して、音声信号(音声データ)を送信側の「端末情報」とともに通信手段144を介して管理コンピュータ30に送信する。
管理コンピュータ30は、一斉通話処理(ステップS209)のステップS2094において、音声信号(音声データ)の受信があったか否かを判定し、受信があった場合にはステップS2095に進む。
管理コンピュータ30は、一斉通話処理(ステップS209)のステップS2095において、受信した音声信号(音声データ)の送信先を特定する。一斉通話処理では、送信側の端末装置140を除く、ネットワークWMWに接続が許可された(ログイン状態)の全ての端末装置140に受信した音声信号を送信する。従って、管理コンピュータ30は、例えば、記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶したログイン端末情報に基づき、送信側の端末装置140を除く、ログイン状態の全ての端末装置140を送信先に特定して、ステップS2096に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2096において、特定した送信先の端末装置140に対して受信した音声信号(音声データ)を一斉に送信する。また、管理コンピュータ30は、送信側の端末装置140に対し、特定した送信先の端末装置140の端末情報を送信する。更に、管理コンピュータ30は、記憶手段(例えば、RAM33、記憶装置36)の所定の領域に、送受信した音声信号に関するデータを、送信側の端末装置140の端末情報および受信側の端末装置140の端末情報(送受信端末情報)と対応づけて記憶する。
受信側の端末装置140は、一斉通話処理(ステップS107)のステップS1080において、管理コンピュータ30から、受信側の端末装置140の通信手段144を介して音声信号(音声データ)を受信したか否かを判定し、受信している場合には、制御手段143、音声処理手段203によってパケット化されたデジタルの音声信号(音声データ)をアナログに変換し、音声出力手段148(例えば、端末装置140の内蔵スピーカや、ヘッドセット(イヤホン)など)から音声信号を出力し、受信した音声信号および受信日時と送信側の端末装置140の「端末情報」などを記憶手段146の所定の領域に記憶して、ステップS1079に進む。受信側の端末装置140は、ステップS1079において、履歴処理を行う。履歴処理の詳細は後述する。
なお、このとき送信先として特定されたログイン状態の端末装置140のうち、個別通話モードで通信中(音声送受信中)の端末装置140が存在した場合、それらの端末装置140にも音声信号(音声データ)は送信される。しかしながら、個別通話モードで通信中の端末装置140においては、通話モード選択・切替処理(ステップS105)のステップS1059(図19参照)において音声送受信切替手段((第1音声送受信切替手段217および第2音声送受信切替手段218))が「無効」に設定されている。従って、個別通話モードで通信中の端末装置140は一斉通話モードで送信された音声信号を受信するものの、これらの端末装置140の音声出力手段148からは、その一斉通話モードで送信された音声信号は出力されない。つまり、一斉通話処理で音声信号が送信された場合であっても、個別通話モードで通信中の端末装置140においては、個別通話の相手方との音声信号の送受信が行われる。
なお、個別通話モードで通信中の端末装置140において、音声送受信切替手段((第1音声送受信切替手段217におよび第2音声送受信切替手段218))を「無効」に設定せず、一斉通話モードで送信された音声信号を受信した場合には、その音声信号が出力されるようにしてもよい(そのような設定が可能であってもよい)。
送信側の端末装置140は、一斉通話処理(ステップS107)のステップS1075において、管理コンピュータ30から送信先の端末装置140の「端末情報」を受信したか否かを判定し、受信している場合は、ステップS1076に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1076において、当該「端末情報」と、送信した音声信号および送信日時を記憶手段146の所定の領域に記憶する。
送信側の端末装置140は、一斉通話処理(ステップS107)のステップS1077において、音声送信権を開放したか否かを判定し、開放している場合には、ステップS1078に進み、開放していない場合にはステップS1073に進む。送信側の端末装置140における音声送信権は、音声送信操作が終了した場合に開放となる。また、送信側の端末装置140において、音声送信権を喪失した場合にも開放となる。本実施形態における音声送信権の取得は、後から要求した端末装置140が優先される。従って、一の端末装置140が音声送信権を取得して、他の端末装置140に一斉に音声信号を送信している途中であっても、他の端末装置140が、音声送信操作を行うと、後から音声送信操作を行った他の端末装置140に音声送信権が付与され、先に音声送信権を取得していた一の端末装置140の音声送信権は喪失する。
送信側の端末装置140は、一斉通話処理(ステップS107)のステップS1078において、履歴処理(後述する)を行い、ステップS1079に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1079において、管理コンピュータ30に対して、音声送信権を開放したことを通知する。
管理コンピュータ30は、一斉通話処理(ステップS209)のステップS2097において、送信側の端末装置140から音声送信権の開放の通知を受信したか否かを判定し、受信した場合にはステップS2098に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2098において、履歴処理(後述する)を行う。
<グループ通話機能>
次に、通信システム15のグループ通話機能について詳細に説明する。このグループ通話機能は、通信システム15の複数の端末装置140間において1対多の通話を実現する機能であり、具体的には、ログイン状態の一の端末装置(例えば、端末装置140A)において「グループ通話モード」が選択されている場合に、当該端末装置140Aから音声送信操作(通話ボタン1418が操作)を行いつつ音声入力手段147(例えば、端末装置140Aの内蔵マイクや、ヘッドセットのマイクなど)から音声を入力すると、ログイン状態の他の端末装置(例えば、端末装置140B、140C、140D・・・)に音声信号が一斉に送信され、各端末装置140B、140C、140D・・・の音声出力手段148(各端末装置140B、140C、140D・・・の内蔵スピーカやヘッドセットのヘッドフォンなど)から音声が出力される。
一方で、送信側と異なるグループ(例えば、グループ2)に属する他の端末装置(例えば、端末装置140E、140F・・・)には音声信号が一斉に送信されない。
グループ1に属する端末装置140Aから「グループ通話モード」で音声を送信された同じグループに属する他の端末装置140(例えば、端末装置140B、140C)は、表示手段142に表示している通話モードの変更をしない限り、通話モードが「グループ通話モード」に設定される。つまり、この場合、端末装置140Bにおいて音声送信操作を行うと、「グループ通話モード」で最初に音声信号を送信した端末装置140(例えば、端末装置140A)および、ログイン状態であり、かつ同じグループ(この場合、グループ1)に属する他の全ての端末装置140(例えば、他の端末装置140C)に対して音声信号を送信(返信)可能である。一方、「グループ通話モード」で音声を送信された他の端末装置140(例えば、端末装置140B)であっても、表示手段142に表示している通話モードを、「グループ通話モード」または「個別通話モード」に変更すると、変更した通話モードで音声の送信が可能となる。
<グループ通話機能/各処理の流れ>
次に、グループ通話機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図21は、グループ通話機能を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
グループ通話機能は、主として、送信側となる一の端末装置140によるグループ通話処理(ステップS109)と、管理コンピュータ30によるグループ通話処理(ステップS211)と、受信側となる一又は複数の同じグループに属する他の端末装置140によるグループ通話処理(ステップS109)と、によって実現される。ここでは、グループ1に属する端末装置140間でのグループ通話を例に説明する。
図21を参照して、音声の送信側の端末装置140は、グループ通話処理(ステップS109)のステップS1091において、音声送信操作(例えば、端末装置140の入力手段141(タッチパネル)の通話ボタン1418のタッチや、端末装置140に接続する外部音声入出力機器220の操作手段221(コントローラ)の通話スイッチの押下など)があるか否かを判定し、音声送信操作がある場合はステップS1092に進む。端末装置140は、次のステップS1092において、管理コンピュータ30に対して音声送信権の付与を要求する。
管理コンピュータ30は、グループ通話処理(ステップS211)のステップS2111において、いずれかの端末装置140から音声送信権の付与の要求を受信したか否かを判定し、受信している場合には、ステップS2112に進み、音声送信権の要求元の端末装置140に音声送信権を付与する。これにより、送信側の端末装置140と同じグループ(ここではグループ1)に属し、且つログイン状態にある送信側の端末装置140以外の全ての端末装置140は、音声信号の受信待機状態となる。そして、管理コンピュータ30は、ステップS2113において、各端末装置140の音声送信権の有無についてログイン端末情報を更新する。
送信側の端末装置140は、グループ通話処理(ステップS109)のステップS1093において、音声入力手段147(例えば、端末装置140の内蔵マイクや、ヘッドセットのマイクなど)から音声入力を受け付けた否かを判定し、音声入力を受け付けた場合はステップS1094に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1094において入力されたアナログの音声信号を音声処理手段203によりデジタルの音声信号に変換し、制御手段143によってパケット化して、音声信号(音声データ)を送信側の「端末情報」とともに通信手段144を介して管理コンピュータ30に送信する。
なお、ステップS1093の判定を行わず、音声送信操作があった時点で(ステップS1092も続いて)ステップS1094に進むようにしてもよい。
管理コンピュータ30は、グループ通話処理(ステップS211)のステップS2114において、音声信号(音声データ)の受信があったか否かを判定し、受信があった場合にはステップS2115に進む。
管理コンピュータ30は、グループ通話処理(ステップS211)のステップS2115において、受信した音声信号(音声データ)の送信先を特定する。グループ通話処理では、送信側の端末装置140を除き、当該送信側の端末装置140と同じグループに属し、ネットワークWMWに接続が許可された(ログイン状態)の全ての端末装置140に受信した音声信号を送信する。従って、管理コンピュータ30は、例えば、記憶手段(RAM33や記憶装置36)に記憶した端末ユーザ設定テーブルやログイン端末情報に基づき、送信側の端末装置140を除く、ログイン状態の同じグループの全ての端末装置140を送信先に特定してステップS2116に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2116において、特定した送信先に対し、受信した音声信号(音声データ)を一斉に送信する。一方で、管理コンピュータ30は、送信側の端末装置140とは異なるグループ(例えば、グループ2)に属する端末装置140には、受信した音声信号(音声データ)を送信しない。また、管理コンピュータ30は、送信側の端末装置140に対し、特定した送信先の端末装置140の端末情報を送信する。更に、管理コンピュータ30は、記憶手段(例えば、RAM33、記憶装置36)の所定の領域に、送受信した音声信号に関するデータを、送信側の端末装置140の端末情報および受信側の端末装置140の端末情報(送受信端末情報)と対応づけて記憶する。
グループ1に属する受信側の端末装置140は、グループ通話処理(ステップS109)のステップS1100において、管理コンピュータ30から、受信側の端末装置140の通信手段144を介して音声信号(音声データ)を受信したか否かを判定し、受信している場合には、制御手段143、音声処理手段203によってパケット化されたデジタルの音声信号(音声データ)をアナログに変換し、音声出力手段148(例えば、端末装置140の内蔵スピーカや、ヘッドセット(イヤホン)など)から音声信号を出力し、受信した音声信号および受信日時と送信側の端末装置140の「端末情報」などを記憶手段146の所定の領域に記憶して、ステップS1101に進む。受信側の端末装置140は、ステップS1101において、履歴処理を行う。履歴処理の詳細は後述する。
なお、このとき送信先として特定されたログイン状態の端末装置140のうち、個別通話モードで通信中(音声送受信中)の端末装置140が存在した場合、それらの端末装置140にも音声信号(音声データ)は送信される。しかしながら、個別通話モードで通信中の端末装置140においては、通話モード選択・切替処理(ステップS105)のステップS1059(図19参照)において音声送受信切替手段((第1音声送受信切替手段217および第2音声送受信切替手段218))が「無効」に設定されている。従って、個別通話モードで通信中の端末装置140はグループ通話モードで送信された音声信号を受信するものの、これらの端末装置140の音声出力手段148からは、そのグループ通話モードで送信された音声信号は出力されない。つまり、グループ通話処理で音声信号が送信された場合であっても、個別通話モードで通信中の端末装置140においては、個別通話の相手方との音声信号の送受信が行われる。
なお、個別通話モードで通信中の端末装置140において、音声送受信切替手段((第1音声送受信切替手段217におよび第2音声送受信切替手段218))を「無効」に設定せず、グループ通話モードで送信された音声信号を受信した場合には、その音声信号が出力されるようにしてもよい(そのような設定が可能であってもよい)。
送信側の端末装置140は、グループ通話処理(ステップS109)のステップS1095において、管理コンピュータ30から送信先の端末装置140の「端末情報」を受信したか否かを判定し、受信している場合は、ステップS1096に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1096において、当該「端末情報」と、送信した音声信号および送信日時を記憶手段146の所定の領域に記憶する。
送信側の端末装置140は、グループ通話処理(ステップS109)のステップS1097において、音声送信権を開放したか否かを判定し、開放している場合には、ステップS1098に進み、開放していない場合にはステップS1093に進む。「グループ通話モード」においても、送信側の端末装置140における音声送信権は、音声送信操作が終了した場合に開放となる。また、送信側の端末装置140において、音声送信権を喪失した場合に開放となる。そして、音声送信権の取得は、後から要求した端末装置140が優先される。従って、一の端末装置140が音声送信権を取得して、同じグループに属する他の端末装置140に一斉に音声信号を送信している途中であっても、同じグループに属する他の端末装置140が、音声送信操作を行うと、後から音声送信操作を行った他の端末装置140に音声送信権が付与され、先に音声送信権を取得していた一の端末装置140の音声送信権は喪失する。
送信側の端末装置140は、グループ通話処理(ステップS109)のステップS1098において、履歴処理(後述する)を行い、ステップS1099に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1099において、管理コンピュータ30に対して、音声送信権を開放したことを通知する。
管理コンピュータ30は、グループ通話処理(ステップS211)のステップS2117において、送信側の端末装置140から音声送信権の開放の通知を受信したか否かを判定し、受信した場合にはステップS2118に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2118において、履歴処理(後述する)を行う。
<個別通話機能>
次に、通信システム15の個別通話機能について詳細に説明する。この個別通話機能は、通信システム15の複数の端末装置140間において1対1で通話する機能であり、通話先の一の相手を特定して通話する点で電話と同様である。具体的には、ログイン状態の一の端末装置140(端末装置140A)において、表示手段142に通話待機情報の宛先リストを表示させ、入力手段141による操作によって、その宛先リストのうちから相手先となる他の端末装置140(例えば、端末装置140D)の端末情報(ユーザ名)を択一的に選択することにより、「個別通話モード」が選択され、選択された他の端末装置140(例えば、端末装置140D)に対して個別に音声を送信することができる。
端末装置140Aから「個別通話モード」で音声を送信された他の端末装置140(例えば、端末装置140D)は、表示手段142に端末装置140Aから「個別通話モード」で音声送信の要求(着信)があったことが表示されるので、それに対して応答操作を行うことで、両者(端末装置140A、140D)の間に音声信号を送信する通信経路が確立し、音声信号の送受信が可能となる。なお、「個別通話モード」では、通信の相手先は常に一つの端末装置140となる。
本実施形態では、「個別通話モード」が選択された場合、通話モード選択・切替処理(ステップS105,S207)において、音声送受信切替手段216(第1音声送受信切替手段217または第2音声送受信切替手段218)が「無効」にされるため、一方が音声信号を送信中であっても、相手方も同時に(双方向に)音声信号を送信できる。
「個別通話モード」で音声信号を送信する通信経路が確立した後の端末装置140は、音声送信に際し、音声送信操作は不要となる。つまり、「個別通話モード」で音声通信を行っている端末装置140は、個別通話処理を終了しない限り、「個別通話モード」での音声通信が継続する。個別通話処理は、個別通話の終了操作(例えば、「通話終了ボタン」の操作など)で終了する。「通話終了ボタン」は、例えば、端末装置140の表示手段142に表示されたボタンであってもよいし、端末装置140の外部端子201に接続する外部音声入出力機器220の操作手段(例えば、コントローラーのスイッチなど)であってもよい。
また、「個別通話モード」で音声通信を行っている端末装置140に対して、他の端末装置140から「一斉通話モード」あるいは「グループ通話モード」で音声信号が送信された場合、当該音声信号を受信することはできない。
ある端末装置140に個別通話機能を付与するか否かは、端末ユーザ設定処理(ステップS203)において設定する。また、事務所権限を付与された端末装置140はネットワークWNWに接続している全ての端末装置140と「個別通話モード」での通信が可能である。つまり、端末ユーザ設定処理において個別通話機能が付与されなかった端末装置140であっても、事務所権限の端末装置140に限り、「個別通話モード」での通信が可能となる。
図22を参照して、「個別通話モード」の音声送信操作の一例について説明する。同図は、「個別通話モード」における音声送信操作時の表示手段142の表示例である。この例では、表示手段142(入力手段112)がタッチパネルである場合を例に説明する。また、「個別通話モード」での発信元の端末装置140のユーザ(端末情報)は、「ユーザAB04」とし、発信先の端末装置140のユーザ(端末情報)は、「ユーザAA01」とする。
同図(a)に示すように、「個別通話モード」で音声通信を行う一の端末装置140は、表示手段142の宛先リスト表示領域1416に通話待機情報の宛先リスト1430を表示し、入力手段141による操作によってその宛先リスト1430から、音声通信の相手先(宛先)となる一のユーザ(例えば、ユーザAA01)の選択を受け付ける。この例では、発信先の端末装置140(「ユーザAB04」)は、「個別通話モード」の宛先として「ユーザEB01(事務所権限)」、「ユーザAA01」、「ユーザAA02」、「ユーザCA02」・・・が選択可能となっている。この宛先の選択操作は、宛先に対して音声送信を通知する操作であり、音声送信操作ということもできる。
同図(b)に示すように、宛先の選択操作が行われると、選択した宛先に対する発信を確認する発信確認表示1423を表示する。この例では、発信確認表示1423は「AA01(選択したユーザ名)に発信しますか?」という文字と、「発信」および「キャンセル」の操作ボタンの表示である。この発信確認表示1423に対して「キャンセル」の操作ボタン(キャンセルボタン1425)を操作すると、「個別通話モード」が終了し、通話待機画面(図15)が表示される。一方、発信確認表示1423に対して「発信」の操作ボタン(発信ボタン1424)を操作すると、宛先の端末装置140に音声を送信する旨の通知(音声送信通知)が送信され、同図(c)に示すように宛先の端末装置140の呼び出し(応答許可待ち)の状態となる。この場合も、表示手段142に「キャンセル」の操作ボタン(キャンセルボタン1426)が表示され、キャンセルボタン1426が操作された場合には「個別通話モード」を終了する。
また、同図(d)に示すように、宛先(発信先)の端末装置140の表示手段142においては、発信元の端末装置140(ユーザ名「AB04」に対応する端末装置140)からの着信がある旨が報知される。また、「通話」の操作ボタン(通話ボタン1427)が表示され、当該操作ボタンを操作すると発信元の端末装置140に応答許可が送信されて両者間で通話が可能となる。
通話中は、同図(e)に示すように、それぞれの端末装置140の表示手段142に通話の宛先の端末装置140の端末情報(ユーザ名)と、個別通話の終了操作を行うための、「通話終了」の操作ボタン(通話終了ボタン1428)が表示される。通話中のいずれか一方のユーザによって「通話終了」の操作ボタンが操作(例えば、タップ操作など)されると、「個別通話モード」が終了する。
<個別通話機能/各処理の流れ>
次に、個別通話機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図23は、個別通話機能を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
個別通話機能は、主として、発信元となる一の端末装置140による個別通話処理(ステップS111)と、管理コンピュータ30による個別通話処理(ステップS213)と、発信先となる他の端末装置140による個別通話処理(ステップS111)と、によって実現される。
図23を参照して、音声の発信元(通話開始側)の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1101において、表示手段142に宛先リスト1430を表示して入力手段141による選択入力操作を受け付けると(ユーザによる宛先選択の選択入力操作があると)、管理コンピュータ30に対して、選択された宛先(発信先)に音声送信を開始したい旨の音声送信通知を送信する。ここで、宛先の選択入力操作とは、例えば、表示手段142に表示した宛先リスト1430からユーザが択一的に宛先を選択する操作、および表示手段142に表示した発信確認表示1423からの発信確認操作(例えば、発信ボタン1424の操作)などである。また、管理コンピュータ30に送信する音声送信通知には、発信元の端末装置140の「端末情報」、および発信先(宛先)の端末装置140の「端末情報」が含まれる。
管理コンピュータ30は、個別通話処理(ステップS213)のステップS2131において、端末装置140から音声送信通知を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2132に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2132において、発信先の端末装置140に対して「個別通話モード」での音声通信要求を送信する。音声通信要求には、発信元の端末装置140の「端末情報」が含まれる。
発信先(宛先)の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1108において、管理コンピュータ30から音声通信要求を受信したか否かを判定し、受信した場合は、ステップS1109に進む。発信先の端末装置140は、ステップS1109において、応答許可の操作の有無を判定する。この応答許可の操作は、応答を許可する旨のユーザによる操作である。すなわち、発信先の端末装置140は例えば、表示手段142に、発信元の端末装置140からの着信がある旨の表示、および着信に応答するための通話ボタン1427の表示(図22(d)参照)などを行い、ユーザによる応答許可の操作を受け付ける。そして、管理コンピュータ30はステップS1109において、発信先の端末装置140ユーザによって、応答許可の操作(例えば、通話ボタン1427の操作)がされたか否かを判定し、通話ボタン1427が操作された場合はステップS1110に進む。発信先の端末装置140は、ステップS1110において、着信に対する応答許可を、管理コンピュータ30に対して送信する。
管理コンピュータ30は、個別通話処理(ステップS213)のステップS2133において、発信先の端末装置140から応答許可を受信したか否かを判定し、受信している場合は、ステップS2134に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2134において、発信元の端末装置140に対して応答許可を送信する。
発信元の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1102において、キャンセル操作の有無を判定する。キャンセル操作は、「個別通話モード」での通話をキャンセル(終了)する旨のユーザによる操作である。すなわち、発信元の端末装置140は例えば、表示手段142に、通話をキャンセルするためのキャンセルボタン1426の表示(図22(c)参照)などを行い、ユーザによるキャンセル操作を待機する。そして、発信元の端末装置140ユーザによって、キャンセル操作(キャンセルボタン1426の操作)がされたか否かを判定し、操作がなかった場合は、ステップS1103に進む。
発信元の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1103において、管理コンピュータ30から応答許可を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1104に進む。管理コンピュータ30からの応答許可を受信によって、発信元の端末装置140と発信先の端末装置140の通信経路が確立し、発信元の端末装置140および発信先の端末装置140は、双方向に音声信号の送受信が可能となる。
発信元の端末装置140および発信先の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1104、ステップS1111において、管理コンピュータ30に対して音声信号の送信、または管理コンピュータ30からの音声信号の受信を行う。各端末装置140は、受信した音声信号および受信日時と送信側の端末装置140の「端末情報」などを記憶手段146の所定の領域に記憶し、また送信した音声信号および送信日時と送信先の端末装置140の「端末情報」などを記憶手段146の所定の領域に記憶する。
管理コンピュータ30は、個別通話処理(ステップS213)のステップS2135において、いずれか一方の端末装置140から音声信号を受信しているか否かを判定し、音声信号を受信している場合は、ステップS2136に進み、ステップS2136において受信した音声信号を他方の端末装置140に送信する。管理コンピュータ30は、記憶手段(例えば、RAM33、記憶装置36)の所定の領域に、送受信した音声信号を、送信側の端末装置140の端末情報および受信側の端末装置140の端末情報(送受信端末情報)と対応づけて記憶する。
なお、管理コンピュータ30は、個別通話処理において端末装置140が通話している場合、一方の端末装置140の音声信号と他方の端末装置140の音声信号を一つの音声信号として管理(履歴として保存)することも可能である。
発信元の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1105において、終了操作の有無を判定し、終了操作があった場合はステップS1106に進み、そうでない場合はステップS1104に進む。ここで終了操作の有無は例えば、発信元の端末装置140の表示手段142に終了操作のための表示(例えば、通話終了ボタン1428(図22(e))の表示)を行って、ユーザによる通話終了ボタン1428の操作を受け付け、通話終了ボタン1428が操作された場合に、終了操作があったと判定する。発信元の端末装置140は、ステップS1106において、履歴処理を行い、ステップS1107に進む。発信元の端末装置14は、ステップS1107において、管理コンピュータ30に対して個別通話の終了を通知する。
また、発信先の端末装置140は、個別通話処理(ステップS111)のステップS1112において、終了操作の有無を判定し、終了操作があった場合はステップS1113に進み、そうでない場合はステップS1111に進む。発信先の端末装置140は、ステップS1113において、履歴処理を行い、ステップS1114に進む。発信先の端末装置140は、ステップS1114において、管理コンピュータ30に対して個別通話の終了を通知する。
管理コンピュータ30は、個別通話処理(ステップS213)のステップS2137において、履歴処理を行い、ステップS2138に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2138において、いずれか一方の端末装置140から個別通話の終了を受信したか否かを判定し、個別通話の終了を受信している場合は、ステップS2139に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2139において、個別通話の終了を受信した端末装置140の相手先の端末装置140に対して個別通話の終了を通知する。
<履歴処理>
図24は、端末装置140の記憶手段146および/または管理コンピュータ30が備える履歴テーブルの一例である。同図(a)は端末装置140の記憶手段146に記憶される送信履歴テーブルであり、同図(b)は端末装置140の記憶手段146に記憶される受信履歴テーブルであり、同図(c)は管理コンピュータ30の記憶手段(記憶装置36、RAM33)に記憶される送受信履歴テーブルであり、同図(d)は、管理コンピュータ30の記憶手段(記憶装置36、RAM33)に記憶される履歴リストテーブルの一例である。
同図(a)に示すように、端末装置140が備える送信履歴テーブルは、一例として、「送信側の端末装置140(自端末)の端末情報」、「送信日時」、「音声情報」、「受信側(送信先)の端末装置140の端末情報」の項目を有している。送信側および受信側の「端末情報」には、端末装置140を識別可能な携帯者情報が記憶される。携帯者情報は例えば、ユーザ名や、端末装置140の携帯者を特定可能な画像(携帯者の顔画像など)である。携帯者を特定可能な画像は、管理コンピュータ30に記憶されている。また、「送信日時」は、端末装置140から音声信号を送信した日時が記憶される。
「音声情報」には、端末装置140から送信した音声信号に関する情報が記憶される。この場合の「音声情報」は、音声信号そのものであってもよいし、録音手段によって、端末装置140や管理コンピュータ30において再生可能な音声ファイル形式(例えば、MP3(MPEG Audio Layer−3)形式やWAV形式など)に変換した音声ファイルおよびその情報(音声ファイル名やサイズなど)などが記憶される。この場合、録音手段は、音声信号を音声ファイル形式に変換して記憶する手段であり、例えば、記憶手段146に記憶された、録音(音声ファイルを記憶手段に記憶する)機能を有するプログラム(アプリケーション)である。
端末装置140は、他の端末装置140に音声信号を送信する度に、送信履歴テーブルの各項目のデータを追加して記憶する。
同図(b)に示すように、端末装置140が備える受信履歴テーブルは、一例として、「受信側の端末装置140(自端末)の端末情報」、「受信日時」、「音声情報」、「送信側(送信元)の端末装置140の端末情報」の項目を有している。送信側および受信側の「端末情報」には、端末装置140を識別可能な携帯者情報が記憶される。携帯者情報は例えば、ユーザ名や、携帯者を特定可能な画像(携帯者の顔画像など)である。「受信日時」は、端末装置140が音声信号を受信した日時が記憶される。
「音声情報」には、端末装置140が受信した音声信号に関する情報が記憶される。この場合の「音声情報」は、音声信号そのものであってもよいし、録音手段によって、端末装置140や管理コンピュータ30において再生可能な音声ファイル形式(例えば、MP3(MPEG Audio Layer−3)形式やWAV形式など)に変換した音声ファイルおよびその情報(音声ファイル名やサイズなど)などが記憶される。この場合、録音手段は、音声信号を音声ファイル形式に変換して記憶する手段であり、例えば、記憶手段146に記憶された、録音(音声ファイルを記憶手段に記憶する)機能を有するプログラム(アプリケーション)である。
端末装置140は、他の端末装置140から音声信号を受信する度に、受信履歴テーブルの各項目のデータを追加して記憶する。
同図(c)に示すように、管理コンピュータ30が備える送受信履歴テーブルは、一例として、「送信側の端末装置140の端末情報」、「送信日時」、「送受信された音声情報」、「受信側の端末装置140の端末情報」、「受信日時」の項目を有している。送信側および受信側の「端末情報」には、端末装置140を識別可能な携帯者情報が記憶される。携帯者情報は例えば、ユーザ名や、携帯者を特定可能な画像(携帯者の顔画像など)である。「送信日時」は、送信側の端末装置140が音声信号を送信した日時が記憶され、「受信日時」は、受信側の端末装置140が音声信号を受信した日時が記憶され、「音声情報」には、端末装置140間で送受信した音声信号の音声ファイルおよびその情報(音声ファイル名やサイズなど)などが記憶される。
なお、管理コンピュータ30は、送信側の端末装置140から受信(送信先の端末装置140に送信)した音声信号を、録音手段によって「音声情報」として記憶手段(記憶装置36、RAM33、履歴リストテーブルなど)に記憶してもよい。録音手段は、端末装置140に送信した音声信号または端末装置140から受信した音声信号を、管理コンピュータ30において再生可能な音声ファイル形式(例えば、MP3(MPEG Audio Layer−3)形式やWAV形式など)に変換して記憶する手段である。録音手段は例えば、記憶手段(記憶装置36)に記憶された、録音(音声ファイルを記憶手段に記憶する)機能を有するプログラム(アプリケーション)があるが、レコーダなどのハードウェアであってもよい。
管理コンピュータ30は、端末装置140から音声信号を受信する度に、および端末装置140に音声信号を送信する度に、送受信履歴テーブルの各項目のデータを追加して記憶する。
なお、同図に示す履歴テーブルは、端末装置140および管理コンピュータ30のいずれか一方が備えるようにしてもよい。
また、履歴テーブルに記憶される「端末情報」には、音声送受信時の通話モード、各端末装置140を個別に識別可能である情報、例えばMACアドレス等が含まれていても良い。
同図(d)に示すように、履歴リストテーブルは、端末装置140(「端末情報」)毎の送受信履歴をリスト形式で保持するテーブルであり、一例として、「端末情報」、「履歴番号」、「送信/受信」、「送受信日時」、「通信先」、「音声情報」、「文字情報」の項目を有している。「履歴番号」は、一つの端末装置140(「端末情報」)において一つの履歴を特定するための識別番号であり、例えば、端末装置140毎の通し番号などから構成される。通し番号は、日時を含む番号としても良い。履歴リストテーブルにおいて、「端末番号」と「履歴番号」の組合せは、固有のものとなる。「送信/受信」は、送信履歴および受信履歴のいずれであるかが設定され、「通信先」は、送信または受信の相手先の端末装置140の端末情報が設定される。また「文字情報」は、送受信された音声信号を端末装置140の表示手段142において表示可能な文字(列)に変換した情報(テキストデータ)が設定される。「文字情報」は、管理コンピュータの変換手段によって変換されるが、これについては後述する。
なお、「端末情報」として、携帯者を特定可能な画像(携帯者の顔画像など)を含む携帯者情報が含まれていてもよい。
なお、履歴リストテーブルには、図示した以外にも、管理コンピュータ30の履歴テーブルに含まれる項目が含まれていてもよい。
管理コンピュータ30は、同図(c)に示す送受信履歴テーブルが更新された場合、当該送受信履歴テーブルの情報に基づき、端末装置140毎に、新規な「履歴番号」を作成し、送受信の履歴と、通信の相手先の端末装置140の「端末情報」、「音声情報」および「文字情報」をそれぞれに関連づけて同図(d)に示す履歴リストテーブルに登録(追加記憶)する。履歴リストテーブルは、端末装置140から履歴リストの送信要求がされた場合に用いるがこれについては、後述する。
次に、図25を参照して履歴処理について説明する。図25(a)は、図20に示す端末装置140の一斉通話処理(ステップS107)における履歴処理(ステップS1078、ステップS1081の処理)、図21に示す端末装置140のグループ通話処理(ステップS109)における履歴処理(ステップS1098、ステップS1101の処理)、図23に示す端末装置140の個別通話処理(ステップS111)における履歴処理(ステップS1106、ステップS1113の処理)の流れを示すフローチャートである。また、図21(b)は、図20に示す管理コンピュータ30一斉通話処理(ステップS209)における履歴処理(ステップS2098の処理)、図21に示す管理コンピュータ30のグループ通話処理(ステップS209)における履歴処理(ステップS2118の処理)、図23に示す管理コンピュータ30の個別通話処理(ステップS213)における履歴処理(ステップS2136の処理)の流れを示すフローチャートである。
図25(a)に示すように、送信側の端末装置140は、履歴処理のステップS1151において、記憶手段146の所定の領域に記憶した送信済みの音声信号、その送信日時および送信先の端末装置140の「端末情報」を取得し、ステップS1152に進む。送信側の端末装置140は、ステップS1152において、当該端末装置140の記憶手段146に記憶される送信履歴テーブル(図24(a))を更新(追加登録)する。
また、図21(a)に示すように、受信側の端末装置140は、履歴処理のステップS1151において、記憶手段146の所定の領域に記憶した受信した音声信号、その受信日時および送信元の端末装置140の「端末情報」を取得し、ステップS1152に進む。受信側の端末装置140は、ステップS1152において、当該端末装置140の記憶手段146に記憶される受信履歴テーブル(図24(b))を更新(追加登録)する。
図21(b)に示すように、管理コンピュータ30は、履歴処理のステップS2221において、管理コンピュータ30の記憶手段(例えば、RAM33、記憶装置36)の所定の領域に記憶した、送受信した音声信号、送信側の端末装置140の端末情報および受信側の端末装置140の端末情報を取得し、ステップS2222に進む。
管理コンピュータ30は、ステップS2222において、送信側の端末装置140から受信(送信先の端末装置140に送信)した音声信号を、「音声情報」として記憶手段(記憶装置36、RAM33)に記憶する。詳細には、管理コンピュータ30は、録音手段と音声再生手段を有する。録音手段は、端末装置140に送信した音声信号または端末装置140から受信した音声信号を、管理コンピュータ30において再生可能な音声ファイル形式(例えば、MP3(MPEG Audio Layer−3)形式やWAV形式など)に変換して記憶する手段である。録音手段は例えば、記憶手段(記憶装置36)に記憶された、録音(音声ファイルを記憶手段に記憶する)機能を有するプログラム(アプリケーション)であるが、レコーダなどのハードウェアであってもよい。
管理コンピュータ30は、本ステップS2222において、送信側の端末装置140から受信(送信先の端末装置140に送信)した音声信号を、録音手段によって音声フォーマットのファイル(音声ファイル)に変換し、音声ファイル名を自動付与して「音声情報」として記憶手段(記憶装置36、RAM33)の所定の領域に記憶する。なお、「音声情報」には音声ファイルのサイズ等が含まれても良い。
管理コンピュータ30は、次のステップS2223において、受信(または送信)した音声信号を、変換手段によって、表示手段(端末装置140の表示手段142や、管理コンピュータ30の表示装置38)で表示可能な文字列(テキストデータ)に変換し、「文字情報」として記憶手段(記憶装置36、RAM33)の所定の領域に記憶する。この変換手段は例えば、音声認識アプリケーション(ソフトウェア)などである。なお、「音声情報」には音声ファイルのサイズ等が含まれても良い。
管理コンピュータ30は、次のステップS2224において、送受信履歴テーブル(図24(c))を更新(データを追加記憶)する。また、管理コンピュータ30は、続くステップS2225において、履歴リストテーブル更新処理を行う。履歴リストテーブル更新処理では、送受信履歴テーブルや、ステップS2222およびステップS2223で記憶した情報に基づき、端末装置140の「端末情報」と、それぞれの端末装置140の「履歴」、「音声情報」、および「文字情報」とが関連づけされ、それぞれの端末装置140毎に履歴が特定可能なように「履歴番号」が付与されて履歴リストテーブルに登録される。
なお、本実施形態において、端末装置140が送信履歴テーブルおよび受信履歴テーブルを有していなくても良く、その場合は、端末装置140の履歴処理は不要である。
<通信履歴機能>
次に、通信システム15の通信履歴機能について詳細に説明する。この通信履歴機能は、通信システム15における各端末装置140の音声通信およびこれに関する情報の履歴を端末装置140および管理コンピュータ30で閲覧、再生する機能である。
管理コンピュータ30は、端末装置140から履歴リストの送信要求があった場合に、図24(d)に示す履歴リストテーブルから、当該要求元の端末装置140に関する情報を履歴リストとして抽出し、要求元の端末装置140に送信する。履歴リストを受信した端末装置140は、当該履歴リストを、表示手段142に表示する。このとき表示手段142は、履歴リストを、端末装置140の入力手段141の操作によって選択可能となるような態様で表示し、入力手段141の操作による選択操作を受け付ける。例えば、履歴リストは、一覧表示され、入力手段141による操作(例えば、タッチパネルに対するクリック操作、タップ操作、フリック操作など)によっていずれか一つを直接選択することが可能な態様で表示される。また、履歴リストは、チェックボックス方式・ラジオボタン方式あるいはプルダウンメニューなどで表示され、入力手段141による操作で択一的に選択されるように構成されても良い。
図26(a)〜(c)は、履歴リストの一例である。ここでは、一例として、図24(d)に示す履歴リストテーブルのうち、「端末情報」が「AA01」の端末装置140が取得可能な履歴リストを示している。
履歴リストとして例えば、「端末情報」が「AA01」の端末装置140(自端末)に関する「履歴一覧」(同図(a))、「文字情報(テキスト)履歴一覧」(同図(b))、「音声情報履歴一覧」(同図(c))などがある。「履歴一覧」は、例えば、「履歴番号」、通信の相手先の端末装置140の「端末情報」、送信または受信の区別、送受信の時間を少なくとも含む情報の一覧であり、「文字情報(テキスト)履歴一覧」は、例えば、「履歴番号」、通信の相手先の端末装置140の「端末情報」、送信または受信の区別、「文字情報」の少なくとも一部(例えば、先頭の10文字など)、送受信の時間を少なくとも含む情報の一覧であり、「音声情報履歴一覧」は例えば、「履歴番号」、通信の相手先の端末装置140の「端末情報」、送信または受信の区別、「音声情報(音声ファイル名)」、送受信の時間を少なくとも含む情報の一覧である。なお、管理コンピュータ30は、履歴リストとして、履歴リストテーブルの要求元の端末装置140に関する全ての情報を送信しても良い。
図27は、端末装置140の表示手段142における履歴閲覧画面の表示例であり、履歴リストのうち、「履歴一覧」が選択される場合の一例である。端末装置140は、通話待機画面において履歴ボタン1422を表示し(図15(b)〜(d)参照)、当該履歴ボタン1422が操作された場合に、表示手段142に図27(a)に示すような履歴メニュー(「履歴一覧」、「文字情報履歴一覧」、「音声情報履歴一覧」)を表示させ、入力手段141による操作によっていずれかの一覧を選択させる選択入力処理(履歴メニュー選択入力処理)を行う。また、図27(a)に示す履歴メニューのうちいずれかの一覧が選択(ここでは、「履歴一覧」が選択)された場合、表示手段142に図27(b)に示すような履歴リスト(「履歴一覧」、「文字情報履歴一覧」、「音声情報履歴一覧」)を表示させ、入力手段141による操作によっていずれかの一覧のうちの一つの情報を選択させる選択入力処理(履歴情報選択入力処理)を行う。ここで選択させる一つの情報(履歴データ)は、「履歴一覧」のうちの一つの履歴、「文字情報履歴一覧」のうちの一つの文字情報、「音声情報履歴一覧」のうちの一つの音声情報である。そして、端末装置140の表示手段142は、選択された一つの情報の詳細を表示する。なお、この例では「履歴番号」は表示手段142に非表示としているが表示しても良い。
同図(b)に表示する履歴リストは、管理コンピュータ30で保持されるリストを端末装置140が受信(取得)して表示するものであってもよいし、端末装置140が音声の送受信の履歴を記憶し、履歴リストとして保持するものであってもよい。端末装置140が履歴リストを保持する場合、その履歴リストを端末装置140の表示手段142で表示し、いずれかの情報(履歴データ)が選択された場合は、その履歴データの「履歴番号」に基づいて、管理コンピュータ30の履歴リストテーブルからその詳細(音声、文字、発信者の情報等)を取得し、表示手段142に表示する。
具体的に説明すると、図27(b)に示すように、「履歴一覧」として例えば過去数件の履歴(履歴データ)をリストとして表示させている場合、入力手段141による操作によってそのうちの2件目の履歴(履歴データ)を選択すると、2件目の履歴(履歴データ)の「履歴番号」に基づいて、管理コンピュータ30の履歴リストテーブル、あるいは、端末装置140に送信された履歴リストから当該履歴データに関連づけられている「音声情報」および/または「文字情報」を取得して、同図(c)に示すように2件目の履歴(履歴データ)の詳細情報として、表示手段142に表示する。
同様に、表示手段142に「文字情報履歴一覧」(図26(b)参照)を表示させている場合、入力手段141による操作によってそのうちの一つの「文字情報」を選択すると、図27(c)に示すように当該「文字情報」に関連づけられている「履歴」および/または「音声情報」を表示手段142に表示する。
また、表示手段142に「音声情報履歴一覧」(図26(c)参照)を表示させている場合、入力手段141による操作によってそのうちの一つの「音声情報」を選択すると、図27(c)に示すようにその詳細情報として当該「音声情報」に関連づけられている「履歴」および/または「文字情報」を表示手段142に表示する。
端末装置140は更に、「音声情報」の選択再生手段と音声再生手段を備える。選択再生手段は例えば、個々の「音声情報」に対応して表示手段142に再生ボタン1432を表示させ、入力手段141による操作によっていずれかの「音声情報」を択一的に選択させる処理である。音声再生手段は、「音声情報(音声ファイル)」を再生可能な手段であり、例えば、記憶手段146に記憶された、再生(音声ファイルを記憶手段から読み出して再生する)機能を有するアプリケーションプログラムである。端末装置140は、選択再生手段によって選択された「音声情報(音声ファイル)」を、端末装置140の音声再生手段によって再生し、音声出力手段148から出力する。
加えて、端末装置140は、履歴リストから選択した一の情報に基づいて、音声信号の送信が可能である。例えば、図27(c)に示すように、履歴の詳細情報の表示画面において音声送信操作(例えば、通話ボタン1418の操作)を行うことができる。これにより、選択した履歴として記憶されている通信先(履歴リストテーブルの「通信先」)を相手先として、音声信号を送信することができる。また、履歴リストとして「文字情報履歴一覧」および「音声情報履歴一覧」が表示手段142に表示されている場合も同様に、そのうちの一つの情報を選択することで、当該情報に関連づけられた履歴として記憶されている通信先を相手先として、音声信号を送信することができる。
また、履歴リストにはグループ情報(例えば、グループ番号、グループ名など)が含まれていてもよく、履歴リストからグループ情報を選択した場合は、グループを相手先として、音声信号を送信する(グループ通話を行う)ことができる。この場合、履歴リストからの発信はデフォルトで「グループ通話モード」に設定されるが、通話モードを選択できるようにしてもよい。
また、上記の履歴リストは、管理コンピュータ30の表示装置38においても表示可能である。表示装置38は、履歴リストを、管理コンピュータ30の入力装置37の操作によって選択可能となるような態様で表示する。例えば、履歴リストは、一覧表示され、入力装置37による操作(例えば、マウスやキーボード等によるカーソルの操作および決定ボタンの操作)で直接選択することが可能な態様で表示される。また、履歴リストは、チェックボックス方式・ラジオボタン方式あるいはプルダウンメニューなどで表示され、入力手段141による操作で択一的に選択されるように構成されても良い。
そして、管理コンピュータ30は、表示装置38に、端末装置140の場合と同様に、履歴メニュー(図27(a)参照)を表示させ、入力装置37による操作によっていずれかの一覧を選択させる選択入力処理(履歴メニュー選択入力処理)を行う。また、履歴メニューのうちいずれかの一覧が選択された場合、表示装置38に履歴リスト(図27(b)参照)を表示させ、入力装置37による操作によっていずれかの一覧のうちの一つの情報を選択させる選択入力処理(履歴情報選択入力処理)を行う。
ここで選択させる一つの情報は、「履歴一覧」のうちの一つの履歴、「文字情報履歴一覧」のうちの一つの文字情報、「音声情報履歴一覧」のうちの一つの音声情報である。そして、管理コンピュータ30の表示装置38は、端末装置140の場合と同様に、選択された一つの情報(履歴データ)の詳細を、表示する。
すなわち、表示装置38に「履歴一覧」を表示させている場合に、入力装置37による操作によってそのうちの一つの「履歴」を選択すると、当該「履歴」の詳細として、当該履歴に関連づけられている「音声情報」および/または「文字情報」を取得して表示装置38に表示する。
同様に表示装置38に「音声情報履歴一覧」を表示させている場合、入力装置37による操作によってそのうちの一つの「音声情報」を選択すると、当該「音声情報」に関連づけられている「履歴」および/または「文字情報」を表示装置38に表示する。
また、表示装置38に「文字情報履歴一覧」を表示させている場合に入力装置37による操作によってそのうちの一つの「文字情報」を選択すると、当該「文字情報」に関連づけられている「履歴」および/または「音声情報」を表示装置38に表示する。
そして、管理コンピュータ30にヘッドセットあるいはイヤホンマイクなどの外部音声入出力機器を接続し、管理コンピュータ30の表示装置38に表示させた履歴データを選択することにより、管理コンピュータ30と、履歴データに対応した端末装置140との間で直接音声データの送受信を行うこともできる。
また、図示は省略するが、管理コンピュータ30は、「音声情報」の選択再生手段と音声再生手段を備える。選択再生手段は例えば、個々の「音声情報」に対応して表示装置38に再生ボタンを表示させ、入力装置37による操作によっていずれかの「音声情報」を択一的に選択させる処理である。音声再生手段は、「音声情報(音声ファイル)」を再生可能な手段であり、例えば、記憶手段(記憶装置36)に記憶された、再生(音声ファイルを記憶手段から読み出して再生する)機能を有するアプリケーションプログラムであるが、プレイヤーなどのハードウェアであってもよい。管理コンピュータ30は、選択再生手段によって選択された「音声情報(音声ファイル)」を、管理コンピュータ30の音声再生手段によって再生し、管理コンピュータ30の音声出力手段44から出力する。
なお、管理コンピュータ30は、履歴リストに替えて、履歴リストテーブルの情報をそのまま表示装置38表示し、履歴リストテーブルの情報から、入力装置37の操作によって一つの情報(履歴データ)を選択させ、その詳細情報を表示するようにしても良い。
なお、「グループ通話モード」や「一斉通話モード」の履歴の場合は、履歴リストの相手先の「端末情報」は対象となる全ての端末装置140の「端末情報」を表示装置38に表示しても良いし、「グループ通話モード」や「一斉通話モード」における通話である旨の表示(例えば、「グループ」、「一斉」など)を表示してもよい。
また、履歴リスト(履歴一覧、文字情報(テキスト)履歴一覧、音声情報履歴一覧)の端末装置140における表示、または管理コンピュータ30における表示は、所定の期間(例えば、当日(本日)分、昨日分や1時間以内等の期間)の履歴を一覧として表示するようにしても良い。
また、履歴リスト(履歴一覧、文字情報(テキスト)履歴一覧、音声情報履歴一覧)の管理コンピュータ30から端末装置140への送信は、所定の期間(例えば、当日(本日)分、昨日分や1時間以内等の期間)の履歴を一覧として送信するようにしても良い。
<通信履歴機能/各処理の流れ>
次に、通信履歴機能を実現するための各種処理の流れについて説明する。図28および図29は、通信履歴機能を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
通信履歴機能は、主として、端末装置140による通信履歴処理(ステップS113)と、管理コンピュータ30による通信履歴処理(ステップS215)と、によって実現される。
図28を参照して、端末装置140は、通信履歴処理(ステップS113)のステップS1131において、「履歴」が選択されたか否か、すなわち、履歴ボタン1422(図15(b)〜(d)参照)が操作されたか否かを判定し、選択された場合はステップS1132に進む。端末装置140は、ステップS1132において、表示手段142に図27(a)に示すような履歴メニューを表示させ、入力手段141による操作によっていずれかの一覧を選択させる選択入力処理(履歴メニュー選択入力処理)を行いステップS1133に進む。
端末装置140は、ステップS1133において、図27(a)に示す履歴メニューのうちいずれかの一覧が選択されたか否かを判定し、いずれかの一覧が選択された場合はステップS1134に進む。端末装置140は、ステップS1134において、選択された一覧の履歴リストの取得要求を、管理コンピュータ30に対して送信する。具体的には、ステップS1133において、履歴メニューのうち「履歴一覧」が選択された場合には、ステップS1134において、管理コンピュータ30に対して当該端末装置140(自端末)に関する「履歴一覧」の履歴リスト(図27(b)参照)の取得を要求する。
また、ステップS1133において、履歴メニューのうち「文字情報履歴一覧」が選択された場合には、ステップS1134において、管理コンピュータ30に対して当該端末装置140(自端末)に関する「文字情報履歴一覧」の履歴リスト(図27(b)参照)の取得を要求する。
また、ステップS1133において、履歴メニューのうち「音声情報履歴一覧」が選択された場合には、ステップS1134において、管理コンピュータ30に対して当該端末装置140(自端末)に関する「音声情報履歴一覧」の履歴リスト(図27(b)参照)の取得を要求する。
管理コンピュータ30は、通信履歴処理(ステップS215)のステップS2151において、端末装置140から履歴リスト取得要求を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2152に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2152において、履歴リストテーブルから、要求元の端末装置140に関する履歴リストを抽出し、要求元の端末装置140に送信する。履歴リストは、例えば、「履歴一覧」(図26(a)、図27(b))、「文字情報(テキスト)一覧」(図26(b))、「音声情報履歴一覧」(図26(c))などである。なお、管理コンピュータ30は、履歴リストとして、履歴リストテーブルの要求先の端末装置140に関する全ての情報を端末装置140に送信しても良い。
端末装置140は、通信履歴処理(ステップS113)のステップS1135において、履歴リストを受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1136に進む。端末装置140はステップS1136において選択された表示手段142に図27(b)に示すような履歴リスト(「履歴一覧」、「文字情報履歴一覧」、「音声情報履歴一覧」)を表示させ、入力手段141による操作によっていずれかの一覧のうちの一つの情報を選択させる選択入力処理(履歴情報選択入力処理)を行う。
なお、管理コンピュータ30がステップS2152において、履歴リストテーブルの全ての情報(要求先の端末装置140に関するものに限る)を端末装置140に送信した場合は、端末装置140はステップS1136において、必要な情報を抽出し、履歴リスト(図27(b)参照)を表示する。
図29を参照して、端末装置140は、通信履歴処理(ステップS113)のステップS1137において、表示されている履歴リストのうちから、入力手段141による操作によって一つの情報(履歴データ)が選択されたか否かを判定し、選択された場合はステップS1138に進む。端末装置140はステップS1138において、管理コンピュータ30に対して、選択された履歴データに関する詳細情報の送信要求を行う。例えば、端末装置140は、ステップS1136において図27(b)に示すような「履歴一覧」を表示手段142に表示させ、ステップS1137において、入力手段141の操作によってそのうちの一つの履歴データが選択されたと判断した場合、ステップS1138では、選択された履歴データの「履歴番号」を管理コンピュータ30に送信するとともに、当該履歴データ(「端末情報」)に関連づけられている「文字情報」および「音声情報」の送信要求を管理コンピュータ30に対して行う。
管理コンピュータ30は、通信履歴処理(ステップS215)のステップS2153において、端末装置140から詳細情報の送信要求を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2154に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2154において、要求元の端末装置140の「端末情報」と送信された「履歴番号」を検索キーとして履歴リストテーブルを検索し、該当する情報を抽出し、詳細情報として要求元の端末装置140に送信する。
具体例を挙げると、要求元の端末装置140の「端末情報」が「AA01」で、図27(b)に示す「履歴一覧」が表示され、「端末情報」が「EB01」の端末装置140からの受信履歴が選択された場合、「端末情報」が「AA01」の端末装置140は、ステップS1138において、図26(a)に示す「履歴一覧」を参照し、選択された履歴データの「履歴番号」である「001」を管理コンピュータ30に送信するとともに、当該履歴データ(「端末情報」)に関連づけられている「文字情報」および「音声情報」の送信要求を管理コンピュータ30に対して行う。
管理コンピュータ30は、ステップS2154において、要求元の端末装置140の「端末情報」(「AA01」)と送信された「履歴番号」(「001」)を検索キーとして履歴リストテーブルを検索し、「端末情報」が「EB01」の端末装置140からの受信の履歴であることを特定し、関連づけられている「音声情報」として040108.mp3の音声ファイルを、また「文字情報」として「お客様から・・・」のデータを取得し、要求元の端末装置140に送信する。
端末装置140は、通信履歴処理(ステップS113)のステップS1139において、管理コンピュータ30から送信された詳細情報を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1140に進む。端末装置140は、ステップS1140において詳細情報を表示手段142に表示する。
端末装置140は、次のステップS1141において、履歴データを再生するか否かを判定する。端末装置140は、「音声情報」の再生ボタン1432(図27(c)参照)を表示手段142に表示させ、ユーザによる「音声情報」の再生ボタン1432の操作を受け付け、ユーザによって「音声情報」の再生ボタン1432が操作されたか(例えば、タッチパネルの場合はタップ操作やフリック操作などがされたか)否かを判定し、再生ボタン1432が操作された場合は、当該履歴データの「音声情報(音声ファイル)」を再生すると判断する。
端末装置140は、次のステップS1142において、当該履歴データの「音声情報(音声ファイル)」を音声再生手段によって再生し、音声出力手段148から出力する。
端末装置140は、次のステップS1143において、履歴データから音声信号の送信を行うか否かを判定する。端末装置140は、ユーザによって、通話ボタン1418(図27(c)参照)が操作されたか(例えば、タッチパネルの場合はタップ操作やフリック操作などがされたか)否かを判定し、通話ボタン1418が操作された場合は、当該履歴データの「端末情報」に対応する端末装置140に対して、音声信号の送信を行う。この場合、個別の端末装置140の詳細情報が表示されている場合には、個別通話処理(ステップS111)が実行され、当該表示されている端末装置140に対して「個別通話モード」で音声信号が送信される。
また、「グループ通話モード」や「一斉通話モード」の履歴の場合には、詳細情報として「グループ通話モード」や「一斉通話モード」における通話である旨の表示(例えば、「グループ」、「一斉」など)が表示されてもよく、その場合に通話ボタン1418が操作されると、グループ通話処理(ステップS109)や一斉通話処理(ステップS107)が実行され、「グループ通話モード」や「一斉通話モード」で音声信号が送信される。
さらに、「グループ通話モード」や「一斉通話モード」の履歴の場合には、詳細情報として対象となる全ての端末装置140の「端末情報」が表示されてもよく、その場合に通話ボタン1418が操作されると、対象となる全ての端末装置140に対して「グループ通話モード」や「一斉通話モード」で音声信号が送信される。あるいは、対象となる全ての端末装置140のうちから一つの端末装置140を更に選択可能とし、当該選択された端末装置140に対して「個別通話モード」で音声信号を送信するようにしてもよい(両端末装置140が「個別通話モード」がオンに設定されている場合)。
管理コンピュータ30は、通信履歴処理(ステップS215)のステップS2155において、「履歴」が選択されたか否か、すなわち、表示装置38に表示された履歴ボタン(不図示)が操作されたか否かを判定し、選択された場合はステップS2156に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2157において、表示装置38に図27(a)に示すような履歴メニューを表示させ、入力装置37による操作によっていずれかの一覧を選択させる選択入力処理(履歴メニュー選択入力処理)を行い、ステップS2157に進む。
管理コンピュータ30は、ステップS2157において、図27(a)に示す履歴メニューのうちいずれかの一覧が選択されたか否かを判定し、いずれかの一覧が選択された場合はステップS2158に進む。管理コンピュータ30は、ステップS2158において、管理コンピュータ30の表示装置38に、履歴リスト(または履歴リストテーブルの情報)を表示する。次に管理コンピュータ30は、ステップS2159において、履歴リストから入力装置37の操作によって一つの情報(履歴データ)が選択されたか否かを判定し、選択された場合はステップS2160に進む。管理コンピュータ30は、表示した履歴リストのうち一つの履歴データが例えば、マウスやキーボード等によるカーソルの操作および決定ボタンの操作で直接選択された場合、履歴データが選択されたと判断する。
管理コンピュータ30は、次のステップS2160で、履歴リストテーブルを参照し、端末装置140の場合と同様に、選択された一つの情報(履歴データ)の詳細を表示装置38に表示する。次のステップS2161において、履歴データを再生するか否かを判定する。管理コンピュータ30は「音声情報」の再生ボタンを表示装置38に表示させ、ユーザによって「音声情報」の再生ボタンが操作されたか(例えば、マウスやキーボード等によるカーソルの操作および決定ボタンの操作がされたか)否かを判定し、再生ボタンが操作された場合は、当該履歴データの「音声情報(音声ファイル)」を再生すると判断する。
管理コンピュータ30は、次のステップS2162において、当該履歴データの「音声情報(音声ファイル)」を音声再生手段によって再生し、音声出力手段44から出力する。
以上、説明した本実施形態の通信システム15は、例えば、1つの遊技店の店舗内において構築される。
あるいは、店舗の外部に通信システム15全体の管理や運用を行うサーバ装置を設け、複数の店舗にそれぞれ設けられた管理コンピュータ30をクライアントとして、ネットワークWNWやルータを介して店舗外のサーバ装置と接続するようにしてもよい。また、本実施形態の通信システム15における管理コンピュータ30を、店舗外のサーバ装置で構成したクラウドコンピューティングシステムとしてもよい。このような構成とすることにより、複数の店舗間で端末装置140同士の音声通信が可能となる。
<端末装置および管理コンピュータのその他の処理>
本実施形態の端末装置140の制御手段143および管理コンピュータ30の制御手段(CPU)31はそれぞれ、端末装置140のアラーム履歴機能を実現するためのアラーム履歴処理、端末装置140の特賞履歴機能を実現するための特賞履歴処理、端末装置140の店内放送操作機能を実現するための店内放送操作処理、端末装置140の開閉店操作機能を実現するための開閉店操作処理、端末装置140の在庫調整機能を実現するための在庫調整処理、端末装置140の会員照会機能を実現するための会員照会処理、端末装置140の頭取り機能を実現するための頭取り処理、端末装置140のアンケート機能を実現するためのアンケート処理、その他の処理などを実行可能であってもよい。
アラーム履歴機能は、遊技用装置、管理コンピュータ30、端末装置140などにおいて何らかの異常が発生した場合に、当該異常に関する情報(エラー情報)を端末装置140に通知する機能である。特賞履歴機能は、管理コンピュータ30のRAM33や記憶装置36に記憶された特賞履歴情報を、端末装置140で閲覧する機能である。店内放送操作機能は、お客様や従業員の呼び出しなどの店内放送を端末装置140で行う機能である。開閉店操作機能は、店舗の開店時や閉店時などに行う処理の一部を端末装置140で行う機能である。在庫調整機能は、店舗における景品の在庫数の調整を端末装置140で行う機能である。会員照会機能は、管理コンピュータ30に蓄積された会員情報を端末装置140で閲覧する機能である。頭取り機能は、端末装置140を用いて店舗における市場調査(頭取り)を実施する機能である。アンケート機能は、端末装置140を用いて管理コンピュータ30からアンケート項目を取得し、端末装置140を用いて遊技者に対するアンケートを実施することが可能な機能である。
以上、本実施形態では、遊技店などの店舗で用いる通信システム15を例に説明したが、店舗はこれに限らない。本実施形態の通信システム15は、例えば、ゲームセンター、遊園地等の遊戯場や、デパート、スーパーマーケット、大型量販店等の販売店、イベント会場、ホテル、病院、他の公共施設なども、本発明の店舗に含まれる。また、建設、物流などの業種における作業現場も同様である。
以上説明したように、本発明の携帯端末装置(例えば、端末装置(携帯端末装置)140)は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)であって、遊技に関する遊技情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)と、管理装置に対して前記ネットワークへの接続許可の要求を行う許可要求手段(例えば、図8に示すステップS103の通信許可処理)と、前記ネットワークに接続を許可された他の携帯端末装置との間で音声信号の送信および/または受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)と、を備える、ことを特徴とする携帯端末装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、前記携帯端末装置を識別する情報である端末情報(例えば、ユーザ名)を取得する取得手段(例えば、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1035、ステップS1038の処理)を備え、前記表示手段は、前記取得手段が取得した他の前記携帯端末装置の前記端末情報を表示可能であってもよい。
このような構成によれば、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置の端末情報を表示するため、音声通信の相手先としてネットワークに接続を許可されていない(未使用の)携帯端末装置を選択して音声通信することを回避できる。
また、前記表示手段に表示された前記端末情報を選択可能な選択手段(図13に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1037の処理、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1039の処理、図23に示す個別通話処理(ステップS111)のステップS1101の処理)を備え、前記通信手段は、前記選択手段によって選択された前記端末情報に対応する他の前記携帯端末装置との間で前記音声信号の送信および/又は受信を行うものであってもよい。
このような構成によれば、表示手段に表示されている、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置の端末情報から音声通信の相手先を選択できるため、ネットワークに接続を許可されていない(未使用の)携帯端末装置を選択して音声通信することを回避できる。
また、本発明の携帯端末装置のプログラムは、信号の送受信を可能とするネットワークに接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)を、遊技に関する遊技情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)、管理装置に対して前記ネットワークへの接続許可の要求を行う許可要求手段(例えば、図8に示すステップS103の通信許可処理)と、前記ネットワークに接続を許可された他の携帯端末装置との間で該ネットワークを介して音声信号の送信および/または受信を行う通信手段(例えば、通信手段144)、として機能させる、ことを特徴とする携帯端末装置のプログラムである。
また、本発明の管理装置は、店舗のネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続する管理装置(例えば、管理コンピュータ30)であって、携帯端末装置(例えば、端末装置140)から送信される認証情報(例えば、ユーザ名とパスワード)を少なくとも受信する受信手段(例えば、図9に示すステップS205の通信許可処理(図13,図14に示すステップS2051の処理))と、前記認証情報に基づいて、一の前記携帯端末装置と他の前記携帯端末装置との間で、前記ネットワークを介して音声信号の送信および/又は受信を行うことを許可する許可手段(例えば、図9に示すステップS205の通信許可処理(図13,図14に示すステップS2053〜ステップS2056の処理))を備える、ことを特徴とする管理装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、本発明の通信システム(例えば、通信システム15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、前記携帯端末手段が前記ネットワークに接続することを許可する許可手段(例えば、図8に示すステップS103の通信許可処理、図9に示すステップS205の通信許可処理)と、を備え、前記許可手段によって接続を許可された一の前記携帯端末手段と他の前記携帯端末手段との間で、前記ネットワークを介して音声信号の送信および/又は受信を行う、ことを特徴とする通信システムである。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、前記携帯端末手段を認証するための固有認証情報を記憶する記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段(RAM33や記憶装置36)を有し、前記許可手段は、認証許可の要求がある前記携帯端末手段に入力された認証情報と前記固有認証情報とに基づいて、認証許可の要求がある前記携帯端末手段の前記ネットワークへの接続の許可を判断する、ものであってもよい。
また、遊技に関する遊技情報を管理する管理手段(例えば、管理コンピュータ30)を備え、前記携帯端末手段は、前記管理手段が管理する前記遊技情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)を備える、ものであってもよい。
また、本発明の通信システム(例えば、通信システム15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能であり、操作者が携帯可能な端末手段(例えば、端末装置140)と、を備え、複数の前記端末手段の間で前記ネットワークを介して通信を行う通信システムであって、前記ネットワークに接続を許可された前記端末手段を識別する情報である端末情報を取得する取得手段(例えば、図13に示す通信許可処理(ステップS205)のステップS2059の処理、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1035、ステップS1038の処理など)を有し、前記端末手段は、前記取得手段が取得した前記端末情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)を有する、ことを特徴とする通信システムである。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、携帯端末手段は、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段の端末情報を表示するため、音声通信の相手先としてネットワークに接続を許可されていない(未使用の)携帯端末装置を選択して音声通信することを回避できる。
また、前記端末手段は、前記表示手段によって表示された1又は2以上の前記端末情報を選択可能な選択手段(図13に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1037の処理、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1039の処理、図23に示す個別通話処理(ステップS111)のステップS1101の処理)と、前記選択手段によって選択された前記端末情報に対応する1又は2以上の他の前記端末手段との間で音声信号の送信および/又は受信を前記ネットワークを介して行う通信手段を備える、ものであってもよい。
このような構成によれば、表示手段に表示されている、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置の端末情報から音声通信の相手先を選択できるため、ネットワークに接続を許可されていない(未使用の)携帯端末装置を選択して音声通信することを回避できる。
また、前記端末情報は、前記端末手段を携帯している携帯者を特定できる情報を含む、ものであってもよい。
また、前記ネットワークに接続可能であって遊技に関する遊技情報を管理する管理手段(例えば、管理コンピュータ30)を備え、前記表示手段は、前記ネットワークを介して少なくとも前記遊技情報を受信して表示する、ものであってもよい。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、従業員が遊技情報を受信して表示する携帯端末手段を携帯している場合であっても、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできるため、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、前記管理手段は、前記取得手段(例えば、図13に示す通信許可処理(ステップS205)のステップS2059の処理)と送信手段(例えば、図13に示す通信許可処理(ステップS205)のステップS2060の処理)とを備え、前記送信手段は、前記取得手段により取得した前記端末情報を前記端末手段に送信する、ものであってもよい。
また、本発明の通信装置(例えば、通信装置15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、前記携帯端末手段が前記ネットワークに接続することを許可する許可手段(例えば、図8に示すステップS103の通信許可処理、図9に示すステップS205の通信許可処理)と、を備え、前記許可手段によって接続を許可された一の前記携帯端末手段と他の前記携帯端末手段との間で、前記ネットワークを介して音声信号の送信および/又は受信を行う、ことを特徴とする通信装置である。
また、本発明の通信装置(例えば、通信装置15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を備え、複数の前記携帯端末手段の間で前記ネットワークを介して通信を行う通信装置であって、前記ネットワークに接続を許可された前記携帯端末手段を識別する情報である端末情報を取得する取得手段(例えば、図13に示す通信許可処理(ステップS205)のステップS2059の処理、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1035、ステップS1038の処理など)を有し、前記携帯端末手段は、前記取得手段が取得した前記端末情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)を有する、ことを特徴とする通信装置である。
また、本発明の通信方法は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を用いた通信方法であって、前記携帯端末手段が前記ネットワークに接続することを許可する許可ステップ(例えば、図8に示すステップS103の通信許可処理、図9に示すステップS205の通信許可処理)を有し、前記許可ステップにより接続を許可された一の前記携帯端末手段と他の前記携帯端末手段との間で、前記ネットワークを介して音声信号の送信および/又は受信を行う、ことを特徴とする通信方法である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、本発明の通信方法は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を用いて複数の前記携帯端末手段の間で前記ネットワークを介して通信を行う通信方法であって、前記ネットワークに接続を許可されている前記携帯端末手段を識別する情報である端末情報を取得する取得ステップ(例えば、図13に示す通信許可処理(ステップS205)のステップS2059の処理、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1035、ステップS1038の処理など)と、前記携帯端末手段において、取得した他の前記携帯端末手段の前記端末情報を表示する表示ステップ(図13に示す通信許可処理(ステップ103)のステップS1037、図14に示す通信許可処理(ステップS103)のステップS1039の処理)と、を有する、ことを特徴とする通信方法である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、携帯端末手段は、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段の端末情報を表示するため、音声通信の相手先としてネットワークに接続を許可されていない(未使用の)携帯端末装置を選択して音声通信することを回避できる。
また、本発明の携帯端末装置(例えば、端末装置(携帯端末装置)140)は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)であって、前記携帯端末装置を識別する情報である端末情報をグループに分類して表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)と、前記グループを選択するグループ選択手段(例えば、図13の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1037の処理、図14の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1039の処理)と、前記グループ選択手段によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する他の前記携帯端末装置との間で、音声信号の送信および/または受信を前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)と、を備える、ことを特徴とする携帯端末装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、操作手段と、一の携帯端末装置は、同じグループに属する携帯端末装置に一斉に音声信号を送信できるので、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置のうち、一部の携帯端末装置にのみ音声信号を送信することができる。
また、通信の状態を切り替える状態切替手段(例えば、図8に示すステップS105の通話モード選択・切替処理)を備え、前記通信の状態として第一の状態(例えば、「個別通話モード」)と第二の状態(例えば、「グループ通話モード」)とを含み、前記第一の状態は、前記携帯端末装置が前記他の携帯端末装置と一対一で前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記第二の状態は、前記グループ選択手段によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する前記携帯端末装置において前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記操作手段の操作によって前記状態切替手段が前記第一の状態と前記第二の状態とを切り替える、ものであってもよい。
また、操作手段と、通信の状態を切り替える状態切替手段(例えば、図8に示すステップS105の通話モード選択・切替処理)を備え、前記通信の状態として第一の状態(例えば、「個別通話モード」)と第三の状態(例えば、「一斉通話モード」)とを含み、前記第一の状態は、前記携帯端末装置が前記他の携帯端末装置と一対一で前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記第三の状態は、前記携帯端末装置が、前記ネットワークに接続している前記他の携帯端末装置に対して前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記操作手段の操作によって前記状態切替手段が前記第一の状態と前記第三の状態とを切り替える、ものであってもよい。
また、外部端子(例えば、外部端子201)と、該外部端子に外部機器(例えば、外部音声入出力機器220)を接続した場合であっても前記音声信号の送信と受信を切り替えることが可能な音声送受信切替手段(例えば、音声送受信切替手段216、第1音声送受信切替手段217)とを有する、ものであってもよい。
このような構成によれば、音声信号の送信と受信が可能な任意の外部機器を携帯端末装置に接続できる。従来では、音声信号の送信と受信が可能な任意の外部機器を接続した場合に、音声信号の送信と受信を切り替える目的で外部機器に設けられた操作手段を操作しても、携帯端末装置においてその操作を認識できず、所望の音声信号の送受信が困難になる恐れがあった。しかし、本実施形態によれば、音声送受信切替手段によって、音声信号の送信と受信が可能な任意の外部機器を接続し、外部機器の操作手段を操作した場合あっても、音声信号の送信と受信を切り替えることが可能となる。
また、前記音声送受信切替手段は、前記携帯端末装置と別体に構成され、該携帯端末手段の外部に接続する切替装置であってもよい。
また、本発明の携帯端末装置のプログラムは、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)を、前記携帯端末装置を識別する情報である端末情報をグループに分類して表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)、前記グループを選択するグループ選択手段(例えば、図13の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1037の処理、図14の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1039の処理)、前記グループ選択手段によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する他の前記携帯端末装置との間で、音声信号の送信および/または受信を前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)、として機能させる、ことを特徴とする携帯端末装置のプログラムである。
また、本発明の管理装置は、店舗のネットワークに接続する管理装置(例えば、管理コンピュータ30)であって、前記ネットワークに接続可能な携帯端末装置を識別する情報である端末情報を1又は複数のグループに設定するグループ設定手段(例えば、図9に示すステップS203の端末ユーザ設定処理)と、前記グループ設定手段が設定した前記グループの情報を前記端末情報と対応づけて記憶するグループ記憶手段(例えば、管理コンピュータの記憶手段(RAM33や記憶装置36)、またはそれに記憶された端末ユーザ設定テーブル、図12に示す端末ユーザ設定処理(ステップS203)のステップS2036の処理)と、前記グループの情報を前記携帯端末装置に送信するとともに、該携帯端末装置によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する複数の前記携帯端末装置の間で、音声信号の送信および/または受信を前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信部39)、とを備える、ことを特徴とする管理装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、一の携帯端末手段から、同じグループに属する携帯端末装置に一斉に音声信号を送信できるので、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段のうち、一部の携帯端末手段にのみ音声信号を送信することができる。
また、グループ設定手段により、容易にグループの追加、変更が可能となる。
また、本発明の通信システム(例えば、通信システム15)は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)を介して、少なくとも管理装置(例えば、管理コンピュータ30)と携帯端末装置(例えば、端末装置140)との通信を行う通信システムにおいて、前記管理装置は、前記ネットワークに接続可能な前記携帯端末装置を識別する情報である端末情報を1又は複数のグループに設定するグループ設定手段(例えば、図9に示すステップS203の端末ユーザ設定処理)と、前記グループ設定手段が設定した前記グループの情報を前記端末情報と対応づけて記憶するグループ記憶手段(例えば、管理コンピュータの記憶手段(RAM33や記憶装置36)、またはそれに記憶された端末ユーザ設定テーブル、図12に示す端末ユーザ設定処理(ステップS203)のステップS2036の処理)と、複数の前記携帯端末装置の間で送信および/または受信が行われた音声信号を含む音声履歴情報を記憶する音声履歴情報記憶部(例えば、記憶装置36、RAM33)と、前記音声信号を文字情報に変換する変換手段によって変換された前記文字情報を記憶する文字情報記憶部(例えば、記憶装置36、RAM33)と、前記グループの情報を前記携帯端末装置に向けて送信する通信手段(例えば、通信部39)と、を備え、前記携帯端末装置は、前記グループを選択するグループ選択手段(例えば、図13の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1037の処理、図14の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1039の処理)と、前記グループ選択手段によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する他の前記携帯端末装置との間で、音声信号の送信および/または受信を前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)と、所定のタイミングにて、前記管理装置が設定した前記グループの情報と、前記管理装置が記憶する前記音声履歴情報および前記文字情報と、を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)と、を備える、ことを特徴とする通信システムである。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。また、携帯端末装置が送受信した音声信号を文字情報として確認することができ、例えば、外部の騒音や、通信状態の劣化などにより送信された音声信号(通話)が聞きにくい場合などであっても、表示手段に文字情報として表示されるので、通話の内容を確認することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、一の携帯端末手段から、同じグループに属する携帯端末手段に一斉に音声信号を送信できるので、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段のうち、一部の携帯端末手段にのみ音声信号を送信することができる。
また、グループ設定手段により、容易にグループの追加、変更が可能となる。
また、前記グループ設定手段は、前記端末情報が属する前記グループを他の前記グループに変更可能であり、前記グループ記憶手段は、前記他のグループを前記端末情報と対応づけて記憶する、ものであってもよい。
また、操作手段(例えば、入力手段141)と、通信の状態を切り替える状態切替手段(例えば、図8に示すステップS105の通話モード選択・切替処理)と、を備え、前記通信の状態として第一の状態(例えば、「個別通話モード」)と第二の状態(例えば、「グループ通話モード」)とを含み、前記第一の状態は、前記携帯端末手段が一対一で前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記第二の状態は、前記グループ選択手段によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する前記携帯端末手段において前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記操作手段の操作によって前記状態切替手段が前記第一の状態と前記第二の状態とを切り替える、ものであってもよい。
また、前記第二の状態において前記音声信号を受信した一の前記携帯端末手段は、該音声信号を送信した他の前記携帯端末手段、および該音声信号を受信した他の前記携帯端末手段に対して前記音声信号を送信可能であってもよい。
また、前記第二の状態において前記音声信号を受信した一の前記携帯端末手段は、前記表示手段に選択された前記グループを表示し、該グループに属する前記端末情報に対応する他の前記携帯端末手段に対して前記音声信号を送信可能であってもよい。
また、操作手段(例えば、入力手段141)と、通信の状態を切り替える状態切替手段(例えば、図8に示すステップS105の通話モード選択・切替処理)を備え、前記通信の状態として第一の状態(例えば、「個別通話モード」)と第三の状態(例えば、「一斉通話モード」)とを含み、前記第一の状態は、前記携帯端末手段が一対一で前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記第三の状態は、一の前記携帯端末手段が、前記ネットワークに接続している他の前記携帯端末手段に対して前記音声信号の送信および/または受信を可能とする状態であり、前記操作手段の操作によって前記状態切替手段が前記第一の状態と前記第三の状態とを切り替える、ものであってもよい。
また、前記携帯端末手段は、外部端子(例えば、外部端子201)に外部機器(例えば、外部音声入出力機器220)を接続した場合であっても前記音声信号の送信と受信を切り替えることが可能な音声送受信切替手段(例えば、音声送受信切替手段216、第1音声送受信切替手段217)を有する、ものであってもよい。
このような構成によれば、音声信号の送信と受信が可能な任意の外部機器を携帯端末装置に接続できる。従来では、音声信号の送信と受信が可能な任意の外部機器を接続した場合に、音声信号の送信と受信を切り替える目的で外部機器に設けられた操作手段を操作しても、携帯端末装置においてその操作を認識できず、所望の音声信号の送受信が困難になる恐れがあった。しかし、本実施形態によれば、音声送受信切替手段によって、音声信号の送信と受信が可能な任意の外部機器を接続し、外部機器の操作手段を操作した場合であっても、音声信号の送信と受信を切り替えることが可能となる。
また、前記音声送受信切替手段は、前記携帯端末手段と別体に構成され、該携帯端末手段の外部に接続する切替装置であってもよい。
また、前記端末情報を管理する管理手段(例えば、管理コンピュータ30)を備え、前記端末情報に基づいて、前記通信手段は、前記ネットワークに接続している前記携帯端末手段に対して、前記音声信号の送信および/または受信を行う、ものであってもよい。
また、前記管理手段は、遊技に関する遊技情報を管理し、前記携帯端末手段は、前記遊技情報を表示可能である、ものであってもよい。
また、前記グループ選択手段は、複数の前記グループを選択することが可能であってもよい。
また、本発明の通信装置(例えば、通信装置15)は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、前記携帯端末手段を識別する情報である端末情報を1又は複数のグループに設定するグループ設定手段(例えば、図9に示すステップS203の端末ユーザ設定処理)と、前記グループ設定手段が設定した前記グループの情報を前記端末情報と対応づけて記憶するグループ記憶手段(例えば、管理コンピュータの記憶手段(RAM33や記憶装置36)、またはそれに記憶された端末ユーザ設定テーブル、図12に示す端末ユーザ設定処理(ステップS203)のステップS2036の処理)と、通信手段(例えば、通信部39)と、を備え、前記携帯端末手段は、前記グループを表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)と、該表示手段に表示された前記グループを選択可能なグループ選択手段(例えば、図13の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1037の処理、図14の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1039の処理)とを有し、前記通信手段は、前記グループ選択手段によって選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する前記携帯端末手段に対して、音声信号の送信および/または受信を前記ネットワークを介して行う、ことを特徴とする通信装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、一の携帯端末手段から、同じグループに属する携帯端末手段に一斉に音声信号を送信できるので、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段のうち、一部の携帯端末手段にのみ音声信号を送信することができる。
また、グループ設定手段により、容易にグループの追加、変更が可能となる。
また、本発明の通信方法は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)を用いる通信方法であって、前記携帯端末手段を識別する情報である端末情報を1又は複数のグループに設定するグループ設定ステップ(例えば、図9に示すステップS203の端末ユーザ設定処理)と、設定した前記グループの情報を前記端末情報と対応づけて記憶するグループ記憶ステップ(例えば、図12に示す端末ユーザ設定処理(ステップS203)のステップS2036の処理)と、前記携帯端末手段において前記グループを表示し、該グループを選択するグループ選択ステップ(例えば、図13の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1037の処理、図14の通信許可処理(ステップS103)におけるステップS1039の処理)と、を有し、選択された前記グループに属する前記端末情報に対応する前記携帯端末手段に対して、音声信号の送信および/または受信を前記ネットワークを介して行う、ことを特徴とする通信方法である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、一の携帯端末手段から、同じグループに属する携帯端末手段に一斉に音声信号を送信できるので、ネットワークに接続を許可された携帯端末手段のうち、一部の携帯端末手段にのみ音声信号を送信することができる。
また、グループ設定手段により、容易にグループの追加、変更が可能となる。
また、本発明の携帯端末装置(例えば、端末装置(携帯端末装置)140)は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)であって、遊技に関する遊技情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)と、前記ネットワークに接続する他の携帯端末装置との間で音声信号の送信および/または受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)と、前記音声信号の送信および/または受信の履歴を記憶する履歴記憶手段(例えば、図25に示す履歴処理、図24(a)に示す送信履歴テーブル、図24(b)に示す受信履歴テーブル)と、を備える、ことを特徴とする携帯端末装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、音声信号の送受信(通話)の履歴(通話の相手)を確認することができる。
また、前記音声信号を再生する再生手段(図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1142の処理,再生プログラム)を有し、前記表示手段は、前記履歴を音声情報(例えば、音声ファイル)の履歴として表示可能であり、前記音声情報の履歴に含まれる前記音声情報を選択する音声選択手段(再生ボタン1432、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1140、S1141の処理)を備え、前記音声選択手段により選択された前記音声情報に対応する前記音声信号を前記再生手段が再生する、ものであってもよい。
このような構成によれば、通話の終了後であっても、音声情報の内容を確認することができる。従って例えば、音声の送受信が、PTT方式などで一方的に送信された場合など、リアルタイムで聞き返しができないような場合であっても、通話の内容を後から確認することができる。
また、本発明の携帯端末装置のプログラムは、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)を、遊技に関する遊技情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)、前記ネットワークに接続する他の携帯端末装置との間で音声信号の送信および/または受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)、前記音声信号の送信および/または受信の履歴を記憶する履歴記憶手段(例えば、図25に示す履歴処理、図24(a)に示す送信履歴テーブル、図24(b)に示す受信履歴テーブル)、として機能させる、ことを特徴とする携帯端末装置のプログラムである。
また、本発明の管理装置は、店舗のネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続する管理装置(例えば、管理コンピュータ30)であって、前記ネットワークに接続する複数の携帯端末装置(例えば、端末装置140)の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段と、前記音声信号の送信および/または受信の履歴を記憶する履歴記憶手段(例えば、図25に示す履歴処理、図24(c)に示す送受信履歴テーブル)と、を備えた、ことを特徴とする管理装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手装置の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、音声信号の送受信(通話)の履歴(通話の相手)を確認することができる。
また、前記音声信号を音声情報として記憶する音声記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)を有する、ものであってもよい。
また、前記音声記憶手段に記憶された前記音声情報を選択する音声選択手段(例えば、図29に示す通信履歴処理(ステップS215)のステップS2160、S2161の処理、入力装置37)を有する、ものであってもよい。
また、本発明の通信システム(例えば、通信システム15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を備え、前記ネットワークに接続する複数の前記携帯端末手段の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信システムであって、前記音声信号の送信および/または受信の履歴を、前記携帯端末手段を識別する情報である端末情報と関連付けて記憶する履歴記憶手段(例えば、図25に示す履歴処理、図24(a)に示す送信履歴テーブル、図24(b)に示す受信履歴テーブル、図24(c)に示す送受信履歴テーブル)を有する、ことを特徴とする通信システムである。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、音声信号の送受信(通話)の履歴(通話の相手)を確認することができる。
また、前記音声信号を音声情報として記憶する音声記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、前記音声信号を再生する再生手段(図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1142の処理,図29に示す通信履歴処理(ステップS215)のステップS2162の処理、再生プログラム)と、前記音声記憶手段に記憶された前記音声情報を選択する音声選択手段(例えば、再生ボタン1432、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1140、S1141の処理、図29に示す通信履歴処理(ステップS215)のステップS2160、S2161の処理、入力装置37)を備え、前記音声選択手段により選択された前記音声情報に対応する前記音声信号を前記再生手段が再生する、ものであってもよい。
このような構成によれば、通話の終了後であっても、音声情報の内容を確認することができる。従って例えば、音声の送受信が、PTT方式などで一方的に送信された場合など、リアルタイムで聞き返しができないような場合であっても、通話の内容を後から確認することができる。
また、前記音声記憶手段は、前記履歴記憶手段に記憶された前記履歴と、前記音声情報とを関連付けて記憶し、前記音声選択手段が前記音声記憶手段に記憶された一の前記履歴を選択すると、前記再生手段は、前記一の履歴に関連付けられた前記音声情報に対応する前記音声信号を再生する、ものであってもよい。
また、前記携帯端末手段は、前記音声選択手段(例えば、再生ボタン1432、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1140、S1141の処理)を備える、ものであってもよい。
また、遊技に関する遊技情報を管理する管理手段(例えば、管理コンピュータ30)を備え、前記管理手段は、前記音声選択手段(例えば、図29に示す通信履歴処理(ステップS215)のステップS2160,S2161の処理、入力装置37)を備える、ものであってもよい。
また、遊技に関する遊技情報を管理する管理手段を備え、前記管理手段は、前記履歴記憶手段(例えば、図25(b)に示す履歴処理、図24(c)に示す送受信履歴テーブル)を有する、ものであってもよい。
また、前記携帯端末手段は、前記ネットワークを介して少なくとも前記遊技情報を受信して表示する表示手段(例えば、表示手段142)を有する、ものであってもよい。
また、前記携帯端末手段は、前記履歴記憶手段(例えば、図25(a)に示す履歴処理、図24(a)に示す送信履歴テーブル、図24(b)に示す受信履歴テーブル)を有する、ものであってもよい。
また、前記履歴は、前記携帯端末手段を携帯している携帯者を特定可能な携帯者情報を含む、ものであってもよい。
また、前記携帯者情報には、前記携帯者を特定できる画像が含まれている、ものであってもよい。
このような構成によれば、通話の相手を瞬時に認識することができる。
また、本発明の通信装置(例えば、通信装置15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を備え、前記ネットワークに接続する複数の前記携帯端末手段の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信装置であって、前記音声信号の送信および/または受信の履歴を記憶する履歴記憶手段(例えば、図25に示す履歴処理、図24(a)に示す送信履歴テーブル、図24(b)に示す受信履歴テーブル、図24(c)に示す送受信履歴テーブル)を有する、ことを特徴とする通信装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、音声信号の送受信(通話)の履歴(通話の相手)を確認することができる。
また、本発明の通信方法は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を用いて前記ネットワークに接続する複数の前記携帯端末手段の間で音声信号の送信および/又は受信を行う通信方法であって、前記音声信号の送信又は/および受信の履歴を記憶する履歴記憶ステップ(例えば、図25に示す履歴処理)を有する、ことを特徴とする通信方法である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、音声信号の送受信(通話)の履歴(通話の相手)を確認することができる。
また、本発明の携帯端末装置(例えば、端末装置(携帯端末装置)140)は、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)であって、前記ネットワークに接続を許可された他の携帯端末装置との間で音声信号の送信および/または受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)と、遊技に関する遊技情報を表示する表示手段(例えば、表示手段142)と、を備え、前記表示手段は、前記音声信号から変換された文字情報を表示可能である、ことを特徴とする携帯端末装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続を許可された携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、送受信した音声信号を文字情報として確認できる。例えば、外部の騒音や、通信状態の劣化などにより送信された音声信号(通話)が聞きにくい場合などであっても、表示手段に文字情報として表示されるので、通話の内容を確認することができる。
また、前記表示手段は、前記音声信号の送信および/または受信の履歴の情報の一覧(例えば、履歴リストの「履歴一覧」)を少なくとも表示可能であり、前記履歴の情報を選択可能な情報選択手段(例えば、図28に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1136の処理、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1137の処理)を備え、前記表示手段は、前記情報選択手段によって選択された前記履歴の情報に関連付けされた前記文字情報を表示可能であってもよい。
このような構成によれば、送受信の履歴から、対応する文字情報を表示し、通話の内容を確認できる。
また、前記情報選択手段によって選択された前記履歴の情報に関連付けされた前記音声信号を再生可能な再生手段(例えば、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1142の処理、再生プログラム)を備える、ものであってもよい。
このような構成によれば、送受信の履歴から、対応する音声信号(通話)を再生し、通話の内容を確認することができる。
また、本発明の携帯端末装置のプログラムは、信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続可能な携帯端末装置(例えば、端末装置140)を、前記ネットワークに接続を許可された他の携帯端末装置との間で音声信号の送信および/または受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信手段144)、遊技に関する遊技情報および前記音声信号から変換された文字情報を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)、として機能させる、ことを特徴とする携帯端末装置のプログラムである。
また、本発明の管理装置は、店舗のネットワーク(例えば、ネットワークWNW)に接続する管理装置(例えば、管理コンピュータ30)であって、前記ネットワークに接続する複数の携帯端末装置の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信手段(例えば、通信部39)と、前記音声信号を文字情報に変換する変換手段(例えば、図25(b)に示す履歴処理のステップS2223の処理、音声認識アプリケーション)と、を備える、ことを特徴とする管理装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末装置の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末装置用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末装置間での音声通信が可能となる。
また、送受信した音声信号を文字情報として確認できる。例えば、外部の騒音や、通信状態の劣化などにより送信された音声信号(通話)が聞きにくい場合などであっても、表示手段に文字情報として表示されるので、通話の内容を確認することができる。
また、前記音声信号を記憶する音声記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、前記文字情報を記憶する文字情報記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、前記音声記憶手段に記憶された前記音声信号と前記文字情報記憶手段に記憶された前記文字情報とを関連付ける関連付け手段(例えば、図25(b)に示す履歴処理のステップS2225の処理、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、を備える、ものであってもよい。
また、前記音声信号の送信および/又は受信の履歴を記憶する履歴記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた送受信履歴テーブル)を備え、前記関連付け手段は、前記履歴記憶手段に記憶された前記履歴と前記音声記憶手段に記憶された前記音声信号と前記文字情報記憶手段に記憶された前記文字情報とを関連付ける、ものであってもよい。
また、前記通信手段は、前記携帯端末装置から情報の一覧の送信要求を受け付けた場合に、前記音声信号に関する情報の一覧(例えば、図26(c)の音声情報履歴一覧)、前記履歴の情報の一覧(例えば、図26(a)の履歴一覧)および前記文字情報の一覧(例えば、図26(b)の文字情報履歴一覧)のいずれかを前記携帯端末装置に送信し、前記携帯端末装置から、前記音声信号に関する情報の一覧に含まれる情報、または前記履歴の情報の一覧に含まれる情報の送信要求を受け付けた場合に、要求のあった前記情報に関連付けされた前記文字情報を前記携帯端末装置に送信する、ものであってもよい。
また、本発明の通信システム(例えば、通信システム15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を備え、前記ネットワークに接続する複数の前記携帯端末手段の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信システムであって、前記音声信号を文字情報に変換する変換手段(例えば、図25(b)に示す履歴処理のステップS2223の処理、音声認識アプリケーション)と、を備える、ことを特徴とする通信システムである。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、送受信した音声信号を文字情報として確認できる。例えば、外部の騒音や、通信状態の劣化などにより送信された音声信号(通話)が聞きにくい場合などであっても、表示手段に文字情報として表示されるので、通話の内容を確認することができる。
また、前記音声信号を記憶する音声記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、前記文字情報を記憶する文字情報記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、前記音声記憶手段に記憶された前記音声信号と前記文字情報記憶手段に記憶された前記文字情報とを関連付ける関連付け手段(例えば、図25(b)に示す履歴処理のステップS2225の処理、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた履歴リストテーブル)と、を備える、ものであってもよい。
また、前記音声信号の送信および/又は受信の履歴を記憶する履歴記憶手段(例えば、管理コンピュータ30の記憶手段に設けた送受信履歴テーブル)を備え、前記関連付け手段は、前記履歴記憶手段に記憶された前記履歴と前記音声記憶手段に記憶された前記音声信号と前記文字情報記憶手段に記憶された前記文字情報とを関連付ける、ものであってもよい。
また、前記音声信号に関する情報の一覧(例えば、図26(d)の音声情報履歴一覧)、前記履歴の情報の一覧(例えば、図26(b)の履歴一覧)および前記文字情報の一覧(例えば、図26(c)の文字情報履歴一覧))のうち少なくともいずれか一つの一覧を表示可能な表示手段(例えば、表示手段142)と、前記表示手段に表示された前記一覧を構成する情報の少なくとも一つを選択する情報選択手段(例えば、図28に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1136の処理、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1137の処理、図29に示す通信履歴処理(ステップS215)のステップS2158の処理、ステップS2159の処理))と、を備え、前記情報選択手段によって、前記音声信号に関する情報の一覧に含まれる情報、または前記履歴の情報の一覧に含まれる情報が選択された場合に、前記表示手段は、選択された前記情報に関連付けされた前記文字情報を表示する、ものであってもよい。
このような構成によれば、送受信の履歴から、対応する文字情報を表示し、通話の内容を確認できる。
また、音声再生手段(例えば、図29に示す通信履歴処理(ステップS113)のステップS1142の処理、図29に示す通信履歴処理(ステップS215)のステップS2161処理、再生プログラム)を備え、前記音声再生手段は、前記情報選択手段によって選択された前記情報に関連付けされた前記音声信号を再生する、ものであってもよい。
このような構成によれば、送受信の履歴から、対応する音声信号(通話)を再生し、通話の内容を確認することができる。
また、本発明の通信装置(例えば、通信装置15)は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を備え、前記ネットワークに接続する複数の前記携帯端末手段の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信装置であって、前記音声信号を文字情報に変換する変換手段(例えば、図25(b)に示す履歴処理のステップS2223の処理、音声認識アプリケーション)と、を備える、ことを特徴とする通信装置である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、送受信した音声信号を文字情報として確認できる。例えば、外部の騒音や、通信状態の劣化などにより送信された音声信号(通話)が聞きにくい場合などであっても、表示手段に文字情報として表示されるので、通話の内容を確認することができる。
また、本発明の通信方法は、店舗において信号の送受信を可能とするネットワーク(例えば、ネットワークWNW)と、前記ネットワークに接続可能な携帯端末手段(例えば、端末装置140)と、を用いて前記ネットワークに接続する複数の前記携帯端末手段の間で音声信号の送信および/又は受信を、前記ネットワークを介して行う通信方法であって、前記音声信号を文字情報に変換する変換ステップ(例えば、図25(b)に示す履歴処理のステップS2223の処理)を有する、ことを特徴とする通信方法である。
このような構成によれば、遊技店等の店舗において、ネットワークに接続する携帯端末手段の間で音声通信が可能となるため、従来、従業員同士の音声通信を行うための機器(インカム等)を不要にできる。これにより、従業員が業務を行う際に携帯する機器の簡素化を図り、また機器の操作の煩雑さや、重量的な負担を低減することができる。
また、音声通信にはLANやWANを利用できるため、携帯端末手段用の基地局やアンテナ等の設備を別途設けることなく、携帯端末手段間での音声通信が可能となる。
また、送受信した音声信号を文字情報として確認できる。例えば、外部の騒音や、通信状態の劣化などにより送信された音声信号(通話)が聞きにくい場合などであっても、表示手段に文字情報として表示されるので、通話の内容を確認することができる。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記のいずれかに記載の通信システムとして機能させるためのプログラムである。