JP4284239B2 - 通信端末 - Google Patents
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Description
下記の特許文献1には、PTT機能を備えた無線電話機及びPTTシステムが開示されている。
ここで、簡単にPTTについて説明する。
指定したPTTコールIDの携帯電話機が、サーバにログインしている状態、すなわち応答可能な状態であれば、自己の携帯電話機に備わるPTT送話用のボタン(以下、「PTTボタン」という。)を押すことで、指定した携帯電話機への送話が可能となり、また、PTTボタンを離すことで、通話相手の送話を聞くことができる。
1つは、通常の電話用の電話帳(区別するために以下、「通常電話帳」という。)であり、もう1つは、PTT用の電話帳(以下、「PTT電話帳」という。)である。
そして、PTT電話帳に記録された通話相手情報は、通常電話帳に記録された通話相手情報と同様に、ユーザの表示指示を受け付け時、PTT通話中及びPTT着信時に表示することができるが、PTT電話帳の通話相手情報は、コンタクト名、PTTコールIDといった文字情報のみなので、通常電話帳の閲覧時、電話通話中及び電話着信時に表示される通話相手の画像に比べると、通話相手の識別が容易ではなかった。
そこで、本発明は、PTT電話帳に記録されている通話相手情報の表示の際に、通話相手を示す画像を表示できるようにした通信端末を提供することを目的とする。
また、前記通信端末は、ユーザから第1通話相手情報の報知指示を受け付ける受付手段を更に備え、前記検索手段は、受け付けた報知指示に係る第1通話相手情報に含まれる識別情報を検索キーとして、前記第2電話帳から第2通話相手情報を検索するとしてもよい。
また、前記通信端末は、プッシュトゥトーク通話中に、送話を行う通信端末の識別情報を受信する受信手段を更に備え、前記検索手段は、受信した識別情報を検索キーとして、前記第2電話帳から第2通話相手情報を検索するとしてもよい。
また、プッシュトゥトーク着信時、或いはプッシュトーク通話中に、前記報知手段は、前記検索手段により検出された第2通話相手情報に着信音の設定情報が含まれている場合に、当該第2通話相手情報に含まれる画像の表示と共に、その設定情報に基づいて着信音を出力するとしてもよい。
これらの構成により、通信端末が報知する情報、すなわち、通話相手の画像、当該通話相手と対応付けて設定されている着信音或いは発光色によって、ユーザはプッシュトゥトーク発信元の通話相手或いは送話中の通話相手を容易に識別することができる。
<1.PTTシステム>
図1は、PTTシステムの構成を示す図である。
PTTシステム50は、ネットワーク10、複数の携帯電話機1〜8、基地局11〜13、エッジサーバ(Edge Server、以下「ES」という。)21〜23、パソコン(Personal Computer、以下「PC」という。)30、アプリケーションサーバ(Application Server、以下、「AS」という。)40から構成される。
基地局11〜13は、それぞれ所定のエリアを管轄しており、エリア内に存在する携帯電話機と無線接続する。
携帯電話機1〜8はいずれもPTT機能を備えた携帯電話機であって、電源がON状態で、且つPTT機能がON状態に設定されていれば、各々が位置するエリアを管轄する基地局11〜13と無線接続した際に、それぞれの基地局11〜13と対応して設けられているES21〜23に対して、モバイルIPアドレスの割り当て要求を行う。例えば、携帯電話機1〜3は、基地局11と無線接続した際に、ES21に対してモバイルIPアドレスの割り当て要求を行う。
PC30は、AS40にアクセスして、PTT電話帳の記録及び更新を行うことができる。
<2.AS40>
ここで、AS40の機能構成について図2を用いて説明する。
インターフェース部41は、ネットワーク10に接続されている外部機器と通信を行う機能部である。
PTT電話帳同期管理部44は、ログイン要求を認めた携帯電話機との間で、PTT電話帳の同期管理をする機能部である。
例えば、携帯電話機1のPTT電話帳に新たな通話相手情報が記録されると、携帯電話機1は、当該PTT電話帳のバージョン情報を書き換えて、AS40にアップロードする。携帯電話機1からAS40にアップロードされたPTT電話帳は、PTT電話帳同期管理部44によってそのバージョン情報が確認され、携帯電話機1の古いバージョン情報のPTT電話帳がPTT電話帳記憶部45に記憶されていれば、これを上書きして、新しいバージョン情報のPTT電話帳を記憶する。
PTT仲介処理部46は、携帯電話機間のPTT通話の仲介処理を行う機能部である。
PTT通話には、1対1通話とグループ通話の2種類あり、1対1通話は、文字通り、2つの携帯電話機間で行われる通話である。一方、グループ通話は、予めPTT電話帳に記録されているグループに属する複数の携帯電話機間で行われる通話である。
一方、グループ通話の仲介処理の場合、グループ通話のアクセス先として設定したURI(Uniform Resource Identifier)を、グループ内の各携帯電話機に送信する。
<3.携帯電話機>
次に、PTT機能を備えた携帯電話機の構成について説明する。
図3は、PTT機能を備えた携帯電話機の外観の一例を示す図であり、図4は、PTT機能を備えた携帯電話機の機能ブロック図である。図3及び図4において、同じ機能部については同じ符号を付している。
スピーカ部101は、制御部107から伝送されてきた音声信号や、着信時に制御部107の制御に従って数種類の音色とメロディーパターンから成る着信音を出力する機能を有する。
操作部103は、一般的な携帯電話機に備わる0から9までのテンキーボタンや、オンフックボタン、オフフックボタン等の各種機能ボタンの他、図3に示すPTTボタン103Aを有し、各種ボタンが押下されることによってユーザから各種指示を受け付ける。
アンテナ105は、一般的な携帯電話機に備わるアンテナと同様であり、音声やデータ等を搬送する搬送波の送受を行う。受信した搬送波信号は、通信部106に送られる。
通信部106は、アンテナ105が受信した搬送波信号及び制御部107から伝送されてきた音声等の圧縮信号に対して、変復調処理、増幅処理、A/D及びD/A変換処理といった、送受信に係る一連の処理を行う機能部である。
発光部109は、発光ダイオードで構成されており、制御部107の制御に従って、着信時に数種類あるうちのいずれか1つの色、或いは複数の色の組み合わせで発光を行う機能を有する。
<4.PTT電話帳及び通常電話帳>
次に、PTT電話帳及び通常電話帳について説明する。
携帯電話機の記憶部108には、PTT電話帳501と通常電話帳502が記憶されており、PTT電話帳501は、個別の通話相手情報が記録されている1対1通話用PTT電話帳501Aと、複数の通話相手情報が1のグループに属するものとして記録されているグループ通話用PTT電話帳501Bの2種類ある。
PTT電話帳501に記録される通話相手情報は、コンタクト名、PTTコールIDで構成され、コンタクト名は、ユーザが通話相手を認識し易くするための識別情報であり、通話相手の名前やニックネーム等をユーザが決めて用いることができる。但し、使用できる文字や文字数に制限がある。
一方、通常電話帳502に記録される通話相手情報は、名前、電話番号1(携帯)、電話番号2(例えば、家の電話番号等)、メールアドレス、URL(通話相手のホームページ)、着信音、イラスト、写真、発光色等の他、PTTコールIDで構成されている。
AS40のPTT電話帳同期管理部44は、ログインしている各携帯電話機とPTT電話帳を同期管理しており、PTT電話帳記憶部45には、ログインしている各携帯電話機のPTT電話帳(PTT電話帳503A、503B等)が記憶されている。
<5.動作>
次に、携帯電話機1のPTT電話帳表示処理と、PTT着信時の通話相手情報表示処理について説明する。
図6は、PTT電話帳表示処理のフローチャートを示す図である。
まず、携帯電話機1がPTT電話帳の表示指示をユーザから受け付けると(ステップS1:YES)、制御部107は表示部104に、記憶部108に記憶されているPTT電話帳の各通話相手情報を一覧表示する(ステップS2)。
ステップS3において、通話相手情報の指定を受けず(ステップS3:NO)、PTT電話帳の表示終了指示をユーザから受け付けると(ステップS10:YES)、制御部107は、PTT電話帳表示処理を終了し、通常の待ち受け画面に表示を切り替える制御を行う。
ステップS4において、通常電話帳を検索した結果、検索キーのPTTコールIDを含む通話相手情報が検出された場合(ステップS5:YES)、制御部107は、PTT電話帳に記録されている通話相手情報と共に、通常電話帳に記録されている通話相手情報を表示部104に表示させる(ステップS6)。
そして、表示部104に表示されている通話相手情報が示す通話相手の携帯電話機に対して、PTT発信する指示をユーザから受け付けた場合(ステップS8:YES)、制御部107は、PTT発信処理を行う(ステップS9)。
上述のPTT電話帳表示処理の具体例について図面を用いて説明する。
図8は、電話帳の選択メニュー画面の一例を示す図である。
メニュー画面800には、電話帳(通常電話帳)、1対1通話用PTT電話帳、グループ通話用PTT電話帳の3つの選択項目が示されている。
まず、1対1通話用PTT電話帳が選択された場合に行われる、PTT電話帳表示処理の具体的な動作について説明する。
図9は、1対1通話用PTT電話帳に記録されている各通話相手情報の一覧表示の一例を示す図である。
図10は、図9の一覧表示画面900に示されている通話相手の一人である、「一郎」に関する通話相手情報を示した図である。
同図に示すように一対一通話用PTT電話帳には、「一郎」に関する通話相手情報1000として、コンタクト名「一郎」、PTTコールID「913−200−2000」が記憶されている。また、通常電話帳には、「一郎」に関する通話相手情報1001として、名前「一郎」、電話番号1「090−xxxx−△△△△」、メールアドレス「ichi@○○.co.jp」、URL「http://www.xxx.△△/1」、写真「photo000123」、発光色「赤」、PTTコールID「913−200−2000」が記憶されている。
図11は、上述のPTT電話帳表示処理のステップS3において、「一郎」が選択された場合に、表示部104に表示される「一郎」に関する詳細画面の一例を示す図である。
これにより、従来、通話相手に関する情報として貧弱であった、PTT電話帳の通話相手情報の表示において、通常電話帳と同様のボリュームの通話相手に関する情報を表示させることができ、特に、通話相手の写真を表示することによって、通話相手の識別が容易になるというメリットがある。
図12は、グループ通話用PTT電話帳に記録されている各グループの一覧表示の一例を示す図である。
一覧表示画面1200には、PTT電話帳に記録されている各グループを示すグループ名が表示されている。
グループ通話用PTT電話帳には、グループ「高校仲間」のグループ情報1301として、グループ名「高校仲間」、グループ「高校仲間」に属する各通話相手のコンタクト名及びPTTコールIDが記録されている。
図13に示すように、「一郎」に関する通話相手情報1302には、PTTコールID「913−200−2000」が、「花子」に関する通話相手情報1303には、PTTコールID「913−201−2090」が、「太郎」に関する通話相手情報1304には、PTTコールID「924−321−4020」が、含まれている。
図14は、上述のPTT電話帳表示処理のステップS3において、「高校仲間」が選択された場合に、表示部104に表示される「高校仲間」に属する各通話相手の一覧表示画面の一例を示す図である。
顔写真1401、1402、1403の表示によって、従来のPTT電話帳より、通話相手の識別が容易になるというメリットがある。
次に、PTT着信時の通話相手情報表示処理について説明する。
図7は、通話相手情報表示処理のフローチャートを示す図である。
まず、PTT着信時に携帯電話機1は、PTT通話開始要求を行った通話相手のPTTコールIDを受信する(ステップS11)。
ステップS12において、通常電話帳を検索した結果、検索キーのPTTコールIDを含む通話相手情報が検出された場合(ステップS13:YES)、制御部107は、PTT電話帳に記録されている通話相手情報と共に、通常電話帳に記録されている通話相手情報を表示部104に表示させる(ステップS14)。
ここで、上述の通話相手情報表示処理の具体例について図面を用いて説明する。
同図に示すように、呼び出しを行った通話相手の顔写真1501と、通話相手に関する情報がPTT着信画面1500に表示される。点線囲み部分は、通常電話帳に記録されている情報であり、携帯電話番号、メールアドレスが表示されている。
図15は、1対1通話の場合に着信側の携帯電話機に表示されるPTT着信画面の一例であり、グループ通話着信の場合は、図16に示す着信画面が表示される。
図16は、グループ「高校仲間」のグループ通話着信時に表示されるPTT着信画面を示す図である。
これによりグループ通話の着信時においても、顔写真1601、1602、1603の表示によって、従来より通話相手の識別が容易になるというメリットがある。
<補足>
なお、本発明は上記実施形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(2)PTT着信時に受信したPTTコールIDを検索キーとして通常電話帳を検索し、検出された通話相手情報に着信音の設定情報が含まれる場合、制御部107は、当該設定情報が示す着信音をスピーカ部101から出力させて、ユーザにPTT着信を知らせるようにしてもよい。また、検出された通話相手情報に発光色の設定情報が含まれる場合、制御部107は、当該設定情報が示す発光色を発光部109に発光させて、ユーザにPTT着信を知らせるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、本発明に係る通信端末をPTT機能を備えた携帯電話機であるとして説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、PTT機能を備えた卓上電話機として実現してもよいし、PTT機能とメール送受信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistance)として実現してもよい。
かかる記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布されたプログラムは、プログラム実行機能を有するPTT機能付き携帯電話機にインストールされることにより利用に供され、そのPTT機能付き携帯電話機は、そのプログラムを実行することにより、上記実施形態に示した機能を実現する。
10 ネットワーク
11〜13 基地局
21〜23 ES
30 PC
40 AS
41 インターフェース部
42 携帯電話機管理部
43 PTTコールID記憶部
44 PTT電話帳同期管理部
45 PTT電話帳記憶部
46 PTT仲介処理部
47 音声データ記憶部
101 スピーカ部
102 マイク部
103 操作部
103A PTTボタン
104 表示部
105 アンテナ
106 通信部
107 制御部
108 記憶部
109 発光部
Claims (6)
- プッシュトゥトーク機能と、電話機能又はメール送受信機能とを備えた通信端末であって、
プッシュトゥトーク機能に用いられる、通話相手の通信端末の識別情報を含む第1通話相手情報を記録する第1電話帳と、
電話機能又はメール送受信機能に用いられる、通話相手の通信端末の識別情報と通話相手を示す画像を含む第2通話相手情報を記録する第2電話帳と、
前記第1電話帳に記録されている第1通話相手情報を報知する際に、前記第2電話帳から当該第1通話相手情報の一部を含む第2通話相手情報を検索する検索手段と、
前記第1通話相手情報と共に、前記検索手段により検出された第2通話相手情報の画像を含む、当該第2通話相手情報の少なくとも一部の情報を報知する報知手段とを備える
ことを特徴とする通信端末。 - ユーザから第1通話相手情報の報知指示を受け付ける受付手段を更に備え、
前記検索手段は、受け付けた報知指示に係る第1通話相手情報に含まれる識別情報を検索キーとして、前記第2電話帳から第2通話相手情報を検索する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。 - プッシュトゥトーク着信時に、プッシュトゥトーク発信元の通信端末の識別情報を受信する受信手段を更に備え、
前記検索手段は、受信した識別情報を検索キーとして、前記第2電話帳から第2通話相手情報を検索する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。 - プッシュトゥトーク通話中に、送話を行う通信端末の識別情報を受信する受信手段を更に備え、
前記検索手段は、受信した識別情報を検索キーとして、前記第2電話帳から第2通話相手情報を検索する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。 - 前記報知手段は、前記検索手段により検出された第2通話相手情報に着信音の設定情報が含まれている場合に、当該第2通話相手情報に含まれる画像の表示と共に、その設定情報に基づいて着信音を出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の通信端末。
- 前記報知手段は、前記検索手段により検出された第2通話相手情報に発光色の設定情報が含まれている場合に、当該第2通話相手情報に含まれる画像の表示と共に、その設定に基づいて発光することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の通信端末。
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