JP6836608B2 - 除雪車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支障物を通過する際に前記支障物に干渉する使用状態と前記支障物を避ける退避状態との間で前記車体に対して移動可能な除雪部材を備えた除雪車両を制御する装置に関する。
特許文献1には、軌道上に積もった雪を除雪する車両として、ロータリ装置やラッセル装置等に設けられる除雪翼を備えた除雪車両が開示されている。この除雪車両では、軌道沿いに設置された予告データデポを検知すると、軌道脇の支障物のキロ程及び予告データデポのキロ程の各情報から、支障物よりも手前の閉じ動作開始位置を算出し、その閉じ動作開始位置に車両が到達すると除雪翼を閉じ動作させる。この制御により、支障物に対する除雪翼の干渉が自動的に回避される。
特許第6204699号公報
しかし、特許文献1の車両では、車速が速い状態で除雪走行している場合には、除雪車両が閉じ動作開始位置を通過してから支障物に到達するまでの時間が短くなる。そうすると、除雪翼の閉じ動作が開始してから完全に閉じられるまでに除雪車両が支障物に到達し、除雪翼が支障物に干渉してしまう可能性がある。そのため、車速が速い状態で除雪走行することを望むオペレータ(運転士)は、支障物が近づくと、除雪翼の動作速度と支障物までの距離とを考慮しながら車速調節の操作を行う必要があり、運転負担が生じる。特に、視界不良の環境下では、ヒューマンエラーが生じやすく、運転負担も大きくなる。また、支障物に対する除雪部材の干渉を確実に回避するために除雪翼を早めに閉じると、支障物の入口側に除雪されない部位が多く残り、除雪効率が低下する。
そこで本発明は、除雪車両のオペレータが除雪部材の動作速度と支障物までの距離とを勘案しながら車速調節の操作を行う必要性を無くし、除雪効率を向上させることを目的とする。
本発明の一態様に係る除雪車両の制御装置は、軌道走行時の車速を調節可能な車速調節器が搭載された車体と、支障物を通過する際に前記支障物に干渉する使用状態と前記支障物を避ける退避状態との間で前記車体に対して移動可能な除雪部材と、前記除雪部材を駆動するアクチュエータと、前記車体に搭載される無線通信可能な車上子とを備えた除雪車両を制御する装置であって、一運行方向において前記支障物の入口側の所定の退避動作開始位置に到達した時点で、前記除雪部材を前記使用状態から前記退避状態に退避させるように前記アクチュエータを制御する自動退避制御を実行する除雪制御部と、前記一運行方向において前記退避動作開始位置よりも入口側に設置された予告地上子を前記車上子が検知すると、前記退避動作開始位置に到達した時点の車速が所定の制限速度以下になるように前記車速調節器を制御する速度制限制御を実行する車速制御部と、を備える。
前記構成によれば、車上子が予告地上子を検知した時点で除雪車両が退避動作開始位置での制限速度を超えていると、車速調節器により除雪車両を減速させ、退避動作開始位置に到達した時点の車速が制限速度以下になるように車速が調節される。よって、除雪車両のオペレータが除雪部材の動作速度と支障物までの距離とを勘案しながら車速調節の操作を行う必要性を無くすことができる。そして、支障物に対する除雪部材の干渉を自動で安全に回避できるため、除雪車両が支障物に近づいていく際に除雪部材を極力長く使用状態にしておくことができ、除雪効率が向上する。
前記車速制御部は、前記車上子が前記予告地上子を検知したときに現在の車速が前記制限速度を超えていると、前記予告地上子から前記退避動作開始位置までの距離と前記現在の車速とに基づいて、前記退避動作開始位置に到達した時点の車速を前記制限速度にする減速度を算出し、前記減速度にて前記車速調節器に減速させる減速制御を実行する構成としてもよい。
前記構成によれば、退避動作開始位置に到達した時点の車速が制限速度になるように減速度を算出するので、除雪車両が過度に減速されてしまうことがなく、除雪の作業時間の短縮化を図ることができる。
前記制限速度は、前記車上子によって前記予告地上子から読み取られ、前記車速制御部は、前記車上子から前記制限速度を受信する構成としてもよい。
前記構成によれば、退避動作開始位置に到達した時点の制限速度を支障物ごとに制御装置が予め記憶しておく必要がなくなると共に、誤った制限速度の使用も防止できる。
前記車速制御部は、少なくとも前記退避動作開始位置を通過後に車速を前記制限速度以下に保つ速度制限維持制御を実行すると共に、前記除雪部材が前記退避状態に移動完了したことが検知されると前記速度制限維持制御を解除する構成としてもよい。
前記構成によれば、除雪部材が使用状態から退避状態に移動完了すると、制限走行制御が解除されるために制限速度よりも速く走行させることができ、除雪の作業時間の短縮化を図ることができる。
前記除雪部材の退避動作の異常を判定する動作異常判定部を更に備え、前記動作異常判定部は、前記退避動作開始位置を通過してから所定の許容時間内又は許容距離内に、前記除雪部材が前記使用状態から前記退避状態に移動したことが検知されない場合には、前記除雪部材の動作異常が発生したと判定する構成としてもよい。
前記構成によれば、アクチュエータによる除雪部材の動作の異常を把握でき、支障物への除雪部材の干渉を未然に防止できる。
前記退避動作開始位置には、制御地上子が設置されており、前記除雪制御部は、前記一運行方向において前記車上子が前記制御地上子を検知すると、前記退避動作開始位置に到達したと判定する構成としてもよい。
前記構成によれば、車輪にスリップが生じる等して車速に基づく走行距離のカウントが不正確になる場合であっても、退避動作開始位置への到達を正確に判定できる。
前記車上子による検知の異常を判定する検知異常判定部を更に備え、前記検知異常判定部は、前記車上子が前記予告地上子を検知した時点から車速に基づいて走行距離をカウントし、前記カウントされる走行距離が前記予告地上子から前記制御地上子までの距離を超えてから所定の許容距離内又は許容時間内に、前記車上子が前記制御地上子を検知しない場合には、検知異常が発生したと判定する構成としてもよい。
前記構成によれば、車上子による制御地上子の検知ミスを把握でき、支障物への除雪部材の干渉を未然に防止できる。
前記除雪制御部は、前記一運行方向において前記支障物の出口側に設置された解除地上子を前記車上子が検知すると、前記自動退避制御を解除する構成としてもよい。
前記構成によれば、除雪車両が支障物を通過した後には除雪部材を速やかに使用状態に戻すことが可能になり、効率良く除雪作業を行うことができる。
前記除雪車両の現在の運行方向を検知する運行方向検知部を更に備え、前記一運行方向を第1運行方向とし、前記第1運行方向とは反対向きの運行方向を第2運行方向とし、前記制御地上子には、前記第1運行方向に関する制御情報と、前記第2運行方向に関する解除情報との両方が記憶されており、前記解除地上子には、前記第1運行方向に関する解除情報と、前記第2運行方向に関する制御情報との両方が記憶されており、前記車上子は、前記制御地上子から前記制御情報及び前記解除情報を同時に受信し、前記解除地上子から前記解除情報及び前記制御情報を同時に受信し、前記除雪制御部及び前記車速制御部は、前記運行方向検知部で検知される現在の運行方向が前記第1運行方向であると、前記制御地上子から受信した情報のうち前記制御情報を選択して参照し、前記解除地上子から受信した情報のうち前記解除情報を選択して参照し、前記運行方向検知部で検知される現在の運行方向が前記第2運行方向であると、前記解除地上子から受信した情報のうち前記制御情報を選択して参照し、前記制御地上子から受信した情報のうち前記解除情報を選択して参照する構成としてもよい。
前記構成によれば、第1運行方向における制御地上子が第2運行方向における解除地上子を兼ね、第1運行方向における解除地上子が第2運行方向における制御地上子を兼ねるので、地上子の数が少なくて済み、部品コスト及び設置コストを削減できる。また、予告地上子が解除地上子を兼ねるのではなく、制御地上子が解除地上子を兼ねるので、支障物から解除地上子までの距離が長くなることが防止される。よって、除雪車両が支障物を通過した後には速やかに自動退避制御を解除して除雪部材を使用状態に戻すことが可能になり、効率良く除雪作業を行うことができる。
前記一運行方向において前記解除地上子は、次の支障物のための予告地上子を兼ねており、前記除雪制御部は、前記一運行方向において前記車上子が前記解除地上子を検知すると、前記自動退避制御を解除し、かつ、前記次の支障物のための退避動作開始位置に到達した時点の車速が所定の制限速度以下になるように前記車速調節器を制御する速度制限制御を実行する構成としてもよい。
前記構成によれば、例えば、一の支障物から次の支障物までの距離が短いときに、解除地上子に次の支障物のための予告地上子を兼ねさせることで、地上子の数が少なくて済み、部品コスト及び設置コストを削減できる。
本発明によれば、除雪車両のオペレータが除雪部材の動作速度と支障物までの距離とを勘案しながら車速調節の操作を行う必要性を無くことができ、除雪効率が向上する。
実施形態に係る除雪車両の側面図である。 図1に示す除雪車両の上方から見た平面図である。 図1に示す除雪車両と支障物と各タグとの関係を説明する概略平面図である。 図1に示す除雪車両の制御系統のブロック図である。 図4に示す制御装置のブロック図である。 図5に示す制御装置の制御手順を説明するフローチャートである。 他の支承物を通過する例の図3相当の図面である。 第1変形例の図3相当の図面である。 第2変形例の図3相当の図面である。 第2変形例の図5相当の図面である。
図1は、実施形態に係る除雪車両10の側面図である。図2は、図1に示す除雪車両10の上方から見た平面図である。図1及び2に示すように、除雪車両10は、軌道R及びその近傍に積もった雪を取り除きながら軌道R上を走行する車両である。除雪車両10は、軌道Rの延在方向に延びる車体1と、車体1を支持して軌道R上を転動する車輪Wと、車体1の長手方向一方側に設けられたロータリ装置2と、車体1の長手方向他方側に設けられたラッセル装置3と、を備える。なお、車体1の長手方向両側に設ける除雪装置は、この形態に限られず、ロータリ装置及びラッセル装置以外のものでもよい。
車体1には、車輪Wに伝達される回転動力を発生するエンジンEが走行駆動源として搭載されている。エンジンEは、軌道Rを走行する際の車速を調節可能な車速調節器の一例である。車体1には、オペレータが搭乗する運転室Cが設けられている。運転室Cには、一対の運転台11A,11B及び一対の運転席12A,12Bが設けられている。運転台11A及び運転席12Aは、ロータリ装置2側に向かう第1運行方向に除雪作業を行う際に使用され、ロータリ装置2側を向いている。運転台11B及び運転席12Bは、ラッセル装置3側に向かう第2運行方向(第1運行方向とは逆向きの方向)に除雪作業を行う際に使用され、ラッセル装置3側を向いている。即ち、オペレータは、ロータリ装置2を使って第1運行方向に除雪作業を行う場合に運転席12Aに着座して運転台11Aを操作し、ラッセル装置3を使って第2運行方向に除雪作業を行う場合には運転席12Bに着座して運転台11Bを操作する。
運転室Cには、コントローラ13、配電箱14、モニタ装置15及びスピーカ16が設けられている。車体1の下部には、地面に面するように一対のアンテナ17A,17B(車上子)が設けられている。一対のアンテナ17A,17Bは、互いの車幅方向(枕木方向)の位置が同じで、かつ、車体1の長手方向(軌道方向)に互いに離間している。アンテナ17A,17Bは、除雪車両10の走行時に、地面側に設置された後述のRFIDタグ7(地上子)の真上を通過してRFIDタグ7と無線通信するように車体1に取り付けられている。
ロータリ装置2は、ロータリ支持体20、ロータリ刃21、ロータリアクチュエータ22、一対の移動翼23(除雪部材)、一対の翼アクチュエータ24、フランジャ25(除雪部材)、フランジャアクチュエータ26及び排雪装置27を有する。ロータリ支持体20は、車体1に固定されている。ロータリ刃21、ロータリアクチュエータ22、移動翼23、翼アクチュエータ24、フランジャ25、フランジャアクチュエータ26及び排雪装置27は、ロータリ支持体20に支持されている。
ロータリ刃21は、螺旋状の刃を有し、車幅方向(枕木方向)に延びる回転軸線周りに回転して雪を掻き込む。ロータリアクチュエータ22は、ロータリ刃21を回転駆動する。移動翼23は、平面視においてロータリ支持体20に対して角度変更可能に取り付けられることで、車体1に対して移動可能に構成されている。翼アクチュエータ24は、移動翼23を使用状態(開状態)と退避状態(閉状態)との間で動作させる。翼アクチュエータ24は、一対の移動翼23の両方を同時に動作させることも一方のみを動作させることも可能である。移動翼23は、使用状態において、車両長手方向の先端側(車両長手方向における車体1と反対側)に向かうにつれて車幅方向外側に拡がるように傾斜する。使用状態の移動翼23は、軌道Rの脇に積もった雪をロータリ刃21に向けて案内する。
使用状態の移動翼23の車幅方向の最外端は、車体1よりも車幅方向外側に位置する。退避状態の移動翼23の車幅方向の最外端は、使用状態の移動翼23の車幅方向の最外端よりも車体中心線X寄り(車幅方向内側)に位置する。使用状態の移動翼23は、軌道Rの脇に存在する支障物Q(図3参照)を通過する際に支障物に干渉するが、退避状態の移動翼23は、支障物Qを避ける。なお、支障物Qは、例えば、駅プラットフォームやトンネル等の建設物であるが、それ以外のものでもよい。
フランジャ25は、平面視において車体中心線X上に配置されている。フランジャ25は、ロータリ支持体20から地面に向けて下方に突出した使用状態と、使用状態から上方に退避した退避状態との間で昇降可能に設けられている。フランジャアクチュエータ26は、フランジャ25を使用状態と退避状態との間で動作させる。フランジャ25は、使用状態において軌道Rの一対のレール間に積もった雪を掻き取る。使用状態のフランジャ25は、軌道Rの一対のレール間に存在する支障物(例えば、踏切の路面)を通過する際に支障物に干渉するが、退避状態のフランジャ25は、当該支障物を避ける。ロータリ刃21が掻き込んだ雪及びフランジャ25が掻き取った雪は、ブロアによって上方に跳ね上げられ、その跳ね上げられた雪は排雪装置27(例えば、投雪筒)によって任意の方向(例えば、側方)に向けて車外に排出される。
ラッセル装置3は、ラッセル支持体30、固定翼31、移動翼32(除雪部材)、翼アクチュエータ33、フランジャ34(除雪部材)及びフランジャアクチュエータ35を有する。ラッセル支持体30は、車体1に固定されている。固定翼31、移動翼32、翼アクチュエータ33、フランジャ34及びフランジャアクチュエータ35は、ラッセル支持体30に支持されている。
固定翼31は、ラッセル支持体30の車両長手方向先端に固定されている。固定翼31は、車体長手方向の車体1側(即ち、第2運行方向における後方)に向かうにつれて車幅方向外側に拡がるように傾斜し、軌道Rに積もった雪を車幅方向外方に案内する。移動翼32は、平面視においてラッセル支持体30又は固定翼31に対して角度変更可能に取り付けられることで、車体1に対して移動可能に構成されている。翼アクチュエータ33は、移動翼32を使用状態(開状態)と退避状態(閉状態)との間で動作させる。翼アクチュエータ33は、一対の移動翼32の両方を同時に動作させることも一方のみを動作させることも可能である。移動翼32は、使用状態において、車両長手方向の車体1側に向かうにつれて車幅方向外側に拡がるように傾斜する。使用状態の移動翼32は、固定翼31に案内された雪及び軌道R脇に積もった雪を車幅方向外方に案内して排雪する。
使用状態の移動翼32の車幅方向の最外端は、車体1よりも車幅方向外側に位置する。退避状態の移動翼32の車幅方向の最外端は、使用状態の移動翼32の車幅方向の最外端よりも車体中心線X寄り(車幅方向内側)に位置する。使用状態の移動翼32は、軌道Rの脇に存在する支障物Q(図3参照)を通過する際に支障物に干渉するが、退避状態の移動翼32は、軌道Rの脇に存在する支障物Qを避ける。
フランジャ34は、平面視において車体中心線X上に配置されている。フランジャ34は、固定翼31から地面に向けて下方に突出した使用状態と、使用状態から上方に退避した退避状態との間で昇降可能に設けられている。フランジャアクチュエータ35は、フランジャ34を使用状態と退避状態との間で動作させる。フランジャ34は、使用状態において、軌道Rの一対のレール間に積もった雪を掻き取り、固定翼31に案内する。使用状態のフランジャ34は、軌道Rの一対のレール間に存在する支障物(例えば、踏切の路面)を通過する際に支障物に干渉するが、退避状態のフランジャ34は、当該支障物を避ける。
図3は、図1に示す除雪車両10と支障物Qと各RFIDタグ7との関係を説明する概略平面図である。図3に示すように、軌道Rの一対のレール間(例えば、枕木中央)には、複数のRFIDタグ7(地上子)が互いに軌道Rの延在方向に離間して設置されている。具体的には、RFIDタグ7は、予告タグ7A(予告地上子)、制御タグ7B(制御地上子)及び解除タグ7C(解除地上子)を含む。制御タグ7Bは、一の運行方向(図3では右から左に向かう方向)において、支障物Qよりも入口側に設置されている。制御タグ7Bは、後述の退避動作開始位置に設置されている。予告タグ7Aは、制御タグ7Bから見て支障物Qとは反対側、即ち、制御タグ7Bよりも入口側に設置されている。解除タグ7Cは、運行方向において支障物Qの出口側に設置されている。本実施形態では、解除タグ7Cから支障物Qまでの距離は、制御タグ7Bから支障物Qまでの距離よりも短い。
予告タグ7Aは、除雪車両10が予告位置に到達したことを意味する予告情報を読取可能に記憶している。当該予告情報は、除雪車両10が制御タグ7Bに到達するときの走行速度の上限値(即ち、制限速度)を含む。制御タグ7Bは、除雪車両10が退避動作開始位置に到達したことを意味する制御情報を読取可能に記憶している。当該制御情報は、移動可能な各除雪部材(移動翼23,32及びフランジャ25,34)のうち支障物Qに干渉し得るものを強制的に使用状態から退避状態に動作させる自動退避制御を開始させることを意味する情報を含む。よって、移動可能な除雪部材が複数種類ある場合には、当該制御情報は、自動退避制御をする必要のある除雪部材の種類を示す情報を含む。解除タグ7Cは、除雪車両10が支障物Qを通過したことを意味する解除情報を読取可能に記憶している。当該解除情報は、自動退避制御を解除させることを意味する情報を含む。移動可能な除雪部材が複数種類ある場合には、当該解除情報は、自動退避制御を解除させる必要のある除雪部材の種類を示す情報を含む。
図4は、図1に示す除雪車両10の制御系統のブロック図である。図4に示すように、除雪車両10は、制御系統として、コントローラ13、配電箱14、モニタ装置15及びアンテナ17A,17Bを備える。コントローラ13の入力側には、操作装置40、車速センサ41、退避検知センサ42、配電箱14等が電気的に接続されている。コントローラ13の出力側には、エンジンE及び各アクチュエータ22,24,33,35が電気的に接続されている。
操作装置40は、運転台11A,11B(図1参照)の夫々に設けられ、運転席12A,12Bに着座するオペレータによって除雪車両10の運転のために操作される。なお、図1では、運転台11A,11B及び運転席12A,12Bを2つずつ設けた構成が例示されているが、それぞれ1つずつでもよい。操作装置40は、例えば、除雪車両10の電源をON/OFFする入力装置、エンジンEを起動する入力装置、ロータリ装置2をON/OFFする入力装置、ラッセル装置3をON/OFFする入力装置等を含む。車速センサ41は、除雪車両10の走行速度を検出するセンサであり、例えば、車輪Wの回転速度を検出するセンサである。退避検知センサ42は、移動可能な各除雪部材(移動翼23,32及びフランジャ25,34)の夫々に設けられている。退避検知センサ42は、除雪部材が使用状態から退避状態に移動完了したことを検知する位置センサであり、スイッチであってもよい。
配電箱14は、一対のリーダライタ18A,18B、コントローラ19、スピーカ16等を備える。リーダライタ18Aは、前述したアンテナ17Aに電気的に接続され、リーダライタ18Bは、前述したアンテナ17Bに電気的に接続されている。即ち、除雪車両10の走行時にアンテナ17A,17BによってRFIDタグ7から受信された無線信号は、リーダライタ18A,18Bに送られる。コントローラ19は、リーダライタ18A,18B及びコントローラ13に電気的に接続されている。コントローラ19は、RFIDタグ7からアンテナ17A、17B及びリーダライタ18A,18Bを介して信号を受信可能であると共に、コントローラ13と相互に信号を送受可能である。モニタ装置15は、コントローラ19に電気的に接続されており、スピーカ16は、モニタ装置15に電気的に接続されている。
なお、図4の例では、アンテナ17A,17B及びリーダライタ18A,18Bを2つずつ設けて二重化による信頼性向上が図られているが、アンテナ及びリーダライタは1つずつの1系統のみでもよい。また、図4の例では、コントローラ13,19が2つに分散されているが、1つのコントローラに統合されていてもよい。そこで、以下の説明では、コントローラ13,19を併せて制御装置5と称することにする。
図5は、図4に示す制御装置5のブロック図である。図5に示すように、制御装置5は、ハードウェア面において、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。制御装置5は、ソフトウェア面において、除雪制御部51、車速制御部52、検知異常判定部53及び動作異常判定部54を有する。各部51〜54は、不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいてプロセッサが揮発性メモリを用いて演算処理することで実現される。
除雪制御部51は、オペレータによる操作装置40の操作に応じて、アクチュエータ22,24,33,35を駆動し、除雪部材を使用状態と退避状態との間で動作させる(手動制御)。また、除雪制御部51は、アンテナ17A,17Bが制御タグ7B(図3参照)を検知すると、除雪車両10が退避動作開始位置に到達したと判断し、制御タグ7Bからの無線信号が指示する種類の除雪部材(移動翼23、フランジャ25、移動翼32及びフランジャ34から選ばれる除雪部材)を使用状態から退避状態に退避させるようにアクチュエータ22,24,33,35を制御する(自動退避制御)。即ち、この自動退避制御の実行中には、前記手動制御が無効化される。
車速制御部52は、オペレータによる操作装置40の操作に応じて、エンジンEを制御する(手動車速制御)。また、車速制御部52は、アンテナ17A,17Bが予告タグ7A(図3参照)から無線信号を受信すると、その後に制御タグ7B(退避動作開始位置)に到達する時点の車速VSが所定の制限速度VL以下になるようにエンジンEを制御する(速度制限制御)。予告タグ7Aから制御タグ7Bまでの距離Lと制限速度VLとは、当該無線信号に含まれ、アンテナ17A,17Bからリーダライタ18A,18Bを介して車速制御部52に受信される。
具体的には、車速制御部52は、アンテナ17A,17Bが予告タグ7A(図3参照)を検知したときに、現在の車速VCが前記制限速度VLを超えていると、予告タグ7Aから制御タグ7Bまでの距離Lと現在の車速VCとに基づいて、制御タグ7Bに到達した時点の車速Vを制限速度VLにする減速度Dを算出し、その減速度DにてエンジンEに減速させる(減速制御)。例えば、車速制御部52は、減速度Dを下記数式(1)にて算出する。
Figure 0006836608
車速制御部52は、制御タグ7Bを通過後には、車速を制限速度VL以下に保つようにエンジンEを制御する(速度制限維持制御)。具体的には、車速制御部52は、速度制限維持制御において、車速が制限速度VL以下である限りは、オペレータによる車速の手動操作を有効にし、オペレータによる制限速度VLを超える車速の手動操作を無効にする。或いは、車速制御部52は、速度制限維持制御において、オペレータがブレーキ操作をしない限りは、定速走行させるようにしてもよい。また、車速制御部52は、退避検知センサ42によって除雪部材が退避状態に移動完了したことが検知されると、前記速度制限維持制御を解除する。
検知異常判定部53は、アンテナ17A,17Bによる検知の異常を判定する。具体的には、検知異常判定部53は、アンテナ17A,17Bが予告タグ7Aを検知した時点から、車速センサ41で検出される車速に基づいて走行距離をカウントする。検知異常判定部53は、そのカウントされる走行距離が予告タグ7Aから制御タグ7Bまでの距離Lを超えてから所定の許容距離α内に、アンテナ17A,17Bが制御タグ7Bを検知しない場合には、検知異常が発生したと判定する。なお、許容距離αは、状況に応じて決められ、数メートルでもよいしゼロでもよい。また、許容距離の代わりに許容時間が用いられてもよい。
動作異常判定部54は、除雪部材(移動翼23,32及びフランジャ25,34)の退避動作の異常を判定する。動作異常判定部54は、制御タグ7Bを通過して除雪制御部51による自動退避制御が開始されてから所定の許容時間β内に、退避検知センサ42によって除雪部材が退避状態に移動完了したことが検知されない場合に、除雪部材の動作異常が発生したと判定する。検知異常判定部53及び動作異常判定部54は、異常を検知すると、その旨をモニタ装置15に送信し、モニタ装置15及び又はスピーカ16を用いてオペレータに警告する。なお、許容時間βは、アクチュエータの動作能力に応じて決められる。また、許容時間の代わりに許容距離が用いられてもよい。
以下、図1乃至5を適宜参照しながら図6の流れに沿って制御装置5の制御フローを詳細に説明する。なお以下では、説明の簡素化のために移動翼23について代表して説明し、他の除雪部材(フランジャ25,34及び移動翼32)については詳細な説明を省略する。
除雪走行を開始した除雪車両10では、車速制御部52は、アンテナ17A,17Bによって予告タグ7Aが検知されたか否かを判定する(ステップS1)。車速制御部52は、予告タグ7Aが検知されると(ステップS1:Y)、予告タグ7Aから読み取った制限速度VLを現在の車速VCが超えているか否かを判定する(ステップS2)。車速制御部52は、現在の車速VCが制限速度VLを超えていると判定されると(ステップS2:Y)、前記数式(1)を用い、制御タグ7B(退避動作開始位置)に到達した時点の車速VSが制限速度VLになるように減速度Dを算出し、その減速度DにてエンジンEを減速させる減速制御を行う(ステップS3)。
これにより、除雪車両10のオペレータが移動翼23(翼アクチュエータ24)の動作速度と支障物Qまでの距離とを勘案しながら車速調節の操作を行う必要が無くなる。そして、支障物Qに対する移動翼23の干渉を自動で安全に回避できるため、除雪車両10が支障物Qに近づいていく際に移動翼23を極力長く使用状態にしておくことができ、除雪効率が向上する。また、前記数式(1)を用いることで、除雪車両10が過度に減速されることがなく、除雪の作業時間の短縮化が図られる。
車速制御部52は、予告タグ7Aの検知時点で車速が制限速度VLを超えていないと判定されたとき(ステップS2:N)、及び、減速制御(ステップS3)によって車速が制限速度VL以下になったと判定されたときには、車速が制限速度VL以下に保たれるようにエンジンEを制御する(速度制限維持制御)。即ち、ステップS2〜S4によって、速度制限制御が実現される。
除雪制御部51及び検知異常判定部53は、アンテナ17A,17Bによって制御タグ7Bが検知されたか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、検知異常判定部53は、予告タグ7Aが検知された時点から車速に基づいてカウントしている走行距離が予告タグ7Aから制御タグ7Bまでの距離Lを超えてから所定の許容距離α内に、制御タグ7Bが検知されるか否かを判定する(ステップS5)。検知異常判定部53は、制御タグ7Bが検知されないとき(ステップS5:N)、制御タグ7Bの検知異常が発生したと判定し、モニタ装置15及び/又はスピーカ16に警報を出力させる(ステップS6)。これにより、アンテナ17A,17Bによる制御タグ7Bの検知ミスを把握でき、支障物Qへの移動翼23の干渉が未然に防止される。なお、車輪回転数の累積によって走行距離をカウントする場合において車輪滑りが発生して距離が多くカウントされても、早めに警報が出されるだけであり、車輪滑りに起因して警報が遅れることはない。
除雪制御部51は、制御タグ7Bが検知されると(ステップS5:Y)、制御タグ7Bから指示された種類の除雪部材(移動翼23)を強制的に使用状態(開状態)から退避状態(閉状態)に移動させるように翼アクチュエータ24を駆動する自動退避制御を実行する(ステップS7)。
車速制御部52及び動作異常判定部54は、移動翼23が退避状態に正常に移動完了したか否かを判定する(ステップS8)。具体的には、動作異常判定部54は、制御タグ7Bが検知されてから所定の許容時間β内に、移動翼23が使用状態から退避状態に移動完了したことが退避検知センサ42によって検知されない場合に、移動翼23の動作異常が発生したと判定し、モニタ装置15及び/又はスピーカ16に警報を出力させる(ステップS9)。これにより、翼アクチュエータ24による移動翼23の動作の異常を把握でき、支障物Qへの移動翼23の干渉が未然に防止される。
車速制御部52は、移動翼23が退避状態に移動完了したことが退避検知センサ42によって検知されると、速度制限維持制御(ステップS4)を解除する(ステップS10)。これにより、移動翼23が退避状態に移動完了した後は、除雪車両10を制限速度VLよりも速く走行させることができ、除雪の作業時間の短縮化に貢献する。特に、支障物Qがトンネルである場合、トンネル内には除雪対象となる積雪が無いため、移動翼23の退避完了後にはトンネル内を高速走行して迅速にトンネルを通過し、次の除雪作業に取り掛かることが可能になる。
除雪制御部51は、解除タグ7Cをアンテナ17A,17Bが検知すると(ステップS11:Y)、自動退避制御(ステップS12)を解除する。これにより、オペレータによる操作装置40の手動操作が、移動翼23を使用状態にする操作になっている場合には、移動翼23を退避状態から使用状態に移動させるようにアクチュエータが制御される。他方、オペレータによる操作装置40の手動操作が、移動翼23を退避状態にする操作になっている場合には、移動翼23は退避状態に保たれる。即ち、自動退避制御が解除されると、操作装置40による手動操作が優先される状態に戻ることとなる。なお、除雪制御部51は、解除タグ7Cが検知されると、自動退避制御を解除したうえで、自動で移動翼23が退避状態から使用状態に移動するように翼アクチュエータ24を制御する構成としてもよい。
なお図3では、自動退避制御の開始及び解除が左右の移動翼23の両方に対して同時に行われる例を示したが、個別に行われてもよい。例えば図7の例では、運行方向における右側の支承物Q1と左側の支承物Q2,Q3とが非対称である。即ち、車両10が支承物Q1〜Q3を通過する範囲には、車両10の両側に支承物Q1〜Q3が存在する領域と、車両10の片側(右側)にのみ支承物Q1が存在する領域(支承物Q2と支承物Q3との間の領域)とがある。
図7の例の場合、支承物Q1,Q2の入口側の制御タグ7Bには、左右の移動翼23について自動退避制御を開始する情報が記述され、支承物Q2の出口側の解除タグ7Cには、左の移動翼23についてのみ自動退避制御を解除する情報が記述される。そして、支承物Q3の入口側の制御タグ7B’には、左の移動翼23について自動退避制御を開始する情報が記述され、支承物Q1,Q3の出口側の解除タグ7C’には、左右の移動翼23について自動退避制御を解除する情報が記述される。なお、解除タグ7Cと制御タグ7B’との間には支承物Q3のための予告タグ7A’があるとよい。このように自動退避制御を開始又は解除する必要のある除雪部材に絞って当該制御を行うことで、効率良く除雪作業を行うことができる。
(第1変形例)
図8は、第1変形例の図3相当の図面である。第1変形例は、解除タグが次の支障物のための予告タグを兼ねる点で前述した実施形態とは異なる。なお、前述した実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。図8に示すように、この除雪システムでは、一運行方向(図8では右から左に向かう方向)において、支障物Qの出口側に設置された解除タグ107Aが次の支障物Q’のための予告タグを兼ねる。以降、符号107AのRFIDタグを解除/予告タグと称す。
解除/予告タグ107Aは、解除タグとして、前述した解除情報を読取可能に記憶している。更に、解除/予告タグ107Aは、予告タグとして、除雪車両10が支障物Q’のための予告位置に到達したことを意味する予告情報を読取可能に記憶している。解除/予告タグ107Aは、予告タグとして、除雪車両10が次の制御タグ107Bに到達するときの走行速度の上限値(即ち、制限速度)や解除/予告タグ107Aから次の制御タグ107Bまでの距離を記憶している。制御タグ107Bは、基本的には制御タグ7Bと同様の機能を有するが、退避動作させる除雪部材の種類や制限速度の値を支障物の種類によって異ならせて記憶し得る。
除雪制御部51(図5参照)は、一運行方向において除雪車両10が支障物Qを通過した後にアンテナ17A,17Bが解除/予告タグ107Aを検知すると、リーダライタ18A,18Bを介して解除/予告タグ107Aからの信号を受信する。当該信号には、支障物Qのための前記解除情報と、次の支障物Q’のための前記予告情報とが含まれる。即ち、解除/予告タグ107Aが検知されると、除雪制御部51は、支障物Qのための自動退避制御を解除し、かつ、次の支障物Q’のための退避動作開始位置に到達した時点の車速が所定の制限速度以下になるようにエンジンEを制御する。
一の支障物Qから次の支障物Q’までの距離が短いときには、一の支障物Qのための解除タグと次の支障物Q’のための予告タグとの両方の機能を解除/予告タグ107Aに持たせることで、地上に設置するRFIDタグの数が少なくて済み、部品コスト及び設置コストが削減される。なお、他の構成は前述した実施形態と同様であるため説明を省略する。
(第2変形例)
図9は、第2変形例の図3相当の図面である。図10は、第2変形例の図5相当の図面である。第2変形例は、地上子として地上に設置されるRFIDタグを、一の運行方向とその反対向きの運行方向とで共用する点で前述した実施形態と異なる。なお、前述した実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。図9に示すように、この除雪システムでは、第1運行方向(例えば、上り)における制御タグ207Bが第2運行方向(例えば、下り)における解除タグを兼ね、第1運行方向における解除タグ207Cが第2運行方向における制御タグを兼ねる。以降、符号207BのRFIDタグを制御/解除タグと称し、符号207CのRFIDタグを解除/制御タグと称する。
制御/解除タグ207Bには、第1運行方向に関する前述した制御情報(第1情報)と、第2運行方向に関する前述した解除情報(第2情報)との両方が記憶されている。解除/制御タグ207Cには、第1運行方向に関する前述した解除情報(第1情報)と、第2運行方向に関する前述した制御情報(第2情報)との両方が記憶されている。なお、第1運行方向における支障物Qのための予告タグ7Aと、第2運行方向における支障物Qのための予告タグ7A’’とは、他の機能のタグを兼ねていない。
図10に示すように、制御装置205は、前述した実施形態と同様に、除雪制御部51、車速制御部52、検知異常判定部53及び動作異常判定部54を備えると共に、更に運行方向検知部250を備える。運行方向検知部250は、除雪車両10の現在の運行方向を検知する。運行方向検知部250は、除雪車両10の運行方向として、除雪車両10が除雪作業を行う方向(「除雪方向」と称す)を検知する。「除雪方向」は、除雪車両10の移動方向(走行方向)とは同一の概念ではない。運行方向検知部250は、車速センサ41からの情報に基づいて得られる移動方向(走行方向)を検知するのではない。即ち、運行方向検知部250は、後進方向を運行方向と検知することはなく、前進方向を運行方向(除雪方向)として検知する。よって、除雪車両10が何らかの理由によって少し後進してから再び前進する動作をした場合であっても、その後進時に運行方向が変わったと誤認識することがない。
運行方向検知部250は、除雪作業を行う方向を判別可能な操作装置40の操作情報に基づいて、除雪車両10の現在の運行方向を検知する。具体的には、運行方向検知部250は、一対の運転台11A,11B(図1参照)のうち何れの運転台の操作装置40が操作されたかを判別することで、現在の運転方向を判定する。図1の例では、運転台11Aの操作装置40が操作(例えば、電源ON)されたことが検出されると、ロータリ装置2側に向けて第1運行方向に除雪作業を行うと判定される一方、運転台11Bの操作装置40が操作(例えば、電源ON)されたことが検出されると、ラッセル装置3側に向けて第2運行方向に除雪作業を行うと判定される。操作装置40は、例えば、除雪車両10の主電源をON/OFFする入力装置、エンジンEを起動する入力装置、ロータリ装置2をON/OFFする入力装置、ラッセル装置3をON/OFFする入力装置等から選ばれる装置である。
なお、除雪車両には、運転室に運転台及び運転席が1つしかない車両もある。その場合には、運行方向検知部250は、運転台の操作装置においてロータリ装置2が操作(例えば、電源ON)されると、ロータリ装置2側に向けて除雪作業を行う、即ち、除雪方向がロータリ装置2側に進行する第1運行方向であると検知すればよく、運転台の操作装置においてラッセル装置3が操作(例えば、電源ON)されると、ラッセル装置3側に向けて除雪作業を行う、即ち、除雪方向がラッセル装置3側に進行する第2運行方向であると検知すればよい。また、車両10がロータリ装置2/ラッセル装置3が不使用状態でロックされていることを検知するロック検出センサを備える場合がある。その場合には、ロータリ装置2が非ロック状態であることが検出され且つラッセル装置3がロック状態であることが検出されるときに、除雪方向が第1運行方向であると検知し、その逆のとき除雪方向が第2運行方向であると検知してもよい。また、オペレータを要しない自動運転機能を有する除雪車両の場合には、車両外部から除雪作業を行う方向を入力(例えば、無線指令)し、その入力情報に基づいて除雪方向を判別する構成としてもよい。
次に、除雪車両10が第1運行方向に除雪作業を行うことで、運行方向検知部250によって現在の運行方向が第1運行方向であると検知される場合の制御内容について説明する。予告タグ7Aを検知した後に制御/解除タグ207Bを検知すると、アンテナ17A,17Bは、制御/解除タグ207Bから第1運行方向の制御情報及び第2運行方向の解除情報を同時に受信し、各情報をリーダライタ18A,18Bを介して除雪制御部51及び車速制御部52に送る。除雪制御部51及び車速制御部52は、制御/解除タグ207Bから受信した各情報のうち制御情報を選択して参照して翼アクチュエータ24及びエンジンEを制御する。即ち、運行方向検知部250によって現在の運行方向が第1運行方向であると検知されていると、除雪制御部51及び車速制御部52は、制御/解除タグ207Bから受信した各情報のうち解除情報を参照せず無視する。
そして、支障物Qを通過した後に解除/制御タグ207Cを検知すると、アンテナ17A,17Bは、解除/制御タグ207Cから第1運行方向の解除情報及び第2運行方向の制御情報を同時に受信し、各情報をリーダライタ18A,18Bを介して除雪制御部51に送る。除雪制御部51は、解除/制御タグ207Cから受信した各情報のうち解除情報を選択して参照して翼アクチュエータ24を制御する。即ち、運行方向検知部250によって現在の運行方向が第1運行方向であると検知されていると、除雪制御部51は、解除/制御タグ207Cから受信した各情報のうち制御情報を参照せず無視する。
次に、除雪車両10が第2運行方向に除雪作業を行うことで、運行方向検知部250によって現在の運行方向が第2運行方向であると検知される場合の制御内容について説明する。予告タグ7A’’を検知した後に解除/制御タグ207Cを検知すると、アンテナ17A,17Bは、解除/制御タグ207Cから第1運行方向の解除情報及び第2運行方向の制御情報を同時に受信し、各情報をリーダライタ18A,18Bを介して除雪制御部51及び車速制御部52に送る。除雪制御部51及び車速制御部52は、解除/制御タグ207Cから受信した各情報のうち制御情報を選択して参照して翼アクチュエータ24及びエンジンEを制御する。即ち、運行方向検知部250によって現在の運行方向が第2運行方向であると検知されていると、除雪制御部51及び車速制御部52は、解除/制御タグ207Cから受信した各情報のうち解除情報を参照せず無視する。
そして、支障物Qを通過した後に制御/解除タグ207Bを検知すると、アンテナ17A,17Bは、制御/解除タグ207Bから第1運行方向の制御情報及び第2運行方向の解除情報を同時に受信し、各情報をリーダライタ18A,18Bを介して除雪制御部51に送る。除雪制御部51は、制御/解除タグ207Bから受信した各情報のうち解除情報を選択して参照して翼アクチュエータ24を制御する。即ち、運行方向検知部250によって現在の運行方向が第2運行方向であると検知されていると、除雪制御部51は、制御/解除タグ207Bから受信した各情報のうち制御情報を参照せず無視する。
このような構成によれば、制御/解除タグ207Bが第1運行方向における制御タグと第2運行方向における解除タグとを兼ね、解除/制御タグ207Cが第1運行方向における解除タグと第2運行方向における制御タグとを兼ねるので、地上に設置するRFIDタグの数が少なくて済み、部品コスト及び設置コストが削減される。また、予告タグが解除タグを兼ねるのではなく、制御タグが解除タグを兼ねるので、支障物Qから解除タグまでの距離が長くなることが防止される。よって、除雪車両10が支障物Qを通過した後には速やかに自動退避制御を解除して移動翼23を使用状態に戻すことが可能になり、効率良く除雪作業を行うことができる。なお、制御タグを用いない場合(退避動作開始位置を演算で求める場合)や支障物Qから解除タグまでの距離が長くなってもよい場合等には、第1運行方向の予告タグに第2運行方向の解除タグを兼ねさせてもよい。
また、運行方向検知部250は、除雪車両10の運行方向を車両移動方向(即ち、車輪回転方向/速度発生方向)から判断するのではなく、除雪車両10が「除雪作業を行う方向」から運行方向を判断する。そのため、除雪車両10がRFIDタグ付近で前進と後進とを交互に繰り返す往復動作をしても、運行方向(除雪方向)が変わったと誤検知されることがない。よって、翼アクチュエータ24によって移動翼23が不所望に移動して誤動作することも防止される。なお、他の構成は前述した実施形態と同様であるため説明を省略する。
本発明は前述した実施形態等に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。例えば、「除雪部材」は、軌道又はその近傍の除雪を行うための部材であれば、翼やフランジャ以外の形態でもよい。「地上子」は、RFIDタグに限られず、データデポ等でもよい。「車速調節器」は、エンジンだけでなくブレーキ等を含んでもよいし、除雪車両が電動車両である場合には走行駆動源としての電動モータであってもよい。また、制御タグを廃止して予告タグ及び解除タグのみを使用してもよい。即ち、退避動作開始位置は、予告タグからの距離として予告タグに記憶され、予告タグを検知した時点から車速に基づいて走行距離をカウントし、そのカウントされる走行距離に基づいて退避動作開始位置に到達したか否かを判定する構成としてもよい。
1 車体
5,205 制御装置
7A,7A’,7A’’ 予告タグ(予告地上子)
7B,7B’,107B 制御タグ(制御地上子)
7C,7C’ 解除タグ(解除地上子)
10 除雪車両
17A,17B アンテナ(車上子)
23 移動翼(除雪部材)
24 翼アクチュエータ(アクチュエータ)
25 フランジャ(除雪部材)
26 フランジャアクチュエータ(アクチュエータ)
32 移動翼(除雪部材)
33 翼アクチュエータ(アクチュエータ)
34 フランジャ(除雪部材)
35 フランジャアクチュエータ(アクチュエータ)
51 除雪制御部
52 車速制御部
53 検知異常判定部
54 動作異常判定部
107A 解除/予告タグ
207B 制御/解除タグ
207C 解除/制御タグ
250 運行方向検知部
E エンジン(車速調節器)
Q,Q1,Q2,Q3,Q’ 支障物
R 軌道

Claims (10)

  1. 軌道走行時の車速を調節可能な車速調節器が搭載された車体と、支障物を通過する際に前記支障物に干渉する使用状態と前記支障物を避ける退避状態との間で前記車体に対して移動可能な除雪部材と、前記除雪部材を駆動するアクチュエータと、前記車体に搭載される無線通信可能な車上子とを備えた除雪車両を制御する装置であって、
    一運行方向において前記支障物の入口側の所定の退避動作開始位置に到達した時点で、前記除雪部材を前記使用状態から前記退避状態に退避させるように前記アクチュエータを制御する自動退避制御を実行する除雪制御部と、
    記退避動作開始位置から見て前記支障物とは反対側に設置された予告地上子を前記車上子が検知すると、前記退避動作開始位置に到達した時点の車速が所定の制限速度以下になるように前記車速調節器を制御する速度制限制御を実行する車速制御部と、を備える、除雪車両の制御装置。
  2. 前記車速制御部は、前記車上子が前記予告地上子を検知したときに現在の車速が前記制限速度を超えていると、前記予告地上子から前記退避動作開始位置までの距離と前記現在の車速とに基づいて、前記退避動作開始位置に到達した時点の車速を前記制限速度にする減速度を算出し、前記減速度にて前記車速調節器に減速させる減速制御を実行する、請求項1に記載の除雪車両の制御装置。
  3. 前記制限速度は、前記車上子によって前記予告地上子から読み取られ、
    前記車速制御部は、前記車上子から前記制限速度を受信する、請求項1又は2に記載の除雪車両の制御装置。
  4. 前記車速制御部は、少なくとも前記退避動作開始位置を通過後に車速を前記制限速度以下に保つ速度制限維持制御を実行すると共に、前記除雪部材が前記退避状態に移動完了したことが検知されると前記速度制限維持制御を解除する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の除雪車両の制御装置。
  5. 前記除雪部材の退避動作の異常を判定する動作異常判定部を更に備え、
    前記動作異常判定部は、前記退避動作開始位置を通過してから所定の許容時間内又は許容距離内に、前記除雪部材が前記使用状態から前記退避状態に移動したことが検知されない場合には、前記除雪部材の動作異常が発生したと判定する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の除雪車両の制御装置。
  6. 前記退避動作開始位置には、制御地上子が設置されており、
    前記除雪制御部は、前記一運行方向において前記車上子が前記制御地上子を検知すると、前記退避動作開始位置に到達したと判定する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の除雪車両の制御装置。
  7. 前記車上子による検知の異常を判定する検知異常判定部を更に備え、
    前記検知異常判定部は、
    前記車上子が前記予告地上子を検知した時点から車速に基づいて走行距離をカウントし、
    前記カウントされる走行距離が前記予告地上子から前記制御地上子までの距離を超えてから所定の許容距離内又は許容時間内に、前記車上子が前記制御地上子を検知しない場合には、検知異常が発生したと判定する、請求項6に記載の除雪車両の制御装置。
  8. 前記除雪制御部は、前記一運行方向において前記支障物の出口側に設置された解除地上子を前記車上子が検知すると、前記自動退避制御を解除する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の除雪車両の制御装置。
  9. 前記除雪車両の現在の運行方向を検知する運行方向検知部を更に備え、
    前記除雪制御部は、前記一運行方向において前記支障物の出口側に設置された解除地上子を前記車上子が検知すると、前記自動退避制御を解除し、
    前記一運行方向を第1運行方向とし、前記第1運行方向とは反対向きの運行方向を第2運行方向とし、
    前記制御地上子には、前記第1運行方向に関する制御情報と、前記第2運行方向に関する解除情報との両方が記憶されており、
    前記解除地上子には、前記第1運行方向に関する解除情報と、前記第2運行方向に関する制御情報との両方が記憶されており、
    前記車上子は、前記制御地上子から前記制御情報及び前記解除情報を同時に受信し、前記解除地上子から前記解除情報及び前記制御情報を同時に受信し、
    前記除雪制御部及び前記車速制御部は、
    前記運行方向検知部で検知される現在の運行方向が前記第1運行方向であると、前記制御地上子から受信した情報のうち前記制御情報を選択して参照し、前記解除地上子から受信した情報のうち前記解除情報を選択して参照し、
    前記運行方向検知部で検知される現在の運行方向が前記第2運行方向であると、前記解除地上子から受信した情報のうち前記制御情報を選択して参照し、前記制御地上子から受信した情報のうち前記解除情報を選択して参照する、請求項6又は7に記載の除雪車両の制御装置。
  10. 前記一運行方向において前記解除地上子は、次の支障物のための予告地上子を兼ねており、
    記一運行方向において前記車上子が前記解除地上子を検知すると、
    前記除雪制御部は、前記自動退避制御を解除し、かつ、
    前記車速制御部は、前記次の支障物のための退避動作開始位置に到達した時点の車速が所定の制限速度以下になるように前記車速調節器を制御する速度制限制御を実行する、請求項8又は9に記載の除雪車両の制御装置。
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